JP6052837B2 - 除電磁気健康パッド - Google Patents

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Description

本発明は、健康増進の目的で人体の体表の所定部位に沿わせて装着使用される健康増進用の装身パッド、さらに詳しくは、体内の静電気除去作用と磁気治療作用とを併用して、腰痛、肩こり、膝痛、筋肉痛、排尿障害、睡眠時無呼吸症候群、冷え症や血行不良による痛み等の病態症状の治療、改善のほか、生理活性化による筋力増強、運動機能の増進などに有効な健康ベルトないし健康パッドに関する。
肩こり、腰痛、膝痛等の原因は、骨とか神経の損傷による場合を除いて、他の多くの場合、患部近傍の血行不良によるものであることがよく知られている。
そして、殊に最近、この血行不良を生じる原因についての研究が進み、その主な原因の一つに血液などの体内の静電気の蓄積が大きく影響していることが判明してきている。
元来、健康な人の体内は弱アルカリ性で、皮膚表面は弱酸性を示している。つまり体の内側と外側で電気のバランスが保たれている。ところが近代社会での人の食生活の変化や乱れ、常態的に受けるストレスや睡眠不足等の影響で、体内が弱アルカリ性から酸性に傾きやすい傾向がある。そして体内が酸性に傾くと体内の血液などにプラス電子が多くなり、逆に皮膚表面はマイナス電子が多くなる。するとますます体内にプラスの電気を引き寄せ易い状態、つまり所謂「静電気体質」と呼ばれるような静電気が帯電し易い状態になり、逆にマイナスイオンは体内に取り込まれにくい状態になってしまう。
酸性化した血液は、所謂ドロドロ血の状態である。元来、体内が弱アルカリ性に保たれているときのサラサラ血では、赤血球表面にマイナス電気が多いため、赤血球のお互いが反発しあって良好な分散状態が保たれるが、体内が酸性化し、赤血球にプラスイオンが増えると、血球同士が互いに吸着しあってドロドロ血の状態を惹起する。このドロドロ血の状態は、血行障害に起因するいろいろな病気を引き起こす原因になることは周知のとおりである。
そこで、健康な体を維持するためには、体内に蓄積する静電気を速やかに除去し、静電気の溜まりやすい所謂静電気体質を改善することが重要である。
一方、従来から肩こりや腰痛の治療にしばしば磁気治療器が用いられている。その効果発現のメカニズムは未だ諸説があって学術的に必ずしも明確ではないが、次のような見解が科学的であり有力である。即ち、血流はさまざまなイオンを含んだ電解質溶液の流れであるから、磁気治療器によって磁気の影響を与えると起電力を発生し、この起電力が血行を促進するためとの見解である。いずれにしても、磁気治療器はその効果の発現の明確性から、日本の薬事法においても既に1960年頃から正式に医療機器としての認証・承認対象物とされているところである。そして、かかる磁気治療器については、爾来種々の研究開発が行われ、下記特許文献1〜3に示されるような構造的な細部に亘る改善提案もなされてきている。
しかしながら、かかる磁気治療器による効果は、多種多様な症状をもつすべての患者に対して必ずしも常にかつ速やかに期待される治療効果、改善効果が顕現できるというものではなかった。人によっては、あるいは症状によっては、全く効かないということも少なからず生じていたのが現状である。
そこで、本発明者はその原因の解明を意図して更なる種々の実験と研究を繰り返した。その結果、磁力線の作用で治療・改善できるのは、患部の体表近くの磁力線が及ぶ磁界領域の中に十分な量の血液が存在してこそのことである。ところが、前記したように体内に多くの静電気を溜めた所謂ドロドロ血の状態である人体の場合には、患部近くの毛細血管のすべてに亘って十分な量の血液、ひいては赤血球が行き渡っていないことが多い。このため磁気を与えても磁力線が血管内のヘモグロビン鉄に働きかけて血流を促がす、という本来の期待される作用が十分に発現せず、明確に自覚できるほどの治療、改善効果が出ない、という結果につながっている可能性が高いことが推認された。
ここに、近時、人体の静電気対策についても、種々研究がなされてきており、下記特許文献4、5に示されるような提案がなされている。
特許文献4に代表されるような一般的な先行提案は、電子部品や引火性可燃物を扱う際の静電気による障害事故の防止対策、あるいはドアノブなどの導電物に触れたときに痛みを感じるような瞬間的に生じる高電圧放電の回避などを目的としたものであり、こりや痛みの治療目的で継続的に身体に装着することを意図したものではない。尤も特許文献5の先行提案は、正に腰や肩に装着して人体に帯びる静電気を放電除去し、こりや痛みの治療、健康増進をはかることも記載しているが、その明細書に参考例として記載されている足や腰に装着する除電健康具は、未だなお所期効果の達成度において十分な満足が得られるものではなく、それ故に実用化が進まず、更なる改善が強く求められるものであった。
特開2003−265630号公報 特開2006―255181号公報 特開2008−80070号公報 特開平6−277102号公報 特許第4733466号公報
