JP6053607B2 - 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール - Google Patents

有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP6053607B2
JP6053607B2 JP2013102880A JP2013102880A JP6053607B2 JP 6053607 B2 JP6053607 B2 JP 6053607B2 JP 2013102880 A JP2013102880 A JP 2013102880A JP 2013102880 A JP2013102880 A JP 2013102880A JP 6053607 B2 JP6053607 B2 JP 6053607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dye
sensitized solar
solar cell
group
organic sensitizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013102880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014224165A (ja
Inventor
啓史 茂木
啓史 茂木
田中 洋充
洋充 田中
加藤 直彦
直彦 加藤
樋口 和夫
和夫 樋口
将一 土井
将一 土井
克芳 水元
克芳 水元
豊田 竜生
竜生 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Central R&D Labs Inc
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Central R&D Labs Inc, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2013102880A priority Critical patent/JP6053607B2/ja
Publication of JP2014224165A publication Critical patent/JP2014224165A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6053607B2 publication Critical patent/JP6053607B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/542Dye sensitized solar cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

Description

本発明は、有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュールに関する。
近年、金属を持たない、様々な有機色素系化合物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、末端に酸性基を有し、窒素原子に結合した有機残基や置換基を有する構造を提案している。また、インドリン骨格とカルボン酸をアンカー基として有する有機色素を用いた色素増感型太陽電池の耐久性について詳細に検討されている(例えば、非特許文献1参照)。この非特許文献1によれば、耐久性試験の間に、酸化チタンと有機色素とを結合するアンカー基であるカルボン酸が脱炭酸することが明らかとなり、この結果、太陽電池として劣化し、耐久性が低くなるものと考察されている。
特開2007−84684号公報
Solar Energy Materials & Solar Cells,93(2009),1143−1148
上述のように、非特許文献1では、アンカー基として、カルボン酸以外を用いる必要があることが指摘されている。この点について、特許文献1では、カルボン酸以外に、リン酸をアンカー基として用いることが開示されている(例えば、特許文献1の表8、比較例2など参照)。しかしながら、この特許文献1のものでは、有機溶媒、例えばアセトニトリル等を電解液に用いた場合、太陽電池としての耐久性は、AM1.5疑似太陽光暴露100時間後の変換効率が5割減など、とても低かった。なお、特許文献1では、有機色素を太陽電池に用いた際の耐久性について検討しているが、ここでの耐久性評価は、100mW/cm2の光量で100時間など、耐久試験としては、穏やかな条件であると考えられる。実用に準じた耐久性を評価、発表している文献はまだ少ない。このように、有機色素を用いた色素増感型太陽電池において、耐久性をより向上することが求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、色素増感型電池の耐久性をより向上することを主目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明者らは、D131色素を一例として用い、アンカー基について検討した。その中で、アンカー基のうちのカルボン酸部位を安息香酸に変更した色素を用いると、色素増感型太陽電池の耐久性を高めることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の有機増感色素は、
ドナー部位とアクセプター部位とが結合した構造の有機増感色素であって、
前記アクセプター部位は、式(1)で表されるアンカー基を有する、
ものである。
(式中、R1は水素又は電子吸引基であり、R2〜R6は少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素である。)
本発明の色素増感型太陽電池は、
上述した有機増感色素を含む半導体層を透明導電性基板上に備えた光電極と、
前記光電極に向かい合うように配置された対極と、
前記光電極と前記対極との間に介在する電解質層と、
を備えたものである。
本発明の色素増感型太陽電池モジュールは、上述した色素増感型太陽電池を複数備えているものである。
本発明の有機増感色素、色素増感型太陽電池、色素増感型太陽電池モジュールは、色素増感型太陽電池の耐久性をより向上できる。このような効果が得られる理由は、以下のように推察される。アンカー基のカルボン酸部位を安息香酸のようなフェニル基を有するカルボン酸とすると、より強固な(rigid)共役系を介してインドリン骨格のようなドナー部位と結合される。これにより、色素の脱炭酸が抑制されたり、電解液と色素との反応性が緩和されるなどして、耐久性が向上すると考えられる。
色素増感型太陽電池モジュール10の構成の概略の一例を示す断面図。 色素増感型太陽電池40の構成の概略の一例を示す断面図。 D131B4の合成経路。 実施例1及び比較例1の1sun60℃−作動耐久試験結果。 実施例1及び比較例1の85℃暗所−熱耐久試験結果。 実施例1及び比較例1で用いた有機増感色素の光吸収スペクトル。 実施例1及び比較例1の初期のIPCEスペクトル。 実施例1及び比較例1で用いた有機増感色素のLUMOの電子状態。
本発明の色素増感型太陽電池モジュールの一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、色素増感型太陽電池モジュール10の構成の概略の一例を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る色素増感型太陽電池モジュール10は、透明導電性基板14上に複数の色素増感型太陽電池40(以下セルとも称する)が順次配列した構成となっている。これらのセルは直列に接続されている。この色素増感型太陽電池モジュール10では、各セルの間を埋めるように、シール材32が形成されており、透明導電性基板14とは反対側のシール材32の面に平板状の保護部材34が形成されている。本実施形態に係る色素増感型太陽電池40は、光が透過する透明基板11の表面に透明導電膜12が形成されている透明導電性基板14と、透明導電膜12に形成され色素を含む多孔質半導体層24と、多孔質半導体層24に対して電解質層26を介して設けられた対極30と、を備えている。光電極20は、透明導電性基板14と、透明基板11の受光面13の反対側の面に分離形成された透明導電膜12に配設され受光に伴い電子を放出する多孔質半導体層24とを備えている。この色素増感型太陽電池40は、多孔質体に電解液を含んで形成された電解質層26を備えており、電解液を介して発電可能な構成となっている。
透明導電性基板14は、透明基板11と透明導電膜12とにより構成され、光透過性及び導電性を有するものである。具体的には、フッ素ドープSnO2コートガラス、ITOコートガラス、ZnO:Alコートガラス、アンチモンドープ酸化スズ(SnO2−Sb)コートガラス等が挙げられる。また、酸化スズや酸化インジウムに原子価の異なる陽イオン若しくは陰イオンをドープした透明電極、メッシュ状、ストライプ状など光が透過できる構造にした金属電極をガラス基板等の基板上に設けたものも使用できる。この透明導電性基板14の透明導電膜12側の両端には、集電電極16,17が設けられており、この集電電極16,17を介して色素増感型太陽電池40で発電した電力を利用することができる。
透明基板11としては、例えば、透明ガラス、透明プラスチック板、透明プラスチック膜、無機物透明結晶体などが挙げられ、このうち、透明ガラスが好ましい。この透明基板11は、透明なガラス基板、ガラス基板表面を適当に荒らすなどして光の反射を防止したもの、すりガラス状の半透明のガラス基板など光を透過するものなどとしてもよい。透明導電膜12は、例えば、透明基板11上に酸化スズを付着させることにより形成することができる。特に、フッ素をドープした酸化スズ(FTO)等の金属酸化物を用いれば、好適な透明導電膜12を形成することができる。透明導電膜12は、所定の間隔に溝18が形成されており、この溝18の幅に相当する間隔を隔てて複数の透明導電膜12の領域が分離形成されている。
多孔質半導体層24は、光増感剤である有機増感色素と、有機増感色素を含む多孔質のn型半導体層とにより形成されている。n型半導体としては、金属酸化物半導体や金属硫化物半導体などが適しており、例えば、酸化チタン(TiO2)、酸化スズ(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO )、硫化カドミウム(CdS)、硫化亜鉛(ZnS)のうち少なくとも1以上であることが好ましく、このうち多孔質の酸化チタンがより好ましい。これらの半導体材料を微結晶又は多結晶状態にして薄膜化することにより、良好な多孔質のn型半導体層を形成することができる。特に、多孔質の酸化チタン層は、光電極20が有するn型半導体層として好適である。また、酸化チタンとしては、伝導帯の下端のエネルギー準位がより高く、開放端電圧がより高いことから、ルチル型TiO2よりもアナターゼ型TiO2が好ましい。
