JP6045815B2 - 緊急時トイレ機能を有する倉庫 - Google Patents

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Description

本発明は、緊急時に使用されるトイレの改良に関する。
例えば大地震等が発生して断水し、トイレの水が流せなくなり、緊急に使用できるトイレが必要となった場合に仮設トイレが用いられる。仮設トイレには、例えば、マンホール型の便器と、該便器の周りを仕切ることによってトイレ空間を形成するテントと、を備えるものが知られている。マンホール型の便器は、例えば和式トイレのサイズの開口を有する台座と、該台座に取り付けられている矩形のマンホール型の蓋と、で構成される。蓋を開けると現れる台座の開口は、地下の下水管又は汲み取り式の汚物タンクに連通している(特許文献1を参照)。
特開2005−240510号公報
マンホール型の便器を使用する場合、便器を囲んでトイレ空間を形成するテント又は仮設の建屋が必要になる。緊急時にテントや仮設の建屋を建てるには、予めその材料を近所に保管してくことと、それらを建てる知識を有する者がその場所にいることが必要である。テントは一般市民であっても、建て易いと思われるが、風雨に弱く使用者に不安感を与える。そのため、仮設の建屋の方が好ましいが、必要な材料が多く、建てるのに専門の知識及び工具が必要な場合が多いという課題がある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、平常時は緊急時に使用する備品を収納する屋根付きの倉庫として使用でき、緊急時に備品を屋外に運び出した後、周囲壁で囲まれた丈夫で安心して使える仮設トイレを専門の知識及び工具を必要とすることなく構成することができる、緊急時用トイレ機能を有する倉庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、閉鎖空間を形成するための開閉扉付きの周囲壁及び屋根から構成される倉庫ユニットと、この倉庫ユニット内の床に前記周囲壁に沿って互いに所定間隔をもって並んで配設され、緊急時にトイレとして用いられる排泄物落下用の複数の穴と、これらの穴の下端部がそれぞれ連通された、床下に埋設される汚物タンクと、前記各穴に対応して設けられ、緊急時にトイレとして用いられるとき、個別のトイレ空間を仕切る仕切り壁と、を備え、前記仕切り壁は、可動な複数のパネルからなり、平常時は前記倉庫ユニットの周囲壁側に折り畳まれ、前記パネルは、各トイレ空間を仕切る仕切りパネルと、この仕切りパネルに対して回動する扉パネルとを備え、前記仕切りパネルの一端は倉庫の周囲壁に回動可能に支持され、その他端は前記扉パネルの一端を回動自在に支持しており、前記穴の上端開口には、平常時に穴を塞ぐ複数の緊急用の便器が設けられており、前記汚物タンクは、所望のトイレ数になるように、長さの異なる複数種類のタンク任意数だけ長さ方向に結合され、各タンクの上面には前記便器の台座を取り付けるための穴を有し、前記便器の各々は、前記台座と、その開口に開閉可能に取り付けられる蓋とから成り、そのうちの少なくとも一つの便器は、台座が円筒状であり、蓋が円形のマンホール型であり、その蓋に矩形の開口を有し、その開口に矩形の蓋が設けられており、他の便器は、台座が矩形であり、その台座に蓋が蝶番により取り付けられ所定角度まで開いて固定され、蓋の裏面に金隠しを備える、ことを特徴とする緊急時用トイレ機能を有する倉庫である。
本発明によれば、(1)倉庫ユニット内の床面に設けられた穴を塞ぐ蓋が便器となり、穴は床下に埋設された汚物タンクに連通した構成としているので、平常時には倉庫全体を備品収納用とした大きなスペースを確保でき、利用効率が高い。また、倉庫の開閉扉とトイレの扉とは別物であり、倉庫の開閉扉はトイレの扉に比し何倍も大きなものを用いることができ、倉庫は大きな備品を収納するに適当なものとなる。(2)緊急時は備品を屋外に運び出し、折り畳まれている仕切り壁を展開するだけで、トイレ前扉を含んだ間仕切りが得られ、周囲壁で囲まれた丈夫で安心して使える仮設トイレを簡単に構成することができます。(3)汚物タンクは、所望のトイレ数に応じて任意数のタンクを選択して長さ方向に組み合わされて構成されるので、現場において所望数のトイレ設置に容易に対応できる。(4)緊急時トイレ用の仕切りパネルが倉庫の周囲壁に支持され、この仕切りパネルに回動支持された扉パネルを備えているので、仕切りパネル用の支柱を必要とすることなく、扉を含めた仕切り壁を2枚のパネルで具現でき、施工容易である。(5)少なくとも一つの便器は、台座が円筒状で蓋が円形のマンホール型であるので、汚物タンクから汚物の汲み取る作業を容易に行うことができ、他の便器は、蓋を蝶番により所定角度まで開いて固定すると金隠しを構成できるので、便器として使い勝手が高まる。
(a)は本発明の第1実施形態に係る緊急時用トイレ機能を有する倉庫を構成する倉庫ユニットの外観図、(b)は倉庫ユニットの屋根及び開閉扉を除去して倉庫内を上方から見た斜視図。 上記緊急時用トイレ機能を有する倉庫の構成を示す斜視図。 (a)(b)は、同緊急時用トイレ機能を有する倉庫の仕切り壁の展開方法を説明する上面図。 同緊急時用トイレ機能を有する倉庫の緊急時用便器を囲む仕切り壁を示す正面図。 (a)(b)は同緊急時用トイレ機能を有する倉庫で用いるマンホール型の緊急時用便器の斜視図、(c)(d)は異なる種類の緊急時用便器の斜視図。 (a)は同緊急時用トイレ機能を有する倉庫で用いる汚物タンクを示す斜視図、(b)は汚物タンクに床材を取り付けた状態を示す斜視図、(c)は汚物タンクの代わりに緊急時用便器を下水管に連通する管を示す斜視図。 (a)は第2実施形態に係る緊急時用トイレ機能を有する倉庫の全体構成を示す斜視図、(b)はその一部平面図。
本発明の緊急時用トイレ機能を有する倉庫は、汚物落下用に用いる穴の開けられている床を有し、閉鎖空間を形成する屋根付きの倉庫ユニットと、穴に配置されたマンホール型の便器と、該便器に連通している下水管又は汲み取り式の汚物タンクと、使用時にマンホール型便器を囲んでトイレ空間を仕切る仕切り壁と、を備える。倉庫は、平常時には、緊急時に使用される備品を収納する倉庫として用いられる。例えば大地震等が発生して断水し、トイレの水が流せなくなり、仮設トイレが必要となった場合に、倉庫は、備品を屋外に運び出すことによって、四方を壁で囲まれた丈夫で安心して使える仮設トイレとして使用できる。倉庫の屋根は、便器の蓋の隙間から雨水が汚物タンクに流れ込むことを防ぐ。また、便器の蓋を二重構造にすることによって、未使用時に倉庫内に排泄物の臭いがこもるのを有効に防ぐ。
(第1実施形態)
図1(a)は、第1実施形態に係る緊急時用トイレ機能を有する倉庫1の外観を示す。緊急時用トイレ機能を有する倉庫1は、緊急時に使用される備品を収納するための閉鎖空間を形成する、周囲壁2、屋根3及び床(図1(b)に示す床6を参照)をから構成されている倉庫ユニットを備える。周囲壁2は、倉庫内へ荷物の出し入れをするための2つの入り口4a、4bを有している。入り口4a、4bは、開閉扉(シャッター)5a、5bを備えている。例えば、緊急時用トイレ機能を有する倉庫1の建屋の奥行きは2750mm、開閉扉5a、5bを有する正面部分の幅は6000mm、高さは2300mmである。
図1(b)は、緊急時用トイレ機能を有する倉庫1の倉庫ユニットの内、屋根3及び開閉扉5a、5bを除去した倉庫内を示す。周囲壁の内壁2aには、仕切り壁10が略等間隔に6個設けられている。本図において、仕切り壁10は内壁2a側に折り畳まれた状態を示す。倉庫ユニットの床6は、排泄物落下用の6個の穴6a〜6fが、周囲壁2の内壁2aに平行に、直状に並んで配設されている。6個の穴6a〜6fには、蓋を有し該蓋を開けた状態で使用される1個の円形のマンホールサイズ(例えば直径600mm)の緊急時用の便器8と5個の矩形の和式トイレサイズ(例えば240mm×460mm)の緊急時用の便器9とが配置されている。便器8は、円形の開口を有している台座と前記開口に嵌る円形の蓋とで構成される(図5(a)(b)を参照)。便器9は、矩形の和式トイレサイズの開口を有する台座と前記開口に嵌る矩形の蓋とで構成される(図5(c)(d)を参照)。全部で6個の便器8、9は、床下に埋設されているコンクリート製の汚物タンク30に連通するように取り付けられている。倉庫内には、緊急時に使用される備品7a、7bが置かれている。便器8、9は、上方に出っ張りの少ない平らな蓋を備えており、上方空間を有効に用いることができる。屋根3(図1(a)を参照)は、便器8、9の蓋の隙間から雨水が汚物タンク30に流れ込むことを防ぐ。
図2は、第1実施形態に係る緊急時用トイレ機能を有する倉庫1の構成を詳しく示す。本図は、備品7a、7b(図1(b))を屋外に運び出して緊急時用トイレとして使用する場合について示す。理解の容易化のため、屋根3を除去して示す。
平常時、図中矢印Aで示すように、仕切り壁10は、内壁2aに沿う位置に折り畳まれている。仕切り壁10は、矢印Bで示す仕切り壁10のように2個の蝶番10aによって長辺同士を回動可能に接続してある2枚のパネル10b、10cで構成される。蝶番10aの数は、設定事項であり、一般には、2〜4個用いられる(他の蝶番についても同様)。緊急時、倉庫内の備品7a、7bが屋外に取り出された後、作業者は、矢印Bで示す仕切り壁10のように、2枚のパネル10b、10cを展開してトイレ空間11を作る。トイレ空間11は、2枚のパネル10b、10cと、隣りの仕切り壁10のパネル10cと、内壁2aとによって区画される空間をいう。
以下、展開した時に便器の前方に位置して開閉扉として機能するパネル10bを扉パネル10bという。隣り合う便器の間の仕切り壁となるパネル10cを仕切りパネル10cという。仕切りパネル10cは、蝶番10aの取り付けられていない側の長辺を別の蝶番10dによって内壁2aに回動可能に取り付けられている。扉パネル10bは、蝶番10aに接続されていない。仕切りパネル10cの内壁2aから遠位にある長辺には、系止用板10eが、例えば開度調節機能付き蝶番によって矢印Cで示す仕切りパネル10c側にのみ折り畳み可能に取り付けられている。内壁2bには、図中左端の仕切り壁10用の系止用板10eが、例えば開度調節機能付き蝶番によって内側2b側にのみ折り畳み可能に取り付けられている。パネル10bの蝶番10aの取り付けられていない側の長辺には鍵10fが取り付けられている。鍵10fは、水平方向にスライド移動して系止用板10eに係合して鍵として機能する棒材10gと、棒材10をスライド移動可能に支持する台10hとで構成されている。
図3(a)(b)は、仕切り壁10の展開方法を示す。図3(a)に示すように、まずステップ1として、仕切り壁10は、蝶番10dの働きによって、2枚のパネル10b、10cを内壁2aに垂直となる位置にまで展開する。蝶番10dは、照扉パネル10bの厚みの分だけ内壁2aから離れた位置で仕切りパネル10cを保持する。しかし、蝶番10dは、図3(a)に示すように折れ曲がることによって、仕切りパネル10cと内壁2aとの間に、折り畳んだ状態の蝶番10dの厚みより大きな隙間を開けることなく、仕切りパネル10cを隣り合う便器の仕切り壁として配置することができる。この位置にまで展開することで、パネル10cに取り付けてある系止用板10eは、内壁2aに平行となる位置に配置される。次に、図3(b)に示すように、ステップ2として、蝶番10aの働きによって、パネル10bをパネル10cとの間の角が90度となる位置、本図において内壁2aとパネル10bとが平行になる位置にまで展開する。鍵10fの棒材10gの先は、系止用板10eを挟むように分岐しており、スライド移動して系止用板10eに係合して鍵として機能する。系止用板10eに棒材10g用の差し込み穴を設け、棒材10gに先の割れていない棒材を使用してもよい。
蝶番10aの代わりに、例えば点線枠50で囲んで示すように、パネル10b、10cの向かい合う表面に取り付けた蝶番50aを用いてもよい。同時に、系止用板10eの代わりに、パネル10cの厚み部分にまで伸びた形状の系止用板50aを用いてもよい。この構成を採用することで、開度調節機能の付いていない蝶番を用いても、図示する使用位置に系止用板50aを確実に止めることができる。
蝶番10dの代わりに、内壁2aの上下2個所から突出する板状の保持具であって、仕切りパネル10cの長辺部分の上下端を仕切りパネル10cが回転可能に保持する保持具を用いてもよい。この場合、保持具が扉パネル10bの厚みの分だけ内壁2aから離れた位置で仕切りパネル10cを保持する関係上、仕切り壁10を展開した場合に、仕切りパネル10cと内壁2aとの間に隙間ができる。このため、上下の保持具間に縦長の目隠し用の板を設けるのが好ましい。
図4は、並んで配設されている仕切り壁10において、2つの仕切り壁10をトイレ用に展開した状態を示す。仕切りパネル10cの系止用板10eを備える側の長辺の下側には、支え棒10iを設けてある。6個の仕切り壁10は、必要に応じて一部のみを組み立てることができる。図示するように、使用しない便器の上方空間は、荷物置きに有効活用することができる。
図5(a)は、内部に矩形の蓋を備えた円形のマンホールサイズ(例えば直径600mm)の開閉蓋を有する緊急時用便器8を示し、図5(b)は便器8の上に洋式の便座20を取り付けた状態を示す。図5(c)は、和式トイレサイズ(例えば240mm×460mm)の矩形の開閉蓋を有する緊急時用便器9を示し、図5(d)は便器9の使用状態を示す。
図5(a)に示す便器8は、床の穴6aに配置されており、開口を有している略円筒状の鉄製の台座8aと、台座8aの開口に開閉可能に取り付けられている鉄製の円形のマンホール型の蓋8bと、で構成される。蓋8bは、矩形(例えば240mm×460mm)の開口8cを有しており、開口8cには矩形の蓋8dが取り外し可能に嵌められている。台座8aは、その開口下端部が汚物タンクに連通するように、汚物タンク上に取り付けられている。便器8は、蓋8dを取り外した状態で、和式トイレの便器として使用される。また、図5(b)に示すように蓋8dを外してできる開口の上に洋式の便座20を取り付けた状態で、洋式トイレの便器として使用される。
図5(c)に示す便器9は、床の穴6b〜6fに配置されており、和式トイレサイズの開口を有している略四角柱状の鉄製の台座9aと、台座9aの開口に開閉可能に取り付けられている矩形状の鉄製の蓋9bとで構成される。台座9aは、その開口下端部が汚物タンクに連通するように取り付けられている。便器9は、蓋9bを開けた状態で和式トイレとして使用される。図5(d)に示すように、蓋9bは、一方の短辺が台座9aに蝶番によって取り付けられており、図5(d)に示す角度にまで開き、固定できるようになっている。蓋9bの裏面には金隠し9cが備えられている。開いた状態にある蓋9cの上部にはトイレットペーパー21用の金具22が取り付けられている。金具22は蓋9bの裏面に配設されているネジ穴9d、9eに蝶ねじ22a、22bによって図示する位置に取り付けられている。金具22は、未使用時には、蝶ねじ22bを枢軸として、時計回りに90℃回転させた状態で、点線で示す状態で蓋9bの裏面に完全に収納される。この場合、蝶ねじ22aは、ネジ穴9dに付け替える。なお、金具22のトイレットペーパーの芯に差し込む部分22cは、収納用に伸縮可能になっている。便器9は、二重蓋となっており、台座9aの開口と汚物タンクとを連通する通路9eを塞ぐ中蓋23を有している。中蓋23を採用することによって、未使用時に倉庫内に排泄物の臭いがこもるのを有効に防ぐ。図5(a)に示した便器8も、同様に二重蓋構造を採用する。
図6(a)は、便器8、9の下側に埋設する汚物タンク30を示す。汚物タンク30は、3つの汚物タンク31、33、35を直状に配置したものである。汚物タンク31は、便器8の台座8aをコンクリート製の容器に取り付けたものである。同様に、汚物タンク33は、便器9の台座9aを2個取り付けたものである。汚物タンク35は、便器9の台座9aを3個取り付けたものである。汚物タンク31、33、35は、同一の深さD(=1000mm)と短手方向の長さWs(=1000mm)とを有している。汚物タンク31、33、35の長手方向の長さは、それぞれL1(=1000mm)、L2(=2000mm)、L3(=3000mm)である。汚物タンク31、33、35は、図面左側に凸状に1個所が突出している突起部分(凸部)31a、33a、35a、図中右側に凹状に2個所が突出している突起部分(凹部)31b,33b、35bを有している。汚物タンク31の凹状突起部分31bは、汚物タンク33の凸状突起部分33aと嵌合する。汚物タンク33の凹状突起部分33bは、汚物タンク35の凸状突起部分35aと嵌合する。嵌り合うことで位置決めが行われ、汚物タンク31、33、35は、直状に配置される。また、排泄部処理部31、33、35を組み合わすことによって所望の数のトイレを並べることができる。実際の設置は、便器8、9を汚物タンク31、33、35に連通するように取り付けたユニット32、34、36を、地下に作ったコンクリート製の平らな基礎(図示せず)の上に置き、周りに土を詰めて埋設することによって行う。また、トイレとしての使用後の清掃の便利のため、便器8、9の台座8a、9aの地下側に複数のフックを設けておき、該フックに汚物収納袋を吊り下げて用いてもよい。
図6(a)に示す汚物タンク31、33、35を埋設した後、床6は、地面にコンクリートを敷くことによって造る他、地面に予め用意した床材を敷き詰めて造ってもよい。図6(b)は各ユニット32、34、36に対応する幅の床材61、62、63を取り付けた状態を示す。床材61、62、63を繋ぎ合わせたものが、図1(b)に示した床6である。床材61、62、63は、取り付ける便器8、9が貫通する大きさの穴6a〜6fを有する。床材61、62、63の厚みは、好ましくは床6と同一平面上に便器8、9の蓋8b、9bが穴を通って出てくる値に設定する。床材61、62、63は、隙間なく並べて配置できるように、汚物タンク31、33、35の長手方向の長さL1、L2、L3と同じ値の幅Wf1(=1000mm)、Wf2(=2000mm)、Wf3(=3000mm)を有している。上記寸法は、一例である。なお、隣り合う床材が当接する部分には、位置ずれを防ぐ係合部分を備えてもよい。また、凸状突起部分31a、33a、35a及び凹状突起部分31b、33b、35bは、その特徴形状が理解し易いように強調して示したが、嵌め合いの形状が保たれる限りにおいて、寸法は種々変更してもよい。
図6(c)は、汚物タンク30の代わりに、便器8、9を地中の下水管30bに連通する管30aを示す。管30aは、汚物タンク31、32、33を一体形成した管状のもので、連結する下水管30bへと汚物が流れるように傾斜を付した底面30cを有している。
上記構成の緊急時用トイレ機能を有する倉庫1は、蓋型の便器8、9を設けたことによって、平常時は上部空間を占有することなく、緊急時に使用される備品7a、7bを収納するのに使用される。追加の組み立て材料の不要な、折り畳み式の仕切り壁10を備えたことによって、倉庫として使用できる空間を広く確保できる。また、中蓋23を備えたことによって倉庫内に臭いがこもるのを防ぐことができる。
緊急時用トイレ機能を有する倉庫1は、備品7a、7bを屋外に運び出し、仕切り壁10を展開するだけで、周囲壁で囲まれた丈夫で安心して使える仮設トイレとして使用できる。仕切り壁10の展開は、専門の知識及び工具を必要とせず、僅か2ステップの簡単な操作によって完了するため、緊急時に有用である。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係る緊急時用トイレ機能を有する倉庫40の内部構成を示す。第1実施形態の緊急時用トイレ機能を有する倉庫1と同じ構成要素には同じ参照番号を付して示し、ここでの重複説明は省く。内壁41には、6個の便器8、9を囲んで個別のトイレ空間を仕切る6個の仕切り壁42を備えている。仕切り壁42は、内壁41寄りの位置に折り畳まれた未使用状態から、便器8、9の周りを囲んで内壁41との間にトイレ空間(斜線を付して示す領域)43を形成する使用状態へと変形可能である。詳しくは、仕切り壁42は、倉庫の天井側の内壁から倉庫内に突出するように取り付けられているレール42aと、レール42aに沿って動くように取り付けられている軟らかい目隠し用のカーテン状の壁(スクリーン)42bとで構成されている。図7には、内部構成の理解の容易のため、カーテン状の壁42bの輪郭のみを描き、内壁41に囲まれている便器8、9を視認できるように示している。
レール42aは、トイレ空間43を形成するように内壁41の天井側の位置から倉庫内へと(例えば1000mm)突出し、予め定めた幅(例えば900mm)だけ内壁2aに平行に伸び、その後内壁2aへと戻ってくる、例えば矩形形状を有している。内壁41のレール42a近傍で、床6からの高さ約1000mmの位置にフック44を設け、カーテン状の壁42bの両端に床6から高さ約1000mmの位置にそれぞれループ状の部材45を設ける。ループ状の部材45を内壁41のフック44に掛けることで鍵として用いる。各フック44は、トイレ空間内に向く方向に設けられており、簡単な構成であるにもかかわらず、トイレ空間の外からループ状の部材45を容易に外せないようになっている。
収納時は、レールに取り付けた状態で、一般のカーテンと同様に、束にして内壁42a側に置いておく。
トイレ空間を形成するための仕切り壁42の展開は、軟らかいカーテン状の壁42bをレール42aに沿って移動するだけのわずか1ステップで完了する。
なお、レール42aは、強度を高めるため、屋根3(図1(a))の天井から吊り下げる構成を用いてもよい。また、仕切り壁42は、カーテン42bの代わりにアコーディオンカーテン、パネルスクリーン、バーチカルブラインド等天地方向に長い複数の薄板を連結したものを用いてもよい。また、フック44の向き及び形状は、ループ以上の部材45と共に鍵としての効果を奏し得る限りにおいて、種々変更してもよい。
緊急時用トイレ機能を有する倉庫40は、備品を屋外に運び出し、カーテン状の仕切り壁42bをレール42aに沿って移動するだけでトイレ空間を形成でき、周囲壁で囲まれた丈夫で安心して使える仮設トイレとして使用できる。トイレ空間の形成は、専門の知識及び工具を必要とせず、僅か1ステップの簡単な操作によって完了する。また、専門知識が無くとも、極めて容易に取り扱い方法を理解できるため、緊急時に有用である。カーテン状の仕切り壁42bは、屋外では風雨に弱いという欠点があるが、屋根3付きの倉庫40内での使用であるため、かかる欠点はほとんど問題とならない。
(その他の変形例)
なお、本発明は、上記実施形態に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、倉庫に収納する備品は、緊急時に屋外に出すことによって緊急時用便器を使用するのに必要なトイレ空間が形成できるという条件を満たすものであればよい。
また、図6(b)に示した実施例において、床材61、62、63の十分な強度が確保できているという条件を満たす場合、便器8、9の構成物の内、床材の穴6a〜6fと汚物タンク30との間の台座8a、9aを省き、便器8、9の平らな蓋8b、9b及び中蓋23を床材61、62、63の穴を覆うように直接取り付け、各穴から汚物が落下してくる位置に開口を設けた汚物タンクを埋設する構成を採用してもよい。
本発明は、緊急時に使用される備品を収納する倉庫及びこれに準ずる収納庫全般に用いることができる。
1 緊急時用トイレ機能を有する倉庫
2 周囲壁
3 屋根
5a、5b 開閉扉
6 床
6a〜6f 穴
7a、7b 備品
8、9 便器
8b、9b 蓋
10 仕切り壁
10b 扉パネル
10c 仕切りパネル
10f 鍵
23 中蓋
30 汚物タンク
30b 下水管
42a レール
42b スクリーン

Claims (1)

  1. 閉鎖空間を形成するための開閉扉付きの周囲壁及び屋根から構成される倉庫ユニットと、
    この倉庫ユニット内の床に前記周囲壁に沿って互いに所定間隔をもって並んで配設され、緊急時にトイレとして用いられる排泄物落下用の複数の穴と、
    これらの穴の下端部がそれぞれ連通された、床下に埋設される汚物タンクと、
    前記各穴に対応して設けられ、緊急時にトイレとして用いられるとき、個別のトイレ空間を仕切る仕切り壁と、を備え、
    前記仕切り壁は、可動な複数のパネルからなり、平常時は前記倉庫ユニットの周囲壁側に折り畳まれ、
    前記パネルは、各トイレ空間を仕切る仕切りパネルと、この仕切りパネルに対して回動する扉パネルとを備え、前記仕切りパネルの一端は倉庫の周囲壁に回動可能に支持され、その他端は前記扉パネルの一端を回動自在に支持しており、
    前記穴の上端開口には、平常時に穴を塞ぐ複数の緊急用の便器が設けられており、
    前記汚物タンクは、所望のトイレ数になるように、長さの異なる複数種類のタンク任意数だけ長さ方向に結合され、各タンクの上面には前記便器の台座を取り付けるための穴を有し、
    前記便器の各々は、前記台座と、その開口に開閉可能に取り付けられる蓋とから成り、そのうちの少なくとも一つの便器は、台座が円筒状であり、蓋が円形のマンホール型であり、その蓋に矩形の開口を有し、その開口に矩形の蓋が設けられており、他の便器は、台座が矩形であり、その台座に蓋が蝶番により取り付けられ所定角度まで開いて固定され、蓋の裏面に金隠しを備える、ことを特徴とする緊急時用トイレ機能を有する倉庫。
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