以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.遊技機の構成
図1は、本実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。本実施形態の遊技機は、遊技場から貸し出された遊技球(遊技媒体)を用いて遊技を行うものであり、遊技機の外側面を形成する外枠2と、遊技機の内部に設けられ、遊技球が移動する遊技領域4を形成する遊技盤6と、遊技盤6を遊技者が視認可能かつ接触不可能にするガラスユニット8と、ガラスユニット8が取り付けられている前枠10を備えている。
そして前枠10のうちガラスユニット8を取り囲む部分は、光を透過する半透明の素材により構成されており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数の前枠ランプ12が設けられている。また、前枠10の上部の左右および下部の左右には、遊技を盛り上げるための演出音などを出力するスピーカー14が設けられている。
また前枠10の下部中央には、遊技球を貯留するための上皿16が設けられており、上皿16の内側側面の左部には、遊技機から遊技者に遊技球を払い出すための払出口18が設けられている。また前枠10の下部右側には、グリップユニット20が設けられており、遊技者がグリップユニット20を遊技機に向かって右回りに回転させる操作を行うと、遊技機内部に設けられた図示しない発射装置が作動して、遊技領域4内に遊技球が発射されるようになっている。なお本実施形態の発射装置は、1分間に99個(1秒間に1.65個)の遊技球を発射することができる。
そして上皿16の内側側面の右部には、上皿16から遊技球を発射装置に供給するための供給口22が設けられている。また上皿16の下方には、上皿16に遊技球を貯留しきれなくなった場合に余剰の遊技球を貯留しておく下皿24が設けられている。
また上皿16の縁部手前側には、演出ボタン26が設けられており、遊技者が演出ボタン26を操作すると、遊技機で行われる演出が変化する。
図2は、図1で示した遊技盤6の外観構成を示す正面図である。図2に示すように遊技盤6には、円形状に外レール28が設けられており、外レール28に囲まれた領域が、遊技球が移動する遊技領域4となっている。また遊技領域4の左端部には、外レール28に沿うように円弧状に内レール30が設けられており、外レール28と内レール30は、遊技盤6の下方に設けられた図示しない発射装置から発射された遊技球を遊技領域4に誘導する。
また遊技盤6の中央部には、遊技を盛り上げるための演出画像などを表示する液晶ディスプレイ32(演出表示部)と、液晶ディスプレイ32を取り囲むように形成されたディスプレイ枠34を備える演出ユニット36が設けられている。このディスプレイ枠34は、光を透過する半透明の素材により構成された部分を有しており、半透明の素材により構成されている部分の内部には、遊技を盛り上げるための演出光などを出力する複数のディスプレイ枠ランプ38が設けられている。
そして本実施形態では、液晶ディスプレイ32の手前側を遊技球が通過できないようになっており、発射装置から発射された遊技球は、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4か右側の遊技領域4を落下するようになっている。そして遊技領域4には、遊技盤6の表面に交差するように図示しない多数の遊技釘が打ち付けられており、遊技領域4を移動する遊技球の移動方向がランダムに変化するようになっている。
またディスプレイ枠34の左部には、液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を落下する遊技球が通過できる開口40が形成されており、この開口40を通過した遊技球はディスプレイ枠34に設けられている通路42を通過して、液晶ディスプレイ32の下方に設けられたステージ44に落下するようになっている。このステージ44の上面は滑らかな曲面となっているとともに、ステージ44とガラスユニット8との間に遊技球がステージ44から下方に落下できる隙間が形成されており、通路42からステージ44上に落下した遊技球がステージ44上を左右に往復移動した後にステージ44の中央部付近から下方に落下するようになっている。
そしてステージ44の中央部の下方には、ステージ44の中央部付近から下方に落下した遊技球が入賞可能な第1始動入賞口46が設けられている。この第1始動入賞口46は、遊技球が入賞したことを検出するセンサを内蔵し、遊技球が入賞すると遊技球が遊技機内部に回収されるように構成されており、第1始動入賞口46に遊技球が入賞するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば3個)の遊技球が払い出されるとともに、大当たりの当否を決定する第1特別抽選が行われる。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、遊技球が遊技機内部に回収されずに通過する通過ゲート48が設けられている。この通過ゲート48は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵し、通過ゲート48を遊技球が通過するたびに、普通当たりの当否を決定する普通抽選が行われる。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、通過ゲート48の下方に、遊技球が入賞すると遊技球が遊技機内部に回収される第2始動入賞口50が設けられている。この第2始動入賞口50は、遊技球が入賞したことを検出するセンサを内蔵するとともに、左右対称の形状を有する一対の部材を備える普通役物52が設けられており、普通役物52は、第2始動入賞口50に遊技球が入賞しにくい縮小状態(入賞を補助しない状態)と遊技球が入賞しやすい拡大状態(入賞を補助する状態)との間で動作可能に構成されている。そして普通役物52は、一対の部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、普通抽選で普通当たりが当選すると所定条件下で拡大状態となるように制御される。そして第2始動入賞口50に遊技球が入賞するごとに、遊技者に対して所定個数(例えば10個)の遊技球が払い出されるとともに、大当たりの当否を決定する第2特別抽選が行われる。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、第2始動入賞口50の下方に、遊技球が入賞すると遊技球が遊技機内部に回収される第1大入賞口54が設けられている。この第1大入賞口54は、遊技球が入賞したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第1大入賞口54を塞ぐ板状部材を備える第1特別役物56が設けられており、第1特別役物56は、第1大入賞口54に遊技球が入賞不可能な閉状態(入賞不可状態)と遊技球が入賞可能な開状態(入賞可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして第1特別役物56は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、第1特別抽選あるいは第2特別抽選で大当たりが当選すると開始される大当たり状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして第1大入賞口54に遊技球が入賞するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば12個)の遊技球が払い出される。
また液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4には、第1大入賞口54の下方に、遊技球が入賞すると遊技球が遊技機内部に回収される第2大入賞口58が設けられている。この第2大入賞口58は、遊技球が入賞したことを検出するセンサを内蔵するとともに、第2大入賞口58を塞ぐ板状部材を備える第2特別役物60が設けられており、第2特別役物60は、第2大入賞口58に遊技球が入賞不可能な閉状態(入賞不可状態)と遊技球が入賞可能な開状態(入賞可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして第2特別役物60は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、大当たり状態において所定条件下で開状態となるように制御される。そして第2大入賞口58に遊技球が入賞するたびに、遊技者に対して所定個数(例えば12個)の遊技球が払い出される。
図3(A)および図3(B)は、第2特別役物60が開状態となっている第2大入賞口58を示す斜視図である。本実施形態の第2大入賞口58は、図3(A)に示すように、左側に設けられた特殊領域64と右側に設けられた通常領域66から構成されている。このうち特殊領域64は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵するとともに、特殊領域64を塞ぐ板状部材を備える特殊役物68が設けられており、特殊役物68は、図3(B)に示すように特殊領域64を遊技球が通過不可能な閉状態(通過不可状態)と、図3(A)に示すように特殊領域64を遊技球が通過可能な開状態(通過可能状態)との間で動作可能に構成されている。そして特殊役物68は、板状部材を動作させるソレノイドなどの駆動装置を内蔵しており、大当たり状態において所定条件下で開状態となるように制御される。従って特殊領域64は、第2特別役物60が開状態となっていても、特殊役物68が開状態となっていなければ、遊技球が通過できないようになっている。
また通常領域66は、遊技球が通過したことを検出するセンサを内蔵するが、通常領域66を塞ぐ板状部材は設けられておらず、第2特別役物60が開状態となっていれば遊技球が通過できるようになっている。
そして、第2特別役物60が開状態となっているとともに特殊役物68が開状態となっている場合には、第2大入賞口58に入賞する遊技球のほとんどは特殊領域64を通過するようになっており、遊技者が遊技球を発射させ続ければ容易に特殊領域64を遊技球が通過するようになっている。
また図2に示すように、遊技領域4の最下部には、いずれの入賞口にも入賞せずに遊技領域4を落下した遊技球を遊技機内部に回収するアウト口62が設けられている。
そして遊技球の発射装置は、図1で示したグリップユニット20の回転量を調整することにより遊技球の射出力が変化するように構成されており、グリップユニット20の回転量が少ない場合には液晶ディスプレイ32の左側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射され、グリップユニット20の回転量が多い場合には液晶ディスプレイ32の右側の遊技領域4を遊技球が落下するように遊技球が発射される。
従って遊技者は、遊技状況に応じてグリップユニット20の回転量を調整し、遊技球が左側の遊技領域4を落下して、あるいは開口40と通路42とステージ44を通過して第1始動入賞口46に入賞するように遊技球を発射させたり(左打ち)、遊技球が右側の遊技領域4を落下して、通過ゲート48を遊技球が通過するように、あるいは第2始動入賞口50に遊技球が入賞するように、あるいは第1大入賞口54や第2大入賞口58に遊技球が入賞するように遊技球を発射させたりする(右打ち)。
なお本実施形態の遊技機では、遊技球が左側の遊技領域4を落下する場合には、通過ゲート48を遊技球が通過することがなく、第2始動入賞口50、第1大入賞口54、第2大入賞口58に遊技球が入賞することがなく、また遊技球が右側の遊技領域4を落下する場合には、第1始動入賞口46に遊技球が入賞することがないようになっている。
また遊技盤6の右下部であって、遊技領域4の外側には、遊技機の各種状態をランプ等の点灯および消灯により示す状態表示部70が設けられている。
図4は、状態表示部70の外観構成を示す正面図である。状態表示部70は、図4に示すように、普通図柄表示部72、普通保留表示部74、第1特別図柄表示部76、第1特別保留表示部78、第2特別図柄表示部80、第2特別保留表示部82、遊技状態表示部84が設けられている。
普通図柄表示部72は、2つのランプにより構成され、普通抽選が行われる場合に2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示し、2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示して、普通抽選の結果を表示する。
普通保留表示部74は、2つのランプにより構成され、通過ゲート48を遊技球が通過した時点で既に普通図柄が変動表示中である場合など普通図柄の変動表示を開始させることができないことにより普通図柄の変動表示が保留されている回数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4回の保留回数を表示する。
第1特別図柄表示部76は、7セグメントディスプレイにより構成され、第1特別抽選が行われる場合に7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイに数値を表示させることにより第1特別図柄を停止表示して、第1特別抽選の結果を表示する。
第1特別保留表示部78は、2つのランプにより構成され、第1始動入賞口46に遊技球が入賞した時点で既に第1特別図柄が変動表示中である場合など第1特別図柄の変動表示を開始させることができないことにより第1特別図柄の変動表示が保留されている回数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4回の保留回数を表示する。
第2特別図柄表示部80は、7セグメントディスプレイにより構成され、第2特別抽選が行われる場合に7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示し、7セグメントディスプレイに数値を表示させることにより第2特別図柄を停止表示して、第2特別抽選の結果を表示する。
第2特別保留表示部82は、2つのランプにより構成され、第2始動入賞口50に遊技球が入賞した時点で既に第2特別図柄が変動表示中である場合など第2特別図柄の変動表示を開始させることができないことにより第2特別図柄の変動表示が保留されている回数を表示するものであり、2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4回の保留回数を表示する。
遊技状態表示部84は、6つのランプにより構成され、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組合せによって、現在設定されている遊技状態の種類を表示する。本実施形態では、通常状態(低確率状態)と、通常状態よりも大当たりの当選確率が高く設定された確変状態(高確率状態)と、第1特別抽選あるいは第2特別抽選で大当たりが当選すると開始される大当たり状態と、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間を短縮させて第1特別抽選あるいは第2特別抽選の実行契機を頻繁に到来させる時短状態の4種類の遊技状態が設定可能となっており、6つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、いずれの遊技状態に設定されているかを表示する。
図5は、本実施形態の遊技機の機能ブロック図である。本実施形態の遊技機は、メイン基板100およびサブ基板102を含む制御基板によって制御される。そしてメイン基板100やサブ基板102等の各基板の機能は、各種のプロセッサ(CPU、DSPなど)、ASIC(ゲートアレイなど)、ROM(情報記憶媒体の一例)、あるいはRAMなどのハードウェアや、ROMなどに予め記憶されている所与のプログラムからなるソフトウェアにより実現される。
メイン基板100は、通過ゲートセンサ104、第1始動入賞口センサ106、第2始動入賞口センサ108、第1大入賞口センサ110、特殊領域センサ112、通常領域センサ114、払出センサ116等の入力手段からの入力信号を受けて、遊技を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、状態表示駆動装置120、普通役物駆動装置122、第1特別役物駆動装置124、第2特別役物駆動装置126、特殊役物駆動装置128、払出装置130等の出力手段の動作制御を行う。
またサブ基板102は、メイン基板100から送られてくる信号や、演出ボタンスイッチ150からの入力信号を受けて、遊技の進行状況に合わせた演出を実行するための各種の演算を行い、演算結果に基づいて、演出表示装置170、音響装置172、演出物駆動装置174等の演出装置176の動作制御を行う。
そしてメイン基板100は、乱数発生手段210、普通抽選手段220、普通表示制御手段222、普通役物制御手段224、第1特別抽選手段230、第2特別抽選手段235、特別表示制御手段240、遊技状態移行制御手段250、特別役物制御手段260、払出制御手段270、通信制御手段280、メインメモリ290とを含んで構成されている。
乱数発生手段210は、抽選用の乱数値を発生させる手段であり、ハードウェア乱数を発生させる乱数発生器や、ソフトウェア乱数を発生させるプログラムにより実現される。ソフトウェア乱数は、例えば、インクリメントカウンタ(所定のカウント範囲を循環するように数値をカウントするカウンタ)のカウント値に基づいて発生させることができる。なお本実施形態において「乱数値」には、数学的な意味でランダムに発生する値のみならず、その発生自体は規則的であっても、その取得タイミング等が不規則であるために実質的に乱数として機能しうる値も含まれる。
普通抽選手段220は、1個の遊技球が通過ゲート48を通過するごとに作動する通過ゲートセンサ104からの通過信号に基づいて、乱数発生手段210から乱数値(抽選用乱数値)を取得してメインメモリ290の普通乱数記憶手段2912に格納する普通乱数取得処理を行い、普通乱数記憶手段2912に格納した乱数値について普通当たりの当否を決定する普通抽選を行う。そして普通抽選では、普通抽選手段220は、普通当否決定処理、普通変動決定処理などを行う。
普通当否決定処理は、普通当たりが当選したか否かを決定する処理である。普通当否決定処理では、普通抽選手段220は、まずメインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の普通抽選テーブルのうち、いずれの普通抽選テーブルを用いて乱数判定処理を行うかを遊技状態に応じて決定する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に普通抽選テーブルAおよび普通抽選テーブルBが記憶されており、各普通抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、普通当たりまたはハズレが対応づけられている。詳細には普通抽選テーブルAでは、約1/100の確率で普通当たりが当選するように、普通当たりまたはハズレと複数の乱数値との対応関係が設定され、普通抽選テーブルBでは、約1/1の確率で普通当たりが当選するように、普通当たりと複数の乱数値との対応関係が設定されている。そして普通抽選手段220は、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通抽選テーブルAを選択し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通抽選テーブルBを選択する。
そして普通抽選手段220は、選択されている普通抽選テーブルを参照して、普通乱数記憶手段2912から読み出した1回分の乱数値と一致する乱数値が普通当たりに対応づけられているか否かを判定することにより、普通当たりが当選したか否かを判定する。
そして普通抽選手段220は、普通当たりが当選した場合には、メインメモリ290のフラグ記憶手段2916において、普通当たりの当選フラグをON状態に設定し、ハズレとなった場合には、普通当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
普通変動決定処理は、遊技状態に応じて普通図柄の変動種別を複数の変動種別のいずれにするかを決定する処理である。普通変動決定処理では、普通抽選手段220は、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通図柄の変動種別を普通変動1に決定し、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通図柄の変動種別を普通変動2に決定する。
また普通抽選手段220は、普通乱数記憶手段2912に乱数値が格納されている場合に、普通図柄が変動表示中でなく、かつ普通役物52が動作中でない場合には、普通抽選の実行契機が到来したとして直ちに普通抽選を行うが、普通図柄が変動表示中であるか、または普通役物52が動作中である場合には、普通抽選を保留する。そして普通図柄が停止表示され、かつ普通役物52が動作中ではなくなると、普通抽選手段220は、普通抽選の実行契機が到来したとして直ちに普通乱数記憶手段2912から読み出した1回分の乱数値について普通抽選を行う。
ここで、普通抽選が保留されている状態で更に通過ゲートセンサ104から通過信号が入力された場合には、普通抽選手段220は、通過信号に基づいて乱数発生手段210から乱数値を取得して、4回分の乱数値を限度として普通乱数記憶手段2912に乱数値を格納する。そして普通抽選の実行契機が到来すると、普通乱数記憶手段2912からFIFO(First In First Out)形式で読み出した1回分の乱数値について普通抽選を行う。そして、普通乱数記憶手段2912に4回分の乱数値が格納された状態では、普通抽選手段220は、通過ゲートセンサ104から通過信号が入力されても、普通乱数記憶手段2912に乱数値を格納しない。
普通表示制御手段222は、普通抽選の抽選結果に基づいて状態表示駆動装置120を制御する手段であって、普通図柄表示制御処理、普通保留表示制御処理を行う。
普通図柄表示制御処理では、普通表示制御手段222は、普通変動決定処理において決定された普通図柄の変動種別に応じた変動時間で、普通図柄表示部72の2つのランプを点滅させることにより普通図柄を変動表示させ、普通当否決定処理において普通当たりの当選フラグがON状態にされたか否かに応じて、普通図柄表示部72の2つのランプを点灯または消灯させることにより普通図柄を停止表示させ、普通図柄表示部72に普通抽選の結果を表示させる。
詳細には本実施形態では、図6に示すように、変動種別が普通変動1である場合には普通図柄の変動時間が30秒に設定され、変動種別が普通変動2である場合には普通図柄の変動時間が5秒に設定される。従って本実施形態では、普通抽選が行われた時点の遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合には、普通図柄の変動種別が普通変動1に決定されることにより普通図柄の変動時間が30秒に設定され、普通抽選が行われた時点の遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合には、普通図柄の変動種別が普通変動2に決定されることにより普通図柄の変動時間が5秒に設定されるため、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合の方が、普通抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっている。
普通保留表示制御処理では、普通表示制御手段222は、普通乱数記憶手段2912に格納されている乱数値の数に応じて、普通保留表示部74の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4回の保留回数を表示させる。
普通役物制御手段224は、普通抽選の抽選結果に基づいて普通役物駆動装置122を制御する手段であって、普通役物制御処理1、普通役物制御処理2などを行う。
普通役物制御処理1では、遊技状態が確変状態でも時短状態でもない場合に、普通図柄が普通当たりの当選を示す態様で停止表示されたことを契機として、0.5秒が経過するまで普通役物52が拡大状態となるように普通役物駆動装置122の駆動制御が行われる。
普通役物制御処理2では、遊技状態が確変状態あるいは時短状態である場合に、普通図柄が普通当たりの当選を示す態様で停止表示されたことを契機として、5秒が経過するまで普通役物52が拡大状態となるように普通役物駆動装置122の駆動制御が行われる。
従って普通役物制御処理1では、第2始動入賞口50への遊技球の入賞しやすさがほとんど増加しないように普通役物52が動作するが、普通役物制御処理2では、第2始動入賞口50への遊技球の入賞しやすさが増加するように普通役物52が動作する。
第1特別抽選手段230は、1個の遊技球が第1始動入賞口46に入賞するごとに作動する第1始動入賞口センサ106からの入賞信号に基づいて、乱数発生手段210から乱数値(抽選用乱数値)を取得してメインメモリ290の第1特別乱数記憶手段2914に格納する第1特別乱数取得処理を行い、第1特別乱数記憶手段2914に格納した乱数値について大当たりの当否を決定する第1特別抽選を行う。そして第1特別抽選では、第1特別抽選手段230は、第1当否決定処理、第1図柄決定処理、第1変動決定処理などを行う。
第1当否決定処理は、大当たりが当選したか否かを決定する処理である。第1当否決定処理では、第1特別抽選手段230は、まずメインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の当否抽選テーブルのうち、いずれの当否抽選テーブルを用いて乱数判定処理を行うかを遊技状態に応じて決定する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図7に示すような当否抽選テーブルAおよび当否抽選テーブルBが記憶されている。そして各当否抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、大当たりまたはハズレが対応づけられている。詳細には当否抽選テーブルAでは、約1/399の確率で大当たりが当選するように、大当たりまたはハズレと複数の乱数値との対応関係が設定され、当否抽選テーブルBでは、約1/39の確率で大当たりが当選するように、大当たりまたはハズレと複数の乱数値との対応関係が設定されている。そして第1特別抽選手段230は、遊技状態が通常状態である場合には、当否抽選テーブルAを選択し、遊技状態が確変状態である場合には、当否抽選テーブルBを選択する。
そして第1特別抽選手段230は、選択されている当否抽選テーブルを参照して、第1特別乱数記憶手段2914から読み出した1回分の乱数値と一致する乱数値が大当たりに対応づけられているか否かを判定することにより、大当たりが当選したか否かを判定する。
そして第1特別抽選手段230は、大当たりが当選した場合には、フラグ記憶手段2916において、大当たりの当選フラグをON状態に設定し、ハズレとなった場合には、大当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
第1図柄決定処理は、第1当否決定処理で大当たりが当選した場合に、10ラウンド図柄A(第1実行パターン)、10ラウンド図柄B(第2実行パターン)、16ラウンド図柄(第2実行パターン)のうちいずれの大当たり図柄が当選したかを決定する処理である。本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図7に示すような図柄抽選テーブルAおよび図柄抽選テーブルBが記憶されており、第1図柄決定処理では、第1特別抽選手段230は、図柄抽選テーブルAを用いて乱数判定処理を行う。詳細には図柄抽選テーブルAでは、約50/100の確率で10ラウンド図柄Aが当選し、約48/100の確率で10ラウンド図柄Bが当選し、約2/100の確率で16ラウンド図柄が当選するように、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対していずれかの大当たり図柄が対応付けられている。
そして第1特別抽選手段230は、図柄抽選テーブルAを参照して、第1特別乱数記憶手段2914からFIFO形式で読み出した1回分の乱数値と一致する乱数値が複数種類の大当たり図柄のいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを判定する。
そして第1特別抽選手段230は、フラグ記憶手段2916において、当選した大当たり図柄に対応する当選フラグをON状態に設定する。
第1変動決定処理は、大当たりが当選したか否かに応じて、第1特別図柄の変動種別を複数の変動種別のいずれにするかを決定する処理である。第1変動決定処理では、第1特別抽選手段230は、まずメインメモリ290の抽選テーブル記憶手段2910に記憶されている複数種類の変動抽選テーブルのうち、いずれの変動抽選テーブルを用いて乱数判定処理を行うかを大当たりが当選したか否かに応じて決定する。
本実施形態の遊技機では、抽選テーブル記憶手段2910に、図8に示すような変動抽選テーブルAおよび変動抽選テーブルBが記憶されている。そして各変動抽選テーブルでは、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対して、スーパーリーチ1、スーパーリーチ2、ノーマルリーチ、リーチ無しのいずれかの変動種別が対応づけられている。詳細には図8に示すように、スーパーリーチ1およびスーパーリーチ2は、変動抽選テーブルAの方が変動抽選テーブルBよりも選択確率が高くなっているが、ノーマルリーチは、変動抽選テーブルBの方が変動抽選テーブルAよりも選択確率が高くなっている。そして変動抽選テーブルAでは、スーパーリーチ1>スーパーリーチ2>ノーマルリーチの順序で選択確率が高くなっているが、変動抽選テーブルBでは、ノーマルリーチ>スーパーリーチ2>スーパーリーチ1の順序で選択確率が高くなっている。またリーチ無しは、変動抽選テーブルAでは抽選対象となっていない。
そして第1特別抽選手段230は、第1当否決定処理で大当たりが当選した場合には、変動抽選テーブルAを選択し、第1当否決定処理でハズレであった場合には、変動抽選テーブルBを選択する。
そして第1特別抽選手段230は、選択されている変動抽選テーブルを参照して、乱数発生手段210から取得した乱数値と一致する乱数値が複数の変動種別のいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数の変動種別のいずれが当選したかを判定し、第1特別図柄の変動種別を当選した変動種別に決定する。
このように本実施形態では、スーパーリーチ1が決定された場合には、大当たりが当選していることが最も多く、スーパーリーチ2が決定された場合には、大当たりが当選していることが次に多く、ノーマルリーチが決定された場合には、大当たりが当選していることが次に多いため、複数のリーチ有りの変動種別のそれぞれで、大当たりの当選に対する期待度が異なるようになっている。
また第1特別抽選手段230は、第1特別乱数記憶手段2914に乱数値が格納されている場合に、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中でなく、かつ第2特別抽選が保留されておらず、かつ遊技状態が大当たり状態でない場合には、第1特別抽選の実行契機が到来したとして直ちに第1特別抽選を行うが、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中であるか、または第2特別抽選が保留されているか、または遊技状態が大当たり状態である場合には、第1特別抽選を保留する。
すると第1特別抽選手段230は、第1特別抽選が保留された乱数値について、いわゆる先読み演出を行うために仮に第1当否決定処理、第1図柄決定処理、第1変動決定処理を行う仮第1特別抽選を行い、大当たりか否かを示す仮判定結果と、大当たりである場合には複数種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを示す仮判定結果と、複数の変動種別のいずれが当選したかを示す仮判定結果を求める。ただし仮第1特別抽選では、当選フラグの設定処理は行わない。
そして第1特別抽選手段230は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が停止表示され、かつ保留されている第2特別抽選がなくなり、かつ遊技状態が大当たり状態ではなくなると、第1特別抽選の実行契機が到来したとして直ちに第1特別乱数記憶手段2914から読み出した1回分の乱数値について、第1当否決定処理、第1図柄決定処理、第1変動決定処理を行う。
ここで、第1特別抽選あるいは第2特別抽選が保留されている状態で更に第1始動入賞口センサ106から入賞信号が入力された場合には、第1特別抽選手段230は、第1始動入賞口センサ106からの入賞信号に基づいて乱数発生手段210から乱数値を取得して、4回分の乱数値を限度として第1特別乱数記憶手段2914に乱数値を格納する。そして第1特別抽選の実行契機が到来すると、第1特別乱数記憶手段2914からFIFO形式で読み出した1回分の乱数値について第1特別抽選を行う。そして、第1特別乱数記憶手段2914に4回分の乱数値が格納された状態では、第1特別抽選手段230は、第1始動入賞口センサ106から入賞信号が入力されても、第1特別乱数記憶手段2914に乱数値を格納しない。
なお第1特別抽選手段230は、第1特別抽選の実行契機が到来した時点でフラグ記憶手段2916において大当たりの当選フラグがON状態に設定されている場合には、第1当否決定処理では乱数判定処理を行わずにハズレであるとし、第1変動決定処理では第1特別図柄の変動種別をリーチ無しに決定する。
