JP6030309B2 - 樹脂製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂製容器に関する。
従来より、特許文献1に記載のような飲料を収容した樹脂製容器が提案されている。また、飲料以外にも、芳香剤、化粧品などを収容した種々の樹脂製容器が提案されている。このような樹脂製容器の表面には、商品名、商品説明などが記載された外装フィルムが取り付けられることが多い。
実用新案登録第3050587号公報
ところで、上記のような樹脂製容器は、近年、コストダウンや環境への配慮のために樹脂の薄肉化が求められている。しかし、薄肉化に伴って、容器の機械的強度が低下し、容器内部に陰圧が生じた場合には、容器が凹み座屈するおそれがある。さらに、容器の凹みに追随して外装フィルムも凹んだり歪んだりするおそれがあり、容器全体としてのデザインが大きく損なわれるという問題があった。そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、容器の内部に陰圧が生じても、容器が凹み座屈するおそれがなく、外装フィルムが凹んだり歪んだりすることなく、デザイン性を維持することが可能な樹脂製容器を提供することを目的とする。
本発明は、開口を有する上部と、当該上部から連続する胴部と、当該胴部の下端部を塞ぐ底部と、を備え、内部空間を有する樹脂製容器であって、前記胴部は、複数の第1パネルと、隣接する当該第1パネル同士を連結し少なくとも一部に曲面状の領域を有する複数の連結部と、で前記上部と底部との間の軸周りに筒状に形成されており、前記各連結部には、前記上部側から底部側に向かって延びる少なくとも一つの凹状のリブが形成されており、前記各第1パネルは、前記連結部のリブの間に配置されて平坦状に延びるパネル面を有している。
この構成によれば、隣接する第1パネル同士を連結する連結部が少なくとも一部に曲面状の領域を有し、且つこの連結部にリブが形成されているため、これによって容器の機械的強度が増し、容器の内部空間に陰圧が生じた場合でも連結部が凹むのが防止される。その一方で、第1パネルは平坦状のパネル面が設けられているため、容器内部の陰圧によって凹みやすくなる。これにより、胴部に外装フィルムを巻き付けた際に、次のような効果を得ることができる。上記のように、容器内部に陰圧が生じると、第1パネルは、内部空間へ凹んだ状態になる。しかしながら、その両側にある連結部はリブによって変形し難いため、胴部に巻き付けた外装フィルムに変形が生じるのを防止することができる。すなわち、上記陰圧が生じていない場合、外装フィルムは、パネル面を覆うように巻き付けられ、パネル面の形状に沿った外観形状を呈している。その一方で、容器内部に陰圧が生じても、外装フィルムは、両連結部の間で周方向にテンションが作用した状態で巻き付けられているため、その間のパネル面が凹んだとしても、外装フィルムは依然として両連結部の間でテンションが作用したままとなる。よって、外装フィルムが、パネル面の凹みに追従して変形するのを防止することができ、その結果、デザイン性が損なわれるのを防止することができる。
第1パネルは、種々の組み合わせで用いることができる。例えば、一対の第1パネルを対向配置し、これらを連結部で接続してもよいし、3以上の第1パネルを多角形状に配置し、これらを連結部で接続することもできる。
なお、本発明における「平坦状」とは、周方向及び上下方向に平坦であることを意味するが、必ずしも厳密な平坦ではなく、若干の凹み又は膨らみを許容するものである。すなわち、パネル面が凹んだときに、外装フィルムが変形するような影響を及ぼさない範囲であれば、連結部の間で若干の凹みや膨らみをも含むものである。また、連結部の「曲面状」とは、連結部においてリブを除く面が曲面のみで形成されているものであるほか、曲面と平面を組み合わせた擬似的な曲面形状、あるいは複数の平面が連結されることで擬似的な曲面が形成されたものも意味する。また、外装フィルムが連結部を覆うように取り付けられたとき、外装フィルムの一部が上記「曲面状」に形成されていてもよい。そして、ここで用いられる曲面は、二次元的な曲面及び三次元的な曲面の少なくとも一方により形成することができる。例えば、連結部を二次元的な曲面のみ、または三次元的な曲面のみで形成してもよいし、二次元的な曲面と三次元的な曲面とを組み合わせることで形成してもよい。こうすることで、連結部の機械的強度がさらに向上し、連結部に凹みが生じるのをさらに防止することができる。なお、二次元的な曲面とは、平面を湾曲などによって変形させることで形成される曲面をいい、三次元的な曲面とは、平面を湾曲させることだけでは形成できない曲面をいう。
