JP6059559B2 - 受信メールの優先度別自動振分け装置および方法 - Google Patents

受信メールの優先度別自動振分け装置および方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子メール(以下単に「メール」ともいう)の受信メールを優先度別に複数のフォルダに自動的に振分ける受信メールの優先度別自動振分け装置および方法に関するものである。
電子メールによる通信が活発に行われる中、新着メールを受信したユーザは通常全てのメール本文を確認する必要がある。とりわけ毎日多くのメールを受信するユーザにとっては、優先度の高いメールを見落としてしまう可能性があり、これに対する対策が望まれている。
このような問題に対処するものとして、例えば特許文献1には、受信したメールの総参照時間と文字数に基づいて単位文字あたりの参照時間を算出して、過去に受信した複数のメールの参照時間に係わる統計データと比較して当該メールにランクを付与し、各種キーワードについてランク別にランク別ポイントを記録し、受信したメール中から抽出したキーワードについて、キーワード情報テーブル手段中の該当キーワードのランク別ポイントを当該メールに付けたランクに従って更新し、受信したメールから複数のキーワードを抽出して、それらキーワードに対応するキーワード情報テーブル手段中の該当キーワードのランク別ポイントを各ランク毎に合計した結果に基づいて、当該受信したメールの内容を評価するメール評価装置が記載されている。
特開2001−331422号公報
本発明の目的は、優先度の高い受信メールをユーザが見落とさないように改善された、受信メールの優先度別自動振分け装置および方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため以下のような受信メール優先度別自動振分け装置および方法を提供する。
(1)受信メールを優先度別に複数のフォルダに自動的に振分ける受信メール優先度別自動振分け装置であって、
受信メールの優先度判別因子として、受信メール毎にユーザがメールを受信してから開封するまでの処理時間を合計し、この合計処理時間を受信メール回数で割った値として算出されるメール平均処理時間と、受信メール毎にユーザがメールを開封してから送信メールで返信するまでの返信時間を合計し、この合計返信時間を送信メール回数で割った値として算出されるメール平均返信時間と、あるキーワードを含む送信メールの回数を前記キーワードを含む受信メールの回数で割った値の百分率で算出されるメール返信率とを算出する情報処理部を有し、
前記情報処理部は、
受信メールがあったときに、前記メール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ算出し、前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率を、メールの送信者別およびキーワード別にテーブルに格納し、前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ、その値に応じて優先点数として点数化し、前記各優先点数を合計した合計優先点数を統計情報として取得する統計情報取得部と、
前記統計情報として取得した合計優先点数に応じて受信メールを優先度別に前記複数のフォルダに振り分ける優先度振分け部と、
を備えたことを特徴とする、受信メール優先度別自動振分け装置。
(2)前記合計優先点数が、ユーザにより設定された前記キーワードに応じた初期優先点数を含むことを特徴とする、上記(1)に記載の受信メール優先度別自動振分け装置。
(3)前記統計情報は、1日単位で予め決められた日数分が蓄積され、前記日数分以降は先入れ先出し方式で更新されることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の受信メール優先度別自動振分け装置。
(4)受信メールを優先度別に複数のフォルダに自動的に振分ける受信メール優先度別自動振分け方法であって、
受信メールの優先度判別因子として、受信メール毎にユーザがメールを受信してから開封するまでの処理時間を合計し、この合計処理時間を受信メール回数で割った値として算出されるメール平均処理時間と、受信メール毎にユーザがメールを開封してから送信メールで返信するまでの返信時間を合計し、この合計返信時間を送信メール回数で割った値として算出されるメール平均返信時間と、あるキーワードを含む送信メールの回数を前記キーワードを含む受信メールの回数で割った値の百分率で算出されるメール返信率とを算出する手段を有し、
受信メールがあったときに、前記メール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ算出し、前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率を、メールの送信者別およびキーワード別にテーブルに格納するステップと、
前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ、その値に応じて優先点数として点数化し、前記各優先点数を合計した合計優先点数を統計情報として取得するステップと、
前記統計情報として取得した合計優先点数に応じて受信メールを優先度別に前記複数のフォルダに振り分けるステップと、
を備えたことを特徴とする、受信メール優先度別自動振分け方法。
本発明によれば、優先度の高い受信メールをユーザが見落とさないように改善された、受信メールの優先度別自動振分け装置および方法を得ることができる。すなわち、本発明では、受信メールの優先度判別因子としてメール平均処理時間、メール返信時間およびメール返信率を送信者別、キーワード別に統計情報として収集し、その収集した統計情報から優先度に関する優先点数をそれぞれ求め、その合計優先点数に応じて優先度別に複数のフォルダに受信メールを振り分ける。ユーザは、優先度の高いフォルダ内の受信メールを一目で確認し開封処理できるため、受信メールに対する応答及び対処迄の時間が早くなるとともに重要な(優先度の高い)受信メールの未処理をなくすることができる。
また、ユーザにより設定されたキーワードに応じた初期優先点数を合計優先点数に含ませることで、ユーザ毎に一層適した受信メールの優先度判断が可能となる。さらに、受信メールの優先度は、業務内容、時期、作業環境などによって変化することを考慮し、収集した統計情報は、例えば1日単位で一定期間蓄積する。例えば、デフォルトは30日分を蓄積する設定とし、31日以降の統計情報は、先入れ先出し(FIFO)方式により最新統計情報を反映した後、最も古い統計情報から削除していくことで、統計情報を自動更新することができる。
本発明に係る受信メール優先度別自動振分け装置の一例を示す概略図である。 送信者別テーブル201の一例を示す図である。 キーワード別テーブル301の一例を示す図である。 メール返信率に係る優先点数テーブル401の一例を示す図である。 メール平均処理時間に係る優先点数テーブル501の一例を示す図である。 メール平均返信時間に係る優先点数テーブル601の一例を示す図である。 優先度決定テーブル701の一例を示す図である。 本発明に係る受信メール優先度別自動振分け装置の一例の動作を示すフロー図である。 本発明に係る受信メール優先度別自動振分け装置の一例の動作を示すフロー図である。 本発明に係る受信メール優先度別自動振分け装置の一例の動作を示すフロー図である。 図2〜図6、図10のテーブル情報を基に作成される統合テーブル901の一例を示す図である。 キーワードに係る初期優先点数テーブル1001の一例を示す図である。 図1の情報処理部102における受信メールの振り分け処理の具体例を示す図である。 類似キーワードに係る類似キーワードテーブル1201の一例を示す図である。
図1は、本発明に係る受信メール優先度別自動振分け装置の一例を示す概略図である。図示のように、受信メール優先度別自動振分け装置101は、情報処理部102と、フォルダ群103とを備え、受信メールを情報処理部102の処理により優先度別にフォルダ群103の複数のフォルダに自動的に振分けるものである。
情報処理部102は、電子メールを送信するメール送信部104、電子メールを受信するメール受信部105、メール送信部104およびメール受信部105にて得られた送受信メール情報等から統計情報を取得する統計情報取得部106、統計情報取得部106にて取得した統計情報を格納する統計情報データベース107、および統計情報データベース107の統計情報に基づいて受信メールを優先度別にフォルダ群103の複数のフォルダに振り分ける優先度振分け部108を有する。
フォルダ群103は、優先度1フォルダ109、優先度2フォルダ110、優先度3フォルダ111、および優先フォルダとは別に存在する新規フォルダ112を有する。
情報処理部102は、受信メールの優先度判別因子として、受信メール毎にユーザがメールを受信してから開封するまでの処理時間を合計し、この合計処理時間を受信メール回数で割った値として算出されるメール平均処理時間と、受信メール毎にユーザがメールを開封してから送信メールで返信するまでの返信時間を合計し、この合計返信時間を送信メール回数で割った値として算出されるメール平均返信時間と、あるキーワードを含む送信メールの回数をそのキーワードを含む受信メールの回数で割った値の百分率で算出されるメール返信率とを算出する。なお、上記においてメールを受信した時点は、例えばユーザが情報端末のメールソフトの受信フォルダを開いた時点とすることができる。
詳細には、統計情報取得部106は、受信メールがあったときに、メール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ算出し、算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率を、メールの送信者別およびキーワード別にテーブルに格納し、算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ、その値に応じて優先点数として点数化し、各優先点数を合計した合計優先点数を統計情報として取得する。これらの統計情報は、統計情報データベース107に格納される。優先度振分け部108は、統計情報データベース107に格納された、統計情報として取得した合計優先点数に応じて受信メールをフォルダ群103の複数の優先度別フォルダ109−111または新規フォルダ112に振り分ける。この場合、合計優先点数は、ユーザにより設定されたキーワードに応じた初期優先点数を含むことができる。また、統計情報は、1日単位で予め決められた日数分、例えば30日分が蓄積され、その日数分以降は先入れ先出し方式で更新することができる。
統計情報データベース107には、図2〜図6、図9、図10に示す各テーブルが格納される。図2は、送信者別テーブル201の一例を示す図である。送信者別テーブル201は、電子メールのアドレス211をキーとして、メールの日付212と、送信メール回数213と、受信メール回数214と、メール平均処理時間215と、メール返信率216と、メール平均返信時間217とを含む。なお、本テーブルにおいて、アドレス211が新規の場合、メール平均処理時間215、メール返信率216およびメール平均返信時間217に係る数値はまだ反映されていない。図3は、キーワード別テーブル301の一例を示す図である。キーワード別テーブル301は、電子メールに含まれるキーワード311をキーとして、メールの日付312と、送信メール回数313と、受信メール回数314と、メール平均処理時間315と、メール返信率316と、メール平均返信時間317とを含む。キーワード311は、電子メールの件名、本文、またはその両者中に含まれるキーワードであり、ユーザまたは管理者が予め設定することができる。
図4は、メール返信率に係る優先点数テーブル401の一例を示す図である。図示のように、メール返信率411の程度に応じて優先点数412が割り当てられる。メール返信率411が高いほど優先点数412が大きくされる。図5は、メール平均処理時間に係る優先点数テーブル501の一例を示す図である。図示のように、メール平均処理時間511の程度に応じて優先点数512が割り当てられる。メール平均処理時間511が短いほど優先点数512が大きくされる。図6は、メール平均返信時間に係る優先点数テーブル601の一例を示す図である。図示のように、メール平均返信時間611の程度に応じて優先点数612が割り当てられる。メール平均返信時間611が短いほど優先点数612が大きくされる。
図10は、キーワードに係る初期優先点数テーブル1001の一例を示す図である。図示のように、1または複数のキーワード1011に応じて初期優先点数1012が割り当てられる。見逃したくない重要なキーワードほど初期優先点数1012が大きくされる。この初期優先点数テーブル1001は、例えばユーザが個別に設定することができる。
図9は、上述した図2〜図6および図10のテーブル情報を基に作成される統合テーブル901の一例を示す図である。統合テーブル901は、メールの送信者別およびキーワード別に情報をテーブル化したものであり、キーワード911、メールの日付912、電子メールのアドレス913、送信メール回数914、受信メール回数915、メール返信率916、メール平均返信時間917、メール平均処理時間918、初期優先点数919、および合計優先点数920を含む。合計優先点数920は、メール返信率916、メール平均返信時間917、およびメール平均処理時間918の程度に応じて図4〜図6で割り当てられた各優先点数と図10で割り当てられた初期優先点数1012との合計点数を示す。
一方、優先度振分け部108は、優先度決定テーブル701を有する。図7は、優先度決定テーブル701の一例を示す図である。図示のように、上述の統合テーブル901からメール振分け情報として読み出した合計優先点数711に応じて、受信メールを振り分けるフォルダ712が決定される。合計優先点数が高いほど優先度の高いフォルダに受信メールが振り分けられる。合計優先点数が0のものは、優先フォルダとは別に存在する新規フォルダに振り分けられる。優先度振分け部108は、例えば、受信メールのヘッダ部分に宛先情報、件名、メール作成日時などに加えて、メール振分け情報である優先度が付与され、フォルダ群103に受信メールが伝達される。メールのヘッダ部分に付与される優先度は、例えば、3(高)、2(通常)、1(低)が入力される。
図8A〜図8Cは、本発明に係る受信メール優先度別自動振分け装置の一例の動作を示すフロー図である。以下、本フロー図にしたがって本発明に係る方法を説明する。まず、図8Aのステップ801において、本装置を起動(開始)する。ステップ802において、ユーザが図10の初期優先テーブル1001に、キーワード1011と、そのキーワードに応じた初期優先点数1012とを予め手動にて設定する。初期優先テーブル1001を設定後、ステップ803において、メール受信部105がメールを受信すると、ステップ804において、送信者情報の抽出を行う。ステップ805では、メールを受信する度に統計情報取得部106にて、キーワード別テーブル301の受信メール回数314を1つずつ増加する。なお、初期設定していない新規キーワードを別途登録することもできる。この場合、ステップ806において、キーワード別テーブル301のキーワード311に新たなキーワードが登録され、受信メール回数314に1の値が書き込まれる。この新規キーワードは、例えば、受信メールの件名や本文中で使用頻度が最も高い文字として抽出することができる。また、この新規キーワードは、例えば、初期設定したキーワードの類似キーワードを自動でWEB検索し、図12に示す類似キーワードテーブル1201中の初期設定キーワード1211に対する類似キーワード1212として生成することができる。類似キーワードテーブル1201は、本例では統計情報取得部106にて作成し、統計情報データベース107に格納される。これらの類似キーワード1212にはそれぞれ優先点数1213を付与することができ、例えば初期設定キーワードの初期優先点数(図10)の1/2倍の優先点数として、統合テーブル901(図9)の合計優先点数920に組み込むことができる。
また、ステップ805において、受信したメールを基に、送信者別テーブル201の該当するアドレス211の受信メール回数214も1つずつ増加する。新規アドレスの場合は、ステップ806において、アドレス211に新たに送信者のアドレスが登録され、受信メール回数214に1の値が書き込まれる。ステップ807においてキーワード別テーブル301および送信者別テーブル201に係る統計情報を取得し、ステップ808において、統計情報データベース107に伝達し、統合テーブル901に集約して統計情報データベース107を更新する。
次に、図8Bのステップ809において、優先度振分け部108にて受信メールの優先度の決定を行う。すなわち、優先度振分け部108にて、統合テーブル901の合計優先点数に応じて優先度に係る情報を受信メールに付加することで、ステップ810において、受信メールを優先度別にフォルダ群103の各フォルダに振り分ける。本例では、優先度の高い順に、ステップ811の優先度1フォルダ、ステップ812の優先度2フォルダ、またはステップ813の優先度3フォルダに、受信メールが格納される。なお、初回は優先度を判断するデータがないため、初期優先テーブルの情報を基にしてフォルダ群103の中に存在する各優先度フォルダに振り分ける。初回で初期優先テーブルに情報がない受信メールに関しては、優先フォルダとは別に存在する新規フォルダ112に振り分けられる。
ステップ814において、受信メールの開封/未開封が判断され、未開封の場合は、ステップ815において、一定時間経過後に未開封として処理される。一方、ユーザが受信メールを開封すると、ステップ816において、キーワード別テーブル301のキーワード311をキーとしてメール平均処理時間315が記録される。メール平均処理時間315は、受信メール毎にメールを受信してから開封するまでの時間を合計し、受信メール回数で割った値にて算出される。送信者別テーブル201についても同様に、受信メールのアドレス211をキーとしてメール平均処理時間215が記録される。キーワード別テーブル301のメール平均処理時間315と送信者別テーブル201のメール平均処理時間215の算出された結果を、ステップ817において統計情報として抽出し、ステップ818において統計情報データベース107内の統合テーブル901に反映し、更新する。
続いて、ステップ819において、メールの返信の有無が判断され、未返信の場合は、ステップ820において、一定時間経過後に未返信として処理される。一方、ユーザが受信メールに対して返信すると、図8Cのステップ821において、キーワード別テーブル301のキーワード311をキーとしてメール平均返信時間317とメール返信率316が記録される。メール平均返信時間317は、受信メール毎のメールを開封してから送信メールで返信するまでの時間を合計し、送信メール回数で割った値として算出する。メール返信率316は、あるキーワード311を含む送信メール回数313をそのキーワード311を含む受信メール回数314で割った値の百分率で算出する。
送信者別テーブル201についても同様に、電子メールのアドレス211をキーとしてメール平均返信時間217とメール返信率216が記録される。キーワード別テーブル301のメール平均返信時間317、メール返信率316と、送信者別テーブル201のメール平均返信時間217、メール返信率216の算出された結果を、ステップ822において統計情報として抽出し、ステップ823において統計情報データベース107内の統合テーブル901に反映し、更新する。
次に、ステップ824において、1日(24時間)が経過したかどうか判断し、未経過の場合は、図8Aのステップ803に戻って上記ステップを繰り返す。一方、1日(24時間)が経過した場合は、ステップ825において1日分のデータを蓄積し、ステップ826において終了する。ここで蓄積したデータは、上述した統計情報データベース107の統合テーブル901に例えば30日分蓄積し、キーワード911とアドレス913の優先度を自動学習し、31日目以降の統計情報に関しては、最新統計情報を反映後、最も古い統計情報から削除していく先入れ先だし(FIFO)方式で更新することができる。なお、蓄積日数は30日分に限定されず、それよりも多くても少なくてもよい。
図11は、図1の情報処理部102における受信メールの振り分け処理の具体例を示す図である。いま、キーワードとして「クラウド」を含むメールアドレス「abc@xxxx」の電子メールを受信した場合、統計情報取得部106は、キーワード別テーブル301の該当キーワードの受信メール回数314を1つ増加する。また、送信者別テーブル201の該当アドレスの受信メール回数214も1つ増加する。そして、取得したキーワード別テーブル301および送信者別テーブル201に係る統計情報を、統計情報データベース107に伝達し、統合テーブル901に集約して統計情報データベース107を更新する。
次に、優先度振分け部108は、統計情報データベース107の統計情報を用いて、受信メールの優先度の決定を行う。本例では、優先度振分け部108は、キーワードとして「クラウド」を含むメールアドレス「abc@xxxx」に係る統合テーブル901の合計優先点数「60」を読み出し、この合計優先点数に応じて、受信メールがフォルダ群の優先度1のフォルダに振り分けられるように、優先度に係る情報を受信メールに付加する。これにより、受信メールは、優先度1フォルダに振り分けられ格納される。
このように、本発明では、メールの受信、メールの処理(開封)およびメールの返信の3つのユーザ操作から、優先度判別因子であるメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率を算出し、それらを点数化して優先点数を求め、それらの合計優先点数に基づいて、受信メールを優先度別に設けられたフォルダに振り分けるものである。
101 ・・・受信メール優先度別自動振分け装置
102 ・・・情報処理部
103 ・・・フォルダ群
104 ・・・メール送信部
105 ・・・メール受信部
106 ・・・統計情報取得部
107 ・・・統計情報データベース
108 ・・・優先度振分け部
109 ・・・優先度1フォルダ
110 ・・・優先度2フォルダ
111 ・・・優先度3フォルダ
112 ・・・新規フォルダ
201 ・・・送信者別テーブル
211 ・・・電子メールアドレス
212 ・・・メールの日付
213 ・・・送信メール回数
214 ・・・受信メール回数
215 ・・・メール平均処理時間
216 ・・・メール返信率
217 ・・・メール平均返信時間
301 ・・・キーワード別テーブル
311 ・・・キーワード
312 ・・・メールの日付
313 ・・・送信メール回数
314 ・・・受信メール回数
315 ・・・メール平均処理時間
316 ・・・メール返信率
317 ・・・メール平均返信時間
401 ・・・優先点数テーブル(返信率)
411 ・・・返信率
412 ・・・優先点数
501 ・・・優先点数テーブル(平均処理時間)
511 ・・・平均処理時間
512 ・・・優先点数
601 ・・・優先点数テーブル(平均返信時間)
611 ・・・平均返信時間
612 ・・・優先点数
701 ・・・優先度決定テーブル
711 ・・・合計優先点数
712 ・・・振分けフォルダ
901 ・・・統合テーブル
911 ・・・キーワード
912 ・・・メールの日付
913 ・・・電子メールアドレス
914 ・・・送信メール回数
915 ・・・受信メール回数
916 ・・・メール返信率
917 ・・・メール平均返信時間
918 ・・・メール平均処理時間
919 ・・・初期優先点数
920 ・・・合計優先点数
1001・・・初期優先テーブル
1011・・・キーワード
1012・・・初期優先点数

Claims (4)

  1. 受信メールを優先度別に複数のフォルダに自動的に振分ける受信メール優先度別自動振分け装置であって、
    受信メールの優先度判別因子として、受信メール毎にユーザがメールを受信してから開封するまでの処理時間を合計し、この合計処理時間を受信メール回数で割った値として算出されるメール平均処理時間と、受信メール毎にユーザがメールを開封してから送信メールで返信するまでの返信時間を合計し、この合計返信時間を送信メール回数で割った値として算出されるメール平均返信時間と、あるキーワードを含む送信メールの回数を前記キーワードを含む受信メールの回数で割った値の百分率で算出されるメール返信率とを算出する情報処理部を有し、
    前記情報処理部は、
    受信メールがあったときに、前記メール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ算出し、前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率を、メールの送信者別およびキーワード別にテーブルに格納し、前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ、その値に応じて優先点数として点数化し、前記各優先点数を合計した合計優先点数を統計情報として取得する統計情報取得部と、
    前記統計情報として取得した合計優先点数に応じて受信メールを優先度別に前記複数のフォルダに振り分ける優先度振分け部と、
    を備えたことを特徴とする、受信メール優先度別自動振分け装置。
  2. 前記合計優先点数が、ユーザにより設定された前記キーワードに応じた初期優先点数を含むことを特徴とする、請求項1に記載の受信メール優先度別自動振分け装置。
  3. 前記統計情報は、1日単位で予め決められた日数分が蓄積され、前記日数分以降は先入れ先出し方式で更新されることを特徴とする、請求項1または2に記載の受信メール優先度別自動振分け装置。
  4. 受信メールを優先度別に複数のフォルダに自動的に振分ける受信メール優先度別自動振分け方法であって、
    受信メールの優先度判別因子として、受信メール毎にユーザがメールを受信してから開封するまでの処理時間を合計し、この合計処理時間を受信メール回数で割った値として算出されるメール平均処理時間と、受信メール毎にユーザがメールを開封してから送信メールで返信するまでの返信時間を合計し、この合計返信時間を送信メール回数で割った値として算出されるメール平均返信時間と、あるキーワードを含む送信メールの回数を前記キーワードを含む受信メールの回数で割った値の百分率で算出されるメール返信率とを算出する手段を有し、
    受信メールがあったときに、前記メール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ算出し、前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率を、メールの送信者別およびキーワード別にテーブルに格納するステップと、
    前記算出したメール平均処理時間、メール平均返信時間、およびメール返信率をそれぞれ、その値に応じて優先点数として点数化し、前記各優先点数を合計した合計優先点数を統計情報として取得するステップと、
    前記統計情報として取得した合計優先点数に応じて受信メールを優先度別に前記複数のフォルダに振り分けるステップと、
    を備えたことを特徴とする、受信メール優先度別自動振分け方法。
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