JP6047591B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にトナー像を定着させる定着装置と、この定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンター、ファックス、複合機などの電子写真方式の画像形成装置には、用紙などの記録媒体にトナー像を定着させる定着装置が備えられている。定着装置においては、互いに圧接される定着部材と加圧部材との間に形成される定着ニップを用紙が通過することで、トナー像を用紙に定着させている。
このような構成の定着装置においては、定着ニップ通過後の定着部材への用紙の巻き付きを防止して、定着部材から用紙を確実に分離するために、用紙の搬送方向における定着ニップの下流側に分離部材が設けられている。分離部材は、定着部材の摩耗や用紙に定着されたトナー像への影響を回避するために、定着部材との間に所定の隙間が開くように設けられている場合が多い。
また、定着装置は、定着部材の耐久性の確保や各種の用紙(普通紙、厚紙、封筒等)への適用性、原稿の解像度等を考慮して、加圧部材を定着部材に対して離接させて定着ニップにおける定着部材と加圧部材との間の圧力(定着圧)を加減するように構成される場合がある。例えば、封筒等の厚さが厚い記録媒体の場合は、普通紙の場合よりも定着圧は低く設定される。
定着圧を高くした場合、定着部材として薄肉円筒状の定着ローラーを使用すると、定着ローラーが内側に押し込まれて内側に撓むことがある。ここで、定着圧が低い状態、すなわち、定着ローラーの撓みが小さい状態で、分離部材と定着ローラーとの隙間が所定の値となるように分離部材が固定されている場合、定着ローラーの撓みが大きくなると、定着ローラーと分離部材との間の隙間が大きくなり、分離部材によって用紙が適切に分離されなくなるという問題がある。定着ローラーと分離部材との間の隙間は、定着ローラーの中央部で特に広くなる。一方で、定着圧が高い状態、すなわち、定着ローラーの撓みが大きい状態で、分離部材と定着ローラーとの隙間が所定の値となるように分離部材を固定すると、定着ローラーの撓みが小さい場合に、定着ローラーに分離部材が接触して定着ローラーが損傷する場合がある。
分離部材を備えた定着装置として、特許文献1には、用紙の幅方向において所定の間隔で設けられた支持部材によってシート状の分離部材を支持するように構成された定着装置が開示されている。この定着装置では、紙詰まり処理時にハンドルを操作することで定着部材から加圧部材を離間させると共に分離部材を定着部材から離間させて、分離部材と定着部材との干渉を防ぐように構成されている。また、分離部材が熱変形すると定着部材と分離部材との間の間隔に差が生じることを考慮して、特許文献2には、分離部材の中央部を用紙の搬送方向に向かって凸となる円弧状に湾曲させた定着装置が開示されている。
特開2001−91221号公報 特開2010−91595号公報
しかしながら特許文献1や特許文献2に記載された定着装置においては、定着圧を変化させて定着作業を行うことは考慮されておらず、加圧部材を定着部材に圧接した状態を基準にして分離部材が定着部材に対して固定されている。このため、例えば、1200dpi等の高解像度の画像を普通紙への出力する時等の搬送速度を低くする必要がある場合、定着ニップを通過する時間が長くなって熱量過多となる虞があるので、定着ニップを減圧状態で通紙したいという要求があるが、加圧部材を定着部材に圧接した状態を基準にして分離部材が固定されていると、このような要求や、前述の用紙の厚さに適した定着圧の調整には対応できない。
本発明は上記事情を考慮し、定着圧にかかわらず、定着部材と分離部材とを間隙を適正な範囲に維持して確実に用紙を分離できる定着装置及びこの定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の定着装置は、互いに離接可能に設けられて定着ニップを形成する定着部材及び加圧部材と、前記定着部材に対向して配置されて前記定着ニップを通過した用紙を前記定着部材から分離する分離部材と、を備え、前記定着部材は可撓性を有し、前記加圧部材との離接によって変形するように設けられており、前記分離部材は、前記定着部材と前記加圧部材との離接に同期して、前記定着部材側の端部が前記定着部材に沿うように変形可能に設けられていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、定着圧の変化によって定着部材が内側に撓むように変形しても、分離部材が定着部材の変形に追随して定着部材と分離板との間隔が一定に保たれるように変形するので、定着圧にかかわらず分離部材によって用紙を確実に分離することができる。
本発明の定着装置において、前記分離部材は、前記定着部材と前記加圧部材とが最も離間した状態において前記定着部材と所定の間隔を保持するように支持されており、前記定着部材と前記加圧部材との接近に同期して、前記定着部材側の端部が前記定着部材の表面に接近するように変形することを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、分離部材と定着部材との干渉を確実に防ぐことができる。