第2特別抽選手段235は、1個の遊技球が第2始動入賞口50に入賞するごとに作動する第2始動入賞口センサ108からの入賞信号に基づいて、乱数発生手段210から乱数値(抽選用乱数値)を取得してメインメモリ290の第2特別乱数記憶手段2915に格納する第2特別乱数取得処理を行い、第2特別乱数記憶手段2915に格納した乱数値について大当たりの当否を決定する第2特別抽選を行う。そして第2特別抽選では、第2特別抽選手段235は、第2当否決定処理、第2図柄決定処理、第2変動決定処理などを行う。
第2当否決定処理および第2変動決定処理は、上述した第1当否決定処理および第1変動決定処理と同様であり、第2特別抽選手段235は、第2当否決定処理では、遊技状態に応じて図7に示す当否抽選テーブルAまたは当否抽選テーブルBを参照して、大当たりが当選したか否かを判定し、第2変動決定処理では、第2当否決定処理の結果に応じて図8に示す変動抽選テーブルAまたは変動抽選テーブルBを参照して、第2特別図柄の変動種別を決定する。
また第2図柄決定処理では第1図柄決定処理とは異なり、第2特別抽選手段235は、図柄抽選テーブルBを用いて乱数判定処理を行い、16ラウンド図柄(第2実行パターン)、4ラウンド図柄(第2実行パターン)のうちいずれの大当たり図柄が当選したかを決定する。詳細には図柄抽選テーブルBでは、約50/100の確率で16ラウンド図柄が当選し、約50/100の確率で4ラウンド図柄が当選するように、複数の乱数値(例えば、0〜65535の65536個の乱数値)のそれぞれに対していずれかの大当たり図柄が対応付けられている。
そして第2特別抽選手段235は、図柄抽選テーブルBを参照して、第2特別乱数記憶手段2915から読み出した1回分の乱数値と一致する乱数値が複数種類の大当たり図柄のいずれに対応づけられているかを判定することにより、複数種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを判定する。
そして第2特別抽選手段235は、第2当否決定処理で大当たりが当選した場合には、フラグ記憶手段2916において、大当たりの当選フラグをON状態に設定するとともに第2図柄決定処理で当選した大当たり図柄に対応する当選フラグをON状態に設定し、第2当否決定処理でハズレとなった場合には、大当たりの当選フラグをOFF状態に設定する。
なお本実施形態では、第2当否決定処理あるいは第2図柄決定処理によって設定される当選フラグは、第1当否決定処理あるいは第1図柄決定処理により設定される当選フラグと共通となっており、第1当否決定処理あるいは第1図柄決定処理によって当選フラグがON状態に設定されるとともに、第2当否決定処理あるいは第2図柄決定処理によっても重ねて当選フラグが設定されることがないようになっている。
また第2特別抽選手段235は、第2始動入賞口センサ108からの入賞信号が入力された時点で、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中でなく、かつ遊技状態が大当たり状態でない場合には、第2特別抽選の実行契機が到来したとして直ちに第2特別抽選を行うが、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中であるか、または遊技状態が大当たり状態である場合には、第2特別抽選を保留する。すると第2特別抽選手段235は、第2特別抽選が保留された乱数値について、いわゆる先読み演出を行うために仮に第2当否決定処理、第2図柄決定処理、第2変動決定処理を行う仮第2特別抽選を行う。
そして第2特別抽選手段235は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が停止表示され、かつ遊技状態が大当たり状態ではなくなると、第2特別抽選の実行契機が到来したとして直ちに第2特別乱数記憶手段2915から読み出した1回分の乱数値について、第2当否決定処理、第2図柄決定処理、第2変動決定処理を行う。
ここで第1特別抽選手段230は、上述したように第2特別抽選が保留されていないこと、すなわち第2特別乱数記憶手段2915に乱数値が格納されていないことを条件に、第1特別抽選の実行契機が到来したとして第1特別抽選を行うが、第2特別抽選手段235は、第1特別抽選が保留されていても、すなわち第1特別乱数記憶手段2914に乱数値が格納されていても、第2特別抽選の実行契機が到来したとして第2特別抽選を行う。従って本実施形態では、第1特別抽選に優先して第2特別抽選が行われるようになっている。
また、第2特別抽選が保留されている状態で更に第2始動入賞口センサ108から入賞信号が入力された場合には、第2特別抽選手段235は、第2始動入賞口センサ108からの入賞信号に基づいて乱数発生手段210から乱数値を取得して、4回分の乱数値を限度として第2特別乱数記憶手段2915に乱数値を格納する。そして第2特別抽選の実行契機が到来すると、第2特別乱数記憶手段2915からFIFO形式で読み出した1回分の乱数値について第2特別抽選を行う。そして、第2特別乱数記憶手段2915に4回分の乱数値が格納された状態では、第2特別抽選手段235は、第2始動入賞口センサ108から入賞信号が入力されても、第2特別乱数記憶手段2916に乱数値を格納しない。
なお第2特別抽選手段235は、第2特別抽選の実行契機が到来した時点でフラグ記憶手段2916において大当たりの当選フラグがON状態に設定されている場合には、第2当否決定処理では乱数判定処理を行わずにハズレであるとし、第2変動決定処理では第2特別図柄の変動種別をリーチ無しの変動種別に決定する。
特別表示制御手段240は、第1特別抽選または第2特別抽選の抽選結果に基づいて状態表示駆動装置120を制御する手段であって、第1特別図柄表示制御処理、第2特別図柄表示制御処理、第1特別保留表示制御処理、第2特別保留表示制御処理を行う。
第1特別図柄表示制御処理では、特別表示制御手段240は、第1変動決定処理において決定された第1特別図柄の変動種別に応じた変動時間で、第1特別図柄表示部76の7セグメントディスプレイを点滅させることにより第1特別図柄を変動表示させる。そして本実施形態では、4種類の大当たり図柄およびハズレのそれぞれに対応して7セグメントディスプレイの数値が予め定められており、特別表示制御手段240は、第1当否決定処理において大当たりの当選フラグがON状態にされたか否かに応じて、そして第1当否決定処理で大当たりが当選した場合には第1図柄決定処理において当選フラグがON状態に設定された大当たり図柄に応じて、7セグメントディスプレイに数値を表示させることにより第1特別図柄を停止表示させ、第1特別図柄表示部76に第1特別抽選の結果を表示させる。
第2特別図柄表示制御処理では、第1特別図柄表示制御処理と同様に、特別表示制御手段240は、第2変動決定処理において決定された第2特別図柄の変動種別に応じた変動時間で、第2特別図柄表示部80の7セグメントディスプレイを点滅させることにより第2特別図柄を変動表示させた後、第2当否決定処理において大当たりの当選フラグがON状態にされたか否かに応じて、そして第2当否決定処理で大当たりが当選した場合には第2図柄決定処理において当選フラグがON状態に設定された大当たり図柄に応じて、7セグメントディスプレイに数値を表示させることにより第2特別図柄を停止表示させ、第2特別図柄表示部80に第2特別抽選の結果を表示させる。
詳細には本実施形態では、図6に示すように、変動種別がスーパーリーチ1である場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が90秒に設定され、変動種別がスーパーリーチ2である場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が60秒に設定され、変動種別がノーマルリーチである場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が30秒に設定される。
また変動種別がリーチ無しに決定された場合には、特別表示制御手段240は、第1特別図柄表示制御処理では、第1特別図柄の変動表示を開始させる時点における第1特別抽選の保留回数あるいは遊技状態が時短状態または確変状態であるか否かに応じて、第2特別図柄表示制御処理では、第2特別図柄の変動表示を開始させる時点における第2特別抽選の保留回数あるいは遊技状態が時短状態または確変状態であるか否かに応じて、リーチ無し1〜リーチ無し4のいずれかを選択する。詳細には特別表示制御手段240は、保留回数が0〜2回であればリーチ無し1を選択し、保留回数が3回であればリーチ無し2を選択し、保留回数が4回であればリーチ無し3を選択し、遊技状態が時短状態あるいは確変状態であれば保留回数に関わらずリーチ無し4を選択する。
そして本実施形態では、図6に示すように、変動種別がリーチ無し1である場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が10秒に設定され、変動種別がリーチ無し2である場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が5秒に設定され、変動種別がリーチ無し3である場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が3秒に設定され、変動種別がリーチ無し4である場合には第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が0.5秒に設定される。
従って本実施形態では、遊技状態が時短状態または確変状態でない場合には、保留回数が多いほど第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が短くなるため、第1特別抽選あるいは第2特別抽選の実行契機が頻繁に到来するようになっており、遊技状態が時短状態あるいは確変状態である場合には、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が特に短くなるため、第1特別抽選あるいは第2特別抽選の実行契機が更に頻繁に到来するようになっている。
第1特別保留表示制御処理では、特別表示制御手段240は、第1特別乱数記憶手段2914に格納されている乱数値の数に応じて、第1特別保留表示部78の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4回の保留回数を表示させる。
第2特別保留表示制御処理では、特別表示制御手段240は、第2特別乱数記憶手段2915に格納されている乱数値の数に応じて、第2特別保留表示部82の2つのランプを点灯または消灯または点滅させることの組み合わせによって、0〜4回の保留回数を表示させる。
遊技状態移行制御手段250は、図9に示すように、所定の移行条件の成立に基づいて、通常状態、大当たり状態、確変状態、時短状態の間で遊技状態を移行させる遊技状態移行制御処理を行う。遊技状態の移行条件は、1の条件が定められていてもよいし、複数の条件が定められていてもよい。複数の条件が定められている場合には、複数の予め定められた条件のうち1の条件が成立したこと、あるいは複数の予め定められた条件の全てが成立したことに基づいて、遊技状態を別の遊技状態へ移行させることができる。
通常状態は、複数種類の遊技状態の中で初期状態に相当する遊技状態で、通常状態からは大当たり状態への移行が可能となっている。そして通常状態では、時短状態でない非時短状態である場合には普通抽選テーブルAを参照して普通抽選が行われ、時短状態である場合には普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われる。また通常状態では、時短状態であるか非時短状態であるかに関わらず当否抽選テーブルAを参照して第1特別抽選あるいは第2特別抽選が行われる。
そして非時短状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/100と低く、普通図柄の変動時間が30秒と長い上に、普通役物52が拡大状態となる期間が0.5秒と短くなっているため、第2始動入賞口50に遊技球を入賞させにくくなっている。
大当たり状態は、通常状態あるいは確変状態における第1特別抽選あるいは第2特別抽選において大当たりが当選したことに基づいて開始され、大当たり図柄の種類に応じて予め定められたラウンド数(回数)の大当たり遊技が実行されると終了する。
詳細には、第1特別抽選において10ラウンド図柄Aの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて大当たり状態が開始されると、第1ラウンド〜第10ラウンドの10ラウンドの大当たり遊技が実行されたことを条件に大当たり状態が終了する。
また、第1特別抽選において10ラウンド図柄Bの当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて大当たり状態が開始されると、第1ラウンド〜第10ラウンドの10ラウンドの大当たり遊技が実行されたことを条件に大当たり状態が終了する。
また、第1特別抽選あるいは第2特別抽選において16ラウンド図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて大当たり状態が開始されると、第1ラウンド〜第16ラウンドの16ラウンドの大当たり遊技が実行されたことを条件に大当たり状態が終了する。
また、第2特別抽選において4ラウンド図柄の当選フラグがON状態に設定されたことに基づいて大当たり状態が開始されると、第1ラウンド〜第4ラウンドの4ラウンドの大当たり遊技が実行されたことを条件に大当たり状態が終了する。
そして、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が1個でも通過すると、大当たり状態の終了後に確変状態が開始され、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過しなければ、大当たり状態の終了後に通常状態が開始される。
確変状態は、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が1個でも通過したことを条件に、大当たり状態が終了したことを契機に開始され、確変状態からは大当たり状態と通常状態への移行が可能となっている。そして確変状態では、普通当たりの当選確率が普通抽選テーブルAよりも高い普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われ、大当たりの当選確率が当否抽選テーブルAよりも高い当否抽選テーブルBを参照して第1特別抽選あるいは第2特別抽選が行われる点で、通常状態よりも遊技者に有利になっている。そして確変状態は、確変状態において第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が70回に達したことを条件に終了し、通常状態に移行される。
詳細には遊技状態移行制御手段250は、大当たり状態において特殊領域センサ112が遊技球の通過を検出すると、フラグ記憶手段2916において、特殊フラグをON状態に設定し、大当たり状態が終了した時点で特殊フラグがON状態に設定されている場合に確変状態を開始させるとともに、特殊フラグをOFF状態に設定する。
すると遊技状態移行制御手段250は、メインメモリ290の確変終了判定カウンタ2920に所定の遊技回数(例えば、70回)に相当する値(例えば、70)を書き込み、確変状態において第1特別抽選あるいは第2特別抽選が行われるごとに確変終了判定カウンタ2920の記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして確変終了判定カウンタ2920の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、確変状態を終了させて通常状態を開始させる。
そして確変状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/1と高く、普通図柄の変動時間が5秒と短い上に、普通役物52が拡大状態となる期間が5秒と長くなっているため、非時短状態よりも第2始動入賞口50に遊技球を入賞させやすくなっている点で遊技者に有利になっている。
また確変状態では、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別がリーチ無しに決定された場合には、保留回数に関わらずリーチ無し4が選択されることにより、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が0.5秒と短くなっているため、非時短状態よりも第1特別抽選あるいは第2特別抽選の実行契機が頻繁に到来する点で遊技者に有利になっている。
時短状態は、大当たり状態が終了した時点で特殊フラグがOFF状態に設定されている場合に、あるいは確変終了判定カウンタ2920の記憶値が閾値(例えば、0)に達したことにより確変状態が終了した場合に、遊技状態が通常状態に移行されるとともに開始され、時短状態からは大当たり状態と非時短状態への移行が可能となっている。そして時短状態では、確変状態と同様に普通抽選テーブルBを参照して普通抽選が行われるものの、大当たりの当選確率が当否抽選テーブルBよりも低い当否抽選テーブルAを参照して第1特別抽選あるいは第2特別抽選が行われる点で、確変状態よりも遊技者に不利になっている。そして時短状態は、時短状態において第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が100回に達したことを条件に終了し、非時短状態として通常状態が継続される。
詳細には遊技状態移行制御手段250は、遊技状態が通常状態に移行されたことを契機として、メインメモリ290の時短終了判定カウンタ2922に所定の遊技回数(例えば、100回)に相当する値(例えば、100)を書き込み、時短状態において第1特別抽選あるいは第2特別抽選が行われるごとに時短終了判定カウンタ2922の記憶値から1回分の遊技回数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そして時短終了判定カウンタ2922の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、時短状態を終了させる。
そして時短状態では、確変状態と同様に、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/1と高く、普通図柄の変動時間が5秒と短い上に、普通役物52が拡大状態となる期間が5秒と長くなっているため、非時短状態よりも第2始動入賞口50に遊技球を入賞させやすくなっている点で遊技者に有利になっている。
また時短状態では、確変状態と同様に、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別がリーチ無しに決定された場合には、保留回数に関わらずリーチ無し4が選択されることにより、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動時間が0.5秒と短くなっているため、非時短状態よりも第1特別抽選あるいは第2特別抽選の実行契機が頻繁に到来する点で遊技者に有利になっている。
特別役物制御手段260は、第1特別抽選または第2特別抽選の抽選結果に基づいて第1特別役物駆動装置124、第2特別役物駆動装置126、特殊役物駆動装置128を制御する手段であって、図10に示すように、特別役物制御処理1〜特別役物制御処理4などを行う。
特別役物制御処理1は、第1特別抽選において10ラウンド図柄A(第1実行パターン)が当選したことに基づいて実行され、特別役物制御処理1では、メインメモリ290のラウンドカウンタ2918に10ラウンド図柄Aについて予め定められたラウンド数(例えば、10回)に相当する値(例えば、10)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で第1特別役物56あるいは第2特別役物60が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2918の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2918の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、大当たり状態が終了する。
そして特別役物制御処理1では、第1ラウンド〜第3ラウンド、第5ラウンド〜第9ラウンドの各ラウンド(第4ラウンドと第10ラウンド以外の各ラウンド)の大当たり遊技において、第1特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか第1大入賞口センサ110が9個の遊技球の入賞を検出すると第1特別役物56が閉状態となるように第1特別役物駆動装置124の駆動制御が行われ、第4ラウンド(第N回目)および第10ラウンド(第M回目)の各ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が開状態となってから10秒が経過するか通常領域センサ114が9個の遊技球の入賞を検出すると第2特別役物60が閉状態となるように第2特別役物駆動装置126の駆動制御が行われる。
特別役物制御処理2は、第1特別抽選あるいは第2特別抽選において10ラウンド図柄B(第2実行パターン)が当選したことに基づいて実行され、特別役物制御処理2では、ラウンドカウンタ2918に10ラウンド図柄Bについて予め定められたラウンド数(例えば、10回)に相当する値(例えば、10)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で第1特別役物56あるいは第2特別役物60が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2918の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2918の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、大当たり状態が終了する。
そして特別役物制御処理2では、第1ラウンド〜第3ラウンド、第5ラウンド〜第9ラウンドの各ラウンド(第4ラウンドと第10ラウンド以外の各ラウンド)の大当たり遊技において、第1特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか第1大入賞口センサ110が9個の遊技球の入賞を検出すると第1特別役物56が閉状態となるように第1特別役物駆動装置124の駆動制御が行われ、第4ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が開状態となってから10秒が経過するか通常領域センサ114が9個の遊技球の入賞を検出すると第2特別役物60が閉状態となるように第2特別役物駆動装置126の駆動制御が行われ、第10ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が1秒間開状態となってから8秒間閉状態となった後に再び開状態となってから28秒が経過するか特殊領域センサ112あるいは通常領域センサ114が合計で9個の遊技球の入賞を検出すると第2特別役物60が閉状態となるように第2特別役物駆動装置126の駆動制御が行われる。
また特別役物制御処理2では、第10ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒が経過すると特殊役物68が開状態となり、第2特別役物60が閉状態となるとともに特殊役物68が閉状態となるように特殊役物駆動装置128の駆動制御が行われる。
特別役物制御処理3は、第1特別抽選あるいは第2特別抽選において16ラウンド図柄(第2実行パターン)が当選したことに基づいて実行され、特別役物制御処理3では、ラウンドカウンタ2918に16ラウンド図柄について予め定められたラウンド数(例えば、16回)に相当する値(例えば、16)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で第1特別役物56あるいは第2特別役物60が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2918の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2918の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、大当たり状態が終了する。
そして特別役物制御処理3では、第1ラウンド〜第3ラウンド、第5ラウンド〜第9ラウンド、第11ラウンド〜第16ラウンドの各ラウンド(第4ラウンドと第10ラウンド以外の各ラウンド)の大当たり遊技において、第1特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか第1大入賞口センサ110が9個の遊技球の入賞を検出すると第1特別役物56が閉状態となるように第1特別役物駆動装置124の駆動制御が行われ、第4ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が開状態となってから29秒が経過するか特殊領域センサ112あるいは通常領域センサ114が合計で9個の遊技球の入賞を検出すると第2特別役物60が閉状態となるように第2特別役物駆動装置126の駆動制御が行われ、第10ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が1秒間開状態となってから8秒間閉状態となった後に再び開状態となってから28秒が経過するか特殊領域センサ112あるいは通常領域センサ114が合計で9個の遊技球の入賞を検出すると第2特別役物60が閉状態となるように第2特別役物駆動装置126の駆動制御が行われる。
また特別役物制御処理3では、第4ラウンドおよび第10ラウンドの各ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒が経過すると特殊役物68が開状態となり、第2特別役物60が閉状態となるとともに特殊役物68が閉状態となるように特殊役物駆動装置128の駆動制御が行われる。
特別役物制御処理4は、第2特別抽選において4ラウンド図柄(第2実行パターン)が当選したことに基づいて実行され、特別役物制御処理4では、ラウンドカウンタ2918に4ラウンド図柄について予め定められたラウンド数(例えば、4回)に相当する値(例えば、4)を書き込み、ラウンドごとに予め定められた態様で第1特別役物56あるいは第2特別役物60が動作を完了するごとに、ラウンドカウンタ2918の記憶値から1回分のラウンド数に相当する値(例えば、1)を減算するデクリメント更新を行う。そしてラウンドカウンタ2918の記憶値が閾値(例えば、0)に達すると、大当たり状態が終了する。
そして特別役物制御処理4では、第1ラウンド〜第3ラウンド(第4ラウンド以外の各ラウンド)の大当たり遊技において、第1特別役物56が開状態となってから29秒が経過するか第1大入賞口センサ110が9個の遊技球の入賞を検出すると第1特別役物56が閉状態となるように第1特別役物駆動装置124の駆動制御が行われ、第4ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が1秒間開状態となってから8秒間閉状態となった後に再び開状態となってから28秒が経過するか特殊領域センサ112あるいは通常領域センサ114が合計で9個の遊技球の入賞を検出すると第2特別役物60が閉状態となるように第2特別役物駆動装置126の駆動制御が行われる。
また特別役物制御処理4では、第4ラウンドの大当たり遊技において、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒が経過すると特殊役物68が開状態となり、第2特別役物60が閉状態となるとともに特殊役物68が閉状態となるように特殊役物駆動装置128の駆動制御が行われる。
払出制御手段270は、第1始動入賞口センサ106からの入賞信号、第2始動入賞口センサ108からの入賞信号、第1大入賞口センサ110からの入賞信号、特殊領域センサ112からの入賞信号、通常領域センサ114からの入賞信号に基づいて、入賞信号ごとに予め定められている賞球数に相当する数の遊技球を払出装置130に払い出させる制御を行う。詳細には払出制御手段270は、第1始動入賞口センサ106が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に3個の遊技球を払い出させる指示コマンドを送信し、第2始動入賞口センサ108が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に10個の遊技球を払い出させる指示コマンドを送信し、第1大入賞口センサ110が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に12個の遊技球を払い出させる指示コマンドを送信し、特殊領域センサ112あるいは通常領域センサ114が1個の遊技球の入賞を検出するごとに、払出装置130に12個の遊技球を払い出させる指示コマンドを送信する。
払出装置130は、払出制御手段270によって指示された払出数の遊技球を払い出す動作を行う。この払出装置130には、遊技球を貯めておく遊技球タンクに払出モーターが設けられており、払出制御手段270は、払出モーターの回転角度を制御することにより、指示通りの数の遊技球を遊技球タンクから払い出させる。また払出装置130には、遊技球を1個払い出すごとに作動する払出センサ116が備えられており、払出制御手段270は、払出センサ116からの払出信号に基づいて払出装置130から実際に払い出された遊技球の数を管理することができる。
通信制御手段280は、サブ基板102に信号を送信する制御を行っている。なお本実施形態の遊技機では、メイン基板100とサブ基板102との間では、メイン基板100からサブ基板102への単方向通信のみが可能となっており、サブ基板102からはメイン基板100へ信号を送信することができないように通信接続されている。
まず通信制御手段280は、普通抽選、第1特別抽選あるいは第2特別抽選が行われると、サブ基板102に対して抽選結果通知信号を送信することによって、普通抽選、第1特別抽選あるいは第2特別抽選の結果をサブ基板102に通知する通信制御を行う。
また通信制御手段280は、普通図柄、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が開始されると、サブ基板102に対して変動開始通知信号を送信することによって、普通図柄、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示が開始されたことをサブ基板102に通知する通信制御を行う。
また通信制御手段280は、仮第1特別抽選あるいは仮第2特別抽選が行われると、サブ基板102に対して保留判定通知信号を送信することによって、第1特別抽選が保留されたことあるいは第2特別抽選が保留されたこと、そして保留された乱数値に関する仮判定結果をサブ基板102に通知する通信制御を行う。
また通信制御手段280は、サブ基板102にメイン状態通知信号を送信することによって、現在の遊技状態をサブ基板102に通知する通信制御を行う。なおメイン状態通知信号は、遊技毎にサブ基板102に送信されるようにしてもよいし、遊技状態が変動するごとにサブ基板102に送信されるようにしてもよいし、必要に応じてメイン状態通知信号をサブ基板102に送信するようにしてもよい。
また通信制御手段280は、サブ基板102にカウンタ通知信号を送信することによって、ラウンドカウンタ2918の記憶値や、確変終了判定カウンタ2920の記憶値や、時短終了判定カウンタ2922の記憶値をサブ基板102に通知する通信制御を行う。
このように本実施形態の遊技機では、メイン基板100から送信される抽選結果通知信号、変動開始通知信号、保留判定通知信号、メイン状態通知信号、カウンタ通知信号に基づいて、サブ基板102の演出制御手段300が各種の遊技イベントに応じた演出を演出装置176に実行させることができるようになっている。
続いて、サブ基板102について説明する。サブ基板102は、演出制御手段300と、サブメモリ310とを含んで構成されている。
演出制御手段300は、メイン基板100から送信される抽選結果通知信号、変動開始通知信号、保留判定通知信号、メイン状態通知信号、カウンタ通知信号や、演出ボタンスイッチ150からの入力信号や、サブメモリ310の演出データ記憶手段3110に記憶されている演出データに基づいて、演出表示装置170を制御して前枠ランプ12やディスプレイ枠ランプ38を点灯あるいは点滅させたり、液晶ディスプレイ32に演出画像を表示させたり、音響装置172を制御してスピーカー14から演出音を出力させたり、演出物駆動装置174を駆動して演出物を動作させたりするなど、演出装置176を制御することにより、遊技を盛り上げたり、遊技を補助するための演出を演出装置176に実行させる。そして演出制御手段300は、演出装置176に演出を実行させる処理として、普通抽選演出処理、普通保留演出処理、特別抽選演出処理、第1特別保留演出処理、第2特別保留演出処理、状態演出処理などを行う。
普通抽選演出処理では、演出制御手段300は、普通図柄の変動表示および停止表示に合わせるように普通変動演出を演出装置176に実行させる。本実施形態では演出制御手段300は、図11に示すように、液晶ディスプレイ32の左下部においてマル画像とバツ画像を2カ所で交互に表示させることにより普通図柄画像400を変動表示させ、普通当否決定処理において普通当たりの当選フラグがON状態にされたか否かに応じた態様で普通図柄画像400を停止表示させることにより、普通変動演出を液晶ディスプレイ32において実行する。
ここで演出制御手段300は、メイン基板100から送信された抽選結果通知信号に基づいて、普通図柄の変動種別に応じて、普通変動演出の演出種別を複数の演出種別のいずれにするかを決定する。本実施形態では、普通図柄の変動種別が普通変動1に決定されると、普通変動演出の演出種別も普通変動1に決定され、普通図柄の変動種別が普通変動2に決定されると、普通変動演出の演出種別も普通変動2に決定される。
詳細には本実施形態では、図6に示すように、演出種別が普通変動1である場合には普通変動演出の演出時間が30秒に設定され、演出種別が普通変動2である場合には普通変動演出の演出時間が5秒に設定される。すなわち、普通図柄表示部72における普通図柄の変動時間に合わせて液晶ディスプレイ32において普通変動演出が実行される。そして、普通図柄表示部72における普通図柄の停止表示の態様に応じた態様で液晶ディスプレイ32において普通図柄画像400が停止表示される。
具体的には演出制御手段300は、普通当たりが当選した場合には2つのマル画像を停止表示させ、普通当たりが当選しなかった場合には2つのバツ画像を停止表示させることにより、液晶ディスプレイ32に普通抽選の結果を表示させる。
普通保留演出処理では、演出制御手段300は、普通乱数記憶手段2912に格納されている乱数値の数に応じて、図11に示すように、液晶ディスプレイ32の左下方に設けられた普通保留演出部402の4つのランプを点灯または消灯させることによって、0〜4回の保留回数を表示する。
特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動表示および停止表示に合わせるように特別変動演出を演出装置176に実行させる。本実施形態では演出制御手段300は、図11に示すように、液晶ディスプレイ32の中央部において「1」から「8」までの8種類の数字画像を3カ所で循環的に変動させることにより特別図柄画像404を変動表示させ、第1当否決定処理あるいは第2当否決定処理において大当たりの当選フラグがON状態にされたか否かに応じた態様で3つの数字画像を停止表示させることにより特別図柄画像404を停止表示させるとともに、液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり背景画像を変化させたりする変動演出画像を表示させることにより、特別変動演出を液晶ディスプレイ32において実行する。
ここで特別抽選演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された抽選結果通知信号に基づいて、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別に応じて特別変動演出の演出種別を複数の演出種別のいずれにするかを決定する。本実施形態では、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別がスーパーリーチ1に決定されると、特別変動演出の演出種別もスーパーリーチ1に決定され、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別がスーパーリーチ2に決定されると、特別変動演出の演出種別もスーパーリーチ2に決定され、第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別がノーマルリーチに決定されると、特別変動演出の演出種別もノーマルリーチに決定される。
詳細には本実施形態では、図6に示すように、演出種別がスーパーリーチ1である場合には特別変動演出の演出時間が90秒に設定され、演出種別がスーパーリーチ2である場合には特別変動演出の演出時間が60秒に設定され、演出種別がノーマルリーチである場合には特別変動演出の演出時間が30秒に設定される。
また演出種別がリーチ無し1である場合には特別変動演出の演出時間が10秒に設定され、演出種別がリーチ無し2である場合には特別変動演出の演出時間が5秒に設定され、演出種別がリーチ無し3である場合には特別変動演出の演出時間が3秒に設定され、演出種別がリーチ無し4である場合には特別変動演出の演出時間が0.5秒に設定される
すなわち、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄の変動時間に合わせて液晶ディスプレイ32において特別変動演出が実行され、第1特別図柄表示部76における第1特別図柄の停止表示の態様に応じた態様で液晶ディスプレイ32において特別図柄画像404が停止表示される。また、第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の変動時間に合わせて液晶ディスプレイ32において特別変動演出が実行され、第2特別図柄表示部80における第2特別図柄の停止表示の態様に応じた態様で液晶ディスプレイ32において特別図柄画像404が停止表示される。
詳細には演出制御手段300は、第1特別抽選あるいは第2特別抽選において大当たりが当選すると、4種類の大当たり図柄のいずれが当選したかに関わらず、「666」や「777」など3つの数字画像が同一となるように3つの数字画像を停止表示させ、大当たりが当選しなかった場合(ハズレである場合)であって変動種別がリーチ有りである場合には、「383」などのように2つの数字画像は同一であるが1つの数字画像は異なるリーチハズレ状態で3つの数字画像を停止表示させ、大当たりが当選しなかった場合であって変動種別がリーチ無しである場合には、「283」などのように3つの数字画像が異なるように3つの数字画像を停止表示させることにより、液晶ディスプレイ32に第1特別抽選あるいは第2特別抽選の結果を表示させる。
従って本実施形態では、液晶ディスプレイ32において停止表示された特別図柄画像404を遊技者が見れば、第1特別抽選あるいは第2特別抽選の結果が大当たりであるかハズレであるかを判別することはできるものの、4種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを判別することはできないように特別図柄画像404が停止表示される。
これにより本実施形態では、第1特別抽選が行われた場合には、第4ラウンドの大当たり遊技における第2特別役物60および特殊役物68の動作によって、10ラウンド図柄Aあるいは10ラウンド図柄Bが当選したのか、16ラウンド図柄が当選したのかを判別することができ、第10ラウンドの大当たり遊技における第2特別役物60および特殊役物68の動作によって、10ラウンド図柄Aが当選したのか、10ラウンド図柄Bが当選したのかを判別することができる。
また第2特別抽選が行われた場合には、第4ラウンドの大当たり遊技における第2特別役物60および特殊役物68の動作によって、16ラウンド図柄が当選したのか、4ラウンド図柄が当選したのかを判別することができる。
第1保留演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された保留判定通知信号に基づいて、第1特別乱数記憶手段2914に格納されている乱数値の数に応じて、図11に示すように、液晶ディスプレイ32の右下部において0〜4個の黒三角形で示される第1保留画像406を表示させることによって、0〜4回の保留回数を表示する。
詳細には演出制御手段300は、第1特別乱数記憶手段2914に格納されている乱数値の数が0個である状態から1個である状態となった場合には、右端に1個の第1保留画像406を表示させ、第1特別乱数記憶手段2914に格納されている乱数値の数が増加するごとに、既に表示されている第1保留画像406を左に移動させるとともに右端に新たな1個の第1保留画像406を表示させ、第1特別乱数記憶手段2914に格納されている乱数値の数が減少するごとに、最も左に表示されている第1保留画像406を消去する。従って本実施形態では、最も左に表示されている第1保留画像406が、次の第1特別抽選演出処理において第1特別抽選の結果が表示される乱数値に対応していることを示すことができる。
また第1保留演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された保留判定通知信号に基づいて、仮第1特別抽選における大当たりか否かを示す仮判定結果や、複数の変動種別のいずれが当選したかを示す仮判定結果に応じて、第1保留画像406を変化させる制御を行う。例えば図11の例では、4個の第1保留画像406が表示されているが、いずれの第1保留画像406も通常の大きさで表示されていることにより、いずれの第1保留画像406に対応する乱数値についても大当たりが当選していないことあるいは変動種別がリーチ有りでないことを遊技者に示唆することができる。
第2保留演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信された保留判定通知信号に基づいて、第2特別乱数記憶手段2915に格納されている乱数値の数に応じて、図11に示すように、液晶ディスプレイ32の右上部において0〜4個の黒丸で示される第2保留画像408を表示させることによって、0〜4回の保留回数を表示する。
詳細には演出制御手段300は、第2特別乱数記憶手段2915に格納されている乱数値の数が0個である状態から1個である状態となった場合には、右端に1個の第2保留画像408を表示させ、第2特別乱数記憶手段2915に格納されている乱数値の数が増加するごとに、既に表示されている第2保留画像408を左に移動させるとともに右端に新たな1個の第2保留画像408を表示させ、第2特別乱数記憶手段2915に格納されている乱数値の数が減少するごとに、最も左に表示されている第2保留画像408を消去する。従って本実施形態では、最も左に表示されている第2保留画像408が、次の第2特別抽選演出処理において第2特別抽選の結果が表示される乱数値に対応していることを示すことができる。
また第2保留演出処理では、演出制御手段300は、第1保留演出処理と同様にメイン基板100から送信された保留判定通知信号に基づいて、仮第2特別抽選における大当たりか否かを示す仮判定結果や、複数の変動種別のいずれが当選したかを示す仮判定結果に応じて、第2保留画像408を変化させる制御を行う。例えば図11の例では、4個の第2保留画像408が表示されているが、左から3番目の第2保留画像408は他の3個の第2保留画像408よりも大きく表示されていることにより、大きく表示された第2保留画像408に対応する乱数値について大当たりが当選していることあるいは変動種別がリーチ有りであることに対する遊技者の期待感を高めることができる。
状態演出処理では、演出制御手段300は、メイン基板100から送信されたメイン状態通知信号やカウンタ通知信号に基づいて、現在の遊技状態に応じて液晶ディスプレイ32においてキャラクタ画像を動作させたり、背景画像を変化させたり、スピーカー14から出力させる演出音を変化させたりすることにより、現在の遊技状態を遊技者に示唆する演出を実行する。
例えば、演出制御手段300は、現在の遊技状態が確変状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が確変状態であることを示唆するとともに、第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が70回に達するまでの残り回数を示す確変状態画像を表示させ、現在の遊技状態が時短状態である場合には、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が時短状態であることを示唆するとともに、第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が100回に達するまでの残り回数を示す時短状態画像を表示させる。
また現在の遊技状態が大当たり状態である場合には、演出制御手段300は、液晶ディスプレイ32に現在の遊技状態が大当たり状態であることを示すとともに、第何回目のラウンドが実行中であるかを示す大当たり状態画像を表示させる。
また現在の遊技状態が通常状態である場合には、演出制御手段300は、第1特別抽選あるいは第2特別抽選などの所定の遊技イベントが行われるごとに演出状態移行抽選を行い、演出状態を複数種類の演出状態のうちいずれの演出状態に設定するかを決定する。そして演出制御手段300は、設定されている演出状態に応じた通常状態画像を液晶ディスプレイ32に表示させる。
こうして本実施形態では、状態表示部70における第1特別図柄あるいは第2特別図柄の変動種別に応じた演出種別で、液晶ディスプレイ32に特別図柄画像404を表示させるとともに変動演出画像を表示させることにより、大当たりが当選することに対する遊技者の期待感を高めるようにしつつ、大当たりが当選したか否かに応じた態様で特別図柄画像404を停止表示させることにより、遊技者に第1特別抽選あるいは第2特別抽選の結果を報知している。
2.本実施形態の処理の流れ
図12〜図18は、本実施形態の遊技機において行われる各種処理を示すフローチャートである。
本実施形態の遊技機では、数msごとに割込処理が行われる。この割込処理では、図12に示すように、まず検出処理が行われる(ステップS10)。検出処理では、図13に示すように、通過ゲートセンサ104が遊技球の通過を検出すると(ステップS100でY)、乱数発生手段210から乱数値を取得し(ステップS102)、普通乱数記憶手段2912に格納された乱数値が4個よりも少ない場合に(ステップS104でY)、取得した乱数値を普通乱数記憶手段2912に格納する(ステップS106)。
また、第1始動入賞口センサ106が遊技球の入賞を検出すると(ステップS108でY)、乱数発生手段210から乱数値を取得し(ステップS110)、第1特別乱数記憶手段2914に格納された乱数値が4個よりも少ない場合に(ステップS112でY)、取得した乱数値を第1特別乱数記憶手段2914に格納する(ステップS114)。
また、第2始動入賞口センサ108が遊技球の入賞を検出すると(ステップS116でY)、乱数発生手段210から乱数値を取得し(ステップS118)、第2特別乱数記憶手段2915に格納された乱数値が4個よりも少ない場合に(ステップS120でY)、取得した乱数値を第2特別乱数記憶手段2915に格納する(ステップS122)。
また、第1大入賞口センサ110が遊技球の入賞を検出すると(ステップS123でY)、第1大入賞口54への入賞数をカウントするメインメモリ290の第1大入賞数カウンタ2924に1を加算する(ステップS124)。
また、通常領域センサ114が遊技球の入賞を検出すると(ステップS125でY)、第2大入賞口58への入賞数をカウントするメインメモリ290の第2大入賞数カウンタ2926に1を加算する(ステップS126)。
また、特殊領域センサ112が遊技球の入賞を検出すると(ステップS127でY)、第2大入賞数カウンタ2926に1を加算するとともに(ステップS128)、フラグ記憶手段2916において、特殊フラグをON状態に設定する(ステップS129)。
すると、図12に示す割込処理では、普通図柄処理が行われる(ステップS20)。普通図柄処理では、図14に示すように、普通乱数記憶手段2912に乱数値が格納されている場合であって(ステップS130でY)、普通図柄が変動表示中でなく、普通役物52が動作中でない場合には(ステップS132でN)、普通乱数記憶手段2912からFIFO形式で読み出した1回分の乱数値について、普通当否決定処理(ステップS134)および普通変動決定処理(ステップS136)を行い、その結果に基づいて普通図柄表示制御処理(ステップS138)を行うが、普通図柄が変動表示中であるか、普通役物52が動作中である場合には(ステップS132でY)、普通当否決定処理および普通変動決定処理および普通図柄表示制御処理を保留して普通図柄処理を終了する。
また、図12に示す割込処理では、第1特別図柄処理が行われる(ステップS30)。第1特別図柄処理では、図15に示すように、第1特別乱数記憶手段2914に乱数値が格納されている場合であって(ステップS140でY)、第2特別乱数記憶手段2915に乱数値が格納されておらず(ステップS141でN)、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中でなく、遊技状態が大当たり状態でない場合には(ステップS142でN)、第1特別乱数記憶手段2914からFIFO形式で読み出した1回分の乱数値について、第1当否決定処理(ステップS144)および第1図柄決定処理(ステップS146)および第1変動決定処理(ステップS148)を行い、その結果に基づいて第1特別図柄表示制御処理(ステップS150)を行うが、第2特別乱数記憶手段2915に乱数値が格納されているか(ステップS141でY)、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中であるか、遊技状態が大当たり状態である場合には(ステップS142でY)、第1当否決定処理および第1図柄決定処理および第1変動決定処理および第1特別図柄表示制御処理を保留して第1特別図柄処理を終了する。
