JP5737768B1 - 冗長化伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】冗長化伝送を行う際にデータ伝送の信頼性をより増した伝送システムを提供する。【解決手段】冗長化伝送システムを、伝送対象とするデータ列について、各々にシーケンス番号を付与しつつ異なる系統から異なる通信経路を取って相手装置に少なくとも2重状態で、複数の通信経路を取り得る通信網に送出可能である送信側装置と、シーケンス番号毎に対応したバッファ領域を有して、通信網の異なる通信経路を通って相手装置から伝送されてきた各データを、バッファ領域に夫々のシーケンス番号に対応させてバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を同一内容の各々のデータが経由した経路の受信状態に基づいて監視すると共に、バッファ領域にバッファされている各データをシーケンス番号順に取り出すことによって、少なくとも2重状態で伝送されてきた伝送対象であるデータ列を復元処理可能である受信側装置を用いて構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、装置間で転送するデータ列に冗長性を持たせた通信システムに関し、詳しくは複数の通信経路を取り得る通信網を用いる障害耐性伝送システムに関する。
送信側及び受信側装置間でデータ列を転送する伝送システムには、装置構成や通信路を冗長化して信頼性を担保した通信システムがある。
従前のこのような通信システム(二重化伝送システム)では、送信回路(0系)と受信回路(0系)の組み合わせと 送信回路(1系)と受信回路(1系)の組み合わせの様に、同等の送信部及び受信部を冗長構成として設けて二重化している。また現用系と予備系の2系統を有する伝送システムや、現用系と予備系をN+1構成とした伝送システムなどもある。このような伝送システムでは、系統の何処かで故障が発生すると、故障箇所に係る系統を予備系統に無瞬断切り替えを実施する。この系統の切り替えは系単位で行われている。
関連する技術は、例えば、特許文献1ないし4に記載されている。これらの文献には、複数系統をデータ損失なしに切り替える為の無瞬断切り替え手段が記載されている。
また、上述した信頼性の担保を異なるアプローチで行った先行技術を特許文献5で記載している。この先行技術では、送信側装置と受信側装置とが複数の通信経路を取り得る通信網で接続され、パケット毎の2重化伝送を行いつつ受信装置側で不要なパケットの破棄とパケットの並べ直しを実施する仕組みを開示している。より詳細には、送信側装置で各々のパケットを2つにコピーして受信側装置に複数経路で送り、受信側装置でタイムスタンプもしくはハッシュ値に基づいてパケットを識別することでコピーされて複数あるパケットを1つを残し他を破棄する。
特開2002−344432号公報 特開2002−026855号公報 特開2005−109848号公報 特開2012−070352号公報 特開2006−174406号公報
系統の故障時に現用系から予備系に無瞬断切り替えを行う二重化された伝送路を使った伝送方式の処理概念を図11に示す。
図示する二重化伝送システムでは、送信装置と受信装置と間でフレームデータを伝送する場合、送信回路(0系)と受信回路(0系)の0系同士の組み合わせと 送信回路(1系)と受信回路(1系)の1系同士の組み合わせで二重化している。二重化されている何れかの系統で故障が発生すると、二重化伝送システムは、故障箇所が0系に関係する箇所なのか1系に関係する箇所なのかを判断して、系単位で切り替えを行うように動作する。
このとき、故障が発生した系統は切り離される。結果、二重化状態から外れて単系での運用となる。
換言すれば、系統故障に対して伝送システムとしての冗長性が有効に役立ったものの、残した系統のいずれかの箇所で故障が発生すると、導通路が確保出来なくなり通信が途切れてしまう事になる。すなわち、二重故障となった際には通信に悪影響を与える。
一例として0系統が故障した際の遷移を図12に示す。また、この状態で更に残りの送信回路が故障した状態を図13に示す。両図では、受信装置の一方の受信回路が故障して、また送信装置の他方の送信回路が故障した場合を示している。
最初に一系統の故障を検出した際に、受信装置の系選択制御部は、受信回路(0系)の故障を判別して、選択系を受信回路(1系)を運用系として選択するよう選択回路に命令を出す。系統を指示された選択回路は選択系を1系に切り替え、1系ルートを経由したフレームデータを後段に引き渡すように動作する。結果、故障した受信回路(0系)を含む0系伝送路は切り離し状態となる。
この状態で更に送信装置の送信回路(1系)が故障した場合、残っていた1系伝送路も送信回路(1系)の故障により途絶する事となる。結果、何れの系統も運用できず、伝送路を確保出来なくなってしまう。
また、特許文献5で開示している先行技術では、通信経路上の信頼性を向上できるものの、送信側装置や受信側装置の系統故障に対して、上記技術と同様に系統毎の除外が行われる。
また、上述したような文献の伝送システムには別の課題も見い出せる。伝送経路故障と判別処理されないような軽微な故障や不具合が発生して、伝送路系切替は行われない状況ではあるものの、間欠的に転送データの欠損や破棄が継続的に発生しているような場合の対策に改善の余地がある。このような場合には、転送データを受信した後のデータ確認で一部転送データの不達などを識別し、系統の系切り替えや転送データの再送要求処理を行なうことを行い得る。しかし、低遅延及び連続性を要求されるようなデータ通信では問題となりえる。
換言すれば、既存の伝送システムには冗長構成や信頼性の向上に改善する余地がある。
本発明は、上記課題を踏まえ、データ伝送の信頼性をより増した伝送システムの提供を目的とする。
本発明に係る冗長化伝送システムは、伝送対象とする時系列を有するデータ列について、各々にシーケンス番号を付与しつつ、複数の通信経路を取り得る通信網に 異なる系統から異なる通信経路を取って相手装置に少なくとも2重状態で通信経路を変えながら送出可能である送信側装置と、前記シーケンス番号毎に対応したバッファ領域を有して、前記通信網の異なる通信経路を通って相手装置から伝送されてきた各データの正常性を判別し、正常であった各データを、前記バッファ領域に夫々のシーケンス番号に対応させて到達順にバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を 同一シーケンス番号を有する同一内容の各々のデータが経由してきた経路の受信状態に基づいて監視すると共に、前記バッファ領域にバッファされている各データをシーケンス番号順に取り出すことによって、前記送信側装置から送出された伝送対象であるデータ列を復元処理する受信側装置とを有することを特徴とする。
本発明に係る冗長化伝送方法は、送信側装置は、伝送対象とする時系列を有するデータ列について、各々にシーケンス番号を付与しつつ、複数の通信経路を取り得る通信網に異なる通信経路を取って相手装置に少なくとも2重状態で通信経路を変えながら送出し、受信側装置は、前記シーケンス番号毎に対応したバッファ領域を有して、前記通信網の異なる通信経路を通って相手装置から伝送されてきた各データの正常性を判別し、正常であった各データを、前記バッファ領域に夫々のシーケンス番号に対応させて到達順にバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を 同一シーケンス番号を有する同一内容の各々のデータが経由してきた経路の受信状態に基づいて監視すると共に、前記バッファ領域にバッファされている各データをシーケンス番号順に取り出すことによって、前記送信側装置から送出された伝送対象であるデータ列を復元処理することを特徴とする。
本発明によれば、データ伝送の信頼性をより増した伝送システムを提供できる。
第1の実施形態にかかる伝送システムを示す構成図である。 第2の実施形態にかかる伝送システムを示す構成図である。 実施例にかかる伝送システムを示す構成図である。 実施例にかかる伝送システムで用いる受信状況に応じた交絡因子を踏まえた状態及び対応指示を示したテーブル情報の説明図である。 実施例にかかる伝送システムの正常時のデータ中継動作を示した説明図である。 実施例にかかる伝送システムで送信回路(0系)から受信回路(0系)への伝送区間内に不具合が発生した場合のデータ中継動作を示した説明図である。 実施例にかかる伝送システムで送信装置が受信監視情報を受信した後のデータ中継動作を示した説明図である。 実施例にかかる伝送システムで受信回路(0系)の故障に対処した後のデータ中継動作を示した説明図である。 実施例にかかる伝送システムで送信回路(0系)の故障に対処した後のデータ中継動作を示した説明図である。 実施例にかかる伝送システムで送信回路(1系)及び受信回路(0系)の故障に対処した後のデータ中継動作を示した説明図である。 系統の故障時に現用系から予備系に無瞬断切り替えを行う二重化された伝送路を使った伝送システムの処理概念を示した説明図である。 図11に示した伝送システムで0系統が故障した際の遷移を示した説明図である。 図12に示した伝送システムで両系統が故障した際の遷移を示した説明図である。
本発明の実施の形態を図1ないし図13に基づいて説明する。なお、伝送システムにかかる公知の構成については、記載を簡略化もしくは省略する。
本伝送システムの説明として、送信側装置と受信側装置に区分して、それぞれ説明する。また、説明上、中継するデータをフレームと記する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態にかかる冗長化した伝送システムを示した構成図である。
送信側装置10は、各フレームを2重状態にコピーすると共に、通信網30上で各フレームが2重状態を維持されるようにコピーした各フレームを振分けるデータ複製部11、異なる系統を受け持つ送信回路12,13を含み構成されている。各フレームには、複製される前に、フレームの連続性を示すシーケンス番号を付与する。なお、複製した後に、同一のシーケンス番号を付与することとしてもよい。また、各フレームには、宛先や送元に関する情報を必要に応じて付与され、送信回路12,13を介して通信網30に送出される。
このように、送信側装置10では、受け付けた伝送対象となるフレームデータ列について、各々のフレームにシーケンス番号を付与しつつ異なる系統から異なる通信経路を取って2重状態で、同一内容のフレームを通信網30に送出するように動作する。また、必要に応じて、送信側装置10では、コピーされた同一内容のフレームをできるだけ異なる経路を通過するように振分けて通信網30に送出するように動作する。
受信側装置20は、シーケンス番号毎に対応した領域を有するバッファメモリ21、通信網30を介してフレームを受け付けるそれぞれの系統として動作する受信回路22,23、各フレームのシーケンス番号等を参照して対応したバッファメモリ21の所定領域にフレームを振り分けるデータ振分部24、バッファメモリ21から任意ルールに基づいてデータを読み出すデータ読出部25を含み構成されている。バッファメモリ21の各領域に記録されるフレームのデータは同一内容の最先のフレームのみによってバッファすればよい。また、都度上書きするようにしても構わない。またこの時点までにCRCなどのデータ検査を行う構成とした際には、誤りのあったデータをバッファしないように構成することが望ましい。また、データ検査として、異なる2重化されている同一内容であるはずのデータをバッファメモリ21に書き込む時点で検査するようにしても良い。
また、受信側装置20には、同一内容の各々のフレームが経由した経路の受信状態を参照して、各々の系統やフレームの通信経路のコンディションを監視する伝送システム監視部26が設けられている。
2重化されて送出された同一内容を有する両フレームは、それぞれの系統(受信回路22,23)から受信され、データ振分部24でバッファメモリ21の各領域に振分けられ、データ読出部25によって適宜読み出される。
なお、2重化されて送出された同一内容を有する両フレームは、同一系統(受信回路22,23の一方のみ)から受信されることも送信側装置10による振分けてによっては有り得る。この場合でも、受信された同一内容を有する両フレームは、データ振分部24でバッファメモリ21の各領域に振分けられ、データ読出部25によって適宜読み出される。
このように、受信側装置20は、通信網30を介して何れかの系統から受け付けた各データを、夫々のシーケンス番号に対応させてバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を監視する。また、受信側装置20は、バッファメモリ21にバッファされている各データをシーケンス番号順など所望態様に合わせて取り出して、フレームデータ列に復元処理して、次装置に伝送する。
通信網30は、複数の通信経路を取り得る構成を有している。必要に応じて、QoS管理やトンネル化、フロー制御に対応していることが望ましい。
伝送システム監視部26では、伝送システムの通信に関連するコンディションを、同一内容の各々のデータが経由した経路の受信状態を収集して監視する。解析結果は、必要に応じて、蓄積、報知、警報等として機械や管理者に通知すればよい。
解析処理では、受信した個々のデータと、同一系統の前後のデータや、通信網内で同一経路を通ったデータや経路の一部が重なっているデータとの比較によって、問題箇所の導出を行えばよい。
その他、この解析処理に、データの遅延量やエラーレートを加味することとしてもよい。例えば、所定経路部分が含まれていたフレームが届いていない/データが変移している/多大な遅延が生じているなどを、導出すれば管理者に報知すれば良い。また、統計的過去の遅延量よりも遅れ気味の経路部分があれば、警報を発するようにしてもよい。
また、受信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、受信経路を自動的/半自動的に切替えるように構成してもよい。例えば、それぞれの系統として動作する受信回路22,23の一方で受けているフレームを他方で取得するように動作させたり、一の受信回路部分単体で他の受信回路に通信網30を介して任意フレーム(冗長化された一方のフレーム)を転送したりすればよい。
また、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、送信側装置10に経路切替えを通知するように構成してもよい。この通知によって、送信側装置10が宛先情報に含まれる経路や系統を指定する情報を切替える。例えば、両系統とも同一の受信装置宛に送るように通知したり、フレームの通過経路(送信装置やVPN、特定フローなど)を変更するように通知したりすればよい。また、不達や遅延量が大きい経路を通過させる任意フレーム(冗長化された一方のフレーム)に付与する重要度や優先度を示すパラメータを付与や高めに変更するように通知することも可能である。
また、問題のある系統及び/又は通信経路の箇所を判定するためのテーブル情報を持たせてもよい。伝送システム監視部26は、該テーブルを参照しながら、自動的に問題を絞り込む/必要な情報を管理者若しくは周囲機器に要求する/自動的に問題を解決する などの処置を行えばよい。
例えば、到達していないフレームが1つの系統に集中している際に、その系統の受信回路の状態を確認する必要があるとの報知や、故障するとの警報を出すようにすればよい。また、通信網30を構成する機器から問題解決に資する所望の情報を取得する動作を有して、問題絞り込みや問題解決するなどの処置を進めてもよい。
このように、本伝送システムによれば、既存システムよりもデータ伝送システムの信頼性をより高められる。
例えば、上記のように、二重化された受信系のうち、受信系の片系が故障したことにより転送フレームデータの受信が出来なくなった場合においても、両系の送信系から正常に送出された転送フレームデータを正常に動作している片方の受信系で受け付けて、極力送信装置及び転送ルートの二重化を維持できる。これにより冗長性をより多く確保することが可能となる。
また転送データについても二重化を極力維持することが可能であり、受信側では常時的に二重化された2つの転送データを受信する仕組みを有している。
また、伝送ルート上で間欠的に転送データの欠損が発生しても、二重化された転送データが2つとも同時に欠損しない限りは正しいデータを受信することが伝送システムとして実現できている。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態を説明する。本システムは、送信側にも伝送システム監視手段を有する。また、各伝送システム監視手段は連携する。なお、第1の実施形態と同様な部分については説明を簡略化若しくは省略する。
図2は、第2の実施の一形態にかかる冗長化した伝送システム2を示した構成図である。
送信側装置10は、データ複製部11、送信回路12,13と共に、各々の系統やフレームの通信経路のコンディションを監視する伝送システム監視部14が設けられている。
送信側装置10では、受け付けた伝送対象となるフレームデータ列について、各々のフレームにシーケンス番号を付与しつつ2重状態で、同一内容のフレームを通信網30に送出しつつ、受信側装置20と連携して伝送システム内の問題箇所等と監視するように動作する。
伝送システム監視部14では、伝送システムの通信に関連するコンディションを、同一内容の各々のデータが経由した経路の受信状態を利用して、解析すればよい。解析結果は、必要に応じて、蓄積、報知、警報等として機械や管理者に通知すればよい。
この解析処理に用いる情報は、受信側装置20の伝送システム監視部26から、解析結果(問題箇所や問題系統、故障予測など)そのものの通知を受け付けて用いてもよいし、同一内容の各々のデータが経由した経路の各受信状況(受信状況情報)を受信監視情報として受け付けて用いてもよい。また、伝送システム監視部26から解析結果と共に、一部ないし全部の受信監視情報を取得するようにしてもよい。
受信監視情報を用いる解析処理では、受信側装置20で受信した個々のデータと、同一系統の前後のデータや、通信網内で同一経路を通ったデータや経路の一部が重なっているデータとの比較によって、伝送システム監視部26と同様に問題箇所の導出を行えばよい。
伝送システム監視部26から解析結果を受け付ける構成とした際も、伝送システム監視部14で、自装置の有する情報を加えて再検証処理を行うこととしてもよい。例えば、あるフレームの一方の遅延量が問題として通知された際に、自己の有する送出履歴と比較する処理が行える。問題の要因によっては、送信側装置10からの送出時点で同一フレームの一方が他方に比べて遅延して通信網30に送出された事例が生じ得る。このような際に、再検証処理によって問題解決が図り得る。また、指摘された問題が復旧済みであるか否かも確認できる。
また、送信側装置10は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、データの送信経路を自動的/半自動的に切替えるようにしてもよい。
また、受信側装置20との間で系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいた経路切替えをネゴシエーションするように構成してもよい。このネゴシエーションによって、受信側装置20が同一系統として用いる受信回路を切替えたり、そのタイミングを計ることが容易になる。
また、伝送システム監視部26と同様に、問題のある系統及び/又は通信経路の箇所を判定するためのテーブル情報を持たせてもよい。
なお、伝送システム監視部14と伝送システム監視部26は、各種情報を必要に応じて逐次交換して監視及びその対応を行えばよく、問題点の識別や報知などを適宜行えばよい。
このように、送信側装置10は、通信網30を介して受信側装置20が受け付けた各データの受信状況を利用して、系統及び/又は通信経路の状態を監視する。また、必要に応じた、報知や警報、送信回路変更、付与情報の変更を行えばよい。
受信側装置20は、第1の実施形態で説明したように、バッファメモリ21、受信回路22,23、データ振分部24、データ読出部25、伝送システム監視部26を含み構成されている。
受信側装置20は、通信網30を介して何れかの系統から受け付けた各データを、夫々のシーケンス番号に対応させてバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を監視する。また、受信側装置20は、バッファメモリ21にバッファされている各データをシーケンス番号順など所望態様に合わせて取り出して、フレームデータ列に復元処理して、次装置に伝送する。
伝送システム監視部26では、第1の実施形態で説明した処理動作を行って、伝送システムの通信に関連するコンディションを監視すればよい。また、伝送システム監視部14との間で、自発的に/要求に応じて/定期的に監視結果や監視に必要になる各種情報を交換すればよい。また、伝送システム監視部14からの検証処理や問題箇所の特定に用いる各種情報の収集に関する依頼を受け付けて、返答するように構成してもよい。
送信側装置10の伝送システム監視部14と受信側装置20の伝送システム監視部26は、先に説明したように、通信網内の任意区間の通信経路の正常性を単独若しくは協同して確認するように動作させてもよい。例えば、遅延量が大きめの任意区間について、優先度を調整すればフレームの伝達経路として許容できるか否かや、不通区間が現在も不通であるかなどを検証的にフレームの通過経路や付与情報を変更して確認すればよい。送信側装置10で操作する付与情報には、QoS関連の情報や、通信路のトンネル化状態を示す情報、フロー制御に関する設定情報などが例示できる。これらのパラメータを調整して、通信経路内の問題が収束したか否かを探索する。このように交絡因子を想定して問題箇所の回避に加えて問題解決を図ることを行ってもよい。
このように、本伝送システムによれば、既存システムよりもデータ伝送システムの信頼性をより高められる。
例えば、上記のように、二重化された送受信系のうち、送信系または受信系の片系が故障したことにより転送フレームデータの受信が出来なくなった場合においても、正常に動作しているもう片方の送信系から両系の受信系に対して送信したり、両系の送信系から正常に送出された転送フレームデータを正常に動作している片方の受信系に向けて送信したりして、極力送信装置、受信装置、転送ルート一部若しくは全部の二重化を維持できる。これにより冗長性をより多く確保することが可能となる。結果、既存システムの二重故障のように、2系統の両方で故障(不通箇所)が生じたとしても、導通ルートを確保出来る可能性を高く維持できる。
次に、実施例を記載する。
図3は、本発明にかかる一実施例の伝送システムを示した構成図である。図4は、実施例の伝送システム監視手段で用いられるテーブル情報を可視化した説明図である。
本実施例では、通信網の異なる通信経路を通って相手装置から伝送された各データを、経由経路を識別可能としたフラグ群を収集することで監視する。この監視では、系統及び/又は通信経路の状態を、識別情報(シーケンス番号に対応したフラグ群)の状態と、各フレームの遅延量に基づいて監視することとする。
なお、図3に示した実施例の構成において、フレームデータAに付与するシーケンス番号は0から7の循環数を用い、0から7に1ずつカウントアップして7の次は0に戻り再度カウントアップを行うものとする。
送信装置100では、送信しようとするフレームデータAに対して、シーケンス番号挿入部110が”0”から”7”のシーケンス番号を順次循環的に組み込む。また受信装置200のバッファメモリの格納エリアについても、シーケンス番号の0から7の分の格納エリアを準備した構成とする。
シーケンス番号が組み込まれたフレームデータAは、フレームデータ複製部120で2つにコピーされ、各々の送信回路131(0系側)へ向かうフレームデータBと、送信回路132(1系側)に向かうフレームデータBとなる。
フレームデータB及びフレームデータBには、宛先情報と送元情報が宛先情報付与部141、142により組み込まれる。
この宛先情報は、宛先制御部150によってシーケンス番号に対応させて2重状態を確保可能なように付与される。また、宛先制御部150は、宛先監視部160による通知を受けて、宛先の付与するアルゴリズムを変更する。
宛先監視部160は、受信装置200の伝送システム監視手段と連携して、系統や通信経路の状態を監視して、監視結果に基づいて問題箇所を避けるようにフレームの通過経路を切替えるように宛先制御部150に通知を行う。
同一内容のフレームデータに付与する宛先情報等は、シーケンス番号に対応させて2重状態の区分をより多く確保可能なように、フレーム毎に個別に管理される。また、必要に応じて、フレームデータ毎に、通信網300内の物理的/論理的経由経路を指定若しくは変更するように管理する。
宛先の変更方法は、結果的に送信装置100から所望するように同一内容のフレームデータを2重化して相手装置に向けて送出できれば、どのような方法をとっても構わない。
例えば、宛先制御部150は、送出するフレームデータの伝送ルートが固定化しないように、送信しようとする各データフレームB及びBに組み込まれているシーケンス番号を参照して、任意ルールで動的に通過経路等を切り替えればよい。このルールは、例えばシーケンス番号の奇数・偶数で動的に宛先情報を切り替えることとする。また、シーケンス番号の値に対応させて各々異なるように動的に切替えてもよい。
なお、宛先を定める際に、受信装置200の伝送システム監視手段の一部である受信状況監視制御部272からの受信監視情報を受け付けている場合には該情報を参照し、受信異常等が発生していることをフラグ群から識別して2重化をより多く確保すべく、各々のフレームデータ単位で宛先情報を変更する。図4の表は、フラグ群から識別可能な交絡因子に従った推定状態と自動/半自動的に行う処理をまとめた一覧である。この表の内容にあたる情報と対応方針を送信装置100や受信装置200が適宜テーブル情報などの形態やプログラム内のアルゴリズムとして有して、問題の回避及び解決に対応する。
送信回路131(0系側)及び送信回路132(1系側)は、動的に変化する経路に対応させて、フレームデータBとフレームデータBを通信網300に送出する。
通信網300では、通信網内の各ノードが宛先情報等に従って適宜フレームを中継して、各フレームを宛先に伝達する。
受信装置200では、受信回路211(0系側)と受信回路212(1系側)が通信網300と接続しており、自己宛の宛先情報が組み込まれた各フレームについてそれぞれの受信回路が受信する。
このとき受信回路211(0系側)及び受信回路212(1系側)では、送信側でそれぞれフレームに付与された宛先情報と送元情報を取り外すと共に、受信したデータフレームの宛先情報と送元情報として判別可能なようにフレームデータに対応付くように書込制御部221、222に引き渡す。
受信回路211(0系側)及び受信回路212(1系側)で受信されたフレームデータC、Cは、bitエラー等の異常が発生していないか等を必要に応じて確認された後に、シーケンス番号抽出部231、232において送信側で組み込まれたシーケンス番号をそれぞれ抽出される。この抽出されたシーケンス番号はそれぞれ書込制御部221、222に引き渡される。
なお受信フレームデータにbitエラー等の異常が検出された場合には該当するフレームデータを破棄し、両系統共に異常が検出された場合には再送要求を自動的に行うように構成してもよい。
フレームデータ振分部241、242は、シーケンス番号に対応したバッファメモリ250の各格納エリアにフレームデータC、Cを振り分ける。この振り分けは、書込制御部221、222がシーケンス番号に基づいて制御する。
書込制御部221、222は、逐次的にフレームデータC、Cを、フレームデータに組み込まれていたシーケンス番号に対応したバッファメモリ250に準備されている各格納領域に格納する様にフレームデータ振分部241、242を制御する。
また受信回路211(0系側)及び受信回路212(1系側)から渡された宛先情報及び送信元情報に基づいて、バッファメモリ250へのフレームデータC、Cの書込と共に、監視用フラグ260の該当する各フラグbitを点火して、格納されたフレームデータがどのルート(装置やフロー、仮想経路など)を経由してきたかを識別可能にする。なお、本例では監視用フラグ260のビット数を送信回路と受信回路の組合せを網羅するように「4」を用いている。更にフラグ数を増やすことによって、より詳細な障害等の区分が可能になる。
バッファメモリ250は、設定したシーケンス番号分のバッファ領域を有しており、また各区分の領域毎に該フレームデータがどのルートを通過してきたのかを識別可能する監視用フラグ260と対応付いている。
バッファメモリ250には、フレームデータ振分部241、242からバッファするフレームデータに付与されていたシーケンス番号に対応する領域にフレームデータが蓄積される。
本実施例の監視用フラグ260は、”F0”から”F3”の各4bitで構成される。
フラグbit”F0”は、送信回路131(0系側)から受信回路211(0系側)を経由したフレームデータを受信したことを示す。
フラグbit”F1”は、送信回路132(1系側)から受信回路211(0系側)を経由したフレームデータを受信したことを示す。
フラグbit”F2”は、送信回路132(1系側)から受信回路212(1系側)を経由したフレームデータを受信したことを示す。
フラグbit”F3”は、送信回路131(0系側)から受信回路212(1系側)を経由したフレームデータを受信したことを示す。
データ受信監視部271は各フラグbitの点火状態、すなわち様々な導通ルートを経由した各フレームデータの到着状況を判読して、その内容を受信状況監視制御部272と読出制御部280に引き渡す。
読出制御部280は、データ受信監視部271からのフレームデータ到達状況を元に、フレームデータをバッファメモリ250からシーケンス番号順に読み出すよう、フレームデータ読出部290に制御する。
フレームデータ読出部290は、読出制御部280からの制御により、指示された格納エリアのフレームデータを読み出す。このフレームデータの読み出しに伴い、対応付くフラグbitの内容も消去する。
受信状況監視制御部272は、受信回路211(0系側)及び受信回路212(1系側)から取得したフレームの受信状況情報(受信有無や遅延量など)と、データ受信監視部271から取得したフレームデータの到着状況を示した受信状況情報(フラグ群の点火状況)を、受信監視情報として送信装置100の宛先監視部160に転送する。
次に、実施例の伝送システムの処理動作例を図5から図10を用いて説明する。
なお、以下の説明ではシーケンス番号を0から5までを循環的に用いる構成を説明する。このため、受信装置200内に同等数のバッファ領域やフラグ領域も確保する。また、一部構成の図示を省略し、説明を簡単化する。
図5は正常時のデータ中継動作を示している。
送信装置100では送信しようとするフレームデータに対してシーケンス番号(図中のフレームAのSN.1参照)を付与した後に、2つにコピーした上で適宜送信系統を振り分け(図中のSN.0のフレームB,B参照)、送信回路(0系)131と送信回路(1系)132それぞれに引き渡す。
このとき、正常時においては、送信しようとするフレームデータBに付与されたシーケンス番号が偶数であるか奇数であるかに従って、動的に経由経路を切り替える。
一具体例では、送信しようとするフレームデータに付与されているシーケンス番号が奇数の際には、宛先情報を異なる系統で受信されるように付与して送出する。シーケンス番号が偶数の際は、宛先情報を同一系統で受信されるように付与して送出する。
この結果、奇数の両フレームデータは、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212宛に、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211宛にそれぞれ送信される。
同様に、偶数の両フレームデータは、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211宛に、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212宛にそれぞれ送信される。
図中では、シーケンス番号が”4”のフレームC及びCと、シーケンス番号が”5”のフレームDとDが通信網300内によって転送中である。この両フレームデータは、それぞれ異なる経路を通るように送信装置100から送出されている。その手法として、送元情報と宛先情報が互い違いになるように宛先制御部150によって管理されている。
受信装置200の両受信回路では、識別したフレームに組み込まれている宛先情報を参照して、フレームデータを適宜受信する。
受信された各フレームデータは、組み込まれていたシーケンス番号に合致するバッファメモリ250の該当格納エリアに、順次格納される。このバッファリングと共に、受信時に識別した送元情報と宛先情報の組に合致するフラグを点火する。
具体的には、送信回路(0系)131から送信されて受信回路(0系)211で受信した場合にはフラグbitの”F0”を点火する。
同様に、経路毎に”F1”,”F2”,”F3” フラグbitを適宜点火する。
なお受信フレームデータを該当するシーケンス番号の格納エリアに書き込むときに、すでにフラグの”F0”から”F3”の何れかが点火していた場合は、格納エリアにはすでに他のルートからのフレームデータが格納されていることになる。換言すれば、該当するフラグbitを逐次点火することで、該当ルートから受信できた事を表す情報が抽出できる。
図中の各フラグ列を参照すると、シーケンス番号が”0”のフレームデータについて、”F0”及び”F2”が点火している。このことは、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211のルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートが共に受信できていることを示している。
同様に、シーケンス番号が”1”のフレームデータについて、”F1”及び”F3”が点火している。このことは、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211のルートと、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212のルートが共に受信できていることを示している。
一方、シーケンス番号が”2”のフレームデータについて、”F2”のみが点火している。このことは、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートでフレームデータ(図示されていないF)を受信できていることのみを示している。同一データ内容のフレームデータ(図中F)はバッファメモリに未達であることを示している。この状態でフレームデータFがバッファメモリのシーケンス番号”2”のエリアに到達すると、フラグbit”F0”が点火する。この際、バッファメモリの該当領域には、先にフレームデータFが書き込まれているので、フレームデータFは書き込まなくてもよいし、書き込んでもよい。
一方、シーケンス番号が”3”のフレームデータについて、何れのフラグも点火していない。フレームデータE及びEがバッファメモリに到達した際に、バッファリングと該当フラグの点火が行われる。
シーケンス番号が”4”のフレームデータについて、何れのフラグも点火していない。これは、読出制御部280によってバッファデータ(図中のG)が読み出されて、フラグ情報がクリアされ、次のシーケンス番号が”4”のフレームデータをバッファしていないためである。
次にデータ受信監視部271では、監視用フラグ260の各フラグの点火状況と他のフレームデータとの送出タイミングを見計らい、バッファ済みの各フレームデータの読出し対象やタイミングを通知する。
この際、シーケンス番号が偶数番のフレームデータが通過してきた経路を示すフラグbit”F0”及び”F2”の両方が既に点火していれば、該フレームデータを前出のフレームデータとの所定間隔を空けて、次装置に送出させる。
同様に、シーケンス番号が奇数番のフレームデータが通過してきた経路を示すフラグbit”F1”及び”F3”の両方が既に点火していれば、該フレームデータを前出のフレームデータとの所定間隔を空けて、次装置に送出させる。
システム構成に合せてシーケンス番号順となるように送出させたり、多重化した両フレームが到達した順となるように送出させたり、適宜読出制御を実行させればよい。
例えば、フラグ”F0”及び”F2”の両方、もしくはフラグ”F1”及び”F3”の両方が点火しているシーケンス番号に対して−3したシーケンス番号の格納エリアを読み出すように設定すれば循環的に適度な間隔をおいてフレーム中継を実現できる。
図5の例では、シーケンス番号が”1”のフレームデータの格納が完了したことをデータ受信監視部271が識別して、そのシーケンス番号から−3したシーケンス番号”4”のエリアからデータを読み出させて、フレームデータDとして出力させている様子を示している。
この仕組みにより、フレームデータの到着周期が変動していても、読み出し側の周期を一定に保つ事が可能となる。
他方、所定時間内に両フラグが揃わなかった場合でも、該フレームデータを前出のフレームデータとの所定間隔を空けて、次装置に送出させる。
この際、データ受信監視部271は、両フラグが揃っていないこと報知する。また、何れのフラグも点火していない場合もデータ受信監視部271は報知する。即ち、通信経路等で問題が起きていることを報知する。
これにより伝送区間経路毎に信号遅延量が異なる場合においても2系路のフレームデータを受信した後に読み出しを行うことになり、フレームデータの二重化が実現できることになる。
なお、フラグの消去は、メモリエリアの消去と共に、所定間隔やデータ読出しの完了時に適宜行えばよい。
図6は、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211への伝送区間内に不具合が発生した場合のデータ中継動作を示している。
この区間で異常が発生した場合、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211を経由するフレームが遅延や不達になる。即ち、シーケンス番号が偶数番のフレームの一方が正常に処理されない。
このためシーケンス番号が偶数番の該当バッファメモリエリアには、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212ルートを経由したフレームデータが書き込まれる。
この際、監視用フラグ260の該当バッファメモリエリアに付随するフラグ群は、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212ルートを経由したフレームデータが受信できていることを示すフラグ(F2)のみが点火する。
なお、シーケンス番号が奇数番のフレームは送信回路(0系)131から受信回路(0系)211の伝送ルートは経由しない。このため、該当バッファメモリエリアのフラグ群は正常なフラグ(”F1”及び”F3”)が点火する。
上記状態であっても、受信装置200は、正常な経路で到達しているシーケンス番号が偶数番のフレームの一方を用いて、フレーム中継の正常性を確保する。より具体的には、データ受信監視部271及び読出制御部280では読み出しタイミングになった時点で、該当シーケンス番号の他方のフラグ(F2)の点火状況を識別して、該当メモリエリアのフレームデータを転送する。
なお、この状態は、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211への伝送区間での故障に伴い、シーケンス番号が偶数番のフレームデータについて二重化が確保されていない。
データ受信監視部271は、受信状況監視制御部272に対して、系統及び/又は通信経路の状態を、フレームデータが経由したフラグ群の状態を受信状況情報として伝達する。この伝達は、監視用フラグ全てを伝達してもよいし、問題がある箇所のみを伝達してもよい。問題がある箇所のみを伝達する場合は、シーケンス番号が偶数番のフレームデータについて“F0”が点火せず“F2”のみが点火していたことを伝達すればよい。
この情報を用いて、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211間の伝送路上で何らかの異常があって、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211間ルートではフレームデータが正しく到着することが出来なかった旨を相手装置に通知する。
受信状況監視制御部272では、データ受信監視部271からの受信状況情報(フラグ群の点火状況情報)を含めて利用して、受信監視情報を生成する。
例えば、任意に定めた一定時間以下の不通であれば一時的な不良として無視することとするが、一定時間を越えた場合には、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211区間の伝送路故障と判断し、送信装置100側及び保守者に通知すればよい。
同様に、フレーム自体は届いているものの、データが壊れていた(化けていた)場合には、1度目は警告を通知し、連続的/間欠的に生じる場合には伝送路異常を報知すればよい。
同様に、また、遅延量が他の経路に比較して大きい場合には、該当伝送路の変更希望を報知すればよい。
図7は、送信装置100が伝送路異常を報知する旨の受信監視情報を受信した場合のデータ中継動作を示している。本例での異常は、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211区間である。
送信装置100は、宛先制御部160で受信監視情報を受信すると、問題を解消するように伝送経路の変更などの対応を図る。
本例では、フレームデータの二重化を確保する動作として、宛先監視部160と宛先制御部150が連携して、送信回路(0系)131から出力するフレームについて、シーケンス番号が偶数番のフレーム宛先を受信回路(1系)212に変更し、シーケンス番号が奇数番のフレーム宛先を受信回路(1系)212に設定する。結果、送信回路(0系)131から出力するフレームについて、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211区間を通過しない経路で相手装置に伝送できる。
また、上記処理動作に合せてネットワーク網上や相手装置に余剰な負荷を与えないように、また故障時のリスクを平坦化するように、トラフィック量を調整する仕組みを働かせる。
上記一部の経路を回避する処理のみを送信側で実施した場合、受信回路(1系)212にフレームが集中する。このような状態で受信回路(1系)212が故障すると暫時の影響が大きい。
そこで、宛先監視部160は、宛先制御部150と連携して、送信回路(1系)132から送出するシーケンス番号が偶数番のフレームデータについても経路を調整して受信回路(0系)211に向けて出力するように動作させる。また調整として任意ルートの伝送を停止する。
この結果、シーケンス番号が偶数番のフレームについてのルートは、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212のルートと、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211のルートと、正常時から送受信している送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートと、合計3箇所となる。このため、この場合においては送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートを使った伝送を一時停止することで、近傍ネットワーク網の負担を低減できる。
上記両伝送経路変更処理を行うと、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212のルートと、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211のルートの2つのルートを使ったフレームの二重化を維持することが可能となる。
なお、この変更後の経路を用いていてフレームデータの二重化転送を実施している間は、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211の伝送ルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212の伝送ルートについてのフレーム送信を停止している。
他方で、このような状態でも、任意期間で、上記停止中となっている伝送ルートにフレームを伝送することを行う。このフレーム中継動作によって、これら伝送ルートの回復状況及び正常性を確認できる。異常経路に送出するフレームは、2重化したフレームとは異なるフレームを準備する。また、正常性を確認する経路に送出するフレームは、2重化したフレームとは異なるフレームを準備してもよいし、一方をそのタイミングのみその経路に送出するようにしてもよい。
例えば、一定の周期をもってシーケンス番号が任意番号(例えば0番)の時にフレームデータを4つにコピーして、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211の伝送ルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212の伝送ルートにも出力する。
この伝送後、フィードバックされてきた受信状況(該当シーケンス番号のフラグ群など)を確認することで、異常や不具合の解消や、経路の正常性を識別できる。
問題が解消していれば、「全通信ルート正常」の状態(図4に示した項番15項参照)であったことが確認できる。
必要に応じた時間経過や数度の確認結果を踏まえて、異常箇所の問題が解消したと見做せば図5に示した正常状態のように動作を戻せばよい。
上記のように、特定フレームを増やしてネットワーク負荷を増す仕組みではるが、一定の周期をもって特定シーケンス番号のフレームのみで確認することで、ネットワーク網に過大な負荷をかけずに伝送ルートの回復状況や状態を確認する事が可能となる。なお、不通経路部分について、伝送するフレームデータを用いずに、簡易な負荷で状況確認する機能を具備しておいてもよい。
次に別の処理例を説明する。
図8は、受信回路(0系)211が故障した場合のデータ中継動作を示している。
受信回路(0系)211が故障した場合、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211のルートを通るシーケンス番号が偶数番のフレームデータと、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211のルートを通るシーケンス番号が奇数番のフレームデータがバッファメモリ250まで届かなくなる。
このため、監視用フラグ260の”F0”と”F1”が点火しなくなる。
この情報を送信装置100側に通知すると、送信装置100は、受信回路(0系)211を用いる伝送ルートを他のルートに変更する。
本例では、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212のルートにシーケンス番号が偶数番のフレームを出力し、且つ送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートにシーケンス番号が奇数番のフレームを出力する。
これにより、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212のルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートを使ったフレームデータの二重化転送を実現する。
なお、受信回路(0系)211の回復状況を確認するため、一時停止したルートについても、一定の周期をもってフレームデータを暫定的に出力して、到達状況を監視すればよい。一定期間、安定してフレームを受信することが確認できた場合、送信装置100は、故障は解消したものと見做して正常状態に戻すことを行う。この方式によれば、別のシグナリング方式によらずとも、故障からの回復を確認することができる。
次に同様の処理例を説明する。
図9は、送信回路(0系)131が故障した場合のデータ中継動作を示している。
送信回路(0系)131が故障した場合、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211のルートを通るシーケンス番号が偶数番のフレームデータと、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212のルートを通るシーケンス番号が奇数番のフレームデータがバッファメモリ250まで届かなくなる。
このため、監視用フラグ260の”F0”と”F3”が点火しなくなる。
この情報を送信装置100側に通知すると、送信装置100は、送信回路(0系)131を用いる伝送ルートを他のルートに変更する。
本例では、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211のルートにシーケンス番号が偶数番のフレームを出力し、且つ送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートにシーケンス番号が奇数番のフレームを出力する。
これにより、送信回路(1系)132から受信回路(0系)211のルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212のルートを使ったフレームデータの二重化転送を実現する。
なお、送信回路(0系)131の回復状況を確認するため、一時停止したルートについても、一定の周期をもってフレームデータを暫定的に出力して、到達状況を監視すればよい。一定期間、安定してフレームを受信することが確認できた場合、送信装置100は、故障は解消したものと見做して正常状態に戻すことを行う。この方式によれば、自己認知的に、故障からの回復を確認することができる。
次に送受信それぞれが故障箇所を有する処理例を説明する。
図10では図8に示す受信回路(0系)211が故障している状況で、更に送信回路(1系)132が故障した場合を示している。逆に、送信回路(1系)132が故障している状況で受信回路(0系)211が故障した場合についても本図と同様である。
なお、この状態は、図13で示した2重故障と同じ箇所で故障が発生している。
まず図8と同様に受信回路(0系)211が故障している間は、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212へ送出するルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212に送出するルートでフレームデータの送受信を行う。
この状態で送信回路(1系)132が故障すると、使用できる伝送ルートは送信回路(0系)131から受信回路(1系)212間のルートが唯一の伝送路となる。
受信回路(0系)211が故障した時点で送信回路(0系)131から受信回路(1系)212へ送出するルートと、送信回路(1系)132から受信回路(1系)212に送出するルートには、偶数及び奇数のそれぞれシーケンス番号のフレームが両方とも伝送している。このため、二重化状態が維持されていることから、受信回路(0系)211が故障している状態で突如送信回路(1系)132が故障しても、フレームデータが欠損すること無くフレーム中継を続けられる。
同様に、先に、送信回路(1系)132が故障している状況では、送信回路(0系)131から受信回路(0系)211へ送出するルートと、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212に送出するルートでフレームデータの送受信を行う。
この状態で受信回路(0系)211が故障すると、使用できる伝送ルートは送信回路(0系)131から受信回路(1系)212間のルートが唯一の伝送路となる。
送信回路(1系)132が故障した時点で送信回路(0系)131から受信回路(0系)211へ送出するルートと、送信回路(0系)131から受信回路(1系)212に送出するルートには、このため、二重化状態が維持されていることから、送信回路(1系)132が故障している状態で突如受信回路(0系)211が故障しても、フレームデータが欠損すること無くフレーム中継を続けられる。
このように、装置間を運用系と予備系の2系統の伝送路を使ってフレームデータの送受信を行う装置において、送信側または受信側または伝送区間の片系が故障した場合に、自律的に原因箇所を回避するように送信先を適宜に変更しつつ、常時的にフレームデータの二重化を確保し続ける仕組みを持たせる。
この仕組みによって、伝送システムとしての冗長性を維持し、データ通信の信頼性向上を図ることができる。
また、二重化フレーム転送に際しては、用意された伝送ルートを、運用系と予備系のように分けて使用するのではなく、系間を跨いだ伝送ルートを用いた上で、全ての伝送ルートを使用するように転送データを振り分けるデータ伝送を行う。このことによって、正常性確認のためのみのフレームやパケットを使用することなく、伝送ルートの正常性の確認が行える。
なお、伝送システムの各部は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせを用いて実現すればよい。ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせた形態では、RAMに伝送装置用プログラム若しくは受信装置用プログラムが展開され、プログラムに基づいて制御部(CPU)等のハードウェアを動作させればよい。また、伝送装置用プログラム及び受信装置用プログラムは送信側受信側に共通的に用いれるようにプログラミングしてもよい。
また、プログラムは、記憶媒体に固定的に記録されて頒布されても良い。当該記録媒体に記録されたプログラムは、有線、無線、又は記録媒体そのものを介して、メモリに読込まれ、制御部等を動作させる。尚、記録媒体を例示すれば、オプティカルディスクや磁気ディスク、半導体メモリ装置、ハードディスクなどが挙げられる。
上記実施の形態を別の表現で説明すれば、送信側装置もしくは受信側装置として動作させる情報処理装置を、RAMに展開された上記プログラムに基づき、シーケンス番号挿入手段、データ複製手段、第1及び第2の送信手段、第1及び第2の受信手段、データ振分手段、バッファメモリ管理手段、データ読出手段、伝送システム監視手段の一部若しくは全てとして動作させることで実現することが可能である。
なお、実施形態及び実施例を図示して説明したが、そのブロック構成の分離併合、手順の入れ替え、組合せなどの変更は本発明の趣旨および説明される機能を満たせば自由であり、下記説明が本発明を限定するものではない。
例えば、上記説明では2重化伝送について述べたが、更に信頼性を増したい場合には3重転送、4重転送などのような多重転送を行うようにしてもよい。
以上説明したように、同系同士の伝送ルートのみならず、他系との間の伝送ルートを利用した伝送を適宜実施することにより、伝送経路の選択肢が増え、伝送区間で故障が発生した場合においても導通路を確保しやすくなる。
また、転送するフレームデータについても、ネットワーク網上において二重化して転送しており、受信側でフレームデータ単位に選択しながら受信する事が可能である。このため、伝送区間でフレームデータの破損や破損に伴うフレームデータの破棄が行われても、フレームデータの2つが同時に破損や破棄されない限り、データの欠損が防げる。
このためフレームデータの欠落が防げるようになることで、連続性を容易に維持することが可能になる。結果、連続性を要求されるようなデータ通信においても高い信頼性を担保できる。
また、フレームデータの再送処理が不要になるため、再送処理に伴う伝送遅延を無くすことが可能となる。
また、二重化パケット転送に際しては、用意された転送ルートを運用系と予備系のように分けて使用するのではなく、全てのルートを使用するように転送データを振り分けて転送することを行えば、導通ルートの正常性確認のためのデータパケットを使用する必要が無くなる。
すなわち、本発明によれば、データ伝送の信頼性をより増した伝送システムを提供できる。
1 冗長化伝送システム
2 冗長化伝送システム
10 送信側装置
11 データ複製部
12,13 送信回路
14 伝送システム監視部
20 受信側装置
21 バッファメモリ
22,23 受信回路
24 データ振分部
25 データ読出部
26 伝送システム監視部
30 通信網

Claims (30)

  1. 伝送対象とする時系列を有するデータ列について、各々にシーケンス番号を付与しつつ、複数の通信経路を取り得る通信網に 異なる系統から異なる通信経路を取って相手装置に少なくとも2重状態で通信経路を変えながら送出可能である送信側装置と、
    前記シーケンス番号毎に対応したバッファ領域を有して、前記通信網の異なる通信経路を通って相手装置から伝送されてきた各データの正常性を判別し、正常であった各データを、前記バッファ領域に夫々のシーケンス番号に対応させて到達順にバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を 同一シーケンス番号を有する同一内容の各々のデータが経由してきた経路の受信状態に基づいて監視すると共に、前記バッファ領域にバッファされている各データをシーケンス番号順に取り出すことによって、前記送信側装置から送出された伝送対象であるデータ列を復元処理する受信側装置と
    を有することを特徴とする冗長化伝送システム。
  2. 前記受信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、複数の通信経路を取り得る通信網内の受信経路を切替えることを特徴とする請求項1記載の冗長化伝送システム。
  3. 前記受信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、複数の通信経路を取り得る通信網内の問題箇所を避けるように各データの経由区間単位で受信回路を切替えることを特徴とする請求項2記載の冗長化伝送システム。
  4. 前記受信側装置は、送信側に監視結果を通知することを特徴とする請求項1ないし3の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  5. 前記受信側装置は、送信側装置に経路切替えを通知することを特徴とする請求項4に記載の冗長化伝送システム。
  6. 前記受信側装置は、前記同一内容の各々のデータが経由してきた通信経路の受信状態に対応して問題のある系統及び/又は通信経路の箇所を交絡因子として判定するためのテーブルを有して、問題のある系統及び/又は通信経路を該テーブルに記載された各データが経由した通信経路の受信状態に基づいて導出処理することを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  7. 前記送信側装置は、前記受信側装置と連携して、系統及び/又は通信経路の状態を監視することを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  8. 前記送信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、複数の通信経路を取り得る通信網への送信経路を切替えることを特徴とする請求項1ないし7の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  9. 前記送信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、複数の通信経路を取り得る通信網内の問題箇所を避けるように送信データの通過経路を切替えることを特徴とする請求項1ないし8の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  10. 前記送信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、複数の通信経路を取り得る通信網への問題箇所を避けるように送信回路及び送信データの通過経路を切替えることを特徴とする請求項1ないし9の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  11. 前記送信側装置は、前記受信側装置との間で監視結果に基づく処理動作をネゴシエーションすることを特徴とする請求項1ないし10の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  12. 前記送信側装置は、前記受信側装置への同一内容の各々のデータを送る経路をシーケンス番号に対応させて動的に変更しながら、伝送対象とするデータ列を少なくとも2重状態で、複数の通信経路を取り得る通信網内の別々の通信経路に送出することを特徴とする請求項1ないし11の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  13. 前記送信側装置は、前記同一内容の各々のデータが経由した通信経路の受信状態に対応して問題のある系統及び/又は通信経路の箇所を交絡因子として判定するためのテーブルを有して、問題のある系統及び/又は通信経路を該テーブルに記載された各データが経由した通信経路の受信状態に基づいて導出処理することを特徴とする請求項1ないし12の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  14. 前記送信側装置及び/又は前記受信側装置は、通信網内の任意区間の通信経路の正常性を確認することを特徴とする請求項1ないし13の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  15. 送信側の送出系統番号と受信側の受付系統番号の組によって、故障箇所を判別することを特徴とする請求項1ないし14の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  16. 前記送信側装置は、送出するデータに付するQoS、トンネル化、フロー制御に関する設定を変更して、通信経路内の問題解決を図ることを特徴とする請求項1ないし15の何れか一項に記載の冗長化伝送システム。
  17. 請求項1ないし16の何れか一項に記載された送信側装置。
  18. 請求項1ないし16の何れか一項に記載された受信側装置。
  19. 送信側装置は、伝送対象とする時系列を有するデータ列について、各々にシーケンス番号を付与しつつ、複数の通信経路を取り得る通信網に 異なる通信経路を取って相手装置に少なくとも2重状態で通信経路を変えながら送出し、
    受信側装置は、前記シーケンス番号毎に対応したバッファ領域を有して、前記通信網の異なる通信経路を通って相手装置から伝送されてきた各データの正常性を判別し、正常であった各データを、前記バッファ領域に夫々のシーケンス番号に対応させて到達順にバッファ処理しつつ、系統及び/又は通信経路の状態を 同一シーケンス番号を有する同一内容の各々のデータが経由してきた経路の受信状態に基づいて監視すると共に、前記バッファ領域にバッファされている各データをシーケンス番号順に取り出すことによって、前記送信側装置から送出された伝送対象であるデータ列を復元処理する
    ことを特徴とする伝送システムの冗長化伝送方法。
  20. 前記受信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、前記通信網内の受信経路を切替えることを特徴とする請求項19記載の冗長化伝送方法。
  21. 前記受信側装置は、送信側に監視結果を通知することを特徴とする請求項19ないし20の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  22. 前記受信側装置は、送信側装置に経路切替えを通知することを特徴とする請求項21に記載の冗長化伝送方法。
  23. 前記受信側装置は、前記同一内容の各々のデータが経由してきた通信経路の受信状態に対応して問題のある系統及び/又は通信経路の箇所を交絡因子として判定するためのテーブルを有して、問題のある系統及び/又は通信経路を該テーブルに記載された各データが経由した通信経路の受信状態に基づいて導出処理することを特徴とする請求項19ないし22の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  24. 前記送信側装置は、前記受信側装置と連携して、系統及び/又は通信経路の状態を監視することを特徴とする請求項19ないし23の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  25. 前記送信側装置は、系統及び/又は通信経路の状態の監視結果に基づいて、送信回路及び/又は前記通信網内の通過経路を切替えることを特徴とする請求項19ないし24の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  26. 前記送信側装置は、前記受信側装置との間で監視結果に基づく処理動作をネゴシエーションすることを特徴とする請求項19ないし25の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  27. 前記送信側装置は、前記受信側装置への同一内容の各々のデータを送る経路をシーケンス番号に対応させて動的に変更しながら、伝送対象とするデータ列を少なくとも2重状態で、前記通信網内の別々の通信経路に送出することを特徴とする請求項19ないし26の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  28. 前記送信側装置は、前記同一内容の各々のデータが経由した通信経路の受信状態に対応して問題のある系統及び/又は通信経路の箇所を交絡因子として判定するためのテーブルを有して、問題のある系統及び/又は通信経路を該テーブルに記載された各データが経由した通信経路の受信状態に基づいて導出処理することを特徴とする請求項19ないし27の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  29. 前記送信側装置及び/又は前記受信側装置は、通信網内の任意区間の通信経路の正常性を確認することを特徴とする請求項19ないし28の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
  30. 送信側の送出系統番号と受信側の受付系統番号の組によって、故障箇所を判別することを特徴とする請求項19ないし29の何れか一項に記載の冗長化伝送方法。
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