JP6034270B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体とセパレータとを有する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁部材及びエンドプレートが外方に向かって配設される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる固体高分子電解質膜を採用している。この燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側に、それぞれ電極触媒(電極触媒層)及び多孔質カーボン(ガス拡散層)を有するアノード電極とカソード電極とを配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持されることにより、発電セルを構成している。
通常、発電セルを所定の数だけ積層した積層体を備えるとともに、前記積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが外方に向かって配設され、燃料電池スタックを構成している。この燃料電池スタックは、例えば、燃料電池電気自動車に搭載される車載用燃料電池スタックとして使用されている。
上記のように、複数個の発電セルを積層する際、前記発電セルを容易且つ迅速に組み立てるとともに、前記発電セルの分解及び組み立て作業を効率的に行うことが望まれている。このため、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池が知られている。
この燃料電池では、燃料電池を構成するセパレータ間が、第1樹脂製連結体により締結されている。従って、簡単な作業で、前記燃料電池の組み立てを効率的に行うことができる。さらに、組み立て後の燃料電池を分解する際には、第1樹脂製連結体が除去される一方、第2樹脂製連結体が、第1の締結部又は第2の締結部のいずれかに配置されている。これにより、燃料電池の再組み立てが容易且つ迅速に行われる、としている。
特許第5043064号公報
ところで、燃料電池スタックでは、例えば、積層体の端部とターミナルプレートとの間に、断熱構造として、発電セルと類似に構成されるダミーセル(非発電セル)や断熱部材を介装する技術が採用されている。このため、部品点数が相当に増加して取り扱いが煩雑化するとともに、燃料電池スタックの組み立て作業性が低下するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、部品の取り扱いが簡素化するとともに、組み立て作業性を良好に向上させることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池スタックは、電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体を、セパレータ間に挟持する発電セルを備えている。複数の発電セルが積層される積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁部材及びエンドプレートが外方に向かって配設されている。
燃料電池スタックでは、セパレータの外周縁部には、樹脂締結部と樹脂保持部とが構成されている。樹脂締結部は、発電セル内で積層方向に配置された複数のセパレータ間を締結している。樹脂保持部は、少なくとも積層方向一端部に配置される端部発電セルを構成するセパレータを一方の絶縁部材に保持している。
樹脂締結部は、発電セルの一方の端部に配置されるセパレータに一体に設けられる樹脂突起部を有している。樹脂締結部は、樹脂突起部が設けられたセパレータ以外の他のセパレータに形成され、該樹脂突起部が一体に挿入される第1組み立て用孔部を有している。樹脂締結部は、さらに全てのセパレータに形成され、樹脂突起部に代えて別部材である樹脂連結部材が選択的に挿入される第2組み立て用孔部及び第3組み立て用孔部を有している。
樹脂保持部は、全てのセパレータに形成され、別部材である端部用樹脂連結部材が絶縁部材から端部発電セルの前記セパレータに一体に挿入される端部組み立て用孔部を有している。
本発明によれば、樹脂締結部を介して発電セルが一体化されるとともに、前記発電セルの再組み立て作業が迅速に遂行可能になる。しかも、端部発電セルは、樹脂保持部を介して絶縁部材に一体に保持されている。このため、部品の取り扱いが簡素化するとともに、組み立て作業性を良好に向上させることが可能になる。さらに、樹脂保持部は、全てのセパレータに設けられており、セパレータ構造の共通化を図ることができ、コストを良好に抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記発電セルを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記燃料電池スタックの、図3中、V−V線断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの、図6中、VII−VII線断面図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。