有機増感色素は、電子供与性の部位であるドナー部位と電子吸引性の部位であるアクセプター部位とが結合した構造を有している。アクセプター部位は、式(1)で表されるアンカー基を有している。ここで、アンカー基とは、上述したn型半導体に結合する官能基である。式(1)において、R1は、水素又は電子吸引基であればよいが、電子吸引基が好ましい。電子吸引基としては、例えば、シアノ基や、ニトロ基、アルデヒド基、カルボキシ基、トシル基、メシル基、フェニル基、アシル基、ハロゲン、ハロゲン化アルキル基(例えば−CF3など)などが挙げられる。このうち、シアノ基や、ハロゲン化アルキル基などが好ましい。シアノ基やハロゲン化アルキル基であれば、上述したn型半導体と結合しにくく、電子注入をR2〜R6のカルボキシ基に限定でき、電荷分離の分極が電子吸引基部位で分散してしまう可能性が低いため、変換効率の低下をより抑制できるからである。R2〜R6は、少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素であればよいが、R2〜R6のうちの1つ以上3つ以下がカルボキシ基であることが好ましい。R2〜R6のうち、1つがカルボキシ基である場合、R3、R4、R5のうちの1つがカルボキシ基であることが好ましく、R3又はR4がカルボキシ基であることがより好ましい。R2〜R6のうち、2つがカルボキシ基である場合、R3(又はR5)とR4の2つがカルボキシ基であるか、R3とR5の2つがカルボキシ基であることが好ましい。R2〜R6のうち、3つがカルボキシ基である場合、R3とR4とR5の3つがカルボキシ基であることが好ましい。ベンゼン環におけるHOMOの電子状態を考慮すると、メタ位置やパラ位置にカルボキシ基を導入すると、変換効率の低下を抑制できると考えられるからである。
この有機増感色素において、ドナー部位は、例えば、インドリン骨格又はカルバゾール骨格を有するものとしてもよい。また、トリフェニルアミン骨格を有するものとしてもよい。
インドリン骨格を有する有機増感色素としては、例えば、D131として知られている有機増感色素のアンカー基を、式(1)で表されるアンカー基で置換した構造を有するもの(式(2)参照)が挙げられる。より具体的には、例えば、R1がシアノ基であり、R2,R3,R5,R6が水素であり、R4がカルボキシ基であるもの(以下D131B4とも称する)などが挙げられる。
(式中、R1は水素又は電子吸引基であり、R2〜R6は少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素である。)
カルバゾール骨格を有する有機増感色素としては、例えば、MK−2として知られている有機増感色素のアンカー基を、式(1)で表されるアンカー基で置換した構造を有するもの(式(3)参照)が挙げられる。
(式中、R1は水素又は電子吸引基であり、R2〜R6は少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素である。)
トリフェニルアミン骨格を有する有機増感色素としては、例えば、有機増感色素C201〜208、C211、C212、JK2、JK45、JK46、D21L6などのアンカー基を式(1)で表されるアンカー基で置換した構造を有するもの(式(4)〜(17)参照)などが挙げられる。
(式中、R1は水素又は電子吸引基であり、R2〜R6は少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素である。)
(式中、R1は水素又は電子吸引基であり、R2〜R6は少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素である。)
この有機増感色素は、多孔質のn型半導体の表面に吸着させるものとしてもよい。この吸着は、化学吸着や物理吸着等によって行うことができる。具体的には、多孔質のn型半導体層を透明導電性基板14上に形成したのち、このn型半導体層へ有機増感色素を含む溶液を滴下して乾燥する方法や、n型半導体層を形成させた透明導電性基板14を有機増感色素を含む溶液に浸漬させたのち乾燥する方法などにより作製することができる。
電解質層26は、対極30と光電極20との間の電子の受け渡しを媒介する層であり、例えば、液状またはゲル状の電解質を含むものとしてもよい。この電解質層26は、例えば、多孔質体に電解液を含む層とすることが好ましい。この多孔質体は、電解液を保持可能であり、電子伝導性を有さない多孔体であれば特に限定されず、例えば、多孔質体として、ルチル型の酸化チタン粒子により形成した多孔体を使用してもよい。この多孔質体は、セパレータの機能を有している。多孔質体は、多孔質半導体層24の裏面25を覆う部分と、多孔質半導体層24のうち裏面25に隣接する側面に密着する顎状の縁部分とを有している。この鍔状の縁部分は、透明基板11に直接、接触している。透明導電性基板14と電解質層26の多孔質体との接続部において、透明導電膜12の一部は、例えばレーザスクライブ等の技術により完全に削りとられ、透明基板11の表面が露出される深さの溝18が形成されている。そして、この溝18に電解質層26の多孔質体の鍔状に形成された縁部分が挿入されている。
電解質層26に含まれる電解液は、イオン性液体を含んでいてもよい。イオン性液体としては、例えば、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(EMI−TFSI)、1−アリル−3−メチルイミダゾリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(AMII−TFSI)、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラシアノボレート(EMI−TCB)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート(BMI−BF4)などのイミダゾリウム塩が挙げられる。また、電解液は、イオン性液体に代えて又は加えて有機溶媒を含んでいてもよい。有機溶媒としては、例えば、メトキシプロプオニトリル、アセトニトリル等のニトリル系溶媒、γ−ブチロラクトン、バレロラクトン等のラクトン系溶媒、エチレンカーボネート、プロプレンカーボネート等のカーボネート系溶媒などのうち1以上などが挙げられる。なお、電解液は、イオン性液体を含むことが好ましい。蒸気圧が低く揮発性の少ない、粘性の高いイオン性液体を電解液の溶媒として用いることにより、有機増感色素の溶解性が有機溶媒に対して低く、有機増感色素の脱離をより抑制できると考えられるからである。
電解質層26に含まれる電解液は、酸化還元対を含むものとしてもよい。この酸化還元対によって、光電極20と、対極30との間の電子の受け渡しが媒介される。なお、この電解液の一部は、通常、多孔質体である光電極20に含浸している。酸化還元対としては、I3 -/I-、Br3 -/Br-、ハイドロキノン/キノン、コバルトイオン、鉄イオン等が挙げられ、これらの中でも、特にI3 -/I-を好適に用いることができる。また、電解液には、酸化還元対としてヨウ素を含むイオン性液体(ヨウ素系イオン性液体)を含むことが好ましい。このヨウ素系イオン性液体としては、例えば、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(以下、PMIIと略記する)や、1,2ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムヨージド(DMPII)、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヨージド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヨージド、1−アリル−3−エチルイミダゾリウムヨージド、1,3−ジメチルイミダゾリウムヨージド、1,2ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムヨージドなどが挙げられる。
電解質層26に含まれる電解液は、添加剤を含むものとしてもよい。添加剤としては、例えば、グアニジンチオシアネート(GuSCN)や、4−tert−ブチルピリジン(4TBP)、N−メチル−ベンゾイミダゾール等をそれぞれ適宜加えてもよい。電解液中の添加剤の濃度は0.001mol/L以上1.0mol/L以下の範囲であることが好ましい。
対極30は、電解質層26の裏面27及び鍔状の縁部分とに接触するよう、鍔状の縁部分を有する断面L字状に形成されている。この対極30は、電解質層26の裏面に接続されていると共に、鍔状の縁部分が接続部21を介して隣側の透明導電膜12に接続されている。電解質層26の裏面27と接触するこの対極30の面は、光電極20に対して所定の間隔を隔てて対向している。対極30としては、導電性及び電解質層26との接合性を有するものであれば特に限定されず、例えば、Pt,Au,カーボンなどが挙げられ、このうちカーボンが好ましい。この対極30は、例えば、カーボンブラック粒子と、グラファイト粒子と、アナターゼ型の酸化チタン粒子等の導電性酸化物粒子とを構成材料として形成された多孔質の炭素電極としてもよい。なお、この対極30には、例えば、電極反応の速度をより速やかに進行させる観点から、Pt微粒子などの触媒微粒子が分散担持されていてもよい。
シール材32は、各色素増感型太陽電池40の外周側を覆うように形成されており、電解質層26中に充填されている電解質が外部へ漏れ出すことを防止することを主な目的として設けられている。シール材32としては、例えば、絶縁性の部材であれば特に限定されずに用いることができ、ポリエチレン、アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂フィルム、エポキシ系接着剤等を使用することができる。
保護部材34は、色素増感型太陽電池40の保護を図る部材であり、例えば、防湿フィルムや保護ガラスなどとすることができる。
この色素増感型太陽電池40に対して、透明基板11の受光面13側から光を照射すると、透明導電膜12の受光面15及び受光面23を介して光が多孔質半導体層24へ到達し、色素が光を吸収して電子が発生する。電子は光電極20から透明導電膜12、接続部21を経由して隣の対極30へ移動する。色素増感型太陽電池40では、この電子の移動により起電力が発生し、電池の発電作用が得られる。
この色素増感型太陽電池モジュール10では、多孔質半導体層24に式(1)で表されるアンカー基を備えた有機増感色素を含むため、例えば、耐久性、特に高温での耐久性をより向上することができる。この理由は、以下のように推察される。従来知られているアンカー基としては、式(1)におけるベンゼン環とR2〜R6からなる部位が、カルボン酸基であるものなどが挙げられる。本発明の色素増感型太陽電池では、こうした従来のアンカー基を有するものに比して、アンカー基と、ドナー部位や多孔質半導体層24の酸化チタン表面との、原子(分子)間の結合力がより強くなったりすることにより、有機増感色素が多孔質半導体層24に強固に吸着しているためであると推察される。この結果、電解液と色素との反応性が緩和されるなどして、色素増感型太陽電池の耐久性をより向上することができるものと推察される。また、式(1)におけるベンゼン環とR2〜R6からなる部位がカルボン酸基であるアンカー基を備え、ドナー部位が同じである公知の有機増感色素を用いたものと、比較的近い吸光特性を有するものとすることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば上述した実施形態では、色素増感型太陽電池モジュール10としたが、特にこれに限定されず、色素増感型太陽電池40としてもよい。図2は、色素増感型太陽電池40の構成の概略の一例を示す断面図である。図2では、図1で説明した構成と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。図2に示すように、色素増感型太陽電池40の単体では、電解質層26や対極30を断面をL字状ではなく、鍔状の縁部分を省略して平板状に形成するものとしてもよい。また、対極30は、例えば透明導電性基板14と同じ構成を有するものを用いるものとしてもよいし、透明導電膜12に白金を付着させたものや、白金などの金属薄膜などとしてもよい。更に、電解質層26は、多孔質体を省略し、光電極20と対極30との空間に電解液を収容したものとしてもよい。
以下には、本発明の色素増感型太陽電池40を具体的に作製した例を実施例として説明する。
[有機増感色素の合成]
図3は、式(1)で表されるアンカー基を導入した有機増感色素の1つであるD131B4(式(18)参照)の合成経路である。この合成経路では、まず、インドリン骨格とアルデヒド基を有する原料化合物(以下D131−CHOとも称する)を用い、D131B4におけるカルボキシ基がメトキシカルボニル基で置換された構造である化合物(以下D131B4Meとも称する)を合成した(工程(a))。続いて、D131B4Meの加水分解を行い、D131B4を合成した(工程(b))。以下、各工程について説明する。
工程(a)では、まず、窒素雰囲気下、20mLのアセトニトリル中で、0.5mmolのD131−CHOと、0.5mmolの4−(シアノメチル)安息香酸メチルと、触媒量のピペリジンとを、混合し、4時間加熱還流した。次に、シリカカラムにより体積比50:1であるジクロロメタンと酢酸エチルとの混合溶媒を用いて、反応生成物を精製し、74mgのD131B4Meを得た(収率25%)。1H−NMR装置(日本電子社製ECX−400P)と、MALDI−MS質量分析装置(Bruker Daltonics社製 Autoflex)により、構造解析を行い、反応生成物が図3に示すD131B4Meの構造を有することを確認した。
工程(b)では、まず、窒素雰囲気下、アセトニトリル中で、得られた反応生成物のうち40mgにヨウ化トリメチルシランを5モル等量滴下し、8時間撹拌しながら加熱還流した。その後、メタノールを加え、加水分解させたのち、反応を抑制した状態で、さらに2時間室温で撹拌した。続いて、シリカカラムにより、体積比30:1であるクロロホルムとメタノールの混合溶媒を用いて、目的物を溶離し、単離精製し、12mgのD131B4を得た(収率31%)。1H−NMR装置とMALDI−MS質量分析装置により、構造解析を行い、反応生成物が図3に示すD131B4の構造を有することを確認した。
[色素増感型太陽電池の作製]
(実施例1)
透明導電膜(TCO)付ガラス基板に、n型半導体であるチタニア(TiO2)を含有するチタニアペーストをスクリーン印刷法で塗工した。このチタニア電極を、アセトニトリルとt−ブタノールの混合溶媒(体積比50:50)にD131−B4を溶解した有機増感色素溶液(濃度:0.3mM)に浸漬し、色素吸着チタニア電極(光電極)を作製した。
光電極のチタニア側と、TCO基板表面にPtを担持した対極のPt側を張り合わせ、その間に電解液を封入してシールし、実施例1の色素増感型太陽電池を作成した。電解液としては、ヨウ素系化合物として、I2を0.2mol/L、1−プロピル−3−メチルイミダゾリウムヨージド(PMII)を65体積%、溶媒として、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオンとビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドイオンからなるイオン液体(EMI−TFSI)を35体積%、電荷を有する添加剤として、グアニジンチオシアネート(GuSCN)を0.5mol/L、4−tert−ブチルピリジン(4TBP)を混合した液体を用いた。
(比較例1)
有機増感色素として、D131B4に代えて、D131を用いた以外は、実施例1と同様にして比較例1の色素増感型太陽電池を作製した。
[光電変換効率の測定]
1kWのキセノンランプと400Wのハロゲンランプを搭載したAM1.5Gソーラシミュレータ(WXS−155S−L2、ワコム電創社製)とIVテスター(IV−9701、ワコム電創社製)を使い、色素増感型太陽電池の電流(I)−電圧(V)特性(IV特性)を計測し、光電変換効率を測定した。
(1sun60℃−作動耐久試験)
実施例1及び比較例1の色素増感型太陽電池に、1sun(=1000W/m2)60℃光照射下で1000時間連続照射し、各測定時間に、上述した光電変換効率を測定し、光照射条件下での作動耐久性を評価した。
(85℃暗所−熱耐久試験)
実施例1及び比較例1の色素増感型太陽電池を、暗所状態で85℃に連続加熱した状態を保ち、各測定時間に室温で上述した光電変換効率を測定し、熱耐久性を評価した。
[有機増感色素の吸光度の測定]
実施例1及び比較例1で用いた有機増感色素を、30μMの濃度となるようにメタノールに溶解し、得られた溶液について、吸収スペクトルを測定した。吸収スペクトルは、分光光度計(日立製作所社製U−3400)により、300nm〜900nmの波長領域で測定した。
[外部量子効率の測定]
外部量子効率は、分光感度測定装置(分光計器製CEP−2000)を用いて測定した。具体的には、モノクロメーターを用いて単色化した光を、実施例1及び比較例1の色素増感型太陽電池の光電極に照射し、入射光子数に対して得られた電子数を測定することにより、外部量子効率(Incident Photon to Current Conversion Efficiency(IPCE))を求めた。
