JP6028526B2 - 発光装置及び発光ユニット - Google Patents

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本発明は、例えば複数の発光素子等の被駆動素子を配列してなる表示部を備えた発光ユニットを複数台接続した発光装置、及び発光ユニットに関する。
今日、1000mcd以上の高輝度の発光ダイオード(LED)がRGBそれぞれ開発され、大型のLEDディスプレイが作製されるようになった。このLEDディスプレイは軽量、薄型化が可能で且つ消費電力が低いこと等の特徴を有し、屋外でも使用可能な大型ディスプレイとして需要が急激に増加している。実際には、大型のLEDディスプレイは、設置場所に合わせて複数のLEDユニットを組み合わせることにより構成されており、そのLEDユニットは、基板上にRGBのLED素子がドットマトリックス状に配置されて構成される。
また、LEDディスプレイには各LED素子を個々に駆動することができる駆動回路が設けられている。具体的には、LEDディスプレイにおいて、各LEDユニットに対してそれぞれ表示データを転送する各LED制御装置が接続され、それらが複数個接続されて1つの大型ディスプレイを構成している。また、LEDディスプレイにおいて駆動方式としてはダイナミック駆動方式が用いられ、具体的には以下のように接続されて駆動される。例えば、m行×n列ドットマトリックスで構成されたLEDユニットの場合、各行に位置する各LED素子のアノード端子が1つのコモンラインに共通に接続され、各列に位置する各LED素子のカソード端子が1つの駆動ラインに共通に接続される。そして、m行のコモンラインを所定の周期で順次ONすることにより、表示させる。なお、m行のコモンラインの切り換えは、例えば、アドレス信号に基いてデコーダ回路を介して行われる。
LEDドットマトリクスユニットの駆動回路は、LEDに電流を流すアナログ回路部とこの点灯時間などを制御するための、ロジック(デジタル)回路から構成されている。ロジック回路にはデータを保持するためのフリップフロップ(Flip Flop:FF)などが含まれており、これには何らかの動作クロックが必要となる。
この動作クロックは外部から入力するデータと同期を取る必要がある場合には、外部からの入力する必要があるが、ユニット内部の回路のみのデータの受け渡しやタイミング生成に使用する目的であれば、必ずしも外部から供給する必要はなくユニット内部に発振器をもたせ、これによって動作クロックを生成してもよい。
外部から動作クロックを供給する方法に比べ、不要輻射の抑制、ユニット接続端子数の減少、動作クロック停止の場合の影響範囲などの面で有利であるため、内部に発振器を持たせる構造をとることも多い。例えば、ユニット式の発光装置において、各ユニットに発振器を備えている。発振器には水晶発振器などが利用され、動作タイミングを規定する動作クロックを生成している。
しかしながら、この方法では何れかのユニットで発振器が故障すると、動作クロックが得られないことからデジタル回路の動作が停止してしまうため、そのユニットの動作が停止されてしまう。この結果、表示が停止されてしまう上、ユニットを数珠繋ぎとした構成においては、後段のユニットに対してデータの転送ができなくなるため、このユニット以降の発光装置の動作が停止してしまうという問題があった。このリスクは、ユニット数が増えるほど、発振器の数が増えることから大きくなる。
国際公開WO02/11115号
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものである。本発明の主な目的は、複数の発振器を備える発光装置で、一の発振器に異常が生じても動作を継続可能な発光装置及び発光ユニットを提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
以上の目的を達成するために、本発明の第1の側面に係る発光装置によれば、複数の発光素子を点灯させる第一及び第二の発光ユニットを連結して構成した発光装置であって、各発光ユニットは、他の発光ユニットと接続するための送信部及び受信部と、前記複数の発光素子を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を動作させる基準となる動作クロックを生成するための発振手段と、前記発振手段で生成された動作クロックを選択する第一選択位置と、前記送信部に接続された他の発光ユニットから送出される動作クロックを選択する第二選択位置のいずれかを選択可能な選択手段と、前記発振手段が正常に動作クロックを生成しているかどうかを監視するための検出手段とを備えており、前記第一の発光ユニットの送信部と、前記第二の発光ユニットの受信部とを接続してデイジーチェーン状に接続されており、前記第二の発光ユニットの検出手段が、該第二の発光ユニットの発振手段が生成する第二動作クロックを監視し、正常動作時においては、前記第二の発光ユニットの選択手段を第一選択位置とし、前記発振手段で生成された第二動作クロックを該第二の発光ユニットの送信部から出力させ、該第二動作クロックの異常を検出した異常時においては、前記選択手段を第二選択位置に切り替え、前記第一の発光ユニットの発振手段で生成され送信部から出力される第一動作クロックを、前記第二の発光ユニットの受信部から入力させ第二の発光ユニットの動作クロックとして使用できるように構成できる。
上記構成により、発光装置中に発振手段が複数存在することを利用して、一の発振手段に異常が生じても、前段の発光ユニットの発振手段をバックアップとして利用でき、もって発光装置の動作を継続させることができる。
第2の側面に係る発光装置によれば、各発光ユニットはさらに、前記送信部に接続された他の発光ユニットの受信部の状態によって決定される前記送信部の信号を、所定の基準信号と比較するための比較手段と、前記送信部と前記選択手段の出力側との間に接続された、前記比較手段の比較信号によって前記送信部の状態を切り替え可能な出力側状態切替手段と、前記受信部と前記検出手段との間に接続された、前記検出手段の検出信号によって前記受信部の状態を切り替え可能な入力側状態切替手段とを備えており、前記第二の発光ユニットの検出手段が第二動作クロックの異常を検出すると、該検出信号によって、前記第二の発光ユニットの選択手段を第二選択位置に切り替えると共に、前記第二の発光ユニットの入力側状態切替手段が前記第二の発光ユニットの受信部の状態を変化させ、前記第二の発光ユニットの受信部と接続された前記第一の発光ユニットは、前記第二の発光ユニットの受信部と接続された前記第一の発光ユニットの送信部の状態が前記第二の発光ユニットの受信部に従って変化され、これを受けて前記第一の発光ユニットの比較手段は、比較信号によって該第一の発光ユニットの出力側状態切替手段に対して、該第一の発光ユニットの選択手段の出力である該第一の発光ユニットの発振手段で生成された第一動作クロックを、該第一の発光ユニットの送信部から出力するよう構成できる。
