JP6054177B2 - 分級機構 - Google Patents

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本発明は、原料粉体を微粉と粗粉とに分別する分級機構に係り、特に、分級ロータの回転による旋回流を利用して微粉と粗粉とを分別して所定の粒径範囲の製品を得るための分級機構に関する。
従来の分級機構として、分級ロータの回転による旋回流を利用して微粉と粗粉とを分別する気流回転式分級機構がある。その分級原理について説明すると、気流回転式分級機構においては、粉体を気流に乗せ回転させると、大きな粉体は旋回気流の遠心力により外周側に寄せられ、一方、小さな粉体では中心に向かう気流速度が勝って内周側に寄せられる、という傾向がある。
外周部から排出された粉体には、大きな粉体(粗粉)が多く含まれ、一方、中心部から排出された気流中の粉体には、小さな粉体(微粉)が多く含まれる。これより、様々な大きさの粉体が混在している原料粉体を、粗粉と微粉とに分別することができる。
このような気流回転式分級機構として、微粉を含んだ気流を分級ロータの中心部から排出するための気流排出機構が、分級ロータを回転可能に支持する回転軸の反対側に設けられるタイプのものが知られている。例えば、微粉を含んだ気流を分級ロータの中心部から下方に排出する気流排出機構と、分級ロータの上方に配置され、原料粉体を投入するための原料投入口と、を備えた分級機構が特許文献1に記載されている。
特開平8−281213号公報
一般に分級機構においては、分級ロータの内部における原料粉体の分布濃度が低いほど、気流の乱れが抑制されるため、分級機構の分級精度が向上する。原料粉体の分布濃度を低くするための方法としては、原料投入口から単位時間当たりに投入される原料粉体の量を少なくすることや、原料粉体をケーシング内部の空間に均一に分散させることなどが考えられる。例えば上述の特許文献1においては、原料粉体を分散させるため、原料投入口から投入された原料を受けて原料を外側へ分散させるための分散板が設けられている。
一方、従来の分級機構において原料投入口は、円周方向の一箇所乃至複数個所に配置されている。すなわち、ケーシングの内部に投入される原料粉体の経路は、分級ロータの円周方向に対して一様な形状ではない。このため従来の分級機構においては、原料粉体を円周方向において十分に均一に分散させることは困難であり、従って、原料粉体の分布濃度の偏りが生じていた。
原料粉体を円周方向において均一に分散させるため、分級ロータの側方外方に設けられた分級エア導入口の近傍に原料投入口を設けることも考えられる。例えば、分級エアが案内羽根(ルーバー)を介して導入される場合、原料粉体を、案内羽根を通過して分級ロータの近傍に至るよう投入することが考えらえる。しかしながら、この場合であっても、原料粉体を円周方向において十分に分散させることは容易ではない。また、案内羽根の端部のうち半径方向外方の端部の近傍において、分級エアの流速は比較的に低くなっている。このため、原料粉体が案内羽根に付着することや、原料粉体が案内羽根近傍で滞留することが考えられ、この結果、原料粉体の供給が不安定になってしまう。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、原料粉体の分布濃度をより均一なものとし、これによって分級精度を高めることができる分級機構を提供することを目的とする。
本発明は、原料粉体を微粉と粗粉とに分別する分級機構であって、 ケーシングと、 前記ケーシングの内部に設けられ、分級空間を形成する分級ロータと、前記分級ロータの上部に配置され、前記分級ロータに連結された中空の回転軸と、前記分級ロータに原料粉体を供給する原料供給機構と、を備え、前記原料供給機構は、前記回転軸の内部に形成された軸内空間を介して原料粉体を前記分級ロータに向けて搬送するよう構成されている、分級機構である。
本発明による分級機構において、前記原料供給機構は、前記軸内空間を通って前記回転軸の下端に到達した原料粉体を受けて、原料粉体を前記回転軸の半径方向外方に分散させる底板を含んでいてもよい。この場合、前記底板に、前記回転軸の前記軸内空間に向かって上方に突出した突出部分が形成されていてもよい。
本発明による分級機構において、前記原料供給機構は、前記底板を囲むよう前記回転軸の円周方向に沿って所定の間隔を空けて配置され、前記分級ロータを前記回転軸に連結する複数の支持部材を含んでいてもよい。この場合、各支持部材が、前記底板によって分散された原料粉体を前記回転軸の半径方向外方に導く案内羽根として構成されていてもよい。
本発明による分級機構において、前記回転軸に、前記軸内空間の断面積を局所的に減少させるための絞り部分が形成されていてもよい。
本発明による分級機構において、前記原料供給機構は、前記回転軸の前記軸内空間に配置された内筒と、前記内筒を前記回転軸に連結する連結部材と、を有していてもよい。この場合、前記回転軸を構成する材料と、前記内筒を構成する材料とが異なっていてもよい。また、前記内筒に、前記内筒の内部空間の断面積を局所的に減少させるための絞り部分が形成されていてもよい。
本発明による分級機構は、前記分級ロータの側方に配置され、前記分級ロータに向けて一次分級エアを供給する一次エア導入口と、前記一次分級エア導入口の下方に配置され、原料粉体の一部を上方に吹き上げるための二次分級エアを供給する二次エア導入口と、をさらに備えていてもよい。
本発明による分級機構において、前記原料供給機構は、前記回転軸の前記軸内空間に連通し、原料粉体が投入されるとともに下方に向かう気流が導入される原料投入口を有していてもよい。
本発明の分級機構によれば、原料粉体が、回転軸の内部に形成された軸内空間を介して分級ロータに向けて搬送される。このため、円周方向における原料粉体の分布濃度をより均一なものとすることができ、これによって、分級精度を高めることができる。
本発明の一実施形態による分級機構を示す縦断面図。 比較の形態による分級機構を示す縦断面図。 図1に示した実施形態の他の変形例による分級機構を示す縦断面図。 図1に示した実施形態の他の変形例による分級機構を示す縦断面図。 図1に示した実施形態の他の変形例による分級機構を示す縦断面図。 図1に示した実施形態の他の変形例による分級機構を示す縦断面図。 図1に示した実施形態の他の変形例による分級機構を示す縦断面図。
(分級機構)
以下、本発明の一実施形態による分級機構10について、図1を参照して説明する。
本実施形態による分級機構10は、ケーシング20と、ケーシング20の内部に設けられ、分級空間を形成する分級ロータ50と、分級ロータ50の上部に配置されるとともにその下端が分級ロータ50に連結され、鉛直方向に延びる中空の回転軸40と、を備えている。ケーシング20は、分級ロータ50を側方から囲う本体部21であって、その上部に開口部が形成された本体部21と、本体部21の開口部を上方から覆うとともに、回転軸40が貫通する中央孔が形成された天板22と、天板22の上方に配置され、回転軸40を側方から囲うハウジング24と、を有している。このうち天板22は、締結具23によって本体部21に対して締結されている。
ケーシング20の本体部21の側周壁には分級エアを分級ロータ50に向けて供給するためのエア導入口16が設けられており、このエア導入口16の内側には、複数の案内羽根17が配置されている。複数の案内羽根17は、分級ロータ50の回転によって生じる旋回流の流れを考慮して配向されている
回転軸40にはプーリ41が取り付けられており、プーリ41には、プーリ41に対して水平方向に離間して配置されたモータなどの駆動源によって駆動される、図示しないベルトが巻き掛けられている。このため回転軸40は、駆動源によって鉛直方向の回転軸線周りに回転駆動される。
分級ロータ50は、その内部空間が円環状に形成されており、その外周部が複数のブレード51によって画成されている。複数のブレード51は、分級ロータ50の外周面に沿って等間隔に環状に配置されており、旋回流の形成に適した形状及び配向とされている。分級ロータ50の上面は円板部材52によって形成されている。また分級ロータ50の下面は、底蓋53によって形成されている。なお円板部材52には、軸内空間を通って回転軸40の下端に到達した原料粉体11が衝突する、後述する底板76が取り付けられていてもよい。若しくは、円板部材52の一部が、後述する底板76として機能するよう構成されていてもよい。すなわち、円板部材52と底板76とが一体的なものであってもよい。
また分級機構10は、分級ロータ50よりも上方においてケーシング20のハウジング24と分級ロータ50との間に配置され、回転軸40を回転可能に支持するベアリング30を備えている。ベアリング30は、回転軸40に接する内輪31と、ハウジング24に接する外輪32と、内輪31と外輪32との間で転動する転動体33と、を有している。図1に示すように、鉛直方向に沿って複数、例えば2つのベアリング30が設けられていてもよい。この場合、2つのベアリング30の間には、上側のベアリング30を支持するためのスリーブ34が設けられていてもよい。
上側のベアリング30の上方および下側のベアリング30の下方にはそれぞれ、分級ロータ50や回転軸40などの回転部品と、ケーシング20などの非回転部品との間の隙間を封止するための上部シール部25および下部シール部26が設けられていてもよい。各シール部25,26の具体的な構造は特には限られないが、例えば、回転部品に形成された山部および谷部と、非回転部品に形成され、回転部品の山部および谷部に対応する谷部および山部と、から構成されるラビリンスシール構造が採用される。これによって、特に下部シール部26に関しては、回転部品と非回転部品との間の隙間に粉体が入り込むことを抑制する効果が大きい。また下部シール部26の近傍には、エアを噴出するシールエア噴出口28が設けられていてもよい。これによって、隙間に粉体が入り込むことをさらに抑制することができる。シールエア供給口27は、シールエア噴出口28に対してエアを供給するものである。
また分級機構10は、処理対象である原料粉体11を分級ロータ50に供給する原料供給機構70を備えている。以下、原料供給機構70について説明する。
原料供給機構70は、回転軸40の内部に形成された軸内空間を介して原料粉体11を分級ロータ50に向けて搬送するよう構成されている。すなわち原料供給機構70は、回転軸40の軸内空間を、原料粉体11をケーシング20の内部に投入するための経路72として利用している。このため、原料粉体11を円周方向の一箇所からケーシング20の内部に投入する場合に比べて、円周方向における原料粉体11の分布濃度をより均一なものとすることができる。
以下、原料供給機構70の具体的な構成について説明する。原料供給機構70は、図1に示すように、回転軸40の軸内空間に連通するよう回転軸40の上端に形成され、原料粉体11が投入される原料投入口71と、回転軸40の下端において回転軸40と分級ロータ50との間に配置され、軸内空間を通って回転軸40の下端に到達した原料粉体11を回転軸40の半径方向外方に案内する案内部73と、を有している。
案内部73は、例えば、軸内空間を通って回転軸40の下端に到達した原料粉体11を受ける、すなわち原料粉体11が衝突する底板76を含んでいる。底板76は、回転軸40または分級ロータ50に接続されており、このため底板76は、回転軸40とともに回転する。従って、底板76に衝突した原料粉体11は、底板76から遠心力を付与され、回転軸40の半径方向外方に分散される。
また案内部73は、底板76を側方から囲むよう回転軸40の円周方向に沿って所定の間隔を空けて配置され、分級ロータ50を回転軸40に連結する複数の支持部材74を含んでいる。具体的には、図1に示すように、支持部材74は、その上端が回転軸40に結合されており、その下端が分級ロータ50に接続されている。案内部73によって分散された原料粉体11は、複数の支持部材74の間の隙間に形成された原料噴出口75から外方に噴出される。支持部材74は、分級ロータ50を支持することができる程度の強度を有するよう構成されている。また支持部材74は、好ましくは、案内部73によって分散された原料粉体11を回転軸40の回転方向外方に導くよう構成されており、例えば案内羽根として構成されている。これによって、円周方向における原料粉体11の分布濃度をさらに均一にすることができる。
また分級機構10は、微粉15を含んだ気流を分級ロータ50の中心部から下方へ排出するための気流排気機構60を備えている。気流排気機構60は、図1に示すように、分級ロータ50の中心部の下方に離隔して付設され、微粉15を含んだ気流が通る流路61を画定するダクト62を含んでいる。流路61は、好ましくは、分級ロータ50の内部における気流の流れが分級ロータ50の回転方向に関して一様なものとなるよう、少なくとも分級ロータ50の近傍において、回転軸40と同心状の円筒状の空間として形成されている。またダクト62は、ダクト62内の気体を吸引する、図示しない吸引機構に接続されている。なお図1に示すように、分級ロータ50などの回転部品とダクト62などの非回転部品との間の隙間sに原料粉体11が入り込むことを防ぐために、隙間sで外側に向かってエアを噴出するロータ用シールエア噴出口56が設けられていてもよい。ロータ用シールエア供給口55は、ロータ用シールエア噴出口56に対してエアを供給するためのものである。図1において、ロータ用シールエア供給口55からロータ用シールエア噴出口56に供給されてロータ用シールエア噴出口56から噴出されるエアが矢印fで示されている。
次に、上記構成よりなる本実施形態の分級機構を用いて原料粉体11を粗粉14と微粉15とに分別する際の作用について説明する。
