JP6052136B2 - サブフレーム取付け構造 - Google Patents

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この発明は、サブフレーム取付け構造に関し、詳しくは、ダッシュロアパネルから前方に突出しエンジンルームの左右を車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、上記エンジンルームの底部に位置して、前輪サスペンションのロアアーム取付け部を成す左右の側辺部と、該側辺部を車幅方向に連結する前辺部とでサブフレーム本体を成し、上記側辺部の後部が車室部前方底部に締結されるサブフレームと、を含むサブフレーム取付け構造に関するものである。
一般に、前輪サスペンションのロアアームは、左右の側辺部とこれら左右の側辺部を連結する前辺部とを備えエンジンルームの底部に位置するサブフレームに取付けられる。
このサブフレームの取付け位置は、車両前突時の荷重を後方に効率よく伝達することを考慮して、フロントサイドフレームの延長線上後方において当該フロントサイドフレームと一体または別体のキックアップフレームに対してサブフレーム取付け台座を設け、平面視または底面視で上記フロントサイドフレームの延長線上後方に位置するサブフレーム取付け台座に上記サブフレームの後部が位置するように締結することが好ましい。
一方で、前輪サスペンションのロアアームのアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化(ストロークに対する他の自由度の微小な変位)を小さくし、操縦安定性の向上を図ることも要請されており、ロアアームのアーム長を長くするには、ロアアームピボットを可及的車幅方向内側に設けるとよいが、左右一対のフロントサイドフレーム間の距離はエンジンの大きさにより規制される関係上、フロントサイドフレーム間の距離を短縮することは不可能であり、従来においては、ロアアームのアーム長を長く設定することが困難であった。
ところで、特許文献1には、フロントサイドフレームから車幅方向内側へオフセットした位置に、サブフレームの後部マウント部を、ボルトを用いて取付ける構造が開示されているが、このように、サブフレームの後部マウント部をフロントサイドフレームから車幅方向内側へオフセットした位置に取付けると、サブフレームが変形しやすくなるという問題点があった。
特開平4−92770号公報
そこで、この発明は、ロアアーム取付けブラケットとサブフレーム取付け台座とを同一の締結ボルトで共締め固定し、当該締結ボルトをキックアップフレームに対して車幅方向内側にオフセットさせることで、ロアアームのアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくし、これにより操縦安定性向上を図ると共に、上記オフセット構造によりサブフレームが変形しやすくなるのを、サブフレーム閉断面を締結ボルトの車幅方向内側位置まで延在することにより防止し、かつ上記共締めによりサブフレームの前後長短縮を図ることができるサブフレーム取付け構造の提供を目的とする。
この発明によるサブフレーム取付け構造は、ダッシュロアパネルから前方に突出しエンジンルームの左右を車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、上記エンジンルームの底部に位置して、前輪サスペンションのロアアーム取付け部を成す左右の側辺部と、該側辺部を車幅方向に連結する前辺部とでサブフレーム本体を成し、上記側辺部の後部が車室部前方底部に締結されるサブフレームと、を含むサブフレーム取付け構造であって、上記車室部前方底部は、上記フロントサイドフレームの延長線上後方に位置して当該フロントサイドフレームと一体または別体のキックアップフレームに固定されたサブフレーム取付け台座で形成され、上記前輪サスペンションの後側のロアアームピボット取付け部は、上記サブフレームの側辺部に取付けられた側面視逆ハット形状のロアアーム取付けブラケットで構成されると共に、上記ロアアーム取付けブラケットと上記サブフレーム取付け台座とが同一の締結ボルトで共締め固定され、上記締結ボルトは、上記キックアップフレームに対して車幅方向内側にオフセットして、その一部が車両側面視で上記サブフレーム取付け台座と重複するよう設けられ、上記サブフレームの側辺部のサブフレーム閉断面が、上記締結ボルトの車幅方向内側位置まで延在されたものである。
上記構成によれば、ロアアーム取付けブラケットとサブフレーム取付け台座とを同一の締結ボルトで共締め固定し、当該締結ボルトをキックアップフレームに対して車幅方向内側にオフセットさせたので、ロアアームのアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくし、これにより、操縦安定性向上を図ることができる。
また、上述のオフセット構造によりサブフレームが変形しやすくなるのを、サブフレーム閉断面を締結ボルトの車幅方向内側位置まで延在することにより防止することができる。
さらに、上述の共締め構造により、サブフレームの前後長短縮を図ることができる。
要するに、ロアアームのアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくすると共に、サブフレームの変形を抑制しつつ、該サブフレームの前後長短縮を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記サブフレーム取付け台座は、上記キックアップフレームとの間で台座閉断面を形成しており、上記サブフレーム取付け台座の上記台座閉断面内に、上記締結ボルトの倒れを防止する倒れ防止部材が設けられたものである。
上記構成によれば、後側のロアアームピボットからの荷重入力により上記締結ボルトが車幅方向内側に倒れようとするのを、上記倒れ防止部材にて効果的に防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記キックアップフレーム直後のダッシュロアパネルには車室内に設けられたフロアレインによる車室側閉断面が形成されており、上記サブフレーム取付け台座が上記ダッシュロアパネルまで後方に延長して、上記台座閉断面と上記車室側閉断面とを上記ダッシュロアパネルを介して連結されたものである。
上記構成によれば、台座閉断面と車室側閉断面とをダッシュロアパネルを介して連結したので、次の如き効果がある。
すなわち、サブフレームを締結する締結ボルトがキックアップフレームに対して車幅方向内側にオフセットしていることで、剛性が低下しようとするが、これを上記閉断面の連結構造により防止することができる。