また、図12に示す割込処理では、第2特別図柄処理が行われる(ステップS40)。第2特別図柄処理では、図16に示すように、第2特別乱数記憶手段2915に乱数値が格納されている場合であって(ステップS160でY)、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中でなく、遊技状態が大当たり状態でない場合には(ステップS162でN)、第2特別乱数記憶手段2915からFIFO形式で読み出した1回分の乱数値について第2当否決定処理(ステップS164)および第2図柄決定処理(ステップS166)および第2変動決定処理(ステップS168)を行い、その結果に基づいて第2特別図柄表示制御処理(ステップS170)を行うが、第1特別図柄あるいは第2特別図柄が変動表示中であるか遊技状態が大当たり状態である場合には(ステップS162でY)、第2当否決定処理および第2図柄決定処理および第2変動決定処理および第2特別図柄表示制御処理を保留して第2特別図柄処理を終了する。
また、図12に示す割込処理では、普通役物制御処理が行われる(ステップS50)。普通役物制御処理では、図17に示すように、普通当否決定処理において普通図柄が当選した場合であって(ステップS180でY)、遊技状態が時短状態でなく確変状態でもない場合に(ステップS182でN)、普通役物制御処理1を行い(ステップS184)、遊技状態が時短状態または確変状態である場合に(ステップS182でY)、普通役物制御処理2を行う(ステップS186)。
また、図12に示す割込処理では、特別役物制御処理が行われる(ステップS60)。特別役物制御処理では、図18に示すように、第1図柄決定処理において10ラウンド図柄Aが当選した場合には(ステップS188でY)、特別役物制御処理1を行い(ステップS190)、第1図柄決定処理において10ラウンド図柄Bが当選した場合には(ステップS192でY)、特別役物制御処理2を行い(ステップS194)、第1図柄決定処理あるいは第2図柄決定処理において16ラウンド図柄が当選した場合には(ステップS196でY)、特別役物制御処理3を行い(ステップS198)、第2図柄決定処理において4ラウンド図柄が当選した場合には(ステップS200でY)、特別役物制御処理4を行う(ステップS202)。
また、図12に示す割込処理では、払出制御処理が行われ(ステップS70)、払出制御処理では、第1始動入賞口センサ106、第2始動入賞口センサ108、第1大入賞口センサ110、特殊領域センサ112、通常領域センサ114が遊技球の入賞を検出したことに基づいて、それぞれに対応する賞球数の遊技球を払い出すコマンドを払出装置130に送信する。
また、図12に示す割込処理では、通信制御処理が行われ(ステップS80)、通信制御処理では、抽選結果通知信号、変動開始通知信号、保留判定通知信号、メイン状態通知信号、カウンタ通知信号などをサブ基板102の演出制御手段300に送信する。
3.本実施形態の制御手法
3−1.確変状態への移行しやすさの調整
本実施形態では、図2に示したように、遊技領域4に第1特別役物56と第2特別役物60が設けられており、図3に示したように、大当たり状態において第2特別役物60が開状態となった場合に、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる。そして、第2特別役物60が開状態となりかつ特殊役物68が開状態となった場合に、特殊領域64を遊技球が通過可能となり、特殊領域64を遊技球が通過すると大当たり状態の終了後に確変状態が開始される。
また本実施形態では、図2に示したように、遊技領域4に第1始動入賞口46と第2始動入賞口50が設けられており、第1始動入賞口46に遊技球が入賞すると行われる第1特別抽選では、大当たりが当選した場合に図7で示した図柄抽選テーブルAが参照されることにより、10ラウンド図柄A、10ラウンド図柄Bおよび16ラウンド図柄が抽選対象とされる。また、第2始動入賞口50に遊技球が入賞すると行われる第2特別抽選では、大当たりが当選した場合に図7で示した図柄抽選テーブルBが参照されることにより、16ラウンド図柄および4ラウンド図柄が抽選対象とされる。
そして図10に示したように、10ラウンド図柄A、10ラウンド図柄B、16ラウンド図柄、4ラウンド図柄のいずれが当選した場合であっても、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて第2特別役物60が開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる。すなわち本実施形態では、10ラウンド図柄A、10ラウンド図柄B、16ラウンド図柄、4ラウンド図柄が、大当たり状態において第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる大当たり図柄として設定されている。
従って本実施形態では、第1特別抽選および第2特別抽選のいずれにおいても、大当たりが当選した場合には、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる大当たり図柄の当選確率が1/1で同一となっている。
ここで大当たり状態では、第2特別役物60は、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、大当たり図柄の種類に応じて予め定められた期間およびタイミングで開状態と閉状態との間で動作するように制御される。一方、特殊役物68は、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒経過後に開状態となるように制御される。
図19は、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおける第2特別役物60と特殊役物68の動作のタイミングを示す図である。図19では、斜線で示されている期間が、第2特別役物60あるいは特殊役物68が開状態となっている期間を示している。
図19に示すように、10ラウンド図柄Aが当選した場合には、特別役物制御処理1が実行され、第4ラウンドおよび第10ラウンドの各ラウンドでは、第2特別役物60が開状態となってから10秒後に閉状態となると当該ラウンドが終了するため、特殊役物68が開状態となることがなく、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることはできるが、特殊領域64を遊技球が通過することはできない(通常制御)。
また10ラウンド図柄Bが当選した場合には、特別役物制御処理2が実行され、第4ラウンドでは、第2特別役物60が開状態となってから10秒後に閉状態となると当該ラウンドが終了するため、特殊役物68が開状態となることがなく、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることはできるが、特殊領域64を遊技球が通過することはできない(通常制御)。しかし第10ラウンドでは、第2特別役物60が1秒間開状態となってから8秒間閉状態となった後に再び開状態となってから28秒後に閉状態となると当該ラウンドが終了するため、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒後から37秒後までの22秒間に渡って特殊役物68も開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるとともに、特殊領域64を遊技球が通過することができる(第2特殊制御)。
また図20に示すように、16ラウンド図柄が当選した場合には、特別役物制御処理3が実行され、第4ラウンドでは、第2特別役物60が開状態となってから29秒後に閉状態となると当該ラウンドが終了するため、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒後から29秒後までの14秒間に渡って特殊役物68も開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるとともに、特殊領域64を遊技球が通過することができる(第1特殊制御)。また第10ラウンドでは、第2特別役物60が1秒間開状態となってから8秒間閉状態となった後に再び開状態となってから28秒後に閉状態となると当該ラウンドが終了するため、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒後から37秒後までの22秒間に渡って特殊役物68も開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるとともに、特殊領域64を遊技球が通過することができる(第2特殊制御)。
また4ラウンド図柄が当選した場合には、特別役物制御処理4が実行され、第4ラウンドでは、第2特別役物60が1秒間開状態となってから8秒間閉状態となった後に再び開状態となってから28秒後に閉状態となると当該ラウンドが終了するため、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒後から37秒後までの22秒間に渡って特殊役物68も開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるとともに、特殊領域64を遊技球が通過することができる(第2特殊制御)。
このように本実施形態では、当選した大当たり図柄の種類に応じて第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて第2特別役物60が開状態となる期間を変化させることにより、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができない場合と、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができる場合があるようにしている。すなわち本実施形態では、10ラウンド図柄Aが、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄として設定され、10ラウンド図柄B、16ラウンド図柄、4ラウンド図柄が、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄として設定されている。
そして第1特別抽選では、大当たりが当選した場合に図7で示した図柄抽選テーブルAが参照されることにより、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄である10ラウンド図柄Bおよび16ラウンド図柄の当選確率の合計が約1/2であるのに対し、第2特別抽選では、大当たりが当選した場合に図7で示した図柄抽選テーブルBが参照されることにより、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄である16ラウンド図柄および4ラウンド図柄の当選確率の合計が1/1となっている。すなわち本実施形態では、第1特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第2特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄の当選確率が高くなっている。
これにより本実施形態では、第1特別抽選で大当たりに当選した場合と第2特別抽選で大当たりに当選した場合とで、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる大当たり図柄(10ラウンド図柄A、10ラウンド図柄B、16ラウンド図柄および4ラウンド図柄)の当選確率の合計を同一にしつつ、第1特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第2特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、大当たり状態の終了後に確変状態に移行しやすいようになっている。
そして本実施形態では、時短状態ではない通常状態である非時短状態では、第2特別抽選が行われにくくなっているが、確変状態では、第2特別抽選が行われやすくなっている。
詳細には、非時短状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/100と低く、普通図柄の変動時間が30秒と長い上に、普通役物52が拡大状態となる期間が0.5秒と短くなっているため、第2始動入賞口50に遊技球を入賞させにくくなっている。一方、第1始動入賞口46は、遊技状態に関わらず遊技球の入賞しやすさが一定であるため、非時短状態では、第2始動入賞口50よりも第1始動入賞口46の方が遊技球を入賞させやすくなっており、第2特別抽選よりも第1特別抽選の方が行われやすくなっている。
そして、非時短状態において第1始動入賞口46に遊技球が入賞して第1特別抽選が行われると、図7で示した当否抽選テーブルAが参照されることにより、大当たりの当選確率が約1/399となるように第1当否決定処理が行われる。そして第1当否決定処理において大当たりが当選すると、図7で示した図柄抽選テーブルAが参照されて第1図柄決定処理が行われる。
そして、第1図柄決定処理において約1/2の確率で10ラウンド図柄Aが当選すると、特別役物制御処理1が実行されるため大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができないので、大当たり状態が終了した後は、遊技状態が通常状態に復帰するとともに時短状態が開始される。
そして時短状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/1と高く、普通図柄の変動時間が5秒と短い上に、普通役物52が拡大状態となる期間が5秒と長くなっているため、第2始動入賞口50に遊技球を入賞させやすくなっている。一方、第1始動入賞口46は、遊技状態に関わらず遊技球の入賞しやすさが一定であるため、時短状態では、第1始動入賞口46よりも第2始動入賞口50の方が遊技球を入賞させやすくなっており、第1特別抽選よりも第2特別抽選の方が行われやすくなっている。
そして、時短状態において第2始動入賞口50に遊技球が入賞して第2特別抽選が行われると、図7で示した当否抽選テーブルAが参照されることにより、大当たりの当選確率が約1/399となるように第2当否決定処理が行われる。そして時短状態において大当たりが当選しないまま、時短状態において第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が100回に達すると、時短状態が終了して非時短状態となる。すると非時短状態では、上述したように第2特別抽選よりも第1特別抽選の方が行われやすくなる。
そして、非時短状態において第1始動入賞口46に遊技球が入賞し、第1当否決定処理において約1/399の確率で大当たりが当選し、第1図柄決定処理において約1/2の確率で10ラウンド図柄Bあるいは16ラウンド図柄が当選すると、特別役物制御処理2が実行されるため大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができるので、遊技者が遊技球を発射させ続けてさえいれば特殊領域64を遊技球が通過して大当たり状態が終了した後に確変状態が開始される。
そして確変状態では、普通抽選における普通当たりの当選確率が約1/1と高く、普通図柄の変動時間が5秒と短い上に、普通役物52が拡大状態となる期間が5秒と長くなっているため、第2始動入賞口50に遊技球を入賞させやすくなっており、確変状態では、時短状態と同様に第1特別抽選よりも第2特別抽選の方が行われやすくなっている。
そして、確変状態において第2始動入賞口50に遊技球が入賞して第2特別抽選が行われると、図7で示した当否抽選テーブルBが参照されることにより、大当たりの当選確率が約1/39となるように第2当否決定処理が行われる。そして確変状態において第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が70回に達するまでに、第2特別抽選において大当たりが当選すれば、図7で示した図柄抽選テーブルBが参照されて第2図柄決定処理が行われる。
すると、第2図柄決定処理において1/1の確率で16ラウンド図柄または4ラウンド図柄が当選することにより、特別役物制御処理3または特別役物制御処理4が実行されるため大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができるので、遊技者が遊技球を発射させ続けてさえいれば特殊領域64を遊技球が通過して大当たり状態が終了した後に確変状態が開始される。
一方、確変状態において大当たりが当選しないまま、確変状態において第1特別抽選が行われた回数と第2特別抽選が行われた回数の合計が70回に達すると、遊技状態が通常状態に復帰するとともに時短状態が開始される。
このように本実施形態では、遊技状態が非時短状態である場合には、第1特別抽選あるいは第2特別抽選における大当たりの当選確率が約1/399と低くなっている上に第2特別抽選が行われにくくなっており、第1特別抽選で大当たりが当選したとしても、大当たり状態の終了後に確変状態が開始される確率を約1/2に抑制することができる。一方、遊技状態が確変状態である場合には、第1特別抽選あるいは第2特別抽選における大当たりの当選確率が約1/39と高くなっている上に第2特別抽選が行われやすくなっており、70回という回数の制限内に第2特別抽選で大当たりが当選すれば、大当たり状態の終了後にほぼ確実に確変状態が開始されるようにすることができる。
