以下に、本技術の実施の形態について図面を参照して説明する。
[液晶レンズの構成について]
以下に説明する本技術は、液晶レンズに適用することができるため、ここでは液晶レンズを例にあげ、本技術について説明する。まず、液晶レンズについて説明を加える。液晶レンズは、例えば、専用メガネを必要としないで、観察者の左右の眼に視差を生じさせた視差画像を見せることにより立体視を実現する際に用いられる。
専用メガネを必要としない方法は、テレビジョン受像機の他、例えば、スマートフォン、携帯電話機、携帯ゲーム機、ネットブックコンピュータなどのように、携帯可能な電子機器のディスプレイに適用されることが想定される。
専用メガネを必要としない方法の具体的な実現方法としては、液晶ディスプレイなどの2次元表示装置の画面上に、2次元表示装置からの表示画像光を複数の視野角方向に偏向させる3次元表示用の光学デバイスとを組み合わせたものがある。
液晶レンズによる切り替え式のレンズアレイ素子が知られている。この液晶レンズアレイ素子は、レンズ効果の有無を電気的に切り替えることができる。したがって、2次元表示装置の画面上に液晶レンズアレイ素子を設けることにより、レンズ効果無しの状態による2次元表示モードと、レンズ効果有りの状態による3次元表示モードの2つの表示モードを切り替えることができる。
このような液晶レンズを、液晶ディスプレイ上に配置したときの概略図を、図1に示す。液晶レンズパネル11は、光学弾性体12を介して、LCD(Liquid Crystal Display)13上に積層される。ここでは、LCDを表示装置の例としてあげ説明を続けるが、有機EL(Electro−Luminescence)パネルなどの表示装置を用いることも可能である。
LCD13の詳細な構成は図示しないが、油状の透明な液晶組成物(液晶材料)が、2枚の透明な基板に挟まれ、周囲がシール材によってシールされ、液晶材料が漏れ出すことがないように構成されている。2枚の基板は、表側にカラーフィルタ基板(対向基板14)、裏側にアレイ基板15が配置される。アレイ基板15は、液晶側にTFTなどのアクティブ素子とサブ画素となる電極がアレイ(配列)状に作り込まれている。
LCD13には、液晶を封入した表裏の透明基板のさらに外側に、1組の偏光板(偏光フィルタ)16が設けられている。透過型のLCD13の場合、図示していない裏側の光源(バックライト)から出た光は、
光源→偏光板16→アレイ基板15→サブ画素の透明電極→配向膜→液晶→配向膜→共通透明電極→対向基板14(カラーフィルタ基板)→偏光板16
という順に各要素を通過する。
このような構成を有するLCD13上に、さらに光学弾性体12を介して、液晶レンズパネル11が積層されているために、偏光板16から光学弾性体12を介して、液晶レンズパネル11に光が到達する。そして、液晶レンズパネル11を通過した光が、観測者の目に届くように構成されている。このような構成を有する液晶レンズパネル11を含む表示装置は、裸眼3Dなどに用いられる。
図1では、液晶レンズパネル11を、LCD13の上側(観測者側)に配置したが、LCD13の下側(観測者側から対向する側)に配置することも可能である。LCD13の下側に液晶レンズパネル11を配置した場合、表示装置の視野角制御や配線などの遮光部の光を集めて高輝度パネルにしたりすることができる。
[液晶レンズパネル11の構成例]
図2は、液晶レンズパネル11の断面図を示している。液晶レンズパネル11は、画面上の各領域のレンズ効果をその表示モードに応じて制御することにより、LCD13からの光線の通過状態を選択的に変化させる。図2に示す液晶レンズパネル11の構成は一例であり、構成や材料などは、適宜変更可能である。図2以外の図面を参照し、適宜、異なる構成や材料について説明を加えるとし、まず図2を参照し、液晶レンズパネル11の一例の構成について説明する。
液晶レンズパネル11は、間隔dを空けて互いに対向配置された第1の基板24および第2の基板27、並びにそれらの間に配置された液晶層21を備えている。配向膜25,28上には、第1の基板24と第2の基板27との間隔dを一様に保つために、ガラス材料または樹脂材料からなるスペーサ22が配置されている。第1の基板24および第2の基板27も、例えば、ガラス材料または樹脂材料などより成る透明基板である。
液晶層21内にスペーサ22を設けるようにした場合、上記したように、ガラス材料または樹脂材料からなるスペーサ22を散布(散布スペーサ)することが可能である。また、スペーサ22と同じく、壁状や柱状で構成し、フォトスペーサとして構成することも可能である。
第1の基板24上における第2の基板27に対向する側には、第1の方向(同図のX軸方向)に延在する複数の透明電極が幅方向(同図のY軸方向)に間隔を空けて並列配置された第1の電極群26が形成されている。第1の基板24上にはまた、第1の電極群26を介して配向膜25が形成されている。
同様に、第2の基板27上における第1の基板24に対向する側には、第1の方向とは異なる第2の方向(同図のY軸方向)に延在する複数の透明電極が幅方向(同図のX軸方向)に間隔を空けて並列配置されてなる第2の電極群29が形成されている。第2の基板27上にはまた、第2の電極群29を介して配向膜28が形成されている。
液晶層21は、液晶材料23を含み、第1の電極群26と第2の電極群29とに印加される電圧に応じて液晶材料23の配列方向が変化することでレンズ効果が制御されるようになされている。液晶材料23は、屈折率異方性を有し、例えば長手方向と短手方向とで通過光線に対して屈折率の異なる屈折率楕円体の構造を有している。
なおここでは、第1の電極群26と第2の電極群29の両方がパターンニングされる例を例示したが、第1の電極群26と第2の電極群29のどちらか一方のみがパターンニングされる構成とすることも可能である。
このように構成した場合、ベタ電極側が、静電気などの関係から観測者側に配置される。もう片方の電極群に、ITOなどの透明電極がパターンニングされる。例えば、所定の一定方向でラインとスペースを繰り返す構造のパターンニングとされる。このようなストライプ構造の場合、電極間の電界で屈折率分布ができ、レンズとして機能させることが可能となり、レンズの断面方向Xに対して垂直方向yに電極が伸びた構造とされる。本技術は、このような構造の液晶レンズパネル11に対しても適用できる。
