JP6036151B2 - 引張試験装置及び引張試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、引張試験装置及び引張試験方法に関する。
鋼材に代表される金属材を特徴づける特性のひとつに機械的特性がある。このような機械的特性を測定する試験の例として、金属材の引張強度試験(例えば、下記の特許文献1〜特許文献3を参照。)、熱衝撃試験(例えば、下記の特許文献4を参照。)、加温荷重試験(例えば、下記の特許文献5を参照。)等がある。
また、金属材の引張強度試験については、下記特許文献1及び特許文献2に開示された技術のように室温程度の温度で金属材の測定を行う方法のほか、下記特許文献3に開示された技術のように金属材を加熱しながら測定を行う方法も存在する。
特開平4−250336号公報 特開平5−249011号公報 特開2009−236757号公報 特開平10−170421号公報 特開平10−221231号公報
ここで、金属材の引張強度試験を行うことで金属材に生じるひずみを測定する場合には、試験材そのものの加工発熱の影響により金属材の伸び量が変動してしまい、正確な測定結果が得られない場合があった。
例えば、上記特許文献3に開示されているような温間引張強度試験は、加熱炉内や空気中で行われるものであり、試験片の変位をレーザ変位計によって直接測定することが微小変位を正確に測定する上で重要である。しかしながら、加熱空気中で金属材のひずみを測定する場合、金属材そのものの加工発熱の影響により伸び量が変動してしまうという問題があった。
また、金属材の引張強度試験を行うに際して、雰囲気が空気等の気体である場合には、気体の熱容量が小さいために、金属材に発生した熱による影響を受けやすいという問題があった。
そこで、熱媒体をシリコンオイル等の液体として、金属材に発生した熱による影響を抑制することも考えられるが、シリコンオイル等の液体の熱媒体中で金属材の引張強度試験を行う場合、シリコンオイル等の熱媒体によって測定系が影響を受けることがあり、応力−ひずみ曲線を液体の熱媒体中で取得することは行われてこなかった。
このように、金属材の引張強度試験を行う際に、金属材そのものに由来する発熱によって正確な試験結果の取得が困難になる場合があるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、より正確に金属の引張強度試験を行うことが可能な引張試験装置及び引張試験方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、試験材の伸びを差動トランス式変位計で検知して当該試験材に生じたひずみを測定し、前記試験材の引張強度を測定する引張試験装置であって、所定温度の液体状のシリコンオイルを保持するものであり、前記試験材の長手方向が鉛直方向と略平行となるように前記試験材の被測定部位が浸漬されるシリコンオイル浴と、前記試験材の長手方向の一端を固定するとともに、当該長手方向の他端に対して外力を印加する外力印加部と、前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により固定されている側の端部を、前記長手方向に対して直交する短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第1挟持部材と、前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により外力が印加される側の端部を、前記短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第2挟持部材と、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれから前記差動トランス式変位計のコアを吊り下げる形式で設置される前記差動トランス式変位計と、それぞれの前記差動トランス式変位計からの出力に基づいて、前記試験材の伸び量を算出する演算処理部と、を備え、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれは、前記試験材を挟んで互いに反対側に配置され、それぞれ前記試験材を挟持する前記挟持部と、前記挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部と、を有しており、前記第1挟持部材の前記連結部の長さをAとし、前記第2挟持部材の前記連結部の長さをBとしたときに、B/Aで表される比の値が、1.0である引張試験装置が提供される。
前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材それぞれの前記挟持部は、前記試験材が配設される溝部が設けられており、弾性変形が可能な第1部材と、前記試験材を挟んで前記第1部材の逆側に配設される第2部材と、を有しており、前記第1部材及び前記第2部材により前記試験材を挟持することが好ましい。
前記試験材は、JIS5号試験片であり、前記第1挟持部材が挟持している前記試験材の位置と、前記第2挟持部材が挟持している前記試験材の位置と、の間の離隔距離は、45〜55mmであることが好ましい。
前記引張試験装置は、前記シリコンオイルの温度を制御する温度制御部と、前記シリコンオイル浴中の前記シリコンオイルを攪拌する攪拌部材と、を更に備え、前記温度制御部は、前記シリコンオイルの温度を、−70〜250℃の範囲の所定の温度に維持するように構成してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、試験材の伸びを差動トランス式変位計で検知して当該試験材に生じたひずみを測定し、前記試験材の引張強度を測定する引張試験方法であって、前記試験材の長手方向の一端を固定するとともに、当該長手方向の他端に対して外力を印加する外力印加部に対して、試験対象の試験材を長手方向が鉛直方向となるように固定し、前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により固定されている側の端部を、前記長手方向に対して直交する短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随するものであり、前記挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部を有する第1挟持部材と、前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により外力が印加される側の端部を、前記短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随するものであり、前記挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部を有する第2挟持部材と、を、前記試験対象の試験材を挟んで互いに反対側となるように、それぞれ前記試験材に設置し、かつ、前記第1挟持部材の前記連結部の長さをAとし、前記第2挟持部材の前記連結部の長さをBとしたときに、B/Aで表される比の値を、1.0となるようにし、所定温度の液体状のシリコンオイルを保持するシリコンオイル浴に対して、前記試験対象の試験材の被測定部位を浸漬し、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれから前記差動トランス式変位計のコアを吊り下げる形式で設置された前記差動トランス式変位計からの出力に基づいて、前記試験材の伸び量を算出する引張試験方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、外力印加部で試験材を固定する以外に、試験材の短手方向に延設された挟持部で試験材を挟持する第1挟持部材及び第2挟持部材を用いて試験対象である試験材を挟持することにより、より正確に金属の引張強度試験を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る引張試験装置を側方から見た場合を模式的に示した概略図である。 同実施形態に係る引張試験装置を上方から見た場合を模式的に示した概略図である。 同実施形態に係る第1挟持部材及び第2挟持部材を示した概略図である。 同実施形態に係る第1挟持部材及び第2挟持部材を示した概略図である。 同実施形態に係る第1挟持部材及び第2挟持部材を示した概略図である。 同実施形態に係る第1挟持部材の部分拡大図である。 同実施形態に係る第2挟持部材の部分拡大図である。 同実施形態に係る第1挟持部材の部分拡大図である。 同実施形態に係る第1挟持部材の部分拡大図である。 実施例1の測定結果を示したグラフ図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
<引張試験装置の全体構成について>
まず、図1A及び図1Bを参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る引張試験装置10の全体構成について説明する。図1Aは、本実施形態に係る引張試験装置を側方から見た場合を模式的に示した概略図であり、図1Bは、本実施形態に係る引張試験装置を上方から見た場合を模式的に示した概略図である。ここで、図1A及び図1Bに関する説明では、各図に示した直交座標系を利用して方向を説明するものとする。また、図1Aは、引張試験装置の内部構造をより明確に図示するために、部材の一部を省略して記載している。
