JP6035580B2 - パンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置及びパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置。 - Google Patents

パンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置及びパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置。 Download PDF

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Description

本発明は、パンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置及びパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置に関する。
図7に示すように、電車の車両11の屋根上に設置されるパンタグラフ12は、その健全性を把握するため、高さ、加速度及び(トロリ線17に対する)接触力が測定される。当該測定には、ラインセンサ13でライン状の撮像箇所(以下、撮像ライン21と記載)上のパンタグラフ12を撮像し、撮像した画像を解析する方法が用いられる。
ところで、上述のような方法を用いる場合、パンタグラフ12の高さ、加速度及び接触力の測定精度を向上させるには、ラインセンサ13の設置角度を調整する必要がある。図8は、パンタグラフ12を上から見た概略図である。パンタグラフ12は高さを調整(上下動)でき、ここでは、高さ1,2,3の3通りを例に挙げて示している。
ラインセンサ13の測定精度を向上させるためには、ラインセンサ13による撮像ライン21の角度θ1をパンタグラフ12の上下動方向の角度θ2に一致させる必要がある。
そのため、特許文献1ではキャリブレーション用部材(以下、棒と記載)を用いて撮像ラインの角度を調整する方法が提案されている。
また特許文献2では、台形マーカを用いて当該マーカの水平方向と垂直方向と傾斜角度を算出することにより撮像ラインの角度を調整する方法が提案されている。
特開2010−190886号公報 特開2009−244023号公報
ところが、特許文献1に記載される方法では、棒の角度とパンタグラフの上下動方向の角度とを一致させ、次いで棒の角度とラインセンサの撮像ラインの角度とを一致させる必要があり、二度手間である。さらに、特許文献2に記載される方法では、台形マーカの4つのエッジ点を検出して、角度を算出する必要があり、算出のための装置が別途必要である。よって、簡便に撮像ラインの角度を調整することができない。
本発明の目的は、上述の問題を解決するため、三角形の形状のマーカを用いたパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置を提供することである。
上記課題を解決する第1の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置は、
車両の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面に1または2つの三角形の形状のマーカを有するパンタグラフと、
前記パンタグラフ上の前記マーカを撮像するラインセンサと、
異なる前記パンタグラフの高さにおいてそれぞれ前記ラインセンサにて撮像された前記マーカの前記三角形の幅に基づいて、チルト角調整機構に作動の指示を行う画像処理部と、
前記画像処理部の指示に基づいて、前記ラインセンサの光軸を回転中心とする回転角度を調整する前記チルト角調整機構とを備えることを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置は、
上記第1の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置において、
前記マーカは1つの三角形の形状であり、
前記画像処理部は、前記ラインセンサにて撮像された前記マーカの前記三角形の幅が、前記パンタグラフの高さが変化することに応じて前記マーカと前記ラインセンサとの距離が変化することで増減しないよう、投影変換によって補正し、補正後の前記マーカの前記三角形の幅が、異なる前記パンタグラフの高さにおいて互いに等しくなるように、前記チルト角調整機構に作動の指示を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置は、
上記第1の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置において、
前記マーカは、前記ラインセンサにより双方が撮像されるように配置された2つの三角形の形状であり、
前記画像処理部は、前記ラインセンサにより撮像された前記マーカの2つの前記三角形の幅の比が、異なる前記パンタグラフの高さにおいて互いに等しくなるように、前記チルト角調整機構に作動の指示を行うことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置は、
上記第3の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置において、
前記マーカは、互いの斜辺が平行に向かい合い、他の2つの辺が相互に平行な2つの合同な直角三角形の形状であることを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置は、
車両の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面に1つの三角形の形状のマーカを有するパンタグラフと、
前記パンタグラフ上の前記マーカを撮像するラインセンサと、
前記ラインセンサにて撮像された前記マーカの前記三角形の幅が、前記パンタグラフの高さが変化することに応じて前記マーカと前記ラインセンサとの距離が変化することで増減しないよう、投影変換によって補正し、補正した画像データを表示する画像処理部とを備えることを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置は、
車両の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面に2つの三角形の形状のマーカを有するパンタグラフと、
前記パンタグラフ上の前記マーカの2つの前記三角形を同時に撮像するラインセンサと、
前記ラインセンサにより撮像された前記マーカの2つの前記三角形の幅の比を算出し、算出された当該比の値を表示する画像処理部とを備え
前記マーカは、互いの斜辺が平行に向かい合い、他の2つの辺が相互に平行な2つの合同な直角三角形の形状である
ことを特徴とするパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置。
上記第1、2または5の発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置またはパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置によれば、パンタグラフに設けられた三角形の形状のマーカの三角形の幅が、異なるパンタグラフの高さにおいて等しくなるように、ラインセンサのチルト角を調整することで、簡便にチルト角の調整を行うことができ、パンタグラフの測定精度の向上を図ることができる。
上記第1、3、4及び6のいずれかの発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置またはパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置によれば、パンタグラフに設けられた2つの三角形の形状のマーカの、2つの三角形の幅の比が、異なるパンタグラフの高さにおいて等しくなるように、ラインセンサのチルト角を調整することで、簡便にチルト角の調整を行うことができ、パンタグラフの測定精度の向上を図ることができる。
本発明の実施例1に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置を説明する概略図である。 本発明の実施例1に関するパンタグラフの概略図である。 本発明の実施例1,2に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置の、パンタグラフに設置されるマーカの模式図である。(a)は本発明の実施例1に関するマーカ、(b)は本発明の実施例2に関するマーカである。 本発明の実施例1,2に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置の、マーカ31と撮像ライン21との位置関係を示す模式図である。(a)は本発明の実施例1に関するもの、(b)は本発明の実施例2に関するもの、(c)は(a)の測定を行った際の濃淡値を示すもの、(d)は(b)の測定を行った際の濃淡値を示すものである。 本発明の実施例1に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置を用いての、ラインセンサの設置角度を調整する手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施例2に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置を用いての、ラインセンサの設置角度を調整する手順を説明するフローチャートである。 従来のラインセンサによるパンタグラフの測定方法を説明する概略図である。 従来のパンタグラフの概略図である。
以下、本発明に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置を、実施例により図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置を説明する図である。本装置は、パンタグラフ12、マーカ31、ラインセンサ13、画像処理部14、チルト角調整機構15及びパン角調整機構16を備える。
上述のパンタグラフ12は、車両11の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面にマーカ31を有する。
上述のマーカ31は、パンタグラフ12の側面に設けられており、図3(a)に示すような1つの三角形の形状のものである。
上述のラインセンサ13は、撮像ライン21上のマーカ31を撮像する。また、水平方向の回転と、光軸を回転中心とする回転とによって、角度を調整することができる。以下、水平方向の回転角度をパン角α、光軸を回転中心とする回転角度をチルト角βと呼称する。
上述の画像処理部14は、ラインセンサ13により撮像されたマーカ31の三角形の幅が、パンタグラフ12の高さが変化することに応じてマーカ31とラインセンサ13との距離が変化することで増減しないよう、投影変換によって補正する。さらに、補正後のマーカ31の三角形の幅が、異なるパンタグラフ12の高さにおいて互いに等しくなるように、チルト角調整機構15に作動の指示を行う。尚、複数のマーカ31の画像データを比較することから、補正された画像データを記録することも可能となっている。また、ラインセンサ13の撮像ライン21上にマーカ31が映らない場合には、撮像ライン21がマーカ31の位置に来るようにパン角調整機構16に作動の指示を行う。
