JP6056427B2 - 筒内圧センサの異常検出装置 - Google Patents
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Description
尚、出願人は、本発明に関連するものとして、上記の文献を含めて、以下に記載する文献を認識している。
所定クランク角における前記筒内圧センサの出力に基づいて、発熱量に相当する発熱量相当値を算出する発熱量相当値算出手段と、
複数サイクルにおいて前記発熱量相当値算出手段により算出された発熱量相当値の分布に関する分布パラメータ値を算出する分布パラメータ値算出手段と、
前記筒内圧センサに感度ずれが生じた場合であって、予め記憶した前記筒内圧センサの正常時の発熱量相当値に関する分布パラメータ基準値と、前記分布パラメータ値とを比較した比較値の絶対値が、所定値以上である場合に感度ずれの原因が第1の原因であると判定し、該所定値未満である場合に感度ずれの原因が第2の原因であると判定する異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
前記分布パラメータ基準値及び前記分布パラメータ値は、平均値及びばらつきを示す指標値のいずれかであること、を特徴とする。
前記第1の原因は、前記筒内圧センサへのデポジット付着であり、
前記第2の原因は、前記筒内圧センサの故障であること、を特徴とする。
前記発熱量相当値算出手段は、1サイクル中において、圧縮行程開始から最大発熱量が生じるまでの間の所定クランク角θAにおける前記筒内圧センサの出力に基づいて発熱量相当値Aを算出し、かつ、燃焼行程開始から排気バルブが開弁するまでの間の所定クランク角θBにおける前記筒内圧センサの出力に基づいて発熱量相当値Bを算出し、
前記分布パラメータ値算出手段は、複数サイクルにおいて算出された発熱量相当値Aと発熱量相当値Bについて、発熱量相当値Aを発熱量相当値Bで除した値であるA/Bを各サイクルについて算出し、算出されたA/Bの平均値及びばらつきに関する指標値のいずれかを前記分布パラメータ値として算出し、
前記異常判定手段は、前記筒内圧センサに感度ずれが生じた場合であって、予め記憶した前記筒内圧センサの正常時のA/Bに関する分布パラメータ基準値と、前記分布パラメータ値との差の絶対値が、所定値以上である場合に感度ずれの原因が第1の原因であると判定し、該所定値未満である場合に感度ずれの原因が第2の原因であると判定すること、を特徴とする。
前記所定クランク角θAは、1サイクル中において、発熱量相当値が最大となるクランク角であり、前記所定クランク角θBは、燃焼終了時のクランク角であること、を特徴とする。
前記発熱量相当値算出手段は、燃焼行程開始から排気バルブが開弁するまでの間の所定クランク角θBにおける前記筒内圧センサの出力に基づいて発熱量相当値Bを算出し、
前記分布パラメータ値算出手段は、複数サイクルにおいて算出された発熱量相当値Bについて平均値Cを算出し、かつ、平均値Cを発熱量相当値Bで除した値であるC/Bを各サイクルについて算出し、算出されたC/Bのばらつきに関する指標値を前記分布パラメータ値として算出し、
前記異常判定手段は、前記筒内圧センサに感度ずれが生じた場合であって、予め記憶した前記筒内圧センサの正常時のC/Bに関する分布パラメータ基準値と、前記分布パラメータ値との差の絶対値が、所定値以上である場合に感度ずれの原因が第1の原因であると判定し、該所定値未満である場合に感度ずれの原因が第2の原因であると判定すること、を特徴とする。
前記所定クランク角θBは、燃焼終了時のクランク角であることを特徴とする。
[実施の形態1のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための概念図である。図1に示すシステムは、内燃機関(以下、単にエンジンとも称する)10を備えている。内燃機関10は、火花点火式の4ストロークエンジンであり、例えば、過給リーンバーンエンジンである。
本発明の実施の形態1における筒内圧センサの感度低下の原因を判別する手法の概要について図5、図6を用いて説明する。
図5は、本発明の実施の形態1における発熱量相当値の熱歪誤差について説明するための図である。本明細書において、発熱量相当値とは、燃焼室12内で生じた発熱量及び発熱量に相当する値を含む。
上述したようにデポジット付着により熱歪誤差が改善するため、デポジット付着による感度低下とセンサ故障による感度低下とでは、図6に示す違いが生じる。すなわち、センサ故障による感度低下時にはA/Bの平均値μとばらつきを示す指標値3σは、センサ正常時と比べて変化がないが、デポジット付着時にはA/Bの平均値μとばらつきを示す指標値3σは、正常時と比べて低下する。よって、図5のように発熱量相当値(PVκ値)が変化する場合には、A/Bの平均値μまたはばらつきを示す指標値3σと正常時の基準値とを比較することで感度低下の原因を判別することができる。
次に、このような分布パラメータ値の傾向を用いた、本発明の実施の形態1における筒内圧センサの感度低下の原因を特定するルーチンについて説明する。
また、ここでは、ECU50が、上記ステップS110及びS120の処理を実行することにより前記第1又は第4の発明における「発熱量相当値算出手段」が、上記ステップS130の処理を実行することにより前記第1又は第4の発明における「分布パラメータ値算出手段」が、上記ステップS100、S140〜S170の処理を実行することにより前記第1又は第4の発明における「異常判定手段」が、それぞれ実現されている。
更に、実施の形態1においては、上記ステップS110において算出されるPVκ値が前記第1の発明における「発熱量相当値」に、上記ステップS130において算出されるA/Biの平均値μまたはばらつきを示す指標値3σが、前記第1、第2又は第4の発明における「分布パラメータ値」に、筒内圧センサ18へのデポジット付着が、前記第1又は第3の発明における「第1の原因」に、筒内圧センサ18の故障が、前記第1、第3の発明における「第2の原因」に、それぞれ対応している。
[実施の形態2のシステム構成]
次に、図15〜図22を参照して本発明の実施の形態2について説明する。本実施形態における筒内圧センサ18の異常検出装置は、図1に示す構成において、ECU50に後述する図22のルーチンを実施させることで実現することができる。
本発明の実施の形態2における筒内圧センサ18の感度低下の原因を特定する手法の概要について図17、図18を用いて説明する。
図17は、本発明の実施の形態2における発熱量相当値の熱歪誤差について説明するための図である。本明細書において、発熱量相当値とは、燃焼室12内で生じた発熱量及び発熱量に相当する値を含む。
上述したようにデポジット付着により熱歪誤差が改善するため、デポジット付着による感度低下とセンサ故障による感度低下とでは、図18に示す違いが生じる。すなわち、故障による感度低下時にはC/Bのばらつきを示す指標値3σは、正常時と比べて変化がないが、デポジット付着時にはC/Bのばらつきを示す指標値3σは、正常時と比べて低下する。なお、C/Bの平均値μは正常時、感度低下時に関わらず1となる。よって、図17のように発熱量相当値が変化する場合であっても、C/Bのばらつきを示す指標値3σを正常時の基準値と比較することで感度低下の原因を判別することができる。
図19〜図21に示すように、C/Biのばらつきを示す指標値3σは、センサ故障時は正常時と同じであるのに対し、デポジット堆積時は正常時に比して低下する傾向にある。
次に、このような分布パラメータ値の傾向を用いた、本発明の実施の形態2における筒内圧センサの感度低下の原因を特定するルーチンについて説明する。
また、ここでは、ECU50が、上記ステップS210及びS220の処理を実行することにより前記第1又は第6の発明における「発熱量相当値算出手段」が、上記ステップS230及びS240の処理を実行することにより前記第1又は第6の発明における「分布パラメータ値算出手段」が、上記ステップS200、S250〜S280の処理を実行することにより前記第1又は第6の発明における「異常判定手段」が、それぞれ実現されている。
更に、実施の形態2においては、上記ステップS210において算出されるPVκ値が前記第1の発明における「発熱量相当値」に、上記ステップS240において算出されるC/Biのばらつきを示す指標値3σが、前記第1、第2又は第6の発明における「分布パラメータ値」に、筒内圧センサ18へのデポジット付着が、前記第1又は第3の発明における「第1の原因」に、筒内圧センサ18の故障が、前記第1、第3の発明における「第2の原因」に、それぞれ対応している。
12 燃焼室
14 燃料噴射弁
16 点火プラグ
18 筒内圧センサ
20 クランク角センサ
22 吸気通路
24 排気通路
28、28a、28b ターボチャージャ、コンプレッサ、タービン
30 スロットルバルブ
36 吸気バルブ
38 排気バルブ
40 EGR通路
50 ECU
Claims (6)
- 内燃機関の燃焼室内に配置された筒内圧センサの異常検出装置であって、
所定クランク角における前記筒内圧センサの出力に基づいて、発熱量に相当する発熱量相当値を算出する発熱量相当値算出手段と、
複数サイクルにおいて前記発熱量相当値算出手段により算出された発熱量相当値の分布に関する分布パラメータ値を算出する分布パラメータ値算出手段と、
前記筒内圧センサに感度ずれが生じた場合であって、予め記憶した前記筒内圧センサの正常時の発熱量相当値に関する分布パラメータ基準値と、前記分布パラメータ値とを比較した比較値の絶対値が、所定値以上である場合に感度ずれの原因が第1の原因であると判定し、該所定値未満である場合に感度ずれの原因が第2の原因であると判定する異常判定手段と、を備え、
前記分布パラメータ基準値及び前記分布パラメータ値は、平均値及びばらつきを示す指標値のいずれかであること、
を特徴とする筒内圧センサの異常検出装置。 - 前記第1の原因は、前記筒内圧センサへのデポジット付着であり、
前記第2の原因は、前記筒内圧センサの故障であること、
を特徴とする請求項1記載の筒内圧センサの異常検出装置。 - 前記発熱量相当値算出手段は、1サイクル中において、圧縮行程開始から最大発熱量が生じるまでの間の所定クランク角θAにおける前記筒内圧センサの出力に基づいて発熱量相当値Aを算出し、かつ、燃焼行程開始から排気バルブが開弁するまでの間の所定クランク角θBにおける前記筒内圧センサの出力に基づいて発熱量相当値Bを算出し、
前記分布パラメータ値算出手段は、複数サイクルにおいて算出された発熱量相当値Aと発熱量相当値Bについて、発熱量相当値Aを発熱量相当値Bで除した値であるA/Bを各サイクルについて算出し、算出されたA/Bの平均値及びばらつきに関する指標値のいずれかを前記分布パラメータ値として算出し、
前記異常判定手段は、前記筒内圧センサに感度ずれが生じた場合であって、予め記憶した前記筒内圧センサの正常時のA/Bに関する分布パラメータ基準値と、前記分布パラメータ値との差の絶対値が、所定値以上である場合に感度ずれの原因が第1の原因であると判定し、該所定値未満である場合に感度ずれの原因が第2の原因であると判定すること、
を特徴とする請求項1又は2記載の筒内圧センサの異常検出装置。 - 前記所定クランク角θAは、1サイクル中において、発熱量相当値が最大となるクランク角であり、前記所定クランク角θBは、燃焼終了時のクランク角であること、
を特徴とする請求項3記載の筒内圧センサの異常検出装置。 - 前記発熱量相当値算出手段は、燃焼行程開始から排気バルブが開弁するまでの間の所定クランク角θBにおける前記筒内圧センサの出力に基づいて発熱量相当値Bを算出し、
前記分布パラメータ値算出手段は、複数サイクルにおいて算出された発熱量相当値Bについて平均値Cを算出し、かつ、平均値Cを発熱量相当値Bで除した値であるC/Bを各サイクルについて算出し、算出されたC/Bのばらつきに関する指標値を前記分布パラメータ値として算出し、
前記異常判定手段は、前記筒内圧センサに感度ずれが生じた場合であって、予め記憶した前記筒内圧センサの正常時のC/Bに関する分布パラメータ基準値と、前記分布パラメータ値との差の絶対値が、所定値以上である場合に感度ずれの原因が第1の原因であると判定し、該所定値未満である場合に感度ずれの原因が第2の原因であると判定すること、
を特徴とする請求項1又は2記載の筒内圧センサの異常検出装置。 - 前記所定クランク角θBは、燃焼終了時のクランク角であること、
を特徴とする請求項5記載の筒内圧センサの異常検出装置。
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