JP6044570B2 - 基板保持部材および接合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板保持部材および接合装置に関する。
半導体装置の実効的な実装密度を向上させる技術のひとつとして、複数のダイを積層しけ形成される積層型半導体装置がある。積層型半導体装置の製造においては、相互に位置合わせされたダイまたはウエハを接合した後、圧力を加えて接合を安定化させる。特許文献1には、基板保持部材に保持させた基板を熱間で加圧する加圧装置が記載される。
特開2007−115978号公報
ウエハは脆い材料なので応力分布が生じることは好ましくない。そこで、加圧装置は、加圧部または基板保持部材の表面を高度に平坦にして、ウエハにかかる圧力を均一にしている。しかしながら、加圧された基板の外周縁部には依然として高い圧力がかかる場合があった。また、その反動で、高い圧力が掛かる領域に隣接して、圧力が低下する領域が生じる場合もある。
上記課題を解決すべく、本発明の第1の態様として、基板の裏面に接する接触面と、接触面の周囲に沿って配され、接触面に対する裏面から圧力が加えられた場合に、当該基板の周縁部において接触面から当該基板に伝播される応力を緩和する応力緩和部とを有する基板保持部材が提供される。
また、本発明の第2の態様として、基板の裏面に接する接触面の外形と同じ外形を有する基板保持部材が提供される。
更に、本発明の第3の態様として、上記基板保持部材と、複数の基板を積層して挟んだ一対の基板保持部材に、基板保持部材の厚さ方向に圧力を加える加圧部とを備え、複数の基板を接合する接合装置が提供される。
また更に、本発明の第4の態様として、基板の裏面に接して加圧する加圧面を有する接合装置であって、接合する基板の周縁部に沿って配され、加圧面に圧力が加えられた場合に、当該基板の周縁部において加圧面から当該基板に伝播される圧力を緩和する応力緩和部を有する接合装置が提供される。
また更に、本発明の第5の態様として、基板の裏面に接して加圧する加圧面が、当該基板の外形と等しい外形を有する接合装置が提供される。
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これら特徴群のサブコンビネーションも発明となり得る。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決に必須であるとは限らない。
図1は、接合装置100全体の構造を模式的に示す図である。接合装置100は、基盤110と、基盤110の上に搭載された下部組立体120および計測部140と、下部組立体120の上に更に搭載された上部組立体130とを有する。また、接合装置100には、それぞれが基板220を保持した一対の基板ホルダ210が装填される。
下部組立体120は、支柱122、下部フレーム124、ロードセル126および圧力伝達部128を有する。支柱122は、基盤110に下端を支持され、基盤110から垂直に起立する。
下部フレーム124は、支柱122の上端に両側端を支持される。下部フレーム124の略中央にはロードセル126が搭載され、更に、その上に圧力伝達部128が搭載される。これにより、ロードセル126は、圧力伝達部128に鉛直に加わった圧力の大きさを検出する。
また、下部フレーム124は、互いに対向する内側端面の上端近傍にベアリング123を備える。ベアリング123は、側方から圧力伝達部128に接して、下部フレーム124に対する圧力伝達部128の位置を安定させつつ、圧力伝達部128の円滑な昇降を許す。
圧力伝達部128は、上面近傍にヒータユニット121を埋設される。ヒータユニット121は、圧力伝達部128の上面に搭載された基板ホルダ210を介して基板220を加熱する。なお、ヒータユニット121は、独立した部材として、圧力伝達部128の上に搭載され、更に、基板ホルダ210が積層して搭載される場合もある。
上部組立体130は、支柱132、上部フレーム134、シリンダ136および圧力伝達部138を有する。シリンダ136および支柱132は、下部フレーム124の上端面に支持され、それぞれ垂直に起立する。
上部フレーム134は、ベアリング133を介して、支柱132により側方から位置決めされる。これにより、シリンダ136に作動流体が供給または排出された場合に、上部フレーム134は鉛直に円滑に昇降する。
また、上部フレーム134は、下端をシリンダ136に支持されて、下部フレーム124よりも上方に延在する。上部フレーム134の略中央には圧力伝達部138が懸架される。更に、圧力伝達部138の下面近傍にヒータユニット131が埋設される。
なお、ヒータユニット121、131としては、セラミックヒータ、カートリッジヒータ等を使用できる。また、圧力伝達部128、138の内部に流路を設け、加熱した媒体を流通させて加熱する構造としてもよい。更に、ヒータユニット121、131に温度センサを設けて加熱温度を管理してもよい。
基板ホルダ210の各々は、静電吸着等により基板220を保持して、基板220と一体的に取り扱うことができる。これにより、多くの場合は脆い基板220の取り扱いを容易且つ安全にする。基板220としては、Siウエハ、化合物半導体基板、ガラス基板を例示できるが、これらに限定されるわけではない。
接合装置100においては、下部組立体120の圧力伝達部128の上面に一方の基板ホルダ210が保持される。また、上部組立体130の圧力伝達部138の下上面に他方の基板ホルダ210が保持される。圧力伝達部128、138による基板ホルダ210の保持は、静電吸着、負圧吸着等による。一対の基板ホルダ210は、それぞれ基板220を保持する。
計測部140は、例えばレーザ干渉計等の精密な測定機器を有し、接合装置100において接合される基板220の状態を計測する。ここでいう状態とは、接合される基板220の間隔、傾き、表面性状等を意味する。計測部140による計測結果に応じて、例えば、シリンダ136へ供給され、また、シリンダ136から排出される作動流体が制御される。また、基板220の極端に大きな傾き等が検出された場合に接合装置100を停止させる安全装置の一部としても使用される。
図2は、接合装置100の動作を示す図であり、図1に対照して描かれる。シリンダ136から作動流体が排出された場合、上部フレーム134は、シリンダ136に引きつけられて降下する。これにより、圧力伝達部138および基板ホルダ210も降下して、基板220に上方から圧力を加える。これにより、一対の基板220が圧接される。
また、上記の動作と並行してヒータユニット121、131が動作する。これにより、基板ホルダ210を介して基板220を加熱する。こうして、一対の基板220をホットプレスして恒久的に接合させる。
基板220に加わる圧力はロードセル126により検出される。これにより、所要の圧力を正確に加えて基板220を接合できる。また、計測部140により、基板220の間隔、傾き等を監視しつつ接合できるので、接合により形成される積層型半導体装置の歩留りを向上させることができる。
なお、基板220の周縁部において過大な応力集中が生じた場合、基板220自体が損傷を受ける場合がある。また、基板220が圧壊してい場合でも、基板220の周縁部において大きな圧縮応力が生じると、その反動として、周縁部に続く領域において基板220に加わる圧力が低下する場合がある。基板220に加わる圧力が低下した場合は基板220の接合が不十分になるので、不足する圧力を見込んで大きな圧力を加えると、基板220の周縁部に対する応力集中は更に大きくなる。
図3は、基板220を保持する基板ホルダ210の外観を示す斜視図である。基板ホルダ210は、全体として円板状をなす。基板ホルダ210は、基板220の外形と同じ外形を有する接触面212(図中に斜線で示す)と、接触面212の外周に沿って環状に形成された溝211と、接触面212の径方向外側に向かって溝211の外側に延在するフランジ部214とを有する。
接触面212は平坦に仕上げられている。また、図示されていないが、接触面212の内部には、基板220を静電吸着する場合に電圧が印加される電極が埋設される。
フランジ部214は、接触面212と同じ厚さを有し、挿通穴216、基準標識217、バーコード218等を有する。挿通穴216は、基板220を接合した後で基板ホルダ210を取り外す場合に工具を挿通する。基準標識217は、基板ホルダ210の位置合わせ、基板ホルダ210に対する基板220の相対位置を計測する場合の基準等に用いられる。バーコード218は、基板ホルダ210の個体を識別する場合に読み取られる。
これら挿通穴216、基準標識217、バーコード218等は、接合装置100の仕様に応じて選択的に設けられる。また、他の部材がフランジ部214に設けられる場合もある。更に、フランジ部214自体も、基板220を搭載した状態で基板ホルダ210を搬送する場合に把持して使用される。このように、基板ホルダ210は、単に基板220を吸着して保護するにとどまらず、様々な機能を有する場合がある。
接触面212およびフランジ部214は、例えば絶縁性のセラミックス材等により、全体として一体に成形される。ここで、基板ホルダ210は、接触面212およびフランジ部214の間に形成された溝211を有する。
図4は、図3に示した基板ホルダ210に、基板220を搭載した状態を示す断面図である。図示のように、基板220は、基板ホルダ210の接触面212に吸着される。接触面212の径Dは、基板220の径Wと等しい。
一方、基板ホルダ210は、接触面212の外側にフランジ部214を有する。このため、基板ホルダ210の外径Dは、基板220の径Wよりも大きい。また、溝211が形成された領域では、基板ホルダ210の厚さが、接触面212の厚さよりも小さい。
図5は、それぞれが基板220を保持した一対の基板ホルダ210が、接合装置100に装填されて加圧された状態を示す図である。図示のように、一対の基板ホルダ210が一対の基板220を挟んでいる。下側の基板ホルダ210は圧力伝達部128に、上側の基板ホルダ210は圧力伝達部138に、それぞれ裏面を接している。なお、圧力伝達部128、138が基板ホルダ210を加圧する加圧面の外径D10は、基板ホルダ210の外径Dに等しい。
一方、一対の基板ホルダ210の間で、相互のフランジ部214の間には間隙が残る。これにより、接合された基板220から基板ホルダ210を取り外す場合に、フランジ部214が基板ホルダ210に対する手がかりとなる。
接合装置100が動作して上側の圧力伝達部138が降下した場合、基板220には、基板ホルダ210を介して圧力Pが加えられる。このとき、基板ホルダ210の各々においては、フランジ部214の裏面にも圧力Pが加えられる。
接触面212においては、圧力伝達部128、138、基板ホルダ210および基板220が順次接触した状態で圧力Pが加えられるので、基板ホルダ210は圧縮変形する。これに対して、間に間隙を有するフランジ部214では、加えられた圧力Pが、基板ホルダ210を曲げ変形させる。このため、圧縮変形する接触面212と曲げ変形するフランジ部214との間では、基板ホルダ210の内部に応力分布が生じる。
ここで、基板ホルダ210の基板220を保持する側の面において、接触面212およびフランジ部214の間には溝211が配されている。これにより、フランジ部214の曲げ変形により生じた応力Pの接触面212への伝播は、溝211において遮断される。従って、接触面212から基板220へ作用する圧力に、基板220の周縁部で分布が生じることがなく、基板220周縁部における応力集中が防止される。
図6は、他の接合装置100において、基板220を保持した基板ホルダ210を加圧した状態を示す断面図である。図示のように、この接合装置100においても、基板ホルダ210の接触面212の径Dは、基板220の径Wに等しい。また、この接合装置100では、圧力伝達部128、138の加圧面の径D10も、基板220の径Wに等しい。このため、基板ホルダ210の外径Dは、基板220の径Wおよび接触面212の径Dよりも大きく、フランジ部214が、圧力伝達部128、138の側方に突出する。
この場合、圧力伝達部128、138から加えられた圧力Pにより、接触面212において基板ホルダ210は圧縮変形する。一方、フランジ部214には、圧力伝達部128、138から圧力Pは加えられない。従って、フランジ部214においては、基板ホルダ210は当初の形状および厚さを維持する。
フランジ部214においては基板ホルダ210が当初の形状を保つので、隣接する圧縮変形された領域に対して、基板ホルダ210の厚さを大きくする応力Pを生じる。ここで、基板ホルダ210の基板220を保持する側の面において、接触面212およびフランジ部214の間には溝211が配される。これにより、フランジ部214の応力Pの接触面212への伝播は溝211において遮断される。従って、接触面212から基板220へ作用する圧力に応力Pに起因する応力分布が生じることがなく、基板220において応力集中が生じることが防止される。
なお、圧力伝達部128、138の加圧面の外径D10が基板220の径Wよりも小さい場合、圧力伝達部128、138の周縁部近傍の領域において、基板220に加わる圧力に分布が生じる。従って、圧力伝達部128、138の加圧面は、少なくとも基板220の径Wよりも大きな外径D10を有することが好ましい。
また、フランジ部214から接触面212への応力の作用を遮断するという観点からは、溝211が深いほど効果が高い。しかしながら、溝211を深くすることにより基板ホルダ210の厚さが極端に薄くなると、基板ホルダ210自体の強度が局部的に低下する。
更に、溝211の形状は、図中では角溝としたが、これを丸溝として内面を連続した面により形成することが好ましい。これにより、溝211の内部における応力集中が防止され、基板ホルダ210の長寿命化に寄与する。
図7は、他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。図示のように、この基板ホルダ210は、基板220の径Wと同じ外径Dを有する。これにより、圧力伝達部128、138から圧力Pを加えられた場合に、基板ホルダ210の全体が均一に圧縮される。従って、基板220に加わる圧力に分布が生じることがない。
ただし、このように基板220および圧力伝達部128、138と同じ径を有する基板ホルダ210は、接合装置100から取り出す場合、および、接合された基板220から取り外す場合に、側端面で操作しなければならない。このため、取り扱いが難しくなる。
図8から図12までは、基板ホルダ210の様々な変形例を示す断面図である。いずれの図面も、1枚の基板220を搭載した単一の基板ホルダ210が描かれる。また、これらの図において、図4と共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
図8に示す基板ホルダ210は、接触面212の周囲に沿って形成された段差213を有する。また、基板ホルダ210において、段差213よりも外側のフランジ部214の厚さは、接触面212の厚さよりも小さい。
これにより、フランジ部214において生じた応力は、段差213で遮断されて、接触面212に直接に伝播しない。従って、この基板ホルダ210を介して基板220に圧力を加えた場合は、基板220に生じる圧力分布が抑制される。
図9に示す基板ホルダ210は、接触面212において基板220を保持する面に対して裏面側に形成された溝215を有する。溝215は、接触面212に保持された基板220の周縁部に沿って環状に形成される。これにより、フランジ部214から接触面212に伝播する応力を低減する。
また、溝215の天面は曲面をなす。これにより、溝215の内面は連続した面により形成され、特定の領域に応力集中が生じ難い。従って、基板ホルダ210自体の耐久性が向上される。
なお、基板ホルダ210の裏面(図中の下面)において、溝215により包囲された領域の外径Dは、基板220に対する接触面212よりも僅かに小さい。これにより、基板ホルダ210の裏面に形成された溝215の作用が、基板ホルダ210の表面において基板220の周縁部に作用する。
図10に示す基板ホルダ210は、接触面212において基板220を支持する面に対して裏面に形成された段差213を有する。段差213は、接触面212に保持された基板220の周縁部に沿って環状に形成される。これにより、フランジ部214において発生した応力が接触面212に伝播することが抑制される。
また、段差213とフランジ部214とは曲面により連続している。これにより、特定の領域に応力集中が生じ難くなる。従って、基板ホルダ210自体の耐久性が向上される。
更に、基板ホルダ210の裏面(図中の下面)において、段差213により包囲された領域の外径Dは、基板220に対する接触面212よりも僅かに小さい。これにより、基板ホルダ210の裏面に形成された段差213の作用が、基板ホルダ210の表面において基板220の周縁部に作用する。
図11に示す基板ホルダ210は、フランジ部214の側端面から、基板ホルダ210の径方向内側に向かって形成された溝215を有する。溝215の先端は、接触面212の外径Wよりも内側まで入り込んでいる。これにより、基板ホルダ210に保持された基板220の周縁部近傍において基板220に作用する圧力が低減され、基板220の縁部において局所的に生じる応力集中が緩和される。
図12に示す基板ホルダ210は、外周に近づくほど厚さが薄くなるテーパ状の傾斜面219を有する。また、平坦な接触面212の径Dは、基板220の径Wよりも小さい。これにより、基板ホルダ210に保持された基板220の周縁部近傍において基板220に作用する圧力が暫減して、基板220の縁部において局所的に生じる応力集中が緩和される。
なお、図中では傾斜面219の傾斜を強調して描いた。しかしながら、傾斜面219により生じる基板ホルダ210表面の高低差は、圧力を加えられた場合の基板ホルダ210の圧縮変形量よりも小さい。
図13は、また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。図示のように、基板220は、基板ホルダ210の接触面212に吸着される。また、基板ホルダ210は、接触面212の外側にフランジ部214を有する。このため、基板ホルダ210の外径Dは基板220の径Wよりも大きい。
基板ホルダ210において、接触面212およびフランジ部214の間には、溝211が配される。溝211が形成された領域では、基板ホルダ210の厚さが、接触面212の厚さよりも小さい。これにより、接触面212の径は、基板220の径Wに等しい。
更に、基板ホルダ210は、溝211の裏面にも溝215を有する。溝215は、接触面212に保持された基板220の周縁部に沿って環状に形成される。これにより、溝211、215が形成された領域において、基板ホルダ210の厚さは更に薄くなる。
このような形状により、フランジ部214で生じた変形の接触面212への伝播が、基板ホルダ210の表裏において遮断される。従って、基板ホルダ210に対して圧力が加えられた場合も、基板220に生じる応力集中が軽減される。
