JP6225566B2 - 液晶レンズセル基板、液晶レンズセル及び表示装置 - Google Patents

液晶レンズセル基板、液晶レンズセル及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、液晶レンズセル基板と、これを備えた液晶レンズセル及び表示装置に関する。
近年、2次元画像と3次元画像との両方が表示できる2D/3D表示可能な表示装置が実用化されている。2D/3D表示可能な方式の中に、液晶レンズを利用する方式がある。この方式では、例えば液晶レンズをレンチキュラーレンズとして用いることで、裸眼での3次元画像表示が可能になり、また、液晶層のレンズ効果を解消状態とすることで、2次元画像表示も可能となる。こうした液晶レンズ方式の表示装置では、平面画像を表示可能な表示パネルの前面に、単位レンズとしての液晶レンズを複数有する液晶レンズセルを配置することで、2D/3D表示を行うことができる(特許文献1)。
特開2012−173318号公報
ところで、液晶レンズセル30は、セルギャップを所定の厚さに規定するために、スペーサが用いられる。
ただし、図15(a)で示すように、いわゆるビーズスペーサ63を用いると、セルギャッブが厚い液晶レンズセル60では平面視における占有面積が大きくなり、画像品質を低下させるため好ましくない。
この点で、図15(b)で示すように、感光性樹脂を用いてフォトリソグラフィ法で形成されるフォトスペーサからなるスペーサ3は、セルギャップが厚くても、ビーズスペーサに比べて平面視形状を小さくできる点で好ましい。
ここで、図15(a)で示す液晶レンズセル60は、共通電極となる透明電極2を有する図面下側の第1液晶レンズセル基板61と、ストライプ状の駆動電極となる透明電極2を有する図面上側の第2液晶レンズセル基板62が、ビーズスペーサ63とともに液晶層6を挟んで構成されたものである。
第1液晶レンズセル基板61は、基板1の片面に共通電極となる透明電極2が全面に形成された後、配向膜5が形成されたものである。
第2液晶レンズセル基板62は、基板1の片面に駆動電極となる透明電極2がストライプ状に形成されたのち、配向膜5が形成されたものである。
一方、図15(b)で示す液晶レンズセル60は、共通電極となる透明電極2を有する図面下側の第1液晶レンズセル基板61と、ストライプ状の駆動電極となる透明電極2を有する図面上側の第2液晶レンズセル基板62が液晶層6を挟んで構成されたものである。
第1液晶レンズセル基板61は、基板1の片面に共通電極となる透明電極2が全面に形成された後、スペーサ3が形成されてから、配向膜5が形成されたものである。
第2液晶レンズセル基板62は、基板1の片面に駆動電極となる透明電極2がストライプ状に形成されたのち、配向膜5が形成されたものである。
しかしながら、平面視の大きさを小さくできるフォトスペーサを用いたスペーサ3であっても、とくに画面を至近距離でみる用途、例えば携帯型のゲーム機器などの用途では、スペーサ3の部分が目立って、ざらつき感が生じるなど画像品質を低下させることがあった。
すなわち、本発明の課題は、スペーサの部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板と、これを備えた液晶レンズセル及び表示装置を提供することである。
そこで、本発明では、次の様な構成の、液晶レンズセル基板、液晶レンズセル及び表示装置とした。
(1)基板と、
前記基板の一方の面の面上に形成された透明電極及びスペーサとを有し、
さらに、前記一方の面の面上に形成され、平面視において前記スペーサに重なる遮光層を有する、
液晶レンズセル基板。
(2)前記(1)の液晶レンズセル基板を備えた液晶レンズセル。
(3)前記(2)の液晶レンズセルを備えた表示装置。
本発明によれば、スペーサの部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板と、これを備えた液晶レンズセル及び表示装置を提供するこができる。
本発明の第1の実施形態(駆動電極内でスペーサ部分のみの遮光層)を説明する断面図。 図1中の液晶レンズセル基板(b)と対向基板(a)を説明する平面図。 本発明の第2の実施形態の変形例(層上下関係逆で透明電極上に遮光層)を説明する断面図。 図3中の液晶レンズセル基板(b)と対向基板(a)を説明する平面図。 本発明の第3の実施形態(駆動電極側でスペーサ部分のみの遮光層)を説明する断面図。 図5中の液晶レンズセル基板(b)と対向基板(a)を説明する平面図。 本発明の第4の実施形態(共通電極側でスペーサ部分のみの遮光層)を説明する断面図。 図7中の液晶レンズセル基板(b)と対向基板(a)を説明する平面図。 本発明の第5の実施形態(スペーサ及び駆動電極に重ねた遮光層)を説明する断面図。 図9中の液晶レンズセル基板(b)と対向基板(a)を説明する平面図。 本発明の第6の実施形態(スペーサ及び対向基板の駆動電極に重ねた遮光層)を説明する断面図。 図11中の液晶レンズセル基板(b)と対向基板(a)を説明する平面図。 本発明の変形形態例(遮光層の各種平面視形状)を説明する断面図。 本発明の表示装置の一実施形態を説明する平面図。 従来の液晶レンズセルを例示する断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面は概念図であり、説明上の都合に応じて適宜、構成要素の縮尺関係、縦横比等は誇張されていることがある。
〔A〕液晶レンズセル基板:
先ず、本発明による液晶レンズセル基板について、その実施形態を説明する。
これから説明する液晶レンズセル基板の各実施形態においては、理解を容易にする観点から、同一図面内に、液晶レンズセル基板10とともに、その液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、さらに、これら液晶レンズセル基板10及び対向基板20によって液晶層を挟んで構成され得る液晶レンズセル30も図示する。また、同一図面内において、これらの位置関係も、図面上から順に、液晶レンズセル基板10、対向基板20、液晶レンズセル30とするのではなく、理解を容易にする観点から、液晶レンズセル基板10と対向基板20との相対的位置関係を維持して、対向基板20、液晶レンズセル基板10、液晶レンズセル30の順に図示する。
《第1の実施形態:駆動電極内でスペーサ部分のみの遮光層》
図1の断面図は、本発明による液晶レンズセル基板の第1の実施形態を示す。図1(b)が本実施形態の液晶レンズセル基板10であり、図1(a)はこの液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、図1(c)はこれらの液晶レンズセル基板10と対向基板20を用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。
これらの断面図では、配向膜5については、スペーサ3の表面を被覆する部分は、図面を見やすくするために、図示を省略してある。また、他の実施形態及び変形形態における断面図もこれと同様である。
図2の平面図は、図2(b)が図1中の液晶レンズセル基板10を透明電極2の形成面側からみた平面図であり、図2(a)が図1中の対向基板20を透明電極2の形成面側からみた平面図である。図2では、透明電極2、遮光層4及びスペーサ3の関係がわかるように、これらを主体に描き、配向膜5の図示は省略してある。また、他の実施形態及び変形形態における平面図もこれと同様である。
図1(b)の液晶レンズセル基板10の断面図は、図2(b)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。
本実施形態は、透明電極2が駆動電極となる側の基板1に、駆動電極の領域内でスペーサ部分のみに遮光層4が形成された形態例である。スペーサ3は駆動電極となる透明電極の面上に形成された形態例でもある。
ここで、本発明において、スペーサ3の部分のみにというときの「のみに」とは、透明電極2のパターンには関係ないパターンという意味であり、したがって、スペーサ3の周囲近傍にも形成されることも意味する。
図1(b)及び図2(b)に示す本実施形態の液晶レンズセル基板10は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された、透明電極2及びスペーサ3と、さらに当該一方の面の面上に、平面視においてスペーサ3に重なるように形成された遮光層4を有する。液晶レンズセル基板10は、さらに、これらの面上に形成された配向膜5も有する。
本実施形態においては、基板1の面上に、先ず遮光層4がこれから形成するスペーサ3と重なるようにスペーサ3の平面視形状よりも若干大き目の平面視形状で形成されてから、次に透明電極2が駆動電極のパターンで遮光層4の面上も含めて形成され、その次にスペーサ3が遮光層4の面上の部分のみに形成された形態例である。したがって、本実施形態においては、遮光層4は、駆動電極の透明電極2の領域内でスペーサ3の部分のみに形成されている。
図2(b)の平面図で示すように、透明電極2は駆動電極であり、同図の駆動電極のパターンはストライプ状のパターンの例である。ストライプ状のパターンは、櫛形状のパターンと言うこともできる。
スペーサ3は、平面視形状が円形の柱状物として、駆動電極となる透明電極2の延在方向に沿って複数等間隔で形成された例である。
遮光層4は、その符号3の引き出し線を点線で示すように、透明電極2と基材1との間にスペーサ3と同じ平面視形状だがスペーサ3が遮光層4と重ならない部分が生じて遮光層4からはみ出さないように若干大き目の寸法でスペーサ3毎に、透明電極2に対して紙面向こう側に形成されている。
本実施形態では、このような構成で、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、スペーサ3の部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板10とすることができる。
〔対向基板20と液晶レンズセル30〕
次に、この液晶レンズセル基板10の構成に対する理解を深めるために、この液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、及び、これらを組み合わせて構成され得る液晶レンズセル30について、簡単に説明しておく。
なお、本発明にかかる液晶レンズセル30については、液晶レンズセル基板10に関する各実施形態及び変形形態を説明した後に、再度説明する。
図1(a)及び図2(a)に示す対向基板20は、上記した液晶レンズセル基板10に対向して配置され得る構成のものを示している。この対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2とを有し、さらに、透明電極2の面上に形成された配向膜5を有する。この透明電極2は共通電極としての全面パターンである。
図1(c)は、図1(b)の液晶レンズセル基板10と、図1(a)の対向基板20とを用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその配向膜5が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
そして、液晶レンズセル30は、レンズ効果の有無を切り替え可能なつまり焦点可変の、複数の単位レンズをレンチキュラーレンズとして、その延在方向を紙面に垂直な方向にして有する。
図1(c)に示すように、本実施形態の液晶レンズセル基板10を備える液晶レンズセル30は、観察者Vに対する向きはどちらでもよい。
以下、構成要素毎にさらに詳述する。
〔基板1〕
基板1には、従来公知の透明性を有する各種基板を採用することができる。例えば、基板1の材料としては、ガラス、樹脂などを用いることができる。樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などを用いることができる。
〔透明電極2〕
透明電極2には、従来公知の各種透明電極を採用することができる。例えば、透明電極2には、ITO(Indium Tin Oxide;インジウム錫酸化物)、InZnO(Indium Zinc Oxide;インジウム亜鉛酸化物)、AlZnO(Aluminum Zinc Oxide;アルミニウム亜鉛酸化物)等の透明導電体膜をパターン形成したものを用いることができる。これらの透明導電体膜は、スパッタ法などによって製膜後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法により透明電極2としてパターン形成することができる。
本実施形態においては、具体的には、透明電極2はITOの透明導電体膜としてスパッタ法で膜形成されている。
透明電極2のパターンには、液晶レンズセルにおける従来公知の各種パターンを採用することができる。本実施形態においては、透明電極2は駆動電極のパターンとなっている。駆動電極のパターンとしては、単位レンズの延在方向に平行な方向に延びるストライプ状のパターンが代表的である。
本発明においては、後述実施形態のように透明電極2は共通電極であってもよい。共通電極のパターンとしては、複数の単位レンズに共通に広がる全面パターンが代表的である。
一方、図1(a)及び図2(a)に示す対向基板20における透明電極2のパターンは、共通電極のパターンであり、全面パターンの例である。
〔スペーサ3〕
スペーサ3には、液晶レンズセルにおける従来公知のものを採用することができる。ただし、前述したビーズスペーサはランダムな位置に配置され、ビーズスペーサが配置されるランダムな位置に合わせて、予め遮光層4を形成しておくことが不可能であるため、好ましくない。
好ましいスペーサ3としては、例えば、フォトスペーサである。フォトスペーサには、感光性樹脂による透明なフォトレジストを用いることができる。フォトスペーサは、レンズ効果の面内配置との関係で規則的配置など所定の位置に形成できる点、及び、平面画像を表示するための液晶表示パネルとは異なりセルギャップが例えば30μmなどと1オーダー厚くなる液晶レンズセル30において、スペーサ3のアスペクト比を1を超えたものとできる点で好ましい。
本実施形態では、スペーサ3は、紫外線硬化型の透明なアクリル系感光性樹脂のフォトレジストを用いてフォトリソグラフィ法で形成されたフォトスペーサである。
(形状因子)
スペーサ3の形状は、例えば、柱状形状、土手状形状とすることができる。なかでも、柱状形状のスペーサ3は、土手状形状のものに比べて、平面視形状を小さくで、その分、スペーサ3の部分での画質低下を改善できる点で好ましい。柱状形状のスペーサ3の平面視形状は円形、正方形、長方形など特に制限はない。
本実施形態においては、スペーサ3は、平面視形状が円形の柱状物として形成されている。
本発明において、平面視形状とは、平面視の形状であり、スペーサ3が形成される基材1の一方の面を、その法線方向から対象物を観察したときの形状のことを意味する。換言すると、液晶レンズセル基板10を正面から観察したときの対象物の形状を意味する。
スペーサ3の寸法は、柱状形状のとき、平面視形状の大きさ(円形ならば直径、四角形ならば対角線長)は例えば10〜30μmとすることができる。スペーサ3の配置間隔は、対応させる表示パネルの画素サイズなどにもよるが、例えば100〜1000μmとすることができる。
スペーサ3の高さは、液晶レンズセル30のセルギャップに応じた高さとなり、スペーサ3同士を重ねないときは、セルギャップに等しく、例えば10〜100μmとすることができる。
スペーサ3の平面視形状の大きさに対する高さの比(高さ/平面視形状の大き)であるアスペクト比は、ビーズスペーサが1.0であるのに対してフォトスペーサでは、1.0を超える形状が可能であり、例えばアスペクト比2.0以上も可能である。同じ高さならば、アスペクト比が大きいほど平面視での大きさを小さくできるため、遮光層4によってスペーサ3の部分での画質低下を目立たなくさせる前の状態でスペーサ3の部分での画質低下を少しでも目立ちにくくさせておくことができる点で好ましい。ただ、その反面、スペーサ3としての強度が低下する。この点で、本発明の遮光層4による効果がより活きるのは、スペーサ3のアスペクト比が小さくスペーサ3の部分での画質低下の領域が大きくなり目立ちやすい方が効果的であるとも言えるが、遮光層4それ自体があまりに大きくなるのも画質低下の点で好ましいことではない。したがって、これらの点を考慮すると、スペーサ3のアスペクト比は、1.5以上、好ましくは2.0以上である。
アスペクト比の最大値は、利用し得る材料及び製造条件などによって規制され、例えば3.0である。本実施形態では、スペーサ3はアスペクト比2.0で形成されている。
〔遮光層4〕
遮光層4には、従来からカラーフィルタ用のブラックマトリクスとして用いられているものを採用することができる。例えば、遮光層4には樹脂材料を用いることができる。樹脂材料としては、カーボンブラックなど黒色顔料を感光性樹脂中に含む黒色フォトレジストを用いることができる。本実施形態では、遮光層4は、カーボンブラックを含む紫外線硬化型のアクリル系感光性樹脂の黒色フォトレジストを用いてフォトリソグラフィ法で形成されている。
(遮光層4の目的)
遮光層4を設ける目的は、本発明においては、少なくとも
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、
である。このためには、遮光層4を平面視においてスペーサ3に重なるように形成することで、スペーサ3の部分での画質低下を改善できる効果が得られる。
本実施形態においては、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、
を目的として遮光層4が設けられている。
スペーサ3の部分での画質低下が生じる理由は、スペーサ3に起因するスペーサ3周辺での液晶の配向不良が挙げられる。
本発明においては、遮光層4は、少なくともスペーサ3の部分での画質低下を改善することを目的とするが、例えば、後述する実施形態のように、これ以外の目的にも対応させたものとしてもよい。
(形状因子)
遮光層4の形状及び寸法は、平面視において少なくともスペーサ3の形状及び寸法に応じたものとすればよく、特に制限はない。
例えば、遮光層4の形状及び寸法は、スペーサ3の平面視の大きさに応じて、平面視で隠せるような形状及び寸法が好ましい。
本発明においては、遮光層4がスペーサ3に「重なる」とは、スペーサ3の一部と重なる形態も含む。たたじ、当然であるが、平面視においてスペーサ3がなす形状の全部を隠せる形態が、より好ましい。
スペーサ3に起因するスペーサ3周辺での液晶の配向不良によって生じるスペーサ3の部分での画質低下を改善するには、遮光層4によってスペーサ3の周囲で画質に悪影響する部分も隠せるように、その分大きめの寸法とするのが好ましい。どのくらい大きめの寸法とするかは、スペーサ3の平面視の大きさ並びに画質低下の状況及び要求される改善度合いなどに応じて適宜に設定される。平面視形状が直径で20μmの円形の場合で言えば、例えば、5μm太らせることができる。これは、平面視形状が同じ円形の遮光層4とするとき直径30μmとなる。
本実施形態においては、スペーサ3に起因するスペーサ3周辺での液晶の配向不良に対処できるように、遮光層4の平面視形状はスペーサ3の平面視形状と同じ形状だが、少し大きめの寸法で形成されている。したがって、遮光層4はその形状にスペーサ3の形状を包含している。
遮光層4の寸法は、柱状形状のとき、平面視形状の大きさ(円形ならば直径、四角形ならば対角線長)は例えば10〜30μmとすることができる。遮光層4の配置間隔は、スペーサ3の配置間隔などにもよるが、例えば100〜1000μmとすることができる。
本発明においては、遮光層4の形状は、円形、四角形などに限定されず、後述するように、駆動電極となる透明電極2のパターンに応じて、ストライプ状形状などであってもよい(図12(b)など参照)。
〔配向膜5〕
配向膜5には、液晶レンズセルにおける従来公知のものを採用することができる。例えば、配向膜5には、ポリイミド化合物を用いることができる。配向膜5は、ポリイミド化合物を用いる場合、ポリイミド膜を基板1上に形成した後、ラビングによる配向処理を行って形成することができる。
〔製造方法〕
本実施形態の液晶レンズセル基板10は、例えば、次の様にして製造することができる。先ず、円形形状の遮光層4を、基板1の一方の面に黒色フォトレジストを用いてフォトリソグラフィ法で形成する。次に、遮光層4が形成された側の基材1の面に、ITOなど透明導電体膜でストライプ状の駆動電極となる透明電極2をフォトリソグラフィ法及びエッチング法により形成する。次に、遮光層4の面上の領域内であって透明電極2の面に接して、平面視形状が円形となる柱状のスペーサ3を、透明なフォトレジストを用いてフォトリソグラフィ法で形成する。次に、これらの面上の全面に配向膜5をラビングで配向処理して形成する。こうして、液晶レンズセル基板10が製造される。
《第2の実施形態:層上下関係逆で透明電極上に遮光層》
本実施形態は、前記第1の実施形態に対して、次の点が異なる以外は、同じである。よって、同じ部分の説明は省略することがある。
a)遮光層4と透明電極2の層上下関係が逆で遮光層4が透明電極2の面上となる点。
すなわち、本実施形態は、透明電極2が駆動電極となる側の基板1に、駆動電極の領域内でスペーサ部分のみに遮光層4が形成された形態例である。スペーサ3は透明電極2の面上に形成されるが、間に遮光層4を介して形成された形態例である。
図3の断面中、図3(b)が本実施形態の液晶レンズセル基板10であり、図3(a)はこの液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、図3(c)はこれらの液晶レンズセル基板10と対向基板20を用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。
図4の平面図は、図4(b)が図3中の液晶レンズセル基板10を透明電極2の形成面側からみた平面図であり、図4(a)が図3中の対向基板20を透明電極2の形成面側からみた平面図である。
図3(b)の液晶レンズセル基板10の断面図は、図4(b)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。
図3(b)及び図4(b)に示す本実施形態の液晶レンズセル基板10は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2及びスペーサ3と、さらに当該一方の面の面上に、平面視においてスペーサ3に重なるように形成された遮光層4を有する。液晶レンズセル基板10は、さらに、これらの面上に形成された配向膜5も有する。
本実施形態においては、基板1の面上に、先ず、透明電極2が駆動電極のパターンで形成されてから、次に、遮光層4がこれから形成するスペーサ3と重なるようにスペーサ3の平面視形状よりも若干大き目の平面視形状で形成され、その次にスペーサ3が遮光層4の面上の部分のみに形成された形態例である。したがって、本実施形態においては、遮光層4は、駆動電極の透明電極2の領域内でスペーサ3の部分のみに形成されている。
図4(b)の平面図で示すように、透明電極2は駆動電極であり、同図の駆動電極のパターンはストライプ状のパターンの例である。
スペーサ3は、平面視形状が円形の柱状物として、ストライプ状の透明電極2の面上でその延在方向に沿って複数等間隔で形成された例である。
遮光層4は、透明電極2とスペーサ3との間でスペーサ3に重なる位置に、その符号3の引き出し線を実線で示すように、スペーサ3と同じ平面視形状だが若干大き目の寸法でスペーサ3毎に、透明電極2に対して紙面手前側に形成されている。
遮光層4の目的は、本実施形態においては、これを用いて構成される液晶レンズセル30において、前記第1の実施形態と同様に、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、である。
〔対向基板20と液晶レンズセル30〕
図3(a)及び図4(a)に示す対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2と、透明電極2の面上に形成された配向膜5とを有する。この透明電極2は共通電極としての全面パターンである。
図3(c)は、図3(b)で示した本実施形態の液晶レンズセル基板10と、図3(a)の対向基板20とを用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその配向膜5が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
〔製造方法〕
本実施形態の液晶レンズセル基板10は、前記第1の実施形態と同様の手法により、例えば、基材1の一方の面の面上に、透明電極2、遮光層4、スペーサ3、配向膜5の順に形成して、製造することができる。
〔本実施形態における効果〕
本実施形態では、このような構成で、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、スペーサ3の部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板10とすることができる。
《第3の実施形態:駆動電極側でスペーサ部分のみの遮光層》
本実施形態は、前記第1の実施形態に対して、次の点が異なる以外は、同じである。よって、同じ部分の説明は省略することがある。
a)スペーサ3及び遮光層4が透明電極2の領域外に形成されている点。
すなわち、本実施形態は、透明電極2が駆動電極となる側の基板1にスペーサ3及び遮光層4が形成された形態例であり、なお且つ、スペーサ3及び遮光層4が透明電極2に重ならない位置に形成された形態例である。
図5の断面中、図5(b)が本実施形態の液晶レンズセル基板10であり、図5(a)はこの液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、図5(c)はこれらの液晶レンズセル基板10と対向基板20を用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。
図6の平面図は、図6(b)が図5中の液晶レンズセル基板10を透明電極2の形成面側からみた平面図であり、図6(a)が図5中の対向基板20を透明電極2の形成面側からみた平面図である。
図5(b)の液晶レンズセル基板10の断面図は、図6(b)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。
図5(b)及び図6(b)に示す本実施形態の液晶レンズセル基板10は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2及びスペーサ3と、さらに当該一方の面の面上に、平面視においてスペーサ3に重なるように形成された遮光層4を有する。液晶レンズセル基板10は、さらに、これらの面上に形成された配向膜5も有する。
本実施形態においては、基板1の面上に、先ず、透明電極2が駆動電極のパターンで形成されてから、次に、遮光層4がこれから形成するスペーサ3と重なるようにスペーサ3の平面視形状よりも若干大き目の平面視形状で、なお且つ透明電極2のパターンの非形成部に形成され、その次にスペーサ3が遮光層4の面上の部分のみに形成された形態例である。したがって、本実施形態においては、遮光層4は、駆動電極の透明電極2の領域外でスペーサ3の部分のみに形成されている。
遮光層4の目的は、本実施形態においては、これを用いて構成される液晶レンズセル30において、前記第1の実施形態と同様に、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、である。
〔対向基板20と液晶レンズセル30〕
図5(a)及び図6(a)に示す対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2と、透明電極2の面上に形成された配向膜5とを有する。この透明電極2は共通電極としての全面パターンである。
図5(c)は、図5(b)で示した本実施形態の液晶レンズセル基板10と、図5(a)の対向基板20とを用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその配向膜5が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
〔製造方法〕
本実施形態の液晶レンズセル基板10は、前記第1の実施形態と同様の手法により、例えば、基材1の一方の面の面上に、透明電極2、遮光層4、スペーサ3、配向膜5の順に形成して、製造することができる。或いは、本実施形態の液晶レンズセル基板10は、遮光層4の後に透明電極2を形成しても製造することができる。
〔本実施形態における効果〕
本実施形態でも、このような構成で、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、スペーサ3の部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板10とすることができる。
《第4の実施形態:共通電極側でスペーサ部分のみの遮光層》
本実施形態は、前記第1の実施形態に対して、次の点が異なる以外は、同じである。よって、同じ部分の説明は省略することがある。
a)透明電極2が駆動電極ではなく共通電極である点。
すなわち、本実施形態は、透明電極2が共通電極となる側の基板1にスペーサ3及び遮光層4が形成された形態例であり、なお且つ、スペーサ3及び遮光層4が対向基板20の駆動電極となる透明電極2に重なる位置になることを想定して形成された形態例である。
図7の断面中、図7(b)が本実施形態の液晶レンズセル基板10であり、図7(a)はこの液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、図7(c)はこれらの液晶レンズセル基板10と対向基板20を用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。
図8の平面図は、図8(b)が図7中の液晶レンズセル基板10を透明電極2の形成面側からみた平面図であり、図8(a)が図7中の対向基板20を透明電極2の形成面側からみた平面図である。
図7(b)の液晶レンズセル基板10の断面図は、図8(b)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。
図7(b)及び図8(b)に示す本実施形態の液晶レンズセル基板10は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2及びスペーサ3と、さらに当該一方の面の面上に、平面視においてスペーサ3に重なるように形成された遮光層4を有する。液晶レンズセル基板10は、さらに、これらの面上に形成された配向膜5も有する。
本実施形態においては、基板1の面上に、先ず遮光層4がこれから形成するスペーサ3と重なるようにスペーサ3の平面視形状よりも若干大き目の平面視形状で形成されてから、次に透明電極2が共通電極のパターンで遮光層4の面上も含めて形成され、その次にスペーサ3が遮光層4の面上の部分のみに形成された形態例である。したがって、本実施形態においては、遮光層4は、共通電極の透明電極2の領域内でスペーサ3の部分のみに形成されている。
図8(b)の平面図で示すように、透明電極2は共通電極であり、同図の共通電極のパターンは全面パターンの例である。
スペーサ3は、平面視形状が円形の柱状物として、対向基板20側で駆動電極となる透明電極2の延在方向に沿って、この駆動電極となる透明電極2と重なる位置で複数等間隔で形成された例である。
遮光層4は、その符号3の引き出し線を点線で示すように、透明電極2と基材1との間にスペーサ3と同じ平面視形状だが若干大き目の寸法でスペーサ3毎に、透明電極2に対して紙面向こう側に形成されている。
遮光層4の目的は、本実施形態においては、これを用いて構成される液晶レンズセル30において、前記第1の実施形態と同様に、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、である。
〔対向基板20と液晶レンズセル30〕
図7(a)及び図8(a)に示す対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2と、透明電極2の面上に形成された配向膜5とを有する。この透明電極2は駆動電極としてのストライプ状のパターンである。
図7(c)は、図7(b)で示した本実施形態の液晶レンズセル基板10と、図7(a)の対向基板20とを用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその配向膜5が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
〔製造方法〕
本実施形態の液晶レンズセル基板10は、前記第1の実施形態と同様の手法により、例えば、基材1の一方の面の面上に、遮光層4、透明電極2、スペーサ3、配向膜5の順に形成して、製造することができる。
〔本実施形態における効果〕
本実施形態でも、このような構成で、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、スペーサ3の部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板10とすることができる。
《第5の実施形態:スペーサ及び駆動電極に重ねた遮光層》
本実施形態は、前記第1の実施形態に対して、次の点が異なる以外は、同じである。よって、同じ部分の説明は省略することがある。
a)遮光層4が駆動電極となる透明電極2にも重なる点。
すなわち、本実施形態は、透明電極2が駆動電極となる側の基板1にスペーサ3及び遮光層4が形成された形態例であり、なお且つ、遮光層4が駆動電極となる透明電極2の同じパターンで重なるように形成された形態例である。
図9の断面中、図9(b)が本実施形態の液晶レンズセル基板10であり、図9(a)はこの液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、図9(c)はこれらの液晶レンズセル基板10と対向基板20を用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。
図10の平面図は、図10(b)が図9中の液晶レンズセル基板10を透明電極2の形成面側からみた平面図であり、図10(a)が図9中の対向基板20を透明電極2の形成面側からみた平面図である。
図9(b)の液晶レンズセル基板10の断面図は、図10(b)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。
図9(b)及び図10(b)に示す本実施形態の液晶レンズセル基板10は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2及びスペーサ3と、さらに当該一方の面の面上に、平面視においてスペーサ3及び透明電極2に重なるように形成された遮光層4を有する。液晶レンズセル基板10は、さらに、これらの面上に形成された配向膜5も有する。
本実施形態においては、基板1の面上に、先ず遮光層4がこれから形成するスペーサ3及び透明電極2と重なるように、駆動電極となる透明電極2とストライプ状のパターンと同じストライプ状のパターン形状で形成されてから、次に透明電極2が遮光層4の面上に形成され、その次にスペーサ3が遮光層4の面上の部分のみに形成された形態例である。したがって、本実施形態においては、スペーサ3が駆動電極の透明電極2の領域内に形成され、この透明電極2と同じパターンで遮光層4が形成されている。
図10(b)の平面図で示すように、透明電極2は駆動電極であり、同図の駆動電極のパターンはストライプ状のパターンの例である。
スペーサ3は、平面視形状が円形の柱状物として、ストライプ状の透明電極2の面上でその延在方向に沿って複数等間隔で形成された例である。
遮光層4は、透明電極2とスペーサ3との間でスペーサ3に重なる位置であって透明電極2と重なる位置に、その符号3の引き出し線を点線で示すように、透明電極2と同じ平面視形状のパターンで、透明電極2に対して紙面向こう側に形成されている。
遮光層4の寸法は、駆動電極となると透明電極2に対応させて、線幅が例えば5〜50μm、線ピッチは例えば20〜500μmとすることができる。
(遮光層4の目的)
遮光層4の目的は、本実施形態においては、これを用いて構成される液晶レンズセル30において、前記第1の実施形態と同じ、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、
に加えて、さらに次の目的も有する。
b)駆動電極となる透明電極2のパターンを隠して目立ちにくくする不可視化、
c)駆動電極となる透明電極2の部分を単位レンズ間の境界として用いる場合に、所定のレンズ効果が機能しない境界部分による画質低下の改善。
b)駆動電極となる透明電極2のパターンを隠して目立ちにくくする不可視化、
については、液晶レンズセル基板10と対向基板20とを組み合わせて図9(c)に示す液晶レンズセル30としたときに、図9(c)で示すように、この液晶レンズセル30を図面下側の観察者Vからみたときに、遮光層4によって透明電極2のパターンが隠れることによって得られる効果に基づく。この結果、駆動電極となる透明電極2のストライプ状のパターンが見えなくなり、表示品質を向上させることが可能となる。
これは、透明電極2は透明性を有するとは言え、かすかに外光を反射するために、特にストライプ状の駆動電極となる透明電極2が、液晶レンズセル30の手前側、つまり観察者Vに配置される使い方では、透明電極2により画像品質が低下することがあるからである。
したがって、図示はしないが、観察者Vに対する液晶レンズセル30の使われ方が逆向きで、図9(c)に示す液晶レンズセル30に対して図面上方に観察者Vが位置する向きで使われるときは、b)の効果は期待できない。したがって、b)を目的とするときは、液晶レンズセル30は観察者Vに対する向きが規定される。
このため、本実施形態の液晶レンズセル基板10を備える液晶レンズセル30は、駆動電極となる透明電極2を不可視化する目的を果たすためには、駆動電極となる透明電極2に対して遮光層4が観察者V側に位置するように、観察者Vが図面下側となる向きが好ましい。
c)単位レンズ間の境界部分による画質低下の改善、
については、単位レンズは、透明電極2の駆動電極のパターンとの関係で言うと、種々の
設定が知られている。
最も単純な関係は、ストライプ状の駆動電極の1本毎に境界部分を設定する方式、換言すると、単位レンズのピッチ:駆動電極のピッチ=1:1とする設定である。隣接する単位レンズ同士では、単位レンズ間の境界部分の駆動電極は共用される。
次に、少し複雑なのは、単位レンズの中央に1本の駆動電極を配置し、都合3本で単位レンズを駆動する方式、換言すると、単位レンズのピッチ:駆動電極のピッチ=2:1とする設定である。
さらに複雑なのは、単位レンズを4本以上の駆動電極で駆動する方式であり、例えば、単位レンズを7本の駆動電極で駆動するときは、単位レンズのピッチ:駆動電極のピッチ=6:1となる設定である。
一つの単位レンズ当りの駆動電極の本数を増やすほど、レンズ効果を理想的な屈折率分布とすることができる。
なお、駆動電極のピッチが一定であるとして説明したが、一定でない方式もある。
本実施形態では、遮光層4は駆動電極の1本1本に重なるように形成されているので、
駆動電極の全部が単位レンズの境界部分となる方式に対応したものとなる。
(遮光層4の形状因子)
本実施形態では、遮光層4の目的は、上記のa)、b)及びc)であり、これらすべてを満たすものとして、上記b)の透明電極2の不可視化に対応した形状及び寸法で対応している。
したがって、遮光層4の形状及び寸法は、本実施形態では透明電極2のストライプ状のパターンと等しくすることができる。よって、対応させる表示パネルの画素サイズなどにもよるが、遮光層4は、線幅が例えば5〜50μm、線ピッチは例えば20〜500μmとすることができる。
本発明においては、遮光層4の形状は、遮光層4の目的が上記のa)に加えて少なくともb)も含む場合では、駆動電極となる透明電極2と同じにしたストライプ状の形状に限定されず、後述する変形形態のように、スペーサ3の平面視形状にも応じた形状部分がストライプ状の形状に付加されていてもよい(図13参照)。
〔対向基板20と液晶レンズセル30〕
図9(a)及び図10(a)に示す対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2と、透明電極2の面上に形成された配向膜5とを有する。この透明電極2は共通電極としての全面パターンである。
図9(c)は、図9(b)で示した本実施形態の液晶レンズセル基板10と、図9(a)の対向基板20とを用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその配向膜5が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
図9(c)に示すように、本実施形態の液晶レンズセル基板10を備える液晶レンズセル30は、駆動電極となる透明電極2を不可視化する目的も果たすためには、観察者Vが図面下側となる向きが好ましい。
〔製造方法〕
本実施形態の液晶レンズセル基板10は、前記第1の実施形態と同様の手法により、例えば、基材1の一方の面の面上に、遮光層4、透明電極2、スペーサ3、配向膜5の順に形成して、製造することができる。
〔本実施形態における効果〕
本実施形態でも、このような構成で、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、スペーサ3の部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板10とすることができる。
さらに、本実施形態では、遮光層4によって、駆動電極となる透明電極2のパターンが目立ちにくい液晶レンズセル基板10とすることができる。また、単位レンズ間の境界部分での画質低下を改善できる液晶レンズセル基板10とすることができる。
《第6の実施形態:スペーサ及び対向基板の駆動電極に重ねた遮光層》
本実施形態は、前記第1の実施形態に対して、次の点が異なる以外は、同じである。よって、同じ部分の説明は省略することがある。
a)透明電極2が駆動電極ではなく共通電極である点。
b)遮光層4が対向基板20側で駆動電極となる透明電極2にも重なる点。
すなわち、本実施形態は、透明電極2が共通電極となる側の基板1にスペーサ3及び遮光層4が形成された形態例であり、なお且つ、遮光層4がスペーサ3と重なるとともに、対向基板20側で駆動電極となる透明電極2と同じパターンで重なる位置になることを想定して形成された形態例である。
図11の断面中、図11(b)が本実施形態の液晶レンズセル基板10であり、図11(a)はこの液晶レンズセル基板10に対向配置され得る対向基板20、図11(c)はこれらの液晶レンズセル基板10と対向基板20を用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。
図12の平面図は、図12(b)が図11中の液晶レンズセル基板10を透明電極2の形成面側からみた平面図であり、図12(a)が図11中の対向基板20を透明電極2の形成面側からみた平面図である。
図11(b)の液晶レンズセル基板10の断面図は、図12(b)の平面図にて、C−C線で切断したときの断面図である。
図11(b)及び図12(b)に示す本実施形態の液晶レンズセル基板10は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2及びスペーサ3と、さらに当該一方の面の面上に、平面視においてスペーサ3及び対向基板20側の透明電極2に重なるように形成された遮光層4を有する。液晶レンズセル基板10は、さらに、これらの面上に形成された配向膜5も有する。
本実施形態においては、基板1の面上に、先ず透明電極2が共通電極のパターンで形成されてから、次に遮光層4が対向基板20側で駆動電極となる透明電極2と重なるように形成され、その次にスペーサ3が遮光層4の面上の部分のみに形成された形態例である。したがって、本実施形態においては、スペーサ3は、対向基板20側で駆動電極となる透明電極2と同じストライプ状のパターンとした遮光層4の領域内に形成されている。
図12(b)の平面図で示すように、透明電極2は共通電極であり、同図の共通電極のパターンは全面パターンの例である。
スペーサ3は、平面視形状が円形の柱状物として、対向基板20側で駆動電極となる透明電極2の延在方向に沿って、この駆動電極となる透明電極2と重なる位置で複数等間隔で形成された例である。
遮光層4は、その符号3の引き出し線を実線で示すように、透明電極2の面上に形成されている。
(遮光層4の目的)
遮光層4の目的は、本実施形態においては、これを用いて構成される液晶レンズセル30において、前記第1の実施形態と同じ、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、
に加えて、さらに次の目的も有する。
b)駆動電極となる透明電極2のパターンを隠して目立ちにくくする不可視化、
c)駆動電極となる透明電極2の部分を単位レンズ間の境界として用いる場合に、所定のレンズ効果が機能しない境界部分による画質低下の改善。
このため、本実施形態の液晶レンズセル基板10を備える液晶レンズセル30は、駆動電極となる透明電極2を不可視化する目的を果たすためには、駆動電極となる透明電極2に対して遮光層4が観察者V側に位置するように、観察者Vが図面下側となる向きが好ましい。
〔対向基板20と液晶レンズセル30〕
図11(a)及び図12(a)に示す対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2と、透明電極2の面上に形成された配向膜5とを有する。この透明電極2は駆動電極としてのストライプ状のパターンである。
ここで、本実施形態における液晶レンズセル基板10との関係で注目すべき点は、基板1の面上に形成された透明電極2のパターンである。すなわち、この対向基板20における透明電極2のパターンは駆動電極としてのストライプ状のパターンであり、このストライプ状のパターンが、液晶レンズセル30の構成要素となったときに、本実施形態における液晶レンズセル基板10が有する遮光層4のパターンと、平面視で重なったときに同一パターンとなる点である。
図11(c)は、図11(b)で示した本実施形態の液晶レンズセル基板10と、図11(a)の対向基板20とを用いて構成され得る液晶レンズセル30を示す。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその配向膜5が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
液晶レンズセル基板10の遮光層4と、対向基板20の透明電極2は、互いのパターンが平面視で重なる構成となっている。
図11(c)に示すように、本実施形態の液晶レンズセル基板10を備える液晶レンズセル30は、対向基板20側で駆動電極となる透明電極2を不可視化する目的も果たすためには、観察者Vが図面下側となる向きが好ましい。
〔製造方法〕
本実施形態の液晶レンズセル基板10は、前記第1の実施形態と同様の手法により、例えば、基材1の一方の面の面上に、透明電極2、遮光層4、スペーサ3、配向膜5の順に形成して、製造することができる。
〔本実施形態における効果〕
本実施形態でも、このような構成で、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、スペーサ3の部分での画質低下が改善された液晶レンズセル基板10とすることができる。
さらに、本実施形態では、遮光層4によって、駆動電極となる透明電極2のパターンが目立ちにくい液晶レンズセル基板10とすることができる。また、単位レンズ間の境界部分での画質低下を改善できる液晶レンズセル基板10とすることができる。
《変形形態》
本発明の液晶レンズセル基板10は、上記した形態以外のその他の形態をとり得る。以下、その一部を説明する。
《変形形態(その1):遮光層の各種平面視形状例》
本発明においては、遮光層4の平面視形状は特に制限はなく、例えば、図13の平面図で示すように、各種形状を採用することができる。同図では、便宜上、一つの液晶レンズセル基板10の中に、複数の異なる平面視形状の遮光層4を示してある。また、同図では、便宜上、遮光層4の輪郭線の図示は省略してある。
同図の例は、遮光層4が、
a)スペーサ3の部分での画質低下の改善、
に加えて、
b)駆動電極となる透明電極2のパターンの不可視化、
c)単位レンズ間の境界部分での画質低下の改善。
のいずれか1以上を図る形状の例である。
具体的には、同図に例示する遮光層4の形状は、駆動電極となる透明電極2のストライプ状のパターンと同じパターンを基本としつつ、このパターンを、透明電極2の延在方向に沿って透明電極2の面上に複数形成されるスペーサ3に対して、各々のスペーサ3の部分を太らした形状の例である。換言すると、遮光層4のパターンは透明電極2の駆動電極のパターンを含み、スペーサ3に応じた形状も含むパターンとなっている。
図13(a)の遮光層4は、スペーサ3の部分において四角形で太らした形状の一例である。四角形は正方形でもよいし、同図のように長方形でもよい。同図の場合は、長方形の長手方向をストライプ状の透明電極2の延在方向と直交する方向として、透明電極2の幅方向で両側に均等に太らした形態例である。
図13(b)の遮光層4も、スペーサ3の部分において四角形で太らした例であるが、透明電極2の幅方向で片側のみ太らした一例である。
図13(c)の遮光層4は、スペーサ3の部分において円形で太らした形状の一例である。円形は楕円形でもよい。同図の場合は、透明電極2の幅方向で両側に均等に太らした例である。
このように、ストライプ状の遮光層4を、スペーサ3の部分で透明電極2の幅よりも太らした形状は、スペーサ3による画質低下が透明電極2の幅を超える部分まで及んでいる場合に、効果的である。スペーサ3の部分で太らす形状を、スペーサ3の周辺で画質低下が及んでいる領域の形状に合わせることで、効果的に画質低下を改善することが可能となる。こうした遮光層4の形状は、ストライプ状の透明電極2の幅が、スペーサ3による画質低下領域の寸法に比べて細い場合に効果的である。
《変形形態(その2):3D表示に替えた2方向表示と、3D表示の縦横表示》
上記各実施形態及び変形形態においては、液晶レンズセル基板10は、2D/3D表示の切り替えが可能な液晶レンズセル30に適用することを前提としたものであった。しかし、本発明においては、図示はしないが、3D表示に替えて、2方向に異なった画像を表示する液晶レンズセル30に適用する液晶レンズセル基板10であってもよい。
また、上記各実施形態においては、液晶レンズセル基板10は、3D表示に適用するとき、その3D表示は、液晶レンズセル基板10の縦方向と横方向のいずれか一方において、観察可能なものであった。
しかし、本発明においては、透明電極2のパターンはこれに限定されず、その他の従来公知の各種パターンを採用することができる。例えば、レンチキュラーレンズの延在方向を液晶レンズセル30の縦方向と横方向とで切り替えて、縦方向と横方向との両方で3D表示を可能にするようなパターンであってもよい。
〔B〕液晶レンズセル:
次に、本発明による液晶レンズセルについて説明する。本発明による液晶レンズセルは、上述した本発明による液晶レンズセル基板10を備えた液晶レンズセルである。以下、図面を参照して説明する。
《第1の実施形態》
図1(c)の断面図は、本発明による液晶レンズセルの第1の実施形態を示す。同図に示す本実施形態の液晶レンズセル30は、図1(b)及び図2(b)に示す液晶レンズセル基板10と、図1(a)及び図2(a)に示す対向基板20とを用いて構成される。液晶レンズセル基板10と対向基板20は、互いにその透明電極2が対峙する向きで、間に液晶層6を挟んで配置される。
液晶レンズセル30は、焦点可変の複数の単位レンズをレンチキュラーレンズとして、その延在方向を紙面に垂直な方向にして有する。
以下、構成要素毎にさらに詳述する。
〔液晶レンズセル基板10〕
液晶レンズセル基板10につては、既に説明したので、さらなる説明は省略する。
〔対向基板20〕
対向基板20は、基板1と、基板1の一方の面の面上に形成された透明電極2と、透明電極2の面上に形成された配向膜5とを有する。透明電極2のパターンは共通電極のパターンである。共通電極のパターンとしては、複数の単位レンズに共通に広がる全面パターンである。本実施形態では共通電極のパターンは全面パターンである。
基板1、透明電極2、及び配向膜5としては、前記液晶レンズセル基板10にて説明したものを用いることができる。よって、ここでは、さらなる説明は省略する。
〔液晶層6〕
液晶層6としては、液晶レンズセルにおける従来公知の各種液晶を採用することができる。例えば、ネマチック液晶などを用いることができる。
液晶層6は、液晶レンズセル基板10の透明電極2と、対向基板20の透明電極2とによって電界を印加されてレンズ効果を発揮する。
〔その他の構成要素〕
液晶レンズセル30は、上記した構成要素以外に、従来公知の液晶レンズセルにおける各種部材、例えば、液晶レンズセル基板10と対向基板20とを、これらの外周部で密着固定する公知のシール材などを含むことができる。
〔本実施形態における効果〕
以上のような構成の液晶レンズセル30とすることで、それが備える液晶レンズセル基板10において、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、a)スペーサ3の部分での画質低下が改善されたものとすることができる。
さらに、遮光層4のパターンが透明電極2の駆動電極と同じで重なるパターンを含むときは、遮光層4によって、b)駆動電極となる透明電極2のパターンの不可視化、c)単位レンズ間の境界部分での画質低下の改善、のいずれか1以上による画質低下が改善された液晶レンズセル30とすることができる。
《第2〜第6の実施形態》
第2〜第6の各実施形態は、上述した液晶レンズセル基板10の第2〜第6の各実施形態に対応する形態である。
図3(c)が第2の実施形態の液晶レンズセル30を示し、
図5(c)が第3の実施形態の液晶レンズセル30を示し、
図7(c)が第4の実施形態の液晶レンズセル30を示し、
図9(c)が第5の実施形態の液晶レンズセル30を示し、
図11(c)が第6の実施形態の液晶レンズセル30を示す。
第2〜第6の実施形態の液晶レンズセル30において、液晶レンズセル基板10に対向配置される対向基板20も、上述した液晶レンズセル基板10の第2〜第6の各実施形態で説明したものである。よって、ここでは、さらなる説明は省略する。
〔各実施形態における効果〕
以上のような構成の液晶レンズセル30とすることで、それが備える液晶レンズセル基板10において、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、a)スペーサ3の部分での画質低下が改善されたものとすることができる。
さらに、遮光層4のパターンが透明電極2の駆動電極と同じで重なるパターンを含むときは、遮光層4によって、b)駆動電極となる透明電極2のパターンの不可視化、c)単位レンズ間の境界部分での画質低下の改善、のいずれか1以上による画質低下が改善された液晶レンズセル30とすることができる。
〔C〕表示装置:
本発明による表示装置は、上述した液晶レンズセル30を供える表示装置である。
図12は、本発明による表示装置の実施形態例であり、同図に示す表示装置100は、図面左側から順に、表示パネル40、液晶レンズセル30を備えている。そして、本実施形態においては、表示装置100は3D表示が可能となっており、図面右側の観察者Vは2D表示と3D表示とを切り替えにより観察することができる。
表示パネル40は、平面画像を表示可能なパネルであり、液晶表示パネル、電界発光(EL)パネルが代表的であるが、この他、電子ペーパーパネル、ブラウン管でもよく、公知の各種表示パネルでよい。
〔本実施形態における効果〕
以上のような構成の表示装置100とすることで、その液晶レンズセル30において、平面視においてスペーサ3に重なるように遮光層4が形成されているため、a)スペーサ3の部分での画質低下が改善された画像を表示することができる。
さらに、遮光層4のパターンが透明電極2の駆動電極と同じで重なるパターンを含むときは、遮光層4によって、b)駆動電極となる透明電極2のパターンの不可視化、c)単位レンズ間の境界部分での画質低下の改善、のいずれか1以上による画質低下が改善された画像を表示することができる。
〔D〕用途:
本発明による液晶レンズセル基板10、液晶レンズセル30、及び表示装置100の用途は、特に限定されない。例えば、ゲーム機器、テレビ、スマートフォンなどの携帯電話、タブレットPCなどの携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、モニターディスプレイ、カーナビゲーション装置、デジタルカメラ、デジタルフォトフレーム、電子看板、情報表示板、などである。
また、これらにおいて、2D/3D表示はもちろん、3D表示に替えて2方向から異なる表示を可能にする用途に適用してもよい。
1 基板
2 透明電極
3 スペーサ
4 遮光層
5 配向膜
6 液晶層
10 液晶レンズセル基板
20 対向基板
30 液晶レンズセル
40 表示パネル
60 従来の液晶レンズセル
61 第1液晶レンズセル基板
62 第2液晶レンズセル基板
63 ビーズスペーサ
100 表示装置
V 観察者

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板の一方の面の面上に形成された透明電極及びスペーサとを有し、
    さらに、前記一方の面の面上に形成され、平面視において前記スペーサに重なる遮光層を有し、
    前記透明電極が駆動電極であり、前記スペーサが柱状形状を有し、前記駆動電極の面上に形成されており、前記遮光層が、前記駆動電極の領域内で前記スペーサ部分のみに形成されている
    液晶レンズセル基板。
  2. 請求項1に記載の液晶レンズセル基板を備えた液晶レンズセル。
  3. 請求項2に記載の液晶レンズセルを備えた表示装置。
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