JP6059485B2 - 鍵盤装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鍵盤装置に関し、特に、離鍵時のノイズの発生を抑制できる鍵盤装置に関するものである。
従来より、電子ピアノ等の電子鍵盤楽器では、所定の質量を有するハンマーを鍵の下方に回動可能に軸支し、そのハンマーを、鍵の押鍵または離鍵に伴い回動させることで、所定のアクション荷重を鍵に付与すると共に、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感を再現させる技術がある。
例えば、特許文献1には、シャーシに回動自在に軸支される鍵と、その鍵から突設される突起部と、その突起部が鍵の押鍵時および離鍵時に摺動する摺動面と、その摺動面が一端側に形成されると共に他端側に質量体が配設され、それら一端および他端の間がシャーシに回動可能に軸支されるハンマーとを備え、鍵の押鍵または離鍵に連動してハンマーが回動されることで、鍵にアクション荷重が付与される鍵盤装置が開示される。
この鍵盤装置によれば、摺動面に傾斜面や隆起部が形成されており、その摺動面に沿って突起部が押鍵に伴って摺動することで、押鍵時の抵抗感を変化させることができ、これにより、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感を再現できる。
ここで、鍵盤装置は、押鍵された鍵によって押圧されるスイッチを備え、そのスイッチの押圧状態に基づいて、押鍵情報を得る。鍵の押鍵に連動して回動されたハンマーは、自重(質量体に作用する重力)により逆方向に回動され、初期位置へ復帰される。押鍵された鍵は、初期位置へ復帰されるハンマーに押し上げられて、初期位置に復帰される。
特開2012−145728号公報(段落0015〜0018,第1図および第2図など)
しかしながら、上述した鍵盤装置では、鍵の離鍵時に、鍵の回動がハンマーの回動よりも先行する場合がある。この場合には、突起部が摺動面から離間(ジャンプ)するため、鍵の突起部がハンマーの摺動面に着地(衝突)することに起因してノイズが発生するという問題点があった。特に、鍵の離鍵時に、鍵にスイッチの反力が作用する構造では、鍵はスイッチの反力により初期位置へ戻る方向へ比較的速やかに回動し始める一方で、ハンマーは自重により比較的緩やかに回動し始めるため、離鍵直後は、鍵の回動がハンマーの回動よりも先行しやすい。即ち、鍵の離鍵時に、突起部が摺動面から離間(ジャンプ)しやすく、その着地に起因するノイズを発生させやすい。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、離鍵時のノイズの発生を抑制できる鍵盤装置を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の鍵盤装置によれば、鍵またはハンマーの一方から突設される突起部が、鍵またはハンマーの他方に配設される摺動面を摺動することで、鍵の押鍵または離鍵に連動してハンマーが回動され、鍵にアクション荷重が付与される。押鍵方向へ押し切られた鍵は、自重(質量体に作用する重力)により回動されるハンマーにより押し戻され、初期位置に復帰される。
この場合、鍵に何らかの外力が作用して、鍵の回動がハンマーの回動よりも先行しようしたとしても、請求項1によれば、摺動面が形成される鍵またはハンマーの他方に配設されると共に可撓性材料からなり、少なくとも鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、突起部の側面に当接する当接部を備え、その当接部は、突起部の移動軌跡を挟んだ両側に一対が対向配設され、それら一対の当接部には、突起部の厚み寸法よりも対向間隔が小さくされる部分が形成されるので、少なくとも鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、一対の当接部を弾性変形させつつ突起部の側面に両側から当接させることができる。これにより、摺動面から離間する方向への突起部の相対変位が抑制されるので、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
また、請求項1によれば、可撓性材料からなる突設部を、突起部の側面に当接可能な位置に設けるのみで良く、鍵とハンマーとを連結するための複雑な可動機構などを設ける必要がない。よって、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制するための構造を、比較的簡素な構造で達成することができるという効果がある。
さらに、請求項1記載の鍵盤装置によれば、突起部の移動軌跡を挟んだ両側に一対の当接部が対向配設され、それら一対の当接部が突起部の側面に両側から当接するので、一対の当接部で突起部を両側から挟み込み、安定した状態を形成することができる。よって、鍵およびハンマーの回動を安定させることができるという効果がある。
請求項2記載の鍵盤装置によれば、請求項1に記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、可撓性材料からなり、摺動面と当接部とが一体に形成される可撓部材を備えるので、突起部が摺動面を摺動する際の擦れに起因する擦過音を生じ難くできるという効果がある。また、このように擦過音を生じ難くするために、可撓性材料から形成した可撓部材を利用して、当接部を形成する(即ち、摺動面および当接部を一体化する)ので、これら摺動面と当接部とをそれぞれ成形するための成形金型を共通化することができ、その分、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
請求項3記載の鍵盤装置によれば、請求項2記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、摺動面が突起部の下方に配置され、可撓部材が、摺動面の周囲から立設されると共に摺動面を囲繞する壁部を備えるので、壁部に囲繞された摺動面にグリス等の潤滑剤を塗布した場合、潤滑剤を壁部の内側に貯留できる。その結果、潤滑剤が摺接面から流出することを防止できる。これにより、突起部や摺動面の磨耗や擦過音の発生を長期間にわたって防止できるという効果がある。
また、突起部の摺動方向に沿って延設される壁部に当接部が形成されるので、グリス等の潤滑材を貯留するための壁部の一部を当接部として兼用することができる。よって、壁部とは別に当接部を設ける場合と比較して、必要な可撓性材料の量を少なくして、その分、材料コストの削減を図ることができるという効果がある。
また、当接部は、壁部の突起部の側面に対向する面に形成されるので、グリス等の潤滑材を貯留するために壁部間に形成される空間と、当接部を配置するための空間とを兼用する(デッドスペースとなる空間を有効利用する)ことができ、スペース効率を高めることができるので、その分、小型化を図ることができるという効果がある。
請求項4記載の鍵盤装置によれば、請求項3記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、当接部は、摺動面に連なって形成されるので、可撓部材を成形するための成形金型において、摺動面を囲繞する壁部の開口側を型抜き方向とすることができる。即ち、摺動面と当接部との間にアンダーカットが生じないので、無理抜きとなることを回避でき、可撓部材の成形性を確保できるという効果がある。
請求項5記載の鍵盤装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、摺動面は、第1面が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側から離れる方向へ傾斜する平面または曲面として形成され、少なくとも突起部が第1面を摺動する際には、突起部の側面と当接部との間に隙間が形成されるので、押鍵時に突起部が第1面を摺動する際や離鍵時に突起部が第1面を摺動する際に、突起部の側面に当接部が当接されることを回避して、鍵のタッチが重くなることを抑制できる。その結果、アコースティックピアノを模擬した鍵のタッチ感(クリック感)に悪影響を与えることなく、離鍵時に、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
さらに、この実施形態における鍵盤装置によれば、その第1面に連設される隆起部が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側へ近づく方向へ隆起するので、突起部が第1面を経て隆起部に至る際には、突起部が隆起部に乗り上げたときの抵抗感の変化を大きくできるので、隆起部の前後で抵抗感が大きく変化するものと識別させることができる。その結果、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感(クリック感)を再現できるという効果がある。
また、この実施形態における鍵盤装置によれば、当接部は、突起部に当接される面から突設される複数の凸部を備えるので、突起部の側面に当接部を当接させる際には、各凸部を密着させることができる。特に、グリス等の潤滑材が使用される場合には、当接部が平滑面であると、面圧が低くなるため、突起部の側面に対して滑りやすい。これに対し、複数の凸部を密着させることができれば、各凸部において面圧を高め、摩擦力を確保することができる。これにより、突起部の側面に当接部を密着させ、両者を滑り難くすることができるので、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制できる。その結果、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
なお、この実施形態における凸部とは、周囲から部分的に突出する突起として形成されるものであっても良く、周囲から突出する部分が所定長さだけ連続する突条として形成されるものであっても良い。例えば、凸部としては、突設方向に直交する断面形状が円形や楕円形で先細の突起、突設方向に直交する断面形状が多角形形状で先細の突起、半球状に突出する突起、しぼ加工により当接面の表面に形成された岩目、砂目、なし地、幾何学模様などの突起が例示される。
また、第2の実施形態における鍵盤装置によれば、突起部から突設される係合片と、その係合片が移動可能に挿通されると共に、押鍵時に突起部が摺動面を摺動する際の係合片の移動軌跡に沿って延設され、摺動面が形成される鍵またはハンマーの他方に形成される案内溝とを備えるので、鍵の離鍵時、鍵の回動がハンマーの回動に先行し、突起部が摺動面から離間される場合または離間されようとする場合には、突起部の係合片を案内溝の内面に係合させて、突起部が摺動面からそれ以上離間されることを抑制できる。即ち、突起部の係合片が案内溝の内面に係合されることで、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制できる。これにより、突起部が摺動面から離間する量または離間すること自体を抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
また、第2の実施形態における鍵盤装置によれば、少なくとも鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、係合片が案内溝の内面に当接されるので、鍵を押鍵し、押し切った状態から手が離された場合に、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを効果的に抑制できる。これにより、突起部が摺動面から離間することを抑制でき、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
また、第2の実施形態における鍵盤装置によれば、可撓性材料からなり、摺動面と案内溝とが一体に形成される可撓部材を備えるので、突起部が摺動面を摺動する際の擦れに起因する擦過音を生じ難くできるという効果がある。また、このように擦過音を生じ難くするために、可撓性材料から形成した可撓部材を利用して、案内溝を形成する(即ち、摺動面および案内溝を一体化する)ので、これら摺動面と案内溝とをそれぞれ成形するための成形金型を共通化することができ、その分、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
また、第2の実施形態における鍵盤装置によれば、摺動面は、第1面が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側から離れる方向へ傾斜する平面または曲面として形成され、その第1面に連設される隆起部が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側へ近づく方向へ隆起するので、突起部が第1面を経て隆起部に至る際には、突起部が隆起部に乗り上げたときの抵抗感の変化を大きくできるので、隆起部の前後で抵抗感が大きく変化するものと識別させることができる。その結果、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感(クリック感)を再現できるという効果がある。
また、第2の実施形態における鍵盤装置によれば、少なくとも突起部が第1面および隆起部を摺動する際には、案内溝の内面と突起部の係合片との間に隙間が形成されるので、押鍵時に突起部が第1面を摺動して隆起部を乗り上げる際や離鍵時に突起部が隆起部を乗り越えて第1面を摺動する際に、案内溝の内面に突起部の係合片が当接されることを回避して、鍵のタッチが重くなることを抑制できる。その結果、アコースティックピアノを模擬した鍵のタッチ感(クリック感)に悪影響を与えることなく、離鍵時に、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
第1実施形態における鍵盤装置の側面図であり、初期状態が図示される。 鍵盤装置の側面図であり、押鍵状態が図示される。 ハンマーの斜視図である。 (a)は、受け部材の上面図であり、(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における受け部材の断面図である。 (a)は、図4(b)のVa−Va線における受け部材の断面図であり、(b)は、図4(b)のVb−Vb線における受け部材の断面図である。 (a)は、押鍵状態における鍵およびハンマーの部分拡大側面図であり、(b)は、初期状態における鍵およびハンマーの部分拡大側面図である。また、(c)は、当接部を備えない従来の鍵盤装置における鍵およびハンマーの部分拡大側面図である。 (a)は、第2実施形態における受け部材の上面図であり、(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における受け部材の断面図である。 (a)は、第3実施形態におけるハンマーの斜視図であり、(b)は、ハンマーの側面図である。 (a)は、図8(b)のIXa−IXa線における受け部材の断面図であり、(b)は、図8(b)のIXb−IXb線における受け部材の断面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1から図6を参照して、本発明の第1実施形態における鍵盤装置1について説明する。図1及び図2は第1実施形態における鍵盤装置1の側面図であり、図1は離鍵された状態、即ち初期状態を示し、図2は押鍵された状態、即ち押鍵状態を示している。
なお、鍵盤装置1の左右方向は、電子鍵盤装置(図示せず)に搭載されたときに奏者からみた方向を基準とし、前後方向については、電子鍵盤装置(図示せず)に搭載されたときの鍵盤装置1の奏者側を「前方」とする。
また、以下においては、図1に示す初期状態における鍵3の位置を「初期位置」と称し、図2に示す押鍵状態(即ち、鍵3が押鍵方向に押し切られた状態)における鍵3の位置を「押鍵位置」と称す。
図1及び図2に示すように、鍵盤装置1は、奏者による鍵盤操作部として構成されると共に、鍵3の操作状態を検出するための装置であり、電子ピアノ等の電子鍵盤楽器(図示せず)に搭載される。鍵盤装置1は、合成樹脂材料や鋼板等により形成されるシャーシ2と、そのシャーシ2に回動自在に支持され白鍵3a及び黒鍵3bから構成される複数(例えば88鍵)の鍵3と、その鍵3毎に配設されると共に鍵3の押鍵または離鍵に連動して回動されるハンマー4とを主に備えて構成される。
鍵3(白鍵3a及び黒鍵3b)はシャーシ2の上面側(図1及び図2上側)において、ハンマー4は各鍵3に対応しつつシャーシ2の内部において、それぞれシャーシ2の左右方向(図1紙面垂直方向)へ列設される。なお、押鍵または離鍵に連動してハンマー4が回動する機構は、白鍵3aと黒鍵3bとで同様なので、以下、白鍵3aの場合を説明し、黒鍵3bの場合の説明は省略する。
シャーシ2は、鍵盤装置1の骨格をなす部材であり、シャーシ本体21と、そのシャーシ本体21の上面に固設されるシャーシ補強部材22とを備え、そのシャーシ補強部材22は、後端側(図1及び図2左側)に鍵軸支突起23が形成される。鍵軸支突起23は、鍵3を回動自在に軸支するための突起であり、鍵3毎に形成される。この鍵軸支突起23に、鍵3の側壁部に穿設された軸支孔31が係合され、シャーシ2は鍵3を回動自在に軸支(支持)する。
ハンマー軸支凹部24は、ハンマー4を回動可能に支持するための部位であり、シャーシ2の略中央部においてシャーシ補強部材22の前端側に形成された開口部(図示せず)の両側壁にハンマー4毎に凹設される。このハンマー軸支凹部24に、ハンマー4の両側壁に突設されたハンマー軸支突起43が係合され、シャーシ2はハンマー4を回動自在に軸支(支持)する。なお、開口部は、ハンマー4が遊挿可能な大きさに形成されるので、ハンマー4はシャーシ補強部材22の前端側で回動できる。
鍵軸支突起23とハンマー軸支凹部24との間のシャーシ補強部材22の上面には、鍵3の押鍵情報を検出するための鍵スイッチ6が取着される。鍵スイッチ6は、シャーシ補強部材22に螺着される回路基板61と、その回路基板61の上面に配設されると共にラバースイッチとして形成される第1スイッチ62及び第2スイッチ63とを備えており、第1スイッチ62及び第2スイッチ63が鍵3のスイッチ押圧部32により順次押圧されてオンされた場合には、それら各スイッチ62,63がオン動作される時間差に基づいて鍵3の押鍵情報(ベロシティ)が検出される。
上側延設部25は、シャーシ補強部材22から前端側(図1及び図2右側)に向けて略水平に延設される部位である。上側延設部25は、鍵3が離鍵された場合には(図1参照)、鍵3のストッパ部33に当接して鍵3の上限位置を規制すると共に、鍵3が押鍵された場合には(図2参照)、鍵3の下面およびハンマー4の上面に当接して鍵3の下限位置およびハンマー4の上限位置をそれぞれ規制する。
下側延設部26は、上側延設部25の下方から前方(図1及び図2右側)に位置しシャーシ本体21から前端側に側面視略コ字状に延設される部位である。下側延設部26は、鍵3が離鍵された場合には(図1参照)、ハンマー4の下面に当接してハンマー4の下限位置を規制すると共に、鍵3が押鍵された場合には(図2参照)、鍵3の下面およびハンマー4の上面に当接して鍵3の下限位置およびハンマー4の上限位置を規制する。
上側延設部25の上面にはクッション材27aが、上側延設部25の下面にはクッション材27b,27cがそれぞれ貼設される。また、下側延設部26の上端部の上面にはクッション材27dが、下側延設部26の上端部の下面にはクッション材27eが、下側延設部26の底部の上面にはクッション材27fがそれぞれ貼設される。これらクッション材27a〜27fは、緩衝材または消音材としての役割を担う部材であり、鍵3やハンマー4の回動を規制する際の衝撃を吸収すべく、例えばフェルトや発泡ウレタン等により構成される。
鍵3は、底面側(図1及び図2下側)が開放された断面略コ字状の長尺状体に形成される合成樹脂製の部材であり、シャーシ2の上面側に配設され、鍵軸支突起23に軸支孔31が係合することで、シャーシ2に回動自在に支持される。鍵3は、側壁から下方へ向けて延設される側面視L字状のストッパ部33を備える。上述したように、ストッパ部33がシャーシ2の上側延設部25(クッション材27c)に当接することにより、離鍵されたときの上限位置が規制される(図1参照)。
また、鍵3には、底面部から下方に向けて延設される略尖形形状の突起部34が形成されており、この突起部34を介してハンマー4の後端部と当接している。これにより、鍵3は、押鍵された場合にはハンマー4の質量により所定のタッチ重さが鍵3に付与され、離鍵された場合にはハンマー4の質量により図1に示す初期位置へ押し上げられる。
なお、鍵3の押鍵により、スイッチ押圧部32が第1スイッチ62及び第2スイッチ63を押圧すると、それら両スイッチ62,63の反力(弾性回復力)が発生する。よって、鍵3は、両スイッチ62,63の反力によっても、図1へ示す初期位置に戻る方向へ押し上げられる。第1スイッチ62及び第2スイッチ63の反力は、押圧量に比例して大きくなる。よって、図2に示す押鍵状態(鍵3が押鍵方向へ押し切られた状態)において、鍵3が両スイッチ62,63から受ける反力が最大となる。
ハンマー4は、鍵3の押鍵または離鍵に連動して回動することによりアコースティックピアノと同様のタッチ重さを付与するための部材であり、POM等で形成される合成樹脂製のハンマー本体41と、そのハンマー本体41に連結され錘としての役割を担う質量体42とを主に備えて構成される。
ハンマー軸支突起43は、ハンマー4を回動可能に支持するための回動軸であり、ハンマー本体41の後端側(図1及び図2左側)の両側壁に突設される。このハンマー軸支突起43がハンマー軸支凹部24に係合することで、ハンマー4はシャーシ2に回動可能に支持される。ハンマー4は、ハンマー軸支突起43より前方(図1及び図2右側)に質量体42が位置するので、質量体42の自重により図1時計回りに付勢される。
ここで、ハンマー本体41の後端部には、受け部材50が取着され、その受け部材50の上面には、ハンマー4の前後方向(図1及び図2左右方向)に沿って形成される摺動面52が形成される。この受け部材50の摺動面52に、鍵3の底面から下方に向けて突出される突起部34が当接される。
鍵3が図1に示す初期位置から押鍵されると、鍵3が鍵軸支突起23を中心に図1時計回りに回動され、受け部材50が突起部34により下方へ押し下げられることで、ハンマー4がハンマー軸支突起43を中心に図1反時計回りに回動される。これにより、突起部34は摺動面52上を摺動する。
一方、鍵3が図2に示す押鍵位置から離鍵されると、ハンマー4がその自重(質量体42に作用する重力)によりハンマー軸支突起43を中心に図2時計回りに回動され、突起部34が受け部材50により上方へ押し上げられることで、鍵3が鍵軸支突起23を中心に図2反時計回りに回動される。
ここで、鍵3は、上述したように、第1スイッチ62及び第2スイッチ63から受ける反力によっても上方へ押し上げられる。そのため、反力を受けた鍵3の回動がハンマー4の回動よりも先行することで、突起部34が摺動面52から離間(ジャンプ)し、摺動面52に着地(衝突)した際に、ノイズ(衝突音)の発生を招く。一方、両スイッチ62,63の反力を小さくした場合には、ノイズの発生を抑制できるが、接触抵抗が所望の特性とならず、押鍵情報を正確に検出することができない。また、チャタリングの発生を招く。本実施形態では、受け部材50に当接部56を設けることで、両スイッチ62,63の反力を不必要に小さくすることを回避しつつ、ノイズの発生を抑制する。ここで、受け部材50の構成について、図3から図5を参照して説明する。
図3は、ハンマー4の斜視図である。図3に示すように、ハンマー4のハンマー本体41には、断面矩形状の連結部41aが一体に形成されて後端側(図3左側)に突設される。このハンマー本体41の連結部41aが、受け部材50の挿通孔51aに挿通されることで、受け部材50は、摺動面52を上方へ向けた姿勢で、ハンマー4の後端部に装着される。
図4(a)は、受け部材50の上面図であり、図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb線における受け部材50の断面図である。図5(a)は、図4(b)のVa−Va線における受け部材50の断面図であり、図5(b)は、図4(b)のVb−Vb線における受け部材50の断面図である。なお、図4(b)では、押鍵状態における突起部34の配設位置が二点鎖線を用いて模式的に図示される。
図4及び図5に示すように、受け部材50は、挿通孔51aが穿設されると共に上面に摺動面52が形成される受け本体部51と、その受け本体部51の摺動面52の周囲に立設される壁部53〜55と、互いに対向する一対の壁部53の対向面に突設される当接部56とを備え、これらが可撓性材料から一体に形成される。
なお、可撓性材料としては、シリコンゴム等のゴム材や熱可塑性エラストマー等が例示される。また、受け部材50の壁部53〜55により囲まれた空間には、グリス等の潤滑剤が充填される。これにより、突起部34が摺動面52を摺動する際の磨耗や擦過音の発生を防止できる。
摺動面52は、押鍵または離鍵の際にハンマー軸支突起43(図1又は図2参照)の軸方向に対して直交する方向(図4(a)及び図4(b)左右方向)に沿って突起部34が摺動する面である。
本実施形態では、押鍵時の突起部34の摺動方向(図4(a)及び図4(b)左から右)へ向かうにつれて突起部34の基部34a(図1及び図2参照)から漸次離れる方向に傾斜する第1面52aと、その第1面52aに連設されると共に、押鍵時の突起部34の摺動方向に向かうにつれて突起部34の基部34aへ近づく方向に隆起する隆起部52bと、その隆起部52bに連設されると共に、その隆起部52bを越えた突起部34が、鍵3が図2に示す押鍵位置に達する(即ち、押鍵方向に押し切られる)まで摺動する領域となる第2面52cとを備える。
よって、押鍵時に突起部34が第1面52aを経て隆起部52bに至る際には、突起部34が隆起部52bに乗り上げたときの抵抗感の変化を大きくできるので、隆起部52bの前後で抵抗感が大きく変化するものと演奏者に識別させることができる。その結果、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感(クリック感)を再現できる。
壁部53は、突起部34が摺動面52を摺動する摺動方向に沿って延設され、一対が所定間隔を隔てつつ互いに対向して配置される。これら一対の壁部53の延設方向一端および他端(図4(a)及び図4(b)左側および右側)は、壁部54,55によりそれぞれ連結される。
当接部56は、少なくとも鍵3が図2に示す押鍵位置に達した(押鍵方向へ押し切られた)状態で、突起部34の側面に当接する部位であり、一対の壁部53の対向面にそれぞれ形成されると共に、摺動面52に連なって形成される。
受け部材50は、上述したように、可撓性材料からなるので、突起部34が摺動面52を摺動する際の擦れに起因する擦過音を生じ難くできる。この場合、擦過音を生じ難くするために、可撓性材料から形成した受け部材50を利用して、当接部56を形成する(即ち、摺動面52と当接部56とを一体に形成する)ので、これら摺動面52及び当接部56を成形するための成形金型を共通化することができ、それぞれを別の部品として製造する必要がないので、その分、製造コストの削減を図ることができる。
また、当接部56は、壁部53の対向面(突起部34の側面に対向する面)において、摺動面52に連なって形成されるので、受け部材50を成形するための成形金型において、摺動面52を囲繞する壁部53〜55の開口側(例えば、図4(b)上側)を型抜き方向とすることができる。即ち、摺動面52と当接部56との間にアンダーカットが生じないので、無理抜きとなることを回避でき、受け部材50の成形性を確保できる。
受け部材50は、摺動面52の周囲に壁部53〜55が立設され、これら壁部53〜55により摺動面52が囲繞されるので、摺動面52にグリス等の潤滑剤を塗布しておいた場合、潤滑剤を壁部53〜55の内側に貯留できる。その結果、潤滑剤が摺接面52から流出することを防止できる。これにより、突起部34や摺動面52の磨耗や擦過音の発生を長期間にわたって防止できる。
このように、潤滑材を貯留するための壁部53〜55の一部(壁部53)に当接部56を形成するので、潤滑材を貯留するための部材53を当接部56として兼用することができる。即ち、壁部53とは別に当接部56を設ける場合と比較して、必要な可撓性材料の量を少なくして、その分、材料コストの削減を図ることができる。
また、当接部56が、壁部53の対向面(突起部34の側面に対向する面)に形成されるので、グリス等の潤滑材を貯留するための壁部53〜55に囲まれた空間と、当接部56を配置するための空間とを兼用でき(即ち、デッドスペースとなる空間を有効利用でき)、スペース効率を高めることができる。よって、その分、受け部材50の小型化を図ることができる。
当接部56の上面視形状は、図4(a)に示すように、壁部54側に位置すると共に内方へ凸の円弧状に湾曲して形成されることで押鍵時の突起部34の摺動方向へ向かうに従って対向間隔(図4(a)上下方向間隔)が狭くされる湾曲部分と、その湾曲部分に連設され突起部34の摺動方向に平行な直線状に形成されることで押鍵時の突起部34の摺動方向に沿って対向間隔が一定とされる直線部分とからなる。
これら湾曲部分および直線部分の対向間隔は、突起部34の摺動方向に直交する平面で切断した断面形状においては、図5(b)に示すように、摺動面52側の一部で上下方向(図5(b)上下方向)に沿って一定の対向間隔とされる一方、残部(図5(b)上側)では上方の開口へ向かうに従って対向間隔が大きくされる。
当接部56は、図4(a)の上面視形状において直線状に形成される直線部分の内の、図5(b)の断面視形状において直線状に形成される摺動面52側の部分(以下「当接部分」と称す)の対向間隔(図4(a)上下方向間隔、図5(b)左右方向間隔)が、突起部34の厚み寸法(図4(b)紙面垂直方向寸法)よりも小さくされる。この当接部分よりも壁部54側(図4(a)左側)の部分および上方(図5(b)上側)の部分の対向間隔は、突起部34の厚み寸法よりも大きくされる。
ここで、当接部56には、その外面の内の少なくとも当接部分の外面に複数の凸部(図示せず)が突設される。よって、突起部34の側面に当接部56の当接部分を当接させる際には、各凸部を密着させることができる。特に、グリス等の潤滑材が使用される場合には、当接部56の当接部分の外面が平滑面であると、面圧が低くなるため、突起部34の側面に対して滑りを生じる。これに対し、複数の凸部を密着させることができれば、各凸部において面圧を高め、摩擦力を確保することができる。これにより、突起部34の側面に当接部56の当接部分を密着させ、両者を滑り難くすることができる。よって、後述するように、鍵3の回動がハンマー4の回動に先行することを抑制できる。その結果、突起部34が摺動面52から離間することを抑制して、その分、突起部34が摺動面52に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
鍵3が図1に示す初期位置に配置されると、突起部34の側面と当接部56との間に隙間が形成され(即ち、突起部34の側面に当接部56が当接されず)、押鍵により突起部34が摺動面52の隆起部52bを越えて第2面52cに到達されると、突起部34の側面に当接部56の当接部分の一部が当接され始め、突起部34の先端側における側面が、当接部56の当接部分に両側から当接(挟圧)される。
押鍵により突起部34が第2面52cを更に摺動されると、突起部34の側面に当接部56の当接部分が当接される領域の面積が漸次増加され、その面積は、鍵3が図2に示す押鍵位置に達した(押鍵方向へ押し切られた)状態において最大となる。なお、図4(b)では、図2に示す押鍵位置に鍵3がある場合に、当接部56の当接部分が突起部34の側面に当接される領域を、便宜上、ハッチングを付して図示する。
このように、当接部56は、第2面52cを摺動する突起部34の側面に当接可能に形成されるところ、第2面52cは、押鍵時の突起部34が、隆起部52bを越えた後、鍵3が図2に示す押鍵位置に到達する(押鍵方向へ押し切られる)まで摺動する領域であるので、押鍵時に突起部34が第1面52aを摺動して隆起部52bを乗り上げる際や離鍵時に突起部34が隆起部52bを乗り越えて第1面52aを摺動する際に、突起部34の側面に当接部56が当接されることを回避して、鍵3のタッチが重くなることを抑制できる。その結果、アコースティックピアノを模擬した鍵のタッチ感(クリック感)に悪影響を与えることなく、離鍵時に、突起部34が摺動面52から離間することを抑制して、その分、突起部34が摺動面52に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
なお、当接部56は、図4(a)に示すように、直線部分の壁部54側に連なる湾曲部分が円弧状に湾曲して形成されると共に、図5(b)に示すように、上方側の部分が円弧状に湾曲して形成される。即ち、当接部56は、当接部分を除く部分が、当接部分から離間するに従って対向間隔が大きくされる。よって、押鍵時に、摺動面52を摺動する突起部34を、一対の当接部56における両当接部分の対向間に挿入させる際には、その挿入に伴う当接部56の弾性変形を徐々に行わせることができるので、鍵3のタッチの変化を抑制できる。
また、この場合、寸法公差や操作ばらつきに起因して、当接部56と突起部34との間の相対位置に位置ずれが生じていたとしても、突起部34を一対の当接部56における両当接部分までスムーズに案内することができる。さらに、離鍵時に、突起部34が摺動面52から離間されると共にその離間した突起部34が摺動面52へ着地(衝突)するという現象が発生した場合であっても、その着地領域が当接部56の形成領域であれば、一対の当接部56の対向間に突起部34をスムーズに受け入れさせることができる。よって、着地時の衝撃を緩和して、ノイズの発生を抑制できる。
次いで、図6を参照して、受け部材50に設けた当接部56によるノイズの防止作用について説明する。図6(a)は、押鍵状態における鍵3及びハンマー4の部分拡大側面図であり、図6(b)は、初期状態における鍵3及びハンマー4の部分拡大側面図である。また、図6(c)は、当接部56を備えない従来の鍵盤装置における鍵3及びハンマー4の部分拡大側面図である。
なお、図6(c)における従来の鍵盤装置は、本発明の鍵盤装置1に対し、当接部56の有無のみが異なり、その他の構成は同一である。よって、同一の構成には同一の符号を付して、その説明は省略する。
また、図6(a)及び図6(b)では、押鍵状態(図2参照)における鍵3及びハンマー4の回動位置を位置La0及び位置Lb0とし、初期状態(図1参照)における鍵3及びハンマー4の回動位置を位置La1及び位置Lb1とすると共に、押鍵状態から初期状態まで復帰する際の鍵3及びハンマー4の回動角度を角度θa及び角度θbとして、それぞれ図示する。
同様に、図6(c)では、押鍵状態における鍵3及びハンマー4の回動位置を位置Lc0及び位置Ld0とし、離鍵動作が開始された直後における鍵3の回動位置を位置Lc1とすると共に、その離鍵動作が開始された直後までの間に鍵3が押鍵状態から回動された回動角度を角度θcとして、それぞれ図示する。
図6(a)に示すように、鍵3が押鍵位置に達し(押鍵方向に押し切られ)、受け部材50が突起部34により下方に押し下げられた押鍵状態(図2参照)では、鍵3が位置La0に位置すると共に、ハンマー4が位置Lb0に位置する。この押鍵位置から、演奏者の手が離されて、鍵3が離鍵されると、ハンマー4は、その自重によりハンマー軸支突起43を中心に図6(a)時計回りに回動し、受け部材50により突起部34を上方へ押し上げることで、鍵軸支突起23を中心に鍵3を図6(a)反時計回りに回動させようとする。
この場合、自重により回動するハンマー4はその回動開始が比較的緩やかであるのに対し、ハンマー4のみならず第1スイッチ62及び第2スイッチ63(図1又は図2参照)からも反力を受ける鍵3は、その回動開始が比較的速やかである。そのため、図6(c)に示すように、当接部56を備えない従来の鍵盤装置では、ハンマー4の回動が開始されず、未だ位置Ld0に位置する時点で、鍵3は位置Lc0から位置Lc1まで角度θcだけ既に回動する事態が生じる。このように、鍵3の回動がハンマー4の回動よりも先行されると、突起部34が受け部材50の摺動面52から離間(ジャンプ)され、突起部34と摺動面52との間に隙間が形成されると共に、次いで、先行する鍵3の突起部34が、遅れて追いついたハンマー4(受け部材50)の摺動面52に着地(衝突)することで、ノイズが発生する。
これに対し、本実施形態では、可撓性材料からなる受け部材50に当接部56を一体に形成し、その当接部56が、図6(a)の押鍵状態(即ち、鍵3が押鍵方向へ押し切られた押鍵位置にある状態)において、突起部34の側面に弾性的に変形して当接(密着)するので、第1スイッチ62及び第2スイッチ63から反力を受けても、鍵3がハンマー4よりも先に回動することを抑制できる。即ち、突起部34とその突起部34の側面へ当接する当接部56とを介して、鍵3とハンマー4とを連結できるので、かかる連結により、鍵3の回動がハンマー4の回動に先行することを抑制できる。
これにより、図6(b)に示すように、鍵3が位置La0から位置La1まで角度θaだけ回動する速度に比例させて、ハンマー4を位置Lb0から位置Lb1まで角度θbだけ回動させ、ハンマー4の受け部材50により鍵3の突起部34を押し上げさせることができる。即ち、図6(a)に示す押鍵状態から図6(b)に示す初期状態まで鍵3が離鍵される間、受け部材50の摺動面52を突起部34に摺動させることができる。或いは、突起部34が受け部材50の摺動面52から離間されたとしても、その離間量を最小限に抑制できる。よって、突起部34が摺動面52から離間することを抑制して、その分、突起部34が摺動面52に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
当接部56は、突起部34を挟んで両側に一対が対向配設され、それら一対の当接部56が突起部34の側面に両側から当接するので、一対の当接部56で突起部34を両側から挟み込み、安定した状態を形成することができる。よって、鍵3及びハンマー4の回動を安定させることができる。よって、耐久性の向上を図ることができると共に、鍵タッチへの影響を抑制することができる。
次いで、図7を参照して、第2実施形態の受け部材250について説明する。図7(a)は、第2実施形態における受け部材250の上面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線における受け部材250の断面図である。なお、図7(b)では、鍵3が押鍵位置(図2参照)にある場合の突起部34の配設位置が二点鎖線を用いて模式的に図示される。
第1実施形態では、摺動面52の一部に第1面52a、隆起部52b及び第2面52cを設ける場合を説明したが、第2実施形態における摺動面252は、全体が平坦面として形成される。なお、上述した第1実施形態と同一の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図7(a)及び図7(b)に示すように、第2実施形態における受け部材250は、摺動面252が平坦面として形成されると共に、一対の壁部53の対向面には、それぞれ当接部256が形成される。
当接部256は、第1実施形態における当接部56と同様に形成される。即ち、突起部34の側面に当接可能な当接部分を備え、この当接部分よりも壁部54側(図7(a)及び図7(b)左側)の部分および上方(図7(b)上側)の部分は、円弧状に湾曲して形成される。また、当接部分の対向間隔が突起部34の厚み寸法よりも小さくされる。
また、図1に示す初期状態からの鍵3の押鍵(押し下げ)量が所定量を超えると、突起部34の側面に当接部256の当接部分が当接され始め、押鍵量が増加するに従って、当接部256の当接部分が突起部34の側面に当接する領域の面積が増加される。なお、この領域の面積は、鍵3が図2に示す押鍵位置にある(鍵3が押鍵方向へ押し切られた)状態において最大となる。なお、図7(b)では、鍵3が図2に示す押鍵位置にある場合に、当接部256の当接部分が突起部34の側面に当接される領域を、便宜上、ハッチングを付して図示する。
このように、摺動面252が平坦面として形成される場合であっても、突起部34とその突起部34の側面へ当接する当接部256とを介して、鍵3とハンマー4とを連結できるので、かかる連結により、鍵3の回動がハンマー4の回動に先行することを抑制できる。よって、離鍵時に、突起部34が摺動面252から離間することを抑制して、その分、突起部34が摺動面252に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
次いで、図8及び図9を参照して、第3実施形態の受け部材350について説明する。第1実施形態では、受け部材50の当接部56を突起部34の側面に当接させることで、突起部34が摺動面52から離間されることを防止する場合を説明したが、第3実施形態における受け部材350は、案内溝353aに突起部334の係合片334aを係合させることで、突起部334が摺動面52から離間されることを防止する。なお、上述した第1実施形態と同一の部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
図8(a)は、第3実施形態におけるハンマー304の斜視図であり、図8(b)は、ハンマー304の側面図である。また、図9(a)は、図8(b)のIXa−IXa線における受け部材350の断面図であり、図9(b)は、図8(b)のIXb−IXb線における受け部材350の断面図である。なお、図8(b)、図9(a)及び図9(b)では、鍵3が初期位置(図1参照)にある状態における突起部334(図8(b)左側、図9(a))及び押鍵位置(図2参照)にある状態における突起部334(図8(b)右側、図9(b))がそれぞれ図示される。
図8及び図9に示すように、第3実施形態における受け部材350は、受け本体部51と、その受け本体部51の摺動面52の周囲に立設される壁部353〜355とを備え、これらが可撓性材料から一体に形成される。
壁部353は、突起部334が摺動面52を摺動する摺動方向に沿って延設され、一対が所定間隔を隔てつつ互いに対向して配置される。これら一対の壁部353の延設方向一端および他端(図8(a)及び図8(b)左側および右側)は、壁部354,355によりそれぞれ連結される。
突起部334は、一対の係合片334aを備える。係合片334aは、突起部334の先端側(図8(b)下側)における側面から外方(図8(b)紙面奥側および手前側)へ向けて張り出して形成される突起であり、後述する案内溝353a内に挿通される。一対の壁部353には、それぞれ案内溝353aが開口形成される。案内溝353aは、突起部334の係合片334aが移動可能に挿通される溝状の開口であり、押鍵時に突起部334が摺動面52を摺動する際の係合片334aの移動軌跡に沿って延設される。
このように、突起部334の係合片334aが、受け部材350の壁部353における案内溝353aに挿通されるので、鍵3の離鍵時、第1スイッチ62及び第2スイッチ63から受ける反力により、鍵3の回動がハンマー304の回動に先行し、突起部334が摺動面52から離間されようとする場合には、突起部334の係合片334aが案内溝353aの内面に係合されることで、突起部334が摺動面52からそれ以上離間されることを抑制できる。即ち、突起部334の係合片334aが案内溝353aの内面に係合されることで、第1実施形態の場合と同様に、鍵3の回動がハンマー304の回動に先行することを抑制できる。これにより、突起部334が摺動面52から離間する量または離間すること自体を抑制して、その分、突起部334が摺動面52に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
ここで、鍵3が図2に示す押鍵位置にある(押鍵方向へ押し切られた)状態では、図8(b)及び図9(b)に示すように、突起部334が摺動面52の第2面52cに当接し、かつ、突起部334の係合片334aの一部が案内溝353aの内面に当接される。このように、鍵3が図2に示す押鍵位置にある(押鍵方向へ押し切られた)状態において、突起部334の係合片334aが案内溝353aの内面に当接されていることで、鍵3が押鍵方向へ押し切られた状態から離鍵される場合に、鍵3の回動がハンマー304の回動に先行することを効果的に抑制できる。これにより、突起部334が摺動面52から離間することを抑制でき、その分、突起部334が摺動面52に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
なお、鍵3が図2に示す押鍵位置にある(押鍵方向へ押し切られた)状態では、突起部334の係合片334aの一部が案内溝353aの内面を所定の圧縮量で押圧した状態(図9(b)において係合片334aが案内溝353aの上側(図9(b)上側)の内面を介して側壁353を上方へ押し上げる状態)で当接(密着)される。
一方、鍵3が図2に示す押鍵位置から離鍵されると、突起部334の係合片334aの一部が案内溝353aの内面を所定の圧縮量で押圧した状態が解除され、少なくとも突起部334が第1面52a及び隆起部52bを摺動する際には、案内溝353aの内面と突起部334の係合片334aとの間に隙間が形成される。よって、押鍵時に突起部334が第1面52aを摺動して隆起部52bを乗り上げる際や離鍵時に突起部334が隆起部52bを乗り越えて第1面52aを摺動する際に、突起部334の係合片334aが案内溝335aの内面に当接されることを回避して、鍵3のタッチが重くなることを抑制できる。その結果、アコースティックピアノを模擬した鍵のタッチ感(クリック感)に悪影響を与えることなく、離鍵時に、突起部334が摺動面52から離間することを抑制して、その分、突起部334が摺動面52に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記実施形態で挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
上記各実施形態では、鍵3に突設された突起部34,334が、ハンマー軸支突起43の後方(図1及び図2左側)に位置する摺動面52,252に当接し、ハンマー4,304の質量体42がシャーシ2の前部側(図1及び図2右側)を回動する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。シャーシ2の形状や収容されるハンマー4,304の位置、突起部34,334の位置等を変更して、鍵3に突設された突起部34,334が、ハンマー軸支突起43の前方に位置する摺動面52,252に当接し、ハンマー4,304の質量体42がシャーシ2の後部側を回動するように構成することは当然可能である。
上記各実施形態では、突起部34,334が鍵3に突設されると共に、摺動面52,252がハンマー4,304に形成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、突起部34,334をハンマー4,304の所定部位から突設させると共に、摺動面52,252を鍵3の所定部位に形成し、押鍵または離鍵によって突起部34,334が摺動面52,252を摺動するように構成することは当然可能である。同様に、突起部34,334をハンマー4,304の所定部位に突設させると共に、摺動面52,252をシャーシ2の所定部位に形成し、押鍵または離鍵によって突起部34,334が摺動面52,252を摺動するように構成することは当然可能である。
上記各実施形態では、ノイズ防止のための構成(当接部56,256または係合片334a及び案内溝353a)を、白鍵3aと黒鍵3bとの両者に配設する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ノイズ防止のための構成を、黒鍵3bのみに配設し、白鍵3aへの配設を省略しても良い。白鍵3aは、黒鍵3bに対して重いため、離鍵時にハンマー4,304に対して先行し難く、ノイズが発生し難いためである。これにより、ノイズ防止を図りつつ、製品コストの低減を図ることができる。
上記第1及び第2実施形態では、突起部34の側面への当接部56,256の当接が、突起部34が摺動面52,252を摺動する摺動範囲の終端側の一部のみで行われる場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、突起部34の側面への当接部56,256の当接が、突起部34が摺動面52,252を摺動する摺動範囲の全域で行われるようにしても良い。同様に、第3実施形態では、突起部334の係合片334aと案内溝353aの内面との当接が、突起部334が摺動面52を摺動する摺動範囲の全域で行われるようにしても良い。
上記第1及び第2実施形態では、突起部34の側面が平坦面として形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、突起部34の側面から突起が突設される、或いは、リブが立設されていても良い。また、突起部34の側面に凹部や凹溝が凹設される、或いは、開口が穿設されていても良い。
上記第3実施形態では、受け部材350の壁部353に案内溝353aが形成され、その案内溝353aに挿入される係合片334aが突起部334に形成される場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、突起部334に案内溝353aに相当する溝(開口または凹溝)を形成し、その案内溝353aに挿入される係合片334aに相当する片を受け部材350の壁部353に形成しても良い。
上記各実施形態では、第1スイッチ62及び第2スイッチ63がラバースイッチとして構成され、スイッチ押圧部32に押圧されると両スイッチ62,63からの反力(弾性回復力)が鍵3に離鍵方向への付勢力として作用する構造を説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。例えば、第1スイッチ62及び第2スイッチ63を鍵3の押鍵状態を検出可能な光学式の非接触センサとして構成し、両スイッチ62,63の反力が鍵3に作用しない構造としても良い。
なお、このように、第1スイッチ62及び第2スイッチ63からの反力が鍵3に作用しない構造とした場合であっても、鍵3に離鍵方向への他の付勢力が作用する場合がある。これに対し、本発明によれば、他の付勢力が作用する場合であっても、離間抑制手段(当接部56,256又は係合片334a及び案内溝353a)により、鍵3の回動がハンマー4,304の回動よりも先行することを抑制できる。ここで、他の付勢力としては、例えば、クッション材27a,27dから鍵3に作用する反力(鍵3により押圧されたクッション材27a,27dの弾性回復力)が一例として例示される。即ち、ハンマー4,304を除き、鍵3に離鍵方向への付勢力を付与するものとしては、第1スイッチ62及び第2スイッチ63には限定されない。
<その他>
<手段>
技術的思想1の鍵盤装置は、シャーシと、前記シャーシに回動自在に支持される鍵と、前記シャーシに回動自在に支持されると共に前記鍵の押鍵または離鍵に連動して回動されるハンマーと、前記鍵またはハンマーの一方から突設される突起部と、前記鍵またはハンマーの他方に配設され前記鍵の押鍵に伴い前記突起部が摺動される摺動面とを備え、前記鍵の押鍵に連動して回動されたハンマーが自重により逆方向へ回動して復帰されるものであり、前記鍵の離鍵時に、前記突起部が前記摺動面から離間する方向へ相対変位することを抑制する離間抑制手段を備える。
技術的思想2の鍵盤装置は、技術的思想1記載の鍵盤装置において、前記摺動面が形成される前記鍵またはハンマーの他方に配設されると共に可撓性材料からなり、少なくとも前記鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、前記突起部の側面に当接する当接部を備え、前記当接部が前記離間抑制手段とされる。
技術的思想3の鍵盤装置は、技術的思想2記載の鍵盤装置において、前記当接部は、前記突起部の移動軌跡を挟んだ両側に一対が対向配設され、それら一対の当接部が前記突起部の側面に両側から当接する。
技術的思想4の鍵盤装置は、技術的思想2又は3に記載の鍵盤装置において、可撓性材料からなり、前記摺動面と当接部とが一体に形成される可撓部材を備える。
技術的思想5の鍵盤装置は、技術的思想4記載の鍵盤装置において、前記摺動面は、前記突起部の下方に配置されると共に、前記可撓部材は、前記摺動面の周囲から立設されると共に前記摺動面を囲繞する壁部を備え、前記当接部は、前記壁部の内の前記突起部の摺動方向に沿って延設される壁部の前記突起部の側面に対向する面に形成される。
技術的思想6の鍵盤装置は、技術的思想5記載の鍵盤装置において、前記当接部は、前記摺動面に連なって形成される。
技術的思想7の鍵盤装置は、技術的思想2から6のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記摺動面は、押鍵時の前記突起部の摺動方向に向かうに従って前記突起部の基部側から離れる方向へ傾斜すると共に、平面または曲面として形成される第1面と、前記第1面に連設されると共に、押鍵時の前記突起部の摺動方向に向かうに従って前記突起部の基部側へ近づく方向へ隆起する隆起部と、前記隆起部に連設されると共に、押鍵時の前記突起部が、前記隆起部を越えた後、前記鍵が押鍵方向に押し切られるまで摺動する領域となる第2面とを備える。
技術的思想8の鍵盤装置は、技術的思想7記載の鍵盤装置において、少なくとも前記突起部が前記第1面および隆起部を摺動する際には、前記突起部の側面と前記当接部との間に隙間が形成される。
技術的思想9の鍵盤装置は、技術的思想2から8のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記当接部は、前記突起部の側面に当接される面から突設される複数の凸部を備える。
技術的思想10の鍵盤装置は、技術的思想1記載の鍵盤装置において、前記突起部から突設される係合片と、前記係合片が移動可能に挿通されると共に、押鍵時に前記突起部が前記摺動面を摺動する際の前記係合片の移動軌跡に沿って延設され、前記摺動面が形成される前記鍵またはハンマーの他方に形成される案内溝とを備え、前記係合片および案内溝が前記離間抑制手段とされる。
技術的思想11の鍵盤装置は、技術的思想10記載の鍵盤装置において、少なくとも前記鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、前記係合片が前記案内溝の内面に当接される。
技術的思想12の鍵盤装置は、技術的思想10又は11に記載の鍵盤装置において、可撓性材料からなり、前記摺動面と案内溝とが一体に形成される可撓部材を備える。
技術的思想13の鍵盤装置は、技術的思想10から12のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記摺動面は、押鍵時の前記突起部の摺動方向に向かうに従って前記突起部の基部側から離れる方向へ傾斜すると共に、平面または曲面として形成される第1面と、前記第1面に連設されると共に、押鍵時の前記突起部の摺動方向に向かうに従って前記突起部の基部側へ近づく方向へ隆起する隆起部と、前記隆起部に連設されると共に、押鍵時の前記突起部が、前記隆起部を越えた後、前記鍵が押鍵方向に押し切られるまで摺動する領域となる第2面とを備える。
技術的思想14の鍵盤装置は、技術的思想13記載の鍵盤装置において、少なくとも前記突起部が前記第1面および隆起部を摺動する際には、前記案内溝の内面と前記突起部の係合片との間に隙間が形成される。
<効果>
技術的思想1記載の鍵盤装置によれば、鍵またはハンマーの一方から突設される突起部が、鍵またはハンマーの他方に配設される摺動面を摺動することで、鍵の押鍵または離鍵に連動してハンマーが回動され、鍵にアクション荷重が付与される。押鍵方向へ押し切られた鍵は、自重(質量体に作用する重力)により回動されるハンマーにより押し戻され、初期位置に復帰される。
この場合、鍵に何らかの外力が作用して、鍵の回動がハンマーの回動よりも先行しようしたとしても、技術的思想1によれば、突起部が摺動面から離間する方向へ相対変位することを抑制する離間抑制手段を備えるので、突起部が摺動面から離間することを抑制できる。その結果、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
技術的思想2記載の鍵盤装置によれば、技術的思想1記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、摺動面が形成される鍵またはハンマーの他方に配設されると共に可撓性材料からなり、少なくとも鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、突起部の側面に当接する当接部を備えるので、鍵の離鍵時には、突起部の側面に当接部が当接されることで、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制できる。これにより、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
また、技術的思想2によれば、可撓性材料からなる突設部を、突起部の側面に当接可能な位置に設けるのみで良く、鍵とハンマーとを連結するための複雑な可動機構などを設ける必要がない。よって、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制するための構造を、比較的簡素な構造で達成することができるという効果がある。
技術的思想3記載の鍵盤装置によれば、技術的思想2記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、突起部の移動軌跡を挟んだ両側に一対の当接部が対向配設され、それら一対の当接部が突起部の側面に両側から当接するので、一対の当接部で突起部を両側から挟み込み、安定した状態を形成することができる。よって、鍵およびハンマーの回動を安定させることができるという効果がある。
技術的思想4記載の鍵盤装置によれば、技術的思想2又は3に記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、可撓性材料からなり、摺動面と当接部とが一体に形成される可撓部材を備えるので、突起部が摺動面を摺動する際の擦れに起因する擦過音を生じ難くできるという効果がある。また、このように擦過音を生じ難くするために、可撓性材料から形成した可撓部材を利用して、当接部を形成する(即ち、摺動面および当接部を一体化する)ので、これら摺動面と当接部とをそれぞれ成形するための成形金型を共通化することができ、その分、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
技術的思想5記載の鍵盤装置によれば、技術的思想4記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、摺動面が突起部の下方に配置され、可撓部材が、摺動面の周囲から立設されると共に摺動面を囲繞する壁部を備えるので、壁部に囲繞された摺動面にグリス等の潤滑剤を塗布した場合、潤滑剤を壁部の内側に貯留できる。その結果、潤滑剤が摺接面から流出することを防止できる。これにより、突起部や摺動面の磨耗や擦過音の発生を長期間にわたって防止できるという効果がある。
また、突起部の摺動方向に沿って延設される壁部に当接部が形成されるので、グリス等の潤滑材を貯留するための壁部の一部を当接部として兼用することができる。よって、壁部とは別に当接部を設ける場合と比較して、必要な可撓性材料の量を少なくして、その分、材料コストの削減を図ることができるという効果がある。
また、当接部は、壁部の突起部の側面に対向する面に形成されるので、グリス等の潤滑材を貯留するために壁部間に形成される空間と、当接部を配置するための空間とを兼用する(デッドスペースとなる空間を有効利用する)ことができ、スペース効率を高めることができるので、その分、小型化を図ることができるという効果がある。
技術的思想6記載の鍵盤装置によれば、技術的思想5記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、当接部は、摺動面に連なって形成されるので、可撓部材を成形するための成形金型において、摺動面を囲繞する壁部の開口側を型抜き方向とすることができる。即ち、摺動面と当接部との間にアンダーカットが生じないので、無理抜きとなることを回避でき、可撓部材の成形性を確保できるという効果がある。
技術的思想7記載の鍵盤装置によれば、技術的思想2から6のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、摺動面は、第1面が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側から離れる方向へ傾斜する平面または曲面として形成され、その第1面に連設される隆起部が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側へ近づく方向へ隆起するので、突起部が第1面を経て隆起部に至る際には、突起部が隆起部に乗り上げたときの抵抗感の変化を大きくできるので、隆起部の前後で抵抗感が大きく変化するものと識別させることができる。その結果、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感(クリック感)を再現できるという効果がある。
技術的思想8記載の鍵盤装置によれば、技術的思想7記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、少なくとも突起部が第1面および隆起部を摺動する際には、突起部の側面と当接部との間に隙間が形成されるので、押鍵時に突起部が第1面を摺動して隆起部を乗り上げる際や離鍵時に突起部が隆起部を乗り越えて第1面を摺動する際に、突起部の側面に当接部が当接されることを回避して、鍵のタッチが重くなることを抑制できる。その結果、アコースティックピアノを模擬した鍵のタッチ感(クリック感)に悪影響を与えることなく、離鍵時に、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
技術的思想9記載の鍵盤装置によれば、技術的思想2から8のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、当接部は、突起部に当接される面から突設される複数の凸部を備えるので、突起部の側面に当接部を当接させる際には、各凸部を密着させることができる。特に、グリス等の潤滑材が使用される場合には、当接部が平滑面であると、面圧が低くなるため、突起部の側面に対して滑りやすい。これに対し、複数の凸部を密着させることができれば、各凸部において面圧を高め、摩擦力を確保することができる。これにより、突起部の側面に当接部を密着させ、両者を滑り難くすることができるので、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制できる。その結果、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
なお、技術的思想9記載の凸部とは、周囲から部分的に突出する突起として形成されるものであっても良く、周囲から突出する部分が所定長さだけ連続する突条として形成されるものであっても良い。例えば、凸部としては、突設方向に直交する断面形状が円形や楕円形で先細の突起、突設方向に直交する断面形状が多角形形状で先細の突起、半球状に突出する突起、しぼ加工により当接面の表面に形成された岩目、砂目、なし地、幾何学模様などの突起が例示される。
技術的思想10記載の鍵盤装置によれば、技術的思想1記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、突起部から突設される係合片と、その係合片が移動可能に挿通されると共に、押鍵時に突起部が摺動面を摺動する際の係合片の移動軌跡に沿って延設され、摺動面が形成される鍵またはハンマーの他方に形成される案内溝とを備えるので、鍵の離鍵時、鍵の回動がハンマーの回動に先行し、突起部が摺動面から離間される場合または離間されようとする場合には、突起部の係合片を案内溝の内面に係合させて、突起部が摺動面からそれ以上離間されることを抑制できる。即ち、突起部の係合片が案内溝の内面に係合されることで、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを抑制できる。これにより、突起部が摺動面から離間する量または離間すること自体を抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
技術的思想11記載の鍵盤装置によれば、技術的思想10記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、少なくとも鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、係合片が案内溝の内面に当接されるので、鍵を押鍵し、押し切った状態から手が離された場合に、鍵の回動がハンマーの回動に先行することを効果的に抑制できる。これにより、突起部が摺動面から離間することを抑制でき、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
技術的思想12記載の鍵盤装置によれば、技術的思想10又は11に記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、可撓性材料からなり、摺動面と案内溝とが一体に形成される可撓部材を備えるので、突起部が摺動面を摺動する際の擦れに起因する擦過音を生じ難くできるという効果がある。また、このように擦過音を生じ難くするために、可撓性材料から形成した可撓部材を利用して、当接部を形成する(即ち、摺動面および案内溝を一体化する)ので、これら摺動面と案内溝とをそれぞれ成形するための成形金型を共通化することができ、その分、製造コストの削減を図ることができるという効果がある。
技術的思想13記載の鍵盤装置によれば、技術的思想10から12のいずれかに記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、摺動面は、第1面が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側から離れる方向へ傾斜する平面または曲面として形成され、その第1面に連設される隆起部が、押鍵時の突起部の摺動方向に向かうに従って突起部の基部側へ近づく方向へ隆起するので、突起部が第1面を経て隆起部に至る際には、突起部が隆起部に乗り上げたときの抵抗感の変化を大きくできるので、隆起部の前後で抵抗感が大きく変化するものと識別させることができる。その結果、アコースティックピアノにおける鍵のタッチ感(クリック感)を再現できるという効果がある。
技術的思想14記載の鍵盤装置によれば、技術的思想13記載の鍵盤装置の奏する効果に加え、少なくとも突起部が第1面および隆起部を摺動する際には、案内溝の内面と突起部の係合片との間に隙間が形成されるので、押鍵時に突起部が第1面を摺動して隆起部を乗り上げる際や離鍵時に突起部が隆起部を乗り越えて第1面を摺動する際に、案内溝の内面に突起部の係合片が当接されることを回避して、鍵のタッチが重くなることを抑制できる。その結果、アコースティックピアノを模擬した鍵のタッチ感(クリック感)に悪影響を与えることなく、離鍵時に、突起部が摺動面から離間することを抑制して、その分、突起部が摺動面に着地(衝突)することに起因するノイズの発生を抑制できるという効果がある。
1 鍵盤装置
2 シャーシ
3 鍵
3a 白鍵(鍵の一部)
3b 黒鍵(鍵の一部)
4,304 ハンマー
34,334 突起部
34a 基部(突起部の基部)
50,250,350 受け部材(可撓部材)
52,252 摺動面
52a 第1面
52b 隆起部
52c 第2面
53,54,55 壁部
56,256 当接

Claims (5)

  1. シャーシと、
    前記シャーシに回動自在に支持される鍵と、
    前記シャーシに回動自在に支持されると共に前記鍵の押鍵または離鍵に連動して回動さ
    れるハンマーと、
    前記鍵またはハンマーの一方から突設される突起部と、
    前記鍵またはハンマーの他方に配設され前記鍵の押鍵に伴い前記突起部が摺動される摺動面とを備え、
    前記鍵の押鍵に連動して回動されたハンマーが自重により逆方向へ回動して復帰される鍵盤装置において、
    前記摺動面が形成される前記鍵またはハンマーの他方に配設されると共に可撓性材料からなり、少なくとも前記鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、前記突起部の側面に当接する当接部を備え、
    前記当接部は、前記突起部の移動軌跡を挟んだ両側に一対が対向配設され、それら一対の当接部には、前記突起部の厚み寸法よりも対向間隔が小さくされる部分が形成され、少なくとも前記鍵が押鍵方向へ押し切られた状態において、前記一対の当接部が前記突起部の側面に両側から弾性的に変形して当接することで、前記鍵の離鍵時において、前記摺動面から離間する方向への前記突起部の相対変位抑制されることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 可撓性材料からなり、前記摺動面と当接部とが一体に形成される可撓部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の鍵盤装置。
  3. 前記摺動面は、前記突起部の下方に配置されると共に、
    前記可撓部材は、前記摺動面の周囲から立設されると共に前記摺動面を囲繞する壁部を備え、
    前記当接部は、前記壁部の内の前記突起部の摺動方向に沿って延設される壁部の前記突起部の側面に対向する面に形成されることを特徴とする請求項2記載の鍵盤装置。
  4. 前記当接部は、前記摺動面に連なって形成されることを特徴とする請求項3記載の鍵盤装置。
  5. 前記摺動面は、
    押鍵時の前記突起部の摺動方向に向かうに従って前記突起部の基部側から離れる方向へ傾斜すると共に、平面または曲面として形成される第1面と、
    前記第1面に連設されると共に、押鍵時の前記突起部が、前記第1面を越えた後、前記鍵が押鍵方向に押し切られるまで摺動する領域となる第2面とを備え、少なくとも前記突起部が前記第1面を摺動する際には、前記突起部の側面と前記当接部との間に隙間が形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鍵盤装置。
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