また、溝211、215を基板ホルダ210の表裏に形成することにより、溝211、215のそれぞれの深さを小さくすることができる。これにより、静電吸着用の電極等を基板ホルダ210に埋設する場合に、埋設した部材と溝211、215との干渉を避けることができ、埋設深さの選択範囲が広くなる。
なお、図示は省いたが、溝211、215の他に、段差213、傾斜面219を基板ホルダ210の両面に形成した場合にも、同様の効果を得ることができる。
図14は、また更に他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。図示のように、基板220は、基板ホルダ210の接触面212に吸着される。また、基板ホルダ210は、接触面212の外側にフランジ部214を有する。このため、基板ホルダ210の外径Dは基板220の径Wよりも大きい。
基板ホルダ210において、接触面212およびフランジ部214の間には、溝211が配される。これにより、接触面212の径は、基板220の径Wに等しい。溝211が形成された領域では、基板ホルダ210の厚さが、接触面212の厚さよりも小さい。
更に、基板ホルダ210は、溝211の裏面に段差213を有する。段差213により、フランジ部214における基板ホルダ210の厚さは、接触面212における基板の厚さよりも小さい。
このような形状により、フランジ部214で生じた変形の接触面212への伝播は、基板ホルダ210の表裏において遮断される。従って、基板ホルダ210に対して圧力が加えられた場合も、基板220に生じる応力集中が軽減される。
このような溝211と段差213の組み合わせにより応力を遮断する効果は、基板ホルダ210の表面、即ち、接触面212と同じ側に段差213を配し、基板ホルダ210の裏面に溝215を設けた場合にも同様に得られる。更に、溝211、215、段差213、傾斜面219を、任意に組み合わせた場合にも同様の効果が得られる。
このように、基板ホルダ210に基板220の径Wよりも大きな外径Dを有するフランジ部214を設けることにより、基板ホルダ210の取り扱いが容易になる。即ち、接合装置100に基板ホルダ210を装填する場合、あるいは、接合装置100から基板ホルダ210を取り出す場合、更に、接合した基板220から基板ホルダ210を取り外す場合に、フランジ部214が、基板220および圧力伝達部128、138から側方に突出する。これにより、基板ホルダ210を選択的に保持して操作することが容易になる。
図15は、接合装置100の他の形態を示す図である。なお、以下に説明する部分を除くと、この接合装置100の構造は、図1に示した接合装置100と変わらない。そこで、共通の構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
この接合装置100は、基板ホルダ210を用いることなく、基板220を圧力伝達部128、138の加圧面125、135に直接に保持させて接合する。ここで、基板220を保持する圧力伝達部128、138が、基板220の外径よりも大きな径を有する場合、基板220に対する加圧面125、135の周囲に、基板220の周縁部に加わる圧力を緩和する目的で、溝127、137が設けられる。
これにより、圧力伝達部128、138から加圧面125、135への応力の伝播は、溝127、137により遮断される。従って、基板220と圧力伝達部128、138との径が異なる場合も、基板220において生じる応力集中が緩和される。
なお、溝127に換えて、段差213、溝215、傾斜面219等を圧力伝達部128、138に設けた場合も、同様の効果が得られる。これにより、基板220に加えられる圧力に過不足がなくなり、歩留りよく基板220を接合できる。
図16は、図15に示した接合装置100の変形例である。この接合装置100においては、下側の圧力伝達部128の上面と、上側の圧力伝達部138の下面とに、それぞれ交換できる押圧部材129、139が装着される。押圧部材129、139は、基板220あるいは基板ホルダ210の保持に用いる静電吸着、真空吸着を利用して圧力伝達部128、138に保持させてもよい。また、ネジ等の部材を用いて機械的に固定してもよい。
このような構造により、溝127等の応力緩和部を有する押圧部材129、139を適宜選択して、接合装置100を様々な寸法の基板220に対応させることができる。また、交換できる押圧部材129、139にヒータユニット121、131を内蔵させて、押圧部材129、139とヒータユニット121、131とを兼用としてもよい。
なお、図15および図16に示した形態では、圧力伝達部128、138に溝127、137を設ける構造としたが、図8から図12に示した様々な態様を、圧力伝達部128、138または押圧部材129、139に適用することができる。
以上、実施の形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
接合装置100の構造を模式的に示す断面図である。 接合装置100の動作を示す図である。 基板ホルダ210の外観を示す斜視図である。 基板220を保持した基板ホルダ210の断面図である。 基板220および基板ホルダ210が加圧された状態を模式的に示す図である。 基板220および基板ホルダ210が加圧された状態を模式的に示す図である。 基板220および基板ホルダ210が加圧された状態を模式的に示す図である。 他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 また他の実施態様に係る基板ホルダ210の形状を示す断面図である。 他の接合装置100の構造を示す断面図である。 また他の接合装置100の構造を示す断面図である。
100 接合装置、110 基盤、120 下部組立体、121、131 ヒータユニット、122、132 支柱、123、133 ベアリング、124 下部フレーム、125、135 加圧面、126 ロードセル、127、137、211、215 溝、128、138 圧力伝達部、129、139 押圧部材、130 上部組立体、134 上部フレーム、136 シリンダ、140 計測部、210 基板ホルダ、212 接触面、213 段差、214 フランジ部、216 挿通穴、217 基準標識、218 バーコード、219 傾斜面、220 基板

Claims (14)

  1. 加圧により接合される二つの基板のうちの一方の基板に接する接触面を有する接触部と、
    前記接触部の外周に設けられたフランジ部と
    を有し、
    前記フランジ部には、前記接触部を介して前記二つの基板が加圧されたときに前記一方の基板の周縁部に生じる応力集中を緩和する応力緩和部が設けられ、
    前記応力緩和部は、前記接触部の周囲に沿って配され、
    前記二つの基板が加圧されたときに、前記二つの基板のうちの他方の基板を保持する他の基板保持部材と前記応力緩和部との間に間隙が形成される基板保持部材。
  2. 前記応力緩和部は、前記フランジ部から前記接触部への応力の伝播を低減する請求項1に記載の基板保持部材。
  3. 前記応力緩和部の厚さは、前記接触部の厚さよりも小さい請求項1または2に記載の基板保持部材。
  4. 前記接触面は、保持する前記一方の基板と等しい外形を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  5. 前記応力緩和部は、前記接触部の外周に沿って形成された溝を含む請求項1から4のいずれか一項に記載の基板保持部材。
  6. 前記フランジ部の厚さは、前記接触部よりも薄く、前記応力緩和部は、段差を含む請求項2に記載の基板保持部材。
  7. 前記応力緩和部は、前記フランジ部の側面に前記接触部に向けて形成された溝を有する請求項1に記載の基板保持部材。
  8. 前記応力緩和部は、前記接触面に連続して前記フランジ部に形成され、前記フランジ部の外周に向けて前記フランジ部の厚さが薄くなるように形成された傾斜面を有する請求項1に記載の基板保持部材。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載された前記基板保持部材と、
    積層された複数の基板を保持する前記基板保持部材に、前記基板保持部材の厚さ方向に応力を加える加圧部と
    を備え、前記複数の基板を接合する接合装置。
  10. 前記加圧部は、前記基板保持部材の前記接触面に対する裏面と等しいかより大きい外形を有して前記裏面に接触する接触面を有する請求項9に記載の接合装置。
  11. 前記加圧部は、前記基板の他方の面と等しい外形を有し、前記基板保持部材の前記接触面に対する裏面に接触する加圧面を有する請求項9に記載の接合装置。
  12. 互いに重なり合った二つの基板のうち一方の基板に接する加圧面を有し、前記二つの基板を加圧する加圧部と、
    前記加圧部の外周に設けられたフランジ部と
    を備え、
    前記フランジ部には、前記二つの基板が前記加圧部により加圧されたときに、前記一方の基板の周縁部に前記フランジ部の変形により生じる応力集中を緩和する応力緩和部が設けられ、
    前記応力緩和部は、前記加圧部の周囲に沿って配され、
    前記二つの基板が加圧されたときに、前記二つの基板のうちの他方の基板を保持する他の加圧面と前記応力緩和部との間に間隙が形成される接合装置。
  13. 前記応力緩和部は、前記加圧面の外周に沿って前記加圧部に形成された溝を含む請求項12に記載の接合装置。
  14. 前記加圧面は、前記一方の基板の外形と等しい外形を有する請求項12または13に記載の接合装置。
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