本発明の定着装置において、前記分離部材の前記定着部材側の端部は、前記定着部材の長さ方向における中央部が両端部よりも前記定着部材の方向に大きく変形するように設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、撓み量の大きい中央部においても分離部材と定着部材との間隔を一定に保つことができる。
本発明の定着装置において、前記分離部材は、前記定着部材と所定の間隔を介して対向する分離板と、該分離板を支持する支持部材と、を有し、前記支持部材を前記定着部材の方向に引っ張る、あるいは、押圧することにより、前記分離板の前記定着部材側の端部を前記定着部材の表面に接近するように変形させることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、分離板が支持されている支持部材を直接引っ張って、あるいは、押圧して変形させるので、分離部材の定着部材側の端部を定着部材に沿うように安定して変形させることができる。
本発明の定着装置において、前記分離部材は、前記定着部材と所定の間隔を介して対向する分離板と、前記定着部材の長さ方向に沿って形成されて前記分離板を支持する支持部材と、該支持部材の長さ方向両端部においてそれぞれ該長さ方向外方に突設された支軸と、を有し、前記支軸を先端部を支点として傾動させることにより、前記分離板の前記定着部材側の端部を前記定着部材の表面に接近するように変形させることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、分離部材を変形させる機構を定着部材の通紙領域の外側に配置できるので、用紙との干渉を防止できる。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の定着装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、定着圧にかかわらず、定着部材と分離部材とを間隙を適正な範囲に維持することができるので、定着部材から確実に用紙を分離することができる。
本発明の一実施形態に係るカラーMFPの概略を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置において、定着圧が減圧時の状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置において、定着圧が加圧時の状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置において、分離部材を図3の矢印の方向から見た図である。 本発明の第1の実施形態に係る定着装置の定着ローラーと加圧ローラーとを示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る定着装置において、定着圧が加圧時の状態を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る定着装置において、分離部材を図6の矢印の方向から見た図である。 本発明の第3の実施形態に係る定着装置において、定着圧が加圧時の状態を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態に係る定着装置において、分離部材を図8の矢印の方向から見た図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係る定着装置と画像形成装置とについて説明する。
図1を参照して、画像形成装置としてのカラーMFP(Multifunction Peripheral)の全体の構成について説明する。図1はカラーMFPの全体構成を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側をカラーMFPの正面側(前側)とし、左右方向はカラーMFP1を正面から見た方向を基準とする。
図1に示されるように、カラーMFP1は、画像形成部2と、画像形成部2の上方に配置される画像読取部3と、を備える。
画像形成部2には、画像読取部3との間に、前面と左側面とが開口した胴内排紙空間4が形成されている。胴内排紙空間4の下方において、画像形成部2の上面には排紙トレイ5が設けられている。また、画像形成部2には、下方に給紙カセット6が装着され、給紙カセット6の上方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光装置7が設けられ、露光装置7の上方に、ローラー間に架設された中間転写ベルト8と、中間転写ベルト8の下部に沿って並列して配置された4つの作像ユニット9と、が収容されている。さらに、排紙トレイ5の下方には、4色のトナーを収容したトナーコンテナ10(トナー容器)が装着されている。
各作像ユニット9には、像担持体である感光体ドラム11が回転可能に設けられており、感光体ドラム11の周囲には、帯電装置12と、現像装置13と、中間転写ベルト8との間に一次転写部を形成する転写ローラー14と、クリーニング装置15と、除電装置16とが、感光体ドラム11の回転方向に沿って順に配置されている。
また、中間転写ベルト8の右側には、転写ローラー17が配置されており、中間転写ベルト8と転写ローラー17との間に二次転写部18を形成している。二次転写部18の上方には定着装置19が設けられ、定着装置19の上方には、排紙トレイ5に面した排紙装置20が設けられている。さらに、給紙カセット6から二次転写部18と定着装置19とを通って排紙装置20へ向かうシートの搬送経路21が形成されている。
このような構成を備えたカラーMFP1の画像形成動作を説明する。各作像ユニット9において、帯電装置12によって感光体ドラム11の表面が帯電された後、露光装置7からのレーザー光(矢印P参照)により、画像読取部3で読み取られた画像に応じた静電潜像が感光体ドラム11の表面に形成される。静電潜像は、トナーコンテナ10から供給されるトナーを用いて現像装置13によって対応する色のトナー像に現像される。このトナー像は、転写ローラー14によって中間転写ベルト8の表面に一次転写される。以上の動作を各作像装置9が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト8上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム11に残留したトナー及び電荷は、クリーニング装置15及び除電装置16によって除去される。
一方、給紙カセット6から給紙されたシートは、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて搬送経路21に沿って二次転写部18へと搬送され、二次転写部18において、中間転写ベルト8のフルカラーのトナー像がシートに二次転写される。トナー像を二次転写されたシートは、搬送経路21を下流側へと搬送されて定着装置19に進入し、定着装置19においてシートにトナー像が定着される。トナー像が定着されたシートは、排紙装置20から排紙トレイ5上に排出される。
次に、図2〜図5を参照して、第1の実施の形態に係る定着装置19について説明する。図2は減圧状態における定着装置を示す正面図、図3は加圧状態における定着装置を示す正面図、図4は図3の矢印の方向から見た分離機構の側面図、図5は定着装置の定着ローラーと加圧ローラーとを示す側面図である。
定着装置19は、互いに圧接して定着ニップ31を形成する定着ローラー32(定着部材)と加圧ローラー33(加圧部材)と、定着ニップ31を通過した用紙を定着ローラー32から分離する分離機構34と、を備える。定着ローラー32と加圧ローラー33と分離機構34とは、定着フレーム(図示省略)に支持されている。
定着ローラー32は、前後方向に長い薄肉円筒状の形状であり、押圧されることで変形可能な可撓性を有する。定着ローラー32は、例えば、基材層と、基材層に周設される弾性層と、弾性層を被覆する離型層と、によって形成されている。基材層は、例えばSUSなどの金属やPI(ポリイミド)などの樹脂によって形成され、弾性層は、例えば、シリコーンゴムによって形成され、離型層は、例えば、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブによって形成されている。
定着ローラー32は、通紙領域の外側の前後方向における両端部が支持部材41に支持されており、両支持部材41には、前後方向に延びる支軸42が設けられている。支軸42は定着フレームに支持されており、定着ローラー32は支軸42を中心として支持部材41の外周面に沿って回転する。また、定着ローラー32は、内部に配置された熱源(図示省略)によって加熱されるようになっている。
加圧ローラー33は、前後方向に長い略円柱状の形状であり、前後方向に延びる支軸44を有する。支軸44には弾性層が周設されており、弾性層は離型層によって被覆されている。弾性層は、例えば、シリコーンゴムによって形成され、離型層は、例えば、PFAチューブによって形成されている。
加圧ローラー33は、定着ローラー32の下側に配置されて、支軸44を中心として図2の反時計回り方向に回転可能に支持されている。また、加圧ローラー33は定着ローラー32に対して離接機構によって離接可能に支持されており、定着ローラー32に圧接されている。これにより、加圧ローラー33の回転に従動して定着ローラー32が加圧ローラー33の回転方向と反対方向に回転する。
離接機構によって加圧ローラー33が定着ローラー32から遠ざかる方向に移動すると定着圧が低くなり、図2や図5の実線で示されるように、定着ローラー32の撓み量は小さい。一方、加圧ローラー33が定着ローラー32に接近する方向に移動すると、定着圧が高くなり、図3や図5の二点鎖線に示されるように、定着ローラー32の撓み量が大きくなる。加圧ローラー33の離接機構としては、例えば、カム46を用いて支軸44を押圧する機構を適用することができる。
分離機構34は、図2〜図4に示されるように、前後方向に長い長方形状の分離板51と、分離板51を支持する支持部材52と、支持部材52を定着ローラー32に対して接近又は離間させる離接機構53と、を有する。分離機構34は、定着ニップ31よりも搬送方向の下流側において、定着ローラー32に対向するように配置されている。
分離板51は、可撓性を有する薄い平板状の導電材(例えば、SUS等の板金)によって形成されており、定着ローラー32側の端部は定着ローラー32の支軸42と平行な直線状となっている。
