JP6038495B2 - ロールブラインドの操作装置及び巻取軸のパイプキャップ - Google Patents
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Description
請求項4では、前記第一及び第二の凹凸部は、その凸部の両側面を同一の傾きを備えた斜面とした。
請求項7では、前記トルクリミッターを前記巻取軸の一端に取着したパイプキャップに備え、前記巻取軸内に前記巻取軸にスクリーン巻取り方向の回転トルクを付与するスプリングモーターと、該スプリングモーターの付勢力に抗してスクリーンを所望高さに保持するストッパー装置とを備え、前記巻取軸の他端に前記スクリーンの下限位置を設定する下限リミット設定装置と、前記スプリングモーターの初期巻きトルクを調整する調整装置を備えた。
図3及び図4に示すように、前記パイプキャップ10は前記巻取軸4a内に嵌合可能とした筒状に形成され、基端側すなわち巻取軸4aの端部側の開口部の直径は、先端側の開口部の直径より大きい径で形成されている。
取軸4a内のクラッチ装置11に、巻取軸4aからスクリーン5aを巻き戻す方向の回転が伝達される。そして、その回転はクラッチ装置11を介してパイプキャップシャフト13に伝達される。
スクリーン5aが巻取軸4aからすべて巻き戻された後、巻取軸4aがさらに同方向へ回転されると、スクリーン5aが巻取軸4aに逆巻きされようとする。すると、凹凸部19,24間に作用する負荷が、スクリーン5aの下降操作時に比べて大きくなる。
次に、前記巻取軸4a,4bの他端側に設けられる下限リミット設定装置について説明する。下限リミット設定装置はスクリーン5aあるいはスクリーン5bがすべて巻き戻されたとき、巻取軸4a,4bのスクリーン巻き戻し方向の回転を阻止して,スクリーン5a,5bの逆巻きを防止するように動作するものである。巻取軸4a,4bに取着される下限リミット設定装置は同一構成であるので、巻取軸4a内に設けられる下限リミット設定装置について説明する。
前記ストッパー受け42の基端部にはキャップ47が回転可能に、かつストッパー受け42の軸方向に相対的にスライド可能に支持され、図7に示すように、前記ストッパー受け42の係止凸部46に対向する側面には係止凸部46に係合可能とした係止凹部48が形成されている。
前記ブラケットシャフト31には、前記ストッパー受け42の移動限度を設定するストッパー止め61が取着されている。
前記ストッパー装置62のケース68は、前記巻取軸4aの内周面に嵌合して巻取軸4aと一体に回転する。そして、巻取軸4aがスクリーン5aの巻き戻し方向に回転されると、ワインドプラグ67が回転されて、捩りコイルスプリング64が蓄勢されるようになっている。
このようなストッパー装置62では、ボールチェーン9の操作により捩りコイルスプリング64の付勢力に抗してスクリーン5aを所望高さに吊下支持する動作と、捩りコイルスプリング64の付勢力よりスクリーン5aを巻取軸4aに巻き取る動作とを選択可能である。
プーリー8から室外側に垂下されるボールチェーン9を下方へ引くと、巻取軸4aのクラッチ装置11の作用により巻取軸4aがスクリーン5aの巻き戻し方向に回転され、スクリーン5aが下降する。このとき、巻取軸4b内のクラッチ装置11の作用により、巻取軸4bは回転されない。また、巻取軸4aをスクリーン巻き戻し方向に回転させると、巻取軸4a内のスプリングモーター63が蓄勢される。
すると、トルクリミッター12に作用するトルクは、スプリングモーター63を蓄勢するために要するトルクと、スクリーン5aの重量に基づいて巻取軸4aに作用するトルクとの総和となる。この状態では、トルクリミッター12のパイプキャップシャフト13と移動コマ14との間に空回りが生じるため、巻取軸4aに対するスクリーン5aの逆巻きが防止される。
また、巻取軸4a,4bの他端側に配設される下限リミット設定装置32の動作により、スクリーン5a,5bの逆巻きが防止される。
上記のように構成されたロールブラインドでは、次に示す効果を得ることができる。
(1)トルクリミッター12により、巻取軸4a,4bへのスクリーン5a,5bの逆巻きを防止することができる。
(2)共通のボールチェーン9で巻取軸4a,4bへのスクリーン5a,5bの巻取り及び巻き戻しを行うとともに、ボールチェーン9に下限位置を設定する下限設定手段を取着できないダブルロールブラインドにおいて、各巻取軸4a,4bへのスクリーン5a,5bの逆巻きを防止することができる。
(3)巻取軸4a,4bからスクリーン5a,5bを巻き戻す際に巻取軸4a,4bに作用する回転トルクに比して、巻取軸4a,4bにスクリーン5a,5bを逆巻きする場合に巻取軸4a,4bに作用する回転トルクが増大し、この増大分に基づいてトルクリミッター12を自動的に作動させて、スクリーン5a,5bの逆巻きを防止することができる。
(4)スクリーン5a,5bの逆巻きを防止することができるので、スプリングモーター63の付勢力に基づいてスクリーン5a,5bが勢いよく下降することはない。従って、ボールチェーン9の操作により、操作装置2及びクラッチ装置11に過負荷が作用することもない。
(5)スクリーン5a,5bの逆巻きが開始されようとするとき、トルクリミッター12のパイプキャップシャフト13と移動コマ14の凹凸部19,24の空回りによる騒音で、スクリーン5a,5bが下限まで下降されたことを認識することができる。
(6)トルクリミッター12は、凹凸部19,24の形状により、正逆いずれの回転方向に対しても、同一の伝達トルク制限機能を備えているので、操作装置2がフレーム1の左右いずれに取着されても、共通のトルクリミッター12を使用することができる。従って、操作方向の異なる操作装置を用意する必要がある場合に、部品点数の増大を防止することができる。
(7)下限リミット設定装置32により、スクリーン5a,5bの逆巻きを阻止することができる。
(8)下限リミット設定装置32を設けた巻取軸4a,4bの端部側から、スプリングモーター63の初期巻きトルクを調整することができる。
(第二の実施形態)
図8及び図9は、トルクリミッター12の第二の実施形態を示す。第一の実施形態では、図2に示すように、クラッチ装置11の出力軸17はパイプキャップシャフト13の六角孔16の中間部まで挿入されているが、この実施形態では出力軸91の六角棒状の先端部がパイプキャップシャフト13の先端縁まで挿入されている。この他の構成は、第一の実施形態と同様であり、同一構成部分は同一符号を付して説明する。
・トルクリミッター12と、下限リミット設定装置32のいずれかを備えて、スクリーン5a,5bの逆巻きを防止するようにしてもよい。
・下限リミット設定装置32では、スクリーンの下限位置を、スクリーンをすべて巻き戻した位置に限らず、スクリーンがすべて巻き戻される直前位置等、任意のスクリーン高さで設定することもできる。
Claims (10)
- 操作装置と取付ブラケットとの間に回転可能に支持される巻取軸からスクリーンを垂下し、前記操作装置から垂下される操作コードの操作に基づいて前記スクリーンを昇降するロールブラインドの操作装置において、
前記スクリーンの前記巻取軸からの巻き戻し時及び巻き戻しに続く逆巻き時に、前記巻取軸に作用する回転トルクの増大に基づいて空回りして、前記操作コードの操作力を前記巻取軸に伝達しないとともに、正逆いずれの回転方向に対しても同一の伝達トルク制限機能を備えたトルクリミッターを前記巻取軸の端部に取着されるパイプキャップに内蔵し、
前記パイプキャップは、前記巻取軸の左右何れの端部にも取着可能である
ことを特徴とするロールブラインドの操作装置。 - 前記トルクリミッターは、
前記操作装置の操作に基づいて回転されるとともに、回転中心に対し点対称状に形成された第一の凹凸部を備えたパイプキャップシャフトと、
前記パイプキャップシャフトに回転可能に支持されるとともに、前記第一の凹凸部に空回り可能に噛み合う第二の凹凸部と、前記パイプキャップに常時噛み合う第三の凹凸部とを備えた移動コマと、
前記第一及び第二の凹凸部を互いに圧接させて伝達トルクを設定する付勢手段と
を備えたことを特徴とする請求項1記載のロールブラインドの操作装置。 - 前記第一及び第二の凹凸部は、その凸部のトルク伝達方向の断面形状が台形となるように形成したことを特徴とする請求項2記載のロールブラインドの操作装置。
- 前記第一及び第二の凹凸部は、その凸部の両側面を同一の傾きを備えた斜面としたことを特徴とする請求項3記載のロールブラインドの操作装置。
- 前記操作装置と前記取付ブラケットとの間に2本の前記巻取軸を回転可能に支持し、前記各巻取軸のパイプキャップには、前記操作装置から垂下される共通の操作コードで各巻取軸から垂下されるスクリーンを昇降操作可能としたクラッチ装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のロールブラインドの操作装置。
- 前記パイプキャップに回転可能に支持されるパイプキャップシャフトの基端側から先端まで、前記クラッチ装置の出力軸を嵌合したことを特徴とする請求項5記載のロールブラインドの操作装置。
- 前記トルクリミッターを前記巻取軸の一端に取着したパイプキャップに備え、前記巻取軸内に前記巻取軸にスクリーン巻取り方向の回転トルクを付与するスプリングモーターと、該スプリングモーターの付勢力に抗してスクリーンを所望高さに保持するストッパー装置とを備え、前記巻取軸の他端に前記スクリーンの下限位置を設定する下限リミット設定装置と、前記スプリングモーターの初期巻きトルクを調整する調整装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のロールブラインドの操作装置。
- 前記下限リミット設定装置は、
前記巻取軸の回転にともなって、前記巻取軸の軸方向にスライドするストッパーと、
前記スクリーンが下限まで下降したとき、前記ストッパーのスライドを阻止する移動規制片と、
前記ストッパーのスライドの停止を選択可能とした選択手段と
を備え、
前記調整装置は、
前記ストッパーをスライド可能に支持するスプライン軸を貫通して、前記取付ブラケットの側方から前記スプリングモーターの初期巻きトルクを調整可能とした調整軸を備えたことを特徴とする請求項7記載のロールブラインドの操作装置。 - 操作装置の操作に基づいて回転されるとともに、回転中心に対し点対称状に形成された第一の凹凸部を備えたパイプキャップシャフトと、
前記パイプキャップシャフトに回転可能に支持されるとともに、前記第一の凹凸部に空回り可能に噛み合う第二の凹凸部と、パイプキャップに常時噛み合う第三の凹凸部とを備えた移動コマと、
前記第一及び第二の凹凸部を互いに圧接させて伝達トルクを設定する付勢手段と
を有するトルクリミッターとを備える巻取軸のパイプキャップであって、
前記パイプキャップは、前記巻取軸の左右何れの端部にも取着可能である
ことを特徴とする巻取軸のパイプキャップ。 - 前記パイプキャップシャフトには、出力軸を嵌挿可能とした筒状部を設け、該筒状部にはパイプキャップに嵌合する係止突部と、該係止突部の近傍に設けたスリットとを備えたことを特徴とする請求項9記載の巻取軸のパイプキャップ。
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