JP6045220B2 - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents

撮像素子および撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6045220B2
JP6045220B2 JP2012144586A JP2012144586A JP6045220B2 JP 6045220 B2 JP6045220 B2 JP 6045220B2 JP 2012144586 A JP2012144586 A JP 2012144586A JP 2012144586 A JP2012144586 A JP 2012144586A JP 6045220 B2 JP6045220 B2 JP 6045220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
photoelectric conversion
signal
pixel region
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012144586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014011500A5 (ja
JP2014011500A (ja
Inventor
荒井 達也
達也 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012144586A priority Critical patent/JP6045220B2/ja
Publication of JP2014011500A publication Critical patent/JP2014011500A/ja
Publication of JP2014011500A5 publication Critical patent/JP2014011500A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6045220B2 publication Critical patent/JP6045220B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

本発明は、撮像素子および撮像装置に関するものである。
近年、メモリカードを記録媒体として、CCD、CMOS等の撮像素子で撮像した画像を記録および再生するデジタルカメラ等の撮像装置が盛んに開発され、広く普及してきている。
従来、CMOSセンサの出力には、その構造から、列毎に設けられた垂直出力線(列出力線)と列アンプとが列毎に異なる特性ばらつきを持つために、縦縞状のノイズ、いわゆる「列オフセット」が存在する。これは、CMOSセンサに代表されるX−Yアドレス型撮像素子が、一般に、行列状に配置されたフォトダイオードから、選択された行の信号を列毎に異なる垂直出力線を介して読み出す構造を有し、列毎に特性が異なるために起こる。
このような列オフセットを除去するために、例えば特許文献1では、次のような列オフセット除去の技術が提案されている。まず、撮像信号に重畳した列オフセットを検出してキャンセルするために、撮像素子の光学的黒画素の画素信号を垂直方向に積分して1水平ライン分の補正データを求め、記憶部に記憶する。そして、撮像素子の有効画素から得られるデータから、記憶部に記憶された補正データを減算することで重畳された列オフセットを除去する。
しかしながら、列オフセットの他にも撮像素子にはさまざまなノイズの発生要因がある。例えば、フォトダイオードに起因して発生する画素欠陥ノイズやリセットトランジスタに起因して発生するリセットノイズ、画素アンプに起因して発生するRTS(ランダム・テレグラム・シグナル)ノイズなどである。
リセットノイズは、リセットトランジスタをオンして所定の基準電圧を与えてオフする際に生じるノイズであり、相関2重サンプリング(CDS回路)などの周知の技術により除去することができる。一方、RTSノイズは、画素アンプの界面準位で電子が捕獲、放出される過程で発生するランダムノイズであり、不特定の時間間隔をもって発生するためにCDS回路では除去できずに残る。一般に、画素アンプの素子サイズが小さくなるほどRTSノイズの発生頻度が高くなる特性があるため、撮像素子の更なる多画素化に対して阻害要因の一つになっている。
これに対し、特許文献2には、撮像素子の基準画素領域における同じ列上の画素信号データの分布から、予め設定された所定の検出範囲から上下に外れたデータをRTSノイズとして排除することが開示されている。そして、撮像素子の垂直方向の光学的黒画素から所定の検出範囲を超える欠陥画素の影響を除去した後に列オフセットを検出することで、列オフセットの検出精度を高めている。
一方、従来のCMOSセンサには、例えば、特許文献3や特許文献4に記載されているように、複数の画素が1つの画素アンプを共有しているものがある。このようなCMOSセンサでは、画素アンプを供給する複数の画素に蓄積された光電荷を、順に画素アンプに転送して出力する。
特開平7−67038号公報 特開2006−25148号公報 特開平11−312800号公報 特開2000−261815公報
