JP6056523B2 - 旅行時間予測装置及び経路探索システム - Google Patents

旅行時間予測装置及び経路探索システム Download PDF

Info

Publication number
JP6056523B2
JP6056523B2 JP2013022291A JP2013022291A JP6056523B2 JP 6056523 B2 JP6056523 B2 JP 6056523B2 JP 2013022291 A JP2013022291 A JP 2013022291A JP 2013022291 A JP2013022291 A JP 2013022291A JP 6056523 B2 JP6056523 B2 JP 6056523B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
event
travel time
venue
predetermined
held
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013022291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014153864A (ja
Inventor
山田 浩之
浩之 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2013022291A priority Critical patent/JP6056523B2/ja
Publication of JP2014153864A publication Critical patent/JP2014153864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6056523B2 publication Critical patent/JP6056523B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Navigation (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)

Description

本発明は、道路区間を車両が走行するために要する旅行時間を求める旅行時間予測装置、及び、前記旅行時間を用いて経路探索を行う経路探索システムに関する。
道路の渋滞状況を把握したり、目的地までの最適経路を探索したり、目的地までの所要時間を算出するために、各道路区間(道路リンク)を車両が走行するために要する旅行時間の情報が必要となる。
そこで、各車両が実際に道路を走行しながら送信したプローブ情報を、道路に設置された無線通信機を通じてサーバ装置が収集し、これらプローブ情報に基づいて各道路区間の旅行時間を算出し蓄積するようにしている。すなわち、プローブ情報には、車両の位置の情報と、その位置での時刻の情報とが含まれることから、サーバ装置は、各道路区間を走行する車両からプローブ情報を収集することにより、各道路区間を走行するために車両が要した時間(旅行時間)を求めることが可能となる。そして、旅行時間は道路区間毎に求められ、道路区間毎の旅行時間の情報としてサーバ装置に蓄積されている。
このように、サーバ装置には、道路区間毎に旅行時間の情報が蓄積されるが、この旅行時間は、主として通常時に走行した車両から送信されたプローブ情報に基づいて生成された平均的な旅行時間(通常の旅行時間)である。なお、前記「通常時」とは、後述するようなイベントが開催されていない時を言う。
これに対して、ある道路区間の途中やその周囲に、例えばコンサート会場が存在しており、この会場でイベントが特定日に開催されると、そのイベントの開催時間帯及びその前後の時間帯では、周辺道路が渋滞する。
このため、コンサート会場に近い道路区間を車両が実際に走行するために要する旅行時間は、サーバ装置に蓄積されている「通常の旅行時間」よりも多くなるため、イベントの開催時間帯及びその前後の時間帯にこの道路区間を通過して目的地まで到達するための所要時間を算出する際に、サーバ装置に蓄積されている「通常の旅行時間」のみを用いると、算出結果に大きな誤差が生じることがある。
そこで、例えば、特許文献1には、イベントの開催内容に関するイベント情報を取得し、イベントに起因する渋滞を予測する方法が提案されている。
特開2010−26803号公報(図2参照)
特許文献1の場合、イベントの開催内容に関するイベント情報を取得し、イベントに起因する渋滞を予測しているが、同じ会場で同じイベントが開催された実績のある場合にのみ、渋滞を考慮した旅行時間の算出が可能となる。
つまり、特許文献1の旅行時間の予測は、過去に同じ場所で同じイベントが開催された実績があることが前提にあり、未知のイベントが開催される場合には対応不可能である。
そこで、本発明は、イベントが所定の会場で初めて開催される場合にも、そのイベントにより影響を受ける旅行時間の予測を可能とすることを目的とする。
(1)本発明は、所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測装置であって、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績を取得可能である取得部と、前記取得部による取得結果に応じて前記対象道路区間の旅行時間を求める予測部とを備え、前記取得部は、更に、前記所定会場とは別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定イベントと異なるが当該所定イベントと種類が同じ類似イベントの前記所定会場での開催実績の内の一方又は双方の開催実績を取得可能であり、前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間、及び、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の内の一方又は双方を用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることを特徴とする。
本発明によれば、別の会場での所定イベントの開催実績が取得されると、この開催により影響を受けた道路区間の旅行時間を用いて、対象道路区間の旅行時間を求めることで、仮に、所定イベントが所定会場で開催された実績がなくても、対象道路区間の旅行時間を予測することができる。
また、所定イベントと異なるが種類が同じである類似イベントの所定会場での開催実績が取得されると、この開催により影響を受けた道路区間の旅行時間を用いて、対象道路区間の旅行時間を求めることで、仮に、所定イベントが所定会場で開催された実績がなくても、対象道路区間の旅行時間を予測することができる。
つまり、所定イベントが所定会場で初めて開催される場合にも、その所定イベントにより影響を受ける旅行時間の予測が可能となる。
(2)また、前記取得部は、これから開催される前記所定イベントの評価を示す評価情報及び過去に開催されたイベントの評価を示す評価情報を取得可能であるのが好ましい。
この場合、対象道路区間の旅行時間を求めるために評価情報を活用することができる。
(3)例えば、評価情報の活用の例として、旅行時間予測装置は、これから開催される又は過去に開催されたイベントの情報を蓄積するイベント情報データベースを、更に備え、前記予測部は、前記イベント情報データベース中の情報から、前記評価情報に基づいて前記所定イベントに最も類似する類似イベントを決定する。
この場合、これから所定イベントと異なるが所定イベントと種類が同じであってこの所定イベントと最も類似する類似イベントを、評価情報(イベントの評価)に基づいて決定することで、類似性の高い類似イベントを見つけることが可能となる。
(4)また、前記予測部は、前記イベント情報データベースに蓄積されている過去に開催された複数のイベントのうち、これから開催される前記所定イベントと前記評価情報が類似しているイベントを、当該所定イベントに最も類似する類似イベントとして決定するのが好ましい。
この場合、取得部によって、これから開催される前記所定イベントの評価を示す評価情報及び過去に開催されたイベントの評価を示す評価情報が取得されると、予測部は、イベント情報データベースに蓄積されている過去に開催された複数のイベントのうち、これから開催される所定イベントと評価情報が類似しているイベントを、この所定イベントに最も類似する類似イベントとして決定することができる。
(5)また、前記旅行時間予測装置は、イベントの識別情報と、そのイベントが開催された場合の道路区間の旅行時間と、を対応付けて蓄積するイベント時旅行時間データベースを、更に備え、前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績が取得されると、前記予測部は、当該所定イベントが過去に開催されたことで影響を受けた道路区間の旅行時間を、前記イベント時旅行時間データベースから抽出し、この抽出した旅行時間に基づいて、前記対象道路区間の旅行時間を求めるのが好ましい。
この場合、過去の実績に基づいて、所定イベントがこれから開催されることで影響を受ける道路区間の旅行時間を求めることが可能となる。
(6)また、前記(5)の場合において、前記予測部は、前記イベント時旅行時間データベースから抽出した前記旅行時間を、これから開催される前記所定イベントの評価を示す評価情報及び過去に開催された前記所定イベントの評価を示す評価情報に基づいて補正し、前記対象道路区間の旅行時間を求めることができる。
この場合、所定イベントの開催実績があっても、所定イベントの注目度がその開催当時(過去)と現在とで異なることもあるため、旅行時間に及ぼす影響の度合いが現在と過去とで異なることもあり得る。そこで、イベント時旅行時間データベースから抽出した旅行時間を、これから開催される所定イベントの評価情報及び過去に開催された所定イベントの評価情報に基づいて補正し、対象道路区間の旅行時間を求めることで、旅行時間の予測精度を高めることが可能となる。
(7)また、前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績は取得されないが、前記別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定会場での前記類似イベントの開催実績が取得されると、前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の変化率を示す係数を取得すると共に、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間と、前記係数とを用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めるのが好ましい。
