JP6039319B2 - 開き窓の開度規制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マンション、一般住宅またはビルディングなどの建物の開口部に配置している開き窓の開度規制装置に関するものである。
特許文献1には、窓戸(障子)に固定したフック部材の凹部内に、窓戸の枠材に取り付けた本体部の係止部材が入り込むことによって、人の出入りが不可能な開度までしか窓戸を開閉できないようにする一方で(開度規制)、非常事態の際などに前記係止部材を前記フック部材の凹部から外すことによって、人が脱出可能な開度まで窓戸を開くことができるようにする(開度規制の解除)開き窓の開度規制装置が開示されている。
特開2003−74247号公報
特許文献1に記載の開度規制装置では、例えば、窓戸のフック部材の凹部内に枠材の本体部の係止部材が入り込んでいる状態で風圧などによって窓戸が急激に開いた場合には、フック部材の先端部が係止部材に過度の力で衝突して、フック部材の先端部や係止部材などの部材の破損を招く虞があるといった問題がある。
本発明は、かかる不都合を解決することを目的とするものであり、障子の開度規制とその開度規制の解除とを行うことができながら、部材の破損などを抑えることができる開き窓の開度規制装置を提供することにある。
本発明は、前記不都合を解決するものである。すなわち本発明は、建物の開口部に配置する窓枠2に対して障子3を水平方向に回動可能に取り付けている開き窓1において、窓枠2と障子3とにアーム8を架け渡していて、そのアーム8によって障子3の開度を規制する開度規制装置であって、窓枠2と障子3とのうちのいずれか一方に、アーム8の一端部を揺動可能に連結しており、前記の窓枠2と障子3とのうちの他方に、アーム8の他端部に設けている嵌合孔35に対して嵌脱可能かつ揺動可能に嵌合する軸体10を配置しており、軸体10を、アーム8の嵌合孔35に嵌合する進出位置と嵌合孔35から脱する後退位置との間で移動させる駆動手段15を有していることを特徴とする。
ここでの開き窓には、両開き窓や片開き窓や両開き戸や片開き戸などが含まれる。軸体10は、窓枠2または障子3に取り付けた本体7などに対して移動可能に支持されている場合などが該当する。駆動手段15には、ソレノイドやアクチュエータなどからなる機構である場合などが含まれる。軸体10とアーム8の嵌合孔35の縁との間の遊び(隙間)は、アーム8が容易に揺動できるのであれば大きくてもよいが、過度にがたつかない程度の大きさの遊びであることが好ましい。
詳しくは、駆動手段15は、モータ16と、そのモータ16によって回転駆動されるカム23と、軸体10を進出位置側へ付勢する付勢手段24とを有しており、カム23は、そのカム面の一部を中心軸方向へ窪ませて凹面36を形成しており、その凹面36において、カム23の回転方向の上流側の縁36aが進出位置側の軸体10に当接可能になっていて、その当接状態でカム23が回転することで、そのカム23の縁36aによって軸体10が付勢手段24の付勢力に抗して後退位置側へ移動して、アーム8の嵌合孔35から脱するようになっている。ここでは、カム23が軸体10に直接当接する場合と、カム23が軸体10に設けたピンなどに当接することで間接的に軸体10に当接する場合とが含まれる。付勢手段24には、コイルバネや合成ゴムなどが該当する。
また、非常事態を感知する非常感知器18からの信号に応じてモータ16を制御する制御部20を有しており、制御部20は、非常感知器18からの信号を受信したときにモータ16を作動させて軸体10を後退位置に移動させるものとすることができる。非常感知器18は、火災やガス漏れや地震などの非常事態を感知するものであり、煙感知器や熱感知器やガス感知器や地震感知器などが該当する。また非常感知器18は、建物内や建物外に一個だけ配置する場合と複数個配置する場合とが含まれる。ここでは、非常感知器18と制御部20とが無線通信方式や有線通信方式で通信し、制御部20は、赤外線受光器やアンテナなどからなる受信部21を介して非常感知器18からの信号を受信する場合が含まれる。
また、リモコン19からの信号に応じてモータ16を制御する制御部20を有しており、制御部20は、リモコン19からの信号を受信したときにモータ16を作動させて軸体10を後退位置に移動させるものとすることができる。ここでは、リモコン19と制御部20とが無線通信方式や有線通信方式で通信する場合が該当する。リモコン19と制御部20とが有線通信方式で通信する場合には、リモコン19を建物の内壁などに取り付けてもよい。リモコン19の操作によって、軸体10を進出位置に移動させることができる場合も含まれる。
また、軸体10の進出方向の先端面10cが傾斜していて、その傾斜状の先端面10cに、軸体10が脱したアーム8の他端部を当接可能になっており、そのアーム8の他端部によって軸体10の傾斜状の先端面10cを押すことで、軸体10が付勢手段24の付勢力に抗して後退位置側へ移動するものとすることができる。ここでは、障子3が全閉状態でも開いている状態でもアーム8の他端部が当接できるように、軸体10の傾斜状の先端面10cの向き(姿勢)や形状などを設定しており、その先端面10cが湾曲している場合なども含まれる。
さらに、軸体10を手動で後退位置側へ移動させるための手段を有しているものとすることができる。例えば、軸体10が窓枠2または障子3に取り付けた本体7内に配置されている場合には、その本体7に設けた孔が前記移動させるための手段に該当する。その場合には、その孔からピンなどを差し込んで軸体10を手動で後退位置側へ移動させることになる。また、例えば軸体10に前記移動させるための手段としての突起などを設け、その突起などを指などで掴んで軸体10を後退位置側へ移動させる場合も含まれる。
本発明の開き窓の開度規制装置では、通常の使用のときには、軸体10は進出位置にあってアーム8の他端部の嵌合孔35に嵌合している。これによってアーム8が窓枠2と障子3とに架け渡された状態になる。その状態では、障子3は所定の開放角度(例えば10°程度)までしか開くことができないため(開度規制)、障子3を開いて換気を行うことは可能であるが、不審者などが開き窓1から侵入することはできないことになる。
火災などが発生した場合に駆動手段15によって軸体10を後退位置へ移動させることにより、軸体10がアーム8の嵌合孔35から脱し、アーム8による障子3の開度規制が解除される。これによって、障子3を、例えば全開にして開き窓1から室外へ脱出することができる。
前述のように通常の使用のときには、軸体10がアーム8の嵌合孔35に嵌合しているので、軸体10とアーム8とが確りと連結されることになる。従って、例えば風圧によって障子3が急激に開いてアーム8が引っ張られても、軸体10とアーム8との連結が外れたり、軸体10やアーム8などが前記急激に開いた際の衝撃で破損したりすることなどが抑えられる。
駆動手段15のモータ16によってカム23を回転させ、そのカム23によって軸体10を付勢手段24の付勢力に抗して後退位置側へ移動させて、軸体10をアーム8の嵌合孔35から脱するようにすると、例えば、駆動手段15を、モータよりも大きい電磁ソレノイドなどを用いて構成する場合よりもコンパクト化することができる。
非常感知器18からの信号を受信したときに軸体10を後退位置に移動させると、火災などの非常事態の際には軸体10がアーム8の嵌合孔35から自動的に脱して、アーム8による障子3の開度規制が解除される。これにより、非常事態の際に障子3を直ちに全開して、開き窓1から室外へ脱出することができる。
リモコン19からの信号を受信したときに軸体10を後退位置に移動させると、開き窓1から離れた状態で障子3の開度規制の解除を行えるので、その分だけ本発明の開度規制装置の使い勝手が向上する。
軸体10の進出方向が傾斜している当該軸体10の先端面10cに、軸体10が脱したアーム8の他端部を当接させて前記傾斜状の先端面10cを押すと、軸体10が付勢手段24の付勢力に抗して後退位置側へ移動するので、リモコン19などを操作して駆動手段15を作動させて軸体10を移動させなくても、軸体10にアーム8の嵌合孔35を嵌合させることができる。その分だけ軸体10にアーム8の嵌合孔35を嵌合させる際の手間を低減できる。
軸体10を手動で後退位置側へ移動させるための手段を有していると、故障などによって駆動手段15で軸体10を後退位置に移動させることができない場合であっても、軸体10を手動で後退位置側へ移動させて軸体10をアーム8の嵌合孔35から脱して、障子3を全開まで開くことができ、これによっても本発明の開度規制装置の使い勝手が向上する。
本発明にかかる開度規制装置を設けた開き窓の横断面図である。 図1のA―A線矢視断面図である。 図2のB―B線矢視断面図である。 図1のC―C線矢視断面図である。 開度規制装置のカムの作用を説明するための図4相当図である。 開度規制装置のカムの作用を説明するための図2相当図である。 アームを軸体に嵌合させる際の動作を説明するための図である。 アームを軸体に嵌合させる際の動作を説明するための図である。 開度規制装置の軸体を図8のD方向から見た図である。 開度規制装置のブロック構成図である。
本発明に係る開き窓の開度規制装置の一実施例を図1ないし図10に基づいて説明する。本発明の開度規制装置は、例えば、マンション、一般住宅またはビルディングなどの建物に形成する開き窓1に取り付けている。その開き窓1は、図1および図4に示すように、矩形状の窓枠2内に矩形状の障子3を取り付けている。前記障子3は、窓枠2の左右の竪枠2a・2aのうちの左側の竪枠2aに設けた上下方向の軸としてのヒンジ6を中心に、水平方向(室の内外方向)へ揺動(開閉)可能になっている。また障子3は、その框4内にガラス5・5を取り付けている。
窓枠2と障子3とに長板状のアーム8を架け渡しており、そのアーム8によって障子3の開度が規制されるようになっている。つまり、アーム8の一端部を、障子3の框4の下框4aに取り付けている連結部材9に揺動可能に連結しており、アーム8の他端部を、前記窓枠2の下枠2bの室内側(図4では右側)に取り付けている開度規制装置の本体7に揺動可能に連結している。詳しくは、連結部材9には、図1に示すように、左右方向に延びる長孔11を形成しており、その長孔11に、前記アーム8の一端部に設けた揺動軸12が移動可能に挿通している。アーム8の他端部には嵌合孔35を設けていて、その嵌合孔35に対して、前記本体7内に配置している軸体10(図2)が嵌脱可能かつ揺動可能に嵌合している。
そして、前記本体7の軸体10が前記アーム8の他端部の嵌合孔35に嵌合している状態では、障子3は、前記全閉位置(図1の実線図の位置)から図1の反時計方向に所定の開放角度(例えば10°程度)の位置(図1の仮想線図の位置)までしか揺動できないようになっている。その開放角度では、換気を行うことはできるが、人の出入りは不可能である。一方、前記本体7の軸体10が前記アーム8の他端部の嵌合孔35から脱して(外れて)いる状態では、障子3は全閉位置から図1の反時計方向へ、例えば90°以上に開くことができる。その状態では、人が開き窓1から室外へ脱出することができる。
前記本体7の下面には、図4に示すように、固定部13を設けており、その固定部13をビスなどで下枠2bに取り付けている。本体7内には、図2および図6に示すように、前記軸体10と、その軸体10をアーム8の嵌合孔35に嵌合する進出位置(図2の位置)と嵌合孔35から脱する(外れる)後退位置(図6の位置)との間で移動させる駆動部(駆動手段)15と、その駆動部15の直流モータ16などに電源供給する電源部17と、煙感知器などの非常感知器18(図10)やリモコン19(図10)などから送信されてくる駆動指示信号を受信した際に駆動部15の直流モータ16を作動させるなどの制御を行う制御部20(図10)と、前記軸体10を上下方向に移動可能に支持する支持部材22などを有している。
駆動部15は、出力軸を横向きにして配置している前記直流モータ16と、その直流モータ16の出力軸に減速装置を介して連結していて直流モータ16によって回転駆動されるカム23と、軸体10を前記進出位置側(図2では上側)へ付勢するコイルバネ(付勢手段)24とを有している。支持部材22には、軸体10とコイルバネ24とを嵌め込んでいる縦長の支持孔26と、アーム8の他端部を収容する収容部27(図3参照)と、カム23およびリミットスイッチ28・29を配置している凹部30とを形成している。収容部27は、図3に示すように、室外および右側の側面が開口しており、その開口から収容部27内へアーム8の他端部が挿入可能になっている。
支持部材22の凹部30の底面(下面)には、図6に示すように、断面L字状の固定部材31を取り付けており、その固定部材31に直流モータ16を固定している。凹部30は、その左側が開口している。軸体10の側面(図6では左側)には、カム23側へ延びる当接ピン32を設けており、凹部30の奥側の側面には、前記当接ピン32を凹部30内に突出させるため通孔33を形成している(図4参照)。その通孔33は上下方向に延びている。
支持部材22の支持孔26は、その上部26aの径を下部26bよりも小さくしているとともに、上部26aの上端側を収容部27に連通している。また、軸体10の上部10aの径を下部10bよりも小さくしている。それにより、コイルバネ24の付勢力によって支持孔26内に嵌め込んだ軸体10の上部10aが収容部27内に突出した際に、その軸体10の下部10bの上端が支持孔26の下部26bの上端面に受け止められて(図2の状態)、軸体10の上方への移動が規制される。支持孔26の上部26aは収容部27の上側まで延びており、前記進出位置では、軸体10の上部10aが収容部27の上側まで突出している。なお、軸体10の下部10bおよび支持孔26の下部26bは、横断面で矩形状になっていて、それによって軸体10の回り止めを図っている。
アーム8の他端部を本体7の支持部材22の収容部27に差し込んだ状態で、アーム8の嵌合孔35に軸体10の上部10aを挿通(嵌合)させることにより、アーム8の他端部が本体7に連結される。その連結状態では、軸体10の上部10aがアーム8の嵌合孔35から抜けることがない。
カム23は、図4および図5に示すように、カム面の一部を中心軸方向へ窪ませて凹面36を形成しており、その凹面36において、カム23の回転方向(図4では反時計方向)の上流側の縁36aが軸体10の当接ピン32に当接可能になっている(図4の仮想線図参照)。その当接状態でカム23がさらに回転することで、そのカム23の縁36aによって当接ピン32が下方に押されて、コイルバネ24の付勢力に抗して軸体10が押し下げられる(図5参照)。その状態では、軸体10の上部10aがアーム8の嵌合孔35から脱しており(図6の状態)、アーム8の他端部を支持部材22の収容部27から取り出すことができる。
前記当接ピン32は、カム23のカム面の右半面側に当接している。そのカム23のカム面の左半面側には、前記リミットスイッチ28・29の各操作レバー38がそれぞれ当接している(図4および図5参照)。カム23のカム面のうち、前記凹面36を除く外周面23aは円弧状に形成している。
前記リモコン19には、図10に示すように、軸体10の下方(後退位置)への移動を指示する駆動指示信号を送信するための押ボタン19aを有している。なお、リモコン19は携帯可能になっている。前記非常感知器18は、建物内や建物外に一個または複数個配置しており、火災などの非常事態を感知したときに駆動指示信号を送信する。
電源部17は一次電池や二次電池などからなる。電源部17が二次電池を有する場合には、制御部20は、その二次電池を充電するための充電制御回路を有し、また必要に応じて過電流保護回路などを有している。非常感知器18およびリモコン19と、制御部20とは、赤外線や電波や超音波などを用いる無線通信方式で通信しており、それに伴って本体2には、前記駆動指示信号を受信するための受信部21(図10)を有している。受信部21としては、赤外線受光器やアンテナや超音波受信機などが該当する。
なお、非常感知器18およびリモコン19と制御部20とは、リモコン19と制御部20とが赤外線で通信する一方で、非常感知器18と制御部20とが電波で通信してもよい。その場合、受信部21としては、赤外線受光器およびアンテナを有することになる。また、非常感知器18およびリモコン19と制御部20とがそれぞれ赤外線を用いて通信してもよく、非常感知器18およびリモコン19と制御部20とがそれぞれ電波で通信してもよい。
本体7の第1リミットスイッチ28は、カム23の回転に伴って当該カム23の凹面36の縁36aによって軸体10の当接ピン32が下端位置まで押し下げられたのち、その当接ピン32がカム23の凹面36から外れてカム23の外周面23aに当接している状態(図5の状態)でオンする。なお、当接ピン32は、カム23の外周面23aに当接している間は下端位置に保持される。また第1リミットスイッチ28は、カム23の回転に伴って、当接ピン32がカム23のカム面から外れて、コイルバネ24の付勢力によって上端位置に戻った際にオフになる(図4の状態)。第2リミットスイッチ29は、その操作レバー38の先端部がカム23の外周面23aに当接している間だけオンする。第2リミットスイッチ29がオンしているときには、第1リミットスイッチ28はオフになっている。制御部20は、これらのリミットスイッチ28・29のオンオフに基づいて駆動部15の直流モータ16の作動および作動停止を行っている。
制御部20は、前記駆動指示信号を受信したときには直流モータ16を作動させて軸体10を下降させる。それによって軸体10がアーム8の嵌合孔35から脱して、アーム8の他端部を本体7から外すことができる。その軸体10の下降から所定の時間(例えば30秒)が経過すると、制御部20は、直流モータ16を作動させて軸体10を上昇させるようになっている。
軸体10の上部10aは、図7ないし図9に示すように、その進出方向(図7では上方向)の先端面(上端面)10cが傾斜していて、その傾斜状の先端面10cに、前記軸体10が脱したアーム8の他端部が当接可能になっている。具体的には、軸体10の上部10aの先端面10cは、本体7の外方へ向かって下り傾斜しているとともに、室外側へ傾く斜め姿勢になっている。
例えば障子3を閉じて(全閉して)、前記本体7から外れたアーム8の他端部を本体7の収容部27に差し込むと、そのアーム8の他端部が軸体10の傾斜状の先端面10cに当接する(図8および図9の状態)。さらにアーム8の他端部を本体7の収容部27の奥まで押し込むと、そのアーム8の他端部によって軸体10の傾斜状の先端面10cがコイルバネ24の付勢力に抗して後退位置側へ押し下げられる(図7の仮想線図の状態)。
そして、アーム8の他端部を、図3に示す本体7の収容部27の最も奥まで押し込むと、アーム8の嵌合孔35に軸体10の傾斜状の先端面10cが入り込み、軸体10が上昇してアーム8の嵌合孔35に嵌合する。軸体10の先端面10cを室外側へ傾く斜め姿勢にしてあることで、障子3を開いた状態(例えば図1の仮想線図の状態)で、前記本体7から外れたアーム8の他端部を本体7の収容部27に差し込んでも、図8の仮想線図が示すようにアーム8の他端部が軸体10の傾斜状の先端面10cに当接することができる。それによって、前述と同様にアーム8の他端部で軸体10を押し下げることができる。
このように、アーム8の他端部を本体7の収容部27に押し込むだけで、軸体10にアーム8の嵌合孔35を嵌合させることができるので、その嵌合を行うときに軸体10の下降および上昇の操作を行わなくても済み、その分だけ軸体10にアーム8の嵌合孔35を嵌合させる際の手間を低減できる。
また、支持部材22の支持孔26の上端面から本体7の上面に亘って、軸体10を手動で後退位置側へ移動させるための手段としての案内孔40を形成している。そして、アーム8の嵌合孔35に軸体10の上部10aが挿通してアーム8が本体7に連結されている状態において、案内孔40の上端開口からピンなどを差し込み、そのピンなどで軸体10をコイルバネ24の付勢力に抗して押し下げることで、アーム8の嵌合孔35から軸体10を脱する(外す)ことができる。
これによって、電池切れや本体7の故障などによってリモコン19を操作しても駆動部15の直流モータ16が作動せず、アーム8の嵌合孔35に軸体10が嵌合したままであっても、前記ピンなどを使ってアーム8の嵌合孔35から軸体10を脱する(外す)ことができる。
次に、本発明の開度規制装置の動作を説明する。本発明にかかる開き窓1は、通常の使用の状態では、アーム8の嵌合孔35に本体7の軸体10が嵌合していてアーム8の他端部が本体7に連結しており、それによって障子3を前記所定の開放角度までしか開くことができないようになっている。
その状態で、例えばリモコン19の押ボタン19aが押されてリモコン19から駆動指示信号が送信され、本体7の受信部21が前記駆動指示信号を受信したときには、制御部20は駆動部15の直流モータ16を作動させて軸体10を下降させる。それによってアーム8の他端部の嵌合孔35から本体7の軸体10が脱して、障子3を全開(例えば90°以上)まで開くことができるようになる。
また、火災などの発生によって非常感知器18から駆動指示信号が送信され、その駆動指示信号を制御部20が受信部21を介して受信したときにも、直流モータ16が駆動されて軸体10が下降する。それによってアーム8の他端部の嵌合孔35から本体7の軸体10が脱し、例えば障子3を全開まで開いて開き窓1から室外へ脱出することができる。
前記軸体10の下降から所定の時間が経過したときには軸体10が上昇しており、その後に通常の使用の状態に戻す場合には、前記軸体10が脱したアーム8の他端部を本体7の収容部27に差し込んで軸体10の傾斜状の先端面10cを押す。それによって軸体10が下降して、軸体10をアーム8の嵌合孔35に嵌合させることができる。
制御部20は、所定時間(例えば数秒)ごとにしか作動しないようになっており、リモコン19は、制御部20の作動停止時間よりも長い時間、駆動指示信号を送信するようになっている。制御部20は、前記作動時間内に駆動指示信号を受信したときに駆動部15の直流モータ16を作動する。このように、制御部20を所定時間ごとにしか作動しないようにしたことで、開度規制装置の消費電力が抑えられる。
なお、電源として商用電源を用いてもよい。その場合、前記直流モータ16に代えて交流モータを使用することになる。また、前記商用電源を用いる場合に、当該商用電源を整流して前記直流モータ16などに供給してもよい。リモコン19と制御部20とは有線通信方式を用いて通信してもよく、同様に非常感知器18と制御部20とが有線通信方式を用いて通信してもよい。
非常感知器18には、前記煙感知器の他に、熱感知器、ガス感知器および地震感知器などが該当する。また、開度規制装置を複数の開き窓1にそれぞれ設置した場合には、一個または複数個の非常感知器18から送信された駆動指示信号によって各開度規制装置を一斉に作動させることができる。また、例えば一個または複数個の非常感知器18を制御盤(図示せず)に有線または無線で接続し、その制御盤から各開度規制装置に駆動指示信号を有線または無線で送信するようにしてもよい。
このように、本発明の開度規制装置では、通常の使用のときには、本体7の軸体10は進出位置にあってアーム8の嵌合孔35に嵌合している。これによってアーム8が窓枠2と障子3とに架け渡された状態になる。その状態では、障子3は所定の開放角度(例えば10°程度)までしか開くことができないため(開度規制)、障子3を開いて換気を行うことは可能であるが、不審者などが開き窓1から侵入することはできないことになる。
火災などが発生した場合に軸体10を後退位置へ移動させることにより、本体7の軸体10がアーム8の嵌合孔35から脱し、アーム8による障子3の開度規制が解除される。これによって、障子3を全開にして開き窓1から室外へ脱出することができる。
そして、前述のように通常の使用のときには、本体7の軸体10がアーム8の嵌合孔35に嵌合しているので、本体7の軸体10とアーム8とが確りと連結されることになって、例えば風圧によって障子3が急激に開いてアーム8が引っ張られても、軸体10とアーム8との連結が外れたり、軸体10やアーム8などが破損したりすることが抑えられる。
前記説明では、障子3の框4に連結部材9を取り付け、窓枠2に本体7を取り付けているが、窓枠2に連結部材9を取り付け、障子3の框4に本体7を取り付け、アーム8の一端部を窓枠2の連結部材9に連結するとともに、アーム8の他端部の嵌合孔35を障子3の本体7の軸体10に嵌合(連結)させてもよい。また、リモコン19に、軸体10の上方(進出位置)への移動を指示する信号を送信するための押ボタンを有し、その信号を制御部20が受信したときに、軸体10を進出位置に移動させるようにしてもよい。
1 開き窓
2 窓枠
3 障子
8 アーム
10 軸体
15 駆動部
16 直流モータ
16c 先端面
18 非常感知器
19 リモコン
20 制御部
23 カム
24 コイルバネ
35 嵌合孔
36 凹面
36a 縁

Claims (5)

  1. 建物の開口部に配置する窓枠(2)に対して障子(3)を水平方向に回動可能に取り付けている開き窓(1)において、窓枠(2)と障子(3)とにアーム(8)を架け渡していて、そのアーム(8)によって障子(3)の開度を規制する開度規制装置であって、
    窓枠(2)と障子(3)とのうちのいずれか一方に、前記アーム(8)の一端部を揺動可能に連結しており、
    前記の窓枠(2)と障子(3)とのうちの他方に、前記アーム(8)の他端部に設けている嵌合孔(35)に対して嵌脱可能かつ揺動可能に嵌合する軸体(10)を配置しており、
    軸体(10)を、アーム(8)の嵌合孔(35)に嵌合する進出位置と前記嵌合孔(35)から脱する後退位置との間で移動させる駆動手段(15)を有しており、
    駆動手段(15)は、モータ(16)と、そのモータ(16)によって回転駆動されるカム(23)と、前記軸体(10)を前記進出位置側へ付勢する付勢手段(24)とを有しており、
    カム(23)は、そのカム面の一部を中心軸方向へ窪ませて凹面(36)を形成しており、
    その凹面(36)において、カム(23)の回転方向の上流側の縁(36a)が前記進出位置側の軸体(10)に当接可能になっていて、その当接状態でカム(23)が回転することで、そのカム(23)の縁(36a)によって軸体(10)が付勢手段(24)の付勢力に抗して前記後退位置側へ移動して、当該軸体(10)がアーム(8)の嵌合孔(35)から脱することを特徴とする開き窓の開度規制装置。
  2. 非常事態を感知する非常感知器(18)からの信号に応じて前記モータ(16)を制御する制御部(20)を有しており、
    制御部(20)は、非常感知器(18)からの信号を受信したときにモータ(16)を作動させて軸体(10)を前記後退位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の開き窓の開度規制装置。
  3. リモコン(19)からの信号に応じて前記モータ(16)を制御する制御部(20)を有しており、
    制御部(20)は、リモコン(19)からの信号を受信したときにモータ(16)を作動させて軸体(10)を前記後退位置に移動させることを特徴とする請求項1または2記載の開き窓の開度規制装置。
  4. 前記軸体(10)の進出方向の先端面(10c)が傾斜していて、その傾斜状の先端面(10c)に、前記軸体(10)が脱したアーム(8)の他端部を当接可能になっており、
    そのアーム(8)の他端部によって前記軸体(10)の傾斜状の先端面(10c)を押すことで、軸体(10)が付勢手段(24)の付勢力に抗して前記後退位置側へ移動することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の開き窓の開度規制装置。
  5. 軸体(10)を手動で前記後退位置側へ移動させるための手段を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の開き窓の開度規制装置
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