本実施形態に係る引張試験装置10は、金属試験材の伸びを変位センサで検知して試験材に生じたひずみを測定し、試験材の引張強度を測定する引張試験装置である。かかる引張試験装置10は、恒温槽として機能する熱媒体浴101を有しており、熱媒体浴101の内部には、例えばシリコンオイル等の液体状の熱媒体103が保持されている。この熱媒体浴101には、試験材Sの長手方向が鉛直方向(z軸方向)と略平行となるように、試験材Sの被測定部位が浸漬される。熱媒体103としてシリコンオイル等といった液体状の媒体を利用することで、熱媒体の熱容量を増加させることが可能となり、試験材に発生する熱による影響を緩和することができる。
熱媒体103の種類は、引張試験の実施温度に応じて決定すればよく、熱媒体103として例えばシリコンオイルを用いた場合には、シリコンオイルの使用許容温度範囲である−70℃〜250℃での引張試験が可能となる。
ここで、試験材Sの形状は特に限定するものではないが、例えば、JIS Z2201(金属材料引張試験片)に規定されているようなJIS5号試験片等の各種の試験片を利用することが可能である。
試験材Sは、長手方向の下端(z軸負方向側の端部)を固定する試験材下部チャック治具(以下、下部チャック治具とも称する。)105と、長手方向の上端(z軸正方向側の端部)を固定する試験材上部チャック治具107a,107bと、により固定されている。試験材下部チャック治具105は、図1Aに示したように、熱媒体浴101の内部に固定される。また、試験材上部チャック治具107a,107bは、熱媒体浴101の外部に配設されるものであり、図1Bに示したように、x軸正方向側から試験材Sを固定する治具107aと、x軸負方向側から試験材Sを固定する治具107bと、から構成されている(以下、これらの治具107a,107bをまとめて、上部チャック治具107とも称する。)。
試験材下部チャック治具105及び試験材上部チャック治具107a,107bは、シャフト109を介して、荷重被負荷治具111と連結されている。これら試験材下部チャック治具105、試験材上部チャック治具107a,107b、シャフト109及び荷重被負荷治具111が、試験材Sに対する外力印加部として機能する。
すなわち、荷重被負荷治具111は、アクチュエータ等の公知の駆動装置(図示せず。)に連結され、駆動装置の動作に伴ってz軸正方向側に引っ張られたり、z軸負方向側に圧縮されたりする。荷重被負荷治具111に加えられた荷重負荷は、シャフト109を介して試験材上部チャック治具107a,109bに伝達され、その結果、試験材Sに対して外力が印加されることとなる。
また、試験材Sには、試験材Sの下部チャック治具105側の端部(z軸負方向側の端部)を挟持する第1挟持部材113と、試験材Sの上部チャック治具107側の端部(z軸正方向側の端部)を挟持する第2挟持部材115と、が設けられている。第1挟持部材113及び第2挟持部材115の一端は、熱媒体浴1の外部に位置している。かかる第1挟持部材113及び第2挟持部材115については、以下で詳述する。
第1挟持部材113及び第2挟持部材115の熱媒体浴101の外部に位置する端部には、変位センサとして機能する差動トランス式変位計117がそれぞれ設置されている。差動トランス式変位計117は、コア119の鉛直方向(z軸方向)の変位を電圧差として出力する変位センサであり、コア119に生じた変位を、電圧という高精度な電気信号として出力することができる。それぞれの差動トランス式変位計117からの出力データ(すなわち、電圧に関する電気信号)は、後述する演算処理装置123に出力される。本実施形態に係る引張試験装置10では、試験材Sに生じた変位を測定する測定機器が熱媒体浴101の外部に設けられているため、熱媒体103によって測定系が影響を受けることがない。
このように、本実施形態に係る引張試験装置10では、第1挟持部材113、第2挟持部材115及び各差動トランス式変位計117が互いに連携することで、ひずみ計として機能することとなる。
熱媒体浴101の下部には、熱媒体の温度を制御する温度制御部として機能するヒータ121が設けられており、熱媒体103の温度を、引張試験を実施する所定の温度に維持することができる。
また、引張試験装置10には、それぞれの差動トランス式変位計117から出力された電圧に関する電気信号に基づいて、試験材Sに発生した伸び量(又は縮み量)を算出する演算処理装置123が設けられている。
差動トランス式変位計117は、出力される電圧差が測定対象に生じた変位と比例している計測機器である。従って、第1挟持部材113に設置された差動トランス式変位計117が検知した変位量と、第2挟持部材115に設置された差動トランス式変位計117が検知した変位量との差分を取ることによって、演算処理装置123は、試験材Sに生じた変位量(すなわち、伸び量又は縮み量)を算出することができる。
また、演算処理装置123は、算出した試験材Sの伸び量と、試験材Sに加えられた外力の大きさと、を利用して、試験材Sに生じたひずみや、試験材Sに付与された応力の大きさを算出することが可能である。更に、演算処理装置123は、得られた算出結果に基づいて応力−ひずみ曲線等を作成し、ディスプレイ等の表示装置や他のコンピュータ等に結果出力したり、所定の帳票形式で結果をプリントアウトしたりすることも可能である。
なお、演算処理装置123は、引張試験装置10に実装されたCPU、ROM、RAM等からなる電子回路であっても良いし、引張試験装置10に接続されたCPU、ROM、RAM等を有する各種のコンピュータであってもよい。
また、図1Bに示したように、熱媒体浴101には、熱媒体103を攪拌するための公知の攪拌装置125が設置されていることが好ましい。攪拌装置125により熱媒体103を攪拌することで、熱媒体浴101中における熱媒体103の温度分布をより均一化することが可能となり、より正確に引張試験を実施することが可能となる。
更に、図1Bに示したように、熱媒体浴101中には、ヒータ121に加えて、投げ込みヒータ127が更に設置されていてもよい。
以上、図1A及び図1Bを参照しながら、本実施形態に係る引張試験装置10の全体構成について説明した。
<第1挟持部材及び第2挟持部材について>
続いて、図2〜図6を参照しながら、第1挟持部材113及び第2挟持部材115について、詳細に説明する。図2〜図3Bは、本実施形態に係る第1挟持部材及び第2挟持部材を示した概略図である。図4A、図5、図6は、本実施形態に係る第1挟持部材113の部分拡大図であり、図4Bは、本実施形態に係る第2挟持部材115の部分拡大図である。
図2は、図1A及び図1Bに示した引張試験装置10の全体構成から、試験材S、第1挟持部材113及び第2挟持部材115を取り出して示したものである。図2に示したように、第1挟持部材113は略S字形状の部材であり、第2挟持部材115は、略Z字形状の部材である。これら第1挟持部材113及び第2挟持部材115は、試験材Sを短手方向(y軸方向)に沿って挟持する。換言すれば、第1挟持部材113及び第2挟持部材115は、試験材Sの引張方向(z軸方向)に対して直交する方向に、試験材Sを面で挟持している。また、第1挟持部材113及び第2挟持部材115は、第1挟持部材113及び第2挟持部材115自体は変形することなく、試験材Sの伸び(又は縮み)に追随する。これにより、シリコンオイル等の液体状の熱媒体103中に試験材Sが浸漬されたとしても、試験材Sとの間に滑りが生じることなく確実に保持することが可能となるため、液体状の熱媒体中で正確に引張試験を行うことが可能となる。
第1挟持部材113は、図2に示すように、y軸方向に延設され試験材Sを挟持する挟持部113aと、挟持部113aの一端に連結され、試験材Sの長手方向(z軸方向)に延設された連結部113bと、連結部113bの一端から延設された変位センサ取付部113cと、を備える。これら挟持部113a、連結部113b及び変位センサ取付部113cは、一体に形成されることが好ましい。
同様に、第2挟持部材115は、y軸方向に延設され試験材Sを挟持する挟持部115aと、挟持部115aの一端に連結され、試験材Sの長手方向(z軸方向)に延設された連結部115bと、連結部115bの一端から延設された変位センサ取付部115cと、を備える。これら挟持部115a、連結部115b及び変位センサ取付部115cは、一体に形成されることが好ましい。
また、第1挟持部材113及び第2挟持部材115が試験材Sに取り付けられる際、挟持部113aと挟持部115aとの間の離隔距離L1を所定範囲の値となるように調整することが好ましい。例えば試験材SとしてJIS5号試験片を利用する場合、離隔距離L1は、45mm〜55mmとなることが好ましい。この数値範囲について、JIS Z2201では、JIS5号試験片を利用する場合の標点距離を50mmとすることが規定されている。そこで、標点距離に対応する離隔距離L1としては、JISで規定された標点距離に5mmの余裕を見て、45mm〜55mmが好ましいとしている。離隔距離L1が45mm未満である場合には、局所的な伸びの影響が大きくなり、正確な評価が出来ない場合があるため、好ましくない。また、離隔距離L1が55mm超過である場合には、JIS5号試験片のRによる影響が大きくなって、正確な評価が出来ない場合があるため、好ましくない。
続いて、図3A〜図6を参照しながら、第1挟持部材113及び第2挟持部材115のより詳細な構造について説明する。
図3Aに示したように、第1挟持部材113の連結部113bの長さをA[mm]とし、第2挟持部材115の連結部115bの長さをB[mm]とした場合に、(B/A)で表される連結部の長さの比が、0.5以上2.0以下となることが好ましい。以下、長さの比(B/A)が上記範囲となることが好ましい理由について説明する。
試験材Sが、下部チャック部材105及び上部チャック部材107に取り付けられる際に、試験材Sの長手方向が鉛直方向(z軸方向)と平行となるように設置されることが望ましいが、試験材Sが鉛直方向から若干傾いて設置されてしまう場合が生じうる。このように設置された試験材Sに対して外力を印加して引張試験を行った場合、試験材Sは、図2中のyz平面内で回転運動をしつつ伸び(又は縮み)が生じることとなる。その結果、得られた試験結果には、回転運動に伴う影響が含まれることとなり、本来得られるべき正確な試験結果から誤差を生じてしまう。そこで、上記の長さの比(B/A)を、0.5≦(B/A)≦2.0とすることによって、試験材Sの取り付け誤差に伴う回転運動の影響を緩和させることが可能となり、より正確な試験結果を得ることが可能となる。
長さの比(B/A)が0.5未満となる場合や、2.0超過となる場合には、試験材Sの取り付け誤差に伴う回転運動の影響を十分に緩和することができず、好ましくない。また、長さの比(B/A)は、1.0に近づくほど好ましく、図3Bに示したように、長さの比(B/A)が1.0となる場合が最も好ましい。連結部の長さの比(B/A)が1.0となる場合には、回転運動に伴って第1連結部材113に作用するモーメントの大きさと第2連結部材115に作用するモーメントの大きさとの釣り合いが取れ、試験材Sの取り付け誤差に伴う回転運動の影響をより確実に緩和させることができる。
図4Aは、第1挟持部材113の挟持部113aの近傍を拡大して模式的に示した分解斜視図である。図4Aに示したように、挟持部113aは、第1部材131と、第2部材133と、を有している。第2部材133は、連結部113bから延設される部材であり、第1部材131は、第2部材133に着脱可能なように設けられる部材である。第1部材131には、試験材Sが配設される溝部135が設けられており、弾性変形が可能な部材を利用して形成されている。また、第1部材131及び第2部材133には、ボルト締結用のネジ穴137が形成されており、ボルト(図示せず。)を利用して試験材Sを第1部材131と第2部材133との間に固定する。
図4Bは、第2挟持部材115の挟持部115bの近傍を拡大して模式的に示した分解斜視図である。図4Bに示したように、挟持部115aは、第1部材141と、第2部材143と、を有している。第2部材143は、連結部115bから延設される部材であり、第1部材141は、第2部材143に着脱可能なように設けられる部材である。第1部材141には、試験材Sが配設される溝部145が設けられており、弾性変形が可能な部材を利用して形成されている。また、第1部材141及び第2部材143には、ボルト締結用のネジ孔147が形成されており、ボルト(図示せず。)を利用して試験材Sを第1部材141と第2部材143との間に固定する。
なお、第1挟持部材113及び第2挟持部材115の第1部材に設けられる溝部の深さは特に限定されるものではなく、引張試験を実施する試験材Sの厚みに応じて適宜決定すればよい。
図5は、第1挟持部材113を例に挙げて、試験材Sの挟持状態を説明するための図であり、第1挟持部材113の挟持部113aを上方(図1Aにおけるz軸正方向側)から見た場合を示している。ここで、以下では、第1挟持部材113を例に挙げて説明を行うが、第2挟持部材115についても同様の機構により試験材Sを挟持するものである。
試験材Sが第1部材131の溝部135に配設されつつ、第1部材131及び第2部材133に挟持され、第1部材131及び第2部材133それぞれに設けられたネジ孔147に、ボルト149,151が締結される(図5上段)。この状態で、試験材Sに当接しているボルト151を更に締めることで、第1部材131が弾性変形し、更に強力に試験材Sを挟持することが可能となる(図5下段)。これにより、試験材Sとの間で滑りが生じやすい液体状の熱媒体中であっても、試験材Sを更に強力に挟持することができ、より正確な試験結果を得ることが可能となる。
図6は、第1挟持部材113の挟持部113aを、溝部135が形成されている部分で切断し、側方(図1Aにおけるy軸正方向側)から見た場合を示した概略断面図である。本実施形態に係る引張試験装置10では、例えば図6に示したように、第2部材133の断面形状を略三角形状としてもよい。図6に示したように、第2部材133の断面形状を略三角形状とし、試験材Sに当接する第2部材133の面積を小さくすることで、更に強力に試験材Sを挟持することが可能となる。また、試験材Sに当接する部分の頂角の大きさは、挟持部に求められる試験材保持力の大きさに応じて、適宜決定すればよい。
以上、図2〜図6を参照しながら、第1挟持部材113及び第2挟持部材115について、詳細に説明した。
以上説明したように、本実施形態に係る引張試験装置10では、熱媒体としてシリコンオイル等の液体状の熱媒体を使用することで、20℃近傍の室温だけでなく、熱媒体の使用許容温度範囲で、鋼材や非鉄金属材等の金属材の引張試験を実施することが可能となる。また、熱媒体として液体状の熱媒体を利用することで、金属材に発生した熱による影響を抑制し、金属材に生じる温度変化を少なくとも30℃以内、更には15℃以内とすることが可能となる。その結果、より温度が安定した試験条件で金属材に生じるひずみを計測することができ、試験材の微小な伸びを均一温度で正確に計測することが可能となる。
そのため、本実施形態に係る引張試験装置10を利用することで、各種の非鉄金属材のみならず、ステンレス鋼やTRIP鋼等のオーステナイト組織を含む鋼板(以下、オーステナイト鋼板と記述する。)のように加工発熱や加工変態熱の影響を受けやすいような鋼板であっても、より正確な引張試験を行うことが可能となる。
以下では、実施例を示しながら、本発明の実施形態に係る引張試験装置10について、具体的に説明する。本発明の実施形態に係る引張試験装置10は、各種の金属材に対する引張試験に適用することが可能であるが、以下では、オーステナイト鋼板を例に挙げて具体的に説明を行うものとする。なお、以下に示す実施例は、本発明の実施形態に係る引張試験装置10を説明するためのあくまでも一例であって、本発明に係る引張試験装置10が以下に示す例に限定されるわけではない。
(実施例1)
実施例1では、図1A及び図1Bに示した引張試験装置10を用いて、オーステナイト鋼板に対する引張試験を行った。用いたオーステナイト鋼板は、SUS304である。なお、用いた引張試験装置10では、第1挟持部材113及び第2挟持部材115における連結部の長さの比(B/A)は1.0であり、各挟持部材113,115の挟持部における第1部材の断面形状は、図6に示したような略三角形状となっている。また、熱媒体103としては、−70℃〜250℃の範囲で使用可能なシリコンオイルを使用した。
ここで、オーステナイト鋼板はJIS5号試験片に加工し、熱媒体であるシリコンオイルの温度を20℃に制御した上で引張試験を行って、応力−ひずみ曲線(Stress−Strain Curve)を得た。
また、引張試験を行うに際しては、JIS5号試験片の標点中心部における試験片の温度を、K熱電対を利用して併せて測定した。
また、比較例として、従来の引張強度試験機を用いて、上記と同様のJIS5号試験片についての引張試験を大気中で実施した。
得られた結果を図7に併せて示した。図7において、横軸は、JIS5号試験片に生じたひずみ(公称ひずみ)[%]である。また、縦軸として、JIS5号試験片に与えられた応力[MPa]と、標点部温度[℃]を示している。図7において、オイル中と示した曲線が実施例で使用した引張強度試験装置を用いた測定結果であり、大気中と示した曲線が従来の引張強度試験機を用いた測定結果である。
図7から明らかなように、オーステナイト鋼板を用いたJIS5号試験片を大気中で測定した場合、ひずみ量が大きくなるにつれて、標点部の温度が急激に上昇していることがわかる。この温度上昇は、オーステナイト鋼板の加工変態熱や加工発熱に伴う温度上昇と考えられ、得られた応力の測定結果には、加工変態熱や加工発熱に伴う誤差が重畳されているものと考えられる。
一方、オーステナイト鋼板を用いたJIS5号試験片を、本発明の実施形態に係る引張試験装置を用いてオイル中で測定した場合、ひずみ量が大きい場合であっても、標点部温度の上昇度合い(温度変化)を、従来の1/3程度に抑制できていることがわかる。従って、本発明の実施形態に係る引張試験装置による応力の測定結果は、加工変態熱や加工発熱に伴う誤差が低減されており、より正確にオーステナイト鋼板のひずみを表したものであるといえる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 引張試験装置
101 熱媒体浴
103 熱媒体
105 試験材下部チャック治具
107(107a,107b) 試験材上部チャック治具
109 シャフト
111 荷重被負荷治具
113 第1挟持部材
113a 挟持部
113b 連結部
113c 変位センサ取付部
115 第2挟持部材
115a 挟持部
115b 連結部
115c 変位センサ取付部
117 差動トランス式変位計
119 コア
121 ヒータ
123 演算処理装置
125 攪拌装置
127 投げ込みヒータ
131,141 第1部材
133,143 第2部材
135,145 溝部
137,147 ネジ孔
149,151 ボルト

Claims (5)

  1. 試験材の伸びを差動トランス式変位計で検知して当該試験材に生じたひずみを測定し、前記試験材の引張強度を測定する引張試験装置であって、
    所定温度の液体状のシリコンオイルを保持するものであり、前記試験材の長手方向が鉛直方向と略平行となるように前記試験材の被測定部位が浸漬されるシリコンオイル浴と、
    前記試験材の長手方向の一端を固定するとともに、当該長手方向の他端に対して外力を印加する外力印加部と、
    前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により固定されている側の端部を、前記長手方向に対して直交する短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第1挟持部材と、
    前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により外力が印加される側の端部を、前記短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随する第2挟持部材と、
    前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれから前記差動トランス式変位計のコアを吊り下げる形式で設置される前記差動トランス式変位計と、
    それぞれの前記差動トランス式変位計からの出力に基づいて、前記試験材の伸び量を算出する演算処理部と、
    を備え、
    前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれは、
    前記試験材を挟んで互いに反対側に配置され、それぞれ前記試験材を挟持する前記挟持部と、
    前記挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部と、
    を有しており、
    前記第1挟持部材の前記連結部の長さをAとし、前記第2挟持部材の前記連結部の長さをBとしたときに、B/Aで表される比の値が、1.0である
    ことを特徴とする、引張試験装置。
  2. 前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材それぞれの前記挟持部は、
    前記試験材が配設される溝部が設けられており、弾性変形が可能な第1部材と、
    前記試験材を挟んで前記第1部材の逆側に配設される第2部材と、
    を有しており、
    前記第1部材及び前記第2部材により前記試験材を挟持する
    ことを特徴とする、請求項1に記載の引張試験装置。
  3. 前記試験材は、JIS5号試験片であり、
    前記第1挟持部材が挟持している前記試験材の位置と、前記第2挟持部材が挟持している前記試験材の位置と、の間の離隔距離が、45〜55mmである
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の引張試験装置。
  4. 前記シリコンオイルの温度を制御する温度制御部と、
    前記シリコンオイル浴中の前記シリコンオイルを攪拌する攪拌部材と、
    を更に備え、
    前記温度制御部は、前記シリコンオイルの温度を、−70〜250℃の範囲の所定の温度に維持する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の引張試験装置。
  5. 試験材の伸びを差動トランス式変位計で検知して当該試験材に生じたひずみを測定し、前記試験材の引張強度を測定する引張試験方法であって、
    前記試験材の長手方向の一端を固定するとともに、当該長手方向の他端に対して外力を印加する外力印加部に対して、試験対象の試験材を長手方向が鉛直方向となるように固定し、
    前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により固定されている側の端部を、前記長手方向に対して直交する短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随するものであり、前記挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部を有する第1挟持部材と、前記試験材における前記長手方向の前記外力印加部により外力が印加される側の端部を、前記短手方向に延設された挟持部で挟持するとともに、前記試験材の伸びに追随するものであり、前記挟持部の一端に連結され、前記長手方向に延設された連結部を有する第2挟持部材と、を、前記試験対象の試験材を挟んで互いに反対側となるように、それぞれ前記試験材に設置し、かつ、前記第1挟持部材の前記連結部の長さをAとし、前記第2挟持部材の前記連結部の長さをBとしたときに、B/Aで表される比の値を、1.0となるようにし、
    所定温度の液体状のシリコンオイルを保持するシリコンオイル浴に対して、前記試験対象の試験材の被測定部位を浸漬し、
    前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材のそれぞれから前記差動トランス式変位計のコアを吊り下げる形式で設置された前記差動トランス式変位計からの出力に基づいて、前記試験材の伸び量を算出する
    ことを特徴とする、引張試験方法。
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