JP6055427B2 - 画像読取装置及び画像読取装置を備える画像形成装置 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取装置を備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像読取装置及び画像読取装置を備える画像形成装置に関する。
従来、本体部と原稿搬送部とを備え、原稿搬送部にイメージセンサーが設けられた画像読取装置が知られている。当該画像読取装置において、原稿搬送部は、例えば本体部の後部上端に設けられた回動部材の回転軸、例えばヒンジの回転軸を中心に本体部に開閉可能に取り付けられる。また、原稿搬送部に設けられるイメージセンサーは、小型及び薄型のイメージセンサーであり、例えば密着型イメージセンサー(CIS:Contact Image Sensor)である。しかし、密着型イメージセンサーは、一般に振動に弱いため、原稿搬送部の開閉時の衝撃、特に原稿搬送部を閉じた際の衝撃により故障又は破損する場合がある。
そこで、原稿搬送部の開閉時の衝撃による、原稿搬送部に設けられたイメージセンサーの故障及び破損を防止するための技術が提案されている。例えば、特許文献1は、原稿搬送部に設けられたイメージセンサーへの衝撃を緩和するために、イメージセンサーとイメージセンサーの底面を支持する支持部との間に、衝撃を吸収するための部材(以下「衝撃吸収部材」という)を設けた画像読取装置を開示している。
特開2011−211479号公報
特許文献1に開示の画像読取装置において、衝撃吸収部材は、イメージセンサーの底面の全面、又は回転軸と直交する主走査方向における端部、例えば回転軸から遠い側の端部に配置される。
しかし、衝撃吸収部材がイメージセンサーの底面の全面に配置される場合、イメージセンサーの底面と同等の大きさの衝撃吸収部材が必要となる。従って、この場合、衝撃吸収部材に要するコストが増大する。
一方、衝撃吸収部材がイメージセンサーの底面の主走査方向における端部に配置される場合、イメージセンサーへの衝撃が、端部に配置された衝撃吸収部材によって十分に吸収され得るかどうかは不明である。例えば、イメージセンサーの主走査方向の長さが衝撃吸収部材の主走査方向の長さに比して非常に長い場合、端部に配置された衝撃吸収部材だけでは、イメージセンサーへの衝撃を十分に吸収できない可能性が高い。衝撃吸収部材がイメージセンサーへの衝撃を十分に吸収できなければ、イメージセンサーの故障及び破損を効果的に防止することができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、原稿搬送部の開閉時の衝撃による、原稿搬送部に設けられるイメージセンサーの故障及び破損を効果的に防止できる画像読取装置及び画像読取装置を備える画像形成装置を提供することにある。
本発明の一観点に係る画像読取装置は、本体部と、回転軸を中心に前記本体部に開閉可能に取り付けられる原稿搬送部とを備える。前記原稿搬送部は、原稿を搬送する搬送機構と、イメージセンサーと、支持部とを備える。前記イメージセンサーは、前記搬送機構により搬送される原稿の画像を読み取る。前記支持部は、前記イメージセンサーの被支持面を支持し、前記イメージセンサーを前記原稿搬送部の所定位置に固定する。第1の位置に、前記原稿搬送部が開閉される際の前記イメージセンサーへの衝撃を吸収するための衝撃吸収部材が設けられる。前記第1の位置は、前記被支持面の前記回転軸に近い側の第1の端点と前記被支持面の前記回転軸から遠い側の第2の端点とを結ぶ線分であって前記回転軸に直交する主走査方向に平行な第1の線分上の位置である。前記第1の位置は、前記原稿搬送部が開閉される際の前記第1の端点から前記第1の位置までの前記イメージセンサーの運動エネルギーの総和と、前記原稿搬送部が開閉される際の前記第1の位置から前記第2の端点までの前記イメージセンサーの運動エネルギーの総和とが等しくなる位置である。
