JP6035080B2 - 糸引き処理装置及び糸引き処理方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献3のように、刃によって糸引きを切断する技術では、糸は型内に残ってしまうという不都合は解決できない。
以上のように、従来技術では金型や射出成形機に糸引き対策のための加工が必要であった。
このように巻き付け契機手段として粘着剤又は接着剤であれば、回転軸の露出面に容易に塗布することが可能となる。
このように射出成形機のタイバー間に回転軸を位置させる構成することにより、タイバー間に位置させて、取り出し手段に装着させることが可能となる。また、金型のキャビティの幅より大きくすることにより、成形の複数取りによる複数の糸引きにも対応できるだけでなく、キャビティの範囲に糸が残らないようにできると共に、浮遊する糸引きを確実に巻き取ることができる。
このように構成すると、モータの出力軸と直結せず、弾性を有する回転体を介して前記回転軸に伝達して回転駆動させているので、成形機のタイバー間隔まで回転軸を幅広く延伸させることが可能となり、特にホットランナーの多点ゲート仕様には効果を発揮できる。
このとき、前記回動工程は、成形機の型開き後に、前記射出成形金型から成形品を取り出すときに行うように構成することができる。
請求項2発明によれば、巻き付け契機手段が粘着剤又は接着剤であるので、回転軸の露出面に容易に塗布することが可能となる。
請求項3の発明によれば、製品取り出しの際、取り出し手段が固定金型と移動金型の間で、取り出しアームが下降することになり、取り出し手段(実施形態では取り出しチャック)に設けられた回転軸が糸に接触することになり、巻き付け契機手段により、確実に回転軸に取り込まれて、回転軸の回動と共に巻き取ることが可能となる。
請求項4の発明によれば、固定金型と移動金型の間に取り出し手段を位置させるときに、糸引きと確実に接触させることができると共に、上下型の場合に糸引きが重力によって下がるときにも巻き取り易くできる。
請求項5の発明によれば、タイバー間に位置させて取り出し手段に装着させることが可能となる。また、金型のキャビティの幅より大きくすることにより、成形の複数取りによる複数の糸引きにも対応できるだけでなく、キャビティの範囲に糸が残らないようにできると共に、浮遊する糸引きを確実に巻き取ることができる。
請求項6の発明によれば、木製の表面が粗い状態にすることが、巻き付け契機手段となり、また粘着剤又は接着剤を塗布し易いという利点がある。
請求項7の発明によれば、モータの出力軸と直結せず、弾性を有する回転体を介して前記回転軸に伝達して回転駆動させているので、成形機のタイバー間隔まで回転軸を幅広く延伸させることが可能となり、特にホットランナーの多点ゲート仕様には効果を発揮できる。
請求項8及び9の発明によれば、糸引きが生じても金型内に糸が残らないようにした糸引き処理を行うことが可能となる。
図1乃至図4は本発明に係るものであり、図1は糸引き処理装置の説明図、図2は回転軸の回動の説明図、図3は糸引きの処理の説明図、図4は射出成形機及び糸引き処理装置の流れを示す工程図である。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、ABS樹脂(ABS)といった汎用樹脂の全てについて適用可能である。
本実施形態の射出成形機1及び金型10,20は自動車部品のセット取りでゲート点数が左右で合計12点の多点ゲートの金型を用いている。
本実施形態の回転軸50は、木製の円柱状の棒体から構成されており、所定の長さで形成されて、図2で示すように、後で詳述する取り出しチャック(取り出し手段)40に固定されているが、この回転軸50の固定は、芯ブレ防止ベアリング52を介して行われている。本実施形態では、回転軸50が2か所で固定された例を示している。また本実施形態では直径14mm前後の直径の丸棒としているが、直径等については特に限定されず、金型の大きさ、型開きの時の固定金型10と可動金型20の開き距離等に応じて、糸引きtを巻き取り易い大きさにすることが可能である。
これにより、モータ61の出力軸62がブレない様にすることができ、第1回転体63であるウレタンローラが、ブレないで回転可能となり、この第1回転体63であるウレタンローラと、第2回転体53であるウレタンローラが当接しながら回転することで、回動力を伝達でき、回転軸50がガタ付かず円滑に回転できるように構成されている。このように、弾性を有する回転体63,53は、モータ61の出力軸62と回転軸50にそれぞれ設けられている。
なお、吸着パッドの代わりに、空圧シリンダーで外側からつかまれるように保持するような構成であってもよい。
そして、この糸引き処理方法は、前述のように、先ずは所定長さの回転軸50の露出面に、糸引きtを回転軸50に巻き付けることが容易にできるように、巻き付け契機手段70である粘着剤又は接着剤を施す契機手段形成工程と、この契機手段形成工程によって施された契機手段を有する所定長さの回転軸50を駆動手段60によって回動する回動工程と、この回動工程によって、糸引きtを巻き取る巻き取り工程と、から構成されている。
なお、巻き付け契機手段70としては、粘着剤又は接着剤に限らず、糸引きtを巻き取るときに、微細な糸引きtを絡めることのできる凸部を形成したり、回転軸50の断面形状等を変更させたものでもよい。
射出成形機1の動作は、図4で示すように、射出・保持→計量(冷却)→型開き→エジェクト(EJ)突出し→エジェクト(EJ)戻り→型閉め(昇圧)→射出・保持というサイクルで行われる。
つまり、射出成形を行っているときに取り出しチャック40から成形品Wを離脱させ、原点待機を行い、型開きに合わせて取り出しチャック40の下降を始め、型開き〜型閉めの間に、取り出しチャック40の下降→取り出しチャック40の前進→取り出しチャック40の吸着・軸回転巻取り→取り出しチャック40の後退→取り出しチャック40の上昇→取り出しチャック40の落下側走行を行うように構成されている。
10 固定金型
12 固定側ダイプレート
14 スプルー
16 シリンダー
17 溶融樹脂
18 ノズル
20 可動金型
22 可動側ダイプレート
30 タイバー
40 取り出しチャック(取り出し手段)
41 枠体
50 回転軸
52 芯ブレ防止ベアリング
53 第2回転体
55 固着手段
57 取付部
60 駆動手段
61 モータ
62 出力軸
63 第1回転体
64 受け板
65 固着手段
66 導入管
67a 取付バンド
67 取付部
70 粘着剤,接着剤(巻き付け契機手段)
S 糸引き処理装置
t 糸引き
W 成形品(製品)
Claims (9)
- 熱可塑性樹脂を射出成形機によって成形するときに射出成形金型から生じる糸引きを処理する糸引き処理装置であって、
前記糸引き処理装置は、所定長さの回転軸と、該回転軸を回動する駆動手段と、を備え、
前記回転軸の露出面には前記糸引きの巻き付け契機手段が施されたことを特徴とする糸引き処理装置。 - 前記糸引きの巻き付け契機手段は粘着剤又は接着剤が塗布されたことであることを特徴とする請求項1記載の糸引き処理装置。
- 前記糸引き処理装置は、前記射出成形金型から成形品を取り出す取り出し手段に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の糸引き処理装置。
- 前記回転軸は、前記取り出し手段の下方位置に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の糸引き処理装置。
- 前記回転軸は、前記射出成形機のタイバー間で、前記金型のキャビティの幅以上の長さとしていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の糸引き処理装置。
- 前記回転軸は木製から形成されていることを特徴とする請求項1記載の糸引き処理装置。
- 前記回転軸を回動する駆動手段は、モータと、弾性を有する回転体とを備え、
前記弾性を有する回転体は、モータの出力軸と、回転軸にそれぞれ設けられ、
前記モータの出力軸の回動を、前記弾性を有する回転体を介して前記回転軸に伝達して回転駆動させることを特徴とする請求項1記載の糸引き処理装置。 - 前記熱可塑性樹脂を射出成形機によって成形するときに射出成形金型から生じる糸引きを処理する糸引き処理方法であって、
該糸引き処理方法は、所定長さの回転軸の露出面に、前記糸引きの巻き付け契機手段を施す契機手段形成工程と、
該契機手段形成工程によって形成された契機手段を有する所定長さの回転軸を駆動手段によって回動する回動工程と、
該回動工程によって、糸引きを巻き取る巻き取り工程と、
を備えたことを特徴とする糸引き処理方法。 - 前記回動工程は、成形機の型開き後に、前記射出成形金型から成形品を取り出すときに行うことを特徴とする請求項8記載の糸引き処理方法。
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JP2012178750A JP6035080B2 (ja) | 2012-08-10 | 2012-08-10 | 糸引き処理装置及び糸引き処理方法 |
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2012
- 2012-08-10 JP JP2012178750A patent/JP6035080B2/ja active Active
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