JP6061509B2 - データ生成装置、データ生成方法およびプログラム - Google Patents

データ生成装置、データ生成方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明はデータ生成装置、データ生成方法およびプログラムに関するものである。
インクを吐出する複数の記録ノズルを配列した吐出ヘッドを記録走査方向に記録媒体に対して相対的に走査させながらインクの吐出を行う記録走査と、記録走査方向と交差する方向である副走査方向に記録媒体の搬送を行う副走査と、を繰り返し行うことで画像の形成を行う記録方法が知られている。このような記録方法では、記録媒体の単位領域に対して複数回の記録走査を伴うインクの吐出によって画像を完成させる。
近年、インクの吐出により画像を形成するインクジェット記録分野では求められる記録画像の画質が高まってきており、濃度ムラが少なく粒状感が低い記録画像が求められている。濃度ムラや粒状感の悪化させる要因の一つに、同一の記録走査によって吐出された複数のインク滴が記録媒体上にて定着する前の液体の状態で接することで生じるビーディングがある。このビーディングを抑制する方法として、特許文献1には以下のようなものが開示されている。これはマスクパターンにおける記録を定めた記録許容画素の配置を、ドットの斥力ポテンシャルを用いて定めるものである。この技術によれば画像を形成する途中段階において同一の記録走査で吐出されたインク滴によって記録媒体上に形成されたドットを分散させて配置することができるため、これらのドットの間に起こるビーディングの発生を抑制することができる。
一方、近年ではインクジェット記録分野では印刷物の用途が多様化してきており、それに応じて様々な種類のインクや記録媒体が使用されている。その一例として、特許文献2には以下のようなインクと記録媒体が開示されている。特許文献2では、耐擦過性に優れた印刷物を得るために樹脂エマルジョンを含有したインクを用いて非多孔質基材で構成された記録媒体に記録を行っている。
特開2006−44258号公報 特開2005−220352号公報
しかしながら、発明者らの検討の結果、上述の同一の記録走査によって吐出されたインク滴が分散して記録媒体上に着弾させたとしても、インクや記録媒体の種類によっては濃度ムラや粒状感が十分に抑制できていないことがあることが見出された。これは、樹脂エマルジョンを含有するインクを使用する場合や、表面が樹脂で形成されることで非吸水性あるいは難吸水性を示す記録媒体を用いる場合に特に顕著に現れるものであることも重ねて見出された。
以下にこの課題について詳細に説明する。
図1(a)はあるN回目までの記録走査によって吐出されたインク滴によって形成されたドットの形成状態を、図1(b)はN回目の次の記録走査であるN+1回目までの記録走査によって吐出されたインク滴によって形成されたドットの形成状態を示している。
N回目までの記録走査では、図1(a)に示されるように、記録媒体において形成されるドット601は互いに接触しないような位置に配置される。次にN+1回目の記録走査によって記録を行う際にも同様に、記録媒体においてN+1回目の記録走査によって吐出されたインクによって形成されるドット602同士が互いに接触しない位置に配置される。
このドット601の近接画素に着弾したドット602が、ドット601に引き寄せられるように移動することが、上述の画質への影響の原因であると考えるに至った。
N回目の記録走査までの記録走査によって吐出されるインク滴によって形成されたドット601は記録媒体の表面上に定着する。そのため、N+1回目の記録走査によって吐出されるインク滴が記録媒体上に着弾する際、ドットが形成されうる場所は、N回目の記録走査までで形成されたドット601と接触しない領域か、ドット601と接触する領域か、のいずれかの領域である。
ここで、ドット601の表面と記録媒体の表面600の表面とでインクとの親和性が異なっている場合には、以下のような現象が発生すると考えられる。
N+1回目の記録走査によってインク滴が図1(b)のようにドット上601と接するような位置に着弾した場合、ドット上601はインクとの親和性が高いため、N+1回目の記録走査によって吐出されたインク滴は図1(b)の矢印方向に引き寄せられることになる。この結果、図1(c)に示すように、N+1回目の記録走査によって吐出されたインク滴はドット上601の方向に偏って定着してしまう。このようなことになると、記録画像に濃度ムラが発生する虞がある。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、記録画像の濃度ムラを抑制し、高画質な画像を記録することが可能なデータを生成する方法、および装置を提供することを目的の一つとするものである。
そこで本発明は、液体を吐出する吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記液体の吐出を行うことで前記記録媒体に前記液体によるドットを形成する記録走査を前記記録媒体の単位領域に対して三回以上行うことにより画像を形成するために用いられる記録データを生成するデータ生成装置であって、画素間の距離と、前記液体の前記記録媒体上でのドット径と、に基づいて、各記録走査により前記単位領域に形成される前記ドットの個数の累積が、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触せず、かつ、隣接する二つの前記ドット間の距離が前記ドットの径を超えない条件でドットを配置させた場合に配置できる前記ドットの個数の最大の個数となるために要する前記液体の吐出量の累積である第1の吐出量と、それぞれ前記単位領域内の複数の画素それぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める複数のドット配置パターンと、を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンに基づいて、前記記録データを生成する生成手段と、を有し、前記決定手段は、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