JP6055258B2 - 鉄道車両 - Google Patents

鉄道車両 Download PDF

Info

Publication number
JP6055258B2
JP6055258B2 JP2012220853A JP2012220853A JP6055258B2 JP 6055258 B2 JP6055258 B2 JP 6055258B2 JP 2012220853 A JP2012220853 A JP 2012220853A JP 2012220853 A JP2012220853 A JP 2012220853A JP 6055258 B2 JP6055258 B2 JP 6055258B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
storage battery
power supply
train
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012220853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014075864A (ja
Inventor
▲逸▼夫 森下
▲逸▼夫 森下
Original Assignee
近畿車輌株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 近畿車輌株式会社 filed Critical 近畿車輌株式会社
Priority to JP2012220853A priority Critical patent/JP6055258B2/ja
Publication of JP2014075864A publication Critical patent/JP2014075864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6055258B2 publication Critical patent/JP6055258B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L53/00Methods of charging batteries, specially adapted for electric vehicles; Charging stations or on-board charging equipment therefor; Exchange of energy storage elements in electric vehicles
    • B60L53/30Constructional details of charging stations
    • B60L53/32Constructional details of charging stations by charging in short intervals along the itinerary, e.g. during short stops
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/50Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells
    • B60L50/53Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells in combination with an external power supply, e.g. from overhead contact lines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/12Electric charging stations

Description

本発明は、鉄道車両に関する。
鉄道車両は、線路を列車として運転される。線路には交流電化区間、直流電化区間、非電化区間があるため、鉄道車両には、それぞれの区間に対応して、交流電車、直流電車及び気動車等がある。例えば、日本の在来線における電車線の標準電圧は、交流電化区間が20kV、直流電化区間が1.5kVと大幅に異なり、非電化区間では電車線が架設されていない。鉄道車両は、交流電車、直流電車及び気動車等として、それぞれ個別に設計・製造されるので、装置や部品の種類が多くなり、保守が容易ではない。
交流電化区間及び直流電化区間の両区間で走行可能な鉄道車両として、交直両用電車が知られている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、このような交直両用電車は、交直両用専用として設計・製造されるので、装置や部品の種類が一層多くなる。
また、電化区間において、電車線電圧は、所定の電圧範囲に維持される必要がある。しかし、上り勾配等の力行区間では、列車の集電によって電車線に電圧降下が生じ、下り勾配等の制動区間では、列車の電力回生によって電車線に電圧上昇が生じる。このような電車線の電圧降下や電圧上昇を抑えるために、変電所等の地上設備が高コストとなる。
鉄道車両は、回生制動時に電力回生によって電車線電圧が過度に上昇した場合、電圧上昇を防ぐために回生失効や回生絞り込みが生じ、機械式ブレーキが動作する。機械式ブレーキの動作によって制動時にエネルギーの無駄が生じるとともに、ブレーキの制輪子の摩耗量が増加する。制輪子の摩耗量の増加によって、ブレーキの検修作業が増えるだけでなく、制輪子の粉塵で車体や台車が汚れ、車両保守の作業量が増大する。
電化区間を走行する従来の鉄道車両は、主回路システムと補助電源システムとを有する。例えば、電車線電圧が直流1500Vの場合、主回路システムは、直流1500Vを受けてモータに電力を供給する。補助電源システムは、直流1500Vを三相交流440Vに変換する補助電源装置と、三相交流440Vを電源としてON/OFF動作をする補助機器とを有する。補助機器は、空気圧縮機、空調装置、照明装置、機器冷却器等である。電子機器を有する補助機器は、各補助機器で電源を電子機器用の直流24Vに変換している。このような主回路システム及び補助電源システムでは、電車線電圧の変動と、集電装置の離線や電車線のセクションによる集電電流の瞬断とに起因する入力電圧及び入力電流の不安定が、構成する装置の主要素子、フィルタコンデンサ、リアクトル等への負担となり、小型化、信頼性向上、故障率低減が困難である。
従来の鉄道車両では、補助機器は、ON/OFF動作となっており、入力電圧及び入力電流が不安定なため、負荷電流を調整する制御を導入することが容易ではない。例えば、空気圧縮機と空調装置は、いずれも圧縮機及び電動機を有し、設定値に基づく接触器の入、切によって電動機が動作・停止するので、接触器のON/OFF動作の繰り返し及び圧縮機の急稼働・停止によって故障率が高くなる。また、空気圧縮機と空調装置は、単純なON/OFF動作であるので、省エネルギーではない。鉄道車両では、照明器具も、単純なON/OFF動作であり、調光機能(照度調整機能)が無く、省エネルギーではない。
主回路システムは、可変電圧可変周波数制御(VVVFインバータ制御)を用いたものが増えている。VVVFインバータ制御を用いた鉄道車両は、従前の抵抗制御を用いたものよりも集電電流が大きい傾向がある。集電電流が大きいと、集電装置が離線した時に発生する離線アークが増大し、集電装置のすり板の摩耗と電車線の摩耗が増える。離線アークによって電車線に局部摩耗が生じると、電車線の局部摩耗箇所で集電装置が離線し、すり板の摩耗と電車線の摩耗が一層増える。電車線の摩耗を低減するには、集電装置にカーボンすり板を用いることが有効である。しかし、カーボンすり板は、金属すり板と比べて離線アークに弱いため、カーボンすり板を搭載した車両を増やすことが困難となっている。
特開平11−155204号公報
本発明は、上記問題を解決するものであり、車両の保守が容易で、地上設備のコスト低減が可能な鉄道車両を提供することを目的とする。
本発明の鉄道車両は、列車の力行及び回生制動のためのモータを有するものであって、所定の電圧範囲の直流電圧が印加される母線と、前記母線から前記モータに電力を供給して該モータの回転を制御し、該モータが発生する回生電力を母線に戻す動力装置と、前記母線から電力が供給される補助機器と、前記母線との間で充放電される蓄電池と、前記母線に電力を供給するための電源ユニットと、前記蓄電池の充放電、前記電源ユニットの電力供給、及び前記補助機器への電力供給を制御する制御部とを備え、前記電源ユニットとして、DC−DC電源ユニット、AC−DC電源ユニット及び発電ユニットの少なくとも1つを有し、前記DC−DC電源ユニットは、直流電車線と前記母線との間の電圧変換をするユニットであり、前記AC−DC電源ユニットは、交流電車線と前記母線との間の電圧変換及び交直変換をするユニットであり、前記発電ユニットは、エンジン発電機又は燃料電池を有し、発電によって直流電圧を発生するユニットであることを特徴とする。
この鉄道車両において、前記母線に印加される直流電圧は、標準電圧が600Vであることが好ましい。
この鉄道車両において、前記各々の補助機器は、入力電力を調整するインバータを有することが好ましい。
この鉄道車両において、前記電源ユニットは、前記DC−DC電源ユニット又はAC−DC電源ユニットであり、前記母線から電車線に電力を回生する機能を有する。
この鉄道車両において、自列車の位置を検知する位置検知装置をさらに備え、前記制御部は、前記電源ユニットによる電力供給及び回生の有無と、前記蓄電池の放電及び充電とを制御する複数の制御モードを有し、前記位置検知装置が検知した自列車の位置と、自列車の力行、惰行、停止及び制動のいずれかの運転状態とに基づいて、前記制御モードを選択する。
この鉄道車両において、複数の前記制御モードは、第1乃至第5の制御モードを含み、前記第1の制御モードにおいて、前記蓄電池が放電されるとともに、前記動力装置及び補助機器に供給する合計の電流が前記蓄電池が放電可能な電流を超過した場合、その超過分を前記電源ユニットが供給し、前記第2の制御モードにおいて、前記蓄電池が充電されるとともに、前記電源ユニットが前記母線に電力を供給し、前記第3の制御モードにおいて、前記蓄電池が充電されるとともに、前記動力装置が回生する電流が、前記蓄電池が充電可能な電流及び前記補助機器に供給する合計の電流を超過した場合、その超過分を前記電源ユニットが電車線に回生し、前記第4の制御モードにおいて、前記蓄電池が放電されるとともに、前記電源ユニットによる電力供給及び回生が停止し、前記第5の制御モードにおいて、前記蓄電池が充電されるとともに、前記電源ユニットによる電力供給及び回生が停止し、前記制御部は、前記位置検知装置が検知した自列車の位置が非電化区間又は停電中の電化区間であるとき、前記第4及び第5の制御モードのいずれかを選択し、かつ、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止のとき、前記第1、第2及び第4のいずれかの制御モードを選択し、自列車の運転状態が制動のとき、前記第3及び第5のいずれかの制御モードを選択する。
この鉄道車両において、前記蓄電池の残存電気量を検知する蓄電池チェッカを備え、前記制御部は、所定の充電設定区間において、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止であって、前記蓄電池チェッカが検知した残存電気量が所定の充電目標値以下のとき、前記電池を充電する制御モードを選択することが好ましい。
この鉄道車両において、前記充電設定区間は、非電化区間の手前又は停電中の電化区間の手前の電化区間に設定されることが好ましい。
この鉄道車両において、前記充電設定区間は、通常の運転において列車が力行する区間の手前の電化区間に設定されることが好ましい。
この鉄道車両において、前記充電設定区間は、上り勾配の手前又は停車駅内の電化区間に設定されることが好ましい。
この鉄道車両において、前記制御部は、所定の放電設定区間において、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止であって、前記蓄電池チェッカが検知した残存電気量が所定の放電目標値以上のとき、前記蓄電池を放電する制御モードを選択することが好ましい。
この鉄道車両において、前記放電設定区間は、通常の運転において列車が回生する区間の手前の電化区間に設定されることが好ましい。
この鉄道車両において、前記放電設定区間は、下り勾配の手前の電化区間に設定されることが好ましい。
この鉄道車両において、前記制御部は、列車の位置に応じて選択可能な制御モードと、前記放電設定区間及び充電設定区間の位置と、前記充電目標値及び放電目標値とを記憶している記憶部を有することが好ましい。
この鉄道車両において、前記電源ユニットは、発電ユニットであり、前記制御部は、列車が力行する時、前記蓄電池を放電するとともに、前記動力装置及び補助機器に供給する合計の電流が前記蓄電池の放電電流を超過した分を前記発電ユニットが供給するように、前記蓄電池及び前記発電ユニットを制御する制御モードを有してもよい。
この鉄道車両において、自列車の位置を検知する位置検知装置を備え、前記発電ユニットは、エンジン発電機を有し、前記制御部は、前記位置検知装置が検知した自列車の位置に基づいて、前記エンジン発電機を停止する制御モードを有することが好ましい。
この鉄道車両において、前記蓄電池の残存電気量を検知する蓄電池チェッカを備え、前記制御部は、前記蓄電池チェッカが検知した蓄電池の残存電気量に基づいて前記補助機器への電力供給を制御することが好ましい。
この鉄道車両において、前記制御部は、前記蓄電池が放電されるとき、所定の補助機器に供給される電流を所定値以下に制限してもよい。
本発明の鉄道車両によれば、線路が交流電化区間、直流電化区間にかかわらず母線によって動力装置及び補助機器に用いられる電圧が統一されるので、装置や部品の種類を低減でき、保守が容易になる。電化区間、非電化区間にかかわらずモータで走行するので、保守が一層容易になる。また、蓄電池の放電によって母線に電力を供給できるので、電化区間と非電化区間とを直通運転することができる。このため、非電化区間を拡大して地上設備のコストを低減することができる。また、電化区間において、蓄電池の充放電を利用することにより、鉄道車両が集電及び回生する電流を抑えることが可能となるので、地上設備のコストを低減することができる。また、制御部によって鉄道車両における電力の流れについて所望の制御を行うことが可能となるので、集電及び回生する電流を抑える等が容易になる。
本発明の第1の実施形態に係る鉄道車両のブロック構成図。 同鉄道車両における制御モードを示す表。 同鉄道車両における第1の制御モードでの電力の流れを示す図。 同鉄道車両における第2の制御モードでの電力の流れを示す図。 同鉄道車両における第3の制御モードでの電力の流れを示す図。 同鉄道車両における第4の制御モードでの電力の流れを示す図。 同鉄道車両における第5の制御モードでの電力の流れを示す図。 同鉄道車両における制御モードの選択を示す表。 同制御モードの選択を示すフローチャート。 第1の制御モード及び第2の制御モードの選択を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態に係る鉄道車両のブロック構成図。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る鉄道を図1乃至図10を参照して説明する。図1に示されるように、鉄道車両1は、列車の力行及び回生制動のためのモータ2を有する。鉄道車両1は、モータ2以外に、母線3と、動力装置4と、補助機器5と、蓄電池6と、電源ユニット7と、制御部8とを備える。
母線3は、所定の電圧範囲の直流電圧が印加される。電圧範囲は、例えば標準電圧プラス・マイナス10%程度である。本実施形態では、標準電圧は、600Vである。標準電圧として他の値、例えば1500V又は750Vを採用してもよい。
動力装置4は、例えばVVVFインバータであり、母線3からモータ2に電力を供給してモータ2の回転を制御し、モータ2が発生する回生電力を母線3に戻す。動力装置4は、運転操作等によって制御される。
補助機器5は、空気圧縮機、空調装置、照明装置、機器冷却器等の負荷である。補助機器5の台数は限定されない。各々の補助機器5は、入力電力を調整するインバータ51を有する。補助機器5は、インバータ51を介して母線3に接続され、母線3から電力が供給される。補助機器5の電子機器に低圧の直流(例えば直流24V)を集中して供給するために、鉄道車両1に低圧母線と、母線3の電圧を降圧して低圧母線に電力供給するDC/DCコンバータとを設けてもよい。
蓄電池6は、充放電回路61を介して母線3に接続され、母線3との間で充放電される。このため、母線3は、少なくとも蓄電池6によって直流電圧が印加される。蓄電池6以外の電圧源には、電源ユニット7と、回生中の動力装置4とがある。本実施形態では、蓄電池6は、リチウムイオン電池である。充放電回路61は、制御部8によって制御され、蓄電池6の充放電電圧及び電流を調節する。充放電回路61は、蓄電池6の残存電気量を検知する蓄電池チェッカ62を有する。充放電回路61は、蓄電池チェッカ62が検知した残存電気量に基づいて、蓄電池6を過充電や過放電から保護する。
電源ユニット7は、母線3に電力を供給するためのユニット化された装置である。鉄道車両1は、電源ユニット7として、DC−DC電源ユニット、AC−DC電源ユニット及び発電ユニットの少なくとも1つを有する。DC−DC電源ユニットは、例えば直流チョッパを有し、直流電車線と母線3の間の電圧変換をするユニットである。AC−DC電源ユニットは、変圧器及び交直変換装置を有し、交流電車線と母線3との間の電圧変換及び交直変換をするユニットである。発電ユニットは、発電によって直流電圧を発生するユニットである。
電源ユニット7がDC−DC電源ユニット又はAC−DC電源ユニットである場合、電源ユニット7は、集電装置71を介して電車線Tから電力を集電し、母線3から電車線Tに電力を回生する機能を有する。本実施形態では、電源ユニット7をDC−DC電源ユニットとしている。電車線Tは、架線(架空電車線)又は第三軌条等である。電化区間には、電車線Tが架設されている。電車線Tは、変電所からき電(饋電)される。電車線Tがき電中のとき、すなわち停電していないとき、電源ユニット7は、電車線Tから電力が供給され、電車線Tに電力を回生する。
制御部8は、制御プログラムを実行するCPU等を有し、蓄電池6の充放電、電源ユニット7の電力供給、及び補助機器5への電力供給を制御する。なお、通常は複数の補助機器5が鉄道車両1に搭載されており、制御部8は、それら複数の補助機器5のうち1つ以上の補助機器5への電力供給を制御すればよい。制御部8は、制御に用いられるデータを記憶する記憶部81を有する。記憶部81は、例えば読み書き可能な不揮発性のメモリである。
鉄道車両1は、自列車の位置を検知する位置検知装置9を有する。位置検知装置9は、例えば、速度発電機を有し、車輪の回転に基づいて走行距離を積算することによって自列車の位置を検知する。位置検知装置9が検知した自列車の位置情報は、制御部8に入力される。
制御部8は、電源ユニット7による電力供給及び回生の有無と、蓄電池6の放電及び充電とを制御する複数の制御モードを有する。図2に示されるように、複数の制御モードは、第1乃至第5の制御モードを含む。これらの制御モードは代表的な制御モードであり、制御部8は、これら以外の制御モードを有してもよい。
図3に示されるように、第1の制御モードにおいて、蓄電池6が放電されるとともに、動力装置4及び補助機器5に供給する合計の電流が蓄電池6が放電可能な電流を超過した場合、その超過分を電源ユニット7が供給する。電源ユニット7が供給する電力は、集電装置71を介して電車線Tから集電される。なお、図3において、電力の流れの向きを三角矢印で示している(図4〜図7においても同様)。
図4に示されるように、第2の制御モードにおいて、蓄電池6が充電されるとともに、電源ユニット7が母線3に電力を供給する。
図5に示されるように、第3の制御モードにおいて、蓄電池6が充電されるとともに、動力装置4が回生する電流が、蓄電池6が充電可能な電流及び補助機器5に供給する合計の電流を超過した場合、その超過分を電源ユニット7が電車線Tに回生する。
図6に示されるように、第4の制御モードにおいて、蓄電池6が放電されるとともに、電源ユニット7による電力供給及び回生が停止する。
図7に示されるように、第5の制御モードにおいて、蓄電池6が充電されるとともに、電源ユニット7による電力供給及び回生が停止する。
図8に示されるように、制御部8は、位置検知装置9が検知した自列車の位置と、自列車の力行、惰行、停止及び制動のいずれかの運転状態とに基づいて、制御モードを選択する。運転状態の情報は、例えば、動力装置4から制御部8に入力される。
制御部8による制御モードの選択について説明する。図9に示されるように、位置検知装置9が自列車の位置を検知する(ステップS101)。制御部8は、自列車の位置がき電中の電化区間か、非電化区間又は停電中の電化区間かを判定する(ステップS102)。電化区間及び非電化区間の位置(キロ程等)と、停電中の電化区間の位置とは、記憶部81に予め記憶されている。制御部8は、判定の際、記憶部81を参照する。
自列車の位置がき電中の電化区間の場合(ステップS102で左)、制御部8は、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止のとき(ステップS103でNo)、第1の制御モード及び第2の制御モードのいずれかを選択し(ステップS104)、自列車の運転状態が制動のとき(ステップS103でYes)、第3の制御モードを選択する(ステップS105)。
自列車の位置がき電中の非電化区間又は停電中の電化区間の場合(ステップS102で右)、制御部8は、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止のとき(ステップS106でNo)、第4の制御モードを選択し(ステップS107)、自列車の運転状態が制動のとき(ステップS106でYes)、第5の制御モードのを選択する(ステップS105)。
自列車の運転状態が力行、惰行又は停止のときの第1の制御モード及び第2の制御モードの選択について、さらに詳述する。図10に示されるように、制御部8は、所定の充電設定区間において(ステップS201で下)、蓄電池チェッカ62が検知した残存電気量が所定の充電目標値以下のとき(ステップS202でYes)、蓄電池6を充電する制御モード(第2の制御モード)を選択する(ステップS203)。制御部8は、残存電気量が充電目標値を超えたとき(ステップS202でNo)、第1の制御モードを選択する(ステップS205)。なお、制御モードの切替を安定させるため、充電目標値はヒステリシス特性を有することが望ましい。
制御部8は、所定の放電設定区間において(ステップS201で左)、蓄電池チェッカ62が検知した残存電気量が所定の放電目標値以上のとき(ステップS204でYes)、蓄電池6を放電する制御モード(第1の制御モード)を選択する(ステップS205)。制御部8は、残存電気量が放電目標値を下回ったとき(ステップS204でNo)、第2の制御モードを選択する(ステップS203)。なお、制御モードの切替を安定させるため、放電目標値はヒステリシス特性を有することが望ましい。
制御部8は、上記以外の区間において(ステップS201で右)、自列車の運転状態が力行のとき(ステップS206でYes)、蓄電池6を放電する制御モード(第1の制御モード)を選択する(ステップS205)。自列車の運転状態が惰行又は停止のとき(ステップS206でNo)、蓄電池6を充電する制御モード(第2の制御モード)を選択する(ステップS203)。
充電設定区間は、非電化区間の手前又は停電中の電化区間の手前の電化区間に設定される。
充電設定区間を通常の運転において列車が力行する区間の手前の電化区間に設定してもよい。このような充電設定区間は、例えば、上り勾配の手前又は停車駅内の電化区間に設定される。ここで、通常の運転とは、列車ダイヤ通りの運転である。
放電設定区間は、通常の運転において列車が回生する区間の手前の電化区間に設定される。このような充電設定区間は、例えば、下り勾配の手前の電化区間に設定される。
放電設定区間及び充電設定区間の位置と、充電目標値及び放電目標値とは、記憶部81に予め記憶されている。これらのデータは、列車ダイヤ作成時のランカーブ等に基づいて作成され、実際の走行に基づいて調整される。
制御部8は、上述の制御に加え、蓄電池チェッカ62が検知した蓄電池6の残存電気量に基づいて補助機器5への電力供給を制御する。例えば、制御部8は、蓄電池6の残存電気量の低下の程度に応じて、照明装置を自動的に減光する。
制御部8は、蓄電池6が放電されるとき、すなわち、第1又は第4の制御モードが選択されるとき、所定の補助機器5に供給される電流を所定値以下に制限してもよい。所定の補助機器5は、例えば、空調装置、機器冷却器である。
本実施形態の鉄道車両1によれば、線路が交流電化区間、直流電化区間にかかわらず母線3によって動力装置4及び補助機器5に用いられる電圧が統一されるので、装置や部品の種類を低減でき、保守が容易になる。電化区間、非電化区間にかかわらずモータ2で走行するので、保守が一層容易になる。また、蓄電池6の放電によって母線3に電力を供給できるので、電化区間と非電化区間とを直通運転することができる。このため、非電化区間を拡大して地上設備のコストを低減することができる。電化区間が停電していても鉄道車両1を運転することができるので、電車線の停電を要する地上設備の保守が容易になる。電化区間において、集電装置71の離線等によって集電電流が瞬断しても、蓄電池6の放電によって母線3に電力を供給できるので、電力供給が安定化されるとともに、離線アークが減少して集電装置71のすり板や電車線の摩耗が軽減される。離線アークの減少によって、集電装置71にカーボンすり板を用いることが容易になり、カーボンすり板によって電車線Tの摩耗が一層減少する。また、電化区間において、蓄電池6の充放電を利用することにより、鉄道車両1が集電及び回生する電流を抑えることが可能となるので、地上設備のコストを低減することができる。母線3は、蓄電池6によって電圧が安定化されるので、動力装置4及び補助機器5は、入力電圧が安定化され、信頼性が向上し、故障率が低減され、小型化が容易になる。補助機器5は、入力電圧が安定化されることによって、負荷電流を調整する制御が容易になる。また、制御部8によって鉄道車両1における電力の流れについて所望の制御を行うことが可能となるので、集電及び回生する電流を抑える等が容易になる。さらに、交流電化区間、直流電化区間及び非電化区間に対応して電源ユニット7を変更することにより、鉄道車両1が走行可能な区間を容易に変更することができる。
このように、制御部8は、母線3に接続された蓄電池6、電源ユニット7、補助機器5を総括制御することができるので、鉄道車両1におけるエネルギーの発生及び利用を効率化し、一層のコスト低減と省エネルギーを図ることが可能となる。従来から地上の発送配電網においてスマートグリッドが提唱されているが、鉄道車両のスマートグリッドは無かった。本実施形態の鉄道車両1は、母線3を中心に車内の電力網が構築され、電力の流れが制御部8によって制御されるので、鉄道車両のスマートグリッドを実現したものと言える。このような鉄道車両のスマートグリッド化は、省エネルギー、省メンテナンス、車載の機器の小型化、故障の防止等に寄与する。また、この鉄道車両1は、発送配電網におけるスマートグリッド技術を適用することが容易になるとともに、地上のスマートグリッドとの連携が容易になる。
直流電化における電車線電圧には、1500V、750V、600Vがある。電車線電圧が1500Vや750Vである場合、わざわざ降圧せず、動力装置4等に印加される電圧を電車線電圧に合わせて1500V又は750Vにすることが従来の技術常識であった。本実施形態では、母線3を設け、電車線電圧にかかわらず、母線3に印加される直流電圧の標準電圧を600Vとしているので、600V電化区間の鉄道車両用に広く用いられている装置や部品等を動力装置4及び補助機器5に用いることができ、鉄道車両1が低コスト化される。600Vは、鉄道車両用の電圧としては、比較的低いので、絶縁が容易である。このため、車載機器を小型化でき、鉄道車両1の低床化が容易になる。
従来の鉄道車両は、補助機器に電力を供給するために、集電電圧を交流440Vに変換する補助電源装置を搭載し、補助機器用の交流440Vの配線を設け、各補助機器は接触器によってON/OFF動作をしていた。本実施形態の鉄道車両1では、各々の補助機器5は、母線3から電力が供給され、インバータ51を有するので、補助電源装置及び補助機器用の配線が不要になる。また、補助機器5は、ON/OFF動作ではないので故障率が低くなり、インバータ51によって連続的な電力調整ができるので省エネルギーである。
電源ユニット7が母線3から電車線Tに電力を回生する機能を有するので、鉄道車両1が省エネルギーとなる。
制御部8が制御モードの選択において自列車の位置情報を利用するので、列車の運転状態だけでなく、地上設備等の地上側の条件に応じた制御を行うことができ、鉄道車両1をさらに省エネルギーにすることができる。
第1の制御モードにおいて、電車線Tよりも蓄電池6からの電力が優先的に利用されるので、電車線Tの電圧降下が小さくなるとともに、電力使用量のピークが抑えられ、変電所等の地上設備のコスト及び電気料金が低減される。また、電車線Tからの集電電流が小さくなるので、集電装置71のすり板の摩耗と電車線Tの摩耗が減少する。
第2の制御モードにおいて、電車線Tから蓄電池6を充電することができるので、二酸化炭素の排出量が低減される。
第3の制御モードにおいて、電車線Tよりも蓄電池6に優先的に回生電力が戻されるので、電車線Tの電圧上昇が小さくなるとともに、制動で発生する回生電力が有効活用され、地上設備への負担が小さく、省エネルギーとなる。また、電車線Tに戻る回生電流が小さくなるので、集電装置71のすり板の摩耗と電車線Tの摩耗が減少する。
第4の制御モードにおいて、専ら蓄電池6からの電力が利用されるので、電車線Tを利用せずに鉄道車両1を運転することができる。
第5の制御モードにおいて、専ら蓄電池6に回生電力が戻されるので、電車線Tを利用せずに鉄道車両1を回生制動することができる。
制御部8は、所定の充電設定区間において、残存電気量が所定の充電目標値以下のとき、蓄電池6を充電する制御モードを選択するので、充電設定区間の設定によって、蓄電池6の残存電気量を高めることができる。
充電設定区間を非電化区間の手前又は停電中の電化区間の手前の電化区間に設定することにより、その区間に進入する前に蓄電池6の残存電気量を高め、非電化区間又は停電中の電化区間で蓄電池6からの電力を活用することができる。
充電設定区間を通常の運転において列車が力行する区間の手前の電化区間に設定することにより、鉄道車両1は、列車の力行する区間で蓄電池6からの電力を活用することができる。
充電設定区間を上り勾配の手前又は停車駅内の電化区間に設定することにより、鉄道車両1は、上り勾配や停車駅からの出発において、蓄電池6からの電力を活用することができる。
制御部8は、所定の放電設定区間において、残存電気量が所定の放電目標値以上のとき、蓄電池6を放電する制御モードを選択するので、放電設定区間の設定によって、蓄電池6の残存電気量を低下して蓄電池6に回生電力を吸収する容量を確保することができる。
放電設定区間を通常の運転において列車が回生する区間の手前の電化区間に設定することにより、その区間に進入する前に蓄電池6の残存電気量を低下し、列車が回生する区間で蓄電池6に回生電力を戻し、回生失効や回生絞り込みを防ぐことができる。回生失効等の防止によって、制動時にエネルギーが有効利用されるとともに、ブレーキの制輪子の摩耗量が減少する。制輪子の摩耗量の減少によって、ブレーキの検修作業が減るだけでなく、制輪子の粉塵による車体や台車の汚れが減り、車両保守の作業量が軽減される。さらに、回生失効等の防止によって、回生ブレーキの信頼性が向上し、全電気ブレーキの実現が可能になる。
放電設定区間を下り勾配の手前の電化区間に設定することにより、鉄道車両1は、下り勾配において、蓄電池6に回生電力を吸収し、回生失効や回生絞り込みを防ぐことができる。
列車の位置に応じて選択可能な制御モードと、放電設定区間及び充電設定区間の位置と、充電目標値及び放電目標値とが記憶部81に記憶されているので、制御部8は、容易に自列車の位置に応じた制御をすることができる。
制御部8は、蓄電池チェッカ62が検知した蓄電池6の残存電気量に基づいて補助機器5への電力供給を制御するので、蓄電池6の残存電気量が少ないときに放電時間を長くする制御や、残存電気量が多いときに過充電を防ぐ制御等が可能となる。
制御部8は、蓄電池6が放電されるとき、所定の補助機器5に供給される電流を制限することにより、蓄電池6の放電時間を長くすることができる。なお、このような電流の制限による電力供給の制御は、蓄電池6を用いた母線3の電圧の安定化によって容易になっている。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る鉄道車両1を図11を参照して説明する。本実施形態の鉄道車両1は、第1の実施形態と同様の構成を有し、電源ユニット7が発電ユニット72である点が異なる。第2の実施形態において、第1の実施形態と同等の箇所には同じ符号を付している。以下の説明において、第1の実施形態と同等の箇所の詳細な説明は省略する。本実施形態では、発電ユニット72は、エンジン発電機73を有する。エンジン発電機73は、発電機と、発電機を駆動するエンジンとを有する。なお、発電ユニット72としてエンジン発電機73に替えて、燃料電池を用いてもよい。
制御部8は、列車が力行する時、蓄電池6を放電するとともに、動力装置4及び補助機器5に供給する合計の電流が蓄電池6の放電電流を超過した分を発電ユニット72が供給するように、蓄電池6及び発電ユニット72を制御する制御モードを有する。
このように、本実施形態の鉄道車両1は、発電ユニット72を有するので、非電化区間を長距離走行することができる。
制御部8は、位置検知装置9が検知した自列車の位置に基づいて、エンジン発電機73を停止する制御モードを有する。
このように、本実施形態の鉄道車両1は、制御部8がエンジン発電機73を停止する制御モードを有するので、特定の区間でエンジン発電機73を停止して騒音を低減することができる。鉄道車両1は、蓄電池6を有するので、エンジン発電機73の停止中も、動力装置4及び補助機器5に電力を供給することができる。制御部8は、自列車が特定の区間を通過した後、エンジン発電機73を起動する。
なお、本発明は、上記の実施形態の構成に限られず、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、列車が停車駅の手前で制動する区間のさらに手前の区間に放電設定区間を設定してもよい。放電設定区間及び充電設定区間の位置を記憶部81に記憶することに替えて、勾配や曲線等の線路条件やランカーブを記憶部81に記憶し、制御部8が自列車の位置よりも前方の線路条件等を記憶部81から読み出して制御モードを選択してもよい。また、制御部8による制御は、前述の制御に限定されず、例えば、変電所に近い位置では、電車線電圧が比較的高いので蓄電池6を充電し、変電所から遠い位置では、電車線電圧が低いので蓄電池6の放電を利用するように制御してもよい。鉄道車両1は、在来線の車両に限定されず、新幹線鉄道(全国新幹線整備法第二条で定義されている新幹線鉄道)の車両であってもよい。
1 鉄道車両
2 モータ
3 母線
4 動力装置
5 補助機器
51 インバータ
6 蓄電池
62 蓄電池チェッカ
7 電源ユニット
72 発電ユニット
73 エンジン発電機
8 制御部
81 記憶部
9 位置検知装置

Claims (17)

  1. 列車の力行及び回生制動のためのモータを有する鉄道車両であって、
    所定の電圧範囲の直流電圧が印加される母線と、
    前記母線から前記モータに電力を供給して該モータの回転を制御し、該モータが発生する回生電力を母線に戻す動力装置と、
    前記母線から電力が供給される補助機器と、
    前記母線との間で充放電される蓄電池と、
    前記母線に電力を供給するための電源ユニットと、
    前記蓄電池の充放電、前記電源ユニットの電力供給、及び前記補助機器への電力供給を制御する制御部と
    自列車の位置を検知する位置検知装置とを備え、
    前記電源ユニットとして、DC−DC電源ユニット及びAC−DC電源ユニットの少なくとも1つを有し、該電源ユニットは、前記母線から電車線に電力を回生する機能を有し、
    前記DC−DC電源ユニットは、直流電車線と前記母線との間の電圧変換をするユニットであり、
    前記AC−DC電源ユニットは、交流電車線と前記母線との間の電圧変換及び交直変換をするユニットであり
    前記制御部は、前記電源ユニットによる電力供給及び回生の有無と、前記蓄電池の放電及び充電とを制御する複数の制御モードを有し、前記位置検知装置が検知した自列車の位置と、自列車の力行、惰行、停止及び制動のいずれかの運転状態とに基づいて、前記制御モードを選択し、
    複数の前記制御モードは、第1乃至第5の制御モードを含み、
    前記第1の制御モードにおいて、前記蓄電池が放電されるとともに、前記動力装置及び補助機器に供給する合計の電流が前記蓄電池が放電可能な電流を超過した場合、その超過分を前記電源ユニットが供給し、
    前記第2の制御モードにおいて、前記蓄電池が充電されるとともに、前記電源ユニットが前記母線に電力を供給し、
    前記第3の制御モードにおいて、前記蓄電池が充電されるとともに、前記動力装置が回生する電流が、前記蓄電池が充電可能な電流及び前記補助機器に供給する合計の電流を超過した場合、その超過分を前記電源ユニットが電車線に回生し、
    前記第4の制御モードにおいて、前記蓄電池が放電されるとともに、前記電源ユニットによる電力供給及び回生が停止し、
    前記第5の制御モードにおいて、前記蓄電池が充電されるとともに、前記電源ユニットによる電力供給及び回生が停止し、
    前記制御部は、前記位置検知装置が検知した自列車の位置が非電化区間又は停電中の電化区間であるとき、前記第4及び第5の制御モードのいずれかを選択し、かつ、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止のとき、前記第1、第2及び第4のいずれかの制御モードを選択し、自列車の運転状態が制動のとき、前記第3及び第5のいずれかの制御モードを選択することを特徴とする鉄道車両。
  2. 前記母線に印加される直流電圧は、標準電圧が600Vであることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両。
  3. 前記各々の補助機器は、入力電力を調整するインバータを有することを特徴とする請求項2に記載の鉄道車両。
  4. 前記蓄電池の残存電気量を検知する蓄電池チェッカを備え、
    前記制御部は、所定の充電設定区間において、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止であって、前記蓄電池チェッカが検知した残存電気量が所定の充電目標値以下のとき、前記電池を充電する制御モードを選択することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の鉄道車両。
  5. 前記充電設定区間は、非電化区間の手前又は停電中の電化区間の手前の電化区間に設定されることを特徴とする請求項に記載の鉄道車両。
  6. 前記充電設定区間は、通常の運転において列車が力行する区間の手前の電化区間に設定されることを特徴とする請求項又は請求項に記載の鉄道車両。
  7. 前記充電設定区間は、上り勾配の手前又は停車駅内の電化区間に設定されることを特徴とする請求項に記載の鉄道車両。
  8. 前記制御部は、所定の放電設定区間において、自列車の運転状態が力行、惰行又は停止であって、前記蓄電池チェッカが検知した残存電気量が所定の放電目標値以上のとき、前記蓄電池を放電する制御モードを選択することを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか一項に記載の鉄道車両。
  9. 前記放電設定区間は、通常の運転において列車が回生する区間の手前の電化区間に設定されることを特徴とする請求項に記載の鉄道車両。
  10. 前記放電設定区間は、下り勾配の手前の電化区間に設定されることを特徴とする請求項に記載の鉄道車両。
  11. 前記制御部は、列車の位置に応じて選択可能な制御モードと、前記放電設定区間及び充電設定区間の位置と、前記充電目標値及び放電目標値とを記憶している記憶部を有することを特徴とする請求項乃至請求項10のいずれか一項に記載の鉄道車両。
  12. 列車の力行及び回生制動のためのモータを有する鉄道車両であって、
    所定の電圧範囲の直流電圧が印加される母線と、
    前記母線から前記モータに電力を供給して該モータの回転を制御し、該モータが発生する回生電力を母線に戻す動力装置と、
    前記母線から電力が供給される補助機器と、
    前記母線との間で充放電される蓄電池と、
    前記母線に電力を供給するための電源ユニットと、
    前記蓄電池の充放電、前記電源ユニットの電力供給、及び前記補助機器への電力供給を制御する制御部とを備え、
    前記電源ユニットとして、発電ユニットを有し、
    前記発電ユニットは、エンジン発電機又は燃料電池を有し、発電によって直流電圧を発生するユニットであり、
    記制御部は、列車が力行する時、前記蓄電池を放電するとともに、前記動力装置及び補助機器に供給する合計の電流が前記蓄電池の放電電流を超過した分を前記発電ユニットが供給するように、前記蓄電池及び前記発電ユニットを制御する制御モードを有することを特徴とする鉄道車両。
  13. 前記母線に印加される直流電圧は、標準電圧が600Vであることを特徴とする請求項12に記載の鉄道車両。
  14. 前記各々の補助機器は、入力電力を調整するインバータを有することを特徴とする請求項13に記載の鉄道車両。
  15. 自列車の位置を検知する位置検知装置を備え、
    前記発電ユニットは、エンジン発電機を有し、
    前記制御部は、前記位置検知装置が検知した自列車の位置に基づいて、前記エンジン発電機を停止する制御モードを有することを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか一項に記載の鉄道車両。
  16. 前記蓄電池の残存電気量を検知する蓄電池チェッカを備え、
    前記制御部は、前記蓄電池チェッカが検知した蓄電池の残存電気量に基づいて前記補助機器への電力供給を制御することを特徴とする請求項3又は請求項14に記載の鉄道車両。
  17. 前記制御部は、前記蓄電池が放電されるとき、所定の補助機器に供給される電流を所定値以下に制限することを特徴とする請求項16に記載の鉄道車両。
JP2012220853A 2012-10-03 2012-10-03 鉄道車両 Active JP6055258B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220853A JP6055258B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 鉄道車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220853A JP6055258B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 鉄道車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014075864A JP2014075864A (ja) 2014-04-24
JP6055258B2 true JP6055258B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=50749658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012220853A Active JP6055258B2 (ja) 2012-10-03 2012-10-03 鉄道車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6055258B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104503279B (zh) * 2014-11-26 2017-05-17 中车南京浦镇车辆有限公司 车辆紧急启动单元控制电路
JP6765208B2 (ja) * 2016-04-08 2020-10-07 株式会社日立製作所 鉄道車両
CN107299567B (zh) * 2017-06-27 2023-06-20 北京拓博尔轨道维护技术有限公司 一种电力接触网和蓄电池组双动力钢轨铣磨车
CN108859773B (zh) * 2018-08-03 2024-02-02 陕西通运专用汽车集团有限公司 纯电动矿车运输系统
CN109131380B (zh) * 2018-08-23 2020-06-02 中车大连机车车辆有限公司 内燃机车主辅传动系统及内燃机车
CN109204338B (zh) * 2018-09-17 2020-02-18 武汉新时代铁路电气有限责任公司 一种轨道车辆蓄电池智能充电装置
CN111532291A (zh) * 2020-04-24 2020-08-14 北京北交新能科技有限公司 轨道交通无网自行走双路输出蓄电池与双向充电机系统
CN112959898B (zh) * 2021-04-02 2022-03-29 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 一种列车及其牵引系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0618441B2 (ja) * 1984-05-07 1994-03-09 富士電機株式会社 列車用補助電源装置
JPH1066204A (ja) * 1996-08-09 1998-03-06 Yukio Ota 気動・電動車両の動力装置
JP2004106663A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Toyota Motor Corp 総合駆動制御システムおよび総合駆動制御方法
JP5184798B2 (ja) * 2007-03-12 2013-04-17 川崎重工業株式会社 充放電制御装置及び充放電制御方法
JP2009273198A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Kawasaki Heavy Ind Ltd 電池駆動車両のパワーフロー制御方法および制御装置
JP2012178898A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Hitachi Ltd 鉄道車両用駆動システムおよび鉄道車両、これを備えた列車編成

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014075864A (ja) 2014-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6055258B2 (ja) 鉄道車両
EP2241472B1 (en) Power storage control apparatus and method of electric vehicle
JP4476918B2 (ja) バッテリ駆動の鉄道列車
US7451842B2 (en) Control system for electric motor car
CN103097172B (zh) 铁道车辆的驱动装置
CN102791514B (zh) 电力机车的驱动控制装置
KR101237552B1 (ko) 역간 선로 상에 급전 설비를 설치한 철도 시스템
NL2019562B1 (en) Power system and associated methods
JP5079535B2 (ja) 鉄道車両駆動装置
JP2009072003A5 (ja)
WO2005084335A2 (en) Cabless hybrid locomotive
JP2005162076A (ja) 電鉄用回生電力吸収制御方法及び装置並びに電力変換器の制御装置
US20200207376A1 (en) Power system and associated method
JP2008154355A (ja) 蓄電設備
JP6765208B2 (ja) 鉄道車両
JP5777669B2 (ja) 電気車用制御装置
JP2012197055A (ja) 鉄道車両の駆動システム
JP4670827B2 (ja) 車両制御システム
JP2003220859A (ja) 直流機電用電力蓄積装置及び鉄道機電システム
JP2007020370A (ja) 電気車制御装置
JP2001320831A (ja) 電鉄用電気車
WO2010013314A1 (ja) 直列型ハイブリッド鉄道車両
KR20130035795A (ko) 무가선 저상 트램의 배터리 충전상태 관리방법
JP2011019327A (ja) デュアルモードのインバータを含む列車制御システム
KR20110046050A (ko) 회생 전력을 활용한 철도차량 실내조명 및 냉난방 운전 제어 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6055258

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250