JP6030912B2 - シリンジ - Google Patents

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Description

本発明は、2部材の混合型硬化材料を収容するシリンダを有し、該シリンダの吐出口にキャップが装着されるシリンジに関する。
2部材の混合型混合型硬化材料(以下、単に硬化材料ともいう)は、2種の異なる硬化材料が、一対のシリンダに各充填され、これを別々に抽出し、混合することで硬化する材料である。各シリンダの先端部には間隔を空けてノズルが配置され、使用時は2連のピストンを同時に作動させてシリンダ内に押し込み、2連のシリンダのノズルから2種の硬化材料が注出される。2種の硬化材料は、液状であっても良いが、通常は、ペースト状であり、紙若しくは樹脂製のシート面上に排出される。2種の硬化材料はノズルの先端部が間隔を空けて配設されていることから、2条に分かれてシート面上に載せられる。こうして抽出された2種の硬化材料は混合することによって、化学的または物理的な反応により硬化し、機械的強度や接着性等の機能が付与されるので、歯科医師は、治療をする前にシート面上の2種の硬化材料を混ぜて用いるようにしている。
この硬化材料は、互いの材料が混合することによって硬化するので、使用時以外は2種の硬化材料が混ざり合わないようにすることが重要である。例えば、2連のノズルを覆う一体型のキャップについては、キャップの向きを180度回転させて取り違えたりすると、キャップの内部に付着している異種の硬化材料が混合し、ノズル口が硬化材で硬化して閉塞されてしまうことがある。
そのため、特許文献1のシリンジには、2連のノズルを覆うキャップが、正しくノズル部に装着できるように、キャップからシリンジ(容体)側に突出する規制片を設け、シリンジには、突出片が嵌合する規制凹部を形成し、キャップとシリンジとを位置決めすることによって、正しくキャップがシリンジに装着できるようにしている。
特許文献2のシリンジには、2連のノズルを覆うための、キャップと該キャップを開閉操作するための操作レバーとが、ボックス状に形成されている。そして、操作レバーの一端を上方後側に回動させると、操作レバーに連動させてキャップが上方後側に回動してノズルが開放される。
実開昭58−91571号公報 特開平6−199355号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシリンジは、キャップをシリンジから外した後、硬化材料を注出し、キャップをノズル部に装着する際に、キャップが比較的小物であるため、置き忘れや紛失する場合があり、作業に余計な手間がかる場合がある。
また、特許文献2に記載のシリンジは、キャップを開閉操作するための操作レバー及びキャップがシリンジに連結されているため、キャップを開放すると、キャップがノズルの後方上側に位置するため、ノズルの先端が見づらく、そのため作業しにくくなる方向に、わざとシリンジの向きをかえて作業を行ったり、見やすい位置に視線を移動させて作業を行わなければならないという課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、キャップが紛失することなく、またキャップがシリンジ本体に連結されていてもノズルが見やすいシリンジを提供することを目的とする。
本発明のシリンジは、上記目的を解決するために、先端部に第1のノズルを設けている第1のシリンダ及び先端部に第2のノズルを設けている第2のシリンダを左右に並設したシリンダ本体と、前記第1のシリンダの筒内を摺動可能な第1のピストンと、前記第2のシリンダの筒内を摺動可能な第2のピストンとを備え、前記第1のピストンと前記第2のピストンとを同時に押圧移動させて、前記第1のシリンダと前記第2のシリンダ内に充填された2部材混合型硬化材料を注出し、前記第1のノズル及び第2のノズルにはキャップ本体が装着可能なシリンジにおいて、前記キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に片持ち支持される曲げ部を有し、曲げ弾性率が50〜1000MPa(23℃)の樹脂である弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に捻転または軸転可能に立設され、前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端の上方から見て該弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させることができ、前記キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、捻転または軸転させ、且つ変形させることにより行なうようにした。
上記シリンジは、非装着時におけるキャップ本体の位置を、弾発性バンドの支持端を中心とした、円周方向の移動において、シリンダの軸方向に対して前方30度よりも後方であることが好ましい。
また、本発明のシリンジにおいて、上記キャップ本体の装着を、弾発性バンドを軸転させることにより行なう場合は、シリンダ本体への弾発性バンドの支持端の取付けを、該弾発性バンドの支持端に拡径鍔部を設け、この拡径鍔部を、シリンダ本体上面に設けた、前記拡径鍔部を遊嵌させる口径の収容室に収容することにより行い、この収容室内で前記拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させることにより、弾発性バンドを軸転させる構造とするのが好ましい。
さらに、この弾発性バンドを軸転させる構造において、弾発性バンドの支持端の拡径鍔部の外周形状を多角形とし、他方、シリンダ本体上面に設けた前記拡径鍔部の収容室の内周形状も多角形とし、前記収容室内で拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させて弾発性バンドを軸転させた際には、断続的に前記拡径鍔部の角が前記内周面に当接して軸転の抵抗が増すロック状態とすることが好ましい。
本発明のシリンジは、上記目的を解決するために、
先端部に第1のノズルを設けている第1のシリンダ及び先端部に第2のノズルを設けている第2のシリンダを左右に並設したシリンダ本体と、前記第1のシリンダの筒内を摺動可能な第1のピストンと、前記第2のシリンダの筒内を摺動可能な第2のピストンとを備え、
前記第1のピストンと前記第2のピストンとを同時に押圧移動させて、前記第1のシリンダと前記第2のシリンダ内に充填された2部材混合型硬化材料を注出し、
前記第1のノズル及び第2のノズルにはキャップ本体が装着可能なシリンジにおいて、
前記キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に片持ち支持される、曲げ部を有する弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に捻転可能に立設され、
前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端の上方から見て該前記弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させるとともに、非装着時におけるキャップ本体の位置を、弾発性バンドの支持端を中心とした、円周方向の移動において、シリンダの軸方向に対して前方30度よりも後方とし、
前記キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、捻転させ、且つ変形させることにより行なうようにした。
さらに本発明のシリンジは、上記目的を解決するために、
先端部に第1のノズルを設けている第1のシリンダ及び先端部に第2のノズルを設けている第2のシリンダを左右に並設したシリンダ本体と、前記第1のシリンダの筒内を摺動可能な第1のピストンと、前記第2のシリンダの筒内を摺動可能な第2のピストンとを備え、
前記第1のピストンと前記第2のピストンとを同時に押圧移動させて、前記第1のシリンダと前記第2のシリンダ内に充填された2部材混合型硬化材料を注出し、
前記第1のノズル及び第2のノズルにはキャップ本体が装着可能なシリンジにおいて、
前記キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に片持ち支持される、曲げ部を有する弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に軸転可能に立設され、
前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端の上方から見て該前記弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させることができ、前記シリンダ本体への弾発性バンドの支持端の取付けを、該弾発性バンドの支持端に拡径鍔部を設け、この拡径鍔部を、シリンダ本体上面に設けた、前記拡径鍔部を遊嵌させる口径の収容室に収容することにより行い、この収容室内で前記拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させることにより、弾発性バンドを軸転させる構造とし、前記弾発性バンドの支持端の拡径鍔部の外周形状を多角形とし、他方、シリンダ本体上面に設けた前記拡径鍔部の収容室の内周形状も多角形とし、前記収容室内で拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させて弾発性バンドを軸転させた際には、断続的に前記拡径鍔部の角が前記内周面に当接して軸転の抵抗が増すロック状態となり、
前記キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、軸転させ、且つ変形させることにより行なうようにした。
本発明のシリンジによれば、キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体に片持ち支持される曲げ部を有する弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体に捻転または軸転可能に立設される態様で設けられている。
そして、前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させることができるため、硬化材料の注出時にキャップの位置が妨げになって、吐出口が見えなくなることが防止できる。そして、キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、捻転または軸転させ、且つ変形させることにより簡単に行なうことができる。
また、このような構造であれば、キャップ本体は、例えば、前記シリンダ本体の上面に弾発性バンドの支持端を取付けて立設された弾発性バンドの自由端にその上面が連結されているため、弾発性バンドの長さを適宜設定することによってキャップの向きに対してキャップが180度向きを変えて装着されることが防止される。すなわち、上記バンドを捻転させてキャップ本体を装着する場合であっても、弾発性バンドを過度に捻転させて、キャップの向きに対してキャップが180度向きを変えてしまうと、バンド他端のキャップ本体への連結部が上下逆転し、該弾発性バンドがキャップの開口を横切るようになり、その装着を邪魔するようになるため、キャップ本体は常に一方向で装着されるようになる。しかも、キャップ本体とシリンダ本体とは弾発性バンドで連結しているので、キャップ本体の紛失が防止される。
本発明の実施形態におけるシリンジを上方から見た斜視図である。 図1のシリンジを下方から見た斜視図である。 図1のシリンジのキャップ5を外した状態の拡大斜視図である。 図1のノズル本体4をシリンジから取り外した状態を示す分解上面図である。 図1のX−X線方向におけるノズル本体4及びキャップ本体28の断面図である。 図1のシリンジのノズル部周辺の上面図である。 図3のY−Y線方向におけるバンド取付部35周辺の断面図である。 図1のシリンジのノズル部を吐出部正面からみた図である。 図1のシリンジのノズル本体4にキャップ5を装着した状態の右側面図である。 本発明の第2の実施形態のシリンジを上方から見た斜視図である。 図10のシリンジのキャップ5を外した状態の拡大斜視図である。 図11のZ−Z線方向におけるバンド取付部の断面図である。
以下、本発明の実施形態によるシリンジの構成について図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明は、本発明の一例であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
図1は、2部材混合型硬化材のシリンジを上方から見た斜視図、図2は下方から見た斜視図、図3は、シリンジのキャップを外した状態の拡大斜視図である。