上記構成により、送信部と受信部とを接続する信号線を共通化しつつも、動作クロックの異常を前段の発光ユニットに伝達することが可能となり、配線を少なくして構成を簡素化できる。
第3の側面に係る発光装置によれば、各発光ユニットはさらに、前記送信部と、前記比較手段の入力側との間に接続され、出力信号を濾過して前記比較手段に入力するためのフィルタ手段を備えており、前記第二の発光ユニットのフィルタ手段は、正常動作時においては前記比較手段の基準電圧値よりも低く若しくは高く、前記発振手段の異常時において、出力信号が前記第一の発光ユニットの発振手段で生成された第一動作クロックに切り替えられると、該第一動作クロックの出力信号を濾過して、かつ濾過した値が前記比較手段の基準電圧値よりも高く若しくは低くなるよう構成できる。
上記構成により、平常時と異常時で比較手段の出力を切り替えることにより、出力信号を切り替えできるようになる。
第4の側面に係る発光装置によれば、前記出力側状態切替手段が、低インピーダンスの1又は0の状態、或いは高インピーダンス状態の、3つの安定状態を持つトライステート素子であり、前記発振手段の異常時に、前記出力側状態切替手段が高インピーダンス状態に切り替え可能とできる。
第5の側面に係る発光装置によれば、前記入力側状態切替手段が、前記発振手段の異常を検出した前記検出手段の検出信号によって、前記受信部をWEAK・HIGH若しくはWEAK・LOW状態に切り替え可能とできる。
第6の側面に係る発光装置によれば、前記入力側状態切替手段をトランジスタで構成できる。
第7の側面に係る発光装置によれば、各発光ユニットはさらに、前記受信部と接続された、前記検出手段の動作クロックの監視結果を出力するクロック監視出力線と、前記送信部と接続されており、該送信部と接続された他の発光ユニットのクロック監視出力線と該送信部を介して接続可能なクロック監視入力線とを備えており、前記第二の発光ユニットは、前記クロック監視出力線を介して、前記第二の発光ユニットの第二動作クロックの異常を検出すると、前記選択手段を第二選択位置に切り替えると共に、該第二の発光ユニットの受信部と接続された前記第一の発光ユニットの送信部を介して接続された前記第一発光ユニットのクロック監視入力線を通じて、前記第一の発光ユニットの送信部に対して、該第一の発光ユニットの発振手段で発生した第一動作クロックを出力させるよう構成できる。
上記構成により、各発光ユニットは、後段の発光ユニットの異常を検出したときだけ、この発光ユニット同士の間で動作クロックを出力すれば足り、常に発光ユニット間で動作クロックを出力する必要がなくなり、動作クロックが複数箇所で出力されることによる不要輻射の発生を回避できる利点が得られ、信頼性の高い安定した動作が実現される。
第8の側面に係る発光装置によれば、各発光ユニットはさらに、入力側の一方を、前記選択手段の出力側を分岐させて接続させ、入力側の他方を、前記クロック監視入力線を接続させ、出力側を、前記送信部と接続させた論理積回路を備えることができる。
第9の側面に係る発光ユニットによれば、複数の発光素子を点灯させる発光ユニットであって、他の発光ユニットと接続するための受信部と、さらに別の発光ユニットと接続するための送信部と、前記複数の発光素子を駆動する駆動手段と、前記駆動手段を動作させる基準となる動作クロックを生成するための発振手段と、前記発振手段で生成された動作クロックを選択する第一選択位置と、他の発光ユニットから送出される動作クロックを選択する第二選択位置のいずれかに切り替え可能な選択手段と、前記発振手段が正常に動作クロックを生成しているかどうかを監視するための検出手段とを備えており、複数の発光ユニット同士を、それぞれ送信部と受信部とを接続してデイジーチェーン状に接続可能であり、かつ複数の発光ユニットを接続した状態で、前記検出手段が、前記発振手段が生成する動作クロックを監視し、正常動作時においては、前記選択手段を第一選択位置とし、前記発振手段で生成された動作クロックを前記送信部から出力させ、該動作クロックの異常を検出した異常時においては、前記選択手段を第二選択位置に切り替え、前記受信部側に接続された発光ユニットから送出される動作クロックを前記受信部から入力し、前記選択手段を介して前記送信部から出力させるように構成できる。
本発明の一実施の形態に係る発光ユニットを示すブロック図である。 図1の発光ユニットの駆動手段の一例を示すブロック図である。 実施例1に係る発光装置を示すブロック図である。 図3の発光装置で発光ユニット2に異常が発生した状態を示すブロック図である。 実施例2に係る発光装置を示すブロック図である。 実施例3に係る発光装置を示すブロック図である。 図7Aはトライステートバッファ、図7Bはその真理値表を示す図である。 図6の発光装置の、通常発振時の状態を示す回路図である。 図6の発光装置の、発振停止時の状態を示す回路図である。 図10Aは図6の発光装置のWF1、図10BはWF2、図10BはWF3における信号波形を、それぞれ示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置及び発光ユニットを例示するものであって、本発明は発光装置及び発光ユニットを以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一つの部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一つの部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。また、一部の実施例、実施形態において説明された内容は、他の実施例、実施形態等に利用可能なものもある。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係る発光ユニットU1のブロック図を示す。この図に示す発光ユニットU1は、複数の発光素子1を駆動する駆動手段10と、受信部26と、送信部28と、選択手段22と、発振手段20と、検出手段24とを備える。この発光ユニットU1は、受信部26と送信部28を介して、他の発光ユニットと連結可能としている。すなわち、受信部26を前段の発光ユニットの送信部28に接続し、一方送信部28を、後段の発光ユニットの受信部26と接続する。このようにして、複数台の発光ユニットをデイジーチェーン接続できる。
(駆動手段10)
駆動手段10の一例を、図2のブロック図に示す。この図に示す駆動手段10は、発光素子1をマトリックス状に配置した表示部2と、電流源切替回路11と、定電流制御回路部14と、制御部19と、誤点灯防止回路4とを備える。
表示部2は、水平方向にコモンラインCを複数、互いに平行に配置し、これと交差する垂直方向に駆動ラインSを複数、互いに平行に配置して碁盤目状に構成している。また複数の発光素子1を、各コモンラインCと駆動ラインSとの間に各々接続することで、発光素子1をマトリックス状に配置している。図2においては、コモンラインCが行、駆動ラインSが列に、それぞれ対応しており、複数の発光素子1がm行×n列のマトリックス状に配列される。また各列の発光素子1のカソード端子がそれぞれ駆動ラインSに接続され、各行の発光素子1のアノード端子がそれぞれコモンラインCに接続されている。なお図2の例では、表示部2として発光素子1を4行×4列のマトリックス状に配置されているが、表示部における行及び列の数は任意に設定できる。また、行と列(縦横)を入れ替えても(例えばコモンラインを縦に、駆動ラインを横になるように配置)同様の結果が得られることは言うまでもない。
発光素子1には、半導体発光素子が利用でき、特に発光ダイオード(LED)が好適に利用できる。ただ、本発明は発光素子1をLEDに限定するものでなく、半導体レーザ等の他の発光素子、あるいはエレクトロルミネッセンス発光装置、フィールドエミッションタイプ発光装置(FED)等の他の発光素子を用いた発光装置においても同様に適用することができる。この例では、発光素子1としてLED素子を用いる例を説明している。
電流源切替回路11は、走査部12を構成する。図2の例では、電流源切替回路11は走査部12と、デコーダ回路13を備えている。走査部12は、マトリックス状表示部2の各コモンラインCと接続されており、任意のコモンラインCを選択して、このコモンラインCの通電を制御する。ここでは、走査部12は各コモンラインCのON/OFFを制御する。電流源切替回路11は、コモンラインCにそれぞれ対応して接続されたm個のスイッチ回路を備え、ソース点灯制御信号によってアドレス信号で指定されたコモンラインCを電流源と接続することにより、該コモンラインCに接続された発光素子1に電流を供給する。
具体的には、デコーダ回路13は、ソース点灯制御信号がLOWレベルの時に、アドレス信号に指定されたコモンラインCと電流源を接続するように、走査部12のON/OFF制御をする。また電流源切替回路11において、ソース点灯制御信号がHIGHレベルの時には、デコーダ回路13は全てのコモンラインCと電流源とを切り離すように走査部12を制御する。
定電流制御回路部14は、駆動部を構成する。図2の例では、定電流制御回路部14は、定電流駆動部15と、記憶回路16と、シフトレジスタ17と、ANDゲート18とを備える。定電流駆動部15は、シンクドライバを構成する。この定電流駆動部15はマトリックス状表示部2の各駆動ラインSと接続されており、任意の駆動ラインSを選択して、この駆動ラインSのON/OFFを制御する。
記憶回路16は、順次入力されるn個のON/OFFデータをそれぞれ記憶する。定電流制御回路部14は、シンク点灯制御信号によって指定された点灯期間で、各記憶回路16に記憶されたON/OFFデータに対応する駆動ラインSを駆動状態とする。
定電流制御回路部14は、シフトレジスタ17によって動作クロックに同期してON/OFFデータをn回シフトして、ラッチに応答してn本の駆動ラインSの各ラインに対応するON/OFFデータをそれぞれ記憶回路16に入力して記憶させる。そして、シンク点灯制御信号とON/OFFデータとをANDゲート18で演算して、定電流駆動部15により対応した駆動パルス幅の間、一定の電流が各駆動ラインSに流れるように制御する。
制御部19は、これら電流源切替回路11と定電流制御回路部14を制御するためのソース点灯制御信号とシンク点灯制御信号を生成する。電流源切替回路11と定電流制御回路部14とは、制御部19が発するソース点灯制御信号とシンク点灯制御信号に従って、任意のコモンラインCと駆動ラインSとをそれぞれ選択することで、選択されたコモンラインCと駆動ラインSとの間に接続された発光素子1の点灯状態を制御する。
具体的には制御部19は、電流源切替回路11と定電流制御回路部14とによって、ソース点灯制御信号がLOWレベルかつシンク点灯制御信号がHIGHレベルの間においてLED表示制御を行う。なお、ソース点灯制御信号がHIGHレベルかつシンク点灯制御信号がLOWレベルの間は、表示部2は、電流源切替回路11及び定電流制御回路部14とは接続されていない状態である。また発光装置は、ソース点灯制御信号がLOWレベルかつシンク点灯制御信号がHIGHレベルの時に、表示部2が定電流駆動されることによって所定の発光素子1が点灯され、ソース点灯制御信号がHIGHレベルかつシンク点灯制御信号がLOWレベルの時には表示部2の定電流駆動が停止される。
(発振手段20)
図1に戻って、発光ユニットU1の他の部材の説明を続ける。発振手段20は、駆動手段10を動作させる基準となる動作クロックを生成する。好適には発振手段20として水晶発振器が利用できる。
(選択手段22)
選択手段22は、入力側を2つ、出力側を1つ有しており、入力側の一方(第一入力)には発振手段20を、入力側の他方(第二入力)には受信部26を、それぞれ接続している。一方出力側は、送信部28及び駆動手段10に分岐して接続される。この選択手段22は、第一入力と出力とを接続する第一選択位置P1と、第二入力と出力とを接続する第二選択位置P2とを、検出手段24によって切り替える。第一選択位置P1においては、発振手段20で生成された動作クロックを選択手段22から出力させる。一方第二選択位置P2においては、受信部26からの信号を選択手段22から出力させる。
(検出手段24)
検出手段24は、発振手段20が正常に動作クロックを生成しているかどうかを監視し、この結果に応じて選択手段22の選択位置を切り替える。まず、発振手段20が正常に動作していると判断されたとき(正常動作時)は、選択手段22を第一選択位置P1とする。この状態では、発振手段20で生成された動作クロックを送信部28から出力させる。