触しないように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第1の前記ドット配置パターンと、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも50%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第2の前記ドット配置パターンと、について、前記画素間の距離と前記液体の前記記録媒体上でのドット径に応じて互いに異なる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンの組み合わせを前記複数のドット配置パターンに決定し、前記生成手段は、(i)前記液体の吐出量の累積が前記決定手段によって決定された前記第1の吐出量に達するまでは、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成し、(ii)前記液体の吐出量の累積が前記決定手段によって決定された前記第1の吐出量に達してからは、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第2のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成することを特徴とする。
本発明一例の画像データ生成方法によれば、記録媒体の表面とドット上のインクに対する親和性の違いに由来する濃度ムラを抑制し、良好な画質の画像を得ることが可能である。
先に形成されたドットと接触する位置にインク滴が吐出された際のインク滴の挙動を示す図である。 本発明の実施形態で適用する記録装置の斜視図である。 本発明の実施形態で適用する記録装置の内部機構を説明するための側面図である。 本発明の実施形態で適用する吐出ヘッドに設けられた記録ノズルを示すための図である。 本発明の実施形態で適用する一般的なマルチパス記録方法を説明するための図である。 本発明の実施形態で適用する一般的なマルチパス記録方法を行う際に適用するドット配置パターンを示す図である。 本発明の実施形態における制御系の構成の概略を示すブロック図である。 本発明の実施形態におけるドット径を算出するための表を示す図である。 本発明の第1の実施形態におけるドット配置パターンを部分的に示す図である。 本発明の第2の実施形態における画素間距離とドット径からドット配置パターンと第1の吐出量を算出する表を示す図である。 本発明の第2の実施形態においてR<d≦√2×Rを示す場合の画像形成過程を示す図である。 本発明の第2の実施形態において√2×R<d≦2×R、2×R<d≦2√2×Rを示す場合の画像形成過程を示す図である。 本発明の第2の実施形態を適用する際に用いる制御系を示す図である。
(第1の実施形態)
以下に本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図2は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を部分的に示す斜視図であり、図3は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を部分的に示す側面図である。
インクジェット記録装置の内部には筐体1が設けられており、この筐体1の上部にプラテン2が配置されている。プラテン2には、記録媒体3をプラテン2に吸着させて浮き上がらないようにするために多数の吸引孔34が形成されている。この吸引孔34はダクト35と繋がっており、さらにダクト35の下部に吸引ファン36が配置され、この吸引ファン36が動作することでプラテン2に対する記録媒体3の吸着を行っている。
さらに筐体1の長手方向に設置されたメインレール5に、記録走査方向Xに往復移動するキャリッジ6が支持されている。キャリッジ6は、インクジェット方式の吐出ヘッド7を搭載している。なお、吐出ヘッド7は、発熱体を用いたサーマルジェット方式、圧電素子を用いたピエゾ方式等、さまざまなインクジェット記録方式を適用することが可能である。キャリッジモータ8は、キャリッジ6を記録走査方向Xに移動させるための駆動源であり、その回転駆動力はベルト9でキャリッジ6に伝達される。
記録媒体3は、ローラ状の給紙媒体23から給紙される。記録媒体3としては、種々の媒体を使用することが可能であるが、本発明は非吸水性の媒体を使用する際に特に顕著な効果を得ることができる。この非吸水性の媒体とは、例えばポリ塩化ビニルシートなどの低吸水性の樹脂で記録表面が形成されているものが挙げられる。
記録媒体3は、プラテン2の上で吐出ヘッドの記録走査方向Xと直交する副走査方向Yに搬送される。記録媒体3は、先端をピンチローラ16と搬送ローラ11に挟持され、搬送ローラが駆動することによって搬送が行われる。またプラテン2より副走査方向Yの下流では記録媒体3はローラ31と排紙ローラ32に挟持され、さらにターンローラ33を介して記録媒体3は巻取りローラ24に巻きつけられている。
本実施形態ではプラテン2と対向する位置に位置する第1ヒータ25と、プラテン2より副走査方向Yの下流側でありプラテン2と対向する位置に位置する第2ヒータ27からの熱により液体状のインクに含有される色材の記録媒体3上への定着を図る。
第1ヒータ25は第1ヒータカバー26に、第2ヒータ27は第2ヒータカバー28にそれぞれ覆われており、これらの第1ヒータカバー26および第2ヒータカバー28はそれぞれのヒータの熱を紙面に効率良く照射する機能と、それぞれのヒータの保護の機能とを担っている。第1ヒータ25はインクに含有される水分を蒸発させ、インク滴の粘度を上昇させるために設けられており、吐出ヘッド7よりインクが吐出される際には記録媒体は既に均一に加熱されている。本実施形態では第1ヒータの温度は記録媒体の表面が60℃となるような温度に設定している。なお、第1ヒータ25から熱を受ける段階ではインクが記録媒体3上で完全に定着する必要はなく、ある程度粘度が上昇し、記録媒体3上でのインクの流動性が低下する程度で良い。第1ヒータ25の加熱方法としては、温風ヒータ、赤外線ヒータ、記録媒体に接触する熱伝導型ヒータなど種々のものを用いることができるが、特に赤外線ヒータが好ましい。