[スペーサの高さについて]
液晶レンズパネル11とLCD13は、共に、液晶材料23を1組の基板で挟む構成とされている点で共通している。LCD13の基板間の距離(セルギャップ)は、2〜4μm程度である。液晶レンズパネル11のセルギャップは、10μm以上の大きなセルギャップが必要である。このようなセルギャップを得るために、液晶レンズパネル11やLCD13には、スペーサが設けられる。LCD13内に設けられるスペーサについては、図示していないが、液晶レンズパネル11内に設けられるスペーサについては、図2にスペーサ22として図示してある。ここでは、このスペーサ22を例にあげて説明を続ける。
図2に示したスペーサ22は、例えば、散布スペーサであり、側面から見たとき円形であるが、立体的に見たときには球形に構成されている。スペーサ22が球形の場合、縦の長さや横の長さは直径になり、縦横の長さの比率は同一となる。大きなセルギャップを得るためには、スペーサの縦の長さを大きくする必要があるため、球状のスペーサの直径を大きくする必要がある。よって結果としてスペーサが大きくなってしまう。このような大きなスペーサを散布すると、スペーサ22の影響により、液晶レンズパネル11の特性が劣化してしまう可能性がある。液晶レンズの特性が劣化することで、立体表装置に液晶レンズを適用した場合、クロストークなどに影響を及ぼす可能性が高くなる。
また、球状のスペーサ22が用いられると、球状の上下の一部分のみが基板に接する状態で、セルギャップが確保される。この場合、接地面積が少なく、セルの強度が出しづらくなる可能性がある。また散布によりスペーサを配置するため、スペーサの配置をコントロールすることは困難であり、均等に配置することは困難であった。均等にスペーサが配置されないことにより、光学特性が劣化する可能性がある。
このようなことから、散布スペーサにより、より大きなセルギャップを確保するのは困難であった。すなわち、図2に示したような球状のスペーサ22は、セルギャップが比較的大きい場合には適していない。そこで、スペーサ22を柱状にすることが考えられる。柱状としては、四角柱などの多角形の柱状や円柱が適用できる。
図3は、円柱でスペーサ22を作成したときのスペーサ22の大きさや配置について説明するための図である。図3Aは、上側(図2におけるZ軸方向)から液晶レンズパネル11を見たときのスペーサ22の大きさと配置を示し、図3Bは、側面(図2におけるY軸またはX軸方向)から、液晶レンズパネル11を見たときのスペーサ22の大きさと配置を示す図である。
図3Aに示すように、スペーサ22は、上側から見たとき、直径が直径Lの円形であり、図3Bに示すように、側面から見たとき、高さが高さHの柱状の形状とされている。すなわち、1つのスペーサ22は、図3に示した例では、円柱とされている。上記したように、円柱の他に、角柱などでも良いが、ここでは円柱を例にあげて説明を続ける。
図3Aに示すように、円柱のスペーサ22は、縦方向および横方向に、それぞれ直線状に配置することができる。直線状にスペーサ22を配置する場合、等間隔に配置しても良いし、異なる間隔で配置しても良い。またスペーサ22を、直線状に配置するのでははく、例えば、図示はしないが、ジグザグに配置するようにしても良い。
また、図3に示したように、スペーサ22を所定の間隔で配置することも可能であるが、連続的に配置し、壁状とすることも可能である。壁状にスペーサ22を構成する場合、壁状のスペーサ22の影響により、液晶レンズパネル11の特性が劣化してしまうようなことがないように構成する必要がある。スペーサ22は、セルギャップを確保し、強度を確保する点では、多く配置されるのが好ましいが、スペーサ22により、例えば、スペーサ22がある位置が暗くなるといったような影響がでる可能性があり、この点からは少なく配置されるのが好ましい。
壁状は、強度を確保できるが、影響がでる可能性が高いため、壁状にスペーサ22を構成することも可能ではあるが、ここでは、より好ましい形態であると考えられる円柱のスペーサ22を例にあげて説明を続ける。円柱のスペーサ22は、強度が保たれ、セルギャップを保つのに十分な数で、適切に配置されるのが好ましい。また、このような観点から、1つのスペーサ22の直径Lも、大きいと、液晶レンズパネル11の特性を劣化させてしまう可能性があるため、好ましくは、直径Lは小さい方が良い。
一方で、セルギャップは、上記したように、液晶レンズパネル11の場合、LCD13などと比較すると大きくとる必要性がある。図3Bに示したように、スペーサ22の高さHは、セルギャップとほぼ同等の大きさとされる。
このように、スペーサ22の直径Lは、小さい方が好ましく、スペーサ22の高さHは、液晶レンズパネル11の場合には比較的高く構成する必要がある。しかしながら、直径Lが小さく、高さHが高いスペーサ22を製造するのは、以下に説明する本技術を適用することで可能であるが、従来の製造方法で製造するのは困難であった。ここで、本技術との差異を明確にするために、従来のスペーサ22の製造について説明する。
[従来のスペーサの製造について]
図4は、従来の液晶レンズパネル11の製造工程について説明するための図である。工程S1と工程S2において、下地層が生成される。下地層は、図2に示したような構成の液晶レンズパネル11を製造する場合、ガラス材料などから成る第1の基板24および第2の基板27のそれぞれに、例えばITO(IndiumTin Oxide)膜などの透明導電膜が所定のパターンで形成して第1の電極群26および第2の電極群29が形成される。
なお、図4では、第1の基板24と、第1の基板24上に製造されるスペーサなどについて説明を加え、第2の基板27に係わる製造については図示や説明は適宜省略する。
工程S3としてスペーサ22が形成される。スペーサ22は、例えば、フォトリソグラフィーで、アクリル系のフォトレジストなどが用いられて形成される。または、樹脂などで形成されることもある。工程S4にて、配向膜25が形成される。工程S5において、スペーサ22や配向膜25が形成された後、ラビングが施される。図示はしないが、第2の基板27にも、配向膜28が形成されており、工程S6として、液晶材料23の封止するためにシールが施されたり、第1の基板24と第2の基板27の重ね合わせ(プレス)が行われたり、硝子エッチングがされる。また、スクライブや、重ね合わされた第1の基板24と第2の基板27の間に液晶を注入し、封止するといった仕上げの処理が施される。このような工程で、液晶レンズパネル11が製造される。
