JP6034251B2 - 配設体支持具及び配設体 - Google Patents

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Description

本発明は、前面に開口を有する配設体を、貫通孔によりその開口が壁表に臨むように壁裏の柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具及び貫通孔によりその開口が壁材の裏側に臨むように壁材の裏側の柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体に関する。
建築物の壁に配線器具を設置するため、前面に開口を有する有底四角箱状に形成された配線ボックス(配設体)が壁裏に設置されている。ところで、火災により配線ボックスが燃焼してしまうと、壁裏に火炎、煙、有毒ガスなどが流入してしまう虞がある。そこで、壁裏への火炎、煙、有毒ガスなどの流入を防止するため、配線ボックスを金属材料で形成するとともに、配線ボックスの開口端を壁材の裏面に当接させている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、前面に開口を有する金属材料製の保護カバーの開口周端において、保護カバーの外周に向けて延びるように金属材料製のフランジが延設されている。そして、保護カバーの側面を柱に当接させて柱に取り付けるとともに、フランジの前面を壁材の背面に当接させている。
特開平11−4515号公報
ところで、特許文献1のように、保護カバーの一側面側をビスによって柱に取着するタイプでは、ビスを柱に固定した際に、柱に当接する一側面と対向する他側面が、壁材の立設予定面と同一平面上に位置する柱の前面に対して後方向にずれてしまうことがある。
具体的に説明すると、保護カバーの一側面において、保護カバーの深さ方向における後寄りからビスを柱に固定してしまった場合、他側面が柱の前面より後にずれ易い。
このように、ビスを柱に固定する位置がずれると保護カバーの他側面もずれるため、そのずれにより、フランジの全面を壁材の背面に当接させることができない虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、配設体の前端面を壁裏に当接させることのできる配設体支持具及び配設体を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の配設体支持具は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、前記配設体が取着される配設体取着部と、前記壁材の立設予定面よりも前方に前記配設体取着部に取着された配設体の前端面が突出するように前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられた際に、前記立設予定面に立設される壁材で変形させられて前記配設体が壁裏側に押し込まれる一方で、原形状への復帰力によって、前記配設体の前端面を、前記立設予定面に立設した壁材の背面に押し付け可能な変形部と、を備えることを要旨とする。
請求項2に記載の配設体支持具は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、前記配設体が取着される配設体取着部と、前記配設体取着部を前記取付部に対し変位可能とする変形部と、を備え、前記取付部は、前記柱若しくは胴縁材に当接する当接面を有するとともに、前記配設体取着部は、前記配設体が取着される取着面を有し、前記当接面に対し前記取着面が傾斜し、前記当接面と前記取着面で挟まれた角度が鋭角であることを要旨とする。
配設体支持具について、前記取付部と前記配設体取着部は、略平板状に形成され、かつ一端側同士が連結されるとともに他端側がそれぞれ自由端となっており、前記変形部による変形によって自由端同士が近接可能であるのが好ましい。
配設体支持具について、前記取付部と前記配設体取着部を一体成形し、前記取付部と前記配設体取着部の連結箇所が前記変形部として機能するのが好ましい。
請求項5に記載の配設体支持具は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、前記配設体が取着される配設体取着部と、前記配設体取着部に取着された前記配設体の前端面を、前記壁材の背面より壁表に突出可能とする状態で前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられていくに従い前記配設体取着部に取着された前記配設体が、前記壁材の背面に向けて付勢されつつ該背面よって押し返されることで変形し、原形状への復帰力によって、前記配設体の前端面を、前記壁材の背面に押し付け可能な変形部と、を備えたことを要旨とする。
なお、請求項5に記載の配設体支持具において、「前記壁材の背面より壁表に突出可能とする状態」とは、壁材の背面に配設体の前端面が当接することで、実際は、前端面は背面より壁表に突出していないが、壁材を除いたと仮想した状態では、前端面が背面より突出することを示している。
請求項6に記載の配設体支持具は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、前記柱若しくは前記胴縁材に当接する当接面を有する取付部と、前記配設体が取着される取着面を有する配設体取着部と、を備え、前記取着面において、前記配設体の開口側が位置する端縁を前端縁とすると、前記当接面と前記取着面が、前記前端縁に向かうに従い徐々に近付くように前記当接面に対し前記取着面が傾斜しており、さらに、傾斜した前記当接面と前記取着面が平行に近付くように変形可能な変形部を備えていることを要旨とする。
配設体支持具について、前記変形部は平板状であり、前記取付部の前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けに伴い曲げ変形するのが好ましい。
配設体支持具について、前記取付部には、前記配設体取着部に取着された前記配設体の前端面に対し直交する方向に延びる長孔が形成されているのが好ましい。
配設体支持具について、前記取付部は、前記配設体取着部に取着された前記配設体との対向部よりも外方へ延出された延出部を有するのが好ましい。
配設体支持具について、前記変形部の復帰力によって、前記配設体の前端面を、前記開口の前面に立設した壁材の背面に押し付けることができる位置に前記配設体を配置するべく前記取付部の取付位置を案内する位置合わせ手段を備えるのが好ましい。
請求項11に記載の配設体は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、前記壁材の立設予定面よりも前方に前記配設体本体の前端面が突出するように前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられた際に、前記立設予定面に立設される壁材で変形させられて前記配設体本体が壁裏側に押し込まれる一方で、原形状への復帰力によって、前記配設体本体の前端面を、前記立設予定面に立設した壁材の背面に押し付け可能な変形部と、を備えたことを要旨とする。
請求項12に記載の配設体は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、
前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、前記配設体本体の前記開口側の前端面の位置を変位可能とする変形部と、を備え、前記取付部は、前記柱若しくは胴縁材に当接する当接面を有し、前記当接面に対し、前記前端面が傾斜し、前記当接面と前記前端面で挟まれた角度が鈍角であることを要旨とする。
配設体について、前記取付部は、略平板状に形成され、前記取付部と前記配設体本体とは、一端側同士が連結されるとともに他端側がそれぞれ自由端となっており、前記変形部による変形によって自由端同士が近接可能であるのが好ましい。
配設体について、前記取付部と前記配設体本体を一体成形し、前記取付部と前記配設体本体の連結箇所が前記変形部として機能するのが好ましい。
配設体について、前記取付部は、前記開口の周縁に延設され、かつ前記配設体本体と一体成形されたフランジであって、前記フランジのうち前記配設体本体の開口側の前端面に対して折れ曲がった部分が前記変形部として機能してもよい。
請求項16に記載の配設体は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、前記配設体本体の前端面を、前記壁材の背面より壁表に突出可能とする状態で前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部を備えるとともに、前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられていくに従い前記配設体本体が、前記壁材の背面に向けて付勢されつつ該背面よって押し返されることで変形し、原形状への復帰力によって、前記配設体本体の前端面を、前記壁材の背面に押し付け可能な変形部を備えたことを要旨とする。
なお、請求項16に記載の配設体において、「前記壁材の背面より壁表に突出可能とする状態」とは、壁材の背面に配設体本体の前端面が当接することで、実際は、前端面は背面より壁表に突出していないが、壁材を除いたと仮想した状態では、前端面が背面より突出することを示している。
請求項17に記載の配設体は、側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、
前記柱若しくは前記胴縁材に当接する当接面を有する取付部と、前記当接面に対し、前記配設体本体の前記開口側の前端面が傾斜するとともに、前記当接面は、前記前端面から離れるに従い前記配設体本体の側面から離れており、さらに、傾斜した前記当接面と前記前端面が垂直に近付くように変形可能な変形部を備えていることを要旨とする。
配設体について、前記取付部は、前記配設体本体との対向部よりも外方へ延出された延出部を有するのが好ましい。
配設体について、前記変形部の復帰力によって、前記配設体本体の前端面を、前記開口の前面に立設した壁材の背面に押し付けることができる位置に前記配設体本体を配置するべく前記取付部の取付位置を案内する位置合わせ手段を備えるのが好ましい。
本発明によれば、配設体の前端面を壁裏に当接させることができる。
配線ボックス固定装置を示す分解斜視図。 (a)は、ボックス体支持具を示す正面図、(b)は、ボックス体支持具を示す側面図。 柱に配線ボックス固定装置を取り付けた状態を示す平面図。 配線ボックスが壁材によって押圧される様子を示す平面図。 第2の実施形態のボックス体支持具を示す正面図。 第2の実施形態において、柱に配線ボックス固定装置を取り付けた状態を示す平面図。 第3の実施形態の配線ボックスを示す斜視図。 第3の実施形態において、柱に配線ボックスを取り付けた状態を示す平面図。 第4の実施形態の配線ボックス固定装置を示す分解斜視図。 (a)は第4の実施形態のボックス体支持具を示す斜視図、(b)は第4の実施形態のボックス体支持具を示す側面図。 (a)は柱に配線ボックス固定装置を取り付けた状態を示す平面図、(b)は配線ボックスが壁材を押圧した様子を示す平面図。 変更例としてのボックス体支持具を示す平面図。 変更例としてのボックス体支持具を示す平面図。 変更例としてのボックス体支持具を示す斜視図。 変更例としてのボックス体支持具を示す斜視図。 変更例としてのボックス体を示す斜視図。 (a)は、変更例としてのボックス体を示す正面図、(b)は、変更例としてのボックス体を示す断面図。 変更例としての配線ボックスを示す斜視図。
(第1の実施形態)
以下、配設体支持具をボックス体支持具に具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。
まず、配線ボックス20が設置される壁Wについて説明する。
図1に示すように、壁Wは、柱Hと、柱Hの前後両面に立設される一対の壁材W1とによって構成されている。壁材W1は、石膏ボード製である。
次いで、壁W内に配設体としての配線ボックス20を配設する配線ボックス固定装置Sについて説明する。配線ボックス固定装置Sは、柱Hに取り付けられるボックス体支持具10と、該ボックス体支持具10に取着される配線ボックス20とからなる。
まず、配線ボックス20について説明する。
図1に示すように、配線ボックス20のボックス体本体20aは、矩形板状の底壁21と、この底壁21の周縁から立設された四つの側壁22a〜22dとから前面(一面)に開口23を有する有底四角箱状に形成されている。そして、底壁21及び側壁22a〜22dにより配線ボックス20の周壁が形成されている。なお、以下の説明において、図1の上下に対向する側壁を上側壁22a及び下側壁22bとし、図1の左右に対向する側壁を右側壁22c及び左側壁22dとする。また、配線ボックス20は、金属材料製である。
ボックス体本体20aにおける開口23の周縁全周には、四角環状をなすフランジ24が一体形成されている。このフランジ24は、開口23の周縁全周からボックス体本体20aの外方に向けて延びるように形成されている。
上側壁22a及び下側壁22bの内面には、内方に突出したボス部25が設けられている。各ボス部25は、図示しない配線器具を配線ボックス20に取り付けるために用いられる。
左側壁22dには、固定ビスBが挿通される挿通孔26が複数(実施形態では五つ)形成されている。各挿通孔26は、配線ボックス20の深さ方向に細長に延びる長孔状に形成されている。固定ビスBは、配線ボックス20をボックス体支持具10に固定するために用いられる。
次に、ボックス体支持具10について、図2(a),(b)に従って説明する。
図2(a),(b)に示すように、ボックス体支持具10は、矩形状をなしている。また、ボックス体支持具10は、合成樹脂材料により形成されている。また、ボックス体支持具10は、矩形板状に形成された取付部11と、配設体取着部としてのボックス体取着部12を一体成形してなる。
取付部11において、ボックス体取着部12が対向する面と背向する面は、柱Hの側面H2に当接される当接面11aを形成している。そして、当接面11aを柱Hに当接させて取付部11が柱Hに取り付けられるようになっている。
取付部11における一対の長辺のうち一方の長辺側である一端には、矩形板状に形成されたボックス体取着部12が一体に設けられている。より詳しくは、図2(b)に示すように、取付部11の一端とボックス体取着部12の一端が、連結部Qを介して一体に連結されている。
より詳しくは、図3に示すように、ボックス体取着部12は、取付部11に対して、角度θ(鋭角)だけ前方に傾斜するように、連結部Qを介して連結されている。なお、角度θは、45度よりも角度の小さい鋭角である。これにより、連結部Qを支点として、取付部11の他端とボックス体取着部12の他端がそれぞれ自由端となり、ボックス体取着部12を取付部11に対して相対的に変位させることが可能となる。よって、連結部Qが弾性変形部(変形部)13として機能することになる。また、弾性変形部13は、取付部11とボックス体取着部12の連結箇所に一体形成されていることになり、連結部Qを支点にして回動するように変位可能である。
また、ボックス体取着部12は、取付部11における長手方向全体に亘って設けられているのではなく、取付部11の長手方向側の両端部から等距離離れた位置に設けられている。また、ボックス体取着部12において、取付部11と対向する面と背向する面は、取着面12aを構成している。この取着面12aには、配線ボックス20の左側壁22dが当接された状態で、該配線ボックス20が取着されるようになっている。この取着面12aは、取付部11の当接面11aに対し、上記の角度θだけ前方に傾斜している。すなわち、取着面12aと当接面11aとで挟まれる角度θは45度より小さい鋭角となっている。
また、取付部11において、一方の長辺には、位置合わせ手段としての保持突部14が、連結部Qの延設方向と反対側に向かって延びるように設けられている。保持突部14の裏面は、取付部11の当接面11aに対し直交するようになっている。また、連結部Qによってボックス体取着部12と連結される取付部11の基端と保持突部14の裏面は、同一平面上に位置している。よって、ボックス体取着部12は、保持突部14の裏面に対して、角度θ(鋭角)だけ前方に傾斜することになる。また、図2(b)に示すように、連結部Qには、フランジ24の裏面に当接する当接面15が形成されている。
取付部11には、取付部11の長手方向の両端部において、一対の長辺の間を取付部11の短辺方向に沿って延びる長孔状の取付孔11bが形成されている。各取付孔11bには、ボックス体支持具10を柱Hに取り付けるための固定ビスBが挿通可能になっている(図1参照)。
ボックス体取着部12には、一対の長辺の間を取付部11の短辺方向に沿って延びる長孔状の取付孔12bが、ボックス体取着部12の長手方向において断続的に形成されている。各取付孔12bには、配線ボックス20をボックス体取着部12に取り付けるための固定ビスBが螺入可能になっている(図1参照)。
取付部11の短手方向への長さN1は、ボックス体取着部12の短手方向への長さN2よりも長くなっている。同様に、取付部11の長手方向への長さN3は、ボックス体取着部12の長手方向への長さN4よりも長くなっている。よって、取付部11には、ボックス体取着部12との対向部よりも外方へはみ出た延出部11cが形成されていることになる。
その一方で、図1に示すように、配線ボックス20の深さ方向への長さN5は、ボックス体取着部12の短手方向への長さN2と略同一となっている。同様に、配線ボックス20の長手方向への長さN6は、ボックス体取着部12の長手方向への長さN4と略同一となっている。よって、ボックス体取着部12に配線ボックス20を取着した状態であっても、取付孔11bは、ボックス体取着部12に覆われずに露出した状態となる。また、フランジ24の幅方向への長さN7は、保持突部14の基端からボックス体取着部12の厚み方向への長さN8と略同一となっている。
次に、図3及び図4に従って、配線ボックス固定装置Sを用いた配線ボックス20の配設方法及びその作用について説明する。
図3に示すように、取付部11の当接面11aを柱Hの側面H2に当接させるとともに、保持突部14の裏面を、壁材W1が立設される柱Hの側面(前面H1)に当接させる。そして、柱Hを手で掴むとともに保持突部14を指で柱Hに押し付けるとボックス体支持具10が柱Hに保持される。各取付孔11bから柱Hに固定ビスBを強制的に螺入してボックス体支持具10を柱Hに取り付ける。このとき、柱Hの前面H1側から視認すると、ボックス体取着部12よりも柱H寄りに弾性変形部13が位置し、該弾性変形部13よりも柱H寄りに取付部11が位置している。
次に、ボックス体取着部12の取着面12aに配線ボックス20の左側壁22dを当接させるとともに、フランジ24の裏面を当接面15に当接させる。前述したように、ボックス体取着部12の取着面12aは、取付部11の当接面11aに対して、角度θ(鋭角)だけ前方に傾斜するように、連結部Qを介して連結されている。よって、配線ボックス20を、傾斜したボックス体取着部12の取着面12aに取着するとともにフランジ24を当接面15に当接させることで、配線ボックス20のフランジ24の前面及び開口端の全周、すなわち、配線ボックス20の前端面も、必然的に、壁材W1の立設予定面Pよりも角度θだけ前方に突出することになる。なお、立設予定面Pとは、壁材W1が立設される予定面であって、柱Hの前面H1と同一平面上に位置する。
ちなみに、配線ボックス20の前端面を壁材W1の立設予定面Pよりも突出させることは、保持突部14の裏面及び取付部11の当接面11aをそれぞれ柱Hの側面に当接させた状態とするだけで生起させることができる。すなわち、壁材W1の立設予定面Pからの配線ボックス20の前端面の突出量が、弾性変形部13からボックス体取着部12に向けて離れるほど漸増することができるように、ボックス体取着部12が傾斜して取付部11に連結されているからである。また、取付部11の基端と保持突部14の裏面とは、同一平面上に位置しているとともに、保持突部14は、取付部11に対して直交するように設けられている。よって、保持突部14の裏面を柱Hの前面H1に当接させるとともに、取付部11の当接面11aを柱Hの側面H2に当接させることで、取付部11の取付位置を案内することが可能となる。つまり、保持突部14の裏面とボックス体取着部12の傾斜により、配線ボックス20の前端面を壁材W1の立設予定面Pよりも突出させることができる取付部11の取付位置を案内することが可能となる。
そして、挿通孔26から固定ビスBを強制的に螺入して配線ボックス20をボックス体取着部12に取着することで、配線ボックス20をボックス体支持具10に配設する。なお、挿通孔26及び取付孔12bは、長孔形状をなしているため、固定ビスBを螺入した後でも、固定ビスBを緩めたのであれば、配線ボックス20をボックス体取着部12の短手方向に沿ってスライド移動させることが可能となり、配線ボックス20の配設位置を、再度、調節することが可能となる。また、ここでは図示しないが固定ビスBが螺入されない挿通孔26は、耐火性能を有するアルミシートなどで覆われる。
図4に示すように、ボックス体取着部12に配線ボックス20を取着した後は、作業者の手によって保持突部14を前方に起こして、保持突部14をボックス体支持具10から除去する。なお、保持突部14は、ペンチやドライバーなどの工具を用いてボックス体支持具10から除去しても良い。その後、柱Hの前面H1側に壁材W1を立設する。この場合、壁材W1は、柱Hの前面H1に沿って立設されることになる。前述したように、立設予定面Pは、柱Hの前面H1と同一平面上に位置するため、壁材W1の立設予定面Pから角度θだけ前方に突出していた配線ボックス20のフランジ24前面の取付部11から最も離れた、向かって右側が、壁材W1の背面によって押圧される。そして、弾性変形部13によってボックス体取着部12を弾性変形可能としたことで、柱Hに固定された取付部11に対して配線ボックス20(より詳しくは、配線ボックス20の前端面)が相対的に変位することになり、壁材W1による押圧を受けて配線ボックス20が壁W裏側に押し込まれる。ただし、配線ボックス20において、柱H側に位置するフランジ24が当接面15に当接しているため、当接面15に当接しているフランジ24を支点として配線ボックス20が変位することになり、配線ボックス20の開口23が柱Hの前面H1よりも後方に変位することはない。
その後、立設した壁材W1に図示しないビスを螺入して、柱Hに壁材W1を固定する。すると、弾性変形部13の復帰力によってボックス体取着部12が弾性変形して原位置に戻ろうとして、配線ボックス20のフランジ24の前面及び開口端の全周、すなわち、配線ボックス20の前端面が、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けられる。
このように、配線ボックス20のフランジ24の前面及び開口端の全周が、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けられることで、壁材W1と配線ボックス20との間に隙間が形成されず、確実に壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることができるようになる。
その後、壁Wの表側に位置する壁材W1において配線ボックス20と対向する位置に、穿孔工具(図示せず)を用いて壁材W1を切除して貫通孔(図示せず)を形成する。すると、配線ボックス20の開口23及びボス部25が貫通孔を介して壁W表に臨まされる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ボックス体支持具10は、柱Hに取り付けられる取付部11と、取付部11から延び配線ボックス20が取着されるボックス体取着部12と、ボックス体取着部12に取着した配線ボックス20を取付部11に対して相対的に変位させる弾性変形部13を有している。そして、取付部11の当接面11aと、ボックス体取着部12の取着面12aとで挟まれる角度θが鋭角となるように、ボックス体取着部12は取付部11に対し傾斜している。また、取付部11を柱Hに取り付けた状態では、弾性変形部13により、壁材W1の立設予定面Pよりも前方に配線ボックス20の開口23側(配線ボックス20の前端面)を突出させることができる。そして、弾性変形部13を弾性変形させて配線ボックス20を壁裏側に押し込むようにすると、弾性変形部13の復帰力によって壁材W1の背面に配線ボックス20の前端面(フランジ24の前面及び開口端の全周)を押し付けることができる。よって、壁材W1の背面と配線ボックス20の前端面との間に隙間が形成されず、壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることが可能となる。なお、配線ボックス20は耐火性能を有しているため、壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることで、壁材W1の背面と配線ボックス20の前端面との間に隙間が形成されず、火災発生時に、火炎、煙、有毒ガスなどが隙間から壁裏に流入してしまうことを防止することができる。また、気密性や遮音性を有している配線ボックスとする場合、壁材W1の背面に配線ボックスを当接させることで、壁材W1の背面と配線ボックスの前端面との間に隙間が形成されず、配線ボックスの気密性や遮音性を向上させたり、隙間からの音漏れなどを防止したりすることができる。また、壁材W1の背面と配線ボックス20の前端面との間に隙間が形成されないことで、配線器具をボス部25に取り付けるときに、配線ボックス20が壁W表に引き付けられ、柱Hへの取り付け箇所に負担がかかったり、配線器具の取り付け状態が歪むことがない。
(2)ボックス体支持具10は、一対の壁材W1の間に立設される柱Hに取り付けられる。なお、配線ボックス20の開口23よりも前方に位置する壁材W1は、柱Hの前面に取り付けられるため、壁材W1の立設前であっても、壁材W1の立設予定面Pを予測し易い。そして、壁材W1の立設予定面Pを予測し易いということは、配線ボックス20を壁材W1の立設予定面Pからどの程度離した位置に配置すれば良いのかも予測し易くなる。
(3)壁材W1の立設予定面Pからの配線ボックス20の前端面の突出量が、弾性変形部13からボックス体取着部12に向けて離れるほど漸増するように、取付部11(当接面11a)に対して傾斜するようにボックス体取着部12(取着面12a)を設けた。これにより、立設された壁材W1の背面が配線ボックス20を押圧する力が、モーメントとして弾性変形部13に伝わることになり、簡単に配線ボックス20を壁材W1の前面に向かって押し込むことができる。よって、例えば、弾性変形部13を比較的丈夫に形成したとしても、壁材W1が配線ボックス20を押圧する力がモーメントとして弾性変形部13に伝わるので、このモーメントを利用すれば、簡単に配線ボックス20を壁材W1の前面に向かって押し込むことができる。すなわち、ボックス体支持具10と配線ボックス20において、支点(取付部11)と作用点(弾性変形部13)との距離よりも、支点(取付部11)と力点(フランジ24の右端)の距離(支点(取付部11)をなるべく長く確保可能であるが故に、配線ボックス20を壁材W1の前面に向かって小さい力で押し込むことができる。
(4)取付部11及びボックス体取着部12をそれぞれ略平板状に形成し、取付部11の他端とボックス体取着部12の他端側がそれぞれ自由端となるように取付部11とボックス体取着部12の一端側同士が連結されることで、弾性変形部13によって自由端同士を近接させることができる。このような構成とすることで、ボックス体支持具10自体をコンパクトに形成することができるので、柱Hに隣接させて配線ボックス20をボックス体支持具10に取り付けることができる。
(5)取付部11とボックス体取着部12を一体成形することで、取付部11とボックス体取着部12の連結箇所が、主に弾性変形部13として機能するようになるので、少ないコストで簡単に弾性変形部13を作ることができる。
(6)取付部11において、ボックス体取着部12及び配線ボックス20との対向部よりもはみ出した延出部11cを形成したことで、ボックス体取着部12に配線ボックス20を取着した後であっても、ボックス体取着部12や配線ボックス20によって柱Hへの取付部11の取付が阻害されることがない。
(7)保持突部14によって案内される箇所にボックス体支持具10の取付部11を取り付けることで、弾性変形部13の復帰力によって配線ボックス20の前端面を壁材W1の背面に押し付けることができるようになる。つまり、保持突部14を設けたことで、ボックス体支持具10の取付部11の適正な取付位置を確実に決定することができる。
(8)ボックス体支持具10において、取付部11の当接面11aに対し、ボックス体取着部12の取着面12aを、鋭角(角度θ)だけ傾斜させた。このため、ボックス体取着部12の取着面12aに配線ボックス20を取着したとき、取付部11とボックス体取着部12との位置関係に基づき、壁材W1の立設予定面Pから配線ボックス20の前端面を突出させることができる。
(第2の実施形態)
次に、配設体支持具をボックス体支持具に具体化した第2の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図5及び図6に示すように、ボックス体支持具30は、略L字状をなしている。また、ボックス体支持具30は、合成樹脂材料により形成されている。また、ボックス体支持具30は、矩形板状に形成された取付部31と、矩形板状に形成されたボックス体取着部32を一体成形してなる。取付部31において、ボックス体取着部32が連結されている面と背向する面は、柱Hの側面H2に当接される当接面31aを形成している。
図6に示すように、ボックス体取着部32は、取付部31においてボックス体取着部32が連結される側とは反対側に向けて、ボックス体取着部32が連結された側の取付部31の先端からボックス体取着部32の自由端との間が角度θだけ傾斜するように取付部31に連結されている。ボックス体支持具30が合成樹脂材料により形成されることから、ボックス体取着部32はバネ性を備えることになり、取付部31とボックス体取着部32との連結部を支点として、ボックス体取着部32を取付部31に対して相対的に変位させることが可能となる。よって、弾性変形可能なボックス体取着部32が、弾性変形部(変形部)33として機能する。
また、ボックス体取着部32において取付部31が連結されている側の面は、取着面32aを構成している。この取着面32aには、配線ボックス20の底壁21の外面が当接された状態で該配線ボックス20が取着されるようになっている。そして、ボックス体取着部32の取着面32aは、取付部31の当接面31aに対し傾斜しており、当接面31aと取着面32aで挟まれる角度θ1は、45度よりも大きい鋭角となっている。
取付部31において、一方の長辺には、保持突部34が、ボックス体取着部32と反対側に向かって延びるように設けられている。保持突部34の裏面は、取付部31の当接面31aに対し直交するようになっている。また、ボックス体取着部32が設けられていない取付部11の一端と、保持突部14の裏面は、同一平面上に位置している。
取付部31には、一対の長辺の間を取付部11の短辺方向に沿って延びる長孔状の取付孔31bが、取付部31の長手方向の両端部において形成されている。ボックス体取着部32には、ボックス体取着部32の長手方向に沿って延びる長孔状の取付孔32bが断続的に形成されている。
図6に示すように、取付部31の短手方向への長さN9は、配線ボックス20の深さ方向への長さN5と略同一となっている。一方、ボックス体取着部32の長手方向への長さN10は、配線ボックス20の短手方向への長さN11よりも長くなっている。よって、ボックス体取着部32は、その長さ内に少なくとも一つの配線ボックス20が収まるように取着できる大きさに設計されている。
次に、図6に従って、配線ボックス20の配設方法及びその作用について説明する。
図6に示すように、取付部31の当接面31aを柱Hの側面H2に当接させるとともに、保持突部34の裏面を、壁材W1が立設される柱Hの前面H1に当接させる。そして、各取付孔31bから柱Hに固定ビスBを強制的に螺入してボックス体支持具30を柱Hに取り付ける。
次に、ボックス体取着部32の取着面32aに配線ボックス20の底壁21を当接させる。前述したように、ボックス体取着部32は、取付部31においてボックス体取着部32が連結される側とは反対側に向けて、ボックス体取着部32が連結された側の取付部31の先端からボックス体取着部32の先端との間が角度θだけ傾斜するように取付部31に連結されている。また、取付部31の当接面31aに対し、ボックス体取着部32の取着面32aが角度θ1だけ傾斜している。よって、配線ボックス20を傾斜したボックス体取着部32に取着することで、配線ボックス20の前端面も、必然的に、壁材W1の立設予定面Pよりも角度θだけ前方に突出することになる。配線ボックス20の前端面の立設予定面Pからの突出量は、取付部31から離れるほど漸増している。
そして、底壁21に形成された挿通孔(図示せず)から固定ビスBを強制的に螺入して配線ボックス20をボックス体取着部32に取着することで、配線ボックス20をボックス体支持具30に配設する。その後、作業者の手によって保持突部14を前方に起こして、保持突部14をボックス体支持具10から除去する。
次に、柱Hの前面H1側に壁材W1を立設する。立設予定面Pは、柱Hの前面H1と同一平面上に位置するため、壁材W1が、柱Hの前面に沿って立設されることになる。このため、壁材W1の立設予定面Pから前方に突出していた配線ボックス20のフランジ24の前面が、壁材W1の背面によって押圧される。すると、壁材W1の押圧を受けて配線ボックス20が壁W裏側に押し込まれる。
その後、立設した壁材W1に図示しないビスを螺入して、柱Hに壁材W1を固定する。すると、弾性変形部33の復帰力によって、取付部31とボックス体取着部32との連結部を支点として、ボックス体取着部32が取付部31に対して相対的に変位して原位置に戻ろうとして、配線ボックス20のフランジ24の前面及び開口端の全周(配線ボックス20の前端面)が、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けられる。
このように、配線ボックス20のフランジ24の前面及び開口端の全周が、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けられることで、壁材W1と配線ボックス20との間に隙間が形成されず、確実に壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることができるようになる。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(5),(7),(8)と同様の記載に加え、以下のような効果を得ることができる。
(9)ボックス体取着部32が、取付部31に対し、壁表側に向けて傾斜しているため、配線ボックス20の開口23側(配線ボックス20の前端面)を立設予定面Pよりも突出させることができる。また、取付部31とボックス体取着部32との連結部を支点として、ボックス体取着部32を取付部31に対して相対的に変位させることができる。つまり、弾性変形部を別部材で形成しなくても弾性変形させることが可能となり、少ないコストでボックス体支持具30を製造することが可能となる。
(第3の実施形態)
次に、取付部と変形部とを備えた配設体を配線ボックスに具体化した第3の実施形態を図7及び図8にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図7及び図8に示すように、フランジ24には、該フランジ24を配線ボックス20の底壁21側に向かって折り曲げ変形可能となるよう、各側壁22a〜22dにおける開口23側の周縁に沿って溝27が形成されている。フランジ24において、溝27が形成された薄肉部27aは、その他の部位よりも薄く、強度が劣っている。したがって、図8に示すように、フランジ24を溝27に沿って底壁21側に折り曲げると、薄肉部27aを支点としてボックス体本体20aの開口面に対してフランジ24が折り曲げられる。これにより、薄肉部27a、より詳しくは、フランジ24のうちボックス体本体20aの開口面に対して折れ曲がった部分が変形部として機能する。また、以下の説明では、上側壁22aと連結しているフランジ24を、上フランジ24aと示す。また、下側壁22bと連結しているフランジ24を、下フランジ24bと示す。また、右側壁22cと連結しているフランジ24を、右フランジ24cと示す。また、左側壁22dと連結しているフランジ24を、左フランジ24dと示す。
次に、図8に従って、配線ボックス20の配設方法及びその作用について説明する。
図8に示すように、左側壁22dと連結している左フランジ24dを折り曲げる前に、左フランジ24dのみを柱Hの側面H2に固定するよう、左フランジ24dの裏面から固定ビスBを強制的に螺入して、左フランジ24dを柱Hに取り付ける。これにより、左フランジ24dが、柱Hに取り付けられる取付部として機能する。また、左フランジ24dにおいて、柱Hの側面H2に当接する面が当接面24daとなる。
さらに、左フランジ24dを除くボックス体本体20aが、配設体本体に相当する。また、左フランジ24dを除くフランジ24a〜24cの前面及びボックス体本体20aの開口端の全周が、配設体本体の前端面に相当する。その後、ボックス体本体20aを、左フランジ24dの溝27を支点として柱Hに対して折り曲げる。
このとき、左フランジ24dとボックス体本体20aは、薄肉部27aによって連結されている。よって、ボックス体本体20a(より詳しくは、左フランジ24dを除くフランジ24a〜24cの前面及びボックス体本体20aの開口端の全周)は、薄肉部27aを支点として変位させることが可能となる。これにより、左フランジ24dを柱Hに取り付けた後、ボックス体本体20aの前端面が、壁材W1の立設予定面Pよりも角度θだけ前方に突出するように、ボックス体本体20a(より詳しくは、左フランジ24dを除くフランジ24a〜24cの前面及びボックス体本体20aの開口端の全周)を変位させる。このとき、ボックス体本体20aの前端面と、左フランジ24dの当接面24daとで挟まれる角度θ2は鈍角となっている。
次に、柱Hの前面側に壁材W1を立設する。壁材W1は、柱Hの前面に沿って立設されるため、上フランジ24a、下フランジ24b、及び右フランジ24cの前面が、壁材W1の背面によって押圧される。また、ボックス体本体20aを、薄肉部27aを支点として変位可能としたことで、壁材W1の押圧を受けてボックス体本体20aが壁W裏側に押し込まれる。
その後、立設した壁材W1に図示しないビスを螺入して、柱Hに壁材W1を固定する。すると、ボックス体本体20aが変位して原位置に戻ろうとして、上フランジ24a、下フランジ24b、及び右フランジ24cの前面及びボックス体本体20aの開口端の全周が、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けられる。
このように、ボックス体本体20aの前端面が、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けられることで、壁材W1と配線ボックス20との間に隙間が形成されず、確実に壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることができるようになる。
上記第3の実施形態によれば、第1の実施形態の(1),(2)と同様の記載に加え、以下のような効果を得ることができる。
(10)左フランジ24dを、薄肉部27aを支点として折り曲げ可能としたことで、ボックス体取付具を用いなくても柱Hに配線ボックス20を取り付けることが可能となる。また、フランジ24の幅方向への長さN7は、配線ボックス20において一番短い配線ボックス20の深さ方向への長さN5よりもはるかに短いため、配線ボックス20をボックス体支持具10に取り付けて使用する場合に比して、少ない部品数で柱Hに配線ボックス20を取り付けることができるとともに、小型化に繋がる。
(第4の実施形態)
次に、配設体支持具をボックス体支持具に具体化した第4の実施形態を図9〜図11にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
図9に示すように、配線ボックス固定装置Sは、ボックス体支持具41と配線ボックス20とから形成されている。ボックス体支持具41は、長尺金属板により形成されている。また、ボックス体支持具41は、矩形板状に形成された配設体取着部としてのボックス体取着部43と、このボックス体取着部43の長さ方向の両端に設けられた板状の連結部44と、各連結部44の先端に設けられた板状の取付部42とを一体に備える。
図10(a)及び図10(b)に示すように、ボックス体取着部43は、その一面に取着面43aを備える。また、ボックス体取着部43には、一対の長辺の間で延びる長孔状の取付孔43bが、ボックス体取着部43の長手方向において断続的に形成されている。各取付孔43bには、配線ボックス20をボックス体取着部43に取り付けるための固定ビスBが螺入可能になっている。
ボックス体取着部43の長さ方向の両端それぞれからは、連結部44が取着面43aから離れる方向に向けて延びている。さらに、各連結部44において、ボックス体取着部43から離れた端縁それぞれからは、取付部42が連結部44に対し屈曲する状態に設けられている。各取付部42において、ボックス体取着部43の取着面43aと背向する面は、柱Hの側面H2に当接される当接面42aを形成している。そして、当接面42aを柱Hに当接させて取付部42が柱Hに取り付けられることで、ボックス体支持具41が柱Hに取り付けられるようになっている。
また、ボックス体支持具41は、その一方の長辺上に、ボックス体取着部43、一対の連結部44、及び一対の取付部42それぞれの一側縁が位置している。そして、各取付部42は、その一側縁がボックス体取着部43の一側縁上に位置しながらも当接面42aが取着面43aに対し平行にならず、若干傾斜するように折り曲げて形成されている。ここで、ボックス体支持具41の一方の長辺が位置する端縁を前端縁41aとすると、当接面42aと取着面43aは、前端縁41aに向かうに従い徐々に近付くように、当接面42aに対し取着面43aが傾斜している。
各取付部42は、長さ方向の両端それぞれに細長板状の変形部46を備え、各変形部46は、ボックス体支持具41の他方の長辺から、長さ方向に直交する方向に突出している。すなわち、各取付部42の一部が変形部46を構成している。各変形部46には、円形状の挿通孔47aが形成されるとともに、挿通孔47aから、変形部46の突出方向に沿って細長孔状に延びる取付孔47bが形成されている。各挿通孔47aには、ボックス体支持具41を柱Hに取り付けるための固定ビスBの頭部が挿通可能になっているとともに、取付孔47bには固定ビスBの頭部は通過できず、軸部のみが通過可能になっている。
ボックス体支持具41の長さ方向全体の長さは、配線ボックス20の長さN6よりも長くなっている。よって、ボックス体支持具41には、配線ボックス20よりも外方へはみ出た延出部である変形部46が形成されていることになる。
次に、図11に従って、配線ボックス20の配設方法及びその作用について説明する。
さて、図11(a)に示すように、ボックス体取着部43の取着面43aに配線ボックス20の左側壁22dを当接させるとともに図示しない固定ビスBによって配線ボックス20をボックス体取着部43に取着する。このとき、取付孔47bは、配線ボックス20の前端面に対し直交する方向に延びている。
そして、柱Hの前面H1に壁材W1が立設された状態において、壁材W1の背面に、配線ボックス20の前端面を当接させる。このとき、前述したように、ボックス体取着部43の取着面43aは、取付部42の当接面42aに対して傾斜し、当接面42aと取着面43aは、前端縁41aに向かうに従い徐々に近付くように形成されている。よって、配線ボックス20のフランジ24の前面及び開口端の全周(配線ボックス20の前端面)を壁材W1の背面に当接させると、ボックス体支持具41の当接面42aは、柱Hの側面H2に対し傾斜しつつ離間することになる。このため、柱Hの側面H2において、壁材W1の背面側と、当接面42aとの間には隙間が形成される。そして、取付部42の当接面42aが柱Hの側面H2に近付いていって、上記隙間が無くなるように、ボックス体支持具41を壁材W1の背面側へ移動させると、配線ボックス20の前端面が壁材W1の背面より壁表に突出可能となる。すなわち、配線ボックス20の前端面が壁材W1の背面に当接することで、実際は、配線ボックス20の前端面は、壁材W1の背面より壁表に突出していないが、壁材W1を除いたと仮想した状態では、配線ボックス20の前端面が背面より突出することになる。
その後、図11(b)に示すように、取付部42の挿通孔47aから取付孔47bに固定ビスBを挿通し、取付孔47bの長さ方向に沿って固定ビスBの位置を調節した後、その固定ビスBを柱Hの側面H2に挿通する。このとき、変形部46及び取付孔47bは、配線ボックス20からの延出部を形成するため、取付孔47bに対する固定ビスBの位置調節が配線ボックス20に邪魔されずに行うことができる。
そして、各取付孔47bから柱Hに固定ビスBを強制的に螺入していく。このとき、配線ボックス20は壁材W1の背面から前面へ突出しようとするが、配線ボックス20の前端面は壁材W1の背面に当接しているため、壁材W1に向けた移動が規制され、結果として、当接面42aと柱Hの側面H2との間の隙間分だけ各変形部46が塑性変形していく。より詳細には、各取付部42の当接面42aとボックス体取着部43の取着面43aが平行に近付くように変形部46が塑性変形していく。すると、各変形部46の塑性変形(曲げ変形)に伴い、ボックス体支持具41によって配線ボックス20が壁材W1の背面に向けて付勢されるとともに、その付勢力は壁材W1によって押し返され、変形部46が変形する。その結果、塑性変形した変形部46の原形状への復帰力(所謂、スプリングバック)によって、配線ボックス20の前端面、すなわち、フランジ24の前面が壁材W1の背面に押し付けられる。
そして、固定ビスBによって取付部42の当接面42aが柱Hの側面H2に当接すると、配線ボックス20が柱Hに取り付けられる。
したがって、上記第4の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(11)ボックス体支持具41は、柱Hに取り付けられる取付部42と、配線ボックス20が取着されるボックス体取着部43と、ボックス体取着部43に取着した配線ボックス20を取付部42に対して相対的に変位させる変形部46を有している。そして、取付部42を固定ビスBで柱Hに取り付けていくに従い、当接面42aと取着面43aが平行に近付くように変形部46を変形させて、壁材W1の背面に配線ボックス20の開口23側(配線ボックス20の前端面)を押し付けることができる。よって、壁材W1の背面と配線ボックス20の前端面との間に隙間が形成されず、壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることが可能となる。
(12)変形部46は、取付部42の当接面42aを柱Hの側面H2に当接させるために固定ビスBを螺進するのに合わせて変形していく。このため、固定ビスBの螺入と同時にボックス体支持具41によって配線ボックス20の前端面を壁材W1の背面に押し付けることができる。
(13)取付部42には、挿通孔47a及び取付孔47bが形成され、取付孔47bは長孔状に形成されている。このため、取付孔47bの長さの範囲内で固定ビスBの位置調節が可能になり、固定ビスBを柱Hの側面H2の所望位置に螺入することができる。
(14)取付部42において、ボックス体取着部43及び配線ボックス20との対向部よりもはみ出した延出部(変形部46)を形成したことで、ボックス体取着部43に配線ボックス20を取着した後であっても、ボックス体取着部43や配線ボックス20によって柱Hへの取付部42の取付が阻害されることがない。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
○第1,第2の実施形態において、取付部を柱Hに取り付けたのであれば、配線ボックス20をボックス体取着部に取着する前に保持突部を除去しても良い。
○第3の実施形態において、柱Hの前面H1に載せるように左フランジ24dを当接させ、該左フランジ24dを支点として配線ボックス20の前方に折り曲げても良い。
○第3の実施形態において、フランジ24がペンチなどの工具によって折り曲げ可能な厚みであるならば、溝27及び薄肉部27aを省略しても良い。また、フランジ24は、ボックス体本体20aの開口面に対して予め折れ曲がった状態に形成しても良い。
○壁材W1の立設予定面Pよりも前方に配線ボックス20若しくはボックス体本体20aの前端面を突出させる方法はどのような方法であっても良い。例えば、第2の実施形態において、図12に示すように、ボックス体取着部32の取着面32aが保持突部34の裏面に対して並行となるように、取付部31からボックス体取着部32を延設させる。そして、取着面32aから弧状に湾曲し、前面に膨出する撓み変形可能な変形部としての弾性変形部Aを形成する。このような構成としても、配線ボックス20の前端面を壁材W1の立設予定面Pよりも前方に突出させることが可能となる。また、弾性変形部Aにより、壁材W1の押圧を受けて配線ボックス20を壁W裏側に押し込むことができるとともに、弾性変形部Aの原形状への復帰力によって配線ボックス20の前端面を、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けることができる。
○壁材W1の立設予定面Pよりも前方に配線ボックス20若しくはボックス体本体20aの前端面を突出させる方法はどのような方法であっても良い。例えば、第2の実施形態において、図13に示すように、ボックス体取着部32の一部を湾曲させて変形部としての弾性変形部32cを形成しても良い。このような構成としても、配線ボックス20の前端面を壁材W1の立設予定面Pよりも前方に突出させることが可能となる。また、弾性変形部32cによって、ボックス体取着部32の弾性変形が補助される。このため、弾性変形部32cが形成されていないボックス体支持具30(図6参照)に比して、少ない力で壁材W1の押圧を受けて配線ボックス20を壁W裏側に押し込むことができる。さらに、弾性変形部32cの原形状への復帰力によって配線ボックス20の前端面を、開口23の前面に立設された壁材W1の背面に押し付けることができる。
○第1の実施形態において、取付部11とボックス体取着部12を近接させることができるのであれば、変形部はどのような位置に形成されていても良い。例えば、図14に示すように、取付部11とボックス体取着部12の対向面を、変形部としての弾性変形部Aによって接続するようにしても良い。
○第1の実施形態において、取付部11とボックス体取着部12が連結されているのであれば、どのような手法で連結されていても良い。例えば、取付部11とボックス体取着部12を蝶番などの連結部材で連結させても良い。また、取付部11には複数個の貫通孔を形成する一方で、ボックス体取着部12には、貫通孔と対向する箇所に、ボックス体取着部12から延びる突部を形成しても良い。これによれば、ボックス体取着部12の突部を取付部11の貫通孔に嵌合させることで、貫通孔に突部が嵌合された箇所を支点として、ボックス体取着部12を取付部11に対して相対的に変位させることが可能となる。
○取付部11とボックス体取着部12は、それぞれの他端が自由端となるように連結されているのであれば、その連結状態は問わない。例えば、第1の実施形態において、ハの字状、U字状、トの字状などの形状を取るように取付部11とボックス体取着部12の一端側同士が連結されていても良い。また、取付部11の一端ではなく、取付部11の側面のうち最も平面形状の大きい側面の一端寄りからボックス体取着部12が連結されていても良い。
○第1の実施形態において、取付部11における延出部は、ボックス体取着部12の幅方向よりも外方にはみ出していても良い。
○第1の実施形態において、取付部11とボックス体取着部12を近接させることができるのであれば、取付部11とボックス体取着部12の一端同士が連結されていなくても良い。
○第1〜第4の実施形態において、取付部11が取り付けられる対象は、柱Hに限られず、柱Hの前面に横架される胴縁材であっても良い。この場合、「胴縁材の側方」とは、胴縁材の横架方向に対して上下方向に延びる側面となる。
○第1〜第3の実施形態において、位置合わせ手段は、保持突部14,34のように形作られたものでなくても良く、取付部11の取付位置を案内することができるのであれば、どのような形態であっても良い。例えば、保持突部14,34を省略し、取付部11の前側端面を壁材W1の立設予定面となる柱H若しくは胴縁材の前面に位置合わせすることを位置合わせ手段としても良い。
○配線ボックスの前端面(第3の実施形態では、ボックス体本体20aの前端面)を、開口の前面に立設した壁材W1の背面に押し付けることができる位置に配線ボックスを取り付けることができるように、取付部の取付位置を案内することができるのであれば、位置合わせ手段は、どのような形状をなしていても良い。例えば、第2の実施形態において、図15に示すように、壁材W1を設置するための胴縁材Dに配線ボックス50を取り付ける場合、柱Hの前面H1には、胴縁材Dが横架され、該胴縁材Dの前面D1に壁材W1が設置されることになる。なお、保持突部34の裏面を柱Hの前面H1に当接させたとしても、胴縁材Dの厚みによって、配線ボックス50の前端面が壁材W1の背面に当接することがない。したがって、胴縁材Dの厚みを考慮して、ボックス体支持具30を柱Hに取り付けなければならない。そこで、取付部31において、ボックス体取着部32が延設される側と反対側の端部から胴縁材Dの厚み分だけボックス体取着部32側寄りの位置に目印Yをプリントしても良い。そして、目印Yで示される位置が柱Hの前面H1と同一平面上に位置するようにボックス体支持具30の位置合わせを行うことで、壁材W1の立設予定面Pよりも前方に配線ボックス50の前端面を突出させることが可能となる。
○第1〜第4の実施形態において、ボックス体の前端面(第1、第2及び第4の実施形態では、配線ボックス20の前端面、第3の実施形態では、ボックス体本体20aの前端面)を壁材W1の背面に押し付けることができるのであれば、ボックス体として、金属製の耐火カバー内に合成樹脂材料性の配線ボックスを収容して使用しても良い。
○第1〜第4の実施形態において、ボックス体の前端面(第1、第2及び第4の実施形態では、配線ボックス20の前端面、第3の実施形態では、ボックス体本体20aの前端面)を壁材W1の背面に押し付けることができるのであれば、ボックス体として、合成樹脂材料で配線ボックスを成形しても良い。また、フランジ24を形成しなくても良い。
○第1及び第2の実施形態において、配線ボックス20とボックス体支持具を一体に形成し、配設体本体と、取付部と、変形部を備えた配設体としても良い。例えば、配設体本体となる配線ボックス20の左側壁22dから取付部を延設し、取付部又は配線ボックス20が相対的に変位可能となるようにしても良い。このような場合、配線ボックス20をボックス体支持具10に取り付ける手間を省くことができるので、配線ボックス20の柱Hへの取付作業を手早く行うことができる。
○第1〜第3の実施形態において、壁材W1を立設する前に、作業者自身の手で配線ボックス20を壁W裏側に押し込み、その状態で壁材W1を立設するようにしても良い。
○各実施形態において、耐火性能、或いは遮音性能や気密性能を重視しないのであれば、配線ボックスの前端面(第3の実施形態では、ボックス体本体20aの前端面)の一部を切り欠いて形成しても良いし、配線ボックスの前端面の一部を凹設しても良い。このような場合、配線ボックスの前端面が壁材W1の背面に当接することはない。つまり、配線ボックス20の前端面が壁材W1の背面に当接しなくても良い。さらに、配設体は、底壁を省略したり、側壁を一部省略し、略コ字状や略C字状に開口が囲み形成される枠体であっても良い。
○各実施形態において、耐火性能、或いは遮音性能や気密性能を重視しないのであれば、配設体は、合成樹脂製の配線ボックスであっても良い。このように、配設体を合成樹脂により成形した場合も、配設体の前端面(第1、第2及び第4の実施形態では、配線ボックス20の前端面、第3の実施形態では、ボックス体本体20aの前端面)の一部を切り欠いて形成しても良いし、配設体の前端面の一部を凹設しても良い。さらに、底壁を省略したり、側壁を一部省略し、略コ字状や略C字状に開口が囲み形成される枠体であっても良い。
○各実施形態において用いられるボックス体は、図16に示すような、耐火性能を有する金属材料製の耐火カバー40に合成樹脂製の配線ボックス55を収容した耐火性配線ボックス60であっても良い。さらに、気密性能を高めるために、耐火カバー40を、気密性能の高いカバーに変更しても良い。同じく、遮音性能を高めるために、耐火カバー40を、遮音性能の高いカバーに変更しても良い。遮音性能を高めるためには、耐火カバー40を比重2以上の軟質材料、より詳しくは、高比重材料を添加したゴムやエラストマーによって形成することが好ましい。
○各実施形態において用いられる配設体は、図17(a),(b)に示すような配線ボックス70の前端面を発泡材(例えば、ポリウレタン系の樹脂)で形成した発泡部材71によって取り囲んだ配設体としても良い。このような配設体とする場合、壁材W1に当接する発泡部材71の前面が、配線ボックス70の前端面となる。そして、配線ボックス70を用いる場合、壁材W1の背面に配線ボックス70を当接させた際、壁材W1の背面と配線ボックスの前端面との間に発泡部材71が介在されて隙間が形成されないため、配線ボックス70の気密性を向上させたり、隙間からの音漏れなどを確実に防止したりすることができる。
○図18に示すように、第4の実施形態において、配線ボックス20のフランジ24の一方の長辺における長さ方向の両端側に連結部44を一体に形成するとともに、各連結部44に取付部42を設け、各取付部42に変形部46を設け、連結部44と、変形部46とを備えた配設体72としてもよい。この場合、ボックス体本体20aが配設体本体となる。
この構成において、柱Hの前面H1に壁材W1が立設された状態において、壁材W1の背面に、フランジ24の前端面を当接させる。このとき、当接面42aに対し、ボックス体本体20aにおけるフランジ24の前端面が傾斜しているとともに、当接面42aは、フランジ24の前端面から離れるに従い、ボックス体本体20aの側面から離れている。さらに、配設体72は、傾斜した当接面42aと、フランジ24の前端面が垂直に近付くように変形可能な変形部46を取付部42に備える。
このため、配設体72において、ボックス体本体20aのフランジ24の前端面を壁材W1の背面に当接させると、配設体72の当接面42aは、柱Hの側面H2に対し傾斜しつつ離間することになる。このため、柱Hの側面H2において、壁材W1の背面側と、当接面42aとの間には隙間が形成される。そして、取付部42の当接面42aが柱Hの側面H2に近付いていって、上記隙間が無くなるように、配設体72を壁材W1の背面側へ移動させると、フランジ24の前端面が壁材W1の背面より壁表に突出可能となる。すなわち、ボックス体本体20aにおけるフランジ24の前端面が壁材W1の背面に当接することで、実際は、フランジ24の前端面は、壁材W1の背面より壁表に突出していないが、壁材W1を除いたと仮想した状態では、フランジ24の前端面が背面より突出することになる。
その後、取付部42の挿通孔47aから取付孔47bに固定ビスBを挿通し、取付孔47bの長さ方向に沿って固定ビスBの位置を調節した後、その固定ビスBを柱Hの側面H2に挿通する。このとき、変形部46及び取付孔47bは、配線ボックス20からの延出部を形成するため、取付孔47bに対する固定ビスBの位置調節がボックス体本体20aに邪魔されずに行うことができる。
そして、各取付孔47bから柱Hに固定ビスBを強制的に螺入していく。このとき、ボックス体本体20aは壁材W1の背面から前面へ突出しようとするが、ボックス体本体20aにおけるフランジ24の前端面は壁材W1の背面に当接しているため、壁材W1に向けた移動が規制され、結果として、当接面42aと柱Hの側面H2との間の隙間分だけ各変形部46が塑性変形していく。より詳細には、各取付部42の当接面42aと、フランジ24の前端面が垂直に近付くように変形部46が塑性変形していく。すると、各変形部46の塑性変形(曲げ変形)に伴い、ボックス体本体20aが壁材W1の背面に向けて付勢されるとともに、その付勢力は壁材W1によって押し返され、変形部46が変形する。その結果、塑性変形した変形部46の原形状への復帰力(所謂、スプリングバック)によって、ボックス体本体20aにおけるフランジ24の前端面が壁材W1の背面に押し付けられる。
このように構成しても、第4の実施形態の(11)〜(14)と同様の効果を得ることができる。
○図18に示す実施形態では、取付部42が変形部46を一体に備える構成としたが、取付部42全体を変形部としたり、取付部42及び連結部44を変形部としてもよい。
また、図18に示す形態において、取付部42と変形部を別体としてもよいし、配設体72全体を変形可能に形成し、配設体72全体を変形部としてもよい。
○図18に示す形態では、固定ビスBを柱Hに強制的に螺入するのに連動して変形部46が塑性変形していき、固定ビスBの螺入完了とともに、ボックス体本体20aにおけるフランジ24の前端面が壁材W1の背面に押し付けられた。これに限らず、フランジ24の前端面を壁材W1の背面に当接させた状態で、手で変形部46を変形させた後、取付部42を固定ビスBにより柱Hに取り付けてもよい。
○第1〜第2の実施形態において、壁材W1を立設しておき、その壁材W1の背面に配線ボックス20の前端面を当接させた状態で、取付部11,31から柱Hの側面H2に固定ビスBを螺入して配線ボックス20を柱Hに取り付けてもよい。このように構成した場合、取付部11,31を固定ビスBで柱Hに取り付けていくに従い、第1の実施形態では弾性変形部13(変形部46)を変形させ、第2の実施形態では取付部31とボックス体取着部32の連結部を変形させて、壁材W1の背面に配線ボックス20の前端面を押し付けることができる。
第3の実施形態の配線ボックス20において、左フランジ24dを薄肉部27aから折り曲げ、左フランジ24dにおける柱Hの側面H2への当接面をボックス体本体20aの前端面に対し傾斜させておく。そして、壁材W1を立設しておき、その壁材W1の背面に配線ボックス20の前端面を当接させる。次に、左フランジ24dの裏面から固定ビスBを強制的に柱Hに螺入して、左フランジ24dを柱Hに取り付ける。このように構成した場合、左フランジ24dを固定ビスBで柱Hに取り付けていくに従い、薄肉部(変形部)27aから左フランジ24dを変形させ、壁材W1の背面に配線ボックス20の前端面を押し付けることができる。この場合、左フランジ24dが、柱Hに取り付けられる取付部として機能する。また、左フランジ24dを除くボックス体本体20aが、配設体本体に相当する。また、左フランジ24dを除くフランジ24a〜24cの前面及びボックス体本体20aの開口端の全周が、配設体本体の前端面に相当する。
よって、壁材W1の背面と配線ボックス20の前端面との間に隙間が形成されず、壁材W1の背面に配線ボックス20を当接させることが可能となる。
○第4の実施形態及び図18に示す形態において、変形部46は、配線ボックス20との対向部よりも外方へ延出していなくてもよい。
○第4の実施形態及び図18に示す形態において、取付孔47bは長孔ではなくてもよく、その場合は、挿通孔47aだけで取付孔としてもよい。
○第4の実施形態及び図18に示す形態において、壁材W1を立設する前、柱Hに固定ビスBを予め固定しておき、ボックス体取着部43に配線ボックス20を取着した後、固定ビスBの頭部を、挿通孔47aに挿通し、ボックス体支持具41又は配設体72を柱Hに仮固定する。その後、壁材W1を立設し、壁材W1の背面に、配線ボックス20の前端面又はフランジ24の前端面が当接するまで、固定ビスBの軸部に対し、取付孔47bに沿ってボックス体支持具41又は配設体72をスライド移動させた後、その位置で固定ビスBを柱Hに螺入して、変形部46を変形させてもよい。
○第4の実施形態では、取付部42が変形部46を一体に備える構成としたが、取付部42全体を変形部としたり、取付部42及び連結部44を変形部としてもよい。
また、第4の実施形態において、取付部42と変形部を別体としてもよいし、ボックス体支持具41全体を変形可能に形成し、ボックス体支持具41全体を変形部としてもよい。
○第4の実施形態では、固定ビスBを柱Hに強制的に螺入するのに連動して変形部46が塑性変形していき、固定ビスBの螺入完了とともに、配線ボックス20の前端面が壁材W1の背面に押し付けられた。これに限らず、配線ボックス20の前端面を壁材W1の背面に当接させた状態で、手で変形部46を変形させた後、取付部42を固定ビスBにより柱Hに取り付けてもよい。
○第4の実施形態及び図18に示す形態において、ボックス体支持具41又は取付部42に位置合わせ部を設けてもよい。
○第4の実施形態において、壁材W1が立設される前に、ボックス体支持具41の取付部42を固定ビスBで柱Hに取り付け、当接面42aに対する取着面43aの傾斜を利用して、壁材W1の立設予定面Pよりも前方に配線ボックス20の開口23側(配線ボックス20の前端面)を突出させておいてもよい。そして、変形部46を塑性変形させて配線ボックス20を壁裏側に押し込むようにして、変形部46の復帰力(スプリングバック)によって壁材W1の背面に配線ボックス20の前端面(フランジ24の前面及び開口端の全周)を押し付けるようにしてもよい。
○第1の実施形態において、取付部11とボックス体取着部12を別体としつつ、金属製の変形部によって取付部11とボックス体取着部12を連結し、金属製の変形部の塑性変形によってボックス体取着部12を取付部11に対し変位可能としてもよい。
○第1及び第2の実施形態において、柱Hの前面H1に壁材W1が立設された状態でボックス体支持具10を用いて配線ボックス20を設置する場合は、予め保持突部14,34を除去しておく。
○第3の実施形態において、柱Hの前面H1に壁材W1が立設された状態で配線ボックス20を柱Hに設置する場合、左フランジ24dを上下方向に延出させた構成としておいてもよい。このように構成すると、配線ボックス20の側方から左フランジ24dの延出部に固定ビスBを強制的に螺入することができ、壁材W1が立設されていても配線ボックス20の柱Hへの設置が可能になる。
θ1,θ2…角度、D…胴縁材、H…柱、P…立設予定面、W…壁、W1…壁材、W2…貫通孔、10,30,41…配設体支持具としてのボックス体支持具、11,31、42…取付部、11c…延出部、11a,24da,31a,42a…当接面、12,32,43…配設体取着部としてのボックス体取着部、12a,32a,43a…取着面、A,13,32c,33…変形部としての弾性変形部、14…位置合わせ手段としての保持突部、20…配設体としての配線ボックス、20a…配設体本体としてのボックス体本体、21…底壁、22a〜22d…側壁、23…開口、24…フランジ、41a…前端縁、46…変形部。

Claims (19)

  1. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、
    前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、
    前記配設体が取着される配設体取着部と、
    前記壁材の立設予定面よりも前方に前記配設体取着部に取着された配設体の前端面が突出するように前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられた際に、前記立設予定面に立設される壁材で変形させられて前記配設体が壁裏側に押し込まれる一方で、原形状への復帰力によって、前記配設体の前端面を、前記立設予定面に立設した壁材の背面に押し付け可能な変形部と、を備えた配設体支持具。
  2. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、
    前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、
    前記配設体が取着される配設体取着部と、
    前記配設体取着部を前記取付部に対し変位可能とする変形部と、を備え、
    前記取付部は、前記柱若しくは胴縁材に当接する当接面を有するとともに、前記配設体取着部は、前記配設体が取着される取着面を有し、前記当接面に対し前記取着面が傾斜し、
    前記当接面と前記取着面で挟まれた角度が鋭角である配設体支持具。
  3. 前記取付部と前記配設体取着部は、略平板状に形成され、かつ一端側同士が連結されるとともに他端側がそれぞれ自由端となっており、前記変形部による変形によって自由端同士が近接可能である請求項1又は請求項2に記載の配設体支持具。
  4. 前記取付部と前記配設体取着部を一体成形し、前記取付部と前記配設体取着部の連結箇所が前記変形部として機能する請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の配設体支持具。
  5. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、
    前記配設体が取着される配設体取着部と、
    前記配設体取着部に取着された前記配設体の前端面を、前記壁材の背面より壁表に突出可能とする状態で前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、
    前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられていくに従い前記配設体取着部に取着された前記配設体が、前記壁材の背面に向けて付勢されつつ該背面よって押し返されることで変形し、原形状への復帰力によって、前記配設体の前端面を、前記壁材の背面に押し付け可能な変形部と、を備えた配設体支持具。
  6. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体を、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に支持させるために用いる配設体支持具であって、
    前記柱若しくは前記胴縁材に当接する当接面を有する取付部と、
    前記配設体が取着される取着面を有する配設体取着部と、を備え、前記取着面において、前記配設体の開口側が位置する端縁を前端縁とすると、前記当接面と前記取着面が、前記前端縁に向かうに従い徐々に近付くように前記当接面に対し前記取着面が傾斜しており、
    さらに、傾斜した前記当接面と前記取着面が平行に近付くように変形可能な変形部を備えている配設体支持具。
  7. 前記変形部は平板状であり、前記取付部の前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けに伴い曲げ変形する請求項5又は請求項6に記載の配設体支持具。
  8. 前記取付部には、前記配設体取着部に取着された前記配設体の前端面に対し直交する方向に延びる長孔が形成されている請求項5〜請求項7のうちいずれか一項に記載の配設体支持具。
  9. 前記取付部は、前記配設体取着部に取着された前記配設体との対向部よりも外方へ延出された延出部を有する請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の配設体支持具。
  10. 前記変形部の復帰力によって、前記配設体の前端面を、前記開口の前面に立設した壁材の背面に押し付けることができる位置に前記配設体を配置するべく前記取付部の取付位置を案内する位置合わせ手段を備えた請求項1又は請求項5に記載の配設体支持具。
  11. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、
    前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、
    前記壁材の立設予定面よりも前方に前記配設体本体の前端面が突出するように前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられた際に、前記立設予定面に立設される壁材で変形させられて前記配設体本体が壁裏側に押し込まれる一方で、原形状への復帰力によって、前記配設体本体の前端面を、前記立設予定面に立設した壁材の背面に押し付け可能な変形部と、を備えた配設体。
  12. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、
    前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部と、
    前記配設体本体の前記開口側の前端面の位置を変位可能とする変形部と、を備え、
    前記取付部は、前記柱若しくは胴縁材に当接する当接面を有し、
    前記当接面に対し、前記前端面が傾斜し、
    前記当接面と前記前端面で挟まれた角度が鈍角である配設体。
  13. 前記取付部は、略平板状に形成され、前記取付部と前記配設体本体とは、一端側同士が連結されるとともに他端側がそれぞれ自由端となっており、前記変形部による変形によって自由端同士が近接可能である請求項11又は請求項12に記載の配設体。
  14. 前記取付部と前記配設体本体を一体成形し、前記取付部と前記配設体本体の連結箇所が前記変形部として機能する請求項11〜請求項13のうちいずれか一項に記載の配設体。
  15. 前記取付部は、前記開口の周縁に延設され、かつ前記配設体本体と一体成形されたフランジであって、前記フランジのうち前記配設体本体の開口側の前端面に対して折れ曲がった部分が前記変形部として機能する請求項14に記載の配設体。
  16. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、
    前記配設体本体の前端面を、前記壁材の背面より壁表に突出可能とする状態で前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられる取付部を備えるとともに、
    前記取付部が前記柱若しくは前記胴縁材に取り付けられていくに従い前記配設体本体が、前記壁材の背面に向けて付勢されつつ該背面よって押し返されることで変形し、原形状への復帰力によって、前記配設体本体の前端面を、前記壁材の背面に押し付け可能な変形部を備えた配設体。
  17. 側壁により囲み形成され前面に開口を有する配設体本体を備え、壁材に形成される貫通孔により前記開口が壁表に臨むように、前記壁材の裏側となる位置に設置された柱若しくは胴縁材の側方に取り付けられる配設体であって、
    前記柱若しくは前記胴縁材に当接する当接面を有する取付部と、
    前記当接面に対し、前記配設体本体の前記開口側の前端面が傾斜するとともに、前記当接面は、前記前端面から離れるに従い前記配設体本体の側面から離れており、
    さらに、傾斜した前記当接面と前記前端面が垂直に近付くように変形可能な変形部を備えている配設体。
  18. 前記取付部は、前記配設体本体との対向部よりも外方へ延出された延出部を有する請求項11〜請求項17のうちいずれか一項に記載の配設体。
  19. 前記変形部の復帰力によって、前記配設体本体の前端面を、前記開口の前面に立設した壁材の背面に押し付けることができる位置に前記配設体本体を配置するべく前記取付部の取付位置を案内する位置合わせ手段を備えた請求項12に記載の配設体。
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