また、第2ヒータ27では第1ヒータ25よりも高温で加熱を行い、インクに含有される樹脂を皮膜化させ、インク滴を記録媒体3上に完全に定着させる。本実施形態においては記録媒体の表面温度が100℃になるような温度に設定している。
なお、本実施形態では第1ヒータと第2ヒータで二段階に分けて加熱を行う形態を採用したが、本発明はこの形態に限定されるものではなく、三段階以上の段階に分けて加熱を行う形態、あるいは一段階だけで加熱を行う形態のいずれにも適用することが可能である。
本実施形態で使用するインクについて詳細に説明する。
本実施形態で使用するシアンインクは、シアン分散液に以下の成分を加えて所定の濃度にし、これらの成分を十分に混合撹拌した後、ポアサイズ2.5μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧濾過し、顔料濃度1.5質量%、分散剤濃度1.5質量%に調製することで生成する。なお、以下の記載において、部、%と記載しているものは特に断わらない限り質量基準である。
シアン分散液 :15部
JONCRYL 538J(MFT=50℃) :7部
ピロリジノン :20部
1,2−ヘキサンジオール :3部
ポリエチレングリコール(分子量1000) :4部
フルオロアルキルポリエチレンオキシド :0.5部
イオン交換水 :50.5部
本実施形態では、最低造膜温度(以下、MFTと記載)が50℃のJONCRYL(アクリルエマルジョン、BASF社製、固形分45質量%、平均粒子径=100nm)を樹脂エマルジョンとして使用する。
また、シアン分散液は以下のように生成する。ベンジルアクリレートとメタクリル酸を原料として、常法により、酸価250、数平均分子量3000のAB型ブロックポリマーを作り、水酸化カリウム水溶液で中和し、イオン交換水で希釈して均質な50質量%ポリマー水溶液を作製する。また、上記のポリマー溶液を180g、C.I.ピグメントブルー15:3を100gおよびイオン交換水を220gを混合し、機械的に0.5時間撹拌する。次に、マイクロフリュイダイザーを使用し、この混合物を、液体圧力約70MPa下で相互作用チャンバ内に5回通すことによって処理する。更に、上記で得た分散液を遠心分離処理(12,000rpm、20分間)することによって、粗大な粒子を含む非分散物を除去してシアン分散液とする。なお、得られたシアン分散液は、その顔料濃度が10質量%、分散剤濃度が10質量%であった。
本実施形態ではLLSP20113S(桜井株式会社製)を記録媒体3として使用した。このLLSP20113Sは塩化ビニルシートで構成されているため、非吸水性を示す。
なお、本実施形態における記録媒体の表面とドット上とのインクの親和性を評価するため、本実施形態では記録媒体の表面とドット上におけるそれぞれの表面張力を測定する。以下にその測定の手法の一例を示す。
この評価方法は、使用する記録媒体上での所定の液体の接触角と媒体表面に一面に形成されたインクの層上での所定の液体の接触角とを測定することにより評価するものである。
本実施形態では協和界面科学株式会社製の固液界面解析装置DropMaster700(商品名)および表面自由エネルギー解析アドインソフトウェアFAMAS(商品名)を用いて表面張力の測定を行う。表面自由エネルギーγが既知の液体試料としては純水(γ=72.8mJ/m)、ホルムアルデヒド(γ=58.1mJ/m)、1−ブロモナフタレン(γ=43.5mJ/m)の三つの溶液を使用できる。本実施形態で使用する記録媒体LLSP20113S上に本実施形態で使用するシアンインクを着弾させ、60℃にて加熱することで定着させた印字済みの記録媒体と、LLSP20113Sにインクを着弾させていない印字前の記録媒体と、の二つを記録媒体試料として使用する。測定は、各記録媒体試料を60℃に加熱した状態で、固液界面解析装置DropMaster700にセットし、上記の各液体試料(0.5ml)を液滴の状態で各記録媒体試料に接触させる。そして、接触から1.3s後の固液間の接触角を測定する。記録媒体試料ごとに、取得した各液体試料との接触角を表面自由エネルギー解析アドインソフトウェアFAMASに転送し、各記録媒体試料の表面自由エネルギーγを算出する。得られた結果としては、本実施形態における記録媒体の表面に対応する印字前の記録媒体はγ=29.3mJ/mを示し、ドット上に対応する印字済みの記録媒体はγ=56.1mJ/mを示す。
図4は本発明の実施形態に用いる吐出ヘッド7と、吐出ヘッド7に設けられたノズル10の配列を示す。
吐出ヘッド7には、インクを吐出するノズル10が複数設けられている。本実施形態の各ノズル列は、副走査方向Yに沿って、1200dpiの密度で配列された1280個のノズル10から構成されている。
本実施形態における吐出ヘッド7は、フルカラー画像の記録を可能とするため、ブラック(Bk)、シアン(C),マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出するノズル列を記録走査方向Xに沿って順次配列したヘッド構成となっている。
本実施形態では、記録媒体上の単位領域に対して複数回の記録走査を行うことによって画像を形成する、いわゆるマルチパス記録方法を用いる。以下に一般的なマルチパス記録方法について詳細に説明する。
図5は4回の記録走査により記録媒体上の単位領域に対して画像を形成する、一般的なマルチパス記録方法について示す図である。
特定のインクを吐出する吐出ヘッド7に設けられた複数のノズル10は、副走査方向に沿って4つのノズルグループ201、202、203、204に分割される。
図6はそれぞれのノズルグループ201、202、203、204に対して設定されているドット配置パターンを示す図である。
ここで各ドット配置パターン221、222、223、224において黒く塗りつぶされている画素はインクの吐出を行う画素を、白抜けで表されている画素はインクの吐出を行わない画素を表している。
同一の吐出ではそれぞれのドットは離散配置を配置されることが好ましい。そのため、各ドット配置パターンはすべて離散配置を取るように設定されている。