通常、列オフセットを検出する基準画素領域において、RTSノイズの発生頻度は画素アンプに大きく依存しており、特定の画素アンプの素子に偏在しやすい傾向にある。そのため、複数の画素が1つの画素アンプを共有する回路構成では、RTSノイズの発生頻度が高い画素アンプを共有する複数の画素からの信号に、RTSノイズが乗る頻度が高くなってしまう。
例えば、基準画素領域において、列方向に配列された4つの画素が1つの画素アンプを共有するブロックが、列方向に4個、すなわち16行ある撮像素子を想定する。図8は、そのような場合に、ある1列においてRTSノイズの発生頻度が高い画素アンプがあった場合の画素信号の分布の一例を示す図である。図8に示すように、その画素アンプを共有する4画素の画素信号すべてにRTSノイズが重畳し、16画素中、4画素の画素信号が所定の検出範囲を超えてしまうことがある。特許文献2に記載されたように、列オフセット検出時に検出範囲を超えた信号を排除すると、全体の1/4のデータが排除されて欠落する画素信号の数が多くなり、基準画素領域を用いた列オフセット検出精度の低下は否めない。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、複数の画素が1つの画素アンプを介して画像信号を出力する構成において、列オフセットを高精度に検出できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、入射した光を光電変換して電荷を発生する複数の光電変換素子と、該複数の光電変換素子により共有される1つの画素アンプと、前記複数の光電変換素子と1対1で設けられ前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷を前記1つの画素アンプに転送する複数の転送スイッチからなる画素ブロックを複数備えた有効画素領域と、1つの画素アンプと、前記画素アンプと1対1で設けられた1つの転送スイッチからなる画素ブロックを複数備え、入射した光に関係無く発生した電荷に基づく信号を出力する基準画素領域とを含む撮像素子と、前記撮像素子の前記基準画素領域から出力される信号に基づいて列オフセットを検出する列オフセット検出手段と、前記撮像素子の前記有効画素領域から出力される信号から前記列オフセットを除去する列オフセット除去手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明の撮像素子は、入射した光を光電変換して電荷を発生する複数の光電変換素子と、該複数の光電変換素子により共有される1つの画素アンプと、前記複数の光電変換素子と1対1で設けられ前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷を前記1つの画素アンプに転送する複数の転送スイッチからなる画素ブロックを複数備えた有効画素領域と、1つの画素アンプと、前記画素アンプと1対1で設けられた1つの転送スイッチからなる画素ブロックを複数備え、入射した光に関係無く発生した電荷に基づく信号を出力する基準画素領域と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、有効画素領域における複数の光電変換素子の信号を1つの画素アンプを介して出力する構成において、列オフセットを高精度に検出することができる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図。 実施の形態に係るCMOSセンサの画素配置の領域を説明する図。 実施の形態に係るCMOSセンサの構成図。 実施の形態に係る無効画素領域の読み出しタイミングを示すタイミングチャート。 実施の形態に係る有効画素領域の読み出しタイミングを示すタイミングチャート。 実施の形態に係る列オフセット検出回路の回路図。 実施の形態に係るRTSノイズの発生頻度の説明図。 従来のRTSノイズの発生頻度の説明図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図、また、図2は、撮像素子としてのCMOSセンサの内部の画素配列の領域を模式的に示した構成図である。
図1において、レンズ101及び絞り102を介してCMOSセンサ103に入射した光は、電気信号に光電変換される。
CMOSセンサ103の画素配列は、図2に示すように、有効画素領域203と、水平オプティカルブラック(HOB)領域201と、垂直オプティカルブラック(VOB)領域202とから構成されている。有効画素領域203は、光電変換素子であるフォトダイオードに光が照射される領域である。HOB領域201は、アルミ薄膜等により光の照射が数列から数十列に亘って遮られる領域、そして、VOB領域202は、アルミ薄膜等により光の照射が数行から数十行に亘って遮られる領域であり、入射した光に関係無く発生した電荷に基づく信号を出力する。
同期信号発生器(SSG)104は、水平同期信号(HD信号)及び垂直同期信号(VD信号)を生成する。タイミングジェネレータ(TG)105は、CMOSセンサ103を駆動する各種制御信号をHD信号及びVD信号に同期して発生する。
A/D変換器106は、CMOSセンサ103から出力されるアナログの画像信号をデジタル画像信号に変換し、OBクランプ回路107は、A/D変換器106から出力される信号のうち、OB期間の出力平均値が所定範囲内に収束するように制御する。
