JP6053616B2 - 表示部品制御システム - Google Patents
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Description
また、シーケンサと表示器の間は、デバイスと呼ばれるシーケンサのアドレスを示す識別子を用いて通信を行う。デバイスの表現には様々なものがあるが、一般にアルファベットと数字による表現が行われ、例えば“D100”といった表現が使われる。表示器の表示画面を設計する際に、表示画面の開発環境上で、表示画面に表示部品を張り付け、その表示部品に対応させるシーケンサ上のデバイスを、その表示部品に設定する。この方法では、シーケンサのプログラムの開発者と、表示器の表示画面の開発者との間で、どの意味を持つ変数が、何というデバイスに割付けられているかを共有する必要がある。例えば、生産ラインの制御を行う場合に、目標数、実績数などの値が、D100、D101等のどのデバイスに割付けられているかを、互いに正しく認識する必要がある。
図1は、この発明の実施の形態1による表示部品制御システムを示す構成図である。
図1に示す表示部品制御システムは、シーケンサ1、表示器2、制御対象3、プログラム開発環境4を備えている。シーケンサ1は、ユーザがプログラム開発環境4を用いて作成した制御プログラムを実行し、シーケンサ1に接続されている、I/OやA/D、D/A等の外部との入出力を担うユニット(これらユニットについては図示を省略している)を介して、制御対象3との間で信号のやり取りを行い、制御対象3を制御するものであり、プログラム実行部101を備えている。このプログラム実行部101は、実行する命令が、表示器2に表示される表示部品の動作を制御する命令であった場合は、その命令を表示部品命令としてその関連データと共に出力するよう構成されている。
また、シーケンサ1は、CPUやメモリ等のハードウェアと、ユーザプログラムの実行部、表示器2やパーソナルコンピュータ等の周辺機器との通信処理に対応したソフトウェアから構成されている。
なお、このファンクションブロックは、属性として、表示する表示部品名とその形状、表示する値を格納する変数名、表示する座標(X座標,Y座標)とサイズ(Xサイズ,Yサイズ)を持つ。さらに、表示部品によっては、表示するデータの値に応じて変化する色(ON時カラー,OFF時カラー)や表示部品自体の形状を追加情報として持つ。
ユーザは、この表示部品のファンクションブロックを、ユーザプログラム中に書き込むことで、制御の流れに応じた表示処理を記述する。
また、ファンクションブロックへの入力は、ファンクションブロックの端子に変数を指定することで、外部から入力することもでき、さらに、ファンクションブロックのインスタンスが持つデータとして、ファンクションブロック自体に設定することもできる。
図3では、図2で示した表示部品のファンクションブロック(ランプ部品FB10)を実行し、表示器2の表示画面203にランプ部品20を表示している。このランプ部品20の画面上での位置、サイズは、図2のファンクションブロックで指定した値である。
シーケンサ1が起動し、プログラム実行部101はプログラムの実行を開始する。プログラムの実行は、実行停止が指示されるまで繰り返し行う(ステップST001)。プログラムの最後まで実行を終えると、先頭に戻ってプログラムの実行を継続する。
プログラムの実行を開始すると、シーケンサ1はメモリ(図示省略)に格納したプログラムの中からプログラムカウンタ(図示省略)が指す命令を1つ読み出す(ステップST002)。次にその命令が、表示部品命令かどうかを判断する(ステップST003)。その命令が表示部品命令である場合は、その表示部品命令のIDと、その命令の関連データであるオペランドを表示器2へ通知する(ステップST004)。
一方、ステップST003での判定の結果、表示部品命令ではなかった場合は、シーケンサの命令としてその命令をシーケンサ上で実行する(ステップST005)。そして、ステップST001へ戻り、プログラムの実行停止が指示されるまで、繰り返しこれらの処理を実行する(ステップST001〜ステップST006)。
実施の形態2は、表示器2が接続されている場合にのみ、表示部品命令を実行するようにしたものである。実施の形態2における表示部品制御システムの図面上の構成は図1に示した実施の形態1と同様であるため、図1の構成を用いて説明する。
実施の形態3は、プログラム中にトレンドグラフ表示部品を記述した例である。なお、表示部品制御システムにおける図面上の構成は図1と同様であるため、図1の構成を用いて説明する。
図7は、実施の形態3によるユーザプログラムの記述例を示す図である。実施の形態3では、ファンクションブロックとしてトレンドグラフFB11を記述している。また、このトレンドグラフFB11には、属性として、表示する値を格納する変数名、表示する座標(X座標,Y座標)とサイズ(Xサイズ,Yサイズ)、さらに、表示点数、表示色(カラー)、Xスケール、Yスケールを有する。
実施の形態4は、プログラム中にダイアログ表示部品を記述した例である。なお、表示部品制御システムにおける図面上の構成は図1と同様であるため、図1の構成を用いて説明する。
図9は、実施の形態4によるユーザプログラムの記述例を示す図である。実施の形態4では、ファンクションブロックとしてダイアログFB12を記述している。ダイアログ表示命令は、表示器2の表示画面203上での位置(X座標,Y座標)とサイズ(Xサイズ,Yサイズ)に加え、表示色(カラー)、表示する文字列を指定することができる。さらに、表示内容に関係する変数を変数名で指定することができる。指定できる変数名は1件であっても良いし、2件以上であっても良い。このような構成により、図10に示すように、表示画面203上でダイアログ部品22を表示することができる。
実施の形態5は、表示器側の属性に応じた表示内容の切換えを行うようにした例である。なお、実施の形態5においても図面上の構成は図1と同様であるため、図1の構成を用いて説明する。
プログラム実行部101は、実行する命令が表示部品命令であった場合、表示部品の属性がメンテナンスモードであるか否かを判断する(ステップST301)。この判断の結果、メンテナンスモードではない場合は、表示部品命令のIDとオペランドを表示器2へ転送する(ステップST303)。一方、表示部品の属性がメンテナンスモードの場合は、表示器2がメンテナンスモードであるかどうかを判断する(ステップST302)。この判断は、シーケンサ1と表示器2が初回に通信する際に、表示器2側からシーケンサ1の特定のメモリに対して動作モードを示す値を転送しても良いし、シーケンサ1上で表示部品命令を実行する度に、一旦表示器2に対して動作モードを問合せ、その結果を受けて判断してもよい。この判断の結果、表示器2がメンテナンスモードである場合は、表示部品命令のIDとオペランドを表示器2へ転送する(ステップST303)。表示器2がメンテナンスモードではない場合は、表示器2への転送は行わない。
実施の形態6は、表示部品命令の表示内容をシミュレータで確認するようにしたものである。
図12は、実施の形態6の表示部品制御システムの構成図である。実施の形態6では、パーソナルコンピュータ30上に、シーケンサシミュレータ1aと表示器シミュレータ2aとプログラム開発環境4とを表示確認ツールとして実現している。シーケンサシミュレータ1aは、図1で示したシーケンサ1のシミュレーションを行うシミュレータであり、プログラム実行部101と同様の動作を行うプログラム実行部101aを有している。表示器シミュレータ2aは、表示器2のシミュレーションを行うシミュレータであり、表示部品命令解釈部201a、描画処理部202a、表示画面203aを備えている。これら表示部品命令解釈部201a〜表示画面203aは、実施の形態1における表示部品命令解釈部201〜表示画面203と同様の動作を行うものである。また、プログラム開発環境4は、実施の形態1のプログラム開発環境4と同様である。
実施の形態7は、表示部品の動作を制御する命令として画面切換え命令を含む例である。図面上の構成は図1または図12と同様であるため、図1の構成を用いて説明する。実施の形態7では、表示器2が複数の表示画面を切換え表示可能な場合、表示部品命令として、いずれかの表示画面を指定する命令を含むものである。
画面切換え命令は、表示部品命令の一つであり、画面切換えFB13に対して、属性として表示器2の画面の名称を指定すると、シーケンサ1のプログラム実行部101は、命令の実行時に表示器2に対して、命令のIDと共に新たな画面の名称を転送する。表示器2では、そのIDを解釈し、一緒に届いた画面名への切換えを実行する。図示例では、表示画面203における切換え可能な表示画面として、初期画面40、選択画面41、モニタ画面42の例を示し、また、画面切換えFB13への属性として「選択画面」を指定している。
なお、画面の名称には、画面に付けた一意な名前でも良いし、画面番号を指定することもできる。
Claims (4)
- 機器を制御するシーケンサで実行される命令として、当該シーケンサの制御内容を表示する表示器で表示される表示部品の動作を制御する命令を備えた表示部品制御システムであって、
前記シーケンサに設けられ、実行する命令が、前記表示器に表示される表示部品の動作を制御する命令であった場合は、当該命令を表示部品命令としてその関連データと共に出力するプログラム実行部と、
前記表示部品命令を解釈する表示部品命令解釈部と、
前記表示部品命令解釈部で解釈した結果に基づいて前記表示器で表示する表示部品の描画データを生成する描画処理部とを備え、
前記プログラム実行部は、前記表示器が前記シーケンサに接続された場合にのみ、前記表示部品の動作を制御する命令を実行することを特徴とする表示部品制御システム。 - 前記表示部品と前記表示器は、属性として、通常モードとメンテナンスモードのいずれかの動作モードを有し、
前記プログラム実行部は、前記表示部品の動作を制御する命令によって指定される前記表示部品の前記動作モードが前記メンテナンスモードであった場合、前記表示器が前記メンテナンスモードであった場合にのみ前記表示部品命令を送出し、前記命令によって指定される前記表示部品の前記動作モードが前記通常モードであった場合は、前記表示器が少なくとも前記通常モードであった場合に前記表示部品命令を送出することを特徴とする請求項1記載の表示部品制御システム。 - 機器を制御するシーケンサで実行される命令として、当該シーケンサの制御内容を表示する表示器で表示される表示部品の動作を制御する命令を備えた表示部品制御システムであって、
前記シーケンサに設けられ、実行する命令が、前記表示器に表示される表示部品の動作を制御する命令であった場合は、当該命令を表示部品命令としてその関連データと共に出力するプログラム実行部と、
前記表示部品命令を解釈する表示部品命令解釈部と、
前記表示部品命令解釈部で解釈した結果に基づいて前記表示器で表示する表示部品の描画データを生成する描画処理部とを備え、
前記表示部品と前記表示器は、属性として、通常モードとメンテナンスモードのいずれかの動作モードを有し、
前記プログラム実行部は、前記表示部品の動作を制御する命令によって指定される前記表示部品の前記動作モードが前記メンテナンスモードであった場合、前記表示器が前記メンテナンスモードであった場合にのみ前記表示部品命令を送出し、前記命令によって指定される前記表示部品の前記動作モードが前記通常モードであった場合は、前記表示器が少なくとも前記通常モードであった場合に前記表示部品命令を送出することを特徴とする表示部品制御システム。 - 前記表示部品の動作を制御する命令は、前記表示器が複数の表示画面を切換え表示可能な場合のいずれかの表示画面を指定する命令を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の表示部品制御システム。
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