[結果と考察]
図4に、実施例1及び比較例1の1sun60℃−作動耐久試験結果を示す。図4では、初期の光電変換効率(Eff(%))を1としたときの、各光照射時間における保持率を示した。なお、1sun60℃−作動耐久試験では、実施例1及び比較例1について、各々、同条件で2つの色素増感型太陽電池を作製して試験を行った。図4より、光照射条件下での作動耐久性に関しては、実施例1と比較例1とでは、同等の作動耐久性を有することがわかった。
図5に、実施例1及び比較例1の85℃暗所−熱耐久試験結果を示す。図5では、初期の光電変換効率(Eff(%))を1としたときの、各加熱時間における保持率を示した。なお、85℃暗所−熱耐久試験では、実施例1及び比較例1について、各々、同条件で3つの色素増感型太陽電池を作製して試験を行った。図5より、約1000時間の85℃加熱試験後の結果において、加熱時間約120時間までの初期の劣化速度は、D131B4を用いた実施例1とD131を用いた比較例1とでほぼ同等であった。しかし、それ以降において、D131B4を用いた実施例1では、D131を用いた比較例1に比べて劣化の速度が異なり、1000時間後の保持率ではD131を用いた比較例1では約38%に対して、D131B4を用いた実施例1では約58%であった。このことから、シアノ基が結合した炭素にカルボキシ基が直接結合したアンカー基に代えて、ベンゼン環を介して結合したアンカー基を備えたものとしたり、カルボキシ基をシアノ基から遠ざけたりすることで、熱耐久性を高めることができることがわかった。
図6に、実施例1に用いたD131B4色素及び比較例1に用いたD131色素の光吸収スペクトルを示す。光吸収スペクトルは、D131B4色素では、D131色素に対して21mm短波長化したが、比較的近い値を示した。また、吸光係数は46008cm-1-1であり、D131色素の吸光係数46583cm-1-1とほぼ同等であった。以上より、公知の有機増感色素であるD131のアンカー基(シアノ基が結合した炭素にカルボキシ基が直接結合したアンカー基)を、ベンゼン環を介して結合したアンカー基に変更した有機増感色素は、D131色素に比較的近い吸光特性を有することがわかった。なお、D131B4色素及びD131色素は、チタニア表面に吸着後は、いずれも鮮やかなオレンジ色であった。
図7に、実施例1及び比較例1の初期のIPCEスペクトルを示した。図7より、D131B4を用いた実施例1では、D131を用いた比較例1に比してトップ値で量子効率が少々低くなるが、ほぼ同じ傾向を示すことがわかった。また、表1に、実施例1及び比較例1の色素増感型太陽電池について、初期の、短絡電流密度Jsc、開放電圧Voc、形状因子(フィルファクター)FF、光電変換効率Effを、比較例1を1.0とした場合の値を示した。図7や表1より、実施例1及び比較例1は、初期特性は同等であることが確認された。
以上より、D131B4色素を用いると、公知のD131色素よりも熱耐久性が高く、かつ、D131と同等の吸光特性を有する色素増感型太陽電池が得られることがわかった。こうした効果が得られた理由を検討するため、実施例1に用いたD131B4色素と比較例1に用いたD131色素について、materials studio−dmol3を用いてHOMO/LUMO計算を行った。図8には、こうして計算したLUMOの電子状態を示す。図8より、D131B4色素とD131色素とでは、カルボキシ基に直接結合している炭素1の電子密度において、D131色素ではD131B4色素よりも電子吸引性がより強く、LUMOにおける電子密度が非常に低い。このため、この炭素1における反応性がとても高く、加熱条件下での耐久性に影響が大きい。それに比べて、D131B4色素では、シアノ基と結合している炭素1にフェニル基を導入し、そのフェニル基にカルボキシ基を導入することにより、炭素1の電子密度がD131色素よりも高く、反応性も低いため、耐熱性が向上したものと推察された。また、フェニル基における共鳴構造(resonance structure)又は、π共役の広がりによる電子の状態変化による構造の安定性などに違いがあり、この違いにより、耐熱性が向上するものと推察された。そして、以上のことから、カルボン酸は、式(1)におけるR2〜R6のいずれの位置に存在してもよいと推察された。また、式(1)におけるR1は、シアノ基に限定されるものではないと推察された。さらに、ドナー部位は、インドリン骨格を有するものでなくてもよいと推察された。
本発明は、太陽電池の技術分野に利用可能である。
10 色素増感型太陽電池モジュール、11 透明基板、12 透明導電膜、13 受光面、14 透明導電性基板、15 受光面、16,17 集電電極、18 溝、20 光電極、21 接続部、23 受光面、24 多孔質半導体層、25 裏面、26 電解質層、27 裏面、30 対極、32 シール材、34 保護部材、40 色素増感型太陽電池。

Claims (5)

  1. ドナー部位とアクセプター部位とが結合した構造の有機増感色素であって、
    前記ドナー部位は、インドリン骨格を有し、
    前記アクセプター部位は、式(1)で表されるアンカー基を有し、
    前記インドリン骨格は、1,2,3,3a,4,8b−ヘキサヒドロシクロペンタ[b]インドール骨格であり、7位に前記アンカー基を有する、
    有機増感色素。
    (式中、R1は水素又は電子吸引基であり、R2〜R6は少なくとも1つがカルボキシ基でありその他が水素である。)
  2. 前記式(1)において、R1はシアノ基である、請求項1に記載の有機増感色素。