積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート16a、絶縁プレート(絶縁部材)18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向他端には、ターミナルプレート16b、絶縁部材18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される。積層体14の積層方向両端には、後述する第2金属セパレータ26が配置され、前記第2金属セパレータ26が絶縁部材18a、18bに当接する(図1及び図2参照)。
燃料電池スタック10は、例えば、長方形に構成されるエンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持される。なお、燃料電池スタック10は、例えば、矢印A方向に延在する複数のタイロッド(図示せず)により一体的に締め付け保持されてもよい。エンドプレート20aには、燃料ガス、酸化剤ガス及び冷却媒体の供給・排出口が設けられるが、エンドプレート20bに一部の供給・排出口を設けてもよい。
発電セル12は、図3に示すように、第1金属セパレータ22、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)24a、第2金属セパレータ26、第2電解質膜・電極構造体24b及び第3金属セパレータ28を設ける。第1金属セパレータ22、第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板等の縦長形状の金属板により構成されるが、カーボンセパレータを用いてもよい。
図2及び図3に示すように、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜30を備える。固体高分子電解質膜30は、アノード電極32及びカソード電極34により挟持される。アノード電極32は、カソード電極34よりも小さな平面寸法を有する段差MEAを構成しているが、これとは逆に、前記カソード電極34よりも大きな平面寸法を有することもできる。
アノード電極32及びカソード電極34は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜30の両面に形成される。
図3に示すように、発電セル12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、酸化剤ガス入口連通孔36a及び燃料ガス入口連通孔38aが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔36aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する。燃料ガス入口連通孔38aは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給する。
発電セル12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、燃料ガスを排出する燃料ガス出口連通孔38b及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔36bが設けられる。発電セル12の短辺方向(矢印B方向)の両端縁部上方には、冷却媒体を供給する一対の冷却媒体入口連通孔40aが設けられる。発電セル12の短辺方向の両端縁部下方には、冷却媒体を排出する一対の冷却媒体出口連通孔40bが設けられる。
図3及び図4に示すように、第1金属セパレータ22の第1電解質膜・電極構造体24aに向かう面22aには、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを連通する第1燃料ガス流路42が形成される。燃料ガス入口連通孔38aと第1燃料ガス流路42とは、複数の入口連結流路43aを介して連通する一方、燃料ガス出口連通孔38bと前記第1燃料ガス流路42とは、複数の出口連結流路43bを介して連通する。第1金属セパレータ22の面22bには、冷却媒体入口連通孔40aと冷却媒体出口連通孔40bとを連通する冷却媒体流路44の一部が形成される。
図3に示すように、第2金属セパレータ26の第1電解質膜・電極構造体24aに向かう面26aには、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとを連通する第1酸化剤ガス流路46が形成される。
第2金属セパレータ26の第2電解質膜・電極構造体24bに向かう面26bには、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとを連通する第2燃料ガス流路48が形成される。燃料ガス入口連通孔38aと第2燃料ガス流路48とは、複数の入口連結流路49aを介して連通する一方、燃料ガス出口連通孔38bと前記第2燃料ガス流路48とは、複数の出口連結流路49bを介して連通する。
第3金属セパレータ28の第2電解質膜・電極構造体24bに向かう面28aには、酸化剤ガス入口連通孔36aと酸化剤ガス出口連通孔36bとを連通する第2酸化剤ガス流路50が形成される。第3金属セパレータ28の面28bには、冷却媒体流路44の一部が形成される。
第1金属セパレータ22の面22a、22bには、この第1金属セパレータ22の外周端縁部を周回して第1シール部材52が一体成形される。第2金属セパレータ26の面26a、26bには、この第2金属セパレータ26の外周端縁部を周回して第2シール部材54が一体成形される。第3金属セパレータ28の面28a、28には、この第3金属セパレータ28の外周端縁部を周回して第3シール部材56が一体成形される。
第1シール部材52、第2シール部材54及び第3シール部材56には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
第1金属セパレータ22、第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28の外周縁部には、樹脂締結部60a、60b及び60cがそれぞれ一体で複数設けられる。樹脂締結部60a、60b及び60cは、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶ポリマー)、ポリイミド又はABS樹脂等で構成される。
樹脂締結部60a、60b及び60cは、予め、絶縁樹脂で成形した成形品を、かしめや接着等によって第1金属セパレータ22〜第3金属セパレータ28を構成する金属プレートに設けられた切り欠き部に固定してもよい。あるいは、金属プレートの切り欠き部には、絶縁樹脂を一体で射出成形してもよい。
図3及び図4に示すように、第1金属セパレータ22に設けられる樹脂締結部60aは、面22a側に突出する連結ピン部(樹脂突起部)62を一体形成する。図3に示すように、第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28に設けられる樹脂締結部60b及び60cには、連結ピン部62が一体に挿入される第1孔部(第1組み立て用孔部)64が積層方向に貫通形成される。
樹脂締結部60a、60b及び60cには、後述するリビルトピン(樹脂連結部材)70が選択的に配置可能な、少なくとも第2孔部(第2組み立て用孔部)66a及び第3孔部(第3組み立て用孔部)66bが形成される。樹脂締結部60a、60b及び60cには、後述する樹脂ピン部材(端部用樹脂連結部材)92が挿入される第4孔部(端部組み立て用孔部)68が形成される。第2孔部66a、第3孔部66b及び第4孔部68は、積層方向において、各樹脂締結部60a、60b及び60cで同軸上に配置される。なお、第1孔部64、第2孔部66a、第3孔部66b及び第4孔部68の樹脂締結部60a、60b及び60cでの平面上の配置位置は、本実施形態に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
図3及び図5に示すように、連結ピン部62に代えて用いられるリビルトピン70は、樹脂締結部60a〜60cと同様に、絶縁樹脂で構成される。リビルトピン70は、第1金属セパレータ22の第2孔部66a及び第3孔部66bよりも大径に設定され、前記第1金属セパレータ22の面22b側に当接する大径なフランジ部70aを有する。
フランジ部70aから膨出する柱体部70bは、各第2孔部66a又は第3孔部66bに選択的に挿入される。柱体部70bの先端は、後述する溶着処理によって大径化された頭部70cを構成し、この頭部70cは、第3金属セパレータ28の面28b側に係止される。
なお、リビルトピン70は、予め、頭部70cを形成しておき、この頭部70cに軸方向に複数のスリットを設けることにより径方向に拡縮自在に構成してもよい。
図1に示すように、ターミナルプレート16a、16bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部72a、72bが設けられる。端子部72a、72bは、絶縁性筒体74に挿入されて、絶縁部材18a、18bの孔部76a、76bに挿入される。端子部72a、72bは、エンドプレート20a、20bの孔部78a、78bを貫通して前記エンドプレート20a、20bの外部に突出する。
絶縁部材18a、18bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成されている。絶縁部材18aは、中央部に矩形状の凹部80aが設けられるとともに、この凹部80aの略中央に孔部76aが連通する。凹部80aには、ターミナルプレート16aが収容され、前記ターミナルプレート16aの端子部72aが絶縁性筒体74を介装して孔部76aに挿入される。
絶縁部材18bは、絶縁部材18aよりも肉厚に構成されるとともに、積層体14側の端部が開口される凹部80bを有する。凹部80bを構成する底面略中央には、孔部76bが連通する。絶縁部材18bの外周縁部には、積層体14の第4孔部68と同軸的に段付き孔部82が形成される(図2参照)。
絶縁部材18bの凹部80bには、導電性断熱部材84及びターミナルプレート16bが収容され、前記ターミナルプレート16bの端子部72bが絶縁性筒体74を介装して孔部76bに挿入される。断熱部材84は、例えば、それぞれ材質の異なる少なくとも第1断熱部材86と第2断熱部材88とを備え、前記第1断熱部材86と前記第2断熱部材88とが交互に積層される。第1断熱部材86は、例えば、波板状の金属プレートで構成される一方、第2断熱部材88は、例えば、カーボンプレートで構成される。
なお、断熱部材84は、例えば、波板状の2種類の金属プレートを交互に、例えば、2組(あるいは、3組)積層して構成してもよい。また、断熱部材84は、空孔を保持し且つ通電性を有する部材であればよく、電気導電性を有する発泡金属、ハニカム形状金属(ハニカム部材)、又は多孔質カーボン(例えば、カーボンペーパ)のいずれかにより構成してもよい。断熱部材84は、1枚でもよく、又は、複数枚を重ねてもよい。
図1及び図2に示すように、絶縁部材18bの各段付き孔部82には、大径側から保持部材、例えば、樹脂ピン部材92が挿入される。樹脂ピン部材92は、頭部92aが段付き孔部82の段部壁面に当接するとともに、前記段付き孔部82の小径側を貫通して第2金属セパレータ26の第4孔部68から第3金属セパレータ28の前記第4孔部68に一体に挿入される。
樹脂ピン部材92の先端部(頭部92aとは反対の端部)は、第4孔部68から外方に突出しており、前記先端部には、熱かしめ処理が施されることによって、大径のかしめ部92bが設けられる。樹脂ピン部材92及び第4孔部68を介して樹脂保持部94が構成される。
なお、絶縁部材18a側には、絶縁部材18b側と同様に、樹脂ピン部材92を使用してもよい。その際、絶縁部材18aに段付き孔部を形成し、前記絶縁部材18aに隣接する第2金属セパレータ26及び第1金属セパレータ22の第4孔部68に樹脂ピン部材92を一体に挿入すればよい。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸素含有ガス等の酸化剤ガスは、エンドプレート20aの酸化剤ガス入口連通孔36aに供給される。水素含有ガス等の燃料ガスは、エンドプレート20aの燃料ガス入口連通孔38aに供給される一方、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体は、前記エンドプレート20aの一対の冷却媒体入口連通孔40aに供給される。
酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス入口連通孔36aから第2金属セパレータ26の第1酸化剤ガス流路46及び第3金属セパレータ28の第2酸化剤ガス流路50に導入される。酸化剤ガスは、矢印C方向に移動して第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの各カソード電極34に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔38aから第1金属セパレータ22の第1燃料ガス流路42及び第2金属セパレータ26の第2燃料ガス流路48に導入される。燃料ガスは、第1燃料ガス流路42及び第2燃料ガス流路48に沿って矢印C方向に移動し、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bの各アノード電極32に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bでは、各カソード電極34に供給される酸化剤ガスと、各アノード電極32に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、カソード電極34に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔36bに沿って矢印A方向に排出される。同様に、アノード電極32に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔38bに沿って矢印A方向に排出される。
また、冷却媒体入口連通孔40aに供給された冷却媒体は、互いに隣接する第1金属セパレータ22と第3金属セパレータ28との間の冷却媒体流路44に導入された後、先ず、矢印B方向に流通する。冷却媒体は、矢印C方向に流通して第1電解質膜・電極構造体24a及び第2電解質膜・電極構造体24bを冷却した後、矢印B方向に流通して各冷却媒体出口連通孔40bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図5に示すように、第1金属セパレータ22に設けられた樹脂締結部60aには、連結ピン部62が一体成形されている。そして、連結ピン部62は、第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28の各第1孔部64に挿入された後、前記連結ピン部62の頭部62aの先端を溶着することにより、発電セル12が組み付けられている。
次に、組み立て後の燃料電池スタック10が、故障等による部品交換や解析等のために分解される際には、先ず、連結ピン部62の頭部62aが除去されて各発電セル12が互いに分離される。一方、個別に構成されているリビルトピン70が用意される。
さらに、第1金属セパレータ22、第1電解質膜・電極構造体24a、第2金属セパレータ26、第2電解質膜・電極構造体24b及び第3金属セパレータ28が、積層される。この状態で、リビルトピン70は、例えば、各第3孔部66bに一体に挿入される。
図5に示すように、リビルトピン70は、柱体部70bが各第3孔部66bに一体に挿入されるとともに、フランジ部70aが第1金属セパレータ22に当接支持される。この状態で、柱体部70bの先端には、例えば、溶着チップを介して溶着処理が施され、頭部70cが形成される。従って、発電セル12は、リビルトピン70のフランジ部70aと頭部70cとに一体的に挟持されて、再組み立てが行われる。
ここで、互いに隣接する発電セル12では、一方の発電セル12を構成する第3孔部66bにリビルトピン70が挿入されるとともに、他方の発電セル12を構成する第2孔部66aにリビルトピン70が挿入されている。このため、互いに隣接する発電セル12では、各リビルトピン70同士が積層方向に沿って千鳥状に配置されている。
さらに、第1の実施形態では、図2に示すように、絶縁部材18bに凹部80bが形成されるとともに、前記凹部80bには、断熱部材84及びターミナルプレート16bが収容されている。そして、絶縁部材18bに第2金属セパレータ26が積層された状態で、各樹脂ピン部材92が絶縁部材18bの各段付き孔部82から第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28の各第4孔部68に一体に挿入される。
次いで、樹脂ピン部材92の先端部には、熱かしめ処理が施されてかしめ部92bが設けられている。なお、樹脂ピン部材92と絶縁部材18bとを一体化する構成であればよく、熱かしめ処理の他、ねじ止め、クリップ、バンド等を採用することができる。
このように、第1の実施形態では、樹脂締結部60a、60b及び60cを介して発電セル12が一体化されるとともに、前記発電セル12の再組み立て作業が迅速に遂行可能になる。しかも、絶縁部材18bに隣接する端部発電セルである第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28は、樹脂保持部94を介して前記絶縁部材18bに一体に保持されている。
このため、部品の取り扱いが簡素化するとともに、組み立て作業性を良好に向上させることが可能になる。さらに、樹脂保持部94を構成する第4孔部68は、全てのセパレータである第1金属セパレータ22、第2金属セパレータ26及び第3金属セパレータ28に設けられている。従って、セパレータ構造の共通化を図ることができ、コストを良好に抑制することが可能になるという効果が得られる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック100を示す。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック100は、複数の発電セル102が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体104を備える。積層体104の積層方向(矢印A方向)一端には、ターミナルプレート106a、絶縁部材108a及びエンドプレート110aが外方に向かって、順次、配設される。積層体104の積層方向他端には、ターミナルプレート106b、絶縁部材108b及びエンドプレート110bが外方に向かって、順次、配設される。
発電セル12は、図7及び図8に示すように、電解質膜・電極構造体112と、前記電解質膜・電極構造体112を挟持する第1金属セパレータ114及び第2金属セパレータ116とを備える。電解質膜・電極構造体112は、固体高分子電解質膜30aと、前記固体高分子電解質膜30aを挟持するアノード電極32a及びカソード電極34aとを備える。固体高分子電解質膜30aは、アノード電極32a及びカソード電極34aよりも大きな平面寸法を有している。
発電セル102の矢印B方向の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔36a、冷却媒体入口連通孔40a及び燃料ガス出口連通孔38bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。発電セル102の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔40b及び酸化剤ガス出口連通孔36bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第1金属セパレータ114の電解質膜・電極構造体112に向かう面114aには、例えば、矢印B方向に延在する燃料ガス流路42aが形成される。第2金属セパレータ116の電解質膜・電極構造体112に向かう面116aには、例えば、矢印B方向に延在する酸化剤ガス流路46aが設けられる。
互いに隣接する第1金属セパレータ114の面114bと第2金属セパレータ116の面116bとの間には、冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44は、燃料ガス流路42aの裏面形状と酸化剤ガス流路46aの裏面形状とが重なり合って形成される。
図8に示すように、第1金属セパレータ114及び第2金属セパレータ116の外周縁部には、樹脂締結部118a、118bがそれぞれ複数(本実施形態では、四隅に4カ所)設けられる。樹脂締結部118aには、第4孔部68、第1孔部64、第2孔部66a及び第3孔部66bが上下に配列して設けられる。樹脂締結部118bには、第4孔部68、連結ピン部62、第2孔部66a及び第3孔部66bが上下に配列して設けられる。第2孔部66a、第3孔部66b及び第4孔部68は、積層方向において、各樹脂締結部118a、118bで同軸上に配置される。
図7に示すように、絶縁部材108bの凹部80bには、導電性断熱部材120及びターミナルプレート106bが収容される。断熱部材120は、電気導電性を有する波板状の金属プレート122と、電気導電性を有する波板状の金属プレート124とを交互に、例えば、2組積層して構成される。
絶縁部材108bの凹部80bには、断熱部材120及びターミナルプレート106bが収容され、前記絶縁部材108bに端部発電セル102endが積層される。この状態で、各樹脂ピン部材92が絶縁部材108bの各段付き孔部82及び端部発電セル102endの各第4孔部68に一体に挿入されている。そして、樹脂ピン部材92の先端部には、熱かしめ処理が施されてかしめ部92bが設けられ、絶縁部材108bに端部発電セル102endが一体化される。
このように構成される第2の実施形態では、樹脂締結部118a及び118bを介して発電セル102が一体化されるとともに、前記発電セル102の再組み立て作業が迅速に遂行可能になる。しかも、絶縁部材108bに隣接する端部発電セル102endは、樹脂保持部94を介して前記絶縁部材108bに一体に保持されている。
このため、部品の取り扱いが簡素化するとともに、組み立て作業性を良好に向上させることが可能になり、しかもコストを良好に抑制することができる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
10、100…燃料電池スタック 12、12end、102…発電セル
14、104…積層体
16a、16b、106a、106b…ターミナルプレート
18a、18b、108a、108b…絶縁部材
20a、20b、110a、110b…エンドプレート
22、26、28、114、116…金属セパレータ
24a、24b、112…電解質膜・電極構造体
30、30a…固体高分子電解質膜 32、32a…アノード電極
34、34a…カソード電極 42、48…燃料ガス流路
44…冷却媒体流路 46、50…酸化剤ガス流路
52、54、56…第1シール部材
60a、60b、60c、118a、118b…樹脂締結部
62…連結ピン部 64、66a、66b、68…孔部
70…リビルトピン 84、120…断熱部材
92…樹脂ピン部材 94…樹脂保持部

Claims (1)

  1. 電解質の両側に電極が配設される電解質・電極構造体を、セパレータ間に挟持する発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される積層体の積層方向両側には、ターミナルプレート、絶縁部材及びエンドプレートが外方に向って配設される燃料電池スタックであって、
    前記セパレータの外周縁部には、前記発電セル内で積層方向に配置された複数の前記セパレータ間を締結する樹脂締結部と、
    少なくとも積層方向一端部に配置される端部発電セルを構成する前記セパレータを一方の前記絶縁部材に保持する樹脂保持部と、
    が構成されるとともに、
    前記樹脂締結部は、前記発電セルの一方の端部に配置される前記セパレータに一体に設けられる樹脂突起部と、
    前記樹脂突起部が設けられた前記セパレータ以外の他の前記セパレータに形成され、該樹脂突起部が一体に挿入される第1組み立て用孔部と、
    全ての前記セパレータに形成され、前記樹脂突起部に代えて別部材である樹脂連結部材が選択的に挿入される第2組み立て用孔部及び第3組み立て用孔部と、
    を有する一方、
    前記樹脂保持部は、全ての前記セパレータに形成され、別部材である端部用樹脂連結部材が前記絶縁部材から前記端部発電セルの前記セパレータに一体に挿入される端部組み立て用孔部を有することを特徴とする燃料電池スタック。
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