なお、本実施形態では、シリンジ1のノズル本体4を有する側を先端とし、指宛板9がある側を後端とする。
シリンジ1は、シリンダ本体2、ピストン本体3、キャップ5を備え、一般の合成樹脂で形成されている。これらのうち、シリンダ本体2は、ノズル本体4と左右(横方向)に並べられた第1のシリンダ7と第2のシリンダ8の2連のシリンダにより構成され、これえらの第1及び第2のシリンダ7,8の2連のシリンダは一体成形により形成されている。これらのシリンダ7,8は、各々横断面が円形であり、それらの内径は同一径で軸方向長さが同一であるものが平行に併設されている。
なお、これらは一例であり、別々に成形されたシリンダを連結しても良く、横断面は多角形でもよい。また、本発明の効果を害しない範囲で内径や軸方向長さが異なっていてもよい。
シリンダ本体2において、第1のシリンダ7と第2のシリンダ8の先端側にはノズル本体4が設けられ、後端には指宛板9が一体的に設けられている。指宛板9は、シリンダ本体の後端の周囲から外側へ突出する板形状のものであって、正面から見た形状が略八角形状である。また、指宛板9は上下に長く、上側には上指宛部12が形成され、下側には下指宛部13が設けられている。これらの上下指宛部12,13は、各々の上下端部が後方側へ下がるようにして傾斜している。尚、指宛板9の形状は特に限定されず、左右横に突出している、または上下左右全方向に突出している等でも良い。
ピストン本体3は、左右(横方向)に並べられたロッド状の第1のピストンロッド15と第2のピストンロッド16の2連のピストンロッドが一体成形により形成されている。これらのピストンロッド15,16は、同一形状で且つ同一長さで各々横断面が十文字形であり、後端側に位置する押宛板10によってピストンロッド15,16の後端(基端)が連結されている。2連のピストンロッド15,16は適度な間隔を空けて軸が平行になるように配設されている。第1のピストンロッド15は、第1のシリンダ7のシリンダ孔に挿通され、第2のピストンロッド16は、第2のシリンダ8のシリンダ孔に挿通される。ピストンロッド15,16の先端部は、図示しないピストン部が、対応する第1及び第2のシリンダ7,8のシリンダ孔の内周面に対して気密になるように、かつ摺動可能に収容されている。尚、ピストン本体3や第1のピストンロッド15と第2のピストンロッド16の形状は、上記の気密性と摺動可能性が損なわれない範囲であれば特にその形状は限定されない。
図4,図5を参照にして、ノズル本体4は、シリンダ本体2における、第1のシリンダ7と第2のシリンダ8の先端部に取付けられ、シリンダ本体2に接合される部分である装着部19と、該装着部19を取付けるベース部材20と、先端側のノズル部21とによって形成されている。ベース部材20には、各々ベース部材20を貫通する第1のノズル23と第2のノズル24が形成されている。そして、第1のノズル23の内部には、第1のノズル孔17が形成され、第2のノズル24には第2のノズル孔18が形成されている。第1のノズル孔17は第1のシリンダ7のシリンダ孔に連通し、第2のノズル孔18は第2のシリンダ8のシリンダ孔に連通している。
第1のシリンダ7及び第2のシリンダ8の先端部とノズル本体4との連結は、各シリンダ7,8の先端部に形成した、第1及び第2の円筒41,42が、対応する第1及び第2のノズル23,24のノズル孔17,18に嵌合されることによって連結される。
本実施形態では、ノズル本体4と第1のシリンダ7及び第2のシリンダ8とは別部材で形成され、ノズル本体4は各シリンダ7,8の先端部で溶着、接着、嵌合などの接合手段で連結されている。しかしながら、形状を適宜工夫して、ノズル本体4と第1及び第2のシリンダ7,8とを一体成形で形成することも可能である。
第1及び第2のノズル23,24は、本実施形態では同一形状で同一長さであり、ノズル23,24同士が間隔を空けて配設され、かつノズル軸が平行に配設され、かつ、第1及び第2のノズル23,24の先端部までの長さが同一になるように配設されている。第1及び第2のノズル23,24の先端壁の形状は、各々が円形(図3参照)であるが、接着材料が吐出される開口の第1及び第2の吐出口25,26は、本実施形態では各々が横方向に長い長方形状に形成されている。詳しくは、ノズル23,24の吐出口25,26の形状を底辺(下部)の長さが側辺(側部)の長さよりも大きな長方形状に形成し、各々の吐出口25,26は同一形状、同一の大きさであり、第1及び第2のノズル23,24の先端壁で各々の対応する位置が同一となるように配置されている。したがって、シリンジ1が水平位置にあるときは、第1及び第2の吐出口25,26は、水平方向に対して同一高さに、吐出口25,26の孔の長手方向水平方向に向けて整列されている。
図5、図8を参照にして、吐出口25,26は、第1及び第2のノズル孔17,18よりも小さく形成されており、横断面が円形のノズル孔17,18に対して長方形の吐出口25,26となっており、形状が円形から長方形へと大きく異なっている。しかしながら、第1及び第2のノズル孔17,18の横断面形状についても、吐出口25,26の形状に合わせて、横に平たい長方形断面に形成してもよい。第1及び第2のシリンダ7,8に関しても断面が円形でなく、四角形のような他の多角形などであってもよい。なお、ノズル23、24の先端壁の形状は特に限定されず多角形や星形等でも良い。また、長さは特に限定されないが、吐出し易さを考慮し、2〜20mmが好ましい。なお、吐出口25、26の形状は同一形状、同一の大きさでなくても良い。さらに、ノズル23、24は、ノズル孔17、18が互いに連通しない限りは一体であっても良い。また、吐出口25、26は、本発明の効果を害しない範囲であれば円形状や略長方形状であってもよく、なだらかな曲面や多角形状からなる部分を1個以上設けても良い。
ノズル本体4に装着されているキャップ5は、キャップ本体28と弾発性バンド29から構成されている。キャップ本体28の底部形状は、装着した際に、第1及び第2のノズル23,24の先端からペースト状の硬化材料が漏出しないように形成する必要がある。漏出防止の方法は、従来公知の方法が使用でき、例えば図5に示すように吐出口25,26の形状に合わせ凸部を形成することにより漏出を防止できる。また、同じく図5に示すようにノズル23,24の間に仕切り板を設ける等して、万一硬化材料が漏出した場合もキャップ内で硬化材料が接触し硬化するのを防ぐことが好ましい。
キャップ5は、前記シリンダ本体2の上面に一端側の支持端29aを取付けて立設された弾発性バンド29の他端側の自由端29bに、該キャップ本体28の上面28aを連結させることにより、非装着時にはシリンダ本体2の上方に吊下がる態様で、シリンダ本体2におけるノズル本体4に取り付けられている。弾発性バンド29の一端のノズル本体4上面への取付けは、これらを一体成形して行なっても良いが、バンド取付部35を形成して行うのが好ましい。バンド取付部35は、野球のベース板状のように正方形をした拡径鍔部であり、弾発性バンド29はバンド取付部35の四角形の中心部に連結されている。バンド受部34は、ノズル本体4における、シリンダ7,8と隣接するノズル本体4の後端部分に設けられている。バンド受け34は、後端側が開口し、上面にバンド29の紐部が挿通でき、バンド取付部35をバンド受部34に収容できるように形成している。
図7を参照にして、バンド受部34の内周形状とバンド取付部(拡径鍔部)35の大きさを説明すると、バンド受部34は正四角形であり、バンド取付部35はほぼ正四角形であり、バンド受部34の内壁の一辺とバンド取付部35の一辺は、ほぼ同じ長さであり、隙間なくバンド受部34にバンド取付部35を収容できる。
シリンダ本体2の先端部には、ノズル本体4にキャップ5が装着されたときに、バンド受部34の開口を閉塞するフランジ38を形成し、フランジ38が開口を閉塞すると、バンド取付部35はバンド受部34の内部から脱離されない。
バンド受部34の内周形状とバンド取付部35の形状は特に限定されず、円状、星形状、多角形状でも良い。
図3および図8を参照にして、キャップ5の非装着時には、該キャップ5は、シリンダ本体4の正面から見て、バンド取付部35の上面中心部から弾発性バンド29の支持端29aが、シリンダ本体4の直上方(直角方向)へ立設されている。そして、弾発性バンド29のほぼ中間部で、シリンダ本体4の右側(図面では左側)へ水平方向に向くようにしてキャップ本体28の上面28aに対して直角方向にむけて、該上面28aの開口側縁部に連結されている。なお、斯様にほぼ中間部で水平方向に向いて屈曲した弾発性バンド29の上端部は、キャップ本体28の重みで、その先端がやや垂れ下がっていても良い。その際に垂れ下がったキャップ本体28の高さは、後述する好適な高さ方向の位置取りの範囲内に調整されるのが好ましい。
帯状の弾発性バンド29は側端面(薄い側の面)がシリンダ本体4の前後方向に向けられている。このとき、キャップ本体28の開口は下側に向いている。尚、弾発性バンド29の折り曲げ(湾曲)位置や折り曲げ(湾曲)の程度は、弾発性バンド29の長さやシリンジ1の形状等に応じてキャップ本体28が、硬化材料の注出時に邪魔にならない最適な位置になるように適宜に設定できる。
こうしてキャップ本体28をシリンダ本体4に連結すると、キャップ本体28の非装着時には、片持ち梁状の弾発性バンド29のキャップ本体28のある側が自由端29bになり、該キャップ本体28はノズル本体4の直上方に位置させずに、側方から後方に離間して配設される。図4、図6では、キャップ本体28は、第1および第2のノズル23、24に非装着時において、上面から見てシリンジの90度右側方に位置する態様を例示している。非装着時にノズル本体4から離間して位置するキャップ本体28を、ノズル本体4に装着するときは、キャップ本体28を把持し、弾発性バンド29の支持端29aをバンド取付部35を中心にして、前方のノズル23、24側に捻転しつつ、且つ弾発性バンド29をノズル本体4まで引っ張り下げることにより行なう。図4、図6の例であれば、図9に示すように、弾発性バンド29が90度捻れた状態で引き下げられて装着される。
上記の如くに図4、図6では、キャップ本体28が第1および第2のノズル23、24に非装着時において、上面から見てシリンジ1の90度右側方に位置する態様を例示したが、硬化材料の注出時に、該キャップ本体28が、第1および第2のノズル23、24の視認性を妨げない限りは、その位置取りは上記に限定されるものではなく適宜に設定すればよい。第1および第2のノズル23、24の視認性を妨げない効果を十分に発揮させる観点からは、シリンダを上方から見て、バンド取付部35を中心とした、弾発性バンド29の自由端29b側のキャップ本体28の円周方向において、シリンダ本体2の軸方向に対して前方30度(左右合わせて60度)よりも後方とするのが好ましい。
第1および第2のノズル23、24への非装着時における、キャップ本体28の高さ方向の位置取りも特に制限されるものではないが、第1および第2のノズル23、24の視認性を妨げない効果を十分に発揮させる観点から、前記シリンダ本体2を上方から見た時の、バンド取付部35中心からキャップ本体28の弾発性バンド29との連結部までの長さに対して、キャップ本体28の下端がノズル下端よりも10〜200%上に位置するのが好ましく、特には15〜150%上に位置するのがより好ましい。
本実施態様のように、弾発性バンド29を捻転してノズル本体4に装着する場合は、非装着時に、キャップ本体28は、上面から見てシリンジ1の90度右(または左)側方に位置するのが特に好ましい。こうするとキャップ本体28は、弾発性バンド29を90度捻って装着することになり、弾発性バンド29の形状記憶性の効果によりキャップ5の脱着時にはキャップ本体28が、上記位置に自然に戻る効果が発揮されやすく好適である。このキャップ5の脱着時の戻りのよさは、キャップ本体28の非装着時の位置取りが、上記シリンジ1の90度右(または左)側方丁度であるのが最も顕著であるが、その±30度の範囲であれば、かなり良好に発揮でき好ましい。なお、形状記憶性が良好に発揮され、またキャップ5の繰り返しの着脱後の強度が高いことから、弾発性バンド29は図9に示すように幅広のものが好ましいが、その断面形状は適宜に設定して良く、例えば星型、多角形、円形等でもよい。
なお、弾発性バンド29は、バンド取付部35の上面に連結することが特に好ましいが、該バンド取付部35の取付位置は特に問わず、バンド取付部35の左右側面に連結してもよい。この場合は、弾発性バンド29一直線に水平方向へ向けてもよい。
本実施形態では、弾発性バンド29の材質は弾性を有する樹脂を使用している。弾性を有する樹脂は、ガラス転移温度前後の温度において弾性率が大きく異なり、ガラス転移温度以下の温度ではエネルギー弾性のために弾性率が高くなり、ガラス転移以上の温度では非晶相のミクロブラウン運動に基づくエントロピー弾性のために弾性率が低くなる。本実施形態では、ガラス転移温度が常温以下の樹脂を用いる。具体的には、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンが挙げられ、その中でも曲げ弾性率が50〜1000MPa(23℃)、好ましくは100〜800MPa、更に好ましくは300〜700のものが繰り返しキャップ5の着脱を行った場合も耐久性に優れるため好ましい。例えば、プライムポリマー社製の「ウルトゼックス(登録商標)―25100J」、「ウルトゼックス(登録商標)―4570」や、サンアロマー社製の「PM940M」が使用できる。
弾発性バンド29だけでなく、キャップ本体28も、かような弾発性を有する樹脂で製造されているのが好ましい。
次に、本実施形態におけるシリンジ1の作用について説明する。
シリンジ1に充填される2部材の混合型硬化材料としては、液状でもペースト状でもよく、混合することにより硬化する従来公知の接着剤、充填材、充填補修材が何ら制限なく使用でき、例えば、歯科用セメント、歯科用ボンディング材、歯科用コンポジットレジン、歯科用支台築造材、義歯床用裏装材、歯科用粘膜調製材、歯科用印象材等が挙げられる。ペースト状の混合型混合材料が好ましく、その粘度は、通常1〜500Pa・sである(25℃下で回転粘度計にて測定)。
歯科医師は、シリンジ1からキャップ本体28を取外す時には、キャップ本体28を前方に引抜く。弾発性バンド29はノズル本体4に装着されているときには、捻転した状態であり、キャップ本体28が取外された状態では捻れが戻り、且つキャップ本体28が上方へ吊下がるので、90度捻られた状態から初期位置の図8に示す状態であるシリンダ本体2の斜上側に位置付けられる。
硬化材料の注出は、人差し指と中指を上下指宛部12,13に宛て、親指を押宛板10に押し宛て、該押宛板10を押圧することによって、第1及び第2のピストンロッド15,16を前進させる。
硬化材料は、受け皿としての紙面や、樹脂製板に注出される。この際、第1及び第2のノズル23,24は所定の間隔だけ離して配置されているので、それらの吐出口25,26も離間され、同時に硬化材料が受け皿(図示せず)に吐出される。その結果、受け皿には硬化材料がペースト状であれば2条の硬化材料が吐出される。
本実施形態では、硬化材料が受け皿に吐出されるときに、キャップ本体28が弾発性バンド29の捻転の解除によって、キャップ本体28の位置をノズル本体4の直上方を避け、側方へ遠ざけている。よって、歯科医師等は硬化材料を受け皿に吐出するときに、シリンジ1の第1及び第2のノズル23,24の先端を前側に向けて作業を行う場合は、身体の位置から、キャップ本体28がシリンダ本体2の右側に位置するので、第1及び第2のノズル23,24の位置を明確に見ることができる。
また、シリンジ1を横向き若しくは斜めに持って作業を行う人は、利き腕が右の人であれば、キャップ本体28がシリンダ本体2の後側に位置するので、第1及び第2のノズル23,24がキャップ本体28の影になって邪魔になることがない。
なお、利き腕が左の人は、シリンジ1を横向き若しくは斜めに持って作業するときは、第1及び第2のノズル23,24がキャップ本体28の影になって、見る位置では作業がしにくくなることがある。この場合は、図8に示すキャップ本体28の向きを図面と反対側の右側に向けて、そのまま取付けたものが左利き用として供給できる。したがって、製造時において別途特別にキャップ本体28及び弾発性バンド29等を成形する必要がなく、コストが高くなることがない。
歯科医師は、2条の硬化材料を、混ぜ合わすことによって、歯科治療用の硬化材(本実施形態では硬化材料が混合したものを硬化材とする)として使用するが、予め受け皿に硬化材料を注出させた状態で準備した後、必要となった時点でそれらを混合して使用することがある。
その場合、従来では硬化材料の各吐出口が円形のため、吐出口の横幅よりも広く広がる傾向にあったが、本実施形態では、吐出口25,26の形状が横方向に長い長方形であるため、受け皿に吐出された2条の硬化材料が横方向へ広がらないか、僅かに広がるだけで、吐出口25,26同士の間隔を狭くしても、それらの硬化材料が混ざり合うことなく、硬化材の調整前において、両者が混合して硬化するのを防止できる。したがって、歯科医師は、2部材の混合型硬化材料をあらかじめ準備しておき、硬化材が必要となる直前に両者を混合し使用できる。
キャップ5をノズル本体4に装着するときは、キャップ本体28が弾発性バンド29によって、シリンダ本体2におけるノズル本体4と連結されているので、キャップ本体28を紛失することがない。装着時には、自然に第1及び第2のノズル23,24にキャップ本体28を被せる方向、すなわち90度弾発性バンド29を捻るようにかつ変形させてキャップ本体28を引っ張り下げ、キャップ5の開口を第1及び第2のノズル23,24に被せるだけでよく、誤装着を防止できる。すなわち、弾発性バンド29の取付部35をシリンダ本体2の上面側に設けたので、キャップ本体28が最短の被せる方向に移動させればよい。仮に、誤装着があった場合、すなわち、弾発性バンド29を過度に捻転させて、キャップ本体28を反対向きの180度回転させて、キャップ5をノズル本体4に誤装着させようとした場合は、弾発性バンド29における自由端29b側のキャップ本体への連結部が上下逆転し、該弾発性バンド29がキャップ本体28の開口を横切って装着を邪魔するようになるため、装着し難くなる。よって、キャップ5の底面に硬化材料が付着しているような場合に、ノズルの閉塞を引き起こす異種の側の硬化材料が混合して吐出口25,26が硬化材によって硬化し閉塞することを防止できる。
なお、下述するような方法によれば、キャップ5の向きの誤装着は、さらに良好に防止することができ好適である。
弾発性バンド29の長さやバンド取付部35および弾発性バンド29のキャップ5の連結部の位置は特に限定されない。しかしながら、弾発性バンド29が無い場合は無論のこと、弾発性バンド29の長さがあまりに長すぎると、キャップ5の装着時に、弾発性バンド29を過度に捻転させて、キャップ本体28を反対向きの180度回転させ易くなり、しかも、この場合には、長すぎる弾発性バンド29はキャップ本体28の開口を横切らずに、これから外れて、キャップ本体28との連結部とバンド取付部35とを繋ぐことが可能になり、キャップ5をノズル本体4に対して任意に左右逆に装着することができるようになる。しかして、このようにキャップ5が左右逆に誤装着されると、キャップ本体28の底面に付着していた硬化材料のそれぞれが、吐出口25,26において各々逆の硬化性材料と接触してしまい硬化するため、キャップ装着の操作性が低下する。
このような誤装着を防止するために、弾発性バンド29の長さは、以下の長さにするのが好適である。即ち、例えば、弾発性バンド29をキャップ5とノズル本体4に取付ける場合に、図1に示すように、シリンジ1の同じ面(上面)側に弾発性バンド29を取付ける。この場合、弾発性バンド29の長さについて、一定の長さがあれば、キャップ5をノズル本体4に取付けることができるが、その長さについて一番短い長さを「最短長さ」とする。また、弾発性バンド29の長さを長くすればキャップ5をノズル本体4にキャップ5を反転させた場合であっても装着できるようになるが、キャップ5を反転させた場合に、キャップ5がノズル本体4に装着することができる直前の長さ、すなわちキャップ5がノズル本体4に装着できないぎりぎりの長さを弾発性バンド29の「最長長さ」として設定する。そして、弾発性バンド29の長さを「最短長さ」と「最長長さ」の間に設定すれば、キャップ5を反転させてキャップを装着させようとした場合は(この時弾発性バンド29のキャップ5の連結部と、弾発性バンド29のバンド取付部35はシリンジ1の上下異なる面側に位置する)、反転させた分だけ(上面側にあった弾発性バンド29のキャップ5の連結部が下面側にくる分)、必然的に弾発性バンド29の長さが不足し、キャップ5をノズル本体4に装着できなくなる。この場合は、キャップ5がノズル本体4に左右逆に誤装着され、硬化材料のそれぞれが誤って混合し、吐出口25,26において硬化することを防止できる。即ち、弾発性バンド29の長さを「最短長さ」と「最長長さ」の間に設定する方法が好適である。弾発性バンド29の長さは、この「最短長さ」と「最長長さ」の間の中、特には、最短長さ」の1.2倍以上からと「最長長さ」の0.8倍以下の間の中であるのが好ましく、さらにはこの条件を満足させつつ、前記したキャップ本体28の好適な位置取りが達成できる長さに調整するのが最も好ましい。
弾発性バンド29の長さを上記「最長長さ」よりも長く設ける場合には、キャップ5の誤装着を防止するために、ノズル本体4にリブ31を形成し、他方、キャップ本体28の内周面に溝32を形成するのが効果的である。すなわち、図4に示すように、ノズル本体4の左右のいずれかの一側部に外側へ突出するリブ31を形成し、キャップ本体28の内周面にはキャップ本体28をノズル本体4に装着させたときに、リブ31が挿通する溝32を形成している。したがって、キャップ本体28を誤って180度回転させた状態では、リブ31が妨げとなりノズル本体4に取付けることができない。尚、リブ31、溝32、リブ31の形状や位置は、誤装着を妨げる機能を有す限りにおいては特に限定されない。
以上、第1の実施形態のシリンジ1について説明したが、本実施形態のキャップ5は1つのキャップ5で第1及び第2のノズル23,24を覆うようにしたが、例えば第1及び第2のノズル23,24のキャップを別々にしてもよい。この場合は、例えば、第1のノズル23と第2のノズル24を覆う2つのキャップのそれぞれの弾発性バンドをノズル本体4の上面側に併設してもよい。
次に、本発明の第2の実施形態のシリンジ1について、図10〜図12を参照しながら説明する。
本実施形態では、上記第1の実施形態に対して、キャップ5のノズル本体4への装着を、前記弾発性バンド29を捻転ではなく軸転させることにより行なうようにしたものである。これを可能とするため、バンド取付部35の構成が異なり、その他、弾発性バンド29、キャップ5、シリンダ本体2、ピストン本体3、ノズル本体4の形状や材質は同じである。なお、上記第1の実施形態と同じ名称部分について、同一の符号を付して説明する。
バンド29について説明すると、上記第1の実施形態のキャップ本体28と形状が同じであるキャップ本体28が、ノズル本体4に装着された状態において、キャップ本体28の開口側の上面の中央縁部には、弾発性バンド29の一端側の自由端29bが連結されている。弾発性バンド29の他端側の支持端29aには、バンド取付部35を形成している。弾発性バンド29の形状は、上記第1の実施形態と同様に中間部で90度に曲げている。バンド取付部35は野球のベース板状のように正方形をした拡径鍔部であり、弾発性バンド29はバンド取付部35の四角形の中心部に連結されている。
ノズル本体4には、第1および第2のシリンダ7,8と隣接するノズル本体4の後端部分にバンド受部34が設けられている。バンド受け部34は、後端側が開口し、上面に弾発性バンド29の紐部が挿通でき、バンド取付部35をバンド受部34に収容できるように形成している。
第1のシリンダ7と第2のシリンダ8の先端部には、ノズル本体4にキャップ5が装着されたときに、バンド受部34の開口を閉塞するフランジ38を形成し、フランジ38が開口を閉塞すると、バンド取付部35はバンド受部34の内部から脱離されない。ここで、バンド受部34の内周形状とバンド取付部(拡径鍔部)35の大きさを説明すると、図12のように、共に正四角形であり、バンド受部34の内周の一辺bとバンド取付部35の一辺aは、バンド取付部35の方が小さく形成されており、このためバンド取付部(拡径鍔部)35は、バンド受部34の内部に遊嵌された状態にある。したがって、上記バンド取付部35はバンド受部34に、緩やかに収容されているため、バンド取付部35(若しくは支持端29a)はバンド受部34の内周面に沿って摺動して軸転可能であり、これによりキャップ本体28は、非装着時には、バンド取付部35を中心として、弾発性バンド29の自由端29b側を円周方向に移動することによって、前記第1及び第2ノズル23,24から離して位置させることができるようになっている。
ノズル本体4に装着するときは、ノズル本体4の直上方から離間して配設されているキャップ本体28を把持し、弾発性バンド29をバンド取付部35を中心にして、かつ弾発性バンド29の平面視における長さを回転半径として、前方のノズル23、24側に軸転すれば、該キャップ本体28をノズル本体4の直上方に移動させることができ、これをノズル本体4まで引っ張り下げることにより簡単に装着することができる。
