JP6132265B2 - 照明付ドアセット - Google Patents

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Description

本発明は、照明付ドアセットに関する。さらに詳しくは、停電などの緊急時に避難誘導灯として使用される照明機能を有する照明付ドアセットに関する。
地震などの異常気象等の災害などが発生した場合、その影響により外部からの電力供給が停止する状況つまり停電が度々起こっている。とくに、近年では、大規模な地震災害により広範囲で長時間に渡って停電が発生するといったことが起こっている。そして、停電が起こった場合、建造物の内部は、歩行が困難になるくらい暗い状況となる。
学校や公共の建物やマンションなど不特定多数の人が集まる建造物においては、部屋(居室)にいる人を屋外まで誘導するための通路誘導灯や避難口誘導灯などの誘導灯が、廊下や階段などの天井や壁に複数設置されている。この通路誘導灯や避難口誘導灯は常時点灯しているので、停電時でも、内部にいる人は、かかる通路誘導灯や避難口誘導灯に沿って屋外へ避難等することができる。
一方、部屋(居室)内では、一般的に上述したような避難口誘導灯が設置されていないのが実情である。このため、災害などによる停電時では、灯りのない部屋(居室)内から、通路誘導灯のある廊下や階段などの室外へ迅速に移動するといった避難行動をとりにくい、という問題があった。
そこで、一般的な家屋などの居室内に配設可能な避難用の誘導灯が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、中空構造とされた扉枠の内部に、居室部内に設置される電気機器のための制御装置を組み込んだ多機能ドアセット枠であって、このドアセット枠の内部に、居室側に設置される避難誘導灯を接続するための端子を組み込んだ技術が開示されている。この多機能戸枠では、端子を避難誘導灯と接続し避難誘導灯を戸枠の居室側の上部表面に取り付ければ、簡単に避難誘導灯を設置することができる。
特開平8−21165号公報 特開2010−106601号公報
しかるに、特許文献1の多機能戸枠では、戸枠の内部に制御装置は組み込まれているが、避難誘導灯自体は戸枠の居室側の上部表面に取り付けられている。つまり、壁面に取り付ける一般的な避難誘導灯を、戸枠の居室側の表面に取り付けただけのものである。そして、この多機能戸枠に取り付けられた避難誘導灯は、単なる避難口を位置案内する機能を有するだけのものである。このため、戸の室内側の面に設けられたドアノブや鍵などの位置では、十分な光量が得られない。
また、特許文献1の多機能戸枠では、上述したように避難誘導灯を取り付けるために上部を通常の戸枠に比べて幅広の特殊な形状にする必要があるので、既存の扉の戸枠を多機能戸枠に変更することは困難である。しかも、避難誘導灯が戸枠表面に取り付けられており、避難誘導灯は視認できる状態になっているから、外観上もすっきりとしない。
そこで、扉に照明灯を設け、この照明灯を視認できないようにした技術が提案されている(例えば特許文献2)。特許文献2の足元照明付ドアでは、戸枠の戸当り部に設けられた気密材の内部に照明灯を設けた技術が開示されている。この足元照明付ドアは、戸を閉じた状態において、照明灯が戸枠の戸当り部に設けられているので外部から見えない状態にすることができる。しかし、戸を閉じた状態では、かかる照明灯を点灯させても外部に光を十分に供給できないので、この足元照明付ドアの照明灯では、照明灯を避難誘導灯としては機能させることができない。しかも、この足元照明灯には、ドアの開閉によって衝撃力がかかるので、故障や破損などが生じやすく耐久性が低い、といった問題がある。
本発明は上記事情に鑑み、戸枠に設けられた照明部によって戸の室内側の領域を確実に照らしだすことができ、停電時においても確実に照明部を常時点灯した状態に維持できる照明付ドアセットを提供することを目的とする。
第1発明の照明付ドアセットは、戸と該戸の周囲を囲む戸枠とからなり、災害時に前記戸に光を照射し得る照明手段を備えたドアセットであって、前記戸枠の上枠は、前記戸を閉じた状態において、該戸の上方に位置するフレーム本体部と、該フレーム本体部の下方に位置し、該戸の上端部が当接し得る戸当りとして機能する突出部と、を備えており、該突出部の下面には、開口が設けられており、前記照明手段の照明部は、光を放射する複数のLED光源部を備えた光源部と、該光源部の作動を制御し、かつ停電時において、該光源部が常時点灯した状態を維持し得る機能を有する制御部と、平常時において前記光源部に対して電力を供給し得る外部電源に接続された受電部と、該受電部に対して外部電源からの電力供給が中断したときに前記光源部に電力を供給する電池と、を有する電源部と、を備えており、前記光源部、前記制御部、および前記電源部が、前記上枠の戸当りとして機能する突出部内に取付られており、前記照明部は、前記光源部が点灯すると、前記戸枠の上枠の戸当りとして機能する突出部の下面に設けられた開口から前記戸の室内側の面に光を放射し得るように配設されていることを特徴とする。
照明付ドアセット。
第2発明の照明付ドアセットは、戸と該戸の周囲を囲む戸枠とからなり、災害時に前記戸に光を照射し得る照明手段を備えたドアセットであって、前記戸枠は、既設の戸枠に配置し得る戸枠であり、該戸枠の上枠は、前記戸を閉じた状態において、該戸の上方に位置するフレーム本体部と、該フレーム本体部の下方に位置し、該戸の上端部が当接し得る戸当りとして機能する突出部と、を備えており、前記照明手段の照明部は、光を放射する複数のLED光源部を備えた光源部と、該光源部の作動を制御し、かつ停電時において、該光源部が常時点灯した状態を維持し得る機能を有する制御部と、平常時において前記光源部に対して電力を供給し得る外部電源に接続された受電部と、該受電部に対して外部電源からの電力供給が中断したときに前記光源部に電力を供給する電池と、を有する電源部と、を備えており、前記光源部、前記制御部、および前記電源部が、前記上枠の戸当りとして機能する突出部内に取付られており、前記照明部は、前記光源部が点灯すると、前記戸枠の上枠の戸当りとして機能する突出部の下面に設けられた開口から前記戸の室内側の面に光を放射し得るように配設されていることを特徴とする。
第3発明の照明付ドアセットは、第1または第2発明において、前記光源部、前記制御部、および前記電源部が、薄型回路基板に固定されていることを特徴とする。
第4発明の照明付ドアセットは、第1、第2または第3発明において、前記突出部の下面に設けられた開口を塞ぐ透光部を備えた本体プレートを備えていることを特徴とする。
第5発明の照明付ドアセットは、第1、2、第3または第4発明において、前記照明手段は、前記戸の状態を検知し、該戸の状態に対応した状態信号を送信する機能を有する戸状態検出部と、前記戸に対して室外側の領域に向かって状況信号を発信する信号発信部と、を備えており、前記制御部は、前記戸状態検出部から送信された前記状態信号と、停電を検出する停電検出部から送信された検出信号と、に基づいて前記信号発信部の作動を制御する診断機能を有していることを特徴とする。
第6発明の照明付ドアセットは、第5発明において、前記照明手段は、前記光源部から放射された光を室外側の領域に向かって放出する室外透光部を備えており、該室外透光部と前記光源部によって前記信号発信部が構成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、戸が閉じた状態において、戸の上端部が当接する戸当りに相当する突出部内に照明手段の照明部が収容されている。このため、停電時において、照明部の光源部から放射された光によってドアセットの戸の室内側の面を確実に照らしだすことができるので、周囲が急に真っ暗な状況になっても、確実にドアセットの戸を視認できる。すると、人は安全確保等のため室外へ移動するなどの避難行動を迅速かつスムースに行うことができる。とくに、かかるドアセットを玄関ドアセットとして使用する場合、照明部から戸の室内側の面に放射された光によって、室内側の領域、つまり、戸の片側の面に対して玄関側の領域が照らしだされるので、解錠等をより迅速に行うことができ、しかも、靴などを迅速かつ確実に履くことができるから、より迅速かつ安心して室外に移動することができる。また、外部電源から供給される電力を受電部によって受信し光源部に電力を供給することによって光源部を点灯させることができる。しかも、電源部は電池を備えているので、外部電源からの電力供給が中断したとき、つまり停電時でも、この電池から供給される電力によって光源部を常時点灯させることができる。したがって、平常時には通常の照明として使用でき、停電時、つまり非常時では避難誘導灯として機能させることができる。
第2発明によれば、戸が閉じた状態において、戸の上端部が当接する戸当りに相当する突出部内に照明手段の照明部が収容されている。このため、停電時において、照明部の光源部から放射された光によってドアセットの戸の室内側の面を確実に照らしだすことができるので、周囲が急に真っ暗な状況になっても、確実にドアセットの戸を視認できる。すると、人は安全確保等のため室外へ移動するなどの避難行動を迅速かつスムースに行うことができる。とくに、かかるドアセットを玄関ドアセットとして使用する場合、照明部から戸の室内側の面に放射された光によって、室内側の領域、つまり、戸の片側の面に対して玄関側の領域が照らしだされるので、解錠等をより迅速に行うことができ、しかも、靴などを迅速かつ確実に履くことができるから、より迅速かつ安心して室外に移動することができる。また、戸枠が既設の戸枠に配置し得るものであるので、既設の戸枠はそのままの状態で照明付ドアセットを取り付けることができる。さらに、外部電源から供給される電力を受電部によって受信し光源部に電力を供給することによって光源部を点灯させることができる。しかも、電源部は電池を備えているので、外部電源からの電力供給が中断したとき、つまり停電時でも、この電池から供給される電力によって光源部を常時点灯させることができる。したがって、平常時には通常の照明として使用でき、停電時、つまり非常時では避難誘導灯として機能させることができる。
第3発明によれば、光源部、制御部および電源部が薄型回路基板に固定されているので、照明部の取扱い性を向上させることができる。
第4発明によれば、本体プレートによって、照明部を隠すことができるので、ドアセットの外観をよりすっきりとさせることができる。
第5発明によれば、停電が生じた際に、戸の開閉状態を検出した戸状態検出部から送信された状態信号に基づいて信号発信部が作動すれば、人の移動状況を信号発信部が発信する状況信号によって確認できる。すると、この状況信号によって、室外の人は、室内の人の移動状況、例えば、室外への避難などを行なった否かを一瞬にして確認することができる。
第6発明によれば、信号発信部を設けるための特別な構造も不要となるので、構造を簡単にすることができる。
本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1の概略正面図である。 本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1の概略縦断面図とその要部概略拡大図である。 (A)は本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1の照明手段30の概略ブロック図であり、(B)は制御部35が開閉検出部を備えており、電源部33が受電部33aを備えた概略ブロック図である。 本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1の戸枠の上枠20を下方から見たときの概略説明図であって、(A)は透光プレート40が取り付けられた状態の概略説明図であり、(B)は透光プレート40から光放出部42を取り外した状態の概略説明図である。 本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1を建造物に取り付けた状態において、停電が発生したときの概略説明図である。 本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1を建造物に取り付けた状態において、平常時の使用状況を説明した概略説明図であり、(A)は照明付ドアセット1の室内側の上部概略説明図であり、(B)は照明付ドアセット1の上部の要部断面概略図である。 本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1を建造物に取り付けた状態の概略説明図であり、(A)は室内側の概略説明図であり、(B)は室外側の概略説明図である。 信号発信部を備えた開戸タイプの照明付ドアセット1の要部概略縦断面拡大図である。 本実施形態の開戸タイプの照明付ドアセット1を既設戸枠EFに取り付けた状態の概略説明図である。 引戸タイプの照明付ドアセット1Bを建造物に取り付けた状態において、停電が発生したときの概略説明図である。 引戸タイプの照明付ドアセット1Bの概略断面図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の照明付ドアセットは、マンション等の集合住宅の住戸や戸建住宅などに設けられる戸と戸枠からなるドアセットであって、停電時において避難誘導灯として機能する照明部を設けたことに特徴を有する。
なお、以下では、本発明の照明付ドアセットをマンション等の集合住宅などの住戸に配設される場合を説明するが、本発明の照明付ドアセットを配設する場所は、マンション等の集合住宅などの住戸に限定されない。例えば、戸建住宅や病院、オフィスビル、ホテルなどの建造物であれば設置することが可能である。
また、本願明細書の避難誘導灯とは、停電時でも人が住戸などの居室内から住戸の外まで移動する際にドア(戸を含む)や廊下、通路などを移動可能な程度に照らしだすことができる照明器具のことをいう。
さらに、明細書中のドアセットとは、居室や部屋の内外または屋内と屋外など一の空間とこれに隣接する他の空間とを連通する出入口に設けられた開閉可能な部材一式をいう。例えば、戸枠に対して揺動可能に設けられた戸を有する開戸タイプや、天井または下り壁に取り付けられた上枠の長手方向に沿って左右に開閉可能に設けられた戸を有する引戸タイプなどのドアセットいずれも含む概念である。
(開戸タイプの照明付ドアセット1の説明)
つぎに、本実施形態の照明付ドアセット1を説明する。
まず、以下では、開戸タイプの照明付ドアセット1について説明する。
本実施形態の照明付ドアセット1は、戸2と、この戸2を囲む戸枠10と、戸枠10に設けられた照明手段30と、を備えている。
まず、本実施形態の照明付ドアセット1の特徴である照明手段30について説明する前に、本実施形態の照明付ドアセット1の戸2と戸枠10の概略について、説明する。
(戸枠10の説明)
図1に示すように、戸枠10は、平面視略長方形に形成され、その内部に外径と略相似形の開口部10hを有する部材である。
具体的には、戸枠10は、縦枠11,12と、縦枠11,12の上端部間を連結するように配設された上枠20と、縦枠11,12の下端部間を連結するように配設された下枠13と、を備えている。つまり、縦枠11、12と上枠20および下枠13で囲まれた空間に開口部10hが形成されており、この開口部10hが後述する戸2が取り付けられる部分である。言い換えれば、開口部10hを塞ぐように戸2が取り付けられているのである。
(戸2の説明)
図1に示すように、戸2は、平面視略長方形に形成された略板状の部材である。具体的には、戸2は、戸枠10の開口部10hと略相似形であって、その大きさが戸枠10の開口部10hよりもやや小さくなるように形成されたものである。
この戸2は、連結手段によって戸枠10に設けられている。具体的には、戸2は、一の側端部と戸枠10との間に設けられた連結手段によって一の側端部を支点として水平方向に揺動可能に設けられている。つまり、戸2を一の側端部を支点として水平方向に揺動させることによって、戸2を開閉することができるのである。
なお、戸枠10の形状は、上記形状に限定されず、戸枠10を設置する場所や戸2の形状などに応じて適宜適切な大きさとすることができる。例えば、戸2が平面視で略正方形であれば、平面視で略正方形にしてもよい。
また、上述した連結手段は、戸枠10に対して揺動することができるように戸2を戸枠10に連結するものであればとくに限定されず、例えば、ヒンジや蝶番などを採用することができる。
また、戸2には、取っ手やドアノブなどの把手手段や、鍵、ドアガードなどの施錠手段などを設けてもよいのは、言うまでもない。
(照明手段30の説明)
つぎに、本実施形態の照明付ドアセット1の照明手段30について、説明する。
照明手段30は、上述した戸枠10に設けられており、光を放射する照明部31を備えている。この照明部31は、本実施形態の照明付ドアセット1を住戸等に配設した状態において、放射された光が戸2の片側の面に対して照射されるように、言い換えれば、放射された光によって室内側の領域を照らしだすように戸枠10の上枠20に設けられている。
図3に示すように、照明部31は、光を放射する光源部32と、光源部32への電力の供給をする電源部33と、光源部32と電源部33の間に設けられ光源部32の作動を制御する制御部35と、を備えている。
(光源部32について)
光源部32は、電源部33から供給された電力によって光を放射する光源を備えている。この光源は、光を放射することができるものであればとくに限定されず、例えば、LEDや電球、有機EL、蛍光灯などを採用することができる。
(電源部33について)
電源部33は、光源部32と電気的に接続したときに光源部32に電力を供給する機能を備えたものである。具体的には、電源部33は、光源部32に電力を供給することができる電池33bを備えている。
なお、電池33bは、光源部32に電力を供給することができるものであればとくに限定されず、例えば、乾電池などの一次電池や充電可能な二次電池などを採用することができる。
(制御部35について)
図3に示すように、制御部35は、光源部32の作動を制御する機能を有する光源制御部と、商用電源などの外部電源の状況を検出する機能を有する停電検出部と、を備えている。
停電検出部は、商用電源などの外部電源の状況を検出し、かかる状況を信号として後述する光源制御部へ送信する機能を有するものであり、例えば、電圧低下や停電または瞬間停電などを検出可能な停電検出器や電圧継電気などを採用することができる。
光源制御部は、上述したように光源部32の作動、例えば、光源部32への電力供給のタイミングや光源部32から放射される光の光量や、照度、点灯時間、消灯時間などを制御するものである。この光源制御部は、上述した停電検出部からの検出信号を受信し、かかる信号に基づいて光源部32の作動を制御する機能を有している。
例えば、光源制御部は、停電検出部からの信号に基づいて外部電源の状況、例えば、停電が発生しているか否かを判断する。そして、停電が発生していると判断した場合、電源部33の電池33bと光源部32を連通する。つまり、両者を電気的に接続するのである。一方、光源部32に対しては、光源部32が放射する光を常時点灯した状態に維持するような命令信号を送信するのである。
なお、光源制御部は、上述したような光源部32を制御することができるものであればとくに限定されず、一般的な光源に使用されるものを採用することができる。
以上のごとき構成であるので、本実施形態の照明付ドアセット1を住戸等に配設した状態において、戸枠10に設けられた照明部31の光源部32から放射された光によって、戸2の片側の面および戸2に対して室内側の領域を照らしだすことができる。
しかも、照明部31は、その光源部32から放射された光によって、室内側の領域が照らしだされるように戸2の片側の面に対して光を照射することができるように戸枠10の上枠20に設けられている。すると、戸2を閉じた状態において、上枠20に設けられた光源部32から放射された光によって、上枠20の近傍に位置する戸2の室内側の面を、その上端部から下方に向かって照らしださすことができる。つまり、戸2の室内側の面および戸2に対して室内側の領域を照らしだすことができるのである。
以上のごとき、本実施形態の照明付ドアセット1を、マンション等の集合住宅などの住戸の玄関に取り付けた状態を図5に基づいて説明する。
図5において、符号EWは住戸の玄関出入口壁を示している。まず、玄関出入口壁EWに玄関の室内側(図5では紙面に対して手間側)と外側とを連通するドアセット取付開口部Ehを形成する。このドアセット取付開口部Ehは、本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10の外径と平面視略相似形であり、本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10の外径よりもやや大きくなるように形成する。そして、このドアセット取付開口部Eh内に本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10を配置して戸枠10とドアセット取付開口部Ehを囲む玄関出入口壁EWの端面を固定部材によって固定する。
なお、固定部材は、戸枠10とドアセット取付開口部Ehを囲む玄関出入口壁EWの端面を連結し固定するものであればとくに限定されず、例えば、モルタルや溶接、釘などを採用することができる。
そして、ドアセット取付開口部Eh内に戸枠10を固定した状態において、戸2の一の側端部を連結手段によって戸枠10の縦枠11に連結し、戸2を戸枠10内の開口部10hに取り付ける。
上記のごとく玄関に配設された本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10の上枠20には、上述したように、照明手段30の照明部31が、光源部32から放射された光によって玄関の室内側の領域を照らしだすように設けられている。
しかも、停電時では、光源部32が、制御部35によって常時点灯した状態を維持するように制御されている。以下、この制御機構について説明する。
制御部35の光源制御部が停電検出部からの検出信号に基づいて停電が発生していると判断した場合、光源制御部は、電源部33の電池33bと光源部32を電気的に接続し、かつ、光源部32に対しては、放射する光を常時点灯した状態に維持する信号を送信する。
すると、停電時において、戸枠10の上枠20に設けられた照明部31の光源部32から放射された光によって戸2の室内側の領域が照らしだされた状態に維持されるので、周囲が急に真っ暗な状況になっても、人は戸2の位置および戸2全体を確実に視認できる。そうする、本発明の照明付ドアセット1の照明手段30の照明部31が避難誘導灯として機能するので、人は安全確保等のため室外へ移動するなどの避難行動を迅速かつスムースに行うことができる。
しかも、上述したように、本発明の照明付ドアセット1を玄関ドアセットとして使用する場合、停電となっても照明部31の光源部32から放射された光によって、室内側の領域、つまり、戸2の玄関側の面および戸2に対して玄関側の領域が照らしだされる。すると、戸2の玄関側の面を視認できる明るさに照らしだされるので、解錠等をより迅速に行うことができる。しかも、戸2に対して玄関側の領域も視認できる明るさに照らしだされるので、靴などを迅速かつ確実に履くことができるから、より迅速かつ安心して玄関から屋外(室外)に移動することができる。
上記例では、本実施形態の照明付ドアセット1を玄関に取り付けた場合を説明したが、取り付ける場所はとくに限定されず、玄関から離れた場所、例えば、屋内の居室に本実施形態の照明付ドアセット1を取り付けてもよい。この場合、本実施形態の照明付ドアセット1の戸2は、戸2を閉じた状態において、玄関に近い片側の面が室外側の領域に位置する面に相当し、他の片側の面が室内側の領域に位置する面に相当する。
すると、夜間、寝室となる居室に人が寝ている場合に地震等が発生し停電となった状態において、かかる居室のドアセットとして本実施形態の照明付ドアセット1が取り付けられていれば、本実施形態の照明付ドアセット1の照明部31の光源部32から放射された光によって室内側の領域、つまり、居室内の領域が照らしだされる。そうすると、戸2の居室側の面が視認できる明るさに照らしだされるので、人は、夜間の突然の停電であっても、慌てることなく安心して避難することができる。
しかも、本実施形態の照明付ドアセット1の照明部31は、平常時でも点灯した状態に維持される一般的な避難誘導灯(例えば、通路誘導灯や避難口誘導灯など)とは異なり、停電時だけ常時点灯した状態となるので、本実施形態の照明付ドアセット1を寝室としての居室に取り付けても、照明部31の光によって睡眠が妨害されないという利点が得られる。
また、照明部31は、商用電源などの外部電源から供給された電力を利用して、平常時においても、光源部32を点灯等させることができる構成を備えているのが、好ましい。
具体的には、図3(B)に示すように、電源部33は、例えば、AC/DCコントローラなどのように商用電源などの外部電源から供給された交流電力を受電し、受電した交流電力を光源部32が利用可能な直流電力に変換し得る機能を有し、かつ、光源部32に対して直流電力を供給する受電部33aを備えている。また、制御部35の光源制御部は、外部電源から受電部33aに交流電力が供給されている状況、つまり、平常時では、受電部33aと光源部32とを導通、つまり、両者を電気的に接続する機能を備えている。
以上のごとき構成であるので、平常時では、外部電源から供給される交流電力を受電部33aで受電し直流電力に変換した後、光源部32に供給される。すると、平常時では、受電部33aから供給された直流電力と制御部35によって、光源部32を所望の条件で点灯等させることができる。
例えば、図6に示すように、戸2を閉じた状態から戸2を開けた場合、制御部35に設けられた開閉検出部(図3(B)参照)に基づいて戸2を開けたときに所定の時間光源部32を点灯させるような構成としてもよい。つまり、平常時では、照明部31を一般的な照明として機能させることができるのである。
一方、停電時では、光源部32は、上述したように電源部33の電池33bから電力が供給されるとともに、制御部35の光源制御部によって常時点灯した状態を維持するように制御される。
したがって、本実施形態の照明付ドアセット1の照明手段30の照明部31は、平常時には通常の照明として使用でき、停電時、つまり非常時では避難誘導灯として機能させることができる。
なお、開閉検出部は、戸2の開閉状態を検出することができる機能を備えたものであればとくに限定されず、一般的なドアセットに使用されるマグネットセンサーやドアスイッチ、光センサーなどを採用することができる。
(収容空間22hの説明)
本発明の照明付ドアセット1において、照明手段30の照明部31は、戸2よりも上方の戸枠10に取り付けられていれば、上記のごとき機能を果たすが、照明部31が上枠20の内部に収容された状態で取り付けられていると、好ましい。
とくに、戸枠10の大きさが従来の戸枠と略同一の大きさであれば、既設のドアセットを本実施形態の照明付ドアセット1に置き換える場合、既設のドアセットと置換するだけで上記のごとき機能を備えたドアセットを設置することができる。
また、本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10の外径が既設の戸枠の内径と同等になるように形成していれば、既存のドアセットの戸を取り外した状態において、既設の戸枠内に本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10を配置し、本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10を既設の戸枠に固定するだけで、本実施形態の照明付ドアセット1を設置することができる。すると、既設のドアセットから戸だけを取り外せば、本実施形態の照明付ドアセット1の照明部31を設置することができるので、設置作業を容易に行うことができる。
以下、既設の戸枠がそのままの状態で本実施形態の照明付ドアセットを取り付ける場合について、より詳細に説明する。
(既設戸枠EFへの照明付ドアセット1の取付方法の説明)
図9において、符号EFは住戸の玄関出入口壁EWに取り付けられた既設の戸枠(以下、単に既設戸枠という)を示している。
まず、玄関出入口壁EWに配置されている既設の戸を既設戸枠EFから外す。そして、この残った既設戸枠EFに本実施形態の照明付ドアセット1の戸枠10を取り付ける。なお、既設戸枠EFに戸枠10を取り付ける方法は、とくに限定されず、例えば、ビスなどの連付部材によって連結してもよいし、溶接などによって連結固定してもよい。
例えば、図9(B)に示すように、上枠20を既設戸枠EFに下方から嵌めこむように取り付ける。つまり、フレーム本体部21の背面部の内側面と既設戸枠EFの表面が接するように嵌めこむように取り付ける。そして、フレーム本体部21の背面部と既設戸枠EFをビスによって連結する。同様に他の枠も対応する既設戸枠EFの各枠に同様にして取り付ける。すると、図9(A)に示すように、上述したように既設のドアセットから戸だけを取り外すだけで、本実施形態の照明付ドアセット1を設置することができる。なお、フレーム本体部21の背面部の詳細については後述する。
なお、電源部33と商用電源を電気的に接続するように電源部33に対して外部から配線をしてもよいし、電源部33に設けられた電池33bだけで光源部32等を作動させてもよい。
以下では、上枠20内に照明部31を配設した場合について、詳細に説明する。
図2に示すように、上枠20は、板状の部材によって略コの字状に形成されたフレーム本体部21と、このフレーム本体部21の下面に沿って内部に中空な空間を有する略矩形状の突出部22と、を備えている。
フレーム本体部21は、その両端部が上述した縦枠11、12の上端部に連結された状態において、その開口が戸枠10の上方(図2では上方)に向かうように形成されたものである。
なお、この開口が形成された面、つまり、フレーム本体部21の背面部(図2では上方に向かって開口を有する面)は、上述したように、住戸の玄関に本実施形態の照明付ドアセット1を配設した場合、ドアセット取付開口部Ehを囲む玄関出入口壁EWの内端面と略接するように配設される部分である。
突出部22は、その幅(図2では、左右方向)がフレーム本体部21の幅(図2では、左右方向)よりも小さくなるように形成されており、室内側(図2では紙面の右側)の側壁とフレーム本体部21の室内側の側壁が略面一となるようにフレーム本体部21に連結されている。つまり、上枠20には、断面視において、室外側から室内側に向かって逆階段状に段差が形成されているのである。この段差は、戸2を閉めたときに戸2の上端部と当接するように形成されている。つまり、突出部22は戸当部としても機能するように設けられているのである。なお、突出部22の室外側の面には、戸2との干渉部材として柔軟性を有するシーリング部材25cが設けられている。
(突出部22の詳細な説明)
以下、突出部22についてより詳細に説明する。
図2に示すように、突出部22は、フレーム本体部21の表面に連結した上壁23と、この上壁23の下方に設けられた下壁24と、上壁23と下壁24の間に配設された室外側壁25および室内側壁26と、を備えており、隣接する各壁の端部同士が連結されている。つまり、突出部22は、その内部に上壁23と下壁24と室外側壁25および室内側壁26で囲まれた中空な空間(以下、収容空間22hという)を有しているのである。
また、図2および図4に示すように、突出部22の下壁24には、内部と外部とを連通する開口部24hが形成されている。
図4に示すように、この開口部24hは、その形状が略長方形であり、その長手方向の軸が突出部22の長手方向(図4では、紙面の左右方向)の軸と略平行になるように形成されている。例えば、開口部24hは、その長さが突出部22の長さのほぼ3分の1であり、突出部22のほぼ中央部に位置するように形成されている。
以上のごとき構造であるので、図4に示すように、照明部31を突出部22の下壁24に形成された開口部24hから収容空間22h内に挿入すれば、照明部31を戸枠20の突出部22内の取付部に取り付けることができる。
具体的には、光源部32を、収容空間22h内において開口部24hの上方近傍、かつ光源部32から放射された光が開口部24hを通って外方に放出されるように収容空間22h内の取付部に取り付ける。
すると、図5に示すように、照明部31を戸枠10の外部に露出させない状態でも、光源部32から放射された光を室内側の領域に向かって放出させることができる。しかも、図1,5または図7に示すように、戸枠10に照明手段30を設けても、照明部31を外部から見えない状況にできるので、本実施形態の照明付ドアセット1の外観をすっきりとさせることができる。
しかも、図5に示すように、停電時では、戸2を閉じた状態において、照明手段30が備えた照明部31の光源部32からの光によって戸2の室内側の面を上方から下方に向かって照らしだすことができる。つまり、戸2の室内側の面のほぼ全体を効率よく照らしだすことができるのである。すると、停電等によって周囲が真っ暗な状況になった場合でも、戸2に設けられたドアノブや鍵の位置など戸2の細部を確実に視認することができる。
また、照明部31の光源部32は、その光源から放射された光が開口部24hを通って外方に放出されるように取り付けられていれば、光源部32と開口部24hとの相対的な位置関係はとくに限定されない。
例えば、照明部31を突出部22の収容空間22h内に収容した状態において、照明部31の光源部32の光軸が、開口部24hの中心軸を含みかつ開口部24hの端縁によって形成された面(以下、開口面という)と略直交するように取り付けられていれば、戸2の室内側の面と、かかる面に対する室内側の領域に突出部22の開口部24hからほぼ均等に光を放出させることができる。すると、上述したように、戸2の室内側の面を戸2の上端部から下端部に向かって全体的を確実に照らし出すことができ、かつ、室内側の領域も確実に照らしだすことができるので、好適である。
しかも、突出部22の開口部24hから放出された光のうち戸2に放射された光は、戸2の室内側の面で室内側の領域に向かって反射される。つまり、開口部24hから放出された光の一部が間接照明光となって室内側の領域が照らしだされる。このため、開口部24hから放出された直射光と戸の室内側の面で反射した間接照明光によってドアセットの室内側の領域をより明るく照らしだすことができる。
一方、照明部31の光源部32を、光源部32の光軸が戸2の室内側の面に向かうように配設すれば、開口部24hから放出された光によって戸2の室内側の面をより明るく照らしだすことができる。
また、その逆に、照明部31の光源部32を、光源部32の光軸が戸2の室内側の面から離れる、つまり、光源部32から放射された光が戸2の室内側の面からより離れた領域まで到達するように、配設すれば、戸2の室内側の面からより遠くの室内側の領域に向かって開口部24hから放出された光を放出させることができる。すると、戸2の室内側の面からより遠くの室内側の領域を照らしだすことができる。
なお、上記例では、光源部32の位置を調整することによって開口部24hから放出される光を調整した場合について説明したが、光源部32の位置を固定し開口部24hの位置を調整して開口部24hから放出される光を調整してもよい。
(透光部の説明)
突出部22の下壁24には、光を透過する部材で形成された透光プレート40を開口部24hを塞ぐように設けてもよい。
透光プレート40は、突出部22の収容空間22h内に照明部31を収容した状態において、光源部32から放射された光を透過して外部に放出することができるものであればとくに限定されない。
例えば、図4に示すように、透光プレート40を、光源部32から放射された光を透過して外部に放出する光放出部42と、この光放出部42を囲む本体プレート41とから形成してもよい。
つまり、この光放出部42を、平面視略長方向に形成し、その長手方向の軸が透光プレート40の長手方向の軸と並行になるように形成する。すると、開口部24hは、その長手方向の軸が突出部22の長手方向の軸と平行になるように形成されているので、透光プレート40は、その長手方向の軸が突出部22の長手方向の軸と並行になるように取り付けることができる。そうすると、光放出部42をその長手方向の軸が突出部22の長手方向の軸と並行になるように取り付けることができる。このため、透光プレート40の光放出部42から放出された光を、突出部22の軸方向に沿って綺麗に戸枠10の上枠20下面から下方に向かって放出させることができる。
しかも、光源部32から放射された光を透光プレート40の光放出部42を通過させるので、光源部32から放射された直射光を外部に放出させない。このため、人が本実施形態の照明付ドアセット1近傍に近づいても直射光が直接目に入らないので、目がくらむような症状が引き起こされないから、停電時でも、人はよりスムースに避難行動等を行うことができる。
さらに、本体プレート41によって、照明部31の電源部33や制御部35などを隠すことができるので、上枠20を下方から見たときでもすっきりとさせることができる。すると、本実施形態の照明付ドアセット1の外観をよりすっきりとさせることができる。
また、本体プレート41によって、開口部24hを完全に閉じているので、収容空間22h内にゴミや埃が侵入するのを防止できる。すると、容空間22h内に取り付けられた照明部30の光源部32や制御部35等が埃等によって生じる接触不良やショートなどの不具合を確実に防止することができる。
なお、上記開口部24hに設けられた透光プレート40が、特許請求の範囲にいう透光部に相当する。すると、本実施形態の照明付ドアセット1は、その光源部32の光源から放射された光を上枠20の突出部22に取り付けられた透光部を通過させるだけの構造であるので、構造を簡単にすることができる。
上述したように、透光プレート40の光放出部は、光を透過することができればとくに限定されないが、その表面から外部に放出される光の強度の位置による差が小さくなるように構成されているのが、好ましい。つまり、光放出部42の表面から放出される光が均一になるように構成されていることが、好ましい。かかる構成としては、例えば、光放出部42として拡散板などを採用することができる。
とくに、光源部32の光源としてLEDを採用した場合、光放出部42として拡散板を使用すれば、指向性が高いLEDから放射された光を光放出部42で受光し、光放出部42の表面から均一な光として放出することができる。
また、光源部32の光源としてLEDを採用した場合、以下のような構成とするのが、好ましい。
(LED光源部32aの説明)
光源部32として、帯状の部材であって、この帯状の部材の表面に長手方向(図4では紙面の左右方向)に沿ってLEDを光源としたLED光源部32aが複数、一列または複数列に並んで配設された構成とする(図4(B)参照)。
具体的には、各LED光源部32aが、帯状の部材の長手方向に沿って約10mm〜30mm間隔を開けてほぼ一列または複数列に配置されるように形成する。
すると、所定の間隔でLED光源部32aが配設されているので、個々のLED光源部32aから放射される光の重なりが小さくなるから、少ないLED光源部32aでより効率良く透光プレート40の光放出部42から光を放出させることができる。
なお、LEDは、その形状などによって、照射距離や配光特性が異なる。例えば、LEDが板状の場合、その配向性が約120度であるので、隣接するLED光源部32a間の距離を約30mmにしても、透光プレート40に対してほぼ均等に光を照射することができる(図4(B)参照)。
しかも、帯状の部材上に複数のLED光源部32aが設けられているので、かかる構成の光源部32を突出部22内の取付部に取り付けるだけで、一度に複数のLED光源部32aを突出部22内に取り付けることができる。すると、LED光源部32aだけをそれぞれ別個に突出部22内の取付部に取り付ける必要もないので、取付作業工数を少なくすることができる。
さらに、光源部32をその長手方向(図4では左右方向)の軸が突出部22の長手方向(図4では左右方向)の軸に並行となるように収容空間22h内に取り付けることができるので、光源部32の各LED光源部32aと透光プレート40の光放出部42との相対的な位置関係がほぼ同じ状況とすることができる。すると、透光プレート40の光放出部42から突出部22の軸方向に沿って均一かつ綺麗な光を放出させることができる。
また、LED光源部32aは、その消費電力が小さく、かつ長寿命であるので、長期間光源を交換することなく使用できるから、メンテナンスをする上で、好ましい。
例えば、消費電力が3.5V(20mA)のLED光源部32aを5コ配設した場合、電源部33の電池33bとして1.2V(1,900mAh)の一次電池を使用すれば、停電時でも、透光プレート40の光放出部42から放出された光によって床面を約2ルクス程度の明るさで照らしだすことができ、しかも、かかる状態を少なくとも19時間継続するように光源部32が点灯した状態を維持させることができる。
個々のLED光源部32aは、導電性基板と、この導電性基板上に連結されたLED素子とから構成することもでき、このとき隣接するLED光源部32a間は帯状の部材上に配設された導線によって電気的に接続することができる(図4(B)参照)。
例えば、図4に示すように、導電性基板は、約3〜6mm四方の略正方形であり、LED素子は、直径約2〜4mmの略円形であり、両者を重ねあわせた状態の厚さが約2〜4mmとなるように形成してもよいが、その形状および大きさは、とくに限定されない。
なお、LED素子を直接、回路基板上に配設した構成を採用してもよい。回路基板としては、例えば、縦5〜35mm、横約50〜300mmのものを採用することができる。
また、LED光源部32aのLED素子から放射される光の角度(いわゆる指向角)、つまりLED素子の中心軸(LED素子の中心をとおり表面に対して直交する軸)を正面から見たときの明るさの範囲は、約5〜140度にできるが、その範囲はとくに限定されない。例えば、LED素子を上記のごとき構造とすれば、指向角を約135〜140度とすることができるので、LED光源部32aが広い指向性を有する。
以上のごとき構造とすれば、光源部32を薄くかつ小型化することができるので、光源部32の取付や交換などの取扱性を向上させることができる。しかも、光源部32を交換するだけで、光源部32に使用するLEDの形状等を任意に選択することができる。
また、突出部22の収容空間22hの厚みを薄くすることも可能となる。すると、従来よりも突出部22の厚みを薄くできるので、本実施形態の照明付ドアセット1の外観をよりすっきりとさせることができるので、従来よりも見栄えがよくなるし、戸枠10の形状の自由度を高くさせることができる。
なお、透光プレート40を開口部24hに取り付ける方法はとくに限定されない。
例えば、図4に示すように、突出部22の下壁24の背面(収容空間22hに位置する面)において、長手方向の両端間を連結するように複数の支持プレート24a、24bを所定の間隔で設け、この支持プレート24a、24bに対して透光プレート40を固定するように取り付けてもよい。この場合、突出部22にある程度の衝撃が加えられても透光プレート40が外れるのを確実に防止することができる。
また、透光プレート40は、上述した支持プレート24a、24bに取り付けた状態において、透光プレート40の表面が下壁24の表面とほぼ面一になるように形成されているのが、好ましい。例えば、透光プレート40を、その厚さが突出部22の下壁24の厚さと同一または若干小さくなるように形成する。すると、透光プレート40の表面と下壁24の表面がほぼ面一の状態となるので、本実施形態の照明付ドアセット1の外観をさらにすっきりとさせることができる。
なお、制御部35には、人や照度、開閉回数などを検知する機能を有する検知センサー(例えば、人感センサーや、照度センサーなど)を設けていてもよい。具体的には、制御部35には、検知センサーからの信号に基づいて、光源部32に対して所望の制御信号を送信する機能を有するよう点灯などの信号を発信する機能を設ける。すると、通常時では、本実施形態の照明付ドアセット1の照明部31は、一般的なセンサー付き照明としても使用することができるので、好適である。
また、電池33bとして二次電池を採用する場合、制御部35は、受電部33aから光源部32に供給される電力の一部を二次電池に供給する充電回路を備えているのが、好ましい。この場合、停電時では、常にフル充電された二次電池を使用することができるので、光源部32を所定の時間確実に常時点灯させることができる。
なお、電池33bとして二次電池を採用する場合、制御部35は、受電部33aから二次電池に供給される電力によって二次電池が過充電になるのを防止する機能を有するのが、好適である。
また、制御部35は、光源制御部や停電検出部、開閉検出部などが板状の回路基板上に形成された構造を採用することができる。回路基板の構造はとくに限定されないが、例えば、1〜2mm程度の薄型回路基板を採用することが好ましい。
例えば、図4に示すように、薄型回路基板を使用すれば、制御部35をより薄くできるので、収容空間22hに照明部31を収容した状態において、制御部35と透光プレート40との間に電源部33を配設することができる。
なお、各回路は、一の基板上に多層構造に各回路が形成された多層構造型基板を採用してもよい。かかる基板を使用すれば、多数の制御回路等を備えた制御部35を形成することが可能となる。
(信号発信部について)
本実施形態の照明付ドアセット1の照明手段30が、戸2の状態に対応した状態信号を送信する機能を有する戸状態検出部と、戸2に対して室外側の領域に向かって状況信号を発信する信号発信部と、を備えていてもよい。
また、照明手段30が戸状態検出部と信号発信部とを備えている場合には、制御部35が、戸状態検出部から送信された状態信号に基づいて照明手段30の信号発信部を制御する機能を有する信号発信制御部を備えているのが、好ましい。
具体的には、以下のように信号発信部を作動させて状況信号を発信させることができる。
戸状態検出部は、戸2を開閉させたときの状態を検知し、かつ検知した信号を制御部35の信号発信制御部に送信する機能を有する。制御部35の信号発信制御部は、戸状態検出部から送信された信号に基づいて信号発信部に対して信号発信部の作動を制御する制御信号を送信する。そして、制御部35の信号発信制御部から送信された信号に応じて、信号発信から戸2の室外側の領域に向かって状況信号が発信される。状況信号として、例えば、光源から放射された光を発光信号や、音源から出される音信号などを採用することができる。
なお、戸状態検出部は、戸2を開閉させたときの状態を検知する機能を有していればとくに限定されないので、例えば、上述したような制御部35の開閉検出部などを採用することも可能である。
この場合、戸2の開閉状態を検出した戸状態検出部から送信された状態信号に基づいて信号発信部が作動するので、人の移動状況を信号発信部によって確認できる。
とくに、信号発信部は、停電時に限定して作動する構成であるのが、好ましい。具体的には、制御部35の信号発信制御部に、信号発信部に制御信号を送信するか否かを診断する診断機能を設ける。この診断機能とは、制御部35の停電検出部から送信された検出信号に基づいて、平常時と停電時を診断するものである。そして、停電時と診断した場合には、上記のごとく信号発信部に対して信号発信部の作動を制御する制御信号を送信するので、戸2より室外側の領域に向かって発光信号などの状況信号を発信させることができる。すると、この信号発信部によって、室外の人は、室内の人の移動状況、例えば、室外への避難などを行なった否かを一瞬にして確認することができる。このため、マンション等の集合住宅では、各住戸の外部から避難状況を一瞬にして把握できるので、救助隊員等は救助等が必要な住戸に迅速に向かうことができる。
とくに、上枠20内に発信信号部が設けられているのが、好ましい。
例えば、図8(A)に示すように、上枠20のフレーム本体部21の表面を形成する壁(以下、表面壁という)に、戸2を閉じた状態において、戸2の上端部上面と略同じ大きさの開口が下方に向かって形成する。そして、この形成された開口に、上述した透光プレート40と同様の構造を有する室外透光部46が取り付けられた構造とする。すると、室外透光部46の光放出部に対して入射される光として、光源部32から放射された光を利用することができる。
具体的には、図8(A)に示すように、上枠20のフレーム本体部21内に、光源部32を、放射された光が下方に向かって放射されるように取り付ける。そして、上枠20のフレーム本体部21内に光源部32を取り付けた状態において、かかる光源部32から放射された光が突出部22に取り付けられた透光プレート40の光放出部から所望の状態で放出されるように、フレーム本体部21と突出部22を連結する。例えば、図8(A)に示すように、フレーム本体部21の内部空間と突出部22の収容空間22hが連通するように両者を一体形成して形成することができる。
すると、図8(A)に示すように、光源部32から放射された光のうち、突出部22の透光プレート40側に向かって放射された光は、透光プレート40の光放出部から放出されて戸2に対して室内側の領域を照らしだすことができる。
一方、光源部32から放射された光のうち、室外透光部46側に向かって放射された光は、室外透光部46の光放出部から放出されて、戸2より室外側の領域を照らしだすことができる。つまり、光源部32を発信信号部の構成部材として利用することができるのである。言い換えれば、室外透光部46と、光源部32と、によって上記信号発信部が構成することができるのである。そうすると、信号発信部を設けるための特別な構造も不要となるので、構造を簡単にすることができる。
なお、図8(B)に示すように、上枠20のフレーム本体部21の表面壁に取り付けられた室外透光部46の上方、つまり、フレーム本体部21内に照明部31の光源部32とは別の光源39を設けてもよい。この場合、光源39をフレーム本体部21内に設けるだけでよいので、構造をより簡単にすることができる。しかも、光源部32の配置にかかわらず光源39の配置する位置を自由に設定することができる。
また、図8(C)に示すように、上枠20のフレーム本体部21の室外側の側端部を室外側方向に向かって延ばした構造としてもよい。この場合、室外透光部46を戸2の室外側の面に対してより離れたフレーム本体部21の表面壁に形成することができる。すると、室外透光部46の光放出部から放出される光によって、戸2より室外側の領域をより明るく照らしだすことができるので、よりはっきりと状況信号を外部に送信することができる。
(引戸タイプの照明付ドアセット1Bの説明)
上記例では、戸2を一の側端部を支点として水平方向に揺動させることによって戸2を開閉する開戸タイプの照明付ドアセット1について説明したが、上述したように戸2の開閉方法は、開戸タイプに限定されず、引戸タイプを採用してもよい。
以下、引戸タイプを採用した本実施形態の照明付ドアセット1Bについて説明する。
図10に示すように、照明付ドアセット1Bは、天井からの下り壁に取り付けられた上枠50と、この上枠50に吊り下げられ、かつこの上枠50の長手方向の軸に沿って水平方向(図10では左右方向)に移動するように設けられた戸2と、上枠50に設けられた照明手段30と、を備えている。
なお、上枠50に設けられた照明手段30は、開戸タイプの照明付ドアセット1に設けられたものと実質的に同様の構成である。また、開戸タイプの照明付ドアセット1と実施的に同様の構成の部分については、説明を適宜割愛する。
図11に示すように、上枠50は、内部に中空な空間を有し、かつ、軸方向に沿って連続した開口64cが下面に形成された矩形状の部材である。この上枠50は、後述する戸2に連結した吊り部材52を保持する上枠フレーム51と、この上枠フレーム51の下方に位置する突出部62と、を備えている。
上枠フレーム51には、その内部に板状の部材によって断面略L字状に形成されたレール部材51aが設けられている。このレール部材51aは、その長手方向の軸が上枠50の長手方向の軸(図10では左右方向)と並行になるように上枠フレーム51の一の内壁に連結するように取り付けられている。
なお、このレール部材51aは、後述する戸2の上端部に連結した吊り部材52を保持する部材である。
図11に示すように、突出部62は、上枠フレーム51の表面に連結した上壁63と、この上壁63の下方に設けられた下壁64と、上壁63と下壁64の間に配設された室外側壁65および室内側壁66と、を備えており、隣接する各壁の端部同士が連結されている。つまり、突出部62は、その内部に上壁63と下壁64と室外側壁65および室内側壁66で囲まれた中空な空間(以下、収容空間62hという)を有しているのである。そして、下壁64は、上述したようにその長手方向に沿って連続した開口64cが形成されている。
また、図11に示すように、突出部62の下壁64のうち室内側の下壁64aには、内部と外部とを連通する開口部が形成されている。この開口部は、その形状が略長方形であり、その長手方向の軸が突出部62の長手方向(図11では、紙面に対して垂直方向)の軸と略平行になるように形成されている。
そして、図11に示すように、下壁64aに形成された開口部には、この開口部を塞ぐように光を透過する部材で形成された透光プレート40が設けられている。
なお、この透光プレート40は、開戸タイプの照明付ドアセット1に設けられたものと実質的に同様の構成である(図8参照)。
戸2は、上述したように上端部に連結した吊り部材52によって、上枠フレーム51のレール部材51aに吊り下げられた状態で取り付けられている。この吊り部材52は、その基端部が戸2の上端部に連結したブラケット52aと、このブラケット52aの先端部近傍に連結した車輪52bとから形成されている。つまり、戸2には、その上端部にブラケット52aを介して車輪52bが設けられている。
このため、上枠50の長手方向の軸に沿って戸2をスムースに左右方向に開閉することができる。
なお、戸2は、その上端と下端の長さ、つまり縦の距離が突出部62の下面と床面との距離と同等または若干短くなるように形成されている。
図10に示すように、照明手段30は、上述した上枠50に設けられており、照明付ドアセット1Bを住戸等に配設した状態において、照明部31に設けられた32から放射された光が戸2の片側の面に対して照射されるように、言い換えれば、放射された光によって室内側(図11では戸2に対して右側)の領域を照らしだすように上枠50に設けられている。
以上のごとき構造であるので、照明付ドアセット1Bを住戸等に配設した状態において、上枠50に設けられた照明部31の光源部32から放射された光によって、戸2の片側の面および戸2に対して室内側の領域を照らしだすことができる。このため、戸2を閉じた状態において、光源部32から光が放出されれば、その光によって、上枠50の近傍に位置する戸2の室内側の面を、その上端部から下方に向かって照らしださすことができる。つまり、戸2の室内側の面および戸2に対して室内側の領域を照らしだすことができるのである。
しかも、開戸タイプの照明付ドアセット1において説明したように、停電時では、光源部32が、制御部35によって常時点灯した状態を維持するように制御されている。
したがって、停電時には、上枠50に設けられた照明部31の光源部32から放射された光によって戸2の室内側の領域が照らしだされた状態に維持されるので、周囲が急に真っ暗な状況になっても、人は戸2の位置および戸2全体を確実に視認できる。そうする、照明付ドアセット1Bの照明手段30の照明部31が避難誘導灯として機能するので、人は安全確保等のため室外へ移動するなどの避難行動を迅速かつスムースに行うことができる。
また、透光プレート40を突出部62の下壁64aに形成した場合、開戸タイプの照明付ドアセット1に設けられたものと実質的に同様の構成であるので、その作用および効果も開戸タイプの照明付ドアセット1で説明したものと同等の効果を有する。
なお、突出部62の室外側の下壁64bに、開戸タイプの照明付ドアセット1の室外透光部46と同様の構成を有する室外透光部が設けられているのが、好ましい。この場合、光源部32から放射された光のうち、突出部62の透光プレート40側に向かって放射された光は、透光プレート40の光放出部から放出されて戸2に対して室内側の領域を照らしだすことができる。
一方、光源部32から放射された光のうち、室外透光部側に向かって放射された光は、室外透光部の光放出部から放出されて、戸2より室外側の領域を照らしだすことができる。つまり、光源部32を発信信号部の構成部材として利用することができるのである。言い換えれば、室外透光部と、光源部32と、によって開戸タイプの照明付ドアセット1で説明した場合と同様に信号発信部が構成することができるのである。そうすると、信号発信部を設けるための特別な構造も不要となるので、構造を簡単にすることができる。
なお、戸2を閉じた状態において、光源部32から放射された光がブラケット52aによって遮蔽されると、光が室外透光部に到達しない。しかし、複数のブラケット52aを所定の間隔を開けて戸2の上端部に設けた構造を採用すれば、戸2を閉じた状態においても隣接するブラケット52a間を通して光源部32から放射された光を下壁64bに設けられた室外透光部に到達させることができる。なお、光源部32から放射された光を室外透光部に到達させる構造は、とくに限定されない。例えば、連続するブラケット52aに突出部62の内部空間62hの室内側(図11では戸2に対して右側)と室外側(図11では戸2に対して左側)を連通する開口を形成すれば、この開口を通して光源部32から放射された光を室外透光部に到達させることができる。
また、図11に示すように、ブラケット52aの先端部にフランジ状の係止部が形成されていてもよい。すると、かかる係止部によって、吊り部材52の車輪52bがレール51a上面から脱輪するのを防止することができる。
本発明の照明付ドアセットは、停電などの緊急時に避難誘導灯として使用される照明機能を有する照明付ドアセットとして適している。
1 照明付ドアセット
2 戸
10 戸枠
20 上枠
21 フレーム本体部
22 突出部
22h 収容空間
24h 開口部
30 照明手段
31 照明部
32 光源部
33 電源部
35 制御部
40 透光プレート

Claims (6)

  1. 戸と該戸の周囲を囲む戸枠とからなり、災害時に前記戸に光を照射し得る照明手段を備えたドアセットであって、
    前記戸枠の上枠は、
    前記戸を閉じた状態において、該戸の上方に位置するフレーム本体部と、該フレーム本体部の下方に位置し、該戸の上端部が当接し得る戸当りとして機能する突出部と、を備えており、
    前記照明手段の照明部は、
    光を放射する複数のLED光源部を備えた光源部と、
    該光源部の作動を制御し、かつ停電時において、該光源部が常時点灯した状態を維持し得る機能を有する制御部と、
    平常時において前記光源部に対して電力を供給し得る外部電源に接続された受電部と、該受電部に対して外部電源からの電力供給が中断したときに前記光源部に電力を供給する電池と、を有する電源部と、を備えており、
    前記光源部、前記制御部、および前記電源部が、
    前記上枠の戸当りとして機能する突出部内に取付られており、
    前記照明部は、
    前記光源部が点灯すると、前記戸枠の上枠の戸当りとして機能する突出部の下面に設けられた開口から前記戸の室内側の面に光を放射し得るように配設されている
    ことを特徴とする照明付ドアセット。
  2. 戸と該戸の周囲を囲む戸枠とからなり、災害時に前記戸に光を照射し得る照明手段を備えたドアセットであって、
    前記戸枠は、
    既設の戸枠に配置し得る戸枠であり、
    該戸枠の上枠は、
    前記戸を閉じた状態において、該戸の上方に位置するフレーム本体部と、該フレーム本体部の下方に位置し、該戸の上端部が当接し得る戸当りとして機能する突出部と、を備えており、
    前記照明手段の照明部は、
    光を放射する複数のLED光源部を備えた光源部と、
    該光源部の作動を制御し、かつ停電時において、該光源部が常時点灯した状態を維持し得る機能を有する制御部と、
    平常時において前記光源部に対して電力を供給し得る外部電源に接続された受電部と、該受電部に対して外部電源からの電力供給が中断したときに前記光源部に電力を供給する電池と、を有する電源部と、を備えており、
    前記光源部、前記制御部、および前記電源部が、
    前記上枠の戸当りとして機能する突出部内に取付られており、
    前記照明部は、
    前記光源部が点灯すると、前記戸枠の上枠の戸当りとして機能する突出部の下面に設けられた開口から前記戸の室内側の面に光を放射し得るように配設されている
    ことを特徴とする照明付ドアセット。
  3. 前記光源部、前記制御部、および前記電源部が、
    薄型回路基板に固定されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の照明付ドアセット。
  4. 前記突出部の下面に設けられた開口を塞ぐ透光部を備えた本体プレートを備えている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の照明付ドアセット。
  5. 前記照明手段は、
    前記戸の状態を検知し、該戸の状態に対応した状態信号を送信する機能を有する戸状態検出部と、
    前記戸に対して室外側の領域に向かって状況信号を発信する信号発信部と、を備えており、
    前記制御部は、
    前記戸状態検出部から送信された前記状態信号と、停電を検出する停電検出部から送信された検出信号と、に基づいて前記信号発信部の作動を制御する診断機能を有している
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の照明付ドアセット。
  6. 前記照明手段は、
    前記光源部から放射された光を室外側の領域に向かって放出する室外透光部を備えており、
    該室外透光部と前記光源部によって前記信号発信部が構成されている
    ことを特徴とする請求項5記載の照明付ドアセット。
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