JP6059031B2 - 移動作業ロボット - Google Patents

移動作業ロボット Download PDF

Info

Publication number
JP6059031B2
JP6059031B2 JP2013017625A JP2013017625A JP6059031B2 JP 6059031 B2 JP6059031 B2 JP 6059031B2 JP 2013017625 A JP2013017625 A JP 2013017625A JP 2013017625 A JP2013017625 A JP 2013017625A JP 6059031 B2 JP6059031 B2 JP 6059031B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
robot arm
articulated robot
lifting
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013017625A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014147997A (ja
Inventor
渓 碓井
渓 碓井
松本 隆志
隆志 松本
恒 杉浦
恒 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013017625A priority Critical patent/JP6059031B2/ja
Publication of JP2014147997A publication Critical patent/JP2014147997A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6059031B2 publication Critical patent/JP6059031B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動作業ロボットに関し、特に、多関節ロボットアームを昇降させる昇降機構を有する移動作業ロボットに関する。
移動手段の上に、昇降装置を介してロボットアームを搭載した作業用のロボットが知られている(特許文献1)。
特開2012−056044号公報
特許文献1のような作業用のロボットにおいて、作業効率の向上のためにロボットアームを迅速に昇降させたいという要望がある。また、正確な作業をロボットに行わせるためには、ロボットアームの作業位置を正確に位置決めする必要がある。
しかしながら、昇降可能量が大きい昇降装置は、一般的に最小昇降量が大きく、細かい昇降動作が苦手である。そして、昇降装置に支持されたロボットアームは、昇降装置の昇降量の分、上下に移動するので、ロボットアームの作業位置は、昇降装置の動作結果に直接影響を受けて正確に位置決めすることが難しいという問題がある。
本発明は、昇降装置に多関節ロボットアームが支持された移動作業ロボットにおいて、昇降動作を速くしながら、多関節ロボットアームの所定の作業点を正確に位置決めすることを目的とする。
前記した課題を解決する本発明は、移動可能に構成された移動装置と、移動装置に搭載され、多関節ロボットアームを昇降可能に支持する昇降部を有する昇降装置と、多関節ロボットアームの関節を制御する第1制御部と、昇降装置の昇降を制御する第2制御部と、前記昇降部の昇降量を取得する昇降量取得手段を有するとともに第1制御部および第2制御部に指令を送信して第1制御部および第2制御部を制御するように構成された統括制御装置とを備える移動作業ロボットである。昇降装置は、最小昇降可能量が、多関節ロボットアームの所定の制御点の最小制御可能移動量より大きく構成される。そして、統括制御装置は、前記制御点を所定の制御軌道に追従させる場合に、昇降量取得手段により昇降量を取得し、この昇降量に応じて前記制御点を前記制御軌道に追従させるための昇降装置に対する制御点の動作量を決定し、第1制御部に出力するように構成される。
このような構成によると、最小昇降可能量が大きい昇降装置により迅速に昇降動作をすることができる。そして、その昇降動作の結果である昇降部の昇降量を統括制御装置が昇降量取得手段により取得し、この昇降量に応じて所定の制御点を制御軌道に追従させるための昇降装置に対する制御点の動作量を決定し、第1制御部に出力する。これにより、第1制御部は、多関節ロボットアームの所定の制御点を制御軌道に追従させることができる。ここで、多関節ロボットアームは、最小制御可能移動量が昇降装置の最小昇降可能量よりも小さいので、昇降装置の動作が粗かったとしても、制御点は、所定の制御軌道に正確に追従させることができる。このため、この移動作業ロボットによれば昇降動作を速くしながら、多関節ロボットアームの所定の作業点を正確に位置決めすることができる。
なお、本発明における制御点とは、例えば、多関節ロボットアームと所定の関係にある任意の点であり、ロボットアームに取り付けられた作業を行う位置、例えば、ロボットハンドの把持する部分や、ドリルの先端などの位置、取り付けられたカメラの所定の位置などである。
前記した装置において、制御軌道は、固定点とすることができる。すなわち、昇降装置に昇降動作を実行させたときに、制御点が移動しないような動作をロボットアームに行わせることができる。
前記した装置において、制御軌道は、水平方向に沿った線とすることができる。すなわち、昇降装置に昇降動作を実行させたときに、制御点を水平方向に移動させるような動作をロボットアームに行わせることができる。
この昇降装置の昇降動作に応じて制御点を水平動作させる装置において、統括制御装置は、オペレータが指示を入力するための操作入力装置を有することができる。この操作入力装置は、昇降装置の上昇および下降に対応する入力インターフェースをそれぞれ有する。統括制御装置は、操作入力装置から上昇の指示が入力された場合に、多関節ロボットアームの先端部の制御点を水平方向に沿って前進させる制御軌道を生成し、下降の指示が入力された場合に、多関節ロボットアームの先端部の制御点を水平方向に沿って後退させる制御軌道を生成するように構成することができる。
このような装置によれば、オペレータは、入力インターフェースを使用して上昇の指示を統括制御装置に入力すると、多関節ロボットアームの制御点は、昇降装置の上昇に応じて前進し、下降の指示を入力すると、制御点は昇降装置の下降に応じて後退する。すなわち、一つの指示で、上昇と前進または下降と後退の複合的な動作を実現できるため、オペレータの負担が少なくなり、また、作業を迅速に行うことが可能となる。
前記した装置において、例えば、多関節ロボットアームの駆動源は電動アクチュエータであり、前記昇降装置の駆動源は油圧機構である構成とすることができる。
本発明の移動作業ロボットによれば、昇降動作を速くして迅速な作業を可能にしながら、多関節ロボットアームの所定の作業点を正確に位置決めすることができる。
一実施形態に係る移動作業ロボットの全体図である。 移動作業ロボットのブロック図である。 多関節ロボットアームの制御ブロック図である。 進退準備モードにおける昇降動作の処理のフローチャートである。 移動作業ロボットの動作を説明する図であり、上昇前を示す。 移動作業ロボットの動作を説明する図であり、単純昇降モードによる上昇を示す。 移動作業ロボットの動作を説明する図であり、進退準備モードによる上昇を示す。 移動作業ロボットの動作を説明する図であり、エンドエフェクタの進入動作を示す。 変形例に係る移動作業ロボットの、昇降進退モードにおける昇降動作の処理のフローチャートである。 移動作業ロボットの動作を説明する図であり、昇降進退モードにおける上昇動作を示す。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。一実施形態に係る移動作業ロボット1は、移動可能に構成された移動装置の一例である台車10と、台車10に搭載された昇降装置20と、昇降装置20に支持された、複数の関節を有する多関節ロボットアーム30とを備えて構成されている。なお、以下の説明において、図1に示したように、上下方向をz方向とし、互いに直交する水平方向をx方向およびy方向とする。x方向の正の方向は、多関節ロボットアーム30の根元を基準に、エンドエフェクタ35が位置する方向とし、これを「前方」という。
台車10は、無限軌道からなるクローラ11と、このクローラ11によって支持された台車本体12とを備えてなる。クローラ11には、図示しない駆動源から駆動力が供給されて、この駆動力により移動作業ロボット1の全体を移動させることができる。この台車10によって、移動作業ロボット1は、任意の場所に移動して作業をすることが可能である。移動装置の構成は、移動可能なものであれば、特にこのような構成に限られず、クローラを用いずに単なる車輪で移動する構成であってもよいし、複数本の脚を備えて脚の運動により移動する構成であってもよいし、水上など陸上以外の場所で移動を可能にする構成であってもよい。
昇降装置20は、台車本体12に支持された固定部21と、この固定部21に対し昇降可能に構成された昇降部22と、昇降部22を固定部21に対して昇降させる駆動力を発生する油圧機構23とを備えてなる公知の装置である。昇降部22には、昇降部22のz方向の絶対位置(高さ)を検出する位置センサ24が設けられている。この高さは、昇降部22のどの位置の高さを示すものでもよく、一例として、多関節ロボットアーム30を支持する上端部の高さ位置を示すものとすることができる。位置センサ24が検出した高さは、後述する統括制御装置100に出力される(図2参照)。
なお、位置センサ24は、絶対位置ではなく、固定部21に対する昇降部22の相対的移動量を出力する構成、例えば、所定量の移動ごとに単にパルス信号を出力するようなエンコーダであってもよい。
また、昇降部22の上端部の前側には、レーザ光の走査により周囲の物体との距離情報を取得し、統括制御装置100に出力する第1LRF(レーザレンジファインダ)83が設けられている。第1LRF83から得られた信号は、統括制御装置100に設けられたディスプレイ103(図2参照)上に走査画像として表示することで、オペレータが移動作業ロボット1の周囲の障害物の様子を把握することができるようになっている。レーザレンジファインダは、任意の箇所に任意の個数設けることができる。また、レーザレンジファインダに代えて、もしくは、レーザレンジファインダに合わせて周囲を撮影するカメラを昇降装置20に設けてもよい。
多関節ロボットアーム30は、第1アーム31、第2アーム32、第3アーム33、第4アーム34およびエンドエフェクタ35を、下からこの順に有するロボットアームである。
第1アーム31は、その下端がx,y,zの3軸周りに回転可能な第1関節機構41により昇降部22に支持されている。
第2アーム32は、その基端(昇降部22に近い側の端部。第3アーム33、第4アーム34において同様。)が、x,y,zの3軸周りに回転可能な第2関節機構42により第1アーム31の上端に連結されている。
第3アーム33は、その基端が、y軸周りに回転可能な第3関節機構43により第2アーム32の先端(昇降部22から遠い側の端部。第4アーム34において同様。)に連結されている。
第4アーム34は、第4アーム34は、その基端が、x,y,zの3軸周りに回転可能な第4関節機構44により連結されている。
エンドエフェクタ35は、作業をする先端部であり、x軸周りに回転可能な第5関節機構45により第4アーム34の先端に連結されている。エンドエフェクタ35としては、ロボットハンド、ドリル、ハンマー、カメラ、レーザレンジファインダなど、情報の取得や加工作業などの何らかの作業に適するものであれば任意のものを採用することができる。また、エンドエフェクタ35は、これらの装置を複数備えていてもよい。本実施形態では、エンドエフェクタ35は、一例として、ビデオカメラ81および第2LRF82とを有している。ビデオカメラ81および第2LRF82が取得した情報は、統括制御装置100に出力され、統括制御装置100に設けられたディスプレイ103上に画像として表示されるようになっている。
図2に示すように、各関節機構41〜45は、電動アクチュエータの一例として各回転軸に対応したサーボモータMを備えた公知の装置であり、多関節ロボットアーム30の適宜な位置に設けられた第1制御部48によりサーボモータMの動作が制御される。各サーボモータMには、それぞれ回転角センサSが設けられ、それぞれのモータ出力軸が第1制御部48により指示された回転角で回転するように構成されている。
昇降装置20は、昇降部22の昇降を制御する第2制御部25を適宜な位置に備え、第2制御部25により油圧機構23の動作を制御している。油圧機構23は、その最小昇降可能量(誤差ではなく、最小の動作ステップ)が、サーボモータMにより駆動される多関節ロボットアーム30の所定の制御点、例えば、エンドエフェクタ35の先端位置の最小制御可能移動量よりも大きく、その代わりに迅速な昇降が可能となっている。一例として、ここでの油圧機構23は、サーボ制御されておらず、1回の上昇または下降の指示を第2制御部25から出力することで1ステップ分だけ上昇または下降し、その昇降量は出たなりの量となっている。なお、油圧機構23の昇降量の誤差は、多関節ロボットアーム30の所定の制御点の位置の誤差よりも大きい。
統括制御装置100は、昇降量取得手段101と、操作入力装置102と、ディスプレイ103とを備え、第1制御部48および第2制御部25に指令を送信して第1制御部48および第2制御部25を制御するように構成されている。なお、統括制御装置100は、移動作業ロボット1の台車10など、本体部分に設けられていてもよいし、本体部分から離れた場所に設置され、有線または無線により第1制御部48および第2制御部25と通信を行うように構成されていてもよい。
昇降量取得手段101は、昇降量を取得するため、位置センサ24から高さの情報を取得する手段である。本実施形態においては、昇降量取得手段101は、高さの今回値と前回値の差を計算して、この差を昇降量として出力する。
操作入力装置102は、オペレータが指示を入力するための装置であり、所定のモードでの昇降装置20の昇降動作と、多関節ロボットアーム30のエンドエフェクタ35の先端の位置の動作を入力するように構成されている。本実施形態においては、一例として、昇降装置20の昇降動作として、多関節ロボットアーム30を停止させたままその全体を昇降させる単純昇降モードと、エンドエフェクタ35の先端の位置(制御点)を固定点である制御軌道に追従させながら昇降させる進退準備モードの2つのモードを有し、操作入力装置102は、これらのモードの切り替えの入力ができるとともに、それぞれのモードにおいて、オペレータにより昇降装置20の上昇および下降に対応する入力インターフェースをそれぞれ有している。また、操作入力装置102は、エンドエフェクタ35のx方向に関する前進および後退の指示や、その他の各種の動作の指示の入力ができるように構成されている。
ディスプレイ103は、オペレータが移動作業ロボット1の周囲の状況を把握するための装置であり、第1LRF83、第2LRF82およびビデオカメラ81により得られる情報が表示される。
ここで、第1制御部48と統括制御装置100による制御の構成について説明する。
図3に示すように、第1制御部48は、統括制御装置100から、制御点のx方向、y方向およびz方向の位置の移動指令値ΔPが入力されると、積分器B1により、現在の位置に移動指令値ΔPを加え、新たな目標点を算出する。積分器B1から出力された目標点は、補完器B2に出力され、補完器B2で、1ステップの移動量の大きさがチェックされ、この移動量が大きすぎる場合には、線形補完して次のステップの目標点Ptを決定する。この目標点Ptと現在の制御点の位置Psrvとの差が差分器B3で計算され、回転角計算器B4で、各関節の回転角Δθが算出される。回転角Δθは、各関節の各軸回りの回転角で、11軸分の回転角の情報を有している。多関節ロボットアーム30は、エンドエフェクタ35の先端をある位置に位置させるのに、各関節の角度の組合せとしては複数の解が存在する冗長系のロボットアームであるが、一例として、回転角Δθは、関節全体としての動作量が小さくなるような解を選択することができる。
回転角Δθのいずれかの要素の値が大きすぎる場合には、実現不可能であるので、速度リミッタB5で、回転角Δθの各要素の値を各関節で回転可能な角度に制限する。そして、この制限後の回転角Δθを積分器B6で現時点の関節角に加えて、実現性チェック部B7で、各アーム31〜34およびエンドエフェクタ35が多関節ロボットアーム30のいずれかの部分に干渉しないかがチェックされる。
このチェックの結果、干渉する場合には、再計算部B8で、回転角Δθを再計算し、前と異なる解を得る。そして、速度リミッタB5からの処理を繰り返す。一方、干渉しない場合には、各関節の運動の計算をして、運動によるエンドエフェクタ35の先端の位置の計算をするとともに、回転角Δθを各サーボモータMに出力する(B9)。各サーボモータMは、この出力された回転角Δθでサーボ制御しながら動作する。
なお、以上の各処理は、第1制御部48内での計算上のもので、センサから実際の位置を取得しているのではなく、サーボモータMが回転角センサSを用いたサーボ制御により指示通り動くことを前提として、計算上の姿勢にロボットアームがなるようにサーボモータMを制御している。
次に、統括制御装置100での制御を説明する。
まず、単純昇降モードでは、操作入力装置102から入力された上昇または下降の指示に応じて、第2制御部25に、1ステップ分の上昇または下降の指示を出力する。
進退準備モードでは、図4に示すように、操作入力装置102から上昇または下降の指示が入力されると(S1)、第2制御部25に、1ステップ分の上昇または下降の指示を出力し、第2制御部25は、油圧機構23を1ステップ分上昇または下降するように制御する(S2)。そして、昇降量取得手段101は、位置センサ24から昇降部22の高さを取得し(S3)、前回取得した高さと今回取得した高さとの差をとって昇降部22の昇降量を計算する(S4)。そして、この昇降部22の昇降量に−1を乗じて、制御点のz方向の移動量(指令値)とする(S5)。本実施形態では、進退準備モードにおける制御点の制御軌道は固定点P1であるから、昇降部22の昇降量を打ち消すように、多関節ロボットアーム30のエンドエフェクタ35を昇降部22に対して上下に移動させれば、エンドエフェクタ35を固定点P1に静止させておくことができる。
そして、統括制御装置100は、決定された移動指令値ΔPを第1制御部48に出力する(S6)。第1制御部48は、この移動指令値ΔPにしたがい、図3を参照して説明したサーボモータMの制御を実行する。
以上のように構成された移動作業ロボット1の動作について説明する。
この移動作業ロボット1は、図5に示すように、例えば、高いところにある上下に並んだ手摺り51同士の間にエンドエフェクタ35を進入させて、手摺り51の奥の状況をビデオカメラ81により撮影する作業を行う。この作業を行うとき、まず、図5に示した、昇降装置20の昇降部22が最も低い位置にあり、多関節ロボットアーム30の第1アーム31から第3アーム33までが上方に一直線に延びている状態から、単純昇降モードで上昇の指令を操作入力装置102から入力する。これにより、多関節ロボットアーム30は動作しないまま、油圧機構23が作動して、昇降部22が上昇する。この操作を図6に示すように、エンドエフェクタ35が2つの手摺り51の間の高さに来るまで継続する。その後、エンドエフェクタ35が前方への移動が可能になるように、多関節ロボットアーム30の第1アーム31から第3アーム33に自由度を持たせるように、進退準備モードで上昇を行う。すなわち、エンドエフェクタ35の先端の制御点(図6において固定点P1に重なる点)を、所定の軌道である固定点P1に追従させるように昇降装置20に対する制御点の動作量を決定する。