これにより本実施形態では、非時短状態からは大当たり状態に移行しにくく、非時短状態から大当たり状態に移行したとしても、大当たり状態の終了後に最低でも約1/2の確率で通常状態に復帰するがあるが、一度確変状態が開始されると遊技状態が大当たり状態と確変状態との間で繰り返し行き来しやすいようになっている。
以上のように本実施形態では、第1特別抽選および第2特別抽選のいずれにおいても、大当たりが当選した場合には、大当たり状態において第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる大当たり図柄の当選確率が1/1で同一となるようにしつつ、当選した大当たり図柄の種類に応じて第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて第2特別役物60が開状態となる期間を変化させることにより、第1特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第2特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、大当たり状態の終了後に確変状態となる確率が高くなるようにしている。そして本実施形態では、非時短状態では、第2特別抽選が行われにくくなっているが、確変状態では、第2特別抽選が行われやすくなっているため、非時短状態において大当たりに当選した場合よりも確変状態において大当たりに当選した場合の方が、大当たり状態の終了後に確変状態となる確率が高くなるようにすることができる。
なお、時短状態において第2始動入賞口50に遊技球が入賞し、第2当否決定処理において約1/399の確率で大当たりが当選すると、図7で示した図柄抽選テーブルBが参照されて第2図柄決定処理が行われる。すると、第2図柄決定処理において1/1の確率で16ラウンド図柄または4ラウンド図柄が当選することにより、特別役物制御処理3または特別役物制御処理4が実行されるため大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができるので、遊技者が遊技球を発射させ続けてさえいれば特殊領域64を遊技球が通過して大当たり状態が終了した後に確変状態が開始される。
すなわち本実施形態では、遊技状態が時短状態である場合には、第1特別抽選あるいは第2特別抽選における大当たりの当選確率が約1/399と低くなっているが、第2特別抽選が行われやすくなっており、100回という回数の制限内に第2特別抽選で大当たりが当選すれば、大当たり状態の終了後にほぼ確実に確変状態が開始されるようにすることができる。これにより本実施形態では、時短状態においても大当たり状態を介して確変状態となることに対する期待感を遊技者に抱かせながら遊技を継続させるようにすることができる。
3−2.大当たり図柄の種類に応じた大当たり状態における払出数
そして本実施形態では、図10に示したように、第2図柄決定処理において16ラウンド図柄(一方の第2実行パターン)が当選した場合と4ラウンド図柄(他方の第2実行パターン)が当選した場合とでは、大当たり状態において異なるラウンド数の大当たり遊技が実行されるため、第2特別抽選において大当たりが当選したとしても、当選した大当たり図柄の種類に応じて、大当たり状態において払い出される遊技球の数が異なるようにしている。
詳細には本実施形態では、第1特別役物56が開状態となるラウンドでは、第1大入賞口54に最大で9個の遊技球が入賞可能となっており、第1大入賞口54への入賞に対する賞球数は12個であるため、最大で9個×12個=108個の遊技球が払い出される。また、第2特別役物58が開状態となるラウンドでも、第2大入賞口58に最大で9個の遊技球が入賞可能となっており、第2大入賞口58への入賞に対する賞球数は12個であるため、最大で9個×12個=108個の遊技球が払い出される。
従って、第2図柄決定処理において16ラウンド図柄が当選した場合には、第1ラウンド〜第16ラウンドの合計16ラウンドの各ラウンドで、最大で108個の遊技球が払い出されため、合計すると最大で16ラウンド×108個=1728個の遊技球が払い出される。
一方、第2図柄決定処理において4ラウンド図柄が当選した場合には、第1ラウンド〜第4ラウンドの合計4ラウンドの各ラウンドで、最大で108個の遊技球が払い出されるため、合計すると最大で4ラウンド×108個=432個の遊技球が払い出される。
従って本実施形態では、例えば遊技状態が大当たり状態と確変状態との間で5回繰り返し行き来してから通常状態に移行した場合であっても、5回の大当たり状態の全てにおいて16ラウンドの大当たり遊技が実行された場合には、最大で1728個×5回=8640個の遊技球が払い出されるが、5回の大当たり状態の全てにおいて4ラウンドの大当たり遊技が実行された場合には、最大で432個×5回=2160個の遊技球が払い出されるようにすることができる。
このように本実施形態では、第2特別抽選において大当たりが当選したとしても、16ラウンド図柄が当選するか4ラウンド図柄が当選するかによって遊技者が獲得することができる遊技球の数が大きく異なるようにすることができる。これにより本実施形態では、確変状態においては70回という回数の制限内に第2特別抽選で単に大当たりが当選することを遊技者に期待させるだけでなく、16ラウンド図柄が当選することを期待させるようにすることができ、確変状態における遊技者の期待感や緊張感を効果的に高めることができる。
また本実施形態では、第1特別抽選において10ラウンド図柄B(第2実行パターン)が当選した場合と、第2特別抽選において16ラウンド図柄あるいは4ラウンド図柄(第2実行パターン)が当選した場合とでは、大当たり状態において異なるラウンド数の大当たり遊技が実行されるため、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄(第2実行パターン)が当選したとしても、第1特別抽選において当選したか第2特別抽選において当選したかに応じて、大当たり状態において払い出される遊技球の数が異なるようにすることができる。
詳細には、第1図柄決定処理において10ラウンド図柄Bが当選した場合には、第1ラウンド〜第10ラウンドの合計10ラウンドの各ラウンドで、最大で108個の遊技球が払い出されるため、合計すると最大で10ラウンド×108個=1080個の遊技球が払い出される。
一方、上述したように、第2図柄決定処理において16ラウンド図柄が当選した場合には、最大で16ラウンド×108個=1728個の遊技球が払い出され、第2図柄決定処理において4ラウンド図柄が当選した場合には、最大で4ラウンド×108個=432個の遊技球が払い出される。
このように本実施形態では、第1特別抽選において10ラウンド図柄Bが当選した場合、すなわち通常状態から大当たり状態を経由して確変状態に移行する際には、10ラウンドの大当たり遊技が実行されるようにして、確変状態から大当たり状態を経由して再び確変状態に移行する際に16ラウンドの大当たり遊技が実行される場合よりも少ないが4ラウンドの大当たり遊技が実行される場合よりも多い中間的な数の遊技球が払い出されるようにすることができる。これにより本実施形態では、通常状態から大当たり状態を経由して確変状態に移行する際には、大当たり状態において中間的な数の遊技球の獲得が保証されるようにすることができる。
また本実施形態では、第1特別抽選において10ラウンド図柄A(第1実行パターン)が当選した場合と、第2特別抽選において16ラウンド図柄あるいは4ラウンド図柄(第2実行パターン)が当選した場合とでは、大当たり状態において異なるラウンド数の大当たり遊技が実行されるため、特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄(第1実行パターン)が当選したか特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄(第2実行パターン)が当選したかに応じて、大当たり状態において払い出される遊技媒体の数が異なるようにすることができる。
詳細には、第1図柄決定処理において10ラウンド図柄Aが当選した場合には、第1ラウンド〜第10ラウンドの合計10ラウンドの各ラウンドで、最大で108個の遊技球が払い出されるため、合計すると最大で10ラウンド×108個=1080個の遊技球が払い出される。
一方、上述したように、第2図柄決定処理において16ラウンド図柄が当選した場合には、最大で16ラウンド×108個=1728個の遊技球が払い出され、第2図柄決定処理において4ラウンド図柄が当選した場合には、最大で4ラウンド×108個=432個の遊技球が払い出される。
このように本実施形態では、第1特別抽選において10ラウンド図柄Aが当選した場合、すなわち通常状態から大当たり状態を経由して再び通常状態に移行する際には、10ラウンドの大当たり遊技が実行されるようにして、確変状態から大当たり状態を経由して再び確変状態に移行する際に16ラウンドの大当たり遊技が実行される場合よりも少ないが4ラウンドの大当たり遊技が実行される場合よりも多い中間的な数の遊技球が払い出されるようにすることができる。これにより本実施形態では、通常状態から大当たり状態を経由して再び通常状態に移行する際には、大当たり状態において中間的な数の遊技球の獲得が保証されるようにすることができる。
また本実施形態では、第1特別抽選において10ラウンド図柄B(第2実行パターン)が当選した場合と、低い当選確率ではあるが第1特別抽選において16ラウンド図柄(第2実行パターン)が当選した場合とでは、大当たり状態において異なるラウンド数の大当たり遊技が実行されるため、第1特別抽選において特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄(第2実行パターン)が当選したとしても、当選した大当たり図柄の種類に応じて、大当たり状態において払い出される遊技球の数が異なるようにすることができる。
詳細には、上述したように、第1図柄決定処理において10ラウンド図柄Bが当選した場合には、最大で10ラウンド×108個=1080個の遊技球が払い出されるが、第1図柄決定処理において16ラウンド図柄が当選した場合には、最大で16ラウンド×108個=1728個の遊技球が払い出される。
このように本実施形態では、通常状態から大当たり状態を経由して確変状態に移行する際には、10ラウンドの大当たり遊技が実行される他にも、低い当選確率ではあるが16ラウンドの大当たり遊技が実行される場合があるようにして、多くの遊技球が払い出される場合があるようにすることができる。これにより本実施形態では、通常状態から大当たり状態を経由して確変状態に移行する際にも、大当たり状態において多くの遊技球を獲得することに対する期待感を高めることができる。
なお、図19に示したように、10ラウンド図柄Aが当選した場合における第4ラウンドおよび第10ラウンドと、10ラウンド図柄Bが当選した場合における第4ラウンドでは、第2特別役物58が開状態となる期間が10秒間であるため、遊技者が遊技球を発射させ続けたとしても平均6個程の遊技球しか第2大入賞口58に入賞させることができないようになっている。
3−3.特殊領域を遊技球が通過するラウンドの回数
また本実施形態では、図10に示したように、大当たり状態では第4ラウンド(第N回目の大当たり遊技)において第2特別役物60が開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるが、大当たり状態において10ラウンド(M回)以上の大当たり遊技を実行する場合には、第4ラウンドに加えて第10ラウンド(第M回目の大当たり遊技)においても第2特別役物60が開状態となり、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる。
特に本実施形態では、図20に示したように、16ラウンド図柄が当選した場合には、第4ラウンドでは、14秒間に渡って第2特別役物60と特殊役物68が開状態となり、特殊領域64を遊技球が通過することができるとともに、第10ラウンドでは、22秒間に渡って第2特別役物60と特殊役物68が開状態となり、特殊領域64を遊技球が通過することができる。すなわち16ラウンド図柄が当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが第4ラウンドと第10ラウンドの2回あるため、たとえ第4ラウンドにおいて特殊領域64を遊技球が通過しない事態が発生したとしても、第10ラウンドにおいて遊技球が特殊領域64を通過すれば、大当たり状態の終了後に遊技状態が確変状態に移行するようになっている。
これに対して4ラウンド図柄が当選した場合には、第4ラウンドでは、22秒間に渡って第2特別役物60と特殊役物68が開状態となり、特殊領域64を遊技球が通過することができるが、第4ラウンドが終了すると大当たり状態が終了するため、第10ラウンドは実行されない。すなわち4ラウンド図柄が当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが第4ラウンドの1回しかないため、第4ラウンドにおいて特殊領域64を遊技球が通過しない事態が発生すると、大当たり状態の終了後に遊技状態が確変状態に移行しないようになっている。
また10ラウンド図柄Bが当選した場合には、第4ラウンドでは、10秒間しか第2特別役物60が開状態とならないため特殊役物68が開状態となることがなく、特殊領域64を遊技球が通過することができないが、第10ラウンドでは、22秒間に渡って第2特別役物60と特殊役物68が開状態となり、特殊領域64を遊技球が通過することができる。すなわち10ラウンド図柄Bが当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが第10ラウンドの1回しかないため、第10ラウンドにおいて特殊領域64を遊技球が通過しない事態が発生すると、大当たり状態の終了後に遊技状態が確変状態に移行しないようになっている。
このように本実施形態では、16ラウンド図柄が当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが2回あるため、遊技者は安心して大当たり遊技を消化することができるが、4ラウンド図柄が当選した場合あるいは10ラウンド図柄Bが当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが1回しかないため、特殊領域64を遊技球が通過しない事態が発生しないように遊技者は緊張感をもって大当たり遊技を消化するようにすることができる。
3−4.特殊領域を遊技球が通過するラウンドでの第2特別役物の動作
また本実施形態では、図20に示したように、16ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が15秒間に達した後に、第2特別役物60と特殊役物68が14秒間に渡って開状態となる(第1特殊制御)。ここで本実施形態では、遊技者が遊技球を発射させ続けると15秒間で平均9個程の遊技球が第2大入賞口58に入賞するようになっている。
従って、16ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間において遊技者が遊技球を発射させ続けると、特殊役物68が開状態となる前に、あるいは特殊役物68が開状態となった後でも特殊領域64を遊技球が通過する前に、通常領域66を9個の遊技球が通過することにより第2特別役物60が閉状態となって第4ラウンドが終了してしまうおそれがある。
そこで本実施形態では、16ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間のうち最初の数秒間では遊技者は遊技球を発射させないようにして、特殊領域64を遊技球が通過する前に第4ラウンドが終了してしまう事態の発生を回避してから遊技球を発射させ続ければ、特殊領域64を遊技球が通過しつつ9個の遊技球を第2大入賞口58に入賞させることができる。
一方、図19および図20に示したように、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンド、16ラウンド図柄が当選した場合の第10ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が15秒間に達する前に、第2特別役物60と特殊役物68が開状態となる(第2特殊制御)。
詳細には、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンド、16ラウンド図柄が当選した場合の第10ラウンドでは、第2特別役物60が最初に開状態となってから15秒後に特殊役物68が開状態となるまでの間に、第2特別役物60も8秒間閉状態となるため、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が、第2特別役物60が最初に開状態となってから1秒後までの1秒間と、9秒後から15秒後までの6秒間の合計7秒間となっている。
従って、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンド、16ラウンド図柄が当選した場合の第10ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間において遊技者が遊技球を発射させ続けても、特殊領域64を遊技球が通過する前に通常領域66を9個の遊技球が通過することにより第2特別役物60が閉状態となって第4ラウンドあるいは第10ラウンドが終了してしまうことがない。
しかし、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンド、16ラウンド図柄が当選した場合の第10ラウンドでは、第2特別役物60と特殊役物68が閉状態となっている8秒間では、遊技者が遊技球を発射させ続けても第2大入賞口58に遊技球が入賞することがなく、遊技球がアウト口62に回収されて無駄になってしまう。
そこで、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンド、16ラウンド図柄が当選した場合の第10ラウンドでは、第2特別役物60と特殊役物68が閉状態である期間では遊技者は遊技球を発射させないようにして、遊技球が無駄になってしまうことを回避しつつ、第2特別役物60が開状態となってから遊技球を発射させ続ければ、特殊領域64を遊技球が通過しつつ9個の遊技球を第2大入賞口58に入賞させることができる。
特に本実施形態では、上述したように、16ラウンド図柄が当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが第4ラウンドと第10ラウンドの2回あるため、そのうちの先のラウンドである第4ラウンドにおいて、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が15秒間に達した後に、第2特別役物60と特殊役物68が開状態となるようにするが、後のラウンドである第10ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が15秒間に達する前に、第2特別役物60と特殊役物68が開状態となるようにしている。
また、10ラウンド図柄Bが当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが第10ラウンドの1回しかなく、4ラウンド図柄が当選した場合には、特殊領域64を遊技球が通過するラウンドが第4ラウンドの1回しかないため、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が15秒間に達する前に、第2特別役物60と特殊役物68が開状態となるようにしている。
こうして本実施形態では、特殊領域64を遊技球が通過することができるラウンドにおいて遊技者が遊技球を発射させるタイミングを調整することにより、特殊領域64を遊技球が通過するとともに、なるべく多くの遊技球を第2大入賞口58に入賞させるようにしつつ、遊技者に過度の操作負担や緊張感を強いることがないようにすることができる。
4.変形例
本発明は、上記の実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能であり、以下に変形例を紹介する。なお、上記実施形態や、以下において変形例として説明する各種の手法は、本発明を実現する制御手法として適宜組み合わせて採用することができる。
4−1.大当たり図柄の振り分けの変形例
例えば上記実施形態では、第1特別抽選および第2特別抽選のいずれにおいても、大当たりが当選した場合には、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる大当たり図柄の当選確率が1/1で同一となっている例を挙げて説明したが、第1特別抽選および第2特別抽選のいずれにおいても、大当たりが当選した場合に第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができない大当たり図柄が同一の当選確率で当選する場合があるようにして、第1特別抽選および第2特別抽選のいずれにおいても、大当たりが当選した場合に第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができる大当たり図柄の当選確率が1/1以下の特定の当選確率で同一となっているようにしてもよい。
すなわち、第1特別抽選で参照される図柄抽選テーブルAでは、10ラウンド図柄A、10ラウンド図柄Bおよび16ラウンド図柄の他に、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができない大当たり図柄が特定の当選確率となるように抽選対象とされ、第2特別抽選で参照される図柄抽選テーブルBでは、16ラウンド図柄および4ラウンド図柄の他に、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができない大当たり図柄が特定の当選確率となるように抽選対象とされるようにしてもよい。
また、第1特別抽選で参照される図柄抽選テーブルAでは、16ラウンド図柄が抽選対象とされずに、10ラウンド図柄Aおよび10ラウンド図柄Bが抽選対象とされることにより、第1特別抽選で大当たりが当選した場合には、第1図柄決定処理においていずれの大当たり図柄が当選したとしても、大当たり状態において同一のラウンド数の大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。
また、第1特別抽選で参照される図柄抽選テーブルAでは、10ラウンド図柄Bが抽選対象とされずに、10ラウンド図柄Aおよび16ラウンド図柄が抽選対象とされることにより、第1特別抽選で大当たりが当選した場合には、第1図柄決定処理において特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄が当選したか特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄が当選したかに応じて、大当たり状態において異なるラウンド数の大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。
また、第2特別抽選で参照される図柄抽選テーブルBでは、4ラウンド図柄が抽選対象とされずに、16ラウンド図柄のみが抽選対象とされることにより、第2特別抽選で大当たりが当選した場合には、大当たり状態において必ず16ラウンドの大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。
また、第2特別抽選で参照される図柄抽選テーブルBでも、特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄が抽選対象とされることにより、第2特別抽選で大当たりが当選した場合であっても、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができない場合があるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第2特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄の当選確率が高くなるようにして、第1特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第2特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、大当たり状態の終了後に確変状態に移行しやすいようになっている例を挙げて説明したが、第2特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第1特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄の当選確率が高くなるようにして、第2特別抽選で大当たりに当選した場合よりも第1特別抽選で大当たりに当選した場合の方が、大当たり状態の終了後に確変状態に移行しやすいようにしてもよい。すなわち、第1特別抽選で大当たりに当選した場合と第2特別抽選で大当たりに当選した場合とで、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄の当選確率が異なるようにして、第1特別抽選で大当たりに当選した場合と第2特別抽選で大当たりに当選した場合とで、大当たり状態の終了後の確変状態への移行しやすさが異なるようにすることができる。
4−2.特殊領域を遊技球が通過するラウンドの回数の変形例
また上記実施形態では、4ラウンド図柄が当選した場合には第10ラウンドが実行されないため、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるラウンドが1回しかない例を挙げて説明したが、第2特別抽選で参照される図柄抽選テーブルBでは、4ラウンド図柄に代えて10ラウンド図柄Bが抽選対象とされることにより、全ての大当たり状態の第4ラウンドと第10ラウンドで、第2大入賞口58に遊技球を入賞させることができるようにしてもよい。
4−3.第2特別役物あるいは特殊役物の動作の変形例
また上記実施形態では、大当たり図柄の種類に応じて第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて第2特別役物60が開状態となる期間あるいはタイミングを変化させることにより、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができない場合と、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができる場合があるようにする例を挙げて説明したが、特殊役物68が開状態となる期間あるいはタイミングを変化させることにより、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができない場合と、大当たり状態において特殊領域64を遊技球が通過することができる場合があるようにしてもよい。
例えば、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄が当選した場合には、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態となっている場合に特殊役物68が特殊領域64を遊技球が通過することができる所定期間に渡って開状態となるが、特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄が当選した場合には、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態となっている場合に特殊役物68が特殊領域64を遊技球が通過することができない所定の短期間だけ開状態となるようにしてもよい。
また、第2大入賞口58に遊技球が入賞すると、例えば所定の通路を遊技球が移動してから特殊領域64を遊技球が通過するようにして、第2大入賞口58に遊技球が入賞してから特殊領域64を遊技球が通過するまでに時間差があるようにしつつ、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄が当選した場合には、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態になるとともに第2大入賞口58に入賞した遊技球が特殊領域64に到達するときに特殊役物68が開状態となっていることにより、特殊領域64を遊技球が通過することができるようにし、特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄が当選した場合には、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態になるとともに特殊役物68が開状態となるものの、第2大入賞口58に入賞した遊技球が特殊領域64に到達する前に特殊役物68が閉状態となることにより、特殊領域64を遊技球が通過することができないようにしてもよい。
また上記実施形態では、特殊領域64への遊技球の通過を制限する態様で第2特別役物60を入賞可能状態に動作させる通常制御を行う場合には、特殊領域64を遊技球が通過することができないようになっている例を挙げて説明したが、通常制御を行う場合であっても、低い確率ではあるが特殊領域64を遊技球が通過することができるようになっているようにしてもよい。
また上記実施形態では、10ラウンド図柄Bが当選した場合の第10ラウンド、4ラウンド図柄が当選した場合の第4ラウンド、16ラウンド図柄が当選した場合の第10ラウンドでは、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間が7秒間であるため、特殊領域64を遊技球が通過する前に通常領域66を9個の遊技球が通過することにより第2特別役物60が閉状態となることがない例を挙げて説明したが、上記ラウンドでは、第2特別役物60が開状態となると特殊役物68も同時に開状態となることにより、第2特別役物60は開状態であるが特殊役物68は閉状態である期間がないため、特殊領域64を遊技球が通過する前に通常領域66を9個の遊技球が通過することにより第2特別役物60が閉状態となることがないようにしてもよい。
4−4.その他の変形例
また上記実施形態では、大当たり状態の終了後あるいは確変状態の終了後に遊技状態が時短状態に移行する例を挙げて説明したが、遊技状態が時短状態に移行することがないようにしてもよい。
また上記実施形態では、普通役物52が入賞を補助しない状態では、第2始動入賞口50に遊技球が入賞しにくいようになる例を挙げて説明したが、普通役物52が入賞を補助しない状態では、第2始動入賞口50に遊技球が入賞することができないようにしてもよい。
また上記実施形態では、特殊領域64を遊技球が通過すると、大当たり状態の終了後に遊技状態が確変状態に移行することが確定するが、特殊領域64を遊技球が通過すると確変抽選が行われ、確変抽選に当選した場合には大当たり状態の終了後に遊技状態が確変状態に移行するが、確変抽選に当選しない場合には遊技状態が通常状態に移行するようにしてもよい。
また上記実施形態では、4種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを判別することができないように特別図柄画像404を停止表示させる例を挙げて説明したが、例えば16ラウンド図柄が当選した場合には「777」となるように特別図柄画像404を停止表示させ、4ラウンド図柄が当選した場合には「333」となるように特別図柄画像404を停止表示させ、10ラウンド図柄Bが当選した場合には「555」となるように特別図柄画像404を停止表示させ、10ラウンド図柄Aが当選した場合には上記以外の態様で3つの数字画像が同一となるように特別図柄画像404を停止表示させるようにして、すなわち4種類の大当たり図柄のそれぞれに対応して予め定められた表示態様で特別図柄画像404を停止表示させるようにして、液晶ディスプレイ32において停止表示された特別図柄画像404を遊技者が見れば、4種類の大当たり図柄のいずれが当選したかを判別することができるようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1特別図柄表示部76において停止表示される第1特別図柄、あるいは第2特別図柄表示部80において停止表示される第2特別図柄に関して、4種類の大当たり図柄およびハズレのそれぞれに対応して7セグメントディスプレイの数値が予め定められている例を挙げて説明したが、4種類の大当たり図柄およびハズレのそれぞれに対応して複数種類の表示態様が予め定められているようにしてもよい。
また上記実施形態では、第1大入賞口54と第2大入賞口58を備える例を挙げて説明したが、第1大入賞口54を省略してもよい。この場合には、例えば、第4ラウンドあるいは第10ラウンド以外の各ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態となっている場合に特殊役物68が開状態とならないようにしつつ、特殊領域64を遊技球が通過することができる大当たり図柄が当選した場合には、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態となっている場合に特殊役物68が特殊領域64を遊技球が通過することができる所定期間に渡って開状態となるが、特殊領域64を遊技球が通過することができない大当たり図柄が当選した場合には、第4ラウンドあるいは第10ラウンドにおいて、第2特別役物60が開状態となっている場合に特殊役物68が開状態とならないようにしたり、第2特別役物60が開状態となっている場合に特殊役物68が特殊領域64を遊技球が通過することができない所定の短期間だけ開状態となるようにしたり、第2特別役物60が開状態になるとともに特殊役物68が開状態となるものの、第2大入賞口58に入賞した遊技球が特殊領域64に到達する前に特殊役物68が閉状態となるようにしてもよい。このようにすれば、大入賞口の数を減少させることにより遊技機の製造コストを減少させることができる。