1回目の記録走査では、記録媒体3上の領域211に対してノズルグループ201からドット配置パターン221に従ってインクが吐出される。この結果、記録媒体上では図6のAに示すような画像が形成される。
次に、記録媒体を吐出ヘッド7に対して副走査方向に沿ってL/4の距離だけ相対的に搬送する。
この後に2回目の記録走査を行う。2回目の記録走査では、記録媒体上の領域211に対してはノズルグループ202からドット配置パターン222に、領域212に対してはノズルグループ203からドット配置パターン221に従ってインクが吐出される。この2回目の記録走査の結果、記録媒体3には図6のBに示すような画像が形成される。
以下、吐出ヘッドの記録走査と記録媒体の相対的な搬送を順次繰り返す。この結果、4回目の記録走査が行われた後には、記録媒体3には図6のDに示すように領域211におけるすべての画素に対してインクの吐出が行われ、領域211において画像が完成される。
なお、本実施形態で用いるマルチパス記録方式の記録走査の回数は四回に限定されるものではないが、記録走査を三回以上行う際に特に顕著な効果を発揮する。
図7は本実施形態における制御系の概略構成を示すブロック図である。
操作パネル301には各種のスイッチが備えられており、ここで各種の動作を指示することで画像形成装置の操作を行う。
また、画像形成装置100は、演算、選択、判別、制御などの処理制御を行なうCPU302が備えられている。またPCなどの上位装置303から転送された多値の画像データを一時的に記憶する受信バッファ304、またCPU302の演算途中のデータを一時的に記憶するRAM305が備えられている。またROM306はCPU302によって実行すべき制御プログラムや、本実施形態で使用される単一ドット径情報格納部307、記録情報格納部308が備えられている。
図8は本実施形態における単一ドット径情報格納部307に格納されている単一ドット径を算出するためのテーブル図を示している。
単一ドット径情報格納部307には、記録媒体上に形成されたドットの径に関する情報である単一ドット径情報が格納されている。通常、ドット径dは記録媒体の種類や記録条件によって変化する。よって単一ドット径情報格納部307では記録媒体の種類や記録条件ごとのドット径の情報が図4のように数値データとして格納されている。なお、本実施形態においては、ドット径dを定める項目として記録媒体の種類と紙面温度を挙げているが、ドット径dを定める条件としてその他の項目を追加しても何ら問題はない。
なお、ドットの形状が正円となる場合にはその直径をドット径として扱い、楕円となる場合にはその径のうち最も長い径をドット径として扱う。
また、記録情報格納部308には、各記録走査で適用するドット配置パターンの情報や、各記録走査で吐出するインクの吐出量の情報がデータとして格納されている。
さらに画像形成装置100は、記録の制御を行う記録制御部309、記録媒体3の搬送の制御を行うモーターコントロール部310、吐出ヘッド7のコントロールを行う吐出ヘッドコントロール部311が備えられている。また、必要に応じて外部記憶装置312が備えられていても良い。
以下に本実施形態におけるドット配置パターンについて詳細に説明する。
図9は本実施形態に適用するドット配置パターンの一例を示したものである。
本実施形態ではN+1回目の記録走査によってインクの吐出を行う場合、N回目までの記録走査によって形成された他のドットと接さない位置か、少なくとも四つの他のドットと接触する位置か、のいずれかの位置にのみインクの吐出を行う。
図9(b)においてN+1回目の記録走査にて他のドットと接さない位置610にインクを着弾させた場合、インクの偏りは発生しない。そのため、図9(c)に示すドット620ように特定の方向に偏って定着することはない。
一方、図9(b)においてN+1回目の記録走査にて四つのドットと接触する位置612に着弾させた場合、インク滴には記録媒体上で矢印方向で示すような対称する四つの方向にほぼ同等の大きさの力が働く。その結果、図9(c)に示すようにドット622はある程度広がって定着する。この場合、ドット622は他のドットと接さない位置に形成されたドット620よりも大きくなるが、特定の方向に偏って定着することはなく、また、形状も円形を保つことできる。このため、記録媒体の表面とドット上に対するインクの親和性の違いに由来する濃度ムラを抑制することが可能である。
なお、濃度ムラを抑制する効果を強めるためには、できる限り多くのインク滴をその着弾前に形成された他のドットと接さない位置か、対称する位置にある少なくとも四つの他のドットと接触する位置か、のいずれかの位置に着弾させることが好ましいが、必ずしも全てのインク滴をそれらの位置に着弾させる必要はない。本発明の効果を得るためには、画像を完成する為に必要なインク滴のうち50%以上のインク滴がそれらの位置に着弾することが好ましく、75%以上のインク滴がそれらの位置に着弾することが更に好ましい。
また、N+1回目の記録走査にて四つのドットと接触する位置にインクの吐出を行う場合、前記四つのドットは対称する位置にあり、正方格子の各格子点を構成していることが特に好ましいが、本発明はこの形態に限定されるものではない。
(第2の実施形態)
第1の実施形態ではある記録走査によってインクの吐出を行う際、それまでの記録走査によって記録媒体上に形成されたドットの位置にしたがって吐出を行う位置を順次決定していた。
これに対して本実施形態は、記録を許容する記録許容画素と記録を非許容する非記録許容画素の配列によって形成されたマスクパターンを用いて画像の記録に用いられるデータを生成するデータ生成装置であって、画素の間の距離(以下、画素間距離と記載)と、記録媒体上におけるドットの径のデータ(以下、ドット径と記載)と、を得ることで、二つのドットが接触せず、かつ、二つのドット間の距離がドット径を超えない条件でドットを配置させた場合に配置できるドットの個数の最大の個数を配置し、かつ、二つのドットが接触しないような配置パターン(以下、離散配置パターンと記載)を形成するために必要なインクの吐出量である第1の吐出量Mと、その際のドット配置パターンの情報を取得することで画像の形成を行うものに関する。
以下に本実施形態におけるドット配置パターンおよび画像形成過程について詳細に説明する。