本発明の別の観点に係る画像読取装置を備える画像形成装置は、画像読取装置と、シートに画像を形成する画像形成部とを備える。前記画像読取装置は、本体部と、回転軸を中心に前記本体部に開閉可能に取り付けられる原稿搬送部とを備える。前記原稿搬送部は、原稿を搬送する搬送機構と、イメージセンサーと、支持部とを備える。前記イメージセンサーは、前記搬送機構により搬送される原稿の画像を読み取る。前記支持部は、前記イメージセンサーの被支持面を支持し、前記イメージセンサーを前記原稿搬送部の所定位置に固定する。第1の位置に、前記原稿搬送部が開閉される際の前記イメージセンサーへの衝撃を吸収するための衝撃吸収部材が設けられる。前記第1の位置は、前記被支持面の前記回転軸に近い側の第1の端点と前記被支持面の前記回転軸から遠い側の第2の端点とを結ぶ線分であって前記回転軸に直交する主走査方向に平行な第1の線分上の位置である。前記第1の位置は、前記原稿搬送部が開閉される際の前記第1の端点から前記第1の位置までの前記イメージセンサーの運動エネルギーの総和と、前記原稿搬送部が開閉される際の前記第1の位置から前記第2の端点までの前記イメージセンサーの運動エネルギーの総和とが等しくなる位置である。
本発明によると、原稿搬送部の開閉時の衝撃による、原稿搬送部に設けられるイメージセンサーの故障及び破損を効果的に防止できる画像読取装置及び画像読取装置を備える画像形成装置が提供される。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の外観を示す正面図である。 図2は、実施形態に係る画像読取装置の内部構成を示す図である。 図3は、実施形態に係るCISの配置を示す第1の図である。 図4は、実施形態に係るCISの配置を示す第2の図である。 図5は、衝撃吸収部材の第1の配置形態を示す図である。 図6は、衝撃吸収部材の第2の配置形態を示す図である。 図7は、衝撃吸収部材の第3の配置形態を示す図である。 図8は、図7における衝撃吸収部材及びその周辺の拡大図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている諸要素及びその組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。これらの図面において、複数の図を通じて同一の符号は同一の構成要素を示している。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の外観を示す正面図である。
本実施形態に係る画像形成装置1は、例えば複合機(MFP:Multi Function Peripheral)である。画像形成装置1は、スキャナー、複写機、プリンター、及びファクシミリ(FAX)の各機能を有する。画像形成装置1は、原稿の読み取りを行う画像読取装置2と、用紙(シート)への画像の形成を行う画像形成部3とを備える。
画像読取装置2は、原稿搬送部21と、本体部22とを備える。原稿搬送部21は、本体部22上面に配置される原稿台を覆う原稿台カバーである。原稿搬送部21は、例えば本体部22の後部上端に設けられる回動部材、例えばヒンジを介して本体部22に取り付けられる。すなわち、原稿搬送部21は、回動部材の回転軸を中心に本体部22に開閉可能に取り付けられる。本実施形態において、回動部材の回転軸、すなわち原稿搬送部21の開閉動作の回転軸(以下、単に「回転軸」という)は、本体部22の後部上端にあり、その軸方向は、画像形成装置1の正面視して左右方向(以下、単に「画像形成装置1の左右方向」という)である。原稿搬送部21が上側後方に持ち上げられることにより原稿台が開放され、原稿台への原稿の載置が可能となる。原稿搬送部21は、原稿を自動的に給紙して読み取る機能を有する。
本体部22の前面には、操作パネル4が設けられる。操作パネル4は、表示部41と、操作キー42とを備える。表示部41は、例えばタッチパネル機能を有する液晶ディスプレーである。表示部41には、画像形成装置1の状態や各種のメッセージ等が表示される。また、表示部41には、機能の選択や設定、文字入力等を行うためのキーが表示される。操作キー42は、ユーザーが画像形成装置1に対して情報を入力するためのハードキーである。操作キー42としては、例えば、コピー等の各種機能の実行開始を指示するためのスタートキーや、印刷部数等を入力するためのテンキーがある。
画像形成部3は、画像データに基づく画像を用紙に形成する。画像データとしては、例えば、画像読取装置2が原稿を読み取って生成した画像データや、通信ネットワークを介して外部のコンピューターから受信した画像データが用いられる。
図2は、実施形態に係る画像読取装置の内部構成を示す図である。図2中の右側が画像形成装置1の正面視した場合の右側に対応し、図2中の左側が画像形成装置1の正面視した場合の左側に対応する。
原稿搬送部21は、原稿トレイ211と、搬送機構212と、排出トレイ213とを備える。原稿トレイ211には、読み取り対象の原稿が載置される。搬送機構212は、原稿トレイ211に載置された原稿を1枚ずつ自動的かつ連続的に第2のコンタクトガラス222に接する位置(以下「搬送読取位置」という)まで搬送する。ここで、搬送読取位置は、搬送機構212により自動的に搬送された原稿の読み取りが行われる位置である。搬送読取位置において読み取られた原稿は、その後、排出トレイ213に排出される。本実施形態において、搬送機構212による原稿の搬送方向は、画像形成装置1の左右方向である。
本体部22は、搬送読取位置まで搬送された原稿又は原稿台に載置された原稿に光を照射し、原稿からの反射光に基づいて原稿の画像を読み取って画像データを生成する。本体部22は、原稿台である第1のコンタクトガラス221と、第2のコンタクトガラス222と、原稿の画像を読み取る第1のイメージセンサー224とを備える。
第1のイメージセンサー224は、画像形成装置1の左右方向に移動可能である。搬送機構212により搬送された原稿を読み取る場合、第1のイメージセンサー224は、搬送読取位置に対向する位置へ移動される。そして、第1のイメージセンサー224は、搬送機構212による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を読み取る。一方、第1のコンタクトガラス221に載置された原稿を読み取る場合、第1のイメージセンサー224は、第1のコンタクトガラス221に対向する位置で原稿面に沿って移動される。そして、第1のイメージセンサー224は、原稿の画像を走査して読み取る。
本実施形態に係る原稿搬送部21は、搬送機構212によって搬送される原稿の画像を読み取る第2のイメージセンサー216と、第2のイメージセンサーを支持する支持部217とをさらに備える。本実施形態において、第2のイメージセンサー216は、密着型イメージセンサー(CIS)である。以下、第2のイメージセンサー216を「CIS216」と表記する。CIS216は、主走査方向、すなわち画像形成装置1の正面視して前後方向に長い略直方体の形状を有する。CIS216は、原稿の画像を読み取る読取面が上向きになるように、原稿搬送部21の所定位置に配置される。CIS216は、例えば両面コピーが行われる原稿の裏面側を読み取る。なお、原稿搬送部21におけるCIS216の配置の形態は、本実施形態に示す形態に限られない。例えば、CIS216は、その読取面が下向き又は横向きになるように、原稿搬送部21の所定位置に配置されてもよい。
支持部217は、上面が開放された箱型の形状を有し、その内部にCIS216を収容する。支持部217は、CIS216の被支持面を支持し、CIS216を原稿搬送部21の所定位置に固定する。本実施形態において、被支持面とは、支持部217によって支持される面のうちの衝撃吸収部材が設けられる面のことをいう。ここで、衝撃吸収部材は、衝撃を吸収するための部材であり、例えばスポンジやゴム等の弾性部材である。本実施形態に係るCIS216は、読取面以外の全ての面、すなわち、前面、後面、右側面、左側面、及び底面が支持部217によって支持されるが、原稿搬送部21の開閉時に最も大きな衝撃が加わる底面に衝撃吸収部材が設けられる。従って、本実施形態において、被支持面は、CIS216の底面である。支持部217は、CIS216の被支持面である底面を下方から支持する。なお、CIS216の底面に加えて又は底面に代えて、その他の面を被支持面とし、当該その他の面に衝撃吸収部材が設けられてもよい。
図3は、実施形態に係るCISの配置を示す第1の図である。図4は、実施形態に係るCISの配置を示す第2の図である。図4は、図3において搬送機構212を取り除いた図である。
図3及び図4に示すように、CIS216は、その長手方向である主走査方向が、回転軸6に直交するように原稿搬送部21の所定位置に配置される。また、図4に示すように、支持部217は、その主走査方向の両端が搬送機構212によって支持され、ベース218から所定の高さHだけ上方に離れた位置に配置される。なお、図3及び図4に示す回転軸6の位置は一例であり、これに限られない。
図5〜図7は、図3のA−A断面図であり、衝撃吸収部材の配置の形態を示す図である。
