JP6043593B2 - パケット転送装置、監視方法、及びプログラム - Google Patents

パケット転送装置、監視方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、パケット転送ネットワーク(例:IP網、イーサネット(登録商標)網、MPLS網等)において、送信側で入力されたパケットを複数の伝送路を介して伝送し、受信側において1つの伝送路のパケットを選択し、送信側で入力された順番でパケットを下流に送出する技術に関するものである。
例えば、映像通信のようなリアルタイム性を要求される高信頼のネットワークを形成する際に、中継ネットワークとしてパケット到着順序やパケット到着時間間隔を保証しないパケット転送ネットワークを利用するケースがある。この際、End-Endでは相応に高い品質の通信を提供する要求があり、そういった要求がある場合には、中継ネットワーク区間を二面化(二重化、冗長化)する等して品質の担保を図る仕組みが提案されている。
特にIP網等では、パケットが転送されることにより、パケットの到着タイミング揺らぎの発生やパケットの到着順序の逆転、パケットの欠落等が発生し、パケットを利用する下流のアプリケーションに影響を及ぼすことがあるため、このような揺らぎを抑制することや順序逆転を訂正することが必要となる。
上記の課題に対処した従来技術の例として、例えば、特許文献1には、パケットにその順序を識別するための順序識別子(シーケンス番号)を挿入し、当該パケットをコピーして複数のパケットを生成し、これらを複数の経路に送出し、受信側では複数の経路から受信したパケットの順序及び同一性を順序識別子に基づき識別し、同一パケットのうちの1つをパケットの順序に従って下流に転送する技術が記載されている。
また、他の従来技術の例として、特許文献2には、パケットを複数の経路に送出し、受信側で1つの経路のパケットを選択する技術において、同期パケットを用いることにより、送出する個々のパケットを加工することなく、受信側において無瞬断でパケットの選択を行うとともに、到着タイミングの揺らぎを吸収して、パケットの送信側での入力順序に従ってパケットを下流に送出する技術が記載されている。
なお、本願明細書及び特許請求の範囲において"パケット"の用語は、"フレーム"や"セル"等の意味を含む広い意味で使用するものとする。
WO2006/006632 特開2008−227623号公報
パケットを複数の経路(以下ではA系、B系とする)に送出し、受信側で1つの経路のパケットを選択するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置1の構成概要例を図1に示す。図1は受信機能のみを示す。図1を参照して課題を説明する。
図1に示すように、このパケット転送装置1は、A系のパケットを受信するパケット入力部2A、B系のパケットを受信するパケット入力部2B、A系のパケットを一時的に格納するメモリであるパケットバッファ3A、B系のパケットを一時的に格納するパケットバッファ3B、パケットバッファ3A、3Bからパケットを取り出して、一方の系のパケットを選択して出力するパケット選択制御部4、パケットを下流側に出力するパケット出力部5を備える。
パケット選択制御部4は、例えばパケットに付されたシーケンス番号を参照することで、シーケンス番号の順序に従ってパケットを選択してパケット出力部3に渡す順序制御や、揺らぎ吸収等を行っている。また、パケット選択制御部4は、予め定められた出力位相(出力タイミング)でパケットを取り出し、出力する動作を行っている。また、パケット選択制御部4は、出力するパケットのシーケンス番号を記録(カウント)しており、記録したシーケンス番号により、次に送出すべきパケットのシーケンス番号を把握する。
図1のパケット転送装置1において、例えば、A系の伝送路からのパケット受信に異常(パケット断、欠落等)があり、B系において正常にパケットの受信を行っている状態を想定する。この場合、パケット選択制御部4は、B系のパケットをパケットバッファ3Bから取り出すことで、正常に出力を行うことができる。また、出力パケットのシーケンス番号との比較により、A系において到着すべきパケットが到着していないことを把握できる。この場合は、パケット選択制御部4は、A系でパケット入力の異常があったと判定できる。
次に、A系とB系の両方の伝送路からのパケットが途絶える等の異常がある場合を想定する。この場合、パケット選択制御部4は、パケットバッファA系、B系に、次に送出できるパケットが到来するのを待つ動作を行う。この場合、出力パケットのシーケンス番号は更新されない。一方、パケット出力部5(もしくはパケット選択制御部4における出力機能部)は、パケットを送出できなくなるので、出力異常を示す警報を発生する。
