JP6030063B2 - 不浸透性通気鉢植え容器、その製造方法、鉢植え植栽容器及び鉢植え - Google Patents

不浸透性通気鉢植え容器、その製造方法、鉢植え植栽容器及び鉢植え Download PDF

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Description

本発明は鉢植え植栽の分野に関し、特に不浸透性通気鉢植え容器、その製造方法、鉢植え植栽容器及び鉢植えに関する。
鉢植えは生活の各分野に広く応用され、家庭、事務室などの隅によく見られる。従来の鉢植え容器は、一般的には無機材料を焼結してなり、構造そのものは緻密で通気ではなく、通常、通気性を保証するために、容器の底部に小孔を設け、しかしながら、水をまく時、鉢植えにまく水は、しばらく通気穴から漏れ、水分は鉢全体の円周方向に十分に浸透することを保証できなく、鉢植えの根系は十分に灌漑されず、且つ鉢内の土壌も小孔から流出し、住居環境を汚染すると同時に、水分が流失するので、絶えず水をまき、補充する必要があって、水資源を費やす。
従来の鉢植えの悪い不浸透性の問題に対し、人々は一般的には、鉢植えの底部に不浸透性材料を置く。不浸透性材料は不浸透性の役割を果たすが、通気性が悪く、植物の根を腐敗させ、植物は枯れてしまう。中国特許CN101455163Aには省水清潔機能を具備する新規エコ植木鉢及び材料を開示する。具体的には、吸水性が良好な樹脂材料(SAP)で植木鉢の内壁を構成し、遮水材料で植木鉢の外壁を構成する。該植木鉢は良好な吸水性と保水性を有する。しかしながら、自然植物の成長は十分な水分以外に、良好な通気性も必要とし、該植木鉢の内壁と外壁の材料は植木鉢の吸水性しかを保証できなく、通気性が悪い。植木鉢の悪い通気性は、鉢植え植物、特に根系がよく通気できないことを引き出し、植物の根の腐敗、植物の枯れなどの問題を引き起こす。
植木鉢の通気性と省水性を同時に保証するために、中国特許CN2442503Yには、底部に排水穴を設置しない本体を含み、本体内の中下部に網状積層板によって、本体を上層土壌植栽層と下層水肥料貯蔵層に分け、本体の壁との接続所に漏斗状の水まき口を設ける環境考慮の植木鉢を開示する。網状積層板は本体内の中下部に深さが鉢底部に至るラッパ状網状層を取り付け、本体とラッパ状網状層の中上部との間に内部排出通気層を形成し、漏斗状の水まき口上の内部排出通気層の層壁に外部通気孔を設ける。この鉢植え植栽容器の通気層と通気孔は花の根系の呼吸の要求を満足でき、底部に排水孔を設置せず、環境への汚染を防止する。しかしながら、この植木鉢の水まき口は本体の壁と網状積層板との接続所に置かれ、水まき口から水をまくと、水肥料貯蔵層の水貯蔵要求しかを満足できなく、花の根系は網状層を通じて水貯蔵層まで成長するしか肥料と栄養成分を得ることができない。また、該植木鉢は網状積層板を設け、鉢植え植物を移植する際に、網状積層板が鉢植え植物の根系を破壊する。
中国特許CN2643641Yには、本体と本体内に倒置された貯水カバーを含み、本体の側壁に排水孔を設け、排水孔の上方に通気細孔が緊密に分布し、貯水カバーの側壁と底部に水流入孔、水排出孔を設ける貯水通気植木鉢を開示する。そのキーな技術は、植木鉢に注水管を設置し、注水管の上端は鉢本体の上部エッジと平行で、下端は貯水カバーに延伸する。該植木鉢は貯水量が少なく、通気性が悪い問題を解決する。該植木鉢で水をまく時、注水管によって、水を貯水カバーに貯蔵し、さらに、鉢植え土壌の毛細管現象によって、花木に必要な水を連続的に供給し、水量が飽和であると、排水孔から余分な水分を排出する。しかしながら、この構造方式において、水は下から上へ浸透し、上から下への浸透方式に比べてかなり遅く、また、この鉢構造は側壁に排水孔を設け、過飽和の水分は排水孔から流出し、一方では、植木鉢の外見美観を影響し、他方では、住居環境を汚染してしまう。
CN101455163A CN2442503Y CN2643641Y
本発明の解決しようとする技術問題は、従来の鉢植え容器は省水、通気、保水を同時に保証できない問題であり、さらに、不浸透性、通気性と保水性を兼ねる鉢植え容器を提供する。
前記不浸透性通気鉢植え容器の製造方法を提供することを本発明の第2の目的として、
前記不浸透性通気鉢植え容器を応用する鉢植え植栽容器を提供することを本発明の第3の目的として、
前記鉢植え植栽容器を応用する鉢植えを提供することを本発明の第4の目的とする。
そのため、本発明は不浸透性通気鉢植え容器を開示し、前記鉢植え容器は開口のキャビティを付き、前記鉢植え容器は、骨材粒子と疎水性粘着剤を粘着してなり、隣接する骨材粒子間にガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔を形成する。
前記隣接する骨材粒子間に形成する空孔の孔径は0.001−0.3mmで、好ましくは0.01−0.2mmである。
前記骨材粒子は石英砂、スラグ、セラミック粒子又はガラスビーズ中の1種又はその中の複数種の混合物で、前記骨材粒子の粒径は0.04−0.85mmである。
前記疎水性粘着剤はフッ素含有エポキシ樹脂粘着剤、珪素含有エポキシ樹脂粘着剤、シリコーン粘着剤、ポリウレタン、ポリエステル樹脂及びフェノール樹脂中の1種又はその中の複数種の混合物である。
前記骨材粒子に疎水性物質をコーティングする。
前記疎水性物質は骨材粒子の1−8wt%である。
前記疎水性物質は前記骨材粒子にコーティングする疎水性樹脂フィルムで、前記疎水性樹脂フィルムは疎水性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂中の1種又は複数種から形成するフィルムである。
前記疎水性物質はポリテトラフルオロエチレン、植物油、シリコーン、シロキサン、炭化水素及び共重合ポリ塩化ビニリデン中の任意の1種又はその組み合わせを含む。
前記炭化水素はパラフィン、灯油、ディーゼルオイル、原油、石油留出物、溶剤油及び脂肪族溶剤から選ばれる任意の1種又はその組み合わせを含む。
同時に、本発明は前記鉢植え容器の製造方法を開示し、
a.骨材粒子と疎水性粘着剤とを混合してミキサーに入れて均一に攪拌するステップと、
b.疎水性粘着剤をコーティングする骨材粒子を鉢植え成形鋳型に入れるステップと、
c.硬化成形して離型し、前記鉢植え容器を得るステップとを含む。
前記骨材粒子は疎水性物質をコーティングする。
ステップcの前記硬化成形条件は5−120℃で1−48時間放置するもので、好ましくは恒温で2−4時間放置する。
同時に、本発明は前記鉢植え容器を応用する鉢植え植栽容器を開示し、それは栽培層を有し、前記鉢植え容器と栽培層の底面との間に防水性を有する通気粒子からなる底部不浸透性層を敷設し、前記底部不浸透性層に隣接する前記防水性を有する通気粒子間に形成し、ガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔は至るところに分布する。
前記栽培層の側面と前記鉢植え容器の壁との間に、防水性を有する通気粒子からなる側部不浸透性層を敷設し、前記側部不浸透性層に隣接する前記防水性を有する通気粒子間に形成し、ガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔は至るところに分布する。
前記防水性を有する通気粒子は骨材粒子と前記骨材粒子にコーティングする疎水性物質とを含む。
前記骨材粒子は石英砂、スラグ、セラミック粒子又はガラスビーズ中の1種又はその中の複数種の混合物で、前記骨材粒子の粒径は0.04−0.85mmである。
前記栽培層は上部の砂と下部の有機物を含み、前記砂は風成砂で、前記有機物は動物の糞便及び/又は食品廃棄物である。
同時に、本発明は前記鉢植え植栽容器を含む鉢植えを開示し、前記鉢植え植栽容器に植物が植栽し、前記植物は前記底部不浸透性層の上方の栽培層に植栽する。
本発明の前記疎水性物質は疎水性樹脂フィルムで、前記疎水性樹脂フィルムは疎水性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂中の1種又は複数種から形成するフィルムである。前記疎水性エポキシ樹脂がグリシジルエーテル類エポキシ樹脂、グリシジルエステル類エポキシ樹脂、グリシジルアミン類エポキシ樹脂、線状脂肪族類エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多硫化ゴム変性エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂変性エポキシ樹脂、ポリビニルアルコールt−ブチルアルデヒド変性エポキシ樹脂、アクリロニトリル − ブタジエンゴム変性エポキシ樹脂、フェノール樹脂変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂変性エポキシ樹脂、尿素ホルムアルデヒドメラミン樹脂変性エポキシ樹脂、フルフラール樹脂変性エポキシ樹脂、ビニル樹脂変性エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂変性エポキシ樹脂中の1種又は複数種であることが好ましく、前記疎水性フェノール樹脂がキシレン変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂変性フェノール樹脂又はシリコーン変性フェノール樹脂中の1種又は複数種であることが好ましい。
且つ、以上のように述べた疎水性樹脂の変性方法は、具体的には、
エポキシ樹脂、例えば、無水フタル酸又は無水マイレン酸と、油溶性のモノマーとを共重合し、 前記油溶性のモノマーはアクリル酸アルキル、メチルアクリル酸アルキル、アクリル酸エチル、酢酸ビニル、アリルアセタート、ビニルスルホン酸ナトリウム、メチルビニルエーテル、メチルアリルエーテル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノ、アクリル酸ジメチルプロピルエステル、アクリル酸リグノカインプロピルエステル、アクリル酸ジメチルアミノブチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メチルアクリル酸リグノカインエチルエステル中の任意の1種である。
或いは、エポキシ樹脂をグラフト変性し、グラフト重合物に形成してもよく、エポキシ樹脂の親水性基、例えば、ヒドロキシ基、と疎水性の機能性モノマーとを反応させ、グラフトし、疎水性の機能性モノマーはベンズアルデヒド、アルキルベンズアルデヒド(大きな種類)で、ヒドロキシ基とアルデヒド基との反応を利用する。
或いは、エポキシ樹脂を置換反応させてもよく、光照射の触媒反応下で、塩素ガスで置換反応に関与し、ハロゲンをエポキシ樹脂の上にグラフトすることによって、疎水性能を改善する。
また、前記疎水性樹脂フィルムに硬化剤を加えることができ、且つ、異なる樹脂に対して異なる硬化剤を加え、但し、硬化剤の選択としては、具体的には、
グリシジルエーテル類エポキシ樹脂、グリシジルエステル類エポキシ樹脂、グリシジルアミン類エポキシ樹脂、線状脂肪族類エポキシ樹脂、脂環族類エポキシ樹脂、多硫化ゴム変性エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂変性エポキシ樹脂、ポリビニルアルコールt−ブチルアルデヒド変性エポキシ樹脂、アクリロニトリル − ブタジエンゴム変性エポキシ樹脂、フェノール樹脂変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂変性エポキシ樹脂、尿素ホルムアルデヒドメラミン樹脂変性エポキシ樹脂、フルフラール樹脂変性エポキシ樹脂、ビニル樹脂変性エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂変性エポキシ樹脂に対して、硬化剤が脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミン、ポリアミド、無水物、第三級アミン中の任意の1種又は複数種であることが好ましく、
キシレン変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂変性フェノール樹脂又はシリコーン変性フェノール樹脂に対して、硬化剤がヘキサメチレンテトラミンであることが好ましく、
シリコーン樹脂に対して、硬化剤がジブチル錫ジラウレート又はN,N,N’,N’,−テトラメチルグアニジン塩中の任意の1種又は複数種であることが好ましく、
疎水性ポリウレタン樹脂に対して、その硬化剤がトルエンジイソシアネートTDIとトリメトプリムTMPの付加物、TDIとヒドロキシ基成分含有プレポリマー及び単一成分湿気硬化剤、TDIの三量体である。
不飽和ポリエステル(テレフタル酸とエチレングリコールとのポリマー)に対して、常温時に加える硬化剤はケトンペルオキシドとナフテン酸コバルトで、加熱時に加える硬化剤はt−ブチルパーオキシベンゾエート 、ペルオキシジカーボネート、ジアルキルペルオキシド、t−ヘキシルパーオキシオクタノエ−トとビスパーオキシジカーボネート中の1種又は複数種である。
且つ、前記疎水性物質はポリテトラフルオロエチレン、植物油、シリコーン、シロキサン、炭化水素及び共重合ポリ塩化ビニリデン中の任意の1種又はその組み合わせであることも良い。前記炭化水素はパラフィン、灯油、ディーゼルオイル、原油、石油留出物、溶剤油及び脂肪族溶剤中の任意の1種又はその組み合わせを含むことが好ましい。
そのうち、前記疎水性物質が前記骨材粒子にコーティングされ、且つ前記疎水性物質を前記骨材粒子にコーティングする方法は、骨材粒子を疎水性物質の液体溶液に噴霧、浸漬し又は浸し、骨材粒子を化学コーティングするもので、又は疎水性物質のフィルムシートで骨材粒子にコーティングするもので、又は加熱する骨材粒子を疎水性物質に置いて、疎水性物質を骨材粒子に溶融するもので、又は電気めっき、プラズマスプレー、スパッタリング、流動化及び粉末コーティングの方式で疎水性物質を骨材粒子にコーティングするものである。
本発明の前記技術方案は従来の技術に比べて、下記の利点を有する。
本発明に係わる鉢植え容器は骨材と疎水性粘着剤を粘着してなり、骨材の粒径は0.04−0.85mmである。材料学から、一般的には、粒子間の空孔は粒子の大きさと同一(又は隣接)の桁にあり、骨材間の粘着した空孔の大きさが10−1〜10−3mm桁にある。顕微鏡によって観察され、本発明鉢植え容器を構成する骨材粒子間に形成する空孔が0.001−0.3mmの間にある。空気において、ガス分子(O2、CO2等)の大きさが10−1nm桁以下にあるので、空気におけるガス分子が本発明に係わる鉢植え容器の表面空孔を容易に通過でき、鉢植え容器の通気性能を保証する。従来の技術において無機材料を焼結してなる鉢植え容器に比べて、容器本体の構造が比較的に薄く、通気性能が良好である。
一般な的鉢植え容器との関連する通気性の比較試験の結果から、申請者は、本発明に係わる鉢植え容器の通気性能が一般な鉢植え容器の通気性より高いことを見出した。
通気性の比較試験は、具体的には、それぞれ一般な鉢植え容器(セラミックス鉢植え容器、プラスチック及び類似した鉢植え容器)と本発明実施例1中の不浸透性通気鉢植え容器に高さ15cmの水(負圧煮沸処理を行って、溶解酸素含有量が3.3ml/gである)を加え、その後、封止して貯蔵する。24時間放置し、(同様の温度条件)各容器底部の水における溶解酸素含有量をそれぞれテストし、その結果から、本発明に係わる鉢植え容器に、溶解酸素含有量が10.5ml/gであるが、一般な鉢植え容器(セラミックス鉢植え容器、プラスチック及び類似した鉢植え容器)に、水の溶解酸素含有量がそれぞれ3.3ml/g、3.4ml/g、3.2ml/gで、その通気性によって、本発明に係わる鉢植え容器は、水体における溶解酸素を補足できることが分かった。
液体の水分子が骨材間の空孔よりはるかに大きく、低圧の状況下で水分子が通過することが困難である。また、鉢植え容器の骨材は疎水性粘着剤によって接着され、水分子に対して反発作用を有し、鉢植え容器の不浸透性を保証する。
図4は本発明実施例1の鉢植え容器の微視的表面状況であり、図における骨材粒子間の空孔の測定から、それらのサイズがいずれも0.01−0.2mmの範囲にあることが分かった。骨材粒子表面の疏水樹脂及び疎水性粘着剤の水分子に特有な反発作用を組み合わせ、以上の空孔サイズを持つ鉢植え容器は容器内の水分の溢出を防止できる。
同時に、この鉢植え容器は排気孔がなく、水まき時に上から下への水分の浸透一貫性を保証でき、従来の技術において、植木鉢で水をまく時、通気孔から直接に排出することに比べて、水貯蔵性が良い。
本発明に係わる鉢植え植栽容器は、前記不浸透性通気鉢植え容器に、防水性を有する通気粒子からなる底部不浸透性層と側面不浸透性層とを敷設することによって構成され、隣接する前記防水性を有する通気粒子間に形成し、ガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔は前記底部不浸透性層と側面不浸透性層に至るところに分布する。防水性を有する通気粒子は骨材粒子と前記補助材料粒子にコーティングする疏水材料からなり、前記骨材粒子の粒径は0.04−0.85mmである。材料学から、一般的には、粒子間の空孔は粒子の大きさと同一(又は隣接)の桁にあり、骨材間の粘着した空孔の大きさが10−1〜10−3mm桁にある。顕微鏡によって観察され、底部不浸透性層と側面不浸透性層の骨材粒子の間に形成する空孔は0.001−0.3mmの間にあることが分かった。空気において、ガス分子(O2、CO2等)の大きさが10−1nm桁以下にあるので、空気におけるガス分子が本発明に係わる鉢植え容器の表面空孔を容易に通過でき、鉢植え容器の通気性能を保証する。
鉢植え植栽容器の底部と側壁に不浸透性通気性能、防水性を有する通気粒子からなる不浸透性層を設け、該防水性を有する通気粒子は骨材粒子及び骨材粒子をコーティングする疎水性物質を含み、骨材粒子をコーティングする疎水性物質は水分の浸透を効果的に防止でき、過飽和に水をまく場合でも、水分が鉢植え植栽容器の底部と側壁から流出することを防止でき、植物に必要な水分を保持する。同時に、この鉢植え容器は排気孔がなく、水まき時に上から下への水分の浸透一貫性を保証でき、従来の技術において、植木鉢で水をまく時、通気孔から直接に排出することに比べて、水貯蔵性が良い。
本発明の内容を更に明確に理解し易いために、以下、本発明の具体実施例と図面を組み合わせ、本発明を更に詳しく説明し、そのうち、
図1は本発明の鉢植え植栽容器である。 図2は側部不浸透性層を設ける鉢植え植栽容器である。 図3は本発明の鉢植えである。 図4は本発明の鉢植え容器の微視的表面(光学顕微鏡により観察する)である。
図における図面マークを、1−鉢植え容器、2−底部不浸透性層、4−砂、5−有機物、6−側部不浸透性層のように示す。
実施例において、上記疎水性物質は疎水性樹脂フィルムで、上記疎水性樹脂フィルムは疎水性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂中の1種又は複数種から形成するフィルムである。上記疎水性エポキシ樹脂がグリシジルエーテル類エポキシ樹脂、グリシジルエステル類エポキシ樹脂、グリシジルアミン類エポキシ樹脂、線状脂肪族類エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多硫化ゴム変性エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂変性エポキシ樹脂、ポリビニルアルコールt−ブチルアルデヒド変性エポキシ樹脂、アクリロニトリル − ブタジエンゴム変性エポキシ樹脂、フェノール樹脂変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂変性エポキシ樹脂、尿素ホルムアルデヒドメラミン樹脂変性エポキシ樹脂、フルフラール樹脂変性エポキシ樹脂、ビニル樹脂変性エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂変性エポキシ樹脂中の1種又は複数種であることが好ましく、上記疎水性フェノール樹脂がキシレン変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂変性フェノール樹脂又はシリコーン変性フェノール樹脂中の1種又は複数種であることが好ましい。
且つ、以上のように述べた疎水性樹脂の変性方法は、具体的には、
エポキシ樹脂、例えば、無水フタル酸又は無水マイレン酸、と油溶性のモノマーを共重合し、上記油溶性のモノマーはアクリル酸アルキル、メチルアクリル酸アルキル、アクリル酸エチル、酢酸ビニル、アリルアセタート、ビニルスルホン酸ナトリウム、メチルビニルエーテル、メチルアリルエーテル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル酸ジメチルアミノ、アクリル酸ジメチルプロピルエステル、アクリル酸リグノカインプロピルエステル、アクリル酸ジメチルアミノブチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メチルアクリル酸リグノカインエチルエステル中の任意の1種である。
或いは、エポキシ樹脂をグラフト変性し、グラフトポリマーを形成してもよく、エポキシ樹脂の親水性基、例えば、ヒドロキシ基、と疎水性機能性モノマーとを反応させ、グラフトし、疎水性の機能性モノマーはベンズアルデヒド、アルキルベンズアルデヒド(大きな種類)で、ヒドロキシ基とアルデヒド基との反応を利用する。
或いは、エポキシ樹脂を置換反応させてもよく、光照射の触媒反応下で、塩素ガスで置換反応に関与し、ハロゲンをエポキシ樹脂の上にグラフトすることによって、疎水性能を改善する。
また、上記疎水性樹脂フィルムに硬化剤を加えることができ、且つ、異なる樹脂に対して異なる硬化剤を加え、そのうち、硬化剤の選択は、具体的には、
グリシジルエーテル類エポキシ樹脂、グリシジルエステル類エポキシ樹脂、グリシジルアミン類エポキシ樹脂、線状脂肪族類エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多硫化ゴム変性エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂変性エポキシ樹脂、ポリビニルアルコールt−ブチルアルデヒド変性エポキシ樹脂、アクリロニトリル − ブタジエンゴム変性エポキシ樹脂、フェノール樹脂変性エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂変性エポキシ樹脂、尿素ホルムアルデヒドメラミン樹脂変性エポキシ樹脂、フルフラール樹脂変性エポキシ樹脂、ビニル樹脂変性エポキシ樹脂、イソシアネート変性エポキシ樹脂又はシリコーン樹脂変性エポキシ樹脂に対して、硬化剤が脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミン、ポリアミド、無水物、第三級アミン中の任意の1種又は複数種であることが好ましく、
キシレン変性フェノール樹脂、エポキシ樹脂変性フェノール樹脂又はシリコーン変性フェノール樹脂に対して、硬化剤がヘキサメチレンテトラミンであることが好ましく、
シリコーン樹脂に対して、硬化剤がジブチル錫ジラウレート又はN,N,N’,N’,−テトラメチルグアニジン塩中の任意の1種又は複数種であることが好ましく、
疎水性ポリウレタン樹脂に対して、その硬化剤がTDIとTMPの付加物、TDIとヒドロキシ基成分含有プレポリマー及び単一成分湿気硬化剤、TDIの三量体である。
不飽和ポリエステル(テレフタル酸とエチレングリコールとのポリマー)に対して、常温時に加える硬化剤はケトンペルオキシドとナフテン酸コバルトで、加熱時に加える硬化剤はt−ブチルパーオキシベンゾエート、ペルオキシジカーボネート、ジアルキルペルオキシド、t−ヘキシルパーオキシネオオクタノエ−トとビスパーオキシジカーボネート中の1種又は複数種である。
且つ、上記疎水性物質はポリテトラフルオロエチレン、植物油、シリコーン、シロキサン、炭化水素及び共重合ポリ塩化ビニリデン中の任意の1種又はその組み合わせであることも良い。上記炭化水素はパラフィン、灯油、ディーゼルオイル、原油、石油留出物、溶剤油及び脂肪族溶剤中の任意の1種又はその組み合わせを含むことが好ましい。
そのうち、上記疎水性物質が上記骨材粒子にコーティングされ、且つ上記疎水性物質を上記骨材粒子にコーティングする方法は、骨材粒子を疎水性物質の液体溶液に噴霧、浸漬し又は浸し、骨材粒子を化学コーティングするもので、又は疎水性物質のフィルムシートを骨材粒子にコーティングするもので、又は加熱する骨材粒子を疎水性物質に置いて、疎水性物質を骨材粒子に溶融するもので、又は電気めっき、プラズマスプレー、スパッタリング、流動化及び粉末コーティングの方式で疎水性物質を骨材粒子にコーティングするものである。
本実施例の上記鉢植え植栽容器の構造は図1の示すように、開口付き鉢植え容器1、底部不浸透性層2と栽培層を含み、上記底部不浸透性層2が上記鉢植え容器1の底部に置かれ、上記底部不浸透性層2の上部に栽培層を敷設する。上記栽培層は上部の砂4と下部の有機物5を含み、上記砂は風成砂で、上記有機物5は動物の糞便及び/又は食品廃棄物である。
鉢植え容器1は、防水性を有する通気粒子と疎水性粘着剤とを粘着してなり、鉢植え容器1に隣接する防水性を有する通気粒子間に形成する0.01−0.2mmの空孔が至るところに分布し、該サイズ範囲にある空孔はガス分子をスムーズに通過させ、且つ液体の水分子の透過を効果的に阻止できる。
上記底部不浸透性層2は防水性を有する通気粒子層である。上記底部不浸透性層2に隣接する上記防水性を有する通気粒子間に形成する0.01−0.2mmの空孔が至るところに分布し、該サイズ範囲にある空孔はガス分子をスムーズに通過させ、且つ液体の水分子の透過を効果的に阻止できる。
そのうち、構成される鉢植え容器1の防水性を有する通気粒子は底部不浸透性層2の防水性を有する通気粒子と同じである。
上記防水性を有する通気粒子は骨材粒子である。上記骨材粒子は石英砂とスラグとを重量比5:1で混合する混合物で、上記石英砂の粒径は0.075−0.3mmで、スラグの粒径は0.1−0.3mmである。
上記疎水性粘着剤はポリエステル樹脂ビスフェノールA型飽和ポリエステル樹脂である。
上記鉢植え容器1は、
a、骨材粒子とポリエステル樹脂ビスフェノールA型飽和ポリエステル樹脂を重量比99:1で混合してミキサーに入れて均一に攪拌するステップと、
b、上記疎水性粘着剤を接着する骨材粒子を鉢植え成形鋳型に入れるステップと、
c、5℃で48時間放置し、硬化成形して、離型し、上記鉢植え容器を得ることができるステップとを含む方法によって製造される。
本実施例の上記鉢植え植栽容器を図1のように示す。本実施例の栽培層は実施例1と同じである。
鉢植え容器1は、防水性を有する通気粒子と疎水性粘着剤とを粘着してなり、鉢植え容器1に隣接する防水性を有する通気粒子間に形成する0.01−0.2mmの空孔が至るところに分布し、該サイズ範囲にある空孔はガス分子をスムーズに通過させ、且つ液体の水分子の透過を効果的に阻止できる。
そのうち、構成される鉢植え容器1の防水性を有する通気粒子は底部不浸透性層2の防水性を有する通気粒子と同じである。上記防水性を有する通気粒子は骨材粒子と上記骨材粒子にコーティングする疏水性ポリテトラフルオロエチレンを含む。上記骨材粒子は石英砂とセラミック粒子とを重量比4:2で混合する混合物で、上記石英砂の粒径は0.1−0.3mmで、セラミック粒子の粒径は0.075−0.3mmである。上記疎水性ポリテトラフルオロエチレンは骨材粒子の3wt%である。
上記疎水性ポリテトラフルオロエチレンを上記骨材粒子にコーティングする方法は、
1)、疎水性ポリテトラフルオロエチレンを溶融状態に加熱するステップと、
2)、骨材粒子を210℃に加熱する時、上記疎水性ポリテトラフルオロエチレンを加え、30秒間攪拌して均一に混合し、上記疎水性ポリテトラフルオロエチレンを上記骨材粒子表面に均一に分散させるステップと、
3)、ヘキサメチレンテトラミン硬化剤(骨材粒子の0.015wt%を占める)を上記調製された混合物に加え、攪拌して均一に混合し、60秒間硬化するステップと、
4)、酸化ポリエチレンワックス潤滑剤(骨材粒子の0.009wt%を占める)を硬化された混合物に加え、均一に攪拌し、冷却し、ふるいにかけ、得るステップとを含む。
上記疎水性粘着剤はフェノール樹脂ロジン変性フェノール樹脂である。
上記鉢植え容器1は、
a、疎水性ポリテトラフルオロエチレンをコーティングする骨材粒子と上記疎水性粘着剤とを重量比97:3で混合してミキサーに入れて均一に攪拌するステップと、
b、上記疎水性粘着剤を接着する骨材粒子を鉢植え成形鋳型に入れるステップと、
c、常温で2時間放置し、硬化成形して離型し、上記鉢植え容器を得るステップを含む方法によって製造される。
図2の示すように、鉢植え植栽容器の別の実施方式であり、開口付き鉢植え容器1、底部不浸透性層2と栽培層を含み、上記底部不浸透性層2が上記鉢植え容器1の底部に置かれ、上記底部不浸透性層2の上部に栽培層を敷設し、上記底部不浸透性層2は防水性を有する通気粒子層である。上記栽培層の側面と上記鉢植え容器1の壁との間に鉢植え容器の側壁の漏れを防止する側部不浸透性層6を敷設する。上記底部不浸透性層2と側部不浸透性層6に隣接する上記防水性を有する通気粒子間に形成する0.05−0.2mmの空孔が至るところに分布し、該サイズ範囲にある空孔はガス分子をスムーズに通過させ、且つ液体の水分子の透過を効果的に阻止できる。
上記栽培層は上部の砂4と下部の有機物5を含み、上記砂は風成砂で、上記有機物5は動物の糞便及び/又は食品廃棄物である。
上記防水性を有する通気粒子は骨材粒子である。上記骨材粒子はセラミック粒子とガラスビーズを重量比2:1で混合してなり、上記セラミック粒子の粒径は0.075−0.6mmで、上記ガラスビーズの粒径は0.04−0.15mmである。
上記鉢植え容器1は防水性を有する通気粒子と疎水性粘着剤を粘着してなり、鉢植え容器1に隣接する防水性を有する通気粒子間に形成する0.02−0.2mmの空孔が至るところに分布し、該サイズ範囲にある空孔はガス分子をスムーズに通過させ、且つ液体の水分子の透過を効果的に阻止できる。
鉢植え容器1を構成する防水性を有する通気粒子は底部不浸透性層2及び側部不浸透性層6の防水性を有する通気粒子と同じである。
上記疎水性粘着剤はフッ素含有エポキシ樹脂粘着剤2,2−ビスフェノールヘキサフルオロプロパンジグリシジルエーテルである。
上記鉢植え容器1は、
a、骨材粒子と上記疎水性粘着剤を98.5:1.5で混合してミキサーに入れて均一に攪拌するステップと、
b、上記疎水性粘着剤を接着する骨材粒子を鉢植え成形鋳型に入れるステップと、
c、50℃で10時間放置し、硬化成形して、離型し、上記鉢植え容器を得るステップとを含む方法によって製造される。
本実施例の上記鉢植え植栽容器を図2のように示す。その底部不浸透性層2、側部不浸透性層6と栽培層は実施例3と同じである。
そのうち、使用された鉢植え容器1は防水性を有する通気粒子と疎水性粘着剤を粘着してなり、鉢植え容器1に隣接する防水性を有する通気粒子間に形成する0.02−0.15mmの空孔が至るところに分布し、該サイズ範囲にある空孔はガス分子をスムーズに通過させ、且つ液体の水分子の透過を効果的に阻止できる。
鉢植え容器1を構成する防水性を有する通気粒子は骨材粒子と上記骨材粒子にコーティングする疎水性フェノール樹脂を含み、上記骨材粒子は石英砂とガラスビーズとを重量比5:1で混合する混合物で、上記石英砂の粒径は0.075−0.3mmで、ガラスビーズの粒径は0.04−0.15mmである。上記疎水性フェノール樹脂は骨材粒子の1wt%である。上記疎水性フェノール樹脂は無水マイレン酸とビニルスルホン酸ナトリウムとを共重合してなる。
上記フェノール樹脂を上記骨材粒子にコーティングする方法は、
1)、フェノール樹脂を溶融状態に加熱するステップと、
2)、骨材粒子を至220℃に加熱する時、上記フェノール樹脂を加え、60秒間攪拌して均一に混合し、上記フェノール樹脂を上記骨材粒子表面に均一に分散させるステップと、
3)、脂肪族アミン硬化剤(骨材粒子の10wt%を占める)を上記調製された混合物に加え、攪拌して均一に混合し、120秒間硬化するステップと、
4)、ステアリン酸アミド潤滑剤(骨材粒子の1.25wt%を占める)を硬化された混合物に加え、均一に攪拌し、冷却し、ふるいにかけ、得るステップとを含む。
上記疎水性粘着剤はフェノール樹脂ロジン変性フェノール樹脂である。
上記鉢植え容器1は、
a、フェノール樹脂をコーティングする骨材粒子と上記疎水性粘着剤とを重量比96:4で混合してミキサーに入れて均一に攪拌するステップと、
b、疎水性粘着剤を接着する骨材粒子を鉢植え成形鋳型に入れるステップと、
c、120℃で1時間放置し、硬化成形して、離型し、上記鉢植え容器を得るステップとを含む方法によって製造される。
実施例5−8
図3は本発明の上記鉢植えを示し、上記鉢植え植栽容器を含み、上記鉢植え植栽容器に植物が植栽し、上記植物が上記底部不浸透性層2の上方の栽培層に植栽する。実施例5−8の上記鉢植え植栽容器の構造はそれぞれ実施例1−4の鉢植え容器の構造と一致する。
本発明の置き換え可能な方式として、上記疎水性粘着剤はポリエステル樹脂又はフェノール樹脂であることもよく、
上記骨材粒子にコーティングする疎水性物質は疎水性樹脂フィルムであることもよく、上記疎水性樹脂フィルムは疎水性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂中の1種又は複数種から形成するフィルムである。
明らかに、上記実施例は単に明確に説明するために挙げられ、実施形態を限定するものではない。当業者にとって、上記説明に基づいて、その他の異なる形式の変化又は変更を行うこともできる。全ての実施形態を挙げる必要がない。それに由来する明らかな変化又は変更が以前のとおり本発明の保護範囲に含まれる。

Claims (13)

  1. 不浸透性通気鉢植え容器であって、前記鉢植え容器に開口を有する空洞構造が形成され、
    前記鉢植え容器は、骨材粒子と疎水性粘着剤が粘着されてなり、隣接する前記骨材粒子間にガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔を形成し、
    前記骨材粒子は石英砂とスラグとを重量比5:1で混合する混合物であり、前記石英砂の粒径は0.075-0.3mmであり、スラグの粒径は0.1-0.3mmであり、且つ前記鉢植え容器に隣接する骨材粒子間に形成される0.01-0.2mmの空孔が鉢植え容器の全体に分布することを特徴とする不浸透性通気鉢植え容器。
  2. 前記疎水性粘着剤はフッ素含有エポキシ樹脂粘着剤、珪素含有エポキシ樹脂粘着剤、シリコーン粘着剤、ポリウレタン、ポリエステル樹脂及びフェノール樹脂中の1種又はその中の複数種の混合物であることを特徴とする請求項1に記載の不浸透性通気鉢植え容器。
  3. 前記骨材粒子が疎水性物質でコーティングされていることを特徴とする請求項1または2に記載の不浸透性通気鉢植え容器。
  4. 前記疎水性物質は骨材粒子の1−8wt%であることを特徴とする請求項3に記載の不浸透性通気鉢植え容器。
  5. 前記疎水性物質が前記骨材粒子をコーティングする疎水性樹脂フィルムであって、前記疎水性樹脂フィルムは、疎水性エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂中の1種又は複数種から形成されるフィルムであることを特徴とする、請求項3又は4に記載の不浸透性通気鉢植え容器。
  6. 前記疎水性物質はポリテトラフルオロエチレン、植物油、シリコーン、シロキサン、炭化水素及び共重合ポリ塩化ビニリデン中の任意の1種又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の不浸透性通気鉢植え容器。
  7. 前記炭化水素はパラフィン、灯油、ディーゼルオイル、原油、石油留出物、溶剤油及び脂肪族溶剤から選ばれる任意の1種又はその組み合わせを含むことを特徴とする請求項6に記載の不浸透性通気鉢植え容器
  8. 栽培層を有し、請求項1−7のいずれか一項に記載の鉢植え容器を用いる鉢植え植栽容器であって、前記鉢植え容器(1)と栽培層の底面との間に防水性を有する通気粒子からなる底部不浸透性層(2)を敷設し、前記底部不浸透性層(2)に、隣接する前記防水性を有する通気粒子間に形成され、ガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔が至るところに分布することを特徴とする請求項1−7のいずれか一項に記載の鉢植え容器を用いる鉢植え植栽容器。
  9. 前記栽培層の側面と前記鉢植え容器(1)の壁との間に防水性を有する通気粒子からなる側部不浸透性層(6)を敷設し、前記側部不浸透性層(6)は隣接する前記防水性を有する通気粒子間に形成され、ガス分子が通過でき、且つ液体の水分子が透過できない空孔を有することを特徴とする請求項に記載の鉢植え植栽容器。
  10. 前記防水性を有する通気粒子は骨材粒子と、前記骨材粒子をコーティングする疎水性物質とを含むことを特徴とする請求項又はに記載の鉢植え植栽容器。
  11. 前記骨材は石英砂、スラグ、セラミック粒子又はガラスビーズ中の1種又はその中の複数種の混合物で、前記骨材の粒径は0.04−0.85mmであることを特徴とする請求項10に記載の鉢植え植栽容器。
  12. 前記栽培層は上部の砂(4)と下部の有機物(5)を含み、前記砂(4)は風成砂で、前記有機物(5)は動物の糞便及び/又は食品廃棄物であることを特徴とする請求項又はに記載の鉢植え植栽容器。
  13. 鉢植えであって、請求項12のいずれか一項に記載の鉢植え植栽容器を含み、及び、前記鉢植え植栽容器に植物が植栽され、前記植物が前記底部不浸透性層(2)の上方の栽培層に植栽されることを特徴とする鉢植え。
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