以下、分級処理の手順について説明する。はじめに、モータなどの駆動源によって、回転軸40を介して分級ロータ50を所定の速度で回転させる。また、エア導入口16を用いて分級ロータ50にエアを導入しながら、原料粉体11を原料供給機構70の原料投入口71に投入する。
原料投入口71に投入された原料粉体11は、回転軸40の軸内空間に形成された経路72に沿って下方へ落下し、底板76に衝突する。底板76に衝突した原料粉体11は、底板76から遠心力を付与され、回転軸40の半径方向外方に放射状に分散される。底板76によって分散された原料粉体11は、支持部材74間に形成された原料噴出口75を通って分級ロータ50の近傍に至る。
分級ロータ50の近傍に至った原料粉体11は、分級ロータ50のブレード51の配列の隙間から、気流と共に分級ロータ50の内部に流入し、これにより分散・分別が行われる。分級ロータ50によって分別された微粉15、すなわち分級ロータ50の中心部に到達した微粉15は、底蓋53に形成された中心孔から下方に排出され、流路61およびダクト62を介して回収される。一方、分級ロータ50から外周側に排出された粗粉14は、下方に落下し、製品として回収される。
本実施の形態によれば、上述のように、原料粉体11が、回転軸40の軸内空間に形成された経路72を介して分級ロータ50の近傍に投入される。すなわち、投入される原料粉体11の経路が、分級ロータ50の円周方向に関して対称的なものとなっている。このため、分級ロータ50の内部における原料粉体11の分布濃度を、円周方向に関して均一にすることができる。このことにより、分布濃度の偏りが存在する場合に比べて、分級ロータ50における分級精度を高めることができる。例えば、分級ロータ50の部分分級効率を示す曲線の傾きをより大きくすることができる。
また本実施の形態によれば、底板76を囲むよう回転軸40の円周方向に沿って所定の間隔を空けて配置された複数の支持部材74が、案内羽根として構成されている。このため、案内部73から排出されて分級ロータ50の近傍に至る原料粉体11の経路を整えることができる。また、支持部材74の形状を適切に設計することにより、原料粉体11を円周方向にさらに均一に分散させることもできる。これによって、分級ロータ50における分級精度をさらに高めることができる。
また本実施の形態によれば、投入される原料粉体11の経路72を分級ロータ50の回転方向に関して対称的なものとすることにより、原料供給機構70の構造を簡略化することができる。このため、分級機構10のメンテナンス性を向上させることができる。
次に、本実施の形態の効果を、比較の形態と比較して説明する。図2は、比較の形態における分級機構80を示す図である。
図2に示す比較の形態による分級機構80において、原料粉体11を投入するための原料投入口13は、円周方向の一箇所に配置されている。すなわち、ケーシングの内部に投入される原料粉体11の経路は、分級ロータ50の円周方向に関して一様な形状ではない。この場合、分級ロータ50の近傍において原料粉体11が偏析し、原料粉体11の分布濃度が局所的に高くなってしまい、この結果、分級精度が低下してしまうことが考えられる。
これに対して本実施の形態によれば、回転軸40の軸内空間に形成された経路72を介して原料粉体11を分級ロータ50の近傍に一様に投入することにより、分級ロータ50の近傍において原料粉体11が偏析することを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述の本実施の形態において得られる作用効果が以下の変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1の変形例)
図3に示すように、回転軸40に、軸内空間の断面積を局所的に減少させるための絞り部分40aが形成されていてもよい。図3に示す例において、絞り部分40aは、回転軸40の内壁を半径方向内方に局所的に突出させることにより構成されている。このような絞り部分40aを形成することにより、回転軸40の軸内空間において原料粉体11が偏析することを抑制することができ、これによって、分級ロータ50の近傍に投入される原料粉体11の分布濃度をより均一にすることができる。
また図3に示すように、案内部73の底板76に、回転軸40の軸内空間に向かって上方に突出した突出部分77が形成されていてもよい。図3に示す例において、突出部分77は、上方に向かうにつれて先細になるコーン状の形状を有している。このような突出部分77を形成することにより、底板76の中心部に原料粉体11が堆積することを防止することができる。これによって、分級ロータ50の近傍への、単位時間当たりの原料粉体11の供給量が不安定になることを防止することができる。また、突出部分77の傾斜角度に応じて、半径方向外方に向かう力が原料粉体11に付与されるため、原料粉体11が放射状に分散することを促進することができる。このことにより、分級ロータ50における分級精度をさらに高めることができる。
(第2の変形例)
上述の本実施の形態においては、回転軸40の内壁が、原料粉体11が通る経路72を画定する例を示した。すなわち、回転軸40の内壁が原料粉体11に接する例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図4に示すように、原料供給機構70は、回転軸40の軸内空間に配置された内筒78と、内筒78を回転軸40に連結する連結部材79と、を有していてもよい。この場合、内筒78の内壁が、原料粉体11が通る経路72を画定する。なお、回転軸40を構成する材料と、内筒78を構成する材料とが異なっていてもよい。
本変形例によれば、回転軸40の内壁が原料粉体11に接していない。従って、回転軸40を構成する材料を選定する際、原料粉体11に対する耐久性などを考慮することなく、主に回転駆動への適性を考慮して材料の選定を行うことができる。例えば、回転軸40を構成する材料として、S45Cなどの構造用炭素鋼を用いることができる。一方、内筒78を構成する材料としては、ステンレスや高い耐摩耗性を有する材料など、処理される粉体の特性やユーザーの要求仕様に合わせて選定された材料を用いることができる。このため、分級機構10において、回転駆動に関連する特性と、粉体との接触に関連する特性とをともに最適化することができる。また本変形例によれば、連結部材79を取り外すことによって、粉体に接する部品である内筒78や分級ロータ50などを容易に他の部品から取り外すことができる。このため、分級機構10の内部に付着した粉体を除去する方法として、様々な清掃方法を採用することができる。
なお本変形例においても、上述の図3に示す第1の変形例の場合と同様に、内筒78に、内筒78の内部空間の断面積を局所的に減少させるための絞り部分78aが形成されていてもよい。図4に示す例において、絞り部分78aは、内筒78の内壁を半径方向内方に局所的に突出させることにより構成されている。このような絞り部分78aを形成することにより、内筒78の内部空間において原料粉体11が偏析することを抑制することができ、これによって、分級ロータ50の近傍に投入される原料粉体11の分布濃度をより均一にすることができる。
(第3の変形例)
上述の本実施の形態においては、分級エアを分級ロータ50に向けて供給するエア導入口が、分級ロータ50の側方にのみ設けられている例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図5に示すように、分級機構10は、分級ロータ50の側方に配置され、分級ロータ50に向けて一次分級エアを供給するエア導入口(一次エア導入口)16に加えて、一次エア導入口16の下方に配置された二次エア導入口18をさらに備えていてもよい。二次エア導入口18は、分級ロータ50のブレード51に到達することなく落下した原料粉体11の一部を上方に吹き上げるための二次分級エアを供給するよう構成されている。このような二次エア導入口18をさらに設けることにより、分級の機会を与えられることなく原料粉体11が落下してしまうことを抑制することができる。これによって、回収された粗粉14の中に微粉が混入することを抑制することができる。
図5に示すように、一次エア導入口16および二次エア導入口18の内側にはそれぞれ、複数の案内羽根17および案内羽根19が配置されていてもよい。
なお本変形例においては、二次エア導入口18を設けることによって、気流排気機構60のダクト62が長くなることが考えられる。この場合、図5に示すように、ダクト62が、互いに嵌合可能に構成された第1ダクト63および第2ダクト64に分解され得るように構成されていてもよい。
(第4の変形例)
上述の本実施の形態においては、分級機構10が一段の分級ロータ50を備える例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図6に示すように、分級機構10は、回転軸40の軸線方向に沿って並置された2段の分級ロータ50を備えていてもよい。この場合、上段の分級ロータ50から外周側に排出された、微粉が若干混入した粗粉14aは、下段の分級ロータ50内にその外周部上部からブレード51配列の間を通って導入される。下段の分級ロータ50によって分別された微粉15は、下段の分級ロータ50の中心部から下方に排出されて気流排気機構60の流路61に流入する。一方、下段の分級ロータ50から外周側に排出された粗粉14は、下方に落下し、製品として回収される。