この場合、別の会場で所定イベントが開催されたことにより、その別の会場周囲の道路区間では旅行時間について影響を受けるが、その影響を受けた道路区間の旅行時間の変化率を取得することで、所定イベントがこれから開催されることによる旅行時間への影響の度合いを取得することができる。そして、所定会場で類似イベントが開催されると旅行時間について影響を受ける道路区間は、所定会場で所定イベントがこれから開催される場合にも旅行時間について影響を受ける道路区間であるとみなし、所定会場で類似イベントが開催された際に影響を受けた道路区間の旅行時間を、前記変化率を用いて補正し、補正した旅行時間を、所定会場で所定イベントがこれから開催される場合の対象道路リンクの旅行時間として推定する。
(8)また、前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記別の会場での前記所定イベントの開催実績は取得されないが、前記所定会場での前記類似イベントの開催実績が取得されると、予測部は、前記類似イベントの中から前記所定イベントに最も類似するイベントを決定し、この決定した類似イベントが開催されたことで影響を受けた道路区間の旅行時間を、前記対象道路区間の旅行時間として求めるのが好ましい。
この場合、所定会場で類似イベントが開催されたことで旅行時間について影響を受けた道路区間は、所定会場で所定イベントがこれから開催される場合にも旅行時間について影響を受ける道路区間であるとみなし、所定会場で類似イベントが開催されたことで影響を受けた道路区間の旅行時間を、所定会場で所定イベントがこれから開催される場合の対象道路リンクの旅行時間として推定する。
(9)また、前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績、前記別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定会場での前記類似イベントの開催実績のいずれもが取得されない場合、前記取得部は、前記所定会場とは別の会場での類似イベントの開催実績を取得し、前記予測部は、前記別の会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の変化率を示す係数を取得すると共に、前記所定会場でイベントが開催されると旅行時間の変化が起きやすい道路区間を決定し、この決定した道路区間の旅行時間と、前記係数とを用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めるのが好ましい。
この場合、別の会場で類似イベントが開催されたことにより、その別の会場周囲の道路区間では旅行時間について影響を受けるが、その影響を受けた旅行時間の変化率を取得することで、類似イベントが開催されたことによる旅行時間への影響の度合いを取得することができる。そして、所定会場でイベントが開催されると旅行時間の変化が起きやすい道路区間が決定され、この決定された道路区間の旅行時間を、前記変化率を用いて補正し、補正した旅行時間を、所定会場で所定イベントがこれから開催される場合の対象道路リンクの旅行時間として推定する。
(10)また、本発明は、各道路区間の旅行時間を用いて経路探索を行う経路探索システムであって、各道路区間の旅行時間が蓄積されている旅行時間データベースと、所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測部と、前記旅行時間データベースに蓄積されている旅行時間、及び、前記旅行時間予測部により求められた旅行時間を用いて経路探索を行う経路探索部とを備え、前記旅行時間予測部は、前記(1)〜(9)のいずれかに記載の旅行時間予測装置であることを特徴とする。
本発明によれば、旅行時間予測部が前記(1)〜(9)のいずれかに記載の旅行時間予測装置であることから、所定イベントが所定会場で初めて開催される場合にも、その所定イベントにより影響を受ける旅行時間の予測が可能となる。
このため、経路探索が行われる対象領域中に、所定会場で所定イベントが初めて開催され、交通量が増えて交通渋滞が発生することが予想されるような場合であっても、この交通渋滞を考慮した経路探索を行うことができる。
本発明の旅行時間予測装置によれば、所定イベントが所定会場で初めて開催される場合にも、その所定イベントにより影響を受ける旅行時間の予測が可能となる。
本発明の経路探索システムによれば、経路探索が行われる対象領域中に、所定会場で所定イベントが初めて開催され、交通量が増えて交通渋滞が発生することが予想されるような場合であっても、この交通渋滞を考慮した経路探索を行うことができる。
本発明の経路探索システムの全体構成図である。 中央装置の概略構成を示すブロック図である。 イベント情報データベースの説明図である。 通常時旅行時間データベースの説明図である。 イベント時旅行時間データベースの説明図である。 ユーザ数データベースの説明図である。 ポジティブユーザ数データベースの説明図である。 ネガティブユーザ数データベースの説明図である。 経路探索の処理を説明する説明図である。 予測装置が行う予測処理の一部を示すフロー図である。 予測装置の機能(その1)を説明するためのイベント情報データベース及びイベント時旅行時間データベースの説明図である。 予測装置の機能(その2)を説明するためのイベント情報データベース及びイベント時旅行時間データベースの説明図である。 予測装置の機能(その2)を説明するための通常時旅行時間データベース及びイベント時旅行時間データベースの説明図である。 予測装置の機能(その3)を説明するためのイベント情報データベースの説明図である。 予測装置の機能(その3)を説明するためのユーザ数データベースの説明図である。 予測装置の機能(その3)を説明するためのイベント時旅行時間データベースの説明図である。 予測装置の機能(その4)を説明するためのイベント情報データベースの説明図である。 予測装置の機能(その4)を説明するためのユーザ数データベースの説明図である。 予測装置の機能(その4)を説明するための通常時旅行時間データベース及びイベント時旅行時間データベースの説明図である。 経路探索方法を説明するフロー図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。
〔1. 全体構成〕
図1は、本発明の経路探索システムの全体構成図である。この経路探索システムには、中央装置1、車載装置3、車載装置3を搭載した車両4、及び、車載装置3と無線通信する路側通信機5等が含まれる。
この経路探索システムは、各道路区間の旅行時間を用いて経路探索を行うことができ、この経路探索を実質的に行う経路探索装置7と、この経路探索のために用いる旅行時間を求める旅行時間予測装置2(以下、予測装置2という)とを備えている。本実施形態では、中央装置1が経路探索装置7及び予測装置2を備えている。
本実施形態では、前記道路区間を、交差点単位で区切った道路リンクとして説明するが、道路区間の定義はこれ以外であってもよく、例えば、交差点単位で区切った道路リンクを複数まとめた区間であってもよい。
車載装置3から経路探索の要求信号が無線送信されると、経路探索装置7は、路側通信機5を介してこの要求信号を取得し、この要求信号に基づいて経路探索の処理を行って経路(推奨経路)を決定する。そして、経路探索装置7は、この経路を示す情報を、路側通信機5を通じて無線送信し、この情報を、要求信号を送信した車載装置3が取得する。これにより、車載装置3は、決定された経路に従って経路案内をユーザ(ドライバ)に対して行うことができる。
予測装置2は、各道路リンクを走行する車両4の車載装置3から送信されるプローブ情報を取得する機能、取得したプローブ情報に基づいて各道路リンクを車両が走行するために要する旅行時間を求める機能、及び、所定イベント(後に説明する実施形態ではイベントG1)がこれから開催されることで交通渋滞が発生する場合にその影響を考慮した旅行時間を求める(予測する)機能を有している。
ここで、以下に登場する各種イベントに関して説明する。
「所定イベント」には、これから開催されるイベントと、過去に開催されたイベントとがある。
「類似イベント」は、所定イベントと異なるがこの所定イベントと種類が同じイベントである。
なお、「過去に開催されたイベント」には、過去に開催された所定イベントの他に、過去に開催され類似イベント等、いろいろな過去に開催されイベントが含まれる。
単に「イベント」と記載している場合、所定イベント、類似イベント等、いろいろなイベントが含まれる。
車載装置3は、プローブ情報を生成する機能及び通信機能を備えた車載コンピュータからなる。プローブ情報は、車両4の走行位置(現在位置)、この走行位置の通過時刻及び車両4の識別情報(車両ID)等を含む。なお、車両4の識別情報に代えて、この車両4に搭載されている車載装置3の識別情報(車載装置ID)であってもよい。
車載装置3はGPS機能を有しており、車両4の位置をGPS信号に基づいて算出する。また、車載装置3は時計機能を有しており、各位置の通過時刻を示す情報を取得可能である。なお、プローブ情報は、プローブカーデータ、又は、フローティングカーデータともいう。
車載装置3は、車両4に固定された装置以外に、例えばドライバが携帯しているスマートフォン等の携帯端末であってもよい。
路側通信機5は、道路等の各所に設置された無線通信装置からなり、車載装置3との間で無線通信によって情報の送受信を行う機能を有しており、また、中央装置1と通信回線を通じて接続されている。路側通信機5は、車載装置3が送信したプローブ情報を受信し、中央装置1へ転送する。また、路側通信機5は、中央装置1から車両4への提供用の情報を取得し、その情報を車載装置3に送信する。提供する情報として、前記の経路の情報の他に、各道路リンクの旅行時間情報等がある。前記のとおり、車載装置3が、スマートフォン等の携帯端末である場合、路側通信機5は、この携帯端末と無線通信を行う基地局装置となる。
〔2. 予測装置2について〕
図2は、中央装置1の概略構成を示すブロック図である。中央装置1は、ワークステーションやパーソナルコンピュータ等のサーバコンピュータを備えている。このサーバコンピュータは、CPUを有する中央処理ユニット10と、通信インタフェースからなる通信部11と、ハードディスク等からなる記憶部12とを備えている。前記経路探索装置7及び前記予測装置2として機能させるためのコンピュータプログラムが、このサーバコンピュータにインストールされており、このコンピュータプログラムが中央処理ユニット10により実行されることで、このサーバコンピュータが経路探索装置7及び予測装置2として機能する。
記憶部12は、各種のデータベースを備えている。本実施形態では、イベント情報データベース31、通常時旅行時間データベース32、イベント時旅行時間データベース33、及び、イベントに対するユーザリアクション用データベース34が、記憶部12に設定されている。ユーザリアクション用データベース34には、ユーザ数データベース35、ポジティブユーザ数データベース36及びネガティブユーザ数データベース37が含まれる。これらデータベースそれぞれは、テーブル形式で表現可能であり、各データベースを図3〜図8に示す。
〔2.1 データベースについて〕
イベント情報データベース31(図3参照)は、イベントに関する基本的な情報を格納しており、過去に開催されたイベント及びこれから開催される将来のイベントの情報が蓄積されている。このデータベース31には、イベント毎に、識別情報(イベントID)、開催日、開催時間(開始時刻と終了時刻)、場所、イベント種類及びイベント名等が、相互に対応付けられて蓄積されている。このデータベース31に格納する情報は、予測装置2(後述の取得部21)が有するWebクローリングの機能によって、ワールドワイドウエブ(Web)から、定期的に収集される。
通常時旅行時間データベース32(図4参照)は、道路リンクに関する基本的な情報を格納しており、このデータベース32には、通し番号(シーケンシャルID)、2次メッシュ番号、道路リンクの識別情報(リンクID)及び旅行時間(通常時旅行時間)等が相互に対応付けられて蓄積されている。なお、旅行時間は、平日用と休日用とが存在しており、また、所定時間帯毎に区分されている。所定時間は、例えば15分や30分であり、本実施形態では30分である。また、旅行時間は、平日用及び休日用共に、過去(例えば過去3ヶ月分)のプローブ情報から取得した旅行時間の平均値である。
なお、プローブ情報には、前記のとおり、車両4の走行位置の情報、その位置での時刻の情報及び車両ID等を含むことから、予測装置2(後述の取得部21)が、この車両4(車載装置3)から複数のプローブ情報を収集することで、車両4の走行軌跡を求めることができ、また、各道路リンクを走行するためにその車両4が要した時間(旅行時間)を演算により求めることができる。このようにして、旅行時間が道路リンク毎に求められると、その旅行時間(平均値)がデータベース32に蓄積される。
イベント時旅行時間データベース33(図5参照)は、通常時旅行時間データベース32と同様に、道路リンクに関する基本的な情報を格納しているが、イベントが開催された際に渋滞が発生し旅行時間について影響を受けた道路リンクの旅行時間の情報を蓄積する。蓄積する情報の項目は、通し番号(シーケンシャルID)、イベントID、2次メッシュ番号、リンクID及びイベント時の旅行時間等であり、相互に対応付けられている。このデータベース33には、イベントが開催された当日(1日分)の旅行時間が、所定時間帯毎に区分されて蓄積されている。なお、このイベント時の旅行時間も、イベント開催日の所定時間帯毎(30分毎)の平均値であり、この旅行時間の算出は、予測装置2(後述の取得部21)によって行われる。
ユーザリアクション用のデータベース34は、イベントに対するWebのユーザのリアクションに関する情報(評価情報)を格納する。例えば、Twitter(登録商標)、Facebook(登録商標)、Foursquare(登録商標)のようなソーシャルネットワーキングサービス等のように、ユーザからリアルタイムに情報が提供されるサービス(サイト)を対象として、予測装置2(後述の取得部21)が、イベント(イベント名)等から検索を行い、ヒットした情報に基づいてユーザ数を蓄積する。
ユーザ数データベース35(図6参照)は、各イベントについて情報提供を行ったユニークなユーザ数を、イベントIDと対応付けて格納する。このユーザ数は、所定時間帯毎(30分毎)に集計されている。なお、各イベントについて提供された全ての情報を集計対象とした場合、単一ユーザの連続投稿等により、ユーザ数の把握が困難になることがあるため、集計対象はユニークなユーザ(単一ユーザ)の数としている。
ポジティブユーザ数データベース36(図7参照)は、各イベントについて情報提供した単一ユーザ数のうち、ポジティブな発言が半分を超えているユーザ数を、イベントIDと対応付けて格納する。
これに対して、ネガティブユーザ数データベース37(図8参照)は、各イベントについて情報提供した単一ユーザ数のうち、ポジティブな発言が半分を超えているユーザ数を、イベントIDと対応付けて格納する。
また、これらデータベース36,37に格納するユーザ数は、所定時間帯毎(30分毎)に集計された値である。
ネガティブとポジティブの判別は、予測装置2(後述の取得部21)が有する言語処理機能により行われ、例えば、否定表現、肯定表現、願望表現等を識別することにより行われる。また、肯定表現が含まれていなくても、イベントの情報のみを発言したユーザは、宣伝効果が見込めるため、ポジティブなユーザとして計上する。
データベース34(35,36,37)に格納されている情報(ユーザのリアクションに関する情報)は、各イベントの評価を示す評価情報であると言える。
〔2.2 中央装置1の各機能について〕
図9に示すように、車両4の車載装置3から、経路探索の要求信号が送信されると、経路探索装置7は、その車両4の出発地(現在地)から目的地までの所要時間(総旅行時間)を求める処理、及び、目的地までの経路探索の処理を行うことができる。
しかし、出発地から目的地までの間の道路リンク(L1)の近くに、コンサート会場Aが存在しており、この会場AでコンサートイベントG1がこれから開催される場合、このイベントG1の開催時間帯及びその前後の時間帯では、周辺道路が渋滞する。なお、イベントG1は、前記経路探索の処理等が行われる当日に、しかも、出発地の時刻から目的地に到着する時刻までの間に、開催される予定である。
このため、コンサート会場Aに近い道路リンクL1を車両4が実際に走行するために要する旅行時間は、図4に示す通常旅行時間データベース32に蓄積されている「通常の旅行時間」よりも多くなることが予想され、経路探索装置7が、イベントの開催時間帯及びその前後の時間帯に、この道路リンクL1を通過して目的地まで到達するための所要時間を算出する際に、通常旅行時間データベース32に蓄積されている「通常の旅行時間」のみを用いると、算出結果に大きな誤差が生じることがある。
そこで、本実施形態では、予測装置2が、会場(所定会場)Aでイベント(所定イベント)G1がこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける道路リンク(以下、これを対象道路リンクという)の旅行時間を求める(予測する)。
そして、経路探索装置7は、対象道路リンクについては、通常旅行時間データベース32に蓄積されている「通常の旅行時間」の代わりに、予測装置2が求めた旅行時間(予測旅行時間)を用いる。つまり、経路探索装置7は、イベントG1の影響を考慮して目的地までの所要時間を算出したり、経路探索を行ったりする。
予測装置2は、コンピュータプログラムが中央処理ユニット10により実行されることで機能する機能部として、取得部21と予測部22とを有している。
取得部21は、イベント情報データベース31(図3)を参照し、会場(A)でのイベント(G1)の開催実績を取得可能である。さらに、取得部21は、イベント情報データベース31を参照し、会場(A)とは別の会場でのイベント(G1)の開催実績、及び、イベント(G1)と異なるがこのイベント(G1)と種類(分類)が同じ類似イベント(G2)の会場(A)での開催実績を取得可能である。
そして、予測部22は、この取得部21による取得結果に応じて、対象道路リンクの旅行時間を求める(予測する)処理を行う。
また、取得部21は、これから開催されるイベントの評価を示す評価情報、及び、過去に(既に)開催された実績のあるイベントの評価を示す評価情報を取得可能である。つまり、取得部21は、図6〜図8に示すユーザリアクション用データベース34(35,36,37)を参照し、各イベントの評価を示す評価情報を取得することができる。例えば、図6において、イベントIDが「1」であるイベントに関して、時刻00:00〜時刻00:30までの間のユニークなユーザ数が「120人」であるという評価情報を取得する。また、同様に、図7及び図8において、イベントIDが「1」であるイベントの場合、時刻00:00〜時刻00:30までの間のユニークなユーザ数のうち、ポジティブユーザが「80人」であるという評価情報を取得し、ネガティブユーザが「40人」であるという評価情報を取得する。
〔3. 予測装置2の機能の具体例〕
車載装置3から出発地から目的地までの経路探索を要求する要求信号が送信され、この要求信号を経路探索装置7が受信すると、その目的地までの途中又はその近傍に本日開催のイベントが存在するか否かの判定を行う。なお、この判定は、イベント情報データベース31を参照することにより行われる。
以下に説明する各例(その1〜その4)では、図9に示すように、会場A(所定会場)でコンサートイベントG1(所定イベント)が開催される。そこで、中央装置1は、予測装置2を機能させる。図10は、予測装置2が行う予測処理の一部を示すフロー図である。
なお、このイベントG1のイベント名を、以下の説明では「G1」とする。また、このイベントG1により、少なくとも道路リンクL1で旅行時間について影響を受ける。また、要求信号が送信され経路探索の処理が行われる時刻は15:15であり、これから開催されるイベントG1が、この経路探索の処理と同日であって、休日の時刻23:45に開始される場合について説明する。
〔3.1 その1〕
取得部21は、イベント情報データベース31(図3)を参照し、これから開催される会場AでのイベントG1と同じである、会場AでのイベントG1の開催実績を検索する。ここでは、この開催実績があると仮定する(図10のステップS1でYes)。つまり、会場Aで、過去に全く同じイベントG1が開催されたことがある。図11(A)に示すように、イベント情報データベース31には、過去に開催された会場AでのイベントG1の情報が蓄積されている。
また、過去にイベントG1が会場Aで開催されたことで、この開催により会場Aの周辺道路リンク(影響道路リンク)L1では、渋滞が発生しており、図11(B)に示すように、その際の旅行時間が、イベント時旅行時間データベース33に、このイベントG1のイベントID「101」と、影響道路リンクL1のリンクID「L1」と対応付けられて蓄積されている。
さらに、過去にイベントG1が実施されていることで、ポジティブユーザ数データベース36、ネガティブユーザ数データベース37には、この過去のイベントG1が開催された時期のユーザ数が蓄積されている。そして、現在においても、同じイベントG1がこれから開催されることから、データベース36,37には、これから開催されるイベントG1のユーザ数も蓄積されている。
以上を前提として、予測装置2の機能(その1)を説明する。
図10のステップS2において、取得部21により判定処理が行われるが、ここでは、その判定結果を「No」として次のステップS3を説明する。
このステップS3では、取得部21が、イベント情報データベース31(図11(A)参照)の中から、これから開催されるイベント名「G1」と一致するイベントを検索し、このデータベース31から、会場Aでの開催実績のあるイベントG1のイベントID「101」を取得する。
そして、予測部22は、イベント時旅行時間データベース33(図11(B)参照)の中から、このイベントID「101」と一致するイベントIDを探す。そして、データベース33に蓄積されている旅行時間の情報の中から、イベントIDが「101」に対応するリンクID「L1」の旅行時間を、これら開催予定にあるイベントG1が会場Aで開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路リンクの旅行時間として適用する。
図10のステップS2において「Yes」と判定される場合について説明する。
前記のとおり、会場AでのイベントG1の開催実績があっても、このイベントG1の注目度が、その開催当時(過去)と現在とで異なることもあるため、対象道路リンクの旅行時間に及ぼす影響の度合いが、現在と過去とで異なることもあり得る。
そこで、予測部22は、ポジティブユーザ数データベース36とネガティブユーザ数データベース37との内の少なくとも一方を参照する。そして、予測部22は、データベース36(37)に蓄積されている過去に開催されたイベントG1に関するユーザ数と、データベース36(37)に蓄積されているこれから開催されるイベントG1に関する現在のユーザ数との差(変化)を求める。この差が、予め設定されている閾値よりも大きい場合(ステップS2のYes)、予測部22は、ステップS3で用いたイベント時旅行時間データベース33中の道路リンク「L1」の旅行時間を、補正する処理を行う(ステップS4)。
例えば、ポジティブユーザ数が、過去に比べて現在では多くなっている場合、データベース33中の道路リンク「L1」の旅行時間の割り増しを行う。これに対して、ネガティブユーザ数が、過去に比べて現在では多くなっている場合、データベース33中の道路リンク「L1」の旅行時間の割り引きを行う。
以上のように、図11(B)に示すように、イベント時旅行時間データベース33には、イベントID(イベントの識別情報)と、そのイベントが開催された場合の道路リンクL1の旅行時間とが対応付けられて蓄積されている。そこで、取得部21により、会場AでのイベントG1の開催実績が取得されると(図10のステップS1のYes)、予測部22は、過去にイベントG1が開催されたことで影響を受けた道路リンクL1の旅行時間をデータベース33から抽出し、この抽出した旅行時間に基づいて、対象道路リンクの旅行時間を求める。つまり、抽出した旅行時間を対象道路リンクの旅行時間として適用する。
しかし、イベントG1についての世間の評価を示す評価情報が、会場AでイベントG1が開催された過去と、現在とで大きく異なる場合(ステップS2のYes)、イベント時旅行時間データベース33から抽出した旅行時間の補正が行われる。
つまり、予測部22は、データベース33から抽出した旅行時間を、これから開催されるイベントG1の評価を示す評価情報と、既に開催された過去のイベントG1の評価を示す評価情報とに基づいて補正し、対象道路リンクの旅行時間を求める。このように、過去の実績の情報のみを用いるのではなく、現在の評価情報を用いて補正することにより、旅行時間の予測精度を高めることが可能となり、また、旅行時間についてリアルタイム性を持たせることが可能となる。
〔3.2 その2〕
取得部21は、イベント情報データベース31(図3)を参照し、これから開催される会場AでのイベントG1と同じである、会場AでのイベントG1の開催実績を検索する。ここでは、この開催実績が無いと仮定する(図10のステップS1でNo)。しかし、過去に、同じイベントG1が、会場Aとは異なる別の会場Bで開催された実績があり(図10のステップS20でYes)、かつ、過去に、会場Aでは、イベントG1と異なるが種類が同じイベントG2が開催された実績がある(図10のステップS21でYes)と仮定する。
つまり、会場Aとは別の会場Bで全く同じイベントG1が過去に開催されたことがあり、かつ、会場Aで種類が同じイベントG2が過去に開催されたことがある。そこで、図12(A)に示すように、イベント情報データベース31には、過去に開催されたイベントG1,G2の情報が蓄積されている。
なお、「種類が同じイベント」とは、イベントをその内容に基づいて分類した場合に同類となるイベントのことである。例えば、女性歌手Pのコンサートと、男性歌手Qのコンサートとでは、具体的なイベントは異なるが、コンサートという分類が同じであるため、これらコンサートは種類が同じコンサートであると言える。
また、過去に会場Aで種類が同じイベントG2が開催されたことで、このイベントG2の開催により会場Aの周辺道路リンク(影響道路リンク)L1(図9参照)では、渋滞が発生しており、図12(B)に示すように、その際の旅行時間が、このイベントG2のイベントID「202」と、影響道路リンクL1のリンクID「L1」それぞれと対応付けられて、イベント時旅行時間データベース33に蓄積されている。
さらに、過去に別の会場BでイベントG1が実施されたことで、このイベントG1の開催により会場Bの周辺道路リンク(影響道路リンク)L7,L8,L9(図9参照)では、渋滞が発生しており、図13(B)に示すように、その際の旅行時間が、このイベントG1のイベントID「201」と、影響道路リンクL7,L8,L9のリンクID「L7,L8,L9」と対応付けられて、イベント時旅行時間データベース33に蓄積されている。
また、図13(A)は、通常時旅行時間データベース32であり、このデータベース32には、前記影響道路リンクL7,L8,L9の、イベントが開催されていない通常時における平日、休日の平均旅行時間が蓄積されている。
以上を前提として、予測装置2の機能(その2)を説明する。
取得部21は、イベント情報データベース31から、会場AでのイベントG1の開催実績を検索するが、実績がないので、このデータベース31の中から、会場Aで開催実績のある種類が同じイベントを検索する。図12(A)において、このデータベース31から、会場Aでの開催実績のあるイベントG2を見つけることができ、そのイベントID「202」を取得する。
予測部22は、イベント時旅行時間データベース33(図12(B))の中から、取得部21が取得したイベントID「202」及びこれに対応する道路リンクL1を見つけることができる。つまり、会場AでイベントID「202」のイベントが開催されたことで、旅行時間が変化した(増加した)道路リンクL1を見つけることができる。
また、取得部21は、データベース31の中から、イベントG1の別の会場での開催実績を検索する。図12(A)において、このデータベース31から、会場Bでの開催実績を見つけることができ、そのイベントID「201」を取得する。
予測部22は、取得部21が取得したイベントID「201」に基づいて、別の会場BでイベントG1が開催されたことにより影響を受けた会場B周囲の道路リンクL7,L8,L9(図9参照)の旅行時間を、イベント時旅行時間データベース33(図13(B))から抽出することができ、また、この道路リンクL7,L8,L9の通常時の旅行時間を通常時旅行時間データベース32(図13(A))から抽出することができる。
そして、予測部22は、別の会場BでイベントG1が開催されたことにより影響を受けた会場B周囲の道路リンクL7,L8,L9(図9参照)の旅行時間の変化(渋滞量の変化)の度合い(α)を求める。
すなわち、図13(B)のデータベース33の情報に基づいて、イベントID「201」に対応する情報を抽出し、予測部22は、道路リンクL7,L8,L9について、イベントAが会場Aでこれから開始される時刻(23:45)を含む時間帯でのイベント時の旅行時間の累積値(累積旅行時間)を求める。図13(B)の場合、48+32+100=180(秒)である。
また、予測部22は、図13(A)のデータベース32の情報に基づいて、影響を受けた前記道路リンクL7,L8,L9について、イベントAが会場Aでこれから開始される時刻(23:45)を含む時間帯での通常時の旅行時間の累積値(累積旅行時間)を求める。図13(A)の場合、25+15+70=110(秒)である。
そして、予測部22は、旅行時間の変化(渋滞量の変化)の度合い(α)として、旅行時間変動率を求める。変動率は(イベント時の累積旅行時間)÷(平日又は休日における通常時の累積旅行時間)により求められる。つまり、180(秒)÷110(秒)=1.64の演算を行う。この1.64が、旅行時間変動率αとなる。
そして、予測部22は、前記のとおり、会場AでのイベントG2の開催により、道路リンクL1の旅行時間が変化することを見つけていることから、この道路リンクL1の旅行時間(通常時旅行時間データベース32に蓄積されている旅行時間)に対して、前記変動率αを乗算する。なお、この変動率が乗算される対象となる旅行時間は、イベントAが会場Aでこれから開催される時間帯での旅行時間であり、このイベントG1の開催が休日であるため、データベース32中の休日の旅行時間である。
そして、この変動率αを乗算した旅行時間を、イベントG1が会場Aでこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路リンク(L1)の旅行時間として適用する。
以上のように、取得部21により、会場AでのイベントG1の開催実績は取得されないが(図10のステップS1のNo)、別の会場BでのイベントG1の開催実績、及び、会場Aでの類似イベントG2の開催実績が取得されると(ステップS20のYes、ステップS21のYes)、予測部22は、別の会場BでイベントG1が開催されることにより影響を受けた道路リンクL7,L8,L9の旅行時間の変化率を示す係数(α)を、前記演算(180(秒)÷110(秒)=1.64)により取得する。さらに、予測部22は、会場Aで類似イベントG2が開催されたことにより影響を受けた道路リンクL1の旅行時間と、前記係数(α)とを用いて、対象道路区間の旅行時間を求める。つまり、係数(α)を乗算した旅行時間を対象道路リンクの旅行時間として適用する。
以上のような予測装置2の機能(その2)によれば、別の会場BでイベントG1が過去に開催されたことにより、その会場B周囲の道路リンクL7,L8,L9では旅行時間について影響を受けているが、その影響を受けた道路リンクL7,L8,L9の旅行時間の変化率αを求めることで、イベントG1がこれから開催されることによる旅行時間への影響の度合いを取得することができる。
そして、会場Aで類似イベントG2が開催されると旅行時間について影響を受ける道路リンクは、会場AでイベントG1が開催される場合にも旅行時間について影響を受ける道路リンクであるとみなし、会場Aで類似イベントG2が開催された際に影響を受けた道路リンクL1の旅行時間を、前記変化率αを用いて補正し、補正した旅行時間を、会場AでイベントG1がこれから開催される場合の対象道路リンクの旅行時間として推定することが可能となる。
〔3.3 その3〕
取得部21は、イベント情報データベース31(図3)を参照し、これから開催される会場AでのイベントG1と同じである、会場AでのイベントG1の開催実績を検索する。ここでは、この開催実績が無いと仮定する(図10のステップS1でNo)。さらに、過去に、同じイベントG1について、別の会場でも開催された実績がない(ステップS20でNo)と仮定する。しかし、過去に、会場Aでは、イベントG1と異なるが種類が同じイベントG2が開催された実績がある(ステップS30でYes)と仮定する。
つまり、イベントG1は、会場Aでこれから新規に開催されるイベントであり、会場Aのみならず、別の会場でも開催された実績はないが、会場Aでは、過去に、種類が同じイベントG2,G3,G4が開催されたことがある。そこで、図14に示すように、イベント情報データベース31には、過去に開催されたイベントG2,G3,G4・・・の情報が蓄積されている。これらイベントG2,G3,G4のイベントIDは302,309,310である。
また、会場Aでこれから開催されるイベントG1のコンサート名は「○○コンサート」であるのに対して、過去に開催されたイベントG2,G3,G4それぞれは、図14に示すように「××コンサート」「△△コンサート」「□□コンサート」である。なお「種類が同じイベント」とは、イベントをその内容に基づいて分類した場合に同類となるイベントのことである。
過去に会場Aで種類が同じイベントG2,G3,G4が開催されていることで、図15(A)に示すように、これらイベントG2,G3,G4それぞれについて、所定時間帯毎のユーザ数が、イベントID(302,309,310)と対応付けられてユーザ数データベース35に蓄積されている。さらに、図示しないが、ポジティブユーザ数データベース36にも、所定時間帯毎のポジティブユーザ数が、イベントID(302,309,310)と対応付けられて蓄積されており、ネガティブユーザ数データベース37にも、所定時間帯毎のネガティブユーザ数が、イベントID(302,309,310)と対応付けられて蓄積されている。
また、会場AでイベントG1がこれから開催されることから、このイベントG1について、図15(B)に示すように、このイベントG1について、所定時間帯毎のユーザ数が、ユーザ数データベース35に蓄積されている。さらに、図示しないが、このイベントG1について、ポジティブユーザ数データベース36にも、所定時間帯毎のポジティブユーザ数が蓄積されており、ネガティブユーザ数データベース37にも、所定時間帯毎のネガティブユーザ数が蓄積されている。
以上を前提として、予測装置2の機能(その3)を説明する。
図14において、イベント情報データベース31から、会場AでのイベントG1「○○コンサート」の開催実績を検索するが、実績がないので、取得部21は、このデータベース31の中から、会場Aで開催実績のある種類が同じイベントを検索する。図14において、データベース31から、会場Aでの開催実績のあるイベントG2,G3,G4を見つけることができ、そのイベントID「302,309,310」を取得する。
予測部22は、これらイベントG2,G3,G4の中で、これから開催されるイベントG1と最も類似している類似イベントを決定する。つまり、イベントG2,G3,G4の中から、ユーザリアクションがイベントG1と最も類似しているイベントを探す。その方法は、次のとおりである。
図15(A)に示すユーザ数データベース35から、取得部21が取得したイベントID「302,309,310」に対応する情報を抽出し、その中から、これらイベントID「302,309,310」に対応するそれぞれの“ユーザ数”を抽出する。
また、図15(B)に示すユーザ数データベース35から、会場Aでこれから開催されるイベントG1の“ユーザ数“を抽出する。
そして、これら“ユーザ数”同士の差(絶対値)を求める。なお、この差は、時間帯毎のユーザ数の差である。
さらに、これら差について、経路探索の処理を行う時刻(15:15)を含む時間帯までの合計σを求める。このようにして算出された合計の値σ302、σ309、σ310を「ユーザ数スコア」と呼ぶ。
すなわち、イベントIDが「302」のイベント(G2)に関して次の計算を行う。
σ302=|40-30|+|50-45|+|70-60|+|80-70|+・・・+|170-150|=55
イベントIDが「309」のイベント(G3)に関して次の計算を行う。
σ309=|20-30|+|30-45|+|40-60|+|50-70|+・・・+|65-150|=150
イベントIDが「310」のイベント(G4)に関して次の計算を行う。
σ310=|30-30|+|60-45|+|70-60|+|100-70|+・・・+|150-150|=55
また、ポジティブユーザ数データベース36に蓄積されているポジティブユーザ数についても、前記の合計σ302、σ309、σ310を求める処理と同様の処理が行われ、算出された合計の値σp302、σp309、σp310を「ポジティブスコア」と呼ぶ。
さらに、ネガティブユーザ数データベース37に蓄積されているネガティブユーザ数についても、前記の合計σ302、σ309、σ310を求める処理と同様の処理が行われ、算出された合計の値σn302、σn309、σn310を「ネガティブスコア」と呼ぶ。
そして、予測部22は、イベント毎にこれらスコアを加算し、その合計が最も小さいイベントを、会場Aでこれから開催されるイベントG1に近似しているみなし、類似イベントとして決定する。つまり、取得部21によって、これから開催されるイベントG1の評価を示す評価情報、及び、過去に開催されたイベント(G2,G3,G4)の評価を示す評価情報が取得されると、予測部22は、イベント情報データベース31に蓄積されている過去に開催された複数のイベントG2,G3,G4のうち、これから開催されるイベントG1と評価情報が最も類似しているイベントを、このイベントG1に最も類似する類似イベントとして決定する。
本実施形態では、イベントG2に関してスコアを加算すると、55+35+20=110となる。イベントG9に関してスコアを加算すると、150+200+110=460となる。イベントG10に関してスコアを加算すると、55+80+20=155となる。
したがって、予測部22は、イベントG2を、イベントG1の類似イベントとして決定する。そして、この類似イベントの旅行時間(イベント時旅行時間データベース33に蓄積されている旅行時間)を、イベントG1が会場Aでこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路リンクの旅行時間として適用する。
つまり、本実施形態では、図16に示すように、イベント時旅行時間データベース33に蓄積されている旅行時間の情報のうち、イベントG2のイベントID「302」に対応する旅行時間を、対象道路リンクの旅行時間として適用する。
以上のように、取得部21により、会場Aでの所定イベントG1の開催実績、及び、別の会場でのイベントG1の開催実績は取得されないが(図10のステップS1のNo、ステップS20のNo)、会場Aでの類似イベントG2,G3,G4の開催実績が取得されると(ステップS30のYes)、予測部22は、類似イベントG2,G3,G4の中からイベントG1に最も類似するイベントG2を決定し、この決定したイベントG2が開催されることで影響を受けた道路リンクL1,L2の旅行時間を、対象道路区間の旅行時間として求める
以上のような予測装置2の機能(その3)によれば、会場Aで類似イベントが開催されると旅行時間について影響を受けた道路リンクは、会場AでイベントG1が開催される場合にも旅行時間について影響を受ける道路リンクであるとみなし、会場Aで類似イベントが開催されたことで影響を受けた道路リンクの旅行時間を、会場AでイベントG1がこれから開催される場合の対象道路リンクの旅行時間として推定することが可能となる。
〔3.4 その4〕
取得部21は、イベント情報データベース31(図3)を参照し、これから開催される会場AでのイベントG1と同じである、会場AでのイベントG1の開催実績を検索する。ここでは、この開催実績が無いと仮定する(図10のステップS1でNo)。さらに、過去に、同じイベントG1について、別の会場でも開催された実績がなく(ステップS20でNo)、過去に、会場Aでは、イベントG1と異なるが種類が同じイベントG2も開催された実績がない(ステップS30でNo)と仮定する。
つまり、イベントG1は、会場Aでこれから新規に開催されるイベントであり、会場Aのみならず、別の会場でも過去に開催された実績はなく、さらに、会場Aでは、過去に、種類が同じイベントすら開催されたこともない。
ただし、会場Aの周辺の会場Bで、イベントG1と種類が同じイベントG11,G12,G13が開催された実績があるとする。これらイベントG11,G12,G13のイベントIDは411,412,413である。
このように、過去に会場Bで種類が同じイベントG11,G12,G13が開催されていることで、図18(A)に示すように、これらイベントG11,G12,G13それぞれについて、所定時間帯毎のユーザ数が、イベントID(411,412,413)と対応付けられてユーザ数データベース35に蓄積されている。さらに、図示しないが、ポジティブユーザ数データベース36にも、所定時間帯毎のポジティブユーザ数が、イベントID(411,412,413)と対応付けられて蓄積されており、ネガティブユーザ数データベース37にも、所定時間帯毎のネガティブユーザ数が、イベントID(411,412,413)と対応付けられて蓄積されている。
以上を前提として、予測装置2の機能(その4)を説明する。
取得部21は、会場Aの周辺の会場で、イベントG1と種類が同じイベントの開催実績を、イベント情報テーブル31から検索する。図17において、データベース31の中から、会場Bで、種類が同じイベントG11,G12,G13の開催実績を見つけることができ、これらイベントG11,G12,G13のイベントID「411,412,413」を取得する。
予測部22は、これらイベントG11,G12,G13の中で、これから開催されるイベントG1と最も類似している類似イベントを決定する。つまり、イベントG11,G12,G13の中から、ユーザリアクションがイベントG1と最も類似しているイベントを探す。その方法は、前記の〔3.3 その3〕において説明した方法と同じである。
すなわち、図18(A)に示すユーザ数データベース35から、イベントID「411,412,413」に対応する情報を抽出し、さらに、その中から、これらイベントID「302,309,310」に対応するそれぞれの“ユーザ数”を抽出する。
また、図18(B)に示すユーザ数データベース35から会場Aでこれから開催されるイベントG1の“ユーザ数“を抽出する。
そして、これら“ユーザ数”同士の差(絶対値)を求める。なお、この差は、時間帯毎のユーザ数の差である。
さらに、これら差について、経路探索の処理を行う時刻(15:15)を含む時間帯までの合計σを求める。このようにして算出された合計の値σ411、σ412、σ413を「ユーザ数スコア」と呼ぶ。
すなわち、イベントIDが「411」のイベント(G11)に関して次の計算を行う。
σ411=|40-30|+|50-45|+|70-60|+|80-70|+・・・+|170-150|=55
イベントIDが「412」のイベント(G12)に関して次の計算を行う。
σ412=|20-30|+|30-45|+|40-60|+|50-70|+・・・+|65-150|=150
イベントIDが「413」のイベント(G13)に関して、次の計算を行う。
σ413=|30-30|+|60-45|+|70-60|+|100-70|+・・・+|150-150|=55
また、ポジティブユーザ数データベース36に蓄積されているポジティブユーザ数についても、前記の合計σ411、σ412、σ413を求める処理と同様の処理が行われ、算出された合計の値σp411、σp412、σp413を「ポジティブスコア」と呼ぶ。
さらに、ネガティブユーザ数データベース37に蓄積されているネガティブユーザ数についても、前記の合計σ411、σ412、σ413を求める処理と同様の処理が行われ、算出された合計の値σn411、σn412、σn413を「ネガティブスコア」と呼ぶ。
そして、予測部22は、イベント毎にこれらスコアを加算し、その合計が最も小さいイベントを、会場Aでこれから開催されるイベントG1に近似しているとみなし、類似イベントとして決定する。つまり、取得部21によって、これから開催されるイベントG1の評価を示す評価情報、及び、過去に開催されたイベント(G11,G12,G13)の評価を示す評価情報が取得されると、予測部22は、イベント情報データベース31に蓄積されている過去に開催された複数のイベントG11,G12,G13のうち、これから開催されるイベントG1と評価情報が最も類似しているイベントを、このイベントG1に最も類似する類似イベントとして決定する。
本実施形態では、イベントG11に関してスコアを加算すると、55+35+20=110となる。イベントG12に関してスコアを加算すると、150+200+110=460となる。イベントG13に関してスコアを加算すると、55+80+20=155となる。
したがって、予測部22は、イベントG11を、イベントG1の類似イベントとして決定する。
なお、ここで決定した類似イベントG11は、実際にイベントG1がこれから開催される会場Aのイベントではなく、別の会場Bで開催された類似イベントであるために、前記の〔3.3 その3〕の処理のように、そのまま旅行時間を対象道路リンクの旅行時間として適用することは相応しくない。
そこで、前記の〔3.2 その2〕の場合のように、予測部22は、別の会場BでイベントG11が開催されたことにより影響を受けた会場B周囲の道路リンクL7,L8,L9の旅行時間の変化(渋滞量の変化)の度合い(β)を求める。
ここで、過去に別の会場BでイベントG11が実施されたことで、このイベントG11の開催により会場Bの周辺道路リンク(影響道路リンク)L7,L8,L9では、渋滞が発生しており、図19(B)に示すように、その際の旅行時間が、このイベントG11のイベントID「411」と、影響道路リンクL7,L8,L9のリンクID「L7,L8,L9」と対応付けられて、イベント時旅行時間データベース33に蓄積されている。
また、図19(A)は、通常時旅行時間データベース32であり、このデータベース32には、前記影響道路リンクL7,L8,L9の、イベントが開催されていない通常時における平日、休日の平均旅行時間が蓄積されている。
そこで、図19(B)のデータベース32の情報に基づいて、イベントID「411」に対応する情報を抽出し、予測部22は、道路リンクL7,L8,L9について、経路探索の処理を開始する時刻(15:15)を含む時間帯でのイベント時の旅行時間の累積値(累積旅行時間)を求める。図19(B)の場合、48+32+100=180(秒)である。
また、予測部22は、図19(A)のデータベース32の情報に基づいて、影響を受けた前記道路リンクL7,L8,L9について、経路探索の処理を開始する時刻(15:15)を含む時間帯での通常時の旅行時間の累積値(累積旅行時間)を求める。図13(A)の場合、25+15+70=110(秒)である。
そして、予測部22は、旅行時間の変化(渋滞量の変化)の度合い(β)として、旅行時間変動率を求める。変動率は(イベント時の累積旅行時間)÷(平日又は休日における通常時の累積旅行時間)により求められる。つまり、180(秒)÷110(秒)=1.64の演算を行う。この1.64が、旅行時間変動率βとなる。
予測部22は、このようにして算出した変動率βを用いて、会場AでイベントG1がこれから開催されることで影響を受ける会場A周辺の道路リンクの旅行時間の補正を行う。補正の対象とする道路リンクは、過去の渋滞情報から判断する。例えば、会場Aでイベントが開催された際に、渋滞発生する可能性の高い道路リンクであり、イベント時旅行時間データベース33に蓄積されている道路リンクから決定される。例えば、補正の対象は、データベース33に蓄積されている道路リンクのうち、渋滞発生数が上位となる道路リンク(例えば、上位80%の道路リンク)である。
そして、予測部22は、この補正の対象とする道路リンクの旅行時間に対して、前記変動率βを乗算し、その乗算した旅行時間を、イベントG1が会場Aでこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路リンクの旅行時間として適用する。
以上のように、取得部21により、会場AでのイベントG1の開催実績、別の会場でのイベントG1の開催実績、及び、会場Aでの類似イベントの開催実績のいずれもが取得されない場合(図10のステップS1のNo、ステップS20のNo、ステップS21のNo)、取得部21は、会場Aとは別の会場Bでの類似イベントの開催実績を取得する。
そして、最も類似する類似イベントG11が見つけられると、予測部22は、この類似イベントG11が開催されることにより影響を受けた道路リンクL7,L8,L9の旅行時間の変化率を示す係数(β)を、前記演算(180(秒)÷110(秒)=1.64)により取得する。さらに、予測部22は、会場AでイベントG1が開催されると旅行時間の変化が起きやすい道路リンク(例えば、上位80%の道路リンク)を決定し、この決定した道路リンクの旅行時間と、前記係数(β)とを用いて、対象道路区間の旅行時間を求める。つまり、係数(β)を乗算した旅行時間を対象道路リンクの旅行時間として適用する。
以上のような予測装置2の機能(その4)によれば、別の会場Bで類似イベントG11が過去に開催されたことにより、その別の会場B周囲の道路リンクでは旅行時間について影響を受けているが、その影響を受けた旅行時間の変化率βを求めることで、類似イベントG11が開催されることによる旅行時間への影響の度合いを取得することができる。そして、会場Aでイベントが開催されると旅行時間の変化が起きやすい道路リンクを決定し、この決定した道路リンクの旅行時間を、前記変化率βを用いて補正し、補正した旅行時間を、会場AでイベントG1がこれから開催される場合の対象道路リンクの旅行時間として推定することが可能となる。
〔3.5 予測装置2について〕
以上のように、前記その1〜その4の機能を備えている予測装置2によれば、予測部22は、別の会場でイベントG1が過去に開催されたことにより影響を受けた道路リンクの旅行時間、及び、会場Aで類似イベントが過去に開催されたことにより影響を受けた道路リンクの旅行時間の内の一方又は双方を用いて、対象道路区間の旅行時間を求めることができる。
このため、仮に、イベントG1が会場Aで過去に開催された実績がなくても、対象道路区間の旅行時間を予測することができる。つまり、イベントG1が会場Aで初めてこれから開催される場合にも、そのイベントG1により影響を受ける旅行時間の予測が可能となる。
また、本実施形態では、取得部21は、ユーザリアクション用データベース34(35,36,37)から、各イベントの評価を示す評価情報を取得可能であるため、対象道路リンクの旅行時間の予測のために、評価情報を活用することができる。
例えば、前記の〔3.1 その1〕で説明したように、会場AでイベントG1の開催実績が過去にあっても、そのイベントG1の注目度が、その開催当時(過去)と現在とで異なることもあるため、旅行時間に及ぼす影響の度合いが現在と過去とで異なることもあり得るが、イベント時旅行時間データベース33から抽出した旅行時間を、イベントG1の評価情報に基づいて補正し、対象道路リンクの旅行時間を求めることで、旅行時間の予測精度を高めることが可能となる。
また、他の活用例として、 前記の〔3.3 その3〕及び〔3.4 その4〕で説明したように、予測部22は、イベント情報データベース31中の情報から、評価情報に基づいてイベントG1に最も類似する類似イベントを決定することにより、類似性の高い類似イベントの決定が可能となる。