本実施形態では、まず画素の間の距離とドット径から第1の吐出量Mを取得する。
次に、インクの吐出量がMとなるドット配置パターンのうち離散配置パターンとなり、かつ、記録媒体にドットを形成した際に、形成されたドットが互いに補完し合うようなドット配置パターンである第1のドット配置パターンと第2のドット配置パターンに関する情報を取得する。
図10は画素の間の距離Rとドット径dの値に応じたそれぞれの第1及び第2のドット配置パターン、及び吐出量Mの関係を示す。
本実施形態では、画素の間の距離とドット径から以下の三つの第1のドット配置パターンと第2のドット配置パターンの組み合わせを用いる。
R<d≦√2×Rの場合、第1の吐出量Mは全画素の50%であるため、図10に示す第1及び第2のドット配置パターンを用いる。
図11(a)〜(c)はこの第1および第2のドット配置パターンを使用して画像を形成する過程を示す。
まず、一回目の記録走査からの吐出量の累積が第1の吐出量(M)となる第1の回の記録走査までの記録走査においては第1のドット配置パターンを適用する。そのため、図11(a)に示すように、一回目の記録走査から第1の回の記録走査までの記録走査では、インクは該記録走査よりも前の記録走査によって形成されたドット601とは接触しない位置610に着弾する。この結果、インクが特定の方向に偏って定着することはない。なお、一回目の記録走査から第1の回の記録走査までの記録走査の中においては、それぞれの画素に何回目の記録走査でインクの吐出を行うかは任意である。
このようにして、図11(b)に示すように累積の吐出量が第1の吐出量となる第1の回の記録走査までの記録走査を行う。
次に、第1の回の記録走査の次の記録走査から、一回目の記録走査からの吐出量の累積が第1の吐出量の二倍(2M)となる第2の回の記録走査までの記録走査においては第2のドット配置パターンを適用する。第2のドット配置パターンにてインクが吐出される画素と、第1のドット配置パターンにてインクが吐出される画素と、は互いに補完するように設定されている。そのため、図11(c)に示すように、第1の回の記録走査の次の記録走査から第2の回の記録走査までの記録走査では、インクは第1の回の記録走査までの記録走査によって形成された対称する位置にある四つのドット601と接触する位置612に着弾する。したがって、インク滴には図11(c)の矢印で示す四方向にほぼ同等の大きさの力が働く。その結果、特定の方向へのドットの偏りを最小限に抑制することができる。なお、一回目の記録走査から第1の回の記録走査までの記録走査の場合と同様に、第1の回の記録走査の次の記録走査から第2の回の記録走査までの記録走査では、それぞれの画素に何回目の記録走査でインクの吐出を行うかは任意である。
以上のように累積の吐出量が第1の吐出量の二倍となる第2の回の記録走査までの記録走査を行う(図11(d))。
以上では画素の間の距離Rとドット径dがR<d≦√2×Rの関係を有する場合について記載したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。すなわち画素の間の距離Rとドット径dに応じて第1のドット配置パターン、第2のドット配置パターンおよび第1の吐出量Mを適切な値に設定することで様々な状況に対応することが可能である。
以下に√2×R<d≦2×R、2×R<d≦2√2×Rの関係を示す場合における本実施形態について説明する。
図12は√2×R<d≦2×R、2×R<d≦2√2×Rの関係を示す場合におけるそれぞれの画像形成過程を示す図である。
√2×R<d≦2×Rの場合、第1の吐出量は全画素の25%であるため、図10(b1)に示す第1のドット配置パターンと、図10(b2)に示す第2のドット配置パターンが用いられる。他の構成および動作はR<d≦√2×Rの関係を示す場合と同様である。
図12に第1の回の記録走査によってインクが吐出された直後の記録媒体に形成されている画像(図12(b1))と、第2の回の記録走査によってインクが吐出された直後の記録媒体に形成されている画像(図12(b2))を示す。
R<d≦√2×Rの関係を示す場合と同様に、第1の回の記録走査までの記録走査では、第1のドット配置パターンを使用する。そのため、インクはそれまでの記録走査によって形成されたドット601と接さない位置610に着弾し、親和性の違いに由来するインク滴の濃度ムラが発生することはない。
一方、第1の回の記録走査の次の記録走査から第2の回の記録走査までの記録走査では第2のドット配置パターンを使用する。そのため、インクは第1の回の記録走査までの記録走査で形成された対称する位置にある四つのドット601と接する位置612に着弾する。したがって、対称的な方向である図の四つの矢印方向に対して均等の力で引き寄せられるため、ドットの特定の方向に偏った定着を抑制できる。
2×R<d≦2√2×Rの場合も同様に、図10に示すように第1の吐出量を12.5%と設定し、第1のドット配置パターン(c1)および第2のドット配置パターン(c2)を選択することにより、図12(c1)および(c2)に示すように、同様にドットの偏った定着を抑制することが可能である。
なお、第2の回の記録走査が終了しても、未だにインクの着弾が行われていない画素が存在する場合がある。しかし、第2の回の記録走査より後の記録走査では記録媒体はほぼすべての領域がインクで被覆されているため、いずれの位置にインクを着弾させてもそれまでの記録走査で形成された四つ以上のドットと接触する。このため、記録媒体とドット上のインクの親和性の違いに由来する濃度ムラは発生しにくい。すなわち、第2の回の記録走査より後の記録走査では未だインクの吐出が行われていない画素に対して任意の記録走査にて記録を行うことが可能である。
次に、実際に画像データから記録媒体上の単位領域に画像を記録する際の過程を詳細に説明する。
図13は本実施形態における画像の記録の過程を表すフローチャートを示す図である。
S1001では、上位装置303から転送されてきた画像データ情報から記録媒体3上の単位領域に対して画像を形成するために必要なインク総吐出量を取得する。
S1002では、上述した単一ドット径情報部307において、記録媒体3の種類や紙面温度等の情報からから記録媒体上に形成されるドット径dの情報を取得する。