支持部材52は、前後方向に長い長方形状のベース部55と、ベース部55の前後方向における両端に設けられた軸支部56と、を有する。ベース部55の下面には分離板51が支持されている。分離板51は、定着ローラー32側の端部がベース部55の定着ローラー32側の端部よりも突出するように位置決めされている。また、ベース部55の上面の前後の隅には、上方に突出する半球状のセパレータ57が形成されている。各セパレータ57は、定着ローラー32の各支持部材41に対応している。さらに、ベース部55の上面には、前後方向における中央付近に、コイルばね58の一端が接続されている。コイルばね58の他端には、前後方向に長い円柱状の稼働軸59が設けられている。
軸支部56は、ベース部55の前後方向における側縁から下方に延びるように形成されている。各軸支部56には、前後方向外方に突設された支軸61が同軸上に形成されている。
支持部材52は、分離板51が定着ローラー32の回転方向に対してカウンター方向から対向するように、支軸61で定着フレームに揺動可能に支持されている。
離接機構53は、コイルばね58の他端に設けられた稼働軸59を押圧するように設けられたカム63を有する。カム63に追随して稼働軸59が移動することで、コイルばね58を介して支持部材52のベース部55が定着ローラー32に接近又は離間する。つまり、支持部材52に支持された分離板51は、前後方向の両端部では各セパレータ57によって定着ローラー32の支持部材41に当接した状態が保たれているが、前後方向の中央部では定着ローラー32に接近するように変形可能となる。
また、離接機構53は、加圧ローラー33の離接機構と同期するように設けられている。すなわち、加圧ローラー33の離接機構が定着圧を高くする方向に作動すると、分離機構34の離接機構53は、図3や図4に示されるように、分離板51を定着ローラー32に接近する方向に変形させる。なお、図3では分離板51や支持部材52の一部が定着ローラー32と干渉しているように描かれているが、実際は定着ローラー32は内側に撓んでいるので、定着ローラー32とは干渉しない。
一方、定着圧を低くする方向に作動すると、図2や図4の二点鎖線で示されるように、分離板51は元の平板状の形状に復帰する。同期させる機構としては、両離接機構の作動を制御部(図示省略)で制御してもよく、両離接機構のカム46、63を機械的に連動させてもよい。なお、同期させるとは、定着ローラー32が定着ニップ31から分離機構34に対向する位置まで回転する時間だけ離接機構53をずらして作動させることを含む。
分離機構34は、定着ローラー32と加圧ローラー33とが最も離間して定着ニップ31の定着圧が最も低い状態(減圧状態)において、分離板51の先端部が定着ローラー32の表面に所定の間隙を介して対向するように設定されている。
上記構成を有する定着装置19においては、定着ニップ31の減圧状態では、分離機構34は各セパレータ57が定着ローラー32の支持部材41に当接し、分離板51の定着ローラー32側の端部は、定着ローラー32の長さ方向において定着ローラー32に対して所定の間隙を保持するように支持されている。この状態で定着ニップ31を用紙が通過すると、用紙は分離機構34の分離板51によって定着ローラー32から分離される。
定着ニップ31を加圧状態とする際には、加圧ローラー33の離接機構を作動させて加圧ローラー33を定着ローラー32に接近させる。すると、定着ローラー32は、両端部よりも内側の部分が加圧ローラー33で内側に押圧されて内側に撓み、撓んだ状態のまま定着ニップ31を通過する。分離機構34においては、加圧ローラー33の離接機構に同期して離接機構53が作動し、分離板51は中央が定着ローラー32に接近する方向、つまり、内側に撓んだ定着ローラー32の表面に沿う方向に変形する。これにより、定着ローラー32と分離板51との間隔が前後方向において均一になり、内側に撓んだ定着ローラー32から分離板51によって用紙が分離される。
上記説明したように本発明の定着装置19においては、定着ニップ31における定着圧の変化によって定着ローラー32が内側に撓んでも、分離板51が定着ローラー32の撓みに追随して定着ローラー32と分離板51との間隔が一定に保たれるので、用紙を確実に分離することができる。
また、図5に示されるように、定着ローラー32は中央部で特に内側に撓むので、分離板51の中央部をコイルばね58を介して離接機構53で引っ張ることで、定着ローラー32の中央部に分離板51を近接させることができ、用紙を確実に分離することができる。
さらに、定着ニップ31の減圧状態、すなわち、定着ローラー32の内側への撓みが最も小さい状態で分離板51を定着ローラー32に対して所定の間隔を開けて位置決めしているので、定着ローラー32と分離板51とが干渉せず、定着ローラー32の損傷等を防止できる。
次に、図6、図7を参照して第2の実施形態に係る定着装置における分離機構について説明する。図6は定着装置の正面図、図7は図6の矢印の方向から見た分離機構の側面図である。
この分離機構34においては、離接機構53として、支持部材52の下方に設けられた一対の押圧部材65を備える。押圧部材65は、支持部材52のベース部55の前後方向両端部を、ベース部55に対して直交する方向から押し上げるように設けられている。押圧部材65を押し上げる機構としては、例えばカムを使用することができる。また、この分離機構34においても、離接機構53は加圧ローラー33の離接機構と同期するように設けられている。
