JP6044865B2 - 誘導電力伝送システム - Google Patents

誘導電力伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP6044865B2
JP6044865B2 JP2012020392A JP2012020392A JP6044865B2 JP 6044865 B2 JP6044865 B2 JP 6044865B2 JP 2012020392 A JP2012020392 A JP 2012020392A JP 2012020392 A JP2012020392 A JP 2012020392A JP 6044865 B2 JP6044865 B2 JP 6044865B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
coil
power supply
feeding
receiving coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012020392A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013158227A (ja
JP2013158227A5 (ja
Inventor
菊地 秀雄
秀雄 菊地
Original Assignee
菊地 秀雄
秀雄 菊地
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 菊地 秀雄, 秀雄 菊地 filed Critical 菊地 秀雄
Priority to JP2012020392A priority Critical patent/JP6044865B2/ja
Publication of JP2013158227A publication Critical patent/JP2013158227A/ja
Publication of JP2013158227A5 publication Critical patent/JP2013158227A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6044865B2 publication Critical patent/JP6044865B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、電力を無線誘導手段を介して空間を越えて電気装置に給電する誘導電力伝送システムに関する。
誘導電力伝送システムは、空間を隔てて対向する給電コイルから受電コイルに電力を供給することで、それらの装置同士の電気端子同士を接触させずに電力を伝送するので、電気端子の接点の接触不良が発生しない利点がある。その利点を生かして、歯ブラシや携帯電話などに誘導電力伝送システムが使用されている。
この誘導電力伝送システムの電力伝送の効率を改善するために、特許文献1では、電源装置に接続した給電コイルに電磁誘導で結合する受電コイルに、給電電流に共鳴する共振回路を接続し、その受電コイルで電力を受信する。その受電コイルに被給電装置を電気接続して被給電装置が電力を消費する。被給電装置の受電コイルは、電源装置に接続した給電コイルから物理的に間隔をあけて配置し、大気を通じて誘導結合させる。しかし、1つの給電コイルから1つの受電コイルに電力を送電するシステムでは、受電コイルの位置が給電コイルの近傍に限定される問題があった。
この問題を解決するために、特許文献2では、複数の給電コイルで送電アレイを構成し、その送電アレイから受電コイルに電力を送電することで受電コイルの設置位置の自由度を増すシステムが提案されている。
特開2010−011654号公報 特開2003−224937号公報
特許文献2の技術では、受電コイルの近くに位置して電力を受電コイルに送電する給電コイル以外の給電コイルは、それらを電源装置に電気接続させたままにしておくと、給電コイルで電力を損失する。そのため、受電コイルが近くに無い給電コイルは電源装置との電気接続を切る必要があった。
しかし、給電コイル毎に、電源装置との電気接続を切るスイッチを設けると、そのスイッチの設置がシステムのコストを上げる問題があった。
そのため、本発明の解決すべき課題は、複数の給電コイルから成る送電アレイから受電コイルに電力を送電するシステムにおいて、給電コイルでの電力の損失を抑制しつつ、スイッチ数を低減して製造コストを下げた誘導電力伝送システムを得ることにある。
この課題を解決するために、本発明は、電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、前記一対の給電線と前記給電コイルと前記給電系コンデンサが直列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が直列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、LB・Ib <LU・Iu であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr2)=(ωM)・(Ib/Iu)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr2を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システムである。
また、本発明は、電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、前記一対の給電線と前記給電コイルと前記給電系コンデンサが直列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が並列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記受電系コンデンサの容量をCUとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、(Ib/Iu) <(LU/LB)であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr4)={LU/(ωM・CU)}・(Iu/Ib)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr4を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システムである。
本発明は、これにより、給電コイルLBの近くに受電コイルLUが接近する場合にのみ、インピーダンスを整合させて電力を効率良く送電できる効果がある。そして、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBによる電力の損失を少なくできる効果がある。
また、本発明は、電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、該給電系コンデンサと該給電コイルと前記一対の給電線が並列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が並列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記受電系コンデンサの容量をCUとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、(Ib/Iu) <(LU/LB)であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr4)={LU/(ωM・CU)}・(Iu/Ib)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr4を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システムである。
また、本発明は、電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、該給電系コンデンサと該給電コイルと前記一対の給電線が並列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が直列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、LB・Ib <LU・Iu であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr2)=(ωM)・(Ib/Iu)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr2を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システムである。
本発明の誘導電力伝送システムは、給電コイルLBと受電コイルLUを接近させて電力を伝送させる場合に、電源回路の出力インピーダンスと負荷回路の入力インピーダンスを整合させる。そして、その際に、給電コイルLBに流れる電流が給電コイルLBに発生させる磁界のエネルギーよりも、受電コイルLUに流れる電流が受電コイルLUに発生させる磁界のエネルギーの方を大きくするように電源回路SCの出力インピーダンスを設定する。それにより、給電コイルLBの近くに受電コイルLUが接近する場合にのみ、インピーダンスを整合させて電力を効率良く送電できる効果がある。そして、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBによる電力の損失を少なくできる効果がある。
本発明の第1の実施形態の誘導電力伝送システムの1つの給電コイルと受電コイルの関係を示す図である。 (a)本発明の第1の実施形態の誘導電力伝送システムの受電コイルの平面図である。(b)同、給電コイルと受電コイルの側面図である。(c)同、給電コイルの平面図である。 (a)本発明の第1の実施形態の変形例1の受電コイルの平面図である。(b)同、給電コイルと受電コイルの側面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例1の電力伝送効率をあらわすSパラメータ(S21)のグラフである。 本発明の第1の実施形態の変形例1の給電コイルからの電力損失をあらわすSパラメータ(S11)のグラフである。 (a)本発明の第1の実施形態の変形例2の誘導電力伝送システムの受電コイルの平面図である。(b)同、給電コイルと受電コイルの側面図である。(c)同、給電コイルの平面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例2の電力伝送効率をあらわすSパラメータ(S21)のグラフである(その1)。 本発明の第1の実施形態の変形例2の電力伝送効率をあらわすSパラメータ(S21)のグラフである(その2)。 本発明の第1の実施形態の変形例2の電力伝送効率をあらわすSパラメータ(S21)のグラフである(その3)。 本発明の第2の実施形態の誘導電力伝送システムの給電コイルの平面図である。 本発明の第3の実施形態の誘導電力伝送システムの構成図である。 (a)本発明の第3の実施形態の誘導電力伝送システムの受電コイルの平面図である。(b)同、給電コイルと受電コイルの側面図である。(c)同、給電コイルの平面図である。
<第1の実施形態>
図1に、本発明の第1の実施形態の誘導電力伝送システムの1つの給電コイルLBと受電コイルLUの関係を示す。誘導電力伝送システムは、給電コイルLBから受電コイルLUに電力を送電する。その給電コイルLBの一端に電源回路SCを接続し、他端に給電系コンデンサCを接続する。受電コイルLUの一端に負荷回路LDを接続し、他端に受電系コンデンサCUを接続する。このように構成して、電源回路SCから負荷回路LDに非接触で電力を供給する。ここで、給電コイルLBと電源回路SCと給電系コンデンサCは直列に接続されていれば十分であり、例えば、電源回路SCと給電系コンデンサCを隣接させても良い。受電コイルLUも同様であり、受電コイルLUと受電系コンデンサCUを隣接させても良い。
図2(a)の平面図に、受電コイルLUとそれに接続する受電系コンデンサCUと負荷回路LDを示す。図2(b)の側面図に、受電コイルLUと給電コイルLBと、給電コイルに、電源回路SCからの電力を供給する給電線LA1とLA2の側面の配置の構成を示す。図2(c)の平面図に、複数の、給電コイルLBとそれに接続する給電系コンデンサCを示し、また、給電コイルに電源回路SCからの電力を供給する給電線LA1とLA2を示す。
給電コイル系は、図2(c)の平面図のように、給電系コンデンサCiとループ状の給電コイルLBiが給電線LA1とLA2に直列に接続され、その給電コイル系が複数、並列に給電線LA(LA1及びLA2)に接続されている。
受電コイル系は、図2(a)の平面図のように、1つのループ状の受電コイルLUと受電系コンデンサCUが負荷回路LDに直列に接続されている。
図2(b)の側面図のように、給電コイルLBと受電コイルLUの間の距離は、受電コイルLUの直径以下の距離にして給電コイルLBと受電コイルLUを配置する。
(変形例1)
図2(a)に示した受電コイルLU、及び、図2(c)に示した給電コイルLBiの構造は、図2のように複数巻きのコイルを用いる以外に、図3の平面図のように1巻きのコイルを用いることもできる。つまり、図3のように、断面が平板状の1巻きのコイルの給電コイルLBと給電系コンデンサCと給電線LA1とLA2を直列に接続した回路を用いることもできる。また、受電コイルLUと受電系コンデンサCUと負荷回路LDを直列に接続した回路を用いる。
(インピーダンスの整合条件)
ループ状の給電コイルLBiと給電系コンデンサCiの直列回路から成る給電コイル系の共振周波数fと、ループ状の受電コイルLUと受電系コンデンサCUの直列回路から成る受電コイル系の共振周波数fを等しくする。そして、給電線LA(LA1とLA2)に電源回路SCが供給する電流の周波数をその共振周波数fに等しくする。
すなわち、給電コイルLBiのインダクタンスをLBとし、給電系コンデンサCiの容量をCとし、受電コイルLUのインダクタンスをLUとし、受電系コンデンサCUの容量をCUとすると、
(式1) LB×C=LU×CU=1/ω
にする。そして、電源回路SCが供給する電流の角周波数をωにする。ここで、角周波数ω=2πfである(fは共振周波数)。
そして、給電コイルLBiと受電コイルLUを接近させて電力を送電する場合の給電コイルLBiと受電コイルLUの相互インダクタンスをMであらわす。このとき、給電コイルLBiに給電線LA(LA1とLA2)を介して接続する電源回路SCの出力インピーダンスr1を、あるパラメータαに関して、
(式2) r1=ωM・α
にする。また、受電コイルLUに直列に接続する負荷回路LDの入力インピーダンスr2を、
(式3) r2=ωM/α
にする。このようにインピーダンスを設定することで、給電コイルLBiと受電コイルLUが接近した場合にインピーダンスを整合させて、電力を効率良く伝送できる。
すなわち、パラメータαの値にかかわらず、
(式4) r1・r2=(ωM)
の条件を満足させる。これにより、インピーダンスが整合して、電力が効率良く伝送できる。
(インピーダンスの設定条件)
ここで、自己インダクタンスLBの給電コイルLBiに電流Ibを流し、受電コイルLUに電流Iuが流れる場合に、以下の式5の関係を成り立たせて電力を伝送する。
(式5) LB・Ib<LU・Iu
この式5の関係を成り立たせると、給電コイルLBiに電流Ibが流れて給電コイルLBiが蓄積する磁界のエネルギーよりも、受電コイルLUに電流Iuが流れて受電コイルLUに蓄積される磁界のエネルギーの方が大きくなる。
この場合に、電源回路SCの出力インピーダンスr1と負荷回路LDの入力インピーダンスr2は以下の式6と式7になる。
(式6) r1=ωM・Iu/Ib
(式7) r2=ωM・Ib/Iu
式6及び式7を式2及び式3と比較して、式5と等価な条件をあらわすと、以下の式8の条件になる。
(式8) r1/r2=α=(Iu/Ib)>LB/LU
この式8のように、電源回路SCの出力インピーダンスr1と負荷回路LDの入力インピーダンスr2の比を、給電コイルLBiと受電コイルLUの自己インダクタンスの比よりも大きく設定する。
なお、式8の限界の条件である、r1/r2=LB/LUの場合は、給電コイルLBから受電コイルLUへの電力の伝送効率が高い周波数の範囲が最も広くなる。その場合に対して、抵抗比r1/r2が4倍大きい場合では、未だ、電力の伝送効率が高い周波数の領域が残っている。
また、式8からα>LB/LUが得られ、それを式2に代入し、更に式1を用いることで、式8に等価な以下の式9が導かれる。
(式9) r1>k・√(LB/C)
k≡M/√(LB・LU)
ここで、kは給電コイルLBiと受電コイルLUの電磁誘導の結合係数である。すなわち、電源回路SCの出力インピーダンスr1をk・√(LB/C)よりも大きくすることで、電源回路SCが給電コイルLB2に流す電流Ibを小さくし、その電流に共鳴する受電コイルLUに流れる電流Iuを大きくする。
このように負荷回路LDの入力インピーダンスr2を小さくし、電源回路SCの出力インピーダンスr1をk・√(LB/C)より大きくすることにより、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCの出力インピーダンスr1の不整合が大きくなる。それにより、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBによる電力の損失が少なくなる効果がある。これを以下で説明する。
近くに受電コイルLUが接近していない給電コイルLB1及びLB3からは、受電コイルLUに電力が伝送されない。それらの給電コイルLB1及びLB3は、小さな値ではあるが、導体抵抗を持つ。
もし、電源回路SCの出力インピーダンスr1の値を小さくし、給電コイルLBの小さな値の導体抵抗に整合させれば、それらのアンテナで電力が大きく損失する。逆に、電源回路SCの出力インピーダンスr1の値を大きくすれば、給電コイルLBの導体抵抗との不整合が大きくなり、電源回路SCがそれらの給電コイルに供給する電力が少なくなる。それにより、それらの給電コイルLBの導体抵抗による電力の損失が小さくなる効果がある。
このように、給電コイルLBの近くに受電コイルLUが接近する場合にのみ、インピーダンスを整合させる。これにより、受電コイルLUが接近した給電コイルLBからのみ、受電コイルLUに大きな電力を送電することができる効果がある。そして、電源回路SCの出力インピーダンスr1を高くすることで、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCとのインピーダンスの不整合を大きくする。これにより、受電コイルLUから離れた位置の給電コイルLBでの電力損失を小さくできる効果がある。
(給電コイルと受電コイルの径が同じ場合)
例えば、同じ大きさの直径を持つ給電コイルLBiと受電コイルLUを用いる。そして、給電コイルLBiのコイルの巻き数をnとし電流をIbとし、受電コイルLUのコイルの巻き数をmとし電流をIuとする。この場合、給電コイルLBiの自己インダクタンスLBと受電コイルLUの自己インダクタンスLUの比は、以下の式10になる。
(式10) LB/LU=n/m
この場合は、式8の条件は、以下の式11の条件になる。
(式11) (Iu/Ib)>(n/m)
この式11の意味は、給電コイルLBのコイルに流れる電流Ibをコイルの巻き数nだけ加え合わせた電流の束よりも、受電コイルLUのコイルに流れる電流Iuをコイルの巻き数mだけ加え合わせた電流の束の電流の方を大きくすることである。
図3には、給電コイルLBと受電コイルLUがn=m=1の1巻きの同じ形のコイルで、給電コイルLBと受電コイルLUの形を同じにし、両者のインダクタンスが同じ場合の例を示す。この場合は、インピーダンスを制御する式8の条件は、単純に、r1>r2になり、また、給電コイルLBのコイルに流れる電流Ibよりも受電コイルLUのコイルに流れる電流Iuの方を大きくする。
図3の場合では、給電コイルLBを直径340mmで幅が50mm、厚さが1mmの銅製の1巻きのコイルにする。ここで、そのコイルに接続する給電系コンデンサCの容量C=0.4μFにする。また、受電コイルLUの形状を給電コイルLBと同じにし、受電コイルLUに接続する受電系コンデンサCUの容量CU=0.4μFにする。この給電コイルLBと受電コイルLUを対向させて、コイル間隔h=100mmを隔てて接近した位置に配置する。
この場合に、給電コイル系及び受電コイル系は各々340kHzで共振する。ここで、インピーダンス整合条件の式4、及び、インピーダンスを制御する条件の式8(及び式9)の関係を満足させるべく、電源回路SCの出力インピーダンスr1を0.6Ωにし、負荷回路LDの入力インピーダンスr2を0.14Ωにする。
すると、給電コイルLBと受電コイルLUの間に、図4のグラフの周波数特性の伝送効率で電力が伝送される。すなわち、340kHzにおいて、0.077dBの損失(2%の損失)のみで、電力が給電コイルLBから受電コイルLUに効率良く送電される。
一方、受電コイルLUから離れた位置にある給電コイルLBについては、図5の周波数特性のグラフが示す割合で電力が損失する。すなわち、340kHzにおいて、電力が0.055dB損失する。これは、1.3%の電力が給電コイルLBの抵抗で消費されて損失することを示している。この場合の給電コイルLBの出力インピーダンスr1は0.6Ωに設定したが、もし、r1をこの半分の0.3Ωにすると、損失はこの2倍に増す。こうして、式8に従って、電源回路SCの出力インピーダンスr1=0.6Ωを負荷回路LDの入力インピーダンスr2=0.14Ωよりも大きく設定することで、給電コイルLBによる電力の損失を少なくできる効果がある。
(変形例2)
変形例2の誘導電力伝送システムとして、図6のように、図3のコイルと同様に幅は50mmのコイルで、ただし、受電コイルLUの径を350mmにし、更に、給電コイルLBを細長い長方形状にする。
この場合の受電コイルLUのインダクタンスLUは594nHあり、一方、給電コイルLBのインダクタンスLBは5645nHある。そして、給電コイルLBと受電コイルLUのコイル間隔hを変形例1の2倍の200mmにする。また、給電コイルLBの端部間を結ぶ給電系コンデンサCの容量Cを2100pFにし、受電コイルLUの両端を結ぶ受電系コンデンサCUの容量CUを0.02μFにする。この場合に、給電コイル系及び受電コイル系は各々1.46MHzで共振する。
ここで、インピーダンス整合条件の式4、及び、インピーダンスを制御する条件の式8(及び式9)の関係を満足させるべく、電源回路SCの出力インピーダンスr1を2.1Ωより大きくし、負荷回路LDの入力インピーダンスr2を0.23Ωより小さくする。
もし、電源回路SCの出力インピーダンスr1を2.1Ωにし負荷回路LDの入力インピーダンスr2を0.23Ωにすると、コイル間の電力伝送効率の周波数特性が図7のグラフのようになる。この場合の電力の伝送効率が100%に近い周波数の幅が最も広い。図8のグラフは、電源回路SCの出力インピーダンスr1を図7のグラフの場合の約2倍(√4.5倍)にし、負荷回路LDの入力インピーダンスr2を約2分の1(√4.5分の1)にした場合の、コイル間の電力伝送効率の周波数特性をあらわす。図8では、電力の伝送効率が100%に近い周波数の幅が図7よりも狭まる。
図9のグラフは、電源回路SCの出力インピーダンスr1を図7の条件の約2分の1(√4.5分の1)にし、負荷回路LDの入力インピーダンスr2を約2倍(√4.5倍)にした場合の、コイル間の電力伝送効率の周波数特性をあらわす。図9のグラフは図8のグラフとほとんど同じである。結局、図7のグラフの場合が、すなわち、電源回路SCの出力インピーダンスr1を2.1Ωにし負荷回路LDの入力インピーダンスr2を0.23Ωにした場合が、電力の伝送効率が100%に近くになる周波数の幅が最も広い。
図8のグラフの場合では、インピーダンスを制御する条件の式8(及び式9)の関係を満足させるべく、電源回路SCの出力インピーダンスr1を2.1Ωより大きくし、負荷回路LDの入力インピーダンスr2を0.23Ωより小さくする場合に、電力の伝送効率を100%近くにできる周波数の範囲が存在した。
この場合に、以下の式8a及び式9aの範囲内のインピーダンスであれば、電力の伝送効率を100%近くにできる周波数の範囲が存在する。すなわち、その範囲内で、電源回路SCの出力インピーダンスr1を最大値にすると、電力の伝送効率が100%に近い周波数の幅は図7よりも狭まるが、図8のように、100%近い伝送効率が得られる周波数がまだ無くならずに存在している。
(式8a) 4・LB/LU≧r1/r2>LB/LU
(式9a) 2k・√(LB/C)≧r1>k・√(LB/C)
そのため、r1を、k・√(LB/C)より大きくし、かつ、2k・√(LB/C)以下にすることが望ましい。
<第2の実施形態>
第2の実施形態の給電コイル群の底面図を図10に示す。第2の実施形態も第1の実施形態と同様に、式4と式8(及び式9)の関係を成り立たせる。
第2の実施形態が第1の実施形態と相違する点は、以下の構成である。第2の実施形態では、給電コイル系は、ループ状の給電コイルLB1と給電系コンデンサC1の直列回路の配線と、ループ状の給電コイルLB2と給電系コンデンサC2の直列回路の配線と、ループ状の給電コイルLB3と給電系コンデンサC3の直列回路の配線を並列に、スイッチング素子SW1を介して、給電線LA1と給電線LA2に接続する。すなわち、スイッチング素子SWiが、給電コイルLBの群と給電線LA(LA1及びLA2)との接続の開閉を制御する。
すなわち、スイッチング素子SWiは、受電コイルLUの近くに給電コイルLBの群が無い場合に、それらの給電コイルLBを給電線LA1から切り離す。それにより、給電線LAから切り離された給電コイルLBでの電力の損失を防止する。
このように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、給電コイルLBの近くに受電コイルLUが接近する場合にのみ、式4を満足させてインピーダンスを整合させることで、受電コイルLUが接近した給電コイルLBからのみ、受電コイルLUに大きな電力を送電することができる効果がある。また、式8(及び式9)に従って電源回路SCの出力インピーダンスr1を高くすることで、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCとのインピーダンスの不整合を大きくする。そうすることで、受電コイルLUから離れた位置の給電コイルLBによる電力損失を小さくできる効果がある。そして、本実施形態は更に、スイッチング素子SWiによって、受電コイルLUの近くに無い給電コイルLBの群を給電線LAから切り離すことで、給電コイル群での電力の損失を無くすことができる効果がある。
なお、本発明の給電コイルLBと受電コイルLUの寸法は、以上の実施形態で示した寸法に限定されず、無線電力伝送の用途に応じて自由に設定して用いることができる。また、アンテナの形状は、単純なコイル形状に限定されず、例えばクロソイド(コルニューの渦線)状の形状に配線することもできる。更に、空気で隔てたコイル間隔hを絶縁体に置き換えた構成にすることも可能である。
<第3の実施形態>
図11に第3の実施形態の誘導電力伝送システムの構成を示し、図12にその給電コイルLBと受電コイルの平面図と側面図を示す。図11のように、給電コイルLBに給電系コンデンサCを接続し、その給電系コンデンサCに並列に電源回路SCを接続する。また、受電コイルLUに受電系コンデンサCUを接続し、その受電系コンデンサCUに並列に負荷回路LDを接続する。このように構成して、電源回路SCから負荷回路LDに非接触で電力を供給する。
図12(a)の平面図に、受電コイルLUとそれに接続する受電系コンデンサCUと負荷回路LDを示す。図12(b)の側面図に、受電コイルLUと給電コイルLBと、給電コイルに、電源回路SCからの電力を供給する給電線LA1とLA2の側面の配置の構成を示す。図12(c)の平面図に、給電コイルLBとそれに接続する給電系コンデンサCと、給電コイルに電源回路SCからの電力を供給する給電線LA1とLA2を示す。
給電コイル系は、図12(c)の平面図のように、複数の給電系コンデンサCiとループ状の給電コイルLBiが接続された回路の給電系コンデンサCiの両端子に給電線LA1とLA2が接続されている。
受電コイル系は、図12(a)の平面図のように、1つのループ状の受電コイルLUと受電系コンデンサCUが接続された回路の受電系コンデンサCUに並列に負荷回路LDが接続されている。
図12(b)の側面図のように、給電コイルLBと受電コイルLUの間のコイル間隔hは、受電コイルLUの直径以下の距離にして給電コイルLBと受電コイルLUを配置する。
(インピーダンスの整合条件)
第3の実施形態においても、自己インダクタンスLBの給電コイルLBiと容量Cの給電系コンデンサCiから成る給電コイル系の回路の共振周波数fと、自己インダクタンスLUの受電コイルLUと容量CUの受電系コンデンサCUから成る受電コイル系の回路の共振周波数fを等しくし、電源回路SCが供給する電流の周波数をその共振周波数fに等しくする。
そして、給電コイルLBiと受電コイルLUを接近させて電力を送電する場合の、給電コイルLBiと受電コイルLUの相互インダクタンスをMであらわす。このとき、給電系コンデンサCiに給電線LAを介して並列に接続する電源回路SCの出力インピーダンスr3を、あるパラメータαに関して、
(式12) r3=LB/(α・ωM・C)
にする。また、受電系コンデンサCUに並列に接続する負荷回路LDの入力インピーダンスr4を、
(式13) r4=α・LU/(ωM・CU)
にする。この式12と式13は、給電コイルLBiと受電コイルLUが接近した場合にインピーダンスが整合される条件を与える近似式である。この式12と式13を満足させることで、電力を概ね効率良く伝送できる。
この式12と式13でインピーダンスを整合させるためには、パラメータαの値にかかわらず、
(式14) r3・r4=(ω/k)LB・LU
の条件を満足させれば良い。ここでkはコイル間の電磁誘導の結合係数である。これにより、給電コイルLBiと受電コイルLUが接近した場合にインピーダンスが整合して、電力が効率良く伝送できる。
(インピーダンスの設定条件)
第3の実施形態においても、給電コイルLBと受電コイルLUを接近させて電力を伝送させる場合に、インピーダンスを制御すべき式5の関係を成り立たせる。そして、その電力の伝送の際に給電コイルLBに流れる電流が給電コイルLBに発生させる磁界のエネルギーよりも、受電コイルLUに流れる電流が受電コイルLUに発生させる磁界のエネルギーの方を大きくするように電源回路SCの出力インピーダンスを設定する。
この場合に、電源回路SCの出力インピーダンスr3と負荷回路LDの入力インピーダンスr4は以下の式15と16になる。
(式15) r3={LB/(ωM・C)}・Ib/Iu
(式16) r4={LU/(ωM・CU)}・Iu/Ib
式15、16を式12、13と比較して、式5の条件と等価な条件をあらわすと、以下の式17の条件式が得られる。
(式17) (r3/r4)(LU/LB)(C/CU)=(1/α)=(Ib/Iu)<LU/LB
この式17(及び式5)の条件に等価な以下の式18も得られる。
(式18) (r3/r4)<(CU/C)
この式18のように、電源回路SCの出力インピーダンスr3と負荷回路LDの入力インピーダンスr4の比を、受電コイル系の受電系コンデンサCUの容量CUと給電コイル系の給電系コンデンサCiの容量Cの比よりも小さく設定する。
また、式17からα>√(LB/LU)が得られ、それを式12に代入し、更に式1を用いることで、式17(及び式18及び式4)に等価な以下の式19が導かれる。
(式19) r3<1/(k・ωC)=√(LB/C)/k
ここで、kは給電コイルLB2と受電コイルLUの電磁誘導の結合係数である。
こうして、式14のインピーダンス整合条件を満足させつつ、式19に従って、電源回路SCの出力インピーダンスr3を√(LB/C)/kよりも小さく設定する。これにより、第1の実施形態と同様に、給電コイルLB2に流れる電流Ibを小さくし、その電流に共鳴する受電コイルLUに流れる電流Iuを大きくすることができる。
このように給電系コンデンサCiに並列に接続する電源回路SCの出力インピーダンスr3を√(LB/C)/kよりも小さく設定することにより、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCの出力インピーダンスr3の不整合が大きくなる。それにより、第1の実施形態と同様に、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBによる電力の損失を少なくできる効果がある。
なお、式19の条件は、図11の回路構成の場合に限らず、受電コイル系が図1の回路の場合であっても、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCの出力インピーダンスr3の不整合を大きくする条件として用いることができる。
このように、給電コイルLBの近くに受電コイルLUが接近する場合にのみ、式14を満足させてインピーダンスを整合させて給電コイルLBから受電コイルLUに大きな電力を送電することができる効果がある。そして、式18(及び式19)の条件により、電源回路SCの出力インピーダンスr3を√(LB/C)/kよりも小さく設定することで、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCとのインピーダンスの不整合を大きくする。これにより、受電コイルLUから離れた位置の給電コイルLBによる電力損失を小さくできる効果がある。
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、図1のように給電コイルLBと給電系コンデンサCと、出力インピーダンスr1の電源回路SCを直列に接続し、一方、図11のように受電コイルLUに受電系コンデンサCUを接続し、その受電系コンデンサCUに並列に入力インピーダンスr4の負荷回路LDを接続して、電源回路SCから負荷回路LDに非接触で電力を供給する誘導電力伝送システムを構成する。
(インピーダンスの整合条件)
この場合に、電源回路SCの出力インピーダンスr1と負荷回路LDの入力インピーダンスr4は、あるパラメータαに関して、式2と式13の関係を満たし、更に、式6と式16の関係を満たす。
給電コイルLBiと受電コイルLUが接近した場合の両コイルの電磁誘導の結合係数をkとすると、その場合にインピーダンスを整合させるために、パラメータαの値にかかわらず、
(式20) r1/r4=kLB/LU
の条件を満足させる。これにより、インピーダンスが整合して、電力が効率良く伝送できる。
(インピーダンスの設定条件)
第4の実施形態においても、式5の条件を成り立たせて、給電コイルLBiに電流Ibを流して給電コイルLBiが蓄積する磁界のエネルギーよりも、受電コイルLUに電流Iuが流れて受電コイルLUに蓄積される磁界のエネルギーの方を大きくする。
第4の実施形態で、式5の条件に等価な条件は式9になり、電源回路SCの出力インピーダンスr1>k・√(LB/C)が条件になる。すなわち、この式9の条件は、第1の実施形態における図1の回路構成の場合に限らず、第4の実施形態において受電コイル系が図11の回路の場合であっても、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCの出力インピーダンスr1の不整合を大きくする条件として用いることができる。
こうして、式20のインピーダンス整合条件を満足させつつ、式9に従って、電源回路SCの出力インピーダンスr1をk・√(LB/C)よりも大きく設定する。これにより、第1の実施形態と同様に、給電コイルLB2に流れる電流Ibを小さくし、その電流に共鳴する受電コイルLUに流れる電流Iuを大きくする。
このように、式20のインピーダンス整合条件を満足させることで、第1の実施形態と同様に、給電コイルLBの近くに受電コイルLUが接近する場合にのみ、インピーダンスを整合させ、給電コイルLBから受電コイルLUに大きな電力を送電することができる効果がある。そして、式9の条件を満足させて、電源回路SCの出力インピーダンスr1をk・√(LB/C)よりも大きく設定することで、受電コイルLUが近くに無い給電コイルLBと電源回路SCとのインピーダンスの不整合を大きくする。これにより、受電コイルLUから離れた位置の給電コイルLBでの電力損失を小さくできる効果がある。
なお、本発明は、複数の給電コイルLBと1つの受電コイルLUで構成する誘導電力伝送回路に限定されず、複数の給電コイルLBの他に、受電コイルLUについても、スイッチで負荷回路LDへの電気接続を切り替えるならば、複数の受電コイルLUも用いることが可能である。
また、本発明では、給電コイルLBと受電コイルの役割を交代した回路を構成することもできる。すなわち、複数の受電コイルLUを用い、1つの給電コイルLBを用いた誘導電力伝送回路を構成することもできる。この場合の動作条件は、コイルの電流に関する式5の不等号の向きを逆にし、電源回路SCと負荷回路LDのインピーダンスに関する式8の不等号の向きを逆にした条件で誘導電力伝送回路を動作させる。
本発明は、生体への非侵襲なシステム構成で、生体内に埋め込んだ電子装置にエネルギーを供給する用途に適用できる。また、ディスプレイ装置等に家屋の壁を隔てて誘導エネルギーを供給する用途に適用できる。また、車両などに電力供給設備から非接触で電力を供給する用途に適用できる。また、半導体集積回路内で集積回路の配線層間で非接触で電力あるいは電気信号を伝送する用途に適用できる。
C、C1、C2、C3、C4、C5、C6・・・給電系コンデンサ
CU・・・受電系コンデンサ
f・・・周波数
h・・・コイル間隔
LA1、LA2・・・給電線
LB、LB1、LB2、LB3、LB4、LB5、LB6・・・給電コイル
LD・・・負荷回路
LU・・・受電コイル
r1、r3・・・電源回路の出力インピーダンス
r2、r4・・・負荷回路の入力インピーダンス
SC・・・電源回路
SW1、SW2・・・スイッチング素子

Claims (4)

  1. 電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、前記一対の給電線と前記給電コイルと前記給電系コンデンサが直列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が直列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
    前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、LB・Ib <LU・Iu であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr2)=(ωM)・(Ib/Iu)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr2を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システム。
  2. 電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、前記一対の給電線と前記給電コイルと前記給電系コンデンサが直列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が並列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
    前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記受電系コンデンサの容量をCUとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、(Ib/Iu) <(LU/LB)であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr4)={LU/(ωM・CU)}・(Iu/Ib)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr4を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システム。
  3. 電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、該給電系コンデンサと該給電コイルと前記一対の給電線が並列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が並列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
    前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記受電系コンデンサの容量をCUとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、(Ib/Iu) <(LU/LB)であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr4)={LU/(ωM・CU)}・(Iu/Ib)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr4を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システム。
  4. 電源回路から交流電力を供給する一対の給電線に複数の給電コイル系を並列に接続し、前記給電コイル系はループ状の給電コイルと給電系コンデンサから成り、該給電系コンデンサと該給電コイルと前記一対の給電線が並列に接続され、かつ、ループ状の受電コイルと受電系コンデンサと負荷回路が直列に接続された受電コイル系の受電コイルを前記複数の給電コイル系の1つの給電コイルに接近させ、前記電源回路から供給した交流電力を、前記1つの給電コイルと前記受電コイルを経由して前記負荷回路に伝送して消費させる誘導電力伝送システムであって、
    前記1つの給電コイルの自己インダクタンスをLBとし前記受電コイルの自己インダクタンスをLUとし前記1つの給電コイルと前記受電コイルの相互インダクタンスをMとし前記交流電力の角周波数をωとし、前記1つの給電コイルに流す電流をIbとし前記受電コイルに流す電流をIuとし、LB・Ib <LU・Iu であらわす関係式を満足させて、(前記負荷回路の入力インピーダンスr2)=(ωM)・(Ib/Iu)であらわす関係式を満足させる入力インピーダンスr2を持つ前記負荷回路に前記電源回路から供給した交流電力を消費させることを特徴とする誘導電力伝送システム。
JP2012020392A 2012-01-03 2012-02-01 誘導電力伝送システム Active JP6044865B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012020392A JP6044865B2 (ja) 2012-01-03 2012-02-01 誘導電力伝送システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012000014 2012-01-03
JP2012000014 2012-01-03
JP2012020392A JP6044865B2 (ja) 2012-01-03 2012-02-01 誘導電力伝送システム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013158227A JP2013158227A (ja) 2013-08-15
JP2013158227A5 JP2013158227A5 (ja) 2015-02-05
JP6044865B2 true JP6044865B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=49078219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012020392A Active JP6044865B2 (ja) 2012-01-03 2012-02-01 誘導電力伝送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6044865B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6706444B2 (ja) * 2014-09-17 2020-06-10 光電子株式会社 容器及びこれを備えた非接触電力伝送システム
WO2016114158A1 (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 菊地秀雄 無線電力伝送システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4639773B2 (ja) * 2004-11-24 2011-02-23 富士電機ホールディングス株式会社 非接触給電装置
JP4318044B2 (ja) * 2005-03-03 2009-08-19 ソニー株式会社 電力供給システム、電力供給装置および方法、受電装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP5106237B2 (ja) * 2008-05-02 2012-12-26 オリンパス株式会社 無線給電システム
JP2009278837A (ja) * 2008-05-18 2009-11-26 Hideo Kikuchi 誘導電力伝送システム
JP5173901B2 (ja) * 2009-03-13 2013-04-03 三菱電機株式会社 非接触受給電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013158227A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10103581B2 (en) Wireless power transmission system
JP5934934B2 (ja) 無線電力伝送システム
JP5810291B2 (ja) 無線電力伝送システム
JP6288519B2 (ja) 無線電力伝送システム
CN105210235B (zh) 电子设备
JP2010063324A (ja) 誘導電力伝送回路
CN104521100B (zh) 无线电力传输装置、供电装置以及受电装置
US9197101B2 (en) Wireless electric power transmission apparatus
JP5354874B2 (ja) 誘導電力給電システム
JP6094820B2 (ja) 無線電力伝送装置
JP6044865B2 (ja) 誘導電力伝送システム
JP6207046B2 (ja) 無線電力伝送システム
KR102207998B1 (ko) 무선 전력 송신 장치 및 무선 전력 전송 시스템
JP2014096872A (ja) 結合共振器型の無線電力伝送システム、及び結合共振器型の無線電力伝送システムに用いる受電側共振器
US10491043B2 (en) Resonant coil, wireless power transmitter using the same, wireless power receiver using the same
WO2016114158A1 (ja) 無線電力伝送システム
JP6567329B2 (ja) 共振器
JP2015220891A (ja) 共振器及び無線給電システム
WO2024009485A1 (ja) 電力伝送コイル
JP2017143615A (ja) 無線電力伝送システム
TWI536671B (zh) Single loop multi - frequency antenna
Ahn et al. A novel resonator for robust lateral-misalignment of magnetic resonance wireless power link
KR20190068909A (ko) 전기 공진 방식에 기반한 무선 전력 전송 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141211

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160626

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161103

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6044865

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250