S1003では、記録情報格納部308において、画素の間の距離RとS1002で取得したドット径dから第1の吐出量M、第1のドット配置パターンおよび第2のドット配置パターンが一義的に決定される。
S1004では、S1001で取得したインク総吐出量と第1の吐出量以上であるかを判定する。インク総吐出量が第1の吐出量未満である場合は、インクは記録媒体上で互いに接触しない位置に吐出される。一方、インク総吐出量が第1の吐出量以上である場合、S1005以下の段階へと移行する。
S1005では、各記録走査でのインク吐出量を第1の吐出量M以下に設定し、S1003で決定した第1のドット配置パターンに沿って記録走査を行う。
S1006では、それまでの記録走査でのインク吐出量の累積が第1の吐出量Mに達したか否かを判定する。累積のインク吐出量が第1の吐出量M未満の場合、S1005の段階に戻り、次の記録走査でも第1のドット配置パターンに沿って記録を行う。累積のインク吐出量がMと等しくなった場合、S1007の段階へ移行する。
S1007では、各記録走査でのインク吐出量を第1の吐出量M以下に設定し、S1003で決定した第2のドット配置パターンに沿って記録走査を行う。
S1008では、それまでの記録走査でのインク吐出の累積が第1の吐出量Mの二倍(2M)に達したか否かを判定する。累積のインク吐出量が第1の吐出量の二倍未満の場合、S1009の段階へ移行する。一方、累積のインク吐出量が第1の吐出量の二倍に等しくなった場合、S1010の段階へと移行する。
S1009では、累積のインク吐出量がインク総吐出量に達したか否かを判定する。累積のインク吐出量がインク総吐出量未満である場合、S1007の段階に戻り、次の記録走査でも第2のドット配置パターンに沿って記録を行う。一方、累積のインク吐出量がインク総吐出量に達した場合、記録動作は終了となる。
S1010では、インクが記録媒体上で互いに接触しない位置に着弾するように記録走査を行う。この段階は、累積のインク吐出量がインク総吐出量に達するまで続けられる。累積のインク吐出量がインク総吐出量に達した場合、記録動作は終了となる。
以上説明したように、本発明に記載の画像記録方法によれば、記録媒体上に形成されたドット上と記録媒体の表面のインクとの親和性の違いに由来する濃度ムラを抑制し、良好な画質の画像を得ることが可能である。
なお、各実施形態には画像形成方法について記載したが、無論本発明は画像形成方法に限定されるものではなく、本発明に記載の画像形成方法を行うためのデータを生成するデータ生成装置やデータ生成方法、該データ生成方法を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム等、広く適用することが可能である。
また、本発明は液体が記録媒体の表面上に定着する画像記録方法全般に有効に適用することができるが、樹脂エマルジョンを含有し、インク滴の着弾後に熱を加えることで記録媒体の表面に皮膜を形成し定着する、いわゆる熱硬化型のインクを使用して画像を形成する際に使用する記録データを生成するデータ生成装置およびデータ生成方法に特に有効である。
また、本発明は少なくとも液体が着弾する表面部が樹脂によって構成されることで、非吸水性または難吸水性を示す記録媒体を用いる形態について記載したが、ここで記載の記録媒体は完全に撥水性の記録媒体に限定されるものではなく、ある程度水分の吸収性が低い記録媒体を使用して画像を形成する際に使用する記録データを生成するデータ生成装置およびデータ生成方法ならば本発明を有効に適用可能である。
3 記録媒体
7 吐出ヘッド
10 ノズル
302 CPU
305 RAM
306 ROM
307 単一ドット径情報格納部
308 記録情報格納部
601 ドット
610 ドットと接触しない位置にある画素
612 対称する4つのドットと接触する位置にある画素

Claims (13)

  1. 液体を吐出する吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記液体の吐出を行うことで前記記録媒体に前記液体によるドットを形成する記録走査を前記記録媒体の単位領域に対して三回以上行うことにより画像を形成するために用いられる記録データを生成するデータ生成装置であって、
    画素間の距離と、前記液体の前記記録媒体上でのドット径と、に基づいて、各記録走査により前記単位領域に形成される前記ドットの個数の累積が、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触せず、かつ、隣接する二つの前記ドット間の距離が前記ドットの径を超えない条件でドットを配置させた場合に配置できる前記ドットの個数の最大の個数となるために要する前記液体の吐出量の累積である第1の吐出量と、それぞれ前記単位領域内の複数の画素それぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める複数のドット配置パターンと、を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンに基づいて、前記記録データを生成する生成手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触しないように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第1の前記ドット配置パターンと、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも50%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第2の前記ドット配置パターンと、について、前記画素間の距離と前記液体の前記記録媒体上でのドット径に応じて互いに異なる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンの組み合わせを前記複数のドット配置パターンに決定し、
    前記生成手段は、(i)前記液体の吐出量の累積が前記決定手段によって決定された前記第1の吐出量に達するまでは、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成し、(ii)前記液体の吐出量の累積が前記決定手段によって決定された前記第1の吐出量に達してからは、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第2のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成することを特徴とするデータ生成装置。
  2. 液体を吐出する吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記液体の吐出を行うことで前記記録媒体に前記液体によるドットを形成する記録走査を前記記録媒体の単位領域に対して三回以上行うことにより画像を形成するために用いられる記録データを生成するデータ生成装置であって、
    画素間の距離と、前記液体の前記記録媒体上でのドット径と、に基づいて、各記録走査により前記単位領域に形成される前記ドットの個数の累積が、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触せず、かつ、隣接する二つの前記ドット間の距離が前記ドットの径を超えない条件でドットを配置させた場合に配置できる前記ドットの個数の最大の個数となる第1の回の記録走査と、それぞれ前記単位領域内の複数の画素それぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める複数のドット配置パターンと、を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンに基づいて、前記記録データを生成する生成手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触しないように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第1の前記ドット配置パターンと、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも50%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第2の前記ドット配置パターンと、について、前記画素間の距離と前記液体の前記記録媒体上でのドット径に応じて互いに異なる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンの組み合わせを前記複数のドット配置パターンに決定し、
    前記生成手段は、(i)前記決定手段によって決定された前記第1の回の記録走査よりも前の記録走査においては、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成し、(ii)前記決定手段によって決定された前記第1の回の記録走査よりも後の記録走査においては、前記決定手段によって決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第2のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成することを特徴とするデータ生成装置。
  3. 前記第2のドット配置パターンは、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも75%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められていることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ生成装置。
  4. 前記第2のドット配置パターンは、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのすべてが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められていることを特徴とする請求項3に記載のデータ生成装置。
  5. 前記第2のドット配置パターンは、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも50%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された4つの前記ドットであって、対応する画素正方格子を形成する前記4つのドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  6. 前記画素間の距離前記ドット径とした場合、前記画素間の距離と前記ドット径がR<d≦√2×Rの関係を示す場合において用いられる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンのそれぞれは、前記単位領域内の前記複数の画素のうちの50%の前記画素にインクの吐出を定めることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  7. 前記画素間の距離前記ドット径とした場合、前記画素間の距離と前記ドット径が√2×R<d≦2×Rの関係を示す場合において用いられる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンのそれぞれは、前記単位領域内の前記複数の画素のうちの25%の前記画素にインクの吐出を定めることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  8. 前記画素間の距離前記ドット径とした場合、前記画素間の距離と前記ドット径が2×R<d≦2√2×Rの関係を示す場合において用いられる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンのそれぞれは、前記単位領域内の前記複数の画素のうちの12.5%の前記画素にインクの吐出を定めることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  9. 前記液体は、樹脂エマルジョンを含有するインクであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  10. 前記記録媒体は、少なくとも表面部が樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載のデータ生成装置。
