JP6042786B2 - 現金取引装置 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣の入出金部を含む現金取引装置に関する。
金融機関に設置される現金取引装置のうち、リサイクルキャッシャー装置は、ロビー側に顧客用の入金部、オフィス側に職員用の入出金部を備え、顧客が入金する現金と金融機関の職員が入出金する現金を保管し、保管した現金(紙幣)を金融機関の職員がリサイクルして利用することができる。
このようなリサイクルキャッシャー装置では、リサイクルキャッシャー装置が設置される金融機関における現金事務の効率化のために、1台のリサイクルキャッシャー装置で業務が集約され、オペレーションの統一化が図られている。しかし業務の性格上、入金頻度より出金頻度の方が多い店舗や入金頻度の方が多い店舗もあり、また、ロビー側の入金頻度とオフィス側の入出金頻度にも差があり、入出金における効率的な運用が求められている。
リサイクルキャッシャー装置の現金入金機は、ロビー側の入金機能とオフィス側の入出金機能は連携されており、現金を保管するための金種カセット(以下、「現金カセット」という)は、オフィス側に集約される。このため、リサイクルキャッシャー装置は、表裏(ロビー側とオフィス側)の連携運用が可能なユニットとなっている。
顧客によりロビー側の入金部に入金された現金は、いったんロビー側の一時保留部に保管される。職員による入金もオフィス側の入金部から可能で、その現金はいったんオフィス側の一時保留部に保管される。ロビー側の一時保留部内の現金およびオフィス側の一時保留部内の現金は機外の現金として扱われるため、それぞれの入金完了後適切なタイミングで、金種を識別しながら各金種の金種カセットに移動させて機内の現金とする必要がある。このようなロビー側またはオフィス側の各一時保留部から金種別に各金種カセットへ移動する処理は、分配処理という。各金種カセットのカウンタの情報は、金融機関の基幹システム側に通知され、基幹システム側で把握することができる。
ロビー側の一時保留部内から各金種カセットへの分配処理(以下、「ロビー側分配処理」という)と、オフィス側一時保留部内から各金種カセットへの分配処理(以下、「オフィス側分配処理」という)は、排他的に実行される。すなわち、どちらか一方の分配処理しか行うことができない。また、出金処理についても、金種カセットの現金を出金箱へ繰り出す処理をする。このため、同様に金種カセットへ現金を繰り出す分配処理が実行されているときには、出金処理は行うことができない。分配処理は、比較的時間を要する(例えば7分程度)ため、顧客および行員双方の利便性を低下させないために、ロビー側分配処理とオフィス側分配処理の実行間隔を最適化する必要がある。オフィス側分配処理が実行されているときに、ロビー側で顧客がロビー側一時保留部に現金を入金することはできるが、ロビー側一時保留部が空でないと次の顧客は操作できない。同様に、オフィス側一時保留部が空でないと職員は次の入金操作ができない。そのため、ロビー側一時保留部とオフィス側一時保留部の双方に現金が保管されている状態では、次に入金を行おうとする顧客は、ロビー側分配処理とオフィス側分配処理の双方が完了する長時間(一般的には十数分)待たされることになる。このような待機時間は、顧客や行員の利便性を著しく低下させてしまう。
本発明は、現金取引装置内の各部の状態に応じて分配処理および入出金処理を最適化することを目的とする。
態様の一例では、各々個別に設置される第1および第2の入金部と、各入金部から入金された現金を一時保留する第1および第2の一時保留部と、第1および第2の一時保留部内の現金を共通の複数の金種カセットに各々分配処理する第1および第2の分配部と、第2の入金に対応して設置され複数の金種カセット内の現金を出金する出金部とを備える現金取引装置であって、第1の入金部、第2の入金部、または出金部の操作のうち最適化する操作を設定する最適化操作設定部と、第1および第2の分配部の動作状態と、第1および第2の一時保留部内の現金の保留状態と、複数の金種カセット内の現金の保管状態のうちの少なくとも1つの状態に基づいて、最適化操作設定部で設定された操作を最適化する操作最適化制御部とを備える。
本発明によれば、現金取引装置内の各部の状態に応じて分配処理および入出金処理を最適化することが可能となる。
本実施形態のリサイクルキャッシャー装置の構成例を示した図である。 オフィス側出金最適化処理を示すフローチャートである。 ロビー側入金最適化処理を示すフローチャートである。 オフィス側入金最適化処理を示すフローチャートである。 最適化操作設定処理を示すフローチャートである。 本実施形態で使用されるデータベースのデータ構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
以下の実施形態は、本発明による現金取引装置をリサイクルキャッシャー装置100として実施した場合について説明する。
図1は、本実施形態のリサイクルキャッシャー装置100構成例を示した図である。
図1において、リサイクルキャッシャー装置100は、ロビー側入金機101とオフィス側入出金機102で構成される。ロビー側入金機101とオフィス側入出金機102は、例えば壁によって仕切られ、ロビー側入金機101は、店舗の顧客スペースであるロビー側に設置され、オフィス側入出金機102は例えば銀行の行員の専用スペースであるオフィス側に設置される。
ロビー側入金機101は、紙幣を入れるロビー側入金口103、ロビー側供給ホッパ104、ロビー側紙幣繰出し部105、ロビー側識別部106、ロビー側一時保留部107、ロビー側分配部108、およびロビー側リジェクト箱109を備える。
ロビー側入金口103、ロビー側供給ホッパ104、ロビー側紙幣繰出し部105、およびロビー側識別部106は、第1の入金部を構成する。オフィス側一時保留部114は、第1の一時保留部を構成する。オフィス側分配部115は、第1の分配部を構成する。
オフィス側入出金機102は、紙幣を入れるオフィス側入金口110、オフィス側供給ホッパ111、オフィス側紙幣繰出し部112、オフィス側識別部113、オフィス側一時保留部114、オフィス側分配部115、およびオフィス側リジェクト箱116、金種カセット117a、117b、117c、117d(4つを総称して「金種カセット117」という)、オフィス側出金箱118、制御部119、最適化操作設定部120、操作最適化制御部121を備える。
オフィス側入金口110、オフィス側供給ホッパ111、オフィス側紙幣繰出し部112、およびオフィス側識別部113は、第2の入金部を構成する。オフィス側一時保留部114は、第2の一時保留部を構成する。オフィス側分配部115は、第2の分配部を構成する。オフィス側出金箱118と金種カセット117a、117b、117c、117dの一部機能は、出金部を構成する。
ロビー側で、顧客がロビー側入金口103に紙幣を入れると、その紙幣はロビー側供給ホッパ104で保持される。顧客が入金を完了すると、ロビー側供給ホッパ104内の紙幣は、ロビー側紙幣繰出し部105によって、ロビー側識別部106に送られる。
ロビー側識別部106は、投入された紙幣の金種や偽札の鑑別の処理と、その他の、汚損紙幣の検出やダブルフィールド(重なった紙幣)や破れ等の不明紙幣のリジェクト等の処理を行う。ロビー側識別部106は、金種を識別できた紙幣をロビー側一時保留部107に入れる。ロビー側識別部106は、ダブルフィールドや破れ等の不明紙幣はロビー側リジェクト箱109に排出する。ロビー側識別部106は、識別できた紙幣の金種と枚数をカウントし、オフィス側入出金機102内の制御部119に通知する。
ロビー側分配部108は、オフィス側入出金機102内の制御部119からロビー側分配処理を指示されると、ロビー側識別部106にロビー側一時保留部107内に保留されている紙幣の金種の識別を行わせる。次に、ロビー側分配部108は、金種が識別された紙幣を、その紙幣の金種に対応するオフィス側入出金機102内の金種カセット117a、117b、117c、117dのうちのいずれかに搬送(分配処理)する。金種カセット117aの金種は、例えば1000円である。金種カセット117bの金種は、例えば10000円である。金種カセット117cの金種は、例えば5000円である。金種カセット117dの金種は、その他であり、例えば2000円を含む。ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理中に金種毎の分配数をカウントし、オフィス側入出金機102内の制御部119に通知する。ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理が完了すると、その旨を制御部119に通知する。
オフィス側の入金処理の動作も、ロビー側と同様である。
すなわち、オフィス側で、顧客がオフィス側入金口110に紙幣を投入すると、投入した紙幣はオフィス側供給ホッパ111で保持される。職員が入金を完了すると、オフィス側供給ホッパ111内の紙幣は、オフィス側紙幣繰出し部112によって、オフィス側識別部113に送られる。
オフィス側識別部113は、投入された紙幣の金種や偽札の鑑別の処理と、その他の、汚損紙幣の検出やダブルフィールド(重なった紙幣)や破れ等の不明紙幣のリジェクト等の処理を行う。オフィス側識別部113は、金種を識別できた紙幣をオフィス側一時保留部114に保管させる。オフィス側識別部113は、ダブルフィールドや破れ等の不明紙幣はオフィス側リジェクト箱116に排出させる。
オフィス側分配部115は、制御部119からオフィス側分配処理を指示されると、オフィス側識別部113にオフィス側一時保留部114内に保管されている紙幣の金種の識別を行わせる。次に、オフィス側分配部115は、金種が識別された紙幣を、その紙幣の金種に対応する金種カセット117a、117b、117c、117dのうちのいずれかに搬送(分配処理)する。オフィス側分配部115は、オフィス側分配処理が完了すると、その旨を制御部119に通知する。
職員が、オフィス側の特には図示しない操作卓から出金処理を指示すると、制御部119は、指示された出金金額に応じて金種毎の出金枚数を計算し、各金種カセット117a、117b、117c、117dに、出金を指示する。これにより、各金種カセット117a、117b、117c、117dから、必要枚数の紙幣が、オフィス側出金箱118に出金される。
オフィス側入出金機102内の制御部119は、リサイクルキャッシャー装置100の動作を制御する。
まず、制御部119は、以下のような一般的な処理を制御する。制御部119は、上述したロビー側入金機101における入金処理、オフィス側入出金機102における入金処理および出金処理を制御する。また、制御部119は、ロビー側入金機101で、ロビー側識別部106がロビー側供給ホッパ104からロビー側一時保留部107への紙幣の入金を完了した後、ロビー側分配部108に指示を出して、ロビー側分配処理を実行する。同様に、制御部119は、オフィス側入出金機102で、オフィス側識別部113がオフィス側供給ホッパ111からオフィス側一時保留部114への紙幣の入金を完了した後、オフィス側分配部115に指示を出して、オフィス側分配処理を実行する。
次に、制御部119は、最適化操作設定部120および操作最適化制御部121の機能を実行する。
最適化操作設定部120は、ロビー側入金処理(第1の入金部の操作)、オフィス側入金処理(第2の入金部の操作)、またはオフィス側出金処理(出金部の操作)のうち最適化する操作を、職員にオフィス側の特には図示しない操作卓から設定させる。
操作最適化制御部121は、ロビー側分配部108およびオフィス側分配部115の各動作状態と、ロビー側一時保留部107およびオフィス側一時保留部114内の現金の各保留状態と、金種カセット117a、117b、117c、117d内の現金の各保管状態のうちの少なくとも1つの状態に基づいて、最適化操作設定部120で設定された操作を最適化する。
以上の構成を有するリサイクルキャッシャー装置100における最適化操作設定部120および操作最適化制御部121の動作について、以下、詳細に説明する。
図2は、図1の操作最適化制御部121の一機能であるオフィス側出金最適化処理を示すフローチャートである。この処理は、例えば、制御部119を構成する特には図示しないプロセッサが特には図示しないメモリに記憶されたオフィス側出金最適化処理の制御プログラムを実行する処理である。或いは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路によって、操作最適化制御部121の上記機能が構成されてもよい。
職員は、まず予め、オフィス側の入出金処理を優先的に最適化する指示を、オフィス側の特には図示しない操作卓から与えておく。この場合、制御部119は、特には図示しないメモリ内の図6(b)のデータ構成例を有するモード設定データベースのオフィス最適化有効設定フラグを1にセットし、ロビー最適化有効設定フラグを0にセットする。
ここでは、オフィス側の出金処理最適化について記述する。
この場合、次のような制御が考えられる。例えば、ロビー側の入金処理および分配処理を優先させる設定のときには、オフィス側分配処理が実行されているときに、ロビー側の入金処理またはロビー側分配処理の要求が発生したときには、オフィス側分配処理を停止させる制御を行う。逆に、例えばオフィス側の入出金処理および分配処理を優先させる設定のときには、ロビー側分配処理が実行されているときに、オフィス側の入出金処理またはオフィス側分配処理の要求が発生したときには、ロビー側分配処理を停止させる制御を行う。
ここで、オフィス側の出金処理が優先される設定がなされていたとする。この場合において、ロビー側分配処理が実行されているときに、オフィス側の出金処理の要求が発生したときには、一般的には、ロビー側分配処理が停止させられて、出金処理が開始される。しかし、ロビー側分配処理が停止させられて出金処理が開始しようとされたとしても、金種カセット内に出金処理に十分なだけの現金がなければ、出金処理はエラーとなってしまう。その結果、ロビー側分配処理が停止し、出金処理もできず、結果的に、ロビー側およびオフィス側の双方に無駄な空き時間ができてしまう結果になる。
すなわち、一般的な手動による優先設定だけでは、ロビー側の入金処理と分配処理、オフィス側の入金処理、出金処理と分配処理を最適化することができず、無駄な待ち時間や処理の継続不能状態を発生させてしまう。
そこで、本実施形態では、職員が、オフィス側の特には図示しない操作卓から出金処理を指示すると、上記オフィス最適化有効設定フラグが1になっている場合、制御部119は、図2のフローチャートで示されるオフィス側出金最適化処理を起動する。
制御部119は、まずオフィス側出金を開始する(ステップS201)。ここでは、制御部119は、指示された出金金額に応じて金種毎の出金枚数を計算する。
次に、制御部119は、ロビー側入金機101内のロビー側分配部108に問い合わせることにより、ロビー側紙幣についてロビー側分配処理が実行中か否かを判定する(ステップS202)。
制御部119は、ロビー側分配処理が実行中ではなくステップS202の判定がNOならば、ステップS205のオフィス側出金処理に移行して、即座に出金処理を開始する。
制御部119は、ロビー側分配処理が実行中であってステップS202の判定がYESならば、ステップS201で算出した金種毎に、その金種の出金枚数にその金種の補助枚数を加算する。次に、制御部119は、その加算値が、機内金種枚数、すなわちその機種に対応する金種カセット117(117a、117b、117c、117dのうち対応するもの)内の紙幣枚数以下であるか否かを判定する。ここでは、その金種の出金が該当する金種カセット117から可能か否かを判定していることになる。
出金枚数に補助枚数を加算しているのは、対応する金種カセット117内の紙幣が不良である場合に出金できない場合のマージンを考慮したためである。図6(a)は、制御部119内の特には図示しないメモリに保持されている金種設定データベースのデータ構成例を示す図である。職員は、オフィス側の特には図示しない操作卓から、予め金種毎に補助枚数を設定しておくことができ、その設定された補助枚数は、金種(例えば1000円、10000円、5000円)毎に、図6(a)の金種設定データベースに保持される。制御部119は、図2のステップS203を実行するときに、ステップS201で算出した金種毎に、その金種の出金枚数に、特には図示しないメモリ内の図6(a)の構成例を有する金種設定データベースからその金種の補助枚数を読み出して加算する。
制御部119は、出金対象の全ての金種について、(出金枚数+補助枚数)が機内金種枚数以下であり各金種の出金が可能でありステップS203の判定がYESの場合には、ステップS204に移行する。制御部119は、ステップS204で、ロビー側分配部108にロビー側分配処理の停止指示を出す。これにより、ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理を停止する。
制御部119は、ステップS204の後、ステップS205のオフィス側出金処理に移行して、出金処理を開始する。
制御部119は、出金対象のいずれかの金種について、出金枚数+補助枚数が機内金種枚数よりも多くその金種の金種カセット117に出金に十分なだけの現金がなくステップS203の判定がNOの場合には、ステップS209に移行する。
制御部119は、ステップS209で、ステップS203において判定された金種について、(出金枚数+補助枚数)から機内金種枚数を減算した値が、ロビー側一時保留部107内の金種別の紙幣の枚数以下であるか否かを判定する。すなわち、ここでは、ステップS203で判定された金種について、金種カセット117で出金のために足りない紙幣枚数が、ロビー側一時保留部107から補充可能か否かが判定される。
ロビー側一時保留部107内の金種別の紙幣の枚数は、制御部119内の特には図示しないメモリ内に記憶されている図6(c)に示されるデータ構成例を有する金種別枚数データベースに保持されている。前述したように、制御部119は、ロビー側入金機101内のロビー側識別部106から、入金処理時にロビー側供給ホッパ104からロビー側一時保留部107に入金させた金種別の紙幣の枚数が通知されている。また、制御部119は、ロビー側入金機101内のロビー側分配部108から、ロビー側分配処理時にロビー側一時保留部107から金種カセット117a、117b、117c、117dに分配された各金種の紙幣の枚数が通知されている。制御部119は、金種毎に、上述の入金時の紙幣の枚数から分配処理時の紙幣の枚数を減算することにより、現在時点でロビー側一時保留部107に残っている紙幣の枚数を算出し、図6(c)に例示される金種別枚数データベースの該当する金種項目に記憶させる。制御部119は、ステップS209で、ステップS203において判定された金種について、その金種に対応するロビー側一時保留部107内の紙幣枚数の値を図6(c)に例示される金種別枚数データベースの該当する金種項目から読み出す。次に、制御部119は、(出金枚数+補助枚数)から機内金種枚数を減算した値が、その読み出した値以下であるか否かを判定する。
金種カセット117で出金に足りない紙幣枚数を補充可能な紙幣がロビー側一時保留部107に残っておりステップS209の判定がYESならば、制御部119は、以下の処理で現在実行中のロビー側分配処理による分配処理を実行して足りない紙幣枚数を補充する。
この場合、職員は、現在実行中のロビー側分配処理を完全に実行させるか、紙幣枚数が足りた時点でロビー側分配処理を停止させるかの2通りの操作を指示できる。以下、前者の指示を「分配処理完了指示」という。職員は、オフィス側の特には図示しない操作卓から予め、上記2通りの操作のうちのいずれかを指示する。制御部119は、職員によるこの指示の結果を、特には図示しないメモリに記憶されている図6(b)のデータ構成例で示されるモード設定データベース内の分配処理完了指示設定フラグとして記憶させる。例えば、現在実行中のロビー側分配処理を完全に実行させる指示がなされたときには、制御部119は、分配処理完了指示設定フラグに値1をセットする。一方、紙幣枚数が足りた時点でロビー側分配処理を停止させる指示がなされたときには、制御部119は、分配処理完了指示設定フラグに値0をセットする。
制御部119は、ステップS209の判定がYESになると、メモリ内の図6(b)のデータ構成例のモード設定データベースに保持されている分配処理完了指示設定フラグの値が1か否かを判定する。これにより、制御部119は、分配処理完了指示がなされているか否かを判定する(ステップS210)。
制御部119は、分配処理完了指示がなされておりステップS210の判定がYESならば、ロビー側分配部108が現在実行中のロビー側分配処理をその処理が完了するまで継続させる(ステップS213)。次に、ロビー側分配処理が最後まで完了した後に、制御部119は、ステップS205のオフィス側出金処理に移行して、出金処理を開始する。
制御部119は、分配処理完了指示がなされておりステップS210の判定がYESならば、ロビー側分配部108が現在実行中のロビー側分配処理を継続させる(ステップS211)。
これと共に、制御部119は、随時、ロビー側分配部108からの金種別紙幣枚数カウント通知に基づいて更新している前述した図6(c)に例示される金種別枚数データベースから金種毎の枚数値を読み出す。次に、制御部119は、全ての金種について、(出金枚数+補助枚数)から機内金種枚数を減算した値がその読み出した値以下となったか否かを判定する(以上、ステップS212)。
制御部119は、ステップS212の判定がNOの間は、ステップS211に戻ってロビー側分配処理を継続させ、ステップS212で上記判定を繰り返す。
制御部119は、ステップS212の判定がYESになった時点で、ロビー側分配部108に対してロビー側分配処理の停止指示を出し(ステップS204)、次に、ステップS205のオフィス側出金処理に移行して、出金処理を開始する。
以上のようにして、本実施形態では、出金開始時にロビー側分配処理が実行されている場合、金種カセット117で出金に足りない紙幣の枚数をロビー側一時保留部107から補充可能なときは、ロビー側分配処理を継続させて補充を行ってから、出金処理を開始させることが可能となる。これにより、各金種カセット117a、117b、117c、117dとロビー側一時保留部107とロビー側分配部108の状態に応じて、出金処理を最適化することが可能となる。
なお、金種カセット117で出金に足りない紙幣枚数を補充可能な紙幣がロビー側一時保留部107にも残っておらずステップS209の判定がNOならば、制御部119は、出金不可カセットエラーを、特には図示しないディスプレイ等に表示する(ステップS214)。
次に制御部119は出金処理には移行せず、ロビー側分配部108が現在実行中のロビー側分配処理を継続させて、図2のフローチャートで示されるオフィス側出金最適化処理を終了する。
制御部119は、ステップS205では、ステップS201で算出してある金種毎の出金枚数に応じて、各金種カセット117a、117b、117c、117dに出金を指示する。これにより、各金種カセット117a、117b、117c、117dから、必要枚数の紙幣が、オフィス側出金箱118に出金される。
次に、制御部119は、オフィス側出金処理を完了させる(ステップS216)。
続いて、制御部119は、ステップS204でロビー側分配処理が停止した後、ロビー側一時保留部107内にいずれかの金種の紙幣が残っているか否かを判定する(ステップS207)。制御部119は、特には図示しないメモリ内の図6(c)に例示される金種別枚数データベースの各金種の枚数項目に0以外の値が記憶されているか否かを判定することにより、上記判定を行う。
ロビー側一時保留部107内にいずれかの金種の紙幣が残っておりステップS207の判定がYESならば、制御部119は、ロビー側分配部108に対して、ステップS204で停止させたロビー側分配処理を再開させる(ステップS208)。これにより、ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理を再開する。
このステップS208の後、またはロビー側一時保留部107内に紙幣が残っておらずステップS207の判定がNOの場合、制御部119は、図2のフローチャートで示されるオフィス側出金最適化処理を終了する。
以上のオフィス側出金最適化処理において、ステップS211またはS213でのロビー側分配部108によるロビー側分配処理の実行中にエラーが発生した場合は、入金と出金が混ざる可能性があるため出金処理は中止するように制御してよい。
図3は、図1の操作最適化制御部121の一機能であるロビー側入金最適化処理を示すフローチャートである。この処理は、図2のオフィス側出金最適化処理と同様に、例えば、制御部119を構成する特には図示しないプロセッサが特には図示しないメモリに記憶されたロビー側入金最適化処理の制御プログラムを実行する処理である。或いは、ASIC等の集積回路によって、操作最適化制御部121の上記機能が構成されてもよい。
職員は、まず予め、ロビー側の入金処理を優先的に最適化する指示を、オフィス側の特には図示しない操作卓から与えておく。この場合、制御部119は、特には図示しないメモリ内の図6(b)のデータ構成例を有するモード設定データベースのロビー最適化有効設定フラグを1にセットする。
次に、顧客が、ロビー側の特には図示しない操作卓から入金処理を指示すると、上記ロビー最適化有効設定フラグが1になっている場合、制御部119は、図3のフローチャートで示されるロビー側入金最適化処理を起動する。
制御部119はまず、ロビー側入金機101のロビー側入金口103を開き、顧客による紙幣の入金の受付けを開始する(ステップS301)。
顧客が入金を完了すると、制御部119は、ロビー側入金機101のロビー側入金口103を閉じる。次に、前述したように、ロビー側供給ホッパ104内の紙幣は、ロビー側紙幣繰出し部105によって、ロビー側識別部106に送られる。ロビー側識別部106は、投入された紙幣の金種の識別を行う。ロビー側識別部106は、識別できた紙幣をロビー側一時保留部107に入れる。ロビー側識別部106は、識別できた紙幣の金種と枚数をカウントし、オフィス側入出金機102内の制御部119に通知する。制御部119は、この通知を受けて、入金処理を完了する(ステップS302)。
次に、制御部119は、オフィス側分配部115に問い合わせることにより、オフィス側紙幣についてオフィス側分配処理が実行中か否かを判定する(ステップS303)。
制御部119は、オフィス側分配処理が実行中ではなくステップS303の判定がNOならば、ステップS305に移行して、即座に、ロビー側分配処理を開始する。
制御部119は、オフィス側分配処理が実行中であってステップS303の判定がYESならば、オフィス側分配部115に対して、オフィス側分配処理の停止指示を出す(ステップS304)。これにより、オフィス側分配部115は、オフィス側分配処理を停止する。
次に、制御部119は、ステップS305に移行して、ロビー側分配処理を開始する。
ステップS305では、制御部119は、ロビー側分配部108に対して、ロビー側分配処理の開始を指示する。これにより、ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理を開始する。
ロビー側分配処理が完了すると、ロビー側分配部108は、完了の旨を制御部119に通知する。これにより、制御部119は、ロビー側分配処理の完了を認識する(ステップS306)。
続いて、制御部119は、ステップS304でオフィス側分配処理が停止した後に、例えばオフィス側分配部115に問い合わせることにより、オフィス側一時保留部114内にいずれかの金種の紙幣が残っているか否かを判定する(ステップS307)。
オフィス側一時保留部114内にいずれかの金種の紙幣が残っておりステップS307の判定がYESならば、制御部119は、オフィス側分配部115に対して、ステップS304で停止させたオフィス側分配処理を再開させる(ステップS308)。これにより、オフィス側分配部115は、オフィス側分配処理を再開する。
このステップS308の後、またはオフィス側一時保留部114内に紙幣が残っておらずステップS307の判定がNOの場合に、制御部119は、図3のフローチャートで示されるロビー側入金最適化処理を終了する。
図4は、図1の操作最適化制御部121の一機能であるオフィス側入金最適化処理を示すフローチャートである。この処理は、図2のオフィス出金最適化処理と連携して処理が行われる。
次に、顧客が、オフィス側の特には図示しない操作卓から入金処理を指示すると、上記オフィス最適化有効設定フラグが1になっている場合、制御部119は、図4のフローチャートで示されるオフィス側入金最適化処理を起動する。
制御部119はまず、オフィス側入出金機102のオフィス側入金口110を開き、職員による紙幣の入金の受付けを開始する(ステップS401)。
職員が入金を完了すると、制御部119は、オフィス側入出金機102のオフィス側入金口110を閉じる。次に、前述したように、オフィス側供給ホッパ111内の紙幣は、オフィス側紙幣繰出し部112によって、オフィス側識別部113に送られる。オフィス側識別部113は、投入された紙幣の金種の識別を行う。オフィス側識別部113は、識別できた紙幣をオフィス側一時保留部114に入れる。オフィス側識別部113は、識別できた紙幣の金種と枚数をカウントし、制御部119に通知する。制御部119は、この通知を受けて、入金処理を完了する(ステップS402)。
続いて、制御部119は、ロビー側分配部108に問い合わせることにより、ロビー側紙幣についてロビー側分配処理が実行中か否かを判定する(ステップS403)。
制御部119は、ロビー側分配処理が実行中ではなくステップS403の判定がNOならば、ステップS405に移行して、即座に、オフィス側分配処理を開始する。
制御部119は、ロビー側分配処理が実行中であってステップS403の判定がYESならば、ロビー側分配部108に対して、ロビー側分配処理の停止指示を出す(ステップS404)。これにより、ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理を停止する。
次に、制御部119は、ステップS405に移行して、オフィス側分配処理を開始する。
ステップS405では、制御部119は、オフィス側分配部115に対して、オフィス側分配処理の開始を指示する。これにより、オフィス側分配部115は、オフィス側分配処理を開始する。
オフィス側分配処理が完了すると、オフィス側分配部115は、完了の旨を制御部119に通知する。これにより、制御部119は、オフィス側分配処理の完了を認識する(ステップS406)。
続いて、制御部119は、ステップS404でロビー側分配処理が停止した後に、例えばロビー側分配部108に問い合わせることにより、ロビー側一時保留部107内にいずれかの金種の紙幣が残っているか否かを判定する(ステップS407)。あるいは特には図示しないメモリ内の図6(c)の金種別枚数データベースを参照して、上記判定を行ってもよい。
ロビー側一時保留部107内にいずれかの金種の紙幣が残っておりステップS407の判定がYESならば、制御部119は、ロビー側分配部108に対して、ステップS404で停止させたロビー側分配処理を再開させる(ステップS408)。これにより、ロビー側分配部108は、ロビー側分配処理を再開する。
このステップS408の後、またはロビー側一時保留部107内に紙幣が残っておらずステップS407の判定がNOの場合に、制御部119は、図3のフローチャートで示されるオフィス側入金最適化処理を終了する。
図5は、図1の最適化操作設定部120の機能である最適化操作設定処理を示すフローチャートである。この処理は例えば、制御部119を構成する特には図示しないプロセッサが特には図示しないメモリに記憶された最適化操作設定処理の制御プログラムを実行する処理である。或いは、ASIC等の集積回路によって、最適化操作設定部120の機能が構成されてもよい。
この処理では、ステップS501において、職員は、オフィス側の出金処理、ロビー側の入金処理、またはオフィス側の入金処理のうちどの処理を優先的に最適化するかを指示する。
職員が、オフィス側の入出金処理を最適化する指示を出した場合、前述したように、制御部119は、特には図示しないメモリ内の図6(b)のデータ構成例を有するモード設定データベースのオフィス最適化有効設定フラグを1にセットする。また、制御部119は、モード設定データベースのロビー最適化有効設定フラグは0にする。この場合、オフィス側の出金が指示されたときには、前述した図2のフローチャートで例示されるオフィス側出金最適化処理が実行され、オフィス側の入金が指示されたときには、前述した図4のフローチャートで例示されるオフィス側入金最適化処理が実行される。
職員が、ロビー側の入金処理を最適化する指示を出した場合、前述したように、制御部119は、図6(b)のデータ構成例を有するモード設定データベースのロビー最適化有効設定フラグを1にセットする。また、制御部119は、モード設定データベースのオフィス最適化有効設定フラグは0にする。ロビー側の入金が指示されたときには、前述した図3のフローチャートで例示されるロビー側入金最適化処理が実行される。
職員が、オフィス側の出金処理のみを最適化する指示を出した場合、制御部119は、図6(b)のデータ構成例を有するモード設定データベースのオフィス最適化有効設定フラグを1にし、ロビー最適化有効フラグも1にする。この場合、オフィス側の出金が指示されたときには、前述した図2のフローチャートで例示されるオフィス側出金最適化処理が実行される。一方、オフィス側の入金とロビー側の入金については、先に指示された入金を優先させる一般的な排他処理が実行される。
職員が、特に最適化が必要ない場合は、制御部119は、特には図示しないメモリ内の図6(b)のデータ構成例を有するモード設定データベースのオフィス最適化有効設定フラグを0にし、ロビー最適化有効設定フラグも0にする。この場合、ロビー側の入金処理またはオフィス側の入出金処理では、先に指示された入金または出金を優先させる一般的な排他処理が実行される。
以上説明したようにして、本実施形態によれば、現金取引装置内の各部の状態に応じて分配処理および入出金処理を最適化することが可能となる。分配処理を最適化することで、入金及び出金間隔が短縮される。店舗によって設定が可能であり、各々のニーズに応えられる。条件によって即処理が可能となるため、連続出金または連続入金において、有効である。
以上の実施形態において、ロビー側識別部106とオフィス側識別部113は、投入された紙幣の金種や偽札の鑑別の処理と、その他の、汚損紙幣の検出やダブルフィールド(重なった紙幣)や破れ等の不明紙幣のリジェクト等の処理をまとめて行う機能部として実施されている。これに対して、例えば鑑別の機能とその他の機能は、それぞれ別の機構によって実現されてもよい。
また、鑑別またはその他の処理のためのセンサ機構とソフトウェア処理の機構は、ロビー側識別部106やオフィス側識別部113などが一体的な機構として実現してもよいし、ロビー側識別部106やオフィス側識別部113などがセンサ機構のみを実装し、ソフトウェア処理は制御部119が実行するように構成されてもよい。
さらに、本実施形態では、ロビー側一時保留部107またはオフィス側一時保留部114は、金種の区別をせずに現金を一時保留している。そして、ロビー側分配部108またはオフィス側分配部115は、ロビー側一時保留部107またはオフィス側一時保留部114から各金種カセット117a、117b、117c、117dに現金を分配するときに、ロビー側識別部106またはオフィス側識別部113に金種を識別させ、その識別された各金種の現金を各金種カセットに分配するように構成されている。これに対して、入金時にロビー側識別部106またはオフィス側識別部113で識別された金種別の現金を、ロビー側一時保留部107またはオフィス側一時保留部114が金種別に一時保留するように構成してもよい。この場合、ロビー側分配部108またはオフィス側分配部115は、ロビー側一時保留部107またはオフィス側一時保留部114に一時保留されている金種別の現金を、各金種カセット117a、117b、117c、117dにそのまま分配するように構成してもよい。
100 リサイクルキャッシャー装置
101 ロビー側入金機
102 オフィス側入出金機
103 ロビー側入金口
104 ロビー側供給ホッパ
105 ロビー側紙幣繰出し部
106 ロビー側識別部
107 ロビー側一時保留部
108 ロビー側分配部
109 ロビー側リジェクト箱
110 オフィス側入金口
111 オフィス側供給ホッパ
112 オフィス側紙幣繰出し部
113 オフィス側識別部
114 オフィス側一時保留部
115 オフィス側分配部
116 オフィス側リジェクト箱
117、117a、117b、117c、117d 金種カセット
118 オフィス側出金箱
119 制御部
120 最適化操作設定部
121 操作最適化制御部

Claims (7)

  1. 各々個別に設置される第1および第2の入金部と、当該各入金部から入金された現金を一時保留する第1および第2の一時保留部と、前記第1および第2の一時保留部内の現金を共通の複数の金種カセットに各々分配処理する第1および第2の分配部と、前記第2の入金に対応して設置され前記複数の金種カセット内の現金を出金する出金部とを備える現金取引装置において、
    前記第1の入金部、前記第2の入金部、または前記出金部の操作のうち最適化する操作を設定する最適化操作設定部と、
    前記第1および第2の分配部の各動作状態と、前記第1および第2の一時保留部内の現金の各保留状態と、前記複数の金種カセット内の現金の各保管状態のうちの少なくとも1つの状態に基づいて、前記最適化操作設定部で設定された前記操作を最適化する操作最適化制御部と、
    を備えることを特徴とする現金取引装置。
  2. 前記最適化操作設定部が前記出金部の操作を最適化するように設定した場合に、前記操作最適化制御部は、前記出金部の操作の開始時に、
    前記第1の分配部が分配処理を実行している場合に、前記出金部の操作のために十分な現金が前記各金種カセット内に保管されていない場合であって、かつ、前記実行中の第1の分配部による分配処理によって前記各金種カセット内の現金が前記出金部の操作のために十分な金額になる場合には、前記実行中の第1の分配部による分配処理を実行した後に、前記出金部の操作を開始する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引装置。
  3. 前記操作最適化制御部は、前記出金部の操作の開始時に、前記第1の分配部が分配処理を実行している場合に、前記出金部の操作のために十分な現金が前記各金種カセット内に保管されていない場合であって、かつ、前記実行中の第1の分配部による分配処理によって前記各金種カセット内の現金が前記出金部の操作のために十分な金額になる場合には、前記各金種カセット内の現金が前記出金部の操作のために十分な金額になるまで前記実行中の第1の分配部による分配処理を実行した後に当該実行中の第1の分配部による分配処理を停止させ、前記出金部の操作を開始する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金取引装置。
  4. 前記操作最適化制御部は、前記出金部の操作の開始時に、前記第1の分配部が分配処理を実行している場合に、前記出金部の操作のために十分な現金が前記各金種カセット内に保管されていない場合であって、かつ、前記実行中の第1の分配部による分配処理によって前記各金種カセット内の現金が前記出金部の操作のために十分な金額になる場合には、前記実行中の第1の分配部による分配処理が実行を完了した後に、前記出金部の操作を開始する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の現金取引装置。
  5. 前記最適化操作設定部が前記出金部の操作を最適化するように設定した場合に、前記操作最適化制御部は、前記出金部の操作の開始時に、
    前記第1の分配部が分配処理を実行している場合に、前記出金部の操作のために十分な現金が前記各金種カセット内に保管されている場合には、前記実行中の第1の分配部による分配処理を中断させた上で、前記出金部の操作を開始する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引装置。
  6. 前記操作最適化制御部は、前記出金部の操作の完了後に、前記第1の一時保留部に現金が残っている場合には、前記第1の分配部による分配処理を再開させる、
    ことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の現金取引装置。
  7. 前記最適化操作設定部が前記第1または第2の入金部の操作を最適化するように設定した場合に、前記操作最適化制御部は、
    前記第1または第2の入金部から前記第1または第2の一時保留部への入金処理の完了時に、当該入金処理が完了した第1または第2の入金部とは異なる第2または第1の入金部に対応する第2または第1の分配部が分配処理を実行している場合に、当該実行中の第2または第1の分配部による分配処理を中断させた上で、前記第1または第2の分配部による分配処理を開始し、
    前記第1または第2の分配部による分配処理の完了後に、前記操作を行った第1または第2の入金部とは異なる第2または第1の入金部に対応する第2または第1の一時保留部に現金が残っている場合には、前記第2または第1の分配部による分配処理を再開させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現金取引装置。
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