JP6039961B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、外扉内に構成された商品サンプル室に対応する内扉を備えた自動販売機に関するものである。
従来よりこの種自動販売機においては、本体の前面を閉塞する外扉の上部に商品サンプル室が構成され、この商品サンプル室に販売する商品のサンプルが陳列されている。商品サンプル室の後側には、本体内の商品収納部を閉塞するための上部側内扉(内扉)が設けられ、この上部側内扉は外扉と一体に開閉可能とされていた。
また、この上部側内扉は商品サンプル室の背面を構成し、商品サンプルを保持する商品サンプル保持具や照明装置等の部材が前面に取り付けられた商品サンプル取付板と、その後側に設けられた断熱材から構成されている。そして、外扉を開いた状態で当該外扉から独立して後方に開閉自在とされ、外扉から後方に開いた状態で、商品サンプルの交換が可能とされていた(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−71982号公報
ここで、従来より商品サンプル取付板は薄い板金から成る塗装鋼板にて構成され、断熱材としては発泡ポリウレタン等の単純な板状断熱材が使用されていた。一方で、商品サンプル取付板と断熱材との間には、商品サンプル保持具や照明装置等の部材を取り付ける構造(商品サンプル保持具と一体成形の爪やネジ等の格別な取付具)を逃げるための間隔を構成しなければならない。この間隔は、断熱材から商品サンプル取付板に直接伝達される冷却作用を抑制する効果はあるものの、上部側内扉自体が構造上不安定となる要因となっていた。
また、係る商品サンプル取付板に間隔を存して断熱材を取り付ける必要性から、従来では図8に示すように商品サンプル取付板100に多数の曲げ加工(101で示す)を施し、断熱材を囲い込む構成としなければならず、コストの高騰も引き起こしていた。更に、図8のように片方に曲げ加工110を施すと、商品サンプル取付板の重心が偏って上部側内扉が片下リ状態となってしまう欠点もあった。
更にまた、商品サンプル取付板100で断熱材を囲い込むことから、側面の曲げ加工部分101を伝わって商品収納部から冷却作用が伝達されるため、上部側内扉自体の断熱性能が低下すると共に、商品サンプル取付板への結露も増大する。そして、この結露水を処理する構造も別途必要となるため、部品点数も増大する問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、内扉の断熱性能を維持し、又は、改善しながら構造を簡素化させてコストの削減を図り、構造上の安定度も向上させた自動販売機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明の自動販売機は、本体の前面開口を開閉自在に閉塞する外扉と、この外扉内に構成された商品サンプル室と、本体内に構成された商品収納部と、商品サンプル室に対応して設けられ、商品収納部の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉とを備えたものにおいて、内扉は、商品サンプル室の背面を構成する商品サンプル取付板と、この商品サンプル取付板の後側に間隔を存して設けられた断熱材とを備えており、この断熱材の前面には、商品サンプル取付板の後面に部分的に当接する突出部が一体に成形されていることを特徴とする。
請求項2の発明の自動販売機は、上記発明において突出部の前端は、商品サンプル取付板の後面に線接触、又は、点接触することを特徴とする。
請求項3の発明の自動販売機は、上記各発明において商品サンプル取付板の前面に部材が取り付けられると想定される範囲に対応する部分には、突出部は形成されていないことを特徴とする。
請求項4の発明の自動販売機は、上記各発明において断熱材の前面に、商品サンプル取付板の後側に間隔を存して、当該商品サンプル取付板の後面で成長する結露水を流下させるための排水溝が上下に渡って一体に成形されていることを特徴とする。
請求項5の発明の自動販売機は、上記発明において排水溝を含む断熱材の前面には、商品サンプル取付板の後面に当接する連続気泡のパッキンが左右に渡って設けられていることを特徴とすることを特徴とする。
請求項6の発明の自動販売機は、上記各発明において断熱材の前面には、商品サンプル取付板の後側に間隔を存して、配線を収納するための配線収納部が一体に成形されていることを特徴とする。
請求項7の発明の自動販売機は、上記各発明において商品サンプル取付板を断熱材に取り付け、又は、それに加えて内扉を外扉に取り付けるための内扉取付板を備え、この内扉取付板は、断熱材にインサート成形により、一体に埋め込まれていることを特徴とする。
請求項8の発明の自動販売機は、上記発明において断熱材の下側に設けられ、商品サンプル取付板からの結露水を受ける排水受けが形成されたカバーを備え、このカバーは、内扉取付板に取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、本体の前面開口を開閉自在に閉塞する外扉と、この外扉内に構成された商品サンプル室と、本体内に構成された商品収納部と、商品サンプル室に対応して設けられ、商品収納部の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉とを備えた自動販売機において、内扉は、商品サンプル室の背面を構成する商品サンプル取付板と、この商品サンプル取付板の後側に間隔を存して設けられた断熱材とを備えており、この断熱材の前面には、商品サンプル取付板の後面に部分的に当接する突出部が一体に成形されているので、通常薄い板金から構成された商品サンプル取付板を、断熱材の突出部にて後から支えることができるようになり、内扉の構造上の安定度を向上させることができるようになる。
この場合、突出部は部分的に商品サンプル取付板に当接するので、商品サンプル取付板前面への部材の取り付けにも支障は生じない。また、突出部は断熱材と一体に成形されているので、部品点数の増大によるコストの高騰も生じない。更に、突出部が断熱材と商品サンプル取付板間の間隔に存在することで、この間隔における空気の対流が抑制され、内扉の断熱性能が向上する効果もある。
更に、請求項2の発明の如く突出部の前端が、商品サンプル取付板の後面に線接触、又は、点接触するようにすれば、断熱材を介して商品サンプル取付板に商品収納部から直接伝導する冷却作用も最小限に抑えられるようになるので、内扉の断熱性能が低下することも無く、商品サンプル取付板に成長する結露水も抑制される。
このとき、請求項3の発明の如く商品サンプル取付板の前面に部材が取り付けられると想定される範囲に対応する部分には、突出部を形成しないようにすれば、部材の取付位置が、陳列する商品サンプルの寸法等によって異なる複数種の商品サンプル取付板に対し、断熱材を支障無く使用することができるようになり、汎用性に富んだものとなる。
また、請求項4の発明の如く断熱材の前面に、商品サンプル取付板の後側に間隔を存して、当該商品サンプル取付板の後面で成長する結露水を流下させるための排水溝を上下に渡って一体に成形すれば、商品サンプル取付板の後面に生じた結露水を、排水溝により円滑に排出することができるようになる。この場合にも排水溝は断熱材と一体に成形されているので、排水構造が簡素化され、部品点数の削減によるコストの低減を図ることが可能となる。
更に、請求項5の発明の如く排水溝を含む断熱材の前面に、商品サンプル取付板の後面に当接する連続気泡のパッキンを左右に渡って設ければ、排水溝から離れた位置に成長した結露水をパッキンにて吸収し、蒸発処理、或いは、排水溝まで導いて排出処理することができるようになる。また、パッキンが左右に渡って設けられ、断熱材と商品サンプル取付板間の間隔を上下で区画することになるので、間隔内に下方から流入してくる空気や、間隔内における上下方向の空気の対流が阻止され、これによっても断熱性能が向上する。
また、請求項6の発明の如く断熱材の前面に、商品サンプル取付板の後側に間隔を存して、配線を収納するための配線収納部を一体に成形すれば、商品サンプル取付板から引き出された、或いは、商品サンプル取付板に向かう配線を、この配線収納部に収納することができるようになる。これにより、格別な配線収納具を取り付ける必要がなくなり、部品点数の簡素化を図ることができるようになる。
そして、請求項7の発明の如く商品サンプル取付板を断熱材に取り付けるための内扉取付板を、断熱材にインサート成形により、一体に埋め込むようにすれば、通常塗装鋼板にて構成される商品サンプル取付板に複雑な曲げ加工を施すこと無く、断熱材に一体に埋め込まれた内扉取付板に商品サンプル取付板を取り付けることができるようになる。これにより、商品サンプル取付板の形状を著しく簡素化することができるようになり、コストダウンを達成することが可能となる。
また、従来の如く商品サンプル取付板により断熱材を囲い込む必要もなくなるので、商品サンプル取付板に商品収納部から直接伝導する冷却作用も抑制され、これによっても内扉の断熱性能が向上する。更に、内扉取付板を用いて内扉を外扉に取り付けるようにすれば、内扉を外扉に取り付けるための構造も簡素化することができ、一層のコストの削減を図ることが可能となる。
更にまた、請求項8の発明の如く断熱材の下側に設けられ、商品サンプル取付板からの結露水を受ける排水受けが形成されたカバーを、内扉取付板に取り付けるようにすれば、結露水を排出するための機能を奏するカバーを内扉に取り付けるための構造も簡素化することができるようになるものである。
本発明を適用した実施例の自動販売機の正面図である。 図1の自動販売機の外扉を開放した状態の斜視図である。 図1の自動販売機の上部側内扉の斜視図である。 図3の上部側内扉の分解斜視図である。 図3の上部側内扉の断熱材と内扉取付板の斜視図である。 図3の上部側内扉の商品サンプル取付板の斜視図である。 図3の上部側内扉の要部拡大縦断側面図である。 従来の商品サンプル取付板の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図1は実施例の自動販売機1の正面図を示し、図2は外扉3を開いた状態の自動販売機1の斜視図をそれぞれ示している。実施例の自動販売機1は、前面が開口した断熱性の本体2と、この本体2の前面を開閉自在に閉塞するよう一側(実施例では向かって左側)が本体2に回動自在に枢支された外扉3を備えている。
この外扉3の前面上部には商品サンプル室4が構成されており、この商品サンプル室4内に陳列された複数の各商品サンプル(販売する商品のサンプル)に対応して複数の商品選択スイッチ6が配置されている。また、商品サンプル室4の下側の外扉3前面には、広告パネル(広告表示部)5が構成されており、この広告パネル5の下側の外扉3前面下部には商品取出口7が構成されている。
更に、外扉3前面の向かって右側(非枢支側)中央部には化粧パネル8が取り付けられており、この化粧パネル8内に位置して硬貨投入口9、返却レバー11が設けられている。また、この化粧パネル8の向かって左側の外扉3前面には、金額表示器12が取り付けられている。更に、この金額表示器12の下側の外扉3前面には紙幣識別装置(ビルバリ)14が取り付けられており、商品取出口7の向かって右側の外扉3前面には硬貨返却口13が構成されている。
一方、本体2の内部には上下左右及び後面が断熱壁で囲繞され、前面が開口した商品収納部16が構成されており、この商品収納部16は断熱性の仕切板17によって左右方向が仕切られている。この仕切板17で仕切られた商品収納部16内には、販売する商品が蛇行状の商品通路に収納されるサーペンタイン式の商品収納コラム18が前後方向及び左右方向に複数設けられている。
商品収納部16の前面には、それぞれ断熱性を有し、商品収納部16の前面開口の上部側を開閉するための上部側内扉21(本発明の内扉)と、商品収納部16の前面開口の下部側を開閉するための下部側内扉22が設けられている。この下部側内扉22は本体2に回動自在に枢支されている。
また、下部側内扉22の下部には商品収納部16側と外扉3側とを連通する商品搬出口23が左右方向に並設されている。各商品搬出口23には開閉自在の搬出扉24が上縁を中心して回動自在に取り付けられており、前方に案内される商品に押されて回転し、商品搬出口23を開放して商品を商品取出口7に搬出する構成とされている。また、商品収納部16の前側下部には、商品収納部16内において生じる結露水を受容するドレン受け26が設けられている。
他方、本発明の内扉としての上部側内扉21は、外扉3の商品サンプル室4の後側に対応して当該外扉3に取り付けられており、外扉3を開閉することにより、上部側内扉21によって商品収納部16の前面開口の上部側が開閉される構成とされている。更に、上部側内扉21は外扉3を開放した状態で、当該外扉3から独立して後方に開閉自在とされ、上部側内扉21を外扉3から後方に開いた状態で、商品サンプル室4内に陳列される商品サンプルを交換できるように構成されている。
次に、図3乃至図7を参照して本発明に係る内扉の実施例としての上部側内扉21の構造について詳述する。実施例の上部側内扉21は、商品サンプル室4の背面となる商品サンプル取付板31と、その後側に間隔を存して設けられた断熱材32と、断熱材32の下側に設けられたカバー33等から構成されている。
商品サンプル取付板31は、上部側内扉21が外扉3の後側に閉じられた状態で商品サンプル室4の背面となるものであり、図6に示されるような薄い板金の塗装鋼板から成る矩形状の平板から構成されている。この商品サンプル取付板31には、商品サンプルを照明するためのLED照明装置34を取り付けるための複数の取付孔36や、商品サンプルを保持するための商品サンプル保持具50のブラケット40を取り付けるための複数の取付孔35、外扉3に係合するフック37が通過する透孔38等が形成されている。上記商品サンプル保持具50やLED照明装置34が本発明における商品サンプル取付板31前面に取り付けられる部材に相当する。実施例の商品サンプル保持具50は左右の前記ブラケット40と、それらの間に渡って取り付けられる商品サンプル棚45等から構成されている(図7)。そして、これら商品サンプル保持具50やLED照明装置34は商品サンプル取付板31の前面に複数段設けられる。尚、商品サンプル保持具50やLED照明装置34の位置は、陳列する商品サンプルの寸法等によって異なるので、取付孔35、36の位置は、販売する商品によって異なって来る。
この場合、実施例では商品サンプル保持具50のブラケット40の後端から取付爪(取付構造)39が突出しており、この取付爪39が前面側から取付孔35に係合することで、商品サンプル保持具50は商品サンプル取付板31の前面に取り付けられる。そのため、取付爪39は商品サンプル取付板31の後側に突出することになる。尚、LED照明装置34はブラケット40の間に位置し、同様の取付構造で取付孔36に取り付けられるので、同じく商品サンプル取付板31の後側に突出することになる。
一方、断熱材32は実施例では発泡スチロールから成る成形断熱材であり、商品サンプル取付板31と略同じ幅寸法と、それよりも小さい上下寸法、及び、必要な断熱厚みを備えている。尚、実施例の発泡スチロールは成形が容易であるものの、従来のウレタンよりも断熱性能そのものは落ちるので、その分厚さ寸法を許容範囲で拡大する。但し、本発明では後述するような特徴により、上部側内扉21は十分なる断熱性能を維持することになる。この断熱材32の前面には、図5に示すように前方に突出した複数の突出部41が一体に成形されている。実施例の各突出部41は左右に渡って筋状に延在しており、その縦断面は実施例では図7に示すような半円形とされている。
但し、商品サンプル保持具50やLED照明装置34を取り付けるための商品サンプル取付板31の取付孔35、36の位置は、前述したように販売する商品(陳列する商品サンプルの寸法)によって異なってくるので、取付孔35、36が形成されると想定される範囲(商品サンプル取付板31に取付孔35、36が形成される可能性のある範囲)に対応する部分には突出部41は形成されていない(図5にXで示す部分)。
また、断熱材32の前面の向かって左側には、突出部41が上下に渡って連続して形成されていない部分が二カ所一体成形され、それぞれ排水溝42、配線収納部43とされる。また、断熱材32の前面の突出部41以外の部分、実施例では左右に延在する突出部41の上側には左右に渡ってパッキン44が複数取り付けられている(図4では省略)。各パッキン44は連続気泡のスポンジ等から構成されており、排水溝42及び配線収納部43まで渡っている。このとき、実施例では突出部41も左右に渡っているので、パッキン44を取り付ける際には、突出部41に沿ってそれらの間に配置すれば良くなり、取付作業性が良好となる。
更に、断熱材32の周縁部32Aは突出部41と同様に前方に突出しており、左右の縁部32Aには厚肉の鋼板から成る内扉取付板46がインサート成形により一体に埋め込まれている。実施例では左右の内扉取付板46は同一のものを上下反転させて使用しており、向かって右側の内扉取付板46には前記フック37が取り付けられ、向かって左側の内扉取付板46には外扉3に上部側内扉21を回動自在に取り付けるための上側のヒンジ47が取り付けられる。また、前記排水溝42と配線収納部43の下端に対応する縁部32Aには切欠部32Bがそれぞれ形成されている。
他方、カバー33は鋼板から成り、商品サンプル取付板31と略同じ幅寸法と、それと断熱材32の上下方向の寸法差分の上下寸法を有している。カバー33の下縁には前方に折曲された排水受け48が形成されており、この排水受け48の向かって左側には排水部49が切欠形成されている(図4)。
そして、商品サンプル取付板31は断熱材32に前方から被せられ、その周縁部が断熱材32の周縁部32A前面に宛がわれる。この状態で商品サンプル取付板31の左右縁部を断熱材32に埋め込まれた内扉取付板46にそれぞれネジ止めすることにより、商品サンプル取付板31を断熱材32に取り付ける。また、カバー33は断熱材32に下方から宛がわれ、その左右縁上端を断熱材32の内扉取付板46にネジ止めする。更に、左右縁及び下縁部を商品サンプル取付板31の縁部にネジ止めすることで、商品サンプル取付板31下部の後側で断熱材32の下側にカバー33を取り付ける。
尚、カバー33の向かって左側には、外扉3に上部側内扉21を回動自在に取り付けるための下側のヒンジ47を取り付ける。また、フック37は透孔38から前方に突出する。そして、このように組み立てた上部側内扉21を上下のヒンジ47を用いて外扉3の商品サンプル室4後側に対応する位置に回動自在に枢支する。また、外扉3を閉じた状態では、下部側内扉22の上部はカバー33の後側に重合するかたちとなる。
このように組み立てられた上部側内扉21の商品サンプル取付板31と断熱材32間の前記Xの部分には周縁部32Aの高さ分の間隔Gが構成されるので、商品サンプル取付板31の前面に取り付けられる部材である商品サンプル保持具50の取付爪39(取付構造)やLED照明装置34の取付構造を逃げることができる。また、断熱材32の突出部41の前端は商品サンプル取付板31の後面に線接触で当接(部分的に当接)し、薄い板金から成る商品サンプル取付板31を後側から支える。更に、パッキン44は商品サンプル取付板31の後面に当接する(図7)。
また、配線収納部43と商品サンプル取付板31との間にも間隔Gが構成されるので、LED照明装置34からの配線をこの配線収納部43内に収納し、切欠部32Bから引き出す(パッキン44は配線部分のみ潰れる)。
また、排水溝42と商品サンプル取付板31との間にも間隔Gが構成される。ここで、商品サンプル取付板31の後面に結露が成長した場合、結露水はパッキン44に吸収され、そこで蒸発するか、或いは、その内部を伝って排水溝42に至る。このとき、突出部41は左右に渡って形成され、且つ、パッキン44はその上側において左右に渡って設けられ、排水溝42まで渡っているので、結露水がパッキン44から下方に流下してしまうことを突出部41で阻止することができる。これにより、排水溝42から離れた位置の商品サンプル取付板31後面の結露水も、蒸発しきれないものはパッキン44を伝って排水溝42に向かうことになる。この排水溝42まで来た結露水はパッキン44からしみ出した後、排水溝42内を下方に流れ、切欠部32Bからカバー33内に入り、流下して排水受け48に受容される。そして、排水部49から下方に流出し、前述したドレン受け26等に案内されて処理されることになる。
以上詳述した如く本発明では上部側内扉21の断熱材32前面に、商品サンプル取付板31の後面に部分的に当接する突出部41を一体に成形したので、薄い板金から構成された商品サンプル取付板31を、断熱材32の突出部41にて後から支えることができるようになり、上部側内扉21を補強してその構造上の安定度を向上させることができるようになる。
また、突出部41は部分的に商品サンプル取付板31に当接するので、商品サンプル保持具50やLED照明装置34の取り付けにも支障は生じない。また、突出部41は断熱材32と一体に成形されているので、部品点数の増大によるコストの高騰も生じない。更に、突出部41が断熱32材と商品サンプル取付板31間の間隔Gに存在することで、この間隔Gにおける空気の対流が抑制され、上部側内扉21の断熱性能が向上する。
特に、実施例では突出部41を断面半円形に形成しており、その前端は商品サンプル取付板41の後面に線接触するので、断熱材32を介して商品サンプル取付板31に商品収納部16から直接伝導する冷却作用も最小限に抑えられるようになる。従って、上部側内扉21の断熱性能が低下することも無く、商品サンプル取付板31の後面や前面に成長する結露水も抑制される。
また、前述したように商品サンプル保持具50やLED照明装置34が取り付けられると想定される範囲の商品サンプル取付板31に対応する部分(図5のXの部分)には、突出部41を形成していないので、商品サンプル保持具50やLED照明装置34の取付位置、即ち、取付孔36の位置が陳列する商品サンプルの寸法によって異なる複数種の商品サンプル取付板31に対し、断熱材32を兼用することができるようになり、汎用性の良いものとなる。
また、断熱材32の前面には、商品サンプル取付板31の後側に間隔Gを存して、当該商品サンプル取付板31の後面で成長する結露水を流下させるための排水溝42を上下に渡って一体に成形しているので、商品サンプル取付板31の後面に生じた結露水を、排水溝42により円滑に排出することができるようになる。この場合も排水溝42は断熱材32と一体に成形されているので、排水構造が簡素化され、部品点数の削減によるコストの低減を図ることが可能となる。
更に、排水溝42を含む断熱材32の前面に、商品サンプル取付板31の後面に当接する連続気泡のパッキン44を左右に渡って設けているので、排水溝42から離れた位置に成長した結露水をパッキン44にて吸収し、蒸発処理、或いは、排水溝42まで導いて排出処理することができるようになる。また、パッキン44が左右に渡って設けられ、断熱材32と商品サンプル取付板31間の間隔Gを上下で区画することになるので、間隔G内に下方から流入してくる空気や、間隔G内における上下方向の空気の対流が阻止され、これによっても上部側内扉21の断熱性能が向上する。
また、断熱材32の前面には、商品サンプル取付板31の後側に間隔Gを存して、配線を収納するための配線収納部43を一体に成形しているので、商品サンプル取付板31から引き出された(或いは、商品サンプル取付板31に向かう)配線を、この配線収納部43に収納することができるようになり、格別な配線収納具を取り付ける必要がなくなって、部品点数の簡素化を図ることが可能となる。
そして、商品サンプル取付板31を断熱材32に取り付けるための内扉取付板46を、断熱材32にインサート成形により、一体に埋め込んでいるので、塗装鋼板にて構成された商品サンプル取付板31に、従来のような複雑な曲げ加工を施すこと無く、断熱材32に一体に埋め込まれた内扉取付板46に商品サンプル取付板31を取り付けることができるようになり、商品サンプル取付板31の形状を著しく簡素化することができるようになって、コストダウンを達成することが可能となる。
また、図8に示した従来の商品サンプル取付板100のような、断熱材を囲い込む曲げ加工101が必要なくなり、商品サンプル取付板31としては平板を使用できるので、曲げ加工101部分から回り込んで商品収納部から商品サンプル取付板100に直接伝導する冷却作用も解消若しくは抑制される。これによっても上部側内扉21の断熱性能は一段と向上する。更に、この内扉取付板46にヒンジ47を取り付け、上部側内扉21を外扉3に取り付けるようにしているので、上部側内扉21を外扉3に取り付けるための構造も簡素化することができ、一層のコストの削減を図ることが可能となる。
それに加えて断熱材32の下側に設けられて商品サンプル取付板31からの結露水を受ける排水受け48が形成されたカバー33を内扉取付板46に取り付けているので、結露水を排出するための機能を奏するカバー33を上部側内扉21に取り付けるための構造も簡素化することができるようになる。
尚、上記実施例では商品サンプル保持具50のブラケット40に取付爪39を一体に形成したが、それに限らず、別体のネジやクリップで取付孔35に商品サンプル保持具50を取り付けても良い(LED照明装置34の取付構造も同様)。また、実施例では突出部41を縦断面半円形の筋状に形成したが、それに限らず、例えば断面が三角形となるものでもよい。
また、実施例では断熱材32の前面に突出部41を左右に渡って形成したが、それに限らず、上下に渡って筋状に形成してもよい。その場合でも商品サンプル取付板31を支える効果を十分に奏することになる。
更に、筋状以外にも突起状の突出部を断熱材32の前面に複数突出形成してもよい。それによれば、突出部41と商品サンプル取付板31とは点接触になるので、熱伝導を一層抑制することが可能となる。また、実施例では上部側内扉21と下部側内扉22を有する自動販売機1の上部側内扉21に本発明を適用したが、外扉の後側に一枚の内扉を備えたものにも本発明が有効であることは云うまでもない。
1 自動販売機
2 本体
3 外扉
4 商品サンプル室
16 商品収納部
21 上部側内扉(内扉)
31 商品サンプル取付板
32 断熱材
33 カバー
34 LED照明装置(部材)
35、36 取付孔
39 取付爪(取付構造)
40 ブラケット
41 突出部
42 排水溝
43 配線収納部
44 パッキン
45 商品サンプル棚
46 内扉取付板
47 ヒンジ
50 商品サンプル保持具(部材)
G 間隔

Claims (8)

  1. 本体の前面開口を開閉自在に閉塞する外扉と、該外扉内に構成された商品サンプル室と、前記本体内に構成された商品収納部と、前記商品サンプル室に対応して設けられ、前記商品収納部の前面開口を開閉自在に閉塞する内扉とを備えた自動販売機において、
    前記内扉は、前記商品サンプル室の背面を構成する商品サンプル取付板と、該商品サンプル取付板の後側に間隔を存して設けられた断熱材とを備え、
    該断熱材の前面には、前記商品サンプル取付板の後面に部分的に当接する突出部が一体に成形されていることを特徴とする自動販売機。
  2. 前記突出部の前端は、前記商品サンプル取付板の後面に線接触、又は、点接触することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記商品サンプル取付板の前面に部材が取り付けられると想定される範囲に対応する部分には、前記突出部は形成されていないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記断熱材の前面には、前記商品サンプル取付板の後側に間隔を存して、当該商品サンプル取付板の後面で成長する結露水を流下させるための排水溝が上下に渡って一体に成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の自動販売機。
  5. 前記排水溝を含む前記断熱材の前面には、前記商品サンプル取付板の後面に当接する連続気泡のパッキンが左右に渡って設けられていることを特徴とする請求項4に記載の自動販売機。
  6. 前記断熱材の前面には、前記商品サンプル取付板の後側に間隔を存して、配線を収納するための配線収納部が一体に成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の自動販売機。
  7. 前記商品サンプル取付板を前記断熱材に取り付け、又は、それに加えて前記内扉を前記外扉に取り付けるための内扉取付板を備え、
    該内扉取付板は、前記断熱材にインサート成形により、一体に埋め込まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の自動販売機。
  8. 前記断熱材の下側に設けられ、前記商品サンプル取付板からの結露水を受ける排水受けが形成されたカバーを備え、
    該カバーは、前記内扉取付板に取り付けられていることを特徴とする請求項7に記載の自動販売機。
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