上記連結部は、種々の態様で構成することができる。すなわち、連結部のすべてを上述した曲面状の領域で形成することもできるし、曲面状の領域のほかに、平坦状の領域を設けることもできる。また、例えば、連結部が、周方向の断面が直線状の領域を有する少なくとも一つの第2パネルと、各第2パネルの周方向の両側に配置され曲面状に形成された連結片と、を備え、第1パネルと第2パネルとが連結片によって連結されるよう構成することができる。このとき、リブは、連結片に形成される。第2パネルは、周方向の断面が直線状の領域ではあるが、第1パネルのパネル面に準じた効果を得ることができる。なお、連結片の特徴である「曲面状」とは、上述した連結部において行った説明と同じである。
第2パネルは、少なくとも周方向の断面が直線状の領域を含んでいればよく、この領域は、上下方向、周方向に亘って平坦状にできるほか、二次元的な曲面のように周方向の断面のみが直線状の領域であってもよい。
第2パネルを含む態様としては、例えば、胴部を、対向配置される一対の第1パネルと、この第1パネルと直交するように対向配置される一対の第2パネルと、第1パネル及び第2パネルの間に配置される4つの連結片と、で形成することができる。
上記各連結片または連結部に形成されているリブの一つは、パネル面に沿って延びるように構成できる。本発明におけるリブは、凹状であり、内部空間側へ向かう傾斜面を伴うため、パネル面に沿ってリブが形成されると、パネル面とリブの傾斜面とのなす角度が小さくなる。その結果、パネル面が凹んだときに、パネル面とリブの傾斜面との境界で、外装フィルムの周方向にテンションを作用させやすくなる。その結果、外装フィルムは、パネル面の凹みの影響をさらに受けにくくなり、変形を確実に防止することができる。
また、上記樹脂製容器の第1パネルを挟んで配置されるリブは、第1パネル側へ周方向に凹をなして湾曲するように形成することができる。このようにすると、第1パネルの上端及び下端付近の一部がリブによって囲まれるため、第1パネルの上端付近及び下端付近の機械的強度が向上する。さらに、第1パネルの上端部及び下端部の周方向の幅がリブによって狭められるため、パネル面が形成される面積も狭めることができる。その結果、陰圧によって凹む部分が小さくなり、外装フィルムの変形をさらに防止することができる。なお、この場合、樹脂製容器の各連結部には、少なくとも2つのリブを設け、連結部を挟んで配置される一対の第1パネルそれぞれに対して各リブを湾曲させればよい。
上記各連結片または各連結部には、複数のリブを形成することができる。このようにすることで、連結片または連結部の機械的強度をさらに向上することができる。
上記樹脂製容器においては、胴部の軸方向の長さが、当該軸方向と直交する幅方向の長さの2倍よりも小さいことが好ましい。このようにすることで、容器の高さが低くなるため、容器内部に陰圧が生じた場合に、容器の凹みを防止することができる。また、容器の高さが高いと、連結片または連結部の機械的強度を確保するために多数のリブを形成したり、あるいは凹状のリブを深く形成する必要があるが、容器の高さを低くすれば、リブの数が少なくても、もしくはリブが浅くても連結片または連結部の機械的強度を確保しやすいという利点がある。したがって、容器の凹みを、より容易な成形によって防止することができる。
本発明に係る樹脂製容器によれば、容器の内部に陰圧が生じても、容器が凹み座屈することなく、外装フィルムが凹んだり歪んだりするのを防止でき、デザイン性を維持することができる。
本発明に係る樹脂製容器の一実施形態を示す斜視図である。 図1の正面図である。 図1の側面図である。 図1の平面図である。 図2のA−A線断面図である。 容器の内部に陰圧が生じたときの、図2のA−A線断面図である。 リブの形成位置の他の例を示す断面図である。 本発明に係る樹脂製容器の他の例を示す胴部の断面図である。 本発明に係る樹脂製容器の他の例を示す胴部の断面図である。
以下、本発明に係る樹脂製容器の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はこの樹脂製容器の斜視図、図2は図1の正面図、図3は図1の側面図、図4は図1の平面図、図5は図2のA−A線断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図2の上下方向を上下方向、左右方向を幅方向または周方向と称し、これを基準として他の図面でも説明を行う。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る樹脂製容器1は、開口を有する上部11、この上部11と連続し下方へ延びる胴部12、及びこの胴部12の下部を塞ぐ底部13とで構成されており、これらによって内部空間を形成している。上部11は、蓋2が取り付けられる円筒状の首部111を有しており、この首部111の上端に円筒状の開口(図示省略)が形成されている。そして、この開口の周縁には、ねじ溝(図示省略)が形成されており、開口を塞ぐ蓋2を着脱自在に取り付け可能となっている。首部111の下端には、平面視楕円状の肩部112が設けられている。この肩部112は、首部111の下端から連続して延びる平坦な上面部1121と、この上面部1121から連続して下方へ延びる側面部1122と,側面部1122と胴部12とを連結する段部1123と、で構成されており、上面部1121と側面部1122との境界は面取りされている。また、側面部1122には、周方向に沿って延びる凹部1124が形成されている。この凹部1124は、肩部112の機械的強度を向上させるほか、この容器1のカバー(図示省略)を取り付ける際に、カバーに設けられた突部を嵌合させるためのものでもある。
そして、肩部112の下端には、胴部12が連結されている。胴部12は筒状に形成され、その下端が底部13によって塞がれている。図4に示すように、胴部12は、対向配置される一対の第1パネル121と、これら第1パネル121と直交するように対向配置される一対の第2パネル122と、隣接する第1パネル121及び第2パネル122を連結する4つの連結片123と、を有している。こうして、胴部12は、上部11と底部13との間で上下方向に延びる軸Zの周りに、概ね矩形状の断面を有する筒状に形成される。また、胴部12は、第1パネル121に沿って延びる幅方向の長さL1が、第2パネル122に沿って延びる幅方向の長さL2よりも長くなっている。一方、胴部12の上下の長さについては、図2に示すように、幅方向の長さL1が、高さHよりも長くなっているが、高さHは、幅方向の長さL1の2倍以内であることが好ましい。なお、隣接する第1パネル121の間に配置される第2パネル122及び連結片123により、本発明の連結部が構成される。
次に、上述した胴部12を構成する各部について説明する。第1パネル121は、正面視(図2)で見ると、上部11に連結される上端部、及び底部13に連結される下端部が直線状に形成されている。また、両側の連結片123との境界では連結片123側へ凸の円弧状に形成されている。側面視(図3)で見ると、上部11に連結される上端部、及び底部13に連結される下端部は若干湾曲しているが、図5に示すように、幅方向の断面の中央部分は直線状に延びている。すなわち、図2に示すように、第1パネル121の中央には、楕円状の領域に平坦状のパネル面(符号1211が付された矢印が指し示す細線の領域)が形成されている。第1パネル121と連結片123との境界は、符号121が付された矢印が指し示す細線の領域であり、パネル面1211の周縁と第1パネル121の周縁との間の領域は二次元的な曲面または三次元的な曲面となっている。なお、第1パネル121の下端付近は三次元的な曲面で下方及び両側に湾曲しているため、連結片123との間の明確な境界は示すことができないが、第1パネル121は平坦状のパネル面1211を有する領域であり、連結片123は後述するリブ1231を有する領域であるため、この限りにおいては、両者を区別可能である。
各第2パネル122は、正面視(図2)で見ると、上部11から底部13に向かって径方向外方に凸の円弧状に形成されている。その一方で、図5に示すように、隣接する連結片123の間では、周方向に断面が直線状である領域1221が形成されている。この領域1221は、周方向の断面のみが直線状で、上下方向には図2に示すように曲面を構成している。すなわち、二次元的な曲面を形成している。なお、第2パネル122と連結片123との境界は、符号122が付された矢印が指し示す細線の領域であり、領域1221の周縁と第2パネル122の周縁との間の領域は二次元的な曲面または三次元的な曲面となっている。
各連結片123は、図4に示すように、周方向に隣接する第1及び第2パネル121、122を連結するものであり、本実施形態では、各連結片123に、上下方向に延びるリブ1231が3本ずつ形成されている。ここでは、第1パネル121に隣接するリブを第1リブ1231a、第2パネル122と隣接するリブを第2リブ1231b、その間に配置されているリブを第3リブ1231cと称することとする。各リブ1231は、第1パネル121の両側に沿うように正面視で円弧状に形成されており、且つ各リブ1231は内部空間側へ凹んでいる。より詳細に説明すると、各リブ1231は、図5に示すように、内部空間へ向かう2つの傾斜面M,Nによって断面V字状に形成されている。このようなリブ1231を、連結片123に設けると、連結片123の機械的強度を向上させることができる。ここで、例えば、リブが一つしかない場合に、機械的強度を向上しようとすると、リブの深さを大きくする必要があるが、リブの深さを大きくすると、容器の成形が難しくなるなどの問題が生じる。そこで、本実施形態では、3本のリブ1231を設けることで、各リブ1231の深さを大きくしなくても、機械的強度を維持するようにしている。なお、連結片123においてリブ1231を除く外周面を結ぶと、断面が概ね円弧状に形成される(図5の点線参照)。
この容器1は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどで形成することができ、インジェクションブロー成形などの公知のブロー成形で製造することができる。また、このような容器1の厚みは、例えば、0.2〜2mmとすることができる。
次に、上記のように構成された容器に、外装フィルム10を取り付けた場合について、図5及び図6を参照しつつ説明する。図6は図5から容器1が変形した状態を示している。なお、図5及び図6では、説明の便宜のため、外装フィルム10を点線で示している。外装フィルム10は特には限定されないが、胴部12の周囲に筒状に取り付けられ、加熱収縮したものを用いることができる。外装フィルム10には、商品名、商品説明、絵柄などの装飾が施される。本実施形態に係る容器1では、第1パネル121に沿う幅L1が、第2パネル122に沿う幅L2よりも大きいため、第1パネル121を覆う部分が商品としての正面になる。
外装フィルム10は、容器1の外周面において、周方向にテンションが作用した状態で取り付けられる。そのため、外装フィルム10は、第1パネル121のパネル面1211において平坦状に取り付けられ、第2パネル122においては、周方向の断面が直線状となるように取り付けられている。そして、連結片123においては、径方向の最外部のみを通過するように取り付けられる。すなわち、外装フィルム10は、リブ1231の傾斜面M,Nに沿って凹凸を形成するように取り付けられているのではなく、図5に示すように、上述したリブ1231同士を連結する2つの曲面123c、第1リブ1231aと第1パネル121との間の曲面123a、及び第2リブ1231bと第2パネル122とを連結する曲面123bを通過するように取り付けられる。このとき、外装フィルム10は、連結片123における上記3つの曲面123a〜123cと必ずしも全面に亘って接触するわけではなく、少なくとも各曲面123a〜123cの頂点、つまり径方向の最外点及びその近傍と接触し、全体として曲面状の外観を呈するように連結片123を覆う。したがって、例えば、装飾が施された外装フィルム10が取り付けられた状態では、リブ1231は外部から視認されず、外装フィルム10において連結片123と対応する箇所は連続した曲面を形成する。
次に、本実施形態の容器に係る作用について説明する。容器1の内部に陰圧が生じると、主として、平坦状に形成されている第1パネル121のパネル面1211が内部空間側へ凹む。このとき、第2パネル122は、中央の領域1221に周方向の断面が直線状に形成されているが、上下方向に湾曲した二次元的な曲面を形成しているため、凹みが生じるのが抑制される。また、連結片123はリブ1231によって補強されているため、凹みが防止される。こうして、容器1の内部に陰圧が生じると、第1パネル121は、内部空間へ凹んだ状態になる。このとき、図6に示すように、第1パネル121のパネル面1211のみが凹み、その両側にある連結片123は変形しないため、外装フィルム10に変形は生じない。すなわち、外装フィルム10は、両連結片123の間でテンションが作用した状態のままであるため、パネル面1211が凹んだとしても、その凹みに追従することはなく、平坦な状態が維持される。したがって、外装フィルム10が変形するのが防止され、そのデザイン性が損なわれるのを防止することができる。また、第2パネル122の領域1221は、周方向の断面のみが直線状に形成されているものの、第2パネル122を挟むように第2リブ1231bが形成されているため、その間の領域1221が陰圧により凹んだとしても、外装フィルム10の変形を防止することができる。
以上のように、本実施形態によれば、リブ1231が形成されて補強された連結片123の間に、平坦状のパネル面1211が形成されているため、容器1内に陰圧が生じても、外装フィルム10が、パネル面1211の凹みに追従して変形するのを防止することができる。特に、パネル面1211を挟んで配置されるリブ1231は、第1パネル121側へ周方向に凹をなして湾曲するように形成されているため、第1パネル121の上端部及び下端部は、リブ1231によって周方向の幅が狭められる。その結果、第1パネル121において、陰圧の影響で凹むパネル面1211を小さくすることができ、外装フィルム10の変形をさらに防止することができる。第1パネル121は、商品としての正面になるため、デザイン性が重視される。そのため、上記のように変形を防止できることは特に有利である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、図7に示すように、第1パネル121に隣接するリブ1231aを、パネル面1211との境界に沿って延びるように構成できる。すなわち、第1パネル121の幅方向の全体にパネル面1211を形成することができる。上記各リブ1231は、傾斜面を伴う凹部であるため、パネル面1211との境界Xにリブ1231が形成されると、その境界Xを挟むパネル面1211と、リブ1231aの傾斜面とのなす角度が小さくなる。その結果、第1パネル121が凹んだときに、外装フィルム10の周方向にテンションを作用させやすくなり、外装フィルム10はパネル面1211の凹みの影響をさらに受けにくくすることができる。
また、リブ1231の数についても変更することができる。より好ましくは、リブの数は2以上である。また、上記実施形態では、リブ1231を湾曲させているが、すべて直線状に形成されていてもよい。あるいは、いずれかのリブを湾曲させていてもよい。なお、リブ1231は、胴部12の上端から下端に亘って形成されることが好ましく、これによって、容器1の機械的強度がさらに向上し、また、肩部112、底部13及びリブ1231で囲まれた面、すなわち第1パネル121のパネル面1211が凹みやすくなる。
第1パネル121のパネル面1211は、第1パネル121の全面に形成する必要はなく、周囲に曲面が存在してもよく、少なくとも第1リブ1231aに挟まれた第1パネル121の中央に平坦状のパネル面1211が形成されていればよい。なお、パネル面1211の周縁と、第1パネル121の周縁との間の領域は、平坦状、あるいは内部空間から突出するように傾斜している必要がある。一方、第2パネル122においては、周方向の断面が直線状の領域1221が、少なくとも第2パネル122の一部にあればよく、そのほかに曲面状または平坦状の部分があってもよい。また、第2パネル122の領域1221は、二次元的な曲面で形成されているが、上下方向にも平坦状に形成することもできる。さらに、第2パネル122は、複数設けられていてもよく、隣接する第1パネル121の間に、周方向に複数の第2パネル122を設けるとともに、第1パネル121と第2パネル122の間、及び隣接する第2パネル122の間を、連結片123で連結することもできる。
上記実施形態においては、上部11を首部111と肩部112とで構成しているが、上部11の構成はこれに限定されるものではなく、少なくとも蓋2が取り付けられるような開口を有していればよく、例えば首部111のみであってもよい。すなわち、肩部112のような段を設けることなく、胴部12と直接連結するような構成であってもよい。
上記実施形態においては、一対の第1パネル121を、連結片123及び第2パネル122で連結しているが、例えば、一対の第1パネル121を、周方向に曲面状、平坦状、またはこれらを組み合わせた連結部で連結することもできる。例えば、図8に示すように、一対の第1パネル121が上述した平坦状のパネル面1211を有し、これらを連結する断面円弧状の連結部128に上述したリブ1231が形成されていれば、本発明の効果を奏する。一対の第1パネル121は、全く同じ形状でなくてもよく、パネル面1211を有する限りは、非対称であってもよい。また、連結部128におけるリブ1231を除く面の形状は特には限定されないが、機械的強度向上の観点からは、曲面状に形成することが好ましい。曲面状とは、曲面のみ、曲面と平面との組み合わせた擬似的な曲面形状、あるいは複数の平面を連結した擬似的な曲面形状をいう。そして、曲面は、二次元的な曲面または三次元的な曲面で形成することができる。なお、図8では、第1パネル121に周方向の全体に亘ってパネル面1211を形成しているが、上記実施形態のように全体に亘って形成しなくてもよい。
さらに、複数の第1パネルを多角形状に配置し、隣接する第1パネルの間に連結部を配置することもできる。例えば、図9に示すように、3枚の第1パネル121を三角形状に配置し、隣接する第1パネル121の間にリブ1231が設けられた連結部128を配置することができる。第1パネル121は、上記のような三角形状のほか、五角形など、種々の形状にすることができ、正多角形ではなく、不等辺の多角形状に配置することもできる。連結部128の形状は、上述したとおり、二次元的な曲面または三次元な曲面で形成することが好ましい。あるいは、連結部128に、曲面状の領域のほか、平坦状の領域を設けることもできる。
1 樹脂製容器
11 上部
12 胴部
121 第1パネル
1211 パネル面
122 第2パネル
123 連結片
1231 リブ
128 連結部
13 底部

Claims (5)

  1. 開口を有する上部と、
    当該上部から連続する胴部と、
    当該胴部の下端部を塞ぐ底部と、
    を備え、内部空間を有する樹脂製容器であって、
    前記胴部は、対向する一対の第1パネルと、隣接する前記一対の第1パネル同士を連結し少なくとも一部に曲面状の領域を有する一対の対向する連結部と、によって前記上部と底部との間の軸周りに筒状に形成されており、
    前記各連結部には、前記上部側から底部側に向かって延びる少なくとも一つの凹状のリブが形成されており、
    前記各第1パネルは、前記連結部のリブの間に配置されて平坦状に延びるパネル面を有しており、
    前記各連結部は、少なくとも周方向の断面が直線状の領域を有するとともに、前記上部から前記底部の方向の中央部が外方に突出するように湾曲する第2パネルと、当該第2パネルの周方向の両側に配置され曲面状に形成された一対の連結片と、を備え、前記第1パネルと前記第2パネルとが前記各連結片によって連結されており、
    前記各連結片には、前記第1パネル側へ周方向に凹をなすとともに、前記第2パネルに沿うように湾曲する少なくとも1つの前記リブが形成されている、樹脂製容器。
  2. 前記胴部は、対向配置される一対の前記第1パネルと、当該第1パネルと直交するように対向配置される一対の前記第2パネルと、前記第1パネル及び第2パネルの間に配置される4つの前記連結片と、で形成されている、請求項1に記載の樹脂製容器。
  3. 前記リブの一つは、前記パネル面に沿って延びている、請求項1または2に記載の樹脂製容器。
  4. 前記リブが複数形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の樹脂製容器。
  5. 前記胴部の軸方向の長さが、当該軸方向と直交する幅方向の長さの2倍よりも小さい、請求項1からのいずれかに記載の樹脂製容器。
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