(第5の変形例)
上述の本実施の形態においては、分級エアが、原料供給機構70の原料投入口71とは別個に形成されたエア導入口16から分級ロータ50に向けて供給される例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図7に示すように、分級エアは、原料粉体11とともに原料供給機構70の原料投入口71から導入されてもよい。分級エアを導入する方法は特には限られないが、例えば原料投入口71は、吸気によってエアと原料粉体11とが均等に導入されるよう構成されている。このようなエア導入方法を採用することにより、例えば、分級機構10を粉砕機などと接続してインラインで使用することが可能となる。このため、エアを生成するためのブロアなどの補機類を、粉砕機および分級機構10で共用することができ、このことにより、設備全体としての構造を簡略化することができる。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
10 分級機構
11 原料粉体
14 粗粉
15 微粉
16 エア導入口(一次エア導入口)
17 案内羽根
18 二次エア導入口
19 案内羽根
20 ケーシング
21 本体部
22 天板
23 締結具
24 ハウジング
25 上部シール部
26 下部シール部
27 シールエア供給口
28 シールエア噴出口
30 ベアリング
31 内輪
32 外輪
33 転動体
34 スリーブ
40 回転軸
40a 絞り部分
41 プーリ
50 分級ロータ
51 ブレード
52 円板部材
53 底蓋
55 ロータ用シールエア供給口
56 ロータ用シールエア噴出口
60 気流排気機構
61 流路
62 ダクト
70 原料供給機構
71 原料投入口
72 経路
73 案内部
74 支持部材
75 原料噴出口
76 底板
77 突出部分
78 内筒
78a 絞り部分
79 連結部材

Claims (8)

  1. 原料粉体を微粉と粗粉とに分別する分級機構であって、
    ケーシングと、
    前記ケーシングの内部に設けられ、分級空間を形成する分級ロータと、
    前記分級ロータの上部に配置され、前記分級ロータに連結された中空の回転軸と、
    前記分級ロータに原料粉体を供給する原料供給機構と、
    前記分級ロータの下方に配置され、原料粉体の一部を上方に吹き上げるための分級エアを供給するエア導入口と、を備え、
    前記原料供給機構は、前記回転軸の内部に形成された軸内空間を介して原料粉体を前記分級ロータに向けて搬送するよう構成されている、分級機構。
  2. 前記原料供給機構は、前記軸内空間を通って前記回転軸の下端に到達した原料粉体を受けて、原料粉体を前記回転軸の半径方向外方に分散させる底板を含む、請求項に記載の分級機構。
  3. 前記底板に、前記回転軸の前記軸内空間に向かって上方に突出した突出部分が形成されている、請求項に記載の分級機構。
  4. 前記原料供給機構は、前記底板を囲むよう前記回転軸の円周方向に沿って所定の間隔を空けて配置され、前記分級ロータを前記回転軸に連結する複数の支持部材を含む、請求項2または3に記載の分級機構。
  5. 各支持部材が、前記底板によって分散された原料粉体を前記回転軸の半径方向外方に導く案内羽根として構成されている、請求項に記載の分級機構。
  6. 前記回転軸に、前記軸内空間の断面積を局所的に減少させるための絞り部分が形成されている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の分級機構。
  7. 前記原料供給機構は、前記回転軸の前記軸内空間に配置された内筒と、前記内筒を前記回転軸に連結する連結部材と、を有し、
    前記回転軸を構成する材料と、前記内筒を構成する材料とが異なっている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の分級機構。
  8. 前記内筒に、前記内筒の内部空間の断面積を局所的に減少させるための絞り部分が形成されている、請求項に記載の分級機構。
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