JP6061512B2 - 照明装置及びこれに用いるレンズシートの作製方法 - Google Patents

照明装置及びこれに用いるレンズシートの作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、照明装置及びこれに用いるレンズシートの作製方法に関するものである。
従来、室内照明等一般照明用の光源としては、白熱灯や蛍光灯を用いることが一般的であったが、今日の青色発光ダイオード(LED)の高性能化に伴い、シーリングライトやダウンライト等の光源にもLEDが用いられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図4には、照明装置の光源として用いることが可能な、いわゆる擬似白色光源100が示されている。この擬似白色光源100は、発光素子102を構成する複数の発光素子チップ102aとしての青色発光LEDが底部に近接配置されたランプハウス104と、ランプハウス104の凹部を封止する透明樹脂106とを含み、透明樹脂106に、蛍光体108としてガーネット(YAG)等の黄色蛍光体を分散させたものである。そして、夫々の青色発光LED102aから出射される青色光は、ランプハウス104の透明樹脂106内を拡散し、この際に黄色蛍光体108によって、黄色系の蛍光へと波長変換された状態で、便宜上、二点鎖線で示されるような出射光L(L1、L2)として、ランプハウス104の外部へと出射されるものである。なお、図4の符号103で示される部分は、電極端子である。
又、擬似白色光源100からの出射光Lは、擬似白色光源100の光軸C上の前方に配置される、例えば複数のプリズムを有するレンズシートを介することで、必要な方向へと偏向され、照明装置として機能するものとなる。
しかしながら、上記の如く擬似白色光源100を光源として用いた照明装置の発光は、擬似白色光源100の光軸Cを基準として、中心部は若干青色を帯び、外縁部は若干黄色を帯びる傾向にある。これは、図4に符号L1で示される、擬似白色光源100の光軸Cと平行な光路をたどる出射光に対し、符号L2で示される、擬似白色光源100の光軸Cに対して傾斜した光路をたどる出射光の方が、黄色蛍光体108が分散された透明樹脂106を通過する光路長が長く、黄色蛍光体108によって黄色系の蛍光へと波長変換される割合が多くなることが原因である。
更に、上記の如く近接配置された複数の青色発光LED102を有する擬似白色光源100を、光源として用いた照明装置からの発光は、その照射面に「チップ見え」と呼ばれる色むらが発生する場合がある。これは照射面において、夫々の青色発光LED102aからの出射光のうち、青みが強く輝度も高い光が連なることが原因となり、視認される現象である。
そこで、上記の如く色むらへの対策として、擬似白色光源100の光軸C上に配置されるレンズシートの、複数のプリズムが形成されている面とは反対側の面に、複数の光散乱素子から構成される光拡散部を設ける場合がある(例えば、特許文献2参照)。
これらの光散乱素子は、レンズシートを射出成形するための金型母材の表面に圧子を押圧することで、比較的容易に加工ができる(例えば、特許文献3参照)。例えば、半球状の光散乱素子をレンズシートに形成する場合には、図5に示すように、レンズシートを射出成形するための金型母材120の表面に、先端が半球状の圧子を押圧することによって、金型母材120の塑性変形を利用して半球状の凹部122を形成する。そして、この凹部122が所定範囲に複数形成された金型母材120を用いて、樹脂を射出成形することにより、凹部122に対応する半球状の凸部(光散乱素子)が所定範囲に複数形成されたレンズシートを成形することができる。
特開2007−220465号公報 特開2009−158473号公報 特開平11−53922号公報
しかしながら、レンズシートの光散乱素子による光の散乱効果を、より大きく得るために、凹部122の面積密度(単位面積当りの、凹部122が形成されている面積)を大きくすると、金型母材120に圧子の押圧により複数の凹部122を加工する際に、隣接する凹部122同士が影響を及ぼし合い、特に、既に加工された凹部122が、後から加工される凹部122により、その形状が大きく歪められる。このため、複数の半球状の凹部122を、縦横に等しい間隔で格子状に設ける場合、格子を構成する列或いは行単位で、複数の凹部122を順に加工すると、上述した形状の歪みが一方向に揃うことになり、その形状の歪みが、レンズシートの光散乱素子の各々の形状に反映(射出成形により転写)される。そして、このレンズシートを照明装置に用いると、光散乱素子の一方向に揃った形状の歪みが、光散乱素子による光の散乱効果に影響を及ぼし、照明装置からの光に一方向の異方性(照明光の偏り)が生じ、回転対称性が損なわれてしまう。
更に、この一方向の異方性を抑制するために、図5の破線矢印で示すように、レンズシートの中心(光軸C)に位置する光散乱素子に対応する凹部122xを基点として、格子型のスパイラル状に複数の凹部122を順次加工する方法が考えられる。
ところが、この方法で加工した場合であっても、隣接する凹部122同士は影響を及ぼし合うため、上述したような形状の歪みが生じ、図5に示す2本の対角線XX’及びYY’によって区画される4つの領域毎の形状異方性(4回回転対称性)が現れる。すなわち、中心に位置する凹部122xを除き、2本の対角線XX’及びYY’上の凹部122は、後から加工される3つの凹部122の影響を大きく受けて形状が歪むのに対し、2本の対角線XX’及びYY’上以外の凹部122は、後から加工される2つの凹部122の影響を大きく受けて形状が歪む。更に、2本の対角線XX’及びYY’上以外の凹部122は、4つの領域毎に、後から加工される2つの凹部122の影響を受ける位置(方向)が異なっている。このため、この金型母材120から成形されるレンズシートにおいても、光散乱素子による光の散乱効果に4つの領域毎の異方性が生じてしまい、それが照明光の境界線や明暗差として視認されてしまう虞がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、照明装置の照明光の輝度を損なうことなく色むらを低減することにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)光源と、該光源の光軸上に配置され、前記光源の光軸を中心として同心円状に配置される複数のプリズムが形成されたレンズシートとを備える照明装置であって、前記レンズシートには、半球状の複数の光散乱素子から構成される光拡散部が設けられ、該光拡散部は、隣接する少なくとも1方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ光散乱素子を含み、前記複数の光散乱素子は、前記光源の光軸を中心として同心円状に配列され、前記光拡散部は、同心円状に配列された前記複数の光散乱素子の環状の列毎に、各環状の列内で隣接する2方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ一つの第1の光散乱素子を含み、該第1の光散乱素子の各々が、前記光拡散部内で径方向にランダムに配置されている照明装置(請求項1)。
本項に記載の照明装置は、光源と、光源の光軸上に配置されるレンズシートとを有しており、レンズシートには、光源の光軸を中心として同心円状に配置される複数のプリズムが形成されている。更に、レンズシートには、半球状の複数の光散乱素子から構成される光拡散部が設けられており、この光拡散部は、隣接する少なくとも1方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ光散乱素子を含んでいる。
ここで、光拡散部を構成する複数の光散乱素子に、形状が歪んだ光散乱素子が含まれている理由について言及する。本項に記載の照明装置のレンズシートは、射出成形法により成形されるものであり、成形の際に用いる金型母材の表面には、レンズシートの複数の光散乱素子に対応する複数の半球状の凹部が、圧子の押圧により加工されている。これらの凹部を加工する際に、レンズシートに形成する光散乱素子の面積密度に合わせて、金型母材へ凹部を加工すると、面積密度が大きい領域では、隣接する後から加工された凹部が形成される際の、金型母材の塑性変形の影響を受けて、加工済みの凹部の形状が歪められる。このため、このような凹部が加工された金型母材を用いて成形されるレンズシートにも、形状が歪んだ光散乱素子が形成されることになる。
しかしながら、本項に記載の照明装置のレンズシートは、複数の光散乱素子が、光源の光軸を中心として同心円状に配列されていることから、複数の光散乱素子の環状の各列に対応する、環状の凹部の列毎に、金型母材の表面に凹部を加工していくことにより、凹部の歪みが周方向に揃うようになる。これにより、レンズシートの複数の光散乱素子も、形状の歪みが周方向に揃った態様で形成される。従って、形状の歪みが生じる程に、光散乱素子の面積密度が大きいにも関わらず、形状の歪みに起因する照明光の境界線や明暗差の発生が回避される。このため、高密度に配置された複数の光散乱素子により、それらの形状の歪みの影響を略受けることなく、光源からの出射光を散乱するものとなるため、照明装置の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減するものとなる。
更に、レンズシートに形成されている、複数のプリズムと複数の光散乱素子との双方が、光源の光軸を中心として同心円状に配置されていることで、回転対称性に優れた配光分布を実現するものとなる。
加えて、本項に記載の照明装置は、レンズシートに設けられている光拡散部が、同心円状に配列された複数の光散乱素子の環状の列毎に、一つの第1の光散乱素子を含むものである。この第1の光散乱素子は、金型母材の表面に加工する、複数の凹部の環状の列内での加工順序に依存して決定されるものであり、具体的には、凹部の環状の各列内で、最初に加工された凹部により形成される光散乱素子である。すなわち、第1の光散乱素子は、金型母材の凹部の環状の各列内で、2番目に加工された凹部と最後に加工された凹部との影響を大きく受けて形状が歪んだ、最初に加工された凹部により形成されるため、2方向(円周方向に見た場合の前後方向)からの影響を大きく受けて形状が歪んでいる。そして、このような第1の光散乱素子の各々は、レンズシートの光拡散部内で径方向にランダムに配置される。このため、同心円状の配列の径方向に対して連続して配置されることはない。従って、光拡散部により光源からの出射光を散乱しながらも、更に、各環状の列内で1つのみ形成される第1の光散乱素子の夫々が、同心円状の配列の径方向に対して連続する態様で配置されることに起因する、照明光の均一性の低下を回避するものとなる。
(2)上記(1)項において、前記光拡散部は、同心円状に配列された前記複数の光散乱素子の環状の列毎に、いずれも形状の異なる、前記一つの第1の光散乱素子と、一つの第2の光散乱素子と、複数の第3の光散乱素子とを含照明装置(請求項2)。
本項に記載の照明装置は、レンズシートに設けられている光拡散部が、同心円状に配列された複数の光散乱素子の環状の列毎に、一つの第1の光散乱素子と、一つの第2の光散乱素子と、複数の第3の光散乱素子との、3種の光散乱素子を含むものである。これら3種の光散乱素子は、金型母材の表面に加工する、複数の凹部の環状の列内での加工順序に依存して決定されるものである。本説明では、凹部の環状の各列内で、最初に加工された凹部により形成される光散乱素子を、上述したように第1の光散乱素子、最後に加工された凹部により形成される光散乱素子を第2の光散乱素子、その他の凹部により形成される光散乱素子を第3の光散乱素子とする。これら3種の光散乱素子の各々は、上述の如く、凹部が成形される際の金型母材の塑性変形の影響を受けて、加工済みの凹部の形状が歪められるが、隣接する後から加工された凹部の数が異なることから、影響の度合いが異なり、その形状も異なるものとなる。
又、本項に記載の照明装置は、上述したように、複数の光散乱素子の環状の列に含まれる、第1の光散乱素子の各々が、光拡散部内で径方向にランダムに配置されている。更に、凹部の環状の列内で最初に加工される凹部により形成される、第1の光散乱素子が、径方向に対してランダムに配置されることで、凹部の環状の列内で最後に加工される凹部により形成される、第2の光散乱素子も、光拡散部内で径方向にランダムに配置されるため、同心円状の配列の径方向に対して連続して配置されることはない。従って、複数の光散乱素子により光源からの出射光を散乱しながらも、更に、複数の第3の光散乱素子とは形状が異なる、第1及び第2の光散乱素子の夫々が、同心円状の配列の径方向に対して連続する態様で配置されることに起因する、照明光の均一性の低下を回避するものとなる。
(3)上記(2)項において、前記複数の光散乱素子は、同心円状に配列された環状の列毎に複数の光散乱素子群を形成し、該複数の光散乱素子群の各々は、各光散乱素子群内で隣接する2方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ前記第1の光散乱素子と、該第1の光散乱素子と隣接する前記第2の光散乱素子と、各光散乱素子群内で隣接する1方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ前記第3の光散乱素子とを含照明装置(請求項3)。
本項に記載の照明装置は、光拡散部を構成する複数の光散乱素子が、同心円状に配列された環状の列毎に複数の光散乱素子群を形成しており、各光散乱素子群が、一つの第1の光散乱素子と、一つの第2の光散乱素子と、複数の第3の光散乱素子とを含むものである。そして、上記(1)項に記載したように、第1の光散乱素子は、光散乱素子群内で隣接する2方向の光散乱素子の影響を大きく受けて形状が歪んでいる。又、第2の光散乱素子は、金型母材の凹部の環状の各列内で、最初に加工された凹部(第1の光散乱素子)と隣接する最後に加工された凹部により形成されるため、第1〜第3の光散乱素子の中で、他の凹部が加工される際の金型母材の塑性変形の影響を受ける度合いが最も小さいものとなる。更に、第3の光散乱素子の各々は、光散乱素子群内で隣接する1方向の光散乱素子の影響を大きく受けて形状が歪んでいる。すなわち、第3の光散乱素子の各々は、金型母材の凹部の環状の各列内で、直後に加工された凹部の影響を大きく受けて形状が歪んだ凹部により形成されるため、1方向(円周方向に見た場合の前方又は後方)からの影響を大きく受けて形状が歪んでいる。
又、第1の光散乱素子の各々は、光拡散部内でランダムに配置されるため、同心円状の配列の径方向に対して連続して配置されることはない。これにより、第1の光散乱素子と隣接する第2の光散乱素子も、同心円状の配列の径方向に対して連続して配置されることはない。従って、上記(2)項に記載の照明装置と同様に、光拡散部により光源からの出射光を散乱しながらも、更に、光拡散部内の光散乱素子の大部分を占める複数の第3の光散乱素子とは形状が異なる、第1及び第2の光散乱素子の夫々が、同心円状の配列の径方向に対して連続する態様で配置されることに起因する、照明光の均一性の低下を回避するものとなる。
(4)上記(1)から(3)項において、前記光拡散部は、環状の領域を含む照明装置。
本項に記載の照明装置は、複数の光散乱素子により構成される光拡散部が、環状の領域を含むものであり、例えば、光源の光軸を中心として同心円状に配列されている複数の光散乱素子が、光源の光軸周辺には形成されておらず、その周りの環状の領域に形成されているものである。或いは、複数の光散乱素子が、光源の光軸周辺の円状の領域に形成されており、更に、その円状の領域の外周部から間隔をあけて配置された、環状の領域にも形成されていてよい。すなわち、光源の光軸を中心として同心円状に配列される、複数の光散乱素子の環状の列を、必要な場所に必要な列数で配置するものとなるため、光源からの出射光を効率よく散乱させるものとなる。
(5)上記(1)から(4)項において、同心円状に配列された前記複数の光散乱素子の環状の列は、前記光源の光軸からの距離に応じて前記複数の光散乱素子の配置間隔が異なる照明装置。
本項に記載の照明装置は、同心円状に配列された複数の光散乱素子の環状の列が、光源の光軸からの距離に応じて、列内の複数の光散乱素子の配置間隔が異なるものである。すなわち、複数の光散乱素子の環状の列毎に、光源の光軸からの距離に応じた適切な密度で、複数の光散乱素子を配置するものとなるため、光源からの出射光を効率よく散乱させるものとなる。
(6)上記(1)から(5)項において、前記複数のプリズムと前記光拡散部とは、前記レンズシートの異なる面に形成される照明装置。
本項に記載の照明装置は、同心円状に配置される複数のプリズムと、光拡散部を構成する複数の光散乱素子とが、レンズシートの異なる面に形成されるものである。これにより、例えば、レンズシートが、複数のプリズムが形成されている面を光源と対向するように配置される場合には、光源からの出射光は、レンズシートの光源との対向面において、複数のプリズムの各々が有する形状に応じた偏向作用により、その光路が偏向される。更に、光路偏向された光はレンズシート内を進み、レンズシートの光源とは反対側の面において、光拡散部を構成する複数の光散乱素子により様々な角度に散乱され、その指向性が低減されて、レンズシートから出射される。このため、レンズシートを介して出射される光源からの出射光の混色が促されることとなり、照明装置の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減するものとなる。
(7)上記(1)から(5)項において、前記複数のプリズムと前記光拡散部とは、前記レンズシートの同じ面に形成される照明装置。
本項に記載の照明装置は、複数のプリズムと光拡散部とが、レンズシートの同じ面に形成されるものである。例えば、レンズシートの光源の光軸周辺の領域には、光拡散部を構成する複数の光散乱素子が、光源の光軸を中心とする同心円状に配列され、レンズシートの外周側の領域には、複数のプリズムが、光源の光軸を中心とする同心円状に配置されるものとしてもよい。すなわち、光源の光軸からの距離に応じた必要とされる領域に、複数の光散乱素子、或いは、複数のプリズムを配置するものである。これにより、光源からの出射光は、複数のプリズムが形成されている領域では、各プリズムにより光路が偏向され、光拡散部が形成されている領域では、光散乱素子により様々な方向に散乱されることとなるため、効率よく色むらが低減されるものとなる。
(8)上記(1)から(5)項において、前記複数のプリズムは、前記レンズシートの両方の面に形成され、前記光拡散部は、前記レンズシートの一方の面に形成される照明装置。
本項に記載の照明装置は、同心円状に配置される複数のプリズムが、レンズシートの両方の面に形成され、光拡散部を構成する複数の光散乱素子が、レンズシートの一方の面に形成されるものである。これにより、例えば、レンズシートが、光拡散部が設けられている面を光源とは反対側に向けて配置される場合には、光源からの出射光は、レンズシートの光源との対向面において、複数のプリズムの各々が有する形状に応じた偏向作用により、その光路が偏向される。更に、光路偏向された光はレンズシート内を進み、レンズシートの光源とは反対側の面において、光拡散部が設けられている領域を通過する光は、光散乱素子により様々な角度に散乱され、複数のプリズムが形成されている領域を通過する光は、各プリズムの形状に応じた偏向作用により光路が偏向されて、レンズシートから出射される。このため、光源からの出射光の混色が促されることとなり、照明装置の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減するものとなる。
(9)上記(1)から(8)項において、前記光源は、発光素子と該発光素子が発光した光を受けて蛍光を発光する蛍光体とを有する白色光源である照明装置(請求項4)。
本項に記載の照明装置は、光源が、発光素子と、この発光素子が発光する光を受光し、波長変換して蛍光を発光する蛍光体とを有する、擬似的な白色光源であるものである。そして、この白色光源からの出射光が、上述の如く、光拡散部の複数の光散乱素子により散乱されることで、擬似的な白色光源に不可避の色むらを低減することとなる。
(10)上記(9)項において、前記発光素子は、近接配置された複数の発光素子チップにより構成される照明装置(請求項5)。
本項に記載の照明装置は、白色光源が有する発光素子が、近接配置された複数の発光素子チップにより構成されるものである。このような白色光源においては、所謂「チップ見え」と呼ばれる色むらが発生することが懸念されるが、本項に記載の照明装置は、白色光源からの出射光を、上述の如く、光拡散部の複数の光散乱素子により散乱させるため、このような色むらをも低減するものとなる。
(11)同心円状の複数のプリズムが形成され、かつ、同心円状に配列された半球状の複数の光散乱素子から構成される光拡散部が形成されたレンズシートの作製方法であって、金型母材の表面に、圧子の押圧により前記複数の光散乱素子に対応する複数の凹部を形成し、この際、同心円状に配列される前記複数の光散乱素子の環状の列に対応する、前記複数の凹部の環状の列毎に、前記圧子を押圧し、前記複数の凹部により形成する環状の列の各々において、最初に前記圧子を押圧する位置をランダムに設定し、前記金型母材を用いてレンズシートを作製するレンズシートの作製方法(請求項6)。
本項に記載のレンズシートの作製方法は、同心円状の複数のプリズムを有し、更に、同心円状に配列された半球状の複数の光散乱素子から構成される光拡散部を有する、レンズシートの作製方法である。本作製方法では、レンズシートを成形するための金型母材の表面に、圧子を押圧することで、レンズシートに形成する複数の光散乱素子に対応する、複数の凹部を加工する。そして、この際に、レンズシートに同心円状に配列される複数の光散乱素子の環状の列に対応する、複数の凹部の環状の列毎に、圧子を押圧して凹部を加工していくものである。これにより、加工済みの凹部の形状が、隣接する後から加工された凹部の影響により歪められる程に、凹部の面積密度が大きい場合であっても、凹部の歪みが周方向に揃うようになる。従って、このような金型母材を用いて成形されるレンズシートにおいても、複数の光散乱素子が、形状の歪みが周方向に揃った態様で形成される。このため、本項に記載のレンズシートの作製方法により作製したレンズシートを、照明装置に利用することとすれば、高密度に配置された複数の光散乱素子により、それらの形状の歪みの影響を略受けることなく、光源からの出射光を散乱するものとなるため、照明装置の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減するものとなる。
更に、本項に記載のレンズシートの作製方法は、複数の凹部の環状の列毎に、圧子を押圧して凹部を加工する際に、凹部の環状の列の各々において、最初に圧子を押圧する位置をランダムに設定するものである。これにより、凹部の環状の列の各々において最初に加工された凹部は、他の環状の列の最初に加工された凹部と、同心円状の配列の径方向に連続しない位置に加工される。これに伴い、凹部の環状の列の各々において最初に加工された凹部と隣接する、最後に加工された凹部も、他の環状の列の最後に加工された凹部と、径方向に連続しない位置に加工される。従って、このように凹部が加工された金型母材を用いて成形されるレンズシートにおいても、光拡散部内の光散乱素子の大部分を占める他の光散乱素子とは形状が異なる、最初に加工された凹部により形成される光散乱素子と、最後に加工された凹部により形成される光散乱素子との夫々が、径方向に連続しない態様で配置される。このため、このレンズシートを照明装置に利用した場合において、光拡散部の大部分を占める光散乱素子とは形状が異なる光散乱素子が、同心円状の配列の径方向に連続して配置されることに起因する、照明光の均一性の低下を回避するものとなる。
12)上記(11)項において、同心円状に配列される前記複数の凹部の環状の列を、中心から外周に向かって順次形成するレンズシートの作製方法(請求項)。
本項に記載のレンズシートの作製方法は、金型母材の表面に、同心円状に配列される複数の凹部の環状の列毎に、圧子を押圧して凹部を加工する際に、最も中心側に位置する凹部の環状の列から、外周方向に向かって、順次凹部の環状の列を加工していくものである。これにより、加工済みの凹部の形状が、径方向に隣接する後から加工された凹部の影響により歪められる程に、径方向に凹部の面積密度が大きい場合であっても、凹部の歪みが径方向の外周側に揃うものとなり、更に、複数の凹部を効率よく加工するものともなる。
本発明はこのように構成したので、照明装置の照明光の輝度を損なうことなく色むらを低減することが可能となる。
本発明の第1及び第2の実施の形態に係る照明装置の構成を模式的に示す断面図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置のレンズシートに設けられている光拡散部を部分的に示す平面図であり、(b)は、(a)に示すレンズシートを成形するための金型母材の部分的な平面図である。 (a)は、本発明の第2の実施の形態に係る照明装置のレンズシートに設けられている光拡散部を部分的に示す平面図であり、(b)は、(a)に示すレンズシートを成形するための金型母材の部分的な平面図である。 擬似白色光源及びその出射光を示す断面図である。 従来の照明装置のレンズシートを成形するための、金型母材の部分的な平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、光源12とレンズシート14とを含むものであり、レンズシート14は、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配置される複数のプリズム16及び18を有するものである。光源12は、図4に示される従来と同様の擬似白色光源100の構成を有しており、各部の構成については図4と同一の符号を付している。なお、図1の例では、光源12として、3個の発光素子チップ(青色発光LED)102aで構成された発光素子102を有する擬似白色光源が例示されているが、本実施の形態に係る照明装置10の光源12では、発光素子チップ102aの個数は3個〜数十個で設定され、その配置のピッチは略0.25mmに設定されている。
レンズシート14は、光源12の光軸Cを中心とする円盤状に形成されており、光源12の発光面12aの前方(光の出射方向)に配置されている。そして、図1の例では、レンズシート14の光源12との対向面14aに、光源12の光軸Cを基準位置として内側に配置される第1のレンズ群14Aと、第1のレンズ群14Aの外側に配置される第2のレンズ群14Bとが形成されている。第1のレンズ群14Aは、光源12の光軸C側を向いて傾斜する傾斜面を有する複数のプリズム16を含むものであり、第2のレンズ群14Bは、複数の反射プリズム18を含むものである。このように、本実施の形態に係る照明装置10は、レンズシート14に同心円状に配置される複数のプリズムが、種々のプリズムにより構成されていてよいものである。
又、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bには、複数の半球状の光散乱素子22から構成される光拡散部24が設けられており、複数の光散乱素子22は、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配列されている。この光拡散部24の詳細については後述する。
更に、光源12及びレンズシート14の外縁部を一体に覆う椀状又は有底円筒状の反射鏡(図示省略)を備えることで、照明装置10が構成されている。
なお、光源12の発光面12aと、レンズシート14の光源12との対向面14aとの距離Yは、本発明の第1の実施の形態では、光源12の発光面12aの直径dと略一致するように設定されているが、照明装置10の照明光の輝度を損なうことなく色むらを低減し、かつ、照明装置10の小型化を促進する観点から、0.5d≦Y≦1.5dの範囲に設定することが望ましい。又、同様の観点から、レンズシート14の直径Dについては、TAN−1(D/2Y)<80°に設定することが望ましい。このレンズシート14の大きさの一例を挙げると、直径Dが70mm、厚さ(図1での上下方向の長さ)が1mm程度である。なお、ここで挙げた距離Yや直径Dの数値は、図1に示す態様のレンズシート14に対する好適な値であり、本発明の照明装置で採用し得る値を限定するものではない。これらの距離Yや直径D等の値は、複数のプリズム16、18や複数の光散乱素子22が形成される、レンズシート14の面及び領域に応じて、適切な値に設定できるものである。
次に、図2(a)を参照しながら、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bに設けられている光拡散部24について詳しく説明する。光拡散部24は、上述したように、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配列されている、複数の半球状の光散乱素子22により構成されている。複数の光散乱素子22は、光源12の光軸C上に位置する中心の光散乱素子22xを除き、同心円状に配列された環状の列毎に、光散乱素子群26(26a、26b、26c・・・)を形成している。又、図2(a)からも確認できるように、複数の光散乱素子22の各々は、平面視での形状が完全な円形ではなく、隣接する光散乱素子の影響を受けて歪んだ円形を成している。
ここで、光散乱素子22の形状の歪みを説明するために、レンズシート14の作製方法について言及すると、このレンズシート14は、射出成形法により作製されるものである。図2(b)には、レンズシート14を射出成形する際に用いる金型部材30の、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bを形成するための表面を、平面視方向から部分的に示している。図示のように、金型母材30の表面には、レンズシート14の光拡散部24を構成する複数の半球状の光散乱素子22を形成するための、複数の凹部32が、先端が半球状の圧子を押圧することにより加工されている。図中に符号32xで示す凹部は、光源12の光軸C上に位置する中心の光散乱素子22xを形成するための凹部である。このため、レンズシート14に同心円状に配列される複数の光散乱素子22を形成するための、複数の凹部32は、凹部32xを中心とする同心円状に配列されており、複数の環状の列36(36a、36b、36c・・・)を形成している。
しかし、図2(b)からも確認できるように、複数の凹部32の各々は、先端が半球状の圧子の押圧により加工されているにも関わらず、その平面視での形状が完全な円形を成すものではなく、歪んでいることが分かる。これは、レンズシート14に形成する複数の光散乱素子22の面積密度が大きいため、この面積密度に対応するように複数の凹部32を加工していくと、圧子を押圧する際の金型母材30の塑性変形の影響を受けて、圧子を押圧した箇所に隣接する加工済みの凹部32の形状が歪められてしまうためである。そして、このような形状の歪みが生じることで、複数の凹部32の各々は、加工される順序に依存して、その形状が異なるものとなる。
図2(b)の例では、中心の凹部32xは、最初に加工される凹部であるため、後から加工される周囲6つの凹部32の影響を受け、形状が歪んでいる。
次に、中心の凹部32xの図中右上に位置する、符号32aで示す凹部から、反時計回りに加工され、1列目の凹部の環状の列36aを構成する6つの凹部32が加工される。ここで、これら6つの凹部32を確認すると、形状の歪みのパターンによって、3種に分別できることが分かる。1列目の凹部の環状の列36a内の、符号32aで示す凹部は、列内で最初に加工されるため、円周方向に見た場合の前後方向に位置する、左側で隣接する凹部32(32c)と、右下で隣接する凹部32(32b)との、後から加工された2つの凹部32の影響を受け、形状が歪んでいる。本明細書内では、このような凹部を「第1の凹部32a」とする。又、符号32bで示す凹部は、列内で最後に加工されるため、列内で隣接する他の凹部32の影響による形状の歪みは、ほとんど発生しない。本明細書内では、このような凹部を「第2の凹部32b」とする。又、列内の、第1の凹部32aと第2の凹部32b以外の4つの凹部32は、円周方向に見た場合の反時計回りの前方に位置する、後から加工された1つの凹部32の影響を受け、形状が歪んでいる。本明細書内では、このような凹部を「第3の凹部32c」とする。
又、1列目の凹部の環状の列36aの次に、2列目の凹部の環状の列36bを構成する凹部32が加工される。この場合においても、まず、第1の凹部32aが列内で最初に加工され、続いて、円周方向に見た場合の反時計回りの後方に位置する、直前に加工された凹部32(32a又は32c)の形状を歪めながら、第3の凹部32cが複数加工され、最後に、反時計回りの後方に位置する第3の凹部32cと、反時計回りの前方に位置する第1の凹部32aとの形状を歪めながら、第2の凹部32bが加工される。そして、3列目以降の凹部の環状の列についても、1列目や2列目と同様に、環状の列を構成する複数の凹部32が加工される。
このように、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10の、レンズシート14を成形するための金型母材30には、中心側の凹部の環状の列36から、外周方向に向かって、凹部の環状の列36毎に、複数の凹部32が加工される。又、凹部の環状の列36の各々では、1つの第1の凹部32aと、1つの第2の凹部32bと、複数の第3の凹部32cとの、形状が異なる3種の凹部32が加工される。そして、上述したような形状の歪みを有する、3種の凹部32が加工されることで、凹部の環状の列36の各々において、凹部32の形状の歪みが円周方向に揃うことになる。
そして、上述の如く金型母材30を用いて成形される、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10のレンズシート14は、光拡散部24を構成する複数の光拡散素子22が、金型母材30の複数の凹部32を転写した形状で形成される。すなわち、レンズシート14の複数の光拡散素子22の各々には、対応する金型母材30の複数の凹部32の形状が、形状の歪みを含めてそのまま反映される。従って、図2(a)に示すように、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bには、光源12の光軸Cの位置に、金型母材30の中心の凹部32xに対応する中心の光拡散素子22xが形成され、その周りに、凹部の環状の列36に対応する、光源12の光軸Cを中心とする環状の光散乱素子22の列、すなわち、光散乱素子群26が、複数列にわたって形成される。そして、複数の光散乱素子群26の各々において、第1の凹部32aに対応する第1の光散乱素子22aと、第2の凹部32bに対応する第2の光散乱素子22bと、第3の凹部32cに対応する複数の第3の光散乱素子22cとが形成される。これにより、光拡散部24を構成する複数の光拡散素子22は、複数の光散乱素子群26の各々において、形状の歪みが円周方向に揃う態様で形成される。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、レンズシート14に形成される複数の半球状の光散乱素子22が、レンズシート14に対して突出した半球状に限定されるものではなく、レンズシート14に対して凹んだ半球状であってもよいものである。レンズシート14に対して突出した半球状の光散乱素子22を有する、レンズシート14を成形する場合には、図2(b)に示すような、複数の凹部32が加工された金型母材30をそのまま用いて金型キャビティを形成し、射出成形を行えばよい。一方、レンズシート14に対して凹んだ半球状の光散乱素子22を有する、レンズシート14を成形する場合には、例えば、複数の凹部32が加工された金型母材30の表面にメッキ層を形成した後、金型母材30からメッキ層を分離する。すると、メッキ層には、複数の凹部32の形状に対して反転した形状を有する、複数の凸部が形成されるので、このメッキ層を用いて金型キャビティを形成し、射出成形を行えばよい。
さて、上記構成をなす本発明の第1の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、図1に示すように、光源12と、光源12の光軸C上に配置されるレンズシート14とを有しており、レンズシート14の光源12との対向面14aには、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配置される複数のプリズム16及び18が形成されている。更に、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bには、図2(a)に示すように、半球状の複数の光散乱素子22から構成される光拡散部24が設けられており、この光拡散部24は、隣接する少なくとも1方向の光散乱素子22の影響を受けて形状が歪んだ光散乱素子22を含んでいる。
光拡散部24を構成する複数の光散乱素子22に、形状が歪んだ光散乱素子22が含まれている理由について言及すると、上述したように、レンズシート14は、射出成形法により成形されるものであり、図2(b)に示すように、成形の際に用いる金型母材30の表面には、レンズシート14の複数の光散乱素子22に対応する複数の半球状の凹部32が、圧子の押圧により加工されている。これらの凹部32を加工する際に、レンズシート14に形成する光散乱素子22の面積密度に合わせて、金型母材30へ凹部32を加工すると、面積密度が大きいため、隣接する後から加工された凹部32が形成される際の、金型母材30の塑性変形の影響を受けて、加工済みの凹部32の形状が歪められる。このため、このような凹部32が加工された金型母材30を用いて成形されるレンズシート14にも、形状が歪んだ光散乱素子22が形成されることになる。
しかしながら、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10のレンズシート14は、複数の光散乱素子22が、図2(a)に示すように、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配列されていることから、複数の光散乱素子22の環状の列(26a、26b、26c・・・)の各々に対応する、図2(b)に示す環状の凹部の列36(36a、36b、36c ・・・)毎に、金型母材30の表面に凹部32を加工していくことにより、凹部32の歪みが周方向に揃うようになる。これにより、レンズシート14の複数の光散乱素子22も、形状の歪みが周方向に揃った態様で形成される。従って、形状の歪みが生じる程に、光散乱素子22の面積密度が大きいにも関わらず、形状の歪みに起因する照明光の境界線や明暗差の発生を回避することができる。このため、高密度に配置された複数の光散乱素子22により、それらの形状の歪みの影響を略受けることなく、光源12からの出射光を散乱することができるため、照明装置10の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減することが可能となる。
更に、レンズシート14に形成されている、複数のプリズム16及び18と、複数の光散乱素子22との双方が、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配置されていることで、回転対称性に優れた配光分布を実現することができる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、レンズシート14に設けられている光拡散部24が、図2(a)に示すように、同心円状に配列された複数の光散乱素子22の環状の列(26)毎に、一つの第1の光散乱素子22aと、一つの第2の光散乱素子22bと、複数の第3の光散乱素子22cとの、3種の光散乱素子を含むものである。これら第1〜第3の光散乱素子22a〜22cは、図2(b)に示す金型母材30の表面に加工する、複数の凹部の環状の列36内での加工順序に依存して決定されるものである。すなわち、凹部の環状の各列36内で、最初に加工された第1の凹部32aにより形成される光散乱素子を第1の光散乱素子22a、最後に加工された第2の凹部32bにより形成される光散乱素子を第2の光散乱素子22b、その他の第3の凹部32cにより形成される光散乱素子を第3の光散乱素子22cとする。これら第1〜第3の光散乱素子22a〜22cの各々は、上述の如く、凹部32が成形される際の金型母材30の塑性変形の影響を受けて、加工済みの凹部32の形状が歪められるが、隣接する後から加工された凹部32の数が異なることから、影響の度合いが異なり、その形状も異なるものとなる。しかしながら、第1の凹部32aと、第2の凹部32bと、複数の第3の凹部32cとは、歪みの方向が周方向に揃っているため、第1〜第3の光散乱素子22a〜22cの歪みの方向も周方向に揃うことになる。このため、形状の歪みの影響を略受けることなく、複数の光散乱素子22により、光源12からの出射光を散乱することができ、照明光の色むらを低減することができる。
更に、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、光拡散部24を構成する複数の光散乱素子22が、同心円状に配列された環状の列(26)毎に、複数の光散乱素子群26を形成することとしてもよい。この場合には、各光散乱素子群26が、上述の如く、一つの第1の光散乱素子22aと、一つの第2の光散乱素子22bと、複数の第3の光散乱素子22cとを含むものとなる。そして、第1の光散乱素子22aは、光散乱素子群26内で隣接する2方向の光散乱素子の影響を大きく受けて形状が歪んでいる。すなわち、第1の光散乱素子22aは、金型母材30の凹部の環状の各列36内で、2番目に加工された第3の凹部32cと最後に加工された第2の凹部32bとの影響を大きく受けて形状が歪んだ、最初に加工された第1の凹部32aにより形成されるため、2方向(円周方向に見た場合の前後方向)からの影響を大きく受けて形状が歪んでいる。又、第2の光散乱素子22bは、金型母材30の凹部の環状の各列36内で、最初に加工された第1の凹部32a(第1の光散乱素子22a)と隣接する最後に加工された第2の凹部32bにより形成されるため、第1〜第3の光散乱素子22a〜22cの中で、他の凹部32が加工される際の金型母材30の塑性変形の影響を受ける度合いが最も小さいものとなる。
更に、第3の光散乱素子22cの各々は、光散乱素子群26内で隣接する1方向の光散乱素子の影響を大きく受けて形状が歪んでいる。すなわち、第3の光散乱素子22cの各々は、金型母材30の凹部の環状の各列36内で、直後に加工された凹部32の影響を大きく受けて形状が歪んだ第3の凹部32cにより形成されるため、1方向(円周方向の反時計回り前方)からの影響を大きく受けて形状が歪んでいる。しかしながら、この場合においても、第1の凹部32aと、第2の凹部32bと、複数の第3の凹部32cとは、歪みの方向が周方向に揃っているため、第1〜第3の光散乱素子22a〜22cの歪みの方向も周方向に揃うことになる。従って、形状の歪みの影響をほとんど受けずに、複数の光散乱素子22による光源12からの出射光の散乱が可能となるため、照明光の色むらを低減することができる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、複数の光散乱素子22により構成される光拡散部24が、環状の領域を含むこととしてもよい。例えば、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配列されている複数の光散乱素子22が、光源12の光軸C周辺には形成されておらず、その周りの環状の領域に形成されているものである。或いは、複数の光散乱素子22が、光源12の光軸C周辺の円状の領域に形成されており、更に、その円状の領域の外周部から間隔をあけて配置された、環状の領域にも形成されていてよい。すなわち、光源12の光軸Cを中心として同心円状に配列される、複数の光散乱素子22の環状の列(26)を、必要な場所に必要な列数で配置することができるため、光源12からの出射光を効率よく散乱させることができる。
更に、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、同心円状に配列された複数の光散乱素子22の環状の列(26)が、光源12の光軸Cからの距離に応じて、列内の複数の光散乱素子22の配置間隔が異なるものであってもよい。このようにすることで、複数の光散乱素子22の環状の列(26)毎に、光源12の光軸Cからの距離に応じた適切な密度で、複数の光散乱素子22を配置することができるため、光源12からの出射光を効率よく散乱させることが可能となる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、図1に示すように、同心円状に配置される複数のプリズム16及び18と、光拡散部24を構成する複数の光散乱素子22とが、夫々、レンズシート14の光源12との対向面14aと、光源12とは反対側の面14bとの、レンズシート14の異なる面に形成されるものである。これにより、光源12からの出射光Lは、レンズシート14の光源12との対向面14aにおいて、複数のプリズム16及び18の各々が有する形状に応じた偏向作用により、その光路が偏向される。更に、光路偏向された光はレンズシート14内を進み、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bにおいて、光拡散部24を構成する複数の光散乱素子に22より様々な角度に散乱され、その指向性が低減されて、レンズシート14から出射される。このため、レンズシート14を介して出射される光源12からの出射光Lの混色が促されることとなり、照明装置10の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減することができる。
更に、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、複数のプリズム16及び18等の種々のプリズムと光拡散部24とが、レンズシート14の同じ面に形成されていてもよいものである。例えば、レンズシート14の光源12との対向面14aは、何も形成されていない平坦面であり、光源12とは反対側の面14bは、光源12の光軸C周辺の領域には、光拡散部24を構成する複数の光散乱素子22が、光源12の光軸Cを中心とする同心円状に配列され、レンズシート14の外周側の領域には、複数の種々のプリズムが、光源12の光軸Cを中心とする同心円状に配置される形態等が挙げられる。すなわち、光源12の光軸Cからの距離に応じた必要とされる領域に、複数の光散乱素子22、或いは、複数の種々のプリズムを配置するものである。これにより、光源12からの出射光Lは、複数の種々のプリズムが形成されている領域では、各プリズムにより光路が偏向され、光拡散部24が形成されている領域では、光散乱素子22により様々な方向に散乱されることとなるため、光源12の光軸Cからの距離に応じて、効率よく色むらを低減することが可能となる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、同心円状に配置される複数のプリズム16及び18等の種々のプリズムが、レンズシート14の光拡散部24が設けられている光源12とは反対側の面14bに形成され、更に、その反対側の面である光源12との対向面14aにも形成されていてよいものである。このようにすることで、光源12からの出射光Lは、レンズシート14の光源12との対向面14aにおいて、複数の種々のプリズムの各々が有する形状に応じた偏向作用により、その光路が偏向される。更に、光路偏向された光はレンズシート14内を進み、レンズシート14の光源12とは反対側の面14bにおいて、光拡散部24が設けられている領域を通過する光は、光散乱素子22により様々な角度に散乱されて、レンズシート14から出射され、又、複数の種々のプリズムが形成されている領域を通過する光は、各プリズムの形状に応じた偏向作用により光路が偏向されて、レンズシート14から出射される。このため、この場合においても、光源12からの出射光Lの混色が促されることとなり、照明装置10の照明光の輝度を損なうことなく、色むらを低減することが可能となる。
すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、レンズシート14に形成される、複数の種々のプリズムと光拡散部24との夫々を、上述した態様で示した位置を含む、レンズシート14の任意の面及び任意の領域に形成してよいものである。つまり、レンズシート14の光源12との対向面14aと、光源12とは反対側の面14bとの、両方の面、或いは、任意の一方の面において、プリズムによる偏向作用が必要な領域には、適切な形状のプリズムを形成し、光散乱素子22による散乱作用が必要な領域には、光拡散部24を形成することができる。このように複数の種々のプリズムと光拡散部24とを形成することで、照明装置10の色むらを、更に効率よく低減することができる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、光源12が、図1に示すように、発光素子102と、この発光素子102が発光する光を受光し、波長変換して蛍光を発光する蛍光体108とを有する、擬似的な白色光源であるものである。そして、この白色光源12からの出射光が、上述の如く、光拡散部24の複数の光散乱素子22により散乱されることで、擬似的な白色光源に不可避の色むらを低減することができる。
更に、白色光源12が有する発光素子102は、近接配置された複数の発光素子チップ102aにより構成されるものである。このような白色光源12においては、所謂「チップ見え」と呼ばれる色むらが発生することが懸念されるが、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、白色光源12からの出射光を、上述の如く、光拡散部24の複数の光散乱素子22により散乱させるため、このような色むらをも低減することができる。
又、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10は、図2(b)に示すように、レンズシート14の成形に用いる金型母材30の表面に、同心円状に配列される複数の凹部の環状の列36毎に、圧子を押圧して凹部32を加工する際に、中心の凹部32xを加工した後、その周りに位置する凹部の環状の列36aから、外周方向に向かって、順次凹部の環状の列36を加工していくものである。これにより、加工済みの凹部32の形状が、径方向に隣接する後から加工された凹部32の影響により歪められる程に、径方向に凹部32の面積密度が大きい場合であっても、凹部32の歪みを径方向の外周側に揃えることができ、更に、複数の凹部32を効率よく加工することができる。
続いて、図3を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’について説明する。本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’は、図1に示した本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10との比較において、照明装置10のレンズシート14を、図3(a)に示すレンズシート14’に置き換えた点を除き、同様の構成のものである。このため、本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’について、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10との、相違部分のみ説明をすることとし、本発明の第1の実施の形態に係る照明装置10と、同様の部分の構成や作用効果については、説明を省略する。なお、図3において、本発明の第1の実施の形態に係るレンズシート14及び金型母材30と同一部分、若しくは相当する部分については、同一の符号を付している。
本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’は、図3(a)に示すような光拡散部24が設けられたレンズシート14’を有するものである。このレンズシート14’は、図3(b)に示す金型母材30’を用いて成形されるものであり、金型母材30’には、図示のような態様で、複数の凹部32が加工されている。すなわち、同心円状に配列された凹部の環状の列36の各々において加工される、第1の凹部32aと第2の凹部32bとの夫々が、図2(b)の金型母材30では、同心円状の配列の径方向に対して連続した位置に加工されているのに対し、図3(b)の金型母材30’では、同心円状の配列の径方向に対して連続しない位置に加工されている。つまり、金型母材30’は、凹部の環状の列36の各々において、最初に凹部32が加工される位置が、同心円状の配列の径方向に対して連続しないように設定されているものである。
そして、上述の如く金型母材30’を用いて成形される、本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’のレンズシート14’は、環状の光散乱素子22の列(26)の各々に含まれる、第1の凹部32aに対応する第1の光拡散素子22aと、第2の凹部32bに対応する第2の光拡散素子22bとの夫々が、図3(a)に示すように、同心円状の配列の径方向に対して連続しない位置に形成されている。
上述したように、本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’は、図3(b)に示すような金型母材30’を用いて成形される、図3(a)に示すレンズシート14’を有するものである。レンズシート14’には、複数の光散乱素子22の環状の列(26)に含まれる、第1の光散乱素子22aの各々が、同心円状の配列の径方向に複数個が連続しないように配置されている。更に、凹部の環状の列36内で最初に加工される第1の凹部32aにより形成される、第1の光散乱素子22aが、径方向に対して連続しないように配置されることで、凹部の環状の列36内で最後に加工される第2の凹部32bにより形成される、第2の光散乱素子22bも、同心円状の配列の径方向に対して連続して配置されることはない。従って、複数の光散乱素子22により光源12からの出射光を散乱しながらも、更に、光拡散部24内の光散乱素子22の大部分を占める複数の第3の光散乱素子22cとは形状が異なる、第1の光散乱素子22a及び第2の光散乱素子22bの夫々が、同心円状の配列の径方向に対して連続する態様で配置されることに起因する、照明光の均一性の低下を回避することができる。
又、本発明の第2の実施の形態に係る照明装置10’は、凹部の環状の列36の各々において、最初に加工される第1の凹部32aの位置がランダムに設定された金型母材30’を用いて、レンズシート14’が成形されることとしてもよい。これにより、レンズシート14’には、第1の光散乱素子22aの各々が、光拡散部24内でランダムな位置に形成されるため、同心円状の配列の径方向に対して連続して配置されることはない。これに伴い、第1の光散乱素子22aと隣接する第2の光散乱素子22bも、径方向に対して連続して配置されることはない。従って、この場合においても、複数の第3の光散乱素子22cとは形状が異なる、第1の光散乱素子22a及び第2の光散乱素子22bの夫々が、同心円状の配列の径方向に対して連続する態様で配置されることに起因する、照明光の均一性の低下を回避することが可能となる。
10、10’:照明装置、12:光源、14、14’:レンズシート、16、18:プリズム、22:光散乱素子、22a:第1の光散乱素子、22b:第2の光散乱素子、22c:第3の光散乱素子、24:光拡散部、26:光散乱素子群(光散乱素子22の環状の列)、30、30’:金型母材、32:凹部、36:凹部の環状の列、100:擬似白色光源、102:発光素子、102a:発光素子チップ(青色発光LED)、108:蛍光体(黄色蛍光体)、C:光源の光軸

Claims (7)

  1. 光源と、該光源の光軸上に配置され、前記光源の光軸を中心として同心円状に配置される複数のプリズムが形成されたレンズシートとを備える照明装置であって、
    前記レンズシートには、半球状の複数の光散乱素子から構成される光拡散部が設けられ、
    該光拡散部は、隣接する少なくとも1方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ光散乱素子を含み、
    前記複数の光散乱素子は、前記光源の光軸を中心として同心円状に配列され
    前記光拡散部は、同心円状に配列された前記複数の光散乱素子の環状の列毎に、各環状の列内で隣接する2方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ一つの第1の光散乱素子を含み、該第1の光散乱素子の各々が、前記光拡散部内で径方向にランダムに配置されていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記光拡散部は、同心円状に配列された前記複数の光散乱素子の環状の列毎に、いずれも形状の異なる、前記一つの第1の光散乱素子と、一つの第2の光散乱素子と、複数の第3の光散乱素子とを含ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
  3. 前記複数の光散乱素子は、同心円状に配列された環状の列毎に複数の光散乱素子群を形成し、
    該複数の光散乱素子群の各々は、各光散乱素子群内で隣接する2方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ前記第1の光散乱素子と、該第1の光散乱素子と隣接する前記第2の光散乱素子と、各光散乱素子群内で隣接する1方向の光散乱素子の影響を受けて形状が歪んだ前記第3の光散乱素子とを含ことを特徴とする請求項2記載の照明装置。
  4. 前記光源は、発光素子と該発光素子が発光した光を受けて蛍光を発光する蛍光体とを有する白色光源であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の照明装置。
  5. 前記発光素子は、近接配置された複数の発光素子チップにより構成されることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 同心円状の複数のプリズムが形成され、かつ、同心円状に配列された半球状の複数の光散乱素子から構成される光拡散部が形成されたレンズシートの作製方法であって、
    金型母材の表面に、圧子の押圧により前記複数の光散乱素子に対応する複数の凹部を形成し、この際、同心円状に配列される前記複数の光散乱素子の環状の列に対応する、前記複数の凹部の環状の列毎に、前記圧子を押圧し、
    前記複数の凹部により形成する環状の列の各々において、最初に前記圧子を押圧する位置をランダムに設定し、
    前記金型母材を用いてレンズシートを作製することを特徴とするレンズシートの作製方法。
  7. 同心円状に配列される前記複数の凹部の環状の列を、中心から外周に向かって順次形成することを特徴とする請求項記載のレンズシートの作製方法。
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