この発明によれば、ロアアームのアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくすると共に、サブフレームの変化を抑制しつつ、該サブフレームの前後長短縮を図ることができる。
本発明のサブフレーム取付け構造を備えた車体前部構造を示す側面図 図1の要部拡大側面図 サブフレーム取付け構造を示す底面図 図1のA−A線矢視に相当する車両右側の平面図 車両右側の要部拡大側面図 車体前部構造を左前方上方から見た状態で示す斜視図 車体前部構造を左前方から見た状態で示す斜視図 車体前部構造を右後方下方から見た状態で示す斜視図 車体前部構造を右前方下方から見た状態で示す斜視図 図1のB−B線矢視断面図 図5のE−E線矢視に沿う平面図 図1のC−C線に沿う要部拡大断面図 図1のD−D線に相当する車両右側の要部拡大断面図 サブフレーム取付け構造を下方から見た状態で示す斜視図 サブフレーム取付け構造の底面図 図2のG−G線に相当する車両右側の要部拡大断面図
ロアアームのアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくすると共に、サブフレームの変形を抑制しつつ、当該サブフレームの前後長短縮を図るという目的を、ダッシュロアパネルから前方に突出しエンジンルームの左右を車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、上記エンジンルームの底部に位置して、前輪サスペンションのロアアーム取付け部を成す左右の側辺部と、該側辺部を車幅方向に連結する前辺部とでサブフレーム本体を成し、上記側辺部の後部が車室部前方底部に締結されるサブフレームと、を含むサブフレーム取付け構造において、上記車室部前方底部は、上記フロントサイドフレームの延長線上後方に位置して当該フロントサイドフレームと一体または別体のキックアップフレームに固定されたサブフレーム取付け台座で形成され、上記前輪サスペンションの後側のロアアームピボット取付け部は、上記サブフレームの側辺部に取付けられた側面視逆ハット形状のロアアーム取付けブラケットで構成されると共に、上記ロアアーム取付けブラケットと上記サブフレーム取付け台座とが同一の締結ボルトで共締め固定され、上記締結ボルトは、上記キックアップフレームに対して車幅方向内側にオフセットして、その一部が車両側面視で上記サブフレーム取付け台座と重複するよう設けられ、上記サブフレームの側辺部のサブフレーム閉断面が、上記締結ボルトの車幅方向内側位置まで延在されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はサブフレーム取付け構造を示し、図1は当該サブフレーム取付け構造を備えた車体前部構造の車両左側の構成を示す側面図、図2は図1の要部拡大側面図、図3はその底面図、図4は図1のA−A線矢視に相当する車両右側の平面図、図5は車両右側の要部拡大側面図であり、この実施例のサブフレーム取付け構造および車体前部構造は左右略対称に構成されている。
図1〜図5において、エンジンルーム1と車室2とを車両前後方向に仕切るダッシュロアパネル3(車室部としてのダッシュロアパネル)を設けている。図3に示すように、この実施例では駆動方式を前部機関後輪駆動タイプ(いわゆるFRタイプ)としており、エンジンルーム1にはエンジン4を縦置き配置(クランクシャフトまたはエキセントリックシャフトがエンジンルーム1の前後方向に向く配置)すると共に、その後部には変速機であるトランスミッション5を連結し、該トランスミッション5はフロアトンネル部下方に配設されており、上述のエンジン4とトランスミッション5とでパワートレイン(PT)を構成している。
図1に示すように、上述のダッシュロアパネル3は上下方向に延びる縦壁部3aと、この縦壁部3aの下部から前高後低状に傾斜するスラント部3b(傾斜部)と、を有し、該スラント部3bの下端後方には、車両後方に向けて略水平に延びるフロアパネル6を連設し、このフロアパネル6で車室2の底面を形成している。
上述のフロアパネル6の下面部には、その車幅方向の断面が逆ハット形状のフロアフレーム7を接合固定して、このフロアフレーム7とフロアパネル6との間には、車両前後方向に延びる閉断面を形成し、下部車体剛性の向上を図っている。
上述のフロアフレーム7は、フロアパネル6の下面部左右に一対設けられている。
また、ダッシュロアパネル3のスラント部3bの前下部には、キックアップフレーム8を接合固定して、このキックアップフレーム8とダッシュロアパネル3との間には、閉断面9(図13参照)を形成している。
上述のキックアップフレーム8の前側下部には、車室部前方底部としてのサブフレーム取付け台座10を接合固定している。このサブフレーム取付け台座10は、図13に示すように、取付け台座アウタ11と、取付け台座インナ12と、取付け台座ロア13との3部材(複数部材)から成り、図13に示すように、サブフレーム取付け台座10とキックアップ部フレーム8との間には、台座閉断面14を形成し、サブフレーム取付け剛性の向上を図るように構成している。
図13に示すように、上述の台座閉断面14は後述するスリーブナット38の配設空間14aを有するもので、このため、取付け台座インナ12は、その上端部12aから下端部12bにかけて、キックアップフレーム8の車幅方向内側面8aよりも、車幅方向の内側に膨出する膨出部12cを備えている。
さらに、図1に示すように、ダッシュロアパネル3の縦壁部3aの前部には、上側フィレット15と下側フィレット16との2部材から成るフィレット部材17を取付けている。
そして、ダッシュロアパネル3の縦壁部3aから、フィレット部材17を介して前方に一直線状に突出しエンジンルーム1の左右を車両前後方向に延在するフロントサイドフレーム18を設けている。
このフロントサイドフレーム18は、フロントサイドフレームインナ18Aとフロントサイドフレームアウタ18Bとを接合固定して、車両前後方向に延びる閉断面を形成した車体強度部材であって、この実施例では、フロントサイドフレーム18の車幅方向断面が略十文字筒形状に形成されている。
また、図1,図3に示すように、フロントサイドフレーム18、キックアップフレーム8、フロアフレーム7が平面視で一直線状に連続するように構成されている。換言すれば、上述のキックアップフレーム8はフロントサイドフレーム18の延長線上後方に位置するものである。
さらに、図1,図3に示すように、フロントサイドフレーム18の前後方向中間部後寄りで、かつ車幅方向外側には、前後の脚部19a,19bを介してサスペンションタワー部19が設けられている。当該サスペンションタワー部19は前輪用緩衝装置を格納するためのものであり、上記脚部19a,19bはサスペンションタワー部19と一体または一体的に形成されている。
[サブフレームの構成]
図1〜図5に示すように、エンジンルーム1の底部に位置して、前輪サスペンションを支持するサブフレーム20を設けている。
