JP6036293B2 - 焼結原料の装入方法 - Google Patents
焼結原料の装入方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6036293B2 JP6036293B2 JP2012288088A JP2012288088A JP6036293B2 JP 6036293 B2 JP6036293 B2 JP 6036293B2 JP 2012288088 A JP2012288088 A JP 2012288088A JP 2012288088 A JP2012288088 A JP 2012288088A JP 6036293 B2 JP6036293 B2 JP 6036293B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw material
- charging
- sintering
- bar
- sintered
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
焼結原料層の表層部は、吸引された外気により冷却されて昇温不足となる一方、焼結原料層の下部を通過する気体は、上方の焼結原料層を通過するときより高温になっているため、上方の焼結原料層よりも通気抵抗が増大して、吸引される空気量(通気量)が減少する。その結果、焼結原料の焼結が進行せず、焼結鉱の歩留り低下や生産量(焼成量)縮小の要因となっていた。
特許文献1記載の方法により、焼結原料の偏析装入が実現され、焼結鉱の歩留りが向上する。この歩留りを略一定とするならば、焼成量を増大させることができるため、焼成量(ton/日/m2)と歩留り(%)の積で算出される焼結鉱の生産性(ton/日/m2)が大幅に向上する。
平面視して水平方向に隣接する前記バーの隙間dを3mm以上12mm以下、且つ側面視して上下方向に隣接する前記バーの開き角度φを1.2°以上3.0°以下とし、焼結原料の装入速度Vを0.3m/s以上0.7m/s以下とすることを特徴としている。
本発明者等は、造粒物の造粒形態の変化に起因して造粒物の崩壊現象が顕著となることで、バースクリーンの分級能力が低下して粒度偏析のバラツキが大きくなることを発見した。
本発明の一実施の形態に係る焼結原料の装入方法に使用する焼結原料装入装置10の模式図を図1に示す。
焼結原料装入装置10は、500μmアンダーが35質量%以上の粒度を有する粉鉱石からなる鉄鉱石、粉コークス等の凝結材、及び生石灰等の石灰類から構成される焼結原料Sを、ドワイトロイド式の焼結機(図示省略)のパレット25(焼結パレット)に装入する装置である。なお、以下の説明では、便宜上、パレット25の進行方向を「前」側、その逆方向を「後」側と呼ぶ。
装入シュート13は、ドラムフィーダ12の下方に配置され、前側から後側に向けて下方に傾斜する傾斜面を有している。
側面視して上下方向に隣り合うバー16、17、18の下流側(先端側)における間隔a1、a2は、上流側(基端側)における間隔b1、b2よりも広くなっている。即ち、上段バー16の俯角α<中段バー17の俯角β<下段バー18の俯角γとなっている(図2(A)参照)。上段バー16の俯角αは29°〜43°程度が、偏析装入を実現するうえで好ましく、側面視して上下方向に隣接するバー16、17、18の開き角度φは1.2°以上3.0°以下とされている。
なお、俯角α、β、γは、バー16、17、18の中心軸と水平面とが成す角度、開き角度φは、バー16、17、18の中心軸間の角度である。
スプレーノズル23の散水角度θが0°未満になると、スプレーノズル23から噴出した水Wのバースクリーン14突き抜けが顕著になり、バー16、17、18先端まで水Wが流れにくくなるため、散水効果が減殺される。一方、スプレーノズル23の散水角度θがγ以上になると、流れ落ちている焼結原料Sや装入シュート13が障害となってスプレーノズル23の設置が難しいという問題がある。
なお、液体供給手段として水スプレーに代えて、気水スプレーや垂れ水等を用いても良い。
(1)スプレーノズル23からバースクリーン14に向けて散水し、バースクリーン14が常に水Wで濡れている状態にしておく。
(2)焼結原料Sの装入速度Vが0.3m/s以上0.7m/s以下となるようにドラムフィーダ12の回転速度を制御した状態で、貯蔵ホッパー11からドラムフィーダ12で焼結原料Sを切出して装入シュート13に投下する。
(3)装入シュート13に投下された焼結原料Sは、装入シュート13上を流下し、バースクリーン14で分級され、パレット25に装入される。
検証試験に使用したバースクリーンは、上記実施の形態に示したタイプとし、直径10mm、長さ800mmの丸棒からなるバーから構成されている。平面視して水平方向に隣接するバーの隙間dは2.5mm〜16mm、側面視して上下方向に隣接するバーの開き角度φは0.8°〜4.0°、下段バーの俯角γは41°とした。
また、ドラムフィーダの回転速度から算出した焼結原料の装入速度Vは0.2m/s〜1.0m/s、装入シュートの長さは500mm、装入シュートの傾斜角度は44°である。
なお、焼結原料の装入速度Vが偏析度のバラツキに及ぼす影響を検証した試験では、バースクリーンへの液体供給効果についても検証した。その際の液体供給手段は水スプレーとした。
サンプリングした焼結原料を乾燥させた後、9.5mm、8.0mm、6.7mm、4.75mm、2.8mm、2.0mm、1.0mm、0.5mmのふるいを記載順に用いて分級してグループに分け、各グループについて代表径と質量比を求める(JIS Z8801−1「試験用ふるい−第一部:金属製網ふるい」参照)。そして、各グループごとに代表径と質量比との積を算出し、それらの総和を焼結原料の平均径とする。ただし、代表径は、ふるい目9.5mmオーバーは12.5mm、ふるい目0.5mmアンダーは0.25mm、その他は、ふるい目の中心値(例えば、9.5mmアンダー〜8.0mmオーバーのグループでは、ふるい目の中心値は8.75mmとなる。)とした。
図3は、バーの隙間dが偏析度に及ぼす影響を示したグラフである。同図より、500μmアンダーが20質量%の粒度を有する粉鉱石を鉄鉱石とする焼結原料(以下、「500μmアンダー20質量%の焼結原料」と呼ぶ。他の質量比の場合も同様の表記とする。)の場合、バーの隙間dが10mm以下もしくは30mm以上になると、偏析度が大幅に低下することがわかる。一方、500μmアンダー35質量%の焼結原料の場合、バーの隙間dが3mm未満もしくは12mm超になると、偏析度が大幅に低下し、バーの隙間dが3mm以上12mm以下であると、偏析度は1以上を維持している。
なお、造粒物(焼結原料)の擬似粒径は0.25mm〜10mm程度で分布しており、平均粒径は3.0mm〜3.5mm程度で両原料とも同程度であった。
この現象は、バーの隙間dが12mm超の場合(造粒物に対してバーの隙間dが相対的に大きい場合)には見られず、バーの隙間dを12mm以下に設定した場合に顕著に発生する問題であった。そのため、従来技術では、問題にならなかったと考えられる。
なお、500μmアンダー40質量%の焼結原料を、500μmアンダー35質量%の焼結原料と比較すると、装入速度Vと偏析度の関係は同様であったが、偏析度のバラツキが500μmアンダー35質量%の焼結原料に比べて大きくなった。
Claims (2)
- ドラムフィーダから供給される焼結原料を焼結パレットに装入する装入シュートの幅方向に間隔をあけて焼結原料の流下方向に延在する複数のバーを備え、側面視して上下方向に隣接する前記バーの間隔が該バーの下流側に向かって拡開するバースクリーンにより、前記装入シュートから流下する、500μmアンダーが35質量%以上の粒度を有する粉鉱石を鉄鉱石とする焼結原料の造粒物を分級しながら前記焼結パレットに装入する方法において、
平面視して水平方向に隣接する前記バーの隙間dを3mm以上12mm以下、且つ側面視して上下方向に隣接する前記バーの開き角度φを1.2°以上3.0°以下とし、焼結原料の装入速度Vを0.3m/s以上0.7m/s以下とすることを特徴とする焼結原料の装入方法。 - 請求項1記載の焼結原料の装入方法において、前記バースクリーンの表面に液体を供給することを特徴とする焼結原料の装入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012288088A JP6036293B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 焼結原料の装入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012288088A JP6036293B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 焼結原料の装入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014129570A JP2014129570A (ja) | 2014-07-10 |
JP6036293B2 true JP6036293B2 (ja) | 2016-11-30 |
Family
ID=51408196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012288088A Active JP6036293B2 (ja) | 2012-12-28 | 2012-12-28 | 焼結原料の装入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6036293B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6436731A (en) * | 1987-07-31 | 1989-02-07 | Nippon Steel Corp | Charging method for sintering material |
JPH069002Y2 (ja) * | 1988-08-23 | 1994-03-09 | 新日本製鐵株式会社 | 焼結原料の装入装置 |
JPH03249137A (ja) * | 1990-02-28 | 1991-11-07 | Nippon Steel Corp | 焼結原料の装入方法 |
JPH08127822A (ja) * | 1994-10-31 | 1996-05-21 | Nippon Steel Corp | 焼結操業法 |
JP4438477B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2010-03-24 | Jfeスチール株式会社 | 高炉用焼結鉱の製造方法 |
JP5494512B2 (ja) * | 2011-02-01 | 2014-05-14 | 新日鐵住金株式会社 | 焼結原料の装入方法 |
-
2012
- 2012-12-28 JP JP2012288088A patent/JP6036293B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014129570A (ja) | 2014-07-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN105451939B (zh) | 研磨装置以及研磨方法 | |
JP5049625B2 (ja) | 構造物の作製方法及びそれを用いた構造物の作製装置 | |
US20190262859A1 (en) | Fluid Bed Granulation Process and Apparatus | |
CN101422713B (zh) | 造粒装置及使用该装置的造粒方法 | |
CN105855040B (zh) | 一种斜式分级磁选装置 | |
CN101663160A (zh) | 气动调味系统 | |
MXPA06011620A (es) | Proceso y aparato de granulacion de lecho fludizado. | |
CN1050485A (zh) | 团聚工艺及其装置 | |
JP6036293B2 (ja) | 焼結原料の装入方法 | |
CN201346453Y (zh) | 用于高塔造粒装置的喷头锥体部件 | |
JP5320833B2 (ja) | 竪型炉の操業方法及び竪型炉装入用コークスの炉内粉化防止設備 | |
JP5009337B2 (ja) | 連続鋳造用モールドパウダーの粉化防止方法 | |
JPH04265181A (ja) | ばら積み粉粒体を異る粒径のグループに分級する方法およびその装置 | |
JP5494512B2 (ja) | 焼結原料の装入方法 | |
JP2020014976A (ja) | 振動篩の目詰まり防止装置及び目詰まり防止方法 | |
CN105973008A (zh) | 一种烧结偏析防粘布料装置及其偏析布料方法 | |
JP6003508B2 (ja) | 焼結原料装入装置 | |
JP2009090193A (ja) | 傾斜棚式流動層装置 | |
CN112439510B (zh) | 立式辊碾机 | |
CN208465824U (zh) | 一种斜面冷却造粒系统 | |
CN112656023A (zh) | 烟草加香机 | |
JP2010167415A (ja) | 造粒装置及びそれを用いる造粒方法 | |
CN101657251A (zh) | 流化床造粒方法 | |
JP5049626B2 (ja) | 構造物の作製方法及び構造物の作製装置 | |
JPH01312013A (ja) | 異形断面金属材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20140730 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150805 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160912 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161017 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6036293 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |