JP2014168493A - サンダル - Google Patents

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Abstract

【課題】 足指に違和感や痛みを感じることがなく、しかもサンダルの温度が高くなる夏場においても強度が不足したり暑苦しさを感じることがなく、履き心地に優れ、かつ、製造の手間とコストを省くことができるサンダルを提供すること。
【解決手段】
本発明は、足指の谷間と対応する4本の発泡樹脂製の鼻緒3をインジェクション成形により設けたサンダルSであって、足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒について、足指を離間させる位置における前記3本の鼻緒3b,3c,3dの厚さが1.5〜4.5mmの範囲内であり、かつ、前記3本の鼻緒3b,3c,3dを構成する発泡樹脂の硬度がE型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲内であることを特徴とするサンダルSである。
【選択図】図1

Description

本発明は、サンダルに関するものであって、より詳細には4本の鼻緒を有する「5本指サンダル」であって、足指に違和感や痛みを感じることがなく、しかもサンダルの温度が高くなる夏場において強度が不足したり暑苦しさを感じることがなく、履き心地に優れ、かつ、製造の手間とコストを省くことができるサンダルに関するものである。
従来、全ての足指にて鼻緒をしっかりと保持できる「5本指サンダル」が提案されている(特許文献1〜特許文献4)。これらの5本指サンダルは、足指の谷間と対応する4本の鼻緒を備えたサンダルであり、足がズレることがなく安定した歩行ができ、鼻緒が1本のサンダルよりも歩行しやすい、走りやすい、川や海で使用しても脱げにくく流されないという特長(効果)を有している。
さらに、5本指サンダルは、足指を広げることにより、足指の谷間に心地よい刺激を与えることができ、かつ、常に足指の谷間を清潔に保つことができるという特長(効果)を有している。
しかしながら、従来の5本指サンダルは必ずしも市場において広く受け入れられていない。従って、特許文献1〜4に記載のサンダルなど、従来の5本指サンダルには、解決されていない課題が存することが考えられる。
従来の5本指サンダルにおいて解決されていない課題としては、まず、サンダルを履いた人が足指に違和感や痛みを感じることが挙げられる。
かかる問題は、鼻緒の素材として柔らかいものを使用することで解決可能であるが、素材が柔らかい場合には鼻緒の強度を高めるために鼻緒を太くする必要があり、鼻緒を太くすると、また足指に違和感や痛みを感じるという問題が生じてしまう。
また、柔らかい素材からなる鼻緒においては、サンダルの温度が高くなる夏場において強度が不足したり、柔らかい素材が足に密着することで暑苦しさを感じて履き心地に劣るという問題が生じる。
さらに、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとを連結するように4本の鼻緒を取り付けるには、手間がかかったり部品点数が増加することにより5本指サンダルの製造コストの上昇を招くという問題がある。
なお、鼻緒が1本のサンダルにおいては、製造の手間とコストを削減するためインジェクション成形により鼻緒を形成することは行われているが、その鼻緒が対応する位置は足の親指と人差し指の間であり、この部分は鼻緒が太くても痛みを感じにくいことから、成形上の不具合が生じにくく、かつ、鼻緒によって痛みを感じるという問題も生じにくい。即ち、鼻緒が1本のサンダルにおいて、インジェクション成形により鼻緒を形成することは比較的容易である。
一方、5本指サンダルにおいては、鼻緒の数が4倍であり、かつ、鼻緒による痛みを感じやすい足の親指以外の指とも接しているため、鼻緒の太さに関する許容度は低く、鼻緒によって痛みを感じるという問題が生じやすいばかりか、インジェクション成形によって発泡樹脂製の細い鼻緒を正しく安定的に設けることには困難を伴う。
従って、5本指サンダルの製造コストの上昇を抑制する手法として、インジェクション成形によって鼻緒を設けようとしても、鼻緒の形状を正しく安定的に成形するためには鼻緒を太くする必要があり、従来の5本指サンダルにおける足指に違和感や痛みを感じるという問題が生じてしまう。
特開2005−296484号公報 実用新案登録第3149242号公報 実開平4−40802号公報 実用新案登録第3122493号公報
上記にて説明したとおり、従来の5本指サンダルにおいては、以下のような課題が存する。
1)4本の鼻緒によって足指に違和感や痛みを感じることがある。
2)柔らかい素材からなる鼻緒においては、サンダルの温度が高くなる夏場において、鼻緒の強度が不足したり、柔らかい素材が足に密着することで暑苦しさを感じ履き心地が劣る。
3)サンダルに4本の鼻緒を設けるには、組み立てに手間がかかったり部品点数が増加することにより製造コストの上昇を招く。
4)インジェクション成形による鼻緒は太くなりがちであり、特に上記1)に記載した足指の違和感や痛みを生じ易い。
そこで、本発明の目的は、より多くの需要者が5本指サンダルの特長(効果)を好適に享受できるように、従来の5本指サンダルにおける上記の課題を全て解決し、
・サンダルを履いた人が足指に違和感や痛みを感じることがなく、
・サンダルの温度が高くなる夏場においても鼻緒及びソール部などの強度が不足したり暑苦しさを感じることがなく、履き心地に優れ、かつ、
・インジェクション成形により製造の手間を省き製造コストの低減を図ることができる5本指サンダルを提供することにある。
本発明は、「足指の谷間と対応する4本の発泡樹脂製の鼻緒をインジェクション成形により設けたサンダルであって、足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒について、足指を離間させる位置における前記3本の鼻緒の厚さが1.5〜4.5mmの範囲内であり、かつ、前記3本の鼻緒を構成する発泡樹脂の硬度がE型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲内であることを特徴とするサンダル。」を最も主要な特徴とするものである。
本明細書中において、室温とは、摂氏20度〜25度をいうものとする。
本発明の前記鼻緒は、足指を離間させる位置において前後方向に延びる偏平な形状となっているものであってもよい。
また、本発明のサンダルは、前記4本の鼻緒と、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとをインジェクション成形により一体的に設けたものであってもよい。
本発明において、足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒の断面積は少なくとも40〜50mmの範囲内であり、足の小指側の鼻緒ほど断面積が小さくなっているものであってもよい。
さらに、本発明の前記4本の鼻緒の内、足の小指側の2本の鼻緒は、10〜14度の範囲内で前端側が外側に向いているものであってもよい。
上記のように構成した本発明のサンダルは、サンダルを履いた人が足指に違和感や痛みを感じることがなく、サンダルの温度が高くなる夏場において鼻緒及びソール部などの強度が不足したり暑苦しさを感じることがなく、履き心地に優れ、かつ、インジェクション成形により製造の手間を省き製造コストの低減を図ることができる。
即ち、本発明は、5本指サンダルの特長(効果)を損なうことなく、成形により製造容易であること、十分な熱安定性(強度)を備えていること、痛みを感じないとか暑苦しくないといった履き心地の点で問題がないことの全てを満たすことができ、安価で耐久性にも優れた5本指サンダルを提供できる。
本発明のサンダルにおいて、前記鼻緒が足指を離間させる位置において前後方向に延びる偏平な形状となっているものから構成されている場合には、足指に痛みを感じたり、履き心地を損なうことの無い鼻緒形状を提供するとともに、成形安定性を得つつ鼻緒に必要な強度及び耐久性を確保することができる。
本発明のサンダルにおいて、前記4本の鼻緒と、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとがインジェクション成形により一体的に設けられたものとした場合には、鼻緒の強度及び耐久性を確保しつつ5本指サンダルを迅速簡単かつ安価に製造することが可能となる。
本発明のサンダルにおいて、足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒の断面積が少なくとも40〜50mmの範囲内であり、足の小指側の鼻緒ほど断面積が小さくなっているものとすることで、足指に痛みを感じることのない鼻緒を製造しつつ、鼻緒に要求される強度及び耐久性を確保することができるとともに、成形性を損なうこともなく、インジェクション成形にて安定的かつ迅速に5本指サンダルを製造することができる。
本発明のサンダルにおいて、偏平に成形した前記4本の鼻緒の内、足の小指側の2本の鼻緒が、10〜14度の範囲内で前端側が外側に向いているように構成した場合には、足指とのフィット感が向上し、履き心地の優れた5本指サンダルを提供することができる。
本発明を具体化したサンダルを示す斜視図。 本発明を具体化したサンダルの鼻緒の配置と断面形状を示す平面図。 本発明を具体化したサンダルのソール部などを示す図であって、(A)はインソールを示す斜視図、(B)はアウトソール及び甲バンドなどを示す斜視図、(C)はインソールをアウトソールに嵌め込んだ完成品としてのサンダルを示す平面図。 本発明を具体化したサンダルの底面図。 本発明を具体化したサンダルの鼻緒を示す側面図。 本発明を具体化したサンダルと比較例の性能を示す図表。
本発明は、「足指の谷間と対応する4本の発泡樹脂製の鼻緒をインジェクション成形により設けたサンダルであって、足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒について、足指を離間させる位置における前記3本の鼻緒の厚さが1.5〜4.5mmの範囲内であり、かつ、前記3本の鼻緒を構成する発泡樹脂の硬度がE型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲内であることを特徴とするサンダル。」であって、以下において説明する実施の形態などにより好適に具体化することができる。
以下、本発明を具体化したサンダル(5本指サンダル)の一実施形態について図面に従って説明する。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態のサンダルSは、全体が発泡樹脂から構成されており、足裏全体と対応した形状に形成されたソール部1と、当該ソール部1の略中央部ないし後部の周縁部と連結され足の甲部を掛けるための甲バンド2と、足指の谷間と対応する4本の鼻緒3とを備えている。
ここで、足の親指側から小指側に向かって順に鼻緒3a,3b,3c,3dとする(図2参照)。
なお、図面においては、便宜上、片側の足用のサンダルのみを記載した。
発泡樹脂製のソール部1、甲バンド2及び鼻緒3を備えた前記サンダルSを製造するための樹脂材料としては、具体的には、エチレンビニルアセテート(EVA)が成形性、強度、耐久性、柔軟性などといった性能上及び価格などの点で最も好適であるが、ポリプロピレン(PP)、ウレタン系エラストマー(TPU)、ポリエチレン(PE)などといった他の材料から適宜選択可能である。
前記ソール部1は、足指を除く足裏と接する部分と対応した形状に形成されたインソール1aと、当該インソール1aを嵌め込むことができる凹所11を備えたアウトソール1bとから構成されている。
前記アウトソール1b、甲バンド2及び鼻緒3は、インジェクション成形にて一体的に形成されており、その硬度は、E型デュロメータによる室温(摂氏20度〜25度)での測定にて50度〜65度の範囲内であり、鼻緒3の強度を確保しつつ足指に痛みや違和感を感じることがない柔軟な発泡樹脂(素材M1)から構成されている。
かかる発泡樹脂の硬度は、より好適にはE型デュロメータによる室温での測定にて55度〜60度の範囲内である。
かかる硬度を有する素材M1においては、サンダルSの温度が高くなる夏場において、足に密着することで暑苦しさを感じて履き心地が劣るといった現象を回避することができる。
一方、前記インソール1aは、アウトソール1b、甲バンド2及び鼻緒3よりも硬い発泡樹脂(素材M2)から構成されているため、ソール部1全体を前記素材M1から構成するよりも、サンダルSの温度が高くなる夏場において、足に密着することで暑苦しさを感じて履き心地が劣るといった現象をより一層良好に回避することができる。
前記インソール1aに使用する発泡樹脂の硬度としては、E型デュロメータによる室温での測定にて60度〜65度の範囲内であることが好ましい。
前記インソール1aは、その両側部及び後端部に設けた突起12が、前記アウトソール1b及び甲バンド2との間に形成された透孔21に係合することで、前記凹所11に嵌め込まれている。さらに、前記インソール1aは、その裏面に設けたリベット状の係合突起13が、前記アウトソール1bの略中央部に透設した係合孔14に係合することで、前記アウトソール1bと一体化している(図3、図4参照)。
このため、インソール1aとアウトソール1bの一体化には接着剤による接着作業が不要であり、サンダルSの組み立て作業を迅速に行うことができ、サンダルSのコストダウンを図ることができるばかりか、サンダルSの耐久性を向上させることもできる。
前記4本の鼻緒3は、前記アウトソール1bと甲バンド2とを連結するとともに、前後方向に延びる偏平な形状となっており、特に足指を離間させる位置における鼻緒3の厚さが2〜3.5mmの範囲内となるように構成されている(図2(A)参照)。
この一実施形態において、足指を離間させる位置としては、ソール部1上面の若干上方の位置から高さ20mm程度の位置までとしている(およそ図5における矢印X〜矢印Yにて示す位置)。
なお、足の親指と接する鼻緒3aは、痛みを感じる太さ及び硬度についての許容度が高いため、足指を離間させる位置において、厚さが最大8mm程度まで太いものであってもよい(図2(B)参照)。
さらに、前記足の親指と接する鼻緒3a以外の3本の鼻緒3(3b,3c,3d)は、成形安定性、強度及び耐久性を確保するために、足指を離間させる位置における断面積が少なくとも40〜50mmの範囲内となるようにされている。
また、足の親指と接する鼻緒3aから足の小指側に近い鼻緒3cまで断面積が順次小さくなっている。
なお、足の一番小指側の鼻緒3dの断面積は、強度設計上、隣の鼻緒3cの断面積と同程度または鼻緒3cの断面積よりも若干大きくしてもよい(図2参照)。
ここで、「断面積が少なくとも40〜50mmの範囲内である」とは、発泡樹脂製の鼻緒の強度及び耐久性を確保しつつインジェクション成形を安定的に行うとともに、サンダルを履いた人が足指に違和感や痛みを感じることを回避できるようにするために重要な数値範囲であり、鼻緒の上部及び下部において足指の谷間とほとんど接しない部分については、鼻緒の強度及び耐久性をより一層確保しつつインジェクション成形をより一層安定的に行うために、これらの範囲を超える断面積を有していてもよい。
「足指の谷間とほとんど接しない部分」としては、およそ図5における矢印Xにて示す位置よりも下側及び矢印Yにて示すよりも上側の位置である。
また、前記4本の鼻緒3の内、足の小指側の2本の鼻緒3c,3dは、10〜14度の範囲内で前端側が外側に向いている。なお、図2(A)及び図2(B)に示す実施形態においては、鼻緒3cの傾きが10度であり、鼻緒3dの傾きが13.5度となっている。
従って、足の指先と鼻緒3c,3dとの摩擦抵抗を軽減し、足指に違和感や痛みを感じることをより一層防止する効果を得ることができ、極めて履き心地に優れた5本指サンダルを提供することができる。
本発明を具体化した一実施形態のサンダルSにおいては、
1)生産が手間
2)インジェクション成形によりソール部と鼻緒を一体成形すると、必要な強度を得るために鼻緒が硬くなったり、強度と成形安定性を得るために鼻緒が太くなり足指に違和感や痛みを感じる
3)柔らかい素材でソール部と鼻緒を一体成形すると、鼻緒による違和感や痛みを解消できるが、気温の高い夏において足の裏が暑苦しく感じる
といった問題を全てバランス良く解消することができる。
次に、本発明のサンダルSを製造する方法について説明する。
本発明のサンダルSをインジェクション成形にて製造するには、インソール1a部分を除くサンダルの形状に合わせた成形モールドを用意し、発泡剤を含む液状樹脂(好適実施例ではEVAであるが、PP、TPU、PEなどから選択可能)を成形モールド内に注入し、数分間加熱して発泡剤を発泡させてから成形品を成形モールドから取り出す。
成形モールドから取り出された成形品は、最終製品よりも大きく膨らんでいるため、所望のサイズに合わせた足型を用いて大きさを整えつつ冷却する。
同様にインソール1aについても成形モールドを用意し、発泡剤を含む液状樹脂を成形モールド内に注入し、数分間加熱して発泡剤を発泡させてから成形品を成形モールドから取り出す。そして所望のサイズの型に入れて大きさを整えつつ冷却する。
上記の方法にて製造したインソール1aをアウトソール1bの凹所11に嵌め込み、インソール1aの突起12及び係合突起13をアウトソール1b側の透孔21及び係合孔14とそれぞれ対応させて係合することで、接着剤を用いることなく簡易にサンダルSを組み立てて製造することが可能である。
本発明の5本指サンダルを製造する方法は、上記のとおり合成樹脂の発泡及び収縮を行うものであるため、鼻緒3の厚さ(太さ)が1mm以下では成形が安定しない。特にE型デュロメータによる室温での測定にて硬度が35度では、鼻緒3の厚さが3.5mm以下では成形が安定しない(図6参照)。
なお、成形モールド内に注入される前記樹脂の種類、注入量及び発泡剤の分量などは、最終的に製造される発泡樹脂製のサンダルSの硬度が上記にて説明した範囲内のものとなるように調整する。
上記のように製造された本発明のサンダルSにおいては、鼻緒3やソール部1の硬さ及び鼻緒3の形状と厚さが最適なものとなっているため、足指に違和感や痛みを感じることがなく、サンダルの温度が高くなる夏場においても鼻緒及びソール部などの強度が不足したり暑苦しさを感じることがなく、履き心地に優れ、かつ、インジェクション成形により製造の手間を省き製造コストの低減を図ることができる。
図6は、本発明の具体的な構成を得るために発明者が行った比較試験の結果を示すものであり、本発明を具体化して製造された5本指サンダルが、本発明の構成に基づいて、
1)鼻緒の形状を成形モールドにて正確に成形できるという成形安定性(成形性)
2)炎天下を想定した高温下で形状が安定していること(熱変位)
3)足指に痛みを感じることがないこと
4)5本指サンダルが有する特長を損なっていないこと(効果)
5)サンダルとしての使用感、高温下でも暑苦しくないこと(履き心地)
という性能を備えているものであることを確認することができる。
即ち、図6に示す結果から、本発明の構成は、5本指サンダルにおいて上記1)〜5)の性能を得るために不可欠なものであることが確認できる。
なお、図表中において、「****」は、「試験データ無し」を示すものであるが、これは成形性、熱変位、痛みなどの点で既に適正な数値範囲でないことが明らかとなっているため、試験を省略したためである。
また、0/10、2/10といった分数は、該当者の割合を示す数値である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で鼻緒3a〜3dの断面形状、前後方向の長さ、配置などを適宜変更したり、インソール1aとアウトソール1bとの係合方法を変更したり、ソール部1や甲バンド2の形状を適宜変更して実施してもよい。
例えば、前記鼻緒3a〜3dの形状を略円柱状又は略楕円柱状としたり、角柱状として実施してもよい。また、鼻緒3a〜3dの断面積を足の親指と接する鼻緒3aから足の小指と接する鼻緒3dまで順次その断面積が小さくなるようにして実施してもよい。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でサンダルの各部の材質、形状、寸法、強度、設置位置、厚さ、大きさなどを適宜変更して実施してもよい。
また、インソール1aとアウトソール1bとを別部材とすることなく、サンダルS全体をインジェクション成形にて一体成形してもよい。この場合、使用する発泡樹脂の硬度としては、E型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲で設定すればよいが、約60度程度のものを用いるのが好ましい。
本発明は、足指に違和感や痛みを感じることがなく、しかもサンダルの温度が高くなる夏場においても強度が不足することがなく、また暑苦しさを感じることもなく履き心地に優れ、かつ、製造の手間を省くことができる5本指サンダルとして、老若男女を問わず手軽に使用できる5本指サンダルとして利用可能である。
1 ソール部
1a インソール
1b アウトソール
11 凹所
12 突起
13 係合突起
14 係合孔

2 甲バンド
21 透孔

3 鼻緒
3a 鼻緒(親指側)
3b 鼻緒
3c 鼻緒
3d 鼻緒(小指側)

S サンダル

Claims (5)

  1. 足指の谷間と対応する4本の発泡樹脂製の鼻緒をインジェクション成形により設けたサンダルであって、
    足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒について、足指を離間させる位置における前記3本の鼻緒の厚さが1.5〜4.5mmの範囲内であり、かつ、前記3本の鼻緒を構成する発泡樹脂の硬度がE型デュロメータによる室温での測定にて50度〜65度の範囲内であることを特徴とするサンダル。
  2. 前記鼻緒は、足指を離間させる位置において前後方向に延びる偏平な形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のサンダル。
  3. 前記4本の鼻緒と、ソール部と、足の甲部を掛けるための甲バンドとをインジェクション成形により一体的に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサンダル。
  4. 足の親指と接する鼻緒以外の3本の鼻緒の断面積は少なくとも40〜50mmの範囲内であり、足の小指側の鼻緒ほど断面積が小さくなっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のサンダル。
  5. 前記4本の鼻緒の内、足の小指側の2本の鼻緒は、10〜14度の範囲内で前端側が外側に向いていることを特徴とする請求項2に記載のサンダル。
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