JP6045019B2 - チェン - Google Patents

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Description

本発明は、エスカレータ等に使用するチェンに関するものである。
図1は、チェン2の構成を表す図、図5から図9は、チェン2の部品図である。
チェン2は互いに対向する板状の外リンクプレート30を有しており、図5に示すように、外リンクプレート30は両端にそれぞれピン挿通孔32を有している。
また、チェン2は互いに対向する板状の内リンクプレート40を有しており、図6に示すように、内リンクプレート40は両端にそれぞれブシュ嵌合孔42を有している。
ブシュ嵌合孔42には図7に示すような円筒状のブシュ50の両端の嵌合部52がそれぞれ嵌合され、ブシュ50の外周には図8に示すような円筒状のローラ70が回転可能に取り付けられている。
図7に示すように、ブシュ50には両端に内リンクプレート40のブシュ嵌合孔42に嵌合する嵌合部52が設けられ、また、中心部にピン80が貫通するピン貫通孔54が設けられている。
また、チェン2は図9に示すような棒状のピン80を有している。
ピンは円筒状の本体82がブシュ50のピン貫通孔54に挿通され、端部84が外リンクプレート30に係止される。
チェン2は、以上のように組み立てられることにより、屈曲自在に連結する。
特開平2007-176615号公報
チェンは、例えばエスカレータでは、スプロケットに掛けられ、動力によりスプロケットが回転することにより、走行することとなる。
チェンは、走行中、スプロケットに噛み合う際等に、ローラと内リンクプレート、ローラとブシュ等が衝突することにより、音鳴りを生じさせていた。
例えば、エスカレータなどでは、エスカレータの運転中、すなわち、チェンの走行中に、エスカレータのステップの上に人が乗るので、エスカレータに乗っている人が快適に移動できるようにするために、チェンの音鳴りはなるべくしない方が望ましい。
そこで、本発明は、チェンのローラと内リンクプレートの衝突音やローラとブシュの衝突音等による音鳴りをより低減することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、
対向して設けられ、両端にピン挿通孔を有する一対の外リンクプレートと、
前記外リンクプレートの内側に対向して設けられ、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内リンクプレートと、
前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
前記ブシュの外周に回転可能に設けられるローラと、
前記ピン挿通孔および前記貫通孔に挿通され、前記外リンクプレートと、前記内リンクプレートとを屈曲可能に連結するピンと、
からなるチェンにおいて、
前記内リンクプレートの前記ローラと接触する部位に窪みを設けたことを特徴とするものである。
また、前記内リンクプレートに設けられた前記窪みが平面視略円形状であることを特徴とするものである。
また、対向して設けられ、両端にピン挿通孔を有する一対の外リンクプレートと、
前記外リンクプレートの内側に対向して設けられ、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内リンクプレートと、
前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
前記ブシュの外周に回転可能に設けられたローラと、
前記ピン挿通孔および前記貫通孔に挿通され、前記外リンクプレートと、前記内リンクプレートとを屈曲可能に連結するピンと、
からなるチェンにおいて、
前記ローラの前記内リンクプレートと接触する部位に窪みを設けたことを特徴とするものである。
また、前記ローラに設けられた前記窪みが平面視略円形状であることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、
対向して設けられ、両端にピン挿通孔を有する一対の外リンクプレートと、
前記外リンクプレートの内側に対向して設けられ、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内リンクプレートと、
前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
前記ブシュの外周に回転可能に設けられるローラと、
前記ピン挿通孔および前記貫通孔に挿通され、前記外リンクプレートと、前記内リンクプレートとを屈曲可能に連結するピンと、
からなるチェンにおいて、
前記内リンクプレートの前記ローラと接触する部位に窪みを設けたことにより、
チェンのローラと内リンクプレートの衝突音やローラとブシュの衝突音等による音鳴りをより低減することができる。
また、
対向して設けられ、両端にピン挿通孔を有する一対の外リンクプレートと、
前記外リンクプレートの内側に対向して設けられ、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内リンクプレートと、
前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
前記ブシュの外周に回転可能に設けられたローラと、
前記ピン挿通孔および前記貫通孔に挿通され、前記外リンクプレートと、前記内リンクプレートとを屈曲可能に連結するピンと、
からなるチェンにおいて、
前記ローラが前記内リンクプレートと接触する部位に窪みを設けたことにより、
チェンのローラと内リンクプレートの衝突音やローラとブシュの衝突音等による音鳴りをより低減することができる。
チェンの構成を表す図である。 内リンクプレート10を示す図であり、図2(a)は正面図、図2(b)は図2(a)におけるA−A線矢視断面図である。 内リンクプレート14を示す図であり、図3(a)は正面図、図3(b)は図3(a)におけるB−B線矢視断面図である。 ローラ20を示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は図4(b)におけるC−C線矢視断面図である。 外リンクプレート30を示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 内リンクプレート40を示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 ブシュ50を示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 ローラ70を示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。 ピン80を示す図であり、(a)が正面図、(b)が側面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。チェンの構成及び変更のない部品については、背景技術の箇所で説明したので説明を省略する。
図2は、第一の実施の形態で用いる内リンクプレート10を示す図である。
板状の内リンクプレート10は、端部にそれぞれブシュ嵌合孔を有するが、さらに、図2に示すように、内リンクプレート10には、ローラ70と接触する部位に平面視略円形状の窪み12が設けられる。
この窪み12にエスカレータチェンに用いられる粘性のある油が保持され、内リンクプレートとローラの衝突の緩衝材の役割を果たすので、内リンクプレートとローラの衝突の音鳴りが低減される。
また、内リンクプレート10のローラ70と接触する部位に窪み12が設けられることにより、接触面積が減るので、内リンクプレート10とローラ70の衝突の音鳴りが低減される。
さらに、内リンクプレート10の窪み12に溜まった油により、ローラ70の振動が抑制されるので、ブシュ50とローラ70の接触音による音鳴りも低減される。
また、内リンクプレートのローラと接触する部位に設ける窪みは、図3のように、内リンクプレートが破断しやすい箇所である、ブシュ嵌合孔の中心より内リンクプレートの長手方向外側を避けて設けることが望ましい。
窪みの形状は、油を保持できるのであるならば、どのような形状でもかまわない。しかし、窪みの形状に角があると、その部分から内リンクプレートに亀裂を発生させるリスクが生じるので、窪みは平面視略円形状など、角がない形状であることが望ましい。
図4は、第二の実施の形態で用いられるローラ20を示す図である。本実施の形態における円筒状のローラ20には、内リンクプレート40と接触する部位に平面視略円形状の窪み22が設けられる。
本実施の形態においても、ローラ20に設けられた平面視略円形状の窪み22に油は保持されることとなり、そして、窪み22に保持された油が緩衝材の役割を果たすので、内リンクプレート40とローラ20の衝突の音鳴りが低減される。
また、ローラ20に窪み22が設けられることにより、接触面積が減るので、内リンクプレート40とローラ20の衝突の音鳴りが低減される。
さらに、ローラ20の窪みに溜まった油により、ローラ20の振動が抑制されるので、ブシュ50とローラ20の衝突音が低減される。
また、第一の実施の形態に用いる内リンクプレート10,14と、第二の実施の形態に用いるローラ20を併用することも当然ながら可能である。
2 チェン
10 内リンクプレート
12 窪み
14 内リンクプレート
16 窪み
20 ローラ
22 窪み
30 外リンクプレート
32 ピン挿通孔
40 内リンクプレート
42 ブシュ嵌合孔
50 ブシュ
52 嵌合部
54 ピン貫通孔
70 ローラ
80 ピン
82 本体
84 端部

Claims (2)

  1. 対向して設けられ、両端にピン挿通孔を有する一対の外リンクプレートと、
    前記外リンクプレートの内側に対向して設けられ、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内リンクプレートと、
    前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
    前記ブシュの外周に回転可能に設けられたローラと、
    前記ピン挿通孔および前記貫通孔に挿通され、前記外リンクプレートと、前記内リンクプレートとを屈曲可能に連結するピンと、
    からなるチェンにおいて、
    前記内リンクプレートの前記ローラと接触する部位に平面視略円形状の窪みを設けたことを特徴とするチェン。
  2. 対向して設けられ、両端にピン挿通孔を有する一対の外リンクプレートと、
    前記外リンクプレートの内側に対向して設けられ、両端にブシュ嵌合孔を有する一対の内リンクプレートと、
    前記ブシュ嵌合孔に嵌合され、貫通孔を有するブシュと、
    前記ブシュの外周に回転可能に設けられたローラと、
    前記ピン挿通孔および前記貫通孔に挿通され、前記外リンクプレートと、前記内リンクプレートとを屈曲可能に連結するピンと、
    からなるチェンにおいて、
    前記ローラが前記内リンクプレートと接触する部位に平面視略円形状の窪みを設けたことを特徴とするチェン。

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