JP6053683B2 - 含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子 - Google Patents

含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子 Download PDF

Info

Publication number
JP6053683B2
JP6053683B2 JP2013527989A JP2013527989A JP6053683B2 JP 6053683 B2 JP6053683 B2 JP 6053683B2 JP 2013527989 A JP2013527989 A JP 2013527989A JP 2013527989 A JP2013527989 A JP 2013527989A JP 6053683 B2 JP6053683 B2 JP 6053683B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
chocolate
oil
nozzle
containing chocolate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013527989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013021898A1 (ja
Inventor
充春 黒須
充春 黒須
新 小杉
新 小杉
智子 竹内
智子 竹内
麻美 滑川
麻美 滑川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiji Co Ltd
Original Assignee
Meiji Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiji Co Ltd filed Critical Meiji Co Ltd
Publication of JPWO2013021898A1 publication Critical patent/JPWO2013021898A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6053683B2 publication Critical patent/JP6053683B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/32Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds
    • A23G1/36Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds characterised by the fats used
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/32Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds
    • A23G1/325Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds containing inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/32Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds
    • A23G1/40Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by the composition containing organic or inorganic compounds characterised by the carbohydrates used, e.g. polysaccharides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G1/00Cocoa; Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
    • A23G1/50Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor characterised by shape, structure or physical form, e.g. products with an inedible support
    • A23G1/54Composite products, e.g. layered laminated, coated, filled
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23GCOCOA; COCOA PRODUCTS, e.g. CHOCOLATE; SUBSTITUTES FOR COCOA OR COCOA PRODUCTS; CONFECTIONERY; CHEWING GUM; ICE-CREAM; PREPARATION THEREOF
    • A23G3/00Sweetmeats; Confectionery; Marzipan; Coated or filled products
    • A23G3/34Sweetmeats, confectionery or marzipan; Processes for the preparation thereof
    • A23G3/50Sweetmeats, confectionery or marzipan; Processes for the preparation thereof characterised by shape, structure or physical form, e.g. products with supported structure
    • A23G3/54Composite products, e.g. layered, coated, filled

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Description

本発明は、含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子に関する。
クリームと、一般的にガナッシュと呼ばれる水中油型含水チョコレートと、を組み合わせた菓子は、その濃厚な味わいを特徴とし、口溶けが良好である。特に、クリームをセンター部に有しその表面全体をガナッシュで被覆した所謂トリュフ様にした菓子は、高級感を有する菓子として需要者に受け入れられている。このような構造を有する製品を工業的に生産する方法として、例えば包餡機を使用する方法がある。
特開2003−265111号公報
ところが、このような形状の製品を、包餡機を用いて製造しようとすると、センター部全体をガナッシュで被覆しようとしても包餡機のシャッターでセンター部を絞り切る前に、センター部の周囲にあるガナッシュが完全に切断され製品の上下部分においてセンター部が露出してしまう。
一方、ガナッシュを予め十分冷却して可塑性を有する程度に固化させた場合、良好にセンター部全体をガナッシュで被覆することができる。しかしながら、一度冷却固化したガナッシュを強制的に筒状に変形させるため、ガナッシュの乳化状態が壊れ、できあがった製品は、ぼそぼそと口溶けの悪い菓子になってしまう。
この様な製品は冷凍された状態で流通し、必要に応じ解凍して供されることも多く、その場合には特に上述したような口溶けの悪化が顕著となる。
従来、包餡機を用いてセンター部全体を薄膜で被覆する様に成形するためには、シェル部の食品に、例えば求肥(こねた白玉粉を蒸し、砂糖及び水飴を加え、火にかけて練りかためた菓子)の様な、柔軟性のある餅様の粘りのある伸びの良い物性を付与していた。このようにすることで、センター部全体をシェル部でうまく包み込むことができる。
特開2003―265111号公報には、プルラン及びグルコマンナン等の強い粘性を付与する増粘安定剤をガナッシュに添加し、上記餅様の物性を付与することでうまく包餡できることが開示されている。
しかしながら、この方法で得られるガナッシュの口溶け、滑らかさは通常のガナッシュとは異なり、喫食時の粘りを解消することはできない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ガナッシュ本来の口溶け及び滑らかさを有し、且つ成形適性がある含水チョコレートを提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、センター部が露出することなくその表面を被覆でき、製品の保形性を有しつつ、ガナッシュ本来の良好な食感、口溶けを有する含水チョコレートを開発し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の構成からなる。
(1)水及びチョコレートを含有する水中油型含水チョコレートであって、植物油脂、微結晶セルロースを含有し、上記植物油脂のSFCが10℃で10以下である、含水チョコレート。
(2)上記植物油脂が大豆白絞油である、(1)に記載の含水チョコレート。
(3)増粘多糖類を含有する、(1)又は(2)に記載の含水チョコレート。
(4)クリーム組成物からなるセンター部と、上記センター部を被覆する、水及びチョコレートを含有する水中油型含水チョコレートからなるシェル部と、からなる複合菓子であって、上記シェル部の水中油型含水チョコレートが植物油脂、微結晶セルロースを含有し、上記植物油脂のSFCが10℃で10以下である、複合菓子。
(5)上記植物油脂が大豆白絞油である、(4)に記載の複合菓子。
(6)上記クリーム組成物に微結晶セルロース、増粘多糖類を含有する、(4)又は(5)に記載の複合菓子。
(7)上記シェル部の水中油型含水チョコレート中に増粘多糖類を含有する、(4)〜(6)の何れか一つに記載の複合菓子。
(8)第1のノズルから上記水中油型含水チョコレートを、第2のノズルから上記クリーム組成物を、同時に吐出することによって上記水中油型含水チョコレートが上記クリーム組成物を包摂するように、上記水中油型含水チョコレート及び上記クリーム組成物を同心円柱状に成形する工程であって、ここで上記第1のノズル及び上記第2のノズルは同心円状に配置され、上記第2のノズルは上記第1のノズルより内径が小さい、工程と、
成形された上記水中油型含水チョコレートの側面を、上記第1のノズルの下方に配置されたシャッター部で絞ることによって、上記センター部の全体を上記シェル部で被覆するように変形及び切断する工程と、
を備える、(4)に記載の複合菓子の製造方法。
本発明により、ガナッシュ本来の口溶け及び滑らかさを有し、且つ成形適性がある含水チョコレートを提供することが可能となる。
複合菓子を製造するための包餡機の模式図である。 実施例1で得た含水チョコレート生地の粒度分布を示す図である。 比較例1で得た含水チョコレート生地の粒度分布を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
本実施形態に係る含水チョコレートは、水及びチョコレートを含有する水中油型含水チョコレートであって、植物油脂、微結晶セルロースを含有し、上記植物油脂のSFCが10℃で10以下である。このような含水チョコレートは、ガナッシュ本来の口溶け及び滑らかさを有する。更に、クリーム組成物からなるセンター部と、センター部を被覆する、水中油型含水チョコレートからなるシェル部とからなる複合菓子の製造時において、本実施形態に係る含水チョコレートは、上記シェル部として、包餡機等で上記センター部を良好に被覆できる成形適性を有する。
固体脂含量(SFC)とは、所定の温度において、油脂全体の重量を100としたとき、その油脂に含まれる固体脂の重量を指す。
本実施形態で使用するチョコレートとは、日本国公正取引委員会認定のルールである「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」に定めるところのチョコレート規格に適合するもののみに限らず、準チョコレート、ノンテンパー油脂を用いたチョコクリーム、ファットクリーム、ナッツクリーム等が含まれる。上記チョコレートの含有量は、上記含水チョコレート全量を基準として、30〜70質量%であることが好ましく、40〜50質量%であることがより好ましい。
本実施形態に係る植物油脂は、低融点の植物油脂であることが好ましい。上記低融点の植物油脂としては、例えば、大豆白絞油、菜種油、コーン油、アーモンド油、マカダミアオイル及び綿実油が挙げられる。上記低融点の植物油脂のSFCは10℃で10以下である。より好ましくは植物油脂のSFCが10℃で5以下であり、更に好ましくはSFCが0℃で5以下である。上記植物油脂の含有量は、上記含水チョコレート全量を基準として、0.5〜20質量%であることが好ましく、3〜10質量%であることがより好ましい。
本実施形態において微結晶セルロースとは、セルロースを加水分解して得られる結晶部分を取り出したものである。上記微結晶セルロースの平均粒径は100μm以下であることが好ましく、分散性が良いことから50μm以下であることがより好ましい。懸濁安定性を向上させるため、上記微結晶セルロースに予め増粘多糖類によるコーティング処理を施していてもよい。上記微結晶セルロースの含有量は、上記含水チョコレート全量を基準として、0.1〜5質量%であることが好ましく、1〜3質量%であることがより好ましい。
本実施形態において水中油型含水チョコレート(水中油型含水チョコレート生地)に含まれる水は、水そのものであってもよく、水飴、クリーム、果汁及びウイスキー、ウォッカ、ジン、ビタース、ブランデー、ラム及びリキュール等の洋酒に含まれる水であってもよい。必要に応じて、上記水中油型含水チョコレートにさらに香料、乳化剤、色素等を添加してもよい。
上記水中油型含水チョコレートの各成分の混合方法に制限はなく、通常のミキサーによる混合で構わないが、混合後の生地温度(水中油型含水チョコレートの温度)を15℃以上25℃以下に調節することが好ましい。混合後の生地温度が25℃より高いと、硬さが十分でなく包餡機での成形時にセンター部が露出してしまったり、成形後シェル部の保形性が低いために下方にだれ落ち、上面の被覆が薄くなってセンター部が透けて見えてしまったりする傾向がある。混合後の生地温度が15℃より低いと、含水チョコレートが過度に固化し、包餡機による成形時にシェル部の表面の滑らかさが低下したり、成形品の冷凍、解凍後の口溶けが悪くなったりする傾向がある。
シェル部となる水中油型含水チョコレートには、必要に応じさらに乳化剤を添加してもよい。添加する乳化剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル及びポリグリセリン酸エステルが挙げられる。添加する乳化剤は、1種類を単独で用いてもよいし、選択した2種類以上の乳化剤を併用してもよい。
本実施形態で使用するクリームとは、日本国厚生省省令である「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(略称:乳等省令)で定めるクリームに限らず、植物油脂を用いたホイップ用クリーム、これらの混合物である所謂コンパウンドクリームであってもよい。使用できるクリームの油分に制限はないが、好ましくは30〜50重量%である。
本実施形態においてセンター部に使用するクリーム組成物とは、上記クリーム単体又は上記クリームと副原料との混合物である。副原料として、例えば、糖類、糖アルコール、水飴及びカスタードクリームが挙げられる。必要に応じ香料、乳化剤、色素等を添加しても良い。
本実施形態では、含水チョコレート複合菓子に保形性を付与するため、センター部であるクリーム組成物に保形性を付与することが好ましい。その手段としてクリーム組成物に含気させることが好ましい。そうすることで高い降伏値を付与し、クリーム組成物の成形時の保形性を獲得することができる。含気時のクリーム組成物の好ましい比重は0.4〜0.7である。含気したクリーム組成物の比重が0.7より大きいと、センター部の保形性を十分付与することができず、成形した含水チョコレート複合菓子が扁平な形状になる傾向がある。クリーム組成物の比重が0.4より小さくなるように含気させようとすると、粗い気泡が上記クリーム組成物に混入して、上記気泡が製造中に破泡して均一な比重を保持することが困難となる傾向がある。
本実施形態において増粘多糖類とは、水系の液体に粘性を付与する多糖類であり、例えばアラビアガム、カラギーナン、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、グアーガム、ジェランガム、タラガム、ペクチン及びローカストビーンガムが挙げられる。
本実施形態に係る含水チョコレート複合菓子では、上記クリーム組成物をセンター部とし、上記水中油型含水チョコレートを、上記センター部を被覆するシェル部となるように成形する。
センター部とシェル部の重量比率は、好ましくは40:60〜60:40である。シェル部の重量比率が全体(センター部及びシェル部の総重量)の40%より少ないと、センター部全体を被覆するのに不十分となる傾向がある。センター部の重量比率が全体の40%より少ないと、センター部の風味が十分でない傾向がある。
上記含水チョコレート複合菓子の成形する手段はいずれでもよい。例えばワンショットデポジッターを用いてもよいし、包餡機を用いてもよい。予め成形したセンター部にシェル用水中油型含水チョコレートをエンローブしてもよいが、包餡機を用いた成形方法が好ましい。以下、包餡機を用いた成形方法について説明する。図1は、複合菓子を製造するための包餡機の模式図である。包餡機100は、シェル用水中油型含水チョコレートを吐出するための第1のノズル42と、第1のノズル42に上記水中油型含水チョコレートを供給する第1の供給管44と、センター部用クリーム組成物を吐出するための第2のノズル22と、第2のノズル22に上記クリーム組成物を供給する第2の供給管24と、第1のノズル42及び第2のノズル22の下方に配置され、吐出した上記水中油型含水チョコレート及び上記クリーム組成物を絞ることで変形及び切断するためのシャッター部62とを備える。第2のノズル22は、第1のノズル42より内径が小さい。第1のノズル42(シェル部のデポジット用ノズル)及び第2のノズル22(センター部のデポジット用ノズル)は、同心円状に配置されている。含水チョコレート複合菓子の成形方法としては、まず、シェル生地(水中油型含水チョコレート又はチョコレート生地という場合がある)とセンター生地(クリーム組成物)とを同時にそれぞれ第1のノズル42及び第2のノズル22から吐出することで同心円柱状に成形する。該同心円柱状に成形されたチョコレート生地の胴部(側面)を、第1のノズル42及び第2のノズル22の下方に配置されたシャッター部62で絞ることによって、センター部全体をシェル部で被覆するように変形及び切断する。
センター部の中心部分に、センター部のクリーム組成物(クリーム生地)の一部を別の食品に置き換えたセンターソース部を設けてもよい。センターソース部に用いる食品としては、水系又は油系いずれの食品でもよく、例えば、フルーツソース、キャラメルソース及びチョコレートソースが挙げられる。この場合は、センター用ノズルの更に内側にセンターソース用ノズルを配置することで、センターソースを中心部分に有するセンター部とそれを全体的に被覆するシェル部とからなる含水チョコレート複合菓子を得る。
本実施形態において製造する含水チョコレート複合菓子は、その総重量が30g〜60gであることが好ましい。この程度の重量があると、従来であれば自重のために形状を保つことが困難になる傾向があるため、本実施形態に係る含水チョコレート複合菓子がより好適に奏功する。
本実施形態では、包餡機等により含水チョコレート複合菓子を成形後、上記複合菓子を冷凍する冷凍工程を経ることが好ましい。流通過程において変敗等の品質の劣化、変形を防ぐことができる。
以下、本発明について実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
チョコレート生地(商品名:meijiブラック、株式会社明治製)45重量部、0℃でのSFCが1である大豆白絞油(不二製油製)5重量部、微結晶セルロース1.5重量部、キサンタンガム0.1重量部、ポリグリセリン脂肪酸エステル(商品名:SYグリスターCRS−75、坂本薬品工業製)0.5重量部、ショ糖脂肪酸エステル(商品名:リョートーシュガーエステルS−1170、三菱化学フーズ製)0.5重量部、60%ソルビトール溶液(商品名:ソルビトールF、物産フードサイエンス製)3重量部、クリーム(商品名:明治十勝フレッシュクリーム47、株式会社明治製)45重量部をミキサー(型名:カントーミキサーHPI−90LAS、関東混合機工業製)を用いて15分間攪拌し、含水チョコレートである含水チョコレート生地を得た。得られた含水チョコレート生地の品温は20℃、比重は1.05であった。
実施例2
クリーム(商品名:明治十勝フレッシュクリーム47、株式会社明治製)85重量部、グラニュウ糖7重量部、微結晶セルロース0.5重量部、キサンタンガム、0.1重量部、トレハロース8重量部をミキサー(型名:カントーミキサーHPI−90LAS、関東混合機工業製)を用いて6分間攪拌し、クリーム組成物であるホイップクリームを得た。得られたホイップクリームは、仕上がり温度11℃、比重0.55であった。