離接機構53が作動して、各押圧部材65が進出してベース部55の前後方向両端部を押し上げると、ベース部55は中央部が押圧方向にしなるように変形する。これにより、分離板51は、中央部が定着ローラー32に接近する方向に湾曲する。
第1の実施形態や第2の実施形態の分離機構34では、分離板51が支持されている支持部材52のベース部55を直接押圧あるいは引っ張ることで変形させているので、分離板51を安定に変形させることができる。
次に、図8、図9を参照して第3の実施形態に係る定着装置における分離部材について説明する。図8は定着装置の正面図、図9は図8の矢印の方向から見た分離機構の側面図である。
この分離機構34においては、離接機構53として、各支軸61を支持する軸受67と、各軸受67を傾動させるカム68と、を備える(図8は軸受67を省略)。各軸受67は、支軸61が挿通される軸孔69を有し、軸孔69の外側の端部69aを支点として傾動可能に支持されている。各カム68は、軸受67の外周面の内側の部分に、定着ローラー32と反対側から当接するように設けられており、同期して回転することによって軸孔69の外側の端部69aを支点として軸受67を傾動させる。
各カム68が軸受67の外周面の内側の部分を押圧すると、各軸受67は支点を中心として定着ローラー32の方向に同期で傾動する。すなわち、各軸受67に支持されている支軸61が、それぞれ軸線に対して定着ローラー32の方向に傾斜し、分離板51は中央部が定着ローラー32側に凸となるようにしなる。
第3の実施形態では、離接機構53を定着ローラー32の通紙領域の外側に設けることができるので、通紙に干渉しないように離接機構53を配置できる。
上記の実施形態においては、分離板51を使用した分離機構34について説明したが、分離板51の代わりに、定着ローラー32の長さ方向に所定の間隔を開けて配置された複数の分離爪を使用することもできる。複数の分離爪を使用する場合は、定着ローラー32と加圧ローラー33との離接に同期して分離爪を定着ローラー32の方向に進出させるように構成する。
本発明の実施形態では、カラーMFP1に本発明の構成を適用した場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、プリンター、ファクシミリ等のカラーMFP以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラーMFP(画像形成装置)
19 定着装置
31 定着ニップ
32 定着ローラー(定着部材)
33 加圧ローラー(加圧部材)
34 分離機構(分離部材)
51 分離板
52 支持部材
61 支軸

Claims (6)

  1. 互いに離接可能に設けられて定着ニップを形成する定着部材及び加圧部材と、前記定着部材に対向して配置されて前記定着ニップを通過した用紙を前記定着部材から分離する分離部材と、を備え、
    前記定着部材は可撓性を有し、前記加圧部材との離接によって変形するように設けられており、
    前記分離部材は、前記定着部材と前記加圧部材との離接に同期して、前記定着部材側の端部が前記定着部材に沿うように変形可能に設けられていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記分離部材は、前記定着部材と前記加圧部材とが最も離間した状態において前記定着部材と所定の間隔を保持するように支持されており、前記定着部材と前記加圧部材との接近に同期して、前記定着部材側の端部が前記定着部材の表面に接近するように変形することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記分離部材の前記定着部材側の端部は、前記定着部材の長さ方向における中央部が両端部よりも前記定着部材の方向に大きく変形するように設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記分離部材は、前記定着部材と所定の間隔を介して対向する分離板と、該分離板を支持する支持部材と、を有し、
    前記支持部材を前記定着部材の方向に引っ張る、あるいは、押圧することにより、前記分離板の前記定着部材側の端部を前記定着部材の表面に接近するように変形させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記分離部材は、前記定着部材と所定の間隔を介して対向する分離板と、前記定着部材の長さ方向に沿って形成されて前記分離板を支持する支持部材と、該支持部材の長さ方向両端部においてそれぞれ該長さ方向外方に突設された支軸と、を有し、
    前記支軸を先端部を支点として傾動させることにより、前記分離板の前記定着部材側の端部を前記定着部材の表面に接近するように変形させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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