図5〜図7に示すように、衝撃吸収部材5は、CIS216の被支持面216Aと、支持部217の被支持面216Aに対向する面(以下「対向面」という)217Aとの間に設けられる。そして、衝撃吸収部材5は、被支持面216A上の配置位置T(第1の位置)に配置される。なお、図5〜図7において、矢印71は、原稿搬送部21が開閉される際の原稿搬送部21の動く方向を示している。
本実施形態において、配置位置Tは、被支持面216Aの回転軸6に近い側の端点S(第1の端点)と、被支持面216Aの回転軸6から遠い側の端点U(第2の端点)とを結ぶ線分(以下「基準線分」という)(第1の線分)上の位置であり、以下の関係を有する位置である。すなわち、配置位置Tは、原稿搬送部21が開閉される際の端点Sから配置位置TまでのCIS216の運動エネルギー、具体的には回転運動の運動エネルギーの総和と、原稿搬送部21が開閉される際の配置位置Tから端点UまでのCIS216の運動エネルギーの総和とが等しくなる位置である。より具体的には、配置位置Tは、原稿搬送部21が開閉される際の基準線分上の位置xにおけるCIS216の運動エネルギーを位置xについて端点Sから配置位置Tまで積分した値が、基準線分上の位置xにおけるCIS216の運動エネルギーを位置xについて端点Sから端点Uまで積分した値の1/2の値となる位置である。なお、基準線分は、主走査方向に平行な線分である。
衝撃吸収部材5が配置位置Tに配置されることにより、衝撃吸収部材5は、CIS216の長手方向の端点Sから端点UまでのCIS216の運動エネルギーを等分する位置において、原稿搬送部21が開閉される際のCIS216への衝撃を吸収することができる。これにより、主走査方向に長いCIS216へ加わる衝撃が、効果的に吸収される。
図5は、衝撃吸収部材の第1の配置形態を示す図である。図5は、端点Sが回転軸6上にある場合(第1の場合)の衝撃吸収部材5の配置の一例を示している。
第1の場合において、配置位置Tは、基準線分の長さLのa倍の距離aLだけ端点Sから離れた位置である。ここで、第1の場合における数値aは、式(1)により与えられる。
Figure 0006055427
式(1)は、以下の計算により得られる。すなわち、第1の場合、基準線分上の位置xにおけるCIS216の運動エネルギーK(x)は、式(2)により求められる。ここで、xの値は、位置xの端点Sからの距離を示す。なお、第1の場合では、端点Sが回転軸6上にあるため、xの値は、位置xの回転軸6からの距離をも示す。vは、位置xにおけるCIS216の速度、具体的には角速度である。mは、CIS216の質量である。なお、CIS216の質量mは、主走査方向に一様であるとする。
Figure 0006055427
第1の場合において、位置xにおけるCIS216の運動エネルギーK(x)を位置xについて端点Sから端点Uまで積分した積分値K(S、U)は、式(3)により求められる。ここで、端点Sと端点Uとの距離を1とする。すなわち、端点Sにおいてx=0であり、端点Uにおいてx=1である。
Figure 0006055427
一方、第1の場合において、位置xにおけるCIS216の運動エネルギーK(x)を位置xについて端点Sから配置位置Tまで積分した積分値K(S、T)は、式(4)により求められる。ここで、数値aは、端点Sと端点Uとの距離を1とした場合における配置位置Tの端点Sからの距離を示す。
Figure 0006055427
ここで、積分値K(S、T)が積分値K(S、U)の1/2となるときの数値aは、式(5)により求められる。式(5)を数値aについて解くことにより、式(1)が得られる。
Figure 0006055427
上述したように、数値aは、端点Sと端点Uとの距離、すなわち基準線分の長さを1とした場合における配置位置Tの端点Sからの距離を示す。従って、基準線分の長さが1である場合、配置位置Tは、距離a(約0.794)だけ端点Sから離れた位置となる。一方、基準線分の長さがLである場合は、配置位置Tは、距離aLだけ端点Sから離れた位置となる。
図6は、衝撃吸収部材の第2の配置形態を示す図である。図6は、端点Sが回転軸6から距離bだけ離れており、基準線分を延長した直線と回転軸6とが交わる場合(第2の場合)の衝撃吸収部材5の配置の一例を示している。
第2の場合において、配置位置Tは、基準線分の長さLのa倍の距離aLだけ端点Sから離れた位置である。ここで、第2の場合における数値a及び距離bは、式(6)の関係を満たす。
Figure 0006055427
式(6)は、以下の計算により得られる。すなわち、第2の場合、基準線分上の位置xにおけるCIS216の運動エネルギーK(x)は、式(7)により求められる。ここで、第1の場合と同様に、xの値は、位置xの端点Sからの距離を示す。vは、位置xにおけるCIS216の速度(角速度)である。mは、CIS216の質量である。CIS216の質量mは、主走査方向に一様であるとする。
Figure 0006055427
第2の場合において、位置xにおけるCIS216の運動エネルギーK(x)を位置xについて端点Sから端点Uまで積分した積分値K(S、U)は、式(8)により求められる。ここで、第1の場合と同様に、端点Sと端点Uとの距離を1とする。すなわち、端点Sにおいてx=0であり、端点Uにおいてx=1である。
Figure 0006055427
一方、第2の場合において、位置xにおけるCIS216の運動エネルギーK(x)を位置xについて端点Sから配置位置Tまで積分した積分値K(S、T)は、式(9)により求められる。ここで、第1の場合と同様に、数値aは、端点Sと端点Uとの距離を1とした場合における配置位置Tの端点Sからの距離を示す。
Figure 0006055427
ここで、積分値K(S、T)が積分値K(S、U)の1/2となるときの数値a及び距離bは、式(10)により求められる。式(10)を計算することにより、式(6)が得られる。
Figure 0006055427
上述したように、数値aは、端点Sと端点Uとの距離、すなわち基準線分の長さを1とした場合における配置位置Tの端点Sからの距離を示す。従って、基準線分の長さが1である場合、配置位置Tは、距離aだけ端点Sから離れた位置となる。ここで、例えばb=0.2とした場合、距離aは、約0.759となる。一方、基準線分の長さがLである場合は、配置位置Tは、距離aLだけ端点Sから離れた位置となる。
図7は、衝撃吸収部材の第3の配置形態を示す図である。図8は、図7における衝撃吸収部材及びその周辺の拡大図である。図7及び図8は、基準線分を延長した直線が回転軸6と交わらない場合、例えば基準線分が回転軸6よりも上にある場合(第3の場合)の衝撃吸収部材5の配置の一例を示している。
第3の場合において、CIS216に加わる衝撃の方向72は、被支持面216Aに直交しない。例えば、配置位置Tにおける衝撃の方向72は、衝撃が加わる時点における、原稿搬送部21の配置位置Tでの速度の方向と逆向きの方向である。ここで、衝撃が加わる時点とは、例えば、開いた状態の原稿搬送部21が閉じられて本体部22に接した時点である。衝撃の方向72が被支持面216Aに直交しないため、第3の場合において、衝撃吸収部材5が被支持面216Aの配置位置Tにそのまま配置された場合、衝撃吸収部材5は、CIS216に加わる衝撃を効果的に吸収できない。そこで、第3の場合、図8に示すように、衝撃吸収部材5は、第1の補助部材8と第2の補助部材9との間に配置される。
具体的には、被支持面216Aの配置位置Tには、第1の補助部材8(第1の補助部)が設けられる。第1の補助部材8は、衝撃の方向72に直交する第1の直交面8A(第1の面)と、被支持面216Aに平行な第1の平行面8Bとを有する。第1の補助部材8は、第1の平行面8Bが被支持面216Aに当接し、第1の直交面8Aか下向きとなるように、配置位置Tに配置される。また、支持部217の配置位置Tに対向する位置には、第2の補助部材9(第2の補助部)が設けられる。第2の補助部材9は、衝撃の方向72に直交する第2の直交面9A(第2の面)と、対向面217Aに平行な第2の平行面9Bとを有する。第2の補助部材9は、第2の平行面9Bが対向面217Aに当接し、第2の直交面9Aか上向きとなるように、配置位置Tに対向する位置に配置される。そして、衝撃吸収部材5が、第1の直交面8Aと第2の直交面9Aとの間に配置される。
このように、衝撃吸収部材5が、衝撃の方向72に直交する第1の直交面8A及び第2の直交面9Aの間に配置されることにより、衝撃の方向72が被支持面216Aに直交しない場合において、CIS216に加わる衝撃が、第1の直交面8Aと第2の直交面9Aとの間に配置された衝撃吸収部材5によって効果的に吸収される。
本実施形態によれば、被支持面216Aの端点Sから配置位置TまでのCIS216の運動エネルギーの総和と、配置位置Tから端点UまでのCIS216の運動エネルギーの総和とが等しくなる位置である配置位置Tに、衝撃吸収部材5が配置される。これにより、衝撃吸収部材5は、CIS216の長手方向の端点Sから端点UまでのCIS216の運動エネルギーを等分する位置において、原稿搬送部21が開閉される際のCIS216への衝撃を吸収することができる。これにより、主走査方向に長いCIS216へ加わる衝撃が、効果的に吸収される。よって、原稿搬送部21の開閉時の衝撃によるCIS216の故障及び破損が効果的に防止される。
以上、本発明の一つの実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。なお、図面は、理解しやすくするためにそれぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は、一例であってこれらに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、第3の場合において、CIS216の配置位置Tに第1の補助部材8が設けられ、支持部217の配置位置Tに対向する位置に第2の補助部材9が設けられたが、CIS216と第1の補助部材8とが一体として構成され、支持部217と第2の補助部材9とが一体として構成されてもよい。すなわち、CIS216の配置位置Tに、第1の直交面8Aを有する凸部が形成されてもよい。また、支持部217の配置位置Tに対向する位置に、第2の直交面9Aを有する凸部が形成されてもよい。
また、衝撃吸収部材5は、厳密に配置位置Tに配置される必要はなく、配置位置Tの近傍に配置されてもよい。この場合でも、CIS216へ加わる衝撃が効果的に吸収される。
1 画像形成装置
2 画像読取装置
21 原稿搬送部
212 搬送機構
216 第2のイメージセンサー(CIS)
216A 被支持面
217 支持部
22 本体部
3 画像形成部
5 衝撃吸収部材
6 回転軸
7 衝撃の方向
8 第1の補助部材
8A 第1の直交面
9 第2の補助部材
9A 第2の直交面
S、U 端点
T 配置位置

Claims (4)

  1. 本体部と、回転軸を中心に前記本体部に開閉可能に取り付けられる原稿搬送部とを備える画像読取装置であって、
    前記原稿搬送部は、
    原稿を搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構により搬送される原稿の画像を読み取るイメージセンサーと、
    前記イメージセンサーの被支持面を支持し、前記イメージセンサーを前記原稿搬送部の所定位置に固定する支持部と
    を備え、
    前記被支持面の前記回転軸に近い側の第1の端点と前記被支持面の前記回転軸から遠い側の第2の端点とを結ぶ線分であって前記回転軸に直交する主走査方向に平行な第1の線分上の第1の位置に、前記イメージセンサーへの衝撃を吸収するための衝撃吸収部材が設けられ、
    前記第1の位置は、前記原稿搬送部が開閉される際の前記第1の端点から前記第1の位置までの前記イメージセンサーの運動エネルギーの総和と、前記原稿搬送部が開閉される際の前記第1の位置から前記第2の端点までの前記イメージセンサーの運動エネルギーの総和とが等しくなる位置である、画像読取装置。
  2. 前記被支持面は、前記イメージセンサーの底面であり、
    前記支持部は、前記イメージセンサーの底面を下方から支持する、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記第1の位置には、前記イメージセンサーに加わる衝撃の方向に直交する第1の面を有する第1の補助部が設けられ、
    前記支持部の前記第1の位置に対向する位置には、前記衝撃の方向に直交する第2の面を有する第2の補助部が設けられ、
    前記衝撃吸収部材は、前記第1の面と前記第2の面との間に配置される、請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  4. 請求項1〜のうちのいずれかに記載の画像読取装置と、
    シートに画像を形成する画像形成部と
    を備える、画像形成装置。
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