このサブフレーム20は、前輪サスペンション(ウイッシュボーン・タイプ・サスペンション)のロアアーム21(図4,図8参照)の取付け部22,23(詳しくは、ロアアームピボット取付け部で、以下単にピボット取付け部と略記する)を成す左右辺部としての側辺部24と、左右の各側辺部24,24を車両前方側において車幅方向に連結する前辺部25とでサブフレーム本体26をなし、図1,図5に示すように、サブフレーム本体26の左右にそれぞれ立設されたタワー部27,27の上端部(詳しくは、後述するタワートップ部29の上端面)が、サスペンションタワー部19と対応する位置においてフロントサイドフレーム18の下面部に図示しない締結ボルト等の締結部材を用いて締結されており、左右の側辺部24の後部が車室部前方底部としてのサブフレーム取付け台座10(図13参照)に締結されている。上述の側辺部24は車両の前後方向に延びるように形成されている。
ここで、上述のタワー部27は、上下方向に延びる外向きコの字断面の柱部28と、この柱部28の上部に位置してフロントサイドフレーム18に沿って前後方向に柱部28から突出して延在し前輪サスペンションのアッパアーム30(図4,図6参照)の取付け部をなすタワートップ部29と、を備えている。
一方、図4,図8に示すように、上述のロアアーム21は、前輪のステアリングナックルを支持する車外側端部21Aと、車幅方向内端部に位置する前後のロアアームピボット21F,21Rとを備えている。同様に、アッパアーム30も、前輪のステアリングナックルを支持する車外側端部30Aと、車幅方向内端部に位置する前後のアッパアームピボット30F,30Rとを備えている。
そして、上述のピボット取付け部22,23は前後のロアアームピボット21F,21Rに対応して前側のピボット取付け部22と、後側のピボット取付け部23とを含んでいる。
図6〜図9は、車体前部構造をそれぞれ異なる角度から見た状態で示す斜視図である。
特に、図7に示すように、サブフレーム20の側辺部24は、上側部材24Aと下側部材24Bとで内部中空に形成されており、同様に、サブフレーム20の前辺部25も、上側部材25Aと下側部材25Bとで内部中空に形成されており、平面から見て前辺部25側の内部中空部と、左右の側辺部24,24側の内部中空部とが、後方に開放したコの字状に連続するように形成されている。
そして、図8,図9に示すように、ロアアーム21の前側のピボット取付け部22と対応した位置に、サブフレーム20の側辺部24と前辺部25の分割ラインPL(分割部)を形成することで、車両前突時に当該ピボット取付け部22でのサブフレーム20の潰れを確実に発生させて、衝撃エネルギの吸収を増大するように構成している。
上述の分割ラインPLは、タワー部27の基部前後方向中間位置に対応して形成された分割部であって、該分割ラインPL(分割部)にて側辺部24と前辺部25とを前後に連結すると共に、当該分割ラインPLは側辺部24および前辺部25の各上側部材24A,25Aと各下側部材24B,25Bとの双方に形成されている。
図7に示すように、上述の分割ラインPL(分割部)において、この実施例では、前辺部25の上側部材25A後端部の上部に、側辺部24の上側部材24A前端部を上側から重合わせて接合すると共に、前辺部25の下側部材25B後端部の上部に、側辺部24の下側部材24B前端部を上側から重合わせて接合しているが、これら上下両部材の上下重合構造は、図7の構造に対して、上下逆に形成してもよい。
さらに、上記タワー部27は、図7,図8,図9に示すように、その基部の外周が、サブフレーム20の側辺部24(但し、この実施例では前辺部25の左右も含む)の上側部材24Aと下側部材24Bとの双方にわたって分割部としての分割ラインPL位置の車外側端部に切り欠かれたサブフレーム切欠部20Aに収容されて結合されている。
上述のサブフレーム切欠部20Aは、柱部28の外向きコの字断面に対応して、上側部材24A,25Aに平面から見て車外側が開放するコの字状に形成されると共に、下側部材24B,25Bに底面から見て車外側が開放するコの字状に形成されている。
なお、この実施例では図3,図7に示すように、上記分割ラインPLが、柱部28の外向きコの字断面、並びに、サブフレーム切欠部20Aの前後方向中間に位置して、車幅方向に延びるように形成されている。
上記分割ラインPLにおいては、本来ならば上下両部材24A,24B,25A,25Bのフランジの結合により強度が上がってしまうが、この車外側端部を切り欠いて、サブフレーム切欠部20Aを形成し、車両前後方向の潰れに弱い断面外向きコの字状のタワー部27の柱部28を当該サブフレーム切欠部20Aに埋め込んで収納する構造とすることで、分割ラインPLでの折れが阻害されることを回避(つまり車両前突時の折れ変形を確保)し、さらに、タワー部27が分割部において上側部材24A,25Aと下側部材24B,25Bとの双方に結合されることにより、タワー部27の静剛性向上を図ったものである。
[後側ロアアームピボット取付け部の構成]
図10は図1のB−B線矢視断面図、図11は図5のE−E線矢視に沿う平面図、図12は図1のC−C線に沿う要部拡大断面図、図13は図1のD−D線に沿う要部拡大断面図である。
ロアアーム21は、図8に示すように、その車幅方向内側にロアアームピボット21F,21Rを備えており、前側のロアアームピボット21Fはピボット取付け部22で枢支され、後側のロアアームピボット21Rはピボット取付け部23で枢支される。
上述の後側のロアアームピボット21Rのピボット取付け部23は、図2,図3に示すように、側面視略Z字状の2つのブラケット31,32(ロアアーム後ブラケット)を用いて構成される。
この場合、サブフレーム20の側辺部24における車幅方向外側部を、図3,図8に示すように、車両前後方向に略直線状に形成すると共に、側辺部24を構成する上側部材24Aと下側部材24Bとによる前後方向に延びるサブフレーム閉断面33(図12,図13参照)を、パワートレイン(PT)の左右部を支持するマウント34が取付けられる位置から後端にかけて漸次車幅方向に小さくし、側辺部24のマウント34取付け位置よりも後部は、図12,図13に示すように、上側部材24Aのみにより車幅方向外側に張り出す庇部35を形成し、該庇部35の下方を開放している。該庇部35はサブフレーム20の側辺部24の上部で車幅方向外向きに突出するように設けられている。
上述のブラケット31,32は、図2に示すように、上側に位置するフランジ部31a,32aと、該フランジ部31a,32aから下方に延びる縦壁部31b,32bと、該縦壁部31b,32bからピボット収容空間側に延びる下壁部31c,32cとを有し、図2に示すように、これら前後の両ブラケット31,32を側面視で逆ハット形状に一体的に組合わせたもので、各ブラケット31,32のフランジ部31a,32aを、下方が開放された庇部35の下面部に締結固定している。つまり、後側のピボット取付け部23は庇部35の下部に取付けられ、側面視逆ハット状のブラケット31,32で構成されたものである。
図2,図4に示すように、上述のブラケット31の上部で上記庇部35の下面に当接するフランジ部31aと、上記庇部35の上部に配置されるパワートレイン(PT)の左右部を支持するマウント34(この実施例では、エンジン4の左右部を支持するエンジンマウントを図示している)の複数の脚部34a,34b,34cのうちの1つの脚部34aとが、平面視で重複している。
そして、図2,図12に示すように、前側のブラケット31上部のフランジ部31aは、同一のボルト36、ナット37等の締結部材を用いて、上記庇部35を挟んでマウント34の脚部34aと共締め固定されており、図2,図13に示すように、後側のブラケット32のフランジ部32aは、サブフレーム取付け台座10の取付け台座ロア13の台座閉断面14側に予め溶接固定されてなるナット部材としてのスリーブナット38に対して、下方から長尺のボルト39(同一の締結ボルト)を締結することで、庇部35を挟んで取付け台座ロア13と共締め固定されている。
ここで、図2,図8,図12,図13に示すように、上述の各ブラケット31,32におけるフランジ部31a,32aの車幅方向内端には、該内端から下方に一体的に折曲げ形成された折曲げ部31d,32dを設けており、この折曲げ部31d,32dを側辺部24の上側部材24Aにおける車幅方向外面上部に当接させると共に、各ブラケット31,32における下壁部31c,32cの車幅方向内端には、該内端から車幅方向内方に延びる延長部31e,32eを一体形成し、図8,図12に示すように、該延長部31e,32eを側辺部24の下側部材24Bの下面部に当接させている。
さらに、図2,図8に示すように、各ブラケット31,32における縦壁部31b,32bの車幅方向外端には、該外端からロアアームピボット21Rの収納空間とは反対方向に折曲がる屈曲部31f,32fを一体形成している。
そして、上述の折曲げ部31d,32d、延長部31e,32e、屈曲部31f,32fにより、ブラケット31,32それ自体の剛性向上を図って、ロアアーム21の支持剛性を高めるように構成している。
なお、図2,図4に示すように、マウント34は複数の脚部34a,34b,34cを有しており、他の脚部34b,34cは、同図に示すように、サブフレーム20の側辺部24に締結部材41,42を用いて締結固定されている。
上述のボルト36,39、締結部材41,42のそれぞれのボルト挿通孔36a,39a、締結部材挿通孔41a,42aを図6,図7に示す。
図12,図13に示すように、サブフレーム20の側辺部24におけるサブフレーム閉断面33と、ロアアーム21の後側のピボット取付け部23を構成するブラケット31,32とを車幅方向に並設することで、サブフレーム20の側辺部24の限られた車幅方向の幅内(つまり制限された占有スペース内)において、サブフレーム閉断面33によるサブフレーム剛性と、ブラケット31,32の結合スペースの確保と、の両立を図るように構成したものである。
換言すれば、側辺部24の後部に上側部材24Aのみで庇部35を形成し、この庇部35の下方を開放し、当該庇部35の下方空間に閉断面33と高さ方向で重複するようにブラケット31,32を配置することにより、サブフレーム20の側辺部24の限られた車幅方向の幅内において、閉断面33によるサブフレーム剛性と、ブラケット31,32の結合スペース確保と、の両立を図るように構成したものである。
この場合、側辺部24のサブフレーム閉断面33を後端にかけて漸次車幅方向に小さくしているので、閉断面の車幅方向寸法を小さくしない構造と比較して、ロアアーム21のアーム長を長く確保することができる。つまり、側辺部24のサブフレーム閉断面33の車幅方向寸法が後端にかけて小さくなった分、後側のロアアームピボット21Rを可及的車幅方向の内側に位置させることができ、これにより、ロアアーム21の充分なアーム長を確保することができる。
また、ロアアーム後ブラケットをサブフレーム側辺部の下部に締結固定する構造と比較して、サブフレーム20の上下方向の幅、つまり高さ低減を図ることができ、かつ、サブフレーム20の形成に必要な板部材の面積低減を図ることができると共に、ロアアームピボット21Rを、その軸芯線が車両前後方向に指向する枢軸と成すことができ、操縦安定性を確保することができる。
さらに、図2,図12に示すように、サブフレーム20の側辺部24上部で車幅方向外向きに突出するように設けた庇部35に、マウント34の脚部34aと、ブラケット31上部の前側のフランジ部31aとを、同一のボルト36で共締め固定することで、共締め部分の剛性向上を図りつつ、前後方向の長さが比較的短い側辺部24の限られた前後方向長さ内(つまり制限された前後方向の占有スペース内)において、ブラケット31の結合スペース確保と、共締めによる結合部材低減との両立を図るように構成したものである。
因に、サブフレーム20の側辺部24は、その前後方向長さが比較的短く、この比較的短い前後方向長さ内の限られた占有スペースに、各種部材を取付ける必要がある。
そこで、前側においては、図2,図12に示すように、ブラケット31のフランジ部31aが、庇部35を挟んでマウント34の脚部34aと同一のボルト36で共締め固定され、後側においては、図2,図13に示すように、ブラケット32のフランジ部32aが庇部35を挟んでボディ側の取付け台座ロア13に他の同一のボルト39で共締め固定されることで、側辺部24の限られた前後方向長さ内において、前後のブラケット31,32(ロアアーム後ブラケット)の結合スペース確保と、共締め部分の剛性向上とを、より一層確実に両立すべく構成したものである。
[タワー部の構成]
ところで、上記サブフレーム20の本体部26の左右に立設され柱部28とタワートップ部29とを有するタワー部27は、図5,図7,図9に示すように構成されている。
すなわち、上述の柱部28は、上記各図に示すように、前辺部28aと車内側辺部28bと後辺部28cとでロアアーム21の前側のロアアームピボット21Fを収容する外向きコの字断面を有するように形成され、柱部28の下部におけるコの字断面にて上述のロアアーム21のピボット取付け部22が形成されている。換言すれば、柱部28の下部はロアアーム前ブラケットを兼ねるものである。
また、上述の柱部28の前辺部28aの車幅方向外側と下端部とには、図5に示すように、前方に延びるフランジ部28d,28eを一体に折曲げ形成すると共に、柱部28の後辺部28cの車幅方向外側と下端部とにも、同図に示すように、後方に延びるフランジ部28f,28gを一体に折曲げ形成している。
上述のタワートップ部29は、柱部28の上部に位置してフロントサイドフレーム18に沿って前後方向に柱部28から突出して延在するもので、このタワートップ部29は、図5,図7,図9に示すように、車両右側の構成において側面視で逆L字状のフロント部材43と、このフロント部材43に対して略前後対称となり、側面視でL字状のリヤ部材44と、平面視で車外側が開放するコ字状のセンタ部材45と、タワートップ部29の上壁および車幅方向内側の側壁を形成する一枚物のアッパ部材46と、を備えている。
図5,図7,図9においては車両右側の構成を示す関係上、フロント部材43が側面視で逆L字状となり、リヤ部材44が側面視でL字状となるが、車両左側においては図1に示すように、フロント部材43が側面視でL字状となり、リヤ部材44が側面視で逆L字状となる。
図5,図9に示すように、上述のフロント部材43は、略水平方向に延びる下壁部43aと、略上下方向に延びる前壁部43bとを側面視で逆L字状に一体形成したものであり、上述のリヤ部材44は、略水平方向に延びる 下壁部44aと、略上下方向に延びる後壁部44bとを側面視でL字状に一体形成したものであって、これらフロント部材43およびリヤ部材44は柱部28の上部に固定されている。
また、図5,図9に示すように、上述のセンタ部材45は、車幅方向内側に位置する側壁部45aと、該側壁部45aの前後両部から車幅方向外方へ突出する前壁部45bおよび後壁部45cとを、平面視でコ字状に一体形成したものであって、当該センタ部材45は上述のフロント部材43およびリヤ部材44に固定されている。
図8に示すように、前輪サスペンションのアッパアーム30(いわゆるAアーム)はその車幅方向内側にアッパアームピボット30F,30Rを備えている。
そして、図5に示すように、上述の各前壁部43b,45bで前側のアッパアームピボット30Fを枢支するピボット支持部47を構成すると共に、上述の各後壁部45c,44bで後側のアッパアームピボット30Rを枢支するピボット支持部48を構成している。
さらに、図7,図9に示すように、上述のアッパ部材46は、タワートップ部29の上端に位置する上壁部46aと、この上壁部46aの車幅方向内側から下方に延びる側壁部46bと、この側壁部46bの前後方向中間において柱部28の形状に対応して車幅方向内側に膨出した膨出部46cと、を備え、これら上壁部46a、側壁部46b、膨出部46cを一枚物パネルで構成し、上壁部46aと側壁部46bと膨出部46cとを一体形成したものである。
そして、上述のアッパ部材46を、フロント部材43、リヤ部材44、センタ部材45および柱部28にそれぞれ固定している。
上述のフロント部材43、リヤ部材44、センタ部材45およびアッパ部材46の必要最低限の部材にて、前輪サスペンションのアッパアームピボット30F,30Rの収容部(ピボット支持部47,48参照)を形成し、特に、アッパ部材46は上壁部46aと側壁部46bと膨出部46cとを一枚物パネルにて一体形成することで、部品点数および組付け工数の削減を図りつつ、精度よくアッパアーム30の支持剛性を確保すべく構成したものである。
[スタビライザの支持構造]
一方、図3,図4に示すように、ねじり剛性の抵抗により片輪のみのバンプ、リバウンド時のロール角を抑制するスタビライザ50を設けている。このスタビライザ50は金属製パイプ部材にて形成されている。
また、上述のスタビライザ50は車幅方向に延びて、中央部両端部50cから車両後方に向けて屈曲形成されており、その左右両端部50aが、図示しないコントロールリンクを介してロアアーム21の車外側端部近傍上部に取付けられている。
図3に示すように、上述のスタビライザ50は、その中央部両端部50cがフロントサイドフレーム18と上下方向に対応する位置において、タワー部27に支持されているので、次に、図5〜図9を参照して、スタビライザ50の支持構造について説明する。
図5に示すように、タワー部27の上端部前方であって、後述するエクステンションメンバ60とその下側部が重複する高さ位置に、上記スタビライザ50を支持するスタビライザ支持台座51が設けられている。図5に示すように、このスタビライザ支持台座51はその上側部がエクステンションメンバ60の上方に配置されている。
図9に示すように、このスタビライザ支持台座51は車幅方向外側に位置する外側台座52と、車幅方向内側に位置する内側台座53と、を溶接固定して一体化したものである。
図9に示すように、外側台座52は前後方向に延びて、その前端部の上下幅が他部に対して拡大形成された側辺部52aと、この側辺部52aの前端から車幅方向内側に一体に屈曲形成された台座面部52bと、を有し、この台座面部52bが前低後高状にスラントして前方上向きに指向するように形成されている。
ここで、上述の外側台座52の側辺部52aは、図5,図9に示すように、タワートップ部29のフロント部材43における前壁部43b前面と、同下壁部43aと、柱部28の前辺部28aとに溶接固定されている。
また、外側台座52の台座面部52bの上下両位置には、ボルト、ナット等の2組の組付け部材54,54を用いて、略Ω形状のスタビライザ支持部材55(いわゆるスタビライザプレート)を取付け、このスタビライザ支持部材55で、スタビライザブッシュ55B(図1,図6参照)を介して、スタビライザ50の車幅方向端部寄りの所定箇所(中央部両端部50c)を支持すべく構成している。
さらに、上述の内側台座53は、図6,図7に示すように、その前低後高状の前端部53aが外側台座52における台座面部52bの背面に溶接固定されると共に、当該内側台座53の上端部から後端部にかけて連続形成されたフランジ部53bが、タワートップ部29のアッパ部材46における側壁部46bの車幅方向内側の面に溶接固定されている。
つまり、上述のスタビライザ支持台座51は、サブフレーム20のタワー部27におけるタワートップ部29のピボット支持部47と柱部28との間に跨って結合されており、当該スタビライザ支持台座51によりサブフレーム20の柱部28を補強し、柱部28上部の剛性向上を図るように構成したものである。
[エクステンションメンバの構成]
図5,図6,図7に示すように、サブフレーム20におけるタワー部27の高さ方向中程部位から前方に延びる左右一対のエクステンションメンバ60を設けている。図6,図7に示すように、該エクステンションメンバ60は、車幅方向の断面が下向き凹状のアッパメンバ61と、車幅方向の断面が上向き凹状のロアメンバ62とを接合固定して車両の略前後方向に延びる閉断面63を有する閉断面部材である。
詳しくは、上述のエクステンションメンバ60はその後端部60aが柱部28に溶接手段にて結合され、フロントサイドフレーム18(図1参照)の下方位置において車両前方に延びるもので、当該エクステンションメンバ60はその中心線が後端部60aから上記スタビライザ支持台座51を避けるように一旦車幅方向内側に迂回して、迂回部64を形成し、この迂回部64から再び車幅方向外側に屈曲して変位しながら前方に突出するものであり、車両の前突時には、該エクステンションメンバ60と上述のフロントサイドフレーム18とが協働して変形し、衝撃を吸収するように構成されている。
さらに詳しくは、図7,図11に示すように、エクステンションメンバ60はその後端部60aおいて長手方向の中心線CL1が、上述のタワー部27における柱部28の立設方向の中心線CL2よりも車幅方向内側に位置するように結合されており、前突荷重入力時には、タワー部27が捩れて、エクステンションメンバ60の後端部60a(つまり根元部)が折れることなく、該エクステンションメンバ60はその迂回部64(つまり、後端部60aよりも前方に位置して一旦車幅方向内側に屈曲して再び車幅方向外側に変位する部分)で、内折れ(車幅方向の内側に曲がる折れ変形)が誘発され、衝突形態によらず確実に内折れさせるように構成している。
この実施例では、図4,図6,図7,図11に示すように、エクステンションメンバ60の後端部60aの車幅方向外側には切欠部65が形成されており、この切欠部65が上述のタワー部27における柱部28のコの字断面の前辺部28aと車内側辺部28bとの双方に合致して溶接されていて、これにより、溶接線部を長くとり、当該エクステンションメンバ60の後端部60aの溶接剥離および折れをより一層確実に防止して、迂回部64を起点とするエクステンションメンバ60の内折れをさらに確実なものとしている。
さらに、図11に平面図で示すように、上述のエクステンションメンバ60の閉断面63は、後端結合部で大きく、その前方の迂回部64に向けて細り、迂回部64から再び車幅方向外側に屈曲して変位しながら前方に突出する部分では閉断面63が再び大きくなるように形成されている。
つまり、エクステンションメンバ60の閉断面63は、上述の迂回部64で最も小さくなるように形成されており、車両前突時のエクステンションメンバ60の内折れを促進するように構成している。
ここで、上述のエクステンションメンバ60は、その平面視においては、図11で示したように、上記迂回部64で閉断面63が細るものの、図1,図5に側面図で示すように、その上下方向の幅は後端から前端にかけて略同等に形成されており、また、当該エクステンションメンバ60は、図1に示すように、フロントサイドフレーム18の下方位置において後端から前端にかけて略水平に延びるように形成されている。
換言すれば、上述のエクステンションメンバ60は、図1に示すように、その前端から後端にかけて略水平に延び、エクステンションメンバ60の後部が下方に向けて湾曲しないように形成されたものである。
[フロントサイドフレームとエクステンションメンバの連結構造]
図1,図3,図4に示すように、上述の左右一対の各フロントサイドフレーム18,18の前端部にはセットプレート66,66をそれぞれ取付ける一方、左右一対の各エクステンションメンバ60,60の前端部相互間には、車幅方向に延びる連結プレート67を横架しており、セットプレート66の下端折曲げ部66aと、エクステンションメンバ60前端位置に対応する連結プレート67の上端折曲げ部67aとを、ボルト、ナット等の締結部材68を用いて、締結固定している。
上述のエクステンションメンバ60の前端部には、連結プレート67およびブラケット69を介して、車幅方向の断面が8角筒状のサブクラッシュカン70を取付ける一方、上述のフロントサイドフレーム18の前端部には、セットプレート66およびブラケットを介して図示しないメインクラッシュカンを取付け、図1に側面図で示すように、フロントサイドフレーム18とエクステンションメンバ60とは、車両の前突時にそれぞれの前端のメインクラッシュカン(図示せず)およびサブクラッシュカン70が潰れた後に同期して変形し始めるように、各々の前端位置が設定されている。ここで、上述の連結プレート67は車幅方向に複数に分割形成してもよい。
[タワー部内の節部材の構成]
ところで、図5,図9,図10に示すように、サブフレーム20におけるタワー部27のコの字断面の柱部28内には、合計3つの節部材71,72,73を接合固定している。
これらの各節部材71,72,73は、図5に示すように、柱部28の前辺部28aと後辺部28cとの間にわたるように設けられており、節部材71(第1節部材)は、図10に示すように、コの字断面の柱部28の開放側(車幅方向外側寄り)に設けられ、該節部材71は、上下方向に延びる縦壁部71aと、この縦壁部71aの上下両端から車幅方向内方に一体に屈曲形成された上下の屈曲部71b,71cとを有し、柱部28の口開き変形を防止すると共に、剛性向上を図るものである。
節部材72(第2節部材)は、エクステンションメンバ60の後端部60aの上下位置と対応する高さ位置において柱部28のコの字断面内28の内奥(車幅方向内側)に設けられ、該節部材72は、上下方向に延びる縦壁部72aと、この縦壁部72aの上下両端から車幅方向内方に一体に屈曲形成された上壁部72b、下壁部72cとを有し、これら上壁部72bおよび下壁部72cを柱部28の車内側辺部28bの車幅方向外側の面に溶接接合し、柱部28の車内側辺部28bと節部材72との間には、車両前後方向に延びる閉断面74を形成し、通常時における柱部28の剛性向上を図ると共に、車両前突時における前突荷重のサブフレーム20に対する伝達率向上を図るように構成している。
また、図5に示すように、上述の縦壁部72aはその前端部の上下幅に対して後端部の上下幅が広く形成されると共に、下壁部72cは前高後低状に傾斜するように形成されており、前突時に、エクステンションメンバ60からの入力荷重を後方に伝達すべく構成している。
節部材73(第3節部材)は、コの字断面の柱部28内の底部において前述の分割ラインPLと対応するように設けられており、この節部材73は、その前後方向中間部で、かつ車幅方向外側に開放する切欠き部(脆弱部)としてのV溝73aを有する所謂V字節である。ここで、節部材73に形成したV溝73aに代えて、U溝や凹溝などの他の切欠き部を採用してもよい。
上述の節部材73を設けることで、通常時(非前突時)におけるタワー部27下部の剛性を確保しつつ、前突時には節部材73の切欠き部としてのV溝73aにより、当該節部材73の変形を促進し、前突時におけるサブフレーム20の確実な潰れを確保すべく構成したものである。
上述の節部材73は分割部としての分割ラインPLと対応する位置に設けられており、切欠き部であるV溝73aを有する節部材73と、分割ラインPLを備えたサブフレーム20の本体部26との協働により、前突時における該サブフレーム20の潰れの促進を図るように構成している。
