JP6047753B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、集塵手段に付着した塵埃を、集塵手段を加振することにより除塵する除塵手段を有する集塵装置及びその集塵装置を備えた電気掃除機に関するものである。
従来より、この種の電気掃除機は、遠心分離式の集塵装置において、遠心分離された空気に含まれる塵埃をさらに捕集する上部フィルタと、集塵装置の外部から操作可能で回動自在な操作部材と、上部フィルタに上方から衝撃を与える接触部を備えた除塵部材とで構成され、操作部材の回転操作と連動して除塵部材が回動することにより、上部フィルタに付着した塵埃を除去する構成としていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−104435号公報
しかしながら、前記従来の構成では、除塵部材に備えられた接触部は、上部フィルタの上方を同一の軸中心で回動する為、操作部材の回動操作1回転に対しプリーツ上端を1回ずつしか衝撃を与えられない為、塵埃の除去が十分に行われず、操作部材を何度も回転させる必要があり、使い勝手が悪いという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られる集塵装置を備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、内周面が略円筒状で、吸引された塵埃を含む空気を前記内周面に沿って旋回させて遠心分離した塵埃を捕集する集塵容器と、前記集塵容器の上方を覆う上蓋と、前記集塵容器の中央に設けられ遠心分離後の空気を上方へ排気する内筒と、前記内筒の上部に配置され上方へ排気される空気に含まれる塵埃をさらに捕集する上部フィルタとで構成される集塵装置において、前記集塵装置の外部から操作可能で回動自在な操作部材と、前記上部フィルタの上部に配置され前記上部フィルタに付着した塵埃を除去する除塵部材と、前記操作部材と前記除塵部材を連結する連結部材と、前記除塵部材を前記上部フィルタ方向へ付勢する弾性体と、前記連結部材の周方向に複数個所並べて形成された左右の傾斜面を有する三角形状の凸部と、前記除塵部材に設けられ、前記凸部と当接し前記凸部より少ない個数で均等な間隔で配置された山部と、を備え、前記操作部材を回動することにより、前記連結部材の前記凸部が回動し、前記凸部の傾斜面に前記除塵部材に形成した前記山部が当接し傾斜面に沿って乗り上げるように動作することで、前記除塵部材は前記弾性体の付勢に反して前記上部フィルタから離間する方向へ摺動し、前記山部が前記凸部を乗り越えると前記弾性体の付勢により前記上部フィルタに当接し衝撃を与え、前記除塵部材を前記上部フィルタの下流側の面に対し略垂直方向に往復動作する構成としたものである。
これによって、操作部材の回動操作に連動して除塵部材が上部フィルタ方向に往復動作し、上部フィルタに繰り返し衝撃を与えることができる為、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手の向上が可能となる。
また、操作部材の回転操作1回に対し前記凸部の個数と同じ回数の衝撃を上部フィルタに与えることができるので、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
本発明の電気掃除機は、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られる集塵装置を備えているので、使い勝手を向上できる。
本発明の実施の形態1における集塵装置を備えた電気掃除機の全体斜視図 同集塵装置の全体斜視図 同集塵装置の中央断面図 図2におけるA−A断面図 同集塵装置の除塵手段を含む上蓋を外した状態の全体斜視図 同集塵装置の除塵手段を含む上蓋及び上部フィルタを外した状態の上面図 同集塵装置の内部構成を示す分解斜視図 同集塵装置の除塵手段を含む上蓋の斜視図 同集塵装置の除塵手段を含む上蓋の要部断面図 同集塵装置の除塵部材の全体斜視図 図3におけるB−B断面図
第1の発明は、内周面が略円筒状で、吸引された塵埃を含む空気を前記内周面に沿って旋回させて遠心分離した塵埃を捕集する集塵容器と、前記集塵容器の上方を覆う上蓋と、前記集塵容器の中央に設けられ遠心分離後の空気を上方へ排気する内筒と、前記内筒の上部に配置され上方へ排気される空気に含まれる塵埃をさらに捕集する上部フィルタとで構成される集塵装置において、前記集塵装置の外部から操作可能で回動自在な操作部材と、前記上部フィルタの上部に配置され前記上部フィルタに付着した塵埃を除去する除塵部材と、前記操作部材と前記除塵部材を連結する連結部材と、前記除塵部材を前記上部フィルタ方向へ付勢する弾性体と、前記連結部材の周方向に複数個所並べて形成された左右の傾斜面を有する三角形状の凸部と、前記除塵部材に設けられ、前記凸部と当接し前記凸部より少ない個数で均等な間隔で配置された山部と、を備え、前記操作部材を回動することにより、前記連結部材の前記凸部が回動し、前記凸部の傾斜面に前記除塵部材に形成した前記山部が当接し傾斜面に沿って乗り上げるように動作することで、前記除塵部材は前記弾性体の付勢に反して前記上部フィルタから離間する方向へ摺動し、前記山部が前記凸部を乗り越えると前記弾性体の付勢により前記上部フィルタに当接し衝撃を与え、前記除塵部材を前記上部フィルタの下流側の面に対し略垂直方向に往復動作する構成とした電気掃除機としたもので、操作部材の回動操作に連動して除塵部材が上部フィルタ方向に往復動作
し、上部フィルタに繰り返し衝撃を与えることができる為、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
また、操作部材の回転操作1回に対し前記凸部の個数と同じ回数の衝撃を上部フィルタに与えることができるので、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
の発明は、特に第1の発明の集塵装置の除塵部材を上部フィルタ上面の半分以上を覆う形状としたもので、上部フィルタ上面の広い範囲に同時に衝撃を与えることができるので、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態における電気掃除機について図1〜11を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における集塵装置を備えた電気掃除機の全体斜視図、図2は同集塵装置の全体斜視図、図3は同集塵装置の中央断面図、図4は図2におけるA−A断面図、図5は同集塵装置の除塵手段を含む上蓋を外した状態の全体斜視図、図6は同集塵装置の除塵手段を含む上蓋及び上部フィルタを外した状態の上面図、図7は同集塵装置の内部構成を示す分解斜視図、図8は同集塵装置の除塵手段を含む上蓋の斜視図、図9は同集塵装置の除塵手段を含む上蓋の要部断面図、図10は同集塵装置の除塵部材の全体斜視図、図11は、図3におけるB−B断面図である。
本実施の形態における集塵装置を用いた電気掃除機は、図1に示すように、電気掃除機本体1と、前記電気掃除機本体1の前方に設けた吸入口に接続されるホース2と、前記ホース2の先端に設けられた接続パイプ3と、前記接続パイプ3に接続される延長管4と、延長管4の先端に設けられ塵埃を吸引する開口部(図示せず)を有する吸込具5からなり
、前記電気掃除機本体1には、塵埃を吸引する為の吸引風を発生させる電動送風機(図示せず)と、塵埃を集塵する集塵装置6が内蔵されている。
前記集塵装置6は、図2〜11に示すように、外郭は吸引した塵埃を捕集する集塵容器7と、前記集塵容器7の上面を覆い、前記集塵容器7に着脱自在に構成された上蓋8と、前記集塵容器7の下面を覆い、前記集塵容器7に回動自在に軸支した底蓋9とから構成されている。
前記上蓋8には、持ち運び用の把手部10を軸支すると共に、前記集塵容器7に前記上蓋8を保持固定する尾錠11を側面の2箇所に軸支している。また、集塵装置6内部に設けている比較的細かい塵埃を捕集する上部フィルタ12に付着した塵埃を除去する除塵部材13を操作する操作部材14を前記上蓋8上方に回動自在に設けている。
前記集塵容器7は、略中央部分の径を他より小さくしている略円筒形状で形成すると共に、前記中央部分には吸引した塵埃を前記集塵容器7内に導く吸気口15と、前記集塵容器7内部を清掃する為のお手入れブラシ16を保持するブラシ保持部17とを形成し、その近傍に前記底蓋9の開放時に操作するレバー体18を設けている。前記吸気口15は、前記集塵容器7の接線方向に向くように形成されている。
前記底蓋9には、前記集塵容器7との閉状態を保持する係止部19を形成し、前記集塵容器7との気密性を保持する環状の底蓋パッキン20を設けている。
前記集塵装置6内部には、遠心分離した塵埃を前記集塵容器7の底部に捕集する為の傘部21と略円筒状のリブ体22を備えた捕集部材23と、前記傘部21上方に位置し、捕集した塵埃が底部から舞い上がるのを防止する為の遮蔽部材24と、塵埃を分離した後の空気を前記集塵容器7上方へ導く内筒開口部25を有する内筒26と、前記上部フィルタ12を収納するフィルタ収納部27とを設け、それぞれは爪嵌合にて保持固定され、前記集塵容器7と略同心円状に配置している。
前記内筒26はメッシュ状の内筒フィルタ28で前記内筒開口部25を覆っている。なお、前記内筒フィルタ28の代わりに前記内筒開口部25をメッシュ状の孔として形成してもよい。
前記捕集部材23の中央には、前記上部フィルタ12から除塵された塵埃を前記集塵容器7底部に誘導する底筒部29を形成し、前記底蓋9との気密性を保持する中央底パッキン30を前記底蓋9に設けている。
また、前記フィルタ収納部27の下面には、前記フィルタ収納部27と前記集塵容器7の気密性を保持する環状の収納部パッキン31を設け、前記上部フィルタ12の側面上方には、前記上部フィルタ12と前記フィルタ収納部27及び前記上蓋8の気密性を保持する環状のフィルターパッキン32を設けている。
また、前記上蓋8内部には、プリーツ状に形成した前記上部フィルタ12の上方に前記除塵部材13を前記上部フィルタ12の吸引風下流側の折部33の頂点同士を結んだ仮想の面に対し、略垂直方向に摺動自在に設け、前記操作部材14と前記除塵部材13を連結する連結部材34を、前記除塵部材13と前記上蓋8を介して前記操作部材14にネジ35にて締め付け固定し前記操作部材14と共に回動自在としている。
また、前記除塵部材13と前記上蓋8との間に前記除塵部材13を前記上部フィルタ12方向へ付勢するコイルバネ等の弾性体36を略中央に設け、前記除塵部材13を前記上
部フィルタ12に当接させている。前記上部フィルタ12が無い状態での前記除塵部材13の摺動範囲は、正規に組み立てられた集塵装置6内において、前記上部フィルタ12と当接している状態での摺動範囲より大きくなるような構成としている。
前記連結部材34には前記除塵部材13を前記上部フィルタ12から離間させる方向に誘導し傾斜面を有する凸部37を周方向に複数個所(ここでは12箇所)並べて形成し、前記除塵部材13には前記凸部37と当接する山部38を前記凸部37より少ない個数(ここでは3箇所)で均等な間隔を設けて形成している。
また、前記除塵部材13は略円状かつ前記上部フィルタ12の上面の半分以上を覆うように形成している。前記操作部材14の前記ネジ35締付部近傍には、前記上蓋8との気密性を保持する環状の操作部パッキン39を設け、前記上蓋8の後方には前記上部フィルタ12上方の空間と電動送風機を連通する吸引通路40を形成している。
前記上部フィルタ12の側面上端には前記フィルタ収納部27から取り出す時に使用するフィルタつまみ部41を形成し、前記フィルタ収納部27の側面上端には前記集塵容器7から取り出す時に使用する収納つまみ部42を形成し、前記フィルタつまみ部41の位置と前記収納つまみ部42の位置はお互いに重ならない位置に設けている。
さらに、前記上部フィルタ12の側面外周部の一部に前記フィルタ収納部27との位置決め用に位置決めリブ43を形成し、前記フィルタ収納部27に前記位置決めリブ43と係合する凹部44を形成している。また、前記フィルタ収納部27の側面外周部の一部に前記集塵容器7との位置関係を規制する収納規制リブ45を形成し、前記集塵容器7には前記収納規制リブ45と係合する係合リブ46を形成している。
また、前記上蓋8には、前記上部フィルタ12の上方への移動を防止するフィルタ押さえリブ47と、前記フィルタ収納部27の上方への移動を防止する収納部押さえリブ48と、前記上蓋8を不正規位置にて組立てようとした時のみ前記収納つまみ部42と当接して誤組立を防止する誤組立防止リブ49を形成している。前記収納つまみ部42は側面から見た時、前記集塵装置6の中心軸に対し前後非対称の形状としている。
前記上蓋8には、前記除塵部材13を前記上蓋8に仮固定する爪部50を形成し、前記除塵部材13には前記爪部50と係合する引掛け部51を形成している。前記集塵装置6の正規組立状態では、前記爪部50と前記引掛け部51は当接していない。前記引掛け部51の近傍には前記爪部50の両側面と僅かに隙間を設けて形成した壁部52を前記爪部50を挟み込むようにして前記除塵部材13に形成している。
さらに、前記集塵容器7と前記底蓋9と前記捕集部材23は少なくともその一部が可視性を有する材料にて形成している。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その動作、作用を説明する。
前記吸込具5から吸い込まれる塵埃を含んだ空気は、前記延長管4、前記ホース2を経由して、前記吸気口15から前記集塵装置6に吸い込まれる。前記吸気口15は前記集塵容器7の接線方向に向くように形成されているので、吸い込まれた空気は前記集塵容器7の内周面に沿って旋回し、塵埃と空気とに遠心分離される。
分離された塵埃は、前記集塵容器7の下方、或いは前記捕集部材23と前記底蓋9の間の空間に蓄積していき、塵埃を分離された空気は前記内筒開口部25を通過し、前記上部フィルタ12へ流入する。前記上部フィルタ12へ流入した空気にも僅かながら分離しき
れなかった非常に細かい塵埃が含まれており、前記上部フィルタ12の上流側の面にてその塵埃を捕集している。前記上部フィルタ12を通過した塵埃を含まない空気は前記上蓋8に形成した前記吸引通路40を通って、電動送風機に吸引され、電気掃除機本体1の外に排気される。
前記上部フィルタ12で捕集された塵埃を除去するには、前記操作部材14を回動することにより、前記操作部材14とネジ35で固定されている前記連結部材34及び前記凸部37も回動し、前記凸部37の傾斜面に前記除塵部材13に形成した前記山部38が当接し傾斜面に沿って乗り上げるように動作することで、前記除塵部材13は前記弾性体36の付勢に反して前記上部フィルタ12から離間する方向へ摺動し、前記山部38が前記凸部37を乗り越えると前記弾性体36の付勢により前記上部フィルタ12に当接し、衝撃を与えることで前記上部フィルタ12に付着した塵埃を除去することができる。
ここで除去された塵埃は、前記内筒26の内側を通り前記底筒部29の内部に落下し蓄積される。集塵装置6に蓄積した塵埃は、前記レバー体18を下方に摺動することにより、前記底蓋9に設けた係止部19が動作して前記集塵容器7との係止が解除され、前記底蓋9が開放することで、前記集塵容器7下方や前記底筒部29内部に蓄積した塵埃は集塵装置6外部へ排出される。
前記上部フィルタ12や前記内筒フィルタ28、前記集塵容器7、前記捕集部材23などに付着した細かい塵埃等のお手入れをしたい時には、前記お手入れブラシ16を前記ブラシ保持部17から外し、ブラシ部分や柄の部分にてお手入れが可能である。
まず、前記集塵装置6を電気掃除機本体1から取り外し、前記上蓋8に軸支している前記尾錠11を外側に開くようにして前記集塵容器7から外し、前記把手部10を持って前記上蓋8を前記集塵容器7から取り外す。この時、前記除塵部材13などの除塵手段を構成する各部品も前記上蓋8と一体で取り外される。
次に、前記上部フィルタ12は、前記フィルタつまみ部41を掴んで持ち上げると取り出すことができる。さらに、前記フィルタ収納部27は、前記収納つまみ部42を掴んで持ち上げると前記内筒26及び前記捕集部材23と共に取り出すことができる。
各部品のお手入れ後には、前記フィルタ収納部27の前記収納規制リブ45を前記集塵容器7の前記係合リブ46に合わせて上から挿入し、前記上部フィルタ12の前記位置決めリブ43を前記フィルタ収納部27の凹部44に合わせて前記上部フィルタ12を挿入する。最後に、除塵手段が組まれた前記上蓋8を前記集塵容器7に装着して前記尾錠11にて係止し、集塵装置6を電気掃除機本体1に収納する。
以上のように、本実施の形態においては、前記操作部材14の回転動作に連動して前記除塵部材13が前記上部フィルタ12方向に往復動作するようにしたことにより、操作部材14の操作で前記上部フィルタ12に繰り返し衝撃を与えることができるので、操作部材14の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
また、前記除塵部材13を往復動作させる前記連結部材34に前記凸部37を周方向に複数個所並べて形成したことにより、前記操作部材14の回転操作1回に対し前記凸部37の個数と同じ回数の衝撃を上部フィルタ12に与えることができるので、操作部材14の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
また、前記除塵部材13は略円状かつ前記上部フィルタ12の上面の半分以上を覆うように形成することにより、上部フィルタ12の折部33の広い範囲に同時に衝撃を与える
ことができるので、操作部材14の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られ、使い勝手を向上できる。
また、前記除塵部材13には前記山部38を前記凸部37より少ない個数で形成していることにより、前記凸部37と前記山部38の当接による磨耗を極力少なくすることができ、耐久性を持続できる。特に前記操作部材14の操作力に影響する前記凸部37の傾斜面の磨耗を抑制できる。
また、前記山部38を均等な間隔を設けて形成していることにより、前記凸部37と前記山部38が当接する箇所それぞれが同じタイミングで当接するので前記除塵部材13が均等にバランス良く摺動して広い範囲に同時に衝撃を与えることができるので、上部フィルタ12を効率的に除塵することができる。
また、前記操作部材14は集塵装置6外部から操作できるので、集塵装置6に蓄積した塵埃を外部に排出しなくても、前記操作部材14を操作し前記上部フィルタ12に付着した塵埃を除去すれば、前記上部フィルタ12の目詰まりが解消され、吸込力の低下を防止することができる。また、使用者が操作部材14を操作したい時にいつでも操作できるので、使い勝手を向上できる。
また、前記引掛け部51の近傍には前記爪部50の両側面と僅かに隙間を設けて形成した壁部52を前記爪部50で挟み込むようにして形成することにより、前記除塵部材13は前記上蓋8に対して回転しないように規制され、前記連結部材34の凸部37の傾斜面に前記山部が当接した時に前記除塵部材13が前記凸部37と共に回動することなく、正規の摺動方向にスムーズに動作することができるので、前記操作部材14の使用性を向上できる。
上部フィルタ12の除塵手段を構成する主な部品としては、操作部材14と連結部材34と弾性体36と除塵部材13であり、従来の除塵手段の部品構成と比較して部品点数の削減ができると共に軽量化が図れる。
また、前記内筒26の下部には、前記捕集部材23に形成した前記傘部21、前記リブ体22及び前記遮蔽部材24を設けており、前記底蓋9から見ると、上方に防護壁が形成されたようになるので、前記底蓋9付近に蓄積した塵埃が前記内筒開口部25に舞い上がるのを防止することができる。
また、前記上蓋8に、前記上部フィルタ12の上方への移動を防止するフィルタ押さえリブ47と、前記フィルタ収納部27の上方への移動を防止する収納部押さえリブ48を形成しているので、前記フィルターパッキン32と前記収納部パッキン31と前記中央底パッキン30における気密性の保持を確実に行うことができる。
また、前記上蓋8に、前記除塵部材13を前記上蓋8に仮固定する爪部50を形成し、前記除塵部材13には前記爪部50と係合する引掛け部51を形成したことにより、前記除塵部材13の組立時に、前記弾性体36の反発があっても前記除塵部材13は安定して取り付けられ、前記連結部材34と前記操作部材14のネジ締めが容易にできるので、組立性を向上できる。
また、前記上蓋8を前記集塵容器7から取り外すと、前記上部フィルタ12や前記フィルタ収納部27は前記集塵容器7から上下方向に持ち上げたり、挿入したりするだけで着脱が可能なので、集塵装置6の分解や組立が容易にでき、使い勝手を向上できる。
また、前記フィルタつまみ部41の位置と前記収納つまみ部42の位置はお互いに重ならない位置に設けているので、各つまみ部を掴む時にお互いが邪魔にならず容易に取り出すことができる。
また、前記上蓋8に前記誤組立防止リブ49を形成し、前記収納つまみ部42を側面から見た時、前記集塵装置6の中心軸に対し前後非対称の形状としたことにより、前記上蓋8を不正規位置にて組立てようとした時には、前記フィルタ収納部27の前記収納つまみ部42が前記誤組立防止リブ49に干渉し、前記尾錠11の係止が不可能になる為、前記上蓋8の誤組立を防止することができる。
また、前記上部フィルタ12には、除塵手段を構成する部品が付いていないので、容易にお手入れができる。
また、前記集塵容器7と前記底蓋9と前記捕集部材23は少なくともその一部が可視性を有する材料にて形成しているので、集塵装置6内部に蓄積した塵埃の量が確認でき、使用者がごみ捨ての時期を容易に判断できる。
なお、本実施の形態では前記凸部37を12箇所とし、前記山部38を3箇所としているが、前記凸部37を素数以外の数で形成し、前記山部38を前記凸部37の約数となる数で均等間隔に形成すれば、前記凸部37と前記山部38が当接する箇所それぞれが同じタイミングで当接するのでバランス良く前記除塵部材13を動作させることができるので、より効率的に除塵効果が得られる。
また、本実施の形態では前記凸部37を12箇所としているが、さらに個数を増やせば、前記除塵部材13の往復動作が増えるので、数多くの衝撃を上部フィルタ12に与えることができ、さらに高い除塵効果が得られる。また、個数を減らせば、前記凸部37と前記山部38の当接が減るので、前記山部の磨耗を抑制することができ、耐久性を向上できる。
また、本実施の形態では前記山部38を3箇所としているが、さらに山部が多い時は、前記凸部37と前記山部38が当接する箇所が増え、よりバランス良く前記除塵部材13を動作することができるので、より効率的に除塵効果が得られる。
なお、本実施の形態では、連結部材に傾斜面を有する凸部を形成し、除塵部材に山部を形成しているが、反対に除塵部材に傾斜面を有する凸部を形成し、連結部材に山部を形成しても同様の効果が得られるものである。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、操作部材の少ない回動操作でも高い除塵効果が得られる集塵装置を備え、使い勝手を向上できるので、家庭用や業務用の電気掃除機等の用途にも適用できる。
1 電気掃除機本体
6 集塵装置
7 集塵容器
8 上蓋
12 上部フィルタ
13 除塵部材
14 操作部材
26 内筒
34 連結部材
36 弾性体
37 凸部

Claims (2)

  1. 内周面が略円筒状で、吸引された塵埃を含む空気を前記内周面に沿って旋回させて遠心分離した塵埃を捕集する集塵容器と、
    前記集塵容器の上方を覆う上蓋と、
    前記集塵容器の中央に設けられ遠心分離後の空気を上方へ排気する内筒と、
    前記内筒の上部に配置され上方へ排気される空気に含まれる塵埃をさらに捕集する上部フィルタとで構成される集塵装置において、
    前記集塵装置の外部から操作可能で回動自在な操作部材と、
    前記上部フィルタの上部に配置され前記上部フィルタに付着した塵埃を除去する除塵部材と、
    前記操作部材と前記除塵部材を連結する連結部材と、
    前記除塵部材を前記上部フィルタ方向へ付勢する弾性体と、
    前記連結部材の周方向に複数個所並べて形成された左右の傾斜面を有する三角形状の凸部と、
    前記除塵部材に設けられ、前記凸部と当接し前記凸部より少ない個数で均等な間隔で配置された山部と、を備え、
    前記操作部材を回動することにより、前記連結部材の前記凸部が回動し、前記凸部の傾斜面に前記除塵部材に形成した前記山部が当接し傾斜面に沿って乗り上げるように動作することで、前記除塵部材は前記弾性体の付勢に反して前記上部フィルタから離間する方向へ摺動し、前記山部が前記凸部を乗り越えると前記弾性体の付勢により前記上部フィルタに当接し衝撃を与え、前記除塵部材を前記上部フィルタの下流側の面に対し略垂直方向に往復動作する構成とした電気掃除機。
  2. 除塵部材を上部フィルタ上面の半分以上を覆う形状とした請求項1に記載の電気掃除機。
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