上述のチルト角調整機構15は、画像処理部14の指示に基づいて、チルト角βを調整する。
上述のパン角調整機構16は、画像処理部14の指示に基づいて、パン角αを調整する。
図4(a)には、マーカ31と撮像ライン21との位置関係の例を示している。ラインセンサ13は、撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅を撮像する。図4(c)は、図4(a)のような位置関係でラインセンサ13により撮像された画像における濃淡値を示している。横軸が濃淡値、縦軸が位置を表しており、マーカ31の三角形の幅をWとしているが、マーカを黒、下地を白とすると、マーカ31の三角形の幅Wは濃淡値が高くなることがわかる。
また図2は、パンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置のパンタグラフを横から見た図であり、ラインセンサ13の撮像ライン21の角度θ1と、パンタグラフ12の上下動方向の角度θ2を示している。背景技術の説明において述べたように、ラインセンサ13の撮像ライン21の角度θ1と、パンタグラフ12の上下動方向の角度θ2とを一致させることで、ラインセンサ13の測定精度が向上する。
図2では、パンタグラフ12の高さについて、高さ1,2,3を例として挙げている。θ2はマーカ31を正面から見たときのパンタグラフ12の上下動方向の角度を指しており、θ1は撮像ライン21の角度を指しているが、図2のようにθ1≠θ2のとき、高さ1における撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅をW1、高さ2における撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅をW2、高さ3における撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅をW3とすると、W1,W2,W3は互いに異なる値となる。
逆に、W1=W2=W3となるようにラインセンサ13のチルト角βを調整することで、θ1=θ2、即ちラインセンサ13の撮像ライン21の角度と、パンタグラフ12の上下動方向の角度とを一致させることができ、ラインセンサ13の測定精度の向上を図ることができる。
以下、上述のようにラインセンサの設置角度を調整する手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1では、パンタグラフ12を高さ2に固定する。
ステップS2では、ラインセンサ13の撮像ライン21にマーカ31が映るように画像処理部14よりパン角調整機構16へ作動を指示し、パン角αを調整する。
ステップS3では、ラインセンサ13にて、高さ2における撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅W2を撮像する。
ステップS4では、画像処理部14にて、ラインセンサ13から入力したW2を投影変換により補正して記録する。
ステップS5では、パンタグラフ12を高さ1に固定する。
ステップS6では、ラインセンサ13にて、高さ1における撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅W1を撮像する。
ステップS7では、画像処理部14にて、ラインセンサ13から入力したW1を投影変換により補正する。
ステップS8では、W1=W2(実際はW1≒W2でもよい)になるように画像処理部14よりチルト角調整機構15へ作動を指示し、チルト角βを調整する。
ステップS9では、パンタグラフ12を高さ3に固定する。
ステップS10では、ラインセンサ13にて、高さ3における撮像ライン21上のマーカ31の三角形の幅W3を撮像する。
ステップS11では、画像処理部14にて、ラインセンサ13から入力したW3を投影変換により補正する。
ステップS12では、W3=W2(実際はW3≒W2でもよい)になるように画像処理部14よりチルト角調整機構15へ作動を指示し、チルト角βを調整する。
上述のように、本装置では、パンタグラフ12に三角形の形状のマーカ31を設け、ラインセンサ13により撮像されたマーカ31のWが、異なるパンタグラフ12の高さにおいて等しくなるように、ラインセンサ13のチルト角βを調整することにより、従来よりも簡便にラインセンサのパンタグラフ測定精度の向上を図ることができる。
尚、本装置では、図2〜4のようにマーカ31を黒、下地を白としているが、当然逆でも良い。また、パンタグラフ12の高さを3箇所に設定しているが、これも限定されるものではなく、2箇所以上であれば良い。
また本装置では、チルト角調整機構15及びパン角調整機構16を除外し、画像処理部14の一部の機能を変更することで、パンタグラフ測定用ラインセンサを手動によるキャリブレーションを支援する、パンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置とすることもできる。
即ち、上述の画像処理部14において、ラインセンサ13により撮像されたマーカ31の画像データを投影変換により補正した後、補正した画像データを表示できるものとする。またその際、記録してある過去の画像データも含め、複数の画像データを同時に表示できるものとする。このように設定することで、チルト角調整機構15ではなく、作業者が表示された画像データを見ながら、異なるパンタグラフの高さにおいてマーカ31の三角形の幅Wが等しくなるように、手動でチルト角βを調整することが可能となる。
本発明の実施例2に係るパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置は、基本的な装置構成は本発明の実施例1に係る装置と同一であるが、マーカの形状を変更したものである。
本装置は、パンタグラフ12、マーカ32、ラインセンサ13、画像処理部14、チルト角調整機構15及びパン角調整機構16を備える。パンタグラフ12、チルト角調整機構15及びパン角調整機構16の説明は実施例1に係る装置と同様のため省略し、以下、マーカ32、ラインセンサ13及び画像処理部14について説明する。
上述のマーカ32は、パンタグラフ12の側面に設けられており、図3(b)に示すように、ラインセンサ13により双方が同時に撮像されるように配置され、互いの斜辺が平行に向かい合い、他の2つの辺が相互に平行な2つの合同な直角三角形の形状のものである。
上述のラインセンサ13は、基本的には実施例1と同様である。但し、パンタグラフ12上のマーカ32の2つの三角形を同時に撮像するものとする。
上述の画像処理部14は、ラインセンサ13により撮像されたマーカ32の2つの三角形の幅の比が、異なるパンタグラフ12の高さにおいて互いに等しくなるように、チルト角調整機構15に作動の指示を行う。尚、実施例1と同様に、複数のマーカ32の画像データを比較することから、補正された画像データを記録することも可能となっている。また、ラインセンサ13の撮像ライン21上にマーカ32が映らない場合には、撮像ライン21がマーカ32の位置に来るようにパン角調整機構16に作動の指示を行う。
図4(b)には、マーカ32と撮像ライン21との位置関係の例を示している。ラインセンサ13は、撮像ライン21上のマーカ32の2つの三角形の幅を撮像する。図4(d)は、図4(b)のような位置関係でラインセンサ13により撮像された画像における濃淡値を示している。横軸が濃淡値、縦軸が位置を表しており、マーカ32の2つの三角形の幅を上からWup,Wdnとしているが、マーカを黒、下地を白とすると、マーカ32の2つの三角形の幅Wup,Wdnは濃淡値が高くなることがわかる。
本装置では、マーカ32の2つの三角形の幅の比Wup:Wdnが高さ1と高さ2と高さ3とで等しくなるようにラインセンサ13のチルト角βを調整することで、θ1=θ2、即ちラインセンサ13の撮像ライン21の角度と、パンタグラフ12の上下動方向の角度とを一致させることができ、ラインセンサ13の測定精度の向上を図ることができる。
上述でも言及したが、実施例1に係る装置では、図1に示すラインセンサ13に仰角がある場合、パンタグラフ12の高さが高さ3に比べて高さ1の方がマーカ31の三角形の幅は短く映る。従って、実施例1に係る装置は、ラインセンサ13からの距離に応じてマーカ31の三角形の幅を補正する投影変換が必要である。
それに対して本装置では、図4(d)のWup:Wdnを保つようにチルト角βを調整するため、マーカ32の2つの三角形の幅を補正する計算が不要である。
また、実施例1に係る装置は、上述のステップS2において、ラインセンサ13のパン角αを調整する場合、マーカ31の三角形の幅Wしか判別できないため、マーカ31上の撮像ライン21の水平方向における位置が分かりにくく、調整が難しい課題がある。
それに対して本装置では、図4(d)のWup:Wdnで判別することでマーカ32上の撮像ライン21の水平方向における位置が分かる(例えば、Wup:Wdn=1:1の場合、マーカ32の中央を撮像することに対応)ため、パン角αの調整が容易となる。
以下、上述のようにラインセンサの設置角度を調整する手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップS21では、パンタグラフ12を高さ2に固定する。
ステップS22では、ラインセンサ13の撮像ライン21にマーカ32が映るように画像処理部14よりパン角調整機構16へ作動を指示し、パン角αを調整する。
ステップS23では、ラインセンサ13にて、高さ2における撮像ライン21上のマーカ32の2つの三角形の幅WupとWdnを撮像する。
ステップS24では、画像処理部14にて、ラインセンサ13から入力したWupとWdnを記録する。
ステップS25では、パンタグラフを高さ1に固定する。
ステップS26では、ラインセンサ13にて、高さ1における撮像ライン21上のマーカ32の2つの三角形の幅WupとWdnを撮像する。
ステップS27では、パンタグラフ12の高さが高さ1と高さ2とでWup:Wdnが等しくなるように、画像処理部14よりチルト角調整機構15へ作動を指示し、チルト角βを調整する。
ステップS28では、パンタグラフを高さ3に固定する。
ステップS29では、ラインセンサ13にて、高さ3における撮像ライン21上のマーカ32の2つの三角形の幅WupとWdnを撮像する。
ステップS30では、パンタグラフ12の高さが高さ3と高さ2とでWup:Wdnが等しくなるように、画像処理部14よりチルト角調整機構15へ作動を指示し、チルト角βを調整する。
上述のように、本装置では、パンタグラフ12に2つの三角形の形状のマーカ32を設け、ラインセンサ13により撮像されたマーカ32のWup:Wdnが、異なるパンタグラフ12の高さにおいて等しくなるように、ラインセンサ13のチルト角βを調整することにより、実施例1に係る装置よりもさらに簡便にラインセンサのパンタグラフ測定精度の向上を図ることができる。
尚、本装置では、マーカ32の形状を、互いの斜辺が平行に向かい合い、他の2つの辺が相互に平行な2つの合同な直角三角形の形状としているが、これは、作業者が調整を行う際にθ1とθ2がどちらの向きにどの程度ずれているのかを感覚的に掴み易くするためであり、マーカ32の形状は必ずしもこれに限定されるものではなく、ラインセンサ13により双方が撮像されるように配置された2つの三角形の形状であれば良い。