包餡機(型名:火星人CN−500、レオン自動機製)を用いて得られたホイップクリームをセンター部とし、実施例1で製造した含水チョコレート生地をシェル部となるよう成形し、センター部が20g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。
得られた含水チョコレート複合菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。製品の含水チョコレート表面は滑らかで光沢があり、良好な外観であった。
実施例3
クリーム(商品名:明治十勝フレッシュクリーム47、株式会社明治製)85重量部、グラニュウ糖7重量部、微結晶セルロース0.5重量部、キサンタンガム、0.1重量部、トレハロース8重量部をミキサー(型名:カントーミキサーHPI−90LAS、関東混合機工業製)を用いて6分間攪拌し、クリーム組成物であるホイップクリームを得た。得られたホイップクリームは、仕上がり温度11℃、比重0.55であった。
包餡機(型名:火星人CN−500、レオン自動機製)を用いて得られたホイップクリームをセンター部とし、センター部の中央部分(センターソース部)にストロベリーソース、実施例1で製造した含水チョコレート生地をシェル部となるよう成形し、ストロベリーソースが5g、センター部が15g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。
得られた含水チョコレート複合菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。製品の含水チョコレート表面は滑らかで光沢があり、良好な外観であった。
実施例4
含水チョコレート生地温度が15℃であること以外は実施例2と同じ方法で、センター部が20g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート複合菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。製品の含水チョコレート表面は滑らかで光沢があり、良好な外観であった。
実施例5
含水チョコレート生地温度が25℃であること以外は実施例2と同じ方法で、センター部が20g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート複合菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。製品の含水チョコレート表面は滑らかで光沢があり、良好な外観であった。
実施例6
含水チョコレート生地中に配合されているキサンタンガム0.1重量部の代わりにカルボキシメチルセルロース0.2重量部を添加したこと以外は実施例2と同じ方法で、センター部が20g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。製品の含水チョコレート表面は滑らかで光沢があり、良好な外観であった。
実施例7
含水チョコレート生地中に配合されているキサンタンガム0.1重量部の代わりにグアーガム0.2重量部を添加したこと以外は実施例2と同じ方法で、センター部が20g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート複合菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。製品の含水チョコレート表面は滑らかで光沢があり、良好な外観であった。
(比較例1)
チョコレート生地(商品名:meijiブラック、株式会社明治製)52重量部、60%ソルビトール溶液(商品名:ソルビトールF、物産フードサイエンス製)3重量部、クリーム(商品名:明治十勝フレッシュクリーム47、株式会社明治製)45重量部をミキサー(型名:カントーミキサーHPI−90LAS、関東混合機工業製)を用いて15分間攪拌し、含水チョコレートである含水チョコレート生地を得た。得られた含水チョコレート生地の品温は20℃、比重は1.05であった。
(比較例2)
比較例1で得た含水チョコレート生地を使用すること以外は実施例2と同じ方法で、センター部が20g、シェル部が20gである含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート複合菓子は、センター部が露出することなく、包餡状態は良好であった。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であった。しかしながら、製品の含水チョコレート表面は粗く光沢がなく、劣る外観であった。
(比較例3)
生地品温を30℃としたこと以外は比較例1と同じ方法で得た含水チョコレート生地を用い、実施例2と同じ方法で含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート複合菓子の上部及び底部は、包餡機での絞り時にシェル生地が切れてしまいセンター部が露出していた。得られた含水チョコレート複合菓子は、十分な保形性を有し、センター部は直径40mm、高さ30mmと良好な形状であったが、表面の含水チョコレート生地がだれ落ち、製品底部辺縁に溜まってしまい、劣る外観であった。
(比較例4)
ホイップクリームの比重が0.8であること以外は比較例3と同じ方法で含水チョコレート複合菓子を得た。得られた含水チョコレート複合菓子は、保形性が劣り、センター部は直径55mm、高さ15mmと扁平で劣る形状であった。
