JP6048059B2 - 成形温度評価方法及び成形温度評価システム - Google Patents
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Description
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、金属板に対して塑性加工試験を行い、得られた試験結果に基づいて当該金属板の成形温度を評価する成形温度評価方法であって、塑性加工試験装置を用いて、所定のひずみ比における前記金属板の前記塑性加工試験を行い、相異なる複数の温度における前記金属板の最大主ひずみ及び最小主ひずみを測定するひずみ測定ステップと、前記ひずみ測定ステップで得られた測定結果に基づいて演算を行い、前記金属板の破断時における相当ひずみを含むひずみ関連情報を生成するひずみ演算ステップと、前記ひずみ演算ステップで得られた前記ひずみ関連情報を利用して、前記ひずみ比での前記金属板の延性の温度依存性を評価する評価ステップと、を含み、前記塑性加工試験装置は、所定温度の液体状の熱媒体を保持し、試験材が当該熱媒体中に浸漬される熱媒体浴と、前記熱媒体浴中に配設されており、前記熱媒体の流れる流路が形成されたスペーサと、前記熱媒体浴中で前記スペーサの天面上に配設されるダイと、前記試験材が固定されるものであり、前記熱媒体浴中に降下することで前記試験材を前記熱媒体中に浸漬させる試験材固定機構と、前記熱媒体浴中へと降下し、前記試験材固定機構及び前記ダイに挟持された前記試験材を押圧することで当該試験材に対して負荷を付与するパンチ部と、を備え、試験材に対して張出加工を行うことで当該試験材の張出試験を行う張出試験装置である成形温度評価方法が提供される。
Tβx:ひずみ比βxにおける延性極大温度(℃)
σLβx:ひずみ比βxの場合における延性極大温度Tβxよりも低温側の近似曲線の標準偏差
σHβx:ひずみ比βxの場合における延性極大温度Tβxよりも高温側の近似曲線の標準偏差
である。
また、前記熱媒体浴中の前記熱媒体を攪拌する攪拌装置を更に備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の更に別の観点によれば、金属板に対して塑性加工試験を行い、得られた試験結果に基づいて当該金属板の成形温度を評価する成形温度評価システムであって、前記金属板に対して所定のひずみ比での塑性加工試験を行い、当該金属板の相異なる複数の温度における最大主ひずみ及び最小主ひずみを測定する塑性加工試験装置と、前記塑性加工試験装置により得られた試験結果に基づいて、前記金属板の成形温度に関する評価を実施する演算処理装置と、を含み、前記演算処理装置は、前記塑性加工試験装置により得られた測定結果に基づいて演算を行い、前記金属板の破断時における相当ひずみを含むひずみ関連情報を生成するひずみ演算部と、前記ひずみ演算部により得られた前記ひずみ関連情報を利用して、前記ひずみ比での前記金属板の延性の温度依存性を評価する評価部と、を有し、前記塑性加工試験装置は、所定温度の液体状の熱媒体を保持し、試験材が当該熱媒体中に浸漬される熱媒体浴と、前記熱媒体浴中に配設されており、前記熱媒体の流れる流路が形成されたスペーサと、前記熱媒体浴中で前記スペーサの天面上に配設されるダイと、前記試験材が固定されるものであり、前記熱媒体浴中に降下することで前記試験材を前記熱媒体中に浸漬させる試験材固定機構と、前記熱媒体浴中へと降下し、前記試験材固定機構及び前記ダイに挟持された前記試験材を押圧することで当該試験材に対して負荷を付与するパンチ部と、を備え、試験材に対して張出加工を行うことで当該試験材の張出試験を行う張出試験装置である成形温度評価システムが提供される。
<変態誘起塑性現象について>
図1は、変態誘起塑性現象を説明するための模式図である。
図1に示すように、オーステナイトを含有する鋼材(TRIP鋼)を例えば引張変形させると、ある程度の変形後に、くびれが生じる。くびれが生じると、そのくびれ部に作用する応力が高くなり、この応力により残留オーステナイトがマルテンサイトに変態する加工誘起変態(図1中でAとして示す。)が生じる。マルテンサイトは他のミクロ組織と比較して高強度なので、加工誘起変態によりくびれ部が他の部位より強化され、くびれ部の変形が進行しなくなる。この結果、くびれ部近傍の相対的に低強度である部位で変形が進行するようになる。このように、加工誘起変態によるくびれの発生と、変形の抑制とが繰り返される現象が、変態誘起塑性現象(TRIP現象)と呼ばれる。これにより、材料内で均一に変形が進行して、優れた延性が得られることとなる。
図3に、低炭素鋼について調査した各ひずみ比βにおける限界相当ひずみεeq−criticalの温度依存性を示した。図3中で、四角印及び点線がβ=−0.5の結果を表し、△印及び二点鎖線がβ=0の結果を表し、丸印及び実線がβ=1.0の結果を表している。また、相当ひずみεeqとは、2軸応力状態における2軸方向のひずみを、それぞれ最大主ひずみε1および最小主ひずみε2とするとき、下記の式Aにより計算されるひずみのことである。この相当ひずみεeqは、多軸応力状態における応力−ひずみ成分を、それに相当する単軸応力−ひずみに換算したものである。この相当ひずみεeqは、異なる塑性変形様式、つまり、異なるひずみ比βにおける塑性変形能(延性)を比較するために用いられる。そして、限界相当ひずみεeq−criticalとは、被加工材である鋼材に破断が発生する際の相当ひずみεeqのことである。
εeq−critical:限界相当ひずみ
T:温度
Tβ:加工誘起変態延性極大温度
σLβ:Tβより低温度側であるひずみ比βに依存する限界相当ひずみ近似曲線の標準偏差、
σHβ:Tβより高温度側であるひずみ比βに依存する限界相当ひずみ近似曲線の標準偏差、
e:自然対数、
π:円周率、
C1〜C4:定数、
である。
<成形温度評価システムの構成について>
以下では、まず、図5を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る成形温度評価システムの構成について説明する。図5は、本実施形態に係る成形温度評価システムの全体構成を概略的に示した説明図である。
次に、図6を参照しながら、本実施形態に係る成形温度評価システム1が備える演算処理装置10の構成について、詳細に説明する。図6は、本実施形態に係る演算処理装置10の構成の一例を示したブロック図である。
続いて、図7を参照しながら、本実施形態に係る成形温度評価方法の流れの一例について、簡単に説明する。図7は、本実施形態に係る成形温度評価方法の流れの一例を示した流れ図である。
[引張試験装置の全体構成について]
まず、図8A及び図8Bを参照しながら、本実施形態に係る成形温度評価システムにおいて使用することが好ましい引張試験装置21の全体構成について説明する。図8Aは、本実施形態に係る引張試験装置を側方から見た場合を模式的に示した概略図であり、図8Bは、本実施形態に係る引張試験装置を上方から見た場合を模式的に示した概略図である。ここで、図8A及び図8Bに関する説明では、各図に示した直交座標系を利用して方向を説明するものとする。また、図8Aは、引張試験装置の内部構造をより明確に図示するために、部材の一部を省略して記載している。
続いて、図9〜図13を参照しながら、第1挟持部材213及び第2挟持部材215について、詳細に説明する。図9〜図10Bは、本実施形態に係る第1挟持部材及び第2挟持部材を示した概略図である。図11A、図12、図13は、本実施形態に係る第1挟持部材213の部分拡大図であり、図11Bは、本実施形態に係る第2挟持部材215の部分拡大図である。
図10Aに示したように、第1挟持部材213の連結部213bの長さをA[mm]とし、第2挟持部材215の連結部215bの長さをB[mm]とした場合に、(B/A)で表される連結部の長さの比が、0.5以上2.0以下となることが好ましい。以下、長さの比(B/A)が上記範囲となることが好ましい理由について説明する。
[成形試験装置の全体構成について]
次に、図14〜図15Bを参照しながら、本実施形態に係る成形温度評価システムにおいて使用することが好ましい成形試験装置23の全体構成について説明する。図14は、本実施形態に係る成形試験装置を側方から見た場合を模式的に示した概略断面図であり、図15A及び図15Bは、本実施形態に係る成形試験装置のパンチ部の一例を模式的に示した説明図である。
まず、塑性加工部31の構成について説明する。
塑性加工部31は、試験材Sに対して負荷を付与する、断面略T字形状のパンチ部301を有する。パンチ部301は、図15Aに示したように、アクチュエータ等の公知の駆動装置(図示せず。)に連結されることで荷重が付与される板状部材301aと、板状部材301aから突設され、試験材Sに当接することで試験材Sを押圧する押圧部位301bと、から形成されている。また、図14及び図15Aでは、押圧部位301bの先端部(z軸負方向側の先端部)の断面形状が球形である球頭形状となっているが、押圧部位301bの先端部の形状は、実施する成形試験の種類に応じて適宜変更することが可能である。
次に、恒温槽部33の構成について説明する。
恒温槽部33は、図14に示したように、熱媒体浴311を有しており、熱媒体浴311の内部には、例えばシリコンオイル等の液体状の熱媒体313が保持されており、試験材Sの被測定部位が浸漬される。熱媒体313としてシリコンオイル等といった液体状の媒体を利用することで、熱媒体の熱容量を増加させることが可能となり、試験材に発生する熱による影響を緩和することができる。
以上説明した塑性加工部31と、恒温槽部33とは、図14に示したように、中心にシャフトが配設された連結用スプリング323によって互いに接続されている。
次に、図16を参照しながら、本実施形態に係る成形試験装置23で利用される試験材Sの形状について、簡単に説明する。図16は、本実施形態に係る成形試験装置に用いられる試験材の形状の一例について模式的に示した説明図である。
次に、図17〜図19を参照しながら、本実施形態に係る成形試験装置23で用いられるスペーサ115の構造について、より詳細に説明する。図17〜図19は、本実施形態に係る成形試験装置のスペーサの一例を模式的に示した説明図である。
次に、図20を参照しながら、本発明の実施形態に係る演算処理装置10のハードウェア構成について、詳細に説明する。図20は、本発明の実施形態に係る演算処理装置10のハードウェア構成を説明するためのブロック図である。
以下ではまず、図8A及び図8Bに例示した本発明の実施形態に係る引張試験装置21の性能について検証した結果について説明する。
次に、図14に例示した本発明の実施形態に係る成形試験装置23の性能について検証した結果について説明する。
以下ではまず、図14に示した成形試験装置23を用いて、引張試験装置の検証に用いたものと同様のオーステナイト鋼板(SUS304)に対する張出試験を行った。なお、パンチ部301には、図15Bに示した球頭パンチを用い、スペーサ315には、(S2/S1)で表される値が0.69である、図17に示したスペーサを使用した。また、熱媒体313としては、−70℃〜250℃の範囲で使用可能なシリコンオイルを使用した。ここで、熱媒体浴311には、更なる攪拌装置を設置せずに試験を行った。
続いて、上記張出試験で用いたものと同様のオーステナイト鋼板に対し、上記と同様の成形試験装置を利用して、成形限界線図(Forming Limit Diagram:FLD)試験を実施した。試験に際しては、(最小主ひずみε2/最大主ひずみε1)で表されるひずみ比βが1.0である等二軸引張を試験材に施した。なお、最大主ひずみε1及び最小主ひずみε2の計測は、熱媒体であるシリコンオイルの温度を−50℃、室温(約20℃)、100℃、200℃にそれぞれ制御して実施した。
以下では、オーステナイトを含有する鋼材(実施例)と、オーステナイトを含有しない鋼材(比較例)とを用い、上記の成形試験装置23を利用して各ひずみ比β及び各温度における限界相当ひずみεeq−criticalを測定した。各ひずみ比β及び各温度における限界相当ひずみεeq−criticalの測定では、試験片の縦横寸法を変化させて、試験片端部を固定する球頭張り出し試験を、各温度にて実施した。これにより、くびれや破断が生じた際のひずみから、限界相当ひずみεeq−criticalを算出した。
10 演算処理装置
20 塑性加工試験装置
21 引張試験装置
23 成形試験装置
31 塑性加工部
33 恒温槽部
101 測定データ取得部
103 ひずみ演算部
105 評価部
107 評価結果出力部
109 表示制御部
111 記憶部
201 熱媒体浴
203 熱媒体
205 試験材下部チャック治具
207(207a,207b) 試験材上部チャック治具
209 シャフト
211 荷重被負荷治具
213 第1挟持部材
213a 挟持部
213b 連結部
213c 変位センサ取付部
215 第2挟持部材
215a 挟持部
215b 連結部
215c 変位センサ取付部
217 差動トランス式変位計
219 コア
221 ヒータ
223 演算処理装置
225 攪拌装置
227 投げ込みヒータ
231,241 第1部材
233,243 第2部材
235,245 溝部
237,247 ネジ孔
249,251 ボルト
301 パンチ部
301a 板状部材
301b 押圧部材
303 収縮部材
305 断熱材
307 ブランクホルダ
309 試験材保持部材
311 熱媒体浴
313 熱媒体
315 スペーサ
317 流路
319 ダイ
321 ヒータ
323 連結用スプリング
Claims (20)
- 金属板に対して塑性加工試験を行い、得られた試験結果に基づいて当該金属板の成形温度を評価する成形温度評価方法であって、
塑性加工試験装置を用いて、所定のひずみ比における前記金属板の前記塑性加工試験を行い、相異なる複数の温度における前記金属板の最大主ひずみ及び最小主ひずみを測定するひずみ測定ステップと、
前記ひずみ測定ステップで得られた測定結果に基づいて演算を行い、前記金属板の破断時における相当ひずみを含むひずみ関連情報を生成するひずみ演算ステップと、
前記ひずみ演算ステップで得られた前記ひずみ関連情報を利用して、前記ひずみ比での前記金属板の延性の温度依存性を評価する評価ステップと、
を含み、
前記塑性加工試験装置は、
所定温度の液体状の熱媒体を保持するものであり、試験材の長手方向が鉛直方向と略平行となるように前記試験材の被測定部位が浸漬される熱媒体浴と、
前記試験材の長手方向の一端を固定するとともに、当該長手方向の他端に対して外力を印加する外力印加部と、
前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により固定されている側の端部を、前記長手方向に対して直交する短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第1挟持部材と、
前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により外力が印加される側の端部を、前記短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第2挟持部材と、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれに設置される変位センサと、
それぞれの前記変位センサからの出力に基づいて、前記試験材の伸び量を算出する演算処理部と、
を備え、試験材の伸びを変位センサで検知して当該試験材に生じた歪みを測定し、前記試験材の引張強度を測定する引張強度試験装置である
ことを特徴とする、成形温度評価方法。 - 金属板に対して塑性加工試験を行い、得られた試験結果に基づいて当該金属板の成形温度を評価する成形温度評価方法であって、
塑性加工試験装置を用いて、所定のひずみ比における前記金属板の前記塑性加工試験を行い、相異なる複数の温度における前記金属板の最大主ひずみ及び最小主ひずみを測定するひずみ測定ステップと、
前記ひずみ測定ステップで得られた測定結果に基づいて演算を行い、前記金属板の破断時における相当ひずみを含むひずみ関連情報を生成するひずみ演算ステップと、
前記ひずみ演算ステップで得られた前記ひずみ関連情報を利用して、前記ひずみ比での前記金属板の延性の温度依存性を評価する評価ステップと、
を含み、
前記塑性加工試験装置は、
所定温度の液体状の熱媒体を保持し、試験材が当該熱媒体中に浸漬される熱媒体浴と、
前記熱媒体浴中に配設されており、前記熱媒体の流れる流路が形成されたスペーサと、
前記熱媒体浴中で前記スペーサの天面上に配設されるダイと、
前記試験材が固定されるものであり、前記熱媒体浴中に降下することで前記試験材を前記熱媒体中に浸漬させる試験材固定機構と、
前記熱媒体浴中へと降下し、前記試験材固定機構及び前記ダイに挟持された前記試験材を押圧することで当該試験材に対して負荷を付与するパンチ部と、
を備え、試験材に対して張出加工を行うことで当該試験材の張出試験を行う張出試験装置である
ことを特徴とする、成形温度評価方法。 - 前記ひずみ演算ステップでは、
前記ひずみ比ごとに、前記金属板の破断時における相当ひずみである限界相当ひずみが最大となる温度を延性極大温度として特定するとともに、
前記限界相当ひずみの温度依存性を表す近似曲線を正規分布曲線を利用して算出し、
得られた前記近似曲線に基づいて、前記延性極大温度よりも低温側及び高温側における前記近似曲線の標準偏差を算出し、
前記延性極大温度及び前記近似曲線の標準偏差を、前記ひずみ関連情報として利用する
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の成形温度評価方法。 - 前記評価ステップでは、
前記金属板の予測破断箇所及び当該予測破断箇所におけるひずみ比βxを特定するとともに、前記ひずみ関連情報を利用して、下記式1で表される温度範囲を算出し、
算出した前記温度範囲を、前記金属板を成形する際に適した温度範囲として評価する
ことを特徴とする、請求項3に記載の成形温度評価方法。
(Tβx−2×σLβx)≦T≦(Tβx+1.25×σHβx) ・・・(式1)
ここで、上記式1において、
Tβx:ひずみ比βxにおける延性極大温度(℃)
σLβx:ひずみ比βxの場合における延性極大温度Tβxよりも低温側の近似曲線の標準偏差
σHβx:ひずみ比βxの場合における延性極大温度Tβxよりも高温側の近似曲線の標準偏差
である。 - 前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれは、
前記試験材を挟持する挟持部と、
当該挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部と、
を有しており、
前記第1挟持部材の前記連結部の長さをAとし、前記第2挟持部材の前記連結部の長さをBとしたときに、B/Aで表される比の値が、0.5以上2.0以下である
ことを特徴とする、請求項1に記載の成形温度評価方法。 - 前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材それぞれの前記挟持部は、
前記試験材が配設される溝部が設けられており、弾性変形が可能な第1部材と、
前記試験材を挟んで前記第1部材の逆側に配設される第2部材と、
を有しており、
前記第1部材及び前記第2部材により前記試験材を挟持する
ことを特徴とする、請求項5に記載の成形温度評価方法。 - 前記B/Aで表される比の値が1.0である
ことを特徴とする、請求項6に記載の成形温度評価方法。 - 前記試験材は、JIS5号試験片であり、
前記第1挟持部材が挟持している前記試験材の位置と、前記第2挟持部材が挟持している前記試験材の位置と、の間の離隔距離が、45〜55mmである
ことを特徴とする、請求項5〜7の何れか1項に記載の成形温度評価方法。 - 前記熱媒体の温度を制御する温度制御部と、
前記熱媒体浴中の前記熱媒体を攪拌する攪拌装置と、
を更に備え、
前記温度制御部は、前記熱媒体の温度を、−70〜250℃の範囲の所定の温度に維持する
ことを特徴とする、請求項5〜8の何れか1項に記載の成形温度評価方法。 - 前記ダイには、前記試験材に当接する前記パンチ部の押圧部位と対応する位置に貫通孔が設けられており、
前記パンチ部が前記熱媒体中へと降下することで、前記貫通孔内の前記熱媒体は前記流路を通って前記熱媒体浴中を流れ、前記熱媒体浴中に対流を生じさせる
ことを特徴とする、請求項2に記載の成形温度評価方法。 - 前記スペーサを厚み方向に切断した場合の前記流路の総断面積をS1とし、前記試験材に当接する前記パンチ部の押圧部位の前記スペーサへの投影面積をS2としたときに、(S2/S1)で表される値が、0.2〜100である
ことを特徴とする、請求項10に記載の成形温度評価方法。 - 前記(S2/S1)で表される値が、0.4〜8である
ことを特徴とする、請求項11に記載の成形温度評価方法。 - 前記試験材固定機構には、貫通孔が設けられており、
前記パンチ部は、前記貫通孔を介して前記試験材を押圧する
ことを特徴とする、請求項10〜12の何れか1項に記載の成形温度評価方法。 - 前記パンチ部は、荷重が付与される板状部位と、当該板状部材から突設され、前記試験材に当接することで前記試験材を押圧する押圧部位と、を有する、断面略T字形状の部材であり、
前記板状部材と前記試験材固定機構との間には、所定の閾値以上の荷重が付与された際に付与された荷重の大きさに応じて収縮する収縮部材が設けられており、
前記収縮部材が収縮することで、前記押圧部位の先端部が前記試験材を押圧する
ことを特徴とする、請求項10〜13の何れか1項に記載の成形温度評価方法。 - 前記熱媒体の温度を制御する温度制御機構を更に備える
ことを特徴とする、請求項10〜14の何れか1項に記載の成形温度評価方法。 - 前記押圧部位の先端部は、球形状、角筒形状、円筒形状又は円錐形状を有している
ことを特徴とする、請求項14に記載の成形温度評価方法。 - 前記収縮部材は、ガススプリングである
ことを特徴とする、請求項14に記載の成形温度評価方法。 - 前記熱媒体浴中の前記熱媒体を攪拌する攪拌装置を更に備える
ことを特徴とする、請求項10〜17の何れか1項に記載の成形温度評価方法。 - 金属板に対して塑性加工試験を行い、得られた試験結果に基づいて当該金属板の成形温度を評価する成形温度評価システムであって、
前記金属板に対して所定のひずみ比での塑性加工試験を行い、当該金属板の相異なる複数の温度における最大主ひずみ及び最小主ひずみを測定する塑性加工試験装置と、
前記塑性加工試験装置により得られた試験結果に基づいて、前記金属板の成形温度に関する評価を実施する演算処理装置と、
を含み、
前記演算処理装置は、
前記塑性加工試験装置により得られた測定結果に基づいて演算を行い、前記金属板の破断時における相当ひずみを含むひずみ関連情報を生成するひずみ演算部と、
前記ひずみ演算部により得られた前記ひずみ関連情報を利用して、前記ひずみ比での前記金属板の延性の温度依存性を評価する評価部と、
を有し、
前記塑性加工試験装置は、
所定温度の液体状の熱媒体を保持するものであり、試験材の長手方向が鉛直方向と略平行となるように前記試験材の被測定部位が浸漬される熱媒体浴と、
前記試験材の長手方向の一端を固定するとともに、当該長手方向の他端に対して外力を印加する外力印加部と、
前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により固定されている側の端部を、前記長手方向に対して直交する短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第1挟持部材と、
前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により外力が印加される側の端部を、前記短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第2挟持部材と、
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれに設置される変位センサと、
それぞれの前記変位センサからの出力に基づいて、前記試験材の伸び量を算出する演算処理部と、
を備え、試験材の伸びを変位センサで検知して当該試験材に生じた歪みを測定し、前記試験材の引張強度を測定する引張強度試験装置である
ことを特徴とする、成形温度評価システム。 - 金属板に対して塑性加工試験を行い、得られた試験結果に基づいて当該金属板の成形温度を評価する成形温度評価システムであって、
前記金属板に対して所定のひずみ比での塑性加工試験を行い、当該金属板の相異なる複数の温度における最大主ひずみ及び最小主ひずみを測定する塑性加工試験装置と、
前記塑性加工試験装置により得られた試験結果に基づいて、前記金属板の成形温度に関する評価を実施する演算処理装置と、
を含み、
前記演算処理装置は、
前記塑性加工試験装置により得られた測定結果に基づいて演算を行い、前記金属板の破断時における相当ひずみを含むひずみ関連情報を生成するひずみ演算部と、
前記ひずみ演算部により得られた前記ひずみ関連情報を利用して、前記ひずみ比での前記金属板の延性の温度依存性を評価する評価部と、
を有し、
前記塑性加工試験装置は、
所定温度の液体状の熱媒体を保持し、試験材が当該熱媒体中に浸漬される熱媒体浴と、
前記熱媒体浴中に配設されており、前記熱媒体の流れる流路が形成されたスペーサと、
前記熱媒体浴中で前記スペーサの天面上に配設されるダイと、
前記試験材が固定されるものであり、前記熱媒体浴中に降下することで前記試験材を前記熱媒体中に浸漬させる試験材固定機構と、
前記熱媒体浴中へと降下し、前記試験材固定機構及び前記ダイに挟持された前記試験材を押圧することで当該試験材に対して負荷を付与するパンチ部と、
を備え、試験材に対して張出加工を行うことで当該試験材の張出試験を行う張出試験装置である
ことを特徴とする、成形温度評価システム。
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---|---|---|---|
JP2012230224A JP6048059B2 (ja) | 2012-10-17 | 2012-10-17 | 成形温度評価方法及び成形温度評価システム |
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