JP6049133B2 - 車両用歩行者保護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前部の下部に取付け、衝突時における歩行者の下脚部を保護するようにした車両用歩行者保護装置に関する。
一般に、車両のフロンバンパには、歩行者の脚部に衝突した際に、その衝撃エネルギを吸収すると共に下脚部(脹脛付近)を跳ね上げて、上体をフロントフード上に転倒させるようにする歩行者保護装置が備えられている。
例えば、特許文献1(特開2012−76536号公報)に開示されている歩行者保護装置は、フロントバンパの下部に形成されているエアダム内に歩行者保護ブラケット(足払い部材)の先端部を臨ませた技術が開示されている。この歩行者保護ブラケットは、車体前部が歩行者の脚部に衝突した際に、歩行者の下脚部を前方へ跳ね上げるものであるため、歩行者の下脚部が衝突した程度では大きく変形せず、ある程度の大きな軽衝突荷重を受けた際に大きく変形する剛性(抗力)を有する構造となっている。
すなわち、この文献に開示されている歩行者保護ブラケットは、その外形を形成するブラケットの前部に上方開口の溝部を車幅方向に沿って形成し、この溝部に臨まれている縦リブの突出端部と、衝突荷重を受けるブラケットの最前面部との間に所定間隙を設けると共に、その前面に水平リブを形成し、更に、最前面部と1列目の横リブとの間のピッチを、1列目の横リブと2列目の横リブとの間のピッチよりも狭く形成している。
このような構造で、車体前部が歩行者の脚部に衝突し、そのときの荷重が歩行者保護ブラケットに印加されると、最前面部が傾倒し、この最前面部を介して突出端部が歩行者の下脚部を押圧する。
この文献に開示されている技術によれば、車体前部が歩行者の脚部に衝突すると、歩行者保護ブラケットの前端面が傾倒され、突出端部が下脚部を押圧するため、この下脚部を容易に跳ね上げることができる。
特開2012−76536号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術では、歩行者保護ブラケットに形成されている各セルが、縦リブと横リブとを格子状に配設した碁盤目状であるため、歩行者の脚部から衝突荷重が印加される荷重が主に縦リブを介して車体後方に伝達される。そのため、各リブは局所的な変形となり、応力集中により局所的な破壊が発生し易くなり、弾性域が減少し、その分、下脚部を蹴り上げようとする戻り反力の効率が低下してしまう不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、車体前部が歩行者の脚部に衝突した際の衝撃エネルギを効率よく受けることができるようにすると共に、戻り反力により下脚部を効率よく跳ね上げることのできる車両用歩行者保護装置を提供することを目的とする。
本発明は、車体前部の下部に配設され、後部が車体フレームに固設されて、該車体前部が歩行者の下脚部に衝突した際に該下脚部が受ける衝撃を緩和すると共に戻り反力にて該下脚部を跳ね上げる歩行者保護手段を備える車両用歩行者保護装置において、前記歩行者保護手段は、車幅方向に延在して前記下脚部からの衝撃を面荷重で受ける面荷重受部と、前記面荷重受部の後部に設けられて該面荷重受部からの衝撃を撓み変形により受ける撓み荷重受部とを有し、前記撓み荷重受部は、隣接する辺を共用させて車幅方向に連設する複数の六角形セルを有するハニカム構造体で形成されているハニカム受部とアーチ状受部とを備え、前記ハニカム受部は、前記ハニカム構造体を前記面荷重受部に沿って配設し、前記アーチ状受部は、前記ハニカム構造体をアーチ状に形成し、車体前方へ突出する中央部を前記ハニカム受部に連設していることを特徴とする。
本発明によれば、面荷重受部からの衝撃を撓み変形して受ける撓み荷重受部を、面荷重受部に沿って連設する複数の六角形セルからなるハニカム構造体で形成したので、車体前部が歩行者の脚部に衝突した際に、面荷重受部がその衝撃エネルギを面荷重(等分布荷重)で受けることで弾性域が増加し、更に、この面荷重受部からの荷重を受ける撓み荷重受部をハニカム構造体としたので、このハニカム構造体の撓みにより衝撃エネルギを効率よく受けると共に戻り反力を発生させ、この戻り反力により下脚部を効率よく跳ね上げることができる。
車体前部に歩行者保護ブラケットを取付けた状態の図2のI-Iに相当する断面側面図 歩行者用保護ブラケットの上面斜視図 歩行者用保護ブラケットの下面斜視図 歩行者保護ブラケットの底面図 図4のV部拡大図 歩行者保護ブラケットに印加される衝突荷重に対する抗力と変形ストロークの関係を示す特性図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号1は車体前部であり、この車体前部1の前端にフロントバンパ2が配設されている。このフロントバンパ2は、バンパフェイシャ3とバンパビーム4と衝撃吸収部材5とを有している。更に、このフロントバンパ2の上部に、前方からの外気をエンジンルームへ導くフロントグリル6が設けられ、更に、その上部にエンジンルームの上面を閉塞する開閉自在なフロントフード(図示せず)の前端部が配設されている。
バンパフェイシャ3はポリプロピレン等の合成樹脂を素材に形成されて、車体前端面の造形の一部として機能しており、その上部が後述するラジエータユニット11のアッパフレーム(図示せず)に固設され、下部、すなわち、後述するエアダム3cの下部が後述する歩行者保護ブラケット21、或いはエンジンルームの下面を覆うアンダカバーの先端部に連結されている。尚、このアンダカバーの後部がフロントサスペンションを支持するサスペンションクロスメンバ等に固定されている。
又、このバンパフェイシャ3の下部に下部外気導入口3aが開口され、この下部外気導入口3aから導入された外気にて、主にエアコン装置のコンデンサ(図示せず)が冷却される。更に、バンパフェイシャ3の下部外気導入口3aを挟む上下に、メインバンパ部3bと、走行時におけるフロント下部の空気の流れを整流するエアダム3cとが突出形成されている。このメインバンパ部3bとエアダム3cとは、側面視において、前端面が前方へほぼ同じ量だけ突出されていると共に、幅方向中央から左右方向へ弓状に湾曲形成されている。
又、このバンパフェイシャ3の後方、すなわち、エンジンルームの前部にラジエータユニット11が配設されている。このラジエータユニット11は、図示しないラジエータパネル(以下「ラジパネ」と略称)を有し、このラジパネが車幅方向左右に設けられているラジパネサイドと、各ラジパネサイドの上下に、車幅方向へ延出されて配設されているラジパネアッパ、及び、車体フレームとしてのラジパネロア11aとで枠状に形成されている。又、左右のラジパネサイド(図示せず)が、車体前後方向へ延在されている一対のフロントサイドフレーム(図示せず)にそれぞれ連結されている。
更に、ラジエータユニット11は、ラジエータ11bと、このラジエータ11bの前方に配設された空気調和装置のコンデンサ11cとを有し、これらが、上述したラジパネに固定されている。
又、バンパビーム4はメインバンパ部3bの後方に対設された状態で車幅方向へ水平に延在されており、その両端側が、一対のフロントサイドフレーム(図示せず)の前端にそれぞれ固設されている。このバンパビーム4の前面に衝撃吸収部材5の背面が固着されている。この衝撃吸収部材5はメインバンパ部3b内に臨まされ、その前面がメインバンパ部3bの内面に対して所定間隔を開けた状態で対峙され、更に、車幅方向がメインバンパ部3bの形状に沿って弓状に延在されている。
この衝撃吸収部材5はポリウレタン発泡体やポリプロピレン発泡体等の発泡体を素材として形成されており、その発泡率は比較的高く設定されている。衝撃吸収部材5の発泡率を高く設定することで、バンパ前面が歩行者の脚部に衝突した際に、衝撃吸収部材5が塑性変形し、脚部に与える衝撃を緩和する。
又、バンパフェイシャ3の下部に形成された、後方を開口する袋状のエアダム3c内に歩行者保護手段としての歩行者保護ブラケット21の先端部が臨まされている。この歩行者保護ブラケット21は、車体前部1が歩行者に衝突した際に、歩行者の下脚部を前方上方へ跳ね上げて、歩行者の上体をフロントフード(図示せず)上に倒伏させるようにするものである。従って、この歩行者保護ブラケット21は歩行者の下脚部が衝突した程度では大きく変形せず、バンパビーム4が変形しない程度の軽衝突荷重で大きく変形する剛性(抗力)を有している。因みに、この歩行者保護ブラケット21は、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を素材とする成型品である。
図2、図3に示すように、この歩行者保護ブラケット21の外形を形成する外表部22は下方を開口する箱形に形成され、前面に、エアダム3c内に臨まされて、このエアダム3cの前面に沿って車幅方向へ延在された荷重受面22aが形成され、後部に後方へ突出する取付部22bが形成されている。この取付部22bは車幅方向中央と、その左右の3カ所に所定間隔を開けて形成されており、この取付部22bの上面がラジパネロア11aの底部にボルト締めされる。
又、この歩行者保護ブラケット21は、車幅方向両側にオフセット受部24が形成され、中央に中央受部25が形成されている。オフセット受部24は、湾曲リブ24aを挟んで前後が二分割されており、各分割された領域に、斜めリブ24bが、左右の取付部22bの方向に指向された状態で配設されている。斜めリブ24bを左右の各取付部22b方向へ指向させることで、車体前部の車幅方向左右端部付近が衝突した場合、そのときの荷重を取付部22b方向へ伝達させて支持させることができる。
一方、図4、図5に示すように、中央受部25は、前部から面荷重受部26、ハニカム受部27、アーチ状受部28の多段(三段)構造をなしている。尚、このハニカム受部27とアーチ状受部28とで、本発明の撓み荷重受部が構成されている。
面荷重受部26は前面に、上述した荷重受面22aを有し、この荷重受面22aとハニカム受部27の前部に形成されて車幅方向へ延在する第1ビーム状リブ29との間に、縦リブ26aが一定間隔ごとに形成されている。更に、この各縦リブ26a間に山形リブ26bがそれぞれ形成されている。
この各山形リブ26bは、裾部がハニカム受部27側の縦リブ26aの基部に連設され、頂部が縦リブ26a間のほぼ中央であって荷重受面22aの内面に連設されて、面荷重受部26全体がトラス構造体をなしている。更に、この縦リブ26a間の間隔P1が、歩行者の下脚部Aの直径の半分程度(下脚部Aの直径を70[mm]とした場合、35〜40[mm]程度)に設定されている。
この面荷重受部26をトラス構造体とし、しかも、縦リブ26aの間隔を下脚部Aの直径の半分程度としたので、荷重受面22aに前方から荷重が印加されても、下脚部Aの近辺のみが局所的に撓むことはなく、この面荷重受部26全体の撓みにより衝突荷重が受け止められるため、下脚部Aが衝突した際の弾性域を増加させることができる。
又、ハニカム受部27は、第1ビーム状リブ29とアーチ状受部28側に形成された第2ビーム状リブ30との間に複数の六角形セル27aが連続形成されている。更に、各六角形セル27aの一つの頂部が上述した縦リブ26aの基部に連設され、左右の辺が共用されて車幅方向へ延設されていると共に、上述した頂点の対角線上にある他の頂点が第2ビーム状リブ30に連設されている。従って、ハニカム受部27全体がハニカム構造体をなし、又、各六角形セル27aの頂点間の間隔はP1となる。
中央受部25で受けた衝突荷重はハニカム受部27の第1ビーム状リブ29に連設されている各六角形セル27aの頂点に伝達され、左右の辺を経て、対角線上の他の頂点から第2ビーム状リブ30側に伝達される。
又、図2〜図4に示すように、アーチ状受部28は、上述した3カ所の取付部22bを後部の突出端とし、各取付部22b間が、前方へ突出する逆U字状の第1アーチ部32を介して連設され、又、左右の取付部22bとオフセット受部24との間、及びハニカム受部27の端部との間が第2アーチ部33を介して連設されている。これにより、左右の第2アーチ部33と、その間の2つの第1アーチ部32とが各取付部22bを挟んで連続した波形状に形成される。
又、この各アーチ部32,33は、その後部外周に配設されて、外表部22の一部をなすアーチ外壁部34aと、このアーチ外壁部34aに対し所定間隔を開けて前方に対峙するアーチ内壁部34bとを有し、この両壁部34a,34b間に複数の六角形セル35が、互いに隣接する辺を共用し、車幅方向へ、両壁部34a,34b間の形状に沿って延在されている。この各六角形セル35は互いに共用している辺に対して直交する側の頂点が各壁部34a,34bに連設されている。アーチ状受部28は、各アーチ部32,33により全体が波形のアーチ構造体をなし、その内部がアーチ外壁部34aとアーチ内壁部34bとの間に六角形セル35を連続形成するハニカム構造体となっている。
更に、各第2アーチ部33のアーチ内壁部34bの中央部34cがハニカム受部27側の第2ビーム状リブ30に連設されている。又、この第1、第2アーチ部32,33の形状により、この各アーチ部32,33のアーチ内壁部34bと第2ビーム状リブ30とで、取付部22b側を頂点とする略三角形状の抜き孔部36が形成されている。従って、この抜き孔36の内周は第2ビーム状リブ30とアーチ内壁部34bとが閉ループ状に連設されている。この抜き孔部36により、歩行者保護ブラケット21の軽量化、及び車体前後方向への撓み性の向上を実現することができる。
又、図2に示すように、中央受部25に位置する荷重受面22aと、面荷重受部26に位置する外表部22の上面とに長方形の長孔37a,37bが穿設されている。中央受部25の前面と上面とに長孔37a,37bを形成したことで、前方からの衝突荷重が直接縦リブ26a及び山形リブ26bに伝達されるようになる。
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。歩行者の脚部に車体前部1のフロントバンパ2に設けられているバンパフェイシャ3が衝突すると、上脚部(大腿部付近)がメインバンパ部3bに接触し、下脚部(脹脛付近)A(図4、図5参照)が、メインバンパ部3bの下方に形成されているエアダム3cに接触する。
すると、上脚部に接触されたメインバンパ部3bが変形し、このメインバンパ部3bとバンパビーム4との間に介装されている衝撃吸収部材5が塑性変形され、この塑性変形により、上脚部に対する衝撃エネルギが緩和される。
一方、メインバンパ部3bよりも下方に位置するエアダム3c内には、歩行者保護ブラケット21の前面に形成されている荷重受面22aが臨まされており、下脚部Aからの押圧荷重がエアダム3cを介して歩行者保護ブラケット21の荷重受面22aに印加される。この下脚部Aに対し、歩行者保護ブラケット21の中央受部25が接触した場合、この中央受部25は、前部から面荷重受部26、ハニカム受部27、アーチ状受部28の三段構造を有しており、下脚部Aからの衝突荷重は、先ず、面荷重受部26に印加される。
図3〜図5に示すように、この面荷重受部26は、縦リブ26aとこの縦リブ26a間に形成された山形リブ26bとが車幅方向に形成されて、全体がトラス構造体を有し、しかも、各縦リブ26a間の間隔P1が下脚部Aの直径の半分程度に設定されているため、下脚部Aからの衝突荷重が面荷重受部26に印加されても、この面荷重受部26が局所的に撓むことはなく、図5にハッチングで示すように面荷重受部26全体の撓みにより衝突荷重が受け止められる。そのため、この面荷重受部26の弾性域を増加させることができる。
その結果、この面荷重受部26は全体が可撓性を有する剛体となり、この面荷重受部26からの衝突荷重が、その後部に連設するハニカム受部27に対し面荷重(等分布荷重)で伝達される。このハニカム受部27は全体がハニカム構造体となっており、隣接する六角形セル27aの共用している辺に対して直交する側の頂点が面荷重受部26側の第1ビーム状リブ29とアーチ状受部28側の第2ビーム状リブ30とに各々連設されている。そのため、面荷重受部26からの衝突荷重は、第1ビーム状リブ29に連設する頂点を介して、各六角形セル27aに分散されて伝達される。
そして、各六角形セル27aの頂点に分散されて入力された衝突荷重は、図5に矢印で示すように、この頂点の左右の辺から隣接する六角形セル27aの共用する辺を経て、対角線上の頂点に集約される左右の辺を通り、第2ビーム状リブ30に伝達される。各ビーム状セル29,30と、これに連設する六角形セル27aとは、隣接する六角形セル27aが辺を共用しているためトラス構造体となり、車体前後方向に潰れ難い、可撓性を有する剛体となる。従って、面荷重受部26とハニカム受部27とは、下脚部Aからの衝突荷重をアーチ状受部28に対し潰れることなく伝達させることができる。
図4に示すように、アーチ状受部28は、3カ所の取付部22b間を連設する第1アーチ部32のアーチ内壁部34bの中央部34cが第2ビーム状リブ30に連設されていると共に、車幅方向左右の第2アーチ部33がハニカム受部27の端部に連設されている。更に、この各アーチ部32,33が複数の六角形セル35を連設したハニカム構造体により、可撓性を有する剛体となっている。
従って、このアーチ状受部28にハニカム受部27からの衝突荷重が、図5に矢印で示すように中央部34cから印加されると、第1アーチ部32、及び第2アーチ部33が潰れることなく撓み変形する。
その結果、上述した荷重受け部26、ハニカム受部27、及びアーチ状受部28は、下脚部Aからの衝突荷重を受けると、それぞれが潰れることなく、これらで構成される中央受部25全体が撓んで衝突荷重が受けられる。その後、この中央受部25全体の撓みによって生じる戻り反力と戻り量にて下脚部Aを前方へ跳ね上げる。その結果、歩行者の上体がフロントフード上に倒伏されて歩行者が保護される。
図6に、歩行者保護ブラケット21が歩行者の下脚部Aから衝突荷重を受けた際の語彙製である抗力(戻り反力)Fと変形ストロークSとの計測結果を示す。特開2012−76536号公報等に開示されている従来の歩行者保護ブラケット21は、リブが碁盤目状に形成されているため、歩行者の下脚部Aから衝突荷重を受けると衝突荷重が局所的に集中して破壊し易く、この破壊により変形ストロークSは大きくなるが、戻しエネルギが減少する。その結果、同図に一点鎖線で示すように、十分な戻り量を得ることが困難となる。
これに対し、本実施形態では、下脚部Aからの衝突荷重が面荷重受部26にてハニカム受部27に面荷重(等分布荷重)で伝達され、このハニカム受部27、及びその後部のアーチ状受部28が、潰れることなく撓み変形することで、衝突荷重を受ける構造であるため、同図に実線で示すように、初期抗力が従来に比し大きいため、変形ストロークSは短くなるが、戻しエネルギが保存されているため戻り量が大きくなる。従って、その分、下脚部Aを効率よく跳ね上げることができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものではなく、例えば歩行者保護ブラケット21のオフセット受部24をハニカム構造体としても良い。又、取付部22bは2カ所、或いは4カ所以上であっても良い。更に、歩行者保護ブラケット21を固定する車体フレームはラジパネロア11aに限らず、車体下部に設けられたクロスメンバ等であっても良い。
1…車体前部
2…フロントバンパ
3…バンパフェイシャ
11a…ラジパネロア
21…歩行者保護ブラケット
22a…荷重受面
22b…取付部
24a…湾曲リブ
24b…斜めリブ
25…中央受部
26…面荷重受部
26a…縦リブ
27…ハニカム受部
27a,35…六角形セル
28…アーチ状受部
29…第1ビーム状リブ
30…第2ビーム状リブ
32…第1アーチ部
33…第2アーチ部
34a…アーチ外壁部
34b…アーチ内壁部
34c…中央部
A…下脚部
P1…間隔

Claims (5)

  1. 車体前部の下部に配設され、後部が車体フレームに固設されて、該車体前部が歩行者の下脚部に衝突した際に該下脚部が受ける衝撃を緩和すると共に戻り反力にて該下脚部を跳ね上げる歩行者保護手段を備える車両用歩行者保護装置において、
    前記歩行者保護手段は、
    車幅方向に延在して前記下脚部からの衝撃を面荷重で受ける面荷重受部と、
    前記面荷重受部の後部に設けられて該面荷重受部からの衝撃を撓み変形により受ける撓み荷重受部とを有し、
    前記撓み荷重受部は、隣接する辺を共用させて車幅方向に連設する複数の六角形セルを有するハニカム構造体で形成されているハニカム受部とアーチ状受部とを備え、
    前記ハニカム受部は、前記ハニカム構造体を前記面荷重受部に沿って配設し、
    前記アーチ状受部は、前記ハニカム構造体をアーチ状に形成し、車体前方へ突出する中央部を前記ハニカム受部に連設している
    ことを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  2. 前記ハニカム受部の前記ハニカム構造体を構成する前記各六角形セルの頂点間の間隔が前記下脚部の直径の約半分に設定されている
    ことを特徴とする請求項記載の車両用歩行者保護装置。
  3. 前記アーチ状受部は、後方へ突出する後部が前記車体フレームに固設される
    ことを特徴とする請求項或いは記載の車両用歩行者保護装置。
  4. 車体前部の下部に配設され、後部が車体フレームに固設されて、該車体前部が歩行者の下脚部に衝突した際に該下脚部が受ける衝撃を緩和すると共に戻り反力にて該下脚部を跳ね上げる歩行者保護手段を備える車両用歩行者保護装置において、
    前記歩行者保護手段は、
    車幅方向に延在して前記下脚部からの衝撃を面荷重で受ける、トラス構造体で形成された面荷重受部と、
    前記面荷重受部の後部に設けられて該面荷重受部からの衝撃を撓み変形により受ける撓み荷重受部とを有し、
    前記撓み荷重受部が隣接する辺を共用させて車幅方向に連設する複数の六角形セルを有するハニカム構造体で形成されている
    ことを特徴とする車両用歩行者保護装置。
  5. 前記面荷重受部がトラス構造体で形成されており、
    前記面荷重受部の前記トラス構造体を形成する縦リブが前記ハニカム受部を形成する前記各六角形セルの頂点に連設されている
    ことを特徴とする請求項の何れか1項に記載の車両用歩行者保護装置。
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