本発明者は、上記のような研究成果による知見に基づき、更なる研究と臨床試験を繰り返したところ、体内静電気除去と磁気治療との両者を組み合わせることで、それらの相乗効果を発現して前記のような種々の病態の治療、改善はもとより、生理活性化作用により健康増進、運動機能強化、バストアップやヒップアップなどの整形整体にも有効なものとなし得ることを見出すに至り、本発明を完成し得たものである。
而して、本発明は、体内静電気除去具と磁気治療具との両者を組み合わせることで、それらの相乗効果を利用して前記のような種々の病態の治療、改善はもとより、生理活性化作用による健康増進、運動機能強化、バストアップやヒップアップなどの整形整体にも著効を奏する人体健康増進装身パッドを提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的において、下記[1]〜[5]に記載の解決手段を提示する。
[1]人体の体表の所定部位に沿わせて装着可能な柔軟な可撓性シート体からなり、
該可撓性シート体は、人体皮膚より相対的に高い電気伝導率を有する1ないし複数の導電層を有し、該導電層によって人体皮膚との間に生じる電位差により体内に帯びた静電気を集める一方、シート体の外側面に、前記導電層と電気的に導通しかつ大気に露出して設けられた1ないし複数個の放電エレメントを有し、該放電エレメントにより前記導電層に集められた静電気を大気放電するものとなされると共に
前記可撓性シート体の面方向の1箇所ないし数箇所に、人体に磁気作用を及ぼす永久磁石片が1ないし複数個ずつの組み合わせ状態で組み付けられ、かつ該永久磁石片の少なくとも外面側が磁性体からなる磁気シールド体で覆われて磁力線の外部漏洩が防止されるものとなされていることを特徴とする除電磁気健康パッド。
[2]前記可撓性シート体は、複数の導電層の積層からなり、体表側の内側面に人体皮膚より相対的に高い電気伝導率を有する導電層を有する一方、反対側の外面層に至るに従って順次段階的又は連続的に上記内側面の導電層より高い電気伝導率を有する1ないし複数の高導電層を有することを特徴とする前記[1]項に記載の除電磁気健康パッド。
[3]前記可撓性シート体は、互いに重ね合わされた少なくとも2枚の動物皮革からなり、内側(体表側)の動物皮革の少なくとも外側面(体表側と反対の面)の前記導電層上に、該導電層よりも相対的に高い電気伝導率を有する導電性塗料および/または導電性金属による高導電層が設けられると共に、外側の動物皮革に前記高導電層よりさらに相対的に高い電気伝導率を有する導電性金属からなる放電エレメントが前記高導電層に電気的に導通接続して設けられてなることを特徴とする、前記[2]項に記載の除電磁気健康パッド。
[4]前記永久磁石片は、可撓性シート体における前記2枚の動物皮革の間に挟み込まれた状態でいずれか一方の該動物皮革に接合固定して設けられている前記[3]項に記載の除電磁気健康パッド。
[5]前記可撓性シート体は、内外面に貫通する多数個の通気孔を有する、前記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の除電磁気健康パッド。
本発明に係る上記[1]に記載の健康パッドは、人体の肩、腰、臀部などの所定部位の体表に沿わせて、望ましくは肌に直接接する状態に装着する。汗によるパッドの汚れなどが気になる場合には、多少効果は低減するかもしれないが肌着の上から装着使用するものとしても良い。
この装着状態において、可撓性シート体の導電層は人体の体表に対して相対的に高い電気伝導性を有することから、両者の間に所定の電位差を生じる。このため、人体の体内に蓄積された静電気電荷が継続的に可撓性シートの導電層近くに引き寄せられ移行する。つまり、該導電層が体内静電気に対して集電作用を果たす。そしてこの導電層に集められた静電気は、一部がシート体表面から大気放電されるのに加えて、主に前記導電層に電気的に導通状態に設けられた放電エレメントを通じて効率よく大気に放電される。ひいては健康パッドが効率よく体内血液に含まれるプラスイオンを吸着して血液のイオンバランスを整え、サラサラ血の状態に改善する。従って、動脈血管から抹消の毛細血管を通じて身体の隅々まで十分に血液が行き亘る。
加えて、本発明にかかる健康パッドは、可撓性シート体の面方向の1箇所ないし数箇所に、人体に磁気作用を及ぼす永久磁石片が1ないし複数個ずつの組み合わせにおいて組み付けられている。従って、該パッドを当てた患部ないし人体の対象部位に従来の磁気治療器と同等の磁気作用を及ぼしうる。ここに、当該患部ないし対象部位には、体表近くの磁界領域内において前記のように可撓性シートの導電層と放電エレメントによる体内静電気の除去作用により、該部位の毛細血管にサラサラ血の状態の血液が量的にも十分供給されている。そこに上記の磁気作用が及ぶことにより、磁力線が血管内のヘモグロビン鉄に有効に働きかけて血流を促すという磁気治療器の本来の期待される磁力線作用が一層効果的に発現される。
従って、静電気除去作用と磁力線作用とが相乗的に働いて、こりや痛み等の病態症状の一段と確実で速やかな解消、軽減効果を果たしうると共に、血流促進による生理活性化作用により筋力増強、運動機能増進などにも顕著な効果を達成しうる。
なお、上記永久磁石片の少なくとも外面側は、磁性体からなる磁気シールド体で覆われて磁力線の外部漏洩が防止されるものとなされている。従って、永久磁石から発せられる磁力をパッドの外面側に漏洩させることがなく、パッドの外面側へ磁気カードや精密機器類を不慮に近づけた際にもそれらに障害が生じるのを回避しうると共に、磁力を磁気シールド体の内面側に位置する人体側へ高めさせることができる。
また、前記[2]項に記載の健康パッドによれば、前記可撓性シート体が複数の導電層の積層からなり、体表側の内側面に人体皮膚より相対的に高い電気伝導率を有する導電層を有する一方、反対側の外面層に至るに従って順次段階的又は連続的に上記内側面の導電層より高い電気伝導率を有する1ないし複数の高導電層を有するものとなされていることにより、該導電層による体内静電気の集電作用、大気放電作用を一層効果的に達成しうる。従って、前記[1]項に記載の健康増進用装身パッドの前記作用効果を一層良好に達成しうる。
また、前記[3]項に記載の健康パッドによれば、前記可撓性シート体が互いに重ね合わされた少なくとも2枚の動物皮革からなり、内面側(体表側)の動物皮革の少なくとも外側面(体表側と反対の面)の前記導電層上に、該導電層よりも相対的に高い電気伝導率を有する導電性塗料および/または導電性金属による高導電層が設けられたものとなされていることにより、該動物皮革自体が比較的良好な導電率を有して前記の導電層による体内静電気の集電作用を妨げるおそれがないのはもとより、最外面の動物皮革の外面に前記高導電層よりさらに相対的に高い電気伝導率を有する導電性金属からなる放電エレメントが設けられ、該放電エレメントが前記高導電層に電気的に導通接続されたものとなされていることにより、導電層に集めた体内静電気を効果的に大気放電し除去しうる。かつ、動物皮革製のものとしていることにより、パッドを直接肌に接して装着しても柔軟で肌触りが良く、長時間の装着使用に適する。
また、前記[4]項に記載の健康パッドによれば、 前記永久磁石片が可撓性シート体における前記2枚の動物皮革の間に挟み込まれた状態でいずれか一方の該動物皮革に接合固定して設けられているので、永久磁石片の存在がパッドの装着に違和感を与えることがない。かつ永久磁石片に外れや変位を生じるおそれのない、安全で安定な保持状態を維持しうる。
さらにまた、前記[5]項に記載の健康パッドによれば、その可撓性シート体が内外面に貫通する多数個の通気孔を有するものとなされていることにより、人体装着時にムレを生じるのを防止ないし軽減しうると共に、シート体の実体表面積を増やして、導電層に集めた体内静電気の大気放電作用の一層の増進にも貢献しうる。
本発明の実施例にかかる腰痛改善用の健康パッドを、人体腰部に装着した状態で示した斜視図である。 図1に示した腰痛改善用装身パッドの構成部材を分解状態で示した斜視図である。 図1のIII−III線の断面図である。 図1のIV−IV線の断面図である。 永久磁石片の配置状態の各種バリエーションの説明図である。 6個の永久磁石片の組み合わせ配置状態の一例を示す平面図である。 図6のVII−VII線の断面図である。 動脈血管中での赤血球の流れ状態を説明するための模式図である。 本発明の実施例にかかる肩こり改善用の健康パッドを、人体肩部に装着した状態で示した斜視図である。 本発明の実施例にかかる睡眠時無呼吸症候群およびいびき改善用の健康パッドを、人体首部に装着した状態で示した斜視図である。 本発明の実施例にかかる排尿障害改善用の健康パッドの正面図である。 図11の排尿障害改善用健康パッドを人体下腹部ないし股間部に装着した状態を示した斜視図である。
図1〜4は、本発明にかかる健康パッドの代表的な一例として、主として腰痛改善のために用いる腰用に構成した場合の健康パッド(P1)の実施例を示す。
該腰痛改善用健康パッド(P1)は人体の体表の腰部に沿わせて横向きに装着可能な横長で広幅帯状の可撓性シート体(1)からなり、その両端部に装着用の伸縮バンド(2)が取り付けられている。
上記可撓性シート体(1)は、図2〜4に示すように、その本体構成部材として2枚の薄くて柔軟な、固有の電気伝導率を有する良導体である動物皮革(3)(4)が用いられ、それらを重ね合わせて周縁部および中間部の適所を縫い合わせることによって一体物に構成されている。図1および図3,4中の符号(5)はその縫合線を示す。
内側(体表側)および外側(体表と反対の側)の各動物皮革(3)(4)は、図3および図4に示すようにいずれもその内側面(体表側の面)と外側面(体表側と反対側の面)の両面に、導電性塗料の塗布による導電層(6)(07)および(8)(9)が全面に亘って設けられている。この導電性塗料は具体的にはアクリル、ビニル、エポキシ、アルキド、ポリウレタンなどのバインダー樹脂に、銅、ニッケル、銀、黒鉛、カーボンブラックなどの導電性粉末ないし粒子を混合したものであり、少なくとも人体皮膚に固有の電気伝導率より十分に高い電気伝導率を有するように調製されたものが用いられる。具体的には、電気抵抗値0.5×10〜50×10Ω、好ましくは1×10〜10×10Ωの導電性を有するものとなされる。
さらに、内側の動物皮革(3)における上記導電層(7)の外面側(体表と反対の側の面)には、該導電層(7)よりもさらに高い電気伝導率を有する高導電層(10)が全面に亘って設けられている。この高導電層(10)は、たとえば固有導電率の高い銅、黒鉛、カーボンブラック等の粉末をやや多量に練り込んで、前記導電層(6)(7)(8)(9)よりもさらに一段と高い電気伝導率を有するものとした導電性塗料により、具体的には電気抵抗値0.1×10〜10×10Ω、好ましくは1×10〜3×10Ωの導電性を有するものに構成されている。つまり、この高導電層(10)はシート体(1)の内側面側の導電層(7)に対し、反対側の外面側に至るに従って順次段階的に高い電気伝導率を有する導電層を積層形成することで、可撓性シート体(1)による人体の体内静電気の集電作用をさらに一段と高める作用を果たすものであり、導電性塗料に代えて銅などの高導電性金属の箔や蒸着層等で構成するものとしても良い。
また、可撓性シート体(1)には、1ないし複数個の放電エレメント(13)が設けられている。この放電エレメント(13)は、電気伝導率の高い黄銅、銀、銅、アルミニウム等の金属またはその合金によりつくられたもので、少なくともその一部が外側の皮革(4)の外面に露出して大気中への放電作用を良好に発揮しうるものとなされること、および少なくとも内側の皮革(3)の有する外面側の導電層(7)(10)と電気的に導通して設けられることを必須とする。図示の実施例においては、可撓性シート(1)の外面のエンブレム飾りを兼ねるものとして、飾りボタンの態様に作られたホックが用いられており、中間軸部を外側皮革(4)に貫通させ該皮革(4)にかしめて固定されることにより、円形の本体部分(13a)が外側皮革(4)の中央部に突出状に位置してエンブレム飾りをなし、内側の円形のかしめ座部分(13b)が高導電層(10)に当接してそれと電気的に導通接続されたものとなされている。
さらにまた、可撓性シート体(1)には、その面方向の一箇所ないし数箇所に、人体に対して磁気作用を及ぼす1ないし複数個の永久磁石片(11)が組み付けられている。
図1〜4に示す腰用健康パッド(HP1)においては、可撓性シート体(1)の幅方向の中央部において長さ方向の4箇所に、各6個ずつの円形の永久磁石片(11)が、隣接するもの同士で外周面が接触する正6角形配置の組み合わせ状態のもとに、内側および外側の両皮革(3)(4)の間に挟み込んだ状態で設けられている。そしてまた、この永久磁石片(11)の各組み合わせ群の外側面には、その外周輪郭線に対応する大きさの円形ワッシャ状の磁性体からなる磁気シールド体(12)が密接して配置され、磁石片からの磁力線の外部漏洩を防止しうるものとなされると共に、それによって反対側に位置する人体側へ作用する磁力を実質的に高めうるものとなされている。
上記磁石片(11)および磁気シールド体(12)の配置や取り付け手段は、特に限定されるものではない。図示実施態様のものにおいては、一例として具体的には磁気シールド体(12)の内側面側に強力接着剤で各磁石片(11)を接着固定した上で、さらに磁石片(11)の内側面を内側皮革(3)の高導電層(10)の外則面に、また磁気シールド体(12)の外側面を外側皮革(4)の内側面側の導電層(8)にそれぞれ接着固定することによってしっかりと安定的に取り付けられたものとなされている。
可撓性シート体(1)には、必要に応じて1ないし多数個の通気孔(14)が設けられている。図示態様においては、シート体(1)の上下の縁に沿って、多数個の円形の通気孔(14)が設けられ、健康パッドの身体装着時に生じやすいムレによる不快感の軽減を図りつつ、シート体(1)の実質表面積を増大して静電気の大気中への放電作用の向上をはかり得るものとなされている。
装着用の伸縮バンド(2)は、面ファスナー構造によって有効長さを自由に調節して人体の腰部に可撓性シート体(1)をしっかりと装着可能にするものである。即ち、全長に亘って外面が面ファスナーの雌パイル面(2a)に形成されると共に、両端部の内面に雄パイル片(2b)が取り付けられた伸縮帯状体からなり、可撓性シート体(1)の両端部のバンド孔(15)に通して該シート体に取り付けられ、両端部の折り返し長さを調節することで使用者の胴周り長さの変化に対応しうるものとなされている。
上記の腰用健康パッド(HP1)は、主として腰痛の治療、改善を目的として、図1に示すように使用者の人体の腰部に、好ましくはシート体(1)の内面が直接素肌に接する状態で装着する。もっとも、直接肌に触れることが嫌忌される場合には、多少効果の発現が遅れる不利益を甘受して、肌着の上から装着するものとしても良い。
この装着状態において、可撓性シート体(1)はそれに有する導電層(6)(7)(8)(9)(10)がいずれも人体の体表より十分に高い電気導電率を有し、かつ皮革(3)(4)も比較的良好な電気伝導性を有することから、人体との間に所定の電位差を生じる。このため、人体の体内に蓄積されている過剰な静電気電荷の移動が起こって、可撓性シート(1)の上記導電層に引き寄せられそこに集められる。つまり、導電層が体内静電気に対して集電作用を示す。しかも、この集電作用は、人体の体表近くに位置する導電層(7)より、その外側の高導電層(10)の方が固有の電気導電率が高く、人体との間の電位差も大きいものとなるため、さらに一層高められる。そして、この導電層に集められた電荷は、該導電層に直接または間接に電気的に導通して設けられている放電エレメント(13)を通じて効率よく大気に放電される。もとより静電気の一部は、シート体(1)そのものの表面を通じても大気中に放電される。従って、人体の体内静電気が効率よく除電される。ひいては静電気の蓄積によってイオンバランスが悪くなっている体内血液中の陽イオン、プラスイオンを吸着除去し、血液の流れ状態を改善して、筋肉のこりや痛みの解消、改善に効果を現す。
このような治療効果、改善効果の発現のメカニズムは次の通りと考えられる。
前述したように、元来健康な人の体内は弱アルカリ性で、皮膚表面が弱酸性を示すことでイオンバランスが保たれている。このようなイオンバランスが保たれた健全な状態では、図8の模式図の上段部分に示すように、血管(BV)を流れる血液中の赤血球(Rb)は、その表面を覆っているシアル酸によって通常マイナスの電荷をもっており、赤血球(Rb)のお互いが反発しあって所謂サラサラ血の状態が保たれている。また血管壁も同じようにシアル酸でコーティングされている。そのため、赤血球同士がくっつき合ったり、血管壁にくっつくということがなく、図8の模式図上段に示すように、赤血球(Rb)が毛細血管(CP)内にも無理なく流れ込み、身体の隅々まで酸素や栄養を運び、二酸化炭素や老廃物を回収する。
ところが、生活習慣の乱れなどで体内が酸性化傾向を示すに従って、赤血球(Rb)がくっつきあう所謂ドロドロ血の現象を起こしやすい。つまり体内を駆けめぐる血液の流れは、必然的に血液の摩擦、血管壁との摩擦により常時摩擦静電気を発生する。酸性化傾向の体内ではこの大量の静電気によって赤血球表面の電荷が狂いやすい。つまり本来はシアル酸によってマイナスに帯電している赤血球の表面が静電気によってプラスに帯電するものも出てくる。血液の中にマイナスの赤血球とプラスの赤血球とが存在するようになると、まるで磁石のプラスとマイナスがくっつき合うように、図8の下段の模式図に示すように赤血球(Rb)同士が数珠つなぎ状態にくっつき合い、所謂ドロドロ血の状態を呈することになる。そうなると、同図の下段に模式的に示すように、繋がりのために個々の赤血球の柔軟度が阻害され、結果、毛細血管(CP)への流れ込みが阻害され、毛細血管(CP)を塞いでしまったり、さらには血管壁にくっついて血管(BV)を塞いでしまうことが起こりやすい。そのために身体の隅々にまで十分な量の赤血球(Rb)が届かなくなり、末端の細胞が酸素不足、栄養不足を起こし、さらには二酸化炭素や老廃物が溜まって不活性化し、手足の冷え、肩、腰、膝の不調やむくみ、さらには痛み等の病態症状を引き起こす。
ここに、本発明にかかる健康パッド(HP)の使用によれば、前記のように体内静電気を大気放電除去し、身体に静電気を溜め込まないので、健全なサラサラ血の状態を維持し、あるいはサラサラ血の状態に改善し、そのこと自体で血行の促進による腰痛の治療効果、改善効果を顕現する。
加えて、本発明にかかる健康パッドによれば、上記のように身体の末端の毛細血管(CP)に至るまで円滑に血液、特に赤血球(Rb)を送り込みつつ、その状態の中で特に腰痛患部の近傍領域に集中的に永久磁石片(11)による磁気治療効果を及ぼしうる。従って、磁力線が血管内のヘモグロビン鉄に働きかけて血流を促す、という磁気治療器の持つ本来の機能を最大限に効果的に発揮させることが可能になり、従来の磁気治療器だけでは症状の改善があまり期待できなかったような場合においても、体内静電気除去による血流の維持、促進作用と磁力線による血行促進作用とが相俟って、それらの相乗効果により病態症状の一層確実な治療、改善効果を発現しうる。
次に、本発明にかかる健康パッドの許容される各種の変形例の範囲について説明する。
まず、可撓性シート(1)の基材について、前記実施例では所要の導電性と通気性を有しかつ柔軟で装着時の違和感が少なく、価格的にも有利であることなどから、動物の皮革を用いるものとして、これに導電性塗料を塗布することにより所要の導電層を付与形成するものとしたが、これに限定されない。導電性繊維を織り込み、あるいは漉き込んだ布帛や不織布を基材に用いるものとしても良いし、あるいは導電性金属粒子や導電性繊維を練り込んだ導電性ゴムないし樹脂シートを基材に用いたものとしても良い。
また、前記実施態様では、内側および外側の両皮革(3)(4)について、それらのいずれにも内外両側面に導電層(6)(7)(8)(9)を形成したものとしたが、特に外側の皮革(4)の導電層(8)(9)は必ずしも必要としない。内側の皮革(3)の内側面側の導電層(6)についても同様である。
また、磁気治療効果のための永久磁石片(11)について、その配置、個数、磁力強さ等は、健康パッドの用途、つまり腰用、肩用、臀部用、胸部用、下腹部用などの用途に応じて適宜決定されるものであり、前記の図示実施態様に示した具体例に限定されるものではない。使用する磁石の磁束密度については、従来から磁気治療器に用いられているような35〜200mT(ミリテスラ)、好ましくは80〜180mTの範囲のものを用いるのが一般的であり好ましい。配置については、複数個の磁石片を一つの単位として、図2に示したような正六角形配置のほか、正三角形、正方形、正五角形などの組み合わせ状態にして用いると、隣接する磁石片同士の磁力線が干渉し合って、発する磁力線に揺らぎを生じさせ、ひいては人体の皮下の筋肉伸縮の負荷を与え、マッサージ効果を与えることができる点で好ましいが、この事項は本発明において特に限定されることではない。図5の(イ)に示すように、磁石片(11)を一個づつ相互間に一定の距離(L1)を離して配置しても良いし、同図(ロ)に示すように、一個の磁石片(11)と複数個の組み合わせ磁石片(11A)とを相互間に一定の距離(L2)を離して配置するものとしても良く、さらには同図(ハ)に示すように、上記組み合わせ磁石片(11A)を相互間に一定の距離(L3)を離して配置するものとしても良い。ここに、上記の各場合の好ましい間隔距離(L)は、本発明者の得た知見によれば、概ね(L1)=10〜30mm、(L2)=15〜50mm、(L3)=20〜90mmの範囲である。なお、上記組み合わせ磁石片(11A)の場合、図6に示すように隣接する個々の磁石片(11)(11)のN極とS極とを交互に反対向きに配置したものとすることにより、磁力線の相互干渉で磁力線の揺らぎを一層増大させ、前記のマッサージ効果を一層確実に享受しうるものとなし得る点で好ましい。
また、図7に示されるように各磁石片(11)は、その背後、つまり体表側と反対の側に鉄製などの磁性体からなる磁気シールド体(12)を配置することが望ましい。それによって磁石片(11)からの磁力が外側に漏洩して、外部から近接することのある磁気カードや電子機器類に有害な影響を及ぼすおそれを効果的に防ぐことができるのはもとより、人体側へ及ぶ磁力線作用を増強しうる点で好ましい。磁気シールド体(12)は底の浅いいカップ状に成形したものを採用して、これに磁石片を収容状態にして配置するものとしても良い。
図9は、本発明の他の実施態様として、肩こりの治療、改善用として作製した健康パッド(HP2)を、人体肩部への装着使用状態において示したものである。この肩部用健康パッド(HP2)は人体の肩の部分に具合良く沿わせて装着できるように、前記の腰用のものに較べるとやや幅が狭いものとなされている。その他の具体的な構成は前記健康パッド(HP1)と同様であり、対応部分に同一の符号を記入して説明の繰り返しを省略する。なお、このパッドの肩部への装着状態の安定保持手段は、任意の方法を採用しうる。例えば装着用の伸縮紐を取り付けそれを脇下に廻して装着するようにしても良いし、絆創膏のような粘着シートを用いて人体肩部に貼り付け固定するものとしても良い。さらには両面粘着テープや磁石片を用いて肌着の内側に貼り付け固定した上で該肌着を着用して肩部に安定的に保持させるようにしても良い。
肩用の健康パッド(HP2)は図9に示す装着状態において、前記腰用の健康パッド(HP1)と同様の作用を及ぼし、人体の特に肩部に蓄積している静電気の除去作用と磁力線作用との相乗的な働きによって肩こりの治療、改善に顕著な効果を現すものである。
図10は、本発明のさらに他の実施態様として、睡眠時無呼吸症候群の治療、改善用として作製した健康パッド(HP3)を、人体の首部への装着使用状態において示したものである。この首部装着用の健康パッド(HP3)は人体の首の部分に後ろから回すようにして装着するものであり、具合良く装着できるように前記の肩用のものに較べてさらにやや幅が狭いものとなされている。その他の具体的な構成は前記健康パッド(HP1)と同様であり、対応部分に同一の符号を記入して説明の繰り返しを省略する。
首部装着用の健康パッド(HP3)は、その効果発現の具体的な機序はなお明確ではないものの、多くの使用実験の結果によれば、図10に示す装着状態において就寝することにより、睡眠時無呼吸症候群を持つ患者の症状が顕著に軽減されあるいは治癒されることが判明した。また、常態的に非常に激しいいびきをかく癖のある人にあっては、いびきの程度が顕著に小さくなり呼吸リズムが安定することが確認された。このような効果を奏し得られるのは、静電気の除去作用と磁力線作用との相乗的な働きによって口腔から首部に至る気管の周辺部領域の細胞や筋肉の生理機能が活性化される結果、上記の治癒改善に顕著な効果を現すものと考えられる。
図11は、本発明のさらに他の実施態様として、加齢に伴って進行することの多い排尿障害、特に尿が出難くなる排尿ストレス障害に対する治療、改善用として作製した健康パッド(HP4)を示すものであり、図12は該健康パッド(HP4)を人体の下腹部ないし股間部への装着使用状態において示したものである。この下腹部装着用の健康パッド(HP4)は、可撓性シート体(1)が、下腹部から男性陰部の左右両則部領域を覆いうるような略三角巾形状を基本として、中央部に陰部孔(16)を有し、その両側の垂下舌片(1a)(1b)の先端部に接結用を兼ねた磁石片(図示略)が内蔵して設けられたものとなされている。その他の具体的な構成は前記健康パッド(HP1)と同様であり、対応部分に同一の符号を記入して説明の繰り返しを省略する。
而して、この下腹部装着用健康パッド(HP1)は、その効果発現の具体的な機序はなお明確ではないものの、排尿ストレス障害を持つ男性患者による多くの使用実験の結果によれば、図12に示す装着状態において所定時間の経過と共に排尿障害が軽減され、スムーズかつスピーディーに排尿することができるようになり、排尿後の残尿感も無くなることが判明している。このような効果を奏し得られるのは、静電気の除去作用と磁力線作用との相乗的な働きによって前立腺や膀胱およびその近傍の領域の細胞の生理機能が活性化される結果によるものと考えられる。
本発明の健康パッドはさらにほかの用途として、膝痛の治療改善用、女性の乳房周辺の筋肉の生理活性化により乳房の張りを向上するバストアップ用、あるいは臀部の垂れ下がりを改善するヒップアップ用等にも効果的に使用することができる。そのような各用途に応じて可撓性シートの形状、永久磁石片の磁力強さや配置は適宜好適なものに変更されうることは言うまでもない。
次に、本発明の奏し得られる効果について、具体的な実施例による確認結果に基づいて説明する。
実施例1(腰痛改善)
図1に示した構成の腰用健康パッド(HP1)を、下記の仕様によって作製した。
大きさ:長さ300mm×幅80mm
動物皮革(3)(4):牛革、 厚さ3.0mm
導電層(6)(7)(8)(9):カーボン粉末混入水性アクリル樹脂塗料
電気抵抗値1.988×10Ω〜3.006×10Ω
高導電層(10):カーボンおよび銅粉末混入水性アクリル樹脂塗料
電気抵抗値1.490×10Ω
放電エレメント:黄銅(電気抵抗値6.30μΩ/cm)製のエンブレム
腰痛で整形や整体医院に週2回程度受診し治療を受けている5人の患者を試用者として選び、これらの試用者A,B,C,D,Eにそれぞれ上記健康パッドを腰に装着してもらい、装着後10分毎に腰の捻転を行ったときに感じる痛みの程度を下記の評価基準で判定評価した。その結果を表1に示す。
判定基準:××・・・痛みの程度に変化なし(依然として痛む)
×・・・・装着部位がやや暖かく感じるが、痛みは取れていない
△・・・・装着部位が暖かく感じ、痛みに変化が感じられる
○・・・・装着部位が暖かく発汗を生じ、痛みが軽減した
◎・・・・装着部位が暖かく発汗を生じ、痛みがほぼ消失
比較例1(静電気除去機能を有しない磁気パッド)
上記実施例1の健康パッドの動物皮革を絶縁性の塩化ビニル樹脂シートに置換すると共に、導電層(6)〜(9)、高導電層(10)及び放電エレメント(13)を有しないものとした磁気治療器の単機能製品を作製し、上記実施例1のものとの比較対比実験を行った。試用者は前記B,C,Dの三人を選び、実施例1の健康パッドを試用する5日前に比較例1のパッドを装着して前記同様の実験を行った。その結果を表1に並記する。
Figure 0006052837
上記表1に示されるように、本発明による実施例1の健康パッドにおいては、すべての試用者A,B,C,D,E,において装着後少なくとも約1時間程度の短い時間で明らかな腰痛の軽減効果が体感されるに至っていた。これに対し、磁気治療器としての単機能しか有しない比較例1の磁気パッドにおいては、装着後60分の経過後においてもなお試用者の全員に痛みが残っており、本発明にかかる健康パッドの場合に較べて明らかな効果上の差異が認められた。
実施例2(肩こりの改善)
実施例1と同じ仕様の健康パッドを肩こりの治療軽減のための健康パッド(HP2)として、図9に示す装着態様で試用者の肩部に直接接触する状態に装着してその効果を検証した。試用者としては、肩のこりの治療のために飲用鎮痛剤、湿布、または塗布用液体鎮痛剤のいずれかをほぼ毎日使用しているやや重傷の肩こり患者5人を選定して、各試用者F,G,H,I,Jにそれぞれ上記健康パッドを装着してもらい、装着後10分毎に肩を上下させたり、腕を回転させたときに感じるこりの程度を下記の評価基準で判定評価した。その結果を表2に示す。
判定基準:××・・・こりの程度に変化なし
×・・・・装着部位がやや暖かく感じるが、こりは取れていない
△・・・・装着部位が暖かく感じ、こりの体感に変化がある
○・・・・装着部位が暖かく発汗を生じ、こりが軽減
◎・・・・装着部位が暖かく発汗を生じ、こりがほぼ消失
Figure 0006052837
上表2に示すように、すべての試用者において、比較的短時間のうちに、肩こりがほとんど解消されるという顕著な効果を奏し得られることを確認し得た。
実施例3(膝痛の改善)
実施例1と同じ仕様構成の健康パッドであって、寸法を長さ260mm×幅48mmに変更したものを膝痛の治療軽減のための健康パッドとして、試用者の膝部に巻き付け状態でかつ直接接触する状態に装着してその効果を検証した。試用者としては、膝痛のために「曲げ伸ばしがつらい」、「走れない」、「その場跳びができない」、というようなやや重い膝痛患者5人を選定して、各試用者K,L,M,N,Oにそれぞれ上記健康パッドを装着してもらい、装着後10分毎に膝を曲げ伸ばししたときに感じる痛みの体感程度を下記の評価基準で判定評価した。その結果を表3に示す。
判定基準:××・・・痛みの程度に変化なし
×・・・・装着部位がやや暖かく感じるが、痛みは取れていない
△・・・・装着部位が暖かく感じ、痛みの体感に変化がある
○・・・・装着部位が暖かく発汗を生じ、痛みが軽減
◎・・・・装着部位が暖かく発汗を生じ、痛みがほぼ消失
Figure 0006052837
上表3に示すように、すべての試用者において、装着後1時間以内の比較的短時間のうちに、膝痛がほとんど解消されるという顕著な効果を奏し得られることを確認し得た。
実施例4(睡眠時無呼吸症候群の改善)
実施例3と同じ仕様の健康パッドを睡眠時無呼吸症候群の改善のための健康パッド(HP3)として、図10に示す装着態様で試用者の頸部に後ろから巻き付けるように装着し、この装着状態で就寝させ、ノンレム睡眠状態に入ったと判断されるタイミングで試用者が発するいびきの大きさ、及び無呼吸症候群の発症の有無を検証した。試用者としては、しばしば睡眠時無呼吸症候群の発症やいびきが異常に大きいことを指摘されていた患者5人を選定して、各試用者U,V,W,X,Yにそれぞれ上記健康パッド(HP3)を装着した状態で就寝してもらい、一週間にわたって毎日の睡眠時無呼吸症候群の発症、いびきの発生状態を配偶者が確認することにより行い、下記の評価基準で判定評価した。その結果を表4に示す。
判定基準:××・・・日常に対して変化なし
△・・・・少し改善
○・・・・大きく改善
◎・・・・治癒(無呼吸症候群がでない、いびきをかかない)
Figure 0006052837
上表4に示すように、すべての試用者において、連日の装着使用により、睡眠時無呼吸症候群の発症を解消しうると共に、激しいいびきを抑制しうることを確認し得た。
実施例5(排尿時ストレス障害(排尿困難)の改善)
図11に示した形状を有し、構造仕様においては実施例1と同様の仕様とした健康パッドを作製し、これを排尿時ストレス(排尿困難)の改善のための健康パッド(HP4)として、図12に示す装着態様で試用者の下腹部ないし股間部に直接接触する状態に装着してその効果を検証した。試用者としては、日常的に、排尿時にスムーズに尿が出なくて時間がかかるという排尿ストレス障害を持っている60歳以上の高齢者5人を試用者に選定して、各試用者P,Q、R,S,Tにそれぞれ上記健康パッド(HP4)を図12に示したような態様で装着してもらい、この装着状態のまま、一週間にわたって毎日の排尿時にかかるストレスの体感程度を下記の評価基準で判定評価した。その結果を表5に示す。
判定基準:××・・・ストレスの程度に変化なし
△・・・・ストレスが少し緩和された
○・・・・ストレスが大きく緩和された
◎・・・・ストレスをほとんど感じなくなった
Figure 0006052837
上表5に示すように、排尿時ストレスのために排尿に時間がかかり、残尿感も訴えていたいずれも高齢の試用者5人について、その全員に顕著な排尿時ストレスの軽減、解消効果が得られることを確認し得た。
本発明は、人体の体表への装着によって、体内深部に蓄積する静電気の除去作用と装着部位の体表部に及ぶ磁気作用との相乗効果により、人体の生理機能を活性化する働きがあり、この働きを有効利用しうるあらゆる用途に適用可能なものである。具体的例示としては、腰痛、肩こり、膝痛、筋肉痛、排尿障害、睡眠時無呼吸症候群、冷え症や血行不良による痛み等の病態症状の治療、改善のほか、生理機能の活性化による筋力増強、運動機能の増進、バストアップ、ヒップアップなどの整体整形などに広く利用しうる。
HP・・・健康パッド
1・・・・可撓性シート体
2・・・・伸縮バンド
3・4・・動物皮革
6、7、8、9・・・導電層
10・・・高導電層
11・・・永久磁石片
12・・・磁気シールド体
13・・・放電エレメント
14・・・通気孔

Claims (2)

  1. 人体の体表の所定部位に沿わせて装着可能な柔軟な可撓性シート体からなり、
    該可撓性シート体は、人体皮膚より相対的に高い電気伝導率を有する複数の導電層を有し、該導電層によって人体皮膚との間に生じる電位差により体内に帯びた静電気を集める一方、シート体の外側面(体表と反対側の面)に、前記導電層と電気的に導通しかつ大気に露出して設けられた1ないし複数個の放電エレメントを有し、該放電エレメントにより前記導電層に集められた静電気を大気放電するものとなされると共に、
    前記可撓性シート体の面方向の1箇所ないし数箇所に、人体に磁気作用を及ぼす永久磁石片が1ないし複数個ずつの組み合わせ状態で組み付けられ、かつ該永久磁石片の少なくとも外面側が磁性体からなる磁気シールド体で覆われて磁力線の外部漏洩が防止されるものとなされ、
    かつ、前記可撓性シート体は、互いに重ね合わされた2枚の動物皮革を有し、内側(体表側)の動物皮革の外側面(体表と反対側の面)に設けられた前記導電層の外側面に、該導電層よりもさらに高い電気伝導率を有する高導電層が積層して設けられると共に、外側(体表と反対側)の動物皮革に前記高導電層よりさらに相対的に高い電気伝導率を有する導電性金属からなる放電エレメントが前記高導電層に電気的に導通接続して設けられてなることを特徴とする除電磁気健康パッド。
  2. 前記永久磁石片は、前記可撓性シート体における2枚の動物皮革の間に挟み込まれた状態でいずれか一方の該動物皮革に接合固定して設けられている前記請求項に記載の除電磁気健康パッド。
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