〔4. 経路探索システム及び経路探索装置7について〕
本実施形態の経路探索システムは、前記のとおり、各道路リンクの旅行時間が蓄積されている旅行時間データベースとして、通常時旅行時間データベース32と、イベント時旅行時間データベース33とを備えている。
このシステムは、更に、所定イベント(G1)が所定会場(会場A)でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路リンクの旅行時間を求める旅行時間予測部と、前記旅行時間データベース(32,33)に蓄積されている旅行時間、及び、前記旅行時間予測部により求められた旅行時間を用いて経路探索を行う経路探索部とを備えている。そして、本実施形態では、前記旅行時間予測部は、前記予測装置2からなり、前記経路探索部は、前記経路探索装置7からなる。
経路探索装置7は、第1の地点(例えば出発地又は現在地)から第2の地点(例えば目的地)まで車両4が走行すべき経路を、道路リンクのリンクコストを用いて所定の探索アルゴリズムに従って探索する機能を有している。探索アルゴリズムは、様々なアルゴリズムを採用可能であるが、本実施形態はダイクストラ法である。経路探索装置7は、道路リンクのリンクコストの総和が小さくなる(最小となる)経路を探すシミュレーションを行う。そして、本実施形態では、前記リンクコストを旅行時間としている。このため、第1の地点から第2の地点まで、できるだけ旅行時間が短くなる経路が探索される。そして、各道路リンクのリンクコスト(旅行時間)は、前記データベース32,33に蓄積されている値、及び、前記予測装置2が求めた値である。
前記のとおり、本実施形態の予測装置2によれば、所定イベント(G1)が所定の会場(会場A)で初めてこれから開催される場合にも、そのイベントにより影響を受ける旅行時間の予測が可能となる。このため、経路探索装置7により経路探索が行われる対象領域中に、所定会場(会場A)で所定イベント(G1)が初めてこれから開催され、交通量が増えて交通渋滞が発生することが予想されるような場合であっても、この交通渋滞を考慮した経路探索が可能となる。
図20は、本実施形態の経路探索システムによる経路探索方法を説明するフロー図である。イベント情報データベース31等の各データベースに、所定の情報を記録させておく(ステップS51)。車両4に搭載の車載装置3に対して、ユーザ(ドライバ)は、目的地を設定し経路探索を指示する(ステップS52)。すると、車載装置3は要求信号を中央装置1へ送信し、中央装置1はこの要求信号に基づいて経路探索処理を開始する。なお、要求信号には車両4の現在地(出発地)の位置情報が含まれている。
経路探索処理としては、まず、現在地から目的地までの間に、本日開催のイベントが存在するか否かを判定する(ステップS53)。この判定は、予測装置2(取得部21)がイベント情報データベース31を参照することで行われる。
予測装置2は、図10に示すように、イベント開催実績のパターン(場合分け)に応じて、イベント会場でイベントが本日開催されることにより影響を受ける道路リンクの旅行時間を求める(ステップS54)。
そして、経路探索装置7は、通常時旅行時間データベース32に蓄積されている旅行時間、及び、予測装置2が求めた旅行時間を用いて、所定の探索アルゴリズムにより目的地までの経路を探索する(ステップS55)。探索した経路の情報は、中央装置1から、前記要求信号を送信した車載装置3へ送信され、車載装置3は探索された経路を、ユーザ(ドライバ)へ報知する(ステップS56)。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、取得部21は、会場Aとは別の会場でのイベントG1の開催実績、及び、イベントG1と異なるがこのイベントG1と種類(分類)が同じ類似イベントの会場Aでの開催実績の双方を取得可能としたが、いずれか一方の開催実績であってもよい。
2:旅行時間予測装置(旅行時間予測部) 3:車載装置 4:車両
7:経路探索装置(経路探索部) 21:取得部 22:予測部
31:イベント情報データベース 32:通常時旅行時間データベース
33:イベント時旅行時間データベース 34:ユーザリアクション用データベース
35:ユーザ数データベース 36:ポジティブユーザ数データベース
37:ネガティブユーザ数データベース G1:イベント(所定イベント)
A:会場(所定会場) B:別の会場

Claims (9)

  1. 所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測装置であって、
    前記所定会場での前記所定イベントの開催実績を取得可能である取得部と、
    前記取得部による取得結果に応じて前記対象道路区間の旅行時間を求める予測部と、を備え、
    前記取得部は、更に、前記所定会場とは別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定イベントと異なるが当該所定イベントと種類が同じ類似イベントの前記所定会場での開催実績の内の一方又は双方の開催実績を取得可能であると共に、これから開催される前記所定イベントの評価を示す評価情報及び過去に開催されたイベントの評価を示す評価情報を取得可能であり、
    前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間、及び、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の内の一方又は双方を用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることを特徴とする旅行時間予測装置。
  2. これから開催される又は過去に開催されたイベントの情報を蓄積するイベント情報データベースを、更に備え、
    前記予測部は、前記イベント情報データベース中の情報から、前記評価情報に基づいて前記所定イベントに最も類似する類似イベントを決定する請求項に記載の旅行時間予測装置。
  3. これから開催される又は過去に開催されたイベントの情報を蓄積するイベント情報データベースを、更に備え、
    前記予測部は、前記イベント情報データベースに蓄積されている過去に開催された複数のイベントのうち、これから開催される前記所定イベントと前記評価情報が類似しているイベントを、当該所定イベントに最も類似する類似イベントとして決定する請求項に記載の旅行時間予測装置。
  4. 所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測装置であって、
    前記所定会場での前記所定イベントの開催実績を取得可能である取得部と、
    前記取得部による取得結果に応じて前記対象道路区間の旅行時間を求める予測部と、
    イベントの識別情報と、そのイベントが開催された場合の道路区間の旅行時間と、を対応付けて蓄積するイベント時旅行時間データベースと、を備え、
    前記取得部は、更に、前記所定会場とは別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定イベントと異なるが当該所定イベントと種類が同じ類似イベントの前記所定会場での開催実績の内の一方又は双方の開催実績を取得可能であり、
    前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間、及び、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の内の一方又は双方を用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることができ、
    前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績が取得されると、
    前記予測部は、当該所定イベントが過去に開催されたことで影響を受けた道路区間の旅行時間を、前記イベント時旅行時間データベースから抽出し、この抽出した前記旅行時間を、これから開催される前記所定イベントの評価を示す評価情報及び過去に開催された前記所定イベントの評価を示す評価情報に基づいて補正し、前記対象道路区間の旅行時間を求めることを特徴とする旅行時間予測装置。
  5. 所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測装置であって、
    前記所定会場での前記所定イベントの開催実績を取得可能である取得部と、
    前記取得部による取得結果に応じて前記対象道路区間の旅行時間を求める予測部と、を備え、
    前記取得部は、更に、前記所定会場とは別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定イベントと異なるが当該所定イベントと種類が同じ類似イベントの前記所定会場での開催実績の内の一方又は双方の開催実績を取得可能であり、
    前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間、及び、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の内の一方又は双方を用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることができ、
    前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績は取得されないが、前記別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定会場での前記類似イベントの開催実績が取得されると、
    前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の変化率を示す係数を取得すると共に、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間と、前記係数とを用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることを特徴とする旅行時間予測装置。
  6. 所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測装置であって、
    前記所定会場での前記所定イベントの開催実績を取得可能である取得部と、
    前記取得部による取得結果に応じて前記対象道路区間の旅行時間を求める予測部と、を備え、
    前記取得部は、更に、前記所定会場とは別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定イベントと異なるが当該所定イベントと種類が同じ類似イベントの前記所定会場での開催実績の内の一方又は双方の開催実績を取得可能であり、
    前記予測部は、前記別の会場で前記所定イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間、及び、前記所定会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の内の一方又は双方を用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることができ、
    前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績、前記別の会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記所定会場での前記類似イベントの開催実績のいずれもが取得されない場合、
    前記取得部は、前記所定会場とは別の会場での類似イベントの開催実績を取得し、
    前記予測部は、前記別の会場で前記類似イベントが開催されたことにより影響を受けた道路区間の旅行時間の変化率を示す係数を取得すると共に、前記所定会場でイベントが開催されると旅行時間の変化が起きやすい道路区間を決定し、この決定した道路区間の旅行時間と、前記係数とを用いて、前記対象道路区間の旅行時間を求めることを特徴とする旅行時間予測装置。
  7. イベントの識別情報と、そのイベントが開催された場合の道路区間の旅行時間と、を対応付けて蓄積するイベント時旅行時間データベースを、更に備え、
    前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績が取得されると、
    前記予測部は、当該所定イベントが過去に開催されたことで影響を受けた道路区間の旅行時間を、前記イベント時旅行時間データベースから抽出し、この抽出した旅行時間に基づいて、前記対象道路区間の旅行時間を求める請求項1〜3のいずれか一項に記載の旅行時間予測装置。
  8. 前記取得部により、前記所定会場での前記所定イベントの開催実績、及び、前記別の会場での前記所定イベントの開催実績は取得されないが、前記所定会場での前記類似イベントの開催実績が取得されると、
    予測部は、前記類似イベントの中から前記所定イベントに最も類似するイベントを決定し、この決定した類似イベントが開催されたことで影響を受けた道路区間の旅行時間を、前記対象道路区間の旅行時間として求める請求項1〜のいずれか一項に記載の旅行時間予測装置。
  9. 各道路区間の旅行時間を用いて経路探索を行う経路探索システムであって、
    各道路区間の旅行時間が蓄積されている旅行時間データベースと、
    所定イベントが所定会場でこれから開催されることにより旅行時間について影響を受ける対象道路区間の旅行時間を求める旅行時間予測部と、
    前記旅行時間データベースに蓄積されている旅行時間、及び、前記旅行時間予測部により求められた旅行時間を用いて経路探索を行う経路探索部と、を備え、
    前記旅行時間予測部は、請求項1〜のいずれか一項に記載の旅行時間予測装置であることを特徴とする経路探索システム。
JP2013022291A 2013-02-07 2013-02-07 旅行時間予測装置及び経路探索システム Active JP6056523B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013022291A JP6056523B2 (ja) 2013-02-07 2013-02-07 旅行時間予測装置及び経路探索システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013022291A JP6056523B2 (ja) 2013-02-07 2013-02-07 旅行時間予測装置及び経路探索システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014153864A JP2014153864A (ja) 2014-08-25
JP6056523B2 true JP6056523B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=51575693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013022291A Active JP6056523B2 (ja) 2013-02-07 2013-02-07 旅行時間予測装置及び経路探索システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6056523B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016173270A (ja) * 2015-03-16 2016-09-29 パイオニア株式会社 提示装置、提示方法および提示プログラム
WO2016152834A1 (ja) * 2015-03-23 2016-09-29 株式会社デンソー 自動走行制御装置及び自動走行制御システム
JP6668814B2 (ja) 2015-03-23 2020-03-18 株式会社デンソー 自動走行制御装置及び自動走行制御システム
WO2018083833A1 (ja) * 2016-11-04 2018-05-11 住友電気工業株式会社 旅行時間予測プログラム、旅行時間予測装置および旅行時間予測方法
JP6668227B2 (ja) * 2016-12-15 2020-03-18 日本電信電話株式会社 時空間予測モデル学習装置、時空間予測装置、方法、及びプログラム
JP7297725B2 (ja) * 2020-09-18 2023-06-26 ヤフー株式会社 推定装置、推定方法及び推定プログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000057481A (ja) * 1998-08-07 2000-02-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 沸き出し、吸い込み量を用いた交通状況予測方法、装置および交通状況予測プログラムを記録した記録媒体
JP2005107761A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Hitachi Ltd 交通情報データベースシステム
JP2010026803A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Pioneer Electronic Corp 渋滞予測装置、経路探索装置、渋滞予測方法、経路探索方法、渋滞予測プログラム、経路探索プログラムおよびコンピュータに読み取り可能な記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014153864A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6056523B2 (ja) 旅行時間予測装置及び経路探索システム
JP5350703B2 (ja) 交通情報生成装置、コンピュータプログラム、及び交通情報の生成方法
US9709413B2 (en) Directions based on predicted future travel conditions
JP5902607B2 (ja) 旅行時間情報提供装置、旅行時間情報提供方法
US20150278712A1 (en) Method, apparatus, and program
JP6919405B2 (ja) デジタルサイネージ制御装置、デジタルサイネージ制御方法、プログラム、記録媒体
JP2006337182A (ja) カーナビゲーションシステム、交通情報提供装置、カーナビゲーション装置、交通情報提供方法および交通情報提供プログラム
CN108444486B (zh) 一种导航路线排序方法和装置
JP4246250B1 (ja) 経路探索システム、経路探索サーバおよび端末装置ならびに経路探索方法
TWI570386B (zh) 路線規劃系統及其方法
JP5238422B2 (ja) 情報提供システム
CN110375762B (zh) 一种协助规划导航路径的方法及装置
WO2019003672A1 (ja) 交通需要予測装置、及び交通需要予測方法
JP2009230514A (ja) 行き先情報推薦システム、行き先情報推薦装置、携帯端末および行き先情報推薦方法
JP2019028526A (ja) 混雑予測装置
JP2015057588A (ja) 遅延通知装置
JP2018077756A (ja) 対象経路を含む移動位置範囲群に基づき通行量を推定する装置、プログラム及び方法
JP4460613B2 (ja) ナビゲーションシステムおよび端末装置ならびに経路案内方法
JP6486444B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
EP3502623A1 (en) Navigation method using historical navigation data to provide geographical- and user-optimised route suggestions
JP4761582B2 (ja) 経路探索システム、経路探索サーバおよび経路案内方法
JP6608228B2 (ja) ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法及びコンピュータプログラム
JP7095892B2 (ja) 情報処理システム、情報処理方法および情報処理プログラム
JP7423492B2 (ja) 滞在点間の最短・好適経路に基づき迂回判定を行う装置、プログラム及び方法
JP2013054002A (ja) 位置推定装置、方法及びコンピュータ・プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6056523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250