JP6030009B2 - 希土類磁石用スパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリング法やパルスレーザーデポジション法によって希土類磁石膜を製造するのに好適なスパッタリングターゲット及びその製造方法に関する。
近年、電子機器の軽薄短小化に伴い、優れた磁気特性を有する希土類磁石の小型化、高性能化が進められている。中でも、ネオジム磁石は、現有の磁石の中で最高の磁気エナジー積を有することから、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)やエナジーハーベスト(環境発電)などのエネルギー分野や、医療機器分野などへの応用が期待されている。
このような希土類磁石の薄膜は、スパッタリング法(特許文献1、非特許文献1)やパルスレーザーデポジション法(特許文献2、非特許文献2)などのPVD(Physical Vapor Deposition)法を用いて作製することが知られており、これに関連する様々な研究開発が行われている。しかし、これらの方法で作製した希土類磁石の薄膜は、未だバルク磁石並みの磁気特性は得られておらず、現段階において製品化に至っていない。
ネオジム磁石の保磁力のメカニズムについて多くの研究がなされており、たとえば、保磁力を確保するためには微細化したNdFe14Bの主相の周りを非磁性のNdリッチ相が均一に取り囲むようにすることで主相同士を磁気的に分断すること、あるいは主相とNdリッチ相との界面における格子乱れや不純物によって形成される逆磁区を低減することが重要であると言われている(特許文献3、非特許文献3)。
このような観点から、希土類磁石の薄膜を作製する際に使用されるターゲット材は、微細でかつ最適化された組織を有することが好ましい。
また、純度に関しては特にガス成分である酸素が磁気特性に大きな影響を及ぼすと言われている(特許文献4、非特許文献4)。
ターゲット材の作製方法としては、溶解法と焼結法がある。溶解法は高い純度、高い密度のものが得られるが、粒径と組成の制御が困難であること、さらに、機械的強度が弱いためスパッタリング中にクラックが発生し易いという問題がある。そのため、通常は焼結法で作製される。焼結法による作製方法については、さらに大きく分けて、以下の2種類の方法が知られている。
1)Nd、Fe、B(もしくはフェロボロン)原料を目的組成になるように溶解して合金インゴットを作製し、この合金インゴットをガスアトマイズ法により微粉化を行い、その後、ホットプレス法やスパークプラズマ焼結(SPS)法により焼結体を作製する方法、
2)Nd、Fe、B(もしくはフェロボロン)の単体微粉末原料を、目的組成になるように混合した後、メカニカルアロイ法により合金化粉を作製し、この合金化粉をホットプレス法やスパークプラズマ焼結(SPS)法により、焼結体ターゲットを作製する方法。
上記1)の方法では、焼結前の原料が溶解原料であるため、均一組成のターゲットを作製できるものの、工程が長いため製造コストが高くなるといった問題があった。
一方、上記2)の方法では、工程が短いため製造コストを抑えることができるもののメカニカルアロイ後の合金化率によって、焼結後のターゲットの一部に単体原料が残留したり、所望の組成と異なる中間組成の化合物が生成したりすることがある。そして、このようなターゲットを用いてスパッタリング法により成膜したNdFeB膜は、所望の保磁力を得ることができないという問題があった。
特開2012−207274号公報 特開2009−091613号公報 国際公開第2005/091315号パンフレット 特開2009−231391号公報
N.M.Dempsey, A.Walther, F.May, D.Givord, K.Khlopkov O.Gutfeisch :Appl.Phys.Lett.90 (2007) 092509-1-092509-3 H.Fukunaga, T.Kamikawatoko, M.Nakano, T.Yamashita:J.Appl.Phys.109(2011)07A758-1-07A758-3 宝野 和博、大久保 忠勝、H.Sepehri-Amin :日本金属学会誌 第76巻 第1号2012年1月 p2 宇根 康弘、佐川 眞人:日本金属学会誌 第76巻 第1号2012年1月 p12
本発明は、良好な磁気特性を有する希土類磁石薄膜、特にネオジム磁石(Nd−Fe−B系磁石)薄膜の作製に用いられる、スパッタリングターゲット及びその製造方法であって、製造コストの点から量産性に優れ、かつ、構成元素単体成分の含有や中間生成組成物の含有といった組成成分の不均一な分布がなく、目的組成物からなる均一な組織を有する焼結体ターゲット及びその製造方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明者は鋭意研究を行った結果、メカニカルアロイ法を用いて作製した焼結体ターゲットの組織とそのターゲットを用いて成膜した希土類磁石薄膜の保磁力との間には一定の関係があることを見出し、ターゲット組織を制御にすることで、希土類磁石薄膜の磁気特性を向上させることが可能であるとの知見を得た。
このような知見に基づき、本発明は、
1)ネオジム、鉄、ボロンを必須成分とする希土類磁石形成用ターゲットにおいて、NdFe14B相の面積率が61%以上、α−Fe相の面積率が8%以下、残部がNdFe100−x−y)相(但し、11.9<x<90at%、0<y≦10at%とする。以下同じ。)及びB相から構成されることを特徴とする希土類磁石形成用ターゲット、
2)前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14B相の平均面積が37300μm以下であることを特徴とする上記1)記載の希土類磁石形成用ターゲット、
3)ネオジム、鉄、ボロン(もしくはフェロボロン)の各原料粉末を秤量した後、これを混合し、次いで、この混合粉末をメカニカルアロイ法にて、1〜8時間合金化処理した後、この合金化粉末を焼結し、得られた焼結体を機械加工して、ターゲットを作製することを特徴とする希土類磁石形成用ターゲットの製造方法、を提供する。
本発明は、希土類磁石薄膜形成用ターゲットにおいて、ターゲットの組織を制御にすることにより、スパッタリング法やパルスレーザーデポジション法による安定的な成膜が可能となり、希土類磁石薄膜の磁気特性の改善、製造コストの点から生産性を向上できるという優れた効果を有する。
実施例2で作製した焼結体ターゲットのSEM写真を示す図である。
本発明の希土類磁石形成用ターゲットは、メカニカルアロイ法を用いて作製した焼結体ターゲットの組織において、NdFe14B相の面積率が61%以上、かつ、α−Fe相の面積率が8%以下、残部がNdFe100−x−y)相(但し、11.9<x<90at%、0<y≦10at%とする。以下同じ。)及びB相から構成されることを特徴とする。
ここで、前記面積率は、電子線マイクロアナライザー(Electron Probe Micro Analyzer)によるNd、Fe、Bの組成マッピング図に基づき、各同一化合物の占有面積を分析対象全面積で割った数値から算出することができる。
なお、ターゲットの組織には、不可避的不純物が含まれるが、これについては、前記成分から除かれる。
上記のNdFe14B相は強磁性という性質を有するため、この相の面積率が61%未満であると(例えば、α−Fe相の面積率は8%超、NdFe100−x−y)相とB相の合計面積率は31%超の場合)、形成した希土類磁石薄膜において、NdFe14Bの体積率が減少して残留磁束密度が低下し、またNdFe14Bの化学量論組成からのずれが大きくなって保磁力が低下するため、好ましくない。
一般に、保磁力は結晶粒径の2乗の対数に反比例することから、結晶粒を微細化することで保磁力を高めることができる。特に、保磁力に大きく寄与するNdFe14B相を微細化することが有効である。さらに、メカニカルアロイ法で作製したターゲットにおいては、相が複数となるため、結晶粒が大きいとスパッタリング中に飛散する原子の種類がターゲットの場所により変化し、その結果、薄膜の組成が変動し、所望の磁気特性が得られないという問題が発生することがある。
したがって、ターゲット中のNdFe14B相の大きさは、できるだけ小さいことが好ましく、より望ましくは、NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14B相の平均の面積を37300μm以下(円形の面積として直径で100μm以下に相当)とする。これにより、スパッタリング等により成膜した希土類磁石薄膜において、安定的で良好な磁気特性を得ることが可能となる。
また、本発明において、希土類磁石は、ネオジム(Nd)、鉄(Fe)及びボロン(B)を必須成分とし、必要に応じて、Dy、Pr、Tb、Ho、Smなどの希土類元素や、Co、Cu、Cr、Niなどの遷移金属元素、Alなどの典型金属元素などを、希土類磁石の成分組成として公知のものを添加することができる。
本発明の希土類磁石ターゲットは、たとえば、以下のように作製することができる。
まず、純度3N5(99.95%)以上、好ましくは4N(99.99%)、さらに好ましくは4N5(99.995%)以上のネオジム(Nd)粉末及び3N(99.9%)以上の鉄(Fe)と、2N(99%)以上のボロン(B)若しくはフェロボロンを必須原料として準備する。
各原料粉末の粒径は、粒径が5μm以上50μm以下のものを用いることが好ましい。原料粉末の粒径が小さ過ぎると、粒の表面積が大きくなって酸化し易くなるため、粒径5μm以上のものを使用するのが好ましい。一方、原料粉末の粒径が大き過ぎると、メカニカルアロイ法による微細化に時間を要して、また、その間に粒の表面が酸化し易くなるため、粒径50μm以下とすることが好ましい。
次に、これらの原料粉末をグローブボックス内にてNd15Fe7510の組成となるように、各原料粉末を秤量、混合した後、ステンレスボールミルでメカニカルアロイ法によって、原料粉末の微細化と合金化を行う。メカニカルアロイ法による合金化を進行させる(例えば、メカニカルアロイ時間を長くする)ことで、強磁性相のNdFe14B相の面積率を増加することができ、一方で、α−Fe相、NdFe相及びB相の面積率を減少させることができる。また、合金化したNdFe14B集合体が微細化して分散するために、NdFe100−x−y)相で囲まれた個々のNdFe14B相の面積を縮小することができる。
メカニカルアロイ法の処理条件を適宜調整することにより、NdFe14B相、NdFe100−x−y)相、α−Fe相、及びB相の4種類の相を所定の面積率とすることができる。面積率は、メカニカルアロイ法の処理時間によって調整可能であり、実際の処理時間と各合金相及び金属相の面積率を測定することにより、その相関関係が分かるので、これを決定することができる。具体的にメカニカルアロイ法の処理時間を1〜8時間とし、この範囲で調整することができる。なお、メカニカルアロイの反応速度は、使用するステンレスボールサイズ、粉末量とボールとの重量比等によって変化するため、処理時間に多少の変動は生じるが、前記の範囲内であれば各相について所定の面積率を得ることができる。
また、本発明において、雰囲気中に酸素が残留していると、原料粉末の表面に酸化膜が形成されやすくなるため、グローブボックス内を高純度の不活性ガスで充満させることが望ましい。
このようにして得られた微細な合金粉末を、ホットプレス(HP)、熱間静水圧プレス(HIP)又はスパークプラズマ焼結(SPS)法を用いて焼結することで焼結体を作製する。このとき、焼結雰囲気中への酸素の混入を防止するため、不活性ガス雰囲気又は高真空(5×10−4Torr程度)以下で焼結することが望ましい。
以上にようにして作製した焼結体を研削、研磨などの機械加工により、用途に合わせたターゲット形状に加工することができる。そして、このようにして作製したターゲットをスパッタリング法あるいはパルスレーザーデポジション法などにより、希土類磁石の薄膜を作製することができる。
以下、実施例および比較例に基づいて説明する。なお、本実施例はあくまで一例であり、この例によって何ら制限されるものではない。すなわち、本発明は特許請求の範囲によってのみ制限されるものであり、本発明に含まれる実施例以外の種々の変形を包含するものである。
(実施例1)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約6時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットを、SEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が85%、NdFe100−x−y)相(但し、11.9<x<90at%、0<y≦10at%とする。以下同じ。)及びB相の面積率が14%、α−Fe相の面積率が1%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で18700μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が1.7Tと良好な磁気特性が得られた。なお、このターゲットのガス成分濃度をLECO法で測定した結果、酸素が3100ppm、炭素が280ppm、窒素が90ppm、水素が120ppmであった。
(実施例2)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末をアルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約5時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットを、SEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が77%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が21%、α−Fe相の面積率が2%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で21200μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が1.6Tと良好な磁気特性が得られた。
(実施例3)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約4時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットを、SEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が70%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が27%、α−Fe相の面積率が3%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で22700μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が1.5Tと良好な磁気特性が得られた。
(実施例4)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約3時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットを、SEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が66%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が29%、α−Fe相の面積率が5%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で27900μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が1.3Tと良好な磁気特性が得られた。
(実施例5)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約2時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットを、SEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が64%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が29%、α−Fe相の面積率が7%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で32000μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が1.2Tと良好な磁気特性が得られた。
(実施例6)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約1時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットを、SEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が61%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が31%、α−Fe相の面積率が8%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で37300μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が1.0Tと良好な磁気特性が得られた。
(比較例1)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約0.7時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットをSEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が60%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が29%、α−Fe相の面積率が11%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で41300μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が0.6Tと実施例に比べて低下した。なお、このターゲットのガス成分濃度をLECO法で測定した結果、酸素が2500ppm、炭素が350ppm、窒素が50ppm、水素が330ppmであった。
(比較例2)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約0.5時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットをSEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が55%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が28%、α−Fe相の面積率が17%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で43000μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が0.5Tと実施例に比べて低下した。
(比較例3)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約0.3時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットをSEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が50%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が30%、α−Fe相の面積率が20%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で45900μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が0.4Tと実施例に比べて低下した。
(比較例4)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約0.2時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットをSEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が45%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が30%、α−Fe相の面積率が25%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は平均で49600μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が0.4Tと実施例に比べて低下した。
(比較例5)
原料として、純度3N5、平均粒径50μmのNd粉末、純度4N、平均粒径40μmのFe粉末、純度2N、平均粒径20μmのB粉末を準備した。これらの原料粉末を
アルゴンガスで充満されたグローブボックス中でNd15Fe7510の組成となるように秤量、混合する。その後、この混合粉末をアルゴンガスで充満されたボックス内にて直径約13mmのステンレスボールミルを用いて約0.1時間、メカニカルアロイを行った。ここで、メカニカルアロイに用いた粉末量とボールとの重量比を1:40とした。
次に、このようにして得られた微粉末をホットプレスの型に充填し、5×10−4Torrの真空雰囲気下とした後、15MPaに加圧して、温度750℃、2時間の条件で焼結を行った。その後、これを常温まで冷却した後、外周部及び上下面を研削、研磨することで、φ76mm×厚さ3mmの円盤状ターゲットを作製した。このターゲットをSEMを用いてターゲット組織を観察した結果、表1に示す通り、NdFe14B相の面積率が0%、NdFe100−x−y)相及びB相の面積率が67%、α−Fe相の面積率が33%であった。また、前記NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14Bの面積は0μmであった。
次に、このターゲットをバッキングプレートの取り付け、Ar圧力:1×10-2Torr下でのスパッタリング法により、Si基板上にTaバッファ層、NdFeB層(40nm)、Taキャップ層を連続成膜した。なお、Ta層については、タンタルターゲットを別途用いて成膜した。この希土類磁石の薄膜について、B−Hカーブ測定を行った結果、保磁力が0.3Tと実施例に比べて低下した。
本発明の希土類磁石薄膜形成用の焼結体ターゲットは、ターゲットの組織を制御することで、スパッタリング法やパルスレーザーデポジション法による安定的な成膜が可能となり、希土類磁石薄膜の磁気特性の改善や、製造コストの点から生産性の向上が可能となるので、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、エナジーハーベスト(環境発電)などのエネルギー分野や医療機器分野などに応用される、磁気デバイスに有用である。

Claims (3)

  1. ネオジム、鉄、ボロンを必須成分とする希土類磁石形成用ターゲットにおいて、Nd Fe 14 B相の面積率が61%以上、α−Fe相の面積率が8%以下、残部がNd Fe (100−x−y) 相(但し、11.9<x<90at%、0<y≦10at%とする。)及びB相から構成されることを特徴とする希土類磁石形成用ターゲット。
  2. NdFe100−x−y)相で囲まれたNdFe14B相の平均面積が37300μm以下であることを特徴とする請求項1記載の希土類磁石形成用ターゲット。
  3. ネオジム、鉄、ボロン(もしくはフェロボロン)の各原料粉末を秤量した後、これを混合し、次いで、この混合粉末をメカニカルアロイ法にて、1〜8時間合金化処理した後、この合金化粉末を焼結し、得られた焼結体を機械加工して、ターゲットを作製することを特徴とする希土類磁石形成用ターゲットの製造方法。
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