[前突荷重伝達構造]
さらに、図4,図5,図11に示すように、タワー部27における柱部28の後辺部28cと、分割ラインPL直後のサブフレーム20における側辺部24の上側部材24Aとの間を斜交いに連結するガセット部材75を設け、このガセット部材75の前部上側を図5に示すように節部材72と上下方向でオーバラップさせると共に、ガセット部材75の前部上側を図4,図11に示すように、エクステンションメンバ60の後端部60aと車幅方向でオーバラップさせている。
そして、図5に示すように、エクステンションメンバ60の後部と、柱部28内の節部材72と、タワー部27基部背面のガセット部材75とが、後ろ斜め下方向に列状に連続して配置されており、前突荷重をサブフレーム20(詳しくは、分割ラインPL直後の側辺部24)に伝達し、荷重分散を図るように構成している。
上述の各要素60,28,72,75の後ろ斜め下方向に向く列状連続配置構成に加えて、ガセット部材75と節部材72とのオーバラップ構造、並びに、ガセット部材75とエクステンションメンバ60とのオーバラップ構造により、前突荷重をサブフレーム20(詳しくは、側辺部24)に対してより一層確実に伝達すべく構成したものである。
[サブフレーム取付け構造]
図14はサブフレーム取付け構造を下方から見上げた状態で示す斜視図、図15はサブフレーム取付け構造の底面図、図16は図2のG−Gに相当する車両右側の要部拡大断面図である。
以下、図13〜図16を参照して車両右側のサブフレーム取付け構造について説明するが、車両左側のサブフレーム取付け構造は、車両右側のそれと略左右対称に形成されている。
図16に示すように、キックアップフレーム8直後のダッシュロアパネル3には、車幅方向断面がハット形状でのフロアレイン76が設けられており、このフロアレイン76とダッシュロアパネル3との間には、キックアップフレーム8の閉断面9と前後方向で対向する車室側閉断面77が形成されている。
一方、図13で示したように、ロアアーム取付けブラケット32と、サブフレーム20の庇部35と、サブフレーム取付け台座10における取付け台座ロア13とが同一のボルト39で共締め固定されている。
そして、上述のボルト39は、図13に示すように、キックアップフレーム8に対して車幅方向の内側にオフセットしており、図16に平面図で示すように当該ボルト39の一部(この実施例ではその略全体)が車両側面視で上述のサブフレーム取付け台座10と重複するように設けられている。なお、図14,図15においては上記ボルト39の挿通孔39Aを図示している。
上述のボルト39をキックアップフレーム8に対して車幅方向内側にオフセットする、換言すれば、サブフレーム20の側辺部24をキックアップフレーム8に対して車幅方向内側にオフセットすると、ロアアーム21のアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくすることができる。
一方で、このオフセット構造によりサブフレーム20が変形しやすくなるが、これを防止するために、サブフレーム20の側辺部24のサブフレーム閉断面33を、上述のボルト39の車幅方向内側位置まで延在させている。
上述のサブフレーム取付け台座10を構成する取付け台座インナ12は、図13,図16に示すように、その後部に接合フランジ12dを有しており、また、上述のフロアレイン76は図16に示すように、その内外両部に接合フランジ76a,76bを有しており、図16に示すように、取付け台座インナ12の接合フランジ12dと、ダッシュロアパネル3と、フロアレイン76の接合フランジ76aとの3枚がスポット溶接手段にて溶接固定されている。
上述のキックアップフレーム8はその両サイドの接合フランジ8b,8cが、ダッシュロアパネル3の前面に接合固定されたもので、このキックアップフレーム8の車幅方向外側の接合フランジ8cと、ダッシュロアパネル3と、フロアレイン76の接合フランジ76bとの3枚がスポット溶接手段にて溶接固定されている(図16参照)。
上述のサブフレーム取付け台座10を構成する取付け台座ロア13は、図14に示すように、その下部に複数の接合フランジ13a,13b,13cを一体形成しており、これらの各接合フランジ13a,13b,13cがキックアップフレーム8の対応部に接合固定されている。
上述したように、サブフレーム取付け台座10は、キックアップフレーム8との間で台座閉断面14(図13参照)を形成しており、上記サブフレーム取付け台座10の当該台座閉断面14内には、ボルト39の倒れを防止する倒れ防止部材としてのナットリテーナ78が設けられている。
図13,図16に示すように、この実施例では、上述のナットリテーナ78は取付け台座ロア13の立設片13dに溶接固定されており、このナットリテーナ78の上部にはスリーブナット38の車幅方向内側の外周面を受けるリテーナ部78aが一体形成されている。
そして、後側のロアアームピボット21R(図8参照)からの荷重入力により上述のボルト39が車幅方向内側に倒れようとするのを、倒れ防止部材としてのナットリテーナ78にて効果的に防止すべく構成している。
さらに、図15,図16に示すように、サブフレーム取付け台座10がダッシュロアパネル3のスラント部3b前面まで後方に延長されていて、図16に示すように、台座閉断面14と車室側閉断面77とをダッシュロアパネル3を介して連結している。
サブフレーム20を締結するボルト39がキックアップフレーム8に対して車幅方向内側にオフセットしていることにより、剛性が低下しようとするが、これを上記閉断面14,77の連結構造によって防止すべく構成したものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例のサブフレーム取付け構造は、ダッシュロアパネル3から前方に突出しエンジンルーム1の左右を車両前後方向に延びるフロントサイドフレーム18と、上記エンジンルーム1の底部に位置して、前輪サスペンションのロアアーム取付け部(ピボット取付け部22,23参照)を成す左右の側辺部24と、該側辺部24を車幅方向に連結する前辺部25とでサブフレーム本体26を成し、上記側辺部24の後部が車室部前方底部(サブフレーム取付け台座10参照)に締結されるサブフレーム20と、を含むサブフレーム取付け構造であって、上記車室部前方底部は、上記フロントサイドフレーム18の延長線上後方に位置して当該フロントサイドフレーム18と一体または別体のキックアップフレーム8に固定されたサブフレーム取付け台座10で形成され、上記前輪サスペンションの後側のロアアームピボット取付け部23は、上記サブフレーム20の側辺部24に取付けられた側面視逆ハット形状のロアアーム取付けブラケット(ブラケット31,32参照)で構成されると共に、上記ロアアーム取付けブラケット31,32と上記サブフレーム取付け台座10とが同一の締結ボルト(ボルト39参照)で共締め固定され、上記締結ボルト39は、上記キックアップフレーム8に対して車幅方向内側にオフセットして、その一部が車両側面視で上記サブフレーム取付け台座10と重複するよう設けられ、上記サブフレーム20の側辺部24のサブフレーム閉断面33が、上記締結ボルト39の車幅方向内側位置まで延在されたものである(図1,図3,図13参照)。
この構成によれば、ロアアーム取付けブラケット31,32とサブフレーム取付け台座10とを同一の締結ボルト39で共締め固定し、当該締結ボルト39をキックアップフレーム8に対して車幅方向内側にオフセットさせたので、ロアアーム21のアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくし、これにより、操縦安定性向上を図ることができる。
また、上述のオフセット構造によりサブフレーム20が変形しやすくなるのを、サブフレーム閉断面33を締結ボルト39の車幅方向内側位置まで延在することにより防止することができる。
さらに、上述の共締め構造により、サブフレーム20の前後長短縮を図ることができる。
要するに、ロアアーム21のアーム長を長くして、サスペンションのジオメトリ変化を小さくすると共に、サブフレーム20の変形を抑制しつつ、該サブフレームの前後長短縮を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記サブフレーム取付け台座10は、上記キックアップフレーム8との間で台座閉断面14を形成しており、上記サブフレーム取付け台座10の上記台座閉断面内14に、上記締結ボルト39の倒れを防止する倒れ防止部材(ナットリテーナ78参照)が設けられたものである(図13参照)。
この構成によれば、後側のロアアームピボット21R(図8,図13参照)からの荷重入力により上記締結ボルト39が車幅方向内側に倒れようとするのを、上記倒れ防止部材(ナットリテーナ78)にて効果的に防止することができる。
この発明の一実施形態においては、上記キックアップフレーム8直後のダッシュロアパネル3には車室2内に設けられたフロアレイン76による車室側閉断面77が形成されており、上記サブフレーム取付け台座10が上記ダッシュロアパネル3まで後方に延長して、上記台座閉断面14と上記車室側閉断面77とを上記ダッシュロアパネル3を介して連結されたものである(図16参照)。
この構成によれば、台座閉断面14と車室側閉断面77とをダッシュロアパネル3を介して連結したので、次の如き効果がある。
すなわち、サブフレーム20を締結する締結ボルト39がキックアップフレーム8に対して車幅方向内側にオフセットしていることで、剛性が低下しようとするが、これを上記各閉断面14,77の連結構造により防止することができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のロアアーム取付け部は、実施例のピボット取付け部22,23に対応し、
以下同様に、
ロアアームピボット取付け部は、ピボット取付け部22,23に対応し、
ロアアーム取付けブラケットは、ブラケット31,32に対応し、
締結ボルトは、ボルト39に対応し、
倒れ防止部材は、ナットリテーナ78に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、フロントサイドフレーム18と別体で形成されたキックアップフレーム8を例示したが、これはフロントサイドフレーム18と一体のものであってもよい。
以上説明したように、本発明は、ダッシュロアパネルから前方に突出しエンジンルームの左右を車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、上記エンジンルームの底部に位置して、前輪サスペンションのロアアーム取付け部を成す左右の側辺部と、該側辺部を車幅方向に連結する前辺部とでサブフレーム本体を成し、上記側辺部の後部が車室部前方底部に締結されるサブフレームと、を含むサブフレーム取付け構造について有用である。
1…エンジンルーム
8…キックアップフレーム
10…サブフレーム取付け台座(車室部前方底部)
14…台座閉断面
18…フロントサイドフレーム
20…サブフレーム
22,23…ピボット取付け部(ロアアーム取付け部)
24…側辺部
25…前辺部
26…サブフレーム本体
31,32…ブラケット(ロアアーム取付けブラケット)
33…サブフレーム閉断面
39…ボルト(締結ボルト)
76…フロアレイン
77…車室側閉断面
78…ナットリテーナ(倒れ防止部材)

Claims (3)

  1. ダッシュロアパネルから前方に突出しエンジンルームの左右を車両前後方向に延びるフロントサイドフレームと、
    上記エンジンルームの底部に位置して、前輪サスペンションのロアアーム取付け部を成す左右の側辺部と、
    該側辺部を車幅方向に連結する前辺部とでサブフレーム本体を成し、
    上記側辺部の後部が車室部前方底部に締結されるサブフレームと、を含むサブフレーム取付け構造であって、
    上記車室部前方底部は、上記フロントサイドフレームの延長線上後方に位置して当該フロントサイドフレームと一体または別体のキックアップフレームに固定されたサブフレーム取付け台座で形成され、
    上記前輪サスペンションの後側のロアアームピボット取付け部は、上記サブフレームの側辺部に取付けられた側面視逆ハット形状のロアアーム取付けブラケットで構成されると共に、
    上記ロアアーム取付けブラケットと上記サブフレーム取付け台座とが同一の締結ボルトで共締め固定され、
    上記締結ボルトは、上記キックアップフレームに対して車幅方向内側にオフセットして、その一部が車両側面視で上記サブフレーム取付け台座と重複するよう設けられ、
    上記サブフレームの側辺部のサブフレーム閉断面が、上記締結ボルトの車幅方向内側位置まで延在されたことを特徴とする
    サブフレーム取付け構造。
  2. 上記サブフレーム取付け台座は、上記キックアップフレームとの間で台座閉断面を形成しており、
    上記サブフレーム取付け台座の上記台座閉断面内に、上記締結ボルトの倒れを防止する倒れ防止部材が設けられた
    請求項1記載のサブフレーム取付け構造。
  3. 上記キックアップフレーム直後のダッシュロアパネルには車室内に設けられたフロアレインによる車室側閉断面が形成されており、
    上記サブフレーム取付け台座が上記ダッシュロアパネルまで後方に延長して、上記台座閉断面と上記車室側閉断面とを上記ダッシュロアパネルを介して連結された
    請求項2記載のサブフレーム取付け構造。
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