(試験例1)
実施例1及び比較例1で得た含水チョコレート生地を、それぞれ遠心分離機(型番:H−60R、コクサン製)を用いて2000rpmで10分間遠心分離を行い、分離した油脂重量を測定した。さらに、各含水チョコレート生地を23℃、1時間静置した後、同様に2000rpm、10分間遠心分離を行い、分離した油脂重量を測定した。含水チョコレート生地全体に対する分離油脂重量を百分率で示した。結果を表1に示す。
比較例1の含水チョコレート生地に比べ、実施例1の含水チョコレート生地が油脂分離しにくいことが分かった。
(試験例2)
実施例1及び比較例1で得た含水チョコレート生地1重量部をそれぞれ0.5%ドデシル硫酸ナトリウム水溶液100重量部に分散した分散液の油滴及び不溶性固形分粒子径を粒度分布測定器(型番:SALD−2200、島津機械製)で測定した。更に各含水チョコレート生地を23℃、1時間静置した後、同様に処理をして各分散液の油滴及び不溶性固形分粒子径を測定した。結果を図2及び図3に示す。
実施例1の含水チョコレート生地では1時間静置しても粒子径に変化は見られなかった(図2)。一方、比較例1の含水チョコレート生地では1時間静置することで粒子径が増大する傾向が見られた(図3)。
(試験例3)
実施例2〜7、比較例2〜4の含水チョコレート複合菓子を−40℃で1時間凍結後、解凍、品温を5℃とし、官能評価を行った。滑らかさ、口溶け及び総合評価を評価の高い順からA、B、Cにランク分けした。結果を表2に示す。
滑らかさ、口溶け、総合評価の全てにおいて、実施例2〜7の含水チョコレート複合菓子は評価が高く、比較例2〜4の含水チョコレート複合菓子は劣っていた。
22…第2のノズル、24…第2の供給管、42…第1のノズル、44…第1の供給管、62…シャッター部、100…包餡機

Claims (4)

  1. 水及びチョコレートを含有する水中油型含水チョコレートであって、植物油脂、微結晶セルロース、増粘多糖類及び乳化剤を含有し、前記植物油脂が、SFCが10℃で10以下である大豆白絞油である、含水チョコレート。
  2. クリーム組成物からなるセンター部と、前記センター部を被覆する、水及びチョコレートを含有する水中油型含水チョコレートからなるシェル部と、からなる複合菓子であって、前記シェル部の水中油型含水チョコレートが植物油脂、微結晶セルロース、増粘多糖類及び乳化剤を含有し、前記植物油脂が、SFCが10℃で10以下である大豆白絞油である、複合菓子。
  3. 前記クリーム組成物に微結晶セルロース、増粘多糖類を含有する、請求項に記載の複合菓子。
  4. 第1のノズルから前記水中油型含水チョコレートを、第2のノズルから前記クリーム組成物を、同時に吐出することによって前記水中油型含水チョコレートが前記クリーム組成物を包摂するように、前記水中油型含水チョコレート及び前記クリーム組成物を同心円柱状に成形する工程であって、ここで前記第1のノズル及び前記第2のノズルは同心円状に配置され、前記第2のノズルは前記第1のノズルより内径が小さい、工程と、
    成形された前記水中油型含水チョコレートの側面を、前記第1のノズルの下方に配置されたシャッター部で絞ることによって、前記センター部の全体を前記シェル部で被覆するように変形及び切断する工程と、
    を備える、請求項2又は3に記載の複合菓子の製造方法。
JP2013527989A 2011-08-08 2012-08-01 含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子 Active JP6053683B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011173072 2011-08-08
JP2011173072 2011-08-08
PCT/JP2012/069619 WO2013021898A1 (ja) 2011-08-08 2012-08-01 含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2013021898A1 JPWO2013021898A1 (ja) 2015-03-05
JP6053683B2 true JP6053683B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=47668408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013527989A Active JP6053683B2 (ja) 2011-08-08 2012-08-01 含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6053683B2 (ja)
WO (1) WO2013021898A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3377012B2 (ja) * 1994-07-28 2003-02-17 不二製油株式会社 チョコレート利用食品及びその製造方法
ES2160760T3 (es) * 1996-04-12 2001-11-16 Nestle Sa Procedimiento para la preparacion de chocolate y analogos.
KR100571532B1 (ko) * 1998-10-08 2006-04-14 후지 세이유 가부시키가이샤 초콜릿 조성물 및 그의 용도
JP2002119213A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Asahi Denka Kogyo Kk 水中油型含水チョコレート
JP4311602B2 (ja) * 2001-06-27 2009-08-12 旭化成ケミカルズ株式会社 含水チョコレート組成物
JP2003102386A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Asahi Denka Kogyo Kk 含水チョコレート類
JP2007151480A (ja) * 2005-12-07 2007-06-21 Sanei Gen Ffi Inc 油中水型乳化食品の食感改良法
JP2009232795A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Fuji Oil Co Ltd チョコレート様食品
JP5359453B2 (ja) * 2009-03-27 2013-12-04 不二製油株式会社 被覆用油脂組成物

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013021898A1 (ja) 2013-02-14
JPWO2013021898A1 (ja) 2015-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108185103B (zh) 一种巧克力涂层及其制备方法
JP5906565B2 (ja) 光沢のよいチョコレート類並びにその製造法
US6902752B1 (en) Coatings for bakery/confectionery use and process for producing the same
KR20170059439A (ko) 내열성 초콜릿 및 그 제조 방법
JP2010148475A (ja) 含気グミキャンディ及びその製造方法
JP4331013B2 (ja) チョコレート含有菓子の製造方法及びチョコレート含有菓子
JP5359453B2 (ja) 被覆用油脂組成物
KR101747706B1 (ko) 내열성이 우수한 초콜렛류 이용식품의 제조방법
JP2010124788A (ja) 含気グミキャンディ糖衣物及びその製造方法
JP2002119213A (ja) 水中油型含水チョコレート
JP6053683B2 (ja) 含水チョコレートおよび含水チョコレート複合菓子
KR101852660B1 (ko) 소성 복합 과자 및 그의 제조 방법
JP2007006787A (ja) チョコレートが付着された菓子・パンの製造方法
JP2009118861A (ja) 表面層に食塩が均一に付与されたプレッツェル
JP6690903B2 (ja) 複合菓子及び複合菓子の製造方法
WO2022004433A1 (ja) チョコレート
JP2006314236A (ja) プレッツェルの塩味付与方法
JP6347506B2 (ja) 油性菓子の製造方法
JP2017176121A (ja) 含水食品被覆用油性組成物
JP6815112B2 (ja) 焼成複合菓子及び焼成複合菓子の製造方法
WO2009024441A1 (en) Fat-based coating for frozen confection with texture like hard candy
JP5611482B1 (ja) 複合菓子及び複合菓子の製造方法
JP2020000062A (ja) 含水チョコレート及びその製造方法
JP2010172227A (ja) チョコレート複合菓子
JP5496775B2 (ja) チョコレート及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160816

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6053683

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150