また、図5に示すように製造されることもある。図5を参照するに、工程S11と工程S12において、第1の基板24が形成され、その上に、スペーサ22が形成される。この場合、スペーサ22は、インプリント、サンドブラスト、フォトリソグラフィーなどで形成される。その後、工程S13において、第1の電極群26が形成される。
工程S14において、配向膜が形成される。その後、工程S15において、ラビングが施され、工程S16において、液晶の注入などがされることで仕上げの処理が施される点は、工程S5や工程S6と同じである。
このようにして、液晶レンズパネル11が製造される場合、直径Lが小さく、高さHが高い状態でスペーサ22を形成するのは困難である。まず、工程S3または工程S12において、スペーサ22が形成されるが、スペーサ22を印刷により形成する場合、印刷では十分な塗れが得られず、スペーサ22を高く製造できない可能性がある。
すなわち、印刷などによりスペーサ22を形成する場合、必要とされるセルギャップ分の高さHを有するスペーサ22が形成できない可能性がある。よって印刷などによりスペーサ22を形成する工程では、高さが足りないスペーサ22が形成され、不良品が製造される可能性があるため、印刷などによりスペーサ22を形成する工程を含む製造は適用しないのが好ましい。
また、スペーサ22が形成された後、配向膜を形成する工程にした場合、高さがあるスペーサ22を形成した後に、例えば、印刷により配向膜が形成されることになる。しかしながらこの場合、配向膜を形成するための版をあてるときに、高さがあるスペーサがあることで、版をあてることがで、配向膜が形成できない可能性がある。また配向膜を形成するために版をあてたとしても、版を押しつけることで、形成されているスペーサが剥がれてしまう可能性がある。
また、スペーサ22の高さHが高い場合、工程S5または工程S15においてラビングが施されるが、このラビングの際、ラビングがスペーサ22のまわりに十分に入らず、配向不良となりやすい。またスペーサ22の高さHが高い場合、高さのわりに直径Lが小さいため、接着面が小さくなり、ラビングのときに、剥がれ等による歩留まり低下のリスクがある。
すなわち、高さHが高いスペーサ22を形成する場合、スペーサ22を形成した後に、ラビングを行うと、ラビングが適切に行えず、スペーサ22も適切に形成できない可能性がある。よって、スペーサ22を形成した後にラビングを行うのは好ましい製造工程の流れではない。
また、一般に工程S1乃至S3のように、第1の電極群26を第1の基板24上に形成してから、スペーサ22を形成すると、有機樹脂からなるスペーサ22と第1の電極群26との密着性が悪いため、信頼性や歩留まり、プロセスマージンに影響する可能性が高い。よって、第1の電極群26とスペーサ22が直接接するような形でスペーサ22を形成するのは、好ましい製造工程の流れではない。
このようなことから、図4や図5を参照して説明した従来の製造工程の流れでは、高さを必要とするスペーサ22を形成するのは困難である。換言すれば、比較的大きなセルギャップが必要とされるときに、必要とされる高さと強度を得るための設けるスペーサ22を形成するのは従来の製造工程を適用して製造するのでは困難である。そこで、以下に説明する工程でスペーサ22を形成することで、高さと強度を必要とするスペーサ22を形成し、液晶レンズパネル11を製造するようにする。
[第1の実施の形態について]
図6は、第1の実施の形態について説明するための図であり、高さを必要とするスペーサ22を形成し、そのようなスペーサ22を含む、例えば、液晶レンズパネル11を製造する際に用いて好適な製造工程について説明するための図である。
工程S51において、第1の基板24が形成される。そして、工程S52において、第1の基板24上に第1の電極群26が形成される。ここまでは上記した工程S1、S2と同じく、ガラス材料などから成る第1の基板24に、例えばITO(IndiumTin Oxide)膜などの透明導電膜を所定のパターンで形成して第1の電極群26がスパッタ等で形成される。
なお、図示はしないが、第2の基板27も形成され、その第2の基板27上に、第2の電極群29が形成される。またカラーフィルタなどの形成が必要な場合、工程S52において、電極が形成される際に形成される。
工程S53において、第1の電極群26の上に配向膜25が形成される。配向膜25は、耐アルカリ性の物質が用いられ形成される。そして、工程S54において、ラビングが行われる。この工程S53,S54は、工程S4,S5と同じく、ポリイミド等の高分子化合物を布で一方向に擦るラビング法や、SiO等の斜方蒸着法などにより形成される。
ラビングが施された後、工程S55において、配向膜25上に、スペーサ22が形成される。形成されるスペーサ22は、図3を参照して説明したように、個々のスペーサ22が直径L、高さHを有し、所定の位置に配置されたスペーサである。スペーサ22は、例えば、フォトリソグラフィーで、フォトレジストや液体レジストなどで形成される。
スペーサ22がアクリル系のフォトレジストが用いられて形成される場合、上記したように、配向膜25は、耐アルカリ性の物質が用いられて形成されるのが好ましい。フォトレジストの際、現像液としてアルカリ性の現像液が用いられることが多いため、耐アルカリ性の配向膜であることが好ましいと考えられる。
しかしながら、現像液のアルカリ濃度を薄くすることで、耐アルカリ性ではない配向膜を形成することも可能である。また、溶剤現像などのレジスト方法を用いる場合には、配向膜が耐アルカリ性でなくても良い。よって、配向膜は耐アルカリ性に本技術の適用範囲が限定されるのではなく、配向膜が耐アルカリ性でなくても本技術の適用範囲内である。
スペーサ22が形成された後、工程S56として、液晶を封止するためにシールが施されたり、第1の基板24と第2の基板27の重ね合わせ(プレス)が行われたり、硝子エッチングがされる。また、スクライブや、重ね合わされた第1の基板24と第2の基板27の間に液晶材料23を注入し、封止するといった仕上げの処理が施される。液晶滴下工法(ODF)が用いられて、液晶材料23が充填される場合、液晶材料23が滴下され、その第1の基板24と第2の基板27が貼り合わされる。このような工程で、液晶レンズパネル11が製造される。
図6に示した製造工程の場合、配向膜25が形成され、ラビングが施された後にスペーサ22が形成される。ラビングには、配向性を与える為、布を用いて一方向にこすり、筋を付けることで配向処理を行うラビングを適用することができる。このようなラビングでは、こするときに、スペーサ22がこすりとられてしまう可能性があるが、ラビングを施した後に、スペーサ22を形成すれば、ラビングによるスペーサ22の破損などを防ぐことができる。なお、ラビングとしては、イオンビーム配向などを用いることもできる。
このような流れでスペーサ22を形成することで、スペーサ22の高さHを、必要な高さで形成することが可能となる。また、例えば、スペーサ22を円柱形状で形成する場合、その円柱の直径Lを小さくしても、高さHを確保したスペーサ22を形成することが可能となる。
また、散布スペーサなどと異なり、所定の位置にスペーサ22を配置することが可能となり、スペーサ22を液晶層内で、平均的(規則的)に配置することが可能となる。
このようなことが可能となることで、高い光学特性を得られるようになる。すなわち、例えば、図1に示したように、LCD13のような表示装置の上に、液晶レンズパネル11のような光学装置を積層する場合、液晶レンズパネル11のスペーサ22が配置される位置を制御することが可能となる。このことで、良好な光学特性が得られるように、立体表示装置を構成することが可能となる。
例えば、液晶レンズパネル11の場合、レンズの中央部分や端といった光学特性に影響が少ない部分に、スペーサ22を形成するといった制御を、上記した製造工程を適用すれば行うことが可能となる。光学特性が向上することで、クロストークを改善することが可能となる。また例えば、スペーサ22を遮光部材として利用するために、遮光部材を配置したい位置に配置することも可能となる。
また、上記したように、配向膜25が形成された後、スペーサ22を形成すると、配向膜25はポリイミド等の高分子化合物が用いられることが多いため、スペーサ22との密着性を高めることが可能となる。密着性が高まることにより、製造過程で、現像、水洗い、ホットプレスなどの処理が行われる際にスペーサ22が倒れてしまうようなことを防ぐことが可能となる。図3を参照して説明したように、直径Lに対して高さHが高いような円柱形のスペーサ22は、倒れやすい構造だが、密着性が高まることにより、倒れにくい構造とすることが可能となる。
[第2の実施の形態について]
次に、第2の実施の形態について説明する。図7は、第2の実施の形態について説明するための図であり、高さを必要とするスペーサ22を形成し、そのようなスペーサ22を含む、例えば、液晶レンズパネル11を製造する際に用いて好適な製造工程について説明するための図である。
工程S71乃至S73は、工程S51乃至S53と同じく、第1の基板24、第1の電極群26、および配向膜25が形成される工程である。配向膜25が形成されると、工程S74において、スペーサ22が形成される。この場合も、図6を参照して説明した製造工程と同じく、配向膜25が形成された後に、スペーサ22が形成されるので、上記した場合と同じく、スペーサ22の下地層との密着度が高めることが可能となる。
スペーサ22の形成は、この場合も、上記した工程S55と同じく、例えば、フォトリソグラフィーで、フォトレジストや液体レジストなどで形成される。スペーサ22が形成された後、工程S75において、ラビング処理が施される。この場合、スペーサ22が形成された後、ラビングが施されるため、図4や図5を参照して説明したように、ラビングがスペーサ22のまわりに十分に入らず、配向不良となったり、接着面が小さいことによる剥がれ等が発生し、歩留まりが低下したりするリスクがある。しかしながら、配向膜25が形成された後にスペーサ22が形成されることで、下地層との密着度を高めることができるため、このようなリスクは低減される。
また、ラビングとして、イオンビーム配向などの、構造物があっても配向することができる配向手段を適用することで、スペーサ22を形成後にラビングを行ったとしても、ラビングによりスペーサ22が剥がれてしまうようなことを防ぐことができる。イオンビーム配向は、イオン源からのイオンを配向膜に斜め方向から照射することにより、配向膜に液晶を配向させる性能を付与する方法である。
このように、ラビングが、スペーサ22が形成された後に行われるようにしても、こするといったような処理でラビングが行われないラビングが施されるようにすれば、高さを必要とするスペーサ22でも、形成することが可能となる。
図6、図7を参照して説明した製造工程では、第1の基板24上にスペーサ22を形成する際の工程について説明をし、第2の基板27についての説明は省略した。次に、図8を参照し、第2の基板27を含めた製造工程について説明する。
工程S101乃至S104において、第1の基板24が形成され、形成された第1の基板24上に第1の電極群26が形成され、形成された第1の電極群26の上に、配向膜25が形成される。そして形成された配向膜25に対してラビングが施される。さらに、工程S105において、スペーサ22が形成される。ここまでの処理は、図6を参照して説明した場合と同様である。このようにして、第1の基板上24上にスペーサ22が形成される。
一方で、工程S111乃至S114において、第2の基板27が形成され、形成された第2の基板27上に第2の電極群29が形成され、形成された第2の電極群29の上に、配向膜28が形成される。そして形成された配向膜28に対してラビングが施される。第2の基板27に対しても、ラビングの処理まで、第1の基板24と同じ工程が施される。
よって、図8では、第1の基板24と第2の基板27の工程をそれぞれ別に記載したが、ラビングまでの工程は第1の基板24と第2の基板27を分けることなく、同一の工程で製造しても良い。例えば、同一ラインで、ラビングの工程までを基板上に施し、その後、スペーサ22を形成するラインと形成しないラインとに分け、その後、基板を重ね合わせる処理が行われるようにしても良い。
図8に示すように、スペーサ22が形成された第1の基板24とスペーサ22が形成されていない第2の基板27が、工程S121において重ね合わされる。詳細は図示していないが、この工程S121は、工程S56に対応し、シールされたり、液晶の注入がされたりすることで、最終的な液晶レンズパネル11が製造される。
このように、最終的に重ね合わせる2つの基板のうち、一方の基板にのみスペーサ22を形成し、他方の基板には形成しないことで、液晶レンズパネル11を製造することができる。この場合も、スペーサ22は、図6を参照して説明したように形成されるので、基板間のギャップとして所望のギャップを得るためのスペーサ22を形成することができる。
図8に示した製造工程は、図6に示した製造工程に対応している。次に説明する図9に示す製造工程は、図7に示した製造工程に対応している。
工程S151乃至S153において、第1の基板24が形成され、形成された第1の基板24上に第1の電極群26が形成され、形成された第1の電極群26の上に、配向膜25が形成される。そして、工程S154において、形成された配向膜25に対してスペーサ22が形成される。さらに、工程S155において、形成されているスペーサ22に対して影響を与えない配向方式、例えば、イオンビーム配向などラビングの方式で、ラビングが行われる。ここまでの処理は、図7を参照して説明した場合と同様である。このようにして、第1の基板24上にスペーサ22が形成される。
一方で、工程S161乃至S164において、第2の基板27が形成され、形成された第2の基板27上に第2の電極群29が形成され、形成された第2の電極群29の上に、配向膜28が形成される。そして形成された配向膜28に対してラビングが施される。工程S164で行われるラビングは、イオンビーム配向によるものでも良いし、一方向にこすることにより行われるものでも良い。
第2の基板27に対する処理、換言すれば、工程S161乃至S164における処理は、図4または図5を参照して説明した工程で行うことができる。よって、既存の設備を用いて製造することも可能であり、製造コストを低減することができる。また、第1の基板24に対する処理と同じように、第2の基板27に対してもイオンビーム配向によりラビングを行う場合、工程S151乃至S153の処理と工程S161乃至S164の処理は、同一の処理なので、第1の基板24と第2の基板27を分けることなく、同一の工程で製造しても良い。
図8に示すように、スペーサ22が形成された第1の基板24とスペーサ22が形成されていない第2の基板27が、工程S171において重ね合わされる。詳細は図示していないが、この工程S171は、工程S76に対応し、シールされたり、液晶の注入がされたりすることで、最終的な液晶レンズパネル11が製造される。
このように、最終的に重ね合わせる2つの基板のうち、一方の基板にのみスペーサ22を形成し、他方の基板には形成しないことで、液晶レンズパネル11を製造することができる。この場合もスペーサ22は、図7を参照して説明したように形成されるので、基板間のギャップとして所望のギャップを得ることができる。
なお、図6乃至図9を参照した説明では、第1の基板24上にスペーサ22を形成する場合を例にあげて説明したが、第2の基板27上に、スペーサ22を形成するようにしても勿論良い。
[第3の実施の形態について]
図6乃至9を参照した説明では、重ね合わせる第1の基板24と第2の基板27のうちの、どちらか一方に、スペーサ22を形成するとして説明した。次に、重ね合わせる第1の基板24と第2の基板27の両方に、スペーサ22を形成し、所望とする高さを有するスペーサ22を形成する場合について説明する。
図10は、同一の工程で第1の基板24と第2の基板27のそれぞれにスペーサ22を形成する際の製造工程について説明するための図である。第1の基板24に対する工程S201乃至S205は、図8における工程S101乃至S105、または図6における工程S51乃至S55と同一であるため、その説明は省略する。ただし、詳細は後述するが、工程S205において形成されるスペーサ22−1は、高さHよりも低い高さとされる。
一方、第2の基板27に対しては、工程S211乃至S215において第2の基板27の形成、第2の電極群29の形成、配向膜28の形成、およびラビングの処理が行われ、スペーサ22−2が形成される。スペーサ22−2は、スペーサ22−1と同じく、高さHよりも低い高さとされている。
このように、スペーサ22−1が形成された第1の基板24とスペーサ22−2が形成された第2の基板27は、工程S221において、重ね合わされる。また図示はしていないが、工程S221においては、液晶を封止するためにシールが施されたり、第1の基板24と第2の基板27の重ね合わせ(プレス)が行われたり、硝子エッチングがされる。スクライブや、重ね合わされた第1の基板24と第2の基板27の間に液晶を注入し、封止するといった仕上げの処理が施される。このような工程で、液晶レンズパネル11が製造される。
図11を参照し、スペーサ22−1とスペーサ22−2について説明を加える。スペーサ22−1は、高さが高さH1であり、直径が直径L1の円柱状で形成される。同じくスペーサ22−2は、高さが高さH2であり、直径が直径L2の円柱状で形成される。
スペーサ22により、セルギャップとして高さHが確保されるようにした場合、スペーサ22−1の高さH1とスペーサ22−2の高さH2が加算された値が高さHとなるように、スペーサ22−1の高さH1とスペーサ22−2の高さH2は、それぞれ設定されている。すなわち、以下の関係が満たされるように、高さH1と高さH2は設定されている。
高さH=高さH1+高さH2
高さHを、高さH1と高さH2の合計とすることで、高さH1と高さH2は、それぞれ高さHよりも低い高さとすることができる。高さHよりも低い高さH1と高さH2であれば、高さが高さHだけあることに起因する形成する際の問題を、回避または少なくとも低減させることが可能となる。
なお、スペーサ22−1の高さH1とスペーサ22−2の高さH2は、同じ高さであっても良いし、すなわち、高さHの半分の高さであっても良いし、どちらか一方が、他方よりも高く形成されるようにしても良い。
図11に示したスペーサ22−1の直径は、直径L1とし、スペーサ22−2の直径は、直径L2としてある。図11に示した例では、直径L1の方が、直径L2よりも大きな直径とされている。スペーサ22−1の直径とスペーサ22−2の直径は、同じ大きさとして形成することも可能である。
同じ大きさの直径とした場合、工程S221(図10)で基板を重ね合わせるときに、スペーサ22−1とスペーサ22−2がずれること無く接するように位置合わせを行う必要がある。よって、その位置合わせの精度として高い精度が要求される。仮にずれてしまうとスペーサ22−1とスペーサ22−2が接している部分が少なくなってしまい、製造された液晶レンズパネル11の信頼性を低下させてしまう可能性がある。
そこで、図11に示すように、スペーサ22−1の直径L1を、スペーサ22−2の直径L2よりも大きくする。このようにすることで、図11の右側に示すように、基板を重ね合わせたときに、スペーサ22−2の中心が、スペーサ22−1の中心と同軸にならなくても、スペーサ22−2のスペーサ22−1と接する部分は全てスペーサ22−1に接している状態とすることができる。
換言すれば、仮に、少しのずれがある状態で重ね合わされたとしても、スペーサ22−1上にスペーサ22−2を完全に接触させた状態で基板を重ね合わせることが可能となる。よって、重ね合わせの際、位置合わせの精度として高い精度がなくても、信頼性の高い液晶レンズパネル11を製造することができる。
図10を参照して説明したように、高さH1のスペーサ22−1と高さH2のスペーサ22−2を形成することで、液晶レンズパネル11を製造するようにした場合、スペーサ22−1またはスペーサ22−2のどちらか一方または両方を、従来の製造工程で形成することも可能である。例えば、工程S204でラビングが行われ、工程S205でスペーサ22−1が形成されるが、順序を逆にし、工程S204でスペーサ22−1を形成し、工程S205でラビングが行われるようにすることも可能である。このような工程について、図12を参照して説明する。
[第4の実施の形態について]
図12は、異なる工程で第1の基板24と第2の基板27のそれぞれにスペーサ22を形成する際の製造工程について説明するための図である。第1の基板24に対する工程S251乃至S255は、図8における工程S101乃至S105、または図6における工程S51乃至S55と同一であるため、その説明は省略する。ただし、詳細は後述するが、工程S255において形成されるスペーサ22−3は、高さHよりも低い高さとされる。
一方、第2の基板27に対しては、工程S261,S262において第2の基板27の形成、第2の電極群29の形成が行われる。その後、第2の電極群29の上にスペーサ22−4が形成される。このスペーサ22−4も、スペーサ22−3と同じく、高さHよりも低い高さとされている。スペーサ22−4が形成された後、工程S264において、配向膜28が形成され、工程S265において、ラビングが施される。
この第2の基板27に対する工程S261乃至S265における処理は、図4を参照して説明した工程S1乃至S5と同様に行うことができる。すなわち、図4は、従来の製造工程について説明する図であったが、スペーサ22を2つのスペーサ22−3とスペーサ22−4で構成する場合、どちらか一方、この場合、スペーサ22−4を従来の製造工程を適用して形成することができる。よって、既存の設備を用いてスペーサ22−4を形成できるため、設備にかかるコストなどを低減させることが可能となる。
スペーサ22−4は、スペーサ22−3よりも高さが低く形成される。高さが低い方のスペーサ22−4に対しては、既存の製造工程を適用して製造しても、スペーサ22−4の高さに起因する不都合、例えば、ラビングのときに剥がれるといった不都合が発生する可能性は低い。
このように、スペーサ22−3が形成された第1の基板24とスペーサ22−4が形成された第2の基板27は、工程S271において、重ね合わされる。図示はしていないが、工程S271においては、液晶を封止するためにシールが施されたり、第1の基板24と第2の基板27の重ね合わせ(プレス)が行われたり、硝子エッチングがされる。また、スクライブや、重ね合わされた第1の基板24と第2の基板27の間に液晶を注入し、封止するといった仕上げの処理が施される。このような工程で、液晶レンズパネル11が製造される。
図13を参照し、スペーサ22−3とスペーサ22−4について説明を加える。スペーサ22−3は、高さが高さH3であり、直径が直径L3の円柱状で形成される。同じくスペーサ22−4は、高さが高さH4であり、直径が直径L4の円柱状で形成される。
スペーサ22により、セルギャップとして高さHが確保されるようにした場合、スペーサ22−3の高さH3とスペーサ22−4の高さH4が加算された値が高さHとなるように、スペーサ22−3の高さH3とスペーサ22−4の高さH4は、それぞれ設定されている。すなわち、以下の関係が満たされるように、高さH3と高さH4は設定されている。
高さH=高さH3+高さH4
高さHを、高さH3と高さH4の合計とすることで、高さH3と高さH4は、それぞれ高さHよりも低い高さとすることができる。高さHよりも低い高さH3と高さH4であれば、高さが高さHだけあることに起因する形成する際の問題を回避、または少なくとも低減させることが可能となる。
なお、スペーサ22−3の高さH3とスペーサ22−4の高さH4は、同じ高さであっても良いし、すなわち、高さHの半分の高さであっても良いし、どちらか一方が、他方よりも高く形成されるようにしても良い。
図13に示したスペーサ22−3の直径は、直径L3とし、スペーサ22−4の直径は、直径L4としてある。図13に示した例では、直径L3の方が、直径L4よりも小さな直径とされている。スペーサ22−3の直径とスペーサ22−4の直径は、同じ大きさとして形成することも可能である。しかしながら、図11を参照して説明した場合と同じく、スペーサ22−3の直径とスペーサ22−4の直径を同じ大きさとして形成した場合、基板を重ね合わせる際などに、その位置合わせに高い精度が要求され、その精度が低いと、製造された液晶レンズパネル11の信頼性を低下させてしまう可能性がある。
そこで、図13に示すように、スペーサ22−3の直径L3を、スペーサ22−4の直径L4よりも小さくする。このようにすることで、図13の右側に示すように、基板を重ね合わせたときに、スペーサ22−4の中心が、スペーサ22−3の中心と同軸にならなくても、スペーサ22−3のスペーサ22−4と接する部分は全てスペーサ22−4に接している状態とすることができる。
換言すれば、仮に、少しのずれがある状態で重ね合わされたとしても、スペーサ22−4上にスペーサ22−3を完全に接触させた状態で基板を重ね合わせることが可能となる。よって、重ね合わせの際、位置合わせの精度として高い精度がなくても、信頼性の高い液晶レンズパネル11を製造することができる。
図13に示した例では、スペーサ22−3の直径L3が、スペーサ22−4の直径L4よりも小さく、スペーサ22−3の高さH3が、スペーサ22−4の高さ4よりも高い例を示した。仮に、スペーサ22の直径を太くした場合、強度を増すことができるが、スペーサ22が邪魔になり、液晶レンズパネル11の光学特性を劣化させる可能性がある。よって、スペーサ22の直径は細い方が好ましい場合もあり、そのようなときには、高さが高い方のスペーサ22、図13に示した例では、スペーサ22−3の方を、スペーサ22−4よりも細く形成するようにする。
また、図示はしないが、スペーサ22−3の直径L3を、スペーサ22−4の直径L4よりも大きく形成するようにし、図13に示した場合と同じく、スペーサ22−3の高さH3が、スペーサ22−4の高さH4よりも高いように形成するようにしても良い。この場合、直径が太いスペーサ22−3の方が、直径が細いスペーサ22−4よりも高さが高く形成されるため、セルギャップを維持するための強度を増すことができる。
また、図12を参照して説明したようにスペーサ22を形成することで、剥がれなどの不具合が発生する可能性は低減されているが、直径を太くすることで、高さを高くしても、さらに剥がれなどの不具合が生じる可能性を低減させることが可能となる。しかしながら、上記したように、スペーサ22が邪魔になり、液晶レンズパネル11の光学特性が劣化する可能性があるため、例えば、スペーサ22の数を減らすことで、光学特性が劣化しないようにスペーサ22を形成するのが好ましい。
ところで、例えば、2つの異なるレイヤーの配線が交差している構造の場合、交差している配線の間(レイヤーの間)に、絶縁する目的で、有機絶縁膜を挟む構成とすることがある。このようなとき、有機絶縁層(不図示)が所定の厚みで、有効画素部に設けられる。このような有機絶縁層や、基板上に構成される多層で、ある程度の高さが得られる場合、その層を、スペーサ22の受けとして利用することができる。
図12に示した工程S263でスペーサ22−4が形成されるが、スペーサ22−4の下側の層(第2の基板27とスペーサ22−4との間にある層)に、ある程度の高さがある場合、スペーサ22−4を形成せず、第2の基板27上に形成された層を、スペーサ22−3の受けとする構成とするようにしても良い。
このように、本実施の形態においては、第1の基板24と第2の基板27との間に、所定の間隔を確保するためのスペーサ22(構造物)が、第1の基板24または第2の基板27の、少なくとも一方の基板上に形成される。このスペーサ22の形成は、第1の基板24と第2の基板27に配向膜が形成された後に行われ、ラビングが施される前に形成される。または、配向膜が形成された後に、スペーサ22が形成され、その後、イオンビーム配向などのラビングが施される。このようにスペーサ22が形成されることで、第1の基板24と第2の基板27に、所望の間隔を得ることができる、比較的背の高いスペーサ22を形成することができるようになる。
なお、上記した実施の形態においては、スペーサ22が形成されるとして説明したが、スペーサ22は一例であり、第1の基板24と第2の基板27との間に、所定の間隔を確保するための構造物であれば、スペーサ以外の構造物を形成する際にも本実施の形態を適用できる。
[製造された液晶レンズパネルの適用について]
上記したようにして製造された液晶レンズパネル11は、フラットパネル形状を有し、様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、ビデオカメラなどに適用可能である。電子機器に入力された、若しくは、電子機器内で生成した駆動信号を画像若しくは映像として表示するあらゆる分野の電子機器のディスプレイに適用することが可能である。以下この様な表示装置が適用された電子機器の例を示す。電子機器は基本的に情報を処理する本体と、本体に入力する情報若しくは本体から出力された情報を表示する表示器とを含む。
図14は本技術が適用されたテレビジョン受像機であり、フロントパネル112、フィルターガラス113等から構成される映像表示画面111を含み、本技術の液晶レンズパネル11を、その映像表示画面111に用いることにより製造される。液晶レンズパネル11を含む映像表示画面111により、例えば、3D画像がユーザに提供される。
また本技術は、ノート型パーソナルコンピュータにも適用できる。ノート型パーソナルコンピュータの本体には、文字等を入力するとき操作されるキーボードが含まれ、本体カバーには画像を表示する表示部が含まれ、本技術の液晶レンズパネル11を、その表示部に用いることによりノート型パーソナルコンピュータは製造される。液晶レンズパネル11を含む表示部により、例えば、3D画像がユーザに提供される。
また本技術は、携帯端末装置にも適用できる。携帯端末装置は、上側筐体、下側筐体、連結部(例えば、ヒンジ部)、ディスプレイ、サブディスプレイ、ピクチャーライト、カメラ等を含む。本技術の液晶レンズパネル11を、そのディスプレイやサブディスプレイに用いることにより携帯端末装置は製造される。液晶レンズパネル11を含むディスプレイやサブディスプレイにより、例えば、3D画像がユーザに提供される。
また本技術は、ビデオカメラに適用できる。ビデオカメラは、本体部、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ、撮影時のスタート/ストップスイッチ、モニター等を含み、本技術の液晶レンズパネル11を、そのモニターに用いることにより製造される。液晶レンズパネル11を含むモニターにより、例えば、3D画像がユーザに提供される。