  3. 前記インドリン骨格に含まれる窒素原子は、p−(2,2−ジフェニルビニル)フェニル基を有する、請求項1又は2に記載の有機増感色素。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機増感色素を含む半導体層を透明導電性基板上に備えた光電極と、
    前記光電極に向かい合うように配置された対極と、
    前記光電極と前記対極との間に介在する電解質層と、
    を備えた色素増感型太陽電池。
  5. 請求項4に記載の色素増感型太陽電池を複数備えている、色素増感型太陽電池モジュール。
JP2013102880A 2013-05-15 2013-05-15 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール Expired - Fee Related JP6053607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102880A JP6053607B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013102880A JP6053607B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014224165A JP2014224165A (ja) 2014-12-04
JP6053607B2 true JP6053607B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=52123096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013102880A Expired - Fee Related JP6053607B2 (ja) 2013-05-15 2013-05-15 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6053607B2 (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4095810B2 (ja) * 2001-06-19 2008-06-04 株式会社林原生物化学研究所 エチレン化合物
JP4422945B2 (ja) * 2002-05-07 2010-03-03 株式会社林原生物化学研究所 光増感組成物
KR100686531B1 (ko) * 2004-08-31 2007-02-23 한국화학연구원 히스톤 디아세틸라제 저해활성을 갖는 아릴아미노메틸프로페닐 벤즈하이드록시아마이드 유도체 및 그의 제조방법
WO2006038823A1 (en) * 2004-10-08 2006-04-13 Massey University Beta-substituted porphyrins
JP2007048680A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Mitsubishi Paper Mills Ltd 光電変換材料、半導体電極並びにそれを用いた光電変換素子
JP2007257924A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Mitsubishi Paper Mills Ltd 光電変換材料、半導体電極、およびそれを用いた光電変換素子、並びに半導体電極の製造方法
AU2007363281B2 (en) * 2007-12-28 2014-07-10 Centre National De La Recherche Scientifique (C.N.R.S.) Hybrid nanocomposite
WO2010055471A1 (en) * 2008-11-11 2010-05-20 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Novel anchoring ligands for sensitizers of dye-sensitized photovoltaic devices
WO2010132951A1 (en) * 2009-05-22 2010-11-25 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Oligothiophenes and uses thereof in photovoltaic devices
EP2958186A4 (en) * 2013-02-15 2016-08-24 Konica Minolta Inc PHOTOELECTRIC CONVERTER ELEMENT AND SOLAR CELL THEREWITH
JP6056605B2 (ja) * 2013-03-28 2017-01-11 富士通株式会社 有機色素、及び感光性素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014224165A (ja) 2014-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yang et al. Efficient solar cells based on porphyrin dyes with flexible chains attached to the auxiliary benzothiadiazole acceptor: suppression of dye aggregation and the effect of distortion
Zhang et al. Employ a bisthienothiophene linker to construct an organic chromophore for efficient and stable dye-sensitized solar cells
Gao et al. Enhance the optical absorptivity of nanocrystalline TiO2 film with high molar extinction coefficient ruthenium sensitizers for high performance dye-sensitized solar cells
JP5404058B2 (ja) イオン性液体電解質
Gao et al. A new heteroleptic ruthenium sensitizer enhances the absorptivity of mesoporous titania film for a high efficiency dye-sensitized solar cell
Wu et al. D–π–M–π–A structured platinum acetylide sensitizer for dye-sensitized solar cells
Zong et al. Design of truxene-based organic dyes for high-efficiency dye-sensitized solar cells employing cobalt redox shuttle
JP5204848B2 (ja) 光電気素子
Wu et al. Triphenylamine-based organic dyes with julolidine as the secondary electron donor for dye-sensitized solar cells
Song et al. Branched and linear alkoxy chains-wrapped push-pull porphyrins for developing efficient dye-sensitized solar cells
US20140137945A1 (en) Pigment sensitization solar cell
US9012901B2 (en) Photoelectric conversion element
US20070181178A1 (en) Electrolyte composition and dye-sensitized solar cells employing the same
JP2007246885A (ja) 光機能材料
JP5535718B2 (ja) 複合体、光電極、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール
Choi et al. Aqueous electrolytes based dye-sensitized solar cells using I−/I 3− redox couple to achieve≥ 4% power conversion efficiency
Saritha et al. Modified pyrene based organic sensitizers with thiophene-2-acetonitrile as π-spacer for dye sensitized solar cell applications
Mallam et al. Investigation of novel anthracene‐bridged carbazoles as sensitizers and Co‐sensitizers for dye‐sensitized solar cells
Erten-Ela et al. Solid-state dye-sensitized solar cells fabricated with nanoporous TiO2 and TPD dyes: Analysis of penetration behavior and I–V characteristics
JP6042634B2 (ja) 色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール
Chen et al. A new type of multibenzyloxy-wrapped porphyrin sensitizers for developing efficient dye-sensitized solar cells
JP2014186995A (ja) 透明色素増感太陽電池および色素増感太陽電池モジュール
JP6053607B2 (ja) 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール
JP2015071702A (ja) 有機増感色素、色素増感型太陽電池及び色素増感型太陽電池モジュール
An et al. A structurally simple donor with a low recombination rate for high-performance dye-sensitized solar cells

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6053607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees