JP6051534B2 - 容量検出回路、光学モジュール、及び電子機器 - Google Patents

容量検出回路、光学モジュール、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、キャパシターの静電容量を検出する容量検出回路、及び容量検出回路を備えた光学モジュール、及び電子機器に関する。
従来、キャパシターの容量を検出するための容量検出回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図19に、従来の容量検出回路を示す。
図19に示すように、従来の容量検出回路は、検出用電圧の入力端子にスイッチS1が接続され、このスイッチS1の出力端に、容量検出対象であるキャパシターCx1と、スイッチS2とが接続される。キャパシターCx1は、スイッチS1が接続されない他方側の端子が、グランド(GND)に接続される。スイッチS2は、スイッチS1が接続されない他方側の端子が、オペアンプOPの反転入力端子に接続される。オペアンプOPの非反転入力端子は、GNDに接続される。また、オペアンプOPの出力端子と、オペアンプOPの反転入力端子との間には、帰還回路が設けられる。この帰還回路には、フィードバックキャパシターCfとスイッチS3とが並列に接続されている。そして、オペアンプOPの出力端子は、スイッチS4を介してサンプルアンドホールド回路に接続される。
図19に示すような従来の容量検出回路では、次の手順により、キャパシターCx1の容量が検出される。
まず、第1のタイミングで、検出用電圧の入力端子に電圧Vaを印加すると同時に、スイッチS1,S3を接続(ON状態)し、スイッチS2,S4を切断(OFF状態)する。これにより、帰還回路がショートし、フィードバックキャパシターCfの電荷が放電される。また、キャパシターCx1が充電される。
次に、第2のタイミングで、スイッチS1,S3をON状態、スイッチS2をON状態に切り替え、スイッチS4をOFF状態のまま維持する。これにより、キャパシターCx1の放電電流がオペアンプOPに流れ、これと等しい電流がフィードバックキャパシターCfにも流れるため、フィードバックキャパシターCfにおける電圧が上昇する。なお、フィードバックキャパシターCfは、容量固定であり、既知であるとする。
この後、第3のタイミングで、スイッチS4をON状態に切り替え、フィードバックキャパシターCfの電圧をサンプルアンドホールド回路に取り込む。
以上により、キャパシターCx1の容量に応じた電圧をフィードバックキャパシターCfに生じさせ、その電圧を測定することで、キャパシターCx1の容量を検出することが可能となる。
特開平11−326409号公報
ところで、上述したような従来の容量検出回路では、寄生容量が発生した場合に、サンプルアンドホールド回路に出力される電圧も変化し、検出精度が低下してしまうという課題がある。
図20及び図21は、図19の容量検出回路において寄生容量が発生した場合にオペアンプOPに流れる電流を説明する図である。ここで、キャパシターCx1の入力側及び出力側において、それぞれ対地(GND)間で寄生容量Ca,Cbが発生したとする。
従来の容量検出回路では、第1のタイミングでスイッチS1がON状態に切り替わり、スイッチS2がOFF状態に切り替わると、図20に示すように、キャパシターCx1に電流Isが流れる。この時、キャパシターCx1の出力端側に発生する寄生容量CbはGNDに接続されているため電流は流れないが、キャパシターCx1の入力端側に発生する寄生容量Caには電流Ipが流れる。
次に、第2のタイミングでスイッチS1がOFF状態に切り替えられ、スイッチS2がON状態に切り替えられると、図21に示すように、キャパシターCx1に蓄えられた電荷が電流IsとしてオペアンプOPの反転入力端子に流れる。この時、寄生容量Caに蓄えられた電荷も電流IpとしてオペアンプOPに流れる。したがって、フィードバックキャパシターCfには、Is+Ipの電流が流れることになり、オペアンプOPの出力電圧は、電流Ipの分だけ増加してしまい、上述のように、正確なキャパシターCx1の容量検出ができなくなる。
本発明は、寄生容量の影響を低減でき、高精度にキャパシターの容量を検出可能な容量検出回路、光学モジュール、及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の一態様の容量検出回路は、正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、を具備し、前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
を備え、前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする。
また、上記の本発明に係る容量検出回路は、容量の検出対象である検出対象キャパシターと、前記検出対象キャパシターの入力端子に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記出力端子及び前記反転入力端子間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、ことを特徴とする。
本発明によれば、検出対象キャパシターの出力端がオペアンプの反転入力端子に接続されており、オペアンプの非反転入力端子はグランド(GND)に接続されている。したがって、正弦波生成回路から出力された正弦波信号が検出対象キャパシターに入力されると、オペアンプの出力は、検出対象キャパシターのインピーダンスと、帰還回路のインピーダンス素子のインピーダンスとの比に応じた電圧となる。
一方、オペアンプから出力される出力信号は、正弦波信号に対して位相が反転する。したがって、正弦波信号においてピーク電圧が出力されるタイミングから、正弦波信号の半周期だけずらしたタイミングで出力信号を検出することで、出力信号のピーク電圧を検出することが可能となる。つまり、タイミング信号生成回路により、正弦波信号に同期したタイミング信号を生成することで、サンプルアンドホールド回路は、このタイミング信号に基づいて、出力信号のピーク電圧を検出(取得)することが可能となる。
そして、インピーダンス素子のインピーダンスは固定値となるため、サンプルアンドホールド回路により取得される出力信号の信号値、及び正弦波信号の信号値に基づいて、検出対象キャパシターのインピーダンス、及び静電容量を算出することができる。
ここで、検出対象キャパシターの入力端子及び出力端子に、それぞれ、対地(GND)間に寄生容量がある場合について説明する。本発明では、検出対象キャパシターの入力端子側に対地間に寄生容量がある場合、正弦波生成回路から出力される正弦波信号の電圧により、寄生容量に電流が流れるが、この電流はGNDに流れるため、オペアンプに電流は流れない。
また、オペアンプの非反転入力端子は、GNDに接続されているので、オペアンプのイマジナリーショートの作用により、反転入力端子の電位もGNDレベル(基準電位)となる。したがって、検出対象キャパシターの出力端子側に対地間に寄生容量がある場合でも、寄生容量の両端側の電位がGNDレベルであり、電流が流れない。
以上により、本発明では、寄生容量の影響を低減させることができ、検出対象キャパシターの容量検出を精度よく実施することができる。
また、図19に示すような従来の容量検出回路では、4つのスイッチを設けている。このため、これらのスイッチを制御するための信号が、他の信号に影響を与えないようにクロストークの管理を行う必要があり、回路基板の設計が困難になる。これに対して、本発明では、容量検出を実施するためにスイッチが不要で、基板構成を簡略化でき、クロストークを防止できる。
本発明の容量検出回路において、前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、を備え、前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することが好ましい。
本発明では、タイミング信号生成回路は、第一ワンショット回路により、正弦波信号に同期した第一タイミング信号を生成し、第二ワンショット回路により、この第一タイミング信号に基づいて、出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに合わせた第二タイミング信号を出力する。
このように、2つのワンショット回路を設けることにより、正弦波生成回路から出力される正弦波信号と、オペアンプから出力される出力信号とにおいて位相差が存在する場合であっても、最適な出力信号の取得タイミングを設定することができる。
本発明の容量検出回路において、前記正弦波生成回路は、正弦波信号を矩形波に変換した矩形入力信号を前記タイミング信号生成回路に出力し、前記第一ワンショット回路は、前記矩形入力信号に基づいて、前記出力信号が立ち上がるタイミングに同期して立ち上がる前記第一タイミング信号を生成し、前記第二ワンショット回路は、前記第一タイミング信号の立下りタイミングに同期して立ち上がる第二タイミング信号を生成し、前記第一タイミング信号及び前記第二タイミング信号の出力時間は、前記正弦波信号の1/4周期より小さく、前記第一タイミング信号の出力時間及び前記第二タイミング信号の出力時間の和は、前記正弦波信号の1/4周期よりも大きいことが好ましい。
なお、本発明における出力時間とは、矩形波(方形波)状のタイミング信号がハイレベルに維持される時間を指す。
本発明では、正弦波生成回路は、正弦波信号から矩形波(方形波)状の矩形入力信号を生成し、タイミング信号生成回路に対して出力する。例えば、正弦波生成回路から出力される正弦波信号を、シュミットトリガーのインバーターを用いて矩形入力信号を生成する場合、所定電圧を閾値として正弦波信号をハイレベル又はローレベルに設定する矩形入力信号を生成する。この時、インバーターでは、入力レベルを反転したレベルの信号が出力される。したがって、インバーターは、入力される正弦波信号が閾値以下に低下したタイミングで立ち上がる矩形入力信号を出力する。このため、閾値を正弦波信号のピーク電圧及びボトム電圧の中間値に設定することで、矩形入力信号の立ち上がりタイミングを、オペアンプから出力される出力信号の立ち上がりタイミングに合わせることが可能となる。
第一ワンショット回路は、矩形入力信号が入力されると、矩形入力信号の立ち上がりタイミング又は立下りタイミングに基づいて、矩形波の第一タイミング信号を出力する。上記のように、オペアンプからの出力される出力信号の立ち上がりタイミングと、矩形入力信号の立ち上がりタイミングとが一致する場合では、矩形入力信号の立ち上がりタイミングで第一タイミング信号を出力する。
また、第二ワンショット回路は、この第一タイミング信号の立下りタイミングをトリガーとして立ち上がる第二タイミング信号を出力する。
ここで、本発明では、第一タイミング信号の出力期間、すなわち、第一タイミング信号が出力される時間は、正弦波信号の1/4周期未満であり、第一タイミング信号が出力される時間と、第二タイミング信号が出力される時間との和は正弦波信号の1/4以上となるように、各タイミング信号の出力時間が設定されている。このように、各タイミング信号の時間を設定すると、第二タイミング信号の出力時間内において、オペアンプからピーク電圧の出力信号が出力されることとなる。したがって、サンプルアンドホールド回路は、第二タイミング信号の出力時間内の出力信号を検出することで、適切な出力信号の信号値を取得することができる。
本発明の容量検出回路において、前記第二タイミング信号の出力時間は、前記出力信号の電圧がピーク電圧の99%以上である時間に設定されることが好ましい。
本発明では、第二タイミング信号の出力時間は、出力信号の電圧がピーク電圧の99%以上である時間に設定されているため、検出した信号値の誤差を1%未満に抑えることができ、検出精度を向上させることができる。
本発明の容量検出回路において、前記正弦波生成回路は、水晶振動子を用いた発振回路であることが好ましい。
水晶振動子を用いた発振回路は、精度の高い信号値で、かつ、精度の高い周波数の正弦波信号を出力することができる。したがって、オペアンプから安定した周波数や信号値の出力信号を出力することができ、容量検出精度を向上させることができる。
本発明の容量検出回路において、前記インピーダンス素子は、抵抗であることが好ましい。
本発明では、インピーダンス素子として抵抗のみにより構成される素子を用いるため、容量検出回路のコストを低減させることができる。
本発明の容量検出回路において、前記インピーダンス素子は、抵抗及びキャパシターを直接に接続した素子であることが好ましい。
本発明では、インピーダンス素子として、抵抗とキャパシターとを組み合わせた素子により構成される。このような構成では、抵抗のみによりインピーダンス素子を構成する場合に比べて、インピーダンス素子におけるインピーダンス調整を容易に実施できる。これにより、検出対象キャパシターの容量検出精度を向上させることができる。
本発明の光学モジュールは、第一基板と、前記第一基板に対向して配置される第二基板と、前記第一基板に設けられる導電性の第一反射膜と、前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる導電性の第二反射膜と、前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、前記反射膜間ギャップの前記ギャップ量を検出する容量検出回路と、を備え、前記容量検出回路による前記ギャップ量の検出において前記容量検出回路に発生する寄生容量が除去されることを特徴とする。
本発明では、光学モジュールにおける反射膜間ギャップのギャップ量を容量検出回路で検出する際に、容量検出回路に発生する寄生容量が除去されている。このため、ギャップ量を精度よく検出でき、所望の波長の光を精度よく取り出すことができる。
本発明の光学モジュールは、第一基板と、前記第一基板に対向して配置される第二基板と、前記第一基板に設けられる導電性の第一反射膜と、前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる導電性の第二反射膜と、前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、前記第一反射膜に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記出力端子及び前記反転入力端子間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、具備したことを特徴とする。
本発明では、第一反射膜及び第二反射膜により、波長可変干渉フィルター(ファブリーペロー干渉計)を構成することができ、ギャップ変更部により反射膜間ギャップのギャップ量を変更することで、入射光から所望の波長の光を取り出すことができる。この際、本発明では、第一反射膜及び第二反射膜を検出対象キャパシターとして、上記発明と同様に、第一反射膜及び第二反射膜間の静電容量を精度よく検出することができ、検出された静電容量に基づいて、反射膜間ギャップのギャップ量を正確に測定することができる。したがって、本発明の光学モジュールでは、測定した反射膜間ギャップのギャップ量に基づいて、ギャップ変更部を駆動させることで、所望の波長の光を精度よく取り出すことができる。
本発明の光学モジュールは、第一基板と、前記第一基板に対向して配置される第二基板と、前記第一基板に設けられる第一反射膜と、前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる第二反射膜と、前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、前記第一基板に設けられる第一測定電極と、前記第二基板に設けられ、所定のギャップを介して前記第一測定電極に対向して設けられる第二測定電極と、前記第一測定電極に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記出力端子及び前記反転入力端子間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、を具備したことを特徴とする。
本発明では、上記発明と同様に、第一反射膜及び第二反射膜により、波長可変干渉フィルターを構成することができ、ギャップ変更部により反射膜間ギャップのギャップ量を変更することで、入射光から所望の波長の光を取り出すことができる。また、第一反射膜及び第二反射膜として、例えば誘電体多層膜を用いる場合等、各反射膜が導電性を有さない場合であっても、第一測定電極及び第二測定電極の静電容量を検出することで、反射膜間ギャップのギャップ量を測定することができる。
本発明の電子機器は、第一基板と、前記第一基板に対向して配置される第二基板と、前記第一基板に設けられる第一反射膜と、前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる第二反射膜と、前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、前記第一反射膜に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記出力端子及び前記反転入力端子間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、を具備したことを特徴とする。
このような電子機器としては、例えば、第一反射膜及び第二反射膜により所望の波長の光を取り出し、取り出した光の光量を測定する分光測定装置や、分光された画像光を撮像する分光カメラ、分光された光に基づいて測定対象の成分分析を実施する成分分析装置などを例示することができる。
本発明では、第一反射膜及び第二反射膜間の静電容量を精度よく検出することができ、検出された容量に基づいて、反射膜間ギャップのギャップ量を設定することで、所望の波長の光を精度よく取り出すことができる。したがって、取り出された高精度な光に基づいて、分光測定処理や分光画像の撮像処理、成分分析処理等の各種処理を正確に実施することができ、電子機器における性能向上を図ることができる。
本発明の電子機器は、第一基板と、前記第一基板に対向して配置される第二基板と、前記第一基板に設けられる第一反射膜と、前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる第二反射膜と、前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、前記第一基板に設けられる第一測定電極と、前記第二基板に設けられ、所定のギャップを介して前記第一測定電極に対向して設けられる第二測定電極と、前記第一測定電極に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、前記オペアンプの前記出力端子及び前記反転入力端子間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、を具備したことを特徴とする。
本発明は、上記発明と同様、分光測定装置、分光カメラ、成分分析装置などに適用することができる。また、第一測定電極及び第二測定電極の静電容量を精度よく検出することができるため、検出された容量に基づいて、反射膜間ギャップのギャップ量を設定することができ、所望の波長の光を精度よく取り出すことができる。したがって、取り出された高精度な光に基づいて、分光測定処理や分光画像の撮像処理、成分分析処理等の各種処理を正確に実施することができ、電子機器における性能向上を図ることができる。
第一実施形態の容量検出回路の回路構成を示す図。 正弦波生成回路の回路構成を示す図。 正弦波生成回路から出力される正弦波信号、オペアンプから出力される出力信号、タイミング信号生成回路から出力される第二タイミング信号、及びサンプルアンドホールド回路により取得される検出信号の波形を示す図。 タイミング信号生成回路の構成を示す図。 出力信号、矩形入力信号、第一タイミング信号、第二タイミング信号のタイミングチャート。 サンプルアンドホールド回路の回路構成の一例を示す図。 容量検出回路に寄生容量が発生した場合の電流の流れを示す図。 第二実施形態の分光測定装置の概略構成を示すブロック図。 光学モジュールの概略構成を示す回路図。 波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図。 図10のA−A´線を断面した断面図。 他の実施形態における波長可変干渉フィルターの平面図。 正弦波生成回路の他の例であるRC発振を用いたウィーンブリッジ発振回路を示す図。 正弦波生成回路の他の例であるマイコンとローパスフィルターとを用いた回路を示す図。 光学モジュールを備えた電子機器であるガス検出装置の一例を示す概略図。 図15のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図。 光学モジュールを備えた電子機器である食物分析装置の概略構成を示す図。 光学モジュールを備えた電子機器である分光カメラの概略構成を示す模式図。 従来の容量検出回路の例を示す図。 従来の容量検出回路において寄生容量の影響を説明するための図。 従来の容量検出回路において寄生容量の影響を説明するための図。
[第一実施形態]
以下、本発明の第一実施形態に係る容量検出回路について、図面に基づいて説明する。
図1は、第一実施形態の容量検出回路の回路構成を示す図である。
[容量検出回路の全体構成]
容量検出回路10は、図1に示すように、検出対象キャパシターCxの入力端子に対して、入力信号V(正弦波信号)を出力する正弦波生成回路11と、検出対象キャパシターCxの出力端子に接続されるオペアンプ12と、オペアンプ12の出力端子及び反転入力端子の間に設けられる帰還回路13と、オペアンプ12の出力端子に接続されるサンプルアンドホールド回路14と、正弦波生成回路11及びサンプルアンドホールド回路14に接続されるタイミング信号生成回路15と、測定処理部16と、を備えている。
この容量検出回路10は、検出対象キャパシターCxの静電容量を検出するための回路であり、測定処理部16は、サンプルアンドホールド回路14から出力された信号値に基づいて、検出対象キャパシターCxの静電容量を測定する。なお、測定処理部16による静電容量の測定については後述する。
[正弦波生成回路の構成]
図2は、正弦波生成回路11の回路構成を示す図である。
本実施形態では、正弦波生成回路11として、図2に示すように、水晶振動体の圧電効果を用いて所定の入力信号Vを出力する水晶発振回路を用いる。
具体的には、正弦波生成回路11は、インバーター11Aと、インバーター11Aの入出力間に接続される水晶振動子11Bとを備える。このような正弦波生成回路11では、インバーター11Aの入力端子側の第一出力端11Cから、正弦波の入力信号Vが出力され、インバーター11Aの出力端子側の第二出力端11Dから、矩形波(方形波)の入力信号(矩形入力信号VIR)が出力される。第一出力端11Cから出力された入力信号V(正弦波)は、検出対象キャパシターCxに入力され、第二出力端11Dから出力された矩形入力信号VIRは、タイミング信号生成回路15に入力される。
また、インバーター11Aは、入力信号Vを所定に閾値に基づいて、ハイレベル及びローレベルに振り分ける、所謂シュミットトリガー型インバーターが用いられる。この閾値としては、入力信号V(正弦波)のピーク電圧VImax及びボトム電圧VIminの中間値VIC((VImax+VImin)/2)を用いる。また、インバーターに入力信号Vを通すと、レベル値が反転して出力される。したがって、本実施形態では、入力信号Vがボトム電圧VImin〜中間値VIcである場合、矩形入力信号VIRがハイレベルとなり、入力信号Vが中間値VIc〜ピーク電圧VImaxである場合に、ローレベルとなる。言い換えれば、矩形入力信号VIRは、正弦波状の入力信号Vがピーク電圧VImaxからボトム電圧VIminに変化する際、中間値VIcにおいて、ローレベルからハイレベルに立ち上がる。そして、T/4周期経過後(Tは、入力信号Vの周期)、入力信号Vがボトム電圧VIminからピーク電圧VImaxに変化する際、中間値VIcにおいて、ハイレベルからローレベルに立ち上がる。
[オペアンプ及び帰還回路の構成]
オペアンプ12は、図1に示すように、反転入力端子が検出対象キャパシターCxの出力端子が接続され、非反転入力端子がGNDに接続される。オペアンプ12の出力端子には、サンプルアンドホールド回路14が接続されるとともに、反転入力端子との間に帰還回路13が設けられる。
帰還回路13は、図1に示すように、インピーダンス素子13Aを備える。このインピーダンス素子13Aは、抵抗及び静電容量が既知であるキャパシターを接続した素子を用いる。このように、抵抗及びキャパシターを用いたインピーダンス素子13Aでは、インピーダンスを所望の値に精度よく設定することができる。
なお、インピーダンス素子13Aとしては、抵抗のみにより構成されるものであってもよい。このような抵抗のみで構成されるインピーダンス素子13Aを用いる場合、帰還回路13の回路構成を簡略化でき、コストの低減を図ることができる。
ここで、検出対象キャパシターCxのインピーダンスをZとし、インピーダンス素子13AのインピーダンスをZ(固定値)とすると、オペアンプ12に入力される入力信号V及び、オペアンプ12から出力される出力信号V(電圧)は、下記式(1)の関係を満たす。
[数1]
=−Z/Z・V …(1)
図3は、正弦波生成回路11から出力される入力信号V、オペアンプ12から出力される出力信号V、タイミング信号生成回路15から出力される後述する第二タイミング信号Vh1、及びサンプルアンドホールド回路14により取得される検出信号の波形を示す図である。
図3及び(1)式に示されるように、オペアンプ12は、入力信号Vの位相を反転させて、出力信号Vを出力する。また、オペアンプ12の出力信号Vは、(1)式に示すように、インピーダンス素子13AのインピーダンスZ及び検出対象キャパシターCxのインピーダンスZの比に応じて変化する。
[タイミング信号生成回路の構成]
図4は、タイミング信号生成回路15の構成を示す図である。また、図5は、各信号のタイミングチャートである。
図4に示すように、タイミング信号生成回路15は、第一ワンショット回路15A及び第二ワンショット回路15Bを備える。
第一ワンショット回路15Aは、正弦波生成回路11から入力された矩形入力信号VIRに基づいて、第一タイミング信号Vh0を出力する。
上述したように、矩形入力信号VIRは、入力信号Vがピーク電圧VImaxからボトム電圧VIminに変化する際、中間値VIcにおいて、ローレベルからハイレベルに立ち上がる。ここで、オペアンプ12から出力される出力信号Vは、入力信号Vに対して位相は反転する。したがって、図5に示すように、矩形入力信号VIRは、オペアンプ12の出力信号Vがボトム電圧VOminからピーク電圧VOmaxに変化する際、中間値VOC((VOmax+VOmin)/2)において、ローレベルからハイレベルに立ち上がることになる。
そして、第一ワンショット回路15Aは、矩形入力信号VIRの立ち上がりタイミングと同タイミングで立ち上がる第一タイミング信号Vhoを生成する。すなわち、第一タイミング信号Vhoは、出力信号Vの立ち上がりタイミングに同期して、ローレベルからハイレベルに立ち上がる。また、第一ワンショット回路15Aは、第一タイミング信号Vhoの立ち上がりタイミングから所定の時間T1だけ、ハイレベルを維持した後、第一タイミング信号Vhoをローレベルに下げる。
第二ワンショット回路15Bは、図5に示すように、第一ワンショット回路15Aから出力された第一タイミング信号Vhoの立下りタイミングで、ローレベルからハイレベルに立ち上がる第二タイミング信号Vh1を生成する。また、第二ワンショット回路15Bは、第二タイミング信号Vh1の立ち上がりタイミングから所定の時間T2だけハイレベルを維持した後、第二タイミング信号Vh1をローレベルに下げる。
ここで、第一ワンショット回路15A及び第二ワンショット回路15Bは、第一タイミング信号Vh0がハイレベルに設定される時間T1(本発明で述べる第一タイミング信号Vh0の出力時間)及び第二タイミング信号Vh1がハイレベルに設定される時間T2(本発明で述べる第二タイミング信号Vh1の出力時間)を以下の式(2)〜(4)を満たす値に設定する。
[数1]
T1<T/4 …(2)
T2<T/4 …(3)
T1+T2>T/4 …(4)
上記式(2)〜(4)において、Tは、入力信号Vの周期である。上記条件を満たすように各時間T1,T2が設定されていれば、第二タイミング信号Vh1がハイレベルに設定される時間内において、オペアンプ12から出力される出力信号Vにピーク電圧が現れる。したがって、サンプルアンドホールド回路14は、第二タイミング信号Vh1がハイレベルに設定される時間(第二タイミング信号Vh1の出力時間)において、出力信号Vを取得することで、ピーク電圧との誤差が小さい信号値を取得することが可能となる。
また、第二タイミング信号Vh1がハイレベルに維持される時間T2としては、オペアンプ12からの出力信号Vがピーク電圧VOmaxの99%以上となる時間に設定されることが好ましい。
[サンプルアンドホールド回路の構成]
図6は、サンプルアンドホールド回路14の回路構成の一例を示す図である。
サンプルアンドホールド回路14は、図6に示すように、オペアンプ12に接続されるスイッチSと、スイッチSに接続されるオペアンプ14Aと、スイッチS及びオペアンプ14Aの間に接続されるホールド用キャパシター14Bとを備える。また、オペアンプ14Aの非反転入力端子には、スイッチSの出力端子が接続され、オペアンプ14Aの出力端子及びオペアンプ14Aの反転入力端子間には、帰還回路が形成される。
スイッチSは、タイミング信号生成回路15から出力される第二タイミング信号Vh1に基づいて、接続状態が切り替えられる。つまり、スイッチSは、タイミング信号生成回路15からの第二タイミング信号Vh1がハイレベルである場合、ON状態に切り替わり、オペアンプ12及びオペアンプ14Aを接続する。また、第二タイミング信号Vh1がローレベルである場合、OFF状態に切り替わり、オペアンプ12及びオペアンプ14Aを切断する。
このようなサンプルアンドホールド回路14では、スイッチSがON状態になると、オペアンプ12から出力された出力信号Vがホールド用キャパシター14Bに印加される。したがって、スイッチSがOFF状態になっても、ホールド用キャパシター14Bは出力信号Vの電圧を保持し、オペアンプ14Aは直流出力Vを行う。したがって、サンプルアンドホールド回路14により検出(取得)される検出信号V(=VOmax)は、図3に示すように、一定の直流信号となる。
すなわち、サンプルアンドホールド回路14は、第二タイミング信号Vh1としてハイレベル信号値が出力される出力時間において、出力信号V(VOmax)をホールドし、検出信号Vとして出力する。
なお、本実施形態では、オペアンプ14Aは、ゲイン1のバッファとして用いられるが、出力を増幅させて電圧範囲が所望の範囲となるように設定されていてもよい。
[寄生容量の影響]
次に、上述したような容量検出回路10において、検出対象キャパシターCxの入出力端側に、それぞれ、対地(GND)間に寄生容量Ca,Cbが発生した場合の影響について説明する。
図7は、容量検出回路10に寄生容量が発生した場合の電流の流れを示す図である。
図7に示すように、検出対象キャパシターCxには、入力信号Vの入力に伴い、電流Iが流れ、オペアンプ12に入力される。一方、検出対象キャパシターCxの入力端子側に寄生容量Caが発生した場合、この寄生容量Caに電流Iが流れるが、電流IはGNDに流れるため、オペアンプ12には流れない。
また、オペアンプ12の非反転入力端子はGNDに接続されている。したがって、オペアンプ12のイマジナリーショートの作用により、オペアンプ12の反転入力端子の電位は、基準電位(GNDレベル)となる。したがって、検出対象キャパシターCxの出力端側に対地間との間に寄生容量Cbが発生したとしても、寄生容量Cbの入出力端は同電位となり、電流が流れない。
以上に示すように、本実施形態の容量検出回路10では、検出対象キャパシターCxの入出力端側に、それぞれ、対地間との間に寄生容量Ca,Cbが発生した場合でも、検出対象キャパシターCxに流れる電流Iと、インピーダンス素子13Aに流れる電流Iとは等しく(I=I)、上述した(1)式が維持され、寄生容量の影響を受けることがない。
[測定処理部の動作]
測定処理部16は、サンプルアンドホールド回路14により取得された検出信号V(出力信号Vのピーク電圧VOMAX)が入力されると、上述した(1)式に基づいて、検出対象キャパシターCxのインピーダンスZを算出し、さらに、検出対象キャパシターCxの静電容量Cを算出する。
[本実施形態の作用効果]
上述したように、本実施形態の容量検出回路10は、検出対象キャパシターCxの入力端子に入力信号Vを出力する正弦波生成回路11と、検出対象キャパシターCxの出力端子が反転入力端子に接続され、非反転入力端子がGNDに接続されるオペアンプ12と、オペアンプ12の出力端子及び反転入力端子を接続し、インピーダンス素子13Aを備える帰還回路13と、オペアンプ12から出力される出力信号Vを検出するサンプルアンドホールド回路14と、を備えている。また、容量検出回路10は、正弦波生成回路11の入力信号Vに同期する第二タイミング信号Vh1を出力するタイミング信号生成回路15を備え、サンプルアンドホールド回路14は、第二タイミング信号Vh1としてハイレベルの信号値が出力される時間において入力された出力信号Vを取得する。
このような構成の容量検出回路10では、検出対象キャパシターCxの入力端子側に、対地間で寄生容量Caが発生した場合でも、寄生容量Caを流れた電流IはGNDに流すことができる。また、検出対象キャパシターCxの出力端子側に、対地間で寄生容量Cbが発生した場合でも、オペアンプ12のイマジナリーショートの作用により寄生容量Cbに電流が流れない。したがって、オペアンプ12に流れる電流は、検出対象キャパシターCxからの電流Iとなり、インピーダンス素子13Aを流れる電流Iは、電流Iと同じになる。このため、サンプルアンドホールド回路14により検出される検出信号Vには、寄生容量に基づいた誤差成分の信号値が含まれず、検出信号Vに基づいて、検出対象キャパシターCxの正確な静電容量を測定することができる。
また、容量検出回路10に設けられるスイッチは、サンプルアンドホールド回路14に設けられるスイッチSのみであり、スイッチSを制御するための制御信号を少なくできる。したがって、回路設計を行うに当たり、制御信号によるクロストーク等の影響が少なくできるので、回路基板の構成を簡略化できる。
本実施形態では、タイミング信号生成回路15は、第一ワンショット回路15A及び第二ワンショット回路15Bを備える。そして、第一ワンショット回路15Aは、入力信号Vに同期した第一タイミング信号Vh0を出力し、第二ワンショット回路15Bは、第一タイミング信号Vh0に基づいて、オペアンプ12からピーク電圧VOmaxが出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号Vh1を出力する。
これにより、オペアンプ12により出力される出力信号Vが、正弦波生成回路11から出力される入力信号Vに対して半周期分位相がずれる場合であっても、ピーク電圧VOmaxの出力タイミングに対応した最適なタイミングで第二タイミング信号Vh1を出力することができ、サンプルアンドホールド回路14において精度よく検出信号Vを取得することができる。
また、正弦波生成回路11は、インバーター11Aにより、正弦波の入力信号Vから矩形入力信号VIRを生成してタイミング信号生成回路15に出力する。そして、第一ワンショット回路15Aは、この矩形入力信号VIRの立ち上がりタイミングと同期して立ち上がる第一タイミング信号Vh0を生成し、第二ワンショット回路15Bは、第一タイミング信号Vh0の立下りタイミングに同期して立ち上がる第二タイミング信号Vh1を生成する。また、第一ワンショット回路15A及び第二ワンショット回路15Bは、式(2)〜(4)に示すように、各タイミング信号Vh0,Vh1としてハイレベル信号が出力される出力時間T1,T2を、それぞれ、入力信号Vの周期Tの1/4未満に設定する。また、第一ワンショット回路15A及び第二ワンショット回路15Bは、これらの出力時間の和(T1+T2)が、入力信号Vの周期の1/4より大きくなるよう、各時間T1,T2を設定する。
このようなタイミング信号を生成することで、出力信号Vとしてピーク電圧VOmaxが出力される時間に、第二タイミング信号Vh1がハイレベルとなる時間T2を重ねることができる。したがって、サンプルアンドホールド回路14は、第二タイミング信号Vh1に基づいて出力信号VOを取得することで、ピーク電圧VOmaxを精度よく取得することができる。
また、この第二タイミング信号Vh1がハイレベルに設定される時間は、出力信号Vの電圧がピーク電圧VOmaxの99%以上である時間に設定されているので、検出信号Vの検出誤差を1%未満に抑えることができ、検出精度をより向上させることができる。
本実施形態では、正弦波生成回路11として、水晶振動子11Bを用いた水晶発振回路が用いられる。
このような水晶発振回路は、精度の高い周波数で所望の信号値の入力信号Vを出力することができる。したがって、オペアンプ12から出力される出力信号Vも安定した信号特性となり、容量検出精度を向上させることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
図8は、第二実施形態の電子機器である分光測定装置の概略構成を示すブロック図である。
図9は、第二実施形態の光学モジュールの概略構成を示す回路図である。
図8に示すように、第二実施形態の分光測定装置20は、測定対象Xで反射された測定対象光における各波長の光強度を分析し、分光スペクトルを測定する装置である。
この分光測定装置20は、図8に示すように、波長可変干渉フィルター5と、ディテクター21(検出部)と、I−V変換器22と、アンプ23と、A/D変換器24と、電圧制御回路25と、容量検出回路10と、制御回路部30と、を備えている。
ディテクター21は、波長可変干渉フィルター5を透過した光を受光し、受光した光の光強度に応じた検出信号(電流)を出力する。
I−V変換器22は、ディテクター21から入力された検出信号を電圧値に変換し、アンプ23に出力する。
アンプ23は、I−V変換器22から入力された検出信号に応じた電圧(検出電圧)を増幅する。
A/D変換器24は、アンプ23から入力された検出電圧(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、制御回路部30に出力する。
電圧制御回路25は、制御回路部30の制御に基づいて、波長可変干渉フィルター5の後述する静電アクチュエーター56に対して駆動電圧を印加する。
[波長可変干渉フィルターの構成]
ここで、分光測定装置20に組み込まれる波長可変干渉フィルター5について、以下説明する。図10は、波長可変干渉フィルターの概略構成を示す平面図である。図11は、図10のA−A´線を断面した断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、図10及び図11に示すように、本発明の第一基板である固定基板51および本発明の第二基板である可動基板52を備えている。これらの固定基板51及び可動基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラスや、水晶などにより形成されている。そして、これらの固定基板51及び可動基板52は、固定基板51の第一接合部513及び可動基板の第二接合部523が、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53により接合されることで、一体に構成されている。
固定基板51には、本発明の第一反射膜を構成する固定反射膜54が設けられ、可動基板52には、本発明の第二反射膜を構成する可動反射膜55が設けられている。これらの固定反射膜54および可動反射膜55は、反射膜間ギャップG1を介して対向配置されている。そして、波長可変干渉フィルター5には、この反射膜間ギャップG1のギャップ量を調整(変更)するのに用いられる静電アクチュエーター56が設けられている。この静電アクチュエーター56は、本発明におけるギャップ変更部に相当する。この静電アクチュエーター56は、固定基板51に設けられた固定電極561と、可動基板52に設けられた可動電極562とにより構成されている。これらの固定電極561,可動電極562は、電極間ギャップを介して対向する。ここで、これらの電極561,562は、それぞれ固定基板51及び可動基板52の基板表面に直接設けられる構成であってもよく、他の膜部材を介して設けられる構成であってもよい。ここで、電極間ギャップのギャップ量は、反射膜間ギャップG1のギャップ量より大きい。
また、波長可変干渉フィルター5を固定基板51(可動基板52)の基板厚み方向から見た図10に示すような平面視において、固定基板51及び可動基板52の平面中心点Oは、固定反射膜54及び可動反射膜55の中心点と一致し、かつ後述する可動部521の中心点と一致する。
なお、以降の説明に当たり、固定基板51または可動基板52の基板厚み方向から見た平面視、つまり、固定基板51、接合膜53、及び可動基板52の積層方向から波長可変干渉フィルター5を見た平面視を、フィルター平面視と称する。
(固定基板の構成)
固定基板51には、エッチングにより電極配置溝511および反射膜設置部512が形成されている。この固定基板51は、可動基板52に対して厚み寸法が大きく形成されており、固定電極561および可動電極562間に電圧を印加した際の静電引力や、固定電極561の内部応力による固定基板51の撓みはない。
また、固定基板51の頂点C2,C4には、切欠部514が形成されており、波長可変干渉フィルター5を固定基板51側から見た際に、後述する可動電極パッド564Pや第二測定用引出電極566が露出する。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、固定基板51の平面中心点Oを中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、前記平面視において、電極配置溝511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。この電極配置溝511の溝底面は、固定電極561が配置される電極設置面511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、固定基板51の外周縁の各頂点C1,C2,C3,C4に向かって延出する電極引出溝511Bが設けられている。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、固定電極561が設けられている。より具体的には、固定電極561は、電極設置面511Aのうち、後述する可動部521の可動電極562に対向する領域に設けられている。この固定電極561は、頂点C3に対向する位置が開口するC字状に形成される。また、固定電極561上に、固定電極561及び可動電極562の間の絶縁性を確保するための絶縁膜が積層される構成としてもよい。
そして、固定基板51には、固定電極561の外周縁から、頂点C1方向に延出する固定引出電極563が設けられている。この固定引出電極563の延出先端部(固定基板51の頂点C1に位置する部分)は、電圧制御回路25に接続される固定電極パッド563Pを構成する。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成(二重電極構成)などとしてもよい。
反射膜設置部512は、上述したように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝511よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、反射膜設置部512の可動基板52に対向する反射膜設置面512Aを備えている。
この反射膜設置部512には、図11に示すように、導電性の固定反射膜54が設置されている。この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いることができる。
そして、固定基板51には、固定反射膜54の外周縁に接続され、頂点C3の方向に延出する第一測定用引出電極565が設けられている。この第一測定用引出電極565は、固定電極561のC字開口部分、電極引出溝511Bを通り、固定基板51の頂点C3まで延出する。また、この第一測定用引出電極565の延出先端部(固定基板51の頂点C3に位置する部分)は、容量検出回路10の正弦波生成回路11に接続される。
また、固定基板51の光入射面(固定反射膜54が設けられない面)には、固定反射膜54に対応する位置に反射防止膜を形成してもよい。この反射防止膜は、低屈折率膜および高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、固定基板51の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させる。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面のうち、エッチングにより、電極配置溝511、反射膜設置部512、及び電極引出溝511Bが形成されない面は、第一接合部513を構成する。
(可動基板の構成)
可動基板52は、図10に示すようなフィルター平面視において、平面中心点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521と同軸であり可動部521を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた基板外周部525と、を備えている。
また、可動基板52には、図10に示すように、頂点C1、C3に対応して、切欠部524が形成されており、波長可変干渉フィルター5を可動基板52側から見た際に、固定電極パッド563P及び第一測定用引出電極565が露出する。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562及び可動反射膜55が設けられている。
なお、固定基板51と同様に、可動部521の固定基板51とは反対側の面には、反射防止膜が形成されていてもよい。このような反射防止膜は、低屈折率膜および高屈折率膜を交互に積層することで形成することができ、可動基板52の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させることができる。
可動電極562は、電極間ギャップを介して固定電極561に対向して設けられる。この可動電極562は、頂点C4に対向する位置が開口するC字状に形成される。また、可動基板52には、可動電極562の外周縁から可動基板52の頂点C2に向かって延出する可動引出電極564が設けられている。この可動引出電極564の延出先端部(可動基板52の頂点C2に位置する部分)は、電圧制御回路25に接続される可動電極パッド564Pを構成する。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54と反射膜間ギャップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
なお、本実施形態では、上述したように、電極間ギャップのギャップ量が反射膜間ギャップG1のギャップ量よりも大きい例を示すがこれに限定されない。例えば、測定対象光として赤外線や遠赤外線を用いる場合等、測定対象光の波長域によっては、反射膜間ギャップG1のギャップ量が、電極間ギャップのギャップ量よりも大きくなる構成としてもよい。
そして、可動基板52には、可動反射膜55の外周縁に接続され、頂点C4の方向に延出する第二測定用引出電極566が設けられている。この第二測定用引出電極566は、可動電極562のC字開口部分を通り、可動部521の頂点C4まで延出する。また、この第二測定用引出電極566の延出先端部(可動基板52の頂点C4に位置する部分)は、容量検出回路10におけるオペアンプ12の反転入力端子に接続される。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイヤフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。この際、可動部521が保持部522よりも厚み寸法が大きく、剛性が大きくなるため、保持部522が静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状変化が起こらない。したがって、可動部521に設けられた可動反射膜55の撓みも生じず、固定反射膜54及び可動反射膜55を常に平行状態に維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、ダイヤフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
基板外周部525は、上述したように、フィルター平面視において保持部522の外側に設けられている。この基板外周部525の固定基板51に対向する面は、第一接合部513に対向する第二接合部523を備えている。
[波長可変干渉フィルターの駆動]
以上のような波長可変干渉フィルター5では、固定電極パッド563P及び可動電極パッド564Pがそれぞれ電圧制御回路25に接続されている。したがって、電圧制御回路25により、固定電極561及び可動電極562間に電圧が印加されることで、静電引力により可動部521が固定基板51側に変位する。これにより、反射膜間ギャップG1のギャップ量を所定量に変更することが可能となる。
ここで、本実施形態では、図9に示すように、固定反射膜54が第一測定用引出電極565を介して容量検出回路10の正弦波生成回路11に接続され、可動反射膜55が第二測定用引出電極566を介して容量検出回路10のオペアンプ12に接続される。したがって、固定反射膜54及び可動反射膜55を、上記第一実施形態のCxと見なすことができ、固定反射膜54及び可動反射膜55の静電容量に対応した検出信号Vをサンプルアンドホールド回路14から出力することができる。
これにより、制御回路部30は、この検出信号Vに基づいて、固定反射膜54及び可動反射膜55における静電容量を精度よく算出することができ、反射膜間ギャップG1の正確なギャップ量を算出することができる。
[制御回路部の構成]
図8に戻り、分光測定装置20の制御回路部30について、説明する。
制御回路部30は、本発明の測定制御部に相当し、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、分光測定装置20の全体動作を制御する。この制御回路部30は、図8に示すように、ギャップ測定部31と、フィルター駆動部32と、光測定部33と、を備えている。また、制御回路部30は、各種データを記憶する記憶部34を備える。この記憶部34には、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧に対する、波長可変干渉フィルター5を透過する光の波長の関係を示すV−λデータが記憶される。また、記憶部34は、容量検出回路10により取得された検出信号Vに対する反射膜間ギャップG1のギャップ量の関係を示すV−Gデータが記憶される。なお、V−Gデータとして、更に、反射膜間ギャップG1のギャップ量に対して、波長可変干渉フィルター5を透過する光の波長が記憶されていてもよい。
ギャップ測定部31は、容量検出回路10のサンプルアンドホールド回路14から検出信号Vが入力されると、記憶部34に記憶されるV−Gデータに基づいて、反射膜間ギャップG1のギャップ量を測定する。
なお、本実施形態では、ギャップ測定部31は、記憶部34に予め記憶されたV−Gデータに基づいて反射膜間ギャップG1のギャップ量を測定する例を示すが、例えば、上記第一実施形態の測定処理部16のように、(1)式及び検出信号Vから、固定反射膜54及び可動反射膜55により構成されるキャパシターのインピーダンス及び静電容量を算出し、静電容量から反射膜間ギャップG1のギャップ量を算出してもよい。
フィルター駆動部32は、波長可変干渉フィルター5により取り出す光の波長を設定するための駆動電圧を設定し、電圧制御回路25を制御して、駆動電圧を波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に印加する。
ここで、フィルター駆動部32は、記憶部34に記憶されたV−λデータから、測定対象である目的波長に対応した駆動電圧を読み出し、読み出した駆動電圧を静電アクチュエーター56に印加する。
また、フィルター駆動部32は、ギャップ測定部31により反射膜間ギャップG1のギャップ量が測定されると、設定した電圧に対する反射膜間ギャップG1のギャップ量と、測定により得られた反射膜間ギャップG1のギャップ量との差分値を算出する。そして、フィルター駆動部32は、算出した差分値が所定の閾値以上である場合は、ギャップ測定部31により測定された反射膜間ギャップG1のギャップ量に基づいて、所望の波長の光が透過される状態となるよう、静電アクチュエーター56に印加する電圧を補正する。
光測定部33は、ディテクター21から受光された光の光量を測定し、測定結果を記憶部34に記憶する。また、光測定部33は、記憶部34に記憶された測定結果に基づいて、測定対象光のスペクトル特性を測定する。
[第二実施形態の作用効果]
本実施形態の分光測定装置20は、波長可変干渉フィルター5の固定反射膜54が容量検出回路10の正弦波生成回路11に接続され、可動反射膜55が容量検出回路10のオペアンプ12に接続される。したがって、上述した発明と同様に、容量検出回路10により、固定反射膜54及び可動反射膜55を検出対象キャパシターとして、静電容量に対応した正確な検出信号Vを制御回路部30に出力することができる。
したがって、ギャップ測定部31は、反射膜間ギャップG1のギャップ量を精度よく測定することができ、測定されたギャップ量に基づいて、静電アクチュエーター56に印加する電圧を補正することで、測定対象光から所望波長の光を精度よく取り出すことができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上記第二実施形態では、導電性の固定反射膜54及び可動反射膜55を検出対象キャパシターCxとして、反射膜間ギャップG1のギャップ量を測定したが、これに限定されない。
例えば、固定反射膜54及び可動反射膜55として、例えば高屈折層をTiO、低屈折層をSiOとした誘電体多層膜を用いる構成とする場合では、図12に示すように、別途静電容量測定用の電極を備える構成としてもよい。
図12は、他の実施形態における波長可変干渉フィルターの平面図である。
図12に示すように、固定基板51は、反射膜設置部512上で、固定反射膜54の外周側に、例えば円環状の第一測定電極567が設けられる。この第一測定電極567は、頂点C3に向かって延出する第一測定用引出電極567Pを備え、第一測定用引出電極567Pの延出先端部が容量検出回路10の正弦波生成回路11に接続される。
また、可動基板52は、可動反射膜55及び可動電極562の間に、第一測定電極567に対向する第二測定電極568を備える。この第二測定電極568は、頂点C4に向かって延出する第二測定用引出電極568Pを備え、第二測定用引出電極568Pの延出先端部が容量検出回路10のオペアンプ12に接続される。
このような構成であっても、上記第二実施形態と同様に、第一測定電極567及び第二測定電極568を検出対象キャパシターCxとして、静電容量に応じた正確な検出信号Vを検出することができ、反射膜間ギャップG1の正確なギャップ量を測定することができる。
また、上記第二実施形態において、第一測定用引出電極565が正弦波生成回路11に接続され、第二測定用引出電極566がオペアンプ12に接続される例を示したが、これに限定されない。例えば、第一測定用引出電極565がオペアンプ12に接続され、第二測定用引出電極566が正弦波生成回路11に接続される構成としてもよい。図12に示す波長可変干渉フィルター5も同様であり、第一測定用引出電極567Pが正弦波生成回路11に接続され、第二測定用引出電極568Pがオペアンプ12に接続されていてもよい。
上記実施形態において、正弦波発生回路11として水晶発振回路を例示したがこれに限定されない。例えば水晶振動子11Bの代わりに、セラミック振動子を用いたセラミック発振回路を用いてもよい。
また、図13及び図14に示すような他の発振回路を用いてもよい。
図13に示す例は、RC発振を用いたウィーンブリッジ発振回路である。また、図14に示す例は、マイコン等により所望の周期とデューティー比の矩形波(矩形入力信号VIR)を生成し、ローパスフィルターによって高調波成分をカットすることで正弦波の入力信号Vを生成する例である。
また、上記実施形態では、正弦波発生回路11としてインバーター11Aを有する水晶発振回路を用いることで、入力信号Vの立下りタイミングで、ローレベルからハイレベルに立ち上がる矩形入力信号VIRが出力される例を示したが、これに限定されない。例えば、生成された入力信号Vを、A/D変換回路等により矩形入力信号VIRに変換する場合では、入力信号Vの立ち上がりタイミングでローレベルからハイレベルに立ち上がる矩形入力信号VIRが形成される。
この場合、第一ワンショット回路15Aは、矩形入力信号VIRの立下りタイミングに同期して、ローレベルからハイレベルに立ち上がる第一タイミング信号Vh0を生成すればよい。
上記実施形態では、タイミング信号生成回路15が、第一ワンショット回路15A及び第二ワンショット回路15Bにより構成される例を示したが、これに限定されない。例えば、3つ以上のワンショット回路により出力信号Vを取得するためのタイミング信号を生成してもよい。
第二実施形態において、波長可変干渉フィルター5のギャップ量変更部として、電圧印加により反射膜間ギャップG1のギャップ量を変動させる静電アクチュエーター56を例示したが、これに限定されない。
例えば、固定電極561の代わりに、第一誘電コイルを配置し、可動電極562の代わりに第二誘電コイルまたは永久磁石を配置した誘電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。
更に、静電アクチュエーター56の代わりに圧電アクチュエーターを用いる構成としてもよい。この場合、例えば保持部522に下部電極層、圧電膜、及び上部電極層を積層配置させ、下部電極層及び上部電極層の間に印加する電圧を入力値として可変させることで、圧電膜を伸縮させて保持部522を撓ませることができる。
また、本発明の電子機器として、第二実施形態において分光測定装置20を例示したが、その他、様々な分野により本発明の光学モジュール、電子機器を用いることができる。
例えば、特定物質の存在を検出するための光ベースのシステムとして用いることができる。このようなシステムとしては、例えば、本発明の波長可変干渉フィルターを用いた分光計測方式を採用して特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検出器や、呼気検査用の光音響希ガス検出器等のガス検出装置を例示できる。
このようなガス検出装置の一例を以下に図面に基づいて説明する。
図15は、光学モジュールを備えたガス検出装置の一例を示す概略図である。
図16は、図15のガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
このガス検出装置100は、図15に示すように、センサーチップ110と、吸引口120A、吸引流路120B、排出流路120C、及び排出口120Dを備えた流路120と、本体部130と、を備えて構成されている。
本体部130は、流路120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー131、排出手段133、筐体134、光学部135、フィルター136、波長可変干渉フィルター5、及び受光素子137等を含む検出装置と、検出された信号を処理し、検出部を制御する制御部138、電力を供給する電力供給部139等から構成されている。なお、波長可変干渉フィルター5としては、図12に示すようなフィルターを用いてもよい。また、光学部135は、光を射出する光源135Aと、光源135Aから入射された光をセンサーチップ110側に反射し、センサーチップ側から入射された光を受光素子137側に透過するビームスプリッター135Bと、レンズ135C,135D,135Eと、により構成されている。
また、図16に示すように、ガス検出装置100の表面には、操作パネル140、表示部141、外部とのインターフェイスのための接続部142、電力供給部139が設けられている。電力供給部139が二次電池の場合には、充電のための接続部143を備えてもよい。
更に、ガス検出装置100の制御部138は、図16に示すように、CPU等により構成された信号処理部144、光源135Aを制御するための光源ドライバー回路145、波長可変干渉フィルター5を制御するための電圧制御部146、受光素子137からの信号を受信する受光回路147、センサーチップ110のコードを読み取り、センサーチップ110の有無を検出するセンサーチップ検出器148からの信号を受信するセンサーチップ検出回路149、及び排出手段133を制御する排出ドライバー回路150、波長可変干渉フィルター5の固定反射膜54及び可動反射膜55(図12に示す波長可変干渉フィルター5を用いる場合は、第一測定電極567及び第二測定電極568)の静電容量を検出する容量検出回路10などを備えている。
次に、上記のようなガス検出装置100の動作について、以下に説明する。
本体部130の上部のセンサー部カバー131の内部には、センサーチップ検出器148が設けられており、このセンサーチップ検出器148でセンサーチップ110の有無が検出される。信号処理部144は、センサーチップ検出器148からの検出信号を検出すると、センサーチップ110が装着された状態であると判断し、表示部141へ検出動作を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル140が操作され、操作パネル140から検出処理を開始する旨の指示信号が信号処理部144へ出力されると、まず、信号処理部144は、光源ドライバー回路145に光源作動の信号を出力して光源135Aを作動させる。光源135Aが駆動されると、光源135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザー光が射出される。また、光源135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されており、その情報が信号処理部144へ出力される。そして、信号処理部144は、光源135Aから入力された温度や光量に基づいて、光源135Aが安定動作していると判断すると、排出ドライバー回路150を制御して排出手段133を作動させる。これにより、検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口120Aから、吸引流路120B、センサーチップ110内、排出流路120C、排出口120Dへと誘導される。なお、吸引口120Aには、除塵フィルター120A1が設けられ、比較的大きい粉塵や一部の水蒸気などが除去される。
また、センサーチップ110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ110では、レーザー光により金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、分子振動の情報を含んだラマン散乱光、及びレイリー散乱光が発生する。
これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部135を通ってフィルター136に入射し、フィルター136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光が波長可変干渉フィルター5に入射する。そして、信号処理部144は、電圧制御部146を制御し、波長可変干渉フィルター5に印加する電圧を調整し、検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光を波長可変干渉フィルター5で分光させる。この時、信号処理部144は、容量検出回路10で検出された検出信号Vに基づいて、反射膜間ギャップG1のギャップ量を測定し、電圧制御部146は、静電アクチュエーター56に印加する電圧を適正な値に補正する。そして、分光した光が受光素子137で受光されると、受光量に応じた受光信号が受光回路147を介して信号処理部144に出力される。
信号処理部144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部144は、表示部141にその結果情報を表示させたり、接続部142から外部へ出力したりする。
なお、上記図15及び図16において、ラマン散乱光を波長可変干渉フィルター5により分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置100を例示したが、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガスにて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そして、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検出装置を本発明の電子機器とする。このような構成でも、波長可変干渉フィルターを用いてガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。
以下に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図17は、波長可変干渉フィルター5が組み込まれた光学モジュールを利用した電子機器の一例である食物分析装置の概略構成を示す図である。
この食物分析装置200は、図17に示すように、検出器210(光学モジュール)と、制御部220と、表示部230と、を備えている。検出器210は、光を射出する光源211と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ212と、撮像レンズ212から導入された光を分光する波長可変干渉フィルター5と、分光された光を検出する撮像部213(検出部)と、容量検出回路10と、を備えている。なお、波長可変干渉フィルター5としては、図12に示すようなフィルターを用いてもよい。
また、制御部220は、光源211の点灯・消灯制御、点灯時の明るさ制御を実施する光源制御部221と、波長可変干渉フィルター5を制御する電圧制御部222と、撮像部213を制御し、撮像部213で撮像された分光画像を取得する検出制御部223と、信号処理部224と、記憶部225と、を備えている。
この食物分析装置200は、システムを駆動させると、光源制御部221により光源211が制御されて、光源211から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で反射された光は、撮像レンズ212を通って波長可変干渉フィルター5に入射する。波長可変干渉フィルター5は電圧制御部222の制御により所望の波長を分光可能な電圧が印加されており、分光された光が、例えばCCDカメラ等により構成される撮像部213で撮像される。この時、信号処理部224は、容量検出回路10で検出された検出信号Vに基づいて、反射膜間ギャップG1のギャップ量を測定し、電圧制御部146は、静電アクチュエーター56に印加する電圧を適正な値に補正する。また、撮像された光は分光画像として、記憶部225に蓄積される。また、信号処理部224は、電圧制御部222を制御して波長可変干渉フィルター5に印加する電圧値を変化させ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部224は、記憶部225に蓄積された各画像における各画素のデータを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部225には、例えばスペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部224は、求めたスペクトルのデータを、記憶部225に記憶された食物に関する情報を基に分析し、検出対象に含まれる食物成分、及びその含有量を求める。また、得られた食物成分及び含有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。更に、画像内のスペクトル分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施することができ、更には、食物内に含まれる異物等の検出をも実施することができる。
そして、信号処理部224は、上述のようにして得られた検査対象の食物の成分や含有量、カロリーや鮮度等の情報を表示部230に表示させる処理をする。
また、図17において、食物分析装置200の例を示すが、略同様の構成により、上述したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることができる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として、エチルアルコールを検知する装置とすれば、運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡システムとしても用いることができる。
更には、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
更には、本発明の光学モジュール、電子機器としては、以下のような装置に適用することができる。
例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送させることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられた波長可変干渉フィルターにより特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送されるデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた電子機器により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。この時、容量検出回路により反射膜間ギャップのギャップ量を測定し、所望の波長の光が透過されるように補正することで、データ通信エラー等の発生を抑制することができる。
また、電子機器としては、本発明の波長可変干渉フィルターにより光を分光することで、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。このような分光カメラの一例として、波長可変干渉フィルターを内蔵した赤外線カメラが挙げられる。
図18は、分光カメラの概略構成を示す模式図である。分光カメラ300は、図18に示すように、カメラ本体310と、撮像レンズユニット320と、撮像部330(検出部)とを備えている。
カメラ本体310は、利用者により把持、操作される部分である。
撮像レンズユニット320は、カメラ本体310に設けられ、入射した画像光を撮像部330に導光する。また、この撮像レンズユニット320は、図18に示すように、対物レンズ321、結像レンズ322、及びこれらのレンズ間に設けられた波長可変干渉フィルター5を備えて構成され、図示略の容量検出回路により反射膜間ギャップG1のギャップ量を測定可能に構成されている。なお、波長可変干渉フィルター5としては、図12に示すようなフィルターを用いてもよい。
撮像部330は、受光素子により構成され、撮像レンズユニット320により導光された画像光を撮像する。
このような分光カメラ300では、波長可変干渉フィルター5により撮像対象となる波長の光を透過させることで、所望波長の光の分光画像を撮像することができる。
更には、本発明の光学モジュールをバンドパスフィルターとして用いてもよく、例えば、発光素子が射出する所定波長域の光のうち、所定の波長を中心とした狭帯域の光のみを波長可変干渉フィルターで分光して透過させる光学式レーザー装置としても用いることができる。
また、本発明の光学モジュールを生体認証装置として用いてもよく、例えば、近赤外領域や可視領域の光を用いた、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用できる。
更には、光学モジュール及び電子機器を、濃度検出装置として用いることができる。この場合、波長可変干渉フィルターにより、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光)を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
上記に示すように、本発明の光学モジュール、及び電子機器は、入射光から所定の光を分光するいかなる装置にも適用することができる。そして、本発明の光学モジュールは、上述のように、1デバイスで複数の波長を分光させることができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複数の成分に対する検出を精度よく実施することができる。したがって、複数デバイスにより所望の波長を取り出す従来の装置に比べて、光学モジュールや電子機器の小型化を促進でき、例えば、携帯用や車載用の光学デバイスとして好適に用いることができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等に適宜変更できる。
5…波長可変干渉フィルター、10…容量検出回路、11…正弦波生成回路、11A…インバーター、11B…水晶振動子、12…オペアンプ、13…帰還回路、13A…インピーダンス素子、14…サンプルアンドホールド回路、15…タイミング信号生成回路、15A…第一ワンショット回路、15B…第二ワンショット回路、20…分光測定装置(電子機器)、21…ディテクター、25…電圧制御回路、30…制御回路部、31…ギャップ測定部、32…フィルター駆動部、51…固定基板(第一基板)、52…可動基板(第二基板)、54…固定反射膜(第一反射膜)、55…可動反射膜(第二反射膜)、56…静電アクチュエーター(ギャップ変更部)、100…ガス検出装置(電子機器)、200…食物分析装置(電子機器)、300…分光カメラ(電子機器)、565…第一測定用引出電極、566…第二測定用引出電極、567…第一測定電極、568…第二測定用電極、Cx…検出対象キャパシター。

Claims (11)

  1. 容量の検出対象である検出対象キャパシターと、
    前記検出対象キャパシターの入力端子に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に前記検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、
    前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、
    を具備し、
    前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、
    前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
    を備え、
    前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする容量検出回路。
  2. 請求項1に記載の容量検出回路において、
    前記正弦波生成回路は、正弦波信号を矩形波に変換した矩形入力信号を前記タイミング信号生成回路に出力し、
    前記第一ワンショット回路は、前記矩形入力信号に基づいて、前記出力信号が立ち上がるタイミングに同期して立ち上がる前記第一タイミング信号を生成し、
    前記第二ワンショット回路は、前記第一タイミング信号の立下りタイミングに同期して立ち上がる第二タイミング信号を生成し、
    前記第一タイミング信号及び前記第二タイミング信号の出力時間は、前記正弦波信号の1/4周期より小さく、
    前記第一タイミング信号の出力時間及び前記第二タイミング信号の出力時間の和は、前記正弦波信号の1/4周期よりも大きいことを特徴とする容量検出回路。
  3. 請求項2に記載の容量検出回路において、
    前記第二タイミング信号の出力時間は、前記出力信号の電圧がピーク電圧の99%以上である時間に設定されることを特徴とする容量検出回路。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の容量検出回路において、
    前記正弦波生成回路は、水晶振動子を用いた発振回路であることを特徴とする容量検出回路。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の容量検出回路において、
    前記インピーダンス素子は、抵抗であることを特徴とする容量検出回路。
  6. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の容量検出回路において、
    前記インピーダンス素子は、抵抗及びキャパシターを直接に接続した素子であることを特徴とする容量検出回路。
  7. 第一基板と、
    前記第一基板に対向して配置される第二基板と、
    前記第一基板に設けられる導電性の第一反射膜と、
    前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる導電性の第二反射膜と、
    前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、
    前記第一反射膜に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に容量の検出対象である検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、
    前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、
    を具備し、
    前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、
    前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
    を備え、
    前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする光学モジュール。
  8. 第一基板と、
    前記第一基板に対向して配置される第二基板と、
    前記第一基板に設けられる第一反射膜と、
    前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる第二反射膜と、
    前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、
    前記第一基板に設けられる第一測定電極と、
    前記第二基板に設けられ、所定のギャップを介して前記第一測定電極に対向して設けられる第二測定電極と、
    前記第一測定電極に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に容量の検出対象である検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、
    前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、
    を具備し、
    前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、
    前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
    を備え、
    前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする光学モジュール。
  9. 第一基板と、
    前記第一基板に対向して配置される第二基板と、
    前記第一基板に設けられる第一反射膜と、
    前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる第二反射膜と、
    前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、
    前記第一反射膜に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に容量の検出対象である検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、
    前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、
    を具備し、
    前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、
    前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
    を備え、
    前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする電子機器。
  10. 第一基板と、
    前記第一基板に対向して配置される第二基板と、
    前記第一基板に設けられる第一反射膜と、
    前記第二基板に設けられ、反射膜間ギャップを介して前記第一反射膜に対向して設けられる第二反射膜と、
    前記反射膜間ギャップのギャップ量を変更するギャップ変更部と、
    前記第一基板に設けられる第一測定電極と、
    前記第二基板に設けられ、所定のギャップを介して前記第一測定電極に対向して設けられる第二測定電極と、
    前記第一測定電極に正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に容量の検出対象である検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、
    前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、
    を具備し、
    前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、
    前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
    を備え、
    前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする電子機器。
  11. 正弦波信号を出力する正弦波生成回路と、
    反転入力端子、非反転入力端子、及び出力端子を有し、前記反転入力端子に容量の検出対象である検出対象キャパシターの出力端子が接続され、前記非反転入力端子がグランドに接続されるオペアンプと、
    前記オペアンプの前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続され、インピーダンス素子が設けられる帰還回路と、
    前記正弦波生成回路から出力される前記正弦波信号に同期したタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
    前記オペアンプの前記出力端子に接続され、前記タイミング信号に基づいたタイミングで前記オペアンプからの出力信号を取得するサンプルアンドホールド回路と、
    を具備し、
    前記タイミング信号生成回路は、前記正弦波信号に同期した第一タイミング信号を出力する第一ワンショット回路と、
    前記第一タイミング信号に基づいて、前記出力信号のピーク電圧が出力されるタイミングに同期した第二タイミング信号を出力する第二ワンショット回路と、
    を備え、
    前記サンプルアンドホールド回路は、前記第二タイミング信号が出力されたタイミングで出力信号を取得することを特徴とする容量検出回路。
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