JP6049138B2 - サンダル - Google Patents
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Description
かかる問題は、鼻緒の素材として柔らかいものを使用することで解決可能であるが、素材が柔らかい場合には鼻緒の強度を高めるために鼻緒を太くする必要があり、鼻緒を太くすると、また足指に違和感や痛みを感じるという問題が生じてしまう。
さらに、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとを連結するように4本の鼻緒を取り付けるには、手間がかかったり部品点数が増加することにより5本指サンダルの製造コストの上昇を招くという問題がある。
従って、5本指サンダルの製造コストの上昇を抑制する手法として、インジェクション成形によって鼻緒を設けようとしても、鼻緒の形状を正しく安定的に成形するためには鼻緒を太くする必要があり、従来の5本指サンダルにおける足指に違和感や痛みを感じるという問題が生じてしまう。
1)4本の鼻緒によって足指に違和感や痛みを感じることがある。
2)柔らかい素材からなる鼻緒においては、サンダルの温度が高くなる夏場において、鼻緒の強度が不足したり、柔らかい素材が足に密着することで暑苦しさを感じ履き心地が劣る。
3)サンダルに4本の鼻緒を設けるには、組み立てに手間がかかったり部品点数が増加することにより製造コストの上昇を招く。
4)インジェクション成形による鼻緒は太くなりがちであり、特に上記1)に記載した足指の違和感や痛みを生じ易い。
・サンダルを履いた人が足指に違和感や痛みを感じることがなく、
・サンダルの温度が高くなる夏場においても鼻緒及びソール部などの強度が不足したり暑苦しさを感じることがなく、履き心地に優れ、かつ、
・インジェクション成形により製造の手間を省き製造コストの低減を図ることができる5本指サンダルを提供することにある。
本明細書中において、室温とは、摂氏20度〜25度をいうものとする。
また、本発明のサンダルは、前記4本の鼻緒と、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとをインジェクション成形により一体的に設けたものであってもよい。
さらに、本発明の前記4本の鼻緒の内、足の小指側の2本の鼻緒は、10〜14度の範囲内で前端側が外側に向いているものであってもよい。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態のサンダルSは、全体が発泡樹脂から構成されており、足裏全体と対応した形状に形成されたソール部1と、当該ソール部1の略中央部ないし後部の周縁部と連結され足の甲部を掛けるための甲バンド2と、足指の谷間と対応する4本の鼻緒3とを備えている。
ここで、足の親指側から小指側に向かって順に鼻緒3a,3b,3c,3dとする(図2参照)。
なお、図面においては、便宜上、片側の足用のサンダルのみを記載した。
かかる発泡樹脂の硬度は、より好適にはE型デュロメータによる室温での測定にて55度〜60度の範囲内である。
前記インソール1aに使用する発泡樹脂の硬度としては、E型デュロメータによる室温での測定にて60度〜65度の範囲内であることが好ましい。
この一実施形態において、足指を離間させる位置としては、ソール部1上面の若干上方の位置から高さ20mm程度の位置までとしている(およそ図5における矢印X〜矢印Yにて示す位置)。
なお、足の親指と接する鼻緒3aは、痛みを感じる太さ及び硬度についての許容度が高いため、足指を離間させる位置において、厚さが最大8mm程度まで太いものであってもよい(図2(B)参照)。
また、足の親指と接する鼻緒3aから足の小指側に近い鼻緒3cまで断面積が順次小さくなっている。
なお、足の一番小指側の鼻緒3dの断面積は、強度設計上、隣の鼻緒3cの断面積と同程度または鼻緒3cの断面積よりも若干大きくしてもよい(図2参照)。
「足指の谷間とほとんど接しない部分」としては、およそ図5における矢印Xにて示す位置よりも下側及び矢印Yにて示すよりも上側の位置である。
従って、足の指先と鼻緒3c,3dとの摩擦抵抗を軽減し、足指に違和感や痛みを感じることをより一層防止する効果を得ることができ、極めて履き心地に優れた5本指サンダルを提供することができる。
1)生産が手間
2)インジェクション成形によりソール部と鼻緒を一体成形すると、必要な強度を得るために鼻緒が硬くなったり、強度と成形安定性を得るために鼻緒が太くなり足指に違和感や痛みを感じる
3)柔らかい素材でソール部と鼻緒を一体成形すると、鼻緒による違和感や痛みを解消できるが、気温の高い夏において足の裏が暑苦しく感じる
といった問題を全てバランス良く解消することができる。
本発明のサンダルSをインジェクション成形にて製造するには、インソール1a部分を除くサンダルの形状に合わせた成形モールドを用意し、発泡剤を含む液状樹脂(好適実施例ではEVAであるが、PP、TPU、PEなどから選択可能)を成形モールド内に注入し、数分間加熱して発泡剤を発泡させてから成形品を成形モールドから取り出す。
同様にインソール1aについても成形モールドを用意し、発泡剤を含む液状樹脂を成形モールド内に注入し、数分間加熱して発泡剤を発泡させてから成形品を成形モールドから取り出す。そして所望のサイズの型に入れて大きさを整えつつ冷却する。
なお、成形モールド内に注入される前記樹脂の種類、注入量及び発泡剤の分量などは、最終的に製造される発泡樹脂製のサンダルSの硬度が上記にて説明した範囲内のものとなるように調整する。
1)鼻緒の形状を成形モールドにて正確に成形できるという成形安定性(成形性)
2)炎天下を想定した高温下で形状が安定していること(熱変位)
3)足指に痛みを感じることがないこと
4)5本指サンダルが有する特長を損なっていないこと(効果)
5)サンダルとしての使用感、高温下でも暑苦しくないこと(履き心地)
という性能を備えているものであることを確認することができる。
なお、図表中において、「****」は、「試験データ無し」を示すものであるが、これは成形性、熱変位、痛みなどの点で既に適正な数値範囲でないことが明らかとなっているため、試験を省略したためである。
また、0/10、2/10といった分数は、該当者の割合を示す数値である。
また、インソール1aとアウトソール1bとを別部材とすることなく、サンダルS全体をインジェクション成形にて一体成形してもよい。この場合、使用する発泡樹脂の硬度としては、E型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲で設定すればよいが、約60度程度のものを用いるのが好ましい。
1a インソール
1b アウトソール
11 凹所
12 突起
13 係合突起
14 係合孔
2 甲バンド
21 透孔
3 鼻緒
3a 鼻緒(親指側)
3b 鼻緒
3c 鼻緒
3d 鼻緒(小指側)
S サンダル
Claims (5)
- 足指の谷間と対応する4本の発泡樹脂製の鼻緒をインジェクション成形により設けたサンダルであって、
足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒について、足指を離間させる位置における前記3本の鼻緒の厚さが1.5〜4.5mmの範囲内であり、かつ、前記3本の鼻緒を構成する発泡樹脂の硬度がE型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲内であることを特徴とするサンダル。 - 前記鼻緒は、足指を離間させる位置において前後方向に延びる偏平な形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のサンダル。
- 前記4本の鼻緒と、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとをインジェクション成形により一体的に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサンダル。
- 足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒の断面積は少なくとも40〜50mm2の範囲内であり、足の小指側の鼻緒ほど断面積が小さくなっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のサンダル。
- 前記4本の鼻緒の内、足の小指側の2本の鼻緒は、10〜14度の範囲内で前端側が外側に向いていることを特徴とする請求項2に記載のサンダル。
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