上記のように、パケット選択制御部4は、パケットの到来を待つだけであるので、入力側に異常があることを検出できない。従って、出力側に異常が発生したことはわかるが、一見すると入力側には異常は無い状態であるかのように見えるという問題が発生する。
一般的な通信装置のように、パケット入力部とパケット出力部が1:1対応であれば、パケット出力部の警報発生によりパケット入力部の異常を検出できる。しかし、上記のような無瞬断対応のパケット転送装置には、複数のパケット入力部があり、パケット選択制御部4が出力パケットのシーケンス番号を決定している。
ネットワーク故障により1 つのパケット入力部のみがデータを受信しない場合には、他系入力が正常であるためパケット選択制御部4の出力シーケンス番号は常に更新され、ネットワーク故障が発生した系のパケットのシーケンス番号と、この更新される出力シーケンス番号とを比較することで当該系のパケット入力部におけるシーケンス番号の欠落が継続していることを判定し、警報を出力できる。
一方、ネットワーク故障により全てのパケット入力部がパケットを受信しない場合には、パケット選択制御部4の出力シーケンス番号は更新されず、入力パケットのシーケンス番号も出力パケットのシーケンス番号も変化がないため、パケット選択制御部4は、入力異常を検出できない。あるいは、入力パケットがないため、出力シーケンス番号と入力パケットのシーケンス番号との比較が行われず、入力異常を検出できない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、送信側でパケットを複数の経路に送出し、受信側で1つの経路のパケットを選択するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置において、全ての系のパケット入力に異常があった場合でも、その異常を検出することを可能とした技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、送信側でパケットを複製して複数の系の伝送路に送出し、受信側で複数の系の伝送路からパケットを受信し、受信したパケットのうちの1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置であって、
前記複数の系の伝送路のそれぞれからパケットを入力するパケット入力手段と、
前記パケット入力手段により入力された各系のパケットの到着間隔を監視する到着間隔監視手段と、
前記パケット入力手段により入力された各系のパケットを一時的に格納するパケットバッファと、
前記パケットバッファから各系のパケットを読み出し、1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット選択制御手段と、を備え、
前記到着間隔監視手段は、パケットの到着間隔に対応する監視量が第1の閾値から外れたことを検知した場合に、パケットの到着に異常があったと判定し、警報を出力し、
前記パケット選択制御手段は、下流へのパケット出力状態を監視するパケット出力状態監視手段を備え、
前記パケット出力状態監視手段は、下流に送出するパケットが枯渇してからの時間に対応する監視量が第2の閾値から外れたことを検知した場合に、前記パケットバッファをリセットし、
前記第1の閾値に対応するパケットの到着間隔の時間長は、前記第2の閾値に対応する下流に送出するパケットが枯渇してからの時間長よりも長い
ことを特徴とするパケット転送装置として構成される。
また、本発明は、前記パケット転送装置において実行される監視方法、及びプログラムとして構成することもできる。
本発明によれば、送信側でパケットを複数の経路に送出し、受信側で1つの経路のパケットを選択するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置において、全ての系のパケット入力に異常があった場合でも、その異常を検出することが可能となる。
課題を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るパケット通信システムの全体構成図である。 送信側のパケット転送装置10の構成例である。 受信側のパケット転送装置20の構成例である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
(システムの全体構成)
図2に、本発明の実施の形態のパケット転送装置を含むシステムの全体構成図を示す。図2に示すように、本実施の形態におけるパケット通信システムは、パケット転送装置10、及びパケット転送装置20がパケット転送網30に接続された構成を有する。パケット転送網30は、例えばIP網、イーサネット(登録商標)網、MPLS網等のパケットを転送するネットワークである。
パケット転送装置10、20はそれぞれパケットを送信するための機能部とパケットを受信するための機能部の両方を有するが、以下の説明ではパケット転送装置10を送信側とし、パケット転送装置20を受信側として説明する。パケット転送装置10のパケット入力側(上流と呼ぶ)及びパケット転送装置20のパケット出力側(下流と呼ぶ)のそれぞれには例えばユーザ装置やユーザ網が接続される。
このパケット通信システムでは、送信側のパケット転送装置10が、パケットにシーケンス番号を付与し、コピーして複数経路(A系、B系とする)で送信し、受信側のパケット転送装置20では、シーケンス番号等を用いて、正しい順序でパケットを下流に送出する。
(送信側パケット転送装置10の構成例、動作例)
図3に本実施の形態における送信側のパケット転送装置10の構成例を示す。図3は、パケット転送装置10における送信機能のみを示すものである。パケット転送装置10は図2に示したA系の伝送路、B系の伝送路に接続されるものとする。
図3に示すように、本実施の形態のパケット転送装置10は、パケット入力部11、パケット制御部12、パケットコピー部13、パケット出力部14A、14Bを備えている。
パケット入力部11が上流から送信されたパケットを受信し、そのパケットを順次パケット制御部12に送る。パケット制御部12は、パケットにシーケンス番号を挿入し、パケットをパケットコピー部13に渡す。パケットコピー部13はパケットのコピーを行って同じパケットを2つ生成し、パケット出力部14A、14Bに渡す。パケット出力部14A、14Bのそれぞれは、パケットをA系、B系の伝送路に送出する。
なお、シーケンス番号を挿入する対象となるパケットは、個々のパケットであってもよいし、例えば特許文献2に記載されたような同期パケットの技術を採用する場合には、同期パケットを生成するとともに、同期パケットのみにシーケンス番号を挿入することでもよい。
(受信側パケット転送装置20の構成例、動作例)
図4に、受信側のパケット転送装置20の機能構成図を示す。図4は、パケット転送装置20における受信機能のみを示すものである。実際には、パケット転送装置20は図3に示したような送信機能も含む。パケット転送装置20は図2に示したA系の伝送路、B系の伝送路に接続されるものとする。
図4に示すように、パケット転送装置20は、パケット入力部21A、21B、故障検出部22、パケットバッファ23A、23B、パケット選択制御部24、パケット出力部25を備えている。
故障検出部22は、到着間隔監視部221A、221Bを含む。パケット選択制御部24は、選択部241、遅延差調整部242、順序制御部243、揺らぎ調整部244、バッファリセット部245を含む。
パケット受信部21A、21BはそれぞれA系伝送路、B系伝送路からパケットを受信し、それぞれの系のパケットは故障検出部22に入力される。故障検出部22は、それぞれの系でパケットのCRCやFCSなどにより異常検出を行い、検出結果をパケット選択制御部24に通知する。パケット選択制御部24は、この通知に基づき、選択する系を替えることができる。
故障検出部22は、系毎の到着間隔監視部221A、221Bを含む。以下、A系、B系を区別しない場合は単に到着間隔監視部221と記載する。
到着間隔監視部221(到着間隔監視部221A、221Bのそれぞれ)には、閾値時間が設定されている。到着間隔監視部221は、入力パケットの到着間隔が閾値を越えたかどうかを確認し、超えた場合に、入力パケットの欠落が継続していると判定して、警報を出力する。警報は、例えば外部のオペレーションシステムに通知される。
すなわち、到着間隔監視部221は、あるパケットを受信してパケットバッファに格納してから、次のパケットを受信するまでの時間を計測し、次のパケットを受信しないまま閾値の時間が経過した場合に、入力パケットの欠落が継続していると判定して、警報を出力する。この到着間隔監視部221A、221Bは、順序制御部243よりも前段にあり、パケット転送網30における順序入れ替えや揺らぎをそのまま含むパケットを入力とする。
本実施の形態では、閾値は時間であるが、閾値はデータ量でもよい。閾値がデータ量である場合、例えば、到着間隔監視部221は、一定時間内にパケットバッファに格納するデータ量を一定時間毎に監視し、データ量が閾値より小さい場合に、警報を出力する。
いずれの場合も、入力パケットの到着間隔に対応する監視量が閾値を外れた場合に、入力パケットの欠落が継続していると判定して、警報を出力する。
パケットバッファ23A、23Bは、入力されたパケットを一時的に蓄積するメモリ(例:連想メモリ、Content Addressable Memory(CAM))であり、パケット選択制御部24により読み取り(刈り取り)の制御がなされる。
パケット選択制御部24は、選択部241、遅延差調整部242、順序制御部243、揺らぎ調整部244、バッファリセット部245を有する。
選択部241は、基本的には、パケットバッファ23A、23Bから遅延調整済みのパケットをシーケンス番号順に揺らぎ調整部244が設定する出力位相(出力タイミング)で読み出し、A系、B系のうちのいずれかのパケットをパケット出力部25に渡す機能部である。系の選択は、例えば、故障検出部22において異常が検出されていない系のほうを選択する。両方の系で異常がない場合は、予め定めたほうの系とするが、選択部241による系選択論理により、随時、系は入れ替わる可能性がある。
遅延差調整部242は、同じシーケンス番号を持つパケットの到着時刻を用いて系の間でのパケットの遅延差を測定し、その測定結果を用いて、系間での遅延を調整する。すなわち、選択部241がパケットバッファ23A、23Bからパケットを読み出すタイミングを調整する。具体的には、早く到着したほうの系のパケットを読み出すタイミングを遅らせ、遅いほうの系に合わせる。
このような遅延差調整を行うことで、基本的に、選択部241は、A系とB系から同じタイミングでパケットを取得することになるので、無瞬断で系を切り替えることができる。また、両系で同期がとれるほどの遅延差調整を行わない設定である場合でも、遅延差調整を行うことにより、故障等で系を切り替えた場合に、少ないパケットロスで系を切り替えることができる。
順序制御部243は、パケットに付されたシーケンス番号等に基づいて、パケットを正しい順序(送信側のパケット転送装置10に入力された順序)でパケット出力部25に送るように制御を行う機能部である。
本発明の適用において、順序制御の手法は特定の方法に限定されない。一例として、順序制御部243は、下流に送出したパケットのシーケンス番号を記録する機能を有しており、各系から順次取得するパケットのシーケンス番号と、記録されている出力シーケンス番号を比較し、記録された出力シーケンス番号の次のシーケンス番号を持つパケットを下流に送出するとともに、そのシーケンス番号を記録する。A系パケット、B系パケットの両方が次のシーケンス番号を持つパケットである場合は、例えば、現在、運用系として定めた系のパケットを選択すればよい。また、A系パケット、B系パケットのいずれも期待したシーケンス番号のパケットでない場合は、期待したシーケンス番号のパケットを取得できるまで、例えば所定数個分のパケットの出力を待つような動作を行う。このように、出力したパケットのシーケンス番号を記録し、記録したシーケンス番号とバッファから取得したパケットのシーケンス番号を比較することで正しい順序でパケットを送出するようにする。
このような手法以外にも、例えば、特許文献2に記載されたように、同期パケットに予め挿入したパケットの特徴値と、受信パケットの特徴値とを比較することでパケットの順序を確認し、確認した順序に従ってパケットを送出する手法をとることもできる。
パケット出力部25は、あるパケットを送信してから次のパケットを送信するまでの時間を計測し、次のパケットを送信しないまま閾値(入力側とは独立した設定値)の時間が経過した場合に、出力パケットの欠落が継続していると判定して、警報を出力する。
揺らぎ調整部244は、パケットの到着タイミングの揺らぎを吸収して、パケットが送信側パケット転送装置で入力されたタイミングで各パケットを受信側パケット転送装置の下流に転送する機能部であり、例えば、特許文献2に記載された手法を用いることができる。
バッファリセット部245は、予め定めた閾値の時間を超える時間、出力するパケットがない場合(枯渇した場合)に、パケットバッファ23A、パケットバッファ23Bをリセットする機能部である。バッファリセットは、ネットワークのアプリケーションが映像など同期伝送を必要とする場合に、遅延調整とバッファ量蓄積を適切にやり直す効果がある。例えば、パケット1、パケット2、パケット3...のようにパケットを下流に送出しているときに、パケット5を送出した後、いずれの系からも、送出できるパケットを取得できない状態が、上記閾値の時間続いた場合に、パケットバッファ23A、パケットバッファ23Bをリセットする。バッファリセット部245は、下流へのパケット出力状態を監視するパケット出力状態監視手段の例である。なお、同期伝送アプリケーション(映像など)以外の通常のデータ通信においては、予め定めた閾値の時間を超える時間、出力するパケットがない場合などでもリセットは不要であり、このような場合、例えば、警報を出力する。
パケット5を送出した後、いずれの系からも、送出できるパケットを取得できない状態とは、例えば、パケットバッファ23A、23Bが枯渇して、取得するパケットがない場合や、パケット5を送出した後、パケットを取得できても、許容できるシーケンス番号の欠落以上の欠落があるパケット(例:1つのみ欠落を許容しているときに、パケット8以降しか来ないような場合等)しか取得できない場合等である。
このような場合、パケットバッファ23A、23Bにパケットが格納されている場合でも、格納されているパケットはとびとびの不完全なものである可能性が高く、遅延調整とパケットバッファ蓄積量を初期から適切に再試行するため、下流に送出せずに、パケットバッファ23A、23Bにあるパケットをリセットして削除し、次から受信するパケットを送出対象にするものである。
なお、入力側における到着間隔監視部221での閾値時間と、出力側のバッファリセット部245での閾値時間に関し、入力側ではパケット到着間隔がばらつくので、一例として、入力側の閾値時間を出力側の閾値時間よりも長い時間とする。
本実施の形態では、閾値として時間を用いているが、閾値としてデータ量を用いてもよい。この場合、例えば、選択部241が一定時間内にパケット出力部25に出したパケットのデータ量を一定時間毎に監視し、データ量が閾値よりも小さい場合に、パケット出力に異常があると判定し、パケットバッファをリセットする。
いずれの場合も、バッファリセット部245は、下流に送出するパケットが枯渇してからの時間に対応する監視量が閾値から外れたことを検知した場合に、パケットバッファをリセットする。
なお、パケットバッファの残量の監視も重要であり、上限値・下限値を設けて警報を出すようにしてもよい。
本実施の形態に係るパケット転送装置20は、コンピュータの機能、パケット入力手段、パケットバッファ、パケット出力手段などを含む通信装置に、本実施の形態で説明する故障検出部22及びパケット選択制御部24の処理に対応するプログラムを実行させることにより実現可能である。当該プログラムは、可搬メモリ等の記憶媒体に格納して配布し、上記通信装置にインストールして用いてもよいし、ネットワーク上のサーバからダウンロードして上記通信装置にインストールしてもよい。また、本実施の形態で説明する処理をハードウェア回路として実現し、当該ハードウェア回路を通信装置に備えることとしてもよい。
(実施の形態の効果)
上記のように本実施の形態では、入力側でパケット到着状態を確認する機能(到着間隔監視部221)を備えるとともに、出力側で出力状態を確認する機能(バッファリセット部245)を備えることを特徴としている。これにより以下のような効果がある。
データが揺らぐネットワークで、例えばリアルタイム性および周波数同期が要求されるようなアプリケーションを利用する場合において、複数の入力があるパケットから一つの出力を選択する際に、入力時にパケット到着有無を確認することで効率的にネットワークからの入力の正常性を監視することができ、信頼性の高い通信を担保することができる。また、出力側も入力側とは独立して状態監視することにより、入側、出側のいずれのアラームも独立して検出することが可能となる。
また、本実施の形態の技術は、映像データなどを配信するようなネットワークに特に効果的である。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
1 パケット転送装置
2A、2B パケット入力部
3A、3B パケットバッファ
4 パケット選択制御部
5 パケット出力部
10、20 パケット転送装置
30 パケット転送網
11 パケット入力部
12 パケット制御部
13 パケットコピー部
14A、14B パケット出力部
21A、21B パケット入力部
22 故障検出部
23A、23B パケットバッファ
24 パケット選択制御部
25 パケット出力部
221A、221B 到着間隔監視部
241 選択部
242 遅延差調整部
243 順序制御部
244 揺らぎ調整部
245 バッファリセット部

Claims (3)

  1. 送信側でパケットを複製して複数の系の伝送路に送出し、受信側で複数の系の伝送路からパケットを受信し、受信したパケットのうちの1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置であって、
    前記複数の系の伝送路のそれぞれからパケットを入力するパケット入力手段と、
    前記パケット入力手段により入力された各系のパケットの到着間隔を監視する到着間隔監視手段と、
    前記パケット入力手段により入力された各系のパケットを一時的に格納するパケットバッファと、
    前記パケットバッファから各系のパケットを読み出し、1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット選択制御手段と、を備え、
    前記到着間隔監視手段は、パケットの到着間隔に対応する監視量が第1の閾値から外れたことを検知した場合に、パケットの到着に異常があったと判定し、警報を出力し、
    前記パケット選択制御手段は、下流へのパケット出力状態を監視するパケット出力状態監視手段を備え、
    前記パケット出力状態監視手段は、下流に送出するパケットが枯渇してからの時間に対応する監視量が第2の閾値から外れたことを検知した場合に、前記パケットバッファをリセットし、
    前記第1の閾値に対応するパケットの到着間隔の時間長は、前記第2の閾値に対応する下流に送出するパケットが枯渇してからの時間長よりも長い
    ことを特徴とするパケット転送装置。
  2. 送信側でパケットを複製して複数の系の伝送路に送出し、受信側で複数の系の伝送路からパケットを受信し、受信したパケットのうちの1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置における監視方法であって、
    前記パケット転送装置は、前記複数の系の伝送路のそれぞれからパケットを入力するパケット入力手段と、前記パケット入力手段により入力された各系のパケットを一時的に格納するパケットバッファと、前記パケットバッファから各系のパケットを読み出し、1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット選択制御手段と、を備え、
    前記パケット入力手段により入力された各系のパケットの到着間隔に対応する監視量を監視し、当該監視量が第1の閾値から外れたことを検知した場合に、パケットの到着に異常があったと判定し、警報を出力し、
    前記パケット選択制御手段が、下流に送出するパケットが枯渇してからの時間に対応する監視量を監視し、当該監視量が第2の閾値から外れたことを検知した場合に、前記パケットバッファをリセットする監視方法であり、
    前記第1の閾値に対応するパケットの到着間隔の時間長は、前記第2の閾値に対応する下流に送出するパケットが枯渇してからの時間長よりも長い
    ことを特徴とする監視方法。
  3. 送信側でパケットを複製して複数の系の伝送路に送出し、受信側で複数の系の伝送路からパケットを受信し、受信したパケットのうちの1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット通信システムにおける受信側のパケット転送装置であり、前記複数の系の伝送路のそれぞれからパケットを入力するパケット入力手段と、前記パケット入力手段により入力された各系のパケットを一時的に格納するパケットバッファとを備えるパケット転送装置を、
    前記パケット入力手段により入力された各系のパケットの到着間隔を監視する到着間隔監視手段、
    前記パケットバッファから各系のパケットを読み出し、1つの系のパケットを選択して下流に送出するパケット選択制御手段、として機能させるプログラムであって、
    前記到着間隔監視手段は、パケットの到着間隔に対応する監視量が第1の閾値から外れたことを検知した場合に、パケットの到着に異常があったと判定し、警報を出力し、
    前記パケット選択制御手段は、下流へのパケット出力状態を監視するパケット出力状態監視手段を備え、
    前記パケット出力状態監視手段は、下流に送出するパケットが枯渇してからの時間に対応する監視量が第2の閾値から外れたことを検知した場合に、前記パケットバッファをリセットし、
    前記第1の閾値に対応するパケットの到着間隔の時間長は、前記第2の閾値に対応する下流に送出するパケットが枯渇してからの時間長よりも長い
    ことを特徴とするプログラム。
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