そこで、所定の操作により操作入力装置102で進退準備モードに切り替え、上昇の指示を入力すると、統括制御装置100は、前記した図4の処理にしたがい、第2制御部25に上昇の指示を送信し、位置センサ24から昇降部22の高さを取得する。そして、高さの変化量、つまり、昇降量を計算して、この昇降量に−1を乗じた量をz方向の移動量として、移動指令値ΔPを第1制御部48に送信する。これにより、エンドエフェクタ35は、昇降部22が上昇した分だけ昇降部22に対して下降する。この動作により、昇降部22の上昇量と、昇降部22に対するエンドエフェクタ35の下降量とが相殺されて、図6から図7のように、外から見るとエンドエフェクタ35が固定点P1に静止したまま昇降部22が上昇する動作が実現される。
図7のように、第1アーム31から第3アーム33に十分な自由度が確保された後、オペレータは、操作入力装置102からエンドエフェクタ35の前進の指示を入力すれば、図8に示すように、エンドエフェクタ35が2つの手摺り51の間の奥深くに進入でき、当該位置でビデオカメラ81により撮影をすることができる。
エンドエフェクタ35を図5の最初の位置に戻そうとする場合は、上述したのと逆の操作をすればよく、図8の状態からエンドエフェクタ35を後退させて、図7のように手摺り51の外側に出す。そして、昇降準備モードで操作入力装置102から下降の指示を入力すると、図7から図6のように、エンドエフェクタ35の先端を固定点P1に静止させたまま、昇降部22を下降させる。さらに、単純昇降モードで操作入力装置102から下降の指示を入力すれば、図5に示す状態まで戻すことができる。
このような動作において、本実施形態の移動作業ロボット1は、最小昇降可能量が大きい昇降装置20により、迅速に昇降することができる。しかも、進退準備モードにおいては、昇降部22の昇降量を位置センサ24の出力から把握して、エンドエフェクタ35を固定点P1に追従させるように多関節ロボットアーム30を制御するので、ビデオカメラ81により撮影作業を行うエンドエフェクタ35の位置を正確に位置決めすることができる。
また、進退準備モードにおいて、オペレータは、操作入力装置102により上昇または下降の指示を入力するだけで、エンドエフェクタ35の位置を変えずに昇降部22を昇降させる動作ができるので、オペレータの操作の負担を小さくすることができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、制御軌道を固定点P1としていたが、図6に示す矢印P2のように、水平方向に沿った線とすることができる。このような制御軌道に追従させつつ昇降装置20を昇降させるモードを昇降進退モードとする。この場合、統括制御装置100は、操作入力装置102から上昇の指示が入力された場合に、多関節ロボットアーム30の先端部であるエンドエフェクタ35の制御点を水平方向に沿って前進させる制御軌道を生成し、下降の指示が入力された場合に、エンドエフェクタ35の制御点を水平方向に沿って後退させる制御軌道を生成するように構成するとよい。例えば、図9に示すフローチャートのように、ステップS5によりz方向についての移動量を決定した後、入力された指令が上昇か否かを判断し(S10)、上昇の指令であった場合には(S10,Yes)、x方向の移動量を+x(x>0とする)とし(S11)、下降の指令であった場合には(S10,No)、x方向の移動量を−xとする(S12)。そして、決定されたx方向とz方向の移動量を移動指令値ΔPとして第1制御部48に出力する(S6)。
統括制御装置100がこのような処理をすることで、昇降進退モードでは、図6に示したような、多関節ロボットアーム30の第1アーム31から第3アーム33が上下に延び、かつ、エンドエフェクタ35が手摺り51の間を覗いている状態から、オペレータが上昇の指示を操作入力装置102から入力すると、図10に示すように、昇降部22が上昇しつつ、エンドエフェクタ35が高さを変えずに前進する動作を実現することができる。また、逆に、図10の状態からオペレータが下降の指示を操作入力装置102から入力すれば、図10から図6に示すように、昇降部22が下降しつつ、エンドエフェクタ35が高さを変えずに後退する動作を実現することができる。この形態では、操作入力装置102への一つの指示の入力で、上昇と前進または下降と後退の複合的な動作を実現できるため、オペレータの負担が少なくなり、また、作業を迅速に行うことが可能となる。さらに、前記実施形態においては、図7のように多関節ロボットアーム30が動作の途中で上に出っ張ってしまっていたが、この変形例のようにエンドエフェクタ35を前進または後退させながら昇降部22を上昇または下降させると、図6、図10、図8のように多関節ロボットアーム30が周囲に出っ張ることなく変形していくので、周囲に天井や壁がある場合など、周囲の物体に多関節ロボットアーム30が干渉しやすい状況においても、エンドエフェクタ35を目標の位置に到達させやすくなる。
さらに、本発明の他の変形例について説明する。
前記実施形態においては、制御点は、エンドエフェクタ35の先端の位置としたが、制御点は、この位置に限らず、関節の位置や、アームの一点など、任意の位置とすることができる。また、制御点を複数設定することもできる。
前記実施形態では、各関節機構41〜45を電動アクチュエータにより駆動し、昇降装置20を油圧機構により駆動していたが、これらの駆動源は、どのようなものであってもよい。
1 移動作業ロボット
10 台車
11 クローラ
12 台車本体
20 昇降装置
22 昇降部
23 油圧機構
24 位置センサ
25 第2制御部
30 多関節ロボットアーム
35 エンドエフェクタ
41 第1関節機構
42 第2関節機構
43 第3関節機構
44 第4関節機構
45 第5関節機構
48 第1制御部
81 ビデオカメラ
100 統括制御装置
101 昇降量取得手段
102 操作入力装置

Claims (2)

  1. 複数の関節を有する多関節ロボットアームと、
    移動可能に構成された移動装置と、
    前記移動装置に搭載され、前記多関節ロボットアームを昇降可能に支持する昇降部を有する昇降装置と、
    前記多関節ロボットアームの前記関節を制御する第1制御部と、
    前記昇降装置の昇降を制御する第2制御部と、
    前記昇降部の昇降量を取得する昇降量取得手段を有するとともに前記第1制御部および前記第2制御部に指令を送信して前記第1制御部および前記第2制御部を制御するように構成された統括制御装置とを備える移動作業ロボットであって、
    前記昇降装置は、最小昇降可能量が、前記多関節ロボットアームの所定の制御点の最小制御可能移動量より大きく、
    前記統括制御装置は、オペレータが指示を入力するための操作入力装置を有し、前記制御点を水平方向に沿った線である制御軌道に追従させる場合に、前記昇降量取得手段により前記昇降量を取得し、前記昇降量に応じて前記制御点を前記制御軌道に追従させるための前記昇降装置に対する前記制御点の動作量を決定し、前記第1制御部に出力し、
    前記操作入力装置は、前記昇降装置の上昇および下降に対応する入力インターフェースをそれぞれ有し、
    前記統括制御装置は、前記操作入力装置から上昇の指示が入力された場合に、前記多関節ロボットアームの先端部の制御点を水平方向に沿って前進させる制御軌道を生成し、下降の指示が入力された場合に、前記多関節ロボットアームの先端部の制御点を水平方向に沿って後退させる制御軌道を生成するように構成されたことを特徴とする移動作業ロボット。
  2. 前記多関節ロボットアームの駆動源は電動アクチュエータであり、前記昇降装置の駆動源は油圧機構であることを特徴とする請求項1に記載の移動作業ロボット。
JP2013017625A 2013-01-31 2013-01-31 移動作業ロボット Active JP6059031B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017625A JP6059031B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 移動作業ロボット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013017625A JP6059031B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 移動作業ロボット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014147997A JP2014147997A (ja) 2014-08-21
JP6059031B2 true JP6059031B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=51571427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013017625A Active JP6059031B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 移動作業ロボット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6059031B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016059662A1 (ja) * 2014-10-16 2016-04-21 日揮株式会社 医薬製造設備
CN105437205B (zh) * 2015-12-31 2018-07-13 上海珍岛信息技术有限公司 一种柱形物体装卸用机械手
US10635758B2 (en) * 2016-07-15 2020-04-28 Fastbrick Ip Pty Ltd Brick/block laying machine incorporated in a vehicle
US10625427B2 (en) * 2017-06-14 2020-04-21 The Boeing Company Method for controlling location of end effector of robot using location alignment feedback
JPWO2022138695A1 (ja) * 2020-12-24 2022-06-30
CN114137074B (zh) * 2021-11-24 2023-12-19 苏州市建设工程质量检测中心有限公司 一种基于仿生爬壁机器人的玻璃幕墙检测装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6147112A (ja) * 1984-08-10 1986-03-07 株式会社クボタ 果実収穫装置
JPS61241078A (ja) * 1985-04-16 1986-10-27 石川島播磨重工業株式会社 作業用ロボツト
JPS63119614A (ja) * 1986-11-10 1988-05-24 株式会社クボタ 果菜類用作業機の誘導装置
JPH10146781A (ja) * 1996-09-17 1998-06-02 Kobelco Kenki Eng Kk ガラスハンドリング機械およびそのハンドリング装置
JP2000052282A (ja) * 1998-08-10 2000-02-22 Agriculture Forestry & Fisheries Technical Information Society T字分岐管内走行ロボット及びその方向制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014147997A (ja) 2014-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6059031B2 (ja) 移動作業ロボット
JP6420229B2 (ja) 仮想物体の画像をロボットの映像に重畳表示する映像表示装置を備えるロボットシステム
JP6255724B2 (ja) ロボットおよびロボットの操作方法
US10751874B2 (en) Method of teaching robot and robotic arm control device
JP5561260B2 (ja) ロボットシステム及び撮像方法
US11203120B1 (en) Mobile robotics frame system
CN109720609B (zh) 一种悬吊式微重力模拟装置及控制方法
CN109650303B (zh) 高空作业机械臂下降控制方法及装置、高空作业机械臂
JP2017074647A (ja) センサの位置と向きを算出する機能を備えたロボットシステム
US20180290299A1 (en) Teaching device, display device, teaching program, and display program
JP2010188439A (ja) パラメータ算出方法及びパラメータ算出装置
JP2014100767A (ja) 多脚歩行ロボットの段差歩行制御装置及び方法
JP2013086223A (ja) ロボット、ロボットの動作表示制御方法
JP4716765B2 (ja) 遠隔操作装置
JP6719835B2 (ja) クレーン操縦アシスト装置
JP2017057553A (ja) 可動式桟橋
US20210154833A1 (en) Intuitive Control of Lifting Equipment
JP2018039310A (ja) 旅客搭乗橋
KR101371145B1 (ko) 수중 작업용 로봇 시스템
JP2014231113A (ja) 多関節リンク機構の逆運動学解法、及びこの逆運動学解法を利用した教示データ作成装置
KR102087602B1 (ko) 케이블 로봇의 제어방법
JPWO2012095959A1 (ja) 倒立振子型移動体
JP2012250304A (ja) ロボット制御方法、ロボット
JP2010140080A (ja) 移動体の制御方法及び制御装置並びに移動体システム
KR100548224B1 (ko) 레이저 포인터를 이용한 용접로봇 교시 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160913

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6059031

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250