列オフセット検出回路108は、OBクランプ回路107から出力された画像データの中に含まれる列オフセット成分をVOB領域(基準画素領域)202の画像データから抽出するとともに、VOB領域202の画像データに含まれるキズ(欠陥画素データ)の補正処理も行う。列オフセット除去回路111は、列オフセット検出回路108により検出された列オフセット成分を、有効画素領域の画像データから減算することにより除去する。ウィンドウ回路109は、列オフセット検出回路108及び列オフセット除去回路111を駆動する制御信号を生成する。
信号処理回路112は、列オフセット成分を除去された画像データに対して補間処理や色変換処理、縮小や拡大等の変倍処理、表示用の画像データへの変換処理、記録用のJPEG画像等への変換処理等を行う。変換されたJPEG画像はメモリ113に記録される。システムコントローラ110は、各回路を制御するとともに、動作モードやパラメータを決定する。
図3は、本発明の実施の形態に係るCMOSセンサ103の一部の詳細構成を示す図である。図3において、領域30aは、図2に示す有効画素領域203の一部を示しており、複数の画素ブロック307を含んでいる。画素ブロック307において、フォトダイオード(PD)315a〜315d(光電変換素子)は、光を電荷に変換する。転送スイッチ316a〜316dは、転送パルスPTX1a〜PTX4aによってオン/オフ制御され、PD315a〜PD315dで発生した電荷を後述する蓄積領域(フローティングデフュージョン:FD)317に転送する。FD317は、転送スイッチ316a〜316dにより転送された電荷を一時的に蓄積する。
選択スイッチ319は、選択パルスPSELaによってオン/オフ制御されることで行を選択し、リセットスイッチ320は、リセットパルスPRESaによってFD317に蓄積された電荷を除去する。FD317、画素アンプ318、及び、画素アンプ318の負荷となる定電流源309でソースフォロアアンプが構成され、選択スイッチ319により選択された行の画素の信号電荷が電圧に変換され、垂直出力線308を経て読み出し回路313に出力される。
また、図3において、領域30bは、図2に示すVOB領域(基準画素領域)202の一部を示しており、複数の画素ブロック301を含んでいる。画素ブロック301において、転送スイッチ302は、転送パルスPTXによってオン/オフ制御される。選択スイッチ305は、選択パルスPSELによってオン/オフ制御されることで行を選択し、リセットスイッチ306は、リセットパルスPRESによってFD303に蓄積された電荷を除去する。FD303、画素アンプ304、及び、画素アンプ304の負荷となる定電流源309でソースフォロアアンプが構成され、選択スイッチ305により選択された行の画素の信号電荷が電圧に変換され、垂直出力線308を経て読み出し回路313に出力される。
水平走査回路314は、選択スイッチ310をオン/オフ制御することにより読み出し回路313からの信号を選択的に水平出力線に出力し、出力アンプ311は、水平出力線に出力された信号をCMOSセンサ103の外部に出力する。
また、垂直走査回路312は、スイッチ302、305、306、316a〜316d、319、320に上述した各駆動信号を供給する。
本実施の形態においては、上述したように、有効画素領域30aの画素ブロック307の各々は、複数のPDを備えているのに対し、VOB領域(無効画素領域)30bの各画素は、PDを備えていない。なお、VOB領域(無効画素領域)30bは、遮光されたフォトダイオード(PD)を備えた構成でもかまわない。
また、図3では、基準画素領域30bとして画素ブロック301を1行×2列分、有効画素領域30aとして画素ブロック307を1行×2列分、示している。実際には、領域30bを含むVOB領域(基準画素領域)202、領域30aを含む有効画素領域203は、非常に多くの画素ブロックにより構成されている。
次に、図4を用いて、基準画素領域30bの画素ブロック301の制御信号線の駆動タイミングについて説明する。垂直走査回路312により順次各行の走査が行われていく。まず時刻t401において、選択パルスPSELとリセットパルスPRESを印加して、選択スイッチ305及びリセットスイッチ306をオンにし、FD303をリセットする。
時刻t402でリセットパルスPRESをLレベルにしてリセットスイッチ306をオフにした後、時刻t403〜t404の間、転送パルスPTXを印加して、転送スイッチ302をオンにする。これにより、画素内の電荷がFD303及び画素アンプ304を通って垂直出力線308に読み出される。
次に、図5を用いて、有効画素領域30aの画素ブロック307の制御信号線の駆動タイミングについて説明する。撮影動作が開始されて光が入射されると、PD315a〜315dでは光信号電荷が発生し、蓄積を開始する。垂直走査回路312により順に各行の走査が行われていくが、ここでは1行分の走査について説明する。
まず時刻t501において、選択パルスPSELaとリセットパルスPRESaを印加して、リセットスイッチ320をオンにし、FD317をリセットする。時刻t502でリセットパルスPRESaをLレベルにしてリセットスイッチ320をオフにした後、時刻t503〜t504の間、転送パルスPTX1aを印加して、転送スイッチ316aをオンにする。これにより、PD315aにおいて発生した電荷がFD317及び画素アンプ318を介して垂直出力線308に読み出される。次に、時刻t505〜t506の間、再びリセットパルスPRESaを印加してリセットスイッチ320をオンにし、FD317をリセットする。
時刻t506でリセットスイッチ320がオフになった後、時刻t507〜t508の間、転送パルスPTX2aを印加して、転送スイッチ316bをオンにする。これにより、PD315bにおいて発生した電荷がFD317及び画素アンプ318を介して垂直出力線308に読み出される。時刻t509〜t510の間、再びリセットパルスPRESaを印加してリセットスイッチ320をオンにし、FD317をリセットする。
時刻t510でリセットスイッチ320がオフになった後、時刻t511〜t512の間、転送パルスPTX3aを印加して、転送スイッチ316cをオンにする。これにより、PD315cにおいて発生した電荷がFD317及び画素アンプ318を介して垂直出力線308に読み出される。時刻t513〜t514の間、再びリセットパルスPRESaを印加してリセットスイッチ320をオンにし、FD317をリセットする。
時刻t514でリセットスイッチ320がオフになった後、時刻t515〜t515の間、転送パルスPTX4aを印加して、転送スイッチ316dをオンにする。これにより、PD315dにおいて発生した電荷がFD317及び画素アンプ318を介して垂直出力線308に読み出される。
上述した駆動を、他の行についても同様に行う。
図6は、本実施の形態における列オフセット検出回路108の回路構成を示す回路図である。図6に示すように、ウィンドウ回路109より、VOB領域202内の列オフセット検出領域を示す、垂直検出ウィンドウ信号606と水平検出ウィンドウ信号607とが、列オフセット検出回路108の各部に供給される。また、ラインメモリ604に初期値のリロードを指示するモードリセット信号608が、TG105から、列オフセット検出回路108の各部に供給されている。
OBクランプ回路107から列オフセット検出回路108に入力された信号のうち、垂直検出ウィンドウ信号606及び水平検出ウィンドウ信号607により示される列オフセット検出領域の信号は、設定レジスタが接続されたキズ除去回路609に入力される。キズ除去回路609には、画素信号値の検出範囲の設定が可能なレジスタが接続されており、例えば、同じ列上のデータのメディアン値から算出した値に基づいて検出範囲を設定する。キズ除去回路609は、入力された信号が設定された検出範囲内にあるか判定し、検出範囲を外れた信号を排除し、検出範囲内の信号Xnのみを出力する。これにより、白キズや、RTSノイズの影響が大きい画素信号等を排除することができる。
キズ除去回路609から出力された信号Xnは、乗算器601、乗算器603、加算器602、ラインメモリ604とで構成される巡回積分回路に入力されて、下の式(1)に示す垂直方向の巡回演算が行われる。Ynは巡回演算値であり、K1、K2は巡回係数である。また、添字nは、巡回演算の回数を表しており、1行毎に更新される。
Yn ← K1 ・ Xn + K2・Yn−1 …(1)
ラインメモリ604には、式(1)に示される1水平ライン分の巡回演算値Ynが、列毎に個別に、逐次更新されて記録される。即ち、ラインメモリ604は、水平検出ウィンドウ信号607で示される1水平ライン分の値を保持することができる。なお、ここでは、巡回係数として、K1=1/16、K2=15/16が設定されており、1対15の比率で、信号Xnに対して加重平均による演算が巡回的に繰り返される。
上述した巡回演算は、撮影を始動するVD信号に同期して、システムコントローラ110がTG105を介して、モードリセット信号608によりラインメモリ604に初期値のリロードを指示することでリセットされる。その後、巡回積分回路では、垂直検出ウィンドウ信号606と水平検出ウィンドウ信号607で示された列オフセット検出領域内の信号について、巡回演算が順次行われる。
そして、複数回数、即ち垂直検出ウィンドウ信号606によって示される複数行分の巡回演算を経た後に、ラインメモリ604に記録、保持された巡回演算値Ynが、検出された列オフセットデータとして出力される。列オフセット除去回路111では、この列オフセットデータを用いて、有効画素領域203から得られた信号から列オフセットの除去を行う。
図7は、垂直検出ウィンドウ信号606と水平検出ウィンドウ信号607により示される列オフセット検出領域における、1列16行分の信号の分布の一例を示した図である。この例では、検出範囲外にある1つの信号が排除されるが、上述した巡回演算により残りの15の信号が加重加算される。
加重平均による演算においては、演算回数が多くなるほど精度が増すため、キズ除去回路609で検出範囲を外れ、排除される信号が多くなるほど、演算値の精度は悪化する。本実施の形態では、VOB領域202においては、それぞれの画素がそれぞれアンプを有している。そのため、1つのアンプがRTSノイズの発生頻度が高い画素アンプであったとしても、図8に示す場合と比較して、各列の信号のうち、排除する信号の数を減らすことができる。
一方、画素アンプの数が増えると、RTSノイズの発生頻度が高い画素アンプが存在する可能性が高くなる。しかし、現状の撮像素子では、無効画素領域の同じ列上にRTSノイズが発生しやすい画素アンプが、複数存在する可能性は極めて低い。そのためRTSノイズの発生したデータを排除しても、信号成分の欠落する区間が少なく高精度な列オフセット検出を行うことが可能である。
具体的には、図8のように、4つの画素がRTSノイズの発生頻度が高い画素アンプを共有し、4つの画素の読み出しすべてにRTSノイズが重畳し、検出範囲を超える信号値となる状況では、Xnの数が12/16になる。これに対して、本実施の形態によれば、上述したように同じ列上にRTSノイズが発生しやすい画素アンプが、複数存在する可能性は極めて低いため、図7に示すように、検出範囲を超える信号値は同じ列上に1つしか存在ないものとして考えることができる。従って、Xnの数は15/16となる。上述したように、排除される信号が多くなると演算値の精度は悪化することから、より多くの信号値を演算に用いることができる本実施の形態では、従来と比較して、格段に精度の高い列オフセットデータを算出することができる。

Claims (8)

  1. 入射した光を光電変換して電荷を発生する複数の光電変換素子と、該複数の光電変換素子により共有される1つの画素アンプと、前記複数の光電変換素子と1対1で設けられ前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷を前記1つの画素アンプに転送する複数の転送スイッチからなる画素ブロックを複数備えた有効画素領域と、
    つの画素アンプと、前記画素アンプと1対1で設けられた1つの転送スイッチからなる画素ブロックを複数備え、入射した光に関係無く発生した電荷に基づく信号を出力する基準画素領域と
    を含む撮像素子と、
    前記撮像素子の前記基準画素領域から出力される信号に基づいて列オフセットを検出する列オフセット検出手段と、
    前記撮像素子の前記有効画素領域から出力される信号から前記列オフセットを除去する列オフセット除去手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記基準画素領域の画素ブロックの各々は、さらに、1つの光電変換素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記基準画素領域の画素ブロックの各々は、光電変換素子を含まないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記基準画素領域は、遮光されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 入射した光を光電変換して電荷を発生する複数の光電変換素子と、該複数の光電変換素子により共有される1つの画素アンプと、前記複数の光電変換素子と1対1で設けられ前記複数の光電変換素子の各々で発生した電荷を前記1つの画素アンプに転送する複数の転送スイッチからなる画素ブロックを複数備えた有効画素領域と、
    つの画素アンプと、前記画素アンプと1対1で設けられた1つの転送スイッチからなる画素ブロックを複数備え、入射した光に関係無く発生した電荷に基づく信号を出力する基準画素領域と、
    を有することを特徴とする撮像素子。
  6. 前記基準画素領域の画素ブロックの各々は、さらに、1つの光電変換素子を含むことを特徴とする請求項5に記載の撮像素子。
  7. 前記基準画素領域の画素ブロックの各々は、光電変換素子を含まないことを特徴とする請求項に記載の撮像素子。
  8. 前記基準画素領域は、遮光されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の撮像素子。
JP2012144586A 2012-06-27 2012-06-27 撮像素子および撮像装置 Expired - Fee Related JP6045220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144586A JP6045220B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 撮像素子および撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012144586A JP6045220B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 撮像素子および撮像装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014011500A JP2014011500A (ja) 2014-01-20
JP2014011500A5 JP2014011500A5 (ja) 2015-08-06
JP6045220B2 true JP6045220B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=50107852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012144586A Expired - Fee Related JP6045220B2 (ja) 2012-06-27 2012-06-27 撮像素子および撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6045220B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3020735B1 (fr) * 2014-04-30 2017-09-15 Ulis Procede de traitement d'une image infrarouge pour une correction des non uniformites

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006025148A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Sony Corp 信号処理装置及び方法
JP5260979B2 (ja) * 2007-05-02 2013-08-14 キヤノン株式会社 撮像システム、信号処理回路、及び信号処理方法
JP2011205235A (ja) * 2010-03-24 2011-10-13 Toshiba Corp 固体撮像装置
JP2012075050A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Fujifilm Corp 固体撮像素子、撮像装置、黒レベル決定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014011500A (ja) 2014-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5852324B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム
JP5516960B2 (ja) 固体撮像装置、固体撮像装置の駆動方法、および、電子機器
JP6377947B2 (ja) 固体撮像素子および電子機器
US8422819B2 (en) Image processing apparatus having a noise reduction technique
US7355638B2 (en) Image pickup apparatus having function of suppressing fixed pattern noise
US10313588B2 (en) Image capturing system and control method of image capturing system
JP5959834B2 (ja) 撮像装置
JP2009164846A (ja) 固体撮像装置及びその駆動方法
US9467631B2 (en) Radiation imaging apparatus, method of driving the same, and radiation inspection apparatus
JP2010245891A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2014212450A (ja) 撮像装置
US10536675B2 (en) Image capturing apparatus, driving method therefor, and image capturing system
JP2016058877A (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6045220B2 (ja) 撮像素子および撮像装置
JP2018061230A (ja) 撮像装置、その駆動方法および撮像システム
JP2013157881A (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム
US9906750B2 (en) Image pickup device driving method, image pickup device, and image pickup system using reset cancellation
JP5460465B2 (ja) 光電変換装置および撮像システム
JP2008042573A (ja) 撮像装置及びその制御方法、撮像システム並びにプログラム
JP2020057892A (ja) 撮像装置
JP2007081453A (ja) 撮像装置及び信号処理方法並びにプログラム
JP2013192059A (ja) 固体撮像装置および駆動方法、並びに、電子機器
JP2010166479A (ja) 撮像装置及び撮像画像の補正方法
JP5153757B2 (ja) 固体撮像装置
JP2016220008A (ja) 撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150617

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160414

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160614

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161017

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6045220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees