JP6044146B2 - 液滴吐出ヘッド及びその製造方法及びインクカートリッジ及びインクジェット記録装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
更に、連通管を有するハウジング部材に共通液室構成基板をダンパー部材を介して接合する構造であるので、ますます、製造工程に時間がかかり、コスト高となる。
図1は、従来構造の液滴吐出ヘッドの断面図である。その図1において、符合1は液滴吐出ヘッドとしてのインクジェット記録ヘッドを示している。このインクジェット記録ヘッド1は、ヘッド本体2とハウジング部材3とから大略構成されている。
(実施例1)
図2、図3は本発明の実施例1に係る液滴吐出ヘッド1の一部を構成する成形体28を示し、図2は実施例1に係る液滴吐出ヘッドの成形体28の分解斜視図を示し、図3はその実施例1に係る液滴吐出ヘッドの成形体28の断面図を示している。
その包囲壁部材17は、金属板16をインサートして成形することにより金属板16と一体的に形成されるものであるが、その製造方法の詳細については後述する。
隆起状骨部19は、金属板16それ自体の強化を図る役割を果たす役割、連通管13を金属板16に据え付け固定する役割、包囲壁部材17の形状安定性を保つ役割を果たす。
図4Aないし図4Fは、実施例1に係る共通液室構成部材8とハウジング部材3と連通管13との製造方法に用いる二色成形タイプの射出成形金型の概略構成を示す概要図である。
熱可塑性エラストマ樹脂注入ノズル26は凹処21cに連通されている。ハウジング部材構成用樹脂注入ノズル27は凹処22aと協働して後述のハウジング部材形成用キャビティを形成する部分とコマ部21aの凹処21bと仕切り壁形成用の凹処21dとに連通されている。
予め、金属板16の表面は、樹脂と金属板16との密着性の向上を図るため、脱脂処理等の前処理が行なわれているものとする。
可動型22と固定型21とが図4Aに示すように型開きの状態で、固定型21の包囲壁部材形成用固定型部21Aに対向する可動型22のいずれか一方の凹処22aに、図4Bに示すように金属板16をセットし、図4Cに示すように、可動型22を固定型21に接近させて型締めする。
同時に、包囲壁部材形成用キャビティに金属板16と包囲壁部材17とからなる共通液室構成部材8が一体的に形成される。
図5、図6は、本発明の実施例2に係る液滴吐出ヘッド1の成形体28を示し、図5は実施例2に係る成形体28の分解斜視図を示し、図6はその実施例2に係る成形体28の断面図を示している。
図7,図8は、本発明の実施例3に係る液滴吐出ヘッド1の成形体28を示し、図7は実施例3に係る液滴吐出ヘッド1の成形体の分解斜視図を示し、図8はその実施例3に係る液滴吐出ヘッド1の成形体28の断面図を示している。
これにより、ハウジング部材3が金属板16に一体化され、ハウジング部材3と金属板16との剥離防止が図れる。
(実施例4)
そのインクジェット記録装置41には、その本体の下部に給紙カセット(又は給紙トレイ)が抜き差し可能に装着される。
この印字処理を例えば記録終了信号を受け取るまで実行し、1枚分の用紙の印字が終了すると、用紙を排出トレイに排出する。
3…ハウジング部材
4…ノズル基板
5…液室基板
6…振動板
7…液体供給基板
8…共通液室構成部材
9…駆動回路部材
13…連通管
16…金属板
17…包囲壁部材
28…成形体
Claims (17)
- ノズル孔を有するノズル基板と、
前記ノズル孔に連通する加圧液室と該加圧液室に液体を導入する液体導入路が形成された液室基板と、
該液室基板の一部を構成する振動板と、
該振動板に前記加圧液室に対向するようにして設けられた電気機械変換素子と、
該電気機械変換素子を駆動する駆動回路素子が配設された液体供給基板と、
前記液体導入路を介して前記加圧液室に連通されかつ該加圧液室に前記液体を供給する複数個の共通液室が形成されている共通液室構成部材と、
液体貯留部からの前記液体を連通管を介してその前記共通液室に供給するハウジング部材とを備え、
前記共通液室構成部材は、複数個のスリット状開口が形成された金属板と、該金属板と協働して内部に前記共通液室を構成する包囲壁部材とから構成され、該包囲壁部材の材料には、熱可塑性エラストマー樹脂が用いられ、前記包囲壁部材は、前記金属板上に前記スリット状開口を被覆して形成されており、
前記ハウジング部材は、前記熱可塑性エラストマー樹脂とは異なる樹脂材料であって、前記共通液室構成部材上に形成されていることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 前記金属板に前記包囲壁部材の形状安定性を保つための隆起状骨部が形成され、該隆起状骨部が前記包囲壁部材により被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記隆起状骨部は、前記金属板から起立されて前記スリット状開口を間に挟んで対向する一対の起立壁部と、該一対の起立壁部の頂部から該スリット状開口を横断する方向に屈曲されて該一対の起立壁部を互いに連結する頂壁部とから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記連通管が前記頂壁部に接続され、該頂壁部に該連通管と前記共通液室とを連通する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記連通管の材料に前記熱可塑性エラストマー樹脂が用いられ、前記連通管と前記包囲壁部材とが一体に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記連通管の材料に前記ハウジング部材に用いた材料と同一の樹脂材料が用いられていることを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記金属板の材料にステンレススチールが用いられていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記ハウジング部材の樹脂材料がポリフェニレンサルファイドであることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記ポリフェニレンサルファイドにはガラス繊維が充填され、ガラス繊維の充填率が50重量%以上かつ60重量%以下であることを特徴とする請求項8に記載の液滴吐出ヘッド。
- 前記包囲壁部材の壁の厚さが0.1mm以上でかつ0.3mm以下であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッド。
- 請求項1に記載の液体導入路を介して請求項1に記載の加圧液室に連通されかつ該加圧液室に請求項1に記載の液体を供給する複数個の共通液室が形成される請求項1に記載の共通液室構成部材と、請求項1に記載の液体貯留部からの液体を連通管を介して前記共通液室に供給するハウジング部材とを固定型と可動型からなる射出成形金型を用いて製造する液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
予め複数個のスリット状開口が形成された請求項1に記載の金属板を、型開きの状態で熱可塑性エラストマ樹脂注入ノズルに接続された包囲壁部材形成用固定部に対向してかつ包囲壁部材形成用固定型部と協働して包囲壁部材形成用キャビティを構成する可動型の一方の凹処にセットする工程と、
前記可動型と前記固定型とを型締めして前記金属板がセットされた一方の凹処に熱可塑性エラストマー樹脂を注入して硬化させることにより共通液室を構成する包囲壁部材と前記金属板とが一体化された共通液室構成部材をインサート成形する共通液室構成部材形成工程と、
前記可動型を前記固定型から離間させて前記共通液室構成部材が形成された一方の凹処を、ハウジング部材構成用の樹脂注入用ノズルに接続されたハウジング部材形成用固定型部に対向する他方の凹処に対向させる工程と、
前記可動型と前記固定型とを型締めして、共通液室構成部材が形成されている一方の凹処に前記ハウジング部材構成用樹脂注入用ノズルから前記ハウジング部材構成用樹脂を該一方の凹処に注入することにより、請求項1に記載の液体貯留部からの液体を連通管を介してその共通液室に供給するハウジング部材を前記共通液室構成部材と一体に形成するハウジング部材形成工程と、
前記可動型と前記固定型とを離反させて、前記共通液室構成部材と前記ハウジング部材とが一体化された成形体を製造した後、請求項1に記載のノズル基板と、請求項1に記載の液室基板と、請求項1に記載の振動板と、請求項1に記載の電気機械変換素子と、請求項1に記載の液体供給基板とを有する積層体を前記成形体に装着して液滴吐出ヘッドを製造する製造方法。 - 請求項1に記載の液体導入路を介して請求項1に記載の加圧液室に連通されかつ該加圧液室に請求項1に記載の液体を供給する複数個の共通液室が形成される請求項1に記載の共通液室構成部材と、請求項1に記載の液体貯留部からの液体を連通管を介して前記共通液室に供給するハウジング部材とを固定型と可動型からなる射出成形金型を用いて製造する液滴吐出ヘッドの製造方法であって、
予め複数個のスリット状開口が形成された請求項1に記載の金属板を、型開きの状態で熱可塑性エラストマ樹脂注入ノズルに接続された包囲壁部材形成用固定部に対向してかつ包囲壁部材形成用固定型部と協働して包囲壁部材形成用キャビティを構成する可動型の一方の凹処にセットする工程と、
前記可動型と前記固定型とを型締めして前記金属板がセットされた一方の凹処に熱可塑性エラストマー樹脂を注入して硬化させることにより共通液室を構成する包囲壁部材と前記金属板と請求項1に記載の連通管とが一体化された共通液室構成部材をインサート成形する共通液室構成部材形成工程と、
前記可動型を前記固定型から離間させて前記共通液室構成部材が形成された一方の凹処を、ハウジング部材構成用の樹脂注入用ノズルに接続されたハウジング部材形成用固定型部に対向する他方の凹処に対向させる工程と、
前記可動型と前記固定型とを型締めして、共通液室構成部材が形成されている一方の凹処に前記ハウジング部材構成用樹脂注入用ノズルから前記ハウジング部材構成用樹脂を該一方の凹処に注入することにより、請求項1に記載の液体貯留部からの液体を連通管を介してその共通液室に供給するハウジング部材を前記共通液室構成部材と一体に形成するハウジング部材形成工程と、
前記可動型と前記固定型とを離反させて、前記共通液室構成部材と前記ハウジング部材とが一体化された成形体を製造した後、請求項1に記載のノズル基板と、請求項1に記載の液室基板と、請求項1に記載の振動板と、請求項1に記載の電気機械変換素子と、請求項1に記載の液体供給基板とを有する積層体を前記成形体に装着して液滴吐出ヘッドを製造する製造方法。 - 前記金属板に前記包囲壁部材の形状安定性を保つための隆起状骨部が形成され、該隆起状骨部が前記包囲壁部材により被覆されていることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 前記連通管が前記ハウジング部材と同時に該ハウジング部材に対して一体的に形成されることを特徴とする請求項11に記載の液滴吐出ヘッドの製造方法。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを有するインクカートリッジ。
- 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の液滴吐出ヘッドを有する画像形成装置。
- 請求項15に記載のインクカートリッジを有するインクジェット記録装置。
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