JP6059446B2 - ヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根を促進させる方法 - Google Patents

ヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根を促進させる方法 Download PDF

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本発明はヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根を促進させる方法に関する。
近年、石油などの化石燃料資源の枯渇に備え、トウモロコシやサトウキビなどの植物体からバイオディーゼル燃料を生産する試みが数多く行われている。この植物体として、ヤトロファ属植物が注目を浴びている。ヤトロファ属植物は非食用植物であって、害虫や病原体に強い耐性を有し、痩せた土地でも栽培できるので食糧や農地との競合がなく、また、ヤトロファの種子には約30〜40%の油脂が含まれているので高い収率で油脂を回収できるという種々の利点があるからである。しかし、ヤトロファ属の植物は亜熱帯から熱帯地域でしか栽培することができず、結実回数も年に1回であり、実の大きさも小さいので、自然栽培では多くの採油量を望むことができない。
そこで、植物培養細胞(カルス)を安定的に生産し、カルスからバイオディーゼル燃料を生産することが試みられている。例えば、特許文献1には、ヤトロファ属植物から誘導したカルス細胞からヤトロファ油を抽出する方法が開示されている。この方法は、植物培養用のMurashige-Skoog培地(MS培地)と3−インドール酢酸(IAA)、3−インドール酪酸(IBA)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)などの種々の植物成長調節物質(PGR:Plant Growth Regulator)とを用いて誘導したカルスを液体培地で増殖させ、その後増殖させたカルスから油脂を抽出する方法である。しかし、この方法ではカルスに含まれる油脂量が少なく、多量の油脂を生産するには不向きである。
栽培されたヤトロファ属植物からの生産量を増大させるためには、例えば、耐乾燥性や耐寒性などの耐ストレス性の改良や種子中の油脂を増やす改良を行うことが考えられ、そのためには、植物細胞に標的遺伝子を導入し、所望する性質を付与するという細胞工学を利用する方法が利用される。その場合、標的遺伝子を導入した植物細胞を植物体に効率的に再分化させることが望まれている。
ヤトロファ属植物の細胞の効率的な再分化については、例えば、特許文献2に、初期培地で外植体からシュートを形成させる工程と、増殖および伸長用の培地にシュートを移植する工程と、伸長したシュートを発根用の培地に移植する工程とにより、ヤトロファ属植物の植物体を再生する方法が開示されている。この方法においては、各培地として植物成長調節物質が0.01〜10mg/Lの濃度で加えられたMS培地等が用いられ、増殖および伸長用の培地ならびに発根用の培地にはそれぞれ異なる植物成長調節物質、例えば前者には6−ベンジルアミノプリン(BAP)が、後者にはIBAが加えられた培地が用いられている。
特許文献3には、ヤトロファ属植物の葉片をチジアズロン(TDZ)、BAPおよびIBAを含む初期培地を用いて大量培養する工程と、TDZ、BAP、ジベレリン酸およびIBAを含む培地で増殖および伸長させる工程と、IBAを含む培地で発根させる工程とによって、カルスを経ることなくヤトロファ属植物の植物体を再生させる方法が開示されている。
非特許文献1には、アグロバクテリウム法により遺伝子導入されたヤトロファの形質転換体から子葉を形成させる方法が開示されている。この方法では、子葉外植体の形質転換体から、植物成長調節物質としてベンジルアデニン(BA)およびIBAを含むMS培地でカルス形成が行われ、形成されたカルスからBA、IBAおよびジベレリン酸(GA3)を含む培地でシュートの形成が行われている。そして、IBAを含む1/2濃度のMS培地(1/2MS培地)で発根が行われている。
非特許文献2には、植物成長調節物質としてTDZ、IBAおよびBAの2種又は3種の組み合わせにより、ヤトロファ属植物の葉片から不定芽シュートを形成させ、さらに、BA、カイネチン(KN)、IAAおよびGA3を含むMS培地で多芽化および伸長を起こさせたことが報告されている。この報告によると、BAおよびIBAの組み合わせはカルス形成にはよいが、不定芽の誘導にはTDZ、BAおよびIBAの組み合わせが好ましいとされている。
アグロバクテリウム菌の存在下で超音波処理を行って遺伝子を導入する方法(SAAT法)によると、遺伝子が安定に導入されるだけでなく、遺伝子の導入率や再分化する確率が高められることが報告されている(非特許文献3および4)。非特許文献3では、ヤトロファ属植物以外の植物についてであるが、超音波処理を行って遺伝子を導入した形質転換体から植物体への再分化が試みられている。これによると、植物ホルモンとして2,4−D、BAP、IAAおよびアセトシリンゴンを含む培地で形質転換体からカルスを形成し、その後、BAP、KNおよびIAAを含むMS培地でシュート形成した後、1−ナフタレン酢酸(NAA)、IAAおよびKNを含むMS培地で発根させ、当該発根したシュートを1/2MS培地に移植している。
ヤトロファ属植物以外の植物においても種々の組織培養が行われている。特許文献4では、メンタ属植物のシュートから植物体に再分化させる際に、プリン塩基系のサイトカイニンを含む培地でシュートを伸長させ、次いで植物成長調節物質を含まない培地に移植して発根させる方法が開示されている。
特許文献5には、ヤトロファ属植物の細胞について、数少ない種類の植物成長調節物質の使用によりカルスから植物体への再分化を可能にする方法が記載されている。具体的には、植物成長調節物質としてIBAとBAのみを含むMS培地でヤトロファ属植物の細胞からシュートを形成させる工程と、前記形成されたシュートを植物成長調節物質としてBAのみを含むMS培地に移植して伸長させる工程と、前記伸長させたシュートを植物成長調節物質としてIBAのみを含む1/2MS培地に移植して発根させる工程との3工程によって、植物体を作出している。
特開2009−148192号公報 US2008−0196121公報 WO2008/012832公報 特開平5−316895号公報 特開2011−155968号公報
Li et al., Establishment of an Agrobacterium-mediated cotyledon disc transformation method for Jatropha curcas, Plant Cell Tiss. Organ. Cult., 2008, Vol.92, No2, pp.173-181) Ajay C. Deore et al., High-frequency plant regeneration from leaf-disc cultures of Jatropha curcas L.: an important biodiesel plant, Plant Biotechnol. Rep., 2008, 2, 7-11 Harold N. Trick et al., SAAT: Sonication-assisted Agrobacterium-mediated transformation, Transgenic Research 6, 329-336, 1997 Malabika Roy Pathak et al., An effective method of sonication-assisted Agrobacterium-mediated transformation of chickpeas, Plant Cell Tiss. Organ. Cult., 2008, 93, 65-71
先行技術文献に記載の従来のヤトロファ属植物の組織培養方法は、発芽数や発根までに至る成功率が低いという問題があり、また組織培養におけるシュート形成、伸長、発根の各段階で、数多くの植物成長調節物質の種類や濃度を変えることが必要があり、またはそれぞれの培養環境に工夫を要するものであった。それらの問題を解決したものが特許文献5の方法であるが、その特許文献5の方法は発根の段階で十分に発根しない場合があり、特に形質転換した細胞に適用した場合にそれが顕著であった。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ヤトロファ属植物の細胞、特に形質転換した細胞に由来するシュートの発根を十分に確実に促進する方法を提供することである。
その課題を解決するために、本発明者らは、ヤトロファ属植物の形質転換した細胞に由来するシュートの発根に使用する培地について検討した結果、特許文献5の方法で十分に発根しない理由は1/2MS培地に含まれているアンモニウムイオンによって培地のpHが培養中に低下するためと考えた。そこで、植物培養用培地中のアンモニウムイオン濃度を下げたところ、意外にも該シュートの発根が格段に増えることを見出して、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1] ヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根を促進させる方法であって、
植物成長調節物質として3−インドール酪酸のみを含み、0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含む植物培養用培地で、該シュートを生育させることによる、方法。
[2] 0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含む植物培養用培地がガンボーグB5培地であり、
3−インドール酪酸の培地中の濃度が0.1〜0.5mg/Lである、[1]記載の方法。
[3] ヤトロファ属植物の細胞から、該ヤトロファ属植物を作出させる方法であって、
植物成長調節物質として0.05〜0.6mg/Lの3−インドール酪酸および0.5〜3.5mg/Lのベンジルアデニンのみを含むMS培地で、ヤトロファ属植物の細胞からシュートを形成させる工程と、
植物成長調節物質として0.5〜3.5mg/Lのベンジルアデニンのみを含むMS培地に、前記形成されたシュートを移植して伸長させる工程と、
植物成長調節物質として0.1〜0.5mg/Lの3−インドール酪酸のみを含むガンボーグB5培地に、前記伸長させたシュートを移植して発根させる工程とを有する、方法。
[4] ヤトロファ属植物の細胞が形質転換された細胞である、[1]〜[3]のいずれか記載の方法。
[5] ヤトロファ属植物の細胞がストレス耐性遺伝子で形質転換された細胞である、[1]〜[3]のいずれか記載の方法。
[6] [5]記載の方法で作出させたストレス耐性遺伝子で形質転換されたヤトロファ属植物。
[7] [6]記載のストレス耐性遺伝子で形質転換されたヤトロファ属植物から収穫される種子。
[8] [7]記載の種子を圧搾して精製することによる、ヤトロファ油の製造方法。
[9] [8]記載の製造方法で製造される、ヤトロファ油。
[10] 植物成長調節物質として0.1〜0.5mg/Lの3−インドール酪酸のみを含むガンボーグB5培地。
本発明の方法によって、ヤトロファ属植物の細胞、特に形質転換した細胞に由来するシュートの発根を十分に確実に促進させることができる。
プラスミドベクターpGWB11-AtPPATの発現カセットを示す図である。各記号は、それぞれ以下の意味を表す。RB:T-DNAの右端。LB:T-DNAの左端。NOS-P:NOSプロモーター。nptII:neomycin phosphotransferase遺伝子。NOS-T:NOSターミネーター。35S-P:カリフラワーモザイクウィルスの35Sプロモーター。AtPPAT:シロイヌナズナのPPAT。Hpt:hygromycin phosphotransferase遺伝子。矢印:遺伝子の5'-3'の方向。 フィリピン系統のヤトロファに由来し、AtPPATで形質転換された細胞の発育状況を示す写真である。シュートの形成工程にある、子葉の外植体(a)と成葉の外植体(b)の再分化されたシュートを示す。シュートの伸長工程にある、子葉の外植体(c)と成葉の外植体(d)の伸長したシュートを示す。発根工程にある、子葉の外植体(e)と成葉の外植体(f)の幼苗を示す。 形質転換体の分子分析を示す図である。PCR増幅によって、形質転換体のゲノムに含まれるAtPPAT遺伝子の大きさ480bpのフラグメントが観察されている。MはDNAのマーカーであり、DWはDNAの代わりに蒸留水を用いたものである。Pはポジティブコントロール(ベクターpGWB11-AtPPAT)であり、WTは野生型である。 タイ系統(a〜d)およびタンザニア系統(e〜g)のヤトロファに由来し、AtPPATで形質転換された細胞の発育状況を示す写真である。(a,b,e,f)は、シュートの伸長工程にある伸長したシュートを示す。(c,d,g)は、発根工程にある幼苗を示す。 タイ系統(a)およびタンザニア系統(b)のヤトロファに由来するAtPPATで形質転換された外植体のPCR分析を示す図である。
本発明のヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根を促進させる方法は、植物成長調節物質として3−インドール酪酸のみを含み、0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含む植物培養用培地で、該シュートを生育させることを特徴とする。
「ヤトロファ属植物(Jatropha属植物)」は、熱帯地方原産のトウダイグサ科の潅木を言い、例えばヤトロファ・ポダグリカ(Jatropha podagurica:和名 サンゴアブラギリ)、ヤトロファ・ムルチフィダ(Jatropha multifida:和名 サケバヤトロファ)、ヤトロファ・ベルランディエリ(Jatropha berlandieri:和名 ニシキサンゴ)、ヤトロファ・インテゲリマ(Jatropha integerrima:和名 ナンヨウサクラ)、ヤトロファ・クルカス(Jatropha curcas:和名ナンヨウアブラギリ)等が含まれる。本発明で使用されるヤトロファ属植物は特に限定されないが、現油脂含量が多いという点で、ヤトロファ・クルカスが好適に用いられる。
「ヤトロファ属植物の細胞」としては、ヤトロファ属植物に由来する分化していない細胞が挙げられる。当該細胞は、ヤトロファ属植物の植物体から得られる外植体を用いて植物細胞を脱分化させて、分化していない細胞の塊であるカルスとして調製することができる。本発明においては、外植体として、例えば子葉、若葉等が好適に用いることができる。当該細胞には、ヤトロファ属植物の外植体から直接調製される野生型の細胞、およびその野生型の細胞を特定遺伝子で形質転換した細胞等が含まれる。
「シュート」とは、細胞培養において通常用いられる意義で用いられ、茎葉分化できる状態にある状態を意味する。
「植物成長調節物質」は、植物の伸長や分化に影響を及ぼす物質を言い、細胞分裂に関与すると言われているサイトカイニン、細胞伸長に関与していると言われているオーキシンの両者を含み、植物ホルモンを含む意味で用いられる。植物成長調節物質としては、例えば、3−インドール酢酸(IAA)、3−インドール酪酸(IBA)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸(2,4−D)、1−ナフタレン酢酸(NAA)、チジアズロン(TDZ)、6−ベンジルアミノプリン(BA)等が挙げられる。
「0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含む植物培養用培地」としては、具体的には、ガンボーグB5培地(B5培地とも言う)等が挙げられる。当該植物培養用培地におけるアンモニウムイオンは、いかなる対イオンと塩を形成していてもよく、例えば、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等が挙げられる。植物培養用培地中のアンモニウムイオンとしての濃度は、好ましくは0.1〜4mmol/Lが挙げられ、より好ましくは1〜3mmol/Lが挙げられ、特に好ましくは2mmol/Lが挙げられる。2mmol/Lのアンモニウムイオンの濃度は、例えば硫酸アンモニウムで言えば、132mg/Lに相当する。当該植物培養用培地における硝酸イオンは、いかなる対イオンと塩を形成していてもよく、例えば、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、硝酸マグネシウム等が挙げられる。植物培養用培地中の硝酸イオンとしての濃度は、好ましくは15〜40mmol/Lが挙げられ、より好ましくは25mmol/Lが挙げられる。25mmol/Lの硝酸イオンの濃度は、例えば硝酸カリウムで言えば、2426mg/Lに相当する。
特許文献5では、ヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根に用いる培地は1/2MS培地である。しかし、1/2MS培地を用いた場合、シュートの発根が不十分であることがあり、特に形質転換した細胞に由来するシュートの場合は、それが顕著であった。1/2MS培地には、硝酸アンモニウムが825mg/Lと大量に含まれており、そのアンモニウムイオンは窒素源であると共に、培地のpHを維持する作用を有している。しかし、アンモニウムイオンが窒素源としてシュートに用いられてその濃度が低下すると、培地のpHが極端に低下すると考えられ、そのために、シュートの発根が阻害されたと考えた。そこで、上記の「0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含む植物培養用培地」を用いたところ、シュートの発根の効率が顕著に促進された。本植物培養用培地では、同じく窒素源として用いられる硝酸イオンを一定濃度に留めつつ、アンモニウムイオンの濃度を下げているところに特徴がある。
「0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含む植物培養用培地」の発根用の培地(Root Induction培地:RI培地)にはIBAが含まれ、その濃度は、好ましくは0.1〜0.5mg/Lであり、より好ましくは0.1〜0.2mg/L、最適には0.2mg/Lである。当該培地としては、0.7%程度の寒天が添加された固体培地が用いられる。
2〜3cm程度の大きさになった伸長したシュートを、上記のRI培地に移植して、発根を促進させる。シュートの発根促進においては、4〜8週間、温度や湿度、照明時間が管理された人工的な環境下で行われる。温度、湿度などの培養条件は適宜変更されうるが、例えば25〜30℃、65〜85%RH、約2,000ルクスの照明の下、16時間の明時間という培養条件が例示される。
また、本発明のヤトロファ属植物の細胞から、該ヤトロファ属植物を作出させる方法は、以下の3つの工程からなる方法である。
[工程a]植物成長調節物質として0.05〜0.6mg/LのIBAおよび0.5〜3.5mg/LのBAのみを含むMS培地で、ヤトロファ属植物の細胞からシュートを形成させる工程
[工程b]植物成長調節物質として0.5〜3.5mg/LのBAのみを含むMS培地に、前記形成されたシュートを移植して伸長させる工程
[工程c]植物成長調節物質として0.1〜0.5mg/LのIBAのみを含むB5培地に、前記伸長させたシュートを移植して発根させる工程
工程aは、植物成長調節物質としてIBAとBAのみを含むMS培地(Shoot Regeneration培地:SR培地)によりシュート形成が行われる。IBA濃度は0.05〜1.0mg/Lであり、好ましくは0.1〜0.5mg/L、最適には0.5mg/Lである。また、BA濃度は0.5〜3.5mg/L、好ましくは1〜3mg/Lであり、最適には3mg/Lである。これらの濃度外では、シュートの形成数が低下したり、シュートの安定した成長が見られなくなる。なお、シュート形成には、前記培地に0.8%程度の寒天が加えられた固体培地が好ましく用いられる。また、成葉の場合は、子葉と異なり、再分化の能力が劣り、内部ホルモンも相違するため、まず、TDZを含むSR培地で、2週間程度培養して、シュートを誘導する。その後、TDZの影響を残さないように、TDZを含まないSR培地に移して、子葉と同様に培養を行うことが好ましい。TDZの濃度としては、例えば0.1〜1mg/Lが挙げられる。
シュート形成は、4〜8週間、温度や湿度、照明時間が管理された人工的な環境下で行われる。温度、湿度などの培養条件は適宜変更されうるが、例えば25〜30℃、65〜85%RH、約2,000ルクスの照明の下、16時間の明時間という培養条件が例示される。
工程bで、カルスから得られたシュートは、植物成長調節物質としてBAのみを含むMS培地(Shoot Elongation培地:SE培地)に移植され、さらに4〜8週間、培養される。移植は、シュートからの発芽が視認され、その後安定して成長したことが確認できた際に行われる。BA濃度は0.5〜3.5mg/L、好ましくは0.5〜2mg/Lであり、最適には2mg/Lである。この濃度外では伸長速度が遅くなったり、発芽数が少なくなる傾向にある。この培地にも0.7%程度の寒天が加えられた固体培地が好ましく用いられる。当該培地においては、シュートが伸長するだけでなく、新たなシュートも形成される。
工程cは、前記の通り、実施できる。
形質転換に用いられる「対象遺伝子」としては、ヤトロファ属植物の性質を改良させる遺伝子が挙げられ、例えば、乾燥、塩、低温等のストレスに対する耐性を向上させる遺伝子、実の中の油脂含量を増やす遺伝子、結実数を増やす遺伝子等が挙げられる。乾燥、塩、低温等のストレスに対する耐性を向上させる遺伝子の例としては、例えば、補酵素Aの生合成に関わるPPAT(Phosphopantetheine adenylyltransferase)遺伝子(配列番号1)、NF-YB(Plant Nuclear Factor YB)遺伝子(WO2011/125748公報)、およびグリシンベタインの生合成に関わるGSMT(Glycine sarcosine methyltransferase)遺伝子とDMT(N,N-dimethylglycine methyltransferase)遺伝子との組合せ等が挙げられる。
ヤトロファ属植物の細胞の形質転換に用いられる「形質転換方法」としては、アグロバクテリウム菌を利用した方法、ガンシューティング法等が例示される。アグロバクテリウム菌を感染させる方法としては、培地中でアグロバクテリウム菌と単純接触させるだけでなく、例えば非特許文献3に記載されたように、アグロバクテリウム菌と接触させる際に超音波処理を行うSAAT法やアグロバクテリウム菌の懸濁液に砂を加えた状態で振動を与えるSandvortex法などアグロバクテリウム菌の感染力を高める方法が好ましい。好ましくは、形質転換した後、カルスを形成させる。
ヤトロファ属植物に由来する形質転換細胞から、本発明の方法を用いて作出した植物体は、形質転換処理を施した「T1世代」のほか、その植物の種子から得られる「T2世代」、薬剤選抜あるいはPCR法、サザン法等による解析により形質転換であることが判明した「T2世代」植物の花を自家受粉して得られる次世代(T3世代)などの後代植物も含まれる。
「ヤトロファ油」は、本発明の方法で作出されたヤトロファから収穫される種子から、常法に従って製造することができる。例えば、種子を圧搾して原料油を得て、その原料油をフィルターでろ過することで、バイオディーゼルとして使用しうるヤトロファ油を製造することができる。ヤトロファ油をさらに精製したい場合は、例えば蒸留により精製することでき、また特開2010−209177号公報に記載された方法でホルボールエステルを除去することもできる。
本発明を実施するための形態を実施例により説明する。下記実施例は、本発明の範囲を限定するものではない。
(1)ヤトロファの外植体の調製
フィリピン系統、タイ系統およびタンザニア系統のヤトロファ・クルカスの子葉および若葉を用いた。フィリピン系統のヤトロファ・クルカスの種子はフィリピンロスバノス大学から入手した。タイ系統およびタンザニア系統のヤトロファ・クルカスの種子は鳥取大学乾燥地研究センターから入手した。子葉の外植体は、Khemkladngoen N, et al., J. Biosci Bioeng 111: 67-70 (2011)に記載の方法に従って調製した。成葉の外植体については、まず、土壌に生育するヤトロファ・クルカスの若葉を採取し、家庭用漂白剤を水道水で10倍に希釈した液を用いて10分間滅菌した。若葉を滅菌水で3回洗浄し、ペーパータオルで水分を取り除き、約5×5mmの大きさに細断した。形質転換まで少なくとも2日間、葉をPre-conditioning培地に25℃で浸漬した。
(2)プラスミドの調製およびアグロバクテリウムの形質転換
シロイヌナズナのPPAT(AtPPAT)遺伝子のコード配列(配列番号1:At2g18250/GenBankアクセス番号 NM-127383)をGateway(登録商標)クローニングシステム(Invitrogen)を用いてクローニングした。カリフラワーモザイクウィルス(CaMV)の35SプロモーターおよびNOSターミネーターを有し、FLAG発現カセットが付加されているGatewayバイナリベクター pGWB11(Nakagawa T, et. al., J. Biosci. Bioeng 104: 34-41 (2007))を用いて、AtPPAT発現プラスミドベクターpGWB11-AtPPATを得た。続いて、エレクトロポレーション法を用いて、上記プラスミドでアグロバクテリウム(Agrobacterium tumefaciens LBA4404)を形質転換し、この形質転換アグロバクテリウムを、YEB液体培地(50mg/Lカナマイシン、50mg/Lハイグロマイシン添加)で、30℃、2日間振とう培養した後、遠心分離により集菌した。集菌した菌をYEB培地に再懸濁して、感染用菌液を調製した。
(3)ヤトロファ細胞の形質転換
アグロバクテリウムを用いる形質転換は、Khemkladngoen N, et. al., Plant Biotechnol Rep 5: 235-243 (2011)および特許文献5に記載の方法に従って実施した。すなわち、(2)で得られた形質転換されたアグロバクテリウムを、光波長600nm、光路長1cmで細胞濁度0.5になるようにして懸濁液を作製した。この液10〜12.5mLを50mLのプラスティックチューブに分注し、(1)で得られた子葉片および成葉片を加えた。ここに50〜70メッシュサイズの白石英砂(Sigma-Aldrich社製)を適量加え、1分間、超音波を与え、9分間、ロータリー式の振動装置(VORTEX-GENIE 2 エムエス機器株式会社)で振とうさせて(Sandvortex法)、子葉片および成葉片に傷害処理を与えた。そして25℃、遮光条件下で3日間静置培養して、アグロバクテリウムと共培養した。共培養培地としては、Pre-conditioning培地にアセトシリンゴンを添加したCo-cultivation培地を用いた。その後、アグロバクテリウムを感染させた子葉片および成葉片からアグロバクテリウムを除くために、200mg/Lのセフォタキシムナトリウムを加えた滅菌水に数分間浸漬した。
(4)シュートの形成工程
子葉の場合は、セフォタキシムナトリウム200mg/Lおよびカナマイシン20mg/Lを含むシュート再分化培地(Shoot Regeneration培地)SR−II培地を用いて、(3)で得られた形質転換ヤトロファ細胞を、25℃で2,000ルクスで16時間の明時間の環境で8週間、培養した。これによって、残存するアグロバクテリウムが死滅して、上記の発現カセットがヤトロファの染色体ゲノムに安定して挿入された形質転換体がスクリーニングされ、シュートの誘導および増殖が促進した。
成葉の場合は、子葉と異なり、再分化の能力が劣り、内部ホルモンも相違するため、まず、TDZ0.5mg/Lを含むシュート再分化培地SR−I培地で、2週間培養して、シュートを誘導した。その後、子葉で用いたSR−II培地に移して、子葉の場合と同様に培養を行い、シュートの増殖を促進させた。
(5)シュートの伸長工程
シュートの伸長工程は、Khemkladngoen N, et. al., Plant Biotechnol Rep 5: 235-243 (2011)および特許文献5に記載の方法に従って、実施した。具体的には、(4)で形成されたシュートを植物成長調節物質としてBA(2mg/L)のみを含み、0.7%の寒天を含むMS固体培地(SE−I培地,その後SE−II培地)に移植して、25℃の温度、2,000ルクスの照明下16時間の明時間の培養条件で4〜6週間培養した。
(6)シュートの発根工程
(5)で約2〜3cm程度の高さに伸長したシュートを、発根を促進させるために、IBA0.2mg/Lのみを含む発根用培地に移植した。培養条件は(5)のシュートの伸長工程と同様である。
(a)1/2MS培地
まず、特許文献5に記載の発根用培地である1/2MS培地(RI培地(比較例))を用いて培養した。この培地には、アンモニウムイオンは10.3mmol/Lが含まれ、硝酸イオンは19.7mmol/Lが含まれている。この培養の結果、(5)で得られたシュートからは、シュート1本当たり根が1〜2本しか発根しなかった。
(b)ガンブローグB5培地
次に、B5培地(RI培地(実施例))を用いて培養した。この培地には、アンモニウムイオンは2.03mmol/Lが含まれ、硝酸イオンは24.7mmol/Lが含まれている。この培養の結果、(5)で得られたシュートからは、2〜4週間後にシュート1本当たり根が平均3〜4本、発根した。
(7)使用した培地組成
(1)〜(6)で用いた培地を以下に示す。
<MS基本培地>
MS 1x,(pH5.8)
スクロース 3%
ミオイノシトール 100mg/L
チアミン塩酸塩(pH5.8) 10mg/L
寒天 0.8%
<Pre-conditioning培地>
MS基本培地
6−ベンジルアミノプリン(BA) 1mg/L
3−インドール酪酸(IBA) 0.075mg/L
<Co-cultivation培地>
MS基本培地
6−ベンジルアミノプリン(BA) 1mg/L
3−インドール酪酸(IBA) 0.075mg/L
アセトシリンゴン(AS) 20mg/L
<SR−I培地>
MS基本培地
チジアズロン(TDZ) 0.5mg/L
6−ベンジルアミノプリン(BA) 1mg/L
3−インドール酪酸(IBA) 0.075mg/L
セフォタキシムナトリウム 200mg/L
カナマイシン 20mg/L
<SR−II培地>
MS基本培地
6−ベンジルアミノプリン(BA) 3mg/L
3−インドール酪酸(IBA) 0.5mg/L
セフォタキシムナトリウム 200mg/L
カナマイシン 20mg/L
<SE−I培地>
MS基本培地
6−ベンジルアミノプリン(BA) 2mg/L
セフォタキシムナトリウム 200mg/L
カナマイシン 20mg/L
<SE−II培地>
MS基本培地
6−ベンジルアミノプリン(BA) 2mg/L
カナマイシン 20mg/L
<RI培地(比較例)>
MS 0.5x,(pH5.8)
スクロース 3%
ミオイノシトール 100mg/L
チアミン塩酸塩(pH5.8) 10mg/L
3−インドール酪酸(IBA) 0.2mg/L
寒天 0.8%
<RI培地(実施例)>
ガンボーグB5培地 1x,(pH5.8)
スクロース 2%
ミオイノシトール 100mg/L
チアミン塩酸塩(pH5.8) 10mg/L
3−インドール酪酸(IBA) 0.2mg/L
寒天 0.7%
(8)シュートの発育状況
フィリピン系統のヤトロファに由来し、AtPPATで形質転換された細胞の発育状況を示す写真を図2に示す。順調に再分化および発根が進行していることが分かる。また、図2から、野生型と比較すると、表現型の変化がないことが分かる。
また、タイ系統およびタンザニア系統のヤトロファについての形質転換細胞の発育状況を示す写真を図4に示す。図4から分かる通り、本発明は、フィリピン系統だけではなく、タイ系統にもタンザニア系統にも同様に適用できることが分かる。
(9)形質転換された幼苗の分子分析
(6)で得られた幼苗の若葉およびコントロール(野生型ヤトロファ)の若葉から、マニュアルに従ってDNeasy Plant Mini kit(QIAGEN)を用いて、ゲノムDNAを単離した。Go Taq Green Master Mix(Promega)を用いて、単離したゲノムDNAについて以下のプライマー(配列番号2および3)を用いてPCR分析を行い、AtPPATをコードする481bpのフラグメントを増幅した。
(AtPPATのフォワードプライマー:配列番号2)
5'- GCTCCGGAAGATTCAAAGAT -3'
(AtPPATのリバースプライマー:配列番号3)
5'- TCTCAGCCTCCATTTTTCTC -3'
95℃、2分間保持した後、[95℃,30秒→50℃,30秒→72℃,40秒]を35回繰り返し、次いで、72℃、5分間保持した後、4℃まで冷却して、PCR反応を行った。反応終了後、PCR生成物を1%アガロース上で電気泳動を行い、エチジウムブロマイドで染色して、UVトランスイルミネーターで可視化した。
フィリピン系統に由来する幼苗の若葉の分析結果を図3に示す。ここから、すべての幼苗でゲノム上にAtPPAT遺伝子が組み込まれていることが分かる。また、タイ系統およびタンザニア系統に由来する幼苗の若葉の分析結果を図5に示す。幼苗のゲノムに同様にAtPPAT遺伝子が組み入れられていることが分かる。
本発明の方法によって、ヤトロファ属植物の細胞、特に形質転換した細胞に由来するシュートの発根を十分に確実に促進する方法を提供することができる。

Claims (4)

  1. ヤトロファ属植物の細胞に由来するシュートの発根を促進させる方法であって、
    植物成長調節物質として0.1〜0.5mg/Lの3−インドール酪酸のみを含み、0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含むガンボーグB5培地で、該シュートを生育させることによる、方法。
  2. ヤトロファ属植物の細胞から、該ヤトロファ属植物を作出させる方法であって、
    植物成長調節物質として0.05〜0.6mg/Lの3−インドール酪酸および0.5〜3.5mg/Lのベンジルアデニンのみを含むMS培地で、ヤトロファ属植物の細胞からシュートを形成させる工程と、
    植物成長調節物質として0.5〜3.5mg/Lのベンジルアデニンのみを含むMS培地に、前記形成されたシュートを移植して伸長させる工程と、
    植物成長調節物質として0.1〜0.5mg/Lの3−インドール酪酸のみを含み、0.01〜5mmol/Lのアンモニウムイオンおよび10〜50mmol/Lの硝酸イオンを含むガンボーグB5培地に、前記伸長させたシュートを移植して発根させる工程とを有する、方法。
  3. ヤトロファ属植物の細胞が形質転換された細胞である、請求項1または2に記載の方法。
  4. ヤトロファ属植物の細胞がストレス耐性遺伝子で形質転換された細胞である、請求項1または2に記載の方法。
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