上記した実施の形態においては、液晶レンズパネル11を例にあげて説明した。液晶レンズパネル11を例にあげて説明したのは、第1の基板24と第2の基板27との厚さ方向の高さが、LCD13などと比較するとより高く必要なため、例としてあげ説明した。しかしながら、本技術は、液晶レンズパネル11などの光学素子に適用が限定されることを意味するわけではない。例えば、本技術は、基板の種類に係わらず、2つの基板を、所定の間隔を有した状態で重ね合わせる場合に適用できる。よって、例えば、LCD13に対しても適用することも可能である。
また上記した実施の形態においては、液晶レンズパネル11を例にあげて説明したが、液晶レンズのような光学素子以外の光学素子、例えば、液体レンズなどの光学素子に対しても、本技術を適用することは可能である。
また、本技術が適用された光学素子は、上記したように例えば、液晶ディスプレイなどの2次元表示装置の画面上に、2次元表示装置からの表示画像光を複数の視野角方向に偏向させる3次元表示用の光学素子として用いることができる。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
第1の基板と第2の基板との間に、所定の間隔を確保するための構造物を、前記第1の基板または前記第2の基板の、少なくとも一方の基板上に形成し、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに配向膜を形成し、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに形成された前記配向膜にラビングを施す
ステップを含み、
前記構造物は、前記配向膜が形成された後であり、前記ラビングが行われる前に形成されるか、または前記ラビングが行われた後に形成される
製造方法。
(2)
前記第1の基板に前記配向膜が形成され、
前記第1の基板に形成された前記配向膜に対してラビングが施され、
前記ラビングが施された前記第1の基板の前記配向膜上に、前記構造物が形成される
前記(1)に記載の製造方法。
(3)
前記第1の基板に前記配向膜が形成され、
前記第1の基板の前記配向膜上に、前記構造物が形成され、
前記構造物が形成された前記第1の基板に形成された前記配向膜に対してラビングが施される
前記(1)に記載の製造方法。
(4)
前記ラビングは、イオンビーム配向が用いられて行われる
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の製造方法。
(5)
記第1の基板と前記第2の基板に、それぞれ前記構造物を形成するステップを含む 前記(1)に記載の製造方法。
(6)
前記第1の基板に形成される前記構造物の直径は、前記第2の基板に形成される前記構造物の直径よりも大きく形成されるように制御される
前記(5)に記載の製造方法。
(7)
前記第1の基板に前記配向膜が形成され、
前記第1の基板に形成された前記配向膜に対してラビングが施され、
前記ラビングが施された前記第1の基板の前記配向膜上に、前記構造物が形成される一方で、
前記第2の基板に前記配向膜が形成され、
前記第2の基板の前記配向膜上に、前記構造物が形成され、
前記構造物が形成された前記第2の基板に形成された前記配向膜に対してラビングが施される
前記(5)または前記(6)に記載の製造方法。
(8)
第1の基板と第2の基板との間に、所定の間隔を確保するための構造物を、前記第1の基板または前記第2の基板の、少なくとも一方の基板上に形成する構造物形成工程と、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに配向膜を形成する配向膜形成工程と、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに形成された前記配向膜にラビングを施すラビング工程と
を含み、
前記構造物形成工程は、前記配向膜形成工程の後であり、前記ラビング工程の前に行うか、または前記ラビング工程の後に行う
製造装置。
(9)
第1の基板と第2の基板との間に、所定の間隔を確保するための構造物が形成され、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに配向膜が形成され、
形成された前記配向膜にラビングが施されている光学素子であり、
前記構造物は、
前記第1の基板または前記第2の基板の、少なくとも一方の基板上に形成され、
前記配向膜が形成された後であり、前記ラビングが行われる前に形成されたか、または前記ラビングが行われた後に形成された構造物である
光学素子。
(10)
画像表示を行う表示部と、
前記表示部の表示面側に対向配置され、前記表示部からの光線の通過状態を選択的に変化させるレンズ部と
を備え、
前記レンズ部は、
第1の基板と第2の基板との間に、所定の間隔を確保するための構造物が形成され、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに配向膜が形成され、
形成された前記配向膜にラビングが施されている光学素子であり、
前記構造物は、
前記第1の基板または前記第2の基板の、少なくとも一方の基板上に形成され、
前記配向膜が形成された後であり、前記ラビングが行われる前に形成されたか、または前記ラビングが行われた後に形成された構造物である
表示装置。
(11)
画像表示を行う表示部と、
前記表示部の表示面側に対向配置され、前記表示部からの光線の通過状態を選択的に変化させるレンズ部と
を備え、
前記レンズ部は、
第1の基板と第2の基板との間に、所定の間隔を確保するための構造物が形成され、
前記第1の基板と前記第2の基板のそれぞれに配向膜が形成され、
形成された前記配向膜にラビングが施されている光学素子であり、
前記構造物は、
前記第1の基板または前記第2の基板の、少なくとも一方の基板上に形成され、
前記配向膜が形成された後であり、前記ラビングが行われる前に形成されたか、または前記ラビングが行われた後に形成された構造物である
電子機器。