さらに、第2の実施形態では、前記バンド取付部35の四角形の対角線の長さcはバンド受部34の内周の一辺bよりも若干ながら大きく形成されているのが好ましい。こうすることにより、前記バンド取付部35(若しくは支持端29a)を軸転させると、バンド取付部35の角部39がバンド受部34の内周面40に当接するようになり、バンド取付部35の材質(通常は、バンド受部34の材質も)が合成樹脂であり、また、前記バンド受部34の内周の一辺bとバンド取付部35の対角線の長さcの差が小さいことから、正方形のバンド取付部35が90度回転する毎に角39が内周面40に軸転の抵抗が増して一旦ロックされる。次いで、力を増すことによって、角39が内周面40を強く摺動するようにして通り抜けると滑らかな回転が可能になる。したがって、角39と内周面40が接している状態では、その状態でバンド取付部35が内周面40にロックされた状態となり、90度毎に回転するとロックされた状態となり、それ以外の場合は90度弱の範囲で遊嵌した状態になる。なお、バンド受部34の内周形状とバンド取付部35の形状は特に限定されず、円状、星形状、多角形状でも良い。ただしバンド取付部35の形状は、90度や120度ごとに回転をロックでき、操作性が向上することから、前記した正方形や三角形状が特に好ましい。尚、回転をロックする方法は特に限定されず、例えば内周面40に凹部を設けて該凹部に角39がはまり込むようなロック機構を採用する等のロック機構を採用しても良い。
次に、本実施形態における第2のシリンジ1の作用について説明する。
歯科医師は、シリンジ1の使用時において、キャップ5をノズル本体4から取り外す。キャップ本体28の位置採りが良くない場合は、バンド取付部35がバンド受部34に軸転可能に取付けられているので、弾発性バンド29を軸転させてキャップ本体28を後方や、横方向に位置採りさせることができる。なお、弾発性バンド29の形状を中間位置にて90度に曲げたが、支持端29aの側で曲げると、キャップ本体28がさらにシリンダ本体2から遠ざけることができる。
歯科医師等は硬化材料を受け皿に吐出するときに、シリンジ1の第1及び第2のノズル23,24の先端を前側に向けて作業を行う場合は、キャップ本体28を左右いずれかの方向(シリンダ本体2に対して水平方向)へ90度軸転させて、第1及び第2のノズル23,24の先端がはっきりと見えるようにする。本実施形態では、90度毎にバンド取付部35がバンド受部34の内周面に当接してロック状態となる。バンド取付部35がロック状態となる位置は、キャップ本体28がノズル本体4に装着されているとき、キャップ本体28がシリンダ本体2に対して左側若しくは右側に位置するとき、及びキャップ本体28がノズル本体4と逆側の後方位置にあるときである。
また、シリンジ1を横向き若しくは斜めに持って作業を行う人は、利き腕が右の人であれば、キャップ本体28を水平方向に右90度回転させて、キャップ本体28がシリンダ本体2の後側(向こう側)に位置させれば、第1及び第2のノズル23,24がキャップ本体28の影になって邪魔になることがない。また、利き腕が左の人は、キャップ本体28を反対方向へ左90度回転させればよい。このように、右利き及び左利き用として供給できる。したがって、別途特別にキャップ本体28及び弾発性バンド29等を成形する必要がなく、コストが高くなることがない。
キャップ5をノズル本体4に装着するときは、弾発性バンド29を軸転させた分だけキャップ本体28を戻し、キャップ本体28の開口を第1及び第2のノズル23,24に向けるだけで、弾発性バンド29を捻ることなく、引っ張り下げて(弾発性バンド29を変形させて)ノズル本体4に装着することができる。勿論、キャップ本体28が、シリンダ本体2の後方や横方向に位置採りされてロックした状態において、弾発性バンド29を捻って(捻転させて)キャップを装着し、第一の態様と第二の態様の両態様で使用できるようにしてもよい。
なお、上記第1の実施形態と同じように、バンド29の長さを「最短長さ」と「最長長さ」の間に設定すれば、ノズル本体4のリブ31やキャップ5の溝32を形成することなく、キャップ5の向きの誤装着を防止することができる。
本実施形態で説明しなかったシリンジの箇所については、上記実施形態と同じである。
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の変形あるいは変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、弾発性バンド29の取付位置について、第1のシリンダ7と第2のシリンダ8との中間位置に対応させて、ノズル本体4に配設したが、弾発性バンド29の取付部は、シリンダ本体2に設けてもよく、ノズル本体4の側部やシリンダ本体2の側部に連結してもよい。
なお、容器の材質は特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン等の従来公知のプラスチック等が制限なく利用できる。硬化材料が光硬化性の場合は、適宜顔料等入れる等して遮光となっていることが好ましい。また、揮発成分を含む場合には適度な気密性を有していることが好ましい。特に、弾発性バンド29の材質は、キャップ5の繰り返し開閉した場合であっても、耐疲労性、形状記憶性、柔軟性が高い材質が好ましい。
第1および第2のノズル23、24において、各吐出口25、26の形状については、上述したような横長の長方形状の他、吐出口の下側底辺を水平方向に向け、底辺よりも上側を円弧形に形成したもの、吐出口の底辺を水平方向に向け、吐出口の全体を台形に形成しているもの、吐出口の底辺を水平方向に向け、吐出口の全体形状を三角形に形成しているものなどが好ましい。また、一対の吐出口の形状を異形にしてもよい。
上記実施形態では、キャップ5は、1つのキャップにて第1のノズル23、第2のノズル24を覆うようにしたが、2つのキャップを用いて第1のノズル23及び第2のノズル24を別々に独立して覆うようにしてもよい。この場合は、弾発性バンド29、バンド受部34、バンド取付部35が2個必要になる。
1 シリンジ
2 シリンダ本体
3 ピストン本体
4 ノズル本体
5 キャップ
7 第1のシリンダ
8 第2のシリンダ
9 指宛板
10 押宛板
12 上指宛部
13 下指宛部
15 第1のピストンロッド
16 第2のピストンロッド
17 第1のノズル孔
18 第2のノズル孔
19 装着部
20 ベース部材
21 ノズル部
23 第1のノズル
24 第2のノズル
25 第1の吐出口
26 第2の吐出口
28 キャップ本体
28a 上面
29 弾発性バンド
29a 支持端
29b 自由端
31 リブ
32 溝
34 バンド受部
35 バンド取付部
41 第1の円筒
42 第2の円筒

Claims (8)

  1. 先端部に第1のノズルを設けている第1のシリンダ及び先端部に第2のノズルを設けている第2のシリンダを左右に並設したシリンダ本体と、前記第1のシリンダの筒内を摺動可能な第1のピストンと、前記第2のシリンダの筒内を摺動可能な第2のピストンとを備え、
    前記第1のピストンと前記第2のピストンとを同時に押圧移動させて、前記第1のシリンダと前記第2のシリンダ内に充填された2部材混合型硬化材料を注出し、
    前記第1のノズル及び第2のノズルにはキャップ本体が装着可能なシリンジにおいて、
    前記キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に片持ち支持される曲げ部を有し、曲げ弾性率が50〜1000MPa(23℃)の樹脂である弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に捻転または軸転可能に立設され、
    前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端の上方から見て該弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させることができ、
    前記キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、捻転または軸転させ、且つ変形させることにより行なうようにしたシリンジ。
  2. 非装着時におけるキャップ本体の位置を、弾発性バンドの支持端を中心とした、円周方向の移動において、シリンダの軸方向に対して前方30度よりも後方とした請求項1に記載のシリンジ。
  3. キャップ本体の装着は、弾発性バンドを捻転させることにより行なう請求項1または請求項2に記載のシリンジ。
  4. キャップ本体の装着は、弾発性バンドを軸転させることにより行なう請求項1または請求項2に記載のシリンジ。
  5. シリンダ本体への弾発性バンドの支持端の取付けを、該弾発性バンドの支持端に拡径鍔部を設け、この拡径鍔部を、シリンダ本体上面に設けた、前記拡径鍔部を遊嵌させる口径の収容室に収容することにより行い、この収容室内で前記拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させることにより、弾発性バンドを軸転させる構造とした請求項4に記載のシリンジ。
  6. 弾発性バンドの支持端の拡径鍔部の外周形状を多角形とし、他方、シリンダ本体上面に設けた前記拡径鍔部の収容室の内周形状も多角形とし、前記収容室内で拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させて弾発性バンドを軸転させた際には、断続的に前記拡径鍔部の角が前記内周面に当接して軸転の抵抗が増すロック状態となることが可能な請求項5に記載のシリンジ。
  7. 先端部に第1のノズルを設けている第1のシリンダ及び先端部に第2のノズルを設けている第2のシリンダを左右に並設したシリンダ本体と、前記第1のシリンダの筒内を摺動可能な第1のピストンと、前記第2のシリンダの筒内を摺動可能な第2のピストンとを備え、
    前記第1のピストンと前記第2のピストンとを同時に押圧移動させて、前記第1のシリンダと前記第2のシリンダ内に充填された2部材混合型硬化材料を注出し、
    前記第1のノズル及び第2のノズルにはキャップ本体が装着可能なシリンジにおいて、
    前記キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に片持ち支持される、曲げ部を有する弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に捻転可能に立設され、
    前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端の上方から見て該前記弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させることができ、
    前記キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、捻転させ、且つ変形させることにより行なうようにしたシリンジ。
  8. 先端部に第1のノズルを設けている第1のシリンダ及び先端部に第2のノズルを設けている第2のシリンダを左右に並設したシリンダ本体と、前記第1のシリンダの筒内を摺動可能な第1のピストンと、前記第2のシリンダの筒内を摺動可能な第2のピストンとを備え、
    前記第1のピストンと前記第2のピストンとを同時に押圧移動させて、前記第1のシリンダと前記第2のシリンダ内に充填された2部材混合型硬化材料を注出し、
    前記第1のノズル及び第2のノズルにはキャップ本体が装着可能なシリンジにおいて、
    前記キャップ本体は、支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に片持ち支持される、曲げ部を有する弾発性バンドの自由端に連結され、該弾発性バンドの支持端が前記シリンダ本体の上面又は側部に軸転可能に立設され、
    前記キャップ本体の非装着時で前記弾発性バンドの非変形時において、前記キャップ本体は、前記弾発性バンドの支持端の上方から見て該前記弾発性バンドの支持端を中心として、円周方向へ移動させることにより、前記第1のノズル及び第2のノズルから離して位置させることができ、
    前記シリンダ本体への弾発性バンドの支持端の取付けを、該弾発性バンドの支持端に拡径鍔部を設け、この拡径鍔部を、シリンダ本体上面に設けた、前記拡径鍔部を遊嵌させる口径の収容室に収容することにより行い、この収容室内で前記拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させることにより、弾発性バンドを軸転させる構造とし、
    前記弾発性バンドの支持端の拡径鍔部の外周形状を多角形とし、他方、シリンダ本体上面に設けた前記拡径鍔部の収容室の内周形状も多角形とし、前記収容室内で拡径鍔部を収容室内周面に沿って摺動させて弾発性バンドを軸転させた際には、断続的に前記拡径鍔部の角が前記内周面に当接して軸転の抵抗が増すロック状態となり、
    前記キャップ本体の装着は、前記弾発性バンドを、軸転させ、且つ変形させることにより行なうようにしたシリンジ。
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