また本装置では、実施例1に係る装置と同様、マーカ32を黒、下地を白としているが、当然逆でも良い。また、パンタグラフ12の高さを3箇所に設定しているが、これも限定されるものではなく、2箇所以上であれば良い。
また本装置では、チルト角調整機構15及びパン角調整機構16を除外し、画像処理部14の一部の機能を変更することで、パンタグラフ測定用ラインセンサを手動によるキャリブレーションを支援する、パンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置とすることもできる。
即ち、上述の画像処理部14において、ラインセンサ13により撮像されたマーカ32の画像データから、Wup:Wdnを算出し、算出された値を表示できるものとする。またその際、記録してある過去の画像データも含め、複数のWup:Wdnを同時に表示できるものとする。このように設定することで、チルト角調整機構15ではなく、作業者が表示された値を見ながら、異なるパンタグラフの高さにおいてマーカ32の2つの三角形の幅の比Wup:Wdnが等しくなるように、手動でチルト角βを調整することが可能となる。
本発明は、ラインセンサを用いて電車の車両の屋根上に設置されたパンタグラフの高さ、加速度及び接触力を測定する際の測定精度を向上させるため、ラインセンサの設置角度を調整するパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置及びパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置として好適である。
11 車両
12 パンタグラフ
13 ラインセンサ
14 画像処理部
15 チルト角調整機構
16 パン角調整機構
17 トロリ線
21 (ラインセンサの)撮像ライン
31 (実施例1の)マーカ
32 (実施例2の)マーカ

Claims (6)

  1. 車両の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面に1または2つの三角形の形状のマーカを有するパンタグラフと、
    前記パンタグラフ上の前記マーカを撮像するラインセンサと、
    異なる前記パンタグラフの高さにおいてそれぞれ前記ラインセンサにて撮像された前記マーカの前記三角形の幅に基づいて、チルト角調整機構に作動の指示を行う画像処理部と、
    前記画像処理部の指示に基づいて、前記ラインセンサの光軸を回転中心とする回転角度を調整する前記チルト角調整機構とを備える
    ことを特徴とするパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置。
  2. 前記マーカは1つの三角形の形状であり、
    前記画像処理部は、前記ラインセンサにて撮像された前記マーカの前記三角形の幅が、前記パンタグラフの高さが変化することに応じて前記マーカと前記ラインセンサとの距離が変化することで増減しないよう、投影変換によって補正し、補正後の前記マーカの前記三角形の幅が、異なる前記パンタグラフの高さにおいて互いに等しくなるように、前記チルト角調整機構に作動の指示を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置。
  3. 前記マーカは、前記ラインセンサにより双方が撮像されるように配置された2つの三角形の形状であり、
    前記画像処理部は、前記ラインセンサにより撮像された前記マーカの2つの前記三角形の幅の比が、異なる前記パンタグラフの高さにおいて互いに等しくなるように、前記チルト角調整機構に作動の指示を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載のパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置。
  4. 前記マーカは、互いの斜辺が平行に向かい合い、他の2つの辺が相互に平行な2つの合同な直角三角形の形状である
    ことを特徴とする請求項3に記載のパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション装置。
  5. 車両の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面に1つの三角形の形状のマーカを有するパンタグラフと、
    前記パンタグラフ上の前記マーカを撮像するラインセンサと、
    前記ラインセンサにて撮像された前記マーカの前記三角形の幅が、前記パンタグラフの高さが変化することに応じて前記マーカと前記ラインセンサとの距離が変化することで増減しないよう、投影変換によって補正し、補正した画像データを表示する画像処理部とを備える
    ことを特徴とするパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置。
  6. 車両の屋根上に設置され、上下動自在であり、側面に2つの三角形の形状のマーカを有するパンタグラフと、
    前記パンタグラフ上の前記マーカの2つの前記三角形を同時に撮像するラインセンサと、
    前記ラインセンサにより撮像された前記マーカの2つの前記三角形の幅の比を算出し、算出された当該比の値を表示する画像処理部とを備え
    前記マーカは、互いの斜辺が平行に向かい合い、他の2つの辺が相互に平行な2つの合同な直角三角形の形状である
    ことを特徴とするパンタグラフ測定用ラインセンサのキャリブレーション支援装置。
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