一方、発振手段20で生成された動作クロックの異常を検出したとき(異常時)は、選択手段22を第二選択位置P2に切り替える。これにより、前段の発光ユニットから送出される動作クロックを選択手段22から出力し、駆動手段10に対して動作クロックを継続して供給できる。
このように実施例1においては、動作クロックを前段の発光ユニットから常時供給しておき、何れかの発光ユニットで発振手段20が発振停止を検出したときに外部の動作クロックに切り替える。この構成によって、いずれかの発光ユニットで発振手段20の故障等により動作クロックが生成できない場合でも、前段の発光ユニットで生成した発振信号を利用できることから、発光装置の動作を止めることなく継続して運用できる利点が得られる。すなわち、発光装置中に複数の発振手段20が存在することを利用して、発振手段20のバックアップを図ることができる。
(実施例1)
上記の発光ユニットU1を複数組み合わせて、発光装置を構成する。このような発光装置の一例として、実施例1に係る発光装置100を図3に示す。この図に示す発光装置100は、第一の発光ユニットU1−1〜第三の発光ユニットU1−3の3台を接続している。各発光ユニットは、図1に示した発光ユニットU1と同形である。また第一の発光ユニットU1−1の受信部26には、各発光ユニットを制御するコントローラが接続される。
各発光ユニットの発振手段20が動作クロックをそれぞれ生成する正常動作時においては、図3に示すように各発光ユニットの検出手段24が選択手段22を第一選択位置P1としている。この場合は、選択手段22の出力側に接続された送信部28及び駆動手段10に、発振手段20で生成された動作クロックが供給される。この結果、駆動手段10の発光素子1が適切に駆動されると共に、送信部28からは、動作クロックが出力され、後段すなわち送信部28に接続された発光ユニットの受信部26に供給される。いいかえると、各発光ユニットは、前段すなわち受信部26に接続された発光ユニットで生成された動作クロックの供給を、受信部26から常時受ける状態となる。この結果、仮に何れかの発光ユニットで動作クロックに異常が生じても、前段の発光ユニットから供給される動作クロックを利用することで、動作を継続できる。この様子を、図4に基づいて説明する。
図4においては、第二の発光ユニットU1−2で発振手段20の異常が生じた状態を示している。前記第二の発光ユニットU1−2の検出手段24は、発振手段20の動作を監視しており、この発振手段20が何らかの理由で発振を停止するなど、第二動作クロックが出力されていないことを検出すると、検出信号としてHIGH信号を発生する。選択手段22は、検出手段24の出力側に接続されており、検出手段24を受けて選択位置を切り替える。ここではHIGH信号を受けた選択手段22が、図3に示す第一選択位置P1から、図4に示す第二選択位置P2に切り替える。この結果、異常が発生している発振手段20を切り離すと共に、受信部26に切り替えて、前段に接続された第一の発光ユニットU1−1から入力されている第一動作クロックを、第一の発光ユニットU1−1の送信部28から供給する。この結果、第二の発光ユニットU1−2の駆動手段10には第二動作クロックが供給され、動作クロックの供給が継続されるので、動作の停止が回避される。
また、動作クロックは、何らかの信号に重畳もしくは輻輳して送出すれば、発光ユニット間の接続本数を増やさずに動作クロックを供給できる。また送信部28及び受信部26に、それぞれ分周回路、逓倍回路を持たせて、転送する動作クロックの周波数を低く抑えることにより、不要輻射の増大を抑制することもできる。
(実施例2)
上述した実施例1の構成では、発光ユニットの送信部28からは、その発光ユニットで生成された動作クロックが常時送出される。この結果、発振手段20で生成された動作クロックで生じ得る不要輻射の対策を必要に応じておこなわなければならない。これに対して、輻射対策を不要とする構成の例を、実施例2として図5に示す。この図に示す発光装置200では、第一の発光ユニットU2−1〜第三の発光ユニットU2−3が、クロック監視出力線COと、クロック監視入力線CIとを備えている。具体的には、検出手段24の出力側が分岐され、出力側とクロック監視出力線COを介して接続されている。また各発光ユニットU2−1〜U2−3が論理積回路30を備えており、その入力側の一方には、選択手段22の出力側を分岐させて接続している。また論理積回路30の入力側の他方は、送信部28とクロック監視入力線CIを介して接続される。さらに受信部26と送信部28の間は、受信部26から送信部28側への第一接続線L1に加え、送信部28から受信部26側への第二接続線L2が追加されている。第二接続線L2は、図5に示すように、後段側の発光ユニットのクロック監視出力線COと、前段側の発光ユニットのクロック監視入力線CIとを接続する。この構成の発光ユニットを複数、第一接続線L1と第二接続線L2とを介して接続することで、発光ユニットに異常が発生したときのみ、動作クロックを出力するようにして、正常動作時の不要輻射を回避することができる。この動作を、図5に基づいて説明する。
まず、通常動作時においては、各発光ユニットは選択手段22を第一選択位置P1とする。このとき、各検出手段24の検出信号はLOW信号となる。検出信号は、クロック監視出力線COから、受信部26に送出される。受信部26は前段に接続された発光ユニットの送信部28と、第二接続線L2を介して接続されており、クロック監視出力線COは第二接続線L2を介して、前段の発光ユニットのクロック監視入力線CIと接続されている。したがってLOW信号の検出信号は、前段の発光ユニットの論理積回路30に入力され、論理積回路30の出力をLOW状態とする。この結果、送信部28からは動作クロックが出力されない。
一方、いずれかの発光ユニットの発振手段20に異常が生じた場合の動作を、図5に基づいて説明する。図5においては、第二の発光ユニットU2−2の発振手段20に異常が生じた様子を示している。この状態において、第二の発光ユニットU2−2で生成されるべき第二動作クロックの異常を検出手段24が検出し、検出信号としてHIGH信号を出力する。これを受けて選択手段22が第一選択位置P1から第二選択位置P2に切り替えて、異常が発生している発振手段20を切り離す。ここまでの動作は、図4と同様である。
さらに検出信号は、クロック監視出力線COを通じて、受信部26に送出され、さらに第二接続線L2を介して、前段に接続された第一の発光ユニットU2−1に送出される。第一の発光ユニットU2−1では、クロック監視入力線CIを介して検出信号のHIGH信号が、第一の発光ユニットU2−1の論理積回路30に入力される。これを受けて論理積回路30がイネーブル状態となる。すなわち、他方の入力側に接続された選択手段22の出力信号である、第一の発光ユニットU2−1の発振手段20で生成された第一動作クロックが出力される。この結果、第一の発光ユニットU2−1の送信部28からは、第一の発光ユニットU2−1で生成された第一動作クロックが出力されて、第二の発光ユニットU2−2の受信部26に供給される。そして第二の発光ユニットU2−2の選択手段22は、上述の通り第二選択位置P2に切り替えられていることから、第一の発光ユニットU2−1の動作クロックが出力されて、第二の発光ユニットU2−2の駆動手段10に供給される。この結果、第二の発光ユニットU2−2の駆動手段10には第一動作クロックが供給されることとなり、その動作が継続される。なお、第二の発光ユニットU2−2の論理積回路30は、第二の発光ユニットU2−2のクロック監視入力線CIがLOW信号であることから、LOW状態となる。したがって、第二の発光ユニットU2−2の送信部28からは、動作クロックが出力されない。このようにして、発光装置200は何れかの発振手段に異常が生じても、前段の発光ユニットに対して動作クロックの供給を求めることで、動作を継続できる。しかも、通常動作時においては、動作クロックの供給を無くすことにより、上述した実施例1と比べ、動作クロックを常時発光ユニット間で転送する必要を無くし、不要輻射を増やさずにすむ利点が得られる。
このように実施例2に係る電源装置では、各発光ユニットが、クロック監視入力線CIを介して、後段の発光ユニットの動作クロックの異常を検出すると、選択手段22を第二選択位置P2に切り替えて、送信部28から動作クロックを出力するよう構成している。これにより、各発光ユニットは、後段の発光ユニットの異常を検出したときだけ、この発光ユニット同士の間で動作クロックを出力すれば足り、常に発光ユニット間で動作クロックを出力する必要がなくなるので、動作クロックが複数箇所で出力されることによる不要輻射の発生を回避できる利点が得られ、信頼性の高い安定した動作が実現される。すなわち、動作クロックの発振を停止した発光ユニットは、前段に接続された発光ユニットに対し、発振停止検出信号を送ると共に、発光ユニット内の動作クロック選択を外部に切り替える。一方、発振停止検出信号を受けた前段の発光ユニットは、動作クロックを後段の発光ユニットに送信する。このようにして前段の発光ユニットから送信された動作クロックを、後段の発光ユニットではシステム動作クロックとして使用する。これにより、動作を継続できることに加え、異常時にのみ動作クロックを出力し、逆に正常動作時には動作クロックが出力されないように構成することで、輻射の問題を解消できる利点が得られる。
(実施例3)
以上の実施例2の構成では、動作クロックの発振を停止した発光ユニットが前段の発光ユニットに対し、第二接続線L2を介して発振停止信号を送ると共に、発光ユニット内の動作クロックの選択を、外部に切り替えてシステム動作クロックとして使用している。しかしながらこの構成では、発光ユニット間の接続に第二接続線を追加する必要があり、物理的な構成の変更が必要となる。そこで、発光ユニット間の接続線を増やすことなく、前段の発光ユニットに対して発振停止信号を送出可能な構成を、実施例3として図6に示す。この図に示す発光装置300では、第一の発光ユニットU3−1〜第三の発光ユニットU3−3が、図1の構成に加えて、比較手段42と、出力側状態切替手段40と、入力側状態切替手段50とを備えている。ここでは検出手段24の出力側が分岐されて、選択手段22と入力側状態切替手段50のそれぞれ入力側に接続されている。
この発光装置300においては、各発光ユニットは、検出手段24が動作クロックの異常を検出すると、検出信号によって、選択手段22を第二選択位置P2に切り替え、前段の発光ユニットから送出される動作クロックを送信部28から出力させると共に、入力側状態切替手段50が受信部26の状態を変化させる。そして受信部26と接続された前段の発光ユニットは、後段の受信部26と接続された前段の送信部28の状態が受信部26に従って変化されるので、これを受けて前段の発光ユニットの比較手段42は、比較信号によって前段の発光ユニットの出力側状態切替手段に対して、前段の発光ユニットの選択手段22の出力である前段の発光ユニットの発振手段20で生成された動作クロックを、前段の発光ユニットの送信部28から出力する。以下、詳述する。
(比較手段42)
比較手段42は、送信部28の入力側と出力側状態切替手段40の制御端子との間に接続されている。この比較手段42は、送信部28に接続された他の発光ユニットの受信部の状態によって決定される送信部の信号を、所定の基準信号と比較した結果を比較信号として出力し、この比較信号に基づいて出力側状態切替手段40を制御する。このような比較手段42には比較器が好適に利用される。ここで所定の基準信号は、例えば図10Bに示すような基準電圧が利用できる。この例では送信部の信号をフィルタ等でDC化して、DC電圧同士の比較を行っている。
(出力側状態切替手段40)
出力側状態切替手段40は、選択手段22の出力側と送信部28との間に接続されている。この出力側状態切替手段40は、比較手段42の比較信号によって送信部28の状態を切り替える。出力側状態切替手段40には、低インピーダンスの1および0の状態、並びに高インピーダンス状態の、3つの安定状態を持つトライステート素子が好適に利用できる。トライステート素子として図7Aに示すトライステートバッファを使用する場合、その真理値表は図7Bのようになる。このトライステートバッファTBは、ゲート端子Gを比較手段42の出力側と接続している。ゲート端子GがLOWのとき、トライステートバッファTBは高インピーダンス状態(Hi−Z)となる。この性質を利用し、比較手段42の比較信号によって、発振手段20の正常時には高インピーダンス状態に切り替えられるよう、トライステートバッファTBが制御される。
(入力側状態切替手段50)
一方入力側状態切替手段50は、受信部26の出力側と検出手段24の出力側との間に接続されている。この入力側状態切替手段50は、検出手段24で生成された検出信号によって、受信部26の状態を切り替える。入力側状態切替手段50は、好ましくは発振手段20の異常時には受信部26をWEAK・HIGH状態に切り替える。この入力側状態切替手段50は、トランジスタで構成できる。図6の例では、NチャンネルMOS−FETで入力側状態切替手段50を構成している。FETのゲート端子Gは、検出手段24の出力側と接続されている。またソース端子は接地され、ドレイン端子はVd側にプルアップ抵抗器52を介してプルアップされている。さらにドレイン端子は、受信部26の出力側と接続されている。
(フィルタ手段44)
さらに比較手段42の前段には、フィルタ手段44を設けることができる。フィルタ手段44は、送信部28の入力側と、比較手段42の入力側との間に接続されている。このフィルタ手段44は、出力信号を濾過して比較手段42に入力する。このようなフィルタ手段44には、ローパスフィルタが好適に利用できる。
このフィルタ手段44は、正常動作時においては入力信号が比較手段42の基準電圧値よりも低い状態となるように、予め比較手段42の基準電圧値を設定している。一方で発振手段20の異常時においては、出力信号が前段の発光ユニットの発振手段20で生成された動作クロックに切り替えられると、パルス状動作クロックの出力信号を濾過した値が比較手段42の基準電圧値よりも高くなるように、同様の比較手段42の基準電圧値を予め設定している。このようにして、平常時と異常時とで比較手段42の出力を切り替え、出力信号を切り替え可能となる。また動作クロックのデューティに応じた電圧を比較器の基準電圧に使用することで、動作クロックが故障検出の伝達に影響を与えないようにできる。
(正常動作時)
この発光装置300は、各発光ユニットU3−1〜U3−3が、動作クロックを正常に生成している場合は、検出手段24によって選択手段22が第一選択位置P1とされる。ここでは、検出手段24が生成する検出信号がHIGHのとき、選択手段22が第一選択位置P1となるように構成されている。また入力側状態切替手段50であるトランジスタは、ゲート端子にHIGH信号が入力される結果、ON状態となって導通される結果、ドレイン端子はLOWとなり、受信部26がLOWとされる(発光ユニットU3−3参照)。
一方で、受信部26のLOWは、第一接続線L1を介して前段の発光ユニットの送信部28をLOWとする(発光ユニットU3−2参照)。この結果、フィルタ手段44及び比較手段42を通じた信号もLOWとなって、出力側状態切替手段40であるトライステートバッファTBのゲート端子GにはLOWが入力されて、その出力は図7に示すように高インピーダンス状態となる。この様子を判り易くするため、前段の発光ユニットの出力側状態切替手段40と、後段の発光ユニットの入力側状態切替手段50及び検出手段24、選択手段22、発振手段20とが接続された回路構成を、図8の回路図に模式的に示す。
(異常動作時)
一方、発光装置300の何れかの発光ユニットで動作クロックに異常が発生した場合の動作を、図6及び図9の回路図に基づいて説明する。図9は、図8と同様、前段の発光ユニットの出力側状態切替手段40と、後段の発光ユニットの入力側状態切替手段50等とで構成される回路を模式的に示した図である。また図6においては、第二の発光ユニットU3−2の発振手段20に異常が生じた場合を示している。まず、発振手段20が何らかの理由で第二動作クロックの発振を停止したことを、第二の発光ユニットU3−2の検出手段24が検出し、検出信号としてLOW信号を発生する。この検出信号によって、第二の発光ユニットU3−2の選択手段22は第二選択位置P2に切り替えられ、異常が発生している発振手段20が切り離されると共に、受信部26と接続される。
一方、検出手段24の出力側と分岐して接続された入力側状態切替手段50であるFETは、ゲート端子にLOW信号が入力される結果、OFF状態となって導通が停止される結果、ドレイン端子はプルアップ抵抗器52によってウィクリーハイ状態とされる。この結果、ドレイン端子と接続された発光ユニットU3−2の受信部26も、WEAK・HIGH状態となる。これを受けて、前段の第一の発光ユニットU3−1では、送信部28がWEAK・HIGH状態となる結果、フィルタ手段44を経て比較手段42は、基準電圧を上回る入力を受けてHIGHを出力する。
さらに比較手段42とゲート端子Gを接続された出力側状態切替手段40であるトライステートバッファTBは、ゲート端子GのHIGH信号によって、図7に示すようにその入力側と同じ信号を出力する。ここでは、第一の発光ユニットU3−1の選択手段22が第一選択位置P1にあることから、発振手段20で生成された第一動作クロックがトライステートバッファTBに入力され、かつ出力される。
この結果、トライステートバッファTBの出力側と接続された第一の発光ユニットU3−1の送信部28からは、動作クロックが出力され、第二の発光ユニットU3−2の受信部26に供給される。なお、FETのドレイン端子はWEAK・HIGH状態であるため、この第一動作クロック信号は阻害されることなく、第二の発光ユニットU3−2の選択手段22に供給される。そして選択手段22は上述の通り第二選択位置P2に切り替えられており、選択手段22の出力側と接続された駆動手段10には、前段の第一の発光ユニットU3−1で生成された第一動作クロックが供給される。これによって、第二の発光ユニットU3−2の動作は継続される。
一方で、選択手段22の出力側と分岐して接続された第二の発光ユニットU3−2のトライステートバッファTBの入力側にも、第一動作クロックが入力される。ここで、前段の第二の発光ユニットU3−2のトライステートバッファTBのゲート端子GはLOWであるため、図7に示すようにその出力は高インピーダンス状態となる。すなわち、動作クロックがトライステートバッファTBから出力されることはなく、よって第二の発光ユニットU3−2の送信部28はLOW状態となる。このため、後段の第三の発光ユニットU3−3の動作は、何ら変更されない。
その一方で、前段の第一の発光ユニットU3−1においては、送信部28がWEAK・HIGH状態から第一動作クロックの発振状態に切り替えられる。ここで、図6及び図9の発光装置300のWF1〜WF3における信号波形を、図10A〜図10Cのグラフに示す。図10Aに示すように、第一の発光ユニットU3−1の送信部28の波形WF1は、第一の発光ユニットU3−1の動作クロックであるパルス状の矩形波となる。そして、送信部28の入力側に分岐して接続されているフィルタ手段44であるローパスフィルタに、このパルス状矩形波が与えられて、濾過が行われる。この結果、ローパスフィルタの出力側では図10Bに示すように、低域通過された信号が得られ、比較手段42である比較器に入力される。ここで、比較器の入力信号WF2が、比較器の基準電圧よりも高くなるように、予め基準電圧が設定される。この結果、比較器の出力信号WF3は図10Cに示すようにHIGHとなって、トライステートバッファTBのゲート端子Gに与えられる。よってトライステートバッファTBの出力は、図7に示すように入力信号と同じとなり、発光ユニットU3−1の発振手段20で生成された動作クロックが与えられる。また上述の通り、発光ユニットU3−2の入力側状態切替手段50により、その受信部26にはWEAK・HIGH信号が与えられているところ、HIGHとはいえWEAK状態としたことで第一動作クロックの伝送が可能となる。このようにして、第一の発光ユニットU3−1から第二の発光ユニットU3−2に第一動作クロックが供給され、発光装置300の動作が継続されるという安定な状態が維持される。
この発光装置300は、発振停止検出信号を前段の発光ユニットに対して送信して、動作クロックの切替を行う構成は上述した実施例2と同様である。ただ、実施例3では後段の発光ユニットから前段の発光ユニットへの発振停止検出信号を送出する接続線を、前段の発光ユニットから後段の発光ユニットに動作クロックを転送する接続線と共通化している。この結果、発光ユニット間を接続する接続線の本数が増加する事態を回避でき、構成を簡素化して、また既存の発光ユニットに対しても適用を容易に行える利点が得られる。
以上のようにして、いずれかの発光ユニットで動作クロックに異常が発生しても、他の発光ユニットの動作クロックを利用したバックアップが可能となり、動作クロックの供給を継続して動作状態を維持できる。また、いずれかの発光ユニットで動作クロックに異常が発生したことを告知するように構成することもできる。例えば、検出手段24で動作クロックの異常を検出すると、送信部28からコントローラに対して、異常が発生した発光ユニットの番号を異常信号に含めて送出する。これを受けてコントローラは、制御盤や表示パネルに異常を表示させて、ユーザに対して発光ユニットの修理、交換を促す。このようにすることで、単に異常時の動作を継続させるのみならず、早期の異常発見や修理点検の促進も図られる。
なお、以上の例では比較手段42の基準電圧値について、正常動作時においてはフィルタ手段44の入力信号が比較手段42の基準電圧値よりも低い状態となり、かつ発振手段20の異常時においては、パルス状動作クロックの出力信号を濾過した値が比較手段42の基準電圧値よりも高くなるように、基準電圧値を予め設定する例を説明した。ただ、本発明はこの構成に限らず、正常動作時においてはフィルタ手段44の入力信号が比較手段42の基準電圧値よりも高い状態となり、かつ異常時においてはパルス状動作クロックの出力信号を濾過した値が比較手段42の基準電圧値よりも低くなるように、基準電圧値を設定することでも、同様の動作が実現できる。また、入力側状態切替手段50についても、以上の例では発振手段20の異常時には受信部26をWEAK・HIGH状態に切り替える例を説明したが、WEAK・LOW状態に切り替えることでも、同様の動作が実現できる。
また、以上の構成であれば、いずれか一の発光ユニットの動作クロックに異常が生じた場合のみならず、二以上の発光ユニットで異常が生じた場合でも、バックアップ動作が可能となる。例えば、後段側の発光ユニットから前段側の発光ユニットに対して故障発生通知を送ることで、前段側の発光ユニットで生成した動作クロックを後段側の発光ユニットに供給できるので、動作クロックの生成に異常が生じた発光ユニットが2台以上あっても、これらの発光ユニットに対して動作クロックを供給可能で、動作状態を維持できる。
以上の例では発光装置としてディスプレイについて説明した。ただ本発明は、文字表示等の案内板や情報表示板等の用途に好適にも利用できる。また、これに限られるものでなく、動画表示用のディスプレイや静止画用ディスプレイ、インテリジェント照明等にも利用できる。
以上のように、本発明に係る発光装置及び発光ユニットを用いて、様々なアプリケーションに柔軟に対応できる。例えば、LEDディスプレイとして大型テレビ、ビルボード、広告、交通情報、立体表示器、照明器具等に利用できる。特に装置の小型化、低コスト化、自動化及び設計自由度を高めるのに適している。またLED発光装置のみならず、トランジスタで画素を駆動するTFT液晶ディスプレイ等にも利用できる。
100、200、300…発光装置
1…発光素子
2…表示部
4…誤点灯防止回路
10…駆動手段
11…電流源切替回路
12…走査部
13…デコーダ回路
14…定電流制御回路部
15…定電流駆動部
16…記憶回路
17…シフトレジスタ
18…ANDゲート
19…制御部
20…発振手段
22…選択手段
24…検出手段
26…受信部
28…送信部
30…論理積回路
40…出力側状態切替手段
42…比較手段
44…フィルタ手段
50…入力側状態切替手段
52…プルアップ抵抗器
U1、U1−1、U1−2、U1−3、U2−1、U2−2、U2−3、U3−1、U3−2、U3−3…発光ユニット
C…コモンライン
S…駆動ライン
P1…第一選択位置
P2…第二選択位置
L1…第一接続線
L2…第二接続線
CO…クロック監視出力線
CI…クロック監視入力線
TB…トライステートバッファ
G…ゲート端子

Claims (9)

  1. 複数の発光素子を点灯させる第一及び第二の発光ユニットを連結して構成した発光装置であって、
    各発光ユニットは、
    他の発光ユニットと接続するための送信部及び受信部と、
    前記複数の発光素子を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を動作させる基準となる動作クロックを生成するための発振手段と、
    前記発振手段で生成された動作クロックを選択する第一選択位置と、
    前記送信部に接続された他の発光ユニットから送出される動作クロックを選択する第二選択位置
    のいずれかを選択可能な選択手段と、
    前記発振手段が正常に動作クロックを生成しているかどうかを監視するための検出手段と
    を備えており、
    前記第一の発光ユニットの送信部と、前記第二の発光ユニットの受信部とを接続してデイジーチェーン状に接続されており、
    前記第二の発光ユニットの検出手段が、該第二の発光ユニットの発振手段が生成する第二動作クロックを監視し、
    正常動作時においては、前記第二の発光ユニットの選択手段を第一選択位置とし、前記発振手段で生成された第二動作クロックを該第二の発光ユニットの送信部から出力させ、
    該第二動作クロックの異常を検出した異常時においては、前記選択手段を第二選択位置に切り替え、前記第一の発光ユニットの発振手段で生成され送信部から出力される第一動作クロックを、前記第二の発光ユニットの受信部から入力させ第二の発光ユニットの動作クロックとして使用できるように構成されてなることを特徴とする発光装置。
  2. 請求項1に記載の発光装置であって、
    各発光ユニットはさらに、
    前記送信部に接続された、他の発光ユニットの受信部の状態によって決定される前記送信部の信号を、所定の基準信号と比較するための比較手段と、
    前記送信部と前記選択手段の出力側との間に接続された、前記比較手段の比較信号によって前記送信部の状態を切り替え可能な出力側状態切替手段と、
    前記受信部と前記検出手段との間に接続された、前記検出手段の検出信号によって前記受信部の状態を切り替え可能な入力側状態切替手段と
    を備えており、
    前記第二の発光ユニットの検出手段が第二動作クロックの異常を検出すると、該検出信号によって、
    前記第二の発光ユニットの選択手段を第二選択位置に切り替えると共に、
    前記第二の発光ユニットの入力側状態切替手段が前記第二の発光ユニットの受信部の状態を変化させ、
    前記第二の発光ユニットの受信部と接続された前記第一の発光ユニットは、前記第二の発光ユニットの受信部と接続された前記第一の発光ユニットの送信部の状態が前記第二の発光ユニットの受信部に従って変化され、これを受けて前記第一の発光ユニットの比較手段は、比較信号によって該第一の発光ユニットの出力側状態切替手段に対して、該第一の発光ユニットの選択手段の出力である該第一の発光ユニットの発振手段で生成された第一動作クロックを、該第一の発光ユニットの送信部から出力するよう構成してなることを特徴とする発光装置。
  3. 請求項2に記載の発光装置であって、
    各発光ユニットはさらに、
    前記送信部と、前記比較手段の入力側との間に接続され、出力信号を濾過して前記比較手段に入力するためのフィルタ手段を備えており、
    前記第二の発光ユニットのフィルタ手段は、
    正常動作時においては前記比較手段の基準電圧値よりも低く若しくは高く、
    前記発振手段の異常時において、出力信号が前記第一の発光ユニットの発振手段で生成された第一動作クロックに切り替えられると、該第一動作クロックの出力信号を濾過して、かつ濾過した値が前記比較手段の基準電圧値よりも高く若しくは低くなるよう構成されてなることを特徴とする発光装置。
  4. 請求項2又は3に記載の発光装置であって、
    前記出力側状態切替手段が、低インピーダンスの1又は0の状態、或いは高インピーダンス状態の、3つの安定状態を持つトライステート素子であり、
    前記発振手段の異常時に、前記出力側状態切替手段が高インピーダンス状態に切り替え可能としてなることを特徴とする発光装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一に記載の発光装置であって、
    前記入力側状態切替手段が、前記発振手段の異常を検出した前記検出手段の検出信号によって、前記受信部をWEAK・HIGH若しくはWEAK・LOW状態に切り替え可能としてなることを特徴とする発光装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか一に記載の発光装置であって、
    前記入力側状態切替手段が、トランジスタで構成されてなることを特徴とする発光装置。
  7. 請求項1に記載の発光装置であって、
    各発光ユニットはさらに、
    前記受信部と接続された、前記検出手段の動作クロックの監視結果を出力するクロック監視出力線と、
    前記送信部と接続されており、該送信部と接続された他の発光ユニットのクロック監視出力線と該送信部を介して接続可能なクロック監視入力線と
    を備えており、
    前記第二の発光ユニットは、前記クロック監視出力線を介して、前記第二の発光ユニットの第二動作クロックの異常を検出すると、前記選択手段を第二選択位置に切り替えると共に、該第二の発光ユニットの受信部と接続された前記第一の発光ユニットの送信部を介して接続された前記第一発光ユニットのクロック監視入力線を通じて、前記第一の発光ユニットの送信部に対して、該第一の発光ユニットの発振手段で発生した第一動作クロックを出力させるよう構成してなることを特徴とする発光装置。
  8. 請求項7に記載の発光装置であって、
    各発光ユニットはさらに、
    入力側の一方を、前記選択手段の出力側を分岐させて接続させ、
    入力側の他方を、前記クロック監視入力線を接続させ、
    出力側を、前記送信部と接続させた
    論理積回路を備えてなることを特徴とする発光装置。
  9. 複数の発光素子を点灯させる発光ユニットであって、
    他の発光ユニットと接続するための受信部と、
    さらに別の発光ユニットと接続するための送信部と、
    前記複数の発光素子を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を動作させる基準となる動作クロックを生成するための発振手段と、
    前記発振手段で生成された動作クロックを選択する第一選択位置と、
    他の発光ユニットから送出される動作クロックを選択する第二選択位置
    のいずれかに切り替え可能な選択手段と、
    前記発振手段が正常に動作クロックを生成しているかどうかを監視するための検出手段と
    を備えており、
    複数の発光ユニット同士を、それぞれ送信部と受信部とを接続してデイジーチェーン状に接続可能であり、かつ
    複数の発光ユニットを接続した状態で、
    前記検出手段が、前記発振手段が生成する動作クロックを監視し、
    正常動作時においては、前記選択手段を第一選択位置とし、前記発振手段で生成された動作クロックを前記送信部から出力させ、
    該動作クロックの異常を検出した異常時においては、前記選択手段を第二選択位置に切り替え、前記受信部側に接続された発光ユニットから送出される動作クロックを前記受信部から入力し、前記選択手段を介して前記送信部から出力させるように構成されてなることを特徴とする発光ユニット。
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