  11. 液体を吐出する吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記液体の吐出を行うことで前記記録媒体に前記液体によるドットを形成する記録走査を前記記録媒体の単位領域に対して三回以上行うことにより画像を形成するために用いられる記録データを生成するデータ生成方法であって、
    画素間の距離と、前記液体の前記記録媒体上でのドット径と、に基づいて、各記録走査により前記単位領域に形成される前記ドットの個数の累積が、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触せず、かつ、隣接する二つの前記ドット間の距離が前記ドットの径を超えない条件でドットを配置させた場合に配置できる前記ドットの個数の最大の個数となるために要する前記液体の吐出量の累積である第1の吐出量と、それぞれ前記単位領域内の複数の画素それぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める複数のドット配置パターンと、を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定された前記複数のドット配置パターンに基づいて、前記記録データを生成する生成工程と、を有し、
    前記決定工程は、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触しないように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第1の前記ドット配置パターンと、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも50%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第2の前記ドット配置パターンと、について、前記画素間の距離と前記液体の前記記録媒体上でのドット径に応じて互いに異なる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンの組み合わせを前記複数のドット配置パターンに決定し、
    前記生成工程は、(i)前記液体の吐出量の累積が前記決定工程において決定された前記第1の吐出量に達するまでは、前記決定工程において決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成し、(ii)前記液体の吐出量の累積が前記決定工程において決定された前記第1の吐出量に達してからは、前記決定工程において決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第2のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成することを特徴とするデータ生成方法。
  12. 液体を吐出する吐出ヘッドを記録媒体に対して相対的に走査させながら前記液体の吐出を行うことで前記記録媒体に前記液体によるドットを形成する記録走査を前記記録媒体の単位領域に対して三回以上行うことにより画像を形成するために用いられる記録データを生成するデータ生成方法であって、
    画素間の距離と、前記液体の前記記録媒体上でのドット径と、に基づいて、各記録走査により前記単位領域に形成される前記ドットの個数の累積が、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触せず、かつ、隣接する二つの前記ドット間の距離が前記ドットの径を超えない条件でドットを配置させた場合に配置できる前記ドットの個数の最大の個数となる第1の回の記録走査と、それぞれ前記単位領域内の複数の画素それぞれに対するインクの吐出または非吐出を定める複数のドット配置パターンと、を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定された前記複数のドット配置パターンに基づいて、前記記録データを生成する生成工程と、を有し、
    前記決定工程は、前記単位領域に形成される二つの前記ドットが接触しないように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第1の前記ドット配置パターンと、前記単位領域に形成される複数の前記ドットのうち少なくとも50%の前記ドットが、前記第1のドット配置パターンによって形成された少なくとも4つの前記ドットと接触するように、各画素に対するインクの吐出または非吐出が定められた第2の前記ドット配置パターンと、について、前記画素間の距離と前記液体の前記記録媒体上でのドット径に応じて互いに異なる前記第1のドット配置パターンと前記第2のドット配置パターンの組み合わせを前記複数のドット配置パターンに決定し、
    前記生成工程は、(i)前記決定工程において決定された前記第1の回の記録走査よりも前の記録走査においては、前記決定工程において決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第1のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成し、(ii)前記決定工程段において決定された前記第1の回の記録走査よりも後の記録走査においては、前記決定工程おいて決定された前記複数のドット配置パターンのうちの前記第2のドット配置パターンを用いて前記記録データを生成することを特徴とするデータ生成方法
  13. 請求項11または12に記載のデータ生成方法を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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